JP2001235027A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2001235027A JP2000042105A JP2000042105A JP2001235027A JP 2001235027 A JP2001235027 A JP 2001235027A JP 2000042105 A JP2000042105 A JP 2000042105A JP 2000042105 A JP2000042105 A JP 2000042105A JP 2001235027 A JP2001235027 A JP 2001235027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スノーモードのような特殊なモードを備えるこ
となく、低μ路で車両が停止する度にアップスイッチを
操作する煩わしさを解消し、スノーモードと同様な円滑
な発進を可能とした自動変速機の制御装置を提供する。 【解決手段】ホールドタイプのマニュアルモードを持
ち、マニュアルモードが選択された状態でアップスイッ
チ10またはダウンスイッチ11を操作することによ
り、マニュアルモード内の所定の変速段にアップシフト
またはダウンシフトを行なう。マニュアルモードで2速
段以上の変速段を選択したまま車両が停止した時、自動
的に1速段にダウンシフトする機能を備える。また、マ
ニュアルモードで車両停止中にアップスイッチを操作
し、2速段以上の変速段で発進した場合には、次に車両
が停止した時に自動的に1速段にダウンシフトする機能
を制限し、2速段以上の変速段にダウンシフトする。そ
のため、低μ路で車両が停止する度にアップスイッチ1
0を操作する煩わしさを解消でき、スノーモードと同様
に円滑に発進できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の制御装
置、特に、ホールドタイプのマニュアルモードを備えた
自動変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、D,R,2,Lなどのノーマルモ
ードのほかにホールドタイプのマニュアルモードを備え
た自動変速機の制御装置が、例えば特開平10−103
496号公報に開示されている。この制御装置は、シフ
トレバーをDレンジ位置で横方向に操作することによ
り、ノーマルモードとマニュアルモードとに選択的に切
り替え可能となっており、さらにマニュアルモードを選
択した状態で、シフトレバーを前後方向に操作すること
によりアップスイッチまたはダウンスイッチが操作さ
れ、従来のマニュアル式変速機と同様に、手動で特定の
変速段を得ることができるようになっている。なお、シ
フトレバーとは別に、例えばステアリングホイールのス
ポーク部などにアップスイッチおよびダウンスイッチを
設けたものもある。
【0003】この種のマニュアルモードを設けた自動変
速機では、停車時に自動的に最低速段である1速段にダ
ウンシフトする機能を備えたものが一般的である。つま
り、ホールドタイプのマニュアルモードでは、2速段以
上の高速段を選択したまま車両が停止すると、次に発進
する時も2速段以上で発進しなければならず、駆動力が
不足するので、予め1速段へダウンシフトすることで、
次の発進を円滑に行なえるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、雪道や泥地
などの低μ路において、1速段で発進しようとすると、
タイヤがスリップして発進できない場合がある。その場
合には、アップスイッチを操作して2速段以上の高速段
で発進すればよいが、発進後、次に停止した時には再び
1速段に自動的にダウンシフトされてしまう。その結
果、雪道の渋滞路などで発進,停止を繰り返す場合に
は、運転者としては少し動いて停止する度にアップスイ
ッチを操作しなければならず、操作が煩わしいという欠
点があった。
【0005】また、低μ路における発進時のタイヤスリ
ップを防止するため、1速段よりも高速段で発進を行な
う「スノーモード」のような特殊モードを設定したもの
が知られている。スノーモードを選択するために、例え
ばモード切替スイッチが設けられ、このスイッチを操作
することにより、自動変速モードとスノーモードとを選
択的に切り替えることができる。しかし、スノーモード
を選択するには、シフトレバーおよびアップスイッチ,
ダウンスイッチとは別の切替スイッチを操作しなければ
ならず、スイッチの数が多くなり、思いがけない誤操作
の懸念が生じやすい。
【0006】そこで、本発明の目的は、スノーモードの
ような特殊なモードを備えることなく、低μ路で車両が
停止する度にアップスイッチを操作する煩わしさを解消
し、スノーモードと同様な円滑な発進を可能とした自動
変速機の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ホールドタイプのマニュ
アルモードを持ち、マニュアルモードが選択された状態
でアップスイッチまたはダウンスイッチを操作すること
により、マニュアルモード内の所定の変速段にアップシ
フトまたはダウンシフトを行なうとともに、マニュアル
モードで2速段以上の変速段を選択したまま車両が停止
した時、自動的に1速段にダウンシフトする機能を備え
た自動変速機において、車両停止中にアップスイッチを
操作し、2速段以上の変速段で発進したこと、または発
進時の変速段を記憶する記憶手段と、上記記憶手段が2
速段以上の変速段で発進したことを記憶している場合、
または上記記憶手段が記憶している発進時の変速段が2
速段以上である場合に、次に車両が停止した時に自動的
に1速段にダウンシフトするのを禁止する禁止手段と、
上記記憶手段の解除または禁止手段の解除を行なう解除
手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の制御装
置を提供する。
【0008】請求項1に記載の発明の場合、通常どおり
車両が停止すれば、自動的に1速段にダウンシフトされ
るので、次に大きな駆動力で発進することができる。ま
た、低μ路で停止した時、運転者がアップスイッチを操
作して例えば2速段で発進を行なえば、その履歴を記憶
手段が記憶しているので、解除手段による解除条件を満
足しない限りは1速段への自動的なダウンシフトが禁止
される。つまり、次に停止して再度発進する場合には、
アップスイッチを操作しなくても再び2速段で発進する
ことができるので、円滑な発進が可能となるとともに、
煩わしい操作を解消できる。なお、記憶手段は、2速段
以上の変速段で発進したという事実を記憶してもよい
し、発進時の変速段を記憶してもよい。また、スノーモ
ードのような低μ路専用の特殊モードを設定する必要が
なく、マニュアルモードで同等の効果が得られるので、
制御が簡素化されるとともに、スノーモード切替用の専
用スイッチも不要となり、誤操作の懸念を解消できる。
【0009】マニュアルモードで高速段発進を行なった
場合、発進時の変速段と、車両が停止した時に次の発進
のために戻す変速段とは同一変速段である必要はなく、
例えば前者の変速段に関係なく、後者の変速段を常に一
定変速段(例えば2速段)に固定してもよい。請求項2
のように、記憶手段が発進時の変速段を記憶するもので
あり、禁止手段が自動的にダウンシフトされる停止時の
最低変速段を変更できる機能を有する場合に、記憶手段
が記憶している発進時の変速段と、禁止手段によって自
動的にダウンシフトされる停止時の最低変速段とを一致
させた場合には、発進時と停止時とで同一変速段になる
ので、運転者に違和感を与えないという効果がある。
【0010】請求項3のように、解除手段は、車速が一
定車速を超えた時、記憶手段の解除または禁止手段の解
除を行なうのが望ましい。つまり、低μ路では低速で走
行するのが通例であるから、一定車速を超えれば、低μ
路ではなくなったと判断し、高速段発進を解除して初期
状態(自動的に1速段にダウンシフトさせる)に戻すも
のである。解除手段の解除条件を車速が一定車速を超え
た時とすることで、自動的に高速段発進状態を解除で
き、操作を簡素化できるとともに、いつまでも高速段発
進状態が継続する不具合を解消できる。なお、ここで
「一定車速」とは、1速段で走行可能な最高車速程度が
適当であり、例えば10km/h程度がよい。
【0011】請求項4のように、解除手段は、運転者が
マニュアルモードで2速段から1速段へのダウンシフト
を実行した時、またはマニュアルモードを解除した時
に、記憶手段の解除または禁止手段の解除を行なうのが
よい。つまり、マニュアルモードにおいて、ダウンスイ
ッチを操作して2速段から1速段へダウンシフトした時
や、マニュアルモードを解除した時には、運転者が高速
段発進を解除しようとしている意思の現れ、換言すれば
低μ路から高μ路へ移行したことを意味するので、高速
段発進を確実に解除できるようにしたものである。この
場合には、格別な解除スイッチを設けることなく、運転
者が自由にキャンセル操作を行なうことができるので、
運転者の意思を反映した解除が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる自動変速機
の制御装置の一例を示す。自動変速機1は例えば前進4
段、後退1段の変速機構とトルクコンバータとを備えた
ものであり、変速機構はATコントローラ2からの指令
によって任意の変速段に制御される。ATコントローラ
2には、スロットル開度センサ3,車速センサ4,ター
ビン回転数センサ5からそれぞれスロットル開度,車
速,タービン回転数が入力されるとともに、後述するシ
フトポジション信号,アップシフト信号,ダウンシフト
信号などが入力されている。なお、ATコントローラ2
に入力される信号は上記信号に限定されるものではな
く、本発明のダウンシフト制御を開始する条件として、
足踏み式ブレーキ信号などを入力してもよい。
【0013】運転席の側部にはフロアシフトタイプのモ
ード選択手段6が設けられている。このモード選択手段
6は、「P」,「R」,「N」,「D」などのノーマル
モードの他に、「D」レンジの次にマニュアルモード
「M」が設けられており、これら各レンジをシフトレバ
ー7を前後に操作することによって選択的に切り替える
ことができる。モード選択手段6にはシフトレバー7の
位置を検出するシフトポジションセンサ8が取り付けら
れ、その検出信号はATコントローラ2に入力されてい
る。なお、モード選択手段6としては、フロアシフトタ
イプに限らず、コラムシフトタイプでもよい。
【0014】シフトレバー7によってマニュアルモード
「M」が選択された場合に、手動操作によってアップシ
フトを行なうためのアップスイッチ10およびダウンシ
フトを行なうためのダウンスイッチ11とが、ステアリ
ングホイール9のスポーク部9aに設けられている。な
お、アップスイッチ10およびダウンスイッチ11を設
ける位置はステアリングホイール9に限らず、シフトレ
バー7の近傍やインストルメントパネル等であってもよ
く、他の操作と混同しない位置が望ましい。アップスイ
ッチ10のアップシフト信号およびダウンスイッチ11
のダウンシフト信号はATコントローラ2に入力されて
いる。
【0015】マニュアルモード「M」はホールドタイプ
であり、図2に示すように1速段〜4速段の各変速段が
設けられ、アップスイッチ10またはダウンスイッチ1
1を操作することにより、変速段を段階的に切り替える
ことができるようになっている。つまり、アップスイッ
チ10を操作する度に1段ずつ高速段へアップシフトで
き、ダウンスイッチ11を操作する度に1段ずつ低速段
へダウンシフトすることができる。図2において、上矢
印はアップシフト、下矢印はダウンシフトを示す。な
お、この実施例ではマニュアルモード「M」の変速段は
1速段〜4速段の4段階であるが、自動変速機1の変速
機構の段数に応じて3段または5段以上とすることもで
きる。
【0016】上記コントローラ2は、Dレンジが選択さ
れた時に車両の走行状態と変速マップに応じて変速段を
自動制御する機能、マニュアルモード「M」が選択され
た時にアップスイッチ10およびダウンスイッチ11の
操作に応じた変速段にホールドする機能のほか、次のよ
うな機能を備える。 (1)マニュアルモードが選択された状態で、車両が停
止した時に自動的に1速段にダウンシフトする機能。 (2)車両停止中にアップスイッチ10を操作し、2速
段以上の変速段で発進した履歴を記憶する機能。 (3)2速段以上の変速段で発進した履歴を記憶してい
る間に車両が停止した時、自動的に1速段にダウンシフ
トするのを禁止または制限する機能。例えば、2速段
(または3速段)で発進した場合には、停止時に2速段
(または3速段)に戻す機能。 (4)所定の解除条件を満足したときに、(2)におけ
る2速段以上で発進した履歴の記憶を解除し、または
(3)における1速段へのダウンシフトの禁止を解除
し、初期状態に戻す機能。つまり、(1)のように自動
的に1速段にダウンシフトする機能へ戻す。具体的な解
除条件としては、車速が一定車速(例えば10km/
h)を超えた時、運転者がマニュアルモードで2速段か
ら1速段へダウンスイッチ11を操作した時、運転者が
マニュアルモード「M」からノーマルモード(Dレン
ジ)へシフトレバー7を切り替えた時などがある。
【0017】図3は請求項1にかかる制御方法の一例を
示す。まず、制御がスタートすると、マニュアルモード
に切り替わったか否かを判別する(ステップS1)。マ
ニュアルモードである場合には、次に2速段以上で発進
したかを判別する(ステップS2)。通常の発進と同様
に1速段で発進した場合には、A=0のフラグを立て
(ステップS3)、アップスイッチ10を操作して2速
段以上で発進した場合には、A=1のフラグを立てる
(ステップS4)。走行状態へ移行した後、次に車両停
止状態になったか否かを判定し(ステップS5)、車両
停止状態になれば、フラグがA=1であるか否か、つま
り2速段以上で発進したか否かを判別する(ステップS
6)。A=0の場合、つまり1速段で発進した場合に
は、通常どおり1速段への自動ダウンシフトを実施する
(ステップS7)。すなわち、車両が停止した時に自動
的に1速段にダウンシフトすることで、高μ路や坂道で
発進する場合に、十分な駆動力を得ることができる。一
方、A=1の場合には、2速段以上で発進した場合であ
るから、1速段への自動ダウンシフトを禁止する(ステ
ップS8)。この禁止方法としては、少なくとも1速段
にダウンシフトしなければよく、例えば予め決められた
高速段発進用の変速段(例えば2速段)に自動ダウンシ
フトしてもよいし、全くダウンシフトしなくてもよい。
したがって、後述する解除条件(図6参照)を満足しな
い限り、アップスイッチ10を操作しなくても高速段発
進が継続されることになり、雪道の渋滞路などで発進,
停止を繰り返す場合に、運転者がアップスイッチ10を
操作する煩わしさを解消できる。この実施例は、2速段
以上で発進した事実をフラグAによって記憶し、停止時
の自動ダウンシフト制御の実施可否を判別するものであ
る。
【0018】図4は請求項1にかかる制御方法の他の例
を示す。この場合には、まずマニュアルモードに切り替
わったか否かを判別し(ステップS1)、マニュアルモ
ードである場合には、次に発進時の変速段を記憶する
(ステップS9)。つまり、1速段で発進した場合には
1速段を記憶し、2速段で発進した場合には2速段を記
憶する。次に、車両停止状態になったか否かを判定し
(ステップS5)、停止状態になれば、発進時の変速段
が2速段以上であるか否かを判別する(ステップS1
0)。発進時の変速段が1速段である場合には、通常ど
おり1速段への自動ダウンシフトを実施する(ステップ
S7)。また、発進時の変速段が2速段以上である場合
には、1速段への自動ダウンシフトを禁止する(ステッ
プS8)。この実施例は、発進時の変速段そのものを記
憶することによって、停止時の自動ダウンシフト制御の
実施可否を判別している。
【0019】図5は請求項2にかかる制御方法の一例を
示す。この制御では、マニュアルモードの判別、発進時
の変速段の記憶、車両停止の判定、発進時の変速段の判
定は図4におけるステップS1、ステップ9、ステップ
S5およびステップ10と同様である。ステップ10に
おいて、発進時の変速段が1速段である場合には、通常
どおり1速段への自動ダウンシフトを実施する(ステッ
プS7)が、発進時の変速段が2速段以上である場合に
は、発進時の変速段へ自動ダウンシフトする(ステップ
S11)。つまり、2速段で発進した場合には2速段へ
自動ダウンシフトし、3速段で発進した場合には3速段
へ自動ダウンシフトする。これによって、発進時と停止
時とで同一変速段になり、運転者に違和感を与えない。
【0020】図6は請求項3にかかる制御方法の一例を
示す。ステップS1〜S8は図3の制御と同様であるか
ら、説明を省略する。この制御では、走行状態に移行し
た後、車速が一定値(例えば10km/h)を超えたか
否かを判別し(ステップS12)、もし車速>一定値と
なった場合には、通常の走行状態へ移行したと判断し、
A=1を解除し(ステップS13)、初期状態に戻され
る。つまり、次に車両が停止した時、自動的に1速段に
ダウンシフトされ、次に発進する時には1速段で発進す
ることになる。図6では、高速段発進の解除条件が車速
である例を示したが、この他に、運転者がダウンスイッ
チ11を操作して2速段から1速段へダウンシフトした
場合、運転者がマニュアルモードからDレンジへシフト
レバーを切り替えた場合などであってもよい。なお、マ
ニュアルモードからDレンジへ切り替えた後、再びマニ
ュアルモードに戻しても、2速段発進した履歴がクリア
されているので、次の発進時は1速段から発進を行なう
ことになる。
【0021】なお、走行中にノーマルモードのDレンジ
からマニュアルモード「M」にシフトレバー7を切り替
えた時、マニュアルモードにおいて最初に選択される変
速段は、Dレンジ走行時の変速段と同一の変速段、また
はこれより1段低い変速段とするのが走行上望ましい。
つまり、Dレンジからマニュアルモードに切り替えた
時、変速比の急激な変化により、車両の急減速などが生
じないようにするためである。一方、マニュアルモード
からDレンジへ切り替えた時にDレンジで最初に選択さ
れる変速段は、その時の走行条件(スロットル開度,車
速など)と変速マップに応じて決定すればよい。
【0022】上記実施例では、シフトレバーとは別にア
ップスイッチおよびダウンスイッチを設けたが、これに
限るものではなく、例えば特開平10−103496号
公報に記載のように、シフトレバーを略H型に移動可能
とし、シフトレバーの変位に応じてアップスイッチおよ
びダウンスイッチを操作するようにしてもよい。この場
合には、さらに操作すべき部材の数を減らすことができ
る。また、マニュアルモードの位置は、図1に示すよう
にDレンジ位置の後方に設ける必要はなく、特開平10
−103496号公報のように、Dレンジ位置の側方に
設けてもよい。この場合には、Dレンジに隣接して2レ
ンジやLレンジを設けることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、マニュアルモードで2速段以上
の変速段を選択したまま車両が停止した時、自動的に1
速段にダウンシフトする機能を有するとともに、車両停
止中にアップスイッチを操作し、2速段以上の変速段で
発進した場合には、次に車両が停止した時に自動的に1
速段にダウンシフトする機能を禁止したので、低μの渋
滞路などにおいて、車両停止ごとにアップスイッチを押
さずに高速段発進が可能となり、煩わしい操作を解消で
きる。また、スノーモードのような低μ路専用の特殊モ
ードを設定する必要がなく、マニュアルモードで同等の
効果が得られるので、制御が簡素化されるとともに、ス
ノーモード切替用の専用スイッチも不要となり、思いが
けない誤操作をきたす恐れがないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動変速機の制御装置の構成図
である。
【図2】シフトパターン図である。
【図3】請求項1にかかる制御方法の一例のフロー図で
ある。
【図4】請求項1にかかる制御方法の他の例のフロー図
である。
【図5】請求項2にかかる制御方法の一例のフロー図で
ある。
【図6】請求項3にかかる制御方法の一例のフロー図で
ある。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 ATコントローラ 6 モード選択手段 7 シフトレバー 9 ステアリングホイール 10 アップスイッチ 11 ダウンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA01 MA12 MA18 NA01 NB01 PA32 PA40 PA51 RA28 RB03 RB17 RB26 SB05 SB12 TA01 TB13 VA70W VA74W VD17W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホールドタイプのマニュアルモードを持
    ち、マニュアルモードが選択された状態でアップスイッ
    チまたはダウンスイッチを操作することにより、マニュ
    アルモード内の所定の変速段にアップシフトまたはダウ
    ンシフトを行なうとともに、マニュアルモードで2速段
    以上の変速段を選択したまま車両が停止した時、自動的
    に1速段にダウンシフトする機能を備えた自動変速機に
    おいて、車両停止中にアップスイッチを操作し、2速段
    以上の変速段で発進したこと、または発進時の変速段を
    記憶する記憶手段と、上記記憶手段が2速段以上の変速
    段で発進したことを記憶している場合、または上記記憶
    手段が記憶している発進時の変速段が2速段以上である
    場合に、次に車両が停止した時に自動的に1速段にダウ
    ンシフトするのを禁止する禁止手段と、上記記憶手段の
    解除または禁止手段の解除を行なう解除手段と、を備え
    たことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】上記記憶手段は発進時の変速段を記憶する
    ものであり、上記禁止手段は自動的にダウンシフトされ
    る停止時の最低変速段を変更できる機能を有し、上記記
    憶手段が記憶している発進時の変速段と、上記禁止手段
    によって自動的にダウンシフトされる停止時の最低変速
    段とを一致させたことを特徴とする請求項1に記載の自
    動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】上記解除手段は、車速が一定車速を超えた
    時、上記記憶手段の解除または禁止手段の解除を行なう
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機
    の制御装置。
  4. 【請求項4】上記解除手段は、運転者がマニュアルモー
    ドで2速段から1速段へのダウンシフトを実行した時、
    またはマニュアルモードを解除した時に、上記記憶手段
    の解除または禁止手段の解除を行なうことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の自動変速機の制御
    装置。
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