JP2001232787A - インクジェット記録装置及びプリンタドライバ - Google Patents

インクジェット記録装置及びプリンタドライバ

Info

Publication number
JP2001232787A
JP2001232787A JP2000044116A JP2000044116A JP2001232787A JP 2001232787 A JP2001232787 A JP 2001232787A JP 2000044116 A JP2000044116 A JP 2000044116A JP 2000044116 A JP2000044116 A JP 2000044116A JP 2001232787 A JP2001232787 A JP 2001232787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
ejection
drive waveform
ink jet
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000044116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001232787A5 (ja
Inventor
Atsushi Takaura
淳 高浦
Kenichi Ogata
賢一 尾方
Yasuyuki Okada
康之 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000044116A priority Critical patent/JP2001232787A/ja
Publication of JP2001232787A publication Critical patent/JP2001232787A/ja
Publication of JP2001232787A5 publication Critical patent/JP2001232787A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非吐出チャンネルでの内圧変動を効果的に防
止できない。 【解決手段】 インク滴を吐出させる吐出チャンネルに
対してインク滴を吐出させる第1駆動波形を印加すると
ともに、インク滴を吐出させない非吐出チャンネルに対
して第1駆動波形と同位相でインク滴を吐出させないで
振動板を変位させる第2駆動波形を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
及びプリンタドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プ
ロッタ等の画像記録装置(画像形成装置)として用いる
インクジェット記録装置において使用するインクジェッ
トヘッドは、インク滴を吐出するノズルと、このノズル
が連通する加圧室(吐出室、圧力室、加圧液室、液室、
インク流路等とも称される。)と、この加圧室内のイン
クを加圧するエネルギーを発生するエネルギー発生手段
とを備えて、エネルギー発生手段を駆動することでイン
ク流路内インクを加圧してノズルからインク滴を吐出さ
せる。
【0003】従来、加圧室内のインクを加圧するエネル
ギーを発生するエネルギー発生手段として、加圧室の壁
面を形成する振動板と電極とを平行に配置し、振動板と
電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形変
位させることで、加圧室内インクを加圧してインク滴を
吐出させる静電型のもの(特開平6−71882号公報
参照)が知られている。
【0004】ところが、静電型インクジェットヘッドを
駆動してインク滴を吐出させる場合、隣接するチャンネ
ル間のクロストークの問題が発生する。特に、インク滴
を吐出させる吐出チャンネル(噴射モードチャンネル)
に隣接しているインク滴を吐出させない非吐出チャンネ
ル(非噴射モードチャンネル)に着目すると、吐出チャ
ンネルにおける振動板の振動及び加圧室内のインク流動
の影響によって、非吐出チャンネルにおいても振動板が
振動し、加圧室内のインクが流動する。この状態で非吐
出チャンネルを駆動状態にすると、ノズル近傍における
インクメニスカス面の位置が安定していないために、吐
出速度や吐出量が不安定になる。特に、高画質化による
ノズルピッチの高密度化に伴なって加圧室間隔が狭くな
る傾向にあることから、クロストークが顕著になってき
ている。
【0005】従来、静電型インクジェットヘッドにおけ
る上述したようなクロストークを有効に防止する手段に
ついては知られていないが、圧電変換素子を用いるイン
クジェットヘッドにおいては、圧電変換素子間でのクロ
ストークを防止するため、例えば、特開平6−1435
62号公報に記載されているように、稼動変換素子に主
パルスを印加するととも、主パルスを印加しない非稼動
変換素子には補助パルスを印加することで、稼動変換素
子の振動による非稼動変換素子に生じる振動と逆位相の
振動を生じさせるようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た圧電変換素子のクロストークを防止するものにあって
は、静電型インクジェットヘッドにおけるクロストーク
を解消できないだけでなく、吐出チャンネル側からの圧
力波による非吐出チャンネルの内圧変動を防止すること
ができないという課題がある。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、非吐出チャンネルの内圧変動を抑制して画像品
質を向上した静電型インクジェットヘッドを搭載したイ
ンクジェット記録装置及びこのインクジェット記録装置
の駆動に用いるプリンタドライバを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置は、静電型イ
ンクジェットヘッドの吐出チャンネルに対してインク滴
を吐出させる第1駆動波形を印加するとともに、非吐出
チャンネルに対して第1駆動波形と同位相でインク滴を
吐出させないで振動板を変位させる第2駆動波形を印加
する構成としたものである。
【0009】ここで、第2駆動波形は、第1駆動波形よ
りも電圧値の低いパルス、或いは、第1駆動波形よりも
幅の狭いパルス、又は第1駆動波形よりも幅が狭く、か
つ電圧値の低いパルスとすることができる。また、第2
駆動波形は複数のパルスからなるものとすることもでき
る。さらに、非吐出チャンネルに隣接する吐出チャンネ
ルが複数のときにのみ第2駆動波形を印加することがで
きる。
【0010】本発明に係るプリンタドライバは、記録す
る描画データをビットマップデータに展開して、このビ
ットマップデータから予め定めた個数の吐出チャンネル
が隣接する非吐出チャンネルを抽出する手段を備えたも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機
構部の側面説明図である。
【0012】このインクジェット記録装置は、記録装置
本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キ
ャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録
ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカート
リッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、装置本
体1の下方部には前方側から多数枚の用紙3を積載可能
な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)4を抜
き差し自在に装着することができ、また、用紙3を手差
しで給紙するための手差しトレイ5を開倒することがで
き、給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送され
る用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像
を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙
する。
【0013】印字機構部2は、図示しない左右の側板に
横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイ
ドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で
紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ1
3にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する
本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッ
ドからなるヘッド14をインク滴吐出方向を下方に向け
て装着し、キャリッジ13の上側にはヘッド14に各色
のインクを供給するための各インクタンク(インクカー
トリッジ)15を交換可能に装着している。
【0014】ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬
送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装
し、前方側(用紙搬送方向下流側)を従ガイドロッド1
2に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ
13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ1
7で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19と
の間にタイミングベルト20を張装し、このタイミング
ベルト20をキャリッジ13に固定している。また、記
録ヘッドとしてここでは各色のヘッド14を用いている
が、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘ
ッドでもよい。
【0015】一方、給紙カセット4にセットした用紙3
をヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット
4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリク
ションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23
と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ
24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬
送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し
角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ロー
ラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転
駆動される。
【0016】そして、キャリッジ13の主走査方向の移
動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙
3を記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材
である印写受け部材29を設けている。この印写受け部
材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ
送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32
を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ロ
ーラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部
材35,36とを配設している。
【0017】また、キャリッジ13の移動方向右端側に
はヘッド14の信頼性を維持、回復するための信頼性維
持回復機構(以下「サブシステム」という。)37を配
置している。キャリッジ13は印字待機中にはこのサブ
システム37側に移動されてキャッピング手段などでヘ
ッド14をキャッピングされる。
【0018】次に、このインクジェット記録装置のヘッ
ド14を構成する液滴吐出ヘッドであるインクジェット
ヘッドの一例について図3及び図4を参照して説明す
る。なお、図3はインクジェットヘッドの長手方向の断
面説明図、図4は同ヘッドの短手方向の断面説明図、図
5は同ヘッドの流路部分の平面説明図である。
【0019】このインクジェットヘッドは、インク流路
基板41と、振動板42と、電極基板43と、ノズル板
44とを備え、液滴であるインク滴を吐出する複数のノ
ズル45、各ノズル45が連通する加圧室46、各加圧
室46にインク供給路を兼ねた流体抵抗部47を介して
連通する共通液室流路48などを形成している。
【0020】インク流路基板41は単結晶シリコン基板
を用いており、加圧室46及び共通液室流路48を形成
する凹部と、流体抵抗部47を形成する溝部と、ノズル
連通路49を形成する溝部とをエッチングで形成してい
る。このインク流路基板41に加圧室46の壁面の一部
をなす例えば導電性n型シリコン基板から形成した振動
板42を一体に設けている。
【0021】また、電極基板43は、n型又はp型の単
結晶シリコン基板を用いており、この単結晶シリコン基
板に熱酸化法などで酸化シリコン層(SiO2層)43a
を形成し、この酸化シリコン層43aに凹部51を形成
して、この凹部51の底面に沿って振動板42に対向す
る電極53を設け、振動板42と電極53との間にギャ
ップ54を形成し、振動板42と電極53とによって静
電アクチュエータを構成している。
【0022】なお、電極53表面にはSiO2膜などの酸
化膜系絶縁膜、Si34膜などの窒化膜系絶縁膜からな
る電極保護膜55を成膜しているが、振動板42の対向
面側に絶縁膜を形成することもできる。また、電極基板
43としてシリコン基板以外にも、ガラス基板、セラミ
ック基板等の絶縁物基板を用いることもできる。この場
合、前記凹部51はガラス基板、セラミック基板等の絶
縁部基板に形成する。
【0023】また、電極53は、反応性スパッタ法、C
VD法などによって形成できるチタン、タングステン、
タルタン等の金属とその窒化物、化合物等の高融点金
属、好ましくは窒化チタン、或いはP型又はN型の不純
物原子を含むシリコンからなる。
【0024】ここで、振動板42と電極53の対向面は
振動板短手方向で非平行状態としている。すなわち、電
極基板43の凹部51は底面を振動板短手方向で傾斜さ
せて形成し、この凹部51底面に電極53を形成するこ
とによって、振動板42の対向面に対して電極53の対
向面を傾斜させて非平行状態で対向させている。
【0025】したがって、振動板42と電極53との実
効的な間隔(電極保護膜55表面と振動板42との間
隔:実効ギャップ長)は、「0」から漸次増加するよう
に変化する。
【0026】ノズル板44は金属、樹脂、金属と樹脂の
複層構造体、ガラス板などで形成し、ノズル連通路49
を介して加圧室46に連通する複数のノズル45を形成
している。また、インク流路基板41には共通液室流路
48にインクカートリッジ15からインクを供給するた
めのインク供給穴56を有する連結部材57を接合して
いる。
【0027】このように構成したインクジェットヘッド
においては、振動板42を共通電極とし電極53を個別
電極として(逆でもよい。)、振動板42と電極53と
の間に駆動波形を印加することにより、振動板42と電
極53との間に静電力(静電吸引力)が発生して、振動
板42が電極53側に変形変位する。これにより、加圧
室46の内容積が拡張されて内圧が下がるため、流体抵
抗部47を介して共通液室流路48から加圧室46にイ
ンクが充填される。次いで、電極53への電圧印加を断
つと、静電力が作用しなくなり、振動板42はそれ自身
のもつ弾性によって復元する。この動作に伴い加圧室4
6の内圧が上昇し、ノズル連通路49を経て、ノズル4
5からインク滴が吐出される。再び電極に電圧を印加す
ると、再び静電吸引力によって振動板は電極側に引き込
まれる。
【0028】この場合、振動板42には電極53との間
の実効的なギャップ長(保護膜56の厚みを除く長さ)
が短い部分、このヘッドでは振動板42と電極53とは
保護膜56を介して接触している(実効ギャップ長=
0)ので、この部分から変位を開始し、それに伴なって
漸次振動板42と電極53とのギャップ長が短くなる。
したがって、振動板42の変位開始位置のバラツキが低
減するとともに、駆動電圧を低電圧化することができ
る。
【0029】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図6を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)80と、所要の固定
情報を格納したROM81と、ワーキングメモリ等とし
て使用するRAM82と、ホスト側から転送される画像
データをビットマップ展開する処理などを行うプリンタ
コントローラ83と、パラレル入出力(PIO)ポート
84と、入力バッファ85と、パラレル入出力(PI
O)ポート86と、波形生成回路87と、ヘッド駆動回
路88及びドライバ89等を備えている。
【0030】ここで、PIOポート84にはホスト90
のプリンタドライバ91によって画像データなどの各種
情報が転送されるとともに、図示しない操作パネルから
の各種指示情報、用紙の始端、終端を検知する紙有無セ
ンサからの検知信号、キャリッジ13のホームポジショ
ン(基準位置)を検知するホームポジションセンサ等の
各種センサからの信号等が入力され、またこのPIOポ
ート84を介してホスト側や操作パネル側に対して所要
の情報が送出される。
【0031】また、波形生成回路87は、D/A変換器
を用いてCPU80から与えられる電圧データをD/A
変換することにより、インクジェットヘッド40の振動
板50と電極55との間にインク滴を吐出させるエネル
ギーを発生する、つまり、振動板50をインク滴が吐出
するだけの変位量、タイミングで電極55側に変位させ
る電圧値V1の第1駆動波形と、振動板50と電極55
との間にインク滴を吐出させないで振動板50を振動さ
せるにとまるエネルギーを発生する、つまり振動板50
をインク滴が吐出しないで振動だけする変位量、タイミ
ングで電極55側に変位させる電圧値V2の第2駆動波
形とを発生する。
【0032】ヘッド駆動回路88は、PIOポート86
を介して与えられる各種データに基づいて、波形生成回
路87からの第1駆動波形及び第2駆動波形のいずれ
か、若しくは、第1駆動波形、第2駆動波形及び電圧値
0Vのいずれかを選択して、ヘッド14の各ノズル44
に対応するアクチュエータ手段(振動板50と電極5
5)に対して印加する。さらに、ドライバ89は、PI
Oポート86を介して与えられる駆動データに応じて主
走査モータ17及び副走査モータ27を各々駆動制御す
ることで、キャリッジ13を主走査方向に移動走査し、
搬送ローラ24を回転させて用紙3を所定量搬送させ
る。
【0033】次に、このように構成したインクジェット
記録装置の作用について図7以降をも参照して説明す
る。まず、波形生成回路87から出力する第1、第2駆
動波形について図7をも参照して説明する。
【0034】インクジェットヘッドの特定のチャンネル
をインク滴を吐出させる駆動状態(これを「吐出チャン
ネル」又は「噴射モードチャンネル」という。)とし、
この吐出チャンネルに隣接するチャンネルをインク滴を
吐出させない非駆動状態(これを「非吐出チャンネル」
又は「非噴射モードチャンネル」という。)にして、吐
出チャンネルを駆動することで当該加圧室46の内圧が
振動板42の変位によって上昇する。
【0035】これに伴い、吐出チャンネルと非吐出チャ
ンネル間の加圧室間隔壁が振動し、振動伝達によって非
吐出チャンネルの加圧室の圧力が変動する。また、吐出
チャンネルの加圧室46から流体抵抗部47へのインク
の流動が生じ、共通液室流路48の液量が増加し、圧力
も上昇する。
【0036】したがって、非吐出チャンネルの加圧室4
6と共通液室流路48の内圧差によってインクは非吐出
チャンネルの加圧室46側に流れる。非吐出チャンネル
の加圧室46の内圧が共通液室流路48の内圧より高く
なると、非吐出チャンネルの加圧室46から共通液室流
路48側へインクが流動する。
【0037】これら一連の現象によって、非吐出チャン
ネルの加圧室46内のインクが流動して内圧が変動し、
ノズル45のインクメニスカス面が振動し、インクメニ
スカス面が不安定な状態で非吐出チャンネルを駆動状態
に移行させると、滴吐出速度や吐出量が不安定になっ
て、画像品質が低下する。
【0038】ここで、インク滴を吐出させる第1駆動波
形と同位相でインク滴を吐出させないで振動板を変位さ
せる第2駆動波形を非吐出チャンネルに印加すると、非
吐出チャンネルの振動板42を電極53側に変位させる
ことができる。しかる後、吐出チャンネルに印加してい
る第1駆動波形と同位相で非吐出チャンネルに印加して
いる第2駆動波形の印加を停止すると、非吐出チャンネ
ルの振動板42が復帰振動を開始して加圧室46内の圧
力は吐出チャンネルの加圧室46の圧力と同位相で上昇
する。これにより、共通液室流路48から非吐出チャン
ネルの加圧室46へのインクの流入が防止される。
【0039】この場合、非吐出チャンネルの加圧室46
の内圧と共通液室流路48の内圧の差が小さくなるよう
に、非吐出チャンネルに印加する第2駆動波形のエネル
ギーを定めるのが好ましい。したがって、波形生成回路
87からは図7に示すように電圧値V1の第1駆動波形
と電圧値V1より低い電圧値V2の第2駆動波形を生成
して出力するようにしている。なお、実際には電圧を印
加する時刻t1から電圧をV1ないしV2に到達させる
までの時間δt1をゼロにすることはできないが、同図
は模式的にδt1=0と表現したものである。
【0040】なお、駆動エネルギーから見ると、第1駆
動波形のパルス幅をP1、第2駆動波形のパルス幅をP
2としたとき、第2駆動波形のパルス幅P2は第1駆動
波形のパルス幅P1よりも狭くすることもでき、また、
これらを組み合わせて、第2駆動波形の電圧値V2及び
パルス幅P2は第1駆動波形の電圧値V1及びパルス幅
P1より小さく、かつ狭くすることもできる。さらに、
第2駆動波形は複数のパルスとすることもできる。
【0041】また、第1駆動波形と第2駆動波形との位
相を同じくすることで、チャンネル間の干渉によって増
大した圧力波の振動が非吐出チャンネル内に発生するこ
とを抑制し、非吐出チャンネルの加圧室の内圧変動増大
によるインク漏れや気泡の吸い込み等の問題を回避する
ことができる。
【0042】ところで、このように波形生成回路87で
生成した第2駆動波形を印加する非吐出チャンネルの選
択については、第1にすべての非吐出チャンネルに印加
する方法と、第2に非吐出チャンネルのうちの予め定め
た非吐出チャンネルに印加する方法とがある。第1の方
法による場合には、吐出チャンネルか非吐出チャンネル
かに応じて図7に示すいずれかの駆動波形が印加される
ことになる。これに対して、第2の方法による場合に
は、図8に示すように、電圧値=0Vの第2駆動波形を
考えて、吐出チャンネルには電圧値V1の第1駆動波形
を、非吐出チャンネルのうちの予め定めた非吐出チャン
ネルには電圧値V2の第2駆動波形を、その他の非吐出
チャンネルには電圧値0Vの第2駆動波形を印加するこ
とになる。
【0043】すなわち、上記インクジェットヘッドにお
いて、特定の1チャンネルを駆動してインク滴を吐出さ
せるときに隣接するチャンネルが非吐出であると、吐出
チャンネルの内圧は振動板の変位によって上昇し、これ
に伴い吐出チャンネルと非吐出チャンネルとの間の隔壁
が振動する。また、吐出チャンネルの加圧室から流体抵
抗部へのインクの流動が生じ、共通液室流路へインクが
流動して内圧が上昇し、共通液室流路の内圧が非吐出チ
ャンネルの加圧室の内圧よりも大きくなって、インクが
非吐出チャンネルの加圧室側に流れる。これらの現象に
よって、非吐出チャンネルの加圧室内の液体が流動して
内圧が変動することになる。
【0044】ここで、非吐出チャンネルの振動板に対し
て電圧の印加を行わないようにしたところ、振動板は非
吐出チャンネルにおける加圧室の内圧変動と連動して振
動し、非吐出チャンネルの振動板に電圧を印加して振動
板の振動を拘束した場合よりも液室の内圧変動が少なく
なる。これは、振動板が加圧室内の液体の運動エネルギ
ーを吸収するダンパーとして機能しているためと考えら
れる。
【0045】ところが、非吐出チャンネルの両側に連続
的に並置されているチャンネルの内、非吐出チャンネル
の隣りから数えて2つ以上が連続して吐出チャンネルに
なっているときには、吐出チャンネルの加圧室の内圧上
昇に伴い加圧室に連通した流体抵抗部を介して共通液室
流路にインク流体が流動することによって生じる共通液
室流路の内圧上昇量が更に増大し、増大した共通液室流
路の内圧に対する、非吐出チャンネルの加圧室の内圧と
の格差が増加して、非吐出チャンネルの加圧室に大量の
インクが流入し、非吐出チャンネルの加圧室内圧の上昇
率が高くなり、振動板の変位量が増大して、振動板が大
きな復元力をもつようになる。
【0046】その結果、非吐出チャンネルの加圧室内の
圧力変動が増大し、非噴射ノズル端近傍のインクメニス
カス面の振動も大きくなる。その結果、メニスカス面が
下降する際に気泡を吸入したり、メニスカス面が上昇し
てノズルからインクが漏れるなどの不具合が発生するこ
とが判明した。
【0047】この傾向は非吐出チャンネルに並ぶ吐出チ
ャンネル数が増える程その傾向が顕著なものになる。つ
まり、非吐出チャンネルに及ぼす吐出チャンネルによる
相互干渉が、吐出チャンネル数の増加に伴い累積される
のであって、その影響度は吐出チャンネルが連続してい
て、その間に非吐出チャンネルがある場合に特に顕著な
ものになる。
【0048】例えば、吐出チャンネルから隣接する非吐
出チャンネルに与えるエネルギーがN%程度とすると、
吐出チャンネルと非吐出チャンネルが交互に並んでいる
場合には、ひとつの吐出チャンネルからその両側の非吐
出チャンネルへ各々N/2%ずつエネルギーが分配され
る、と考えられるので、非吐出チャンネルに伝わるエネ
ルギーの総和はN%になる。
【0049】次に、吐出チャンネルが2つ連続して並
び、その横のチャンネルが非駆動である場合について同
様に考えると、非吐出チャンネルに伝わるエネルギーの
総和はほぼ2N%に達する。つまり、非吐出チャンネル
は電圧を印加しなくても吐出チャンネルとほぼ同等のエ
ネルギーをもつ換算になる。実際には非吐出チャンネル
からの距離が遠いほど相互干渉度は下がるため、エネル
ギーの振幅強度は2N%を割り込むことになるが、更
に、吐出チャンネルが3つ連続して並び、その横のチャ
ンネルが非駆動である場合には、上記の原理によってや
はり同様の問題が生じることが理解できる。
【0050】したがって、非吐出チャンネルと吐出チャ
ンネルが並ぶパターンが予め定めたパターンのときに
は、当該パターンに含まれる非吐出チャンネルに電圧値
V2の第2駆動波形を印加し、それ以外の非吐出チャン
ネルには電圧値0Vの第2駆動波形を印加する、つまり
駆動波形を印加しないようにすることにより、消費電力
を低減しつつ、非吐出チャンネルのインク流動を抑制す
ることができる。
【0051】このように、吐出チャンネルに対してイン
ク滴を吐出させる第1駆動波形を印加するとともに、非
吐出チャンネルに対して第1駆動波形と同位相でインク
滴を吐出させないで振動板を変位させる第2駆動波形を
印加することによって、非吐出チャンネルにおける加圧
室内圧の変動を抑制することができる。すなわち、加圧
室内圧は、図9に示すように、振動板の変位を拘束した
ときには破線図示のように大きく変動するが、本発明の
ように駆動波形を印加することで実線図示のように抑制
低減する。
【0052】ここで、本明細書においては、第1駆動波
形を印加する吐出チャンネルを「吐出駆動チャンネ
ル」、第2駆動波形(電圧値V2)を印加する非吐出チ
ャンネルを「非吐出駆動チャンネル」、第1、第2駆動
波形のいずれも印加しない非吐出チャンネルを「非吐出
非駆動チャンネル」と称することとする。
【0053】上述したような非吐出駆動チャンネルに対
する駆動制御は、吐出チャンネルと非吐出チャンネルの
並び方を管理する時系列データテーブルを用いて行うこ
とができる。この時系列データテーブルの時間分解能は
ヘッドの噴射周波数の最大値とすることができる。
【0054】すなわち、時系列データテーブルにおい
て、例えば、駆動を符号1、非駆動を符号0と表わす。
そして、符号並びの中で符号列が(11011)となっ
ているチャンネル群を抽出し、その中の符号0のチャン
ネル番号を特定し、該当するチャンネルに対しては第2
駆動波形(電圧値V2)の印加を行い、符号が0で(1
1011)のパターンに該当しないチャンネルについて
は特に電圧の印加は行わないようにする。符号1のチャ
ンネルについては第1駆動波形(電圧値V1)の印加を
行ってインク滴を吐出させるようにする。なお、上の例
では便宜的に駆動を符号1、非駆動を符号0としたが、
符号を逆に定義してもよい。
【0055】また、上述の符号例で(11011)以外
の場合、例えば両隣りが吐出チャンネルである(10
1)のとき、或いは両隣りに3個以上の吐出チャンネル
が並ぶ(1110111)の場合にのみ第2駆動波形を
印加するような構成を採用することもできる。要は適用
するインクジェットヘッドの特性に応じて最適のパター
ンを選択すればよい。
【0056】そこで、制御部のプリンタコントローラ8
3で行うパターン抽出処理の一例について図10を参照
して説明する。プリンタコントローラ83は、ホスト9
0からの描画データを内部のビットマップメモリに展開
した後この処理を開始し、チャンネル番号の初期化を行
ってチャンネル番号iをi=n(nは処理に応じて設定
した任意の値)に設定する。
【0057】そして、チャンネル番号iが非吐出チャン
ネルか否かを判別し、チャンネル番号iが非吐出チャン
ネルであれば、両隣りのチャンネル番号i±1が吐出チ
ャンネルか否かを判別する。ここで、チャンネル番号i
±1が吐出チャンネルであれば、更に両隣りのチャンネ
ル番号i±2が吐出チャンネルか否かを判別し、チャン
ネル番号i±2も吐出チャンネルであれば、当該チャン
ネル番号iを非吐出駆動チャンネルとして第2駆動波形
を印加するデータを書き込む。
【0058】これに対して、チャンネル番号iが非吐出
チャンネルであっても、両隣りのチャンネル番号i±1
が吐出チャンネルでないとき、あるいは、更に両隣りの
チャンネル番号i±2が吐出チャンネルでないときに
は、当該チャンネル番号iを非吐出非駆動チャンネルと
して第2駆動波形も印加しない(電圧値0Vとする)デ
ータを書き込む。
【0059】その後、チャンネル番号iをインクリメン
ト(+1)し、i>m(mは対象とするチャンネル数の
最大値)か否かを判別して、i>mでなければ、チャン
ネル番号iが非吐出チャンネルか否かの判別処理に戻
る。また、チャンネル番号iが非吐出チャンネルでない
ときにはそのままチャンネル番号iをインクリメント
(+1)する処理に移行する。
【0060】次に、プリンタコントローラ83で行うパ
ターン抽出処理の他の例について図11及び図12を参
照して説明する。プリンタコントローラ83は、ホスト
90からの描画データを内部のビットマップメモリに展
開した後、図11の処理を開始し、チャンネル番号Iの
初期化を行ってチャンネル番号IをI=0に設定する。
【0061】そして、チャンネル番号Iをインクリメン
ト(+1)して更新し、チャンネル番号Iがすべてのチ
ャンネル数Nより大きくなったか否かを判別する。ここ
で、I>Nでなければ、チャンネル番号Iが非吐出チャ
ンネルか否かを判別し、非吐出チャンネルであれば、当
該チャンネル番号Iをチャンネル番号Jとして記憶す
る。そして、I>Nになるまで、チャンネル番号Iを更
新して上記の処理を繰返す。これにより、非吐出チャン
ネルのチャンネル番号J1、J2、J3……Jmが記憶
される。
【0062】このようにして、I>Nになるまでの非吐
出チャンネル番号を記憶する処理が終了した後、図12
に示す処理に移行し、チャンネル番号Jを読出して、両
隣りのチャンネル番号J±1が吐出チャンネルか否かを
判別する。ここで、チャンネル番号J±1が吐出チャン
ネルであれば、更に両隣りのチャンネル番号J±2が吐
出チャンネルか否かを判別し、チャンネル番号J±2も
吐出チャンネルであれば、当該チャンネル番号Jを非吐
出駆動チャンネルとして第2駆動波形を印加するデータ
を書き込む。
【0063】これに対して、両隣りのチャンネル番号J
±1が吐出チャンネルでないとき、あるいは、更に両隣
りのチャンネル番号J±2が吐出チャンネルでないとき
には、当該チャンネル番号Jを非吐出非駆動チャンネル
として第2駆動波形も印加しない(電圧値0Vとする)
データを書き込む。
【0064】その後、第2駆動波形を印加するチャンネ
ル番号Jを記憶した後、チャンネル番号Jをインクリメ
ント(+1)し、J>Jmか否かを判別して、J>Jm
でなければ、次のチャンネル番号Jの読出し処理に戻
る。
【0065】このように予めすべての非吐出チャンネル
を抽出した後、抽出した非吐出チャンネルについて第2
駆動波形を印加する非吐出駆動チャンネルか否かを判別
する処理を行うようにすることで、図12に示す処理は
並行処理が可能になって処理速度の高速化を図ることが
できる。
【0066】次に、制御部による全体的なヘッド駆動制
御の一例について図13を参照して説明する。ここで
は、ホスト90から与えられた描画データをプリンタコ
ントローラ83でビットマップに展開し、上述したよう
にして非吐出駆動チャンネルを抽出する処理を行って、
非吐出駆動チャンネルには第2駆動波形を、吐出駆動チ
ャンネルには第1駆動波形を印加するデータを書き込ん
で、これをヘッド駆動回路88に転送して、ヘッド14
の吐出駆動チャンネルに第1駆動波形を、非吐出駆動チ
ャンネルに第2駆動波形を印加して駆動する。
【0067】次に、制御部による全体的なヘッド駆動制
御の他の例について図14を参照して説明する。ここで
は、ホスト90から与えられた描画データをプリンタコ
ントローラ83でビットマップに展開し、更に、1走査
で描画する範囲毎にデータをブロック化し、各ブロック
毎に上述したようにして非吐出駆動チャンネルを抽出す
る処理を行って、非吐出駆動チャンネルには第2駆動波
形を、吐出駆動チャンネルには第1駆動波形を印加する
データを書き込んで、これをヘッド駆動回路88に転送
して、ヘッド14の吐出駆動チャンネルに第1駆動波形
を、非吐出駆動チャンネルに第2駆動波形を印加して駆
動する。そして、ヘッド14の主走査中に次にデータブ
ロックについてプリンタコントローラ83は非吐出駆動
チャンネルの抽出処理を行うことで、処理の高速化を図
る。
【0068】上述した描画データから非吐出駆動チャン
ネルを抽出する処理をインクジェット記録装置側で行う
のに代えて、ホスト90のプリンタドライバ91によっ
て行うこともできる。
【0069】この場合には、プリンタドライバ91で描
画データをビットマップ展開して、このビットマップデ
ータから前述した図10或いは図11及び図12で説明
した抽出処理を行い、吐出駆動チャンネル、非吐出駆動
チャンネル及び非吐出非駆動チャンネルに対応する画像
データをインクジェット記録装置に転送する。これによ
り、インクジェット記録装置側での処理を少なくでき、
記録装置本体コストを低減することができる。
【0070】なお、上記各実施形態においては、静電型
インクジェットヘッドの振動板と電極の平面形状を矩形
とした例で説明したが、平面形状を台形、三角形とする
こともできる。また、上記各実施形態ではインクジェッ
トヘッドは振動板と加圧室とを別部材で形成している
が、シリコン基板をエッチングして振動板と加圧室を形
成するなど同一部材から形成することもできる。
【0071】また、本発明で駆動制御するインクジェッ
トヘッドは振動板/液室基板中に形成したノズル、加圧
室、流体抵抗部、共通流路液室の形状、配置、形成方法
は適切に変更することができる。例えば、上記実施形態
においては、ノズルは振動板の変位方向と直交する方向
にインク滴が吐出するように形成したエッジシュータ方
式のインクジェットヘッドであるが、ノズルを振動板の
変位方向にインク滴が吐出するように形成したサイドシ
ュータ方式のインクジェットヘッドでもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置によれば、静電型インクジェットヘ
ッドの吐出チャンネルに対してインク滴を吐出させる第
1駆動波形を印加するとともに、非吐出チャンネルに対
して第1駆動波形と同位相でインク滴を吐出させないで
振動板を変位させる第2駆動波形を印加する構成とした
ので、非吐出チャンネルでの内圧変動を抑制することが
できて、画像品質が向上する。
【0073】ここで、第2駆動波形は、第1駆動波形よ
りも電圧値の低いパルス、或いは、第1駆動波形よりも
幅の狭いパルス、又は第1駆動波形よりも幅が狭く、か
つ電圧値の低いパルス、複数のパルスからなるものとす
るができ、これにより非吐出チャンネルからインク滴が
吐出されることなく効果的に振動板を変位させて、非吐
出チャンネルの内圧変動を抑制することができる。
【0074】さらに、非吐出チャンネルに隣接する吐出
チャンネルが複数のときにのみ第2駆動波形を印加する
ことにより、消費電力を低減しつつ、非吐出チャンネル
の内圧変動を抑制することができる。
【0075】本発明に係るプリンタドライバは、記録す
る描画データをビットマップデータに展開して、このビ
ットマップデータから予め定めた個数の吐出チャンネル
が隣接する非吐出チャンネルを抽出する手段を備えたの
で、非吐出チャンネルにもインク滴を吐出しない駆動波
形を印加するインクジェット記録装置における処理の簡
素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部
の概略斜視説明図
【図2】同機構部の側面説明図
【図3】同記録装置のヘッドの振動板長手方向の模式的
断面説明図
【図4】同ヘッドの振動板短手方向の模式的断面説明図
【図5】同ヘッドの流路部分の平面説明図
【図6】同記録装置の制御部の一例を示すブロック図
【図7】同制御部の波形生成回路で生成する第1、第2
駆動波形の説明に供する説明図
【図8】ヘッドに与える駆動波形の説明に供する説明図
【図9】非吐出チャンネルに駆動波形を与えた場合の内
圧変動の説明に供する説明図
【図10】非吐出駆動チャンネルの抽出処理の一例を説
明するフロー図
【図11】非吐出駆動チャンネルの抽出処理の他の例を
説明するフロー図
【図12】非吐出駆動チャンネルの抽出処理の他の例の
図11に続く部分を説明するフロー図
【図13】同制御部による全体的なヘッド駆動制御の一
例の説明に供する説明図
【図14】同制御部による全体的なヘッド駆動制御の他
の例の説明に供する説明図
【符号の説明】
13…キャリッジ、14…ヘッド、24…搬送ローラ、
33…排紙ローラ、40…インクジェットヘッド、41
…インク流路基板、42…振動板、43…電極基板、4
4…ノズル板、45…ノズル、46…加圧室、47…流
体抵抗部、48…共通流路液室、53…電極、87…波
形生成回路、91…プリンタドライバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 康之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C057 AF40 AG12 AG54 AM18 AM21 AM22 BA05 BA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する加圧室と、加圧室の壁面を形成する振動板
    と、この振動板に対向する電極とを有し、前記振動板を
    静電力で変位させてインク滴を吐出させるインクジェッ
    トヘッドを搭載したインクジェット記録装置において、
    インク滴を吐出させる吐出チャンネルに対してインク滴
    を吐出させる第1駆動波形を印加するとともに、インク
    滴を吐出させない非吐出チャンネルに対して前記第1駆
    動波形と同位相でインク滴を吐出させないで前記振動板
    を変位させる第2駆動波形を印加することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記第2駆動波形は第1駆動波形よりも電
    圧値の低いパルスであることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記第2駆動波形は第1駆動波形よりも幅
    の狭いパルスであることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記第2駆動波形は第1
    駆動波形よりも幅が狭く、かつ電圧値の低いパルスであ
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記第2駆動波形は複数
    のパルスからなることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記非吐出チャンネルに
    隣接する吐出チャンネルが複数のときにのみ当該非吐出
    チャンネルに前記第2駆動波形を印加することを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 インクジェット記録装置を駆動制御する
    ためのプリンタドライバであって、記録する描画データ
    をビットマップデータに展開して、このビットマップデ
    ータから予め定めた個数の吐出チャンネルが隣接する非
    吐出チャンネルを抽出する手段を備えていることを特徴
    とするプリンタドライバ。
JP2000044116A 2000-02-22 2000-02-22 インクジェット記録装置及びプリンタドライバ Pending JP2001232787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000044116A JP2001232787A (ja) 2000-02-22 2000-02-22 インクジェット記録装置及びプリンタドライバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000044116A JP2001232787A (ja) 2000-02-22 2000-02-22 インクジェット記録装置及びプリンタドライバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001232787A true JP2001232787A (ja) 2001-08-28
JP2001232787A5 JP2001232787A5 (ja) 2006-03-09

Family

ID=18566931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000044116A Pending JP2001232787A (ja) 2000-02-22 2000-02-22 インクジェット記録装置及びプリンタドライバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001232787A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119372A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Seiko Epson Corp 吐出方法
JP2009190356A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Brother Ind Ltd 記録装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119372A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Seiko Epson Corp 吐出方法
JP2009190356A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Brother Ind Ltd 記録装置
JP4577374B2 (ja) * 2008-02-18 2010-11-10 ブラザー工業株式会社 記録装置
US8132882B2 (en) 2008-02-18 2012-03-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4251912B2 (ja) 画像形成装置
JP4243340B2 (ja) インクジェット記録装置及び画像形成装置、ヘッド駆動制御装置及びヘッド駆動制御方法並びにインクジェットヘッド
JP2003001817A (ja) ヘッド駆動装置及び画像記録装置
JP4408608B2 (ja) ヘッド駆動制御装置及び画像記録装置
JP2005014431A (ja) 画像形成装置
JP3659494B2 (ja) 液体噴射装置
JP2004042576A (ja) ヘッド駆動制御装置及び画像記録装置
JP3842568B2 (ja) 液体噴射装置
JP3844186B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4355528B2 (ja) 画像形成装置
JP2003237066A (ja) ヘッド駆動制御装置及び画像記録装置
JP2014058095A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP4529120B2 (ja) 液体噴射装置
JP2004090542A (ja) インクジェット記録装置
JP4119715B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2001232787A (ja) インクジェット記録装置及びプリンタドライバ
JP2013199026A (ja) 液滴吐出装置
JP3988130B2 (ja) 液体噴射装置
JP4104277B2 (ja) インクジェット記録装置及び画像形成装置
JP4828889B2 (ja) インクジェットヘッド駆動方法、インクジェットヘッドおよび、インクジェット記録装置
JP2004058428A (ja) インクジェット記録装置
JP2003019794A (ja) 液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP4259741B2 (ja) インクジェット記録装置及び画像形成装置
JP3800805B2 (ja) インクジェットヘッド駆動方法及びインクジェットプリンタ
JP2002036553A (ja) 液体噴射記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040517

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Effective date: 20060118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060224

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060425

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060824

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02