JP2001235357A - 流量測定装置 - Google Patents

流量測定装置

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JP2001235357A
JP2001235357A JP2000048505A JP2000048505A JP2001235357A JP 2001235357 A JP2001235357 A JP 2001235357A JP 2000048505 A JP2000048505 A JP 2000048505A JP 2000048505 A JP2000048505 A JP 2000048505A JP 2001235357 A JP2001235357 A JP 2001235357A
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electric heating
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fluid
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Ryoichi Arai
良一 新井
Hideo Namihira
英夫 波平
Yuka Kamitsuma
由佳 上妻
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体の流速算出精度を低下させることなく流
体の流量を適正に測定できる流量測定装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 電気発熱体6は制御装置10からの指令
で加熱電源8により所定の発熱条件で加熱され、電気発
熱体6の下流に配置された温度計9により流体の温度が
計測される。演算装置4は、電気発熱体6の発熱条件か
ら解析的に求めた流体温度の温度応答関数と温度計9の
測定値とを比較し流体の流速を求め、その流速と流体の
流れている領域の体積情報から流量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の局所的な温
度が流体とともに伝播することを原理として流量を求め
る流量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体の流量を正確に測定するこ
とは各種プラントなどの運転状態の把握や運転効率の向
上のために重要である。流体の流量の測定には、差圧流
量計、面積式流量計、超音波流量計、電磁流量計などの
各種流量計がが用いられているが、流体の温度ゆらぎの
伝播から流量を求める流量測定装置も開発されている。
【0003】この流体温度の伝播を利用した流量測定装
置には、流体温度の定常ゆらぎが伝播することから流速
を求めて流量を求めるものや、温度変化を故意に与えて
流速を求め流量を求めるものがある。いずれの流量測定
装置も測定値同士の相関関数から流速を求め流量を求め
るものである。
【0004】図15は、温度変化を故意に与えて流速を
求め流量を求める流量測定装置の説明図である。ヒータ
1により故意に流体に温度変化を与え、その温度変化が
与えられた流体温度を上流側温度計2および下流側温度
計3で検出し演算装置4に入力する。演算装置4では、
ヒータ1を加熱する制御も行い、流量検出に当たっては
ヒータ電源5に加熱指令を出力する。そして、演算装置
4は、検出された上流側温度と下流側温度との相関係数
から流速を求め、その流速と流体の流れている領域の体
積情報から流量を求める。
【0005】演算装置4での相関係数から流速を求める
方法については、例えば、(「原子炉の計測」川口千代
二、荒克之著、幸書房)に示されるように、二点の温度
測定結果から下記の式(1)のような相互相関関数を求
め、その相互相関関数が最大となるときの遅れ時間を二
点間の流体通過時間τdとして求め、(2)式に示すよ
うに流体通過時間τdおよび二点間の距離Lから流体の
流速vを求める。そして、その流速と流体の流れている
領域の体積情報から流量を求める。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、φ12(i△τ)は相互相関関数、△
tはサンプリング時間間隔、Nは観測時間の分割数、△
τは遅れ時間の測定周期である。 v=L/τd …(2)
【0008】すなわち、温度計が設置された二点間を流
体の温度ゆらぎが維持されて伝播するとすると、相互相
関係数が最も大きくなるのは、遅れ時間と流体の二点の
温度計間の通過時間が一致した場合である。このように
して求めた2点間を流体が通過する時間τdと二点間の
距離Lとから流体の流速vを求める。
【0009】このように、従来の流体温度の定常ゆらぎ
が伝播することから流速を求めて流量を求める流量測定
装置では、離れた位置にある二点の温度の測定値同士の
相関関係から流速vを求めるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
ような流量測定装置では、温度の微少なゆらぎを捉えて
流速vを求めるものであるため、温度ゆらぎの値が小さ
く測定が難しいという欠点があった。また、ヒータ1な
どで故意に温度変化を与える場合には、温度ゆらぎが小
さいという点は改善されるが、流速vの評価に用いるの
は二つの温度計の間を伝播する温度の測定値であるの
で、図16に示すように、各々の温度計2、3の測定値
には、ノイズが含まれており精度低下の一因となってい
る。
【0011】本発明は、流体の流速算出精度を低下させ
ることなく流体の流量を適正に測定できる流量測定装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
流量測定装置は、流体中に配置され流体の温度変化を起
こすための電気発熱体と、流体の流れ方向に対して前記
電気発熱体の下流側に配置された温度計と、前記電気発
熱体を加熱する加熱電源に指令を出力し所定の発熱条件
で加熱制御する制御装置と、前記電気発熱体の発熱条件
から解析的に求めた流体温度の温度応答関数と前記温度
計の測定値とを比較し流体の流速を求めその流速と流体
の流れている領域の体積情報から流量を求める演算装置
とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明に係わる流量測定装置にお
いては、電気発熱体は制御装置からの指令で加熱電源に
より所定の発熱条件で加熱され、電気発熱体の下流に配
置された温度計により流体の温度が計測される。演算装
置は、電気発熱体の発熱条件から解析的に求めた流体温
度の温度応答関数と温度計の測定値とを比較し流体の流
速を求め、その流速と流体の流れている領域の体積情報
から流量を求める。
【0014】請求項2の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1の発明において、前記制御装置は、前記電気発
熱体の発熱条件として、前記加熱電源から前記電気発熱
体にステップ状の電圧を印加し、その印加電圧を前記電
気発熱体による流体の温度変化の値が一定となるよりも
長い時間に亘って一定に保持し、その後に前記電気発熱
体への印加電圧をステップ状に下げることを特徴とす
る。
【0015】請求項2の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1の発明の作用に加え、制御装置からの
指令により、加熱電源は電気発熱体に対してステップ状
の電圧を印加し、その印加電圧を電気発熱体による流体
の温度変化の値が一定となるよりも長い時間に亘って一
定に保持し、その後に電気発熱体への印加電圧をステッ
プ状に下げる。
【0016】請求項3の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1または2の発明において、前記演算装置は、前
記温度応答関数と前記温度計の測定値との相関係数を用
いて流速を求め、前記温度応答関数に含まれる流速パラ
メータと相関係数から求められる流速との差が所定値未
満となるように収束演算を行い、前記流速を求めること
特徴とする。
【0017】請求項3の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1または2の発明の作用に加え、流体の
流速は、温度応答関数と温度計の測定値との相関係数を
用いて求めた流速と、温度応答関数に含まれる流速パラ
メータととの差が所定値未満となるように収束演算が行
われて求められる。
【0018】請求項4の発明に係わる流量測定装置は、
請求項3の発明において、前記温度応答関数の温度変化
の絶対値に関するパラメータを前記温度計の測定値の温
度変化の絶対値に規格化して相関係数を求めることを特
徴とする。
【0019】請求項4の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項3の発明の作用に加え、温度応答関数の
温度変化の絶対値に関するパラメータを温度計の測定値
の温度変化の絶対値に規格化して相関係数を求める。
【0020】請求項5の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1または2の発明において、前記演算装置は、前
記電気発熱体の加熱開始時点から前記温度計位置での温
度上昇開始時点までの時間および前記電気発熱体の最下
流側と前記温度計との間の距離、または前記温度計位置
での温度上昇開始時点から温度上昇が飽和するまでの時
間および前記電気発熱体の長さに基づいて流速を算出す
ることを特徴とする。
【0021】請求項5の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1または2の発明の作用に加え、温度計
の測定値を関数適合させることにより流速を算出する。
【0022】請求項6の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1ないし5のいずれか1項の発明において、前記
制御装置は、前記電気発熱体を同一発熱条件で複数回繰
り返し発熱させ、前記演算装置は、複数回の発熱条件か
ら求められた流速により流量を算出することを特徴とす
る。
【0023】請求項6の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1ないし5のいずれか1項の発明の作用
に加え、電気発熱体を同一発熱条件で複数回繰り返し発
熱させ、複数回の発熱条件から求められた流速により流
量を算出し精度を向上させる。
【0024】請求項7の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1ないし5のいずれか1項の発明において、流体
の流れ方向に対する同一断面流路内で流速が一様とみな
せる小範囲内に複数個の温度計を近接して配置し、前記
演算装置は、温度応答関数と各々の温度計の測定値との
比較から流速を求めることを特徴とする。
【0025】請求項7の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1ないし5のいずれか1項の発明の作用
に加え、流体の流れ方向に対する同一断面流路内で流速
が一様とみなせる小範囲内に複数個の温度計を近接して
配置する。そして、温度応答関数と各々の温度計の測定
値との比較から流速を求める。
【0026】請求項8の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1ないし5のいずれか1項の発明において、流体
の流れ方向に対して複数の異なる断面流路にそれぞれ温
度計を配置し、前記演算装置は、温度応答関数と各々の
温度計の測定値との比較から流速を求めることを特徴と
する。
【0027】請求項8の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1ないし5のいずれか1項の発明の作用
に加え、流体の流れ方向に対して複数の異なる断面流路
にそれぞれ温度計を配置する。そして、温度応答関数と
各々の温度計の測定値との比較から流速を求める。
【0028】請求項9の発明に係わる流量測定装置は、
請求項1ないし5のいずれか1項の発明において、流体
の流れ方向に対して同一断面流路内の異なる位置に複数
個の温度計を配置し、前記演算装置は、同一断面流路内
の位置の違いを考慮した温度応答関数を求め、それぞれ
対応する位置にある温度計の実測値と比較することによ
り流速を求めることを特徴とする。
【0029】請求項9の発明に係わる流量測定装置にお
いては、請求項1ないし5のいずれか1項の発明の作用
に加え、流体の流れ方向に対して同一断面流路内の異な
る位置に複数個の温度計を配置する。そして、同一断面
流路内の位置の違いを考慮した温度応答関数を求め、そ
れぞれ対応する位置にある温度計の実測値と比較するこ
とにより流速を求める。
【0030】請求項10の発明に係わる流量測定装置
は、請求項1ないし9のいずれか1項の発明において、
前記電気発熱体と前記温度計とが配置されている流路の
流体の流れ方向に対する流路断面内の流速分布を一様と
する整流機構を設けたことを特徴とする。
【0031】請求項10の発明に係わる流量測定装置に
おいては、請求項1ないし9のいずれか1項の発明の作
用に加え、整流機構は、電気発熱体と温度計とが配置さ
れている流路の流体の流れ方向に対する流路断面内の流
速分布を一様とする。これにより、温度計の測定値の精
度を向上させる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わる流量計測装置
の構成図である。電気発熱体6は流体配管7の流体中に
配置され、加熱電源8により加熱され流体に温度変化を
起こさせる。電気発熱体6で温度変化を与えられた流体
は、流体の流れ方向に対して電気発熱体6の下流側に設
けられた温度計9により、その温度が測定される。温度
計9で測定された流体温度は演算装置4に入力される。
【0033】制御装置10は、電気発熱体6を加熱する
加熱電源8に指令を出力し、所定の発熱条件で電気発熱
体6を加熱制御する。また、演算手段4では、電気発熱
体6の発熱条件から流体温度の温度応答関数を解析的に
求め、温度計9の測定値とを比較し流体の流速を求め
る。そして、その流速と流体の流れている領域の体積情
報から流量を求めるようになっている。
【0034】演算装置4では、従来の二点の温度測定値
の相関係数から流速を求めることに代えて、電気発熱体
6の発熱条件から解析的に求めた流体温度の時間変化を
示す温度応答関数と温度計9の温度測定値とを比較して
求めるものである。
【0035】そのために、電気発熱体6の発熱条件を予
め定めている。発熱条件としては物理的にはさまざまな
関数型が考えられるが、方形波状の印加電圧条件とする
ことにより、温度応答関数が単純となるばかりでなく、
印加電圧をステップ状に変化させるため、例えばランプ
状に発熱させるよりも温度計9の測定値の温度変化の開
始がより明確になり流速算出精度の向上が可能となる。
【0036】図2は、発熱条件として方形波状の印加電
圧を与えた場合の各プロセス量の特性図である。すなわ
ち、制御装置10は、時点t1でステップ状に電圧を印
加して電気発熱体6の加熱を開始する。そうすると、時
点t2で電気発熱体6による温度変化が一定値となり、
印加電圧が保持されている限り、その一定値で電気発熱
体6の温度は保持される。そして、時点t3で、ステッ
プ状に電気発熱体6の発熱を止める(印加電圧を零にす
る)と、時点t4で加熱前の温度に戻るという発熱条件
とする。
【0037】いま、電気発熱体6の上流側から流れてく
る流体温度を一定とする。電気発熱体6を発熱させた直
後から所定時間Δt(t1〜t2の間)は、電気発熱体
6の先端部(最下流部)の流体温度はほぼ直線的に上昇
する(図2のA部)。
【0038】これは、電気発熱体6を発熱させた初期段
階では、電気発熱体6の先端部に流れて来るまでに流体
が電気発熱体6により加熱される量は、電気発熱体6が
発熱を開始したときに流体のあった位置により異なるか
らである。つまり、電気発熱体6が発熱を開始したとき
に電気発熱体6の最上流側にあった流体は、電気発熱体
6の全長に亘り加熱されるが、中間にあった流体はその
位置よりも下流側の電気発熱体6の発熱分しか熱を貰う
ことができないからである。
【0039】このように、流体の流速が一定で、かつ電
気発熱体6の単位長さ当たりの発熱量が一定とすると、
電気発熱体6の最下流部の流体の電気発熱体6による温
度上昇は、図2のA部に示すように、時間とともに直線
的に増加する。
【0040】ここで、温度が上昇する時間Δtは電気発
熱体6が発熱を開始したときに電気発熱体6の最上流部
にあった流体が最下流部まで移動するまでの間である。
流体の流速をv[m/s]、電気発熱体6の長さをL
[m]とすると、その時間は、△t=L/vとなる。
【0041】その後は、電気発熱体6により加熱された
流体温度は一定値となる(図2のB部)。つまり、一定
発熱量で発熱する電気発熱体6を通過した直後の流体温
度は、電気発熱体6の発熱量に応じた一定値となる。そ
して、電気発熱体6の発熱を止めた場合の流体温度の温
度変化は、温度上昇の場合と逆になり、図2のC部のよ
うになる。
【0042】ここで、このような電気発熱体6の発熱条
件から温度計9の測定値と比較する温度応答関数を解析
的に求めるためには、温度計9の応答時定数や演算装置
4に組込まれた測定用フィルタによる時間遅れを考慮し
た温度応答関数とする必要がある。それらの遅れ時間を
考慮して温度応答関数を求め、温度計9で測定された温
度測定値と比較することになる。
【0043】そこで、温度計9の応答時定数や演算装置
4に組込まれた測定用フィルタによる時間遅れを考慮し
た温度応答関数を求めて、従来と同様に、その温度応答
関数と温度計9の測定値との相関関数により流速を求め
る。そして、温度応答関数で仮定した流速と相関関数か
ら求めた流速とが所定値以内になるように収束する流速
を求める。
【0044】図3は、演算装置4で流速を求める場合の
動作を示すフローチャートである。まず、温度応答関数
と温度計9の測定値との相関関数により従来と同様に流
速vcを求める(S1)。そして、温度応答関数で仮定
した流速viと相関係数から求められた流速vcとの差
を流速viで割った値がある所定値δより小さいか否か
を判定する(S2)。この判定条件が満たされなかった
場合には、仮定した流速viと相関係数から求められた
流速vcとの大小関係を判定し(S3)、仮定流速vi
が流速vcより大きい場合には、仮定流速viをδvだ
け小さくし(S4)、仮定流速viが流速vcより小さ
い場合には、仮定流速viをδvだけ大きくし(S
5)、ステップS1に戻り再度温度分布を解析的に求
め、相関係数により流速を求め判定条件にかけるという
ことを繰り返して流速を求める。一方、ステップS2の
判定でその判定条件を満たした場合には、そのvcを流
速vとして採用する(S6)。
【0045】以上の説明では、仮定流速viと相関係数
から求められた流速vcとの差を流速viで割った値が
ある所定値δより小さいか否かを判定条件としたが、相
関関数から求まる流速vcと温度応答関数で仮定した流
速viとの相違が所定値以下となるという判定条件を用
いることも可能である。また、測定値の関数適合により
求めることにより、精度の高い流速算出が可能となる。
【0046】次に、温度応答関数と温度計9の計測値と
の相関係数は、温度応答関数の温度変化の絶対値に関す
るパラメータを温度計9の測定値の温度変化の絶対値に
規格化して相関係数を求める。すなわち、図4に示すよ
うに、温度応答関数の温度変化の絶対値に関するパラメ
ータΔTiを温度計9の測定値の絶対値ΔTに規格化す
ることとしたものである。
【0047】解析的に温度応答関数を求める場合には流
体の比熱という物性値や流体が断熱されているというよ
うな仮定をしているために、実際の温度変化の絶対値ま
で精度良く求めるのは難しい。温度応答関数の立ち上が
り時間は流体の流速と電気発熱体の長さで決まるため、
温度応答関数の温度変化の絶対値が異なると、温度変化
の立ち上がりおよび立ち下がりの傾きが異なる。すなわ
ち、基準のものが既に誤差要因を含んだものとなる。
【0048】そこで、実測値を温度応答関数に反映する
ことで誤差要因を低減させることを可能とし、流速算出
精度の向上を図るようにしている。
【0049】次に、演算装置4において、予め電気発熱
体6の最下流側と温度計9との間の距離や電気発熱体6
の長さを記憶しておき、流速を求めることも可能であ
る。すなわち、電気発熱体6の最下流側と温度計9との
間の距離Dを演算装置4に予め記憶しておき、図5に示
すように、電気発熱体6の加熱開始時点t1から温度計
9の位置での温度上昇開始時点t2までの時間T11を
測定し、T11=D/vの関係から流速vを求めること
が可能である。また、電気発熱体6の長さLを予め演算
装置4に記憶しておき、温度計9の位置での温度上昇開
始時点t2から温度上昇が飽和する時点t3までの時間
T12を測定し、T12=L/vの関係から流速vを求
めることが可能である。
【0050】このように、電気発熱体6の発熱開始時間
を既知の値に設定すること、また、電気発熱体6の最下
流側と温度計9との距離Dも予めある決まった値に設定
しておくことにより、温度計9の位置での温度変化開始
時間は流速vに応じたものとなる。さらに、電気発熱体
6の長さLも既知のものであるため、電気発熱体6によ
る温度上昇が飽和する時間も流速vに応じたものとな
る。
【0051】すなわち、電気発熱体6と温度計9との距
離D[m]、流速v[m/s]、電気発熱体6の発熱部
長さL[m]とすると、温度計9の位置での温度変化開
始時刻は発熱後D/v[s]後となり、また、温度上昇
が飽和するまでの時間はL/v[s]となる。
【0052】これより、温度計9の測定値から温度変化
開始の時間および温度上昇が飽和するまでの時間を関数
適合により求めれば流速vを求めることができる。な
お、高精度が要求されない場合には、温度計9の温度変
化の開始時間(D/v)のみを温度応答関数として単純
化し、流速を演算することも可能である。なお、図5に
示した温度変化は説明のため温度計などの応答時間は含
まない単純化したものとしている。
【0053】以上のように、既知である電気発熱体6の
発熱開始時刻t1および温度計9と電気発熱体6との距
離D、および電気発熱体の長さLと物理情報から温度計
9の位置における温度変化開始時刻t2と温度上昇が飽
和する時間t3が解析的に求められるので、測定ノイズ
の影響を低減でき、流速測定精度を向上することが可能
となる。
【0054】また、電気発熱体6の発熱は1回のみでな
く、図6に示すように、複数回繰り返すようにしても良
い。特に、繰り返す電気発熱体6の発熱条件は同一条件
とすることにより、解析的に求める温度変化は最初の発
熱で求めれば、後は同じものを用いることができる。そ
の場合には、計算し直す必要がなくなるという利点を有
する。
【0055】このように、複数回の発熱を行った場合に
は、それぞれ求められる流速の平均値を流速として用い
流量を求められるので、1つの温度計9と電気発熱体6
の組み合わせという最低限の組合わせで平均化による測
定精度の向上を図ることができる。
【0056】次に、温度計9については、図7に示すよ
うに、流体の流れ方向に対する同一断面流路内で流速が
一様とみなせる1つの小範囲内に複数個の温度計(熱電
対)9a〜9dを配置する。これにより、電気発熱体6
の一回の発熱で複数の測定結果を得られ、測定に要する
時間を長くすることなく平均化による算出精度の向上が
図れる。なお、図7には、それぞれの温度計9a〜9d
が異なる場所に設置されているように示されているが、
複数個の温度計9a〜9dを一つにまとめた温度計アセ
ンブルとすることも可能である。
【0057】また、図8に示すように、複数個の温度計
9A〜9Nを流体の流れ方向に対して異なる断面流路に
配置する。これによれば、電気発熱体6の発熱一回に対
し複数の流速評価結果を得ることが可能である。
【0058】さらに、流速の速さによって、たとえば、
流速が遅い場合には電気発熱体6に近い方の温度計9A
を用いることにより、伝播時間が長くなることによる配
管7の外側への熱の逃げの影響を低減できる。また、流
速が速い場合には、逆に伝播時間が短くなるため、離れ
た温度計9Nの測定値を用いて流速を求めることによ
り、遅れ時間の小さいことによる測定精度の悪化をなく
すことができ、流速を精度良く求めることができる。こ
のように、広い流速範囲に対して精度良く流量を測定で
きる。
【0059】また、図9に示すように、流体の流れ方向
に対して同一断面流路内の異なる位置に複数個の温度計
9A、9B、9Cを配置し、各位置の温度計9A、9
B、9Cで求められた流速と、演算装置4に記憶させて
おいた断面情報から流量を求めるようにしても良い。こ
れは、配管7内の流速は、配管7の表面近傍が遅く中心
部の流速がもっとも速いという流速分布を持っているの
で、この流速分布を考慮し、より高精度に流量を求める
ためである。
【0060】この場合、演算装置4は同一断面流路内の
位置の違いを考慮した温度応答関数を求めて、それぞれ
対応する位置にある温度計9の実測値と比較することに
より流速を求める。従って、流量算出精度を向上させる
ことができる。
【0061】前述したように、配管7内の流速は配管7
の中心部で速く、配管7の表面で遅いという流速分布を
持っており、流速から流量を求める場合には、流速分布
を仮定したり実際に測定する必要がある。実際に流速分
布を計測すれば、エルボ下流など流動状態が乱れている
場合にも、ある程度精度良く流量を評価することが可能
となるが、温度計が複数必要になってくる。
【0062】そこで、図10に示すように配管7内の流
速分布を平均化する機能を持つ整流機構11を配管7内
に設置し、1点の流速評価結果からも精度良く流量を算
出するできるようにする。つまり、流量を評価する際に
配管7内の流速分布の影響を整流機構11で低減させる
ので、温度計9の数を増やさずに流量を正確に求めるこ
とができる。
【0063】また、図11に示すように整流機構11と
してVコーン型のものを用い、Vコーン12の支持構造
部材13と電気発熱体6とを兼用させる。Vコーン12
を用いた差圧式の流量計は既に知られているが、図11
に示すものでは、Vコーン12の支持構造部材13に電
気発熱体6を内包することにより、電気発熱体6がVコ
ーン12の支持を兼用できるという特徴を有し、簡単な
構造で精度の良い流量測定装置とすることができる。な
お、整流機構11が電気発熱体6を兼用する構造は、図
11に示したものに限らず、図10に示した電気発熱体
6のかわりに、整流機構7が発熱する機能を有するもの
としても良い。
【0064】また、図12に示すように、温度計9の近
傍に応答時間の校正用ヒータ14を配置し、これによる
発熱で温度計9の応答時間を校正することも可能であ
る。温度変化の伝播により流速を求める場合には、例え
ば電気発熱体6と温度計9との距離を10cmとし、流
速を1m/sとすると、流体の伝播時間は100msと
なる。ところが、通常、温度計9としてよく用いられて
いる熱電対の応答時間は、直径φ1mmのシース熱電対
で100msのオーダであり、それぞれの熱電対がばら
つきを持っている。また、流体条件によってもわずかに
応答は異なるため精度良く流速を求める場合には、温度
計9の応答特性を正確に把握する必要がある。
【0065】そこで、校正用ヒータ14を温度計9の近
傍に設け、測定精度の向上および維持を図るようにす
る。なお、図12には温度計9と校正用ヒータ14とが
別々になっているようものを示しているが、電気発熱体
6と複数個の温度計9からなるアセンブリとしても良
い。
【0066】次に、制御装置10は、流体の流量に合わ
せて電気発熱体6の発熱条件を変更できるようになって
おり、例えば、電気発熱体6の発熱と温度計9の測定値
の温度変化とから発熱量が不足していると判定した場合
には発熱量を多くし、また、流速が遅くなり温度変化が
十分取れる場合には発熱量を低減させる。これにより、
低流量から高流量まで精度良く計測可能な流量測定装置
を提供できる。
【0067】すなわち、流体の流量/流速が変われば温
度変化の大きさも変わってくる。流速が小さい場合には
同じ発熱でも温度差が大きくなり、変化の伝播が比較的
容易に判別できる。一方、流速が速くなると同じ発熱量
を与えても生じる温度差は小さくなり、ほとんど温度ゆ
らぎと同等の変化しか与えられなくなる。そこで、制御
装置10は、流体の流量に合わせて電気発熱体6の発熱
条件を変更する。
【0068】次に、図13に示すように、電気発熱体6
に発熱量の校正用温度計15を設けるようにしても良
い。すなわち、電気発熱体6の表面に高精度の校正用温
度計15を一体化して取り付け、電気発熱体6の先端部
の温度を確認可能としている。
【0069】電気発熱体6の発熱条件は配管7の内部流
体の流速条件や、電気発熱体6自体の経年変化等により
変化することが考えられる。このような場合を想定し、
定期的あるいは必要に応じて電気発熱体6の先端温度を
確認し発熱条件を最適化する。
【0070】また、電気発熱体6の校正用温度計15の
設置形態については、一体型ではなく、電気発熱体6内
部又は外表面にウェル形状の温度計挿入孔を設けて、温
度計15自体は、電気発熱体6の温度確認時に配管7外
部から挿入する形態でも良い。
【0071】また、電気発熱体6は配管7の内部に設け
る必要はなく、図14に示すように、流体が流れる配管
7の周方向に少なくとも一周券回して設置するようにし
ても良い。すなわち、流体の流れる配管7の外部に電気
発熱体6を周方向に巻き付けるように設置し、配管7の
外部からの入熱を可能としている。
【0072】配管7の外部から入熱する形態とすること
で、配管7の周方向からの一様な入熱を可能とし、配管
7の内部への侵襲物を削減し圧損を低減でき、また、電
気発熱体6の保守を容易に実施することが可能となる。
なお、配管7の内部の圧損低減のみを目的とする場合で
あれば、配管7の内面の周方向に電気発熱体6を設置す
るようにしても良い。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来のノイズを含んだ測定値同士の比較でなく、一方をノ
イズのない理想的なデータとすることができるので、流
体の伝播と関係のないわずかな温度ゆらぎを含むことに
よる流速評価誤差を低減することが可能となる。
【0074】また、電気発熱体の発熱を制御することに
より、定常的な温度ゆらぎでなく、より大きな温度変化
を与えて流速を評価するためS/Nを向上させることが
可能となるため、高精度な流量測定装置を提供すること
ができる。また、流速分布を考慮した流量測定装置とす
ることや流速分布を一様とする機構と組合わせることに
より、流速分布が生じる場合でも精度良い流量測定装置
を提供することができる。
【0075】さらにまた、温度変化を任意の大きさで生
じさせることができることから、広い測定範囲に対して
も精度良い流量測定装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の構
成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の発
熱条件として方形波状の印加電圧を与えた場合の各プロ
セス量の特性図。
【図3】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の演
算装置で流速を求める場合の動作を示すフローチャー
ト。
【図4】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の演
算装置で温度応答関数の温度変化の絶対値に関するパラ
メータを温度計の測定値の絶対値に規格化する場合の説
明図。
【図5】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の演
算装置で関数適合により流速を求める場合の説明図。
【図6】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の制
御装置で電気発熱体を同一発熱条件を繰り返す場合の説
明図。
【図7】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の温
度計を同一位置に複数個配置すした場合の説明図。
【図8】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の温
度計を異なる位置に複数個配置する場合の説明図。
【図9】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の温
度計を流速分布を考慮して配置した一例を示す説明図。
【図10】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置に
整流機構を配置した場合の説明図。
【図11】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置に
Vコーンの支持構造部材と電気発熱体とを兼用する場合
の説明図。
【図12】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の
温度計の応答時間を校正する校正用ヒータの説明図。
【図13】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置に
校正用温度計を設けた場合の説明図。
【図14】本発明の実施の形態に係わる流量計測装置の
電気発熱体を配管の外周上に配置した場合の説明図。
【図15】従来の流量測定装置の説明図。
【図16】従来の流量制御装置で使用する温度の特性
図。
【符号の説明】
1…ヒータ、2…上流側温度計、3…下流側温度計、4
…演算装置、5…ヒータ電源、6…電気発熱体、7…配
管、8…加熱電源、9…温度計、10…制御装置、11
…整流機構、12…Vコーン、13…支持構造部材、1
4…校正用ヒータ、15…校正用温度計
フロントページの続き (72)発明者 上妻 由佳 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2F035 EA05 EA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体中に配置され流体の温度変化を起こ
    すための電気発熱体と、流体の流れ方向に対して前記電
    気発熱体の下流側に配置された温度計と、前記電気発熱
    体を加熱する加熱電源に指令を出力し所定の発熱条件で
    加熱制御する制御装置と、前記電気発熱体の発熱条件か
    ら解析的に求めた流体温度の温度応答関数と前記温度計
    の測定値とを比較し流体の流速を求めその流速と流体の
    流れている領域の体積情報から流量を求める演算装置と
    を備えたことを特徴とする流量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記電気発熱体の発熱
    条件として、前記加熱電源から前記電気発熱体にステッ
    プ状の電圧を印加し、その印加電圧を前記電気発熱体に
    よる流体の温度変化の値が一定となるよりも長い時間に
    亘って一定に保持し、その後に前記電気発熱体への印加
    電圧をステップ状に下げることを特徴とする請求項1に
    記載の流量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記演算装置は、前記温度応答関数と前
    記温度計の測定値との相関係数を用いて流速を求め、前
    記温度応答関数に含まれる流速パラメータと相関係数か
    ら求められる流速との差が所定値未満となるように収束
    演算を行い、前記流速を求めること特徴とする請求項1
    または2に記載の流量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記温度応答関数の温度変化の絶対値に
    関するパラメータを前記温度計の測定値の温度変化の絶
    対値に規格化して相関係数を求めることを特徴とする請
    求項3に記載の流量測定装置。
  5. 【請求項5】 前記演算装置は、前記電気発熱体の加熱
    開始時点から前記温度計位置での温度上昇開始時点まで
    の時間および前記電気発熱体の最下流側と前記温度計と
    の間の距離、または前記温度計位置での温度上昇開始時
    点から温度上昇が飽和するまでの時間および前記電気発
    熱体の長さに基づいて流速を算出することを特徴とする
    請求項1または2に記載の流量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記電気発熱体を同一
    発熱条件で複数回繰り返し発熱させ、前記演算装置は、
    複数回の発熱条件から求められた流速により流量を算出
    することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項
    に記載の流量測定装置。
  7. 【請求項7】 流体の流れ方向に対する同一断面流路内
    で流速が一様とみなせる小範囲内に複数個の温度計を近
    接して配置し、前記演算装置は、温度応答関数と各々の
    温度計の測定値との比較から流速を求めることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の流量計測
    装置。
  8. 【請求項8】 流体の流れ方向に対して複数の異なる断
    面流路にそれぞれ温度計を配置し、前記演算装置は、温
    度応答関数と各々の温度計の測定値との比較から流速を
    求めることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載の流量計測装置。
  9. 【請求項9】 流体の流れ方向に対して同一断面流路内
    の異なる位置に複数個の温度計を配置し、前記演算装置
    は、同一断面流路内の位置の違いを考慮した温度応答関
    数を求め、それぞれ対応する位置にある温度計の実測値
    と比較することにより流速を求めることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか1項に記載の流量測定装置。
  10. 【請求項10】 前記電気発熱体と前記温度計とが配置
    されている流路の流体の流れ方向に対する流路断面内の
    流速分布を一様とする整流機構を設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれか1項に記載の流量測定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016186400A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 大阪瓦斯株式会社 排熱回収システムの異常診断方法
CN113518899A (zh) * 2019-03-14 2021-10-19 欧姆龙株式会社 流量测量装置、具备流量测量装置的燃气表及用于燃气表的流量测量装置单元

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