JP2001233583A - 天井クレーン装置 - Google Patents

天井クレーン装置

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JP2001233583A
JP2001233583A JP2000040913A JP2000040913A JP2001233583A JP 2001233583 A JP2001233583 A JP 2001233583A JP 2000040913 A JP2000040913 A JP 2000040913A JP 2000040913 A JP2000040913 A JP 2000040913A JP 2001233583 A JP2001233583 A JP 2001233583A
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Japan
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girder
overhead crane
traveling
crane device
along
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JP2000040913A
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English (en)
Inventor
Yoichi Wada
洋一 和田
Tomoumi Yamada
知海 山田
Masatake Yasumoto
匡剛 安本
Konosuke Nakamura
幸之助 中村
Isao Saito
功郎 斎藤
Satoshi Tabata
覚士 田畑
Hiroyasu Kameda
裕康 亀田
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IHI Corp
IHI Transport Machinery Co Ltd
Toda Corp
Original Assignee
IHI Corp
Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業領域が狭く、変形した状態でも、作業領
域の形状に合わせて自由に移動することができ、移動位
置に死角の生じない天井クレーン装置を提供する。 【解決手段】 天井に平行に配設された一対の走行レー
ル24と、走行レール24に掛け渡され、走行レール2
4に沿って移動可能にされた第1のガーダ26と、第1
のガーダ26に支持され、第1のガーダ26に沿って移
動可能にされ、端部が第1のガーダ26の端部より張り
出し可能にされた第2のガーダ28と、第2のガーダ2
8に沿って移動可能に設けられた走行ホイスト30とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井クレーン装置
に関し、特に、作業領域の形状に合わせて自由に移動す
ることができる天井クレーン装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、所定の作業領域内において、被搬送物を搬送する手
段として天井クレーンが知られている。
【0003】この天井クレーンは、作業領域の天井に取
り付けたレールに対して、クレーンをX−Y方向に走行
させることにより、被搬送物を搬送するようになってい
る。
【0004】このような天井クレーンは、例えば、シー
ルド工法における立坑の設備基地等においても用いられ
ている。
【0005】しかし、近年、都市部等においては、立坑
の設備基地のための十分な用地が確保できず、設備基地
が狭くなってしまい、しかも、平面的に不定形な形状と
せざるを得ない場合が多い。
【0006】このような設備基地においては、天井クレ
ーンを用いると、天井クレーンの動きが限定されてしま
い、天井クレーンの移動位置に死角が生じてしまうとい
う問題がある。
【0007】また、設備基地の防音ハウス内に、土砂ホ
ッパや垂直コンベア等の高さの高いものがあると、その
部分には天井クレーンを設置することができないという
問題がある。
【0008】本発明の目的は、作業領域が狭く、平面形
状が不定形な場合でも、作業領域の平面形状に合わせて
自由に移動することができ、移動位置に死角の生じない
天井クレーン装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、作業領域内に高さの
高い障害物があっても、その障害物を避けて移動するこ
とができる天井クレーン装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の天井クレーン装置は、天井に平行に配設さ
れた一対の走行レールと、前記走行レールに掛け渡さ
れ、前記走行レールに沿って移動可能にされた第1のガ
ーダと、前記第1のガーダに支持され、前記第1のガー
ダに沿って移動可能にされ、端部が前記第1のガーダの
端部より張り出し可能にされた第2のガーダと、前記第
2のガーダに沿って移動可能に設けられた巻き上げ手段
とを有することを特徴とする。
【0011】本発明によれば、一対の走行レールの配設
された範囲内においては、走行レールに沿って第1のガ
ーダを走行させ、第2のガーダに沿って巻き上げ手段を
移動させることで、巻き上げ手段をX−Y方向に移動さ
せることができる。
【0012】また、一対の走行レールの範囲外において
は、第1のガーダに沿って第2のガーダを移動させ、こ
の第2ガーダに沿って巻き上げ手段を移動させること
で、第2のガーダを第1のガーダに対し張り出し状態と
して、一対の走行レールの範囲外における被搬送物の搬
送を可能にすることができる。
【0013】従って、作業領域の平面形状が不定形な場
合であっても、第1のガーダに対して第2のガーダを張
り出し状態で第1のガーダの外方へ移動させることで、
巻き上げ手段を作業領域の形状に合わせて自由に、か
つ、揚重可能範囲を大幅に広げて移動させることがで
き、巻き上げ手段の移動位置に死角をなくすことができ
る。
【0014】また、作業領域内に高さの高い障害物があ
る場合には、その障害物を避けて一対の走行レールを配
設し、障害物のない場所で第1のガーダを走行可能にす
るとともに、一対の走行レールの範囲外で第2のガーダ
を第1のガーダより張り出させて被搬送物の搬送を行
い、障害物のある場所では、第1のガーダ側に第2のガ
ーダを退避させた状態として障害物を避けて搬送を行う
ことができる。
【0015】本発明においては、前記第2のガーダは、
前記第1のガーダに吊り下げ支持されると共に、前記第
2のガーダの張り出し側と反対側の端部付近に、前記第
1のガーダに当接して浮き上がりを防止する浮き上がり
防止手段が設けられていることが好ましい。
【0016】このような構成とすることで、第2のガー
ダが第1のガーダより張り出した状態で被搬送物を搬送
する際に、第2のガーダに設けた浮き上がり防止手段が
第1のガーダに当接して浮き上がりを防止することとな
り、張り出し状態での被搬送物の搬送時においても、安
定した動作を確保することができる。
【0017】本発明においては、前記浮き上がり防止手
段は、前記第2のガーダの両端部付近に設けられ、前記
第2のガーダは前記第1のガーダの両端部から張り出し
可能にされていることが好ましい。
【0018】このような構成とすることにより、第2の
ガーダを第1のガーダの両端部から張り出し可能にする
ことで、巻き上げ手段の移動範囲を第1のガーダの両側
方に確保することができ、より一層揚重作業が可能な領
域を広げることができ、汎用性が高まることとなる。
【0019】本発明においては、前記巻き上げ手段は、
前記第2のガーダに沿って走行可能にされた走行ホイス
トとされていることが好ましい。
【0020】このような構成とすることで、比較的軽量
かつコンパクトな構成で、走行と巻き上げを確保するこ
とができ、張り出し状態での走行レール及び第1のガー
ダに対する荷重負担を少なくすることができる。
【0021】本発明においては、前記巻き上げ手段に
は、被搬送物の重量を検出して一定荷重以上で巻き上げ
を停止させる重量センサが設けられていることが好まし
い。
【0022】このような構成とすることで、重量センサ
により被搬送物の重量を検出して、一定荷重以上で巻き
上げを停止させることにより、張り出し状態での搬送時
における走行レール及び第1のガーダに対する荷重負担
を一定の限度に制限して、大がかりな構成となるのを防
止することができる。
【0023】本発明においては、前記第2のガーダは、
前記第2のガーダの張り出し限度位置を検出して前記第
2のガーダを停止させる移動位置検出手段を有すること
が好ましい。
【0024】このような構成とすることで、移動位置検
出手段により第2のガーダの張り出し限度位置を検出し
て第2のガーダを停止させることにより、第2のガーダ
を確実に張り出し限度位置で停止させ、走行レール及び
第1のガーダに対する荷重負担を軽減することができ
る。
【0025】本発明においては、前記第2のガーダに
は、前記第1のガーダの両側面に当接するサイドローラ
が設けられていることが好ましい。
【0026】このような構成とすることで、第1のガー
ダの両側面に当接するサイドローラによって、第2のガ
ーダの側方への位置ずれを確実に防止することができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1〜図9は、本発明の一実施の形態に係
る天井クレーン装置を示す図である。
【0029】図1は、シールド工法におけるシールド機
の発進立坑の設備基地の一例を示す全体平面図である。
【0030】この設備基地10は、シールドトンネルの
発進立坑130に辺DEを臨み、辺長及び内角が不規則
な不等辺多角形ABCDEFの平面形状を呈する用地に
構築され、多角形ABCDEFに沿って防音ハウス12
で囲まれている。
【0031】この防音ハウス12内には、発進立坑13
0への資材投入開口14が設けられ、この資材投入開口
14から被搬送物であるセグメント16等の資材が立坑
内に投入されるようになっている。
【0032】このセグメント16は、資材投入開口14
よりも、図中左側の位置に配置されたセグメントストッ
クヤード18にストックされるようになっている。
【0033】また、防音ハウス12内には、図示せぬ
が、土砂ホッパ、泥水処理プラント、裏込め材プラン
ト、泥水プラント、水槽等が設けられるようになってい
る。
【0034】なお、132は資材運搬車両、134は搬
出入用開口、136は走行路を示している。
【0035】このように不定形な多角形ABCDEFの
平面形状の設備基地10においては、資材運搬車両13
2からの資材の荷降作業や資材を発進立坑130に搬入
・搬出するため、天井クレーン装置20をどのような位
置に設けるか、が作業効率を向上させる上で重要な課題
となる。
【0036】すなわち、天井クレーン装置20は、通
常、所定の間隔で平行に配設される一対の走行レール2
4に跨って走行する。
【0037】従って、天井クレーン装置20の作業可能
領域をできるだけ広くするためには、前記一対の走行レ
ール24が多角形ABCDEFにおいて、最も長く配設
できるようにする必要がある。
【0038】そこで、本実施の形態においては、資材投
入開口14に臨む辺DEに平行に前記走行レール24を
配設するのではなく、辺DEと反対側の辺ABに平行に
前記走行レール24を配設する。
【0039】すなわち、辺DEよりも辺長の大きな辺A
Bに平行に天井クレーン装置20を配設することによ
り、天井クレーン装置20の揚重作業可能な空間を最も
大きくすることができる。
【0040】しかしながら、天井クレーン装置20を上
記位置に配設すると、従来の天井クレーン装置では作業
できない空間(図1の辺DE及び辺EFに近い部分)が
生じることになる。
【0041】そこで、本実施の形態における天井クレー
ン装置20は、以下のように形成することによって、上
記問題点を解決したものである。
【0042】この天井クレーン装置20は、図2及び図
3にも示すように、走行レール24と、第1のガーダ2
6と、第2のガーダ28と、走行ホイスト30とを有し
ている。
【0043】走行レール24は、防音ハウス12の壁面
22のほぼ全長に渡る長さのI形鋼からなるもので、防
音ハウス12の天井に配設された複数の横梁32の下面
に所定間隔を置いて一対、平行に配設されている。
【0044】第1のガーダ26は、一対の走行レール2
4間に吊り下げ状態で掛け渡され、走行レール24に沿
って図中矢印X1、X2方向に移動可能にされている。
【0045】具体的には、図4及び図5に示すように、
第1のガーダ26は、2本のI形鋼34を対向させて上
部側を2枚の平形鋼36で連結した断面ほぼ鳥居形状に
されており、その上面両端部の走行レール24対応位置
にそれぞれ走行用サドル38が配設されている。
【0046】走行用サドル38は、一対の溝形鋼40の
溝部を外側に向けて対向配置し、この溝形鋼40の両端
部側にそれぞれ対向させて走行ローラ42を設け、この
走行ローラ42の一部を電動モータ44にて駆動させる
ようにしている。
【0047】そして、各走行ローラ42が走行レール2
4の下側のフランジ上を転動して走行レール24に沿っ
て移動し得るようになっている。
【0048】また、走行用サドル38の両端部には、走
行レール24の下側のフランジの両側面に当接して走行
レール24を挟み込むサイドローラ46が設けられ、走
行レール24に対して第1のガーダ26が側方に移動し
て脱輪するのを防止するようにしている。
【0049】さらに、第1のガーダ26は、走行レール
24の両端部に設けられた図示せぬストッパに走行用サ
ドル38の端部が当接することで、走行レール24から
の脱落を防止できるようになっている。
【0050】第2のガーダ28は、図2及び図3に示す
ように、第1のガーダ26とほぼ同じ長さを有し、第1
のガーダ26の下方に、第1のガーダ26と平行に吊り
下げ支持されると共に、第1のガーダ26に沿って走行
レール24と直行する方向、すなわち図中矢印Y1、Y
2方向に移動可能にされている。
【0051】具体的には、第2のガーダ28は、図4及
び図5に示すように、2本のI形鋼48を対向させて上
下部を2枚の平形鋼50で連結したボックス形状とさ
れ、さらにその上面側に平形鋼52が取り付けられた状
態となっており、その上面ほぼ中央位置付近に中央側サ
ドル54、壁面22側端部付近に端部側サドル56がそ
れぞれ配設されている。
【0052】中央側サドル54は、第1のガーダ26の
各I形鋼34を挟むそれぞれ一対の支持プレート58
と、各支持プレート58の対向側に取り付けた走行ロー
ラ60と、これら走行ローラ60を駆動する電動モータ
62とを有している。
【0053】端部側サドル56は、第1のガーダ26の
各I形鋼34を挟むそれぞれ一対の支持プレート64
と、各支持プレート64の対向側に取り付けられた走行
ローラ66とを有している。
【0054】そして、中央側サドル54の走行ローラ6
0の駆動により、中央側サドル54及び端部側サドル5
6の走行ローラ60、66が第1のガーダ26の各I形
鋼34の下側のフランジ上を転動して、第2のガーダ2
8が第1のガーダ26に沿って矢印Y1、Y2方向に移
動し、走行レール24のスパンの範囲内では、第1のガ
ーダ26と重なった状態とされ、走行レール24のスパ
ンの範囲外では、第1のガーダ26から張り出した状態
とされるようになっている。
【0055】また、中央側サドル54及び端部側サドル
56には、それぞれ、第1のガーダ26の両側面に当接
する一対のサイドローラ68が設けられ、第1のガーダ
26に対して第2のガーダ28が側方に移動して脱輪す
るのを防止するようにしている。
【0056】さらに、端部側サドル56側には、第1の
ガーダ26の下面に当接する浮き上がり防止手段として
の浮き上がり防止ローラ70が設けられ、第1のガーダ
26に対して第2のガーダ28が張り出し状態にある場
合に、端部側サドル56側が浮き上がるのを防止するよ
うにしている。
【0057】また、第2のガーダ28は、第1のガーダ
26の両端部に設けられたストッパ94、96及びリミ
ットスイッチ98、100に中央側サドル54または第
2のガーダ28の端部が当接することで、第1のガーダ
26からの脱落が防止されるようになっている。
【0058】さらに、第2のガーダ28の張り出し側に
位置する壁面102には、第2のガーダ28の張り出し
端部104と対向する位置に、第2のガーダ28のX
1、X2方向の移動方向に沿って鏡等の反射体106が
設けられ、第2のガーダ28の張り出し端104には、
第2のガーダ28の張り出し限度位置を検出する移動位
置検出手段としての距離センサ108が設けられてい
る。
【0059】そして、第2のガーダ28が第1のガーダ
26に沿って矢印X2方向に移動し、張り出し端部10
4が壁面102に近づくと、距離センサ108が反射体
106を検出して、張り出し方向への移動を停止させる
ようになっている。
【0060】このとき、第1のガーダ26は、矢印X
1、X2方向への移動ができないように制限され、第2
のガーダ28と壁面102との干渉を防止するようにな
っている。
【0061】走行ホイスト30は、第2のガーダ28に
吊り下げ支持され、第2のガーダ28に沿って図中矢印
Y1、Y2方向に移動可能にされている。
【0062】具体的には、走行ホイスト30は、図3及
び図4に示すように、第2のガーダ28に沿って移動す
る走行部72と、被搬送物を吊り上げる巻き上げ部74
とを有し、操作ボックス114により操作されるように
なっている。
【0063】走行部72は、複数の走行ローラ76と、
この走行ローラ76を駆動する電動モータ78とを有
し、走行ローラ76が第2のガーダ28のI形鋼48の
下側フランジ上を転動して走行可能にされている。
【0064】巻き上げ部74は、滑車80及びフック8
2を昇降させるワイヤ84と、ワイヤ84を巻き上げ、
巻き戻しする巻き胴86と、巻き胴を回転駆動する電動
モータ88とを有し、フック82に被搬送物を引っかけ
て吊り上げるようになっている。
【0065】また、ワイヤ84は、リミットスイッチ9
0により、過巻き上げが防止されるようになっている。
【0066】さらに、滑車80とフック82との間に
は、重量センサ92が設けられ、この重量センサ92に
より被搬送物の重量を検出して、一定荷重以上となった
場合に巻き上げを停止させるようにしている。
【0067】この重量センサ92としては、例えば、ロ
ードセル等を用いることができる。
【0068】また、重量センサ92の取付け位置は、前
述の位置に限らず、被搬送物の荷重を検出できる位置で
あれば種々の位置に設けることが可能である。
【0069】さらに、走行ホイスト30は、第2のガー
ダ28の両端部に設けられたストッパ110に走行部7
2が当接することで、第2のガーダ28からの脱落が防
止されるようになっている。
【0070】なお、第1のガーダ26、第2のガーダ2
8及び走行ホイスト30への電力供給は、天井に配設し
た絶縁トロリ線114から第1のガーダ26の図示せぬ
メッセンジャワイヤに支持されたキャプタイヤケーブル
116、第2のガーダ28の図示せぬメッセンジャワイ
ヤに支持されたキャプタイヤケーブル118により行わ
れるようになっている。
【0071】また、第1のガーダ26、第2のガーダ2
8及び走行ホイスト30の操作は、第1のガーダ26の
走行用サドル38から吊り下げられた操作ボタンボック
ス120から行われるようになっている。
【0072】この操作は、無線による遠隔操縦とするこ
とも可能である。
【0073】また、走行レール24の一端、図1中右端
側には、点検ホーム112が構築され、この点検ホーム
112上で天井クレーン装置20の点検等を行えるよう
になっている。
【0074】次に、この天井クレーン装置20の基本的
な動作状態について説明する。
【0075】まず、一対の走行レール24のスパンの範
囲内で、被搬送物を搬送する場合には、第2のガーダ2
8を第1のガーダ26に沿って矢印Y2方向に移動さ
せ、第1のガーダ26及び第2のガーダ28を重ね合わ
せた状態とする。
【0076】この状態で、第1のガーダ26を走行レー
ル24に沿って矢印X1またはX2方向に走行させて、
第2のガーダ28を目的の位置まで移動させる。
【0077】次いで、第2のガーダ28に沿って走行ホ
イスト30を矢印Y1、Y2方向に走行させて、被搬送
物上に移動させる。
【0078】そして、この位置で、走行ホイスト30の
巻き上げ部74を操作して、フック82を下ろし、被搬
送物を吊り上げる。
【0079】この状態で、第1のガーダ26を走行レー
ル24に沿って矢印X1、X2方向に走行させて第2の
ガーダ28を搬送位置まで移動させた後、走行ホイスト
30を第2のガーダ28に沿って走行させて荷下ろし位
置まで移動させ、その位置でフック82を下ろして被搬
送物を外せば、一対の走行レール24のスパンの範囲内
における搬送を行うことができる。
【0080】次に、一対の走行レール24のスパンの範
囲外において被搬送物を搬送する場合、例えば走行レー
ル24のスパンの範囲外にあるセグメント16を立坑の
資材投入開口14へと搬送する場合には、まず、第1の
ガーダ26を走行レール24に沿って矢印X1、X2方
向に走行させて、第2のガーダ28を目的のセグメント
16対応位置まで移動させる。
【0081】次いで、第2のガーダ28を、第1のガー
ダ26に沿って矢印Y1方向へと走行させて、第2のガ
ーダ28が目的のセグメント16上に達するまで、第1
のガーダ26に対し第2のガーダ28を矢印Y1方向に
張り出させる。
【0082】この場合、第2のガーダ28の張り出し方
向への移動に際しては、張り出し限界位置で距離センサ
108が反射体106を検出して第2のガーダ28を停
止させるため、第2のガーダ28が壁面102に干渉す
ることはない。
【0083】また、第2のガーダ28の張り出し時に
は、浮き上がり防止ローラ70が第1のガーダ26の下
面に当接しているため、第2のガーダ28の張り出し側
と反対側の端部が浮き上がることが無く、確実な走行状
態を確保することができる。
【0084】次に、この状態で、第2のガーダ28に対
して走行ホイスト30を矢印Y1方向に走行させて、走
行ホイスト30を目的のセグメント16上に位置させ、
フック82を下ろして目的のセグメント16を吊り上げ
る。
【0085】次いで、第2のガーダ28が壁面102と
干渉しそうな場合には、第2のガーダ28を矢印Y2方
向に退行させて、走行レール24に沿って矢印X2方向
に第1のガーダ26を走行させ、第2のガーダ28を資
材投入開口14対応位置に移動させた後、第2のガーダ
28を矢印Y1方向に走行させて、走行ホイスト30を
資材投入開口14上に移動させる。
【0086】そして、この状態で、フック82を下ろ
し、セグメント16を資材投入開口14から立坑内へと
搬入して荷下ろしを行えばよい。
【0087】立坑内から被搬送物を搬出する場合には、
前述と逆の操作を行えばよい。
【0088】このように、狭く、しかも、変形した用地
においても、第1のガーダ26に対して第2のガーダ2
8を張り出させることにより、いかなる位置にも被搬送
物を確実に搬送することが可能となる。
【0089】また、搬送途中に垂直コンベア等の障害物
がある場合にも、第2のガーダ28を第1のガーダ26
側に一時退行させることにより容易に障害物をさけて移
動することが可能である。
【0090】さらに、この天井クレーン装置20は、用
地の平面形状にかかわりなく、いかなる形状の用地にも
標準的に使用可能したもので、例えば、図6及び図7に
示すようなほぼ台形の用地に用いる場合には、中央に平
行な一対の走行レール24を配設し、この走行レールに
沿って移動する第1のガーダ26に対して、第2のガー
ダ28を第1のガーダ26の両端部から張り出し可能に
している。
【0091】この場合、第2のガーダ28には、端部側
サドル56及び浮き上がり防止ローラ70が両端部に配
設され、一方の端部が張り出し状態にあるとき、他方の
端部側の端部側サドル56が第1のガーダ26上を走行
し、かつ、浮き上がり防止ローラ70が張り出し側と反
対の端部の浮き上がりを防止するようになっている。
【0092】また、図8及び図9に示すような方形状の
用地の場合には、第1のガーダ26と第2のガーダ28
とを重なり状態で固定して、走行レール24に沿って移
動可能にしている。
【0093】このように、いかなる形状の用地に対して
も標準的に用いることができる。
【0094】さらに、天井クレーン装置20のX方向へ
の移動に際し、予め第1のガーダ26と第2のガーダ2
8の移動量・移動速度を設定しておくことにより、両者
を同時に移動制御することも可能である。
【0095】すなわち、図1において、天井クレーン装
置20がPの位置(第2のガーダ28が防音ハウス12
の壁面102の近傍まで張り出している状態)からQの
位置へ移動する場合を考える。
【0096】走行レール24と壁面102のなす角度
(すなわち多角形ABCDEFにおける辺ABと辺DE
とがなす角度)をθとすると、P→Q間のX2方向への
移動量xに対して、第2のガーダ28は、壁面102に
当接しないように、 y=x・tanθ の距離だけ、少なくともY2方向へ移動させる必要があ
る。
【0097】この場合、第1のガーダ26及び第2のガ
ーダ28の各々の移動速度をV1,V2とすれば、天井
クレーン装置20のX2方向への移動に際して、第2の
ガーダ28のY2方向への移動速度を次式で制御するこ
とができる。
【0098】V2=V1・tanθ 本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内において、種々の形態に変形可能
である。
【0099】例えば、前記実施の形態においては、発進
立坑用の用地に本発明の天井クレーン装置を用いた場合
について説明したが、この例に限らず、工場や倉庫など
の作業領域においても適用することが可能である。
【0100】この場合、狭小で変形した工場や倉庫に適
用することで、作業領域の形状にかかわりなく、いかな
る場所にも被搬送物を搬送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る天井クレーン装置
を示す全体平面図である。
【図2】図1の矢視II方向からみた正面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】ほぼ台形状の用地に天井クレーン装置を適用し
た状態を示す概略平面図である。
【図7】図6の矢視VII方向からみた正面図である。
【図8】ほぼ方形状の用地に天井クレーン装置を適用し
た状態を示す概略平面図である。
【図9】図8の矢視IX方向からみた正面図である。
【符号の説明】
20 天井クレーン装置 24 走行レール 26 第1のガーダ 28 第2のガーダ 30 走行ホイスト 46、68 サイドローラ 70 浮き上がり防止ローラ 92 重量センサ 108 距離センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 洋一 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 山田 知海 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 安本 匡剛 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 中村 幸之助 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 斎藤 功郎 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 田畑 覚士 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 亀田 裕康 東京都中央区明石町6番4号 石川島運搬 機械株式会社内 Fターム(参考) 3F202 BA02 BA09 CE02 CE08 3F203 CA02 CC02 DA02 DA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に平行に配設された一対の走行レー
    ルと、 前記走行レールに掛け渡され、前記走行レールに沿って
    移動可能にされた第1のガーダと、 前記第1のガーダに支持され、前記第1のガーダに沿っ
    て移動可能にされ、端部が前記第1のガーダの端部より
    張り出し可能にされた第2のガーダと、 前記第2のガーダに沿って移動可能に設けられた巻き上
    げ手段とを有することを特徴とする天井クレーン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第2のガーダは、前記第1のガーダに吊り下げ支持
    されると共に、前記第2のガーダの張り出し側と反対側
    の端部付近に、前記第1のガーダに当接して浮き上がり
    を防止する浮き上がり防止手段が設けられていることを
    特徴とする天井クレーン装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記浮き上がり防止手段は、前記第2のガーダの両端部
    付近に設けられ、前記第2のガーダは前記第1のガーダ
    の両端部から張り出し可能にされていることを特徴とす
    る天井クレーン装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記巻き上げ手段は、前記第2のガーダに沿って走行可
    能にされた走行ホイストとされていることを特徴とする
    天井クレーン装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記巻き上げ手段には、被搬送物の重量を検出して一定
    荷重以上で巻き上げを停止させる重量センサが設けられ
    ていることを特徴とする天井クレーン装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記第2のガーダは、前記第2のガーダの張り出し限度
    位置を検出して前記第2のガーダを停止させる移動位置
    検出手段を有することを特徴とする天井クレーン装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記第2のガーダには、前記第1のガーダの両側面に当
    接するサイドローラが設けられていることを特徴とする
    天井クレーン装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069117A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Taisei Corp 構造物解体方法
JP2012127131A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Taisei Corp 構造物解体方法および構造物解体システム
JP2013107772A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Super Tool Co Ltd 天井クレーン

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