JP2001236939A - リチウム二次電池およびこの電池を備えた電池装置 - Google Patents

リチウム二次電池およびこの電池を備えた電池装置

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JP2001236939A JP2000379068A JP2000379068A JP2001236939A JP 2001236939 A JP2001236939 A JP 2001236939A JP 2000379068 A JP2000379068 A JP 2000379068A JP 2000379068 A JP2000379068 A JP 2000379068A JP 2001236939 A JP2001236939 A JP 2001236939A
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lithium
secondary battery
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Hiroshi Watanabe
浩志 渡辺
Shiori Nakamizo
紫織 中溝
Satoshi Ubukawa
訓 生川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過充電状態が生じないリチウム二次電池を提
供するとともに、このリチウム二次電池を用いて保護回
路を設ける必要がない電池装置を提供する。 【解決手段】 本発明のリチウム二次電池は、ポリフッ
化ビニリデン(PVdF)樹脂を含有するセパレータを
間にして、リチウムイオンを吸蔵・脱離し得る負極(例
えば黒鉛)と、リチウム含有金属酸化物(例えばリチウ
ム含有コバルト酸化物)を正極活物質とする正極とを配
置した後、非水電解質を注入して構成している。このよ
うに構成されたリチウム二次電池を過充電しても、図5
に示すように、電池電圧が所定の電圧値以上には上昇し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムイオンを吸
蔵・脱離し得る負極と、リチウム含有金属酸化物を正極
活物質とする正極と、非水電解質とを備えたリチウム二
次電池およびこのリチウム二次電池を備えた電池装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化はめざ
ましく、それに伴い、電源となる電池に対しても小型軽
量化の要望が非常に大きい。そこで、小型軽量でかつ高
容量で充放電可能な電池としてリチウムイオン電池で代
表されるリチウム二次電池が実用化されるようになり、
小型ビデオカメラ、携帯電話、ノートパソコン等の携帯
用電子・通信機器等に用いられるようになった。
【0003】この種のリチウム二次電池は、負極活物質
としてリチウムイオンを吸蔵・脱離し得るカーボン系材
料を用い、正極活物質として、LiCoO2,LiNi
2,LiMn24,LiFeO2等のリチウム含有金属
酸化物を用い、有機溶媒に溶質としてリチウム塩を溶解
した電解液を用い、電池として組み立てた後、初回の充
電により正極活物質から出たリチウムイオンがカーボン
粒子内に入って充放電可能となる電池である。
【0004】このようなリチウム二次電池にあっては、
過充電を行うと、過充電状態になるに伴い、正極からは
過剰なリチウムイオンが抽出され、負極ではリチウムイ
オンの過剰な挿入が生じて、リチウム金属が析出する。
リチウムイオンを失った正極側では、非常に不安定な高
酸化物が生成する。また、過充電での電池電圧が概ね
5.0V以上に上昇すると、電解液の有機溶媒が分解反
応を起こして、可燃性のガスが多量に発生するととも
に、急激な発熱反応が生じて、電池が異常に発熱すると
いう事態を生じ、電池の安全性が損なわれるという問題
を生じた。このような状況は、リチウム二次電池のエネ
ルギー密度が増加するほど重要な問題となる。
【0005】上述したように、電池が異常に発熱すると
いうような現象が生じると、正極、負極、電解液などの
電池の構成材料に変質をもたらして、それ以降の電池性
能が維持されなくなるばかりではなく、電池の安全性を
維持する上でも避けるべきことである。このため、現在
では、この種のリチウム二次電池にあっては、必ず過充
電を防止するための保護回路が組み込まれて使用される
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ニッケル−
カドミウム蓄電池等においては、過充電時に正極側で発
生する酸素を負極側で水素と反応させて、水に戻すとい
うガス吸収機構を巧みに利用して過充電を防止するよう
にしているが、有機溶媒を用いるリチウム二次電池にあ
っては、このようなガス吸収機構を利用することは原理
的に不可能に近いのが現実である。このため、有機溶媒
を用いるリチウム二次電池にあっては、必然的に過充電
を防止するための保護回路を組み込む必要がある。
【0007】しかしながら、過充電を防止するための保
護回路は複雑な制御技術を必要とするため、電池のトー
タルコストが増加する要因となっている。また、実際に
使用されるリチウム二次電池は電池パック内に保護回路
を配置しているため、その占有体積や質量が電池の実質
的なエネルギー密度、特に体積エネルギー密度(Wh/
3)が低下する要因ともなっている。そこで、本発明
者等は種々の検討を行った結果、過充電状態が生じない
リチウム二次電池が得られれば、過充電を防止するため
の保護回路を設ける必要がなくなるという知見に基づい
てなされたものであり、過充電状態が生じないリチウム
二次電池を提供するとともに、このリチウム二次電池を
用いて保護回路を設ける必要がない電池装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
のような目的を達成するため、本発明のリチウム二次電
池は、リチウムイオンを吸蔵・脱離し得る負極と、リチ
ウム含有金属酸化物を正極活物質とする正極と、非水電
解質とを備えたリチウム二次電池であって、前記正極と
負極との間にポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂を
介在させるようにして、このリチウム二次電池を過充電
しても電池電圧が所定の電圧値以上には上昇しないよう
にしたことを特徴とする。望ましくは、リチウムイオン
を吸蔵・脱離し得る負極と、リチウム含有金属酸化物を
正極活物質とする正極と、非水電解質と、正極と負極を
隔離するためのポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂
を含有するセパレータとを備えて、このリチウム二次電
池を過充電しても電池電圧が所定の電圧値、具体的には
5.0以上には上昇しないようにしている。
【0009】ここで、ポリフッ化ビニリデン(PVd
F)樹脂を含有するセパレータを用い、このセパレータ
を間にして、リチウムイオンを吸蔵・脱離し得る負極
(例えば黒鉛)と、リチウム含有金属酸化物(例えばリ
チウム含有コバルト酸化物)を正極活物質とする正極と
を配置した後、非水電解質を注入してリチウム二次電池
を構成した。そして、本発明者等が、このリチウム二次
電池の過充電(少なくとも電池容量の400%の充電電
気量までの過充電)試験を実施したところ、驚くべきこ
とに、電池電圧が所定の電圧値(具体的には5.0V)
以上には上昇しない(図5参照のこと)ことが明らかと
なった。
【0010】この理由は現時点では明確ではないが、ポ
リフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂は電気絶縁性に優
れているとともに、電解液をその内部に保持する能力が
高く、高いイオン伝導性を示すためにセパレータ材質と
して優れている。そして、このようなポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)樹脂をセパレータ材質に用いて電池を
構成し、この電池の過充電時に電池電圧が4.5V程度
まで異常に上昇すると、ポリフッ化ビニリデン(PVd
F)樹脂の化学的、あるいは電気的性質が変化して、過
充電時の充電電流を、充電本来の正極活物質や負極活物
質の充電反応とは別の反応経路により消費していると推
測できる。
【0011】このような別の反応経路が形成される機構
は、推論ではあるが、以下の〜のような機構が考え
られる。即ち、 過充電により、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)
の一部がリチウムや電解液成分の一部とともに可逆的な
電気化学反応(酸化還元反応)に関与する反応種を生成
し、この反応種が正極と負極の間を往復することで、他
の反応(充電反応)を抑制する。 過充電により、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)
はガス発生を伴わない溶媒の分解反応を生じさせて、こ
の分解反応に過充電電流が消費されて、それ以上は充電
されなくなる。 過充電により、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)
の電気絶縁状態が壊れて一定の抵抗値を有する電子導電
体に変化することで、過充電時のみ一種の内部短絡状態
となり、通常の電気化学反応(電子とイオンとの反応)
が起こらず、単なる抵抗体として作用する。
【0012】これにより、このような過充電を行っても
電池電圧が所定の電圧値以上には上昇しないリチウム二
次電池を用いて電池装置を構成する場合、過充電を防止
するための保護回路を付加しなくても、付加した場合と
同等の過充電特性が得られるようになる。このため、従
来のように電池に保護回路を付加してパック化をする必
要がなくなり、保護回路が占めていた容器や電池パック
容器の厚み分の容積が不要となるため、実質的な電池の
エネルギー密度(特に、体積エネルギー密度:Wh/m
3)が向上することとなる。そして、保護回路を不要と
することにより、この種の電池装置の製造工程数が減少
して、安価に製造できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のリチウム二次電
池および電池装置の一実施形態を図1乃至図4に基づい
て説明する。なお、図1はセパレータを間にして正極板
と負極板を積層した状態を模式的に示す斜視図である。
図2はこの積層体を卷回し、ラミネート外装体内に収納
して形成したリチウム二次電池を模式的に示す斜視図で
ある。図3はこのようなリチウム二次電池を携帯電話な
どの電池装置に収納して充電器に接続した状態を模式的
に示す図である。図4はこのようなリチウム二次電池に
保護回路を付加した電池パックを携帯電話などの電池装
置に収納して充電器に接続した状態を模式的に示す図で
ある。
【0014】1.セパレータの作製 (1)実施例1 補強材としてポリエチレンテレフタレート(PET)製
不織布(厚み30μm)を用い、このポリエチレンテレ
フタレート(PET)製不織布中にポリフッ化ビニリデ
ン(PVdF)樹脂を充填して一体化し、複合樹脂膜か
らなるセパレータ10を作製した。このセパレータ10
を実施例1のセパレータaとした。なお、PETとPV
dFとの質量比が50:50となるように調製した。
【0015】(2)実施例2 補強材としてポリエチレン(PE)製微多孔膜(厚み3
0μm)を用い、このポリエチレン(PE)製微多孔膜
の両面にポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂膜を接
着して積層して一体化し、複合樹脂膜からなるセパレー
タ10を作製した。このセパレータ10を実施例2のセ
パレータbとした。なお、PEとPVdFとの質量比が
50:50となるように調製した。
【0016】(3)比較例1 ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂を用いることな
く、ポリエチレンテレフタレート(PET)製不織布
(厚み30μm)のみを用いてセパレータ10を作製し
た。このセパレータ10を比較例1のセパレータxとし
た。
【0017】(4)比較例2 ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂を用いることな
く、ポリエチレン(PE)製微多孔膜(厚み30μm)
のみを用いてセパレータ10を作製した。このセパレー
タ10を比較例2のセパレータyとした。
【0018】なお、上述したポリフッ化ビニリデンとし
ては、フッ化ビニリデンホモポリマー、あるいはフッ化
ビニリデンと、三フッ化塩化エチレン、四フッ化エチレ
ン、六フッ化プロピレン、エチレンから選択される1種
以上とのフッ化ビニリデン共重合体を用いるようにすれ
ばよい。
【0019】2.正極板の作製 700〜900℃の温度で熱処理したリチウム含有二酸
化コバルト(LiCoO2)からなる正極活物質と、導
電剤としての黒鉛およびケッチェンブラックと、結着剤
としてのフッ素樹脂とを、質量比で90:3:2:5の
割合で混合して、これをN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)からなる有機溶剤等に溶解してペーストとし
た。このペーストをドクターブレード法等により金属芯
体(例えば、厚みが20μmのアルミニウム箔)21の
両面に均一に塗布した。ついで、加熱された乾燥機中を
通過させ、100〜150℃の温度で真空熱処理してペ
ースト作製時に必要であった有機溶剤を除去した後、厚
みが0.17mmになるようにロールプレス機により圧
延して正極板20を作製した。
【0020】3.負極板の作製 一方、天然黒鉛(d=3.36Å)よりなる負極活物質
と、結着剤としてのフッ素樹脂とを、質量比で95:5
の割合で混合して、これをN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)からなる有機溶剤等に溶解してペーストとし
た。このペーストをドクターブレード法等により金属芯
体(例えば、厚みが20μmの銅箔)31の両面の全面
にわたって均一に塗布した。ついで、加熱された乾燥機
中を通過させ、100〜150℃の温度で真空熱処理し
てペースト作製時に必要であった有機溶剤を除去した
後、厚みが0.14mmになるようにロールプレス機に
より圧延して負極板30を作製した。
【0021】4.リチウム二次電池の作製 上述のようにして作製した正極板20の芯体21に正極
集電タブ21aを取り付け、負極板30の芯体31に負
極集電タブ31aを取り付けた後、上述のようにして作
製した各樹脂膜a,b,x,yからなるセパレータ10
をそれぞれ間にして積層した。この後、図示しない巻き
取り機により卷回し、最外周をテープ止めして渦巻状電
極体とした後、この渦巻状電極体を扁平に押し潰して板
状体とした。ついで、エチレンカーボネート(EC)と
ジエチルカーボネート(DEC)とを体積比が3:7と
なるように混合した混合溶媒に、電解質塩としてLiP
6が0.05モル/リットルとLiN(SO225
2が0.95モル/リットルとを溶解させて電解液を調
製した。
【0022】ついで、外側から順に、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、接着剤、アルミニウム、接着
剤、ポリプロピレンからなる接着剤層を含めた5層構造
のラミネート材の端部を重ね合わせ、これらの一対の端
部同士をヒートシールして封口部41,42を形成して
筒状外装体40を作製した。ついで、図2に示すよう
に、正極集電タブ21aおよび負極集電タブ31aが外
装体40の一方の開口部から突出するようにして、渦巻
状電極体を扁平に押し潰して形成した板状体を外装体4
0内に挿入し、この一方の開口部に正極集電タブ21a
および負極集電タブ31aを挟んだ状態で、この開口部
をヒートシールして封口部43を形成した。
【0023】ついで、この外装体40の他方の開口部か
ら上述のように調製した電解液を注入した後、この開口
部をヒートシールして封口部44を形成して密封し、4
種類のリチウム二次電池A,B,X,Yをそれぞれ作製
した。このようにして作製した各リチウム二次電池A,
B,X,Yの容量は500mAhであった。なお、実施
例1の複合樹脂膜aを用いて作製したリチウム二次電池
を電池Aとし、実施例2の複合樹脂膜bを用いて作製し
たリチウム二次電池を電池Bとし、比較例1の樹脂膜x
を用いて作製したリチウム二次電池を電池Xとし、比較
例2の樹脂膜yを用いて作製したリチウム二次電池を電
池Yとした。
【0024】5.電池装置 (1)単電池を用いた電池装置 ついで、図3に示すように、上述のようにして作製した
各リチウム二次電池A,B,X,Yを、それぞれ図示し
ない各電池装置(例えば、携帯電話、ノートパソコンな
どの電子機器)の電池収納部に収納配置して、それぞれ
単電池を用いた電池装置とした。この後、これらの各電
池装置の各電池収納部に形成された各端子に充電器50
から延出する接続線を接続した。充電器50には直流電
源(DC電源)51が接続されており、この電源51の
スイッチを投入することにより、各リチウム二次電池
A,B,X,Yの充電が開始される。
【0025】なお、単電池を用いた電池装置としては、
単電池を単独で電池収納部に収納したもの、これらの単
電池を直列接続した電池群を電池収納部に収納したも
の、これらの単電池を並列接続した電池群を電池収納部
に収納したもの、あるいはこれらの単電池を直列および
並列接続した電池群を電池収納部に収納したものなどと
することができる。また、充電器50としては、電子機
器に内蔵されたもの、あるいはこれらの電子機器とは別
体のもののどちらでもよい。
【0026】(2)電池パックを用いた電池装置 一方、上述のようにして作製した各リチウム二次電池
A,B,X,Yをそれぞれ用意し、これらの各電池A,
B,X,Yの各集電タブ(正・負極端子)21a,31
aを過充電を防止するための保護回路を備えた保護回路
基板61の接続部に接続するとともに、これらを電池パ
ック容器62に収納した後、密封してそれぞれ電池パッ
ク60を作製した。
【0027】ついで、これらの各電池パック60を、そ
れぞれ図示しない各電池装置(例えば、携帯電話、ノー
トパソコンなどの電子機器)の収納部に収納配置して、
電池パックを用いた電池装置とした。この後、これらの
各電池パック60の各正・負極端子63,64に充電器
50から延出する接続線を接続した。なお、単電池A,
B,X,Yの容積と電池パック60の容積を比較する
と、電池パック60は保護回路基板61の容積と電池パ
ック容器62の厚みの容積とが付加されるため、単電池
の容積よりも64%も増大していた。
【0028】ここで、電池パック60としては、上述の
ように単電池を電池パック容器62に収納したもの以外
に、単電池を直列接続した電池群を電池パック容器62
に収納したもの、単電池を並列接続した電池群を電池パ
ック容器62に収納したもの、あるいは単電池を直列お
よび並列接続した電池群を電池パック容器62に収納し
たものとすることができる。また、保護回路は充電時に
電池電圧が予め設定した所定の電圧(例えば、4.35
V)になると、この電圧値を検出して、以後の充電操作
を停止させるように構成した過充電保護回路である。
【0029】なお、本発明でいう充電回路は、電池(単
電池、電池群、電池パックなど)に充電電流を供給する
機能を有し、充電開始からの時間、充電容量、出力電圧
等を監視して設定値との比較を行う制御回路、制御回路
からの充電停止命令により電池への電流供給を停止させ
るためのスイッチ回路などのような充電に必要な機能回
路を備えたものを意味する。また、充電器50は、この
ような充電回路の一部あるいは全ての機能をパッケージ
化したものを意味する。
【0030】6.連続過充電試験 ついで、各充電器50に接続された直流電源51のスイ
ッチを投入して以下のような過充電試験を行った。即
ち、500mA(1C)の充電電流で4時間(充電電気
量は電池容量の400%)連続して定電流充電を行い、
所定の時間毎(充電容量毎)に電池電圧の測定を行っ
た。この測定結果に基づいて、充電容量(%)を横軸と
し、電池電圧(V)を縦軸としてグラフに表すと、図5
〜図7に示すような結果となった。また、この過充電試
験の前後の各リチウム二次電池A,B,X,Yの厚みの
変化を厚み計を用いて測定するとともに、過充電試験後
の放電試験を行うと下記の表1に示すような結果となっ
た。
【0031】
【表1】
【0032】なお、上記表1において、最大電圧とは過
充電時の電池の最大電圧を示すものであって、実施例
1,2のリチウム二次電池A,Bは、図5に示すよう
に、過充電途中から電池電圧は平坦になるとともに、ほ
ぼ一定の電圧となり、過充電抑制効果が発揮しているこ
とを示している。一方、比較例1,2のリチウム二次電
池X,Yは、図6に示すように、過充電のある時点で一
気に12Vまで電圧が上昇していることを示している。
これは、電池の内部抵抗が過充電により上昇して、充電
回路の最大印加電圧の12Vに達した後、セパレータの
収縮などによる内部短絡が発生したためである。
【0033】図5および表1より明らかなように、電池
A,Bは保護回路がないにも関わらず、電池容量の40
0%の過充電を行っても電池電圧が4.5V以上には上
昇することがなく、電池の厚みの増加も認められなかっ
た。そして、過充電試験が終了した後、500mA(1
C)の放電電流で放電させ、電池電圧が2.75Vに達
した時点で放電を終了させる放電試験を行って、放電時
間から放電容量を求めると、過充電前の電池容量の70
%以上が放電可能であり、電池容量の劣化も少ないこと
が分かった。
【0034】これは、実施例1,2のリチウム二次電池
A,Bは電池電圧が4.2〜4.3V程度に達すると、
ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂の化学的、ある
いは電気的性質が変化して、過充電時の充電電流が充電
本来の正極活物質や負極活物質の充電反応とは別の反応
経路により消費されているものと推測できるが、現時点
はその理由は明らかではない。
【0035】一方、比較例1,2のリチウム二次電池
X,Yにおいては、図6および表1より明らかなよう
に、電池容量の250%の過充電を越えた辺りから電池
電圧が急激に上昇し、その直後に電池電圧が0Vに低下
するとともに、電池の厚みも増加していた。これは、電
池電圧が急激に上昇した直後に内部短絡が生じたために
電池電圧が0Vに低下し、電解液が分解されてガスが発
生したためと考えられる。そのため、それ以降の充放電
は不可能であった。
【0036】また、図7および表1より明らかなよう
に、過充電を防止するための保護回路を付加して、電池
A,B,X,Yを電池容量の400%の過充電を行って
も、保護回路の設定電圧である4.35Vに電池電圧が
達した時点で充電電流が遮断されていることが分かる。
そして、過充電試験が終了した後、500mA(1C)
の放電電流で放電させ、電池電圧が2.75Vに達した
時点で放電を終了させる放電試験を行って、放電時間か
ら放電容量を求めると、過充電前の電池容量の70%以
上が放電可能であった。
【0037】7.セパレータの基材樹脂とポリフッ化ビ
ニリデン(PVdF)樹脂の質量比についての検討 ついで、セパレータの基材樹脂とポリフッ化ビニリデン
(PVdF)樹脂の質量比について検討した。ここで、
上述の実施例2と同様に、補強材としてポリエチレン
(PE)製微多孔膜(厚み30μm)を用い、このポリ
エチレン(PE)製微多孔膜の両面にポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)樹脂膜を接着して積層して一体化し、
複合樹脂膜からなるセパレータ10を作製した。
【0038】なお、PVdFとPEとの質量比が80:
20となるように調製した複合樹脂膜を実施例4のセパ
レータdとし、PVdFとPEとの質量比が20:80
となるように調製した複合樹脂膜を実施例5のセパレー
タeとし、PVdFとPEとの質量比が10:90とな
るように調製した複合樹脂膜を実施例6のセパレータf
とし、PVdFとPEとの質量比が5:95となるよう
に調製した複合樹脂膜を実施例7のセパレータgとし
た。また、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂のみ
の単独の樹脂膜を実施例3のセパレータcとした。
【0039】ついで、上述のように作製した各セパレー
タc,d,e,f,gを用いて、上述と同様にリチウム
二次電池C,D,E,F,Gを作製した。なお、セパレ
ータcを用いたものを実施例3のリチウム二次電池Cと
し、セパレータdを用いたものを実施例4のリチウム二
次電池Dとし、セパレータeを用いたものを実施例5の
リチウム二次電池Eとし、セパレータfを用いたものを
実施例6のリチウム二次電池Fとし、セパレータgを用
いたものを実施例7のリチウム二次電池Gとした。
【0040】ついで、これらのリチウム二次電池C,
D,E,F,Gを用いて、上述と同様に、各電池装置の
電池収納部に収納配置して単電池を用いた電池装置とす
るとともに、これらのリチウム二次電池C,D,E,
F,Gを用いて、上述と同様に、各電池パック60を作
成し、これらの各電池パック60を各電池装置の収納部
に収納配置して電池パック60を用いた電池装置とし
た。ついで、これらの単電池を用いた電池装置および電
池パック60を用いた電池装置の過充電試験を上述と同
様な条件で実施した。この後、上述と同様に、各リチウ
ム二次電池C,D,E,F,Gの厚みの変化を厚み計を
用いて測定するとともに、過充電試験後の放電試験を行
うと、下記の表2に示すような結果が得られた。
【0041】
【表2】
【0042】上記表2の結果から明らかなように、セパ
レータの基材樹脂(この場合は、ポリエチレン(PE)
製微多孔膜)とポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂
の質量比が減少するに伴って、電池の最大電圧が上昇す
るとともに、電池の最大厚みも増大することが分かる。
これは、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂の質量
比が減少すると、電解液の溶媒の分解反応の進行速度が
速くなるためである。このことから、ポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)樹脂の質量比は5質量%以上、望まし
くは20質量%以上にすることが望ましいということが
できる。
【0043】また、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)
樹脂の質量比が増大すると、セパレータの機械的強が低
下するとともに、量産性が悪くなるようになり、特に、
80質量%を越えると、セパレータに皺が生じやすくな
って、電池特性に悪影響を及ぼすようになるため、ポリ
フッ化ビニリデン(PVdF)樹脂の質量比の上限値は
80質量%以下にするのが望ましい。なお、セパレータ
の基材樹脂とポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂の
質量比については、上述のように、ポリエチレン(P
E)製微多孔膜(厚み30μm)の両面にポリフッ化ビ
ニリデン(PVdF)樹脂膜を接着して積層して一体化
した複合樹脂膜のみならず、実施例1のセパレータのよ
うに、ポリエチレンテレフタレート(PET)製不織布
中にポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂を充填して
一体化した複合樹脂膜であっても、ほぼ同様な結果が得
られた。
【0044】上述したように、本発明のリチウム二次電
池は過充電を行っても電池電圧が5.0V以上には上昇
することがないので、過充電を防止するための保護回路
を設けなくても、過充電時のリチウム二次電池のダメー
ジが大きく緩和されて、その後の充放電が可能となる。
このため、電池を収納するためのスペースを減少させる
ことが可能となって、この種の電池装置をさらに小型化
できるようになる。
【0045】なお、上述の実施形態においては、セパレ
ータにポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂を含有さ
せる例について説明したが、ポリフッ化ビニリデン(P
VdF)樹脂は必ずしもセパレータに含有させる必要は
なく、正極と負極との間に介在させるようにすればよ
い。この場合、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVd
F)樹脂膜を正極と負極との間に介在させるようにすれ
ばよい。
【0046】また、上述の実施形態においては、5層構
造のラミネート材を外装体として用いる例について説明
したが、外装体は上記のラミネート材以外に、ステンレ
ス製あるいはアルミニウム製の金属製外装缶を用いても
よい。また、上述の実施形態においては、負極活物質と
して天然黒鉛(d=3.36Å)を用いる例について説
明したが、天然黒鉛以外に、リチウムイオンを吸蔵・脱
離し得るカーボン系材料、例えば、カーボンブラック、
コークス、ガラス状炭素、炭素繊維、またはこれらの焼
成体等が好適である。
【0047】また、上述の実施形態においては、正極活
物質としてLiCoO2を用いる例について説明した
が、LiCoO2以外に、リチウムイオンをゲストとし
て受け入れ得るリチウム含有遷移金属化合物、例えば、
LiNiO2、LiCoXNi(1 -X)2、LiCrO2
LiVO2、LiMnO2、LiFeO2、LiTiO2
LiScO2、LiYO2、LiMn24等が好ましい
が、特に、LiCoO2、LiNiO2、LiCoXNi
(1-X)2、LiMn24を単独で用いるかあるいはこれ
らの二種以上を混合して用いるのが好適である。
【0048】さらに、電解液としては、有機溶媒に溶質
としてリチウム塩を溶解したイオン伝導体であって、イ
オン伝導率が高く、正・負の各電極に対して化学的、電
気化学的に安定で、使用可能温度範囲が広くかつ安全性
が高く、安価なものであれば使用することができる。例
えば、上記した有機溶媒以外に、プロピレンカーボネー
ト(PC)、スルフォラン(SL)、テトラハイドロフ
ラン(THF)、γ−ブチロラクトン(GBL)等ある
いはこれらの混合溶媒が好適である。
【0049】また、アクリレート系ポリマーや、ウレタ
ンアクリレート系ポリマーなどの重合性化合物を含んだ
ゲル状電解質を用いるようにしてもよい。さらに、溶質
としては電子吸引性の強いリチウム塩を使用し、上記し
たLiPF6あるいはLiN(SO2252以外に、
例えば、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、Li
SO3CF3、LiN(SO2CF32、LiSO349
等を単独で用いるかあるいはこれらの二種以上を混合し
たものが好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セパレータを間にして正極板と負極板を積層
した状態を模式的に示す斜視図である。
【図2】 図1の積層体を卷回し、ラミネート外装体内
に収納して形成したリチウム二次電池を模式的に示す斜
視図である。
【図3】 このようなリチウム二次電池を携帯電話など
の電池装置に収納して充電器に接続した状態を模式的に
示す図である。
【図4】 このようなリチウム二次電池に保護回路を付
加した電池パックを携帯電話などの電池装置に収納して
充電器に接続した状態を模式的に示す図である。
【図5】 本発明の電池を過充電保護回路を用いないで
過充電した場合の充電容量(%)に対する電池電圧
(V)を表す図である。
【図6】 従来例(比較例)の電池を過充電保護回路を
用いないで過充電した場合の充電容量(%)に対する電
池電圧(V)を表す図である。
【図7】 本発明の電池および従来例(比較例)の電池
を過充電保護回路を用いて過充電した場合の充電容量
(%)に対する電池電圧(V)を表す図である。
【符号の説明】
10…セパレータ(複合樹脂膜)、20…正極板、21
a…正極集電タブ、30…負極板、31a…負極集電タ
ブ、40…ラミネート外装体、50…充電回路、51…
DC電源、60…電池パック、61…保護回路を備えた
回路基板、62…電池パック容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生川 訓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H021 BB12 CC02 CC04 EE04 EE31 HH00 HH01 5H029 AJ12 AK03 AL07 DJ04 EJ12 HJ01 HJ18 HJ19

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムイオンを吸蔵・脱離し得る負極
    と、リチウム含有金属酸化物を正極活物質とする正極
    と、非水電解質とを備えたリチウム二次電池であって、 前記正極と前記負極との間にポリフッ化ビニリデン樹脂
    を介在させて、該電池が過充電された際にも電池電圧が
    所定の電圧値以上には上昇しないようにしたことを特徴
    とするリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂は過充電
    された際に、該ポリフッ化ビニリデンの一部がリチウム
    や電解液の成分の一部とともに可逆的な酸化還元反応に
    関与する反応種を生成し、該反応種が充電反応を抑制す
    るように作用して電池電圧を所定の電圧値以上には上昇
    しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載のリ
    チウム二次電池。
  3. 【請求項3】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂は過充電
    された際に、ガス発生を伴わない溶媒の分解反応を生じ
    させて、該分解反応に過充電電流が消費されて電池電圧
    を所定の電圧値以上には上昇しないようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂は過充電
    された際に、絶縁状態が壊れて抵抗値を有する電子伝導
    体となり、該電子伝導体により電池内が内部短絡状態と
    なって電池電圧を所定の電圧値以上には上昇しないよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次
    電池。
  5. 【請求項5】 前記正極と前記負極との間にこれらを隔
    離するセパレータを備えるとともに、該セパレータは前
    記ポリフッ化ビニリデン樹脂を含有していることを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のリチウ
    ム二次電池。
  6. 【請求項6】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂を含有す
    るセパレータは不織布中にポリフッ化ビニリデン樹脂が
    充填された複合樹脂膜であることを特徴とする請求項5
    に記載のリチウム二次電池。
  7. 【請求項7】 前記不織布はポリエチレンテレフタレー
    ト製不織布であることを特徴とする請求項6に記載のリ
    チウム二次電池。
  8. 【請求項8】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂を含有す
    るセパレータは微多孔膜の両面にポリフッ化ビニリデン
    樹脂膜が一体的に積層された複合樹脂膜であることを特
    徴とする請求項5に記載のリチウム二次電池。
  9. 【請求項9】 前記微多孔膜はポリエチレン製微多孔膜
    であることを特徴とする請求項8に記載のリチウム二次
    電池。
  10. 【請求項10】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂と前記
    セパレータの基材樹脂との質量比は5:95〜100:
    0であることを特徴とする請求項5から請求項9のいず
    れかに記載のリチウム二次電池。
  11. 【請求項11】 前記ポリフッ化ビニリデン樹脂と前記
    セパレータの基材樹脂との質量比は20:80〜80:
    20であることを特徴とする請求項5から請求項9のい
    ずれかに記載のリチウム二次電池。
  12. 【請求項12】 前記過充電は少なくとも電池容量の4
    00%の電気量を充電することを特徴とする請求項1か
    ら請求項11のいずれかに記載のリチウム二次電池。
  13. 【請求項13】 前記所定の電圧値は5.0Vであるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載
    のリチウム二次電池。
  14. 【請求項14】 前記正極活物質はリチウム含有コバル
    ト酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有
    マンガン酸化物から選択される少なくとも1種を含有
    し、前記負極は黒鉛を主体とする炭素材料を含有するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記
    載のリチウム二次電池。
  15. 【請求項15】 リチウム二次電池と充電回路とを備え
    た電池装置であって、前記リチウム二次電池はリチウム
    イオンを吸蔵・脱離し得る負極と、リチウム含有金属酸
    化物を正極活物質とする正極と、非水電解質と、前記正
    極と前記負極を隔離するポリフッ化ビニリデン樹脂を含
    有したセパレータとを備え、前記充電回路は過充電防止
    機能を有しない充電回路を備えて該リチウム二次電池を
    過充電しても電池電圧が所定の電圧値以上には上昇しな
    いようにしたことを特徴とする電池装置。
  16. 【請求項16】 リチウム二次電池と充電回路とを備え
    た電池装置であって、前記リチウム二次電池はリチウム
    イオンを吸蔵・脱離し得る負極と、リチウム含有金属酸
    化物を正極活物質とする正極と、非水電解質と、前記正
    極と前記負極を隔離するポリフッ化ビニリデン樹脂を含
    有したセパレータとを備え、前記充電回路は過充電防止
    機能を有する充電回路を備え、該リチウム二次電池を過
    充電して前記過充電防止機能が動作しなくても電池電圧
    が所定の電圧値以上には上昇しないようにしたことを特
    徴とする電池装置。
  17. 【請求項17】 前記過充電は少なくとも電池容量の4
    00%の電気量を充電することを特徴とする請求項15
    または請求項16に記載の電池装置。
  18. 【請求項18】 前記所定の電圧値は5.0Vであるこ
    とことを特徴とする請求項15から請求項17のいずれ
    かに記載の電池装置。
  19. 【請求項19】 前記正極活物質はリチウム含有コバル
    ト酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有
    マンガン酸化物から選択される少なくとも1種を含有
    し、かつ前記負極は黒鉛を主体とする炭素材料を含有す
    ることを特徴とする請求項15から請求項18のいずれ
    かに記載の電池装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005019156A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Tomoegawa Paper Co Ltd 電子部品用セパレータおよび電子部品
JP2010272413A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Nissan Motor Co Ltd 電池システムおよび電池の充電制御方法
JP5050845B2 (ja) * 2005-02-15 2012-10-17 三菱化学株式会社 試験装置およびその利用
JP2013134858A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Teijin Ltd 非水系二次電池用セパレータおよび非水系二次電池

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