JP2001233031A - 軌陸車 - Google Patents

軌陸車

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JP2001233031A
JP2001233031A JP2000104086A JP2000104086A JP2001233031A JP 2001233031 A JP2001233031 A JP 2001233031A JP 2000104086 A JP2000104086 A JP 2000104086A JP 2000104086 A JP2000104086 A JP 2000104086A JP 2001233031 A JP2001233031 A JP 2001233031A
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JP
Japan
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idler
axle
rear iron
track
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JP2000104086A
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Tatsuo Suzuki
達雄 鈴木
Hiroshi Tsujito
比呂志 辻戸
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Suzuki Shoji KK
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Suzuki Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドラーを介して後部タイヤの回転力を後
部鉄輪に伝達させる軌陸車において、後部鉄輪、アイド
ラーの車軸及び軸受けの強度の増大を図る。 【解決手段】後部鉄輪と、アイドラーとの車軸を、後部
鉄輪及びアイドラーの付け部の車軸を分断し、各端部を
フランジ付き継ぎ手にて結合し同一車軸に形成すると共
に、後部鉄輪とアイドラーの軸受けに、車体中心側に複
列外向き円錐コロ軸受けを、外側に単列外向き円錐コロ
軸受けを配設し、車軸に対し後部鉄輪及びアイドラーを
独立して回転可能に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路上又は軌道の
何れかを選択して走行できる軌陸車に関し、特に、車体
フレームの後方側より回転して張り出し後部タイヤと接
するアイドラーと、アイドラーの回転で後部タイヤと同
回転する後部鉄輪とを設けた軌陸車の改良であって、軌
道走行時における後部鉄輪の強度の増大を図ったもので
ある。
【0002】
【従来の技術】出願人は、先に、軌道上を走行するため
の軌道鉄輪を備えた軌道作業車の鉄輪が作動しなくなっ
た場合の軌陸車の持上げ支持装置を出願した。 (特願平11−249154号)これは軌道鉄輪が作動
しなくなった場合の軌道鉄輪以外による対策であって、
軌道鉄輪が作動しなくなる原因やその対策については言
及しなかった。その出願内部に、車体フレームの後方側
より回転して張り出し後部タイヤと接するアイドラー
と、アイドラーの回転で後部タイヤと同回転する後部鉄
輪とを設けた軌陸車であって、車体フレームの後方側よ
り回転して張り出し後部タイヤと接するアイドラーと、
アイドラーの回転で後部タイヤと同回転する後部鉄輪と
を設けた軌陸車を開示した。この具体的構造を、図9乃
至図11を用いて説明する。軌陸車Aは、一般道路上を
走行するトラック(又はダンプ)車両をベースとして構
成されており、このため、車体の前後左右にはそれぞれ
タイヤ4、5が取付けられている。図中、11は車体フ
レーム、12は荷台、13はキャビン、14は左右一対
に垂直に固定されたアウトリガー装置、40は軌道を示
す。車体の前後左右にはそれぞれ鉄輪6、9が鉄輪作動
機構7、10によって張り出し(下降)、格納(上昇)
自在に取付けられている。後部鉄輪9と後部タイヤ5と
の間にアイドラー8を介在して、後部タイヤ5の回転力
を後部鉄輪9に同回転方向で伝達させている。後部鉄輪
9とアイドラー8は、鉄輪作動機構10に一体に取付け
られている。
【0003】後部鉄輪9は、車軸20に対し自由に円滑
に回転できるよう車軸20上の軸受けとしてボールベア
リング21を設けている。又、後部鉄輪9にはアイドラ
ー8と接するゴムローラー7が一体的に固定されてい
る。ゴムローラー7の表面はゴム材の表層7aである
が、内部はアイドラー8の回転力を伝達させるために略
円筒状の鋼製の芯材7bで形成されている。図中、7c
は基部、7dはリブである。又、ゴムローラー7の基部
7cの車軸面にはボールベアリング41を設けている。
更にゴムローラー7が鉄輪9や車軸20から外れないよ
うに、保持板42でボルト36締めされている。ゴムク
ローラー7の鉄輪9への固定は植設したボルト36にナ
ット37で固定する。ボールベアリング41間にグリー
ス溜り18を設け、グリースを軸受けのボールベアリン
グ41内に潤滑させる。17はベアリング41の外部の
シーリング材である。アイドラー8は、後部鉄輪駆動装
置15のブラケット38にボールベアリング17にて回
転可能に軸支された1本の車軸21の両端にボルト36
にて固定されている。アイドラー8の表面は、後部タイ
ヤ5と接するゴム材の表層8aで、内部は後部タイヤ5
の回転力を伝達させるために略円筒状の鋼製の芯材8b
で形成され、アイドラーの車軸21に内リング49を介
して固定されている。図中、48はアイドラー8が軸方
向に移動しないように設けたカラーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造は、後部鉄輪
9とアイドラー8とを一体に設けた後部鉄輪作動機構1
5を油圧シリンダーを介して後方側より回転して下降さ
せ、後部タイヤ5にアイドラー8を接して後部鉄輪9を
後部タイヤ5と同方向に回転させる。即ち、後部タイヤ
5とアイドラー8ゴムローラー7との摩擦力で後部タイ
ヤ5の回転動力を後部鉄輪9に伝達するものである。従
って、この構造は、軌陸車を通常一般道路の前進状態に
するだけで後部鉄輪を後部タイヤと同回転させる利点を
備えている。
【0005】しかし、車軸20が一本で形成し後部鉄輪
作動機構15から各端部が左右に突出し自由端となっ
て、その自由端側に後部鉄輪9が車軸に対し回転可能に
支持され、アイドラー8が車軸と一体に回転可能に支持
されている。後部鉄輪9を軌道19上に載置すると、後
部タイヤ5が受ける車両荷重を代って後部鉄輪9が受け
るが、後部鉄輪作動機構15を経て車軸で軌陸車Aの後
部車両荷重Fを受け、更に、車軸の端部側の後部鉄輪9
で受ける。一方、後部鉄輪9は後部タイヤ5に常接させ
るため、後部鉄輪作動機構15の油圧シリンダーにより
車軸20ごと矢印Y方向へ押圧力が加わり、車軸20の
自由端に取付くゴムローラー7がアイドラー8をY方向
に圧して、アイドラー8を後部タイヤ5に摩擦力を得る
ようにしている。後部鉄輪の取付く車軸20は、軌陸車
Aの後部荷重Fと、アイドラー8の後部タイヤへ常接さ
せる押圧力Yと、更に後部タイヤ5の摩擦による回転力
とが加わり、走行時に、車軸の自由端側には、過大な曲
げモーメントが生じ、車軸や軸受けの内部応力の限界を
超え、軸受けを構成する外輪、内輪、保持器が変形して
ボールベアリングの円滑なころがり接触ができず、グリ
ースによる油膜の切れ、外輪、内輪、保持器とボールベ
アリングとのすべり摩擦によって車軸の温度が上昇し、
車軸がフレーキング、ピッチング、クリープ、焼き付け
等の損傷が生じる虞があり、一方の車軸と軸受けとが円
滑にころがり摩擦が生じないと、他方の車軸と軸受けは
独立したころがり摩擦とはいえ円滑なころがりができ
ず、軌道上の鉄輪は円滑な転動ができず、特に、鉄輪の
軌道との接点に過大な集中荷重がかかりこの部位の車軸
と軸受けが変形損傷する虞がある。又、アイドラーは、
後部タイヤと後部鉄輪とで圧縮荷重を受け、アイドラー
の軸受けも同様に損傷しやすい。又、アイドラーは1本
の車軸に固定しブラケットに回転可能に取付けられてい
るので、左右の一方のアイドラーが、他方のアイドラー
より回転が遅いと他方のアイドラーは車軸に一体的に固
定されているため、回転せずスリップし、車軸21は捩
り応力による疲労に起因し×部で車軸が破壊される虞が
ある等が判った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体フレーム
の後方側より回転して張り出し後部タイヤと接するアイ
ドラーと、アイドラーの回転で後部タイヤと同回転する
後部鉄輪とを設けた軌陸車を基本構造とし、上記問題点
を解決させ、強度の増大を図った軌陸車の改良構造を提
供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1は、原動機等を搭載した
車体と、車体の前後に軸支された道路走行用タイヤと、
車体の前後に軸支され油圧シリンダーを介して回動し、
格納又は張り出しをする軌道走行用鉄輪とを有し、軌道
走行用鉄輪のうち後部鉄輪はアイドラーを介在して後部
タイヤの回転力にて後部鉄輪を同方向に回転させる軌陸
車において、後部鉄輪及びアイドラーの付け部の車軸を
分断し、各端部をフランジ付き継ぎ手にて結合すると共
に、後部鉄輪及びアイドラーの車軸面に車体中心側には
複列外向き円錐コロ軸受けを、外方には単列外向き円錐
コロ軸受けを配設し、車軸に対し後部鉄輪及びアイドラ
ーを独立して回転可能に形成した。
【0008】後部鉄輪とアイドラーの車軸の端部をフラ
ンジ付き継ぎ手で互いに強固に結合したので、フランジ
による接触面が広くなり、軸荷重、軸の捩り応力に耐す
る強度が増す。
【0009】後部鉄輪とアイドラーの車軸面に配設する
軸受けに、円錐コロ軸受け(別名テーパーベアリングと
いう)を両端側に設け、車体中心側には、円錐コロ軸受
けも単列円錐ころ軸受けを互いに背面合わせにした状態
で2個のカップを一体化した複列軸受けの複列外向き円
錐コロ軸受け(所謂、ダブルのペーパベアリング)を設
け、外方には、単列円錐コロ軸受けを正面を外側にした
単列外向き円錐コロ軸受け(所謂、シングルのペーパー
ベアリング)を設ける。
【0010】円錐コロ軸受けは、斜めに配設した複数個
のコロと、コロを挟む内輪のコーンと外輪のカップと、
コロを保持する保持器とからなる。コロは車軸に固定、
コーンは後部鉄輪及びアイドラーと一体の内リングに固
定する。
【0011】潤滑剤としてのグリースは、コロ、カッ
プ、コーン、保持器の転がり接触面に油膜層を形成し、
各部分が直接接触していない状態にするものである。グ
リースとしては、耐久性のあるモリブデン(イモグリー
スとも言う)の増ちょう剤を用いる。グリースはペーパ
ーベアリング間のグリース溜めに詰める。
【0012】後部タイヤにアイドラーが接して、後部タ
イヤの正回転(後部タイヤの前進方向を正回転とする)
で、アイドラーが逆回転し、アイドラーと接するコムロ
ーラーが正回転し、コムローラーと一体に固定した後部
鉄輪を正回転させる。
【0013】請求項2は、一端が車体フレームに軸支し
他端側に後部鉄輪を回転可能に支持する支持部材に起立
部を立設し、車体フレームの起立部と対設した位置に起
立部と接する垂下部を立設し、後部鉄輪を張り出したと
き起立部と垂下部とが合致した位置に、貫通孔を形成
し、貫通孔内にロックピンを挿入して後部鉄輪を張り出
し位置を固定した。
【0014】後部鉄輪を後方より回転して張り出し、後
部タイヤの全荷重を後部鉄輪が担う場合、軌陸車の後部
荷重に、油圧シリンダーによる後部鉄輪の支持部材の押
圧力が加わって、後部鉄輪の軸受けに加わる過大な押圧
力を抑止できるように、後部鉄輪作動機構が所定の角度
に回転したら停止するロックピンを起立部と垂下部との
合致した貫通孔に挿入した。後部鉄輪の後部タイヤ側へ
の回転力を抑止することにより、後部タイヤと後部鉄輪
及びゴムローラーとに挟まれたアイドラーの圧縮応力度
も小さくなる。尚、ロックピンの挿入、抜き取りは運転
作業者が行う。
【0015】請求項3は、アイドラーと後部鉄輪とが直
接接しないように、アイドラーと後部鉄輪とを離間さ
せ、後部鉄輪を後部タイヤと同回転にした構造である。
後部鉄輪を後部タイヤと同回転させるために、アイドラ
ーの車軸と後部鉄輪の車軸との間に中間回転軸を設け
る。即ち、アイドラーの車軸に、アイドラーと一体に回
転する駆動ギアを設け、中間回転軸に、駆動ギアと噛合
う被動ギアと、被動ギアと一体に回転する第一スプロケ
ット部とを設け、後部鉄輪の車軸に、後部鉄輪と一体に
回転する第二スプロケット部を設け、第一スプロケット
部と第二スプロケット部とにチェーンを巻き掛け、巻き
掛け伝動とした。
【0016】車体フレームに枢着した回転軸を中心に回
転する後部鉄輪作動機構に、アイドラーの車軸と後部鉄
輪の車軸と、更に、アイドラーの車軸と後部鉄輪の車軸
との間に中間回転軸が支持されている。アイドラーの車
軸には駆動ギアが設けられ、中間回転軸には駆動ギアと
噛合する被動ギアと第一スプロケット部が設けられ、後
部鉄輪の車軸には第二スプロケット部が設けられてい
る。支持部材は油圧シリンダーの一端を軸支し後部鉄輪
作動機構を形成する。後部鉄輪軸にはアイドラーと接し
て回転し後部鉄輪に回転力を伝達するゴムローラーが無
い。第一スプロケット部と第二スプロケット部にチェー
ンを巻掛けし、後部鉄輪に後部タイヤと同回転する回転
力を伝達する。
【0017】後部タイヤにアイドラーが接して、後部タ
イヤの正回転(後部タイヤの前進方向を正回転とする)
でアイドラーが逆回転し、駆動ギアがアイドラーと同軸
で同じく逆回転し、中間回転軸上の伝動ギアを正回転さ
せ、更に正回転の第一スプロケット部からチェーンを介
して第二スプロケット部を正回転し、後部鉄輪を正回転
させる。
【0018】チェーンは1個でも複数個でもよい。例え
ば3個の場合、各スプロケットを各3個に併設し3個の
チェーン(3連)を巻掛けする。仮に1個が破損しても
他の2個にて作動させることができ、走行回転を確実に
伝達する。
【0019】後部タイヤに接するアイドラーの車軸心
は、後部タイヤの車軸心と後部鉄輪の車軸心とを結んだ
中心線に対し、若干、軌道側(下方)にずらした方が、
進向方向に回転する後部タイヤへの食い込みがよく、後
部鉄輪への回転力の伝達精度が向上する。
【0020】後部タイヤと接してタイヤの回転力を後部
鉄輪に伝達する後部鉄輪と一体のゴムローラーにも、そ
の車軸面に車体中心側には、円錐コロ軸受けも単列円錐
ころ軸受けを互いに背面合わせにした状態で2個のカッ
プを一体化した複列軸受けの複列外向き円錐コロ軸受け
を設け、外方には、単列円錐コロ軸受けを正面を外側に
した単列外向き円錐コロ軸受けを設ける。
【0021】
【実施例】本発明の具体的構造を図をもって説明する。
図1乃至図6を第一実施例として説明する。図2、図3
は、図1のI−I断面の後部鉄輪、後部鉄輪に固定した
ゴムローラーと車軸を示すものである。図2の車軸は、
後部鉄輪の軸がテーパー付き車軸であり、図3の車軸
は、後部鉄輪が単一径の車軸である。各車軸20は、後
部鉄輪9の付け部を分離し、各端部はフランジ付き継ぎ
手16でボルト36、ナット37の締結手段を介して互
いに結合されている。ボルトはせん断力が働くので数本
使用する。車軸20は3分割20a、20b、20bさ
れ、互いに結合して1本の車軸を形成する。フランジ付
き継ぎ手16で結合することにより車軸の強度、特に後
部鉄輪の付け部を補強する。後部鉄輪9の軸受けに、テ
ーパーベアリング10を配設した。テーパーベアリング
10の個数は、車両中心側はダブルにし、外側はシング
ルに配設した。ダブルの配設は、複列外向き円錐コロ軸
受け10Aで、正面を外側にし背中合わせにする。ここ
で言うテーパーベアリングの正面とは、コロの傾斜が内
向きの面側をいう。シングルは単列円錐コロ軸受け10
Bで正面を外側にする。図1の場合は、単列円錐コロ軸
受け10Bの径は、複列外向き円錐コロ軸受け10Aの
径より小さい。17はシーリング部材、18はグリース
溜り、43は車軸に固定したストッパーである。尚、ス
トッパー43にかえて車軸にネジを刻設しネジ付きエン
ドプレートで固定してもよい。図1の車軸20にテーパ
ーを設けると、鉄輪の取付け、取り外しの作業性が容易
となる利点がある。
【0022】ゴムローラー7の表面は、後部タイヤと接
するゴム質の表層7aで、内部は略円筒状でかつ底部を
有し、更に軸受け部とリブとを一体に形成した鋼製の心
材7bで形成される。心材7bは後部鉄輪9に植設した
ボルト36にナット37を介して固定、又は図示しない
が心材7bを後部鉄輪9に溶接にて固定されている。図
中、19は後部鉄輪9と、ゴムローラー7とに一体に固
定した各内リングである。42は締結手段のボルト36
を介して車軸20に固定し、車軸20と一体に回転して
ゴムローラー7の脱落を防ぐ保持板である。ゴムローラ
ー7の軸受けも後部鉄輪9と同じくテーパーベアリング
10を配設した。テーパーベアリング10の個数は、車
体中心側はダブルにし、外側はシングルに配設した。ダ
ブルの配設は、複列外向き円錐コロ軸受け10Aで、正
面を外側にし背中合わせにする。シングルは単列円錐コ
ロ軸受け10Bで正面を外側にする。
【0023】図1のII−II断面を示す図6のアイド
ラー8も、後部鉄輪9の車軸20および軸受けと同じに
形成する。即ち、車軸21をアイドラー8の付け部で分
離して3分割21a、21b、21bし、その端部をフ
ランジ付き継ぎ手16、16にて結合し一本の車軸21
を形成する。又、軸受けのベアリングも後部鉄輪9と同
じくテーパーベアリング10を採用し、テーパーベアリ
ング10の個数を車体中心側はダブルで、外側はシング
ルで配設する。即ち、アイドラー8も車軸21に対し回
転可能に形成する。図中、8aは後部タイヤと接触する
ゴム材の表皮層、8bは表層を一体に貼り付け支持する
底部を有する心材、44は心材6bに固定の筒状の内リ
ングで軸受けを支持する。42は保持板で車軸21にボ
ルト36を介して固定し、固定した車軸21に対し、回
転する内リング44と軸受けが外れないように保持す
る。又、43はアイドラー6が車軸21から移動しない
ように車軸に溶接等で固定したストッパー部である。
尚、ストッパー43にかえて車軸にネジを刻設しネジ付
きエンドプレートで固定してもよい。38は車軸40を
支持する後部鉄輪作動機構15より吊下げたブラケット
である。
【0024】図4、図5に示す27は、軌陸車Aの車体
フレーム11に固定し下方に延びた垂下部である垂下板
である。28は後部鉄輪9を油圧シリンダー24を介し
て回転可能に支持する後部鉄輪作動機構15に上方に突
設した起立部である起立板である。後部鉄輪作動機構1
5は、この例では板状で記載している。従って、板状を
補強するためにリブ15bを形成する。後部鉄輪作動機
構15の一端は、左右の車体フレーム11の下部に設け
たブラケット46に軸47を介して枢着されている。
又、後部鉄輪作動機構15の他端側には、車軸20を介
して後部鉄輪9が回転可能に設けられ、更に、油圧シリ
ンダー24の端部が回転可能に設けられている。油圧シ
リンダー24の他端は、車体フレーム11に枢着されて
いる。起立板28と垂下板27とは車体の両側に設け、
互いに摺接し後部鉄輪9が図5の如く軌道40上に載っ
たとき、合致する貫通孔29、30を起立板28と垂下
板27とに設ける。又、各貫通孔29、30に挿入する
ロックピン25を車体フレーム11に強靭な紐26等で
保持する。又、後部鉄輪作動機構15の下部にブラケッ
ト38を介して配置したアイドラー8の車軸21は、図
5に示すように、アイドラー8が後部タイヤ5に食い込
み易くなるよう後部タイヤ5の軸心と後部鉄輪9の軸心
とを結ぶ中心線Lより若干下方に位置させる。
【0025】本発明の第一実施例の軌陸車Aが一般道路
39面を走行するときは、図4の如く、後部鉄輪9と、
ゴムローラー7と、アイドラー8とを支持する後部鉄輪
作動機構15は、油圧シリンダー24を介して持ち上げ
られ、後部タイヤ5と非接触状態にある。軌陸車Aの後
部荷重Fは後部タイヤ5で受ける。
【0026】次に、軌陸車Aを軌道40上で走行させる
には、図示しないが、前部タイヤと後部タイヤを軌道に
沿って前部鉄輪と後部鉄輪とを軌道上に位置させ、油圧
シリンダーにて前後の鉄輪を下降させ、鉄輪を軌道上に
載せる。後部鉄輪9は、図5の軌道40上で油圧シリン
ダー24を介して後部鉄輪作動機構15を軸47を中心
にして時計方向に回転させ、後部タイヤ5を軌道40よ
り浮かせ、後部鉄輪9を軌道40上に載せ、後部タイヤ
5の受けた軌陸車Aの後部荷重を後部鉄輪9が代わって
受ける。続いて、油圧シリンダー24の押圧力でY方向
に更に回転して、アイドラー8を後部タイヤ5に押圧さ
せる。所定の押圧力に達したら、丁度、垂下板37と起
立板38とに穿設した貫通孔29、30が合致する。そ
して貫通孔29、30にロックピン25を挿入する。
【0027】軌陸車Aの駆動輪である後部タイヤ5の前
進方向に回転する正回転力は、後部タイヤ5に直接接す
るアイドラー8によって逆回転にて伝達され、更に、ア
イドラと接するゴムローラー7に正回転で伝達され、続
いて、コムローラー7に固定した後部鉄輪9に正回転で
伝達される。従って、後部鉄輪9は後部タイヤ5と同方
向に回転する。
【0028】ロックピンで後部鉄輪9とアイドラー8の
後部タイヤ5への押圧力Yを所定の大きさで抑止するの
で、後部鉄輪9で軌道40上を走行中、後部タイヤ5へ
の押圧力も過度にならない。勿論、アイドラー8は後部
タイヤ5との摩擦力にて後部タイヤ5の回転力は伝達す
る。
【0029】各車軸20、21にフランジ付き継ぎ手1
6を設けて補強したので、後部鉄輪9の車軸に過大な荷
重がかり曲げやせん断を同時に受けても十分耐えられ
る。更に、後部鉄輪9の車体中心側の車軸20にダブル
のテーパーベアリングを配置したので、軸受けが衝撃荷
重等の過大荷重を受けても軸受けが変形等せず通常のこ
ろがり摩擦を維持する。又、軌陸車の後部荷重を後部タ
イヤ5に代わって後部鉄輪9が受けても、車軸の端部が
補強され、後部鉄輪9の軸受けも補強されるので、後部
鉄輪9の車軸20やアイドラー8の車軸40に集中応力
が発生しにくい。上記例は、ゴムローラーにもダブルの
テーパーベアリングを配置した構造で説明したが、車両
の重量にあわせて後部鉄輪とアイドラーだけにしてもよ
い。
【0030】次に、第二実施例を図7、図8を用いて説
明する。この例は、後部鉄輪作動機構15に軸支する後
部鉄輪9の車軸20と、アイドラー8の車軸40とをS
寸法離間させ、更に、本発明の基本構造である後部鉄輪
9が後部タイヤ5と同方向に回転させるために、アイド
ラー8の車軸21と後部鉄輪9の車軸20との間に中間
回転軸22を設ける。アイドラー8の車体中心側の車軸
21にアイドラー8と同回転する駆動ギア31を設け、
中間回転軸22にこの駆動ギア31と噛合う被動ギア3
2と3個の併設した第一スプロケット33を設け、後部
鉄輪9に3個の併設した第二スプロケット34を設け、
第一スプロケット33と第二スプロケット34に三連チ
ェーン35を巻き掛けした。尚、中間回転軸22は後部
鉄輪作動装置15に軸受けを介して回転可能に取付け、
被動ギア32と第一スプロケット33は中間回転軸22
に固定する。又、第二実施例にはゴムローラーがない。
【0031】本発明の第二実施例の軌陸車Aが一般道路
39面を走行するときは、図7の如く、後部鉄輪9と、
アイドラー8等を支持する後部鉄輪作動機構15は、油
圧シリンダー24を介して持ち上げられ、後部タイヤ5
と非接触状態にある。この場合、軌陸車Aの後部荷重は
後部タイヤ5で受ける。
【0032】次に、軌陸車Aを軌道40上で走行させる
には、図示しないが、前部タイヤと後部タイヤを軌道に
沿って前部鉄輪と後部鉄輪を軌道上に位置させ、油圧シ
リンダーにて前後の鉄輪を下降させ、鉄輪を軌道上に載
せる。後部鉄輪9は、図8の軌道40上で油圧シリンダ
ー24を介して後部鉄輪作動機構15を軸47を中心に
して時計方向に回転させ後部タイヤ5を軌道40より浮
かせ、後部鉄輪9を軌道40上に載せ、後部タイヤ5の
受けた軌陸車の後部荷重を後部鉄輪9が代わって受け
る。続いて、油圧シリンダー24の押圧力でY方向に更
に回転して、アイドラー8を後部タイヤ5に押圧させ
る。
【0033】後部タイヤ5の前進方向に回転する正回転
力は、後部タイヤ5に直接接するアイドラー8によって
逆回転にて伝達され、更に、アイドラー8に固定し同回
転する駆動ギア31に伝達され、続いて、駆動ギア31
から中間回転軸22の被動ギア32に伝達されて被動ギ
ア32と一体に回転する第一スプロケット33を正回転
させ、更に、三連チェーン35に巻き掛けした後部鉄輪
9と同回転する第二スプロケット34を正回転させる。
従って、後部鉄輪9は後部タイヤ5と同方向に回転す
る。
【0034】第二実施例は、後部鉄輪9で軌道40上を
走行させる場合、アイドラー8は後部タイヤ5と後部鉄
輪9とによって挟圧されることがないので、アイドラー
8の圧縮応力は小さくなる。更に、第一実施例の垂下部
と起立部とロックピンを設けて確実に大きな荷重が加わ
らないようにしてもよい。
【0035】いずれもアイドラー8と後部鉄輪9は各車
軸20、21に対し独立して回転する。
【0036】軸受け内に充填するグリースは増ちょう剤
としてモリブデンを用いたモリブデングリースとする。
モリブデングリースは、繊維状で硬く粘性が強く、高温
でも解け難くベアリングの摩耗、劣化をより防止する。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上記のような形態で実施され
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0038】車軸をフランジ付き継ぎ手で補強したの
で、鉄輪の車体中心側の車軸の過大な荷重に対し損傷が
軽減される。
【0039】後部鉄輪、アイドラーの軸受け、特に、車
体中心側にダブルのテーパーベアリングを配置したの
で、軸受けの強度が増し、軸受けの破損が防げる。
【0040】又、ダブルのペーパーベアリングを背面合
わせの状態に設置したので、正面合わせの状態に比べ耐
モーメント荷重はより大きい。
【0041】後部鉄輪と、アイドラーとを車軸に対し独
立して回転可能としたので、車軸の捩じりによる破損が
なくなる。又、左右の後部鉄輪、アイドラーが互いに独
立に回転するので、カーブや傾斜の軌道が多くあっても
順応し軌陸車の各車軸及び軸受けには無理な応力を発生
させない。
【0042】軸受け内にモリブデングリースを充填した
ので、粘性が強く軸重が大きく軸受け温度が上昇しても
正常の潤滑状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の後部タイヤ、後部鉄輪等の要部を示す
部分斜視図である。
【図2】図1のI−Iの断面図である。
【図3】図2の車軸の他の例を示す断面図である。
【図4】第一実施例の軌陸車をタイヤで一般道を走行す
る状態を示す要部側面図である。
【図5】図4の軌陸車を鉄輪で軌道上を走行させる状態
を示す示す要部側面図である。
【図6】図1のII−IIの断面図である。
【図7】第二実施例の軌陸車をタイヤで一般道を走行す
る状態を示す要部側面図である。
【図8】図7の軌陸車を鉄輪で軌道上を走行させる状態
を示す示す要部側面図である。
【図9】軌陸車の全体側面図である。
【図10】図9のIII−IIIの断面図である。
【図11】図9のIV−IVの断面図である。
【符号の説明】
A 軌陸車 5 後部タイヤ 7 ゴムローラー 8 アイドラー 9 後部鉄輪 10 テーパーベアリング 10A 複列外向き円錐コロ軸受け 10B 単列外向き円錐コロ軸受け 11 フレーム 15 後部鉄輪作動機構 16 フランジ付き継ぎ手 17 シーリング材 18 グリース 19、44 内リング 20 後部鉄輪車軸 21 アイドラー車軸 22 中間回転軸 23、47 枢軸 24 油圧シリンダー 25 ロックピン 27 垂下部 28 起立部 29、30 貫通孔 31 駆動ギア 32 被動ギア 33 第一スプロケット 34 第二スプロケット 35 チェーン 38、46 ブラケット 42、45 保持板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機等を搭載した車体と、車体の前後
    に軸支された道路走行用タイヤと、車体フレームに軸支
    され油圧シリンダーを介して回動する鉄輪作動機構と、
    鉄輪作動機構に軸支され格納又は張り出しをする軌道走
    行用鉄輪とを有し、軌道走行用鉄輪のうち、後部鉄輪は
    アイドラーを介して後部タイヤの回転力にて後部鉄輪を
    同方向に回転させる軌陸車において、後部鉄輪及びアイ
    ドラーの付け部の車軸を分断し、各端部をフランジ付き
    継ぎ手にて結合すると共に、後部鉄輪及びアイドラーの
    車軸面に車体中心側には複列外向き円錐コロ軸受けを、
    外方には単列外向き円錐コロ軸受けを配設し、車軸に対
    し後部鉄輪及びアイドラーを独立して回転可能に形成し
    たことを特徴とする軌陸車。
  2. 【請求項2】 一端が車体フレームに軸支し他端側に後
    部鉄輪を回転可能に支持する後部鉄輪作動機構に起立部
    を立設し、車体フレームの起立部と対設した位置に起立
    部と摺接する垂下部を立設し、後部鉄輪を所定位置に張
    り出したとき、起立部と垂下部との合致した部位に各貫
    通孔を形成し、貫通孔内にロックピンを挿入して後部鉄
    輪の張り出し位置を固定したことを特徴とする請求項1
    記載の軌陸車。
  3. 【請求項3】 アイドラーに駆動ギアを設け、この駆動
    ギアと噛合う被動ギアの中間回転軸に第一スプロケット
    部を設け、後部鉄輪の車軸に第二スプロケット部を設
    け、第一スプロケット部と第二スプロケット部とにチェ
    ーンを巻き掛けしたことを特徴とする請求項1又請求項
    2記載の軌陸車。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005014313A1 (ja) 2003-08-06 2005-02-17 Hokkaido Railway Company デュアルモード車両、デュアルモード車両の走行方法、デュアルモード車両の輪重制御方法、走行モード変換用構造体及びデュアルモード交通システム
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