JP2001232304A - 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置および紙葉類処理方法

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JP2001232304A
JP2001232304A JP2000049592A JP2000049592A JP2001232304A JP 2001232304 A JP2001232304 A JP 2001232304A JP 2000049592 A JP2000049592 A JP 2000049592A JP 2000049592 A JP2000049592 A JP 2000049592A JP 2001232304 A JP2001232304 A JP 2001232304A
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Yukio Onuki
行雄 大貫
Hiroshi Sakuragi
博司 桜木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に窓付き封筒に対する読取率の向上が図れる
紙葉類処理装置および紙葉類処理方法を提供する。 【解決手段】郵便物などの紙葉類Pを1枚づつ供給し
て、その紙葉類P上に記載された区分先情報を読取り、
この読取った区分先情報に基づき当該紙葉類Pを所定の
区分先へ区分する紙葉類処理装置において、紙葉類Pの
区分先情報記載面において、PCS値を測定し、測定し
たPCS値が「0.6」以下となる場合には紙葉類Pは
窓付き封筒であると判断して、次の紙葉類Pからソレノ
イド44をオンし、スポンジローラ24を下降させるこ
とで、紙葉類(窓付き封筒)Pを画像読取部21の読取
窓21aに押し付けることにより、区分先情報記載面の
文字やバーコードのコントラストを高くして鮮明にさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、郵便物
などのような紙葉類を1つづつ供給して、その紙葉類上
に記載された区分先に関する情報を読取り、この読取っ
た区分先に関する情報に基づき当該紙葉類を所定の区分
先へ区分する紙葉類処理装置および紙葉類処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の紙葉類処理装置では、半透明な
窓を有する封筒(たとえば、パラフィン窓付き郵便物)
を区分処理する場合がある。半透明な窓を有する封筒
(以後、窓付き封筒とも言う)は、その内部に半透明な
窓と対応する面に区分先に関する情報(たとえば、宛名
住所)が記載されている用紙(記録媒体)が収納されて
いて、その用紙上の区分先に関する情報を半透明な窓を
介して光学的に読取ることにより、窓付き封筒を区分処
理している。
【0003】ところが、窓付き封筒の窓は透明ではない
ので、窓付き封筒内の用紙上に記載された区分先に関す
る情報のコントラストが低く(薄く)なり、区分先に関
する情報の文字等がかすれたり、ぼやける傾向にある。
そして、窓付き封筒の窓内に空気が入ると、窓内の文字
等のかすれや、ぼやけがさらに顕著となり、人間でも文
字を判読することが困難となってくる。そのため、読取
率が著しく低下するという問題があった。
【0004】そこで、紙葉類から区分先に関する情報を
読取る際に、搬送される紙葉類をスポンジローラ(押圧
ローラ)などの押圧部材で読取部の読取窓(透明ガラス
窓)に押圧せしめることにより、窓付き封筒でも窓内の
文字等のコントラストが高くなり、読取率の向上が図れ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、読取部
の構造によっては、搬送されてくる紙葉類を読取部の読
取窓に押圧せしめると、窓付き封筒の場合は問題ない
が、窓付き封筒ではない通常の紙葉類(すなわち、表面
に直接区分先に関する情報が記載されている紙葉類)の
場合、紙葉類上に記載された区分先に関する情報のイン
クや染料などにより、読取部の読取窓が汚れてしまう。
【0006】読取部の読取窓がインクや染料などにより
汚れると、撮像した画像に縦すじが表われ、読取部の読
取処理に悪影響を与え、読取率が低下する。この状態で
読取率を維持しようとすると、常に読取部の読取窓を清
掃する必要が生じ、紙葉類処理装置の稼動を頻繁に停止
させることになり、あまり実用的ではない。
【0007】そのため、紙葉類処理装置によっては、紙
葉類をスポンジローラなどの押圧部材で読取部の読取窓
に押圧せしめることは行なっていない。
【0008】しかし、区分先に関する情報が記載されて
いる用紙を収納している窓付き封筒については、スポン
ジローラなどで読取部の読取窓に押圧しても、インクや
染料などにより読取部の読取窓を汚すようなことはな
い。
【0009】また、搬送ベルトで搬送される紙葉類は通
常、その厚さが一定していないため、読取部の読取窓で
の状態が厚さや読取窓前後の搬送ベルトのたわみなどに
より変化してしまい、適正な読取信号が得られない。こ
のため、頻繁に読取エラーが生じたり、高精度の読取り
ができないという問題があった。
【0010】そこで、本発明は、特に窓付き封筒に対す
る読取率の向上が図れる紙葉類処理装置および紙葉類処
理方法を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、厚さが一定していない紙
葉類に対しても読取エラーを防止し、常に高精度の読取
りが可能となる紙葉類処理装置および紙葉類処理方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の紙葉類処理装置
は、少なくとも一方の面に区分先に関する情報が記載さ
れている紙葉類を供給する供給手段と、この供給手段に
より供給された紙葉類を搬送する搬送手段と、この搬送
手段の中途部に設けられていて、前記搬送される紙葉類
の一方の面が通過する読取窓を有し、この読取窓を介し
て前記搬送される紙葉類の一方の面から区分先に関する
情報を読取る読取手段と、この読取手段の前記読取窓に
対して前記搬送される紙葉類を押圧せしめる押圧部材
と、前記読取手段により読取られた区分先に関する情報
に基づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分する区分手段
と、前記搬送手段により搬送される紙葉類の状態を検知
する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づき前記
押圧部材の前記搬送される紙葉類に対する位置を制御す
る制御手段とを具備している。
【0013】また、本発明の紙葉類処理装置は、少なく
とも一方の面に区分先に関する情報が記載されている紙
葉類を供給する供給手段と、この供給手段により供給さ
れた紙葉類を搬送する搬送手段と、この搬送手段の中途
部に設けられていて、前記搬送される紙葉類の一方の面
が通過する読取窓を有し、この読取窓を介して前記搬送
される紙葉類の一方の面に対して光を照射し、その反射
光を光電変換することにより前記区分先に関する情報を
読取る読取手段と、この読取手段の前記読取窓に対して
前記搬送される紙葉類を押圧せしめる押圧部材と、前記
読取手段により読取られた区分先に関する情報に基づき
当該紙葉類を所定の区分先へ区分する区分手段と、前記
読取手段における光電変換出力に基づき、前記紙葉類の
一方の面の情報記載部における光反射率を測定する測定
手段と、この測定手段の測定結果に基づき前記押圧部材
の前記搬送される紙葉類に対する位置を制御する制御手
段とを具備している。
【0014】また、本発明の紙葉類処理装置は、前記制
御手段は、前記測定手段により測定された光反射率があ
らかじめ設定される基準値よりも小さい場合には、前記
押圧部材を前記読取手段の読取窓の方向へ移動させるこ
とにより前記搬送される紙葉類を前記読取手段の読取窓
に押圧し、前記測定手段により測定された光反射率があ
らかじめ設定される基準値よりも大きい場合には、前記
押圧部材を前記読取手段の読取窓から離れる方向へ移動
させることにより前記搬送される紙葉類の前記読取手段
の読取窓への押圧を解除するように制御することを特徴
とする。
【0015】また、本発明の紙葉類処理装置は、少なく
とも一方の面に半透明な窓を有し、少なくともその半透
明な窓と対応する面に区分先に関する情報が記載されて
いる記録媒体を収納した封筒を供給する供給手段と、こ
の供給手段により供給された封筒を搬送する搬送手段
と、この搬送手段の中途部に設けられていて、前記搬送
される封筒の前記半透明な窓を有する一方の面が通過す
る読取窓を有し、この読取窓および前記封筒の半透明な
窓を介して、前記搬送される封筒内の記録媒体に対して
光を照射し、その反射光を光電変換することにより前記
区分先に関する情報を読取る読取手段と、この読取手段
の前記読取窓に対して前記搬送される封筒を押圧せしめ
る押圧部材と、前記読取手段により読取られた区分先に
関する情報に基づき当該封筒を所定の区分先へ区分する
区分手段と、前記読取手段における光電変換出力に基づ
き、前記封筒の半透明な窓内に位置する前記記録媒体の
情報記載部における光反射率を測定する測定手段と、こ
の測定手段の測定結果に基づき前記押圧部材の前記搬送
される封筒に対する位置を制御する制御手段とを具備し
ている。
【0016】また、本発明の紙葉類処理装置は、前記制
御手段は、前記測定手段により測定された光反射率があ
らかじめ設定される基準値よりも小さい場合には、前記
押圧部材を前記読取手段の読取窓の方向へ移動させるこ
とにより前記搬送される封筒を前記読取手段の読取窓に
押圧し、前記測定手段により測定された光反射率があら
かじめ設定される基準値よりも大きい場合には、前記押
圧部材を前記読取手段の読取窓から離れる方向へ移動さ
せることにより前記搬送される封筒の前記読取手段の読
取窓への押圧を解除するように制御することを特徴とす
る。
【0017】また、本発明の紙葉類処理装置は、少なく
とも一方の面に区分先に関する情報が記載されている紙
葉類を供給する供給手段と、この供給手段により供給さ
れた紙葉類を搬送する搬送手段と、この搬送手段の中途
部に設けられていて、前記搬送される紙葉類の一方の面
が通過する読取窓を有し、この読取窓を介して前記搬送
される紙葉類の一方の面に対して光を照射し、その反射
光を光電変換することにより前記区分先に関する情報を
読取る読取手段と、この読取手段の前記読取窓に対して
前記搬送される紙葉類を押圧せしめる押圧部材と、前記
読取手段により読取られた区分先に関する情報に基づき
当該紙葉類を所定の区分先へ区分する区分手段と、前記
搬送手段により搬送される紙葉類の厚さを検知する厚さ
検知手段と、この厚さ検知手段の検知結果に基づき前記
押圧部材の前記搬送される紙葉類に対する位置を制御す
る制御手段とを具備している。
【0018】また、本発明の紙葉類処理装置は、前記制
御手段は、前記厚さ検知手段により検知された紙葉類の
厚さに基づき前記押圧部材の移動量を算出し、この算出
した移動量に基づき前記押圧部材の位置を適正位置に制
御することを特徴とする。
【0019】また、本発明の紙葉類処理方法は、少なく
とも一方の面に区分先に関する情報が記載されている紙
葉類を供給するステップと、この供給された紙葉類を搬
送するステップと、この搬送される紙葉類の一方の面が
通過する読取窓を有する読取手段を用いて、前記搬送さ
れる紙葉類の一方の面から前記読取窓を介して区分先に
関する情報を読取るステップと、前記読取手段の読取窓
に対して押圧部材を用いて前記搬送される紙葉類を押圧
せしめるステップと、前記読取手段により読取られた区
分先に関する情報に基づき当該紙葉類を所定の区分先へ
区分するステップと、前記搬送される紙葉類の状態を検
知するステップと、この検知結果に基づき前記押圧部材
の前記搬送される紙葉類に対する位置を制御するステッ
プとを具備している。
【0020】また、本発明の紙葉類処理方法は、少なく
とも一方の面に区分先に関する情報が記載されている紙
葉類を供給するステップと、この供給された紙葉類を搬
送するステップと、この搬送される紙葉類の一方の面が
通過する読取窓を有する読取手段を用いて、前記搬送さ
れる紙葉類の一方の面に対して前記読取窓を介して光を
照射し、その反射光を光電変換することにより前記区分
先に関する情報を読取るステップと、前記読取手段の読
取窓に対して押圧部材を用いて前記搬送される紙葉類を
押圧せしめるステップと、前記読取手段により読取られ
た区分先に関する情報に基づき当該紙葉類を所定の区分
先へ区分するステップと、前記読取手段における光電変
換出力に基づき、前記紙葉類の一方の面の情報記載部に
おける光反射率を測定するステップと、この測定結果に
基づき前記押圧部材の前記搬送される紙葉類に対する位
置を制御するステップとを具備している。
【0021】また、本発明の紙葉類処理方法は、前記押
圧部材の位置制御は、前記測定された光反射率があらか
じめ設定される基準値よりも小さい場合には、前記押圧
部材を前記読取手段の読取窓の方向へ移動させることに
より前記搬送される紙葉類を前記読取手段の読取窓に押
圧し、前記測定された光反射率があらかじめ設定される
基準値よりも大きい場合には、前記押圧部材を前記読取
手段の読取窓から離れる方向へ移動させることにより前
記搬送される紙葉類の前記読取手段の読取窓への押圧を
解除するように制御することを特徴とする。
【0022】また、本発明の紙葉類処理方法は、少なく
とも一方の面に半透明な窓を有し、少なくともその半透
明な窓と対応する面に区分先に関する情報が記載されて
いる記録媒体を収納した封筒を供給するステップと、こ
の供給された封筒を搬送するステップと、この搬送され
る封筒の前記半透明な窓を有する一方の面が通過する読
取窓を有する読取手段を用いて、前記搬送される封筒内
の記録媒体に対して前記読取窓および前記封筒の半透明
な窓を介して光を照射し、その反射光を光電変換するこ
とにより前記区分先に関する情報を読取るステップと、
前記読取手段の読取窓に対して押圧部材を用いて前記搬
送される封筒を押圧せしめるステップと、前記読取手段
により読取られた区分先に関する情報に基づき当該封筒
を所定の区分先へ区分するステップと、前記読取手段に
おける光電変換出力に基づき、前記封筒の半透明な窓内
に位置する前記記録媒体の情報記載部における光反射率
を測定するステップと、この測定結果に基づき前記押圧
部材の前記搬送される封筒に対する位置を制御するステ
ップとを具備している。
【0023】また、本発明の紙葉類処理方法は、前記押
圧部材の位置制御は、前記設定された光反射率があらか
じめ設定される基準値よりも小さい場合には、前記押圧
部材を前記読取手段の読取窓の方向へ移動させることに
より前記搬送される封筒を前記読取手段の読取窓に押圧
し、前記測定された光反射率があらかじめ設定される基
準値よりも大きい場合には、前記押圧部材を前記読取手
段の読取窓から離れる方向へ移動させることにより前記
搬送される封筒の前記読取手段の読取窓への押圧を解除
するように制御することを特徴とする。
【0024】また、本発明の紙葉類処理方法は、少なく
とも一方の面に区分先に関する情報が記載されている紙
葉類を供給するステップと、この供給された紙葉類を搬
送するステップと、この搬送される紙葉類の一方の面が
通過する読取窓を有する読取手段を用いて、前記搬送さ
れる紙葉類の一方の面に対して前記読取窓を介して光を
照射し、その反射光を光電変換することにより前記区分
先に関する情報を読取るステップと、前記読取手段の読
取窓に対して押圧部材を用いて前記搬送される紙葉類を
押圧せしめるステップと、前記読取手段により読取られ
た区分先に関する情報に基づき当該紙葉類を所定の区分
先へ区分するステップと、前記搬送される紙葉類の厚さ
を検知するステップと、この検知結果に基づき前記押圧
部材の前記搬送される紙葉類に対する位置を制御するス
テップとを具備している。
【0025】本発明によれば、搬送される紙葉類が窓付
き封筒である場合、その区分先に関する情報を読取る際
に、搬送される窓付き封筒をスポンジローラなどの押圧
部材で読取部の読取窓に押圧せしめることにより、窓付
き封筒でも窓内の文字等のコントラストが高くなり、読
取率の向上が図れる。
【0026】また、本発明によれば、搬送される紙葉類
をスポンジローラなどの押圧部材で読取部の読取窓に押
圧せしめるとともに、搬送される紙葉類の厚さを検知
し、この検知した厚さに応じて押圧部材の紙葉類に対す
る位置を制御することにより、厚さが一定していない紙
葉類に対しても読取エラーを防止し、常に高精度の読取
りが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0028】まず、第1の実施の形態について説明す
る。
【0029】図1は、本発明の実施の形態に係る紙葉類
処理装置の概略構成を模式的に示すものである。この紙
葉類処理装置1は、たとえば、郵便物などの紙葉類をそ
の区分先に関する情報(以後、単に区分先情報と言うこ
ともある)に基づき区分処理するもので、区分先情報
(宛先情報等)が少なくとも一方の面に記載された郵便
物などの紙葉類を、この区分先情報記載面が同一方向を
向くように重ねた状態で、その下端辺を揃えて立位状態
で多数枚収容する収容部2、および、この収容部2内に
収容された紙葉類をその集積方向端部(収容部2の一
端)に位置した所定の取出位置へ供給する送り機構を備
えた供給装置(紙葉類送り装置)3を備えている。
【0030】収容部2の図中右側端部に隣接した取出位
置には、供給装置3にて供給された紙葉類を搬送手段と
しての主搬送路4に沿って1枚づつ取出す取出装置5が
配設されている。多数枚の紙葉類は、取出位置に供給さ
れた際に区分先情報記載面が取出装置5に向うように収
容部2内に立位で重ねた状態で整列して配置されてい
る。
【0031】取出装置5にて取出された紙葉類は、一定
速度で走行する搬送ベルトを有する主搬送路4によって
挟持搬送される。主搬送路4上に取出された紙葉類がス
キューしていたり、2枚取りされている場合、このよう
に取出し不良を生じた紙葉類は、主搬送路4から分岐さ
れた搬送路上に設けられた排除集積部6に集積される。
【0032】主搬送路4上には、紙葉類に異物が含まれ
ている場合に、その異物を検知し、紙葉類自体の硬さを
検知し、定型外の紙葉類であることを検知する異物・硬
さ検知部7が設けられている。異物・硬さ検知部7の搬
送方向下流側で、主搬送路4から分岐された搬送路上に
は、異物・硬さ検知部7の検知により機械処理が不可能
と判断された紙葉類を排除する排除集積部8が設けられ
ている。
【0033】異物・硬さ検知部7の搬送方向下流側の主
搬送路4上には、主に紙葉類の区分先情報記載面の画像
を読取って8ビットの多値画像データとして入力する光
電部(後で詳細を説明する)9が設けられている。
【0034】なお、紙葉類の区分先情報記載面に記載さ
れている区分先情報としては、区分先情報を表示する文
字情報のみ、あるいは、区分先情報とそれをバーコード
化したバーコード情報がある。
【0035】光電部9の下流側の主搬送路4は、本装置
1の下方を通って図中右側へ長く引き延ばされている。
このように引き延ばされて、本装置1の図中右側へ導か
れた主搬送路4上には、紙葉類の搬送方向を整位する整
位部10が設けられている。そして、整位部10のさら
に搬送方向下流側には、バーコード情報が付与されてい
ない紙葉類の区分先情報記載面にその区分先に関するバ
ーコード情報を印刷するバーコード印刷部11、およ
び、印刷したバーコード情報をベリファイリードするバ
ーコードリーダ12が順に設けられている。
【0036】バーコードリーダ12の搬送方向下流側の
主搬送路4は、バーコード印刷部11により印刷された
インクを乾燥すべく、長く引き伸ばされた遅延搬送路1
3を形成し、この遅延搬送路13の終端には、紙葉類を
所定の区分ポケット14へ区分して集積する区分集積部
15が接続されている。
【0037】区分集積部15は、複数の段および複数の
列に区画された複数の区分ポケット14を有し、たとえ
ば、8段25列の200個の区分ポケット14,…によ
り構成されている。各区分ポケット14の上方には、そ
れぞれ図示しない区分ゲートが設けられており、これら
の区分ゲートを選択的に切換えることにより紙葉類が所
定の区分ポケット14へ区分されるようになっている。
【0038】区分集積部15に向う遅延搬送路13の終
端近くには、区分集積部15の各段パス部16に対応し
た複数の切換ゲート17が設けられ、各切換ゲート17
を選択的に切換えることにより、主搬送路4が各段パス
部16を通じて複数の段のうちいずれかに選択的に接続
されるようになっている。
【0039】本装置1の下方で引き延ばされた主搬送路
4は、区分集積部15の図中右側下方で分岐され、主搬
送路4を区分集積部15へ短絡接続する短絡搬送路18
に接続されている。この分岐位置には、主搬送路4を短
絡搬送路18へ選択的に切換えるためのゲート19が設
けられている。短絡搬送路18は、区分先に関するバー
コード情報を付与する必要のない紙葉類、すなわち、あ
らかじめ区分先に関するバーコード情報が付与された紙
葉類を区分集積部15へ直接搬送するために設けられて
いる。
【0040】本装置1の図中左側前面には、オペレータ
による各種入力操作を受付ける操作パネル20が設けら
れている。
【0041】図2は、前記光電部9の部分を詳細に示す
ものである。図2において、搬送ベルト4aは前記主搬
送路4を構成しており、この搬送ベルト4aに沿ったそ
の下方部位に、搬送される紙葉類から区分先情報記載面
の画像を読取って8ビットの多値画像データとして入力
する読取手段としての画像読取部21、紙葉類に貼付さ
れているテープを検出するテープ検出部22、および、
搬送される紙葉類から区分先に関するバーコード情報を
読取って入力する読取手段としてのバーコード読取部2
3が搬送方向aに沿って順次設けられている。
【0042】画像読取部21およびバーコード読取部2
3は、その上部に透明ガラスからなる読取窓21a,2
3aを有していて、搬送ベルト4aにより挟持搬送され
る紙葉類は、この読取窓21a,23a上を摺接しなが
ら通過するようになっている。
【0043】画像読取部21およびバーコード読取部2
3は、読取窓21a,23aを介して、搬送される紙葉
類の区分先情報記載面に光源からの光を照射し、その反
射光を光電変換素子で受けて光電変換することにより8
ビットの多値画像データを出力するようになっている。
【0044】画像読取部21およびバーコード読取部2
3の読取窓21a,23a上には、搬送される紙葉類を
読取窓21a,23a上に押圧するための押圧部材とし
てのスポンジローラ(押圧ローラ)24,25が設けら
れている。
【0045】このスポンジローラ24,25は、弾性体
としてのスポンジによって形成されていて、読取窓21
a,23aに対して垂直方向に移動自在に設けられてお
り、このスポンジローラ24,25の位置移動は、図示
しないソレノイドのオン,オフ動作により行なわれるよ
うになっている。
【0046】図3は、第1の実施の形態で処理する紙葉
類の1つである不透明な窓付き封筒(パラフィン窓付き
郵便物等)Pの一例を示すものである。この窓付き封筒
Pは、一方の面にパラフィン窓31が形成されていて、
このパラフィン窓31と対応する面に区分先情報32お
よびそれをバーコード化したバーコード情報33が記載
されているシート状の記録媒体が収納されている。
【0047】このような窓付き封筒Pを処理する際、画
像読取部21は、読取窓21aを介して、搬送される窓
付き封筒Pのパラフィン窓31に対して光源からの光を
照射し、区分先情報32およびバーコード情報33が記
載されている記録媒体からの反射光を光電変換素子で受
けて光電変換することにより8ビットの多値画像データ
を出力する。
【0048】なお、バーコード情報33は、たとえば、
ロングバー、セミロングバー(上)、セミロングバー
(下)、タイミングバーの4種類のバーコードからな
り、3本のバーの組合わせで1つのキャラクタを表現し
ている。そして、バーコード情報33に含まれている情
報は、紙葉類が郵便物の場合、郵便番号7桁の情報と、
住所コード20桁の情報およびチェックデジットであ
る。
【0049】図4は、第1の実施の形態に係る制御部の
要部を示すものである。第1の実施の形態のポイント
は、窓付き封筒Pのパラフィン窓内の文字やバーコード
が、かすれやぼけによりコントラストが低くなった状態
を判断し、ソレノイドをオン,オフ制御することによ
り、画像読取部21のスポンジローラ24を下降/上昇
させる点であり、このような制御を行なうのが図4の制
御部である。以下、図4の制御部の要部を説明する。
【0050】図4において、画像読取部21から出力さ
れる8ビットの多値画像データは、画像メモリ41に格
納される。CPU(セントラル・プロセッシング・ユニ
ット)42は、画像メモリ41に格納された多値画像デ
ータを用いて、紙葉類上の区分先情報およびバーコード
情報を認識するとともに、紙葉類の区分先情報記載面に
対するコントラストの高低判断を行なう。
【0051】CPU42は、区分先情報およびバーコー
ド情報の認識結果に基づき区分集積部15を制御するこ
とにより、当該紙葉類を所定の区分ポケット14へ区分
する。
【0052】CPU42におけるコントラストの高低判
断は、相対反射率(以下、PCSと略称する)を利用す
る。一例として区分先情報の部分を取り上げた場合、P
CS値は次のように計算される。
【0053】PCS={(白部分反射率)−(黒部分反
射率)}/(白部分反射率) なお、白部分反射率(文字の背景部分の光反射率)およ
び黒部分反射率(文字部分の光反射率)は、全ての文字
について測定する。この全ての文字のうち、白部分反射
率は最も低い値を採用し、黒部分反射率は最も高い値を
採用して、PCS値を計算する。
【0054】こうして算出されたPCS値が、たとえ
ば、「0.6」以下の場合、CPU42は、不透明な窓
付き封筒Pであると判断して、駆動回路(たとえば、S
SRなど)43を介してソレノイド44をオン状態にす
ることにより、スポンジローラ24を下降させる。
【0055】PCS値の判断値「0.6」は、これまで
の紙葉類を取扱ってきた実績から決定されたものであ
り、紙葉類に直接印刷された場合や透明なセロファン窓
を使用している場合の文字やバーコードのPCS値は
「0.9〜0.8」が一般的である。これに対して、パ
ラフィン窓を使用した場合の文字やバーコードのPCS
値は「0.6」以下になることが多いことが経験上判明
している。
【0056】なお、ソレノイド44のオンによりスポン
ジローラ24が降下し、紙葉類を押圧するのは、次の紙
葉類から実施されることになる。
【0057】したがって、第1の実施の形態は、不透明
な窓付き封筒Pがまとまって(バルクメイル)供給され
た場合に顕著な効果が得られる。
【0058】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て全体的な動作について説明する。収容部2に多数枚の
紙葉類をセットし、処理動作を開始すると、供給装置3
により紙葉類が供給され、取出装置5により紙葉類が1
枚ずつ取出され、主搬送路4へ送られ、搬送ベルト4a
に挟持されて搬送される(S1)。
【0059】主搬送路4により搬送される紙葉類が光電
部9に到達すると、画像読取部21は、搬送される紙葉
類の区分先情報記載面の画像を撮像して(S2)、多値
画像データとして画像メモリ41に格納する(S3)。
CPU42は、画像メモリ41に格納された多値画像デ
ータを用いて、紙葉類上の区分先情報およびバーコード
情報を認識するとともに、紙葉類の区分先情報部に対す
るPCS値の計算を行なう(S4)。
【0060】PCS値の計算は、前述したように、 PCS={(白部分反射率)−(黒部分反射率)}/
(白部分反射率) の式で計算される。
【0061】具体的には、白部分(文字の背景部分)
は、8ビット多値画像データにおいては画素値が約「2
20」で表現される[28 =255(Max)]とす
る。この場合の白部分反射率は、 (白部分反射率)=220/255=86.3%とな
る。
【0062】同様にして、黒部分(文字部分)は、8ビ
ット多値画像データにおいては画素値が約「15」で表
現される[28 =255(Max)]とする。この場合
の黒部分反射率は、 (黒部分反射率)=15/255=5.9%となる。
【0063】以上の具体例からPCS値を計算すると、 PCS=(86.3%−5.9%)/86.3%=0.
9 となる。
【0064】このように、一般の紙葉類に記載されてい
る文字やバーコードのPCS値は、「0.9」が普通で
あり、色封筒を使用した場合には「0.8」位となる。
(例、白部分反射率が40%、黒部分反射率が6%の場
合、PCS=(40−6)/40=0.85)ところ
が、パラフィン窓を使用すると、背景(白部分)は濁
り、画素値が「220」あった白部分が「170」まで
に低下する。また、黒部分は白く濁り、画素値が「1
5」であった黒部分が「70」位となる。そうすると、
白部分反射率は170/255=66.7%、黒部分反
射率は70/255=27.4%、PCS=(66.7
−27.4)/66.7=0.59となり、PCS値は
「0.6」以下に低下し、区分先情報の認識処理などに
悪影響を及ぼす。
【0065】通常の紙葉類において、PCS値が「0.
6」以下となるような低コントラスト画像は、パラフィ
ン窓付き紙葉類、つまり、前述した窓付き封筒Pしかあ
りえず、窓付き封筒Pは、画像読取部21における画像
読取時に読取窓21aに押し付けることにより、低コン
トラスト化を防止し、文字やバーコードをくっきりと撮
像することができ、高い読取率を維持することが可能と
なる。
【0066】紙葉類を常に画像読取部21の読取窓21
aに押し付けていると、現状では、紙葉類に記載されて
いる文字のインクや染料などにより読取窓21aのガラ
ス面が汚れ、撮像した画像に縦すじが発生することによ
る読取率の低下を招くため、窓付き封筒P以外の通常の
紙葉類は読取窓21aに押し付けないことが望ましく、
ここに紙葉類を読取窓21aに押し付けるのか、押し付
けないかの制御が必要となる。
【0067】CPU42において、計算したPCS値が
「0.6」以下と判断した場合には(S5)、ソレノイ
ドオン信号を駆動回路43へ送り(S6)、ソレノイド
44をオンさせる(S7)。その結果、ソレノイド44
によりスポンジローラ24が下降され(S8)、次の紙
葉類から、その紙葉類を画像読取部21の読取窓21a
に押し付ける(S9)。
【0068】また、CPU42において、計算したPC
S値が「0.7」を超えると判断した場合には(S
5)、ソレノイドオフ信号を駆動回路43へ送り(S1
0)、ソレノイド44をオフさせる(S11)。その結
果、ソレノイド44によりスポンジローラ24が上昇さ
れ(S12)、次の紙葉類から、その紙葉類を画像読取
部21の読取窓21aへ押し付けない(S13)。
【0069】以上の処理を紙葉類がなくなるまで繰り返
す。すなわち、CPU42は、ステップS14におい
て、収容部2に紙葉類が存在するか否かを判断し、まだ
存在すれば次の紙葉類が供給され(S15)、上記同様
な動作が繰り返される。そして、ステップS14におい
て、収容部2に紙葉類が存在しなくなると、CPU42
は、処理動作を停止する(S16)。
【0070】このように、たとえば、紙葉類の区分先情
報記載面において、PCS値を測定し、測定したPCS
値が「0.6」以下となる場合にソレノイド44をオン
し、スポンジローラ24を下降させることで、紙葉類を
画像読取部21の読取窓21aに押し付けることによ
り、区分先情報記載面の文字やバーコードのコントラス
トを高くし、鮮明にさせることで、特に図3に示すよう
な窓付き封筒Pに対する読取率の向上が図れるものであ
る。
【0071】なお、上記第1の実施の形態では、紙葉類
の区分先情報記載面における区分先情報部に対してPC
S値の計算を行なったが、紙葉類の区分先情報記載面に
おけるバーコード情報部に対してPCS値の計算を行な
ってもよい。
【0072】次に、第2の実施の形態について説明す
る。
【0073】図6は、第2の実施の形態に係る要部の構
成を示すものである。第2の実施の形態のポイントは、
たとえば、前述した第1の実施の形態のように、窓付き
封筒Pをスポンジローラ24で画像読取部21の読取窓
21aに押し付ける場合に、読取窓21aに押し付ける
前に窓付き封筒Pの厚さを検知し、スポンジローラ24
を押し付ける際に、この検知した厚さに応じてスポンジ
ローラ24の窓付き封筒Pに対する位置(押圧力)を制
御する点であり、以下、図6を説明する。
【0074】図6において、画像読取部21の手前側の
主搬送路4上には、画像読取部21側から順次、光学的
なタイミングセンサ51、厚さ検知手段としての厚さ検
知装置52、および、光学的なタイミングセンサ53が
設けられている。ここに、タイミングセンサ51は画像
読取部21に搬入される紙葉類Pを検知し、厚さ検知装
置52は画像読取部21へ搬送される紙葉類Pの厚さを
検知し、タイミングセンサ53は厚さ検知装置52に搬
入される紙葉類Pを検知するものである。
【0075】タイミングセンサ51,53および厚さ検
知装置52の各出力は、それぞれ制御部54に送られ
る。制御部54は、たとえば、CPUなどにより構成さ
れていて、厚さ検知装置52で検知された厚さに基づ
き、スポンジローラ24の位置を制御するパラメータを
算出し、この算出したパラメータに応じて、駆動回路5
5を介して駆動アクチュエータ56を制御することによ
り、スポンジローラ24の位置を適正位置に制御するよ
うになっている。ここに、駆動アクチュエータ56とし
て、たとえば、前述した第1の実施の形態におけるソレ
ノイド44を用いてもよい。
【0076】なお、画像読取部21の読取窓21aとス
ポンジローラ24との間には、ジャム防止用ガイド板5
7が設けられている。このジャム防止用ガイド板57
は、スポンジローラ24の押圧力が強すぎた場合に、搬
送される紙葉類が折れ曲がって、画像読取部21通過後
の搬送ローラなどに衝突し、ジャムするのを防止するも
のであり、たとえば、読取窓21aと一体的に構成され
ている。
【0077】図7は、図6に示した厚さ検知装置52の
構成を詳細に示すものである。厚さ検知装置52は、発
光部61、受光部62および信号処理部63から構成さ
れている。
【0078】すなわち、厚さ検知装置52全体を制御す
るコントローラ64には、クロックパルス発生器65が
接続されている。クロックパルス発生器65から発生す
るクロックパルスcはモータドライバ66に送られ、こ
のモータドライバ66によりミラーモータ67が駆動さ
れ、このミラーモータ67により例えば12面のポリゴ
ンミラー68が一定速度で回転される。
【0079】また、半導体レーザ発振器69から出射さ
れたレーザ光は、反射ミラー70を介してポリゴンミラ
ー68に導かれ、このポリゴンミラー68でレーザ光が
振られ、コリメータレンズ71により平行光となり、こ
の平行光により搬送された紙葉類Pの側面が厚さ方向に
走査される。
【0080】紙葉類Pを走査したレーザ光は、集光レン
ズ72を通って受光素子73に導かれ、ここで光電変換
される。受光素子73の出力は、エッジ検出部74へ送
られる。エッジ検出部74は、受光素子73の出力によ
り、紙葉類Pの側面によって影を生じている時間の長さ
(紙葉類Pの厚さに相当)tを測定する。
【0081】セグメント選択部75は、エッジ検出部7
4の測定結果aに基づき、紙葉類Pの厚さに応じた幅t
のゲート信号bを選択する。ゲート部76は、セグメン
ト選択部75からのゲート信号bの幅tの間、クロック
パルス発生器65から発生するクロックパルスcを通過
させる。
【0082】この結果、ゲート部76からは、ゲート幅
tに対応した数のパルスdが発生し、このパルスdがカ
ウンタ部77でカウントされ、このカウント値が紙葉類
Pの厚さを表わすことになる。カウンタ部77のカウン
ト値(紙葉類Pの厚さ)は、コントローラ64を介して
図6の制御部54に送られる。
【0083】次に、図8に示すフローチャートを参照し
て全体的な動作について説明する。収容部2に多数枚の
紙葉類Pをセットし、処理動作を開始すると、供給装置
3により紙葉類Pが供給され、取出装置5により紙葉類
Pが1枚ずつ取出され、主搬送路4により挟持搬送され
る(S21)。
【0084】主搬送路4により搬送される紙葉類Pが厚
さ検知装置52の手前のタイミングセンサ53により検
知されると、その紙葉類Pに対し番号を付加(昇順に付
加)するとともに(S22)、紙葉類Pによりタイミン
グセンサ53が暗状態となる信号により、当該紙葉類P
の長さを検出し、その番号および長さ情報を制御部54
内のメモリに格納する。また、搬送される紙葉類Pが厚
さ検知装置52に到達すると、厚さ検知装置52により
厚さが検知され(S23)、その検知結果が制御部54
内のメモリに格納される。
【0085】通常、画像読取部21の読取窓21aとス
ポンジローラ24との隙間は、たとえば、「0.5m
m」に設定されている。そこで、制御部54は、メモリ
に格納された紙葉類Pに対する厚さにプラス「0.5m
m」の隙間ができる位置へスポンジローラ24を移動さ
せるためのパラメータ値(移動量)を算出し(S2
4)、当該紙葉類Pに付加した番号とともにメモリに格
納する(S25)。
【0086】そして、制御部54は、搬送される紙葉類
Pがタイミングセンサ51を遮るタイミングにて、当該
紙葉類Pに付加した番号をタイミングセンサ53からシ
フトしてきた番号と照合し、一致した番号のパラメータ
値をメモリから呼び出し、駆動回路55へパラメータ値
信号として送る。駆動回路55は、制御部54からのパ
ラメータ値信号に基づき駆動アクチュエータ56を駆動
することにより、スポンジローラ24の紙葉類Pに対す
る位置が適正位置となるよう制御する(S26)。
【0087】この状態で、画像読取部21は、搬送され
る紙葉類Pの区分先情報記載面の画像を撮像して、多値
画像データとして制御部54内の画像メモリに格納す
る。制御部54は、画像メモリに格納された多値画像デ
ータを用いて、紙葉類P上の区分先情報およびバーコー
ド情報を認識し、この認識結果に基づき区分集積部15
を制御することにより、当該紙葉類Pを所定の区分ポケ
ット14へ区分する。
【0088】以上の処理を紙葉類がなくなるまで繰り返
す。すなわち、制御部54は、ステップS27におい
て、収容部2に紙葉類が存在するか否かを判断し、まだ
存在すればステップS22に戻り、上記同様な動作が繰
り返される。そして、ステップS27において、収容部
2に紙葉類が存在しなくなると、制御部54は、処理動
作を停止する。
【0089】このように、紙葉類(たとえば、窓付き封
筒)Pをスポンジローラ24で画像読取部21の読取窓
21aに押し付ける場合に、読取窓21aに押し付ける
前に紙葉類Pの厚さを検知し、スポンジローラ24を押
し付ける際に、この検知した厚さに応じてスポンジロー
ラ24の紙葉類Pに対する位置(押圧力)を制御するこ
とにより、厚さが一定していない紙葉類に対しても読取
エラーを防止し、常に高精度の読取りが可能となる。
【0090】なお、画像読取部とスポンジローラの位置
関係は前記実施の形態に限定されるものではない。すな
わち、紙葉類の搬送路がほぼ水平状態の場合、搬送路の
上側に画像読取部を配設するとともに、搬送路の下側に
スポンジローラを配設し、あるいは、その逆(上側にス
ポンジローラ、下側に画像読取部)であってもよい。ま
た、紙葉類の搬送路がほぼ垂直状態の場合、搬送路の左
側に画像読取部を配設するとともに、搬送路の右側にス
ポンジローラを配設し、あるいは、その逆(左側にスポ
ンジローラ、右側に画像読取部)であってもよい。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、特
に窓付き封筒に対する読取率の向上が図れる紙葉類処理
装置および紙葉類処理方法を提供できる。
【0092】また、本発明によれば、厚さが一定してい
ない紙葉類に対しても読取エラーを防止し、常に高精度
の読取りが可能となる紙葉類処理装置および紙葉類処理
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る紙葉類処理装置の概
略構成を模式的に示す正面図。
【図2】図1における光電部の部分を詳細に示す斜視
図。
【図3】第1の実施の形態で処理する紙葉類の1つであ
る不透明な窓付き封筒の一例を示す平面図。
【図4】第1の実施の形態に係る制御部の要部を示す構
成図。
【図5】第1の実施の形態に係る全体的な動作を説明す
るフローチャート。
【図6】第2の実施の形態に係る要部の構成を示す構成
図。
【図7】図6における厚さ検知装置の構成を詳細に示す
構成図。
【図8】第2の実施の形態に係る全体的な動作を説明す
るフローチャート。
【符号の説明】
1……紙葉類処理装置 2……収容部 3……供給装置 4……主搬送路(搬送手段) 4a……搬送ベルト 5……取出装置 9……光電部 14……区分ポケット 15……区分集積部 21……画像読取部(読取手段) 21a……読取窓 24……スポンジローラ(押圧ローラ、押圧部材) P……窓付き封筒(紙葉類) 31……パラフィン窓 32……区分先情報 33……バーコード情報 41……画像メモリ 42……CPU 43……駆動回路 44……ソレノイド 52……厚さ検知装置(厚さ検知手段) 54……制御部 55……駆動回路 56……駆動アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F048 AA09 AB04 BA06 CA06 DA06 DA08 EA15 3F053 EA09 EB07 EC01 ED16 LA12 LB05 3F079 AA02 AA03 BA05 BA25 BA26 CA02 CA03 CA06 CA15 CA18 CA19 CA44 CB25 CB27 CB32 CB35 CB36 CC05 CC13 DA11 DA28 EA10 EA15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面に区分先に関する情
    報が記載されている紙葉類を供給する供給手段と、 この供給手段により供給された紙葉類を搬送する搬送手
    段と、 この搬送手段の中途部に設けられていて、前記搬送され
    る紙葉類の一方の面が通過する読取窓を有し、この読取
    窓を介して前記搬送される紙葉類の一方の面から区分先
    に関する情報を読取る読取手段と、 この読取手段の前記読取窓に対して前記搬送される紙葉
    類を押圧せしめる押圧部材と、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分する区分手段と、 前記搬送手段により搬送される紙葉類の状態を検知する
    検知手段と、 この検知手段の検知結果に基づき前記押圧部材の前記搬
    送される紙葉類に対する位置を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方の面に区分先に関する情
    報が記載されている紙葉類を供給する供給手段と、 この供給手段により供給された紙葉類を搬送する搬送手
    段と、 この搬送手段の中途部に設けられていて、前記搬送され
    る紙葉類の一方の面が通過する読取窓を有し、この読取
    窓を介して前記搬送される紙葉類の一方の面に対して光
    を照射し、その反射光を光電変換することにより前記区
    分先に関する情報を読取る読取手段と、 この読取手段の前記読取窓に対して前記搬送される紙葉
    類を押圧せしめる押圧部材と、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分する区分手段と、 前記読取手段における光電変換出力に基づき、前記紙葉
    類の一方の面の情報記載部における光反射率を測定する
    測定手段と、 この測定手段の測定結果に基づき前記押圧部材の前記搬
    送される紙葉類に対する位置を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記測定手段により測
    定された光反射率があらかじめ設定される基準値よりも
    小さい場合には、前記押圧部材を前記読取手段の読取窓
    の方向へ移動させることにより前記搬送される紙葉類を
    前記読取手段の読取窓に押圧し、前記測定手段により測
    定された光反射率があらかじめ設定される基準値よりも
    大きい場合には、前記押圧部材を前記読取手段の読取窓
    から離れる方向へ移動させることにより前記搬送される
    紙葉類の前記読取手段の読取窓への押圧を解除するよう
    に制御することを特徴とする請求項2記載の紙葉類処理
    装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方の面に半透明な窓を有
    し、少なくともその半透明な窓と対応する面に区分先に
    関する情報が記載されている記録媒体を収納した封筒を
    供給する供給手段と、 この供給手段により供給された封筒を搬送する搬送手段
    と、 この搬送手段の中途部に設けられていて、前記搬送され
    る封筒の前記半透明な窓を有する一方の面が通過する読
    取窓を有し、この読取窓および前記封筒の半透明な窓を
    介して、前記搬送される封筒内の記録媒体に対して光を
    照射し、その反射光を光電変換することにより前記区分
    先に関する情報を読取る読取手段と、 この読取手段の前記読取窓に対して前記搬送される封筒
    を押圧せしめる押圧部材と、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該封筒を所定の区分先へ区分する区分手段と、 前記読取手段における光電変換出力に基づき、前記封筒
    の半透明な窓内に位置する前記記録媒体の情報記載部に
    おける光反射率を測定する測定手段と、 この測定手段の測定結果に基づき前記押圧部材の前記搬
    送される封筒に対する位置を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記測定手段により測
    定された光反射率があらかじめ設定される基準値よりも
    小さい場合には、前記押圧部材を前記読取手段の読取窓
    の方向へ移動させることにより前記搬送される封筒を前
    記読取手段の読取窓に押圧し、前記測定手段により測定
    された光反射率があらかじめ設定される基準値よりも大
    きい場合には、前記押圧部材を前記読取手段の読取窓か
    ら離れる方向へ移動させることにより前記搬送される封
    筒の前記読取手段の読取窓への押圧を解除するように制
    御することを特徴とする請求項4記載の紙葉類処理装
    置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一方の面に区分先に関する情
    報が記載されている紙葉類を供給する供給手段と、 この供給手段により供給された紙葉類を搬送する搬送手
    段と、 この搬送手段の中途部に設けられていて、前記搬送され
    る紙葉類の一方の面が通過する読取窓を有し、この読取
    窓を介して前記搬送される紙葉類の一方の面に対して光
    を照射し、その反射光を光電変換することにより前記区
    分先に関する情報を読取る読取手段と、 この読取手段の前記読取窓に対して前記搬送される紙葉
    類を押圧せしめる押圧部材と、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分する区分手段と、 前記搬送手段により搬送される紙葉類の厚さを検知する
    厚さ検知手段と、 この厚さ検知手段の検知結果に基づき前記押圧部材の前
    記搬送される紙葉類に対する位置を制御する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記厚さ検知手段によ
    り検知された紙葉類の厚さに基づき前記押圧部材の移動
    量を算出し、この算出した移動量に基づき前記押圧部材
    の位置を適正位置に制御することを特徴とする請求項6
    記載の紙葉類処理装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧部材は弾性体で形成された押圧
    ローラであることを特徴とする請求項2ないし請求項6
    のいずれか1つに記載の紙葉類処理装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも一方の面に区分先に関する情
    報が記載されている紙葉類を供給するステップと、 この供給された紙葉類を搬送するステップと、 この搬送される紙葉類の一方の面が通過する読取窓を有
    する読取手段を用いて、前記搬送される紙葉類の一方の
    面から前記読取窓を介して区分先に関する情報を読取る
    ステップと、 前記読取手段の読取窓に対して押圧部材を用いて前記搬
    送される紙葉類を押圧せしめるステップと、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分するステップと、 前記搬送される紙葉類の状態を検知するステップと、 この検知結果に基づき前記押圧部材の前記搬送される紙
    葉類に対する位置を制御するステップと、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも一方の面に区分先に関する
    情報が記載されている紙葉類を供給するステップと、 この供給された紙葉類を搬送するステップと、 この搬送される紙葉類の一方の面が通過する読取窓を有
    する読取手段を用いて、前記搬送される紙葉類の一方の
    面に対して前記読取窓を介して光を照射し、その反射光
    を光電変換することにより前記区分先に関する情報を読
    取るステップと、 前記読取手段の読取窓に対して押圧部材を用いて前記搬
    送される紙葉類を押圧せしめるステップと、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分するステップと、 前記読取手段における光電変換出力に基づき、前記紙葉
    類の一方の面の情報記載部における光反射率を測定する
    ステップと、 この測定結果に基づき前記押圧部材の前記搬送される紙
    葉類に対する位置を制御するステップと、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理方法。
  11. 【請求項11】 前記押圧部材の位置制御は、前記測定
    された光反射率があらかじめ設定される基準値よりも小
    さい場合には、前記押圧部材を前記読取手段の読取窓の
    方向へ移動させることにより前記搬送される紙葉類を前
    記読取手段の読取窓に押圧し、前記測定された光反射率
    があらかじめ設定される基準値よりも大きい場合には、
    前記押圧部材を前記読取手段の読取窓から離れる方向へ
    移動させることにより前記搬送される紙葉類の前記読取
    手段の読取窓への押圧を解除するように制御することを
    特徴とする請求項10記載の紙葉類処理方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも一方の面に半透明な窓を有
    し、少なくともその半透明な窓と対応する面に区分先に
    関する情報が記載されている記録媒体を収納した封筒を
    供給するステップと、 この供給された封筒を搬送するステップと、 この搬送される封筒の前記半透明な窓を有する一方の面
    が通過する読取窓を有する読取手段を用いて、前記搬送
    される封筒内の記録媒体に対して前記読取窓および前記
    封筒の半透明な窓を介して光を照射し、その反射光を光
    電変換することにより前記区分先に関する情報を読取る
    ステップと、 前記読取手段の読取窓に対して押圧部材を用いて前記搬
    送される封筒を押圧せしめるステップと、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該封筒を所定の区分先へ区分するステップと、 前記読取手段における光電変換出力に基づき、前記封筒
    の半透明な窓内に位置する前記記録媒体の情報記載部に
    おける光反射率を測定するステップと、 この測定結果に基づき前記押圧部材の前記搬送される封
    筒に対する位置を制御するステップと、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理方法。
  13. 【請求項13】 前記押圧部材の位置制御は、前記設定
    された光反射率があらかじめ設定される基準値よりも小
    さい場合には、前記押圧部材を前記読取手段の読取窓の
    方向へ移動させることにより前記搬送される封筒を前記
    読取手段の読取窓に押圧し、前記測定された光反射率が
    あらかじめ設定される基準値よりも大きい場合には、前
    記押圧部材を前記読取手段の読取窓から離れる方向へ移
    動させることにより前記搬送される封筒の前記読取手段
    の読取窓への押圧を解除するように制御することを特徴
    とする請求項12記載の紙葉類処理方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも一方の面に区分先に関する
    情報が記載されている紙葉類を供給するステップと、 この供給された紙葉類を搬送するステップと、 この搬送される紙葉類の一方の面が通過する読取窓を有
    する読取手段を用いて、前記搬送される紙葉類の一方の
    面に対して前記読取窓を介して光を照射し、その反射光
    を光電変換することにより前記区分先に関する情報を読
    取るステップと、 前記読取手段の読取窓に対して押圧部材を用いて前記搬
    送される紙葉類を押圧せしめるステップと、 前記読取手段により読取られた区分先に関する情報に基
    づき当該紙葉類を所定の区分先へ区分するステップと、 前記搬送される紙葉類の厚さを検知するステップと、 この検知結果に基づき前記押圧部材の前記搬送される紙
    葉類に対する位置を制御するステップと、 を具備したことを特徴とする紙葉類処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100632406B1 (ko) 2004-12-09 2006-10-11 한국전자통신연구원 우편 영상 특징을 이용한 우편물 구분 장치
JP2010082521A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toppan Forms Co Ltd 撮像システム
CN113019950A (zh) * 2021-03-08 2021-06-25 胡久宣 一种眼贴生产用厚度检测及分装装置

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