JP2001236046A - 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器

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JP2001236046A JP2000401273A JP2000401273A JP2001236046A JP 2001236046 A JP2001236046 A JP 2001236046A JP 2000401273 A JP2000401273 A JP 2000401273A JP 2000401273 A JP2000401273 A JP 2000401273A JP 2001236046 A JP2001236046 A JP 2001236046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1フレーム期間における液晶パネルの輝度変
化を抑制して、画像のちらつき等を防止すること。 【解決手段】 1つのフレーム期間が複数例えば4のフ
ィールドからなる場合、走査線駆動回路は、1つのフィ
ールド期間中に複数の異なる選択電圧パターン、例えば
aabbc、bbccd、ccdda、ddaabと周
期的に変化するパターンや、abcda、bcdab、
cbabc、dabcdと周期的に変化するパターンを
用いながら一組となっている複数本の走査線毎に駆動を
行っていき、その一つのフィールド期間中に全部の走査
線を1回選択する。さらに、走査線駆動回路2200と
データ線駆動回路9300とは互いに、使用する選択電
圧パターンの情報(パターンデータ信号PD0,PD
1、キャリー信号、フィールド識別信号など)の授受を
行い、それぞれ、同じ選択電圧パターンに基づく走査線
およびデータ線の駆動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置,表示装
置の駆動方法および電子機器に関し、特に、走査線のう
ちのh本(hは2以上の整数)の走査線を同時に選択し
て表示を行う、いわゆるマルチライン駆動法を用いた表
示装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【背景技術】単純マトリクス型の液晶表示装置は、アク
ティブマトリクス型液晶表示装置に比べ、基板に高価な
スイッチング素子を用いる必要がなく安価であることか
ら、携帯型パーソナルコピュータのモニタ等に広く用い
られている。
【0003】そのような単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動電圧を低くしつつ、さらにその表示品質を向上さ
せることを目的として、いわゆるマルチライン駆動法が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マルチライン駆動法に
関する文献としては、例えば、以下のようなものがあ
る。
【0005】「A GENERALIZED ADD
RESSING TECHNIQUE FOR RMS
RESPONDING MATRIX LCDS,1
988 INTERNATIONAL DISPLAY
RESEARCH CONFERENCE P80〜
P85」 「日本国特許公開公報、平成5年第46127号公
報」 「日本国特許公開公報、平成5年第100642号公
報」 「日本国特許公開公報、平成6年第4049号公報」 本発明者は、マルチライン駆動法を採用した液晶表示装
置のデータ線駆動回路,走査線駆動回路ならびにこれら
に関連する回路について種々の検討を行い、その結果、
従来回路の問題点が明らかとなった。
【0006】本発明は、上述の本発明者による検討結果
に基づいてなされたものである。
【0007】本発明の目的の一つは、1フレーム期間に
おける液晶パネルの輝度変化を抑制して、画像のちらつ
き等を防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】マルチライン駆動法を採
用した本発明の表示装置では、好ましくは、データ線駆
動回路の構成要素の一つであるフレームメモリが少なく
とも第1のRAMと第2のRAMとから構成され、ある
フレーム期間では第1のRAMをデータ読出し用として
第2のRAMをデータ書き込み用として用い、次のフレ
ームでは、読出しと書き込みを逆にして用い、1フレー
ム毎に読出し用メモリと書き込み用メモリを交互に切り
替えて使用する。
【0009】これにより、データ線に供給する電圧を決
定する際に、異なるフレーム期間に属する画像データど
うしが混在することがなくなり、正確な表示が実現され
る。
【0010】また、フレームメモリを一つしか用いない
実施態様では、好ましくは、同時に駆動される走査線数
に対応した数の画像データを、同時にフレームメモリに
書き込むようにする。
【0011】これにより、データ線に供給する電圧を決
定するために必要な複数個の画像データの一部に、異な
るフレーム期間に属する画像データが混入することがな
くなり、この結果、表示画像の一部に不要なすじ状の模
様が形成されることが防止され、画像品質の低下を防止
できる。
【0012】以上の構成により、歪みの少ない自然な表
示を行うことが可能な、マルチライン駆動法を採用した
表示装置が実現される。
【0013】また、マルチライン駆動法を採用した本発
明の表示装置では、好ましくは、データ線に供給する電
圧を決定するための処理を行うデコーダを、ROMで構
成する。
【0014】これにより、デコーダの構成を簡素化で
き、IC化した場合には、チップ面積の大幅な削減が可
能となる。
【0015】また、マルチライン駆動法を採用した本発
明の表示装置では、好ましくは、画像表示に寄与しない
期間において、データ線に供給する電圧を固定化する回
路を設ける。「画像表示に寄与しない期間」とは、帰線
期間や、タッチパネルにおけるタッチ位置検出期間など
である。
【0016】これにより、画像表示に寄与しない期間に
おけるクロストーク現象の発生が防止され、マルチライ
ン駆動法を採用した表示装置の表示品質の低下を防止す
ることができる。
【0017】また、マルチライン駆動法を採用した本発
明の表示装置では、好ましくは、走査線駆動回路におい
て、走査線を選択するために必要なデータと、走査線に
供給する電圧を決定するために必要なデータとを分離し
て処理する。
【0018】これにより、シフトレジスタの段数を大幅
に削減できる。すなわち、同時に駆動される走査線の数
を「h」とし、走査線の総数を「n」とした場合、必要
なシフトレジスタの段数は「n/h」ですむ。これによ
り、マルチライン駆動法を採用した表示装置の、走査線
駆動回路の構成の簡素化が達成される。
【0019】また、マルチライン駆動法を採用した本発
明の表示装置は、1フレーム期間内に走査電圧パターン
(選択電圧パターンともいう)を周期的に変化させる場
合、走査線駆動回路とデータ線駆動回路とが相互に走査
電圧パターンに関する情報の授受を行う。
【0020】これにより、走査電圧パターンに関する情
報を、走査線駆動回路あるいはデータ線駆動回路のいず
れかに入力するだけでよく、表示装置の制御が容易であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、マルチライン駆動法
(以下、MLS駆動法という)の特徴に着目して回路構
成を工夫したものである。本発明の理解のためには、M
LS駆動法の内容を知ることが重要であるため、まず、
MLS駆動法の概要を説明する。
【0022】A.MLS駆動法の利点 MLS駆動法は、STN(Super Twisted
Nematic)液晶パネルなどの、単純マトリクス
方式の液晶パネルにおいて、複数の走査線を同時に選択
する技術である。
【0023】これにより、走査線の駆動電圧を低くする
ことができる。
【0024】また、図54の上側に示すように、従来の
線順次駆動法では、選択パルスの間隔が広く、液晶の透
過率が時間経過とともに下がるために、画像表示のコン
トラストや液晶がオンした時の輝度が低下してしまう。
これに対し、図54の下側に示すように、MLS駆動法
によれば選択パルスの間隔を狭くできるため、コントラ
ストならびに輝度を向上できる。
【0025】B.MLS駆動法の原理 図55に示すように、2本の走査線X1,X2を同時に
駆動し、それらの走査線とデータ線Y1とが交差する位
置の画素をオン/オフさせる場合を考える。
【0026】オン画素を「−1」とし、オフ画素を「+
1」と記すことにする。このオン/オフを示すデータは
フレームメモリ内に格納されている。また、選択パルス
は「+1」,「−1」の2値で表す。また、データ線Y
1の駆動電圧は、「−V2」,「+V2」,「V1」の
3値である。
【0027】データ線Y1に、「−V2」,「+V
2」,「V1」のいずれの電圧を与えるかは、表示デー
タベクトルdと、選択行列βとの積により決定される。
【0028】図55の(a)の場合は、d・β=−2で
あり、図55の(b)の場合は、d・β=+2であり、
図55の(c)の場合は、d・β=+2であり、図55
の(d)の場合は、d・β=0となる。
【0029】そして、表示データベクトルdと、選択行
列βとの積が「−2」のときにデータ線駆動電圧として
「−V2」が選択され、「+2」のときに「+V2」が
選択され、「0」のときに「V1」が選択される。
【0030】表示データベクトルdと選択行列βとの積
の演算を電子回路で行う場合には、表示データベクトル
dと選択行列βの、対応するデータの不一致数を判定す
る回路を設ければよい。
【0031】つまり、不一致数が「2」の場合には、デ
ータ線駆動電圧として「−V2」を選択する。不一致数
が「0」の場合には、データ線駆動電圧として「+V
2」を選択する。また、不一致数が「1」の場合には、
データ線駆動電圧として「V1」を選択する。2ライン
を同時に選択するMLS駆動では、上述のようにしてデ
ータ線駆動電圧を決定し、1フレーム期間内で2回の選
択を行うことによって、画素のオン/オフを表示する。
このため、駆動電圧を低くすることができ、また、1回
目の選択期間の終了から2回目の選択期間の開始までに
ある間隔をあけることにより、コントラストと輝度が向
上する。
【0032】このように、MLS駆動を実現するために
は、1選択期間毎に、表示画像のデータ(すなわち表示
パターン)と選択パルスのパターン、すなわち、走査電
圧パターン(選択電圧パターンという場合もある)との
不一致判定が必要となる。
【0033】表示画像のデータはフレームメモリに蓄積
されているため、フレームメモリへの効果的なアクセス
が重要である。また、液晶パネルの大型化を可能にする
ためには、不一致判定回路の簡素化が重要である。ま
た、MLS駆動の特徴に着目して、表示品質の低下を防
止することが重要である。また、表示画像のデータと選
択パルスのパターンとの整合性を常に保ちつつ、走査線
駆動回路の構成を簡素化することが重要である。
【0034】C.MLS駆動の具体例 以下、図53,図56,図57,図58を用いて、4ラ
インの走査線を同時に選択して単純マトリクス型液晶表
示装置を駆動する場合の動作を具体的に説明する。
【0035】図53において、走査線(X1〜Xn)とデ
ータ線(Y1〜Ym)は、2枚の透明なガラス基板上に透
明電極によって形成されており、2枚の基板間に液晶が
挟まれている。
【0036】データ線はデータ線駆動回路(Yドライ
バ)2100に、走査線は走査線駆動回路(Xドライ
バ)2200に接続されている。なお、図面中では、記
載の簡略化のために、データ線駆動回路を「Yドライ
バ」と記載し、走査線駆動回路を「Xドライバ」と記載
している。
【0037】各走査線および各データ線の交差部には画
素が形成され、各走査線および各データ線に供給される
走査信号およびデータ信号によりその表示要素が駆動さ
れる。
【0038】走査線駆動回路は、コントローラ(図53
には示されていない)によって制御される。そして、あ
らかじめ選ばれた直交関数系により定義される走査電圧
パターンに従って、3つ(+V1、0、−V1)の電圧レ
ベルが適宜選択され、4本の走査線にそれぞれ印加され
るようになっている。例えば、図56の(a)に示され
る4本の走査線X1〜X4が同時に選択される。
【0039】また、このときの走査パターンと、選択ラ
イン上の画素に表示するデータから決まる表示パターン
とを比較し、その不一致の数によって決定された電圧レ
ベル(−V3、−V2、0、+V2、+V3の5つの電圧レ
ベルのうちいずれか)が、データ線駆動回路から各デー
タ線に印加される。以下にデータ線に印加される電圧レ
ベルを決定する手順の説明を行う。
【0040】走査電圧パターンは、選択電圧が+V1の
場合(+)、選択電圧が−V1の場合(−)、表示パタ
ーンは、オン表示のデータの場合(+)、オフ表示のデ
ータの場合(−)とする。非選択期間は不一致数の考慮
はしない。
【0041】図56では、1画面を表示するのに必要な
期間を1フレーム期間(F)とし、すべての走査線を1
回選択するのに必要な期間を1フィールド期間(f)と
し、走査線を1回選択するのに必要な期間を1選択期間
(H)とする。
【0042】ここで、図56の「H1st」は最初の選択
期間であり、「H2nd」は2番目の選択期間である。
【0043】また、f1stは最初のフィールド期間であ
り、f2ndは2番目のフィールド期間である。また、F
1stは最初のフレーム期間であり、F2ndは2番目のフレ
ーム期間である。
【0044】図56の場合、最初のフィールド期間f
1st中の最初の選択期間(H1st)において選択される4
ライン(X1〜X4)の走査パターンはあらかじめ、図5
6の(a)に示すように設定されているから、表示画面
の状態によらず、常に(++−+)である。
【0045】ここで、全面オン表示を行う場合を考える
と、(画素(X1、Y1)、画素(X2、Y1)、画素(X
3、Y1)及び画素(X4、Y1))に対応する1列目の表
示パターンは、(++++)である。両パターンを順番
に比較すると、1番目、2番目及び4番目は極性が一致
し、3番目は極性が相違する。つまり、不一致数は
「1」である。不一致数が「1」の場合、5レベル(+
V3、+V2、0、−V2、−V3)ある電圧レベルのうち
−V2を選択する。こうすると、+V1を選択している走
査線X1、X2及びX4の場合には、−V2の選択により液
晶素子に印加される電圧は高くなる一方、−V1を選択
している走査線X3の場合には、−V2の選択により液晶
素子に印加される電圧は低くなる。
【0046】このようにしてデータ線に印加される電圧
は、直交変換時の「ベクトルの重み」に相当し、4回の
走査パターンに対してすべての重みを加えると真の表示
パターンを再生することができるように電圧レベルが設
定される。
【0047】同様に、不一致数が「0」の場合は−V
3、不一致数が「2」の場合は0レベル、不一致数が
「3」の場合は+V2、不一致数が「4」の場合は+V3
を選択する。V2とV3はその電圧比が(V2:V3=1:
2)となるように設定する。
【0048】同様の手順で、X1〜X4の4ラインの走査
線について、Y2からYmまでのデータ線の列の不一致数
を決定し、得られた選択電圧のデータをデータ線駆動回
路に転送し、最初の選択期間に上記手順によって決めら
れた電圧を印加する。
【0049】同様に、全ての走査線(X1〜Xn)につい
て、以上の手順を繰り返すと、最初のフィールド期間
(f1st)における動作が終了する。
【0050】同様に2番目以降のフィールド期間につい
ても、全ての走査線について上記の手順を繰り返すと1
つのフレーム(F1st)が終わり、これにより、1つの
画面の表示が行われる。
【0051】上記の手順に従い、全面オンの場合のデー
タ線(Y1)に印可する電圧波形を求めると、図56の
(b)のようになり、画素(X1、Y1)に印加される電
圧波形は、図56の(c)のようになる。
【0052】ここで、上記手順を行う際、1つのフィー
ルド期間におけるすべての不一致数を決定するために
は、画面に表示するすべてのデータ(1フレーム期間分
の全データ)が必要になる。
【0053】図56のような4ライン同時選択の駆動を
行う場合には、1フィールド期間毎に1フレーム期間分
の全データが必要になる。つまり、1フレーム期間中
に、計4回、画像データを全部フレームメモリから読み
出すことが必要になる。
【0054】8ライン同時選択の場合には、1フィール
ド期間毎に1フレーム期間分の全データが必要になり、
1フレーム期間中に、計8回、全画像データをフレーム
メモリから読み出すことが必要になる。16ライン同時
選択の場合には、1フレーム期間中に、計16回、全画
像データをフレームメモリから読み出すことが必要にな
る。32ライン同時選択の場合には、1フレーム期間中
に、計32回、全画像データをフレームメモリから読み
出すことが必要になる。
【0055】直交性を保つ必要から、3ライン同時選択
の場合には、1フィールド期間毎に1フレーム期間分の
全データ(計4回)必要になり、5〜7ライン同時選択
の場合には、1フィールド期間毎に1フレーム期間分の
全データ(計8回)が必要になり、9〜15ライン同時
選択の場合には、1フィールド期間毎に1フレーム期間
分の全データ(計16回)が必要になり、17〜31ラ
イン同時選択の場合には、1フィールド期間毎に1フレ
ーム期間分の全データ(計32回)が必要になることに
なる。
【0056】以上が、MLS駆動法の具体例の説明であ
る。
【0057】D.本発明の好ましい態様の特徴 次に、本発明の好ましい態様の特徴を、図1を用いて概
説する。
【0058】本発明の好ましい態様の一つ(実施の形態
1,実施の形態2)は、図1の(1)で示されるよう
に、フレームメモリへのデータ入力の制御に関する。複
数のフレームメモリ252を設けて、1フレーム毎に入
出力を切り替える構成としたり、一つのフレームメモリ
を用いる場合には、複数のデータを同時に書き込むよう
にする。
【0059】また、本発明の好ましい態様の一つ(実施
の形態3)では、図1の(2)で示されるように、デコ
ーダ258内の不一致判定回路を、ROM262で構成
する。
【0060】また、本発明の好ましい態様の一つ(実施
の形態4)では、図1の(3)で示されるように、帰線
期間検出回路272により帰線期間が検出されると、液
晶パネル2250のデータ線に加える電圧を固定化す
る。
【0061】また、本発明の好ましい態様の一つ(実施
の形態5)では、図1の(4)で示されるように、走査
線駆動回路(Xドライバ)2200において、走査線を
選択するために必要なデータと、走査線に供給する電圧
を決定するために必要なデータとを分離して処理し、走
査線駆動回路の構成を簡素化する。
【0062】また、本発明の好ましい態様の一つ(実施
の形態6)では、走査電圧パターンを工夫してフリッカ
ー等を防止し、また、図1の(5)に示すように、走査
線駆動回路(Xドライバ)2200とデータ線駆動回路
(Yドライバ)との間で走査パターン情報の伝達を行い
ながら走査電圧パターンの変更を行い、クロストーク等
を防止する。
【0063】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0064】(実施の形態1)本実施の形態は、図1に
示されるフレームメモリ252に関する。
【0065】(A)データ転送の説明 図57は、1フレーム期間のタイミングチャートを示し
た図である。図中、「YD」は1フレーム期間の開始を
示すフレーム信号であり、「LP」は、1選択期間の開
始を示す選択信号である。
【0066】図57の上側には、ライン単位の書き込み
データ(DATA(LINE))の書き込みタイミング
が示され、図57の下側には、ライン単位の読出しデー
タ(DATA_O(LINE))の読出しデータが示さ
れている。
【0067】図58は、1選択期間におけるドット単位
のデータの転送タイミングを示した図であり、図57の
1選択期間内の動作を詳細に示している。図57の「L
P」信号は、図58の「LP」信号と同じものである。
図58から明らかなように、1選択期間に、走査線1ラ
イン分の表示データ(m個)を転送する。したがって、
1フレーム期間に1画面分の表示データ(n×m個)を
転送することになる。
【0068】また、図57から明らかなように、4本の
走査線を同時に駆動する場合には、データ入力速度とデ
ータ出力速度の比が1:4となる。
【0069】(B)本発明者によって明らかとされた問
題点 第1の問題点 従来のマルチプレクス駆動法では、1本の走査線は1フ
レーム期間中に1回だけ選択されるため、1つのフレー
ムメモリに通常のリード/ライトを行うだけで十分であ
った。
【0070】しかし、MLS駆動の場合、同時に選択す
る走査線の数が2本、3本、4本、5本、6本、7本、
8本のとき、1フレーム期間中に全データを読み出す回
数はそれぞれ、2回、4回、4回、8回、8回、8回、
8回である。また、走査線の数が2本、3本、4本、5
本、6本、7本、8本のとき、入力と出力の速度比はそ
れぞれ1:1,1:1.3,1:1,1:1.16,
1:1.13,1:1.11,1:1となる。
【0071】したがって、一つのフレームメモリに対し
て、入力と出力を同時に行うと、1フレーム期間中に2
回,4回,4回,8回・・・の全データの読出しを行っ
ているうちに次のデータが次々に書き込まれ、新旧のデ
ータが混ざることになる。そして、結果的に、2回,4
回,4回,8回・・・の全データの各読出し毎に、読出
したデータの内容が異なることになる。
【0072】第2の問題点 図55で説明したように、h本の走査線を同時に選択す
る場合には、2個,4個,4個,8個,8個,8個,8
個,16個・・・の画像データを同時にフレームメモリ
から読出し、選択パターンとの不一致を検出する必要が
ある。この場合、同時に読み出されるデータの中に、新
旧のデータが混ざっていると、誤った不一致判定がなさ
れ、その結果として、例えば、表示画像に局所的に線状
の意味のない模様が現れ、表示品質が著しく低下する。
【0073】この様子が図4Bならびに図7に示され
る。
【0074】図4Bは、4本の走査線を同時に選択し、
かつ走査線の総数n=240の場合の、一つのフレーム
メモリに対するリード/ライトの様子を示す。
【0075】図4Aに示すように、1つのフレームメモ
リの内部を、80本の走査線に対応させてa部,b部,
c部と分けて考える。図4Bに示すように、最初のフレ
ーム期間(F1st)における最初のフィールド期間(f
1st)では、一つ前のフレーム期間に属するデータ(旧
データであり、図4Bの最下欄には「0」と表示されて
いる)のみが読み出される。2番目のフィールド期間
(f2nd)では、フレームメモリのa部に対応した読出
しデータが、今回のフレーム期間で新たに書き込まれた
データ(新データであり、図4Bの最下欄には「1」と
表示されている)となる。これにより、新旧データの混
在が生じる。
【0076】この2番目のフィールド期間(f2nd)に
おける読出しアドレスと書き込みアドレスとの関係が図
7の左側に示される。
【0077】図7の左側に示されるように、書き込みア
ドレスと読み出しアドレスが一致するのは80ラインに
相当するアドレスである。このアドレスは図4Bのα点
に相当する。
【0078】77ライン、78ライン、79ライン、8
0ラインに相当する4つのデータが不一致判定に必要な
データである。この場合、図7中に明記したように、7
7ライン、78ライン、79ラインに相当するデータが
新データであり、80ラインに相当するデータだけが旧
データである。つまり、77ライン〜80ラインのデー
タの中に新旧データが混在する。この結果、正確な不一
致数の判定がなされず、表示に歪みが生じる。
【0079】つまり、メモリの書き込みアドレスが読み
出しアドレスを追い越す時に、新データと旧データの組
が一緒に読み出され、意味のない表示態様となるのであ
る。
【0080】このようなアドレスの追い越しは、160
ライン(図4Bのβ点)および240ライン(図4Bの
γ点)においても生じる。
【0081】一般的には、nラインのデータが書き込ま
れ、n−3ライン〜nラインのデータが読み出される時
に、nラインのデータが前のフレームに属するデータで
あり、n−3ラインからn−1ラインまでのデータが、
新たに書き込まれたデータとなる。
【0082】このような問題点が、本発明者の検討によ
って明らかとなった。
【0083】(C)本実施の形態の内容 図5Bに示すように、1フレーム分の容量をもつ2個の
フレームメモリ252a,252bを用意し、入力スイ
ッチ2600と出力スイッチ2610を互いに逆相に、
同一周期で、1フレーム毎に切り替える構成とする。つ
まり、ダブルバッファリング形式のデータの読み/書き
を行う。
【0084】この構成により、不一致数の決定を行う際
に、同じフレーム期間中に違うフレームの表示データが
混在することがない。従って、不一致数の決定、ひいて
は表示を正確に行うことができ、その結果、頻繁に画面
が切り替わるような表示を行う場合であってもより自然
な表示を行うことができる。すなわち、上述の,の
問題点が解消される。
【0085】(実施の形態2) (A)本実施の形態の特徴 フレームメモリは高価であるため、必要とされるフレー
ムメモリの容量を減らすことが強く望まれる場合もあ
る。
【0086】この場合には、図5Aに示すように、従来
どおり1つのフレームメモリ252を用い、データ書き
込み方式を変更して、上述のの問題、すなわち、不一
致判定に必要な複数のデータ中に、異なるフレーム期間
に属するデータが混入することに伴う問題のみを解決す
る。
【0087】この場合、上述のの問題は生じるが、静
止画や準静止画の表示の場合には、連続するフレームの
データはほぼ同じであるため、一応の画像形成は可能で
ある。また、動画表示の場合にも、液晶の応答速度は5
0msec程度であり、1フレーム期間(16.6ms
ec)の約3倍あるため、新旧のフレームに属するデー
タが混ざったとしても最低限の表示は可能である。
【0088】従来どおり1つのフレームメモリを用い、
上述の問題点を解決するには、図6Bや、図7の右側
に示すような書き込み方式を採用する。
【0089】すなわち、図7の右側に示すように、不一
致判定に使用される複数のデータをまとめて、同時に書
き込むようにする。つまり、図7に示すように、本実施
の形態では、時刻t8に、77ライン、78ライン、7
9ライン、80ラインに相当する4つのデータを同時に
書き込む。同時に書き込まれるのだから、それらのデー
タは皆、同じフレーム期間に属するデータであり、新旧
のデータの混入が防止される。これにより、歪んだ表示
態様の発生を防止できる。
【0090】なお、図6Aは、従来技術におけるデータ
の書き込み方法を示している。
【0091】(B)液晶表示装置の全体構成 図2に液晶表示装置の全体構成が示される。
【0092】モジュールコントローラ2340内のDM
A制御回路2344は、マイクロプロセッサ(MPU)
2300からの指示を受けると、ビデオRAM(VRA
M)2320にアクセスし、システムバス2420を介
して、1フレーム分の画像データを読出し、その画像デ
ータ(DATA)を、クロック信号(XCLK)と共に
データ線駆動回路に送る働きをする。
【0093】データ線駆動回路(図2中で、一点鎖線で
囲んで示してある)は、制御回路2000,入力バッフ
ァ2011,フレームメモリ252,出力シフトレジス
タ2021,デコーダ258,電圧セレクタ2100を
具備する。
【0094】なお、参照番号2400は入力用タッチセ
ンサであり、参照番号2410はタッチセンサコントロ
ール回路である。入力用タッチセンサ2400およびタ
ッチセンサコントロール回路2410は、不要な場合に
は削除してよい。
【0095】また、図1のシステム構成の他に、図3
A,図3Bの構成も採用可能である。図3Aの場合は、
制御回路2000,入力バッファ2011,フレームメ
モリ252,出力シフトレジスタ2021,デコーダ2
58を、MLSデコーダ2500に内蔵した構成となっ
ている。図3Bの場合は、MLSデコーダ2500には
デコーダ258のみ内蔵させ、制御回路2000,入力
バッファ2011,フレームメモリ252,出力シフト
レジスタ2021はメモリ回路2510内に内蔵した構
成となっている。
【0096】(C)具体的回路構成 図2に示される入力バッファ回路2011ならびにフレ
ームメモリ252の具体的構成が図8に示される。ま
た、図9および図10は、入力バッファ回路2011の
動作を示すタイミングチャートである。
【0097】図2に示される制御回路2000は、DM
A制御回路2344から送られてくるクロック信号を基
に、制御信号CLK1〜CLKmならびにLP1〜LP4を
作り、4ライン分の画像データを入力バッファ回路20
11に蓄積させる。
【0098】入力バッファ回路2011は、図8に示す
ように、1ライン分の入力データを蓄えるDフィリップ
・フロップ(DFF)DF1〜DFmと、4ライン分の表
示データを蓄えるDFFのB1〜B4mから構成されてい
る。
【0099】図9,図10に示すように、最初の選択期
間(H1st)は、CLK1がDF1に入力されると、表示
データのX1とY1の交点の画素に表示されるデータ(D
OT1)がDF1に蓄えられる。同様にして、CLK2が
DF2に入力されると、X1とY2の交点の画素に表示さ
れるデータ(DOT2)がDF2に蓄えられ、CLKmが
DFmに入力されると、X1とYmの交点の画素に表示さ
れるデータ(DOTm)がDFmに蓄えられる。
【0100】DF1〜DFmに蓄えられたデータ(LIN
E1)は、LP1信号によってB1、B5、B9、…、B4m
-3に移される。
【0101】次(2番目)の選択期間のH2ndは、同様
の動作で、X2とY1〜Ymの交点の画素に表示されるデ
ータ(LINE2)が、CLK1からCLKmによって、
DF1〜DFmに蓄えられる。DF1〜DFmに蓄えられた
データは、LP2信号によってB2、B6、B10、…、B4
m-2に移される。
【0102】その次(3番目)の選択期間のH3rdは、
同様の動作で、X3とY1〜Ymの交点の画素に表示され
るデータ(LINE3)が、CLK1からCLKmによっ
て、DF1〜DFmに蓄えられる。DF1〜DFmに蓄えら
れたデータは、LP3信号によってB3、B7、B11、
…、B4m-1に移される。
【0103】最後(4番目)の選択期間のH4thは、同
様の動作で、X4とY1〜Ymの交点の画素に表示される
データ(LINE4)が、CLK1からCLKmによっ
て、DF1〜DFmに蓄えられる。DF1〜DFmに蓄えら
れた画像データは、LP4信号によってB4、B8、B1
2、…、B4mに移される。
【0104】最初の4ライン分(X1〜X4)の画像デー
タが入力バッファ回路2011に蓄積された後であって
次のフィールド期間までの間に、制御回路2000によ
ってデータ蓄積手段19のワードラインWL1が選択さ
れ、そのデータが、図5のWL1とBL1からBL4mに接
続されたRAMに蓄積される。次の4ライン分(X5〜
X8)以降のデータも同様である。
【0105】フレームメモリ252は、通常のCMOS
プロセスで作られたSRAMで構成される。
【0106】すなわち、フレームメモリ252は、ビッ
トライン(BL)を4m本持ち、ワードライン(WL)
をn/4本(整数)持った構成になっている。RAMの
容量は、4m×(n/4)=m×n(データ線本数×走
査線本数)であり、1フレーム分の容量をもっている。
図8中、フレームメモリ252内の記号「C」はメモリ
セルを表している。なお、SRAMの代わりに、DRA
M、高抵抗RAM、その他データを一時蓄積できる機能
を持った記憶素子を用いてもよい。
【0107】制御回路2000によって、ワードライン
(WL)単位にデータが読み出され、出力シフトレジス
タ2021に出力される。このため、同じフレーム期間
の連続した4ライン分のデータが一度に出力されること
になる。
【0108】出力シフトレジスタ2021は、不一致判
定に必要な4画素のデータをデコーダ258に出力す
る。
【0109】デコーダ258は、図55で説明したよう
に、走査パターンと画像データとを比較し、不一致数の
検出を行い、データ線駆動電圧を決定する信号を電圧セ
レクタ2100に送る。電圧セレクタ2100は、送ら
れてきた信号に対応する電圧を選択し、データ線にその
電圧を印加する。データ線駆動電圧波形の一例が図56
の(b)に示されている。
【0110】走査線駆動回路2200は、図56の
(a)に示した走査電圧波形を形成する。
【0111】以上説明したように、4ライン同時選択の
場合には、1ライン分+4ライン分、すなわち計5ライ
ン分の容量をもつ入力バッファ回路をもてば、従来のタ
イミングで読み出しを行っても、nラインのデータは、
n−3ラインからn−1ラインまでのデータと同じタイ
ミングでデータ蓄積手段に書き込まれる。このため、同
時に選択される4ライン中に違うフレームのデータが混
ざらない。また、フレームメモリの容量は、1フレーム
分の容量で済むことになる。
【0112】以上、4ラインで説明したが、これに限定
されるものではなく、3、5、6、7、8ライン同時選
択などの場合であっても、1ライン分の表示データ容量
に同時選択ライン分の表示データ容量を加えた容量をも
つバッファ手段を持てば、違うフレームのデータが同時
選択するライン内に混在することはない。また、このバ
ッファは、電圧を選択するための不一致数のデータに変
換する場合にも、同時選択ライン分のデータ単位の処理
に有用である。
【0113】また、単純マトリックス型液晶パネルの例
で説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、MIMパネルやELパネルなどを用いた表示装置に
も適用可能である。
【0114】以下、実施の形態2に関する変形例につい
て説明する。
【0115】図11に示す変形例は、入力バッファ回路
2011を、同時に選択されるライン分のデータを蓄積
する容量をもつシフトレジスタで構成するものである。
【0116】図11は、入力バッファ回路2011の構
成例を示す図である。入力バッファ回路2011は、B
1〜B4mまでの4m個(同時選択ライン数×データ線出
力本数個)のDFFによって構成されている。このDF
Fは、B1からB4mへシフトするシフトレジスタになっ
ており、シフト順は、B1、B5、B9、…、B4m-3、B
2、B6、B10、…、B4m-2、B3、B7、B11、…、B4m
-1、B4、B8、B12、…、B4mとなっている。B1〜B4
mの出力は、図5のデータ蓄積手段のビットラインBL1
〜BL4mにつながっている。
【0117】DFFのCLK端子につながっている信号
CLKsは、制御回路2000において、図58のCL
Kを、データのある部分だけをマスクして取り出して反
転したものである(図12参照)。図12のタイミング
で、DATA信号がB1から入力され、CLKsによって
シフトされ、4ライン分のデータが蓄積されると、上述
の動作でフレームメモリに転送される。
【0118】本変形例では、すべてのDFFをCLKs
同期で動作させるため、DFFがm個(1ライン分)少
なくてすみ、低コスト化、省スペース化を図ることがで
きる。
【0119】次に、図13に示される変形例について説
明する。
【0120】図13の変形例は、同時選択ライン分のデ
ータを蓄えるD型トランスペアレント・ラッチ(DT
L)とANDゲートによって入力バッファ回路2011
を構成した点に特徴がある。
【0121】DTLは、ラッチ・イネーブル(LE)端
子が、High(アクティブ)時には、D端子に接続さ
れているデータをそのまま通し、Low(インアクティ
ブ)時には、LE立ち下がり時のD端子(データ)の直
前の状態を保持する、スルーラッチとも呼ばれる素子で
ある。
【0122】図13の入力バッファ回路は、B1〜B4m
までの4m個(同時選択ライン数×信号電極出力本数
個)のDTLによって構成されている。この1個づつに
ANDゲートがついている。一般に、DFFよりも、ト
ランスペアレントラッチDTLの方が、内部ゲートの数
が少ないため、小さい回路構成である。したがって、D
TLにANDゲートが付加しても、DFFと同等の大き
さにしかならない。このため、回路の大きさは図11の
構成とほぼ同じになり、動作は、実施の形態1と同じに
なる構成にすることが可能である。
【0123】図14と図15は、図13の入力バッファ
回路の蓄積動作を説明するタイミングチャート図であ
る。
【0124】図14において、最初選択期間(H1st
では、LP1G信号だけがHigh(アクティブ)になっ
ている。図13のLP1GにつながったANDゲートに入
力されるCLK1からCLKmだけが、ラッチB1、ラッ
チB5、…、ラッチB4m-3に入力される。
【0125】つまり、最初の選択期間(H1st)は、X1
とY1〜Ymの交点の画素に表示されるデータ(LINE
1)が、CLK1からCLKmによって、ラッチB1、ラ
ッチB5、…、ラッチB4m-3に蓄えられる。
【0126】次(2番目)の選択期間(H2nd)では、
LP2G信号だけがHigh(アクティブ)になってい
る。このLP2GにつながったANDゲートに入力され
るCLK1からCLKmだけが、ラッチB2、B6、…、B
4m-2に入力される。つまり、2Hでは、X2とY1〜Ym
の交点の画素に表示されるデータ(LINE2)が、C
LK1からCLKmによって、B2、B6、…、B4m-2に蓄
えられる。
【0127】同様にして、3番目の選択期間(H3rd
では、X3とY1〜Ymの交点の画素に表示されるデータ
(LINE3)が、CLK1からCLKmによって、B
3、B7、…、B4m-1に蓄えられる。
【0128】同様にして、4番目の選択期間(H4th
では、X4とY1〜Ymの交点の画素に表示されるデータ
(LINE4)が、CLK1からCLKmによって、B
4、B8、…、B4mに蓄えられる。
【0129】X1からX4までの4ライン分のデータが蓄
積されると、後は図11の構成の場合と同じ動作で、デ
ータ蓄積手段に転送される。同様にして、1フレーム期
間にわたり、走査電極4ライン分のバッファ動作を繰り
返す。
【0130】次に、図16に示す変形例について説明す
る。
【0131】図16の変形例は、データを並列に入力す
るものである。図17はデータの蓄積動作を示すタイミ
ングチャートである。
【0132】図16において、フリップフロップDF1
とDF2のクロック入力端子は、共通のクロックCLK1
に接続されている。DF1のデータ端子は、DATA1に
接続されており、DF2のデータ端子は、DATA2に接
続されている。このように、2本のパラレル入力信号の
場合、クロックは、2個のDFFに1本のクロックが入
力され、DFFのDF(奇数)には、DATA1が接続
され、DFFのDF(偶数)には、DATA2が接続さ
れている。図12に示すようにCLK1が入力される
と、DATAの1ドットと2ドットつまり、X1とY1の
交点の画素に表示されるデータとX1とY2の交点の画素
に表示されるデータが、DF1とDF2に蓄積される。同
様にして、CLK1からCLK(m/2)によって、走査線1
ライン分のデータが蓄積される。
【0133】このように、パラレル入力とすることによ
り、シリアル入力を行う図11の構成を採用する場合に
比較して、クロックの数が半分(m/2)で済む。この
ため、消費電力の低いバッファ手段を構成することがで
きる。
【0134】さらに、図18に示すような変形例も考え
られる。これまで説明した例では、同時選択するライン
数についての制限は無かった。しかし、入力バッファ回
路とフレームメモリとの間でデータの転送処理を行う場
合、同時に選択される走査線の数によって、その制御の
容易性が著しく異なるということを本発明者は見いだし
た。そして、制御の容易性を最適化するためには、2k
(kは自然数)ラインの同時選択とすることが望ましい
ことがわかった。図18は、同時選択ライン数が2k
インの制御タイミングの例である。
【0135】具体的に考えるため、4ライン同時選択で
走査線総数n=240の場合を考える。この場合、走査
パターンの直交性の確保のため、必要なフィールド数は
4である。このため、1フィールド期間は、(240/
4)=60選択期間となり、1フレーム期間は(60×
4)=240選択期間となる。これは、走査線総数n=
240と同数であり、図2や図3A,図3Bで示した、
MPUや一般的なコントローラからの入力信号のYD、
LP、入力信号のCLKをそのまま出力信号の制御に使
用できることを意味する。
【0136】次に、3ライン同時選択で走査線総数n=
240の場合を考える。この場合も、直交性の確保のた
め、4フィールド必要になる。このため、1フィールド
期間は、(240/3)=80選択期間となり、1フレ
ーム期間は、(80×4)=320選択期間となる。こ
のため、4ライン同時選択の場合よりも1フレーム期間
が長くなる。この場合を図18に示す。
【0137】入力が240選択期間の場合であっても、
出力が320選択期間必要になる場合には、フレーム応
答やフリッカ等の防止のため、これらのフレーム期間を
一致させ、フレーム周波数を同じにする必要がある。こ
のため、出力時の選択期間を入力時の選択期間よりも短
くする必要がある。
【0138】このため、制御回路20内部に、VCO
(電圧制御発信器)やPLL(フェーズ・ロック・ルー
プ回路)などの回路を設け、入力信号のCLKよりも高
い内部クロックを発生させ、選択期間の相違を解消させ
る必要がある。
【0139】また、メモリからの読み出しにおいても、
書き込みと読み出しが同期せずに動作するため、データ
蓄積手段へのデータ入力の制御は複雑なものとなる。非
同期の書き込みと読み出しを実現するためには、単純な
1ポートのRAMを使用できず、書き込みと読み出しを
独立に行える2ポートRAMを使用しなければならな
い。しかし、2ポートRAMは、1ポートRAMよりも
高価で大面積である。このように、4ライン以外の数の
ライン(例えば、3、5・・・)を同時に選択する場合
には、入力信号をそのまま出力の制御には使用できず、
制御回路2000が高価なものとなってしまう。
【0140】しかしながら、2、8、16、32、64
など、2k(kは自然数)のライン数を同時に選択する
場合には、4ラインを同時に選択する場合と同様に、入
力の選択期間のタイミングをそのまま出力時の選択期間
に使用できる。
【0141】ここで、液晶の応答速度が遅ければ、フレ
ーム応答による輝度変化が激しくないが、応答速度が速
くなるほどフレーム応答による輝度変化が激しくなる。
従って、応答速度の速い液晶を用いた場合、同時に選択
されるライン数はある程度多く設定することが必要にな
る。
【0142】しかしながら、4から8ライン程度以上の
同時選択にすれば、実質上この輝度変化の影響を抑える
ことができる。一方、あまり多くのラインを同時に選択
にすするようにすると、バッファする容量が大きくなり
入力信号による出力信号の制御性も悪化する。
【0143】従って、フレーム応答による輝度変化の程
度、バッファする容量、入力信号による出力信号の制御
性等から総合的に見ると、4ライン又は8ラインを同時
に選択する場合がもっともコストパフォーマンスがよ
い。
【0144】次に、第3の実施の形態について説明す
る。
【0145】(実施の形態3) (A)不一致判定回路の説明 図55を用いて説明したように、複数本の走査線を同時
に選択する駆動方法を用いたマトリクス型表示装置で
は、データ線に供給する電圧を決定するために、画像デ
ータと走査パターンとの間の不一致数の判定を行う必要
がある。
【0146】不一致判定回路は、図1や図2に示される
デコーダ258内に設けられている。デコーダ258の
内部構成を図19に示す。
【0147】デコーダ258は、ラッチ回路261,2
63、不一致判定回路262、FS信号とYD信号から
走査パターンを割り出すステートカウンタ265を有し
ている。
【0148】本発明者の検討によると、不一致判定回路
262は、図26の回路により構成できることがわかっ
ている。図26の回路は、図27の右側に示すように、
VY1、VY2、VY3、VY4、VY5の5つのレベルのデータ
線駆動電圧の中から、適切な電位を選択するための演算
を行う回路である。つまり、走査パターンと表示パター
ンの不一致数を検出し、不一致数が0、1、2、3、4
の場合に、それぞれVY1、VY2、VY3、VY4、VY5を選
択する信号を発生させる。
【0149】なお、走査線電位は、図27に示すよう
に、VX1(11.30V),−VX1(−11.30
V),0Vの3つのレベルがある。また、4ラインの場
合の走査パターン例を、図28A,図28Bに示す。図
示されるように、走査パターンは4行4列の行列で表さ
れ、行が走査線のライン順を示し、列が選択する順番を
表す。不一致判定回路262は4ラインを4回選択し、
表示パターンと走査パターンの不一致数を4回判定し、
データ線の電圧レベルを決定する。
【0150】(B)本発明者によって明らかとされた問
題点 図26の回路は、排他的論理和(EX_OR)と加算回路(A
DDER)とを用いて不一致数を判定する回路である。つま
り、図26の回路は、不一致数を検出するための4個の
EX_ORゲートと、ADDER回路に使用する6個のEX_ORゲー
トと、5個のANDゲートと、5個の3入力NANDゲート
と、3個のインバータとによって構成されている。
【0151】しかし、この構成では回路規模が大きくな
る課題を有している。例えば、図26から明らかなよう
に、各ゲート間をつなぐ配線はかなり複雑であり、ま
た、加算(ADDER)回路が必要なため回路が大きなものと
なる。
【0152】さらに同時選択ライン数が増加すると、複
雑さが増し、特にADDER回路は、同時選択する走査線数
のほぼ2乗に比例して回路が大きくなる。
【0153】このような回路規模の増大は、不一致判定
回路をデータ線駆動回路に内蔵した構成(図2の構成)
を採用する場合に、特に、深刻な問題となる。
【0154】(C)本実施の形態の特徴 そこで、本実施の形態では、不一致検出回路を、読み出
し専用メモリ(ROM)によって構成する。
【0155】(D)本実施の形態の具体的内容 4ライン同時選択の場合を例にして、以下、説明する。
【0156】図20に、システム構成を示す。不一致判
定回路262を内蔵するデコーダ258は、図29に示
すように、フレームメモリ252とレベルシフタ259
との間に位置している。
【0157】図21は、データ線駆動回路内に内蔵する
1出力あたりの不一致数判定回路の回路構成を示したブ
ロック図である。不一致数判定回路は、第1のROM回
路1、第2のROM回路2、第3のROM回路3、第4
のROM回路4、第5のROM回路5と、プリチャージ
(PC)回路6〜10を有している。PC回路6,7,
9,10は同じ構成であるが、PC回路8は構成が少し
異なり、入出力端子の数が1つになっている。
【0158】不一致数判定回路への入力信号は、4個の
走査パターンを区別するためのパターン識別信号F1、
F2と、フレームメモリから読み出したデータ信号da
ta1からdata4と、プリチャージ信号PC、表示
のオン、オフを反転する信号FRである。
【0159】これら入力信号は、各々インバータを介し
て、正転信号と反転信号の両方がROM1〜5回路1〜
5に共通に入力される。ただし、FR端子には、正転信
号だけが入力される。
【0160】PC1〜5回路6〜10の出力信号sw1
〜sw5は、図20のレベルシフタ259を介し、電圧
セレクタ260の制御端子に接続されている。出力信号
sw1〜sw5のいずれか1つがHighの時、電圧セ
レクタ内で対応する電圧レベルVY1〜VY5の1つが選択
され、データ線に印加される。
【0161】図22は、図21のROM5回路5を模式
的に表した図であり、Nチャンネル・トランジスタ(以
降Nch・Tr)を白丸(○)で示している。
【0162】図22の左側において、通常のCMOSト
ランジスタ記号と対応して示しているように、ゲートは
(a,c)と表記され、ドレインは(b)と表記され、
ソースは(d)と表記され、サブストレート(Vss=
GND)と表記されている。
【0163】なお、ROM回路は、すべてNch・Tr
で論理を構成している。これは、Pチャンネル・トラン
ジスタ(以降Pch・Tr)だけの論理構成も可能であ
るが、同じトランジスタの駆動能力を実現する場合、N
チャネルトランジスタの移動度はPチャネルトランジス
タの移動度の約3倍であるため、同じ能力のトランジス
タを作成する場合には、Nチャンネルトランジスタで作
った方が1/3以下に小さくできるためである。
【0164】図22において、XPC信号(PCの反転
信号である)によって駆動されるNch・Trは、プリ
チャージ時においてVdd(5V)とVss(GND)
電位とがショート状態になることを防止している。
【0165】次に、入力信号からデコード演算により出
力信号が生成される過程を説明する。
【0166】不一致判定回路の出力線(縦の線)は、あ
らかじめプリチャージ(PC信号)によりHighにな
っている。入力線(横の線)から入力される入力信号に
よって、一本の縦の線に直列接続されている全てのNc
h・Trがオンすると、その縦の線の電位はVssとな
り、出力はLowに変化する。
【0167】例えば、走査パターンとして図28Aのパ
ターンを採用しているとする。
【0168】XPCがHighで、data1〜dat
a4がすべてHighならば、ROM5回路の1列目の
Nch・Trがすべてオンし、VssにつながりLow
を出力する。他の列は、オンしていないNch・Trが
あり、Vssにはつながらず、Highのままである。
【0169】このように、Nch・Trをどこに置くか
によって、出力を選択することができる。つまり、Nc
h・Trの配置によって、入力信号をデコードし、選択
電圧データへと変換することが可能である。
【0170】ここでROM回路5は、走査パターンと表
示データとの不一致数が4、つまりすべて違う場合だけ
を担当するROMである。このため、4回違う走査パタ
ーンが印加されるとしても、トータルの出力回数は4回
のみである。このため、ROM回路5は、4列の構成で
十分である。
【0171】他のROM回路も同様にして、出力する場
合の数により構成を決める。例えば、ROM回路1、R
OM回路2、ROM回路3、ROM回路4は、各々4、
9、16、9列の構成でよい。
【0172】走査電圧パターンを例えば、図28Aから
図28Bに変化させた場合には、これに対応させてNc
h・Trの配置を変えればよい。そのような配置の変更
は、ROM製造のためのマスクの変更で容易に行える。
【0173】図23は、図21のPC回路10の内部の
回路構成を示した図である。FR信号に接続されたイン
バータ303と2個のNch・Tr301、302とに
よって、入出力端子IN1とIN2を選択できる構成に
なっている。
【0174】FR信号がHighの場合、端子IN1に
入力している信号が選択され、Lowの場合には端子I
N2に入力している信号が選択される。
【0175】Pch・Tr304は、PC信号を受け、
端子IN1、もしくは端子IN2に接続されているRO
M回路をプリチャージする働きをする。
【0176】また、出力用にPch・Tr305とイン
バータ306がある。Pch・Tr305は、出力を安
定させるためにある。
【0177】ここで、図21のPC回路8は、電圧レベ
ルVY3(例えば、グランド)を選択するだけでよいた
め、FR信号によって入力信号を選択しなくてもよい。
このため、入力選択のためのNch・Tr301、30
2が無い構成になっており、プリチャージするPch・
Tr304のソースにそのまま接続されている構成にな
っている。
【0178】図24は、不一致数判定回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。この図により、
入力信号data1〜data4、パターン識別信号P
D0,PD1、1選択期間信号LP、プリチャージ信号
PC、反転信号FR、フレームメモリのW/R(Hig
hで書き込み、Lowで読み出し)の各信号の相関関係
が明らかとされる。
【0179】図21〜図24を参照して回路の動作を説
明する。
【0180】LP(1選択期間)信号を基準に説明す
る。LP立ち下がり後、フレームメモリにデータが書き
込まれるライト期間の後、フレームメモリから同時選択
ライン分のデータが読み出されるリード期間がある。こ
のリード期間内に出力データdata1〜data4、
FR信号、PD0,PD1信号が確定する。この確定前
のデータを消去してリセットするために、確定前から確
定後に移行するタイミングでPC(プリチャージ)信号
がLowになる。このPC信号に従い、PC回路6〜1
0内のPch・Trがオンし、ROM回路1〜5内のN
ch・Trがプリチャージされ、High(Vdd)に
引き上げられる。この後、データdata1〜data
4と、パターン識別信号PD0,PD1とがROM1〜
5でデコードされ、この結果、データ線に印加する電圧
レベルを選択する信号(sw1からsw5)が決定され
る。
【0181】ここで、従来の一般的なROMは、プリチ
ャージ用のPch・TrがすべてのNch・Trの列毎
に必要である。しかし、不一致数判定回路に用いるRO
M回路では、図22で説明したように、すべての列の出
力が同時に変化することはありえない。このため、プリ
チャージ用のPch・Trは、各ROM回路に1個あれ
ばよい。つまり、各ROM回路に1個づつあるPC回路
に1個あれば、十分にプリチャージ動作を行うことがで
きる。このため、本発明では、PC回路内に1個あるだ
けである。本発明では、面積比でNchトランジスタよ
りも大きなPchトランジスタの数をさらに減らし、よ
り小型な回路を実現できている。
【0182】以上のように、Nch・Trだけで構成す
ること、出力の場合の数により小さくすること、を備え
たROM回路と、プリチャージ用のPch・Trを1個
にするPC回路によって、従来のゲート構成の回路より
面積が40%小さくなることを確認している。
【0183】以上の説明では、4ライン同時選択につい
て説明したが、同時選択ライン数が増加、減少した場合
には、ROM回路内部の行列の数を増加、減少させれば
対応できる。同時選択が4ライン以上の場合、同時選択
ライン数よりも、走査パターン識別信号(PD0,PD
1)は非常に少なくなる。例えば32ラインの場合、従
来では32本必要な線が、走査パターン識別信号とする
と5本で済む。このため配線が減少する。
【0184】次に、実施の形態3に関する変形例につい
て、図25を用いて説明する。
【0185】図25の変形例は、図21に示した不一致
数判定回路内のプリチャージ(PC)信号を遅延線(ポ
リシリコン線)によって伝え、低消費電力化するもので
ある。
【0186】図21のPC信号により、Pch・Trが
オンし、Nch・Trのドレインがチャージアップされ
る。RAM内蔵データ線駆動回路は、不一致数判定回路
をデータ線を駆動する出力本の数持っている。このた
め、プリチャージにより一斉に出力本数分のNch・T
rがチャージアップされ、大きな電流が流れる。しか
し、このプリチャージ信号を不一致数判定回路すべてに
伝えるデータ線に遅延線を用いることで、一斉にチャー
ジアップせず、遅延時間に平均的に電流を流すことで、
大きな突入電流が流れることを防止し、より低消費電力
なデータ線駆動回路を実現することができる。
【0187】すなわち、図25に示すように、プリチャ
ージ信号の信号線501,502をポリシリコンで形成
することで、低消費電力化を達成できる。また、プリチ
ャージ用の配線を遅延線にすることで、突入電流を平均
化し、低消費電力な不一致数判定回路とすることもでき
る。
【0188】次に、第4の実施の形態について説明す
る。
【0189】(実施の形態4) (A)本実施の形態の特徴 本実施の形態は、データ線駆動回路内部に、外部入力
で、データ線に出力するすべての電圧レベルを同じにす
る電圧オフ回路を備えたことを特徴とする。
【0190】また、データ線駆動回路内部に帰線期間検
出回路を持ち、帰線期間検出回路からの帰線期間信号に
よっても、あるいは外部入力によっても、データ線に出
力するすべての電圧レベルを同じにすることができるよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0191】(B)本発明者によって明らかとされた問
題点 液晶表示装置が動作状態にあっても、表示に必要のない
期間が存在することがある。
【0192】例えば、CRTの帰線期間に対応する期
間、一つのフレーム期間と次のフレーム期間との間の期
間、一つのフィールド期間と次の一つのフィールド期間
との間の期間、タッチセンサとのインタフェースをとる
期間等がある。これらの期間をブランク期間ということ
にする。そして、これらの期間を代表して適宜、帰線期
間ということもある。
【0193】この帰線期間(ブランク期間)中に、上述
のデコーダ258を通常に動作させておくと、この期間
に表示パネルの液晶に種々の電圧が印加され、クロスト
ーク等が発生し、表示に悪影響をおよぼす。
【0194】以下、具体的に説明する。
【0195】通常、コントローラ等から送られてくる液
晶駆動用信号の選択期間信号LPの1フレーム間の数
は、図40に示すように、実際の表示を行う選択期間の
数より多い。図では、例として240本の走査線を持っ
た表示パネルを4ライン同時選択するマルチライン駆動
を行う場合を示したものである。4ライン同時選択で、
240ラインの走査線の表示装置を表示するためには、
240/4=60選択期間で、1回の全面走査が終わ
る。これを1フィールドとする。4ラインすべての画素
を独立に表示するためには、少なくても4フィールド必
要である。従って表示には、60×4フィールド=24
0選択期間必要である。
【0196】ところが、図40に示すように、1フレー
ム期間の選択期間の数は245となっており、表示に必
要な選択期間(240)よりも多い数になっている。
【0197】これは、CRT等の別のタイプの表示装置
と表示制御を共通にすることを目的として、CRT上の
走査が終了し初期の走査線に戻るための期間(帰線期
間)分に対応させ、選択期間を追加しているためであ
る。
【0198】また、表示を行うコントロール時、表示デ
ータを作るCPUなどと表示データの入出力の調整上、
選択期間の数が多くなることもある。上述の帰線期間
は、パネルの表示には必要の無い期間であり、この間に
表示パネルの液晶に印加される電圧は、表示に悪影響を
及ぼす。
【0199】従来のMPX駆動では、帰線期間の走査線
の電位が非選択つまり、ゼロ電位になっていれば、デー
タ線がVMY1、VMY2のどちらの電位になっていても、液
晶にかかる実効電圧が同じであるため、コントラストを
低下させる(ON/OFFの電圧比を低下させる)もの
の、選択電位によって大きく表示が異なることは無い。
【0200】しかし、マルチライン駆動を行う場合、M
PX駆動に対して、データ線の選択電位が大きく、選択
する電位の数も多い。つまり、同時に選択する走査線の
本数が、h本(hは整数)とするとh+1の電圧レベル
がデータ線側に必要になる。このため、帰線期間にデー
タ線が選択する電位によって、表示が大きく異なる。
【0201】例えば、隣のデータ線と違う選択電位が帰
線期間にデータ線に印加されると、クロストークのよう
に見える。従来のMPX駆動とは違い、たとえ全体(2
45H)の僅かな期間(5H)であっても、はっきり表
示に悪影響を及ぼし、クロストークとして観測できる課
題があることを本出願人は発見した。
【0202】つまり、従来のMPX駆動では、帰線期間
の走査線の電位が非選択つまり、ゼロ電位になっていれ
ば、図39Aに示すように、データ線がVMY1、VMY2の
どちらの電位になっていても、液晶にかかる実効電圧が
同じである。したがって、コントラストは低下するもの
の、選択電位によって大きく表示が異なることは無い。
【0203】しかし、マルチライン駆動を行う場合は、
図39Bに示すように、MPX駆動に対してデータ線の
選択電位の絶対値が大きく、かつ選択する電位の数も多
い。このため、帰線期間にデータ線が選択する電位によ
って、表示が大きく異なる。
【0204】例えば、隣のデータ線と違う選択電位が帰
線期間にデータ線に印加されると、クロストークのよう
に見える。従来のMPX駆動とは違い、たとえ全体(2
45H)の僅かな期間(5H)であっても、はっきり表
示に悪影響を及ぼし、クロストークとして観測できるこ
とがわかった。
【0205】(C)本実施の形態の内容 図29に本実施の形態のデータ線駆動回路の全体構成を
示す。
【0206】図29の構成の特徴は、ディスプレイオフ
(DSP_OFF)信号をデコーダ258に入力し、帰
線期間において、データ線に印加する電圧を一定にする
ことである。データ線に印加する電圧を一定にするため
に、デコーダ258内に電圧オフ回路266が設けられ
ている。
【0207】まず、ディスプレイオフ(DSP_OF
F)信号を、帰線期間検出回路を介することなく、直接
的に電圧オフ回路266に入力する場合について説明す
る。この場合、図29のスイッチ8000は、(a)側
に切り替えられる。図2に示されるモジュールコントロ
ーラ2340がディスプレイオフ(DSP_OFF)信
号を生成し、このディスプレイオフ(DSP_OFF)
信号が電圧オフ回路266に直接に入力される。
【0208】電圧オフ回路の構成について説明する。
【0209】図30A,図30Bは、1出力に対応する
電圧オフ回路の回路構成の例である。仮に160出力な
らば、図30A,図30Bの回路が並列に160個並ぶ
ことになる。
【0210】図30Aは4ライン同時選択の場合、図3
0Bは、3ライン同時の場合の電圧オフ回路を示す。
【0211】図30Aに示すように、4ライン同時選択
の場合、不一致数判定回路から5レベルの電位(VY1〜
VY5)を選択する信号sw1〜sw5が出力され、電圧
オフ回路に入力される。つまり、sw1、sw2、sw
4、sw5の各信号はANDゲート2700,271
0,2730,2740にそれぞれ入力される。また、
SW3信号は、オアゲート2720に入力される。
【0212】一方、外部信号DSP_OFFが、AND
ゲート2700,2710,2730,2740に共通
に入力される。また、オアゲート2720には、DSP
_OFF信号の反転信号が入力されている。
【0213】つまり、DSP_OFF信号がHighな
らば、sw1〜sw5信号はそのまま出力されるが、D
SP_OFF信号がLowならば、sw3信号だけがH
ighになる。このため、DSP_OFF信号をLow
にすることで、Highになったsw3に接続されてい
る電圧セレクタによって、データ線にVY3(図39B参
照)が印可される。
【0214】4ライン同時選択の場合は、走査線の非選
択レベルのゼロ電位と同じVx3が帰線期間にデータ線に
印加されることで、液晶に電圧が印加されず、クロスト
ークを防止できる。
【0215】4ラインなど偶数の同時選択ラインの場合
には、走査線側の非選択レベルと同じ電位をデータ線側
でも選択可能であり、この電位を帰線期間にデータ線が
選択することが望ましい。しかし、3、5、7ライン同
時選択など奇数のライン数の場合には、走査線の非選択
レベルと同じ電位レベルが、通常データ線の電圧レベル
にはない。この場合の対応策として、以下の2つの方法
がある。
【0216】1)走査側の非選択レベルをデータ線駆動
回路に入力し、帰線期間に非選択レベルをデータ線が選
択する。
【0217】2)走査側の非選択レベルに最も近い電位
レベルを、帰線期間にデータ線が選択する。
【0218】3ライン同時選択で1)の方法を実現する
には、図30Aに示される4ライン選択用回路のsw3
信号(VY3に対応する選択信号)をHighにし、かつ
データ線駆動電位VY1、VY2を3ライン時の電圧に変更
し、VY4、VY5を3ライン時のVY3、VY4に変更すれば
よい。
【0219】一方、2)の方法を実現するには、図30
Bの回路図を採用する。これは、4つある電圧レベル
(VY1、VY2、VY3、VY4)のVY2を、帰線期間におい
て選択する回路になっている。
【0220】以上示したように、奇数の同時選択の場合
にも、クロストークを無くすことができる。
【0221】次に、図29において、ディスプレイオフ
(DSP_OFF)信号を帰線期間検出回路272を介
して電圧オフ回路266に入力する場合について説明す
る。
【0222】この場合は、図29のスイッチ8000は
(b)側に切り替えられ、ディスプレイオフ(DSP_
OFF)信号は帰線期間検出回路272に入力される。
【0223】帰線期間検出回路272は、図31に示す
ように、フレーム信号YDとフィールド信号FSと外部
入力のDSP_OFF信号を入力とする。帰線期間検出
回路272は、仮に、外部入力のDSP_OFF信号が
ない場合でも、自分でDSP_OFF信号に相当する信
号を生成する機能をもつ。
【0224】図31は、帰線期間検出回路272の回路
構成例を示す図であり、図32は帰線期間検出回路27
2の動作を示すタイミングチャートである。
【0225】帰線期間検出回路272は、FS信号をカ
ウントし、YDによってリセットされる3ビットのカウ
ンタになっている。4ライン同時選択の場合、4フィー
ルドが表示に必要である。
【0226】FS信号によって、各フィールドが区別さ
れているため、カウンタの最終3ビットの出力Q3がH
ighとなる期間が帰線期間となる。このカウンタ出力
Q3と外部入力のDSP_OFFのNORをとること
で、外部入力も可能であり、しかも、帰線期間をコント
ローラ等の外部装置で作る必要もないデータ線駆動回路
とすることができる。
【0227】図31の帰線期間検出回路272を用いる
場合には、NORゲート2830がHighの時、デー
タ線駆動電圧としてVY3を選択するようにする。
【0228】帰線期間検出回路272は、YDとFSと
DSP_OFF信号が入力されていれば動作するため、
RAMを搭載しているデータ線駆動回路だけでなく、外
部からデータを逐次入力するタイプのデータ線駆動回路
にも適用可能である。
【0229】次に、実施の形態4に関する変形例につい
て説明する。
【0230】図33は、帰線期間検出回路272の他の
構成例を示す図であり、帰線期間検出回路がより小型化
されている。
【0231】図33の構成では、帰線期間検出回路27
2は、リセット付きDフリップ・フロップ(DFR)3
個で構成されている。
【0232】また、図34に示すように、帰線期間検出
回路272は、行アドレスレジスタ257のアドレス値
のデコードによって帰線期間を検出する構成とすること
ができる。この場合の帰線期間検出回路272は、図3
5に示すように、行アドレスレジスタ257からアドレ
ス信号(RA信号)を受け取り、デコーダ2850によ
って、帰線期間の241Hから245Hまでを検出す
る。アドレス信号(RA信号)は、8ビット(RA1〜
RA7)ある。このうち、上位4ビットのANDをとる
ことで、0から始まるアドレス値の240(241H期
間)以上を検出できる。また、4入力ANDゲート1個
で構成できるため回路をコンパクト化できる。
【0233】また、図36に示すように、不一致数検出
回路と電圧オフ回路の機能をまとめた電圧決定回路26
7によって、帰線期間の電圧を一定レベルにする構成と
することもできる。
【0234】図37は、4ライン同時選択の場合のゲー
ト構成とした電圧決定回路267の回路図である。
【0235】走査パターン発生回路91において、C1
〜C4の走査パターン信号のレベルが決められる。4つ
のEX_ORゲート92〜95によって、フレームメモリか
ら出力される4ライン分の画像データと走査パターンと
の不一致を検出し、アダー回路96で3ビット(D2、
D1、D0)の不一致数へと変換される。この3ビットの
不一致数は、デコード回路97において、5レベルの電
位(VY1〜VY5)を選択する信号sw1〜sw5にデコ
ードされる。このデコード回路97には、D_OFF信
号が入力されており、この信号がLowの場合には、信
号sw3だけがHighになりVY3が選択される。D_
OFF信号がHighの場合には、検出した不一致数に
応じた電圧レベルが選択される。
【0236】また、実施の形態3で説明したように、電
圧決定回路267をROMにより構成することも可能で
ある。
【0237】図38は、電圧決定回路267の構成を示
している。
【0238】電圧決定回路267は、ROM601〜6
05とPC回路606〜610によって構成されてい
る。この構成の詳細は 図21,図22を用いて先に説
明してあるので省略する。
【0239】このROM回路601〜605に、ディス
プレイオフ信号(D_OFF信号)を入力し、D_OF
F信号がLowの場合は、VY3を選択し、D_OFF信
号がHighの場合は、不一致数によって電圧を決定す
るようにする。
【0240】D_OFF信号がLowの場合には、D_
OFF信号に接続されたNチャンネルトランジスタがす
べてオフし、ROM回路の出力はHighとなり、Vx5
は選択されない。
【0241】なお、ROM603だけがD_OFF信号
のレベルがLowの場合、通常の出力を遮断し、Vss
(Low)につながる経路を作ることにより、Lowレ
ベルの出力もできる。
【0242】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、マルチライン駆動方法を採用する場合でも、データ
線駆動電圧の電圧レベルをすべて同じにすることによ
り、クロストークを無くすことができる。
【0243】次に、第5の実施の形態について説明す
る。
【0244】(実施の形態5) (A)本実施の形態の特徴 本実施の形態は、走査線駆動回路(Xドライバ)に関す
る。本実施の形態によれば、高周波クロックを必要とせ
ずに低消費電力で動作し、かつ、シフトレジスタの段数
をm/h(mは走査出力の数、hは同時選択される走査
線の数)とし、より低消費電力で、小型にした走査線駆
動回路(Xドライバ)を提供することができる。
【0245】(B)本発明者によって明らかとされた問
題点 図59は本発明者によって本発明前に検討された走査線
駆動回路(Xドライバ)の構成を示す図である。
【0246】図59に示されるように、走査線駆動回路
(Xドライバ)は、例えば、3つのICチップ900
0,9010,9020を縦列接続(カスケード接続)
して構成される。ICチップ9000が先頭チップであ
り、ICチップ9010,9020が従属チップであ
る。図中、FSはキャリー信号を出力する端子であり、
FSIはキャリー信号を受ける端子である。ICチップ
9020から出力されるキャリー信号は先頭チップ90
00に帰還されるようになっている。
【0247】2本の走査線を同時に駆動する場合の、I
Cチップ9000の内部構成例を図51に示す。図51
に記載されるように、走査線駆動回路を構成するICチ
ップは、コード発生部1201と、第1のシフトレジス
タ1202と、第2のシフトレジスタ1203と、レベ
ルシフタ1204と、デコーダ1205と、電圧セレク
タ1206とを有する。
【0248】走査線の駆動電圧は、例えば、選択時には
「+V1」あるいは「−V1」であり、非選択時には
「0」であり、よって合計で3レベルである。なお、
「V1」、「−V1」は図39Bの「Vx1」「−Vx1」
と同じ意味である。したがって、これら3レベルの中か
ら一つを選ぶためには、2ビットの制御情報が必要であ
り、これに対応させて、図51では2段のシフトレジス
タ1202,1203が設けられている。
【0249】また、走査線はX1〜Xnまでn本あるた
め、シフトレジスタ1202,1203のそれぞれのビ
ット数はnビットである。例えば、一つのICチップが
担当する走査線の総数が120本ならば、シフトレジス
タ1202,1203のビット数は120ビットであ
る。
【0250】また、4ライン同時駆動の場合のICチッ
プの構成は、例えば、図52のようになり、同時に駆動
する走査線の本数が増えれば増えるほど、シフトレジス
タの容量が増大する。
【0251】(C)本実施の形態の内容 図41は、液晶表示装置の全体構成を示す図である。本
実施の形態の走査線駆動回路2200では、従来と異な
り、1つのシフトレジスタ102のみでよい。しかも、
シフトレジスタ102のビット数は、n/h(nは走査
線の総数であり、hは同時に駆動する走査線の数であ
る)でよく、従来に比べて格段に回路構成が簡素化され
る。
【0252】これは、走査線を選択するために必要なデ
ータと、走査線に供給する電圧を決定するために必要な
データとを分離して処理するようにした結果である。
【0253】つまり、従来は、何本目の走査線を駆動す
るかという情報と、どのような駆動電位で駆動するかと
いう情報をまとめてシフトレジスタに記憶させていた。
【0254】これに対し、本実施の形態は、MLS駆動
が隣接するh本の走査線群を順番に駆動することに着目
し、h本の走査線群を一本の走査線として考える。この
ように考えると、駆動する走査線を指定するための情報
を格納するシフトレジスタのビット数はn/h(nは走
査線の総数であり、hは同時に駆動する走査線の数であ
る)で足りる。
【0255】一方、駆動電圧を指定するデータは、コー
ド発生部から簡単に生成することができ、そして、その
駆動電圧を指定するデータと走査線を指定するためのデ
ータとをデコーダに入力してデコードすれば、従来と同
様な走査線制御信号を生成できる。デコーダは図51に
示すように従来から存在するものを少し改良すれば足
り、よって、シフトレジスタのビット数を削減した分だ
け、回路の簡素化が図れる。
【0256】つまり、図41に示すように、シフトレジ
スタ102から出力されるデータは4本の走査線が組に
なっている1グループを順に選択するための選択データ
であり、一方、選択された1グループの4本の走査線に
ついて、電圧出力のV1を選択するか、-V1を選択する
かのデータD0〜D3は、デコーダ103にパラレルに
入力する。この構成によって、シフトレジスタのビット
数を30ビットとしている。よって、消費電力が減少
し、回路規模も小さくできる。
【0257】(D)本実施の形態の具体的な回路構成 4ラインの走査線を同時に選択し、1個のICチップで
120本の走査線を駆動する場合について、具体的に説
明する。
【0258】図42は図41の走査線駆動回路2200
の具体的な回路図である。コード発生部101は、YD
信号でリセットされ、選択パルスLPをカウントするカ
ウンタ201と、カウンタ201のアドレスとFR信号
によってデータD0、D1、D2、D3を出力するROMで
構成されるパターンデコーダ202と、このデータをラ
ッチするラッチ203と、LP信号をクロックとして動
作するバッファ用インバータ204、205と、先頭チ
ップ識別信号MS,YD信号および,FSI信号からシ
フトレジスタに入力するためのデータSDを生成する回
路206と、遅延線207とによって構成されている。
【0259】次に、デコーダ103,レベルシフタ10
4,電圧セレクタ105について説明する。図42に示
される回路は、先頭の4走査線(X1,X2,X3,X
4)に出力する回路を示したものである。
【0260】シフトレジスタの先頭の出力をSH1とす
る。このSH1は、各デコーダに共通に入力される。デ
ータD1、D2、D3、D4は、デコーダ103に入力され
る。強制的に電圧を0電位にするためのDOFF信号
も、デコーダ103に入力されている。
【0261】デコーダ103によってデータ(D0、D
1、D2、D3)がデコードされ各電圧のスイッチ信号に
なった後、レベルシフタ104、電圧セレクタ105に
よって+Vx1,0,−Vx1が選択され各々X1,X2,
X3,X4に出力される。
【0262】ロジック動作をまとめて示すと、SH1
は、Y1からY4が選択されているか(High)、非
選択か(Low)を示している信号である。SH1がL
owの場合には、D0からD3の信号のHigh、Lo
wに関わりなく、Y1からY4の出力電位が決定する。
例えば、D0がHighの場合は、Y1は、V1を、D
0がLowの場合には、−V1を出力する。同様に、各
々D1からD3に応じて、Y2からY4の電圧が決定さ
れる。
【0263】図43は、4ラインの走査線を同時に選択
する場合のタイミングチャートである。
【0264】1フレーム期間を240走査期間(LP)
とする。この場合、図59で示したICチップは2個、
カスケード接続されている。先頭チップにYD信号が入
力されると、SH1信号が最初に1LP期間だけHighに
なる。
【0265】シフトレジスタ102によって、1LP毎
にデータがシフトされていく。240本の走査線を、1
回、全部走査し終わるためには60個の選択パルスLP
が必要であり、これを1フィールドとする。
【0266】1フィールドの走査が終了すると、カスケ
ード接続された従属チップのFS信号が、先頭チップの
FSI信号として図43に示すように入力される。この
ことで、再びSH1信号がHighになり、再び4本ずつの
走査線が順に選択される動作が始まる。
【0267】以上のようにして2フィールド、3フィー
ルド、4フィールドと選択され1フレームの動作を終了
する。1フレーム以降の動作は、以上説明した動作のく
り返しとなる。
【0268】以上、4本の走査線を同時に選択する場合
を説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、2本の同時選択の場合には、シフトレジスタは、6
0段、8本の同時選択の場合には、15段として構成で
きる。同時選択する走査線の数が2本以上のものに適用
できることは明白である。
【0269】次に、実施の形態5に関する変形例につい
て説明する。
【0270】図44は変形例の構成を示す。図41で
は、レベルシフタ104が、デコーダ103の後段にあ
った。図44では、レベルシフタ503の後段に、デコ
ーダ504がある構成としている。
【0271】レベルシフタ503への入力は、シフトレ
ジスタ502の出力(SH1〜SH30)の30個信号
と、コード発生部501からのデータ(D0〜D3)の
4個の信号になる。このため、レベルシフタのビット数
の総計は、34ビットで済む。図41では120×3=
360ビットのレベルシフタが必要であるため、さらに
回路の簡素化が可能である。
【0272】図45は、他の変形例の構成を示す。
【0273】図45では、コード発生部601の内部
を、レジスタコントローラ601とパターンデコーダ6
02とに分けている。
【0274】パターンデコーダ602は、走査電圧パタ
ーンデータPD1,PD0を入力する入力端子を有して
いる。
【0275】走査パターンデータPD1,PD0はデー
タ線駆動回路(Yドライバ)2100から送られてく
る。
【0276】データ線駆動回路(Yドライバ)2100
の不一致検出回路において、使用するパターンの変更を
行った場合でも、その走査電圧パターンの変更がパター
ンデータPD1,PD0として走査線駆動回路(Xドラ
イバ)に通知されるため、走査線駆動回路(Xドライ
バ)の回路構成を変更をしなくても、データ線駆動回路
(Yドライバ)2100において使用される走査パター
ンに対応して、列パターンの出力の順番の変更が可能で
ある。このことについては、後述する実施の形態6にお
いて、詳しく述べる。
【0277】また、パターンデコーダ202の前段に必
要であったカウンタ201が不要になり、パターンデコ
ーダ自身も、例えば240個の選択パルスLPを数える
必要が無くなり、4つのパターンのみを区別できればよ
いため小型になり、液晶駆動装置をさらに小型化できる
利点がある。
【0278】図46、図47にパターンデコーダ602
の回路例を示す。また、図48A,48Bに、走査パタ
ーンを摸式的に示す。
【0279】図46のパターンデコーダ602は、図4
8Aの走査電圧パターンをデコードし、図47のパター
ンデコーダ602は、図48Bの走査電圧パターンをデ
コードするものである。
【0280】図48Aの走査電圧パターンを用いて表示
を行う場合を説明する。図48Aの走査電圧パターン
は、選択される4本の走査線の選択電圧を摸式的に示し
たものであり「+」は「V1」を、「−」は「−V1」
を意味する。
【0281】例えば、1フィールド目に選択する走査線
は、すべてV1を選択する。2フィールド目に選択する
1、2本目は、V1を3、4本目は、−V1を選択す
る。
【0282】しかし、このように1フィールド分すべて
同じパターンで選択し、表示を行うとクロストークや、
フリッカの原因になることが解っている。このため、1
フィールド目から始まり、順に4フィールド目のパター
ンになる表示を1から16ラインの走査線に適用し、2
フィールド目から始まり、順に3、4、1フィールド目
のパターンになる表示を次の17から32ラインの走査
線に適用するような出力電圧パターンで表示する場合が
ある。
【0283】この場合には、1から16ラインは、最初
の4個の選択パルスLPで選択され、17から32ライ
ンは、次の4個のLPで選択されるため、図46のパタ
ーンデコーダの入力端子PD1,PD0に、4LP毎に
パターンを区別する信号を入力するだけで、以上に説明
した表示が可能になる。
【0284】図48Bの走査電圧パターンに変更したい
場合には、図47に示すようにパターンデコーダのAN
Dゲートの入力を変更するだけで簡単に変更可能であ
る。また、FR信号によって、「V1」と「−V1」を
交互に選択する交流駆動も可能である。
【0285】以上、ゲート回路によるパターンデコーダ
回路を説明したが、ROMによって構成しても同様の効
果がある。
【0286】図49は他の変形例を示す。
【0287】図49の変形例は、図45に示すレジスタ
コントローラ601の内部構成を示す回路図である。ま
た、図50は、図45の回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【0288】1フレーム期間が選択パルス(LP)24
0個分に相当する場合には、図43で示したように、正
常に1フレーム期間に各走査線が4回選択され、電圧V
1か、0か、−V1が印加される。しかし、帰線期間を含
む場合(図50の1フレームが245個のLPに相当す
る場合)には、表示が乱れてしまう。
【0289】これは、帰線期間中でもカウンタのカウン
トが進行し、走査線の選択動作が再開されるために、不
要な電圧が液晶表示パネルに印加されるためである。こ
の表示を正常にするためには、帰線期間中は、外部から
強制的にDOFF信号を入力し、SD信号の電位を0V
とする必要がある。
【0290】図49では、外部から強制的にDOFF信
号を入力する手間を省くため、帰線期間処理回路100
1を付加している。
【0291】図49の帰線期間処理回路1001の動作
を、図50のタイミングチャートを用いて説明する。図
50では、駆動する走査線の本数を240本とし、1フ
レーム期間を選択パルス(LP)245個分に相当する
期間とし、帰線期間を選択パルス(LP)5個分に相当
する期間としている。
【0292】走査線の総数が240本であるため、12
0個の出力をもつICチップを2個カスケード接続す
る。この先頭チップのFSI、FSなどの変化のタイミ
ングが図50に示されている。
【0293】まず、YD信号が入力されると、図示され
ていないLP信号によって走査が始まる。30LPまで
で、先頭チップの120出力の走査を終え、ハイレベル
のFS信号がカスケード接続されている従属チップに入
力される。従属チップの走査が終了すると、従属チップ
のハイレベルのFS信号が先頭チップのFSI信号とし
て入力され、1フィールドから2フィールドの走査に移
る。以上の動作をくり返し、4フィールドまで走査を行
う。
【0294】この時、帰線期間処理回路1001中のQ
10、Q20、Q30の各信号は、YD信号によってリ
セットされLowになった後、各々1フィールド目、2フ
ィールド目、3フィールド目でのFSI信号の立ち上が
りでHighとなる。G10信号は、Q30信号をラッチす
る信号である。このG10信号によって、帰線期間中の
時刻t4にはFSI信号は図49のアンドゲート100
2を通過せず、これにより、帰線期間中における不要な
表示が防止される。
【0295】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。
【0296】(実施の形態6)MLS駆動法を実施する
場合において、同時駆動する走査線の本数(h)の決定
ならびに走査電圧パターンの選択は、最も基本的かつ重
要な事項である。本実施の形態では、前掲の実施の形態
1〜5の回路構成を用いて液晶表示装置を構成する場合
において採用することが好ましい、同時駆動ライン数な
らびに走査電圧パターンについて説明する。
【0297】(A)本発明者の検討によれば、回路の複
雑化防止や消費電力の削減,クロストークの防止等の観
点から、同時選択ライン数は4本(h=4)が好まし
い。また、4本同時駆動の場合の走査電圧パターンとし
て、図60A(図28B,図48B)に示すように、4
本を選択するための4つの選択パルスのうち、一つの選
択パルスの極性が他の3つの選択パルスの極性とは反対
になるようなパターンを採用するのが好ましい。例え
ば、図60Aでは、1列目のパターン(縦のパターン)
が、(+,+,−,+)となっている。
【0298】このようなパターンを採用すると、例え
ば、1本のデータ線上に位置する画素を全部オンさせる
ような表示を行うと、実質的に、1フレーム期間中にお
いて画素に、均一に選択電圧を印加したことになる。ま
た、1フレーム期間内の輝度変化も抑制される。このた
め、白い画面中に黒い文字を表示する場合等において、
ちらつきを低減し、コントラストを向上させ、高画質化
を図ることができる。さらに、フレーム階調法による階
調表示を行う場合にも有利である。
【0299】上述の走査電圧パターンによるMLS駆動
を実現するためには、図21に記載されるデータ線駆動
回路(Yドライバ)内のROM(デコーダ)5を、例え
ば、図61に示すような構成とすればよい。また、これ
に対応させて、図42に示される、走査線駆動回路(X
ドライバ)101内のパターンデコーダ(ROM)20
2も、図61に示すような構成とすればよい。なお、図
60Cに示すように、各行のパターン(横のパターン)
でみた場合、1つの選択パルスの極性が他の選択パルス
の極性と異なるようにしても、同じ効果が得られる。
【0300】(B)走査電圧パターンを周期的に変化さ
せると、MLS駆動に伴う高周波成分および低周波数成
分の発生が少なくなり、クロストークやフリッカーが、
さらに低減される。このことについては、図45を用い
て、実施の形態5でも説明されている。
【0301】走査電圧パターンを周期的に変化させる技
術について、具体的に説明する。図60Bに示すよう
に、各列のパターンをa,b,c,dとする。
【0302】図62Bに示すように、1フレーム期間が
4つのフィールド期間からなり、かつ一つのフィールド
期間中に全部の走査線を1回選択する駆動方式を採用す
る場合、一つのフィールド期間中において異なる複数の
走査電圧パターンを用いて走査線の駆動を行うとよい。
つまり、図62Bに例示される、aabbc、bbcc
d、ccdda、ddaabと周期的に変化するパター
ンや、abcda,bcdab,cdabc,dabc
dと周期的に変化するパターンを採用することができ
る。これにより、1フレーム期間における液晶パネルの
輝度変化が抑制され、画像のちらつきが防止され、クロ
ストークの発生も低減する。
【0303】仮に、図62Aに示すように、一つのフィ
ールド期間内では一つのパターンを使用する場合には、
図62Bの場合に比べ、高周波成分および低周波数成分
が発生しやすくなる。
【0304】上述の走査電圧パターンを周期的に変化さ
せる方法を実現するためのシステム構成が図63に示さ
れている。
【0305】図63の特徴の一つは、データ線駆動回路
(Yドライバ)9300から走査線駆動回路(Xドライ
バ)2200にパターンデータ信号(パターン識別信
号)PD0,PD1を送ることにより、走査電圧パター
ンの変更を、データ線駆動回路(Yドライバ)9300
への制御信号の入力のみで行えることである。パターン
データ信号PD0,PD1を用いた走査線駆動回路(X
ドライバ)2200側の動作については、図45〜図4
7を用いて、実施の形態5において詳細に説明してあ
る。
【0306】また、図63のシステムの特徴の一つは、
走査線駆動回路(Yドライバ)2200からキャリー信
号(FS信号)を、フィールド識別信号(CA信号)と
してデータ線駆動回路(Yドライバ)9300に送信す
ることにより、走査線駆動回路(Xドライバ)2200
とデータ線駆動回路(Xドライバ)9300との間の情
報伝達が簡単に行えることである。つまり、特別な制御
信号を新たに付加する必要がない。
【0307】図65は、走査電圧パターンを周期的に変
化させるための、パターンデータPD0,PD1を生成
する回路の構成例を示す図である。
【0308】この回路は、アドレスカウンタ9500
と、セレクタ9510と、2分周回路として機能する2
つのD型フリップフロップ9520,9530と、ロジ
ック回路9540,9550と、2つのD型フリップフ
ロップ9560,9570と、排他的論理和回路958
0とを有している。
【0309】図65の回路は、図64に示されるような
タイミングで動作する。
【0310】セレクタ9510は、例えば、外部からの
制御信号によってアドレスカウンタ9500から送られ
てくる複数種のクロックのうちのいずれかを選択して出
力する。このセレクタ9510から出力されるクロック
は、2つのD型フリップフロップ9560,9570の
動作クロックとして機能する。
【0311】走査線駆動回路から送られてくるフィール
ド識別信号CAと、フレーム期間の開始を示すYD信号
は、2つのD型フリップフロップ9520,9530に
より分周され、この結果、周期が異なる2つのクロック
信号CC1とCC2が形成され、これらのクロック信号
CC1とCC2に基づき、パターンデータPD0,PD
1が生成される。
【0312】そして、図64の下側に示すように、パタ
ーンデータPD0,PD1の電圧レベルの組合せに応じ
て、図62Bに示したa〜dのいずれかのパターンが選
択されることになる。つまり、PD0,PD1が共にロ
ーレベルのときはパターン「a」が選択され、PD0が
ハイレベルでPD1がローレベルのときにパターン
「b」が選択され、PD0がローレベルでPD1がハイ
レベルのときにパターン「c」が選択され、PD0,P
D1が共に、ハイレベルのときはパターン「d」が選択
される。
【0313】以上説明したように、図63や図65の構
成を採用することにより、走査電圧パターンを周期的に
変化させながら、MLS駆動を行うことが可能となる。
そして、本実施の形態の液晶駆動方法によって液晶を駆
動すると、応答性が高い液晶ディスプレイを用いて階調
表示を行う場合でも、クロストークやチラツキの少ない
表示品質の高い階調表示が可能となる。
【0314】したがって、本実施の形態の液晶表示装置
をパーソナルコンピュータ等の機器における表示装置と
して使用すれば、製品の価値が向上する。
【0315】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、種々に変形できる。例えば、走査
線の選択電圧もしくは非選択電圧としては、種々の電圧
レベルを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の概要を説明するための図であ
る。
【図2】図2は、本発明の表示装置の全体構成を示す図
である。
【図3】図3Aは、データ線を駆動するための回路の一
つの配置例を示す図であり、図3Bは、データ線を駆動
するための回路の他の配置例を示す図である。
【図4】図4Aは、従来のフレームメモリへのアクセス
技術を使用した場合の不都合を説明するための一つの図
であり、図4Bは従来技術の不都合を説明するための他
の図である。
【図5】図5Aは、従来のフレームメモリへのアクセス
技術を説明するための図であり、図5Bは、本発明の第
1の実施の形態におけるアクセス技術を説明するための
図である。
【図6】図6Aは、従来のフレームメモリへのアクセス
技術を説明するための図であり、図6Bは、本発明の第
2の実施の形態におけるアクセス技術を説明するための
図である。
【図7】図7は、図6Bに示す第2の実施の形態のフレ
ームメモリに対するアクセス技術により、不都合が解消
される理由を説明するための図である。
【図8】図8は、図6Bに示すようなフレームメモリに
対するアクセスを実現すための回路構成を示す図であ
る。
【図9】図9は、図8における入力バッファ回路201
1の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】図10は、同じく、図8における入力バッフ
ァ回路2011の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図11】図11は、図8における入力バッファ回路2
011の一部の回路構成の一例を示す図である。
【図12】図12は、図11の回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図13】図13は、図8における入力バッファ回路2
011の一部の回路構成の他の例を示す図である。
【図14】図14は、図13の回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図15】図15は、同じく図13の回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図16】図16は、図8における入力バッファ回路2
011の一部の回路構成のさらに他の例を示す図であ
る。
【図17】図17は、図16の回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図18】図18は、3本の走査線を同時選択する場合
の表示装置の制御例を示すタイミングチャートである。
【図19】図19は、本発明の第3の実施の形態に関す
る回路を示す図である。
【図20】図20は、図19の回路の、より具体的な構
成を示す図である。
【図21】図21は、本発明の第3の実施の形態の特徴
(デコーダをROMにより構成したこと)を説明するた
めの回路図である。
【図22】図22は、図21に示されるROMの構成例
を示す図である。
【図23】図23は、図21のプリチャージ回路10の
回路構成の一例を示す回路図である。
【図24】図24は、図21に示されるROMの動作を
示すタイミングチャートである。
【図25】図25は、図21に示されるROMのプリチ
ャージ(PC)信号の伝達線の特徴を示す図である。
【図26】図26は、従来のデコーダの構成を示す図で
ある。
【図27】図27は、4本の走査線を同時に駆動する場
合の、選択時に使用する電圧値を示す図である。
【図28】図28A,図28Bはそれぞれ走査パターン
の一例を示す図である。
【図29】図29は、本発明の第4の実施の形態のデー
タ線駆動回路の全体構成を示すブロック図である。
【図30】図30Aは、電圧オフ回路の構成の一例を示
す図であり、図30Bは電圧オフ回路の構成の他の例を
示す図である。
【図31】図31は、帰線期間検出回路の構成の一例を
示す図である。
【図32】図32は、図31の回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図33】図33は、帰線期間検出回路の構成の他の例
を示すブロック図である。
【図34】図34は、第4の実施の形態に関する変形例
の構成(データ線駆動回路の全体構成)を示す図であ
る。
【図35】図35は、帰線期間検出回路の構成のさらに
他の例を示す図である。
【図36】図36は、第4の実施の形態に関する他の変
形例の構成を示すブロック図である。
【図37】図37は、図36における電圧決定回路26
7の構成例を示す回路図である。
【図38】図38は、電圧決定回路267をROMによ
り構成した例を示す図である。
【図39】図39Aは、マルチプレクス駆動におけるデ
ータ線の駆動電位を示す図であり、図39Bは、マルチ
ライン駆動におけるデータ線の駆動電位を示す図であ
る。
【図40】図40は、データ線駆動回路へのデータ転送
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図41】図41は、本発明の第5の実施の形態の全体
構成を示す図である。
【図42】図42は、本発明の第5の実施の形態の主要
部の構成例を示す図である。
【図43】図43は、図41および図42の回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図44】図44は、図41に示される回路の一部を抜
き出して示した図である。
【図45】図45は、第5の実施の形態に関する変形例
の構成(走査線駆動回路の構成例)を示す図である。
【図46】図46は、図45のパターンデコーダ602
の構成の一例を示す図である。
【図47】図47は、図45のパターンデコーダ602
の構成の他の例を示す図である。
【図48】図48Aは、走査パターンの一例を示す図で
あり、図48Bは走査パターンの他の例を示す図であ
る。
【図49】図49は、図45のレジスタコントローラ6
01の構成の一例を示す図である。
【図50】図50は、図49の回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図51】図51は、本発明前に本発明者によって検討
された走査線駆動回路の構成の一例を示す図である。
【図52】図52は、本発明前に本発明者によって検討
された走査線駆動回路の構成の他の例を示す図である。
【図53】図53は、液晶表示パネルにおける電極の配
置を示す図である。
【図54】図54は、マルチライン駆動法を採用した場
合の利点を説明するための図である。
【図55】図55は、マルチライン駆動法の内容を説明
するための図である。
【図56】図56は、マルチライン駆動法を用いた場合
の駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【図57】図57は、マルチライン駆動法を用いた場合
の、データ線駆動回路に含まれるフレームメモリへのデ
ータ入出力動作を示すタイミングチャートである。
【図58】図58は、マルチライン駆動法を用いた場合
の、データ線駆動回路に含まれるフレームメモリへのデ
ータ入力動作を示すタイミングチャートである。
【図59】図59は、走査線駆動回路を、複数のICチ
ップをカスケード接続して構成した例を示すブロック図
である。
【図60】図60Aは、本発明の第6の実施の形態に関
する、4ライン同時駆動の場合の走査電圧パターン(選
択電圧パターン)の一例を示す図であり、図60Bは列
パターンの配置を説明するための図であり、図60Cは
3ライン同時駆動の場合の走査電圧パターン(選択電圧
パターン)の一例を示す図である。
【図61】図61は、本発明の第6の実施の形態に関す
る、データ線駆動回路(Yドライバ)のデコーダ(RO
M)の構成を示す図である。
【図62】図62Aは、従来の走査電圧パターンの例を
示す図であり、図62Bは、本発明の第6の実施の形態
に関する、走査電圧パターンの変化を示す図である。
【図63】図63は本発明の第6の実施の形態に関す
る、液晶表示装置の全体構成例を示す図である。
【図64】図64は、図65に示される回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図65】図65は、本発明の第6の実施の形態に関す
る、データ線駆動回路内のパターンデータ作成回路の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 第1のROM回路 2 第2のROM回路 3 第3のROM回路 4 第4のROM回路 5 第5のROM回路 101 コード発生部 262 不一致数判定回路 2100 データ線駆動回路 2200 走査線駆動回路 2250 マトリクスパネル 9300 データ線駆動回路 PD0,PD1 パターンデータ信号(パターン識別信
号) FS キャリー信号 CA フィールド識別信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 622 G09G 3/20 622Q 623 623U 641 641E 642 642A (31)優先権主張番号 特願平7−199826 (32)優先日 平成7年8月4日(1995.8.4) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 磯崎 慎吾 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 伊藤 悟 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と、複数のデータ線と、走
    査信号とデータ信号とによって駆動される表示要素と、
    を有するマトリクスパネルと、 複数本の前記走査線を同時に選択して所定の選択電圧パ
    ターンを有する走査電圧を印加する走査線駆動回路と、 前記選択電圧パターンと前記マトリクスパネルの表示要
    素のオン/オフを示す表示データとの比較に基づき前記
    データ線に印加する電圧を決定し、その決定された電圧
    を前記データ線に印加するデータ線駆動回路と、を備え
    た表示装置であって、 1つのフレーム期間が複数のフィールドからなる場合、
    前記走査線駆動回路は、1つのフィールド期間中に複数
    の異なる選択電圧パターンを用いながら一組となってい
    る複数本の走査線毎に駆動を行っていき、その一つのフ
    ィールド期間中に全部の走査線を1回選択し、かつ、前
    記走査線駆動回路と前記データ線駆動回路とは互いに、
    使用する選択電圧パターンの情報の授受を行い、それぞ
    れ、同じ選択電圧パターンに基づく走査線およびデータ
    線の駆動を行うことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 走査線駆動回路またはデータ線駆動回路のいずれか一方
    に選択電圧パターンを指定するための情報が入力され、
    その情報を受けた走査線駆動回路またはデータ線駆動回
    路はそれぞれ、データ線駆動回路または走査線駆動回路
    に前記情報を伝達することを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 複数の走査線と、複数のデータ線と、走
    査信号とデータ信号とによって駆動される表示要素と、
    を有するマトリクスパネルと、 複数本の前記走査線を同時に選択して所定の選択電圧パ
    ターンを有する走査電圧を印加する走査線駆動回路と、 前記選択電圧パターンと前記マトリクスパネルの表示要
    素のオン/オフを示す表示データとの比較に基づき前記
    データ線に印加する電圧を決定し、その決定された電圧
    を前記データ線に印加するデータ線駆動回路と、を備え
    た表示装置であって、 前記データ線駆動回路は、前記選択電圧パターンと前記
    表示データとの不一致数の判定を行うための不一致判定
    回路を具備し、この不一致判定回路はROMからなり、
    このROMは、前記表示データおよび前記選択電圧パタ
    ーン情報を入力するための入力線と、複数の絶縁ゲート
    型トランジスタのソース・ドレイン経路が直列に接続さ
    れて形成される出力線とを有し、前記入力線と、前記複
    数の絶縁ゲート型トランジスタのゲートとの接続/非接
    続によってROMの構成をプログラムすることができる
    ようになっており、 また、前記走査線駆動回路は、駆動する走査線を指定す
    るデータおよび走査線に印加する電圧レベルを指定する
    データを発生するコード発生回路を具備しており、この
    コード発生回路は、走査線に印加する電圧レベルを制御
    する制御信号の入力端子を有しており、 前記ROMに入力される前記選択電圧パターン情報は、
    前記制御信号の入力端子を介して前記コード発生回路に
    も入力されることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    表示装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 複数の走査線と、複数のデータ線と、走
    査信号とデータ信号とによって駆動される表示要素と、
    を有するマトリクスパネルと、複数本の前記走査線を同
    時に選択して所定の選択電圧パターンを有する走査電圧
    を印加する走査線駆動回路と、前記選択電圧パターンと
    前記マトリクスパネルの表示要素のオン/オフを示す表
    示データとの比較に基づき前記データ線に印加する電圧
    を決定し、その決定された電圧を前記データ線に印加す
    るデータ線駆動回路と、を備えた表示装置の駆動方法で
    あって、 1つのフレーム期間が複数のフィールドからなる場合、
    前記走査線駆動回路が1つのフィールド期間中に複数の
    異なる選択電圧パターンを用いながら一組となっている
    複数本の走査線毎に駆動を行っていき、その一つのフィ
    ールド期間中に全部の走査線を1回駆動し、かつ、前記
    走査線駆動回路と前記データ線駆動回路とが互いに、使
    用する選択電圧パターンの情報の授受を行い、それぞ
    れ、同じ選択電圧パターンに基づく走査線およびデータ
    線の駆動を行うことを特徴とする表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 走査線駆動回路またはデータ線駆動回路のいずれか一方
    に選択電圧パターンを指定するための情報が入力される
    と、その情報を受けた走査線駆動回路またはデータ線駆
    動回路はそれぞれ、データ線駆動回路または走査線駆動
    回路に前記情報を伝達し、これにより、同じ選択電圧パ
    ターンに基づく走査線およびデータ線の駆動を実現する
    ことを特徴とする表示装置の駆動方法。
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