JP2001229451A - カップ式飲料自動販売機およびカップキャッピング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】カップキャッピング装置を搭載したカップ式飲
料自動販売機において、調理済の飲料入りカップを機内
の最短ルートを通って商品取出口に送出して販売時間が
長引くの防ぐようにする。 【解決手段】機内にカップ供給機構１、原料供給部２、
調理部４，カップ搬送機構５，および飲料入りカップに
フィルム状のシールシートを被せてカップ周縁に溶着さ
せる熱圧着式のカップキャッピング装置８を装備し、カ
ップ７ををカップ搬送機構により機内搬送する途上でカ
ップに原料, 温水ないし冷水を順に供給, 攪拌して飲料
を調理した後、カップ上面をシールして商品取出口６に
送出して販売に供するカップミキシング式のカップ式飲
料自動販売機において、前記の調理部，カップキャッピ
ング装置を、商品取出口に対し手前側からカップキャッ
ピング装置，調理部の順に並べて直線ルート上に配置
し、最短ルートを通ってカップを商品取出口に送出する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、機内で製造した清
涼飲料，コーヒーなどの各種飲料をカップに入れて販売
に供するカップ式飲料自動販売機、およびその自動販売
機に搭載したカップキャッピング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】頭記したカップ式飲料自動販売機とし
て、機内にカップ供給機構、各種飲料の原料キャニス
タ，飲料抽出器（ブリュア），シロップタンク，炭酸水
製造用カーボネータ，温水／冷水タンク，製氷機、およ
びカップ搬送機構などを搭載し、飲料販売時にカップ供
給機構から搬出したカップをカップ搬送機構により機内
搬送する途上で、カップ内に原料，温水／冷水を順に投
入，攪拌して飲料を製造した後、飲料入りカップを商品
取出口に送出するようにしたものが知られている。

【０００３】また、かかるカップ式飲料自動販売機を対
象に、利用者が商品取出口から取り出した飲料入りカッ
プを持ち運ぶ際に飲料をこぼしたりすることのないよう
にカップの上面を覆うキャッピング手段として、カップ
上面に熱収縮性フィルムを被せた上で、該フィルムの周
縁を加熱収縮させてカップの開口面をシールするように
したキャッピング装置を機内に搭載し、販売時に飲料入
りカップの上面をフィルムで覆った上で商品取出口に送
り出すようにしたものが本発明と同一出願人より特開平
１１−３９５６３号として先に提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記提案に
なる従来のカップキャッピング装置は、実用面で次記の
ような問題点がある。すなわち、 (1) カップの上面に被せた熱収縮性フィルムの周縁を熱
収縮させただけでは、カップとフィルムとの間を完全に
封止することが困難であり、熱収縮で生じたフィルム周
縁の皺部分とカップとの間に隙間の残ることが避けられ
ない。このために、自動販売機から取り出した飲料入り
カップを持ち運ぶ際にカップを揺らしたり，傾けたりす
ると前記隙間を通して飲料がこぼれ落ち、特にホット飲
料である場合に高温な飲料がカップを持つ手にこぼれる
と火傷をするおそれもある。

【０００５】(2) また、カップに被せたフィルムを熱収
縮させるには、例えば熱収縮性フィルムを被せたカップ
の周縁に向けて熱風を吹きつける必要があり、そのため
にキャッピング装置には加熱空気の導風通路，ノズルを
形成してカップに被せる導風ブロック，ヒータ，ファン
を組合せた空気加熱ユニットを装備しているが、自動販
売機の販売動作ごとに高温に加熱した空気を吹き出すに
は、導風ブロックの熱容量が大きいこともあって大容量
のヒータが必要となり、電力消費量が多くなってランニ
ングコストが嵩むといった問題がある。 (3) さらに、カップ式飲料自動販売機にカップキャッピ
ング装置を追加装備すると、キャッピング動作に要する
時間分だけ販売時間が長引くようになるため、カップキ
ャッピングの動作時間，並びにカップキャッピング装置
を経由する機内のカップ搬送ルートできるでけ短縮して
販売時間が長くなるのを防ぐことが望まれる。

【０００６】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、その目的は前記課題を解決し、シールシートのシー
ル性能，並びにキャッピング機能を高めたカップキャッ
ピング装置、およびこのカップキャッピング装置を機内
に搭載して飲料入りカップを最短ルートを通って商品取
出口に送出できるようにしたカップ式飲料自動販売機を
提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、機内で製造した飲料をカップに入
れて販売に供するカップ式飲料自動販売機において、商
品取出口に通じる機内のカップ搬送経路に、飲料入りカ
ップの上面にフィルム状のシールシートを被せ、かつカ
ップの周縁リップ部に溶着させる熱圧着式のカップキャ
ッピング装置を装備するものとし、かつ該カップキャッ
ピング装置を、商品取出口に対し手前側からカップキャ
ッピング装置，調理部の順に並べて直線ルート上に配置
し、調理済みの飲料を入れたカップを調理部からカップ
キャッピング装置を経て商品取出口に送出するカップ搬
送を、最短ルート，最短搬送時間で行えるようにする
（請求項１）。

【０００８】また、前記のカップ式飲料自動販売機に搭
載したカップキャッピング装置は、シールシート供給機
構と、該機構から供給されたシールシートをカップ上面
に押し付けてその周縁リップ部に熱圧着させるヒータ付
きのホットプレートと、シールシートをカップの輪郭に
沿って切断するカッターと、カップ搬送機構から受け取
ったカップを載せて昇降移動する昇降ステージと、キャ
ッピング工程に合わせて前記カッター，ホットプレー
ト，および昇降ステージを待機位置からキャッピング位
置に昇降移動する駆動機構とからなり、飲料入りカップ
がカップキャッピング装置に搬送されると、カップキャ
ッピング工程の前半で昇降ステージがカップ搬送機構の
ハンドからカップを受け取って待機位置から上昇すると
ともに、同時にカッターおよびホットプレートが待機位
置から下降してシールシートの切断，熱圧着を行い、後
半では昇降ステージ，カッター，ホットプレートを待機
位置に向けて同時に後退移動させ、続いてカップ搬送機
構が昇降ステージからカップを受け取って商品投入口に
向けて移動するとともに、シールシート供給機構がシー
ルシートを１ピッチ送るようにしてカップキャッピング
工程の所要時間の短縮化を図るようにする（請求項２）
ものとし、前記の各機構は具体的に次記のような態様で
構成することができる。

【０００９】(1) ホットプレートに、カップキャッピン
グ工程でカップ上面に被せたシールシートに上方から突
き立てて空気抜き用の小穴を穿孔する針を設け、ホット
飲料入りカップをシールした状態でカップ内で膨張した
空気圧を逃がし、これによりシールシートが剥がれた
り，不測に破裂したりするトラブルの防止を図る（請求
項３）。

【００１０】(2) シールシートの原反ロールに、定ピッ
チおきに空気抜き用の小穴をあらかじめ穿孔しておき、
前項(1) と同様にホット飲料入りカップをシールした状
態でカップ内で膨張した空気圧を逃がようにする。（請
求項４）。 (3) ホットプレートの底面にカップ径に対応してその外
周域がテーパー面になる凹部を形成するとともに、該凹
部のテーパーの外径，および内径をそれぞれ大，小のカ
ップサイズに合わせて設定し、自動販売機で販売する大
小各サイズのカップに対応できるようにする（請求項
５）。

【００１１】(4) カッターがカップ径に対応した外径を
有し、かつ先端に鋸歯状の切り歯を形成した押し切り式
カッターであり、ホットプレートには大，小のカップサ
イズに対応する複数のカッターを備えた、自動販売機で
販売する大小各サイズのカップに対応できるようにする
（請求項６）。 (5) ホットプレートのヒータを、シールシートの溶着温
度に合わせてホットプレートを上限温度と下限温度の間
に保持するよう通電制御し、安定したシール機能の確
保、並びに不要な電力消費を抑えて省電力化を図るよう
にする（請求項７）。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、図１(a),(b) に本発明のカ
ップキャッピング装置を搭載したカップ式飲料自動販売
機を示す。なお、図示例は粉末を原料とするホット飲料
の自動販売機を示している。図において、１はカップ供
給機構、２は原料キャニスタ、３は温水タンク、４は昇
降式の攪拌羽根を装備した飲料調理部、５はＸ，Ｙ，Ｚ
軸移動機構にカップハンド５ａを搭載し、ステッピング
モータの制御によりに所定の経路に沿って移動するカッ
プ搬送機構、６は商品取出口、７はカップ、８は熱圧着
式のカップキャッピング装置であり、該カップキャッピ
ング装置８は商品投入口６とその後方に配置した飲料調
理部４との間を結ぶ直線搬送経路の中間位置に設置され
ている。

【００１３】かかる構成で、飲料販売指令が与えられる
と、先ずカップ供給機構１からカップ７が搬出れさ、位
置Ｉでカップ搬送機構５のハンド５ａに受け渡しされ
る。続いてカップ搬送機構５が鎖線で示す経路に沿って
移動し、その横搬送経路途上の各位置II，III で原料キ
ャニスタ２，温水タンク３から順に原料，温水を投入
し、さらに飲料調理部４の攪拌羽根４ａをカップ７に挿
入して原料を攪拌して飲料を調製する。続いてカップ搬
送機構５が方向転換して商品投入口６に向け前進する移
動経路の途上で飲料入りのカップ７がカップキャッピン
グ装置８の位置IVに到達すると、この位置で詳細を後述
するようにカップ７の上面に樹脂製のフィルム状のシー
ルシートを被せて熱圧着した後、最後にカップ７を商品
取出口６の位置Ｖに送出して一連の販売動作を終了す
る。

【００１４】次に、前記したカップキャッピング装置８
の構造を図２に示す。すなわち、カップキャッピング装
置８は、シールカッター９，ヒータ１０付きのホットプ
レート１１と、シールカッター９，駆動モータ１２ａ，
クランク機構１２ｂを組合せてホットプレート１１を昇
降する駆動機構１２と、ホットプレート１１に対峙して
その下方に配置した昇降ステージ１３と、原反ロール１
５ａから繰り出したフィルム状のシールシート１５をカ
ップ７の上面に案内するシートガイド１４と、シールシ
ートの巻取ドラム１６などを組合せた構成になる。な
お、ヒータ１０にははよく知られた電力型ヒータポジス
タ，あるはシリコンゴムヒータなどが採用できる。

【００１５】ここで、シートカッター９は、図３で示す
ようにカップ７のカップ径に対応した外径を有し、かつ
先端に鋸歯状の切り歯を形成したリング状の押し切りカ
ッタであり、図示のように原反ロール１５ａから繰り出
したシールシート１５をカップ７の上面に被せた状態
で、カッター９を上方からストローク操作するとシール
シート１５がカップ７の輪郭に沿って切断され、カップ
７の上面に切断された円形状のカップシール１５ｂが残
る。また、カップシール１５ｂが切断された後のシール
シート１５の部分は、シート巻取ドラム１６に巻き取ら
れる。

【００１６】一方、ホットプレート１１は図４(a),(b)
で示すようにカップ７よりも一回り大きな外径の金属円
盤であって、その下面にはカップ径に対応した凹部１１
ａが形成されており、かつ凹部１１ａの周面は外方に向
けて広がるように傾斜したテーパー面１１ｂを形成し、
さらに凹部１１ａを含めてプレート下面にはシールシー
トがホットプレート１１に触れて溶着しないように例え
ばテフロン１１ｃを成膜しておくのがよい。この凹部１
１ａ，テーパー面１１ｂは、図４(b) で示すようにカッ
プ７の上面側にホットプレート１１を押し当てた状態
で、カップ７のリップ部７ａとの間にシールシート１５
を挟み込み、その内周域ではシールシートと凹部底面と
の間に隙間Δｄを確保してシートの中央面域に余分な熱
を加えないようにしている。

【００１７】次に、前記構成になるカップキャッピング
装置８のキャッピング動作を図５，および図６のフロー
チャートで説明する。すなわち、図１のカップ式飲料自
動販売機に組込んだカップキャッピング装置８は、販売
待機状態では図５(a) のように原反ロール１５ａから繰
り出したシールシート１５がシートガイド１４を上を経
て巻取ドラム１６との間に張架されている。ここで、販
売指令に基づき調理済みの飲料入りカップ７がカップキ
ャッピング装置８の位置IVに搬送されて来ると、カップ
搬送機構５が一時停止し、この位置で昇降ステージ１３
が待機位置から上昇してカップ搬送機構５のハンド５ａ
に把持されているカップ７を載せて押し上げるげるとと
もに、同時に駆動機構１２の駆動モータ１２ａが始動
し、カッター９，およびホットプレート１１を下降させ
て図５(b) の状態する。

【００１８】これにより、図３で述べたようにカッター
９がカップ７に輪郭に合わせてシールシート１５を切断
し、続いてホットプレート１１がカップ７の周縁リップ
部７ａとの間に切断されたカップシール１５ｂを挟み込
み、ヒータ１０で加熱されたホットプレート１１から一
定時間加熱してカップシール１５ｂをカップ周縁のリッ
プ部７ａに熱圧着する。これにより、カップシール１５
ｂはホットプレート１１の圧着を受けてカップ７のリッ
プ部７ａに溶着される。なお、この場合に、カップ７の
内周面域を覆っているシールシート１５ｂの中央面域
は、ホットプレート１１との間に凹部１１ａに相応した
隙間Δｄ（図４参照）が残っていて直接ホットプレート
１１に接触することがなく、これによりシールシート自
身が熱収縮して皺を発生することがない。

【００１９】この熱圧着動作が終了すると、図５(c) で
示すように駆動機構１２が待機位置に上昇する移動する
とともに、昇降ステージ１３も待機位置に下降し、その
過程でカップ７をカップ搬送機構５のハンド５ａに受け
渡す。また、シールシート供給機構の巻取ドラム１６が
始動してシールシート１５を１ピッチ分だけ送って巻き
取るとともに、カップ搬送機構５はキャッピング済みの
飲料入りカップを受け取った後に、シール済みのカップ
７を図１に示した商品取出口６に送出して一連の販売動
作を終了する。なお、カップ７の取出し後はカップ搬送
機構５がホームポジションに戻って販売待機状態に復帰
する。

【００２０】次に、前記構成のカップキャッピング装置
８を基本としたいくつかの応用実施例を図７〜図１１で
説明する。まず、図７に示す応用実施例では、ホットプ
レート１１の下面中央に下方に突き出した針１７が設け
てある。この針１７はカップキャッピング工程で飲料入
りカップ７の上面に被せたカップシール１５ｂに対し、
その中央に小さな空気抜き穴を穿孔するもので、これに
より次に記すような効果が得られる。

【００２１】すなわち、ホット飲料の販売時にカップ７
の上面をカップシール１５ｂでシールすた場合に、空気
抜き穴がないと図８(a) で表すようにカップ内で熱膨張
した空気の圧力によりカップシール１５ｂが異常に膨
れ、このためにシールの熱圧着部が剥がれたり、あるい
はシールシートが不測に破裂して飲料がこぼれ落ちたり
するおそれがある。かかる点、図８(b) のようにカップ
シール１５ｂに空気抜き穴１５ｃが開いていると、カッ
プ内の空気圧が穴１５ｃを通じて抜けるためにシールの
剥離，破れなどの不測なトラブルを防止できる。なお、
空気抜き穴１５ｃは小さな穴でここから飲料がこぼれる
おそれはない。

【００２２】また、前記の空気抜き穴は、図７のように
ホットプレート１１に針１７を設ける代わりに、図２，
図３に示した原反ロール１５ａに対しあらかじめ定ピッ
チおきに小穴を開けておいても同様な効果が得られる。
図９に示す応用実施例では、ホットプレート１１を自動
販売機で販売する大小サイズのカップに対応させるため
に、ホットプレート１１の下面側に形成した凹部のテー
パ面１１ｂが次のように設定されている。すなわち、テ
ーパー面１１ｂの内径φＡは最小サイズのカップ７Ｓの
カップ径φＳに合わせて設定し、外径φＢは最大サイズ
のカップ７Ｌのカップ径φＬに合わせて設定する。

【００２３】これにより、大小各サイズのカップ７Ｌ，
７Ｓのいずれでも、その開口面のリップ部にホットプレ
ート１１のテーパー面１１ｂを押し当ててシールを適正
に行える。次に、図１０の応用実施例では、図９に示し
たホットプレート１１の構造に加えて、シールシートを
切断するカッターとして大小各サイズのカップ７Ｌ，７
Ｓと個々に対応する２組のカッター９Ｌ，９Ｓを備えて
いる。なお、カッター９Ｌ，９Ｓは図３で述べたと同様
な押し切りカッターが採用される。

【００２４】また、図１１(a),(b) に示す実施例では、
ホットプレート１１に設けたヒータ１０の給電回路にサ
ーモスタット１８を接続し、その温度検出素子１８ａで
検知したホットプレート１１のプレート温度を基にヒー
タ１０を通電制御し、図１１(b) で表すようにホットプ
レート１１のプレート温度を上限温度ｔ1 と下限温度ｔ
2 の間に維持するようにしている。ここで、上限温度ｔ
1 はシールシートを熱圧着する上限値でこれ以上温度を
上げるとシールシートが溶融してしまう。また、下限温
度ｔ2 は熱圧着が可能な下限値でこれ以下に温度が下が
ると熱圧着が不能となる。これにより、不要な電力消費
を抑えてヒータの省電力化を図りつつ、安定したシール
シートの熱圧着を行うことができる。

【００２５】

【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成になる
熱圧着式のカップキャッピング装置，およびそのカップ
キャッピング装置を搭載したカップ式飲料自動販売機に
よれば、利用者が商品取出口から取り出した飲料入りカ
ップを持ち運ぶ際に飲料がカップからこぼれ出るのを確
実に防止してサービス性の改善が図れるとともに、請求
項１の構成により、調理済みの飲料を入れたカップを調
理部からカップキャッピング装置を経て商品取出口に送
出するカップ搬送を、最短ルート，最短搬送時間で行う
ことができ、カップキャッピング装置の追加に伴って販
売時間が長くなるのが防げる。

【００２６】また、カップキャッピング装置について、
請求項２によれば飲料入りカップの受入れから商品取出
口へのカップ送出までの一連のキャッピング動作を能率
よく行える。また、請求項３，４によりホット飲料の販
売時にカップ内の空気膨張によりカップシールが不測に
剥離したり，破裂して飲料がこぼれ落ちるトラブルを未
然に防ぐことができる。

【００２７】さらに、請求項５，６の構成を採用するこ
とにより１台のカップキャッピング装置で自動販売機で
販売する大小各サイズのカップにも対応でき、さらに請
求項７により安定したシールシートの熱圧着と併せて、
省電力化が図れるなどの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るカップキャッピング装置
を搭載したカップ式飲料自動販売機の略示構成図であ
り、(a) は正面図，(b) は平面図

【図２】図１におけるカップキャッピング装置全体の組
立構成図

【図３】図２における主要部の斜視図

【図４】図２におけるホットプレートの構造，およびそ
のカップシールの熱圧着動作の説明図であり、(a) はホ
ットプレートの一部切欠斜視図、(b) はカップ上面にカ
ップシールを熱圧着した状態を表す断面図

【図５】図２に示したカップキャッピング装置の動作工
程図であり、(a) は飲料入りカップをキャッピング装置
に受入れた状態図、(b) はシールシートを熱圧着するシ
ール状態図、(c) はシール後の後半工程の状態図

【図６】図５に示したキャッピング工程のフローチャー
ト図

【図７】ホットプレートに空気抜き穴用の針を設けた本
発明の応用実施例の構成図

【図８】図７の補足説明図であり、(a),(b) はそれぞれ
ホット飲料入りカップに被せたカップシールの針穴無
し，針穴有りによるカップシールの状態を表す図

【図９】大小各サイズのカップに対応可能なホットプレ
ートの本発明の応用実施例の構造断面図

【図１０】ホットプレートに大小各サイズのカップに対
応可能なカッターを組合せた本発明の応用実施例の構造
断面図

【図１１】ホットプレートのヒータを通電制御する本発
明の応用実施例を示し、(a) はヒータの通電制御回路
図、(b) はサーモ制御動作を表すフローチャート図

【符号の説明】

１ カップ供給機構 ２ 原料キャニスタ ３ 温水タンク ４ 調理部 ５ カップ搬送機構 ６ 商品取出口 ７ カップ ８ カップキャッピング装置 ９ シールシートのカッター １０ ヒータ １１ ホットプレート １１ａ 凹部 １１ｂ テーパー面 １２ カッター，ホットプレートの昇降駆動機構 １３ 昇降ステージ １５ シールシート １５ａ シールシートの原反ロール １５ｂ カップシール １６ シールシートの巻取ドラム １７ 空気抜き穴穿孔用の針 １８ ヒータ通電制御用のサーモスタット

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機内にカップ供給機構、原料供給部、調理
   部，カップ搬送機構，および飲料入りカップにフィルム
   状のシールシートを被せてカップ周縁に溶着させる熱圧
   着式のカップキャッピング装置を装備し、カップ供給機
   構から搬出したカップをカップ搬送機構により機内搬送
   する途上でカップ内に原料, 温水ないし冷水を順に供
   給, 攪拌して飲料を調理した後、カップ上面をシールし
   て商品取出口に送出して販売に供するカップミキシング
   式のカップ式飲料自動販売機において、前記の調理部，
   カップキャッピング装置を、商品取出口に対し手前側か
   らカップキャッピング装置，調理部の順に並べて直線ル
   ート上に配置したことを特徴とするカップ式飲料自動販
   売機。
2. 【請求項２】請求項１記載のカップ式飲料自動販売機に
   搭載したカップキャッピング装置が、シールシート供給
   機構と、該機構から供給されたシールシートをカップ上
   面に押し付けてその周縁リップ部に熱圧着させるヒータ
   付きのホットプレートと、シールシートをカップの輪郭
   に沿って切断するカッターと、カップ搬送機構から受け
   取ったカップを載せて昇降移動する昇降ステージと、キ
   ャッピング工程に合わせて前記カッター，ホットプレー
   ト，および昇降ステージを待機位置からキャッピング位
   置に昇降移動する駆動機構とからなり、飲料入りカップ
   がカップキャッピング装置に搬送されると、カップキャ
   ッピング工程の前半で昇降ステージがカップ搬送機構の
   ハンドからカップを受け取って待機位置から上昇すると
   ともに、同時にカッターおよびホットプレートが待機位
   置から下降してシールシートの切断，熱圧着を行い、後
   半では昇降ステージ，カッター，ホットプレートを待機
   位置に向けて同時に後退移動させ、続いてカップ搬送機
   構が昇降ステージからカップを受け取って商品投入口に
   向けて移動するとともに、シールシート供給機構がシー
   ルシートを１ピッチ送るようにしたことを特徴とするカ
   ップキャッピング装置。
3. 【請求項３】請求項２記載のカップキャッピング装置に
   おいて、ホットプレートに、カップキャッピング工程で
   カップ上面に被せたシールシートに上方から突き立てて
   空気抜き用の小穴を穿孔する針を備えたことを特徴とす
   るカップキャッピング装置。
4. 【請求項４】請求項２記載のカップキャッピング装置に
   おいて、シールシートの原反ロールに、定ピッチおきに
   空気抜き用の小穴をあらかじめ穿孔したことを特徴とす
   るカップキャッピング装置。
5. 【請求項５】請求項２記載のカップキャッピング装置に
   おいて、ホットプレートの底面にカップ径に対応してそ
   の外周域がテーパー面になる凹部を形成するとともに、
   該凹部のテーパーの外径，および内径をそれぞれ大，小
   のカップサイズに合わせて設定したことを特徴とするカ
   ップキャッピング装置。
6. 【請求項６】請求項２記載のカップキャッピング装置に
   おいて、カッターがカップ径に対応した外径を有し、か
   つ先端に鋸歯状の切り歯を形成した押し切り式カッター
   であり、ホットプレートには大，小のカップサイズに対
   応する複数のカッターを備えたことを特徴とするカップ
   キャッピング装置。
7. 【請求項７】請求項２記載のカップキャッピング装置に
   おいて、ホットプレートのヒータを、シールシートの溶
   着温度に合わせてホットプレートを上限温度と下限温度
   の間に保持するよう通電制御することを特徴とするカッ
   プキャッピング装置。