JP2001235294A - 熱交換器用チューブ - Google Patents

熱交換器用チューブ

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JP2001235294A
JP2001235294A JP2000041564A JP2000041564A JP2001235294A JP 2001235294 A JP2001235294 A JP 2001235294A JP 2000041564 A JP2000041564 A JP 2000041564A JP 2000041564 A JP2000041564 A JP 2000041564A JP 2001235294 A JP2001235294 A JP 2001235294A
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JP
Japan
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tube
brazing
heat exchanger
dimple
dimples
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JP2000041564A
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Inventor
Kei Yoshitomi
圭 吉富
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ろう付け前チューブ成形後のチューブ内面のデ
ィンプル密着性を向上させ、チューブ内面のディンプル
同士のろう付け性を大幅に向上させる熱交換器用チュー
ブを提供すること。 【解決手段】ろう付にて製造される熱交換器用チューブ
において、ろう付け前チューブ成形後のディンプル面
(101)に対して、そのディンプル面(101)の面
積よりも小さな突起(102)を追加工し、ディンプル
合わせ面を接合して前記ろう付け前チューブのディンプ
ル同士を仮止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ろう付けにて製造
される熱交換器用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来例に係るアルミニウム合
金製熱交換器の構成を示す概要図であり、(a)は全体
図、(b)は部分拡大図である。
【0003】図10に示すアルミニウム合金製熱交換器
1は、偏平のチューブ2とコルゲートフィン6がヘッダ
4とサイドプレート3により保持された構成をなしてお
り、ろう付けにより製造されている。ヘッダ4には、入
口管5、出口管7、及びキャップ11が取り付けられて
いる。従来では、チューブ2として主に押出管が使用さ
れている。押出管は途中に継ぎ目が無いため、気密性は
良好で冷媒漏れの心配がなく、熱交換器用チューブとし
て良好な性能を発揮してきた。しかし近年、コストダウ
ンや軽量化等の目的で、押出管に代わり、予めろう材を
クラッド等の方法で供給したアルミ板材をロールフォー
ミング等の方法で曲げてチューブ形状を成形し、ろう付
けにより漏れの無いチューブとするろう付け管の使用が
検討されている。図11〜図13は、ろう付け管を使用
した熱交換器用チューブの断面図である。ろう付け管9
を使用する場合、アルミ板10にチューブ2の耐圧強度
確保のためのディンプル、ビード等の突起101を成形
してから、それらがお互いチューブ内面で一部または全
体が合わさるように偏平チューブ形状に曲げて成形した
後、ヘッダ、コルゲートフィン等と共に熱交換器に組み立
ててから一度にろう付けし、チューブの造管と熱交換器
製造を同時に行なう手法が一般的に行なわれる。先述し
たディンプル、ビード等がチューブ内面でろう付けされ
ることで、押出管に見られるリブの役割を果たし、耐圧
強度を確保する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ろう付け管は
ろう付けにてチューブの気密性を確保している性質上、
ろう付け不良は、即冷媒漏れ発生につながる危険性を含
んでいる。特に、チューブ内面のディンプル、ビード同士
のろう付け部でろう付け不良が発生すると、耐圧強度が
低下して信頼性が低下するのみでなく、チューブ破裂等
の重大事故につながる危険性もある。ディンプルにおけ
る未ろう付けディンプル発生等のろう付不良の原因は、
ろう付けすべきディンプル同士がろう付け前に密着して
いないことが原因であり、ろう付け不良発生を防止する
ためには、ろう付け前にろう付けすべきディンプル同士
を必ず密着させておくことが必須条件である。ところが、
アルミニウム合金を含めて金属材料は、一般に加工する
と硬くなる所謂加工硬化を必ず起こす。このため、偏平
チューブを曲げ加工で成形する際、チューブ曲げ部の加
工硬化によるスプリングバックで偏平チューブの平坦面
が膨らみ、断面形状が楕円形状に近くなり、チューブ内
面のディンプル同士の密着性が低下するという問題があ
る。これを防ぐためには、チューブ成形後に焼鈍してか
らサイジング工程を加える方法等が考えられるが、一般
に焼鈍工程には数十分間という時間がかかるため、チュ
ーブ製造効率を大幅に低下させるという問題がある。本
発明の目的は、ろう付け前チューブ成形後のチューブ内
面のディンプル密着性を向上させ、チューブ内面のディ
ンプル同士のろう付け性を大幅に向上させる熱交換器用
チューブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の熱交換器用チューブは以下の
如く構成されている。
【0006】(1)本発明の熱交換器用チューブは、ろ
う付にて製造される熱交換器用チューブにおいて、ろう
付け前チューブ成形後のディンプル面に対して、そのデ
ィンプル面の面積よりも小さな突起を追加工し、ディン
プル合わせ面を接合して前記ろう付け前チューブのディ
ンプル同士を仮止めする。
【0007】(2)本発明の熱交換器用チューブは、ろ
う付にて製造される熱交換器用チューブにおいて、ろう
付け前チューブ成形後のディンプル面に対して、貫通穴
を追加工し、ディンプル合わせ面を接合して前記ろう付
け前チューブのディンプル同士を仮止めする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明の実施の形
態に係るアルミニウム合金製熱交換器に適用されるディ
ンプルろう付けチューブの断面図である。図1〜図6に
おいて、図11〜図13と同一な部分には同符号を付し
てある。図1〜図6に示すディンプルろう付けチューブ
は、図10に示したアルミニウム合金製熱交換器に適用
される。
【0009】図1と図4では、図11と同様に、1枚の
アルミ板10の両端部がR部接合面8で接合されてい
る。図2と図5では、図12と同様に、2枚のアルミ板
10,10のうち一方のアルミ板10の各端部がR状を
なし、同様にR状をなす他方のアルミ板10の各端部の
内側にてR部接合面8で接合されている。図3と図6で
は、図13と同様に、2枚のアルミ板10,10の各端
部が折り返され、アルミ板10,10の対向する各端部
同士がR部接合面8で接合されている。
【0010】本実施の形態では、チューブ内面の突起1
01におけるディンプル同士のろう付け性を大幅に向上
させるため、ろう付け前チューブ成形後のチューブ内面
のディンプル密着性を向上させることを目的とし、ろう
付け前チューブ成形後のディンプル面に対して、再度プ
レス等による成形を行なう。これにより、図1〜図3に
示すようなディンプル面積(突起101)よりも小さな
突起102、もしくは図4〜図6に示すような貫通穴
(バーリング)103を追加工してディンプル合わせ面
をかしめ接合し、ろう付け前チューブのディンプル同士
を仮止めする。 これにより、チューブ内面ディンプル合わせ面のろう付
け前の密着性は大幅に向上するため、ディンプル同士の
ろう付け性の大幅な向上が図れると共に、ディンプル合
わせ面の前後左右の位置ずれも解消し、ろう付け後のチ
ューブ寸法形状の品質の大幅な向上も図れる。 以下、本発明のディンプルろう付けチューブ、及び従来
のディンプルろう付けチューブをそれぞれ使用したろう
付管を適用した各熱交換器におけるチューブのディンプ
ルろう付け率を表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】上表において、供試体である「本発明チュ
ーブ1」〜「本発明チューブ6」は、それぞれ図1〜図
6のチューブを、「従来チューブ1」〜「従来チューブ
3」は、それぞれ図11〜図13のチューブを示してい
る。なお、上表における「ディンプルろう付け率」は、
ろう付け接合ディンプル数を総ディンプルで除した値で
ある。
【0013】上表から、本発明のディンプルろう付けチ
ューブは、従来のディンプルろう付けチューブよりもデ
ィンプルろう付け率が向上し、ろう付け性が向上してい
ることが判ると共に、熱交換器の耐圧強度も向上してお
り、製品品質も向上していることが判る。本発明は上記実
施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適
時変形して実施できる。
【0014】図7〜図9は、本発明の実施の形態の変形
例に係るアルミニウム合金製熱交換器に適用される、か
しめチューブの断面図である。図7〜図9において、図
1〜図6と同一な部分には同符号を付してある。図7〜
図9に示すかしめチューブは、図10に示したアルミニ
ウム合金製熱交換器に適用される。図7の構成は図1,
図4の変形例、図8の構成は図2,図5の変形例、図9
の構成は図3,図6の変形例である。突起101がこの
ようなかしめ形状をなすチューブによっても、上記実施
の形態と同様の効果を奏する。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ろう付にて製造される
熱交換器用チューブにおいて、ディンプル接合率が大幅
に向上し、気密性、耐圧強度確保、量産歩留まり等の信頼
性が大幅に向上するチューブ内面ディンプル接合部を有
する熱交換器用チューブを提供できる。
【0016】すなわち、本発明の熱交換器用チューブに
よれば、ろう付け前チューブ成形後のチューブ内面のデ
ィンプル密着性が向上し、チューブ内面のディンプル同
士のろう付け性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアルミニウム合金製
熱交換器に適用されるディンプルろう付けチューブの断
面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るアルミニウム合金製
熱交換器に適用されるディンプルろう付けチューブの断
面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るアルミニウム合金製
熱交換器に適用されるディンプルろう付けチューブの断
面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るアルミニウム合金製
熱交換器に適用されるディンプルろう付けチューブの断
面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るアルミニウム合金製
熱交換器に適用されるディンプルろう付けチューブの断
面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るアルミニウム合金製
熱交換器に適用されるディンプルろう付けチューブの断
面図。
【図7】本発明の実施の形態の変形例に係るアルミニウ
ム合金製熱交換器に適用される、かしめチューブの断面
図。
【図8】本発明の実施の形態の変形例に係るアルミニウ
ム合金製熱交換器に適用される、かしめチューブの断面
図。
【図9】本発明の実施の形態の変形例に係るアルミニウ
ム合金製熱交換器に適用される、かしめチューブの断面
図。
【図10】本発明の実施の形態及び従来例に係るアルミ
ニウム合金製熱交換器の構成を示す概要図。
【図11】従来例に係るろう付け管を使用した熱交換器
用チューブの断面図。
【図12】従来例に係るろう付け管を使用した熱交換器
用チューブの断面図。
【図13】従来例に係るろう付け管を使用した熱交換器
用チューブの断面図。
【符号の説明】
1…アルミニウム合金製熱交換器 2…チューブ 3…サイドプレート 4…ヘッダ 5…入口管 6…コルゲートフィン 7…出口管 8…R部接合面 9…ろう付け管 10…アルミ板 11…キャップ 101…突起 102…突起 103…貫通穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ろう付にて製造される熱交換器用チューブ
    において、 ろう付け前チューブ成形後のディンプル面に対して、そ
    のディンプル面の面積よりも小さな突起を追加工し、デ
    ィンプル合わせ面を接合して前記ろう付け前チューブの
    ディンプル同士を仮止めすることを特徴とする熱交換器
    用チューブ。
  2. 【請求項2】ろう付にて製造される熱交換器用チューブ
    において、 ろう付け前チューブ成形後のディンプル面に対して、貫
    通穴を追加工し、ディンプル合わせ面を接合して前記ろ
    う付け前チューブのディンプル同士を仮止めすることを
    特徴とする熱交換器用チューブ。
JP2000041564A 2000-02-18 2000-02-18 熱交換器用チューブ Withdrawn JP2001235294A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008064079A1 (en) * 2006-11-22 2008-05-29 Modine Manufacturing Company Soldered flat tube for condensers and/or evaporators
JP2017058065A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 株式会社ティラド 熱交換器用偏平チューブの製造方法及びその方法による偏平チューブ

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WO2008064079A1 (en) * 2006-11-22 2008-05-29 Modine Manufacturing Company Soldered flat tube for condensers and/or evaporators
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20070501