JP2001229843A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
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Abstract
ハレーション防止のためのエレクトロンシールドを具備
した陰極線管において、エレクトロンシールドから吹き
出る磁界が、電子ビームを歪曲させ、ランディングに悪
影響を及ぼしていた。 【解決手段】 エレクトロンシールド8もしくはマスク
フレーム5の長手方向に、切欠き折り曲げられた折り曲
げ衝立部9もしくは磁性金属材料を溶接した溶接衝立部
10を形成し、電子ビーム7の地磁気などから受ける力
を相殺する方向に磁界を吹き出させる。
Description
ソコンモニタ等に使用される陰極線管に関するものであ
る。
モニタ等の陰極線管で、電子銃21から放出された電子
ビーム22を偏向ヨーク23で垂直および水平方向に偏
向し、画面全体に走査させて映像を再現する。このと
き、図9や図10のように、電子ビーム22がマスクフ
レーム24などに反射してハレーションが生じるのを防
止するために内部磁気シールド25にエレクトロンシー
ルド26を設けたり、マスクフレーム24で電子ビーム
22を遮蔽し、ハレーション対策を行っていた。図9、
図10中の矢印はエレクトロンシールド26もしくはマ
スクフレーム24の先端部から吹き出る磁界の方向を示
す。
シールドにエレクトロンシールドを設けたり、マスクフ
レームで電子ビームを遮蔽した場合、地磁気などの外部
磁界により、エレクトロンシールドもしくはマスクフレ
ームの先端部より磁界が吹き出て、その磁界が電子ビー
ムを歪曲させ、ランディングに悪影響を及ぼしていた。
特に画面の上下部においては顕著にミスランディングが
悪化していた。特に高精細が要求される陰極線管では管
面端部でのミスランディングの改善が必要である。
れたものであり、エレクトロンシールドやマスクフレー
ムから吹き出す磁界による電子ビームの歪曲を少なく
し、ミスランディングを減少させ色ズレや色ムラを防止
する陰極線管を提供することを目的とする。
に、本発明の陰極線管は、以下の特徴を有する。 (1)少なくともパネル部およびファンネル部からなる
外囲器と前記パネル部の内面に形成された蛍光面に対向
して配置されたシャドウマスクと前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームと管軸と同軸上に取り付けられ
て前記ファンネル部内に配設された内部磁気シールドか
らなる陰極線管において、前記内部磁気シールドは前記
マスクフレームの内側に張り出し電子ビームを遮蔽する
エレクトロンシールドを具備し、前記エレクトロンシー
ルドの長手方向に衝立部を有することを特徴とする陰極
線管線管とした。
ル部からなる外囲器と前記パネル部の内面に形成された
蛍光面に対向して配置されたシャドウマスクと前記シャ
ドウマスクを支持するマスクフレームと管軸と同軸上に
取り付けられて前記ファンネル部内に配設された内部磁
気シールドからなる陰極線管において、前記マスクフレ
ームに衝立部を有することを特徴とする陰極線管とし
た。
マスクフレームから吹き出す磁界による電子ビームの歪
曲を少なくし、ミスランディングを減少させ色ズレや色
ムラを防止する陰極線管を提供することができる。
少なくともパネル部およびファンネル部からなる外囲器
と前記パネル部の内面に形成された蛍光面に対向して配
置されたシャドウマスクと前記シャドウマスクを支持す
るマスクフレームと管軸と同軸上に取り付けられて前記
ファンネル部内に配設された内部磁気シールドからなる
陰極線管において、前記内部磁気シールドは前記マスク
フレームの内側に張り出し電子ビームを遮蔽するエレク
トロンシールドを具備し、前記エレクトロンシールドの
長手方向に衝立部を有することを特徴とする陰極線管と
したもので、エレクトロンシールドから吹き出す磁界に
よる電子ビームの歪曲を少なくし、ミスランディングを
減少させ、色ズレや色ムラを防止する陰極線管を提供す
ることができる。
もパネル部およびファンネル部からなる外囲器と前記パ
ネル部の内面に形成された蛍光面に対向して配置された
シャドウマスクと前記シャドウマスクを支持するマスク
フレームと管軸と同軸上に取り付けられて前記ファンネ
ル部内に配設された内部磁気シールドからなる陰極線管
において、前記マスクフレームに衝立部を有することを
特徴とする陰極線管としたもので、マスクフレームから
吹き出す磁界による電子ビームの歪曲を少なくし、ミス
ランディングを減少させ色ズレや色ムラを防止する陰極
線管を提供することができる。
管について、図1〜図7を用いて説明する。
態1における陰極線管の概略図ある。この陰極線管は少
なくともパネル部1およびファンネル部2からなる外囲
器とパネル部1の内面に形成された蛍光面3に対向して
配置されたシャドウマスク4とシャドウマスク4を支持
するマスクフレーム5と管軸と同軸上に取り付けられて
ファンネル部2内に配設された内部磁気シールド6から
なり、内部磁気シールド6には電子ビーム7を遮蔽する
エレクトロンシールド8が具備されている。図2および
図3は、図1におけるシャドウマスク4近傍の断面図で
ある。図4は図2の断面斜視図である。
はエレクトロンシールド8長手方向に切欠きされ、そし
て管軸方向にほぼ平行に折り曲げられた折り曲げ衝立部
9を形成し、図3においてはエレクトロンシールド8長
手方向に磁性金属材料を溶接して溶接衝立部10を形成
している。ここでのエレクトロンシールド8長手方向と
は図4に示すように、図中矢印方向であり、エレクトロ
ンシールド8の辺に沿った方向である。図2および図3
の矢印方向は、地磁気などの外部磁界がかかった時のエ
レクトロンシールド8、折り曲げ衝立部9および溶接衝
立部10から吹き出る磁界の向きを示す。
磁界および水平磁界に対する、従来のエレクトロンシー
ルド(以下ES1と記す)、エレクトロンシールド8長
手方向に切欠きされ、そして管軸方向にほぼ平行に折り
曲げられた折り曲げ衝立部9を設けたエレクトロンシー
ルド(以下ES2と記す)およびエレクトロンシールド
と同材料の磁性金属材料であるFe材を溶接し溶接衝立
部10を形成したエレクトロンシールド(以下ES3と
記す)を用いた時の画面コーナー部のミスランディング
量を示す。
に比べES2およびES3を用いた方が、ミスランディ
ング量が減少していることがわかる。これは、図2、図
3に示すように、内部磁気シールド6やマスクフレーム
5から流れてきた磁界の吹き出る場所が、エレクトロン
シールド8の折り曲げ衝立部9もしくは溶接衝立部10
と、エレクトロンシールド先端部11とに分散され、ま
た、磁界の吹き出る方向も、エレクトロンシールド8の
折り曲げ衝立部9もしくは溶接衝立部10からは電子ビ
ーム7の地磁気などから受ける力を相殺させる方向に吹
き出る。
1からの磁界の吹き出し量が従来に比べ減少し、エレク
トロンシールド8近傍の電子ビーム7に与える磁界によ
る力を低減させ、その結果、電子ビーム7の歪曲による
ミスランディング量が減少した。
シールドやマスクの大きさが変わっても、同様の効果が
得られることは言うまでもない。
おける陰極線管のシャドウマスク近傍の断面図である。
マスクフレーム12には長手方向(マスクフレームの辺
に沿った方向)に磁性金属材料を溶接して溶接衝立部1
3を形成している。図6の矢印方向は、地磁気などの外
部磁界がかかった時のマスクフレーム12から吹き出る
磁界の向きを示す。
磁界および水平磁界に対する、従来のマスクフレーム
(以下MF1と記す)および磁性金属材料であるFe材
をマスクフレーム12長手方向に溶接し溶接衝立部13
を形成したマスクフレーム(以下MF2と記す)を用い
た時の画面コーナー部のミスランディング量を示す。
に比べMF2を用いた方が、ミスランディング量が減少
していることがわかる。これは、図6に示すように、内
部磁気シールド6やマスクフレーム12から流れてきた
磁界の吹き出る場所が、マスクフレーム12の溶接衝立
部13と、マスクフレーム先端部14とに分散され、ま
た、磁界の吹き出る方向も、マスクフレーム12の溶接
衝立部13からは電子ビーム7の地磁気などから受ける
力を相殺させる方向に吹き出る。その結果、マスクフレ
ーム先端部14からの磁界の吹き出し量が従来に比べ減
少し、マスクフレーム12近傍の電子ビーム7に与える
磁界による力を低減させ、その結果、電子ビーム7の歪
曲によるミスランディング量が減少した。
シールドやマスクの大きさが変わっても、同様の効果が
得られることは言うまでもない。
れば、エレクトロンシールドに切欠き折り曲げられた折
り曲げ衝立部もしくは磁性金属材料を溶接した溶接衝立
部を設けることで、内部磁気シールドやマスクフレーム
から流れてきた磁界の吹き出る場所が、エレクトロンシ
ールドの折り曲げ衝立部もしくは溶接衝立部と、エレク
トロンシールド先端部とに分散され、また、磁界の吹き
出る方向も、エレクトロンシールドの折り曲げ衝立部も
しくは溶接衝立部からは電子ビームの地磁気などから受
ける力を相殺させる方向に吹き出る。その結果、エレク
トロンシールド先端部からの磁界の吹き出し量が従来に
比べ減少するので、吹き出す磁界による電子ビームの歪
曲を少なくし、ミスランディングを減少させ、色ズレや
色ムラを防止する陰極線管を提供することができる。
クフレームに磁性金属材料を溶接した溶接衝立部を設け
ることで、内部磁気シールドやマスクフレームから流れ
てきた磁界の吹き出る場所が、マスクフレームの溶接衝
立部と、マスクフレーム先端部とに分散され、また、磁
界の吹き出る方向も、マスクフレームの溶接衝立部から
は電子ビームの地磁気などから受ける力を相殺させる方
向に吹き出る。その結果、マスクフレーム先端部からの
磁界の吹き出し量が従来に比べ減少するので、吹き出す
磁界による電子ビームの歪曲を少なくし、ミスランディ
ングを減少させ、色ズレや色ムラを防止する陰極線管を
提供することができる。
図
ドウマスク近傍の断面図
ドウマスク近傍の断面図
ドウマスク近傍の断面斜視図
ールド形状とミスランディング量との関係を示す図
ドウマスク近傍の断面図
形状とミスランディング量との関係を示す図
線管の概略図
断面図
の断面図
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくともパネル部およびファンネル部
からなる外囲器と前記パネル部の内面に形成された蛍光
面に対向して配置されたシャドウマスクと前記シャドウ
マスクを支持するマスクフレームと管軸と同軸上に取り
付けられて前記ファンネル部内に配設された内部磁気シ
ールドからなる陰極線管において、前記内部磁気シール
ドは前記マスクフレームの内側に張り出し電子ビームを
遮蔽するエレクトロンシールドを具備し、前記エレクト
ロンシールドの長手方向に衝立部を有することを特徴と
する陰極線管。 - 【請求項2】 衝立部はエレクトロンシールドを切欠き
折り曲げていることを特徴とする請求項1記載の陰極線
管。 - 【請求項3】 衝立部は磁性金属材料を溶接して配設し
たことを特徴とする請求項1記載の陰極線管。 - 【請求項4】 衝立部がエレクトロンシールド近傍の電
子ビーム軌道もしくは管軸とほぼ平行な方向を向いてい
ることを特徴とする請求項1記載の陰極線管。 - 【請求項5】 少なくともパネル部およびファンネル部
からなる外囲器と前記パネル部の内面に形成された蛍光
面に対向して配置されたシャドウマスクと前記シャドウ
マスクを支持するマスクフレームと管軸と同軸上に取り
付けられて前記ファンネル部内に配設された内部磁気シ
ールドからなる陰極線管において、前記マスクフレーム
に衝立部を有することを特徴とする陰極線管。 - 【請求項6】 衝立部は磁性金属材料を溶接して配設し
たことを特徴とする請求項5記載の陰極線管。 - 【請求項7】 衝立部がマスクフレーム近傍の電子ビ
ーム軌道もしくは管軸とほぼ平行な方向を向いているこ
とを特徴とする請求項5記載の陰極線管。
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---|---|---|---|
JP2000037809A JP4144150B2 (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000037809A JP4144150B2 (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 陰極線管 |
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JP2001229843A true JP2001229843A (ja) | 2001-08-24 |
JP4144150B2 JP4144150B2 (ja) | 2008-09-03 |
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Family Applications (1)
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