JP2001230918A - 画像データ読取方法、及び画像読取装置 - Google Patents

画像データ読取方法、及び画像読取装置

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JP2001230918A
JP2001230918A JP2000035782A JP2000035782A JP2001230918A JP 2001230918 A JP2001230918 A JP 2001230918A JP 2000035782 A JP2000035782 A JP 2000035782A JP 2000035782 A JP2000035782 A JP 2000035782A JP 2001230918 A JP2001230918 A JP 2001230918A
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JP2000035782A
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English (en)
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Kenji Katayama
健志 片山
Shigeki Kawakami
茂樹 川上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿に記録されている画像を読取り直す場合
に、前回読取り時と同一の画像範囲で、且つ所望の解像
度の画像を正確に取得する。 【解決手段】 ラフ画像を選択して、読取範囲決定画面
340を表示し、ポジフィルムをスキャナ装置にセット
して、プレスキャンボタン342をクリックすることに
よって、当該ポジフィルムをプレスキャンする。これに
より、読取範囲決定画面340では、基準画像表示領域
352にラフ画像、読取画像表示領域354にプレスキ
ャンによって読取られた画像(以下、プレスキャン画
像)が表示される。ラフ画像とプレスキャン画像とが並
べて表示されるので、ポジフィルムの取違えを防ぐとと
もに、ラフ画像と同一画隔となるように、読取範囲を容
易に設定することができる。また、ラフ画像の画像情報
を用いて、出力用画像のサイズを求めることによって、
読取解像度を求め、ポジフィルムから画像を読取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ読取方
法、及び画像読取装置に係り、特に、原画像を読取って
所定の出力用画像データを得る画像データ読取方法、及
び画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷業界では、パソコン等を
使って文書の編集や印刷を行なうDTP(DeskTop Publ
ishing)が広く用いられている。このDTP(Desktop
Publishing)の普及により、製版工程のデジタル化が進
み、近年では、フルデジタル化によって、印刷用データ
から直接刷版を出力するCTP(Computer to Plate)
が実用化されている。
【0003】CTPでは、パソコン上で、部品作成作
業、ページ編集作業、面付け作業を行って、製版用のビ
ットマップデータ(網点データ)を生成し、CTP出力
機から刷版を出力する。詳しくは、部品作成作業は、ワ
ープロソフト、グラフィックソフトを用いて、文字デー
タやイラストデータを作成し、スキャナで写真フィルム
等の原稿をスキャンして画像データを作成する。ページ
編集作業は、編集用ソフトで、文字、イラスト、画像の
配置し、ページのレイアウトを決定する。また、面付け
作業は、面付けソフトで、版面設計や台割を行う。
【0004】ところで、デザイン会社(部門)では、安
価なスキャナを使用して原稿をスキャンして画像データ
を生成し、この画像を用いて、編集用ソフトでページ上
の画像の配置位置を決定している。この画像は解像度が
低い低画質画像(以下「ラフ画像」という)なので、印
刷会社(製版部門)では、製版用のスキャナを使用し
て、再度原稿をスキャンして、製版用に高画質の画像デ
ータ(以下、「出力用画像」という)を生成する必要が
ある。
【0005】従来は、原稿を再スキャンするときに、オ
ペレータが、紙の指示書等に基づいて、原稿上における
トリミング範囲(ラフ画像と同一範囲の画像を原稿から
読取るための読取範囲)、ページ上における画像のサイ
ズ(出力用画像の寸法)や解像度を製版用のスキャナに
入力してから、再スキャンを行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
ペレータによる入力が必要な情報のうち、トリミング範
囲及びサイズは、画像毎に異なるので、入力ミスが起こ
り易く、適正な出力用画像が得られないことがあった。
【0007】また、紙の指示書ではラフ画像の画像構造
を目視確認できないので、原稿の取り違えてしまうこと
があった。さらに、トリミング範囲がイラストで示され
ている場合、ラフ画像と同一画像範囲の出力用画像を得
ることは難しく、一旦、デザイン会社等から受け取った
ページをプリントして、ラフ画像を目視確認する必要が
あった。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、原稿に記録されている画像を読取り直す場
合に、前回読取り時と同一の画像範囲で、且つ所望の解
像度の画像を正確に取得することができる画像データ読
取方法、及び画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、原画像を読取って所定の
出力用画像データを得る画像データ読取方法であって、
前記原画像をプレスキャンして読取った第1の画像と、
前記原画像の一部を読取って得た画像データに基づく第
2の画像とを同時に表示し、前記第2の画像に基づい
て、前記表示された第1の画像上における前記出力用画
像の範囲を設定して、出力用画像データを得る、ことを
特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、原画像を
プレスキャンして得た第1の画像と、原画像の一部を読
取って得られていた画像データに基づく第2の画像とが
同時に表示される。すなわち、原画像から画像を読取り
直して出力用画像データを得る場合に、原画像の画像
(第1の画像)と、前回の読取りによって得られた画像
(第2の画像)とが同時に表示されるので、原画像の取
違えを防止することができる。また、同時に表示された
第1の画像と第2の画像とを見ながら、第2の画像に基
づいて、表示された第1の画像上における出力用画像の
範囲を設定することができ、この設定された範囲の画像
が原画像から読取られる。したがって、従来の読取範囲
設定のためのプリント作業が不要となるとともに、正確
に出力用画像の範囲を設定することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記表示された第2の画像に対応する
前記画像データに基づいて、前記出力用画像データを得
るための所定のパラメータ情報を求め、当該求めたパラ
メータ情報に従って、前記原画像から前記設定された出
力用画像の範囲の画像を読取る、ことを特徴としてい
る。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、第2の画
像に対応する画像データ(第2の画像の基となる画像デ
ータ)に基づいて、出力用画像データを得るための所定
のパラメータ情報が自動的に求められ、当該パラメータ
情報に従って、原画像から画像が読取られる。これによ
り、オペレータのパラメータ情報の入力ミスによる出力
用画像データの取得ミスを防止し、確実に所定の出力用
画像データを得ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、原画像を読取っ
て所定の出力用画像データを得る画像データ読取方法で
あって、前記原画像をプレスキャンして読取った第1の
画像と、前記原画像の一部を読取って得た、出力用画像
のサイズ情報を含む画像データに基づく第2の画像とを
同時に表示し、前記表示された第1の画像上で、前記第
2の画像と同一の画像範囲を出力用画像の範囲として設
定し、出力用画像の解像度として所望の解像度を指定
し、前記サイズ情報と前記指定された解像度とに基づい
て、前記出力用画像として必要な画素数を求め、前記設
定された出力用画像の範囲に基づいて、前記原画像上に
おける当該範囲のサイズを求め、前記求めた出力用画像
として必要な画素数と、前記原画像上における前記設定
された出力用画像の範囲のサイズとに基づいて、前記原
画像から画像を読取る際の読取解像度を算出し、当該算
出された読取解像度に従って、前記原画像から前記設定
された出力用画像の範囲の画像を読取って、出力用画像
データを得る、ことを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、原画像を
プレスキャンして得た第1の画像と、原画像の一部を読
取って得られていた画像データに基づく第2の画像とが
同時に表示される。すなわち、原画像から画像を読取り
直して出力用画像データを得る場合に、原画像の画像
(第1の画像)と、前回の読取りによって得られた画像
(第2の画像)とが同時に表示されるので、原画像の取
違えを防止することができる。また、同時に表示された
第1の画像と第2の画像とを見ながら、第1の画像上
で、第2の画像と同一の画像範囲を出力用画像の範囲と
して設定することができ、この設定された範囲の画像が
原画像から読取られる。したがって、従来の読取範囲設
定のためのプリント作業が不要となるとともに、第2の
画像と同一の画像範囲を出力用画像の範囲に正確に設定
することができる。
【0015】また、出力用画像の解像度として所望の解
像度を指定し、当該指定された解像度と、第2の画像に
対応する画像データ(第2の画像の基となる画像デー
タ)から得られる出力サイズ情報とに基づいて、出力用
画像として必要な画素数が自動的に求められる。すなわ
ち、従来必要であった、オペレータによるサイズ情報の
入力作業が不要となり、オペレータの負荷を軽減すると
ともに、当該サイズ情報の入力ミスの心配がなくなる。
【0016】また、第1の画像上で設定された出力用画
像の範囲に基づいて、前記原画像上における当該画像範
囲のサイズが求められるので、求められた出力用画像と
して必要な画素数と、前記原画像上での画像範囲のサイ
ズとに基づいて、出力用画像データを得るために、原画
像から画像を読取る際の読取解像度を求めることができ
る。これにより、第2の画像と同一の画像範囲(同一画
隔)で、且つ指定された所望の解像度の出力用画像デー
タを確実に得ることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、原画像を読取っ
て所定の出力用画像データを得る画像読取装置であっ
て、前記原画像をプレスキャンして読取った第1の画像
と、前記原画像の一部を読取って得た、出力用画像のサ
イズ情報を含む画像データに基づく第2の画像とを同時
に表示する同時表示手段と、前記同時表示手段によって
表示された第1の画像上で、前記第2の画像と同一の画
像範囲を出力用画像の範囲として設定する画像範囲設定
手段と、前記出力用画像の解像度として所望の解像度を
指定する解像度指定手段と、前記サイズ情報に基づい
て、前記画像範囲設定手段によって設定された範囲で、
且つ前記解像度指定手段によって指定された所望の解像
度の出力用画像データを得るための所定のパラメータ情
報を求めるパラメータ情報演算手段と、前記パラメータ
情報演算手段によって求められたパラメータ情報に従っ
て、前記原画像から前記画像範囲設定手段によって設定
された出力用画像の範囲の画像を読取って、出力用画像
データを得る画像読取手段と、を有することを特徴とし
ている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、同時表示
手段では、原画像をプレスキャンして得た第1の画像
と、原画像の一部を読取って得られていた画像データに
基づく第2の画像とが同時に表示される。すなわち、原
画像から画像を読取り直して出力用画像データを得る場
合に、原画像の画像(第1の画像)と、前回の読取りに
よって得られた画像(第2の画像)とが同時に表示され
るので、原画像の取違えを防止することができる。
【0019】また、画像範囲設定手段では、表示された
第1の画像上で、第2の画像と同一の画像範囲を出力用
画像の範囲として設定する。すなわち、同時表示手段に
よって同時に表示された第1の画像と第2の画像とを見
ながら、出力用画像の範囲設定を行うことができ、この
設定された範囲の画像が原画像から読取られる。したが
って、従来の読取範囲設定のためのプリント作業が不要
となるとともに、第2の画像と同一の画像範囲を出力用
画像の範囲に正確に設定することができる。
【0020】また、解像度指定手段によって、出力用画
像の解像度として所望の解像度が指定されたら、画像範
囲設定手段によって、画像範囲設定手段で設定された画
像範囲と同一で、且つ解像度指定手段で指定された所望
の解像度の出力用画像を得るためのパラメータ情報が自
動的に算出される。画像読取手段では、このパラメータ
情報に従って、原画像から画像が読取られる。これによ
り、オペレータのパラメータ情報の入力ミスによる出力
用画像データの取得ミスを防止し、確実に所定の出力用
画像データ、すなわち第2の画像と同一の画像範囲(同
一画隔)で、且つ指定された所望の解像度の出力用画像
データを得ることができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記パラメータ情報演算手段が、前記
出力サイズ情報と、前記解像度指定手段によって指定さ
れた解像度とに基づいて、出力用画像として必要な画素
数を求める第1の演算手段と、前記画像範囲設定手段に
よって設定された出力用画像の範囲に基づいて、前記原
画像上における当該範囲のサイズを求める第2の演算手
段と、前記第1の演算手段によって求められた出力用画
像として必要な画素数と、前記第2の演算手段によって
求められたサイズとに基づいて、前記原画像から画像を
読取る際の読取解像度を求める第3の演算手段と、を備
え、前記画像読取手段が、前記第3の演算手段によって
求められた読取解像度に従って、前記原画像から画像を
読取る、ことを特徴としている。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、解像度指
定手段によって指定された解像度と、第2の画像に対応
する画像データ(第2の画像の基となる画像データ)か
ら得られる出力サイズ情報とに基づいて、出力用画像と
して必要な画素数が自動的に求められる。すなわち、従
来必要であった、オペレータによるサイズ情報の入力作
業が不要となり、オペレータの負荷を軽減するととも
に、当該サイズ情報の入力ミスの心配がなくなる。
【0023】また、第1の画像上で設定された出力用画
像の範囲に基づいて、前記原画像上における当該画像範
囲のサイズが求められるので、求められた出力用画像と
して必要な画素数と、前記原画像上での画像範囲のサイ
ズとに基づいて、出力用画像データを得るために、原画
像から画像を読取る際の読取解像度を求めることができ
る。これにより、所定の出力用画像データを確実に得る
ことができる。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項4又は請
求項5に記載の発明において、前記同時表示手段で表示
された第1の画像上で、前記第2の画像と同一の画像範
囲の開始位置と終了位置とを入力する開始終了位置入力
手段を備え、前記開始終了位置入力手段により入力され
た開始位置と終了位置に基づいて、前記画像範囲を設定
する、ことを特徴としている。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、開始終了
位置入力手段では、同時表示手段で表示された第1の画
像上で、当該第1の画像と同時表示されている第2の画
像と同一の画像範囲の開始位置と終了位置を入力する。
この入力された開始位置と終了位置とに基づいて、前記
出力用画像の範囲が設定される。この設定された範囲の
画像が原画像から読取られ、出力用画像データが得られ
る。
【0026】すなわち、オペレータは、第1の画像と同
時に表示されている第2の画像を参照しながら、当該第
2の画像と同一の画像範囲となるように開始位置と終了
位置を指定するだけで、出力用画像データを得るために
原画像から画像を読取る際の読取範囲を自動的に設定す
ることができる。
【0027】請求項7に記載の発明は、請求項4又は請
求項5に記載の発明において、前記画像範囲設定手段
が、前記同時表示手段で表示された第1の画像及び第2
の画像上で、互いに対応する位置を複数点入力する対応
位置入力手段と、前記対応位置入力手段により入力され
た前記複数の対応する位置に基づく座標変換によって、
前記第1の画像上で前記第2の画像と同一の画像範囲を
求める画像範囲演算手段と、を備えることを特徴として
いる。
【0028】請求項7に記載の発明によれば、対応位置
入力手段では、同時表示手段で表示されている第1の画
像と第2の画像上で、互いに対応する位置(所謂基準
点:Image control point)が複数点入力される。画像
範囲演算手段では、対応位置入力手段で入力された複数
点の対応する位置に基づいて、座標変換を行うことによ
って、第2の画像の画像範囲に対応する第1の画像の画
像範囲が求められ、読取範囲に設定される。
【0029】これにより、第2の画像の端部(境界)に
特徴的な画像構造がなく、第1の画像上で、第2の画像
と同一の画像範囲の開始位置と終了位置を指定できない
場合でも、第1の画像と第2の画像上の各々対応する位
置を指定することで、第2の画像と同一画像範囲の読取
範囲を設定することができる。
【0030】なお、拡大・縮小及び移動成分からなる線
形変換のように、回転を考慮しない座標変換によって、
読取範囲を求める場合は、請求項8に記載されているよ
うに、対応位置入力手段によって対応する位置を2点以
上入力すれば、画像範囲演算手段で画像範囲を求めるこ
とができる。また、アフィン変換等のように回転を考慮
した座標変換によって読取範囲を求める必要がある場合
は、請求項9に記載されているように、対応位置入力手
段によって対応する位置を3点以上入力すれば、画像範
囲演算手段で画像範囲を求めることができる。
【0031】なお、オペレータが対応する位置を判断し
て入力するため、入力される位置には誤差が含まれる。
読取範囲への入力誤差の影響を少なくするために、回転
を考慮しない場合は3点以上、回転を考慮する場合は4
点以上とすることが好ましい。
【0032】請求項10に記載の発明は、請求項4乃至
請求項9の何れか1項に記載の発明において、前記画像
範囲設定手段によって設定された画像範囲内の第1の画
像と、前記第2の画像とを重ね合わせて表示する重ね合
わせ画像表示手段を更に有する、ことを特徴としてい
る。
【0033】請求項10に記載の発明によれば、重ね合
わせ画像表示手段に、画像範囲設定手段によって設定さ
れた画像範囲内の第1の画像と、第2の画像とを重ね合
わせた画像が表示される。この重ね合わせ画像の一致状
態から、第1の画像上で第2の画像と同一の画像範囲が
設定されている(第1の画像上で設定された画像範囲と
第2の画像とが同一画隔)か否かを容易に確認すること
ができる。このような場合、一般に、重ね合わせ画像の
四隅が一致していれば、同一の画像範囲であることが確
認できるので、請求項11に記載されているように、重
ね合わせ画像の四隅を拡大表示するようにするとよい。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0035】(システム全体の概略構成)図1には、本
発明が適用されたCTP(Computer to Plate)システ
ムの概略構成が示されている。図1に示すように、CT
Pシステム10は、複数のワークステーション12と、
スキャナ14と、DTP(Desktop Publishing)サーバ
16と、RIP(Raster Image Processor)18とが、
LAN(Local Area Network)20によって相互に接続
されて構成されている。
【0036】ワークステーション12は、オペレータに
よるページ編集作業、面付け作業に使用される。
【0037】スキャナ14は、製版用のスキャナ装置2
2と、当該スキャナ装置22の動作を司るスキャナ用コ
ンピュータ24とで構成されており、ポジフィルム等の
原稿に記録されている画像を高解像度で読み取ることが
できる。スキャナ14は、オペレータによる部品作成作
業に用いられる。
【0038】DTPサーバ16は、本CTPシステム1
0で刷版を生成するために使用する各種のデータ(ファ
イル)を管理する。また、DTPサーバ16は、画像の
すり替える処理を行う。すなわち、DTPサーバ16
は、所謂ファイルサーバとOPI(Open Prepress Inte
rface)サーバとして機能する。
【0039】RIP18は、CTP出力機26に接続さ
れており、製版用のビットマップデータを生成し、CT
P出力機26に出力する。CTP出力機26では、RI
P18からの製版用のビットマップデータに基づいて、
刷版を生成して出力する。
【0040】なお、ワークステーション12、DTPサ
ーバ16、RIP18、スキャナ用コンピュータ24
は、図示省略するが、各種のプログラムやデータ(ファ
イル)を記憶するROM、RAM、HDD(Hard Disk
Drive)等の記憶手段、各種のプログラムを実行させる
CPU等から各々構成されている。
【0041】(詳細構成)次に、図2、図3を参照し
て、CTPシステム10の詳細構成について説明する。
【0042】<ワークステーション>ワークステーショ
ン12には、編集アプリケーションソフト(以下、「編
集アプリケーション」という)30がインストールされ
ている。オペレータは、ワークステーション12で編集
アプリケーション30を起動させて、ページ編集作業を
行い、ページのレイアウトを決定する。
【0043】また、ワークステーション12には、面付
けアプリケーションソフト(以下、「面付けアプリケー
ション」という)32がインストールされている。オペ
レータは、ワークステーション12で面付けアプリケー
ション32を起動させて、版面設計や台割といった面付
け作業を行う。
【0044】<スキャナ>スキャナ用コンピュータ24
には、スキャナ装置22によって画像を読み取るための
スキャナアプリケーションソフト(以下、「スキャナア
プリケーション」という)34がインストールされてい
る。オペレータは、スキャナ用コンピュータ24におい
てスキャナアプリケーション34を起動させて、スキャ
ナ装置22にセットされているポジフィルム106等の
原稿に記録されている画像を高解像度で読取り、製版用
の画像を取得する。また、取得した製版用の画像をEP
Sファイル化する(後述の出力用画像114を生成す
る)。
【0045】なお、一般に、製版には、CMYKに色分
解された画像(以下「CMYKイメージ」という)が用
いられる。このため、スキャナ14でもCMYKイメー
ジを生成するようになっている。
【0046】また、ポジフィルム106に記録されてい
る画像の読取範囲(トリミング範囲)は、オペレータに
よって指示される。スキャナ用コンピュータ24では、
オペレータに読取範囲設定するためのGUI(Graphica
l User Interface)環境を提供する(後述の「スキャナ
用画面の構成例」参照)。
【0047】また、スキャナ用コンピュータ24には、
画像処理アプリケーションソフト(以下、「画像処理ア
プリケーション」)36がインストールされている。オ
ペレータは、スキャナ用コンピュータ24において画像
処理アプリケーション36を起動して、各種の画像処理
(色変換、レタッチ、イラスト部品の加工等)を行うこ
とができる。
【0048】なお、画像処理アプリケーション36は、
ワークステーション12にインストールし、ワークステ
ーション12において画像処理を行うようにしてもよ
い。
【0049】<DTPサーバ>DTPサーバ16には、
データベース40が備えられている。データベース40
は、前述のワークステーション12やスキャナ14側か
ら、アクセス可能となっている。ワークステーション1
2やスキャナ14は、データベース40から必要なデー
タ読み出して、各種の処理を実行し、生成したデータを
データベース40に格納する(具体的なデータベース4
0の構成例は後述)。
【0050】すなわち、データベース40には、デザイ
ン会社等から入稿された入稿データ100や、オペレー
タによるページ編集作業、部品作成作業、面付け作業に
よって作成されたデータ等が格納される。
【0051】ここで、デザイン会社等から入稿される入
稿データ100について説明する。一般に、デザイン会
社等からは、編集アプリケーションを使用して、ページ
内の画像、テキスト、グラフィックス(イラスト)等の
部品をレイアウトして生成したページレイアウト結果を
示すデータ(以下、「アプリデータ」という)102
と、当該ページレイアウトに使用した(配置位置が決め
られた)部品データとが入稿される。部品データには、
例えば、デジタルカメラ等で取得した、RGBに色分解
された画像のデータ(以下、「RGB画像」という)1
04や、ポジフィルム106等の原稿(以下では、ポジ
フィルム106を対象とする)に記録されている画像を
スキャナで読み取って得た、画像のトリミングを含めて
画像の配置が決められた画像データ(一般的に、粗い解
像度で読み取った画像データであるので、以下では、
「ラフ画像」という)108等がある。なお、ラフ画像
108が入稿される場合は、対応するポジフィルム10
6も一緒に入稿される。
【0052】アプリデータ102は、実際のRGB画像
104、ラフ画像108のデータを含んでおらず、RG
B画像104やラフ画像108のファイル名(又はフォ
ルダ名とファイル名)がリンク情報として付加されてい
る。編集アプリケーション30では、アプリデータ10
2を解析して、ページレイアウトをディスプレイに表示
する場合、リンク情報のファイル名に対応するRGB画
像104、ラフ画像108を検索して、ページ中のアプ
リデータ102で指定された位置に配置するようになっ
ている。
【0053】したがって、アプリデータ102が入稿さ
れる場合は、RGB画像104やラフ画像108は独立
したファイルで入稿される。なお、本実施の形態では、
この独立したファイルで入稿されるRGB画像104、
ラフ画像108として、TIFFフォーマットやEPS
フォーマットのデータ(ファイル)を想定している。
【0054】なお、以下では、●●フォーマットのデー
タ(ファイル)のことを●●ファイルと言う(●●はフ
ォーマット名)。例えば、TIFFフォーマット、EP
Sフォーマットの画像データのファイルのことを、それ
ぞれTIFFファイル、EPSファイルと言う。
【0055】また、デザイン会社等からは、入稿データ
100として、画像、テキスト、グラフィックス(イラ
スト)等の部品を含むページ全体のレイアウトイメージ
結果を、PDL(Page Description Language)で記述
されたページデータ110が入稿されることもある。す
なわち、ページデータ110中には、RGB画像104
やラフ画像108のデータが埋め込まれている(図4
(A)参照)。以下では、ページデータ110として、
PDF(Portable Document Format)ファイルが入稿さ
れる場合を例に説明し、このPDFファイルのページデ
ータ110のことを、PDFページデータ110と言
う。なお、当然ながら、PDF以外のPDL(例えばP
S(PostScript))でもよい。
【0056】また、DTPサーバ16には、当該DTP
サーバ16をOPIサーバとして機能させるためのOP
Iシステムプログラムがインストールされている。DT
Pサーバ16は、このプログラムを起動することによ
り、OPIデーモン42、PS/PDF変換手段44、
OPIリンク46、OPIフィルタ48、ファイル管理
手段50を機能させることが可能となるとともに、デー
タベース40の管理も行う。
【0057】DTPサーバ16では、OPIシステムプ
ログラムが起動されている間は、常にバックグランドで
OPIデーモン42が稼動しており、データベース40
の所定フォルダ内(後述する入稿フォルダ62A内)を
監視している。
【0058】また、OPIデーモン42は、監視下の所
定のフォルダ内にデザイン会社等から入稿された入稿デ
ータ100が格納されたら、入稿データ100からRG
B画像104やラフ画像108を取り出し、ID情報1
16Aを付与して、別のフォルダ(後述の入稿部品フォ
ルダ62Aから元部品フォルダ62B)に移動する。
【0059】なお、ID情報116Aは、システムが一
意に管理する数値、文字列、バイナリーコード等でもよ
いが、本実施の形態では、一例として、RGB画像10
4やラフ画像108移動先のフォルダ名及びファイル名
をID情報116Aとして用いる。
【0060】また、RGB画像104やラフ画像108
を間引いて、低解像度の画像データ120Aを生成し、
OPIフィルタ48によるすり替え処理(後述)のため
に、当該RGB画像104やラフ画像108に付与され
たID情報116Aをコメントで付加して(埋め込ん
で)EPSファイル化した編集用画像118A(図5参
照)を生成する。以下、このようなEPSファイルのこ
とを「AliasEPS」という。
【0061】生成した編集用画像118Aは、生成元の
RGB画像104やラフ画像108が取り出される前に
あったフォルダに移動することで、前述のワークステー
ション12でのページ編集に用いる編集用データ134
と、前述のスキャナ14で出力用画像114を生成する
必要がある元部品データ136とに分離される。
【0062】なお、PDFページデータ110からRG
B画像104やラフ画像108を取り出してAlias
EPSの編集用画像118Aを生成した場合は、取り出
したRGB画像104やラフ画像108の代わり、当該
AliasEPSの編集用画像118AをPDFページ
データ110に埋め込む(図4(B)参照)。以下で
は、RGB画像104やラフ画像108の取り出し前の
PDFページデータ110のことをPDFページデータ
110A、編集用画像118の埋め込み後のPDFペー
ジデータ110のことをPDFページデータ110Bと
呼んで区別する。
【0063】また、前述のスキャナ14における部品作
成作業では、このID情報116Aが付与されて、別の
フォルダに移動されたラフ画像108を参照して、この
ラフ画像108と同一画隔(すなわち同一画像構造)と
なるように、ポジフィルム106から画像を読取って出
力用画像114を生成する(再スキャン)。生成された
出力用画像114には、OPIフィルタ48によるすり
替え処理(後述)のために、ラフ画像108に付与され
ているID情報116Aと同一のID情報116Aがコ
メントで付加される(図6参照)。
【0064】さらに、OPIデーモン42は、RGB画
像104やラフ画像108がない場合、すなわち未入稿
の部品がある場合でも、オペレータによる編集用画像1
18の生成指示を受けて、当該未入稿部品に対して、編
集用画像118Bを生成することができるようになって
いる。
【0065】具体的には、「未入稿」の文字とともに、
当該部品データのタイトル、入稿予定日、入稿元等の文
字からなり、当該部品データと同じ画像サイズのプレビ
ュー画面を間引いて、低解像度の画像データ120Bを
生成し、入稿予定の画像を示すID情報116Bがコメ
ントで付加されたEPSファイルの編集用画像118B
が生成される(図5参照)。以下、このようなEPSフ
ァイルのことをBlankEPSという。
【0066】なお、ID情報116Bは、システムが一
意に管理する数値、文字列、バイナリーコード等でもよ
いが、本実施の形態では、一例として、出力用画像11
4が格納される予定のフォルダ名とそのファイル名とを
ID情報116Bとして用いる。また以下では、Ali
asEPSの編集用画像118AとBlankEPSの
編集用画像118Bを区別しないときは、単に編集用画
像118と呼び、同様にID情報116、画像データ1
20と呼ぶ。
【0067】前述のワークステーション12では、この
編集用画像118を使って、ページ編集作業を行って、
その結果(編集後のアプリデータ102やPDFページ
データ110)に基づいて、画像、テキスト、グラフィ
ックス(イラスト)等の部品を含むページ全体のイメー
ジをPS(PostScript)で記述した編集ペー
ジデータ(以下、「ページPS」という)112を生成
して出力する。したがって、ページPS112には、ペ
ージ上に配置された部品(画像)のデータとして、編集
用画像118(後述)が埋め込まれる(図7参照)。な
お、一般的な編集アプリケーション30には、PS出力
機能が備えられている。
【0068】PS/PDF変換手段44は、自動又はオ
ペレータの指示に基づいて、前述の編集アプリケーショ
ン30によって生成されたPS記述のページPS112
を、PDFによる記述に変換した、編集ページデータ
(以下、「ページPDF」という)122を生成する。
したがって、ページPDF122にも、ページ上に配置
された部品(画像)のデータとして、編集用画像118
が埋め込まれている(図8参照)。
【0069】OPIリンク46は、ページPDF122
をページ毎にEPSファイルに変換して、生成元のペー
ジPDF122に対するリンク情報を示すID情報12
6をコメントで付加したダミーのページデータ(以下、
「ProbeEPS」という)124を生成する。した
がって、このProbeEPS124にも、ページ上に
配置された部品(画像)のデータとして、編集用画像1
18が埋め込まれている(図9参照)。すなわち、出力用
画像114が用いられていないので、ダミーのページデ
ータと言うことができる。
【0070】なお、ID情報126は、システムが一意
に管理する数値、文字列、バイナリーコード等でもよい
が、本実施の形態では、一例として、生成元のページP
DF122のファイル名とページ番号をID情報126
として用いる。ページPDF122が1ページ分のペー
ジデータである場合は、ページ番号を省略し、ファイル
名のみをID情報126としてもよい。
【0071】前述のワークステーション12では、この
ProbeEPS124が用いられて面付け作業が行わ
れ、その結果に基づいて、刷版面全体のイメージをPS
で記述したダミーの面データ(以下、「ThinFla
tPS」という)128を生成する。したがって、この
ThinFlatPS128には、各ページのイメージ
として、ProbeEPS124が埋め込まれている
(図10参照)。すなわち、ダミーのページデータであ
るProbeEPS124が用いられているので、ダミ
ーの面データと言うことができる。
【0072】なお、面付けアプリケーション32には、
EPS入力、PS出力の機能が必要となるが、一般的な
面付けアプリケーションはこの機能を有している。ま
た、ProbeEPS124には、特色情報がDSCで
記述されるので、面付けアプリケーションでこの情報を
利用するようにしてもよい。
【0073】OPIフィルタ48は、ID情報116を
参照して、ページPDF122中の編集用画像118を
出力用画像114にすり替え、出力用画像114を含ん
だPDFファイルの出力用ページデータ130を生成す
る。したがって、出力用ページデータ130は、ページ
上に配置された部品(画像)のデータとして、出力用画
像114が埋め込まれている(図11参照)。以下で
は、OPIフィルタ48による編集用画像118と出力
用画像114のすり替え処理、すなわち出力用ページデ
ータ130の生成処理のことを、「Prefligh
t」と言う。
【0074】ファイル管理手段50は、データベース4
0で管理している各種のデータの情報を管理している。
例えば、オペレータの指示に基づいて、データベース4
0中に新規にフォルダや新規データを生成したり、削除
したりする。また、ファイル管理手段50は、入稿デー
タ100中の同一ファイル名のデータの有無を確認し、
同一ファイル名のデータがあった場合には、オペレータ
にその旨を報知するとともに、当該ファイル名の変更を
要求する。
【0075】また、ファイル管理手段50は、出力用画
像114に対するOPIフィルタ48からのアクセス
や、出力用ページデータ130のRIP18への出力
(送信)を許容するか否かの情報(以下、「Check
−in情報」という)を管理している。このCheck
−in情報(許可/不許可)は、オペレータからの指示
に基づいて変更される。以下では、このCheck−i
n情報を「許可」に偏向させる指示作業のことをChe
ck−inという。
【0076】なお、以下では、RIP18へ出力可能な
出力用ページデータ130のことをCheckRead
yPDF130A、check−in後の出力用ページ
データ130のことをPrintReadyPDF13
0Bと呼んで区別する。
【0077】また、ファイル管理手段50は、データベ
ース40で管理している各種のデータの情報をオペレー
タに提供する。オペレータは、この情報から作業の進捗
状況を把握し、管理作業を行う。
【0078】なお、DTPサーバ16とワークステーシ
ョン12は相互に接続されているので、当然ながら、オ
ペレータはワークステーション12側からファイル管理
手段50への指示を入力したり、ファイル管理手段50
からの情報を受け取ったりして、管理作業を行う。この
とき、オペレータには、ファイル管理手段50によっ
て、GUI環境が提供される(後述の「管理用画面の構
成例」参照)。
【0079】<RIP>RIP18は、ページ合成機能
52を備えている。RIP18では、ThinFlat
PS128及び出力用ページデータ130ラスタイメー
ジに展開し(所謂ラスタライズ)、ビットマップデータ
を生成する。
【0080】ページ合成機能52では、ThinFla
tPS128及び出力用ページデータ130から生成し
たビットマップデータを合成して、出力用面データ13
2(ビットマップデータ)を生成する。RIP18は、
生成した出力用面データ132をCTP出力機26に送
信する。CTP出力機26では、この出力用面データ1
32に基づいて、刷版を生成する。
【0081】(データベースの構成例)本CTPシステ
ム10では、刷版を生成するために用いられる各種のデ
ータを、データベース40として管理している。本実施
の形態では、DTPサーバ16に備えられている記憶手
段(図示省略)の予め定められた所定のディレクトリ下
をデータベース40として利用するようになっている。
ここで、データベース40の構成例を説明する。
【0082】データベース40には、図2に示すよう
に、本CTPシステム10によって生成する冊子(製
品)毎にフォルダ(以下、「冊子フォルダ」という)6
0が設けられている。また、データを種類毎に分類して
格納するために、この冊子フォルダ60の中(下位階
層)に、入稿フォルダ62A、元部品フォルダ62B、
完成部品フォルダ62C、ページPSフォルダ62D、
ページPDFフォルダ62E、PrintReadyP
DFフォルダ62F、ProbeEPSフォルダ62G
が更に設けられている。図12には、「コンピュータ通
信」という冊子を生成するために設けられた冊子フォル
ダ60の例が示されている。
【0083】なお、以下では、入稿フォルダ62A、元
部品フォルダ62B、完成部品フォルダ62C、ページ
PSフォルダ62D、ページPDFフォルダ62E、P
rintReadyPDFフォルダ62F、Probe
EPSフォルダ62Gを区別せずに説明する場合は、デ
ータフォルダ62という。
【0084】ところで、1つの冊子でも、当該冊子の内
容を表紙、連載記事、特集記事等のグループ(以下、
「入稿グループ」という)に分けて、それぞれ異なるデ
ザイン会社がページのデザインを担当する等、複数のデ
ザイン会社からデータが入稿されることがある。このよ
うな場合、各データフォルダ62の中(下位階層)に、
各入稿グループに対応するグループフォルダ64が更に
設けられる。
【0085】例えば、図13に示すように、「コンピュ
ータ通信」という冊子のデータが、「表紙」、「Y2
K」、「広告」の3つの入稿グループに分かれて入稿さ
れる場合は、入稿フォルダ62A、元部品フォルダ62
B、完成部品フォルダ62C、ページPSフォルダ62
D、ページPDFフォルダ62E、PrintRead
yPDFフォルダ62F、ProbeEPSフォルダ6
2Gの中(下位階層)に、それぞれ「表紙」、「Y2
K」、「広告」の3つのグループフォルダ64が設けら
れる(図14参照)。
【0086】入稿フォルダ62A、元部品フォルダ62
B、完成部品フォルダ62C、ページPSフォルダ62
D、ページPDFフォルダ62Eには、編集作業用のデ
ータが格納される。PrintReadyPDFフォル
ダ62Fには、置き版用のデータが格納される。Pro
beEPSフォルダ62Gには、面付け作業用のデータ
が格納される。
【0087】次に、具体的に、各データフォルダ62に
格納されるデータについて説明する。入稿フォルダ62
Aには、デザイン会社等から入稿された入稿データ10
0が格納される。具体的には、アプリデータ102、R
GB画像104、ラフ画像108、PDFページデータ
110Aが格納される。また、OPIデーモン42の作
用後は、入稿フォルダ62Aには、アプリデータ10
2、PDFページデータ110B、編集用画像118が
格納される。このOPIデーモン42の作用後に入稿フ
ォルダ62Aに格納されているデータのことをまとめて
編集用データ134という。
【0088】元部品フォルダ62Bには、AliasE
PSの編集用画像118Aの生成元となったRGB画像
104やラフ画像108が格納される。また、Blan
kEPSの編集用画像118Bも格納される。すなわ
ち、前述のOPIデーモン42は、入稿フォルダ62A
と元部品フォルダ62Bの両方に、BlankEPSの
編集用画像118Bを生成して格納する。この元部品フ
ォルダ62Bに格納されているデータのことをまとめて
元部品データ136という。
【0089】完成部品フォルダ62Cには、スキャナ1
4等で生成された出力用画像114が格納される。
【0090】ページPSフォルダ62Dには、編集アプ
リケーション30によって生成されたページPS112
が格納される。
【0091】ページPDFフォルダ62Eには、PS/
PDF変換手段44によって、ページPS112をPD
Fファイルに変換して生成されたページPDF122が
格納される。
【0092】PrintReadyPDFフォルダ62
Fには、Preflightの実行、すなわちOPIフ
ィルタ48によるすり替え処理によって生成された出力
用ページデータ130(CheckReadyPDF1
30A、PrintReadyPDF130B)が格納
される。
【0093】ProbeEPSフォルダ62Gには、O
PIリンク46によって生成されたProbeEPS1
24と、このProbeEPS124を用いて面付け処
理を行って生成されたThinFlatPS128が格
納される。
【0094】(管理用画面の構成例)次に、オペレータ
がファイル管理手段50への指示を入力したり、ファイ
ル管理手段50からの報知を確認するために、ワークス
テーション12側のディスプレイに表示される各種の画
面について説明する。なお、これらの画面は、ファイル
管理手段50によってワークステーション12側に提供
される。
【0095】<全体管理画面>図15には、本CTPシ
ステム10によって刷版を生成する冊子を登録するため
に表示される、全体管理画面200の一例が示されてい
る。オペレータは、この全体管理画面200によって、
CTPシステム10において刷版を生成する全冊子の管
理を行う。
【0096】全体管理画面200の上部には、製品入力
欄202、クライアント入力欄204、ページ数入力欄
206、納期入力欄208、入稿グループ数入力欄21
0、及び新規登録ボタン212が設けられている。
【0097】オペレータは、冊子(製品)生成を受注し
た場合には、まず、この全体管理画面200を呼び出し
(表示させ)、キーボードやマウス等を操作して、製品
入力欄202に冊子の名称、クライアント入力欄204
にクライアントの名称(客先名)、ページ数入力欄20
6に当該冊子のページ数、納期入力欄208に当該冊子
のクライアントへの当該冊子の納期(年月日)、入稿グ
ループ数入力欄210に当該冊子用のデータを入稿して
くるデザイン会社等の数を入力し、新規登録ボタン21
2をクリックすることで、当該冊子の登録を行う。
【0098】ファイル管理手段50では、この冊子の登
録を受けて、データベース40内に当該冊子に対応する
冊子フォルダ60を生成する。なお、冊子フォルダ60
の名称は、製品入力欄202に入力された冊子の名称と
同一になる。また、ファイル管理手段50は生成した冊
子フォルダ60下に、データフォルダ62を生成する。
【0099】また、入稿グループ数入力欄210の下方
には、情報表示欄214が設けられている。この情報表
示欄214には、現在登録されている冊子毎に、製品の
名称、クライアントの名称、ページ数、納期、入稿予定
数(入稿グループ数)、入稿完了数(データが入稿され
た入稿グループ数)、PDF化のページ数(Print
ReadyPDF130Bを生成済みのページ数)等の
情報が表示される。
【0100】オペレータは、この情報表示欄214に表
示される情報から、冊子毎に、作業の進捗状態を把握す
ることができる。
【0101】また、情報表示欄214の下方には、削除
ボタン216、再表示ボタン218、閉じるボタン22
0が設けられている。オペレータは必要に応じて、これ
らのボタンをクリックすることで、冊子の登録を解消
(データベース40から対応する冊子フォルダ60を削
除)したり、情報表示欄214の表示内容を最新の情報
に更新したり、当該全体管理画面200の表示を終了す
る(所謂「画面を閉じる」)ことができる。
【0102】また、入稿グループ数入力欄210と情報
表示欄214の間には、入稿管理ボタン222が設けら
れている。この入稿管理ボタン222がクリックされる
と、ファイル管理手段50は、入稿グループを登録した
り、デザイン会社等からのデータの入稿状態を管理する
ための入稿管理画面230を、ワークステーション12
のディスプレイに表示させる。
【0103】<入稿管理画面>図16には、入稿管理画
面230の一例が示されている。入稿管理画面230の
上部には、製品選択欄232、入稿グループ入力欄23
4、デザイン会社入力欄236、納期入力欄238、及
び新規登録ボタン240が設けられている。
【0104】製品選択欄232は、ドロップダウンリス
ト形式で形成されており、オペレータは全体管理画面で
登録した冊子(製品)の中から所望の冊子を選択するこ
とができる。なお、表示直後は、全体管理画面200で
入稿管理ボタン222がクリックされた際に、全体管理
画面200上で選択されていた冊子が選択されている。
【0105】また、オペレータは、キーボードやマウス
等を操作して、入稿グループ入力欄234に入稿グルー
プの名称、デザイン会社入力欄236に当該グループの
デザインを担当するデザイン会社の名称、納期入力欄2
38にデザイン会社からの当該入稿グループのデータの
入稿納期(年月日)を入力し、新規登録ボタン240を
クリックすることで、製品選択欄232で選択中の冊子
の入稿グループを登録することができる。
【0106】ファイル管理手段50では、この入稿グル
ープの登録を受けて、対応する冊子フォルダ60下の各
データフォルダ62下に、当該入稿グループに対応する
グループフォルダ64を生成する。このグループフォル
ダ64の名称は、入稿グループ入力欄234で入力され
た入稿グループの名称と同一になる。
【0107】また、納期入力欄238の下方には、情報
表示欄242が設けられている。この情報表示欄242
には、製品選択欄232で選択中の冊子について、現在
登録されている入稿グループ毎に、入稿グループの名
称、デザイン会社の名称、納期、納品(済/未)、PD
F化(PrintReadyPDF130Bを生成済み
のページ数)、部品点数(当該入稿グループで使用され
る画像やイラストの点数、すなわち当該入稿グループに
必要な出力用画像114の点数)、処理済み部品(生成
済みの出力用画像114の点数)、未入稿部品(広告用
の画像等、未だデータが入稿されていない部品の点数)
等の情報が表示される。オペレータは、この情報表示欄
242に表示される情報から、入稿グループ毎に、作業
の進捗状況を把握することができる。
【0108】また、情報表示欄242の下方には、削除
ボタン244、再表示ボタン246、閉じるボタン24
8が設けられている。オペレータは必要に応じて、これ
らのボタンをクリックすることで、入稿グループの登録
を解消(データベース40から対応するグループフォル
ダ64を削除)したり、情報表示欄242の表示内容を
最新の情報に更新したり、当該入稿管理画面230を閉
じることができる。
【0109】また、納期入力欄238と情報表示欄24
2の間には、部品管理ボタン250、ページ管理ボタン
252、入稿チェックボタン254、全体管理ボタン2
56が設けられている。
【0110】部品管理ボタン250がクリックされる
と、ファイル管理手段50は、出力用画像の生成状況を
管理するための部品管理画面260(後述)を、ワーク
ステーション12のディスプレイに表示させる。
【0111】また、ページ管理ボタン252がクリック
されると、ファイル管理手段50は、PrintRea
dyPDF130Bの生成状況を管理するためのページ
管理画面290(後述)をワークステーション12のデ
ィスプレイに表示させる。
【0112】また、入稿チェックボタン254がクリッ
クされると、ファイル管理手段50は、入稿データの中
に同一ファイル名のデータの有無を確認する。同一ファ
イル名のデータが存在した場合は、オペレータにその旨
を示すメッセージをワークステーション12のディスプ
レイに表示させるとともに、当該ファイルのファイル名
を変更するようにオペレータに促す。
【0113】また、全体管理ボタン256がクリックさ
れると、ファイル管理手段50は、前述の全体管理画面
200をワークステーション12のディスプレイに表示
させる。
【0114】<部品管理画面>図17には、部品管理画
面260の一例が示されている。部品管理画面260の
上部には、製品選択欄262、入稿グループ選択欄26
4が設けられている。
【0115】製品選択欄262、及び入稿グループ選択
欄264は、ドロップダウンリスト形式で形成されてい
る。オペレータは全体管理画面200で登録した冊子
(製品)の中から所望の冊子を選択し、入稿管理画面2
30で選択した冊子に対して登録した入稿グループの中
から所望の入稿グループを選択することができる。な
お、表示直後は、入稿管理画面230で部品管理ボタン
250がクリックされた際に、入稿管理画面230上で
選択されていた冊子及び入稿グループが選択されてい
る。
【0116】また、入稿グループ選択欄264の下方に
は、情報表示欄266が設けられている。この情報表示
欄266には、製品選択欄262、入稿グループ選択欄
264で選択中の入稿グループについて、部品毎に、元
部品ファイル(元部品フォルダ62B内の対応するラフ
画像108やRGB画像104のファイル名、未入稿の
場合は空欄)、Check−in元(元部品データが修
正中であるか否か、修正中の場合は「修正」と表示され
る)、完成部品ファイル(完成部品フォルダ62C内の
対応する出力用画像114のファイル名、出力用画像1
14が無い場合は空欄)、Check−in完(完成部
品データが修正中であるか否か)、種別(EPS画像/
イラスト)、サイズX、Y(画像のサイズ(mm))、
解像度(スキャナ14での読取解像度(mm/本、又は
dpi))等の情報が表示される。オペレータは、この
情報表示欄266に表示される情報から、各部品に対す
る部品作成作業の進捗状況を把握することができる。
【0117】また情報表示欄266の下方には、削除ボ
タン268、再表示ボタン270、閉じるボタン272
が設けられている。オペレータは必要に応じて、これら
のボタンをクリックすることで、部品を削除(データベ
ース40から当該部品に対応するファイルを削除)した
り、情報表示欄266の表示内容を最新の情報に更新し
たり、当該部品管理画面260をを閉じることができ
る。
【0118】また、入稿グループ選択欄264と情報表
示欄266の間には、Check−inボタン274、
Check−outボタン276、元部品詳細ボタン2
78、完成部品詳細ボタン280、ブラウズボタン28
2、入稿管理ボタン284が設けられている。
【0119】Check−inボタン274がクリック
されると(オペレータによる部品のCheck−i
n)、ファイル管理手段50は、製品選択欄262及び
入稿グループ選択欄264で選択された入稿グループに
属する各部品について、Check−in情報を「許
可」に変更する。この、オペレータによる部品のChe
ck−inは、出力用画像114が揃っていると確認し
た場合に行われる。
【0120】また、Check−outボタン276が
クリックされると、ファイル管理手段50は、製品選択
欄262及び入稿グループ選択欄264で選択された入
稿グループに属する各部品について、Check−in
情報を「不許可」に変更する。
【0121】元部品詳細ボタン278がクリックされる
と、ファイル管理手段50は、情報表示欄266で選択
されている部品のうち、元部品(RGB画像104又は
ラフ画像)に関する詳細情報をワークステーション12
のディスプレイに表示させる。完成部品詳細ボタン28
0がクリックされると、ファイル管理手段50は、情報
表示欄266で選択されている部品のうち、完成部品
(出力用画像114)に関する詳細情報をワークステー
ション12のディスプレイに表示させる。
【0122】ブラウズボタン282がクリックされる
と、ファイル管理手段50は、情報表示欄266で選択
されている部品の元部品(RGB画像104又はラフ画
像108)と完成部品(出力用画像114)の両方の画
像を、ワークステーション12のディスプレイに並べて
表示させる。
【0123】すなわち、オペレータは、元部品詳細ボタ
ン278、完成部品詳細ボタン280、ブラウズボタン
282をクリックして表示された、元部品や完成部品の
情報や画像を確認することによって、各部品の完成具合
(作業の進捗状況)を確認することができる。
【0124】また、入稿管理ボタン222がクリックさ
れると、ファイル管理手段50は、前述の入稿管理画面
230をワークステーション12のディスプレイに表示
させる。
【0125】<ページ管理画面>図18には、ページ管
理画面290の一例が示されている。ページ管理画面2
90の上部には、製品選択欄292、入稿グループ選択
欄294が設けられている。
【0126】製品選択欄292、及び入稿グループ選択
欄294は、ドロップダウンリスト形式で形成されてい
る。オペレータは全体管理画面200で登録した冊子
(製品)の中から所望の冊子を選択し、入稿管理画面2
30で選択した冊子に対して登録した入稿グループの中
から所望の入稿グループを選択することができる。な
お、表示当初は、入稿管理画面230で部品管理ボタン
250がクリックされた際に、入稿管理画面230上で
選択されていた冊子及び入稿グループが選択されてい
る。
【0127】また、入稿グループ選択欄294の下方に
は、情報表示欄296が設けられている。この情報表示
欄296には、製品選択欄292、及び入稿グループ選
択欄294で選択中の入稿グループについて、ページデ
ータ(アプリデータ102、PDFページデータ11
0)毎に、入稿グループ(入稿グループの名称)、ファ
イル名(当該ページデータのファイル名)、Check
−in(当該ページデータが修正(編集)中であるか否
か、修正中の場合は「修正」と表示される)、ページ数
(当該ページデータに含まれるページ数)、Prefl
ight(Preflightの実行状態(済/
未))、Preflight結果(PrintRead
yPDF130Bのページ数)等の情報が表示される。
オペレータは、この情報表示欄296に表示される情報
から、各ページデータに対するページ編集作業の進捗状
況を把握することができる。
【0128】また情報表示欄296の下方には、削除ボ
タン298、再表示ボタン300、閉じるボタン312
が設けられている。オペレータは必要に応じて、これら
のボタンをクリックすることで、ページデータを削除
(データベース40から対応するアプリデータ102、
PDFページデータ110、ページPS112、ページ
PDF122、ProbeEPS124、PrintR
eadyPDF130B(又はCheckReadyP
DF130A)等を削除)したり、情報表示欄296の
表示内容を最新の情報に更新したり、当該ページ管理画
面290を閉じることができる。
【0129】また、入稿グループ選択欄294と情報表
示欄296の間には、Check−inボタン304、
Check−outボタン306、Preflight
ボタン308、入稿管理ボタン310が設けられてい
る。
【0130】Check−inボタン304がクリック
されると(オペレータによるページのCheck−i
n)、ファイル管理手段50は、情報表示欄296で選
択されているページデータ(CheckReadyPD
F130A)のCheck−in情報を「許可」に変更
し、PrintReadyPDF130Bとして管理す
る。
【0131】また、Check−outボタン306が
クリックされると、ファイル管理手段50は、情報表示
欄296で選択されているページデータ(PrintR
eadyPDF130B)のCheck−in情報を
「不許可」に変更し、CheckReadyPDF13
0Aとして管理する。
【0132】また、Preflightボタン308が
クリックされると、OPIフィルタ48へ情報表示欄2
96で選択されているページデータ(ページPDF1
2)に対するPreflightの実行が指示される。
【0133】また、入稿管理ボタン310がクリックさ
れると、ファイル管理手段50は、前述の入稿管理画面
230をワークステーション12のディスプレイに表示
させる。
【0134】(スキャナ用画面の構成例)次に、オペレ
ータが、スキャナアプリケーション34を起動させて、
スキャナ14で画像の読取処理を実行する際に、スキャ
ナ用コンピュータ24側のディスプレイに表示される各
種の画面について説明する。
【0135】<画像選択画面>図19には、読取処理
(再スキャン)を実行する画像を選択するために表示さ
れる、画像選択画面320の一例が示されている。
【0136】画像選択画面320の上部には、製品選択
欄322、入稿グループ選択欄324が設けられてい
る。この製品選択欄322、及び入稿グループ選択欄3
24は、ドロップダウンリスト形式で形成されている。
オペレータは、全体管理画面200で登録した冊子(製
品)の中から所望の冊子を選択し、入稿管理画面230
で選択した冊子に対して登録した入稿グループの中から
所望の入稿グループを選択することができる。
【0137】また、入稿グループ選択欄324の下方に
は、画像表示部326が設けられている。画像表示部3
26には、製品選択欄322、入稿グループ選択欄32
4で選択された入稿グループに属するラフ画像108の
名称(ファイル名)がアイコン328とともに表示され
る。すなわち、元部品フォルダ62B内の選択された入
稿グループに対応するグループフォルダ64内に格納さ
れているラフ画像108の名称とアイコン328が表示
される。なお、各アイコン328の絵柄は、対応するラ
フ画像108を縮小した画像(間引き画像)となってい
る。
【0138】画像表示部326の下方には、選択ボタン
330、閉じるボタン332が設けられている。選択ボ
タン330がクリックされると、スキャナ用コンピュー
タ24では、画像表示部326で選択中のアイコン32
8に対応するラフ画像108を、ポジフィルム106か
ら画像を読取る読取処理対象の画像に選択して、読取範
囲決定画面340をスキャナ用コンピュータ24のディ
スプレイに表示させる。また、閉じるボタン332ボタ
ンがクリックされると、当該画像選択画面320が閉じ
る。
【0139】<読取範囲決定画面>図20には、読取範
囲決定画面340の一例が示されている。
【0140】読取範囲決定画面340の上部には、プレ
スキャンボタン342、マスク枠ボタン344、ICP
(Image Control Point)ボタン3
46、本スキャンボタン348、及び解像度入力欄35
0が設けられている。また、これらのボタンの下方に
は、画像の読取処理の基準となる画像(基準画像:De
stination)を表示する基準画像表示領域35
2と、読取処理の対象となる画像(読取対象画像:So
urce)を表示する読取画像表示領域354が設けら
れている。基準画像表示領域352には、前述の画像選
択画面320で選択したラフ画像108が、基準画像と
して表示される。
【0141】オペレータがマウス等を操作することによ
って、プレスキャンボタン342がクリックされると、
スキャナ装置22によって、当該装置にセットされてい
るポジフィルム106の原稿全体を読取るプレスキャン
が行われる。すなわち、オペレータは、基準画像表示領
域352に表示されているラフ画像108に対応するポ
ジフィルム106をスキャナ装置22にセットした後、
このプレスキャンボタン342をクリックすることによ
り、当該ラフ画像108に対応するポジフィルム106
のプレスキャンを実行させる。読取画像表示領域354
には、このプレスキャンによって読取られた画像が、読
取対象画像として表示される。
【0142】マスク枠ボタン344がクリックされる
と、読取画像表示領域354に、読取範囲(トリミング
範囲)を示すマスク枠356が表示される。このマスク
枠356の各辺は、マウス等の操作に従って伸縮可能と
なっており、マスク枠356の範囲を変えることができ
る。
【0143】ICPボタン346がクリックされると、
ICPツール358が表示される(図21参照)。IC
Pツール358には、ICP設定ボタン360、ICP
情報表示欄362、決定ボタン363が設けられてい
る。
【0144】ICP設定ボタン360がクリックされる
と、基準画像表示領域352に表示されている基準画
像、及び読取画像表示領域354に表示されている読取
対象画像上にICPマーク364が表示される。このI
CPマーク364は、マウス等の操作に従って、基準画
像及び読取対象画像上の任意の位置に移動させることが
できる。
【0145】オペレータは、マウス等を操作することに
よって、基準画像と読取対象画像とで、互いに同じ場所
を示している位置に、それぞれのICPマーク364を
移動して、ICPを設定する。ICP情報表示欄362
には、設定されたICPの座標がそれぞれ表示される。
【0146】なお、ICP設定ボタン360がクリック
される度に、基準画像表示領域352に表示されている
基準画像、及び読取画像表示領域354に表示されてい
る読取対象画像上に、それぞれ新規にICPマーク36
4が表示される。すなわち、複数のICPを設定するこ
とができるようになっている。
【0147】決定ボタン363がクリックされると、ス
キャナ用コンピュータ24では、設定したICPの座標
に基づいて、基準画像と読取対象画像上の各々対応する
ICPの位置を一致するように、アフィン変換係数を算
出する。なお、アフィン変換係数の算出には、3点以上
のICPが必要であり、4点以上設定された場合は、最
小2乗法等により、アフィン変換係数を決定する。
【0148】また、スキャナ用コンピュータ24では、
算出したアフィン変換係数に従って読取対象画像をアフ
ィン変換したときに、基準画像の範囲(基準画像に写っ
ている領域)と同一となる読取対象画像の範囲を求め、
自動的に読取範囲に設定する。また、オペレータが自動
的に設定された読取範囲を確認することができるよう
に、読取画像表示領域354に表示されている読取対象
画像上に、当該読取範囲に従ってセットされたマスク枠
356が表示されるようになっている。
【0149】また、より正確に読取範囲を設定するため
に、読取画像表示領域354の四隅近傍に、それぞれ確
認画面表示領域366が設けられている。各確認画面表
示領域366には、ラフ画像108と、マスク枠356
内、すなわち読取範囲内の読取対象画像の各々対応する
端部の画像を重ね合わせて、拡大した画像が表示され
る。オペレータは、この確認画面表示領域366に表示
された画像から、読取範囲の四隅がラフ画像108の四
隅と各々一致しているかを確認することができる。
【0150】なお、オペレータによるこの確認を更に容
易にするために、例えば、ラフ画像108のR(赤)成
分の画像にR(赤)、読取対象画像のR(赤)成分の画
像にG(緑)を割り当てる等、ラフ画像108と読取対
象画像に別々の色を割り当てて、重ねて表示するように
するとよい。この場合、オペレータは、読取画像表示領
域354に表示されている重ね合わせ画像から、RやG
等のラフ画像108又は読取対象画像に割り当てた色を
確認した場合に、読取範囲がラフ画像108とずれてい
ると判断することができる。
【0151】解像度入力欄350には、オペレータがキ
ーボード入力する等によって、ページ上に配置したとき
の画像の解像度、すなわち生成する画像(出力用画像1
14)の解像度が入力(設定)される。
【0152】本スキャンボタン348がクリックされる
と、スキャナ14では、スキャナ装置22にセットされ
ているポジフィルム106から、マスク枠356で示さ
れている範囲の画像を読み取る(本スキャン)。このと
きの画像の読取解像度は、読取範囲、解像度入力欄35
0で設定された解像度、及びラフ画像108から得られ
る画像情報(解像度、画素数等)に基づいて自動的に算
出される。 (処理の概要)次に、本実施の形態の作用を説明する。
図22にはオペレータによる作業の流れが示されてい
る。まず、図22中の〜の矢印の順番に従って、本
CTPシステムにおける処理の概要を説明する。
【0153】なお、オペレータは、CTPシステム10
によって刷版を生成するための準備として、全体管理画
面200、入稿管理画面230を用いて、刷版を生成す
る冊子(製品)や入稿グループを登録して、データベー
ス40内に刷版を生成する冊子(製品)のフォルダ(冊
子フォルダ60、データフォルダ62、グループフォル
ダ64)を生成しておく(後述の「準備」参照)。
【0154】:デザイン会社等から入稿データ100
(アプリデータ102、ラフ画像108、RGB画像1
04、PDFページデータ110A)が入稿したら入稿
フォルダ62Aに格納する。
【0155】入稿フォルダ62Aに入稿データ100が
格納されると、OPIデーモン42によって、後述のP
reflight(OPIフィルタによるすり替え処
理)のために、ID情報160が付加された、編集用画
像118が生成され、編集用データ134(アプリデー
タ102、編集用画像118、PDFページデータ11
0B)と元部品データ136(ラフ画像108、RGB
画像104)に分離される(後述の「編集用画像の生
成」参照)。これにより、オペレータは、ページ編集作
業と並行して、部品生成作業を行なうことが可能とな
る。 :ページ編集作業では、編集用画像118を使用し
て、編集作業を行ない、ページPS112を出力して、
PS/PDF変換手段により、ページPDF122に変
換する(後述の「ページ編集」参照)。 :ページPDF122が生成されると、直ちに、OP
Iリンク46によってProbeEPS124が生成さ
れる(後述の「ページ編集」参照)。これによりオペレ
ータは、編集作業、部品生成作業とともに、面付け作業
も並行して進めることが出来る。
【0156】:部品生成作業では、画像の再スキャン
/色変換(RGB→CMYK)/レタッチや、イラスト
部品の加工/修正等を行って出力用画像114を生成す
る(後述の「部品作成」参照)。
【0157】:出力用画像114が揃った入稿グルー
プに対して、部品のCheck−inを行う。このCh
eck−inによって、初めて、OPIフィルタ48か
らの当該部品に対するアクセスが許容される(後述の
「部品のCheck−in」参照)。
【0158】:ページ編集が終わり、部品作成によっ
て必要な出力用画像114が全て揃ったら、Prefl
ightを実行し、出力用ページデータ130(Che
ckReadyPDF130A)を生成する(後述の
「Preflight」参照)。なお、前述のChe
ck−inが行われていない場合は、Prefligh
tを中止する。これにより、作業が完了していない部品
データを出力用ページデータ130に埋め込んでしまう
ことを防止することができる。 :オペレータは、Prooferで紙に出力用ページ
データ130(CheckReadyPDF130A)
を出力する等して、印刷の際の問題点をチェックし、そ
の問題点を解決する(後述の「ページの校正及び部品の
修正」参照)。 :問題点が解決したら、出力用ページデータ130
(CheckReadyPDF130A)に対して、C
heck−inを行う(後述の「ページのCheck−
in」参照)。このCheck−inにより、出力用ペ
ージデータ130は、PrintReadyPDF13
0Bとして管理され、RIP18へ送信可能となる。こ
れにより、校正途中の出力用ページデータ130(Ch
eckReadyPDF130A)を用いて出力用面デ
ータ132を生成してしまうことを防止することが出来
る :一方、面付け作業では、ProbeEPS124を
使用して、ページの割付けを行って、刷版面上の各ペー
ジの配置(配置位置、天地、拡大縮小回転等のアフィン
変換情報)、トンボマーク等の配置を決定する(後述の
「面付け」参照)。面付け作業が終わると、その結果に
基づいてThinFlatPS128が生成され、RI
P18へ出力される。このThinFlatPS128
は、ProbeEPS124が埋め込まれているので、
ページの配置情報を取り出すことが出来る。RIP18
では、この配置情報を基にPrintReadyPDF
130Bをビットマップに展開して、ThinFlat
PS128と合成し(ページ合成)、CTP出力機26
に出力する(後述の「ラスタライズ」参照)。 (各処理の詳細)次に、上記の各処理について詳細に説
明する。なお、以下では、図13で示した「コンピュー
タ通信」という冊子(製品)生成する場合、すなわち、
「表紙」、「Y2K」、「広告」の3つの入稿グループ
に分かれて、デザイン会社等からデータが入稿される場
合に具体例として用いて説明する。また、例えば、「コ
ンピュータ通信」というフォルダ名のフォルダ下の、
「入稿」というフォルダ名のフォルダの下にある「Y2
K」というフォルダ名のフォルダのことを、「¥コンピ
ュータ通信¥入稿¥Y2K」というように、フォルダパ
スを示す。 <準備>オペレータは、ワークステーション12のディ
スプレイに、全体管理画面200、入稿管理画面230
を表示させて、受注した冊子(製品)と入稿グループの
登録を行っておく。
【0159】この冊子の登録によって、データベース4
0内には、「コンピュータ通信」の冊子フォルダ60が
生成されるとともに、この冊子フォルダ60の中に、入
稿フォルダ62A、元部品フォルダ62B、完成部品フ
ォルダ62C、ページPSフォルダ62D、ページPD
Fフォルダ62E、PrintReadyPDFフォル
ダ62F、ProbeEPSフォルダ62Gが生成され
る。
【0160】また、入稿グループの登録によって、入稿
フォルダ62A、元部品フォルダ62B、完成部品フォ
ルダ62C、ページPSフォルダ62D、ページPDF
フォルダ62E、PrintReadyPDFフォルダ
62F、ProbeEPSフォルダ62Gの中に、「表
紙」、「Y2K」、「広告」の3つのグループフォルダ
64がそれぞれ生成される(図14参照)。
【0161】デザイン会社等からデータが入稿された
ら、オペレータは、入稿されたデータを入稿データ10
0として、入稿フォルダ62Aの対応するグループフォ
ルダ64内にコピーする。例えば、“コンピュータ通
信”の“Y2K”のデータがMO等で入稿された場合
は、当該MOに記録されているデータをデータベース4
0内の「¥コンピュータ通信¥入稿¥Y2K」のフォル
ダ(「コンピュータ通信」というフォルダ名のフォルダ
下の「入稿」というフォルダ名のフォルダの下の「Y2
K」というフォルダ名のフォルダのことであり、以下同
様にフォルダパスを表現する)にコピーする。このと
き、MO内にサブフォルダがあればサブフォルダも含め
てコピーする。
【0162】入稿データ100のコピーが終了したら、
オペレータは、入稿管理画面230の入稿チェックボタ
ン254をクリックし、同一ファイル名のファイルの有
無をチェックする。同一ファイル名のファイルがあると
報知された場合には、当該ファイルのファイル名を変更
しておく。
【0163】これは、同一ファイル名のファイルがある
と、ファイルを移動した際に一方のファイルが後から移
動されてきたファイルに上書きされてしまう等の不具合
が生じるのを防ぐためである。また、同一ファイル名の
ファイルをなくすことにより、入稿フォルダ62A以外
のデータフォルダ62では、グループフォルダ64内に
サブフォルダを生成する必要がなくなる。例えば、「コ
ンピュータ通信¥元部品¥Y2K」のフォルダ内にサブ
フォルダは存在しない。 <編集用画像の生成> (A)AliasEPSの編集用画像の生成 OPIデーモン42では、入稿フォルダ62A内を常に
監視している。入稿フォルダ62Aに入稿データ100
が格納されると、OPIデーモン42によって図23に
示す処理が行されて、AliasEPSの編集用画像1
18Aが生成される。
【0164】入稿フォルダ62Aに入稿データ100が
格納されると、まず、入稿データ100中にEPSファ
イルやTIFFファイルがあるか(ステップ400)、
或いはPDFファイルが有るかを判断する(ステップ4
02)。
【0165】EPSファイル又はTIFFファイルが有
る場合は、すなわち、EPSファイル又はTIFFファ
イルのRGB画像104やラフ画像108がアプリデー
タ102とともに入稿された場合は、ステップ404に
進む。また、PDFページデータ110が入稿された場
合は、後述のステップ414に進む。
【0166】ステップ404では、入稿データ100の
中から、EPSファイルやTIFFファイルを元部品デ
ータ136として取り出す。すなわち入稿データ100
の中から、RGB画像104やラフ画像108が、元部
品データ136として取り出される。なお、TIFFフ
ァイルの場合は、取り出したときにEPSファイルに変
換しておく。
【0167】次のステップ406では、取り出したRG
B画像104やラフ画像108等の各元部品データ13
6に対して、ID情報106Aを付与し、次のステップ
408では、元部品データ136を、元部品フォルダ6
2B内の対応するグループフォルダ64に移動する。
【0168】例えば、「¥コンピュータ通信¥入稿¥Y
2K」から取り出された「KeyBorad.eps」
というラフ画像108の場合は、「¥コンピュータ通信
¥元部品¥Y2K¥KeyBorad.eps」という
ID情報106Aが付与されて、「¥コンピュータ通信
¥元部品¥Y2K」に移動される。
【0169】次のステップ410では、元部品フォルダ
62Bへ移動したRGB画像104やラフ画像108か
らAliasEPSの編集用画像118Aを生成する。
詳しくは、RGB画像104やラフ画像108を間引い
て、低解像度の画像データ120Aを生成し、EPSフ
ァイルにする。このEPSファイルに、生成元のRGB
画像104やラフ画像108に付与されたID情報11
6Aをコメントで付加して(埋め込む)、AliasE
PSの編集用画像118Aが生成される。
【0170】例えば、「コンピュータ通信¥元部品¥Y
2K」に移動された「KeyBorad.eps」とい
うラフ画像108から生成されたAliasEPSの編
集用画像118Aには、「コンピュータ通信¥元部品¥
Y2K¥KeyBorad.eps」というID情報1
16Aが付加される。
【0171】次いで、ステップ412では、生成したA
liasEPSの編集用画像118Aに対して、生成元
のRGB画像104やラフ画像108と同一のファイル
名を付けて、生成元のRGB画像104やラフ画像10
8があった入稿フォルダ62A内のグループフォルダ6
4(例えば「¥コンピュータ通信¥入稿¥Y2K」)に
格納して、処理を終了する。
【0172】一方、ステップ414では、PDFのPD
Fページデータ110中にRGB画像104やラフ画像
108等の画像が埋め込まれているか否かを判断する。
画像が埋め込まれている場合は、ステップ416に進
み、PDFページデータ110中から、埋め込まれてい
るRGB画像104やラフ画像108の画像を取り出
し、EPSファイル化する。
【0173】なお、本実施の形態では、このとき、再加
工が必要な画像、すなわち後述する部品作成作業によっ
て出力用画像114を別途生成する必要がある画像(部
品)だけを取り出すようになっている。例えば、RGB
に色分解された画像はCMYKイメージに変換する必要
がある。また、所定の解像度以下の画像も、ポジフィル
ム106から、より高い解像度で画像を読取り直す必要
がある。
【0174】従って、ステップ414では、PDFのP
DFページデータ110中に埋め込まれている各画像に
対して、RGBに色分解された画像であるか、所定の解
像度以下の画像であるかを検査する。また、ステップ4
16では、この検査に引っかかった画像、すなわちRG
Bに色分解された画像をRGB画像104として、所定
の解像度以下の画像をラフ画像108として取り出し
て、ファイル化する。
【0175】このように、再加工が必要な画像のみを取
り出すことにより、作業効率の向上を図ることができ
る。また、再加工が必要な画像が自動的に検査されて取
り出されるので、取り出しミスを防止できる。
【0176】次いで、ステップ418では、EPSファ
イル化されたRGB画像104やラフ画像108に対し
て、前述のステップ406と同様にID情報106Aを
付与し、ステップ420では、前述のステップ408と
同様に、元部品フォルダ62B内の対応するグループフ
ォルダ64に移動する。
【0177】また、ステップ422では、前述のステッ
プ410と同様に、元部品フォルダ62B内へ移動した
RGB画像104やラフ画像108からAliasEP
Sの編集用画像118Aを生成する。
【0178】次のステップ424では、生成したAli
asEPSの編集用画像118Aを、取り出したRGB
画像104やラフ画像108の代わりに、PDFページ
データ110に埋め込んで(PDFページデータ110
Bとなる)、処理を終了する。
【0179】これにより、編集アプリケーションでアプ
リデータ102又はPDFページデータ110Bを開く
と、RGB画像104やラフ画像108等の部品が、A
liasEPSの編集用画像118Aに置き換わって表
示される。オペレータはこのAliasEPSの編集用
画像118Aを使用してページ編集作業を行う。また、
別のフォルダ(元部品フォルダ62B)に移動されたR
GB画像104やラフ画像108を使用して部品作成作
業(画像の再スキャン、色修正、レタッチ等)を行う。
すなわち、ページ編集作業と部品作成作業を各々独立し
て行うことができる。
【0180】なお、上記では、RGB画像104やラフ
画像108がTIFFファイルであった場合に、EPS
ファイルに変換してAliasEPSの編集用画像11
8Aを生成したが、EPSファイルに変換せずに、TI
FFファイルの編集用画像を生成するようにしてもよ
い。この場合、ID情報116Aはファイル名にする。
【0181】また、PDFページデータ110から取り
出したRGB画像104やラフ画像108をEPSファ
イル化してAliasEPSの編集用画像118Aを生
成したが、TIFFファイル化してTIFFファイルの
編集用画像を生成するようにしてもよい。この場合、I
D情報116Aはファイル名にする。
【0182】また、EPSファイル又はTIFFファイ
ルのRGB画像104やラフ画像108がアプリデータ
102とともに入稿された場合に、RGB画像104や
ラフ画像108を取り出して元部品フォルダ62に移動
するのではなく、RGB画像104やラフ画像108の
コピーを作成して、作成されたコピーを元部品フォルダ
62に格納してもよい。このコピーからAliasEP
Sの編集用画像118Aを作成して、コピー生成元のR
GB画像104やラフ画像108と置換えれば、同じ効
果が得られる。
【0183】同様に、RGB画像104やラフ画像10
8が埋め込まれたPDFページデータ110が入稿され
た場合も、RGB画像104やラフ画像108を取り出
してファイル化し、元部品フォルダ62に移動するので
はなく、RGB画像104やラフ画像108のコピーし
てファイル化し、このファイルを元部品フォルダ62に
格納してもよい。このコピーからAliasEPSの編
集用画像118Aを作成して、コピー生成元のRGB画
像104やラフ画像108と置換えて、PDFページデ
ータ110に埋め込めば、同じ効果が得られる。
【0184】(B)BlankEPSの編集用画像の生
成 ところで、ページを構成する部品のうち、例えば、広告
用の画像は、そのまま刷版生成に使用可能な高解像度・
高画質の画像データ(EPSファイル)で後から入稿さ
れることがある。
【0185】オペレータ(編集作業者)は、入稿データ
100を入稿フォルダ62Aの対応するグループフォル
ダ64へコピーしたら、未入稿の部品が有るか否かを確
認する。未入稿の部品がある場合、オペレータ(編集作
業者)は、マウスやキーボード等を用いて、Blank
EPS生成画面(図示省略)で、当該未入稿部品のサイ
ズ、タイトル、入稿予定日、入稿元等を入力し、当該未
入稿部品に対する編集用画像118の生成を指示する。
【0186】OPIデーモン42は、未入稿部品に対す
る編集用画像118の生成が指示されると、図24に示
す処理を実行し、BlankEPSの編集用画像118
Bを生成する。
【0187】すなわち、未入稿部品に対する編集用画像
118の生成が指示されると、OPIデーモン42で
は、この指示を受けて、BlankEPSの編集用画像
118Bを生成する(ステップ500)。
【0188】詳しくは、「未入稿」の文字とともに、オ
ペレータによって入力された部品データのタイトル、入
稿予定日、入稿元等の文字からなり、且つ入力された当
該未入稿部品のサイズと同じ画像サイズのプレビュー画
面を間引いて、低解像度の画像データ120Bを作成し
て、EPSファイル化する。このEPSファイルに、入
稿予定のデータとの対応関係を示すID情報116Bを
コメントで付加して(埋め込む)、BlankEPSの
編集用画像118Bが生成される。
【0189】例えば、後から出力用画像114として
「PC1.eps」が入稿される場合に生成されたBl
ankEPSの編集用画像118Bには、「コンピュー
タ通信¥完成部品¥Y2K¥PC1.eps」というI
D情報116Bが付与される。
【0190】次のステップ502では、生成したBla
nkEPSの編集用画像118Bを、入稿フォルダ62
A内の入稿予定のデータに対応するグループフォルダ6
4(前記の例では、「コンピュータ通信¥入稿¥Y2
K」)に格納する。また、元部品フォルダ62B内の入
稿予定のデータに対応するグループフォルダ64(前記
の例では、「コンピュータ通信¥元部品¥Y2K」)に
も、同一のBlankEPSの編集用画像118Bを格
納し、処理を終了する。
【0191】オペレータは、未入稿部品の代替部品とし
て、BlankEPSの編集用画像118Bを使用し
て、ページ編集作業を行う。 <部品作成> (A)再スキャン デザイン会社等では、安価なスキャナを使用してラフ画
像108を生成し、このラフ画像108を用いて、編集
アプリケーションで、対応する部品の配置を決めてい
る。ラフ画像108は低品質なので、製版用のスキャナ
装置22を使用して、再度、ポジフィルム106から画
像の読み取って(ポジフィルム106を再スキャン)、
高品質な出力用画像114を生成する必要がある。
【0192】オペレータ(部品作成作業者)は、スキャ
ナ用コンピュータ24のディスプレイに画像選択画面3
20を表示させ、選択ボタン330がクリックして、再
スキャンが必要なラフ画像108を選択する。これによ
り、読取範囲決定画面340がスキャナ用コンピュータ
24のディスプレイに表示される。このとき、基準画像
表示領域352には、選択したラフ画像108が表示さ
れている。
【0193】次に、オペレータ(部品作成作業者)は、
選択したラフ画像108に対応するポジフィルム106
をスキャナ装置22にセットし、プレスキャンボタン3
42をクリックして、当該ポジフィルム106をプレス
キャンさせる。このプレスキャンにより読取られた画像
は、読取画像表示領域354に表示される。これによ
り、読取範囲決定画面340には、ラフ画像108と、
プレスキャンによってポジフィルム106から読取られ
た画像が並べて表示される。
【0194】オペレータ(部品作成作業者)は、本スキ
ャンのために、ラフ画像108と同一画隔となるよう
に、読取範囲(トリミング範囲)を決定する。
【0195】例えば、ラフ画像108の端部(境界)に
特徴的な画像構造がある場合は、オペレータは、マスク
枠ボタン344をクリックする。そして、読取対象画像
のマスク枠356内の範囲がラフ画像108と同一画隔
となるように(読取対象画像のマスク枠356内に写っ
ている領域と、基準画像に写っている領域とが同一とな
るように)、マウス等を操作してマスク枠356の各辺
を伸縮させ、読取範囲をマニュアルでセットする(これ
により読取範囲の開始位置と終了位置がセットされ
る)。
【0196】一方、ラフ画像108の端部(境界)に特
徴的な画像構造がない場合は、マニュアルでマスク枠3
56をセットすることは難しいので、ICPボタン34
6がクリックして、ICPツール358を表示させる。
そして、ICP設定ボタン360をクリックし、ICP
マーク364を基準画像及び読取対象画像上に表示させ
る。オペレータは、マウス等を操作することによって、
基準画像及び読取対象画像上で、互いに同じ特徴を示し
ている位置(同じものが写っている位置)に、それぞれ
のICPマーク364を移動して、ICPを設定する。
【0197】このようにして、ICPを少なくとも3点
以上設定し、決定ボタン363をクリックすると、スキ
ャナ用コンピュータ24によって自動的にアフィン変換
係数が算出されて、読取範囲がセットされる。なお、オ
ペレータがマニュアルでICPを設定するため、その設
定誤差を考慮して、ICPは4点以上設定することが好
ましい。
【0198】また、このとき、確認画面表示領域366
には、ラフ画像108と読取範囲内の読取対象画像との
重ね合わせ画像が拡大表示されるので、オペレータは、
読取範囲がラフ画像108と同一画隔であるか否かを確
認する。
【0199】読取範囲を決定したら、解像度入力欄35
0に所望の解像度を入力することで、生成する画像(出
力用画像114)の解像度を指定して、本スキャンボタ
ン348をクリックして本スキャンの実行を指示する。
【0200】本スキャンの実行が指示されると、スキャ
ナ14では、読取範囲、解像度入力欄350で設定され
た解像度、及びラフ画像108から得られる画像情報
(解像度、画素数等)に基づいて、読取解像度を自動的
に決定する。このように適切な読取解像度が自動的に決
定(演算によって算出されて)されるので、オペレータ
がスキャン用のパラメータを入力する必要がなく、入力
ミスの心配がない。
【0201】なお、ラフ画像108の画像情報とは、当
該ラフ画像生成時の読取解像度(以下、「解像度」)、
画像サイズ(以下「画素数」)のことである。本実施の
形態では、ラフ画像108にEPSファイル又はTIF
Fファイルを想定しており、EPSファイルやTIFF
ファイルの画像には、一般に、これらの情報がヘッダ情
報に含まれている。
【0202】読取解像度が決定されたら、当該読取解像
度に従って、ポジフィルム106から画像を読み取り、
EPSファイルの出力用画像114を生成する。また、
生成した出力用画像114に、対応するラフ画像108
に付与されているID情報116Aをコメントで付加し
て、完成部品フォルダ62Cの対応するグループフォル
ダ64内に格納する。
【0203】例えば、「コンピュータ通信¥元部品¥Y
2K」に移動された「KeyBoard.eps」とい
ラフ画像108に対して、出力用画像114を生成した
場合、当該出力用画像114には、自動的に、「コンピ
ュータ通信¥元部品¥Y2K¥KeyBoard.ep
s」というID情報116Aがコメントで付加されて、
「コンピュータ通信¥完成部品¥Y2K」に格納され
る。
【0204】これにより、ラフ画像108と、当該ラフ
画像108から生成されたAliasEPSの編集用画
像118Aと、当該ラフ画像108に対して生成された
出力用画像114とが、同一のID情報106Aを有す
ることになる。
【0205】すなわち、ラフ画像108から生成された
AliasEPSの編集用画像118Aには、当該出力
用画像114に対応するAliasEPSの編集用画像
118Aと同一のID情報116Aが自動的に付加され
るので、後で行われるOPIフィルタ48によるすり替
え処理が正確に実行される。また、オペレータがID情
報を入力する必要がなく、入力ミスの心配がない。
【0206】また、生成された出力用画像114は、完
成部品フォルダ62Cの対応するグループフォルダ64
(前記の例では、「コンピュータ通信¥完成部品¥Y2
K」)内に格納される。
【0207】(B)色変換 一方、デジタルカメラ等で取得されたRGB画像104
の場合は、CMYKイメージに色変換する必要がある。
この場合、オペレータ(部品作成作業者)は、元部品フ
ォルダ62B内のRGB画像104に対して、色変換の
セットアップ指示を行ない、印刷に適した色に変換す
る。また、RGB画像104がTIFFファイルの場合
は、EPSファイルに変換する(フォーマット変換)。
【0208】色変換された(必要に応じてフォーマット
変換もされた)画像は、出力用画像114として、完成
部品フォルダ62Cの対応するグループフォルダ64内
(前記の例では、「コンピュータ通信¥完成部品¥Y2
K」)に格納される。このとき、変換前のRGB画像1
04に付与されていたID情報116Aは、変換後の出
力用画像114にもコメントで付加されるようになって
いる。
【0209】これにより、RGB画像104と、当該R
GB画像104から生成されたAliasEPSの編集
用画像118Aと、当該RGB画像104を色変換して
生成した出力用画像114とが、同一のID情報116
Aを有することになる。すなわち、RGB画像104を
色変換して生成した出力用画像114には、当該出力用
画像114に対応するAliasEPSの編集用画像1
18Aと同一のID情報116Aが自動的に付加される
ので、後で行われるOPIフィルタ48によるすり替え
処理が正確に実行される。また、オペレータがID情報
を入力する必要がなく、入力ミスの心配がない。
【0210】(C)未入稿部品 未入稿であった画像が入稿したならば、オペレータ(部
品作成作業者)は、完成部品フォルダ62Cの対応する
グループフォルダ内(前記の例では、「コンピュータ通
信¥完成部品¥Y2K」)に入稿された画像(遅れて入
稿した出力用画像114)をコピーする。
【0211】このとき、オペレータは、BlankEP
S指定画面(図示省略)で、遅れて入稿した出力用画像
114に対応するBlankEPSの編集用画像116
Bを指定する。ファイル管理手段50では、指定された
BlankEPSの編集用画像116Bに付加されてい
るID情報116Bを読取り、遅れて入稿した出力用画
像114にコメントで付加する(埋め込む)。
【0212】すなわち、遅れて入稿された出力用画像1
14には、当該出力用画像114に対応するBlank
EPSの編集用画像116Bと同一のID情報116B
が自動的に付加されるようになっている。これにより、
後で行われるOPIフィルタ48によるすり替え処理が
正確に実行される。また、オペレータがID情報を入力
する必要がなく、入力ミスの心配がない。 <部品のCheck−in>オペレータ(管理者)は、
ワークステーション12のディスプレイに部品管理画面
260を表示して、入稿グループ毎に、部品(出力用画
像114)が揃っているかを確認する。
【0213】詳しくは、再スキャンや色変換等の修正が
行なわれた部品の場合、元部品フォルダ62BにはRG
B画像104又はラフ画像108のファイル、完成部品
フォルダ62Cには出力用画像114のファイルが存在
する。修正が行なわれていない部品は、元部品フォルダ
62Bのみに対応するファイル(RGB画像104又は
ラフ画像108)が存在する。未入稿部品は、元部品フ
ォルダ62BにBlankEPSの編集用画像118B
のファイルがあり、部品が入稿したら、完成部品フォル
ダ62Cに入稿した部品、すなわち出力用画像114の
ファイルが存在する。
【0214】オペレータは、部品管理画面260の情報
表示欄266に表示されている情報から、各部品に対応
するファイルの有無を確認する等して、当該入稿グルー
プの部品が揃っているか否かを把握することができる。
【0215】オペレータは、部品が揃っていたら、部品
管理画面260上のCheck−inボタン274をク
リックする(部品のCheck−in)。このChec
k−inにより、初めて、OPIフィルタ48から部品
へのアクセスが許容される。これは、ページ編集作業
と、部品作成作業を並列で行なうためには必要不可欠な
機能である。 <ページ編集>前述のように、デザイン会社等から入稿
された入稿データ100のうち、ラフ画像108やRG
B画像104は、AliasEPSの編集用画像118
Aに置換されている。したがって、オペレータ(編集作
業者)が、編集アプリケーションでアプリデータ102
(又はPDFページデータ110B)を開くと、元のラ
フ画像108やRGB画像104等の部品が、Alia
sEPSの編集用画像118Aに置き換わって表示され
る(編集用アプリケーションの種類によっては確認を求
めるものもある)。
【0216】オペレータ(編集作業者)は、未入稿の部
品があり、BlankEPSフォーマットの編集用画像
118Bを生成した場合は、このBlankEPSフォ
ーマットの編集用画像118Bをページ内に配置する。
また、必要に応じて、ページのレイアウトを変更する
(ページ上のAliasEPSの編集用画像118Aの
位置を移動させて、部品の配置位置を変更する等)。
【0217】これらの作業が終了したら、オペレータ
(編集作業者)は、編集アプリケーション30にページ
PS112の出力を指示する。このとき、ページPSフ
ォルダ62Dの対応するグループフォルダ64内(前記
の例では、「コンピュータ通信¥ページPS¥Y2
K」)に、ページPS112を出力させる。
【0218】ページPSフォルダ62DにページPS1
12が格納されると、PS/PDF変換手段44によっ
て、当該ページPS112をPDF記述に変換した、ペ
ージPDF122が生成される。生成されたページPD
F122は、ページPDFフォルダ62Eの対応するグ
ループフォルダ64内(前記の例では、「コンピュータ
通信¥ページPDF¥Y2K」)に格納される。
【0219】なお、PDFページデータ110Bの場合
は、編集アプリケーションによる編集結果が既にPDF
記述となっているので、PS/PDF変換手段44によ
る変換は必要ない。
【0220】ページPDFフォルダ62EにページPD
F122が格納されると、OPIリンク46によって、
ページ毎に、ProbeEPS124が生成される。こ
のProbeEPS124には、生成元のページPDF
122及びページ番号を識別するためのID情報126
がコメントで付加される。
【0221】例えば、「コンピュータ通信¥ページPD
F¥Y2K」の「前半.pdf」というページPDF1
22が5ページ分のデータである場合、5ファイルのP
robeEPS124が生成される。このうち、例え
ば、3ページ目の対応するProbeEPS124の場
合は、ID情報126として、「前半.pdf」と「3
ページ」という情報が付加される。このID情報126
は、後述のラスタライズ時に、出力用ページデータ13
0へのリンク情報として利用される。
【0222】なお、一度、ページPDF122を生成し
た後、ページをまたがる修正があった場合は、編集アプ
リケーション30に戻って修正を行なって、ページPD
F122を生成し直す必要がある。すなわち、一度生成
したページPDF122をPDFページデータ110と
して扱って、ページ編集作業を行い、ページPDF12
2を生成し直す。
【0223】また、このとき、ページPDF122に埋
め込まれている部品(編集用画像118)を取り出すか
否かは、オペレータによる設定(選択)結果に従って行
われる。また、ページPDF122から画像を取り出し
た場合、当該取り出された画像は、元部品フォルダ62
Bの対応するグループフォルダ64(前記の例では、
「コンピュータ通信¥元部品¥Y2K」)内に格納さ
れ、また、前回取り出した画像を破棄しない場合は、サ
ブフォルダを作成して、前回取り出した画像を移動す
る。この際に、選択により、AliasEPSの編集用
画像118Aを入稿フォルダ62Aの対応するグループ
フォルダ64(前記の例では、「コンピュータ通信¥入
稿¥Y2K」)内に生成するようにしてもよい。 <Preflight>オペレータは、ページ編集作
業、部品生成作業が終わったら、ページPDFに対し
て、Preflightの実行を指示する。なお、この
指示は、Preflightボタン308をクリックす
ることで行われる。
【0224】OPIフィルタ48では、この指示を受け
て、図25に示す処理が実行される。まず、ステップ6
00において、OPIフィルタ48では、Prefli
ghtの実行に必要な部品(出力用画像114)にアク
セス可能であるか、すなわちPreflightの実行
が指示されたページPDF122に対応する部品のCh
eck−inが行われているか(当該ページPDF12
2が対応する入稿グループの部品に対してCheck−
inが行われているか)否かを判断する。
【0225】部品のCheck−inが行われている場
合は、必要な出力用画像114が全て揃っていると判断
し、ステップ602に進み、Preflightを実行
する。これにより、ページPDF122中の編集用画像
118が、対応する出力用画像114にすり替えられ
て、出力用ページデータ130が生成される。
【0226】詳しくは、編集用画像118にコメントで
埋め込まれているID情報116と、出力用画像114
にコメントで埋め込まれているID情報116を比較
し、ページPDF122中の各編集用画像118を当該
編集用画像118と同一のID情報116を有する出力
用画像114と入れ替えることで、正確に編集用画像1
18を対応する出力用画像114にすり替えることがで
きる。
【0227】生成された出力用ページデータ130は、
元のページPDFと同一のファイル名が付けられ、Pr
intReadyPDFフォルダ62Fの対応するグル
ープフォルダ64(前記の例では、「コンピュータ通信
¥PrintReadyPDF¥Y2K」)内に格納さ
れる。
【0228】なお、この出力用ページデータ130は、
後述するページのCheck−in作業が行われるまで
は、CheckReadyPDF130Aとして管理さ
れる。
【0229】一方、部品のCheck−inが行われて
いない場合は、必要な出力用画像114が全て揃ってい
ないと判断して、ステップ604に進む。ステップ60
4では、部品のCheck−inが行われていない旨を
報知するメッセージをディスプレイに表示する等のエラ
ー処理を行って、処理を終了する。
【0230】これにより、出力用画像114が揃ってい
ないのに、間違ってPreflightの実行が指示さ
れた場合は、Preflightの実行を中止すること
ができる。すなわち、作業が完了していない部品データ
を出力用ページデータ130に埋め込んでしまうことを
防止することができる。
【0231】なお、部品のCheck−inが行われて
いない場合は、作業が完了していない部品データが埋め
込まれる恐れがあることを示すメッセージをディスプレ
イに表示する等、オペレータに警告して、Prefli
ghtを実行するようにしてもよい。 <ページ校正及び部品修正>オペレータ(編集作業者)
は、出力用ページデータ130、すなわちCheckR
eadyPDF130Aが生成されたら、このファイル
を使用してページの校正を行なう。なお、このときCh
eckReadyPDF130Aでは、AliasEP
Sの編集用画像118Aが出力用画像114に置き換わ
っている。また、未入稿であった部品が入稿していれ
ば、BlankEPSの編集用画像118Bと置き換わ
っている。
【0232】ページの校正には、具体的に、以下のよう
な作業が想定される。 プレビュー:CheckReadyPDF130Aをデ
ィスプレイに表示させ、部品の配置等を確認する 電子校正:CheckReadyPDF130Aをクラ
イアント(冊子生成を注文してきた客)に電子メール等
で送り、部品の配置等を確認してもらう 色校正:CheckReadyPDF130Aをページ
プルーファ(PageProofer)に出力し、印刷
時の色を確認する。
【0233】プレビューや電子校正で部品の配置位置を
確認した結果、部品の配置位置の修正が必要な場合は、
CheckReadyPDF130A上で当該部品の位
置を変更すればよい。なお、プレビュー及び電子校正の
場合、出力用画像114よりも編集用画像118の方
が、ファイルサイズが小さいので便利である。すなわ
ち、CheckReadyPDF130Aの代わりに、
編集用画像118が埋め込まれているページPDF12
2を用いてプレビューや電子校正を行ってもよい。
【0234】色校正で印刷時の色を確認した結果、部品
(出力用画像114)を修正(再スキャン、濃度変更等
の画像処理等)する必要がある場合は、当該部品の修正
を行う。このとき、一旦、部品に対するCheck−i
nを解除し(Check−outボタン276をクリッ
ク)、修正が終わったら再び部品に対するCheck−
inを行う(Check−inボタン274をクリッ
ク)。再Check−inを行ったら、再びPrefl
ightを実行すれば、修正後の出力用画像114が埋
め込まれたCheckReadyPDF130Aを得る
ことができる。 <ページのCheck−in>校正が終了したら、オペ
レータ(管理者)は、ページ管理画面290を表示し
て、情報表示欄296で当該出力用ページデータ130
(CheckReadyPDF130A)の情報を選択
し、Check−inボタン304をクリックする(ペ
ージのCheck−in)。このページのCheck−
inにより、出力用ページデータ130は、RIP18
によるアクセスが許容されるPrintReadyPD
F130Bとして管理される。すなわち、出力用ページ
データ130をRIP18へ送信することが可能とな
る。
【0235】このように、出力用ページデータ130は
ページのCheck−inが行われて、初めて、RIP
18へ送信可能となって、送信されるので、校正途中の
出力用ページデータ130(CheckReadyPD
F130A)が後述のラスタライズ処理に用いられて出
力用面データ132が出力されてしまうのを防止するこ
とができる。これは、面付け作業と、ページの校正、部
品作成、部品の修正の作業を並列で行なうためには必要
不可欠な機能である。
【0236】ページのCheck−inが行われると、
当該出力用ページデータ130(PrintReady
PDF130B)は、ページ合成機能52を備えたRI
P18へ送信される。なお、ページ合成機能52を備え
たRIP18に接続されていない場合は、出力用ページ
データ130(PrintReadyPDF130B)
からページ毎にEPSファイルを生成し、HDD等に格
納(記憶)しておく。 <面付け>オペレータ(面付け作業者)は、Probe
EPS124を使用して、面付けアプリケーション32
で面付け作業(詳しくはページの割付け作業)を行う。
この面付け作業が終了したら、オペレータは、面付けア
プリケーション32にThinFlatPS128の出
力を指示する。
【0237】生成されたThinFlatPS128
は、ページ合成機能52を備えたRIP18へ送信され
る。なお、ページ合成機能52を備えたRIP18に接
続されていない場合は、ProbeEPS124があっ
たフォルダ内(前記の例では、「コンピュータ通信¥P
robeEPS¥Y2K」)に格納される。 <ラスタライズ>RIP18では、ThinFlatP
S128を受信したら、当該ThinFlatPS12
8をラスターイメージに展開し(所謂ラスタライズ)、
ページの割付け処理によって配置されたProbeEP
S124や、トンボマーク等が配置された刷版面全体の
イメージを示すビットマップデータ(画像)を生成す
る。
【0238】また、出力用ページデータ130(Pri
ntReadyPDF130B)を受信したら、ID情
報126に基づいて、当該出力用ページデータ130の
各ページ毎に、当該ページに対応するThinFlat
PS128中のProbeEPS124を検索する。
【0239】例えば、「コンピュータ通信¥ページPD
F¥Y2K」の「前半.pdf」というページPDF1
22の3ページ目の対応するProbeEPS124か
らは、「前半.pdf」と「3ページ」というID情報
126を読取ることができる。また、このページPDF
122に対してPreflightを行って生成した出
力用ページデータ130には、生成元のページPDF1
22と同様に「前半.pdf」というファイル名が付け
られている。したがって、ID情報126が「前半.p
df」と「3ページ」である、ThinFlatPS1
28中のProbeEPS124と、「前半.pdf」
というファイル名の出力用ページデータ130の3ペー
ジ目と対応付けることができる。
【0240】また受信した出力用ページデータ130を
ページ毎に、対応するProbeEPS124の配置情
報に基づいてアフィン変換(少なくとも回転及び拡大・
縮小成分の変換)を行ってから、ラスターイメージに展
開し(所謂ラスタライズ)、ページ単位のビットマップ
データ(画像)を生成する。
【0241】ThinFlatPS128中の全てのP
robeEPS124に対応するページのビットマップ
データが揃ったら、刷版面全体のイメージを示すビット
マップデータと、各ページのビットマップデータを合成
する(ビットマップ合成)。
【0242】これにより、刷版面全体のイメージを示す
ビットマップデータ上の各ProbeEPS124の部
分が、当該ProbeEPS124に対応する出力用ペ
ージデータ130から生成されたページ単位のビットマ
ップデータに置き換わった、出力用面データ132が得
られる。
【0243】RIP18では、生成した出力用面データ
132をHDD等に記憶するか、CTP出力機26に送
信する。CTP出力機26では、この出力用面データ1
32に基づいて、刷版を生成する。
【0244】また、ページ合成手段52を備えていない
RIPを利用する場合は、出力用ページデータ130
(PrintReadyPDF130B)をEPSファ
イルに変換し、対応するProbeEPS124のファ
イル名を付けて、HDD等に記憶する。出力する版のE
PSファイル(出力用ページデータ130から生成した
EPSファイル)が揃ったら、ThinFlatPS1
28中のProbeEPS124を対応するEPSファ
イル(出力用ページデータ130から生成したEPSフ
ァイル)と入れ替えて、RIPにPSファイルで出力す
る。RIPは、このPSファイルをラスターイメージに
展開して、出力用面データを生成すればよい。
【0245】(まとめ)次に、上記で説明した再スキャ
ン処理についてまとめると、再スキャンを行う場合、再
スキャンが必要なラフ画像108を選択し、読取範囲決
定画面340を表示して、ポジフィルム106のプレス
キャンを行う。これにより、読取範囲決定画面340で
は、ラフ画像108と、プレスキャンによってポジフィ
ルム106から読取られた画像(読取対象画像)が並べ
て表示されるので、ポジフィルム106の取違えを防ぐ
ことができる。
【0246】また、オペレータは表示されたラフ画像1
08と、プレスキャンによってポジフィルム106から
読取られた画像(読取対象画像)とを見ながら、ラフ画
像108と同一画隔となるように、読取範囲を設定する
ことができる。
【0247】ラフ画像108の端部(境界)に特徴的な
画像構造がある場合は、マウス等を操作して、ラフ画像
108と同一画隔となるように、マスク枠356をマニ
ュアルでセットすればよい。
【0248】このとき、確認画面表示領域366に、読
取範囲内の読取対象画像と、ラフ画像108との重ね合
わせ画像が拡大表示されるので、セットした読取範囲が
ラフ画像108との画隔と一致しているのか(同一画像
構造であるか)を容易に確認することができる。
【0249】また、ラフ画像108の端部(境界)に特
徴的な画像構造がない場合でも、ICPを3点以上設定
すれば、当該ICPの座標に基づいてアフィン変換係数
が算出されて、ラフ画像108と同一範囲(座標)とな
るように自動的に読取範囲が設定されるので、正確に読
取範囲をセットすることができる。
【0250】なお、本実施の形態では、アフィン変換係
数を算出するようにしたため、ICPを3点以上とした
が、これに限定されるものではない。例えば、回転成分
を考慮せずに、拡大・縮小及び移動成分からなる単純な
線形変換によって読取範囲をセットするようにしてもよ
く、この場合は、ICPを2点以上設定すれば、当該線
形変換の変換係数を算出することができる。ただし、オ
ペレータの設定誤差を考慮して、ICPを3点以上設定
することが好ましく、3点以上設定したときは最小2乗
法等によって、変換係数を求めるようにするとよい。
【0251】読取範囲を設定したら、ページ上における
画像(すなわち生成する出力用画像)の解像度を指定す
るだけで、ラフ画像118の画像情報を利用して、適正
な読取解像度が自動的に決定され(算出されて)、本ス
キャンが実行される。すなわち、オペレータによるパラ
メータ情報(サイズ等の読取解像度を算出するための情
報)の入力ミスによって不適切な出力用画像が生成され
てしまう等、出力用画像114の生成の失敗を防ぐこと
ができる。
【0252】ここで、この読取解像度の算出処理につい
て詳しく説明する。図26には、読取解像度を算出する
ために、スキャナ用コンピュータで行われる処理のフロ
ーチャートが示されている。また、以下では具体例とし
て、表1に示す数値を用いて説明する。
【0253】
【表1】
【0254】読取解像度の算出処理では、まず、ステッ
プ800において、ラフ画像108から当該ラフ画像1
08の解像度と画素数の情報を取り出す。表1は、ラフ
画像108から、解像度として5×5(本/mm)(=
127×127(dpi))、画素数として500×4
00(dot)の情報が取り出される例を示している。
【0255】次のステップ802では、取り出した情報
からラフ画像108のサイズを計算する。表1の例の場
合は、500/5=100、400/5=80、の演算
により、ラフ画像108のサイズとして100×80
(mm)が求められる。このラフ画像108から得られ
るサイズ情報は、出力用画像114のサイズと同じであ
る。すなわち、ステップ802では、ラフ画像108の
サイズを算出することによって、出力用画像114のサ
イズを求める。これにより、オペレータによる出力用画
像114のサイズの入力が不要となる。
【0256】次いで、ステップ803では、オペレータ
が所望の解像度を解像度入力欄350に入力することに
よって、生成する出力用画像114の解像度が指定され
る。次のステップ804では、ステップ802で算出し
たラフ画像108のサイズ、すなわち出力用画像114
のサイズと、ステップ803で指定された出力用画像1
14の解像度の情報から、生成する出力用画像114の
画素数を算出する。
【0257】表1は、オペレータによって、出力用画像
114の解像度が12×12(本/mm)(=304.
8×304.8(dpi))に指定されている例を示し
ている。したがって、表1の例の場合は、12×100
=1200、12×80=960、の演算により、出力
用画像114の画素数として、1200×960(do
t)が得られる。本スキャンでは、この画素数の出力用
画像を生成する。すなわち、この画素数は、本スキャン
によって読取る画像の画素数と同一である。
【0258】また、ステップ806では、ポジフィルム
106上における読取範囲のサイズを算出する。ポジフ
ィルム106上における読取範囲のサイズは、プレスキ
ャン時の読取解像度と、プレスキャンによって読取られ
た画像のうちの読取範囲内の画素数とを乗算することで
算出される。表1は、オペレータによってセットされた
読取範囲が、ポジフィルム106上では20×16(m
m)のサイズ(範囲)に対応する場合を示している。
【0259】ステップ808では、このポジフィルム1
06上における読取範囲のサイズと、本スキャンで取得
する画像の画素数(ステップ804参照)から、読取解
像度を算出する。表1の例の場合は、1200/20=
60、960/16=60、の演算により、読取解像度
として60×60(本/mm)(=1524×1524
(dpi))が求められる。
【0260】このように、ラフ画像118の画像情報を
利用することによって、適切な読取解像度を算出し、ポ
ジフィルム106から画像を読取って出力用画像114
を生成することができる。なお、生成した出力用画像1
14には自動的にラフ画像118のID情報116Aと
同一のID情報116Aが付加されるので、オペレータ
によるID情報の入力ミスによって、OPIフィルタに
よるすり替え処理が失敗してしまうことも防止できる。
【0261】なお、上記では、OPIフィルタ48によ
るすり替え処理のために、編集用画像118と出力用画
像114に、コメントでID情報116を付加(埋め込
む)場合を例に説明したが、本発明は、これに限定され
るものではない。編集用画像118と出力用画像114
とを対応付けられれば、ID情報116を付加するの
は、編集用画像118側だけにしてもよい。
【0262】また、システム側で、編集用画像118、
出力用画像114の対応関係をファイル名で管理して
(記憶しておき)、すり替え処理を行うようにすれば、
ID情報116を埋め込まなくてもよい。また、ID情
報116をコメントでなくても、ファイル名として付加
するようにしてもよい。
【0263】しかしながら、この場合、オペレータによ
って、編集用画像118又は出力用画像114のファイ
ル名が変更された場合、すり替え処理に失敗してしまう
可能性がある。このファイル名の変更に対応するために
は、コメントのように、ファイル名の変更に伴って変化
しない形態で、編集用画像118と出力用画像114の
両方にID情報116を付加する方が好ましい。
【0264】また、ProbeEPS124と出力用ペ
ージデータ130についても同様のことが言える。すな
わち、ファイル名の変更に対応するために、出力用ペー
ジデータ130にもID情報(例えば、生成元のページ
PDF122のファイル名)をコメントで埋め込むとよ
い。
【0265】また、ラフ画像108、RGB画像104
にID情報116Aを付加しなくてもよい。例えば、編
集用画像118及び出力用画像114に対して、当該画
像と対応するラフ画像108又はRGB画像104のフ
ァイル名をID情報116Aとして付加するようにして
もよい。ラフ画像108やRGB画像104のファイル
名の変更に対応するためには、ID情報116Aを埋め
込んでしまう方が好ましい。
【0266】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、原稿に
記録されている画像を読取り直す場合に、前回読取り時
と同一の画像範囲で、且つ所望の解像度の画像を正確に
取得することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るCTPシステムの概
略構成図である。
【図2】CTPシステムの詳細構成を示すブロック図で
ある。
【図3】CTPシステムの機能構成を示すブロック図で
ある。
【図4】(A)はCTPシステムで使用されるPDFペ
ージデータ110A(入稿されたページデータ11
0)、(B)はCTPシステムで使用されるPDFペー
ジデータ110B(編集用に変換されたページデータ1
10)の構成を説明するための図である。
【図5】CTPシステムで使用される編集用画像の構成
を説明するための図である。
【図6】CTPシステムで使用される出力用画像の構成
を説明するための図である。
【図7】CTPシステムで使用されるページPS(PS
記述のページデータ)の構成を説明するための図であ
る。
【図8】CTPシステムで使用されるページPDFの構
成を説明するための図である。
【図9】CTPシステムで使用されるProbeEPS
の構成を説明するための図である。
【図10】CTPシステムで使用されるThinFla
tPSの構成を説明するための図である。
【図11】CTPシステムで使用される出力用ページデ
ータ(CheckReadyPDF、PrintRea
dyPDF)の構成を説明するための図である。
【図12】データベースの構成例を説明するための図で
ある。
【図13】冊子の入稿グループ、及び入稿グループに含
まれる入稿データの一例を示す図である。
【図14】図13の例の場合に生成されるデータベース
の構成例を示す図である。
【図15】全体管理画面の一例を示す図である。
【図16】入稿管理画面の一例を示す図である。
【図17】部品管理画面の一例を示す図である。
【図18】ページ管理画面の一例を示す図である。
【図19】画像選択画面の一例を示す図である。
【図20】読取範囲設定画面の一例を示す図である。
【図21】ICPツール画面の一例を示す図である。
【図22】CTPシステムを利用してときの、オペレー
タによる作業の流れを示す図である。
【図23】入稿フォルダに入稿データが格納されたとき
に、自動的に、CTPシステム(OPIデーモン)で実
行される処理を示すフローチャートである。
【図24】オペレータによるBlankEPSの編集用
画像の生成指示を受けて、CTPシステム(OPIデー
モン)で実行される処理を示すフローチャートである。
【図25】オペレータによるPreflightの実行
指示を受けて、CTPシステム(OPIフィルタ)で行
われる処理を示すフローチャートである。
【図26】オペレータによる本スキャンの実行指示を受
けて、読取解像度を自動的に決定するために、CTPシ
ステム(スキャナ)で行われる処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 OPIシステム 12 ワークステーション 14 スキャナ(画像読取装置) 16 DTPサーバ 18 RIP 22 スキャナ装置(画像読取手段) 24 スキャナ用コンピュータ(画像範囲設定手段、パ
ラメータ情報演算手段、画像範囲演算手段) 106 ポジフィルム(原画像) 108 ラフ画像(第2の画像に対応する画像デー
タ) 114 出力用画像(出力用画像データ) 320 画像選択画面 340 読取範囲決定画面(同時表示手段、解像度
設定手段、開始終了位置入力手段、対応位置入力手段、
重ね合わせ画像表示手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 BA24 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CD05 CE08 CE09 CH08 DA16 DA17 5C062 AA05 AA06 AA16 AB17 AB20 AB22 AB23 AC07 AC08 AC24 AF13 AF14 BA00 BD00 5C072 AA05 BA02 BA10 BA16 RA06 RA10 TA05 VA03 WA04 XA03 5C076 AA02 AA12 AA14 AA16 AA17 AA19 AA21 AA22 AA24 AA36 BA01 BA06 CA02 CA11 CB01 CB02 CB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を読取って所定の出力用画像デー
    タを得る画像データ読取方法であって、 前記原画像をプレスキャンして読取った第1の画像と、
    前記原画像の一部を読取って得た画像データに基づく第
    2の画像とを同時に表示し、 前記第2の画像に基づいて、前記表示された第1の画像
    上における前記出力用画像の範囲を設定して、出力用画
    像データを得る、 ことを特徴とする画像データ読取方法。
  2. 【請求項2】 前記表示された第2の画像に対応する前
    記画像データに基づいて、前記出力用画像データを得る
    ための所定のパラメータ情報を求め、 当該求めたパラメータ情報に従って、前記原画像から前
    記設定された出力用画像の範囲の画像を読取る、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ読取方
    法。
  3. 【請求項3】 原画像を読取って所定の出力用画像デー
    タを得る画像データ読取方法であって、 前記原画像をプレスキャンして読取った第1の画像と、
    前記原画像の一部を読取って得た、出力用画像のサイズ
    情報を含む画像データに基づく第2の画像とを同時に表
    示し、 前記表示された第1の画像上で、前記第2の画像と同一
    の画像範囲を出力用画像の範囲として設定し、 出力用画像の解像度として所望の解像度を指定し、 前記サイズ情報と前記指定された解像度とに基づいて、
    前記出力用画像として必要な画素数を求め、 前記設定された出力用画像の範囲に基づいて、前記原画
    像上における当該範囲のサイズを求め、 前記求めた出力用画像として必要な画素数と、前記原画
    像上における前記設定された出力用画像の範囲のサイズ
    とに基づいて、前記原画像から画像を読取る際の読取解
    像度を算出し、 当該算出された読取解像度に従って、前記原画像から前
    記設定された出力用画像の範囲の画像を読取って、出力
    用画像データを得る、 ことを特徴とする画像データ読取方法。
  4. 【請求項4】 原画像を読取って所定の出力用画像デー
    タを得る画像読取装置であって、 前記原画像をプレスキャンして読取った第1の画像と、
    前記原画像の一部を読取って得た、出力用画像のサイズ
    情報を含む画像データに基づく第2の画像とを同時に表
    示する同時表示手段と、 前記同時表示手段によって表示された第1の画像上で、
    前記第2の画像と同一の画像範囲を出力用画像の範囲と
    して設定する画像範囲設定手段と、 前記出力用画像の解像度として所望の解像度を指定する
    解像度指定手段と、 前記サイズ情報に基づいて、前記画像範囲設定手段によ
    って設定された範囲で、且つ前記解像度指定手段によっ
    て指定された所望の解像度の出力用画像データを得るた
    めの所定のパラメータ情報を求めるパラメータ情報演算
    手段と、 前記パラメータ情報演算手段によって求められたパラメ
    ータ情報に従って、前記原画像から前記画像範囲設定手
    段によって設定された出力用画像の範囲の画像を読取っ
    て、出力用画像データを得る画像読取手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記パラメータ情報演算手段が、 前記出力サイズ情報と、前記解像度指定手段によって指
    定された解像度とに基づいて、出力用画像として必要な
    画素数を求める第1の演算手段と、 前記画像範囲設定手段によって設定された出力用画像の
    範囲に基づいて、前記原画像上における当該範囲のサイ
    ズを求める第2の演算手段と、 前記第1の演算手段によって求められた出力用画像とし
    て必要な画素数と、前記第2の演算手段によって求めら
    れたサイズとに基づいて、前記原画像から画像を読取る
    際の読取解像度を求める第3の演算手段と、を備え、 前記画像読取手段が、前記第3の演算手段によって求め
    られた読取解像度に従って、前記原画像から画像を読取
    る、 ことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記画像範囲設定手段が、 前記同時表示手段で表示された第1の画像上で、前記第
    2の画像と同一の画像範囲の開始位置と終了位置とを入
    力する開始終了位置入力手段を備え、 前記開始終了位置入力手段により入力された開始位置と
    終了位置に基づいて、前記画像範囲を設定する、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像読
    取装置。
  7. 【請求項7】 前記画像範囲設定手段が、 前記同時表示手段で表示された第1の画像及び第2の画
    像上で、互いに対応する位置を複数点入力する対応位置
    入力手段と、 前記対応位置入力手段により入力された前記複数の対応
    する位置に基づく座標変換によって、前記第1の画像上
    で前記第2の画像と同一の画像範囲を求める画像範囲演
    算手段と、 を備えることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載
    の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記座標変換に回転が含まれず、前記対
    応位置入力手段が前記対応する位置を2点以上入力す
    る、 ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記座標変換に回転が含まれ、前記対応
    位置入力手段が前記対応する位置を3点以上入力する、 ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記画像範囲設定手段によって設定さ
    れた画像範囲内の第1の画像と、前記第2の画像とを重
    ね合わせて表示する重ね合わせ画像表示手段を更に有す
    る、 ことを特徴とする請求項4乃至請求項9の何れか1項に
    記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記重ね合わせ画像表示手段が、前記
    画像範囲設定手段によって設定された画像範囲内の第1
    の画像と、前記第2の画像とを重ね合わせた画像の四隅
    を拡大表示する、 ことを特徴とする請求項10に記載の画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010274477A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2020123150A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 富士ゼロックス株式会社 印刷管理システム及びプログラム
WO2022239726A1 (ja) * 2021-05-12 2022-11-17 キヤノン株式会社 情報処理装置及びその制御方法

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