JP2001230939A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP2001230939A
JP2001230939A JP2000040143A JP2000040143A JP2001230939A JP 2001230939 A JP2001230939 A JP 2001230939A JP 2000040143 A JP2000040143 A JP 2000040143A JP 2000040143 A JP2000040143 A JP 2000040143A JP 2001230939 A JP2001230939 A JP 2001230939A
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Hiroyuki Yaguchi
博之 矢口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナのG成分の読み取りが安定した後、R
およびB成分の読み取りが安定するまでの間に、プリス
キャンを行いRGB画像信号から下地レベルをを演算すれ
ば、不安定なRおよびB信号により正確な下地レベルを得
ることはできない。 【解決手段】 プリスキャンを行う場合に(S12)、スキ
ャナが白黒スキャンが可能な状態であれば(S15)、G成分
のヒストグラムを取得し(S16)、また、カラースキャン
が可能な状態であれば(S15)、RGBそれぞれのヒストグラ
ムを取得し(S17)、下地レベルを計算する(S18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
その方法に関し、例えば、原稿画像を入力する画像処理
装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチファンクションの複写機やネット
ワークスキャナが出現し、これらの装置では、ネットワ
ークを経由して、コンピュータとの間で画像のやり取り
を自由に行うことができる。最近は、複数のネットワー
クプロトコルや通信プロトコルに対応し、入力した一枚
の画像を複数の宛先に異なるプロトコルで同報送信でき
る装置も発表されている。ただし、ファクシミリのよう
に通信プロトコルによっては白黒画像のやり取りしかで
きない装置もある。そのような場合を考慮して、同一原
稿をカラーおよび白黒画像として読み取り、通信プロト
コルに合わせて画像を送信している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】白黒画像の読み取り
は、CCDから得られるG信号だけで可能である。このた
め、G成分の読み取りがRやB成分の読み取りよりも早く
安定するスキャナ装置の場合、白黒スキャナとして利用
可能になるタイミングと、カラースキャナとして使用可
能になるタイミングには時間差が生じる。
【0004】このようなスキャナで、G成分の読み取り
が安定した後、RおよびB成分の読み取りが安定するまで
の間に、画像の下地を白にする(以下「下地とばし」と
呼ぶ場合がある)下地レベルを調べるために、RGB画像
信号を得るためのプリスキャンを行えば、不安定なRお
よびB信号により演算が行われるため、正確な下地レベ
ルを得ることはできない。
【0005】上記の問題を考慮して、カラースキャナと
して使用可能になるまでは下地とばしを禁止する方法が
提案されている。
【0006】また、白黒スキャナとして使用可能になっ
た後、G信号のみを用いて下地レベルを演算する方法も
提案されている。勿論、この方法では、色が付いた下地
(紙)に対して、正確な下地レベルを演算することはで
きない。
【0007】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、複数色成分すべてのスキャンが安定するまで
の、単色成分のスキャンが可能な期間は、単色成分の信
号を用いて下地情報を抽出できるようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0009】本発明にかかる画像処理装置は、原稿画像
をスキャンして複数色成分の画像を得るスキャナ手段
と、前記スキャナ手段による原稿画像のスキャン前に、
前記スキャナ手段を用いて前記原稿画像から下地情報を
抽出するプリスキャン手段と、抽出された下地情報に基
づき前記スキャナ手段の画像処理条件を設定する制御手
段とを有し、前記スキャナ手段は、前記複数色成分すべ
てのスキャンが安定するまでは、単色成分のスキャンが
可能であり、その期間、前記プリスキャン手段は、前記
単色成分の信号を用いて下地情報を抽出することを特徴
とする。
【0010】また、原稿画像をスキャンして複数色成分
の画像を得る画像取得手段と、前記画像取得手段を用い
て、スキャンすべき原稿画像をプリスキャンするプリス
キャン手段と、プリスキャンされた画像の画像信号レベ
ルに対応するヒストグラムを生成する生成手段と、前記
ヒストグラムから画像の下地情報を抽出する抽出手段
と、抽出された下地情報に基づき前記画像取得手段の画
像処理条件を設定する設定手段とを有し、前記画像取得
手段は、前記複数色成分すべてのスキャンが安定するま
では、単色成分のスキャンが可能であり、その期間、前
記抽出手段は、前記単色成分に対応するヒストグラムを
用いて下地情報を抽出することを特徴とする。
【0011】本発明にかかる画像処理方法は、原稿画像
をスキャンして複数色成分の画像を得る画像処理方法で
あって、スキャナ手段による原稿画像のスキャン前に、
前記スキャナ手段を用いて前記原稿画像から下地情報を
抽出し、抽出された下地情報に基づき前記スキャナ手段
の画像処理条件を設定し、前記スキャナ手段による前記
複数色成分すべてのスキャンが安定するまでは、単色成
分の信号を用いて下地情報を抽出することを特徴とす
る。
【0012】また、原稿画像をスキャンして複数色成分
の画像を得る画像取得手段を用いて、スキャンすべき原
稿画像をプリスキャンし、プリスキャンされた画像の画
像信号レベルに対応するヒストグラムを生成し、前記ヒ
ストグラムから画像の下地情報を抽出し、抽出された下
地情報に基づき前記画像取得手段の画像処理条件を設定
し、前記画像取得手段による前記複数色成分すべてのス
キャンが安定するまでは、単色成分に対応するヒストグ
ラムを用いて下地情報を抽出することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】[ハードウェア構成]図1は本実施形態の
画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【0015】図1において、制御部2000は、画像入力デ
バイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプ
リンタ2095に接続するとともに、ローカルエリアネット
ワーク(LAN)2011や公衆回線などのワイドエリアネット
ワーク(WAN)2051へ接続することで、画像情報やデバイ
ス情報の入出力を行う。制御部2000において、CPU2001
は、RAM2002をワークメモリに利用して装置全体を制御
する。また、RAM2002は画像データを一時記憶するため
の画像メモリとしても利用される。ROM2003は、ブートR
OMであり、装置のブートプログラムが格納されている。
【0016】ハードディスクドライブ(HDD)2004は、シ
ステムソフトウェアおよび画像データなどが格納され
る。操作部インタフェイス(I/F)2006は、操作部(UI)201
2のインタフェイスで、操作部2012に表示すべき画像を
操作部2012へ出力するとともに、操作部2012によりユー
ザが入力した情報をCPU2001に伝える。MODEM2050は、WA
N2051に接続され情報の入出力を行う。ネットワークイ
ンタフェイスカード(NIC)2010はLAN2011に接続され情報
の入出力を行う。
【0017】以上のデバイスはシステムバス2007上に配
置されている。システムバス2007と画像データを高速転
送する画像バス2008との間は、画像バスI/F2005により
接続される。つまり、画像バスI/F2005は、データ構造
を変換するバスブリッジである。なお、画像バス2008は
PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIE
EE1394などのシリアルバスで構成されている。また、画
像バス2008上には以下のデバイスが配置されている。
【0018】ラスタイメージプロセッサ(RIP)2060は、P
DL(Page Description Language)コードをビットマップ
イメージに展開する。デバイスI/F2020は、スキャナ207
0やプリンタ2095に接続し、画像データの同期系/非同期
系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力され
る画像に補正、加工および編集処理などを施す。プリン
タ画像処理部2090は、プリンタ2095へ出力する画像に補
正および解像度変換処理などを施す。画像回転部2030は
画像の回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像に対し
てはJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式の圧
縮伸長処理を施し、二値画像に対してはJBIG(Joint Bi-
level image Group)方式、MMR(Modified Modified REA
D)またはMH(Modified Hufman)符号化の圧縮伸長処理を
施す。
【0019】上記の画像処理部の構成は、その拡張性を
考慮して画像バス2008がシステムバス2007から分離され
ている、一般的なコンピュータの構成を応用したもので
ある。また、画像バスに汎用のインタフェイスを採用す
ることで、画像処理の任意な組み合わせを可能にする自
由度および将来性を考慮した拡張性をもたせている。と
くにCODEC部分(画像圧縮部2040)は、将来、様々な規
格が提案される可能性があり、容易に交換できるよう画
像バス2008側に接続する。
【0020】[画像入出力部]図2は画像入出力デバイ
スを示す図である。
【0021】図2において、画像入力デバイスであるス
キャナ2070は、原稿を照明し、CCDラインセンサを走査
することで、原稿画像をラスタ画像データ2071に変換す
る。ユーザは、原稿を原稿フィーダ2072のトレイ2073に
セットした後、操作部2012により読取開始を指示する。
この指示に応じて、CPU2001は、スキャナ2070に指示を
与え、フィーダ2072により原稿が一枚ずつフィードされ
画像の読み取りが行われる。
【0022】画像出力デバイスであるプリンタ2095は、
ラスタ画像データ2096に対応する画像を記録紙上に印刷
する。プリンタ2095の画像形成方式は、感光体ドラムや
感光体ベルトを用いる電子写真方式、ノズルアレイから
インクを吐出して画像を印刷するインクジェット方式な
どがあるが、どのような方式でも構わない。印刷動作は
CPU2001の指示により開始される。プリンタ2095には、
記録紙のサイズおよび向きを選択することができるよう
に複数の給紙段を有し、それらに対応する記録紙カセッ
ト2101から2104がある。また、印刷が終了した記録紙は
排紙トレイ2111に排出される。
【0023】[操作部]図3は操作部2012の構成例を示
す図である。
【0024】図3において、LCD(Liquid Crystal Displa
y)2013上にはタッチパネルシートが貼られ、装置の操作
画面が表示されるとともに、表示されたキーに対応する
位置が押されると、その位置情報が操作部2012からCPU2
001へ伝達される。スタートキー2014は、原稿画像の読
み取りを開始するなどの指示に用いられる。スタートキ
ー2014の中央部には、緑と赤の二色LED2018が配置さ
れ、どちらの色のLEDが発光しているかによりスタート
キー2014が機能する状態にあるか否かが示される。スト
ップキー2015は、原稿画像の読み取り動作など、実行中
の動作を停止させる働きを有する。IDキー2016は、ユー
ザIDを入力する場合に用いられる。リセットキー2017
は、操作部2012により設定された動作条件などを解除し
て、動作条件などを初期化する場合に用いられる。
【0025】[スキャナ画像処理部]図4はスキャナ画
像処理部2080の構成例を示すブロック図である。
【0026】図4において、画像バスI/Fコントローラ20
81は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケ
ンスを制御するとともに、スキャナ画像処理部2080内の
各デバイスの制御およびタイミング発生を行う。
【0027】フィルタ処理部2082は、コンボリューショ
ン演算を行う空間フィルタである。編集部2083は、例え
ば入力画像からマーカーペンによりマークされた閉領域
を認識して、その閉領域内の画像に対して、影付け、網
掛け、ネガポジ反転などの画像加工を行う。変倍部2084
は、読み取り画像の解像度を変える場合に、ラスタイメ
ージの主走査方向について補間演算を行い画像の拡大お
よび縮小を行う。副走査方向の変倍については、画像を
読み取るラインセンサを走査する速度を変えることによ
り行われる。
【0028】テーブル2085は、輝度データである画像デ
ータを濃度データに変換するための変換テーブルであ
る。量子化部2086は、グレイスケール画像を量子化する
もので、例えば誤差拡散処理やスクリーン処理などの擬
似階調処理により二値画像を生成する。JPEG圧縮部2087
は、テーブル2085から出力される多値画像データを既知
のJPEG符号化によりリアルタイムに圧縮する。JPEG圧縮
部2087は、JPEG符号化された画像の符号が出力される。
【0029】スキャナ画像処理部2080による処理が終了
した画像あるいは符号は、再び、画像バスI/Fコントロ
ーラ2081を介して、画像バス2008へ送り出される。
【0030】[プリンタ画像処理部]図5はプリンタ画
像処理部2090の構成例を示すブロック図である。
【0031】図5において、画像バスI/Fコントローラ20
91は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケ
ンスを制御するとともに、プリンタ画像処理部2090内の
各デバイスの制御およびタイミング発生を行う。
【0032】解像度変換部2092は、LAN2011あるいはWAN
2051を介して送られてくる画像を、プリンタ2095の解像
度に変換する。スムージング部2093は、解像度変換され
た画像のジャギー、つまり斜め線などの白黒境界部に現
れる画像の乱れ(ぎざぎざ)を滑らかにする。
【0033】[画像圧縮部]図6は画像圧縮部2040の構
成例を示すブロック図である。
【0034】図6において、画像バスI/Fコントローラ20
41は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケ
ンスを制御するとともに、入出力バッファ2042および20
45とのデータのやり取りを行うためのタイミング制御、
並びに、画像圧縮器2043に対するモード設定などを制御
する。以下、画像圧縮部2040の処理手順を説明する。
【0035】画像バス2008を介して、CPU2001から画像
バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮を制御するための
設定が行われる。この設定により、画像バスI/Fコント
ローラ2041は、画像圧縮器2043に対して画像圧縮に必要
な設定、例えばMMRで圧縮するや、JBIGで伸長するなど
の設定を行う。
【0036】必要な設定が行われた後、CPU2001から画
像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データの転送
が許可される。この許可に従い、画像バスI/Fコントロ
ーラ2041は、RAM2002もしくは画像バス2008上のデバイ
スからの画像データの受信を開始する。受信された画像
データは、入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮
器2043の画像データ要求に応じて所定のスピードで画像
圧縮器2043へ供給される。具体的には、入力バッファ20
42は、画像バスI/Fコントローラ2041と画像圧縮器2043
との間で画像データの転送が可能か否かを判断し、画像
バス2008を介した画像データの受信、および、画像圧縮
器2043への画像データの供給が不可能な場合は、画像デ
ータの転送が行われないように制御する。以後、このよ
うな制御を「ハンドシェーク」と呼ぶ。
【0037】画像圧縮器2043は、供給された画像データ
を一旦RAM2044に格納する。これは、画像を圧縮(また
は伸長)する際は、その圧縮方法により数ライン分の画
像データを必要とするためで、例えば、画像の第1ライ
ンの圧縮が、その後の数ライン分の画像データが用意さ
れないと行えないからである。
【0038】圧縮(または伸長)された画像データは、
直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045
は、画像バスI/Fコントローラ2041と画像圧縮器2043と
の間でハンドシェークを行い、圧縮(または伸長)され
た画像データを画像バスI/Fコントローラ2041に供給す
る。画像バスI/Fコントローラ2041は、圧縮(または伸
長)された画像データをRAM2002もしくは画像バス2008
上のデバイスに転送する。
【0039】こうした一連の処理は、CPU2001からの処
理要求が無くなるまで、言い換えれば必要な頁数の処理
が終わるまで、あるいは、圧縮および伸長のエラー発生
などにより画像圧縮部2040から停止要求が出るまで繰り
返される。
【0040】[画像回転部]図7は画像回転部2030の構
成例を示すブロック図である。
【0041】図7において、画像バスI/Fコントローラ20
31は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケ
ンスを制御するとともに、画像回転器2032のモード設定
や、画像回転器2032への画像データの転送タイミングの
制御などを行う。以下、画像回転部2030の処理手順を説
明する。
【0042】画像バス2008を介して、CPU2001から画像
バスI/Fコントローラ2031に画像回転を制御するための
設定が行われる。この設定により、画像バスI/Fコント
ローラ2031は、画像回転器2032に対して画像回転に必要
な設定、例えば画像サイズ、回転方向や角度などを設定
する。
【0043】必要な設定が行われた後、CPU2001から画
像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データの転送
が許可される。この許可に従い、画像バスI/Fコントロ
ーラ2041は、RAM2002もしくは画像バス2008上のデバイ
スからの画像データの受信を開始する。
【0044】以下の説明では、回転すべき画像のサイズ
を32×32ドットの二値画像とし、画像バス2008の画像デ
ータの転送単位を32ビットとする。従って、32×32ドッ
トの画像を得るには、32ビット単位の画像データ転送を
32回行う必要があり、かつ、不連続なアドレスの画像デ
ータを転送する必要がある(図8参照)。不連続アドレ
ッシングにより転送された画像データは、読出時に所望
の角度に回転されるようにRAM2033に書き込まれる。例
えば、画像を反転してさらに反時計方向に90度回転する
場合、受信される32ビットの画像データは、図9に示す
ように、RAM2033に書き込まれる。RAM2033の読み出しは
図9に示すX方向に行われ、所望する画像の回転が実現さ
れる。
【0045】画像の回転、つまりRAM2033への画像デー
タの書き込みが完了した後、画像回転器2032は、上述し
た読出方法でRAM2033から画像データを読み出し、画像
バスI/Fコントローラ2031に画像データを供給する。
【0046】回転された画像の画像データを供給される
画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシング
により、RAM2002もしくは画像バス2008上のデバイスに
画像データを転送する。こうした一連の処理は、CPU200
1からの処理要求が無くなるまで、つまり必要な頁数の
処理が終わるまで繰り返される。
【0047】[デバイスI/F]図10はデバイスI/F2020の
構成例を示すブロック図である。
【0048】図10において、画像バスI/Fコントローラ2
021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシー
ケンスを制御するとともに、デバイスI/F2020内の各デ
バイスの制御およびタイミング発生を行い、さらにスキ
ャナ2070およびプリンタ2095へ送る制御信号も発生す
る。
【0049】スキャンバッファ2022は、スキャナ2070か
ら送られてくる画像データを一時保存し、画像バスI/F
コントローラ2021から送られてくるタイミング信号に同
期して画像データを出力する。シリアルパラレル・パラ
レルシリアル変換器2023は、スキャンバッファ2022から
入力される画像データを所定順に並べる、または、分解
することで、画像バス2008を転送可能なデータ幅に変換
する。
【0050】パラレルシリアル・シリアルパラレル変換
器2024は、画像バス2008を介して転送されてきた画像デ
ータを分解する、または、所定順に並べることで、プリ
ントバッファ2025に保存可能なデータ幅に変換する。プ
リントバッファ2025は、入力される画像データを一時保
存し、プリンタ2095の印刷動作に同期させて画像データ
を出力する。
【0051】次に、画像スキャン時の処理手順を説明す
る。スキャナ2070から出力されるタイミング信号に同期
してスキャナ2070から出力される画像データは、スキャ
ンバッファ2022に保存される。画像バス2008がPCIバス
の場合は、スキャンバッファ2022に32ビット分の画像デ
ータが格納されたタイミングで、先入れ先出しで32ビッ
ト分の画像データがスキャンバッファ2022からシリアル
パラレル・パラレルシリアル変換器2023に送られ、32ビ
ットの画像データに変換される。また、画像バス2008が
IEEE1394のようなシリアルバスの場合は、先入れ先出し
でスキャンバッファ2022からシリアルパラレル・パラレ
ルシリアル変換器2023に画像データが送られ、シリアル
データに変換される。シリアルパラレル・パラレルシリ
アル変換器2023から出力される32ビット画像データまた
はシリアルデータは、画像バスI/Fコントローラ2021お
よび画像バス2008を介して転送される。
【0052】次に、画像プリント時の処理手順を説明す
る。画像バス2008がPCIバスの場合、画像バス2008を介
して画像バスI/Fコントローラ2021に受信される32ビッ
トの画像データは、パラレルシリアル・シリアルパラレ
ル変換器2024に送られて、プリンタ2095の入力データビ
ット数に対応する画像データに分解された後、プリント
バッファ2025に保存される。また、画像バス2008がIEEE
1394のようなシリアルバスの場合、画像バス2008を介し
て画像バスI/Fコントローラ2021に受信されるシリアル
データは、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換器
2024に送られて、プリンタ2095の入力データビット数に
対応する画像データに並べらた後、プリントバッファ20
25に保存される。そして、プリンタ2095から発行される
タイミング信号に同期して、プリントバッファ2025に格
納された画像データが先入れ先出しでプリンタ2095に送
られる。
【0053】[システム構成]図11は本実施形態の画像
処理装置が接続されるネットワークシステム全体の構成
例を示す図である。
【0054】図11において、本実施形態の画像処理装置
1001は、上述したようにスキャナ、プリンタおよび制御
部から構成され、スキャナによって読み取った画像をLA
N1010に流したり、LAN1010から受信される画像をプリン
トアウトする。また、スキャナによって読み取った画像
をPSTNまたはISDN1030を介してファクシミリ装置1031に
送信したり、PSTNまたはISDN1030から受信される画像を
プリントアウトすることもできる。
【0055】データベースサーバ1002は、画像処理装置
1001により読み取られた二値画像および多値画像をデー
タベースに登録し管理する。データベースサーバ1002の
データベースクライアント1003は、データベース1002に
登録された画像の閲覧、検索などを行うものである。
【0056】電子メールサーバ1004は、SMTP(Simple Ma
il Transfer Protocol)やPOP(PostOffice Protocol)に
より電子メールの送受信を行う。電子メールクライアン
ト1005は、電子メールサーバ1004が受信したメールを閲
覧したり、電子メールサーバ1005を介して電子メールを
送信することが可能である。電子メールクライアント10
05は、画像処理装置1001により読み取られた、あるい
は、データベースサーバ1002に登録された二値画像およ
び/または多値画像を送信する電子メールに添付するこ
とができる。
【0057】HTML(Hyper Text Markup Language)文書を
LAN1010などに提供するWWW(World Wide Web)サーバ1006
は、画像処理装置1001により提供するHTML文書をプリン
トアウトすることができる。DNSサーバ1007は、DNS(Dom
ain Name Service)を提供する。
【0058】ルータ1007は、LAN1010をインターネット
および/またはイントラネット1012に連結する。インタ
ーネットおよび/またはイントラネット1012には、前述
したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メ
ールサーバ1004および画像処理装置1001と同様の装置
が、それぞれ1021、1022、1023および1024として接続さ
れている。
【0059】また、LAN1010にはプリンタ1040も接続さ
れていて、画像処理装置1001によって読み取った画像の
プリントアウトや、各種サーバおよびクライアントから
のプリント要求を処理する。
【0060】[ソフトウェア構成]図12は画像処理装置
1001のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【0061】ユーザインタフェイスを司るUI1501は、ユ
ーザが画像処理装置1001の各種操作・設定を行う際に装
置との仲介を行うソフトウェアモジュール(以下単に
「モジュール」と呼ぶ)である。UI1501は、ユーザによ
る操作部2012の操作に従い、後述する各種モジュールに
入力情報を転送して処理の依頼やデータの設定などを行
う。
【0062】アドレスブック1502は、データの送付先や
通信先などを管理するデータベースモジュールである。
アドレスブック1502の登録内容は、UI1501の働きにより
追加、削除および取得が可能で、ユーザの操作により後
述する各モジュールにデータの送付および通信先情報を
与えるものとして使用される。
【0063】Webサーバ1503は、外部のWebクライアント
の要求により、画像処理装置1001の管理情報を通知する
ために使用されるモジュールである。管理情報は、後述
する制御API1518を介して読み取られ、後述するHTTP151
2、TCP/IP1516およびネットワークドライバ1517を介し
て、Webクライアントに通知される。
【0064】Universal-Send1504は、データの配信を司
るモジュールで、UI1501の働きにより、ユーザに指示さ
れたデータを、同様にユーザに指示された通信(出力)
先に配布するものである。また、ユーザにより、スキャ
ナを使用した配布データの生成が指示された場合は、後
述する制御API1518を介してスキャナを動作させ、デー
タを生成する。
【0065】P550(1505)は、Universal-Send1504内で出
力先にプリンタが指定された際に実行されるモジュール
である。E-Mail1506は、Universal-Send1504内で通信先
に電子メールアドレスが指定された際に実行されるモジ
ュールである。DB1507は、Universal-Send1504内で出力
先にデータベースが指定された際に実行されるモジュー
ルである。DP1508は、Universal-Send1504内で出力先に
画像処理装置1001と同様の画像処理装置(複合機)が指
定された際に実行されるモジュールである。
【0066】リモートコピースキャン1509は、画像処理
装置1001のスキャナを使用し、ネットワーク接続された
他の複合機などを出力先として、画像処理装置1001単体
で実現可能なコピー機能と同等の処理を行うモジュール
である。リモートコピープリント1510は、画像処理装置
1001のプリンタを使用し、ネットワーク接続された他の
複合機などを入力先として、画像処理装置1001単体で実
現可能なコピー機能と同等の処理を行うモジュールであ
る。Webプルプリント1511は、インターネットまたはイ
ントラネット上の各種Webサイトの情報、所謂ホームペ
ージを読み出し、印刷するモジュールである。
【0067】HTTP1512は、画像処理装置1001がHTTP(Hyp
er Text Transfer Protocol)により通信する際に使用さ
れるモジュールで、後述するTCP/IP1516により前述した
Webサーバ1503およびWebプルプリント1511の各モジュー
ルに通信を提供する。LPR1513は、後述するTCP/IP1516
により前述したUniversal-Send1504内のプリントモジュ
ールであるP550(1505)に通信を提供する。SMTP1514は、
後述するTCP/IP1516により前述したUniversal-Send1504
内のE-mail1506に通信を提供する。SLM1515は、後述す
るTCP/IP1516により前述したUniversal-Send1504内のDB
1517およびDP1518、並びに、リモートコピースキャン15
09およびリモートコピープリント1510の各モジュールに
通信を提供する。なお、SLMはSalutation マネジャまた
はSmartLink マネジャと呼ばれる機器制御情報などを含
んだネットワークプロトコルの一種である。
【0068】TCP/IP1516は、TCP/IP(Transfer Control
Protocol/Internet Protocol)による通信をサポートす
るモジュールで、前述した各種モジュールにネットワー
クドライバ1517によりネットワーク通信を提供する。ネ
ットワークドライバ1517は、ネットワークに物理的に接
続される部分を制御する。
【0069】制御API1518は、Universal-Send1504など
の上流モジュールに対し、ジョブマネジャ1519などの下
流モジュールとのAPI(Application Interface)を提供
し、上流および下流のモジュール間の依存関係を軽減
し、それぞれの流用性を高めるものである。ジョブマネ
ジャ1519は、前述した各種モジュールから制御API1518
を介して指示される処理を解釈し、後述する各モジュー
ルに指示を与える。また、ジョブマネジャ1519は、画像
処理装置1001で実行されるハードウェア的な処理を一元
管理する。
【0070】スキャナマネジャ1524は、ジョブマネジャ
1519から指示されるスキャン処理を管理および制御す
る。SCSIドライバ1525は、スキャナマネジャ1524と画像
処理装置1001に内部接続されたスキャナとの通信を行
う。なお、スキャナとのインタフェイスは、SCSI(Small
Computer Standard Interface)に限定されるものでは
なく、GPIBなどのパラレルインタフェイス、IEEE1394や
USB(Universal Serial Bus)などのシリアルバスインタ
フェイス、あるいは、RS232CやRS422などのシリアルイ
ンタフェイスでもよい。
【0071】プリンタマネジャ1526は、ジョブマネジャ
1519から指示される印刷処理を管理および制御する。プ
リンタドライバ1527は、プリンタマネジャ1526と画像処
理装置1001に内部接続されたプリンタとの通信を行う。
なお、プリンタとのインタフェイスには、スキャナの場
合と同様に、SCSI、GPIBやセントロニクスなどのパラレ
ルインタフェイス、IEEE1394やUSBなどのシリアルバス
インタフェイス、あるいは、RS232CやRS422などのシリ
アルインタフェイスが利用できる。
【0072】CODECマネジャ1520は、ジョブマネジャ151
9から指示される処理の中で、データの各種圧縮、伸長
を管理、制御する。FBE(Fast Boundary Encoding)エン
コーダ1521は、ジョブマネジャ1519およびスキャナマネ
ジャ1524により実行されるスキャン処理によって読み取
られたデータをFBEフォーマットにより圧縮する。JPEG
CODEC1522は、ジョブマネジャ1519およびスキャナマネ
ジャ1524により実行されるスキャン処理、並びに、プリ
ンタマネジャ1526により実行される印刷処理において、
読み取られたデータのJPEG圧縮および印刷データのJPEG
伸長処理を行う。
【0073】MMR CODEC1523は、ジョブマネジャ1519お
よびスキャナマネジャ1524により実行されるスキャン処
理、並びに、プリンタマネジャ1526により実行される印
刷処理において、読み取られたデータのMMR圧縮および
印刷データのMMR伸長処理を行う。
【0074】パラレルポートドライバ1528は、Webプル
プリント1511がパラレルポートを介して外部の出力機器
にデータを出力する際のインタフェイスを提供する。
【0075】[アプリケーション]次に、本実施形態の
画像処理装置1001に組み込まれたアプリケーションの動
作について説明する。図13はアプリケーションの動作を
説明するためのネットワーク構成の一例を示すブロック
図である。
【0076】図13において、4300はリモートコピーにお
ける受信側(プリント側)の複合機器である。4350はUn
iversal-send1504から同報配信されるイメージを受信し
てプリントする例えばレーザビームプリンタ(LBP)など
のプリンタ機器である。4400はリモートプリントの受信
側(プリント側)のデバイスである。4450は同報配信さ
れるイメージを受信し格納するグループウェアサーバで
ある。4500および4600は同報配信される二値画像を受信
し格納する画像データベースサーバである。4550は同報
配信されるイメージを受信し格納するメールサーバであ
る。4650は情報コンテンツを有するWebサーバである。4
700はWebサーバなどにアクセスするWebブラウザであ
る。
【0077】[UIアプリケーション]UI1501の詳細は前
述したとおりであるが、ここではアドレスブック1502に
ついて説明する。アドレスブック1502は、画像処理装置
1001の不揮発性メモリ、例えばバッテリバックアップさ
れたメモリやハードディスクなどに保存されていて、そ
の中にはネットワーク接続された機器の特徴が記載され
ている。具体的には、以下に列挙するような情報がアド
レスブック1502に含まれている。 機器の正式名やエイリアス名 機器のネットワークアドレス 機器が処理可能なネットワークプロトコル 機器が処理可能なドキュメントフォーマット 機器が処理可能な圧縮タイプ 機器が処理可能なイメージ解像度 プリンタ機器の場合は給紙可能な紙サイズおよび給紙段
の情報 サーバ機器の場合はドキュメントを格納可能なフォルダ
【0078】以下に説明する各アプリケーションは、ア
ドレスブック1502に記載された情報に基づき配信先の特
徴を判別することが可能である。また、アドレスブック
1502は、編集可能であるとともに、ネットワーク内のサ
ーバなどに保存されているものがダウンロードして使用
される、または、直接参照することも可能である。
【0079】[リモートコピーアプリケーション]リモ
ートコピースキャン1509によるリモートコピーアプリケ
ーションは、アドレスブック1502によって認識可能な配
信先に指定された機器が処理可能な解像度情報に従いス
キャナで読み取った二値画像をMMR圧縮かつTIFF(Tagged
Image File Format)化した後、SLM1515を介してネット
ワーク上の複合機器4300などに送信する。
【0080】[同報配信アプリケーション]Universal-
send1504による同報配信アプリケーションは、リモート
コピーアプリケーションと違い、一度の画像スキャンで
複数の配信先に画像を送信することが可能である。ま
た、その配信先もプリンタ機器に限らず、サーバなどに
も直接配信可能である。以下、配信先ごとに説明する。
【0081】配信先の機器のネットワークプリンタプロ
トコルがLPD(Line Printer Daemon)、かつ、公知のプリ
ント記述言語(PDL)が処理可能であることがアドレスブ
ック1502から認識される場合は、同様にアドレスブック
1502から認識される配信先の機器の画像解像度に従い画
像を読み取り、画像自体はFBEエンコーダ1521により圧
縮し、さらにPDL化して、LPR1513により配信先のプリン
タ機器4350などに送信する。
【0082】配信先の機器がSLMにより通信可能、か
つ、サーバの場合は、アドレスブック1502からサーバア
ドレスおよびサーバのフォルダ指定を認識して、リモー
トコピーアプリケーションと同様に、スキャナにより読
み取った二値画像をMMR圧縮し、かつ、TIFF化し、SLM15
15を介してネットワーク上のサーバ4550や4500などの特
定フォルダに格納することが可能である。また、配信先
のサーバがJPEG圧縮された多値画像を処理可能だと判断
される場合、スキャナにより読み取った画像をJPEG圧縮
し、かつ、JFIF化し、SLM1515を介してネットワーク上
のサーバ4600などの特定フォルダに格納することが可能
である。
【0083】配信先の機器が電子メールサーバの場合、
アドレスブック1502に記載されたメールアドレスを認識
して、スキャナにより読み取った二値画像をMMR圧縮
し、かつ、TIFF化し、SMTP1514を介して電子メールサー
バ4550などに送信する。その後の配信は、電子メールサ
ーバにより実行される。
【0084】[Webプルプリントアプリケーション]Web
プルプリント1511によるWebプルプリントアプリケーシ
ョンは、Webサーバ4650などのWebサイトの情報をプリン
トする。
【0085】[WebServerアプリケーション]Webサーバ
1503によるWebサーバアプリケーションは、HTMLなどで
記述されたWebサイトの情報をHTTP1512によりWebブラウ
ザ4700などに提供する。
【0086】[操作画面]次に、操作部2012のLCDに表
示される操作画面について簡単に説明する。
【0087】画像処理装置1001が提供する機能はコピー
(Copy)、送信(Send)、検索(Retrieve)、タスク(Task
s)、管理(Management)およびコンフィグレーション(Con
figuration)の六大カテゴリに分類される。これらは、
図14に示す操作画面3010の上部に表示される六つのメイ
ンタグCOPY3011、SEND3012、RETREIVE3013、TASKS301
4、MGMT3015およびCONFIG3016にそれぞれ対応する。こ
れらのメインタグを選択することで、操作画面3010は各
カテゴリの画面へ切り替わる。もし、切り替えが許可さ
れないカテゴリがある場合は、そのタグの表示色の変化
により選択不能であることが示される。
【0088】Copyには、自機が有するスキャナおよびプ
リンタを使用して、ドキュメント複写を行う機能と、自
機が有するスキャナおよびネットワーク接続されたプリ
ンタを使用してドキュメント複写を行う機能(リモート
コピー)とが含まれる。
【0089】Sendでは、自機が有するスキャナに置かれ
たドキュメントの画像を電子メール、リモートプリンタ
およびファックシミリへ送信したり、FTP(File Transfe
r Protocol)転送およびデータベースに転送する機能が
あり、宛先を複数指定することが可能である。
【0090】Retrieveは、外部のドキュメント画像を取
得し、自機が有するプリンタで印刷する機能である。ド
キュメントの取得手段としてはWWW、電子メール、FTP転
送およびファックシミリの使用が可能である。
【0091】Tasksは、ファックシミリやインターネッ
トなどを介して外部から送られてくるドキュメント画像
を自動処理して、定期的にRetrieveを行うためのタスク
の生成し管理する機能である。
【0092】Managementでは、ジョブ、アドレスブッ
ク、ブックマーク、ドキュメントおよびアカウント情報
などの管理を行う。
【0093】Configurationでは、自機に関する設定
(ネットワークや時計など)を行う。
【0094】[デバイス情報サービス]画像処理装置10
01の制御部内には、ジョブに対する設定値、デバイス
(スキャナやプリンタなど)の機能、ステータスおよび
課金情報などが制御API1518に準拠したデータ形態でデ
ータベースとして保持され、そのデータベースとのイン
タフェイスはデバイス情報サービス(Device Informatio
n Service: DIS)として定義されている。図15はDIS710
2、ジョブマネジャ1519、スキャナマネジャ1524および
プリントマネジャ1526の情報のやり取りを示す図であ
る。
【0095】ジョブの開始命令など動的な情報はジョブ
マネジャ1519から各マネジャに直接指示され、デバイス
の機能やジョブの内容など静的な情報はDIS7102が参照
される。各マネジャからの静的および動的情報、並び
に、イベントは、DIS7102を介してジョブマネジャ1519
に伝えられる。
【0096】各マネジャからDIS7102のデータベースに
データを設定し取得する場合は、DIS7102の内部データ
形式が制御API1518準拠であることから、制御API1518に
準拠したデータ形式と各マネジャが理解できるデータ形
式との相互の変換処理が行われる。例えば、各マネジャ
からステータスデータを設定する場合、デバイス固有の
データを解釈し、制御API1518で定義される対応するデ
ータに変換し、DIS7102のデータベースへ書き込む。
【0097】ジョブマネジャ1519からDIS7102のデータ
ベースにデータの設定し取得する場合は、ジョブマネジ
ャ1519とDIS7102との間でデータの変換は生じない。ま
た、DIS7102では、各マネジャから通知される各種イベ
ント情報に基づき、イベントデータの更新が行われる。
【0098】図16はDIS7102内部に保持される各種デー
タベース(以下「DB」と呼ぶ)を示す図である。
【0099】7201はスーパバイザDBで、機器全体につい
てのステータスやユーザ情報を保持し、ユーザIDやパス
ワードなどのバックアップが必要な情報はハードディス
クやバックアップメモリなどの不揮発性の記憶媒体に保
持される。
【0100】7202はスキャンコンポーネントDB、7203は
プリントコンポーネントDBで、これらコンポーネントDB
は存在するコンポーネントごとに対応して保持されてい
る。例えば、プリンタのみからなる機器の場合はプリン
トコンポーネントDBのみが存在し、また、ファクシミリ
を備える機器の場合はファクシミリコンポーネントDBが
保持されている。各コンポーネントDBは、初期化時に、
それに対応するマネジャによって機器の機能やステータ
スが設定される。
【0101】7204はスキャンジョブサービスDB、7205は
プリントジョブサービスDBである。これらのジョブサー
ビスDBもコンポーネントDBと同様に、初期化時に、それ
ぞれに対応するマネジャにより機器の機能や、それらの
サポート状況が設定される。
【0102】次に、ジョブDBおよびドキュメントDBにつ
いて説明する。7206はスキャンジョブDB、7207はプリン
トジョブDB、7208はスキャンドキュメントDB、および、
7209はプリントドキュメントDBである。ジョブDBおよび
ドキュメントDBは、ジョブと、それに付随するドキュメ
ントが生成される度に、ジョブマネジャ1519により動的
に確保、初期化され、必要な項目の設定が行われる。各
マネジャはジョブの開始前にジョブDBおよびドキュメン
トDBから処理に必要な項目を読み出し、ジョブを開始す
る。ジョブが終了すると、これらのジョブDB、それに付
随するドキュメントDBは解放される。ジョブは一つ以上
のドキュメントをもつので、あるジョブに対して複数の
ドキュメントDBが確保される場合がある。
【0103】7211は各マネジャから通知されるイベント
情報を保持するイベントテーブルDB、7210は画像処理装
置1001のスキャン回数およびプリント回数を記録するた
めのソフトウェアカウンタ(テーブル)である。
【0104】マネジャから通知されるイベントには、ス
キャナマネジャ1524からのコンポーネントの状態遷移お
よびスキャン動作完了や各種のエラー、また、プリンタ
マネジャ1526からのコンポーネントの状態遷移、プリン
ト動作完了、紙詰まりおよび給紙カセットオープンなど
があり、それぞれのイベントを識別するためのイベント
IDが予め定められている。
【0105】各マネジャからイベントが発行された場
合、DIS7102は、イベントテーブルDB7211に発行された
イベントIDと、必要であればそのイベントに付随する詳
細データを登録する。また、各マネジャからイベントの
解除が通知された場合、DIS7102は、解除が指示された
イベントのデータをイベントテーブルDB7211から削除す
る。
【0106】ジョブマネジャ1519からイベントのポーリ
ングが行われた場合、DIS7102は、イベントテーブルDB7
211を参照して、現在発生しているイベントIDと、必要
であればイベントに付随する詳細データとをジョブマネ
ジャ1519へ返し、現在イベントが発生していなければそ
の旨を返す。
【0107】また、スキャン動作またはプリント動作の
完了イベントが通知された場合、スキャンまたはプリン
トを行ったユーザのカウント値を更新する。このソフト
ウェアカウンタ7210は、不慮の電源断などでそのカウン
ト値が失われないように、バックアップされたメモリや
ハードディスクなどの不揮発性の記憶媒体に、カウント
値が更新される度に書き込む。
【0108】[スキャン動作]図17はスキャン動作に関
するソフトウェアの構造例を示す図である。
【0109】ジョブマネジャ1519は、アプリケーション
レベルの要求を分類、保存する機能をもつ。DIS7102
は、アプリケーションレベルから要求されたスキャン動
作に必要なパラメータを保存する。アプリケーションか
らの要求は、RAM2002に保存される。
【0110】スキャン動作管理部8203は、ジョブマネジ
ャ1519およびDIS7102からスキャン動作を行うのに必要
な情報を取得する。スキャン動作管理部8203は、ジョブ
マネジャ1519から図18に示すジョブ番号8308およびドキ
ュメント番号8304から構成されるテーブルデータ8301を
受け取り、そのテーブルデータ8301を基にDIS7102より
図19に示すスキャンパラメータ8302を受け取る。これに
より、アプリケーションから要求されたスキャン条件に
基づくスキャン動作を行う。
【0111】スキャン動作管理部8203は、DIS7102から
取得したスキャンパラメータ8302をドキュメント番号83
06の順にスキャンシーケンス制御部8204に渡す。スキャ
ンパラメータ8302を受け取ったスキャンシーケンス制御
部8204は、スキャン画像属性8308の内容に従ってデバイ
スI/F制御部8207を制御する。これにより、図1の画像バ
ス2008に接続されたデバイスI/F2020を制御して、ケー
ブル2071を介してスキャナ2070へ制御コマンドが送られ
てスキャン動作が実行される。
【0112】スキャン動作によって得られた画像は、ケ
ーブル2071、デバイスI/F2020および画像バス2008を介
してRAM2002に格納される。スキャンシーケンス制御部8
204は、スキャンが終了し、RAM2002に画像が格納される
と、スキャンパラメータ8302のスキャン画像圧縮形式83
09に従い、RAM2002に格納されたスキャン画像の圧縮をC
ODECマネジャ1520に要求する。要求を受け取ったCODEC
マネジャ1520は、画像バス2008に接続された画像圧縮部
2040、または、MMR CODEC1523のソフトウェア圧縮モジ
ュールを用いて、スキャンシーケンス制御部8204から指
定されるスキャン画像圧縮形式8309に従いスキャン画像
を圧縮し、圧縮した画像を画像バス2008を介してRAM200
2に格納する。
【0113】スキャンシーケンス制御部8204は、CODEC
マネジャ1520によりスキャン画像圧縮形式8309で圧縮さ
れたスキャン画像がRAM2002に格納されると、スキャン
パラメータ8302の画像ファイルタイプ8307に従い、RAM2
002に格納されている圧縮されたスキャン画像をファイ
ル化する。つまり、スキャンシーケンス制御部8204は、
ファイルシステム8206に対して、RAM2002に格納されて
いる圧縮されたスキャン画像を画像ファイルタイプ8307
で指定されたファイル形式でファイル化することを要求
する。ファイルシステム8206は、画像ファイルタイプ83
07に従い、RAM2002に格納されている圧縮された画像を
ファイル化し、システムバス2007を介してHDD2004に転
送する。スキャンシーケンス制御部8204は、ファイル化
された画像がHDD2004に格納されると、スキャナ2070に
置かれた一枚の原稿の処理が終了した旨を示すスキャン
終了通知をスキャン動作管理部8203に返す。
【0114】この時点で、スキャナ2070上に未スキャン
の原稿が存在し、ジョブマネジャ1519からのスキャン要
求が存在する場合、スキャン動作管理部8203は、再び、
DIS7102に格納されているスキャンパラメータ8302を用
いてスキャンシーケンス制御部8204にスキャン動作を要
求する。
【0115】また、スキャナ2070上に未スキャンの原稿
が存在しない場合、または、ジョブマネジャ1519からの
スキャン要求が存在しない場合、スキャン動作管理部82
03は、スキャン動作が終了した旨を示すスキャン終了通
知をジョブマネジャ1519に発行する。
【0116】[プリント動作]デバイスI/F2020は、そ
の内部にデュアルポートRAM(以下「DPRAM」と略す)を
有し、このDPRAMを介してプリンタ2095へのパラメータ
設定およびプリンタ2095の状態取得、並びに、プリント
制御コマンドのやり取りを行う。さらに、デバイスI/F2
020は、ビデオコントローラを有し、プリンタ2095から
ケーブル2096を経由して供給されるビデオクロックVCLK
および水平同期信号HSYNCに合わせて、画像バス2008を
介して供給される画像データ(ビデオデータ)をケーブ
ル2096を介してプリンタ2095に送る。
【0117】図20は上記の送信タイミングを示すタイミ
ングチャートである。VCLKは常に供給され、HSYNCはプ
リントラインの開始に同期して供給される。ビデオコン
トローラは、設定された画像の幅(WIDTH)分のデータをR
AM2002から読み出し、ビデオデータとしてケーブル2096
に出力し、WIDTH分のビデオデータ出力を指定ライン(LI
NES)分繰り返した後、IMAGE_END割り込みを発生する。
【0118】先に説明したとおり、アプリケーションプ
ログラムから制御API1518にプリントジョブが指示され
ると、制御API1518は、その指示をジョブとしてコント
ローラレベルのジョブマネジャ1519に渡す。さらに、ジ
ョブマネジャ1519は、ジョブの設定をDIS7102に格納
し、プリンタマネジャ1526にジョブの開始を指示する。
プリンタマネジャ1526は、ジョプを受け付けると、DIS7
102から読み出したジョブの実行に必要な情報をプリン
タドライバ1527およびDPRAMを介してプリンタ2095に設
定する。
【0119】画像が圧縮されている場合、プリンタマネ
ジャ1526は、CODECマネジャ1520にその伸長を依頼す
る。CODECマネジャ1520は、依頼に従い、プリンタマネ
ジャ1526から指示された伸長方法(JPEGやMMRなど)に
より画像ファイルをビットマップ画像へ伸長し、伸長し
た画像をRAM2002に格納する。
【0120】図21はデバイスI/F2020の設定項目を示す
図、図22はDPRAMを介した設定項目、制御コマンドおよ
びステータスを示す図である。
【0121】次に、ビットマップ画像の印刷の具体例と
して、600dpiのプリンタ2095により、レターサイズ(11
×8.5インチ)の二値画像、二頁分を一部プリントする
動作を説明する。
【0122】ビットマップ画像の準備終了後、プリンタ
マネジャ1526は、画像の幅、この場合8.5インチ側の画
像データサイズ(WIDTH)を算出する。 WIDTH = 8.5×600/8 ≒ 630バイト
【0123】次に、画像のライン数(LINES)を算出す
る。 LINES = 11×600 = 6,600ライン
【0124】算出された値と、与えられた一頁目の画像
が格納されているRAM2002のソースアドレスとを図21に
示すWIDTH、LINESおよびSOURCEの設定項目に設定する。
この時点で、デバイスI/F2020は、画像出力の用意は完
了するが、プリンタ2095からHSYNCが供給されていない
ため(勿論VCLKは供給されている)画像データを出力し
ない。
【0125】次に、プリンタマネジャ1526は、図22に示
すDPRAMの所定のアドレスBookNoに出力部数である「1」
を書き込む。その後、一頁目に対応する記録紙の供給要
求FEED_REQを真にして、プリンタ2095によりIMAGE_REQ
が真にされるのを待ち、IMAGE_REQが真になるとFEED_RE
Qを偽にし、IMAGE_STARTを真にする。IMAGE_STARTが真
になるとプリンタ2095はHSYNCの供給を開始し、HSYNCを
待っていたデバイスI/F2020から画像が出力される。
【0126】プリンタ2095は、記録紙の後端を検出する
とIMAGE_REQを偽にし、IMAGE_ENDを真にし、記録紙が排
出されるとSHEET_OUTを真にする。プリンタマネジャ152
6は、一頁目に対応するIMAGE_ENDが真になると、IMAGE_
STARTを偽にし、二頁目のWIDTH、LINESおよびSOURCEを
プリンタドライバ1527に設定し、再び、FEED_REQを真に
して、IMAGE_REQが真になるのを待つ。
【0127】プリンタ2095は、IMAGE_STARTが偽になる
とIMAGE_ENDおよびSHEET_OUTを偽にする。二頁目に対応
するIMAGE_REQが真になった後の動作は一頁目の動作と
同じである。
【0128】[カラースキャン時の自動濃度調整]例え
ば電源がオンされた後、スキャナ2070は、白黒スキャン
が可能になるとその旨を、デバイスI/F2020を介して、
スキャナマネジャ1524に通知する。続いて、カラースキ
ャンが可能になるとその旨をスキャナマネジャ1524に通
知する。スキャナマネジャ1524は、これらの通知を受け
ると、CODECマネジャ1520にその旨を通知する。
【0129】図23は上記のメッセージ通知に関するスキ
ャナマネジャ1524の処理を示すフローチャートである。
ステップS1で、スキャナ2070から白黒スキャン可能が通
知されるのを待ち、白黒スキャン可能が通知されると、
ステップS2で白黒スキャン可能をCODECマネジャ1520に
通知する。次に、ステップS3で、スキャナ2070からカラ
ースキャン可能が通知されるのを待ち、カラースキャン
可能が通知されると、ステップS4で、カラースキャン可
能をCODECマネジャ1520に通知する。カラー画像および
白黒画像をスキャンする際のスキャナ画像処理部2080の
処理はCODECマネジャ1520により設定される。
【0130】図24は変倍部2084の詳細な構成例を示すブ
ロック図である。変倍部2084は、RGB画像信号を受け取
ると、入力セレクタ841により、受け取った画像信号を
主走査変倍部842またはサンプリング部844へ入力する。
【0131】スキャナマネジャ1524はプリスキャンか画
像スキャンかを判断し、その結果をCODECマネジャ1520
に通知する。CODECマネジャ1520は、システムバス2007
を介して、入力セレクタ841へ選択信号を送り、入力セ
レクタ841に画像信号の出力先を選択させる。従って、
画像スキャンの場合は主走査変倍部842が、プリスキャ
ンの場合はサンプリング部844が選択される。
【0132】RGB画像信号が入力される主走査変倍部842
は、ファーストインファーストアウトメモリ(FIFO)843
を使用して、画像の主走査方向の変倍を行い、変倍後の
信号をスキャナ画像処理部2080の後段へ渡す。
【0133】一方、サンプリング部844は、プリスキャ
ン時に原稿画像の下地レベルを調査するため原稿画像の
サンプリングを行う。サンプリング密度は、CODECマネ
ジャ1520を介してサンプリング部844に設定される。
【0134】図25は入力される原稿画像とサンプリング
との関係を示す図である。サンプリング部844には、画
像信号とともに水平同期信号HSYNC、水平画像有効区間
信号HENV、図24には示さない画像クロックVCLK、垂直同
期信号VSYNCおよび垂直画像有効区間信号VENVが入力さ
れる。サンプリング部844は、水平方向に何画素ごとに
サンプリングを行うかを決定するレジスタ、および、垂
直方向に何ラインごとにサンプリングを行うかを決定す
るレジスタをもつ。HSYNCに同期して零にクリアされ、H
ENV区間のVCLKをカウントするカウンタの値が画素サン
プリング間隔の倍数であり、かつ、VSYNCに同期して零
にクリアされ、VENV区間のHSYNCをカウントするカウン
タの値がラインサンプリング間隔の倍数であれば、その
タイミングで画素をサンプリングし、ヒストグラム作成
格納部845に送る。図25に示すHSMPが水平方向のサンプ
リング信号であり、VSMPが垂直方向のサンプリング信号
である。その結果、図25にハッチングで示す画素がサン
プリングされる。
【0135】ヒストグラム作成格納部845は、サンプリ
ング部844から受け取った画像データからRGB画像信号そ
れぞれのヒストグラムを作成する。図26は画像のヒスト
グラムの一例を示す図である。RGB画像信号は輝度信号
であるからレベル0が黒を、レベル255が白を表す。図26
の例は、紙が灰色で、黒文字が印刷されているような、
新聞のような原稿画像のヒストグラムであり、新聞紙の
下地を示すヒストグラムのピークが255から少し離れた
レベルにあり、黒文字を示すヒストグラムのピークがレ
ベル0の近傍にある。下地を示すピークから下地のレベ
ルが求められ、その下地レベルが読み取り画像に反映さ
れないように、原稿画像がスキャンされる。
【0136】図27から図29は濃度データ用のガンマ補正
カーブの例を示す図である。スキャン画像データは、テ
ーブル2085により、ガンマ補正の前に輝度-濃度変換
(対数変換)により濃度データに変換され、図27から図
29に示しようなガンマ補正カーブが適用されて下地が除
去される。また、スキャナ画像処理部2080から輝度デー
タを出力する場合は図30から図32に示すような輝度デー
タ用のガンマ補正テーブルにより下地を除去する。
【0137】図33はCODECマネジャ1520の処理手順の一
例を示すフローチャートである。
【0138】CODECマネジャ1520は、ステップS11でスキ
ャンが指示されるのを待ち、スキャンが指示されると、
ステップS12でプリスキャンか否かを判定し、プリスキ
ャンでなければステップS20へ進む。
【0139】プリスキャンの場合、CODECマネジャ1520
は、ステップS13で変倍部2084の入力セレクタ841の出力
をサンプリング部844側へ切り替えた後、スキャナマネ
ジャ1524に準備完了の旨を伝える。その後、ステップS1
4でプリスキャンが行われる。
【0140】プリスキャン終了後、CODECマネジャ1520
は、ステップS15でスキャナ2070がカラースキャン可能
な状態か否かを判定し、カラースキャン可能であればス
テップS17でヒストグラム作成格納部845からRGBそれぞ
れのヒストグラムを取得し、白黒スキャン可能であれば
ステップS16でヒストグラム作成格納部845からGのヒス
トグラムを取得する。
【0141】次に、CODECマネジャ1520は、ステップS18
で下地レベルを計算する。具体的には、カラースキャン
可能な場合は、RGB信号それぞれに対して、頻度を16レ
ベルずつにまとめる。つまり、レベル0から15までの頻
度の和を配列要素0へ、16から31までの頻度の和を配列
要素1へ、…、240から255までの頻度の和を配列要素16
へ格納し、16段階のヒストグラムR[16]、G[16]およびB
[16](配列要素は0から15までの16個)に変換する。次
に、下式に従い、これらの配列の中の配列要素13から15
までの間でピークに対応する配列要素Rpeak、Gpeakおよ
びBpeakを検出する。そして、それらの中で最も小さい
値を下地とばし値Peakとして保存する。 Rpeak = max(R[I]) Gpeak = max(G[I]) Bpeak = max(B[I]) ただし、I = 13,14,15 Peak = min(Rpeak,Gpeak,Bpeak)
【0142】また、白黒スキャン可能な場合は、G信号
に対して上記の処理を行い、得られるGpeakを下地とば
し値Peakにする。 PeakBW = Gpeak
【0143】上記の処理が終了した時点でスキャンが可
能になるので、CODECマネジャ1520は、ステップS19で、
下地レベルの抽出が終了した旨を図17に示したスキャン
シーケンス制御部8204に通知する。
【0144】次に、CODECマネジャ1520は、ステップS20
でスキャンが指示されるのを待ち、スキャンが指示され
ると、ステップS21でカラースキャンか否か、および、
下地とばし値Peakに応じてスキャナ画像処理部2080のテ
ーブル2085を設定する。つまり、白黒スキャンの場合
は、例えば、Peak=15であれば図27に、Peak=14であれば
図28に、また、Peak=13であれば図29に示すガンマ補正
カーブをテーブル2085に設定する。また、カラースキャ
ンの場合は、例えば、Peak=15であれば図30に、Peak=14
であれば図31に、Peak=13であれば図32に示すガンマ補
正カーブをテーブル2085に設定する。
【0145】続いて、CODECマネジャ1520は、ステップS
22で白黒スキャンおよびカラースキャンに共通する設
定、例えば変倍処理などを設定し、ステップS23で入力
セレクタ841の出力を主走査変倍部842側に切り替えた
後、スキャナマネージャ1524に設定完了の旨を伝える。
その後、ステップS24でスキャンが行われる。
【0146】CODECマネジャ1520は、スキャンが終了し
た後、ステップS25で画像の読み取り完了をスキャンシ
ーケンス制御部8204に通知し、次のスキャン指示に対応
するためにステップS11へ戻る。
【0147】このように、本実施形態によれば、スキャ
ナが白黒スキャン可能な状態の間はG信号のみを使用し
て下地レベルを計算し、カラースキャン可能になった
後、言い換えればRおよびB成分の読み取りが安定した後
は、RGB信号を使用して下地レベルを計算する。従っ
て、スキャナの利用者は、常に、下地とばし処理を利用
できる上、RおよびB成分の読み取りが安定した後は、色
のある下地に対しても正確な下地とばし処理が可能にな
る。
【0148】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0149】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることはいうまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(O
S)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることはいうまでもない。
【0150】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることはいうまでもない。
【0151】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したソフトウェア構成図やフ
ローチャートに対応するプログラムコードが格納される
ことになる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
【0153】複数色成分すべてのスキャンが安定するま
での、単色成分のスキャンが可能な期間は、単色成分の
信号を用いて下地情報を抽出できるようにすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像処理装置の構成例を示すブロ
ック図、
【図2】画像入出力デバイスを示す図、
【図3】図1に示す操作部の構成例を示す図、
【図4】図1に示すスキャナ画像処理部の構成例を示す
ブロック図、
【図5】図1に示すプリンタ画像処理部の構成例を示す
ブロック図、
【図6】図1に示す画像圧縮部の構成例を示すブロック
図、
【図7】図1に示す画像回転部の構成例を示すブロック
図、
【図8】画像データの不連続アドレッシングによるデー
タ転送を説明する図、
【図9】データ転送された画像データをメモリに書き込
む様子を示す図、
【図10】図1に示すデバイスI/Fの構成例を示すブロッ
ク図、
【図11】本実施形態の画像処理装置が接続されるネッ
トワークシステム全体の構成例を示す図、
【図12】画像処理装置1001のソフトウェア構成例を示
すブロック図、
【図13】アプリケーションの動作を説明するためのネ
ットワーク構成の一例を示すブロック図、
【図14】図1に示す操作部のLCDに表示される操作画面
の一例を示す図、
【図15】DIS、ジョブマネジャ、スキャナマネジャお
よびプリントマネジャの情報のやり取りを示す図、
【図16】DIS内部に保持される各種データベースを示
す図、
【図17】スキャン動作に関するソフトウェアの構造例
を示す図、
【図18】スキャン動作管理部がジョブマネジャから受
け取るテーブルデータを示す図、
【図19】スキャン動作管理部がDISから受け取るスキ
ャンパラメータを示す図、
【図20】デバイスI/Fによるビデオデータの送信タイ
ミングを示す図、
【図21】デバイスI/Fの設定項目を示す図、
【図22】DPRAMを介した設定項目、制御コマンドおよ
びステータスを示す図、
【図23】スキャナマネジャの処理を示すフローチャー
ト、
【図24】図4に示す変倍部の詳細な構成例を示すブロ
ック図、
【図25】入力される原稿画像とサンプリングとの関係
を示す図、
【図26】画像のヒストグラムの一例を示す図、
【図27】濃度データ用のガンマ補正カーブの例を示す
図、
【図28】濃度データ用のガンマ補正カーブの例を示す
図、
【図29】濃度データ用のガンマ補正カーブの例を示す
図、
【図30】輝度データ用のガンマ補正カーブの例を示す
図、
【図31】輝度データ用のガンマ補正カーブの例を示す
図、
【図32】輝度データ用のガンマ補正カーブの例を示す
図、
【図33】CODECマネジャの処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/40 101B Fターム(参考) 5B047 AA01 AB04 CA04 CB09 DA03 DC04 5C072 AA01 BA13 BA19 RA06 TA02 UA11 UA13 WA04 5C077 LL18 LL19 MM20 MP08 NP01 PP25 PP32 PQ12 PQ19 PQ22 TT06 5C079 HA13 HB01 JA04 LA02 LA07 LA10 MA01 MA11 NA03 NA29 PA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像をスキャンして複数色成分の画
    像を得るスキャナ手段と、 前記スキャナ手段による原稿画像のスキャン前に、前記
    スキャナ手段を用いて前記原稿画像から下地情報を抽出
    するプリスキャン手段と、 抽出された下地情報に基づき前記スキャナ手段の画像処
    理条件を設定する制御手段とを有し、 前記スキャナ手段は、前記複数色成分すべてのスキャン
    が安定するまでは、単色成分のスキャンが可能であり、
    その期間、前記プリスキャン手段は、前記単色成分の信
    号を用いて下地情報を抽出することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像をスキャンして複数色成分の画
    像を得る画像取得手段と、 前記画像取得手段を用いて、スキャンすべき原稿画像を
    プリスキャンするプリスキャン手段と、 プリスキャンされた画像の画像信号レベルに対応するヒ
    ストグラムを生成する生成手段と、 前記ヒストグラムから画像の下地情報を抽出する抽出手
    段と、 抽出された下地情報に基づき前記画像取得手段の画像処
    理条件を設定する設定手段とを有し、 前記画像取得手段は、前記複数色成分すべてのスキャン
    が安定するまでは、単色成分のスキャンが可能であり、
    その期間、前記抽出手段は、前記単色成分に対応するヒ
    ストグラムを用いて下地情報を抽出することを特徴とす
    る画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、カラー画像の取得が指
    示された場合、前記下地情報に基づくカラー画像取得用
    の画像処理条件を前記画像取得手段に設定することを特
    徴とする請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、白黒画像の取得が指示
    された場合、前記下地情報に基づく白黒画像取得用の画
    像処理条件を前記画像取得手段に設定することを特徴と
    する請求項2に記載された画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記抽出手段は、前記単色成分のスキャ
    ンが可能な期間は、前記単色成分のヒストグラムを所定
    幅の複数領域に分割し、その頻度の和がピークを示す領
    域を判定し、得られた領域からより小さい画像信号レベ
    ルに対応する領域を前記下地情報として抽出することを
    特徴とする請求項2に記載された画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記抽出手段は、前記複数色成分のスキ
    ャンが可能な場合、前記ヒストグラムを所定幅の複数領
    域に分割し、その頻度の和がピークを示す領域を画像信
    号の色成分ごとに判定し、得られた色成分ごとの領域か
    らより小さい画像信号レベルに対応する領域を前記カラ
    ー画像用の下地情報として抽出することを特徴とする請
    求項2に記載された画像処理装置。
  7. 【請求項7】 原稿画像をスキャンして複数色成分の画
    像を得る画像処理方法であって、 スキャナ手段による原稿画像のスキャン前に、前記スキ
    ャナ手段を用いて前記原稿画像から下地情報を抽出し、 抽出された下地情報に基づき前記スキャナ手段の画像処
    理条件を設定し、 前記スキャナ手段による前記複数色成分すべてのスキャ
    ンが安定するまでは、単色成分の信号を用いて下地情報
    を抽出することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 原稿画像をスキャンして複数色成分の画
    像を得る画像取得手段を用いて、スキャンすべき原稿画
    像をプリスキャンし、 プリスキャンされた画像の画像信号レベルに対応するヒ
    ストグラムを生成し、 前記ヒストグラムから画像の下地情報を抽出し、 抽出された下地情報に基づき前記画像取得手段の画像処
    理条件を設定し、 前記画像取得手段による前記複数色成分すべてのスキャ
    ンが安定するまでは、単色成分に対応するヒストグラム
    を用いて下地情報を抽出することを特徴とする画像処理
    方法。
  9. 【請求項9】 原稿をスキャンして画像を得る画像処理
    方法のプログラムコードを有する媒体であって、前記プ
    ログラムコードは少なくとも、 スキャナ手段による原稿画像のスキャン前に、前記スキ
    ャナ手段を用いて前記原稿画像から下地情報を抽出する
    ステップのコードと、 抽出された下地情報に基づき前記スキャナ手段の画像処
    理条件を設定するステップのコードと、 前記スキャナ手段による前記複数色成分すべてのスキャ
    ンが安定するまでは、単色成分の信号を用いて下地情報
    を抽出するステップのコードとを有することを特徴とす
    る媒体。
  10. 【請求項10】 原稿をスキャンして画像を得る画像処
    理方法のプログラムコードを有する媒体であって、前記
    プログラムコードは少なくとも、 原稿画像をスキャンして複数色成分の画像を得る画像取
    得手段を用いて、スキャンすべき原稿画像をプリスキャ
    ンさせるステップのコードと、 プリスキャンによって得られる画像の画像信号レベルに
    対応するヒストグラムを生成するステップのコードと、 前記ヒストグラムから画像の下地情報を抽出するステッ
    プのコードと、 抽出された下地情報に基づき前記画像取得手段の画像処
    理条件を設定するステップのコードとを有し、 前記画像取得手段による前記複数色成分すべてのスキャ
    ンが安定するまでは、単色成分に対応するヒストグラム
    を用いて下地情報の抽出が行われることを特徴とする媒
    体。
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