JP2001231231A - 3相双突極リラクタンスモータ - Google Patents

3相双突極リラクタンスモータ

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JP2001231231A
JP2001231231A JP2000036889A JP2000036889A JP2001231231A JP 2001231231 A JP2001231231 A JP 2001231231A JP 2000036889 A JP2000036889 A JP 2000036889A JP 2000036889 A JP2000036889 A JP 2000036889A JP 2001231231 A JP2001231231 A JP 2001231231A
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phase coil
salient pole
rotor
motor
phase
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JP2000036889A
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Masashi Sakuma
昌史 佐久間
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各相コイルが集中巻きされており、かつ、各
相コイルの電流の方向が双方向で2相コイル同時通電さ
れる3相双突極リラクタンスモータのトルク向上を図
り、モータ体格を小型化すること。 【解決手段】 回転子の各突極の先端のモータ周方向の
長さをL1、固定子の各突極の先端のモータ周方向の長
さをL2、固定子のモータ周方向で隣り合う2つの突極
の先端間の空隙の長さをL3、回転子の各突極の先端が
位置する円の円周長さを回転子の突極の数で割った長さ
をL4とすると、L1をL2より大きくすると共にL2
がL3より大きいか又は等しくし、L1を{(L4−L
2)+(L2−L3)}〜{(L4−L2)−( L2
−L3)}にする。又は、 L1をL2より大きくする
と共にL2をL3より小さくし、L1を(L4−L3)
と等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、各相コイ
ルが集中巻きされており、かつ、各相コイルの電流の方
向が双方向で2相コイル同時通電される3相双突極リラ
クタンスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、1998、
IEEEの547〜552頁に記載されたものが知られ
ている。これは、各相コイルの電流の方向が双方向であ
る3相集中巻き双突極リラクタンスモータに関するもの
であり、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルがY
結線されており、回転子角度に応じて任意の2相コイル
を同時通電することとされており、低トルクリップル
化、低騒音化に有効であるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
て、回転子の各突極の先端のモータ周方向の長さと固定
子の各突極の先端のモータ周方向の長さを、単相独立通
電を行う3相双突極リラクタンスモータと同様にほぼ等
しくした場合、同一銅損のもとでの発生トルクは、単相
独立通電時の発生トルクと同レベルで、2相同時通電に
よるトルク向上は図れず、従ってモータ体格の小型化が
図れない。
【0004】この出願の発明は、各相コイルが集中巻き
されており、かつ、各相コイルの電流の方向が双方向で
2相コイル同時通電される3相双突極リラクタンスモー
タのトルク向上を図り、モータ体格を小型化することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に係
る発明は、各相コイルが集中巻きされており、かつ、各
相コイルの電流の方向が双方向で2相コイル同時通電さ
れる3相双突極リラクタンスモータにおいて、回転子の
各突極の先端のモータ周方向の長さをL1、固定子の各
突極の先端のモータ周方向の長さをL2、固定子の各ス
ロットの開口のモータ周方向の長さをL3、回転子の各
突極の先端が位置する円の円周長さを回転子の突極の数
で割った長さをL4とすると、L1がL2より大きくさ
れていると共にL2がL3より大きいか又は等しくされ
ており、L1が{(L4−L2)+(L2−L3)}〜
{(L4−L2)−( L2−L3)}にされているこ
とを特徴とする3相双突極リラクタンスモータである。
【0006】この出願の請求項2に係る発明は、各相コ
イルが集中巻きされており、かつ、各相コイルの電流の
方向が双方向で2相コイル同時通電される3相双突極リ
ラクタンスモータにおいて、回転子の各突極の先端のモ
ータ周方向の長さをL1、固定子の各突極の先端のモー
タ周方向の長さをL2、固定子のモータ周方向で隣り合
う2つの突極の先端間の空隙の長さをL3、回転子の各
突極の先端が位置する円の円周長さを回転子の突極の数
で割った長さをL4とすると、L1がL2より大きくさ
れていると共にL2がL3より小さくされており、L1
が(L4−L3)と等しくされていることを特徴とする
3相双突極リラクタンスモータである。
【0007】この出願の請求項3に係る発明は、請求項
1又は請求項2に記載の3相双突極リラクタンスモータ
であって、回転子の突極のモータ周方向の中央位置にモ
ータ径方向に延びるスリット又は長孔が形成されている
ことを特徴とする3相双突極リラクタンスモータであ
る。
【0008】この出願の請求項4に係る発明は、請求項
1又は請求項2に記載の3相双突極リラクタンスモータ
であって、回転子の隣り合う突極間に永久磁石が設置さ
れていることを特徴とする3相双突極リラクタンスモー
タである。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は3相集中巻
き双突極リラクタンスモータRMの概略構成を示す。図
1において、3相集中巻き双突極リラクタンスモータR
Mは、半径方向外方に突出する8個の突極Ra、Rb、
Rc、Rd、Re、Rf、Rg及びRhを有する回転子
Rと、半径方向内方に突出する12個の突極Sa、S
b、Sc、Sd、Se、Sf、Sg、Sh、Si、S
j、Sk及びSlを有する固定子Sとを備えている。
【0010】回転子Rは多数枚の軟磁性鉄板を積層して
構成した鉄心であり、また固定子Sは多数枚の軟磁性鉄
板を積層して構成した環状鉄心の突極Sa、Sb、S
c、Sd、Se、Sf、Sg、Sh、Si、Sj、Sk
及びSlに、図2に示すように集中巻きされたU相コイ
ルCLu、W相コイルCLw及びV相コイルCLvを備
えている。各相は、直列に接続した4個のコイルにより
構成されている。各相を構成する4個のコイルは並列に
接続してもよい。
【0011】図3は、直流電源からU相コイルCLu、
W相コイルCLw及びV相コイルCLvへの通電をオン
(通電)/オフ(非通電)制御するスイッチング回路S
Cを示す。図3において、U相コイルCLu、W相コイ
ルCLw及びV相コイルCLvの各々の一端は互いに結
線されている。U相コイルCLuの他端は、直流電源の
高電位ライン11に対し、ゲート絶縁型バイポーラトラ
ンジスタ(IGBT)Tr1を介して接続されると共に
U相コイルCLuの他端側から高電位ライン11側への
電流流通を許すダイオードD1を介して接続されてい
る。U相コイルCLuの他端は、また、直流電源の低電
位ライン12に対し、ゲート絶縁型バイポーラトランジ
スタTr2を介して接続されると共に低電位ライン12
側からU相コイルCLuの他端側への電流流通を許すダ
イオードD2を介して接続されている。
【0012】又、W相コイルCLwの他端は、直流電源
の高電位ライン11に対し、ゲート絶縁型バイポーラト
ランジスタTr3を介して接続されると共にW相コイル
CLwの他端側から高電位ライン11側への電流流通を
許すダイオードD3を介して接続されている。W相コイ
ルCLwの他端は、また、直流電源の低電位ライン12
に対し、ゲート絶縁型バイポーラトランジスタTr4を
介して接続されると共に低電位ライン12側からW相コ
イルCLwの他端側への電流流通を許すダイオードD4
を介して接続されている。
【0013】更に、V相コイルCLvの他端は、直流電
源の高電位ライン11に対し、ゲート絶縁型バイポーラ
トランジスタTr5を介して接続されると共にV相コイ
ルCLvの他端側から高電位ライン11側への電流流通
を許すダイオードD5を介して接続されている。V相コ
イルCLvの他端は、また、直流電源の低電位ライン1
2に対し、ゲート絶縁型バイポーラトランジスタTr6
を介して接続されると共に低電位ライン12側からV相
コイルCLvの他端側への電流流通を許すダイオードD
6を介して接続されている。
【0014】そして、U相コイルCLu、W相コイルC
Lw及びV相コイルCLvの電流値を検出するための電
流センサSu、Sw及びSvが配設されている。
【0015】トランジスタTr1〜Tr6が何れもオフ
(非導通)であれば、直流電源によるU相コイルCL
u、W相コイルCLw及びV相コイルCLvの電流が遮
断する。
【0016】トランジスタTr1及びTr6が共にオン
(導通)となることにより直流電源によってU相コイル
CLuに順方向の電流(相コイルの他端から一端に向か
う電流)が流れると同時にV相コイルCLvに逆方向の
電流(相コイルの一端から他端に向かう電流)が流れ、
トランジスタTr1及びTr6の何れか一方がオフにな
るか、又はトランジスタTr1及びTr6が共にオフに
なることによって直流電源によるU相コイルCLuの電
流及びV相コイルCLvの電流が遮断する。U相コイル
CLu及びV相コイルCLvの電流値を目標電流値に制
御するためには、例えば、トランジスタTr6のオンを
維持しつつトランジスタTr1を、電流センサSuの検
出電流値と目標電流値の比較結果に応じてオン/オフ制
御する。
【0017】トランジスタTr1及びTr4が共にオン
となることにより直流電源によってU相コイルCLuに
順方向の電流が流れると同時にW相コイルCLwに逆方
向の電流が流れ、トランジスタTr1及びTr4の何れ
か一方がオフになるか、又はトランジスタTr1及びT
r4が共にオフになることによって直流電源によるU相
コイルCLuの電流及びW相コイルCLwの電流が遮断
する。U相コイルCLu及びW相コイルCLwの電流値
を目標電流値に制御するためには、例えば、トランジス
タTr4のオンを維持しつつトランジスタTr1を、電
流センサSuの検出電流値と目標電流値の比較結果に応
じてオン/オフ制御する。
【0018】トランジスタTr4及びTr5が共にオン
となることにより直流電源によってV相コイルCLvに
順方向の電流が流れると同時にW相コイルCLwに逆方
向の電流が流れ、トランジスタTr4及びTr5の何れ
か一方がオフになるか、又はトランジスタTr4及びT
r5が共にオフになることによって直流電源によるV相
コイルCLvの電流及びW相コイルCLwの電流が遮断
する。V相コイルCLv及びW相コイルCLwの電流値
を目標電流値に制御するためには、例えば、トランジス
タTr4のオンを維持しつつトランジスタTr5を、電
流センサSvの検出電流値と目標電流値の比較結果に応
じてオン/オフ制御する。
【0019】トランジスタTr2及びTr5が共にオン
となることにより直流電源によってV相コイルCLvに
順方向の電流が流れると同時にU相コイルCLuに逆方
向の電流が流れ、トランジスタTr2及びTr5の何れ
か一方がオフになるか、又はトランジスタTr2及びT
r5が共にオフになることによって直流電源によるV相
コイルCLvの電流及びU相コイルCLuの電流が遮断
する。V相コイルCLv及びU相コイルCLuの電流値
を目標電流値に制御するためには、例えば、トランジス
タTr2のオンを維持しつつトランジスタTr5を、電
流センサSvの検出電流値と目標電流値の比較結果に応
じてオン/オフ制御する。
【0020】トランジスタTr2及びTr3が共にオン
となることにより直流電源によってW相コイルCLwに
順方向の電流が流れると同時にU相コイルCLuに逆方
向の電流が流れ、トランジスタTr2及びTr3の何れ
か一方がオフになるか、又はトランジスタTr2及びT
r3が共にオフになることによって直流電源によるW相
コイルCLwの電流及びU相コイルCLuの電流が遮断
する。W相コイルCLw及びU相コイルCLuの電流値
を目標電流値に制御するためには、例えば、トランジス
タTr2のオンを維持しつつトランジスタTr3を、電
流センサSwの検出電流値と目標電流値の比較結果に応
じてオン/オフ制御する。
【0021】トランジスタTr3及びTr6が共にオン
となることにより直流電源によってW相コイルCLwに
順方向の電流が流れると同時にV相コイルCLvに逆方
向の電流が流れ、トランジスタTr3及びTr6の何れ
か一方がオフになるか、又はトランジスタTr3及びT
r6が共にオフになることによって直流電源によるW相
コイルCLwの電流及びV相コイルCLvの電流が遮断
する。W相コイルCLw及びV相コイルCLvの電流値
を目標電流値に制御するためには、例えば、トランジス
タTr6のオンを維持しつつトランジスタTr3を、電
流センサSwの検出電流値と目標電流値の比較結果に応
じてオン/オフ制御する。
【0022】モータトルクを有効に発生させるため、U
相コイルCLuは、同コイルの巻かれる突極Sa、S
d、Sg、Sjに発生する極性が同一となるように巻か
れている。同様に、V相コイルCLvは、同コイルの巻
かれる突極Sc、Sf、Si、Slに発生する極性が同
一となるように巻かれており、またW相コイルCLw
は、同コイルの巻かれる突極Sb、Se、Sh、Skに
発生する極性が同一となるように巻かれている。そし
て、U相コイルCLu、V相コイルCLv及びW相コイ
ルCLwの各々は、順方向の電流が流れたときにはそれ
が巻かれた突極にN極が発生し、又逆方向の電流が流れ
たときにはそれが巻かれた突極にS極が発生するように
巻かれている。
【0023】回転子Rの角度(回転位置)が図1に示す
位置から7.5度だけ時計方向へずれている角度、つま
り回転子Rの突極Ra、Rc、Re及びRgの先端のモ
ータ周方向長さのうちの時計方向寄りほぼ半分が固定子
Sの突極Sb、Se、Sh及びSkとそれぞれ対向した
角度において、トランジスタTr1及びTr6をオンに
すると、直流電源からU相コイルCLuに順方向の電流
が流れると同時にV相コイルCLvに逆方向の電流が流
れ、固定子Sの突極Sa、Sd、Sg及びSjがN極に
磁化されると同時に突極Sc、Sf、Si及びSlがS
極に磁化され、回転子Rの突極Ra、Rc、Re及びR
gが固定子Sの突極Sa、Sd、Sg及びSjにそれぞ
れ吸引され、回転子Rが図1で反時計方向に回転する。
【0024】回転子Rが、回転子Rの突極Ra、Rc、
Re及びRgの先端のモータ周方向長さのうちの反時計
方向寄りほぼ半分が固定子Sの突極Sa、Sd、Sg及
びSjとそれぞれ対向する角度(15度)だけ回転した
時点でトランジスタTr1及びTr6のオンからトラン
ジスタTr1及びTr4のオンに切替えると、直流電源
からU相コイルCLuに順方向の電流が流れると同時に
W相コイルCLwに逆方向の電流が流れ、固定子Sの突
極Sa、Sd、Sg及びSjがN極に磁化されると同時
に突極Sb、Se、Sh及びSkがS極に磁化され、回
転子Rの突極突極Rb、Rd、Rf及びRhが固定子S
の突極Sb、Se、Sh及びSkにそれぞれ吸引され、
回転子Rが図1で更に反時計方向に回転する。
【0025】回転子Rが、回転子Rの突極Ra、Rc、
Re、Rgの先端のモータ周方向長さのうちの時計方向
寄りほぼ半分が固定子Sの突極Sa、Sd、Sg及びS
jとそれぞれ対向する角度(15度)だけ回転した時点
でトランジスタTr1及びTr4のオンからトランジス
タTr4及びTr5のオン切替えると、直流電源からV
相コイルCLvに順方向の電流が流れると同時にW相コ
イルCLwに逆方向の電流が流れ、固定子Sの突極S
c、Sf、Si及びSlがN極に磁化されると同時に突
極Sb、Se、Sh及びSkがS極に磁化され、回転子
Rの突極Ra、Rc、Re及びRgが固定子Sの突極S
l、Sc、Sf及びSiにそれぞれ吸引され、回転子R
が図1で更に反時計方向に回転する。
【0026】回転子Rが、回転子Rの突極Ra、Rc、
Re及びRgの先端のモータ周方向長さのうちの反時計
方向寄りほぼ半分が固定子Sの突極Sl、Sc、Sf及
びSiにそれぞれ対向する角度(15度)だけ回転した
時点でトランジスタTr4及びTr5のオンからトラン
ジスタTr2及びTr5のオン切替えると、直流電源か
らV相コイルCLvに順方向の電流が流れると同時にU
相コイルCLuに逆方向の電流が流れ、固定子Sの突極
Sc、Sf、Si及びSlがN極に磁化されると同時に
突極Sa、Sd、Sg及びSjがS極に磁化され、回転
子Rの突極Rb、Rd、Rf及びRhが固定子Sの突極
Sa、Sd、Sg及びSjにそれぞれ吸引され、回転子
Rが図1で更に反時計方向に回転する。
【0027】回転子Rが、回転子Rの突極Ra、Rc、
Re及びRgの先端のモータ周方向長さのうちの時計方
向寄りほぼ半分が固定子Sの突極Sl、Sc、Sf及び
Siとそれぞれ対向する角度(15度)だけ回転した時
点でトランジスタTr2及びTr5のオンからトランジ
スタTr2及びTr3のオン切替えると、直流電源から
W相コイルCLvに順方向の電流が流れると同時にU相
コイルCLuに逆方向の電流が流れ、固定子Sの突極S
b、Se、Sh及びSkがN極に磁化されると同時に突
極Sa、Sd、Sg及びSjがS極に磁化され、回転子
Rの突極Ra、Rc、Re及びRgが固定子Sの突極S
k、Sb、Se及びShにそれぞれ吸引され、回転子R
が図1で更に反時計方向に回転する。
【0028】回転子Rが、回転子Rの突極Ra、Rc、
Re及びRgの先端のモータ周方向長さのうちの反時計
方向寄りほぼ半分が固定子Sの突極Sk、Sb、Se及
びShとそれぞれ対向する角度(15度)だけ回転した
時点でトランジスタTr2及びTr3のオンからトラン
ジスタTr3及びTr6のオン切替えると、直流電源か
らW相コイルCLvに順方向の電流が流れると同時にV
相コイルCLvに逆方向の電流が流れ、固定子Sの突極
Sb、Se、Sh及びSkがN極に磁化されると同時に
突極Sc、Sf、Si及びSlがS極に磁化され、回転
子Rの突極Rb、Rd、Rf及びRhが固定子Sの突極
Sl、Sc、Sf及びSiにそれぞれ吸引され、回転子
Rが図1で更に反時計方向に回転する。
【0029】このように、回転子Rが15度回転する毎
に、トランジスタTr1、Tr6のオンによるU相コイ
ルCLu、V相コイルCLvの同時通電−トランジスタ
Tr1、Tr4のオンによるU相コイルCLu、W相コ
イルCLwの同時通電−トランジスタTr4、Tr5の
オンによるV相コイルCLv、W相コイルCLwの同時
通電−トランジスタTr2、Tr5のオンによるU相コ
イルCLu、V相コイルCLvの同時通電−トランジス
タTr2、Tr3のオンによるU相コイルCLu、W相
コイルCLwの同時通電−トランジスタTr3、Tr6
のオンによるV相コイルCLv、W相コイルCLwの同
時通電の順に切替えることによって、回転子Rを図1で
反時計方向に連続回転させることができる。2相コイル
同時通電により回転子Rを回転駆動する場合の回転子角
度と各相コイル電流との関係を図4に示す。
【0030】図5はU相コイルCLu及びV相コイルC
Lvに同時通電する通電期間の終期における磁束の流れ
を示し、図6はU相コイルCLu及びV相コイルCLv
の同時通電の次に行われるU相コイルCLu及びW相コ
イルCLwの同時通電の通電期間の初期における磁束の
流れを示す。単位電流当たりの発生トルクを大きくする
ためには、図5における磁束量Φ1と図6におけるΦ2
との差を大きくする必要がある(但し、Φ1はΦ2より
も大きい)。そのため、図7に示すように、回転子Rの
各突極Ra〜Rhの先端のモータ周方向の長さをL1、
固定子Sの各突極Sa〜Slの先端のモータ周方向の長
さをL2、固定子Sのモータ周方向で隣り合う2つの突
極の先端間の空隙の長さをL3、回転子Rの各突極Ra
〜Rhの先端が位置する円の円周長さを回転子の突極の
数で割った長さをL4とすると、L1がL2より大きく
されていると共にL2がL3より大きいか又は等しくさ
れており、L1が{(L4−L2)+(L2−L3)}
〜{(L4−L2)−(L2−L3)}にされている。
これにより、同時通電される2相コイルの通電期間の終
期で通電相コイルに鎖交する磁路にある回転子突極と固
定子突極の対向長さはL1とL2が等しい場合に比べて
大きくなり磁気抵抗が小さくなって磁束量が大きくなる
と共に、同時通電される2相コイルの通電期間の初期で
通電相コイルに鎖交する磁路にある回転子突極と固定子
突極の対向長さはL1とL2が等しい場合に比べてほぼ
同等で磁気抵抗がほぼ同等であって磁束量が変化せず、
従って、同時通電される2相コイルの通電期間の終期で
通電相コイルに鎖交する磁束量Φ1とその次に同時通電
される2相コイルの通電期間の初期で通電相コイルに鎖
交する磁束量Φ2と差が大きくなり、単位電流当たりの
発生トルクが大きくなるものである。
【0031】尚3つの相コイルCLu、CLw及びCL
vはデルタ結線することとしてもよい。
【0032】(実施形態2)図1〜図4に示す3相双突
極リラクタンスモータにおいて、単位電流当たりの発生
トルクを大きくするため、図8に示すように、L1がL
2より大きくされていると共にL2がL3より小さくさ
れており、L1が(L4−L3)と等しくすることとし
てもよい。
【0033】(実施形態3)図9に示すように、回転子
の突極のモータ周方向の中央位置にモータ径方向に延び
るスリットを設けることにより、回転子の突極での磁束
分布を調整することができ、トルクリップルを低減した
り、所望のトルク分布を得ることができる。
【0034】(実施形態4)図9のスリットを設ける代
わりに、図10に示すように、長孔を形成することとし
てもよい。
【0035】(実施形態5)図11に示すように、回転
子の隣り合う突極間に永久磁石を嵌め込み又は埋め込み
により設置して、永久磁石と固定子Sの磁化された突極
との間の吸引力、反発力を回転子突極と固定子突極の間
の吸引力に加算することができる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
によれば、各相コイルが集中巻きされており、かつ、各
相コイルの電流の方向が双方向で2相コイル同時通電さ
れる3相双突極リラクタンスモータのトルク向上を図
り、モータ体格を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の3相集中巻き双突極リラクタ
ンスモータの横断面概略を示す図である。
【図2】3相コイルの固定子突極への巻線パターンを例
示する図である。
【図3】3相コイルのスイッチング回路を示す図であ
る。
【図4】3相コイルの通電パターン及び目標電流値を示
す図である。
【図5】U相コイルCLu及びV相コイルCLvに同時
通電する通電期間の終期における磁束の流れを示す図で
ある。
【図6】U相コイルCLu及びW相コイルCLwに同時
通電する通電期間の初期における磁束の流れを示す図で
ある。
【図7】実施形態1における回転子の突極の先端のモー
タ周方向の長さを説明する展開図である。
【図8】実施形態2における回転子の突極の先端のモー
タ周方向の長さを説明する展開図である。
【図9】実施形態3における回転子の突極を示す図であ
る。
【図10】実施形態4における回転子の突極を示す図で
ある。
【図11】実施形態5における回転子の展開図である。
【符号の説明】
RM・・・3相双突極リラクタンスモータ S・・・固定子 Sa〜Sl・・・固定子の突極 R・・・回転子 Ra〜Rh・・・回転子の突極 SC・・・スイッチング回路 CLu・・・U相コイル CLw・・・W相コイル CLv・・・V相コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各相コイルが集中巻きされており、か
    つ、各相コイルの電流の方向が双方向で2相コイル同時
    通電される3相双突極リラクタンスモータにおいて、回
    転子の各突極の先端のモータ周方向の長さをL1、固定
    子の各突極の先端のモータ周方向の長さをL2、固定子
    のモータ周方向で隣り合う2つの突極の先端間の空隙の
    長さをL3、回転子の各突極の先端が位置する円の円周
    長さを回転子の突極の数で割った長さをL4とすると、
    L1がL2より大きくされていると共にL2がL3より
    大きいか又は等しくされており、L1が{(L4−L
    2)+(L2−L3)}〜{(L4−L2)−( L2
    −L3)}にされていることを特徴とする3相双突極リ
    ラクタンスモータ。
  2. 【請求項2】 各相コイルが集中巻きされており、か
    つ、各相コイルの電流の方向が双方向で2相コイル同時
    通電される3相双突極リラクタンスモータにおいて、回
    転子の各突極の先端のモータ周方向の長さをL1、固定
    子の各突極の先端のモータ周方向の長さをL2、固定子
    のモータ周方向で隣り合う2つの突極の先端間の空隙の
    長さをL3、回転子の各突極の先端が位置する円の円周
    長さを回転子の突極の数で割った長さをL4とすると、
    L1がL2より大きくされていると共にL2がL3より
    小さくされており、L1が(L4−L3)と等しくされ
    ていることを特徴とする3相双突極リラクタンスモー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の3相双突
    極リラクタンスモータであって、回転子の突極のモータ
    周方向の中央位置にモータ径方向に延びるスリット又は
    長孔が形成されていることを特徴とする3相双突極リラ
    クタンスモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の3相双突
    極リラクタンスモータであって、回転子の隣り合う突極
    間に永久磁石が設置されていることを特徴とする3相双
    突極リラクタンスモータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100568680C (zh) * 2008-07-03 2009-12-09 浙江工业大学 兼有电动、发电回馈和电磁制动功能的可调速旋转电机
JP2017063549A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社ミツバ スイッチトリラクタンスモータおよび電動カート
CN110829939A (zh) * 2019-11-15 2020-02-21 南京航空航天大学 一种降低电励磁双凸极电机转矩脉动的控制方法

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