JP2001236444A

JP2001236444A - ネットワークを介して広告を配信する広告配信方法

Info

Publication number: JP2001236444A
Application number: JP2000048217A
Authority: JP
Inventors: Daisuke Takigawa; 大介滝川; Takeya Suzuki; 健也鈴木; Akira Katsuta; 亮勝田; Hideaki Ozawa; 英昭小澤
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 2000-02-24
Filing date: 2000-02-24
Publication date: 2001-08-31

Abstract

(57)【要約】【課題】ネットワークを使って提供されるデジタル放
送、映像などの広告媒体に広告を挿入し配信する際に、
配信側及び利用者側からの任意の条件下で自動的、効率
的に視聴者へ広告を配信するためのスケジュールを作成
する。【解決手段】広告に共通の複数の属性を用意し、広告
ごとに数値化し付加し、広告ＤＢ１０５に蓄積する。予
め配信すべき時間帯が指定されていない広告に対しては
それぞれの属性ごとに重み付けを行い、配信側、視聴者
側からの配信条件を反映した配信頻度、配信順序を決定
し、広告順序スケジュールを作成する。予め配信時間
帯、配信頻度が指定されている広告に対してはスケジュ
ール化を行い、配信タイムスケジュールを作成する。上
記２つのスケジュールを配信スケジュールとしてまと
め、それに基づき時刻を見ながら配信側から視聴者に広
告を配信し、視聴者側の表示部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は広告配信方法に関し、特
にネットワークを介して視聴者に配信するデジタル放
送、映像に挿入する複数の広告をスケジュール化して配
信する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、テレビ・ラジオ等の広告媒体に
広告を挿入する場合、その広告が配信される時刻、つま
り挿入される番組、ＣＭ枠中の位置は、広告を配信する
側が予め決定する。この時、広告の挿入は手動で行われ
ている。この結果、挿入した広告がどれだけ視聴された
かは、広告が挿入された番組の視聴率に大きく依存す
る。また、配信される広告とその配信時刻（配信位置）
とが予め決められていることから、広告配信はあらゆる
視聴者に対し画一的なものであるのが通常である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】今後、数多くのメディ
アの登場により多チャンネル化が進み、個々の番組の絶
対的な視聴者数は滅少することが予想される。したがっ
て、配信された広告がどれだけ視聴されたかは、チャン
ネル、放送局単位の視聴率に依存するようになる。よっ
て、チャンネル、放送局単位で番組へ動的に広告を挿入
し配信するためのスケジュール化する方法とその装置が
必要であると考えられる。さらに今後は、ネットワーク
化が進み、放送が配信側から視聴者への下り方向のみで
なく、視聴者側から配信側への上り方向をも行う、双方
向の放送が可能になる。従って、視聴者の情報、嗜好に
より視聴者個々に合せた広告を動的に配信する方法とそ
の装置が必要であると考えられる。本発明は上述した課
題を解決するためになされたものであり、その目的はネ
ットワークを利用した広告配信をスケジュール化し、し
かも視聴者個々に合せた広告を動的に配信できる広告配
信方法を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による広告配信方
法は、配信時間帯及び配信回数が予め指定されていない
広告データについて配信順序を示す情報を少なくとも含
む広告順序スケジュールを作成する第１のステップと、
配信時間帯及び配信回数が予め指定されている広告デー
タについて配信時間枠とその時間枠での配信回数とを示
す情報を少なくとも含む配信タイムスケジュールを作成
する第２のステップと、これら作成された両スケジュー
ルに基づいて広告データをネットワークを介して配信す
る第３のステップとを含むことを特徴とする。配信すべ
き時間帯及び配信回数が予め指定されている広告データ
とそれらが指定されていない広告データとを分類するス
テップを更に含み、この分類された広告データについて
前記第１及び第２のステップのうちのいずれかのステッ
プを実行するようにしても良い。上記広告データは、そ
の広告データの内容を特徴付ける属性情報と共にデータ
ベースに保持されており、前記第１のステップにおいて
は、前記データベースに保持されている属性情報に基づ
いて前記広告順序スケジュールを作成する。また、上記
第１のステップにおいては、複数の前記属性情報につい
て所定配信条件に応じて重み付けを行い、この重み付け
に基づいて前記配信条件を満たすスケジュールを作成す
る。

【０００５】上記配信条件のうち、広告データの配信を
行う配信側から指定する配信条件は、配信時間帯、配信
回数、ターゲットとなる視聴者群を示す情報を含む。ま
た、上記配信条件のうち、広告データの配信を受ける視
聴者側から指定する配信条件は、視聴者の嗜好にあった
広告群を示す情報を含む。なお、視聴者側から指定する
配信条件は、ネットワークを介して配信側に送信され
る。

【０００６】広告データはデータベースに蓄積され、前
記第１及び第２のステップにおいては、このデータベー
スに蓄積された広告データを読み出して前記スケジュー
ルを作成する。上記第１のステップにおいては、前記重
み付けに基づいて各広告データの配信頻度を決定する。
上記第３のステップにおいては、前記第１及び第２のス
テップにおいて作成されるスケジュールを合成して再ス
ケジュール化を行い、このスケジュールに基づいて広告
を配信する。要するに本配信方法においては、ネットワ
ークにおいて広告の配信をスケジュール化し、視聴者に
配信し、視聴者側の表示装置に表示するのである。そし
て、配信する前に、配信すべき時間帯及び配信回数が予
め指定されている広告データとそれらが指定されていな
い広告データとを分類し、それらが指定されていない広
告データについて配信順序を示す情報を少なくとも含む
広告順序スケジュールを作成し、それらが指定されてい
る広告データについて配信時間枠とその時間枠での配信
回数とを示す情報を少なくとも含む配信タイムスケジュ
ールを作成し、これら作成された両スケジュールに基づ
いて広告データを配信することにより、広告をデジタル
映像・放送に挿入する際に、広告データの配信を自動的
に制御できるのである。なお、広告データは、テキス
ト、画像、映像、音声、あるいはネットワーク上でスケ
ジュール化及び配信制御可能なその他の適当なデータが
含まれているものとする。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によっ
て示されている。図１は本発明による広告配信方法を実
現するための広告配信システムの例を示すブロック図で
ある。同図に示されているように、本システムは、広告
を配信する配信装置１００と、この配信された広告を受
信して表示するための視聴者側端末２００とを含んで構
成されている。なお、実際には、視聴者側端末２００を
複数用いて本システムを構成するのであり、それらは全
てネットワークを介して繋がっているものとする。この
ため、視聴者側からの情報、広告データ、配信条件ある
いはネットワークで制御可能なデータの更新に応じ、広
告配信のスケジュール化を動的に行うことができるので
ある。配信装置１００は、個々の広告の特徴を表す情報
を広告データに埋め込み、それを広告データベース（広
告ＤＢ）１０５に蓄積するための広告書き込み部１０１
と、配信するためのスケジュールを作成するスケジュー
ル作成部１０２と、作成されたスケジュールに応じて広
告を配信する配信部１０３と、広告に関するデータを蓄
積する広告ＤＢ１０５と、時刻情報を出力するタイマー
１０６とを含んで構成されている。この配信装置１００
では、まず、広告書き込み部１０１において広告データ
に広告の特徴を表す複数の属性を設定する。そして、各
広告について、それら属性を数値化し広告データに書き
込み、広告データベース１０５に蓄積する。これによ
り、様々な条件によって広告を比較し、分類し、スケジ
ュール化を行うことができる。次に、スケジュール作成
部１０２で視聴者に広告を配信するためのスケジュール
を作成する。このスケジュール作成部１０２の内部構成
例が図２に示されている。

【０００８】同図を参照すると、スケジュール作成部１
０２は、視聴者情報入力部１０７から入力される視聴者
情報を入力とし、その情報に応じて配信頻度を決定する
配信頻度制御部２０１と、広告順序スケジュール２０６
を作成する広告順序スケジュール作成部２０２と、配信
タイムスケジュール２０７を作成する配信タイムスケジ
ュール作成部２０３と、作成された広告順序スケジュー
ル２０６と配信タイムスケジュール２０７とに基づい
て、最終的な配信スケジュールを作成する配信スケジュ
ール作成部２０４とを含んで構成されている。つまり、
スケジュール作成部１０２において作成されるスケジュ
ールは、広告順序スケジュール２０６及び配信タイムス
ケジュール２０７であり、これら２つの異なるスケジュ
ールを配信スケジュール作成部２０４において合成する
ことで、最終的な配信スケジュールが作成されるのであ
る。ここで、広告順序スケジュール作成部２０２におい
て作成される広告順序スケジュール２０６は、広告の配
信すべき回数、配信すべき時間帯を保証しない代わりに
少ない広告費で効率的に視聴者に配信可能とするベスト
エフォート型のスケジュールである。一方、配信タイム
スケジュール２０７において作成される配信タイムスケ
ジュール２０７は、配信時間帯、配信回数を保証する保
証型のスケジュールである。このような構成からなるス
ケジュール作成部１０２では、まず、配信頻度制御部２
０１において、広告データベース１０５より広告情報を
取り出し、配信時間帯及び配信回数が指定されている広
告とそうでない広告とを分類する。そして、それぞれ広
告順序スケジュール作成部２０２、配信タイムスケジュ
ール作成部２０３において、別々にスケジュール化を行
う。これら両スケジュール作成部２０２及び２０３によ
って、広告順序スケジュール２０６及び配信タイムスケ
ジュール２０７を作成する。こうすることで、ベストエ
フォート型のスケジュールによる広告の配信と一般的な
保証型広告配信との両立が可能となる。ベストエフォー
ト型のスケジュールによる広告は、配信時間帯、配信回
数を指定しないので、配信スケジュールの作成が問題と
なる。ここでは、そのような広告については、配信頻度
制御部２０１で複数の配信側、視聴者側の配信条件に基
づき、属性の重み付けを行う。こうすることで、配信条
件を反映させた配信頻度が決定される。そして、その配
信頻度に基づき、広告順序スケジュール作成部２０２に
おいてスケジュール化を行う。これにより、効果的な配
信スケジュールを作成することができる。配信タイムス
ケジュール作成部２０３は、タイマー１０６から出力さ
れる時刻情報を参照して配信タイムスケジュール２０７
を作成する。このように、時刻情報を含んだ配信タイム
スケジュール２０７を作成することにより、配信タイム
スケジュール作成部２０３は適切な時刻に配信すること
ができ、従来型広告の配信をスケジュール化できるので
ある。

【０００９】これら２つのスケジュール２０６及び２０
７を配信スケジュール作成部２０４において再スケジュ
ール化し、配信スケジュールを作成することにより、配
信側、視聴者側からの複数の配信条件を満たした、効果
的な広告を配信することができる。この配信は、図１中
の配信部１０３によって行われ、視聴者側の表示部１０
４へ広告が配信される。図１中の視聴者側端末２００
は、広告を表示する表示部１０４の他に、視聴者情報を
送信する視聴者情報入力部１０７を含んで構成されてい
る。この視聴者情報入力部１０７には、視聴者側からの
情報が入力される。視聴者情報入力部１０７は、ネット
ワークを介してスケジュール作成部１０２内の配信頻度
制御部２０１に視聴者情報を動的に送信できるものとす
る。視聴者情報入力部１０７は、通常、リモートコント
ローラ等、視聴者が情報を入力しやすいインタフェイス
を有しているものとする。また、視聴者情報入力部１０
７は、ネットワークを介して視聴者情報を送信可能とす
るハードウェア、ソフトウェアを含むものとする。な
お、表示部１０４は視聴者側の端末のディスプレイであ
る。この表示部１０４には、ネットワークを介して、広
告を受信可能とするハードウェア、ソフトウェアが含ま
れるものとする。また、この視聴者側の端末はテレビジ
ョン、パーソナルコンピュータ、あるいはディスプレイ
を持つあらゆる端末が含まれるものとする。一方、配信
装置１００内の広告データ書き込み部１０１では、配信
側、視聴者側からの配信条件に基づいて配信スケジュー
ルを作成するために、個々の広告の特徴を表す情報を広
告データに埋め込み、それを広告ＤＢ１０５に蓄積す
る。ここで、広告ＤＢ１０５内の広告データは、図３に
示されているように、視聴者の表示部に表示される内容
であるコンテンツデータとスケジュール作成のために必
要となる情報データとから構成されている。情報データ
は、同図に示されているように、比較・分類のためのイ
ンデックスと、後述する属性情報とを含んで構成されて
いる。「配信条件」とは、例えば、配信側からの配信時
間帯の指定や、視聴者側から送信される、特定の分野の
広告配信依頼等である。視聴者に広告を配信するための
スケジュールは、配信スケジュール作成部２０４で作成
される。スケジュール作成部１０２に対する処理につい
て図２を参照して説明する。広告データにはそれぞれが
区別できるようにインデックスを付ける。このインデッ
クスは、上述したように、情報データの１つである。こ
の広告インデックスを用いて、２つのスケジュール、広
告順序スケジュール２０６と配信タイムスケジュール２
０７とを作成する。この２つのスケジュール２０６及び
２０７は、各広告をどのような順番でいつ配信するかを
決定するためのものである。これらのスケジュールのペ
アは、視聴者全てに共通するものであっても構わない
し、視聴者を任意の条件でグループ化し、各グループに
異なるスケジュールのペアを用意しても良い。これらの
スケジュールを作成するために、それぞれの広告Ｘを複
数の属性Ｊ_Xiによって特徴付ける。この属性情報は、上
述したように、情報データの１つである。例えば、広告
費、広告の表示時間（以下、長さと表現する）、広告が
扱う製品の種類、ターゲットの年齢層・性別・地域等が
属性情報である。また、広告によっては、配信する時間
帯と、その時間帯での配信回数とが予め指定されている
場合もある。ここで、そのような広告を「予約広告」と
定義する。このような予約広告では、配信する時間帯、
配信回数を属性に含める。各属性は、広告それぞれに対
して数値化され、広告を特徴づける。この数値化された
属性は、それぞれの広告固有の情報として広告データに
書き加えられ、広告データベース（広告ＤＢ）に蓄積さ
れる。数値化された属性情報についての例が図４に示さ
れている。例えば、属性情報Ｊ _ijのうち、広告費Ｊ₁₁の
属性を数値化するにあたり、その単位を１０万円とし、
ある広告の広告費が１００万円であれば、図４に示され
ているように、「１０」となる。広告費の属性Ｊ₁₁の
他、図４に示されているように、広告の配信回数の属性
Ｊ₁₂、開始時間帯の属性Ｊ₁₃、終了時間帯の属性Ｊ₁₄、
ターゲット世代１０代の属性Ｊ₁₅、ターゲット世代２０
代の属性Ｊ₁₆等を属性情報とする。広告ＤＢ１０５に蓄
積された各広告データの属性は、配信頻度制御部２０１
によって読み取られる。そして、配信側から配信時間帯
と配信回数とが予め指定された広告とそうでない広告と
の仕分けが行われる。これらはそれぞれ配信タイムスケ
ジュール作成部２０３、広告順序スケジュール作成部２
０２でスケジュール化された後、２つのスケジュール２
０６及び２０７を再スケジュール化することにより、1
つの配信スケジュールが作成される。これにより、広告
の配信時間帯及び配信回数が予め指定されている、従来
の広告配信方法との共存が可能である。次に、配信時間
帯、配信回数が指定されていない広告の配信頻度を決定
する。配信頻度は、配信側及び視聴者側からの複数の配
信条件を満たすことが可能である。本例では、次のよう
に広告の配信頻度に相当する量Ｐ（Ｘ）を算出する。す
なわち、それぞれの広告の配信頻度は、各広告の数値化
された属性情報と、どの属性を配信頻度に対して重要視
するかを表す重みＷ_iとによって決定される。各広告の
属性情報は、広告ＤＢ１０５より取り出す。重みは、配
信する側が任意に設定する。重みＷ_iの設定の例が図５
に示されている。同図に示されているように、広告費の
重みｗ₁、広告の配信回数の重みｗ₂、開始時間帯の重み
ｗ₃、終了時間帯の重みｗ₄、ターゲット世代１０代の重
みｗ₅、ターゲット世代２０代の重みｗ₆等、属性情報に
対応した重みが設定される。同図において、例えば、配
信頻度が、広告費よりもターゲット世代という属性で左
右されるようにするには、広告費の重みよりターゲット
世代の重みを大きな値に設定する。重みＷ_iの決定・更
新はオフライン、オンラインの両状態で行われる。オン
ライン上での重みの決定・更新は、視聴者情報入力部１
０７から入力される、視聴者側からの情報を得ることで
行われる。こうすることにより、視聴者の嗜好にあった
広告配信が可能となる。それぞれの広告の配信頻度Ｐ
（Ｘ）は、

【００１０】

【数１】

【００１１】に比例する。図２中の広告順序スケジュー
ル２０６は、この配信頻度Ｐ（Ｘ）を用いて広告の配信
順序を決定し、その順序を広告インデックスの値の配列
によって書き表したものである。この広告順序スケジュ
ール２０６は、どの順番でそれぞれの広告を配信するか
が書き込まれたものであり、いつ配信するかといった時
間の概念は含まない。従って、属性に配信時間帯が含ま
れている予約広告については図２中の配信タイムスケジ
ュール作成部２０３によってスケジュール化し、配信タ
イムスケジュール２０７を作成する。広告順序スケジュ
ール作成部２０２では、配信時間帯及び配信回数を指定
されていない広告に対し広告順序スケジュール２０６を
作成することにより、広告配信のスケジュール化を実現
する。広告順序スケジュール２０６とは、それぞれの広
告をどれくらいの配信頻度で、どのような順序で配信す
るかをスケジュール化したものである。スケジュール化
を行う場合、どの広告を何回配信するか決定した後、そ
の配信順序を決定することで配信スケジュール２０６を
作成するのが通常である。しかし、ここでのスケジュー
ル化の特徴は、各広告の配信回数を正確に決定すること
なく配信順序を決めることができる点である。本例で
は、配信順序は、先に定義したＰ（Ｘ）に比例する配信
頻度により決定される。この広告順序スケジュール２０
６の作成方法は以下のとおりである。新たな広告Ｚが追
加された場合を考える。この場合でも、配信頻度Ｐ
（Ｚ）を新たに含めることにより、広告Ｚを含めたスケ
ジュール化が可能である。また、視聴者情報の更新によ
り配信頻度を変化させることで視聴者情報の更新をスケ
ジュールに反映することができる。したがって、この方
法により外部環境の変化に応じた広告配信が可能とな
る。本例では図６に示されている方法で配信頻度Ｐ
（Ｚ）を決定する。同図を参照すると、まず、全ての広
告Ｘに対して式（１）で定義されるＰ_α（Ｘ）を求める
（ステップＳ６０１）。

【００１２】

【数２】

【００１３】なお、式（１）において、α_Xの初期値は
あらゆるＸに対して「１」であるものとする。次に、Ｐ
_α（Ｘ）＞１（条件１）となる広告Ｘがあるか調べる
（ステップＳ６０２）。そして、Ｐ_α（Ｘ）＞１である
広告Ｘをスケジュールに加える（ステップＳ６０３）。
ただし、複数の広告でこの条件を満たした場合、ランダ
ムもしくは任意の条件で配置する順番を決め、スケジュ
ールに加える。また、この条件を満たした広告Ｘについ
てα_X＝１とする。上記の条件１を満たさない広告につ
いてα_X＝α_X＋１とする。配信に必要な広告数分のスケ
ジュール化が終了していれば、スケジュール作成完了で
ある。スケジュール化が完了していなければ、ステップ
Ｓ６０２に戻り、スケジュール作成完了となるまで繰り
返す（ステップＳ６０４）。図２中の配信タイムスケジ
ュール作成部２０３は配信時間帯、配信回数を指定した
広告に対しスケジュール化を行うことで従来の広告配信
方法の実現をも可能とする。ここで作成される配信タイ
ムスケジュール２０７には時間軸が存在し、時間帯ごと
の総広告配信回数を情報として埋め込む。これにより、
時間帯ごとに広告配信回数を変化させることができる。
ここでのスケジュール化とは、複数の広告を配信する上
で、その配信順序、配信時刻を決定することである。ま
た、ここでの配信時刻とは、広告をいつ配信するか、を
意昧する。

【００１４】予約広告は時間の観念が含まれているた
め、配信タイムスケジュール２０７においてスケジュー
ル化される。広告順序スケジュール作成部２０２でスケ
ジュール化される広告と配信タイムスケジュール作成部
２０３でスケジュール化される予約広告とで最適に再ス
ケジュール化をするために、以下の方法で予約広告を配
信タイムスケジュール２０７においてスケジュール化す
る。配信タイムスケジュールには、実時間軸が存在し、
ある時間幅で区切られている。これを時間枠と定義す
る。時間幅は、必ずしも一定である必要はなく、ある時
間帯（例えばＰＭ６：００〜ＰＭ９：００）で、時間幅
が他の時間帯に比べて短いといったこともありうる。予
約広告は、配信時間帯と配信回数とが予め指定されてい
る。ここでの配信時間帯の始点及び終点は時間枠の始点
及び終点に一致するように指定する。但し、配信時間帯
は特定の１つの時間枠に一致する必要はなく、連続した
時間枠をまたがっても良い。また、ここでの配信回数
は、指定された配信時間帯内での配信回数である。した
がって、指定された配信時間帯が複数の時間枠にまたが
っていた場合、配信回数の値をまたがった時間枠の数の
整数倍にする必要はない。例えば、配信時間帯が３つの
時間枠にまたがっていた場合でも、配信回数の値を３，
６，９…回にする必要はない。但し、特定の時間帯に予
約広告が極端に集中することを避け、以後のスケジュー
ル化が適当となるように予約の受付に制限をつける。例
えば、それぞれの予約広告の配信回数は配信時間帯がま
たがる時間枠の数の２倍未満とする等の制限が考えられ
る。スケジュール化について図７を参照して説明する。
同図において、実線矢印は配信時間帯を示し、破線は時
間枠を示すものとする。また、図７中の英文字に続く括
弧内の数字は、配信回数を示すものとする。まず、実時
間軸Ｒ上に配信時間帯及び配信回数が指定された複数の
予約広告において、それぞれの配信時間帯がいくつの時
間枠にまたがっているかを調べ、それが少ない順に予約
広告をソートする。この図７に示されている例では、
｛Ｂ（２）、Ｄ（１）｝，｛Ａ（１）｝，｛Ｃ（４）、
Ｅ（２）｝の順となる。次に、またがる時間枠の数が同
じグループ｛…｝を配信回数の多い順にソートし、この
結果、スケジュール化を行う広告の順番を決定する。本
例ではＢ（２）、Ｄ（１）、Ａ（１）、Ｃ（４）、Ｅ
（２）となる。この決定した順序で以下の（ｉ）及び
（ｉｉ）の２種類の方法もしくは、それらの複合で、そ
れぞれの予約広告のスケジュール化を行う。（ｉ）第１に、それぞれの予約広告ができるだけ同じ時
間枠に集中せず、配信時間帯内で均等にスケジュール化
する方法がある。この方法について、以下、説明する。
ある広告Ｘに対して配信時刻１０時から１２時までの時
間で、６回配信するように指定されているとする。ま
た、配信時刻１０時から１２時までの時間には時間枠が
４つ設定されているとする。ここでは、スケジューリン
グにおいて、個々の広告に注目して、その広告が配信時
間帯内でできるだけ均等に配信されるようにスケジュー
リングする。このため、時間枠の数ｍ_X＝４に対して配
信回数ｎ_X＝６より全部の時間枠に広告Ｘの配信回数１
回分ずつ配置して、次に残り配信回数２回分を、時間枠
４つのうち２つを選んでさらにもう１回ずつ広告Ｘの配
信回数を追加すれば良い。もし、広告Ｘの配信回数が９
回と指定されていれば、４つの時間枠にそれぞれ、まず
配信回数１回分ずつ配置する。すると、残りの配信回数
が５回であるため、まだ時間枠の数より上回っているの
で、さらにもう一度４つの時間枠すべてに広告Ｘの配信
回数１回分を追加する。これで、残りの配信回数が１回
であるため、４つの時間枠からどれか１つを選んで広告
Ｘの配信回数を１回分増やすことになる。以上の判断を
Ｋ_X（α）＝−α＋（ｎ_X／ｍ_X）を用いて行うのであ
る。ｎ_X／ｍ_Xが１以上であるということは、配信回数が
時間枠の数と同等かそれ以上であることを意味する。つ
まり、時間枠全てに広告Ｘの配信を１回分ずつ配置でき
るわけである。次に、まだ配置されていない配信回数の
数がｎ_X−ｍ_Xであるので、次は（ｎ_X−ｍ_X）／ｍ_X＝−
１＋（ｎ_X／ｍ_X）が１以上かどうかで判断することにな
る。

【００１５】以上のスケジュール化方法について図８を
参照して説明する。同図を参照すると、まず、スケジュ
ール化を行う対象となる予約広告をＸ、配信時間帯がま
たがる時間枠の数をｍ_X、配信回数をｎ_Xとおき、Ｋ
_X（α）＝−α＋（ｎ_X／ｍ_X）を導入する（ステップＳ
８０１）。ここで、α（初期値＝０）は試行回数を表す
ものとする。

【００１６】次に、Ｋ_X（α）≧１かどうか判断される
（ステップＳ８０２）。Ｋ_X（α）≧１であれば、また
がる時間枠全てに予約広告Ｘを１つずつ配置する（ステ
ップＳ８０３）。α＝α＋１とし、再試行する。一方、
ステップＳ８０２において、Ｋ_X（α）≧１でなけれ
ば、またがる時間枠で、すでに配置された予約広告が配
置されている数を調べ、その数が少ない時間枠から、予
約広告Ｘを１つずつ配置する（ステップＳ８０４）。２
つ以上の時間枠において、すでに配置された予約数が同
数の場合、ランダムもしくは何らかの条件で任意に予約
広告Ｘを配置する。（ｉｉ）第２に、それぞれの時間枠でできるだけ予約広
告の配置数が均等になるようにスケジュール化する方法
がある。以下、図９及び図１０を参照して説明する。ま
ず、またがる時間枠が１つでも少ない広告Ｂ、Ｃを配置
する（ステップＳ９０１）。次に、広告Ａをスケジュー
ル化する（ステップＳ９０２）。Ｋ_A（０）＜１とな
り、図１０（ａ）に示されているように配置する。次
に、広告Ｃをスケジュール化する。これにより、Ｋ
_C（０）≧１、Ｋ_C（１）＜１となり、図１０（ｂ）に示
されているように、配置する。最後に、広告Ｅをスケジ
ュール化する（ステップＳ９０３）。これにより、Ｋ_C
（１）＜１となり、図１０（ｃ）に示されているよう
に、配置する。図１０（ａ）〜（ｃ）において、同図中
に示されている星印（☆）は、配信回数１回分を示して
いる。したがって、広告Ｂ（２）の近傍には、１つの時
間枠に星印が２つ存在することから、広告Ｂについて２
回分の配信を配置したことになる。広告Ａ、Ｃ、Ｄにつ
いても同様である。

【００１７】先に決定したそれぞれの予約広告をスケジ
ュール化する順序で図１１のプロセスで予約広告のスケ
ジュール化を行う。同図を参照すると、スケジュール化
すべき予約広告Ｘが配信可能な時間枠のうち現時点で予
約広告の配置数が最も少ない時間枠を調べ、予約広告Ｘ
を１つ配置する。該当する時間枠が複数の場合は、ラン
ダムもしくは任意に時間枠を１つ選び配置する（ステッ
プＳ１１１）。ステップＳ１１１の処理は、予約広告Ｘ
の配信回数分を全て配置するまで繰り返し行われる（ス
テップＳ１１２→Ｓ１１１…）。最後に、次の予約広告
のスケジュール化を行う（ステップＳ１１３）。全ての
予約広告のスケジュール化が終了した時点でスケジュー
ルの作成が完了する。以上のようにスケジュール化され
た後、広告配信は、スケジュール作成部１０２で作成さ
れる配信スケジュールを基に行われる。スケジュール作
成部１０２における、配信スケジュール作成の例につい
て説明する。配信スケジュールは、広告順序スケジュー
ル２０６と配信タイムスケジュール２０７とから作成さ
れる。上述したように、配信タイムスケジュール２０７
は、時間枠の設定及びその時間枠での配信数並びに予約
広告のスケジュール化から構成されている。また、広告
順序スケジュール２０６には、予約化されていない広告
についての配信順序がスケジュール化されている。これ
を配信タイムスケジュール２０７で設定されている時間
枠に埋めて行くことにより最終的な配信スケジュールを
作成していく。この時、作成すべき時間枠に予約広告が
スケジュール化されている場合、その時間枠での配信数
から予約広告の配信数を引いた分を配信順序スケジュー
ルによって埋める。例えば、図１２に示されているよう
に、ある時間枠での配信数が、Ｅ，Ａ，Ｄ，Ｆ，Ａ，
Ｂ，Ｃ…の１０コ、その時間枠でスケジュール化された
予約広告がＦ，Ｇ，Ｂの３コであった場合、残りの７コ
を広告順序スケジュールによるＥ，Ａ，Ｄ，Ｆ，Ａ，
Ｂ，Ｃで埋めることになる。図１２は、これを示したも
のである。この時、これら１０コの広告をランダムもし
くは任意の条件で配信順序を決定する。最も単純には予
約広告３コの配信の後に、広告順序スケジュールからの
７コを配信すれば良い。図１３にはスケジュール作成部
１０２内の配信スケジュール作成部２０４において行わ
れる処理が示されている。まず、タイマー１０６より現
在の時刻を取得し、配信タイムスケジュール２０７中の
現在の時刻の最近傍の次時間枠のスケジュールを参照す
る（ステップＳ１）。次に、上記時間枠内に予約広告の
配信予定があるかどうかを判断する（ステップＳ２）。
例えば、配信タイムスケジュールが図１０に示されてい
る形態をしている場合で、かつ、次時間枠というのが
９：００に隣接した時間枠であれば、予約広告Ｂ、Ｃが
配信予定されているのがわかる。予約広告がある場合、
図１２に示されている例と同様に、広告順序スケジュー
ル２０６と配信タイムスケジュール２０７とから配信す
べき広告情報を取得する（ステップＳ２→Ｓ３）。一
方、次時間枠に予約広告がない場合、次回時間枠で配信
可能な広告数だけ広告順序スケジュール２０６から広告
情報を取得する（ステップＳ４）。そして、図１２に示
されている例の場合と同様の方法で、次時間枠の分だけ
配信スケジュールを作成し、配信部１０３に渡す（ステ
ップＳ５）。配信部１０３での処理においては、タイマ
ー１０６を参照し、現在配信されている時間枠の広告が
配信完了後、作成した次時間枠の配信スケジュールに従
い、広告ＤＢ１０５より、広告データを取得する。この
取得した広告データは、表示部１０４へ配信される（ス
テップＳ６）。つまり、図１２に示されている処理にお
いては、広告配信を行いながら、次回の時間枠について
配信スケジュールを作成しているのである。広告データ
の補充、視聴者情報の更新を頻繁に行う場合には、図１
３に示されているように、リアルタイムに配信スケジュ
ールを作成すれば良い。なお、外部情報の更新頻度によ
り同時に作成する時間枠の数を調整する。図１に戻り、
配信部１０３においては、配信スケジュールに基づき、
広告ＤＢ１０５から広告データを取り出し視聴者側の表
示部１０４に配信する。スケジュール作成部１０２にお
いて作成される配信スケジュールには、“いつ”、“ど
の”広告が配信されるかの情報が記されている。配信部
１０３は、その情報とタイマー１０６から出力される現
在の時刻情報とを照らし合わせ、配信すべき広告データ
を広告ＤＢ１０５から取り出し、広告を視聴者側に配信
する。配信部１０３によって配信された広告は、視聴者
端末２００内の表示部１０４に表示される。以上のよう
に、図１及び図２に示されている広告配信システムにお
いては、配信時間帯及び配信回数が予め指定されていな
い広告データについて配信順序を示す情報を少なくとも
含む広告順序スケジュールを作成する第１のステップ
と、配信時間帯及び配信回数が予め指定されている広告
データについて配信時間枠とその時間枠での配信回数と
を示す情報を少なくとも含む配信タイムスケジュールを
作成する第２のステップと、これら作成された両スケジ
ュールに基づいて広告データをネットワークを介して配
信する第３のステップとを含む広告配信方法が実現され
ていることになる。また、図１及び図２を参照すると、
その広告配信方法は、配信すべき時間帯及び配信回数が
予め指定されている広告データとそれらが指定されてい
ない広告データとを分類するステップを更に含み、この
分類された広告データについて上記第１及び第２のステ
ップのうちのいずれかのステップを実行するようにして
いることになる。

【００１８】そして、広告データは、その広告データの
内容を特徴付ける属性情報と共にデータベースに保持さ
れており、上記第１のステップにおいては、データベー
スに保持されている属性情報に基づいて上記広告順序ス
ケジュールを作成している。また、上記第１のステップ
においては、複数の属性情報について所定配信条件に応
じて重み付けを行い、この重み付けに基づいて配信条件
を満たすスケジュールを作成している。この配信条件の
うち、広告データの配信を行う配信側から指定する配信
条件は、配信時間帯、配信回数、ターゲットとなる視聴
者群を示す情報を含み、広告データの配信を受ける視聴
者側から指定する配信条件は、視聴者の嗜好にあった広
告群を示す情報を含むのである。そして、視聴者側から
指定する配信条件は、ネットワークを介して配信側に送
信されるのである。広告データはデータベースに蓄積さ
れ、上記第１及び第２のステップにおいては、このデー
タベースに蓄積された広告データを読み出してスケジュ
ールを作成するのである。さらに、上記第１のステップ
においては、重み付けに基づいて各広告データの配信頻
度を決定する。また、上記第３のステップにおいては、
上記第１及び第２のステップにおいて作成されるスケジ
ュールを合成して再スケジュール化を行い、このスケジ
ュールに基づいて広告を配信する。以上の説明におい
て、ネットワークとは、インターネット等のオープンな
ネットワークの他、ＬＡＮやＷＡＮ等の閉じたネットワ
ークをも含むものとする。なお、図２等に示されている
動作を実現するためのプログラムを記録した記録媒体を
用意し、これを用いて図１の各部を制御すれば、上述と
同様の広告配信動作を行うことができることは明白であ
る。この記録媒体には、図１等に示されていない半導体
メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の他、種々の記録
媒体を用いることができる。

【００１９】また、上記記録媒体に記録されているプロ
グラムによってコンピュータを制御すれば、上述と同様
に表データ作成動作を行うことができることは明白であ
る。この記録媒体には、図１等に示されていない半導体
メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の他、種々の記録
媒体を用いることができる。請求項の記載に関し、本発
明は更に以下の態様を採り得る。

【００２０】（１）配信時間帯及び配信回数が予め指定
されていない広告データについて配信順序を示す情報を
少なくとも含む広告順序スケジュールを作成する第１の
スケジュール作成手段と、配信時間帯及び配信回数が予
め指定されている広告データについて配信時間枠とその
時間枠での配信回数とを示す情報を少なくとも含む配信
タイムスケジュールを作成する第２のスケジュール作成
手段と、これら作成された両スケジュールに基づいて広
告データをネットワークを介して配信する配信手段とを
含むことを特徴とする広告配信システム。

【００２１】（２）配信すべき時間帯及び配信回数が予
め指定されている広告データとそれらが指定されていな
い広告データとを分類する分類手段を更に含み、この分
類された広告データについて前記第１及び第２のスケジ
ュール作成手段のうちのいずれかによってスケジュール
を作成するようにしたことを特徴とする（１）記載の広
告配信システム。

【００２２】（３）前記広告データは、その広告データ
の内容を特徴付ける属性情報と共にデータベースに保持
されており、前記第１のスケジュール作成手段において
は、前記データベースに保持されている属性情報に基づ
いて前記広告順序スケジュールを作成することを特徴と
する請求項（１）又は（２）記載の広告配信システム。

【００２３】（４）前記第１のスケジュール作成手段に
おいては、複数の前記属性情報について所定配信条件に
応じて重み付けを行い、この重み付けに基づいて前記配
信条件を満たすスケジュールを作成することを特徴とす
る（３）記載の広告配信システム。（５）前記配信条件のうち、広告データの配信を行う配
信側から指定する配信条件は、配信時間帯、配信回数、
ターゲットとなる視聴者群を示す情報を含むことを特徴
とする（４）記載の広告配信システム。

【００２４】（６）前記配信条件のうち、広告データの
配信を受ける視聴者側から指定する配信条件は、視聴者
の嗜好にあった広告群を示す情報を含むことを特徴とす
る（４）記載の広告配信システム。（７）前記視聴者側から指定する配信条件は、ネットワ
ークを介して配信側に送信されることを特徴とする
（４）〜（６）のいずれかに記載の広告配信システム。

【００２５】（８）前記広告データはデータベースに蓄
積され、前記第１及び第２のスケジュール作成手段にお
いては、前記データベースに蓄積された広告データを読
み出して前記スケジュールを作成することを特徴とする
（１）〜（７）のいずれかに記載の広告配信システム。（９）前記第１のスケジュール作成手段においては、前
記重み付けに基づいて各広告データの配信頻度を決定す
るようにしたことを特徴とする（４）〜（８）のいずれ
かに記載の広告配信システム。

【００２６】（１０）前記配信手段においては、前記第
１及び第２のスケジュール作成手段において作成される
スケジュールを合成して再スケジュール化を行い、この
スケジュールに基づいて広告を配信するようにしたこと
を特徴とする（１）〜（９）のいずれかに記載の広告配
信システム。（１１）コンピュータに広告データを配信させるための
配信プログラムを記録した記録媒体であって、該プログ
ラムは、配信時間帯及び配信回数が予め指定されていな
い広告データについて配信順序を示す情報を少なくとも
含む広告順序スケジュールを作成する第１のステップ
と、配信時間帯及び配信回数が予め指定されている広告
データについて配信時間枠とその時間枠での配信回数と
を示す情報を少なくとも含む配信タイムスケジュールを
作成する第２のステップと、これら作成された両スケジ
ュールに基づいて広告データをネットワークを介して配
信する第３のステップとを含むことを特徴とする記録媒
体。

【００２７】（１２）前記プログラムは、配信すべき時
間帯及び配信回数が予め指定されている広告データとそ
れらが指定されていない広告データとを分類するステッ
プを更に含み、この分類された広告データについて前記
第１及び第２のステップのうちのいずれかのステップを
実行するようにしたことを特徴とする（１１）記載の記
録媒体。

【００２８】（１３）前記広告データは、その広告デー
タの内容を特徴付ける属性情報と共にデータベースに保
持されており、前記第１のステップにおいては、前記デ
ータベースに保持されている属性情報に基づいて前記広
告順序スケジュールを作成することを特徴とする（１
１）又は（１２）記載の記録媒体。（１４）前記第１のステップにおいては、複数の前記属
性情報について所定配信条件に応じて重み付けを行い、
この重み付けに基づいて前記配信条件を満たすスケジュ
ールを作成することを特徴とする（１３）記載の記録媒
体。

【００２９】（１５）前記配信条件のうち、広告データ
の配信を行う配信側から指定する配信条件は、配信時間
帯、配信回数、ターゲットとなる視聴者群を示す情報を
含むことを特徴とする（１４）記載の記録媒体。（１６）前記配信条件のうち、広告データの配信を受け
る視聴者側から指定する配信条件は、視聴者の嗜好にあ
った広告群を示す情報を含むことを特徴とする（１４）
記載の記録媒体。

【００３０】（１７）前記視聴者側から指定する配信条
件は、ネットワークを介して配信側に送信されることを
特徴とする（１４）〜（１６）のいずれかに記載の記録
媒体。（１８）前記広告データはデータベースに蓄積され、前
記第１及び第２のステップにおいては、前記データベー
スに蓄積された広告データを読み出して前記スケジュー
ルを作成することを特徴とする（１１）〜（１７）のい
ずれかに記載の記録媒体。

【００３１】（１９）前記第１のステップにおいては、
前記重み付けに基づいて各広告データの配信頻度を決定
するようにしたことを特徴とする（１４）〜（１８）の
いずれかに記載の記録媒体。（２０）前記第３のステップにおいては、前記第１及び
第２のステップにおいて作成されるスケジュールを合成
して再スケジュール化を行い、このスケジュールに基づ
いて広告を配信するようにしたことを特徴とする（１
１）〜（１９）のいずれかに記載の記録媒体。

【００３２】（２１）前記広告データは、テキスト、画
像、映像、音声等のネットワークを介して配信できるあ
らゆるデータを含むことを特徴とする請求項１〜１０の
いずれかに記載の広告配信方法。（２２）前記属性情報は、広告費、広告の表示時間、広
告が扱う製品の種類、ターゲットの年齢層・性別・地域
等を含むことを特徴とする請求項３〜１０のいずれかに
記載の広告配信方法。

【００３３】（２３）前記広告データは、テキスト、画
像、映像、音声等のネットワークを介して配信できるあ
らゆるデータを含むことを特徴とする（１）〜（１０）
のいずれかに記載の広告配信システム。（２４）前記属性情報は、広告費、広告の表示時間、広
告が扱う製品の種類、ターゲットの年齢層・性別・地域
等を含むことを特徴とする（３）〜（１０）のいずれか
に記載の広告配信システム。

【００３４】（２５）前記広告データは、テキスト、画
像、映像、音声等のネットワークを介して配信できるあ
らゆるデータを含むことを特徴とする（１１）〜（２
０）のいずれかに記載の記録媒体。（２６）前記属性情報は、広告費、広告の表示時間、広
告が扱う製品の種類、ターゲットの年齢層・性別・地域
等を含むことを特徴とする（１３）〜（２０）のいずれ
かに記載の記録媒体。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、配信すべ
き時間帯及び配信回数が予め指定されている広告データ
とそれらが指定されていない広告データとを分類し、配
信時間帯及び配信回数が予め指定されていない広告デー
タについて配信順序を示す情報を少なくとも含む広告順
序スケジュールを作成し、配信時間帯及び配信回数が予
め指定されている広告データについて配信時間枠とその
時間枠での配信回数とを示す情報を少なくとも含む配信
タイムスケジュールを作成し、これら作成された両スケ
ジュールに基づいて広告データを配信することにより、
広告をデジタル映像・放送に挿入する際に、広告データ
の配信を自動的に制御できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による広告配信方法を実現するための広
告配信システムの構成を示すブロック図である。

【図２】図１中のスケジュール作成部内の処理を示すブ
ロック図である。

【図３】広告データの構成例を示す図である。

【図４】属性情報の一例を示す図である。

【図５】重み付けの一例を示す図である。

【図６】配信頻度を決定するためのアルゴリズム及び広
告順序スケジュール作成処理の一例を示す図である。

【図７】配信タイムスケジュール作成方法の一例を示す
図である。

【図８】スケジュール作成部において行われる処理の一
例を示す図である。

【図９】スケジュール作成処理の一例を示す図である。

【図１０】図９の処理によって作成されるスケジュール
の例を示す図である。

【図１１】配信タイムスケジュール作成部で行われる処
理の一実施例を詳細に示す図である。

【図１２】スケジュールの作成処理の一例を示す図であ
る。

【図１３】スケジュール作成部で行われる処理の一例を
示す図である。

【符号の説明】

１００配信装置１０５広告データベース１０１広告書き込み部１０２スケジュール作成部１０３配信部１０４表示部１０５広告データベース１０６タイマー１０７視聴者情報入力部２００視聴者側端末２０１配信頻度制御部２０２広告スケジュール作成部２０３配信タイムスケジュール作成部２０４配信スケジュール作成部２０６広告順序スケジュール２０７配信タイムスケジュール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０４Ｌ 12/54 Ｈ０４Ｎ 7/173 ６４０Ａ９Ａ００１ 12/58 Ｈ０４Ｌ 11/20 １０１ＢＨ０４Ｎ 7/173 ６４０ (72)発明者勝田亮東京都千代田区大手町二丁目３番１号日本電信電話株式会社内 (72)発明者小澤英昭東京都千代田区大手町二丁目３番１号日本電信電話株式会社内Ｆターム(参考） 5B049 AA02 AA06 BB49 CC32 GG02 5B075 ND20 NK46 PQ05 PR04 PR08 5B089 GB01 JA33 KA04 KB11 KB14 KC28 KC29 KC60 5C064 BA01 BB03 BC06 BC16 BD03 BD08 5K030 HA05 HB16 HB21 HC01 KA01 KA05 KA07 LD02 LD18 LE17 9A001 JJ19 KK60

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】配信時間帯及び配信回数が予め指定され
ていない広告データについて配信順序を示す情報を少な
くとも含む広告順序スケジュールを作成する第１のステ
ップと、配信時間帯及び配信回数が予め指定されている
広告データについて配信時間枠とその時間枠での配信回
数とを示す情報を少なくとも含む配信タイムスケジュー
ルを作成する第２のステップと、これら作成された両ス
ケジュールに基づいて広告データをネットワークを介し
て配信する第３のステップとを含むことを特徴とする広
告配信方法。
【請求項２】配信すべき時間帯及び配信回数が予め指
定されている広告データとそれらが指定されていない広
告データとを分類するステップを更に含み、この分類さ
れた広告データについて前記第１及び第２のステップの
うちのいずれかのステップを実行するようにしたことを
特徴とする請求項１記載の広告配信方法。
【請求項３】前記広告データは、その広告データの内
容を特徴付ける属性情報と共にデータベースに保持され
ており、前記第１のステップにおいては、前記データベ
ースに保持されている属性情報に基づいて前記広告順序
スケジュールを作成することを特徴とする請求項１又は
２記載の広告配信方法。
【請求項４】前記第１のステップにおいては、複数の
前記属性情報について所定配信条件に応じて重み付けを
行い、この重み付けに基づいて前記配信条件を満たすス
ケジュールを作成することを特徴とする請求項３記載の
広告配信方法。
【請求項５】前記配信条件のうち、広告データの配信
を行う配信側から指定する配信条件は、配信時間帯、配
信回数、ターゲットとなる視聴者群を示す情報を含むこ
とを特徴とする請求項４記載の広告配信方法。
【請求項６】前記配信条件のうち、広告データの配信
を受ける視聴者側から指定する配信条件は、視聴者の嗜
好にあった広告群を示す情報を含むことを特徴とする請
求項４記載の広告配信方法。
【請求項７】前記視聴者側から指定する配信条件は、ネ
ットワークを介して配信側に送信されることを特徴とす
る請求項４〜６のいずれかに記載の広告配信方法。
【請求項８】前記広告データはデータベースに蓄積さ
れ、前記第１及び第２のステップにおいては、前記デー
タベースに蓄積された広告データを読み出して前記スケ
ジュールを作成することを特徴とする請求項１〜７のい
ずれかに記載の広告配信方法。
【請求項９】前記第１のステップにおいては、前記重
み付けに基づいて各広告データの配信頻度を決定するよ
うにしたことを特徴とする請求項４〜８のいずれかに記
載の広告配信方法。
【請求項１０】前記第３のステップにおいては、前記
第１及び第２のステップにおいて作成されるスケジュー
ルを合成して再スケジュール化を行い、このスケジュー
ルに基づいて広告を配信するようにしたことを特徴とす
る請求項１〜９のいずれかに記載の広告配信方法。