JP2001233661A - ドライセメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法 - Google Patents

ドライセメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法

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JP2001233661A JP2000048432A JP2000048432A JP2001233661A JP 2001233661 A JP2001233661 A JP 2001233661A JP 2000048432 A JP2000048432 A JP 2000048432A JP 2000048432 A JP2000048432 A JP 2000048432A JP 2001233661 A JP2001233661 A JP 2001233661A
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Akitoshi Araki
昭俊 荒木
Isao Terajima
寺島  勲
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵発生量や急結剤の使用量を低減でき、
又、急結剤の使用量を減少させてもリバウンド率の増加
や初期強度発現性の低下といった悪影響がないドライセ
メントコンクリートや吹付材料の提供。 【解決手段】 ブレーン比表面積が4500cm2/g
以下のカルシウムアルミネート類を含有するドライセメ
ントコンクリート。ドライセメントコンクリートはセッ
コウや凝結促進剤を含有してもよい。凝結促進剤は、炭
酸塩、硫酸塩、アルミン酸塩、及び水酸化物から選ばれ
る一種又は二種以上のものが好ましい。該ドライセメン
トコンクリートと急結剤を含有する吹付材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、鉄道、及び
導水路等のトンネル掘削工事において露出した地山面や
地山が露出した法面において、崩落を防止するための吹
付材料及びそれを用いた吹付工法に関する。尚、本発明
では、モルタル及びコンクリートを総称してセメントコ
ンクリートと言う。又、水を含有しないセメントコンク
リートをドライセメントコンクリートという。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘削等露出した地山面の
崩落を防止するために、急結剤とコンクリートを混合し
た急結性吹付コンクリートを用いた吹付工法が行われて
いる。
【0003】この工法は、通常、工事現場に設置したコ
ンクリート製造プラントで、セメント、骨材、及び水を
混合して吹付コンクリートを調製し、アジテータ車で吹
付現場まで運搬し、吹付機で吹付コンクリートを空気搬
送し、その途中に設けた混合管の一方より空気搬送され
た急結剤を合流混合し、急結性吹付コンクリートとして
吹付ける工法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この工
法は、急結剤が十分に混合されずに作業空間に粉塵とし
て飛散するために作業環境を悪化させるおそれがあり、
防塵マスク等をしなければならなかった。そのため、作
業性が悪くなるおそれがあるという課題があった。
【0005】又、経済性の点で、急結剤の使用量を減ら
して吹付けることも考えられる。しかしながら、急結剤
の使用量を減らすと、凝結性状が低下し、リバウンド率
が多くなり、初期凝結が遅れ、地山を安定化させるのに
十分な強度が早期に発現しない等の課題があった。
【0006】本発明者はこれらの課題を種々検討した結
果、粉塵発生量を低減させると共に、リバウンド率が多
くならず、初期凝結性状やワーカビリティーの保持性が
良好な吹付材料を発明するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ブレー
ン比表面積が4500cm2/g以下のカルシウムアル
ミネート類を含有してなるドライセメントコンクリート
であり、さらに、セッコウを含有してなる該ドライセメ
ントコンクリートであり、さらに、凝結促進剤を含有し
てなる該ドライセメントコンクリートであり、凝結促進
剤が、炭酸塩、硫酸塩、アルミン酸塩、及び水酸化物か
ら選ばれる一種又は二種以上のものである該ドライセメ
ントコンクリートである。そして、該ドライセメントコ
ンクリートと急結剤を含有してなる吹付材料である。
又、該吹付材料を使用してなることを特徴とする吹付工
法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明は、ブレーン比表面積が4500c
2/g以下のカルシウムアルミネート類を予めドライ
セメントコンクリートと混合することにより、このドラ
イセメントコンクリートと水を混練りしてウェットセメ
ントコンクリートを調製した場合に急結性が抑制され、
ある程度ワーカビリティーの保持性を良好にできる。従
って、圧送するのに問題ない程度の可使時間を確保で
き、ウェットセメントコンクリートが圧送中に閉塞する
ことがなくなり、作業上のトラブルを抑えることができ
る。
【0010】さらに、急結剤として液状急結剤やスラリ
ー状急結剤を使用すれば、粉塵発生量が減少し、リバウ
ンド率が低減し、付着した急結性ウエットセメントコン
クリートの初期凝結性状を損なうことなく吹付施工が可
能となる。一般的に液状急結剤は粉体急結剤に比べて初
期強度発現性が小さいが、本発明はドライセメントコン
クリート側に予めカルシウムアルミネート類を含有して
いるので、液状急結剤を使用しても強度発現性が良好と
なる。
【0011】本発明で使用するセメントは、通常市販さ
れている普通、早強、中庸熱、超早強、及び低熱等の各
種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメント
にフライアッシュや高炉スラグ等を混合した各種混合セ
メント、並びに市販の微粒子セメント等が挙げられる。
これらのポルトランドセメントや混合セメントを微粉末
化して使用してもよい。これらの中では、強度発現性の
点で、早強ポルトランドセメント及び/又は普通ポルト
ランドセメントが好ましい。
【0012】本発明で使用するカルシウムアルミネート
類は、初期凝結や強度増進を図る目的で使用するもので
あり、通常市販されているセメントに含有しているカル
シウムアルミネート鉱物、例えば3CaO・Al23
4CaO・Al23・Fe23等とは別にドライセメン
トコンクリートに予め混合するものである。
【0013】本発明で使用するカルシウムアルミネート
類とは、カルシアを含む原料と、アルミナを含む原料と
を混合して、キルンでの焼成や、電気炉での溶融等の熱
処理をして得られる、CaOとAl23とを主たる成分
とし、水和活性を有する物質の総称であり、CaO及び
/又はAl23の一部が、アルカリ金属酸化物、アルカ
リ土類金属酸化物、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄、
アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ土類金属ハロゲン
化物、アルカリ金属硫酸塩、及びアルカリ土類金属硫酸
塩等と置換した化合物、あるいは、CaOとAl23
を主成分とするものに、これらが少量固溶した物質であ
る。鉱物形態としては、結晶質、非晶質いずれであって
もよい。
【0014】カルシウムアルミネート類の中では、反応
活性の点で、非晶質のカルシウムアルミネート類が好ま
しく、12CaO・7Al2 3 (C127 )組成に対
応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネ
ートがより好ましい。
【0015】カルシウムアルミネート類のブレーン比表
面積は、4500cm2/g以下であり、2000〜4
500cm2/gが好ましく、2500〜4000cm2
/gがより好ましい。4500cm2/gを越えるとカ
ルシウムアルミネート類の水和反応が速く、硬化時間が
長くならず、ワーカビリティーの保持性や圧送性に支障
をきたすおそれがある。
【0016】ブレーン比表面積4500cm2/g以下
のカルシウムアルミネート類を使用することにより、以
下の効果を有する。
【0017】初期強度増進作用を効果的に発揮させるた
めには、カルシウムアルミネート類の粒度は細かいこと
が好ましい。しかしながら、粒度が細かいと反応活性が
高いので、ドライセメントコンクリートと水を混練りし
てウェットセメントコンクリートとした場合、圧送距離
が長いと流動性を確保しにくくなるおそれがあるので、
ウエットセメントコンクリートの圧送距離が長い場合等
にはある程度のワーカビリティーを確保する必要があ
る。
【0018】又、セメントコンクリートの流動性を確保
するためには通常凝結遅延剤を使用することが考えられ
るが、凝結遅延剤を使用すると強度発現性を阻害するお
それがある。
【0019】そこで、本発明の粒度が粗いカルシウムア
ルミネート類を使用することにより、凝結遅延剤を必要
としないか又は必要としても非常に少ない量で十分なワ
ーカビリティーを確保しやすいという効果を有する。
【0020】カルシウムアルミネート類の使用量は、セ
メント100質量部に対して、0.5〜10質量部が好
ましく、1〜6質量部がより好ましい。0.5質量部未
満だと初期凝結を促すことが困難になるおそれがあり、
10質量部を越えるとウエットセメントコンクリートの
流動性、圧送性、及び長期強度発現性を阻害するおそれ
がある。
【0021】さらに、本発明ではカルシウムアルミネー
ト類とセッコウを併用することが好ましい。
【0022】セッコウは強度発現性をより向上させる目
的で使用するものであり、セメントに予め混合している
もの以外のものを使用する。
【0023】セッコウとしては、半水セッコウ、二水セ
ッコウ、及び無水セッコウ等が挙げられる。これらの一
種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、強
度発現性が大きく、ワーカビリティーを阻害しにくい点
で、無水セッコウが好ましい。
【0024】セッコウの使用量は、カルシウムアルミネ
ート類100質量部に対して、50〜500質量部が好
ましく、80〜300質量部がより好ましい。50質量
部未満だと十分な強度発現性を期待できないおそれがあ
り、500質量部を越えると初期凝結性状を阻害するお
それがある。
【0025】さらに、本発明では、ウエットセメントコ
ンクリートの凝結や初期強度発現性を一層促進させる点
で、凝結促進剤を使用することが好ましい。
【0026】凝結促進剤としては、セメントの凝結や初
期強度発現性を一層促進させる点で、アルミン酸塩、炭
酸塩、硫酸塩、及び水酸化物から選ばれる一種又は二種
以上が好ましく、炭酸塩がより好ましい。
【0027】アルミン酸塩としては、アルミン酸ナトリ
ウムやアルミン酸カリウム等が挙げられる。これらの一
種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、ア
ルカリ金属アルミン酸塩が好ましく、アルミン酸ナトリ
ウムがより好ましい。
【0028】アルミン酸塩の使用量は、セメント100
質量部に対して、0.05〜2質量部が好ましく、0.
1〜1質量部がより好ましい。0.05質量部未満だと
初期凝結性状を向上させる効果が小さく、初期強度発現
性が得られないおそれがあり、2質量部を越えるとウエ
ットセメントコンクリートの流動性や圧送性を阻害する
おそれがある。
【0029】炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸リチウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、及び重炭酸リチウム等が挙げられる。これらの一
種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、セ
メントコンクリートの初期凝結性状を阻害しにくい点
で、アルカリ金属炭酸塩が好ましく、炭酸ナトリウムが
より好ましい。
【0030】炭酸塩の使用量は、セメント100質量部
に対して、0.05〜8質量部が好ましく、0.2〜5
質量部がより好ましい。0.05質量部未満だと初期凝
結性状を向上させる効果が小さく、初期強度発現性が得
られないおそれがあり、8質量部を越えるとウエットセ
メントコンクリートの初期凝結性状を阻害するおそれが
ある。
【0031】硫酸塩としては、硫酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、及び硫酸リチウム等が挙げられる。これらの一
種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、ウ
エットセメントコンクリートの初期凝結性状を阻害しに
くい点で、アルカリ金属硫酸塩が好ましく、硫酸ナトリ
ウムがより好ましい。
【0032】硫酸塩の使用量は、セメント100質量部
に対して、0.2〜8質量部が好ましく、0.5〜4質
量部がより好ましい。0.2質量部未満だと初期凝結性
状を向上させる効果が小さく、初期強度発現性が得られ
ないおそれがあり、8質量部を越えるとウエットセメン
トコンクリートの初期凝結性状を阻害するおそれがあ
る。
【0033】水酸化物としては、水酸化カルシウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リ
チウム等が挙げられる。これらの一種又は二種以上を使
用してもよい。これらの中では、強度発現性を阻害しに
くい点で、水酸化カルシウムが好ましい。
【0034】水酸化物の使用量は、セメント100質量
部に対して、0.1〜3質量部が好ましく、0.3〜1
質量部がより好ましい。0.1質量部未満だと初期凝結
性状を向上させる効果が小さく、初期強度発現性が得ら
れないおそれがあり、3質量部を越えても強度発現性の
向上が認められないおそれがある。
【0035】本発明で使用する急結剤とは、セメントコ
ンクリートと混合すると数秒で凝結作用を示す効果を発
揮するものをいう。
【0036】急結剤としては、シリカゾル、アルミナゾ
ル、硫酸アルミニウム、カルシウムアルミネート類、及
びカルシウムアルミネート類とセッコウの混合物等とい
った、ナトリウムやカリウム等のアルカリ分を殆ど含有
しないアルカリフリー急結剤や、ケイ酸ソーダや、カル
シウムアルミネート類とアルカリ金属塩(アルカリ金属
炭酸塩やアルカリ金属アルミン酸塩等)の混合物等のア
ルカリ分を含有する急結剤等が挙げられる。
【0037】又、本発明ではドライセメントコンクリー
ト側に予めカルシウムアルミネート類が含有されている
ので、アルカリフリー急結剤を使用しても凝結性状や強
度発現性が良好となる。
【0038】急結剤は粉末状や液状のもの、さらにセメ
ントコンクリートに合流混合する直前に粉末状急結剤と
水を混合したスラリー状のものいずれも使用できる。
【0039】急結剤の使用量は、粉末状や液状の場合
は、セメント100質量部に対して、固形分換算で0.
5〜6質量部が好ましく、1〜4質量部がより好まし
い。0.5質量部未満だと十分な急結性が得られないお
それがあり、6質量部を越えると長期強度発現性を阻害
し、粉体急結剤の場合には粉塵発生量が多くなるおそれ
がある。又、急結剤がカルシウムアルミネート類とセッ
コウの混合物の場合は、6質量部を越えると粉塵発生量
が多くなるおそれがある。
【0040】又、スラリー状の場合は、セメント100
質量部に対して、固形分換算で5〜20質量部が好まし
く、8〜15質量部がより好ましい。5質量部未満だと
初期凝結性状が小さいおそれがあり、20質量部を越え
るとスラリー化する部分の配管が閉塞し、長期強度発現
性を阻害するおそれがある。但し、急結剤がカルシウム
アルミネート類とセッコウの混合物スラリーである場合
は、20質量部を越えるとスラリー化する部分の配管が
閉塞しやすくなり、急結剤とウエットセメントコンクリ
ートが混合した急結性ウエットセメントコンクリートの
硬化体が長期的にみて膨張破壊するおそれがある。
【0041】スラリー化する場合の粉末状急結剤に対す
る水の混合割合は特に限定されるものではないが、均一
なスラリーができやすい点で、粉末状急結剤100質量
部に対して、30質量部以上が好ましい。
【0042】本発明の水粉体比(W/B)は30〜70
%が好ましく、35〜65%がより好ましい。30%未
満だとセメントコンクリートの粘性が大きく吹付作業性
が低下するおそれがあり、70%を越えると強度発現性
や凝結性に悪影響を与えるおそれがある。なお、ここで
いう水には液状急結剤中やスラリー状急結剤中の水を含
有せず、粉体とは、セメント、カルシウムアルミネート
類、及びセッコウの合計をいう。
【0043】本発明で使用する骨材は、特に限定される
ものではないが、骨材強度の高いものが好ましい。
【0044】本発明で使用する骨材としては、細骨材や
粗骨材が挙げられる。細骨材としては、川砂、山砂、海
砂、及び石灰砂等が挙げられ、粗骨材としては、川砂利
や石灰砂利等が挙げられる。
【0045】さらに本発明では、セメントコンクリート
のワーカビリティーを延長するために凝結遅延剤を使用
でき、ウエットセメントコンクリートの粘性、流動性、
及び耐久性を改善するために減水剤、AE剤、増粘剤、粘
土鉱物、吸水性ポリマー、シリカヒューム、フライアッ
シュ、高炉スラグ、及び各種繊維等を使用してもよい。
【0046】本発明の吹付工法としては、乾式吹付工法
及び湿式吹付工法いずれも使用できる。
【0047】コンクリートとして吹付ける場合には、例
えば、コンクリート製造プラントでカルシウムアルミネ
ート類と必要に応じてセッコウを含有するセメント、骨
材、及び水をコンクリートミキサーに投入、練混ぜて吹
付ウエットコンクリートし、アジテータ車で吹付現場ま
で運搬し、吹付機でコンクリートを空気搬送し、混合管
の一方より急結剤を合流させることにより急結性吹付ウ
エットコンクリートとして吹付ける方法が挙げられる。
【0048】又、モルタルとして吹付ける場合は、上記
記載のようにコンクリート製造プラントでモルタルを製
造し吹付ける方法がある。このようにバッチ式で練混ぜ
る際、1時間以上練り置かなければならない場合には、
ミキサー内でのウエットモルタルの硬化を防止する点
で、凝結遅延剤を併用することが好ましい。さらに、モ
ルタルで吹付ける場合には、カルシウムアルミネート類
を含有するセメントと、乾燥骨材とをプレミックスして
ドライモルタルとし、このドライモルタルを連続ミキサ
ーにより水と混練りし、空気搬送し、合流管で急結剤を
合流混合させることにより急結性吹付ウエットモルタル
として吹付ける方法が挙げられる。
【0049】
【実施例】以下、実験例に基づき詳細に説明する。
【0050】実験例1 セメント100質量部、表1に示すカルシウムアルミネ
ート類3質量部、カルシウムアルミネート類100質量
部に対してセッコウ150質量部、セメントとカルシウ
ムアルミネート類の合計100質量部に対して細骨材2
00質量部を混合してドライモルタルを調製した。さら
に、水粉体比60%になるように水を混合し、モルタル
ミキサーで1分間練混ぜてウェットモルタルを調製し、
モルタルフローと圧送性を測定した。結果を表1に示
す。
【0051】(使用材料) セメント:早強ポルトランドセメント、比重3.14、
市販品 カルシウムアルミネート類a:非晶質C127、比重
2.92、ブレーン値2000cm2/g カルシウムアルミネート類b:非晶質C127、比重
2.92、ブレーン値2500cm2/g カルシウムアルミネート類c:非晶質C127、比重
2.92、ブレーン値3150cm2/g カルシウムアルミネート類d:非晶質C127、比重
2.92、ブレーン値4000cm2/g カルシウムアルミネート類e:非晶質C127、比重
2.92、ブレーン値4500cm2/g カルシウムアルミネート類f:非晶質C127、比重
2.92、ブレーン値5500cm2/g セッコウ:無水セッコウ、ブレーン値3100cm2
g、市販品 細骨材:新潟県西頸城郡青海町産石灰砂、比重2.66
【0052】(測定項目) モルタルフロー:JIS R 5201に準じ、所定時
間のテーブルフローを測定した。試験温度20℃ 圧送性:ウェットモルタルをコンクリートポンプにより
圧送ホースを用いて20m圧送し、ホースが詰まらない
場合を○、ホースが詰まり気味の場合(不連続な吐出が
多く認められる場合)を△、ホースが詰まってしまう場
合を×とした。
【0053】
【表1】
【0054】実験例2 セメント100質量部、表2に示す量の凝結促進剤、カ
ルシウムアルミネート類c3質量部、カルシウムアルミ
ネート類c100質量部に対してセッコウ150質量
部、セメントとカルシウムアルミネート類cの合計10
0質量部に対して細骨材200質量部を混合してドライ
モルタルを調製したこと以外は、実験例1と同様に行っ
た。結果を表2に示す。
【0055】(使用材料) 凝結促進剤ア:アルミン酸塩、アルミン酸ナトリウム、
市販品
【0056】
【表2】
【0057】実験例3 セメント100質量部、カルシウムアルミネート類c3
質量部、カルシウムアルミネート類c100質量部に対
してセッコウ150質量部、セメントとカルシウムアル
ミネート類cの合計100質量部に対して細骨材200
質量部を混合してドライモルタルを調製した。さらに、
水粉体比60%になるように水を混合し、モルタルミキ
サーで1分間練混ぜてウェットモルタルを調製した。こ
のウェットモルタルに、表3に示す急結剤をセメント1
00質量部に対して固形分換算で表3に示す量使用し、
10秒間モルタルミキサーで練混ぜて急結性ウェットモ
ルタルとし、凝結性状と圧縮強度を測定した。結果を表
3に示す。
【0058】(使用材料) 急結剤A:粉末状、アルカリ分含有急結剤、カルシウム
アルミネート類とアルカリ金属塩の混合物、市販品 急結剤B:液状、アルカリ分含有急結剤、アルミン酸カ
リウム系水溶液、濃度45質量%、市販品 急結剤C:液状、アルカリフリー急結剤、硫酸アルミニ
ウム水溶液、濃度27質量%、市販品 急結剤D:スラリー状、アルカリフリー急結剤、カルシ
ウムアルミネート類100質量部、セッコウ150質量
部、及び水200質量部からなる混合物
【0059】(測定項目) 凝結性状:プロクター貫入抵抗試験により凝結の始発時
間及び終結時間を測定した。貫入抵抗値が500psi
となったときの時間を始発とし、貫入抵抗値が4000
psiとなったときの時間を終結とした。 圧縮強度:4cm×4cm×16cmの3連型枠に吹付
け、充填直後に表面をキャッピングして所定材齢の圧縮
強度を測定した。温度20℃、湿度60%の恒温恒湿室
で材齢1日まで気中養生した後、温度20℃で水中養生
した。
【0060】
【表3】
【0061】実験例4 表4に示す急結剤をセメント100質量部に対して固形
分換算で表4に示す量使用して固化物の付着状況を測定
したこと以外は、実験例3と同様に行った。結果を表4
に示す。
【0062】(使用材料) 急結剤E:スラリー状、アルカリ分含有急結剤、カルシ
ウムアルミネート類とアルカリ金属塩の混合物100質
量部と水80質量部からなる混合物
【0063】(測定項目) 固化物の付着状況:急結剤中の固形分成分と水を別々に
空気搬送後、内径25mmの合流混合管内で両者を合流
させてスラリー状急結剤を調製し、3分間吐出させた。
その後、合流混合管内を観察し、合流混合管内に5mm
以上付着している場合を×、5mm以下の場合を△、付
着がほとんど認められない場合を○とした。
【0064】
【表4】
【0065】実験例5 セメント100質量部、表5に示す量の凝結促進剤、カ
ルシウムアルミネート類c3質量部、カルシウムアルミ
ネート類c100質量部に対してセッコウ150質量
部、セメントとカルシウムアルミネート類cの合計10
0質量部に対して細骨材200質量部を混合してドライ
モルタルを調製し、急結剤Bをセメント100質量部に
対して3質量部使用したこと以外は、実験例3と同様に
行った。結果を表5に示す。
【0066】(使用材料) 凝結促進剤イ:炭酸塩、炭酸ナトリウム、市販品 凝結促進剤ウ:硫酸塩、硫酸ナトリウム、市販品 凝結促進剤エ:水酸化物、消石灰、市販品
【0067】
【表5】
【0068】実験例6 セメント100質量部、凝結促進剤イ1質量部、カルシ
ウムアルミネート類c3質量部、カルシウムアルミネー
ト類c100質量部に対してセッコウ150質量部、セ
メントとカルシウムアルミネート類cの合計100質量
部に対して細骨材200質量部を混合してドライモルタ
ルを調製した。このドライモルタルを連続練りミキサー
(G4ポンプ)で水粉体比が60%になるように水を混
合してウェットモルタルを調製、練混ぜポンプで圧送
し、途中に設けた混合管の一方よりセメント100質量
部に対して固形分換算で表6に示す量の急結剤を合流混
合して急結性ウエットモルタルとして吹付け、圧縮強
度、リバウンド率、粉塵発生量、及び付着状態を測定し
た。結果を表6に示す。尚、この時の吐出量は2.1m
3/hrとした。
【0069】(測定項目) リバウンド率:急結性ウエットモルタルを高さ4m×幅
4m×長さ5mの模擬トンネルに6分間吹付け、吹付け
た急結性ウエットモルタルの質量と模擬トンネル付着せ
ずに落下した急結性ウエットモルタルの質量を測定する
ことにより算出した。 粉塵発生量:高さ4m×幅4m×長さ5mの模擬トンネ
ルの一方を封鎖し、吹付け箇所から1.5mの位置でデ
ジタル粉塵計を使用して1分間あたりの粉塵のカウント
数を6分間測定した。 付着状態:吹付ノズルを固定して高さ4m×幅4m×長
さ5mの模擬トンネルの側壁に15秒間吹付け、吹付面
たる側壁から付着した急結性ウエットモルタルの頂点ま
での距離を測定した。
【0070】
【表6】
【0071】
【発明の効果】本発明の吹付材料を使用することによ
り、粉塵発生量を低減でき、急結剤の使用量を低減でき
る。さらに、急結剤の使用量を減少させても、リバウン
ド率の増加や初期強度発現性の低下といった施工性や硬
化物性への悪影響がない優れた吹付を実施できる。又、
低いブレーン比表面積のカルシウムアルミネート類を使
用することによりウェットセメントコンクリートが圧送
に支障を来たさない程度の可使時間をとることが容易と
なり、ウェットセメントコンクリートが圧送中に閉塞す
ることがなくなるので、作業上のトラブルを抑えること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 17/20 104 E02D 17/20 104B E21D 11/10 E21D 11/10 D // C04B 103:12 C04B 103:12 111:00 111:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーン比表面積が4500cm2/g
    以下のカルシウムアルミネート類を含有してなるドライ
    セメントコンクリート。
  2. 【請求項2】 さらに、セッコウを含有してなる請求項
    1記載のドライセメントコンクリート。
  3. 【請求項3】 さらに、凝結促進剤を含有してなる請求
    項1又は2記載のドライセメントコンクリート。
  4. 【請求項4】 凝結促進剤が、炭酸塩、硫酸塩、アルミ
    ン酸塩、及び水酸化物から選ばれる一種又は二種以上の
    ものである請求項1〜3のうちの1項記載のドライセメ
    ントコンクリート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちの1項記載のドライ
    セメントコンクリートと急結剤を含有してなる吹付材
    料。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の吹付材料を使用してなる
    ことを特徴とする吹付工法。
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