JP2001229425A - 電子くじシステム - Google Patents

電子くじシステム

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JP2001229425A
JP2001229425A JP2000037312A JP2000037312A JP2001229425A JP 2001229425 A JP2001229425 A JP 2001229425A JP 2000037312 A JP2000037312 A JP 2000037312A JP 2000037312 A JP2000037312 A JP 2000037312A JP 2001229425 A JP2001229425 A JP 2001229425A
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Michimasa Hatana
道正 秦名
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータネットワークで利用できる電子
くじで、不特定多数にくじ番号のみを配布して成立す
る、安全で公平なくじシステムを得る。 【解決手段】 くじ画像は、くじ識別符号ごとに異なる
画像データとしたデジタルくじ画像とする。当せんくじ
の認証は、当せんした符号で構成されたくじ識別符号画
像3aを有するくじ画像3のファイル3bを、くじ引き
者4は表示してくじ識別符号画像3aを目視手段で、主
催者5は当せん保存用くじ画像ファイル3cのデータと
の照合手段で、当せんを検証する。主催者5はデータ処
理装置7で該両ファイル3b、3cのデータが一致する
ことで当確と判定する。不特定多数に任意のくじ画像フ
ァイルを配布して、その後に当せん番号を抽選・発表し
て実施する、個人情報不用の電子くじシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、インターネット等
のコンピュータネットワークで利用できる電子くじで、
個人の情報を開示しないで参加できる電子くじシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抽選により賞金や賞品を得るシス
テムとして、くじや懸賞がある。くじシステムは、宝く
じ、お年玉年賀はがき、商店街のくじ引券などがある。
番号などが書かれた物媒体の券を誰に当たるかわからな
いように配布し、その後当せん番号を機械的に決定す
る。くじは、人の直接の意志によって選ばない、物事の
決め方の1つである。そして、懸賞システムは、アンケ
ートや問題の答えを寄せるいう条件で応募し、応募の中
から抽選して当せん者を決定する。応募の際に、応募者
の個人情報を知らせておく必要がある。公平性は個人情
報の有無により、くじの方が優れている。
【0003】近年、くじや懸賞はインターネット等のコ
ンピュータネットワーク技術を利用した電子的媒体を通
して楽しまれている。ここでの一般的なくじは、通信手
段を用いてくじ引き者又は購入者がくじ番号を決定し、
個人情報とくじ番号を送信する。このくじ番号群を抽選
して当せん番号を決定して発表又は個人に通知するシス
テムである。参加者は、応募する側の決定項目、名前と
住所、電話番号、電子メール(E‐メール)アドレスな
どの個人情報を送信して応募する。この情報の送信手段
は、一般的に電子メールやホームページ上からのCGI
(CommonGateway Interface)
プロトコルを使用して実施する。この送信データは郵送
手段を用いた時の応募はがきに相当するものである。各
賞はこの応募者の中から当せん者を抽選して決定する。
発表は、電子メールなどで通知したり、直接賞品を送り
付けて発表とする。
【0004】一般にくじの流れは、くじ制作→配布(募
集)→抽選→当せん発表→当せんくじ受付→認証→賞品
譲渡である。ネットワーク上でのくじは、これをできる
限り電子的媒体で実施し、物と対面による情報取得をで
きる限り少なくすることである。現在、パソコンにGU
I(graphical user interfac
e)環境が利用されており、文字もグラフィカルな要素
として画面上に表示される。同様に、くじ画像やくじ番
号(くじ識別符号)も画像で表示される。しかし、表示
以外の意味はなく、くじ引き者がくじ番号を符号として
認識するためのものである。そして、電子的媒体は紙な
どの物的媒体と異なり、複製と改ざんが容易である。ま
た、通信経路上での盗聴や通信傍受にも弱い。一般にR
SAなどの暗号化技術や電子署名技術を用いることによ
り防止が図られている。しかし、所詮人間の作るもので
あるため、必ずしも万全とはいえない。この電子媒体や
通信の弱点を利用して、当せん者に成り済ますことが可
能である。この危険性から、くじ画像や当せん番号の提
示のみでは当せん者と認証することができない。このた
め、くじ引き者の情報が必要となり、この情報を管理し
て抽選するシステムがもっとも妥当とされている。
【0005】ネットワーク上でくじシステムを実現する
技術としては、インターネット上でお年玉付き年賀はが
きを実現する特開平11−242714、ICカードを
使用する特開平7−262325、ネットワークの通信
情報を利用してスピードくじを実現している特開平10
−254796が提案されている。これらはくじ引き者
の関連情報を得て抽選している。また、くじの発券及び
換金の合理化目的でくじを電子符号化して、くじ券管理
をコンピュータネットワーク上で実施する特開平11−
102405がある。
【0006】現時点で、インターネット上でくじを実施
する目的は、閲覧者が広告を見る動機づけを得るためで
ある。広告は、見る者に何らかの利益か利益を得る可能
性がない限り、邪魔なものである。くじは閲覧者にこの
利益を与えることで動機づけを得る手段である。しか
し、当せんしなくても個人情報を開示しなくてはならな
いくじシステムは、懸賞やくじを趣味としている人は別
として、一般に敬遠されがちである。インターネットの
普及に伴い、個人情報が売買の目的で瞬時に世界中に流
れる時代である。個人及び他人の氏名やメールアドレス
を公開する情報提供型くじシステムは、個人情報の漏え
いの危険性を含んでいる。個人情報の受け手は、徹底管
理すると明言しているが、未だ事件は発生している。漏
えい事件の多くは、セキュリティーが維持されない企業
内から発生している。大手企業においてもリストラや倒
産で社内モラルの低下が指摘されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の懸賞やくじシス
テムは、くじを実施及び配布する前にくじ引き者の情報
を得なければ成立しなかった。このため、次のような問
題が生じる。
【0008】近年、個人情報の漏えいが社会問題となっ
ている。今後、その責任は明確に問われることとなり、
その管理に費やす時間と費用は増加する。閲覧者の広告
を見る動機づけが目的であるならば、不用な情報は取得
しないほうが有利である。従来の紙媒体で実施するくじ
システムは、当せん者のみがその利益と交換することで
個人情報を開示していた。しかし、当せんしない人も個
人情報を開示するくじは、代償を払っても利益を得るこ
とができない。このため、気楽に参加できないことか
ら、一般の人を取り込むには限界があった。インターネ
ット上で一般化させるためには、この問題を解決しなけ
ればならない。
【0009】次に、従来は、あるくじ番号は誰が購入し
たか又は誰が権利を得ているかを、抽選の前に把握して
いなければ成立しなかった。くじ引者を把握しているた
め、くじ引者をカテゴリー別に分類して選別する可能性
があり、抽選が厳正にされているかは不明である。くじ
への応募内容はデジタルデータであるため、応募者の選
別は容易にデータ処理できる。このコンピュータによる
選別抽選は、はがき類の抽選より極めて容易になった。
この不公平の疑いは、多くがサービス主体であるため、
くじ引者の暗黙の了解の上に成り立っていた。抽選の前
に応募者の情報を公開する限り、厳正な抽選は保証され
ない。更に、当せん者を出さないようにして、くじに成
り済まして情報収集していると疑うこともできる。
【0010】このように、個人情報や通信経由情報、購
入経由情報などのくじ引者情報を把握できるシステムは
問題が生じる。民間の富くじは禁止されているが、くじ
引者がお金を払ってくじを購入するシステムでは、この
問題はくじ引者の了解を得ることはできない。このくじ
販売を実施するためには、くじ引者を説得できるくじ引
のシステム構造が必要である。
【0011】いつ、どこで、誰が、どのくじを引いたと
いうくじ引情報を得ないくじシステムは、従来の紙媒体
のくじのように一般に広く受け入れられ、くじ引者は安
心して参加できる。本発明は、不特定多数にくじ番号の
みを配布して成立する、安全で公平な電子くじシステム
を開発する。
【0012】
【課題を解決するための手段】人間が目視で画像を認識
する時、画像の構成要素である色調、明度、形が微妙に
変化していても、同じ画像と認識する。これはデジタル
画像を表示して認識するときも同じである。しかし、デ
ジタル処理でデータを認識するパソコンなどは、1画素
が1値変化すると別の画像と認識する。この人間の目視
認識の許容差に含まれるデジタル画像は複数存在する。
存在数は画像の構成要素が多くなるほど多くなる。この
ことはデジタル処理による画像や文字認識に、高度な技
術が必要なことで明らかである。くじ関係で、紙媒体の
くじの真偽を画像処理で判定する技術が提案されている
が、この理由で大変苦労している。
【0013】ディスプレイは、光の3原色(RGB)の
組み合わせによって、さまざまな色を表示する。RGB
すべてが100%という組み合わせで「白」、すべてが
0%という組み合わせで「黒」である。色はRGBそれ
ぞれのバランスを変えることで作られている。それぞれ
に0〜100%の間の段階を細かくすればするほど、多
くの色の組合せができる。24ビット・フルカラー画像
はRGBをそれぞれ256段階にして色を表示する。目
視ではRGB各5段階程度の変化では同じような色と認
識する。縦60画素で横400画素の24ビット・フル
カラー画像の1画素をこの5段階の変化で、その画像の
種類を計算すると、60×400×5×5×5=300
万種類の画像となる。人間はこの300万種類の画像を
1種類の画像と認識する。この認識の違いを有効に利用
して、くじの当せん発表及び確認には目視認識を使用
し、当せんくじの真偽にはデジタル処理のデータ認識を
使用したことが、本発明の主要な特徴である。この特徴
とコンピュータネットワークを組合せてくじシステムを
構築する。
【0014】くじは、デジタル画像で制作する。当せん
を決定するくじ識別符号画像を有するくじ画像である。
このようなデジタルくじ画像は、従来のくじをコンピュ
ータで画像表示する場合に用いられる。本発明は、くじ
システムに利用するために、作為的にデジタル画像デー
タを変化させる。その手段は、くじ識別符号ごとにくじ
識別符号画像以外の画像データを異なるデータとしたく
じ画像である。また、くじ識別符号ごとに異なる書体又
は大きさ又は色で符号を描写して構成したくじ識別符号
画像であるくじ画像である。また、画像の不正コピー防
止と不正使用を図るため、くじ画像にくじ識別符号ごと
に異なる電子透かしを埋め込んだ画像とする。この手段
でシステムのセキュリティを強化する。
【0015】本発明は、当せんした符号で構成されたく
じ識別符号画像を有するくじ画像のファイルを、くじ引
き者は表示してくじ識別符号画像を目視手段で検証す
る。主催者は当せん保存用くじ画像ファイルのデータと
の照合手段で当せんを検証する。主催者は該両ファイル
の少なくとも前記画像の特徴部データが一致すること
で、当確と判定する認証手段を特徴とする電子くじシス
テムである。特徴部データは、くじ識別符号画像以外の
画像データ、くじ識別符号画像データ、電子透かしの埋
め込みデータである。このファイルのデータをパスワー
ドとして機能させる。くじ識別符号は、各種文字と数字
からなる符号で、人間が目視で確認できる画像で表示す
る。従来の宝くじのくじ番号と言われているものであ
る。
【0016】くじシステムはくじ識別符号画像を有する
デジタル画像をくじ画像とする。主催者は、符号で構成
された識別符号を設定してくじ画像を生成し、くじ画像
をくじ画像ファイルにファイル化し、前記の工程を繰り
返して異なるくじ識別符号と異なるデータ構造のくじ画
像ファイルを生成し、各くじ画像ファイルを複製して配
布用くじ画像ファイルと保存用くじ画像ファイルとして
記録保存する手段で、くじ画像ファイルを生成する。こ
の配布用くじ画像ファイルをくじ引き者に配布し、配布
したくじ画像ファイルに対し配布したことを記録する。
【0017】その後、主催者は、くじ識別符号の構成符
号の少なくとも1符号を当せん符号とし、各賞の当せん
符号を抽選して決定する。当せん符号が存在するくじ識
別符号のくじ画像ファイルを当せんくじ画像ファイルと
記録する。この結果の発表は、指定した日に各賞の当せ
ん符号を公表する。
【0018】当せんくじに対し、くじ引き者の個人識別
情報と当せん符号が存在するくじ識別符号のくじ画像フ
ァイルを受付ける。受付けたくじ画像ファイルのデータ
と当せん符号が存在するくじ識別符号の保存用くじ画像
ファイルのデータをデータ処理装置で照合し、受付けた
くじ画像ファイルのデータが一致した場合は、個人識別
情報に基づく者を当せん者と判定して認証する。そし
て、当該当せんくじ画像ファイルが1つ無効となったこ
とを記録する。はずれくじは受付けない。本発明は、こ
の一連の手順を特徴とする電子くじシステムである。
【0019】くじ画像ファイルは、主催者やくじシステ
ムを利用する配布者がインターネット等のコンピュータ
ネットワークでくじ引き者に配布する。また、外部記憶
媒体にくじ画像のファイルを記録したものを電子くじと
して配布する。
【0020】
【発明の実施の形態】コンピューターで扱う画像データ
の形式(画像フォーマット)は、ビットマップ形式とベ
クター形式という2つに分類できる。この形式で画像を
表示及び制作する。現時点おいてホームページで見るこ
とのできる画像は、多くがビットマップ形式の画像であ
る。多くのブラウザ(ホームページを閲覧する時に使用
するアプリケーション)がビットマップ形式を採用して
いるためである。ブラウザソフトは、Internet
ExplorerとNetscape Naviga
torが主流となっている。これに対応した画像で本発
明を実施することが現実的となる。
【0021】画像の一部に符号で構成された目視で確認
できるくじ識別符号画像が存在する、デジタル化したく
じ画像を生成する手段は、編集ソフトで直接描く方法
と、絵、写真、物をカメラやスキャナーで撮影する方法
と、前記方法を組合せた方法で実施する。どの生成手段
を用いても、最終的にはデジタル画像とする。図1は本
発明のデジタル化したくじ画像の構成図である。この図
はブラウザを介して見た時の表示画像である。くじ画像
1はくじ識別符号画像1aと背景で構成される。背景に
は広告絵柄1bが描かれている。図1のくじ識別符号は
「E502630」である。この構成のくじ識別符号画
像を有するくじ画像は、既にインターネット上でくじの
情報伝達手段として使用されている。
【0022】本発明は図1の構成のくじ画像でくじシス
テムを構築する。配布くじは、くじ識別符号ごとに異な
るデータ構造のくじ画像を生成してくじとする。既にく
じ識別符号が異なっているため必然的にデータ構造は異
なる。しかし、くじ識別符号のみの差異化であると、当
せん発表番号から推測して改ざんによりデータが一致す
る可能性がある。くじ引き者が複数のくじ画像を所有し
ている場合、符号を入れ替えることで可能性である。こ
れを防止するために、更にデータ構造の差異化を図る手
段を講じる。
【0023】配布するくじ画像は、くじ識別符号画像以
外の画像データを異なるデータにして、くじ識別符号ご
とに差異化できる。また、くじ識別符号画像を異なる書
体又は大きさ又は色で符号を描写して構成することで、
くじ識別符号ごとに差異化できる。図2は符号を変化さ
せたくじ画像の構成図である。くじ識別符号画像以外の
定義は、符号の背景が無地である場合は符号文字の縦横
サイズの領域で、符号の背景が無地でない場合はアウト
ライン領域とする。
【0024】画像データの差異化手段としては、識別符
号等の書体の変更、レイアウトの変更、画像処理を用い
る。レイアウトは、画像の大きさ、形、くじ識別符号の
描写位置である。画像処理は、基本的な処理として補正
とフィルターを用いる。補正処理は、明るさ、コントラ
スト、色調補正などである。フィルターは、シャープネ
ス、ぼかし、変形、ノイズ付加などである。利用できる
画像処理は数多くあり、目視に悪影響を与えない程度に
使用する。また、背景を無地にしておく必要はなく積極
的に利用する。その手段は背景絵柄の変更である。これ
らの手段を用いると同じくじ識別符号であってもデータ
構造は異なる。これらの処理を組合せると、元の画像を
推測することは極めて困難である。
【0025】次に、くじ画像1をくじとして配布できる
形にファイル化する。画像ファイルは画像属性情報と画
像データ情報からなる。インターネットで最もよく使わ
れている画像のファイルフォーマットは、ビットマップ
形式ではCompuServe社のGIF(Graph
ics Interchange Format)とJ
PEG(Joint Photographic Ex
perts Groupにより定義、仕様化された)フ
ォーマットが標準的である。ベクター形式ではアドビ社
製のアクロバット(商標)で使用するフォーマットが標
準化しつつある。他にも、TIFF形式、BMP形式、
PICT形式など数十種類ものファイル形式が存在す
る。採用する場合はネットワーク経由での配布を前提と
し、送受信に有利な形式が好ましい。当該形式は、従来
の技術であるので、詳しい説明は省略し、本発明に適し
たGIFとJPEGの形式について説明する。この2形
式は画像データの圧縮機能を採用しており、ファイルサ
イズを小さくできるため送受信に有利である。
【0026】GIF形式は最大256色までの色数を持
つことができる。GIF形式をくじ画像に使用する場合
は、デジタル静止画像とGIF89a規格のインターレ
ース表示(表示するときイメージを徐々に開いていく)
又はアニメーション表示を利用したデジタル動画像が採
用できる。しかし、動画像はファイルサイズが大きくな
る。また、ある色を他のイメージにオブジェクトとして
配置するとき透明色に表示することもできる。現在、新
しい規格は標準化が進みつつあるが、ユーザサイドでは
完全に標準化されていない。 これらを選択してブラウ
ザに対応したくじ画像を制作する。
【0027】JPEG形式は1677万色以上の色数を
持つことができる。JPEG形式は多くの変換方法があ
り、本発明に最も適した形式である。形式オプションは
符号化モードとサンプリング要素がある。符号化モード
はベースライン方式とプログレッシブ (ファイルを徐
々に開く)方式がある。サンプリング要素はYUV4:
1:1(高圧縮、低画質)方式又はYUV4:2:2
(低圧縮、高画質)方式がある。これに画像の品質を決
める圧縮率があり、圧縮値で設定する。圧縮値は、画像
をほとんど劣化させない高品質の値を100(約1/2
のファイルサイズに変換)とし、劣化させる限度の高圧
縮の値を0(約1/100のファイルサイズに変換)と
した場合、30〜100が利用できる。商用として用い
る場合は、劣化による不快感を与えない75〜100が
好ましい。
【0028】JPEGの圧縮は非可逆性の圧縮方式であ
るため、圧縮過程による暗号化として利用できる。画像
編集時に同じ画像であっても、形式オプションを変化さ
せることでデ―タの異なる画像ファイルを生成すること
ができる。圧縮値が75のファイルと圧縮値が76のフ
ァイルはデ―タの異なる画像ファイルとなる。圧縮値を
70〜90まで採用すれば、同じくじ識別符号で21種
のくじ画像が制作できる。これをデータ構造の差異化の
要素として加えることができる。
【0029】くじ画像ファイルの配布後の対策として、
複製と改ざんによる不正利用の防止を目的とする、デジ
タルコンテンツ(静止画像、音声、動画など)に暗号マ
ークを埋め込む電子透かし技術が採用できる。電子透か
し情報は人間の視聴に影響を与えない情報である。初期
では、画像属性情報部にパスワードやID情報を格納し
ていたが、解読されて改ざんされやすい。また、特定の
表示ソフトや表示装置を必要とする技術は好ましくな
い。現在、各業界で採用と標準化が進みつつある電子透
かし技術は、画像データ情報部の画素部に直接情報を格
納する構造である。電子透かしの用途は、著作権情報の
記録、コピー情報の追跡、IPアドレスの履歴記録、コ
ピーの防止である。本発明の実施形態から、コピー情報
の追跡が最も好ましい。くじ画像ファイルの検証ととも
に、この情報から真のくじ引き者の推測が可能となる。
著作権情報による著作者証明はあまり意味を持たない。
IPアドレスの履歴記録とコピーの防止は、個人情報と
コピー回数の件で設定に注意する必要がある。電子透か
し技術は、IBM社の「データ・ハイディング」(商
標)、エム研社の「LUCENTMARK」(商標)が
著作権保護のため実用化されつつある。新しい文献とし
て、特開平11−289255がある。これら電子透か
し技術を、本発明のくじ画像に採用する。
【0030】次に、ファイル化したくじ画像ファイルを
少なくとも1つ複製して、少なくとも1つの配布用くじ
画像ファイルと1つの保存用くじ画像ファイルを生成す
る。これをくじ識別符号ごとに実施する。配布用くじ画
像ファイル群と保存用くじ画像ファイル群が生成され
る。配布用はくじ引き者に配布するファイルである。保
存用は、配布したくじ画像ファイルが当せんした場合
に、真偽を判定して当せんを認証するためのファイルで
ある。ファイル名は、例えばくじ識別符号が「E502
630」でJPEG形式のファイルであれば「E502
630.JPG」でよい。保存用は「E502630
S.JPG」でよい。保存用は、くじの主催者がデータ
ベース等に記録保存する。配布用は、一時的に主催者、
配布者、販売者が所有し、当せん発表までにくじ引き者
に配布される。
【0031】図3は当せんくじの認証手順図である。不
特定多数のくじ引き者にくじ画像ファイルを配布後、主
催者は当せん番号を抽選し、指定した日に発表する。当
せん番号は「G005607」とする。発表後、当せん
した符号で構成されたくじ識別符号画像3aを有するく
じ画像3のファイル3bを、くじ引き者4はパソコンな
どで表示してくじ識別符号画像3aを目視手段で検証
し、当せんかどうか確認する。番号は「G00560
7」であるので当せんと認識する。くじ引き者4は、賞
品を手に入れるための個人情報とファイル3bを送り、
主催者5に当せんしたと通知する。主催者5は、データ
処理装置7を用いて、ファイル3bをデータベース7a
の当せん保存用くじ画像ファイル3cのデータとの照合
手段で、当せんを検証する。照合手段は保存用くじ画像
ファイル3cの有効性とデータの比較である。データの
比較照合は、既にデータ複写やデータ伝送でのエラー検
査に各種の技術が利用されている。このデータ管理技術
を採用して実施する。主催者5は、該両ファイル3b、
3cの少なくとも画像の特徴部データが一致すること
で、当確と判定して認証する。主催者5はくじ引き者4
に当確であることを伝える。データが一致しない時は、
くじ引き者4に再確認か拒否の理解を求める。これが本
電子くじシステムの特徴である当せんくじの認証であ
る。
【0032】図4はくじ画像ファイルの配布形態図であ
る。主催者が制作した配布用くじ画像ファイルをくじ引
き者が所有するまでの流れである。ネットワークはイン
ターネットを利用し、この通信網でくじ画像ファイルを
伝送する。
【0033】(イ)の配布は、主催者5がくじ引き者4
に直接配布する形態である。主催者の業として、客先の
広告を効果的に配布する業務が考えられる。くじ画像フ
ァイル2の広告絵柄1bに客先の広告画像を付加して配
布する。くじ引き者4はインターネットで応募してくじ
画像ファイル2を取得する。この場合、データ処理装置
7はWWW(world wide web)サーバー
の機能も兼ねる。配布方法は、CGIプログラムでブラ
ウザからWWWサーバー経由で配布用くじ画像ファイル
データベース・サーバーにリクエストさせて、くじ引き
者4に配布用くじ画像ファイル2を送信する。くじ引き
者4は、ブラウザのhtml形式で表示して、パソコン
にくじ画像ファイル2を取り込む。くじ識別符号ごとに
配布する方法は、CGIを利用して順次にファイルを送
信するカウンタ的な方式、配布したくじ識別符号のファ
イルを順次に削除していく削除方式で実施できる。
【0034】(ロ)の配布は、主催者5とくじ引き者4
の間に配布者6が存在する。配布者6はホームページの
開設者で、ホームページ運営者やプロバイダーである。
主催者5は配布者6に配布用くじ画像ファイル2群を提
供して、配布者6に管理させる。主催者の業として、客
先の広告を効果的に配布する業務とくじ画像ファイルの
販売が考えられる。主に、くじでホームページへの閲覧
を増やす目的である。くじ引き者4は、インターネット
でホームページを閲覧してくじ画像ファイル2を取得す
る。くじ画像ファイルは、ページ上に自動的に表示させ
るかページ上で要求させるかして、くじ引き者4のパソ
コンに送信する。配布方法は、(イ)と同様の方法で実
施できる。
【0035】(ハ)の配布も主催者5とくじ引き者4の
間に配布者6が存在する。配布者6はくじ引き者4とお
互いに住所等の情報を知り得る関係にある。例えば、友
人関係、顧客関係、取引関係である。インターネットを
経由して、電子メールなどにくじ画像ファイル2を添付
して伝送する。配布者6は、年賀メール、暑中見舞いメ
ール、ダイレクトメールなどで利用できる。広告絵柄1
b部にはメールに適した干支の動物などのイラストを描
く。この配布は各関係の親睦を目的とする。
【0036】(ニ)の提供は電子媒体による配布と異な
り、物媒体を利用した配布である。外部記憶媒体8にく
じ画像ファイル2を記録して電子くじとする。電子的媒
体くじとして、この配布方法は本発明の特徴である。例
えば、これを利用して、複数の異なるくじ識別符号のく
じ画像ファイル2をフロッピーディスクに記録して販売
する。図3は、主催者5が販売者9に業として提供す
る。販売者9から電子くじを購入した配布者6が、記録
してあるくじ画像ファイル2を電子メールに添付して、
知人に配布する形態である。くじ画像ファイル2は知人
の人数分を購入する。くじ引き者4が直接購入して、く
じに参加してもかまわない。店頭において、年賀用お年
玉くじなどの季節用品として販売できる。また、電子メ
ールの道具としても販売できる。販売は自動販売機によ
る配布方式でも可能である。また、自動販売機でフロッ
ピーディスクにくじを複写記録する販売サービスが実施
できる。くじ画像ファイルは、販売機をネットワークに
接続して転送するか、販売機にファイル群として記録保
存して販売する。そして、販売機からくじ画像ファイル
を購入者の外部記憶媒体に記録する。販売に関しては、
主催者5及び販売者9が電子商取引の決済システムを利
用して、配布者6及びくじ引き者4にくじ販売を実施す
ることが可能である。例えば、プリペイド方式のビット
キャッシュ(株)のBitCash(商標)が利用でき
る。購入者はネット上で個人情報を入力しないでくじを
購入して決済できる。また、この配布は自分の好きな番
号を選択することができる。
【0037】この形態で販売しない場合は、企業の宣
伝、新製品のキャンペーンに利用できる。書換え可能な
外部記憶媒体に広告付きくじ画像ファイルを記録して配
布する方法である。主催者である商品販売元の者が賞金
や賞品を提供する。一般に、単なる広告画像ファイルを
記録しておいても見ることはなく、かえって消費者の迷
惑になる。くじ付き画像ファイルであれば、消費者は利
益を得る可能性があるため、この行為は受け入れられ
る。この場合、外部記憶媒体は書換え可能な媒体が好ま
しい。外部記憶媒体として、フロッピーディスク、光磁
気ディスク、光ディスク、ハードディスク、PCカー
ド、磁気テープなどの各種リムーバブルメディアに採用
できる。
【0038】図5は、本発明のシステムを電子メールで
利用した、くじ付き電子メールの表示図である。この例
は、html形式で記述したお年玉付き年賀メールであ
り、くじ画像1を表示させている。テキスト形式の電子
メールであれば、くじ画像ファイル2を添付する。くじ
画像1は、年賀に関連したイラストを描いた広告絵柄1
bとくじ識別符号画像1aから構成される。
【0039】くじ引き者主導の無料配布は、同じ者が無
制限にくじ画像ファイルを取得する可能性がある。くじ
の内容や目的によっては、取得制限を講じる必要があ
る。この手段として、当せん者の個人情報から1つの住
所(メールアドレス)に1つの賞と限定する。また、完
全ではないが、クッキー(Cookie)やOPS(O
pen Profiling Standard)など
のユーザー識別の仕組みで制限することが可能である。
制度的制限や個人を識別できない通信情報を得て配布制
御を実施する。
【0040】主催者5は配布したくじ画像ファイルに対
し配布したことを記録する。主催者5からみて配布した
くじ画像ファイルは、主催者5が直接配布したものと配
布者6に提供したものが該当する。記録は、配布一覧表
を作成する、ファイル名の変更、移動や削除で存在を消
すなどで実施できる。
【0041】くじ画像ファイル2を配布後、主催者5は
くじ識別符号の構成符号の少なくとも1符号を当せん符
号とし、各賞の当せん符号を抽選して決定する。そし
て、当せん符号が存在するくじ識別符号のくじ画像ファ
イルを当せんくじ画像ファイルと記録する。記録は、各
賞ごとに領域を設定してそこへファイルを移動する、フ
ァイル属性やファイル名の変更、一覧表を作成するなど
で実施できる。その後、インターネット等で各賞の当せ
ん符号(当せん番号)を発表する。
【0042】図6は当せんくじと賞品の受け渡し形態図
である。くじ引き者のくじが当せんした時、くじ引き者
が賞品を受取るまでの流れである。くじ引き者4から主
催者5に届いた当せんくじ画像ファイル3bの取り扱い
は、図3の当せんくじの認証手順図に示す方法で実施す
る。当せんくじの通知方法は、当せん符号の発表の際に
くじ引き者に説明する。
【0043】(イ)の通知は、くじ引き者4が主催者5
に直接的通知する形態である。通知は、電子メールなど
の通信手段を用いる。通知内容は、主にくじ引き者へ賞
品10を届ける配送情報と当せんくじ画像ファイル3b
である。当せんくじ画像ファイル3bは配布された状態
のものを返送する。複写制限を図った電子透かしを埋め
込んだくじファイルでは、元の画像ファイルを返送す
る。主催者5はこの返送されたくじファイルを検証し、
当確であれば配送情報に基づいて賞品10を配送する。
この場合の配送情報は、氏名と住所である。賞品がアク
セス権利のパスワードやデジタルコンテンツの場合は、
インターネット上で賞品10を渡す。この場合の配送情
報は、メールアドレスである。主催者5は、この時はじ
めてくじ引き者の個人に関する情報を知る。くじにはず
れた者はこの通知をしないため、主催者5に個人に関す
る情報は知られないで終了する。
【0044】(ロ)の通知は、くじ引き者4が主催者5
に間接的通知する形態である。主催者5の間に配布者6
が存在する。くじ引き者4は配布者6に通知し、配布者
6は主催者5に検証を依頼する。配布者6は、主催者5
の検証結果により、くじ引き者4を認証する。(イ)の
通知で処理できるが、配布者6は再閲覧の効果を狙い、
この経由で処理する。通知は、(イ)と同じである。賞
品10がアクセス権利のパスワードやデジタルコンテン
ツの場合は、配布者6が賞品を渡す。主催者5は、提供
した配布用ファイル分の保存用くじ画像ファイルを配布
者6に預けて、配布者6に認証と賞品10の譲渡を任せ
ることも可能である。
【0045】(ハ)の通知も、くじ引き者4が主催者5
に間接的通知する形態である。主催者5の間に販売者9
が存在する。くじ引き者4は、当せんくじ画像ファイル
3bをフロッピーディスク等の外部記憶媒体に記録し
て、販売者9に持参する。販売者9は、主催者5が提供
した検証装置11を使用して処理する。検証装置11で
当せんくじ画像ファイル3bを読み取り、主催者5に送
信して検証依頼する。主催者5に検証結果を返送しても
らい、認証であれば販売者9はくじ引き者4に賞品10
を直接手渡す。この形態は、くじ引き者4は一切個人情
報を開示しない。賞品10がアクセス権利のパスワード
やデジタルコンテンツの場合は、検証装置11は自動販
売機様の装置で設置すればよい。
【0046】賞金や賞品の決済方法は、主催者の事業環
境から異なる。宅配業者であれば宅配で賞品を届ける決
済、チェーン販売店を持つ企業は商品券等を郵送して店
頭で賞品と交換決済、金融機関は当せん金を振込みによ
る送金決済、クレジット会社は当せん金額の返還(キャ
ッシュバック)による決済などが考えられる。既に述べ
た閲覧やダウンロードする権利のパスワードも賞品とな
る。このように、賞金や賞品及び事業環境から最も適し
た決済方法を選択採用する。本発明ではその方法は限定
しない。
【0047】配布者6が存在する配布形態では、配布後
に配布者6にくじ画像ファイルが残存する。この配布さ
れたくじが当せんした場合、双方に当せんくじ画像ファ
イルが存在し、賞品を受取ることが可能である。この場
合、双方の関係から優先権を設定できる。お年玉付き年
賀メールのように、くじ画像ファイルを添付して贈る場
合は、電子メールの受取人がくじ引き者となる。最初に
配布された配布者(友人)は、贈呈することによりくじ
引の権利を放棄する。これは双方の信頼関係により受取
側が優先権を得ることとなる。放棄とは優先権を主張し
ないことでもある。この場合、賞品の額は信頼関係の維
持を考慮して設定することが好ましい。同様に、他の配
布者6も信頼関係や利害関係により、くじ引の権利を放
棄させることは可能である。
【0048】しかし、くじ引の権利を放棄させることが
できない関係者に当せんくじ画像ファイルが渡ると、優
先権を確保できない。くじ引者は、従来の紙媒体のくじ
と同じように、当せん番号の発表まで管理する必要があ
る。配布関係者も同様に管理する必要がある。発表後
に、当せんした者が通知のために当せんファイルを送信
している時にファイルを傍受された場合は、傍受ファイ
ルより先に通知するため優先権を得ることができる。傍
受ファイルは時間的な優先権が消失して無効となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では次のよ
うな効果がある。 (イ)個人情報を開示しないでくじが成立するため、く
じ引者は気楽に安心して参加できる。これにより、不特
定多数の参加が見込め、参加者の増加による充実したく
じが企画できる。 (ロ)くじ引者から情報を得ないでくじが成立するた
め、くじの公平性を実証できる。この公平性からくじを
販売できる。また、くじの運営・管理が容易である。 (ハ)くじ画像という静的な電子媒体でくじが成立す
る。この静的な存在は、くじの販売、くじの譲渡、くじ
の添付などが可能となる。これから、くじの利用形態は
多くの実施環境に適用できる。 (ニ)くじ画像の配布時での確認、保管時の確認、発表
時の確認、通知時の確認と、くじ引者はくじ画像を見る
機会が多くなる。また、自分の操作でパソコン内でくじ
画像を取り扱う。この時、画像に広告画像が描かれてい
ると、従来のくじより広告効果は優れている。 (ホ)くじの流れは従来の紙媒体のくじとよく似ている
ため、くじシステムの周知と理解が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のくじ画像の構成図。
【図2】符号を変化させたくじ画像の構成図。
【図3】当せんくじの認証手順図。
【図4】くじ画像ファイルの配布形態図。
【図5】くじ付き電子メールの表示図。
【図6】当せんくじと賞品の受け渡し形態図。
【符号の説明】
1 くじ画像 1a くじ識別符号画像 1b 広告絵柄 2 くじ画像ファイル 3 当せんくじ画像 3a 当せんくじ識別符号画像 3b 当せんくじ画像ファイル 3c 当せん保存用くじ画像ファイル 4 くじ引き者 5 主催者 6 配布者 7 データ処理装置 7a データベース 8 外部記憶媒体 9 販売者 10 賞品 11 検証装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月27日(2001.4.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電子くじシステム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、インターネット等
のコンピュータネットワークで利用できる電子くじで、
個人の情報を開示しないで参加できる電子くじシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抽選により賞金や賞品を得るシス
テムとして、くじや懸賞がある。くじシステムは、宝く
じ、お年玉年賀はがき、商店街のくじ引券などがある。
番号などが書かれた物媒体の券を誰に当たるかわからな
いように配布し、その後当せん番号を機械的に決定す
る。くじは、人の直接の意志によって選ばない、物事の
決め方の1つである。そして、懸賞システムは、アンケ
ートや問題の答えを寄せるいう条件で応募し、応募の
中から抽選して当せん者を決定する。応募の際に、応募
者の個人情報を知らせておく必要がある。公平性は個人
情報の有無により、くじの方が優れている。
【0003】近年、くじや懸賞はインターネット等のコ
ンピュータネットワーク技術を利用した電子的媒体を通
して楽しまれている。ここでの一般的なくじは、通信手
段を用いてくじ引き者又は購入者がくじ番号を決定し、
個人情報とくじ番号を送信する。このくじ番号群を抽選
して当せん番号を決定し発表又は個人に通知するシス
テムである。参加者は、応募する側の決定項目、名前と
住所、電話番号、電子メール(E‐メール)アドレスな
どの個人情報を送信して応募する。この情報の送信手段
は、一般的に電子メールやホームページ上からのCGI
(CommonGateway Interface)
プロトコルを使用して実施する。この送信データは郵送
手段を用いた時の応募はがきに相当するものである。各
賞はこの応募者の中から当せん者を抽選して決定する。
発表は、電子メールなどで通知したり、直接賞品を送り
付けて発表とする。
【0004】一般にくじの流れは、くじ制作→配布(募
集)→抽選→当せん発表→当せんくじ受付→認証→賞品
譲渡である。ネットワーク上でのくじは、これをできる
限り電子的媒体で実施し、物と対面による情報取得をで
きる限り少なくすることである。現在、パソコンにGU
I(graphical user interfac
e)環境が利用されており、文字もグラフィカルな要素
として画面上に表示される。同様に、くじ画像やくじ番
号(くじ識別符号)も画像で表示される。しかし、表示
以外の意味はなく、くじ引き者がくじ番号を符号として
認識するためのものである。そして、電子的媒体は紙な
どの物的媒体と異なり、複製と改ざんが容易である。ま
た、通信経路上での盗聴や通信傍受にも弱い。一般にR
SAなどの暗号化技術や電子署名技術を用いることによ
り防止が図られている。しかし、所詮人間の作るもので
あるため、必ずしも万全とはいえない。この電子媒体や
通信の弱点を利用して、当せん者に成り済ますことが可
能である。この危険性から、くじ画像や当せん番号の提
示のみでは当せん者と認証することができない。このた
め、くじ引き者の情報が必要となり、この情報を管理し
て抽選するシステムがもっとも妥当とされている。
【0005】ネットワーク上でくじシステムを実現する
技術としては、インターネット上でお年玉付き年賀はが
きを実現する特開平11−242714、ICカードを
使用する特開平7−262325、ネットワークの通信
情報を利用してスピードくじを実現している特開平10
−254796が提案されている。これらはくじ引き者
の関連情報を得て抽選している。また、くじの発券及び
換金の合理化目的でくじを電子符号化して、くじ券管理
をコンピュータネットワーク上で実施する特開平11−
102405がある。
【0006】現時点で、インターネット上でくじを実施
する目的は、閲覧者が広告を見る動機づけを得るためで
ある。広告は、見る者に何らかの利益か利益を得る可能
性がない限り、邪魔なものである。くじは閲覧者にこの
利益を与えることで動機づけを得る手段である。しか
し、当せんしなくても個人情報を開示しなくてはならな
いくじシステムは、懸賞やくじを趣味としている人は別
として、一般に敬遠されがちである。インターネットの
普及に伴い、個人情報が売買の目的で瞬時に世界中に流
れる時代である。個人及び他人の氏名やメールアドレス
を公開する情報提供型くじシステムは、個人情報の漏え
いの危険性を含んでいる。これに対し個人情報の受け手
は、徹底管理すると明言しているが、未だ事件は発生し
ている。漏えい事件の多くは、セキュリティーが維持さ
れない企業内から発生している。大手企業においてもリ
ストラや倒産で社内モラルの低下が指摘されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の懸賞やくじシス
テムは、くじを実施及び配布する前にくじ引き者の情報
を得なければ成立しなかった。このため、次のような問
題が生じる。
【0008】近年、個人情報の漏えいが社会問題となっ
ている。今後、その責任は明確に問われることとなり、
その管理に費やす時間と費用は増加する。閲覧者の広告
を見る動機づけが目的であるならば、不用な情報は取得
しないほうが有利である。従来の紙媒体で実施するくじ
システムは、当せん者のみがその利益と交換することで
個人情報を開示していた。しかし、当せんしない人も個
人情報を開示するくじは、代償を払っても利益を得るこ
とができない。このため、気楽に参加できないことか
ら、一般の人を取り込むには限界があった。インターネ
ット上で一般化させるためには、この問題を解決しなけ
ればならない。
【0009】次に、従来は、あるくじ番号は誰が購入し
たか又は誰が権利を得ているかを、抽選の前に把握して
いなければ成立しなかった。くじ引者を把握しているた
め、くじ引者をカテゴリー別に分類して選別する可能性
があり、抽選が厳正にされているかは不明である。くじ
への応募内容はデジタルデータであるため、応募者の選
別は容易にデータ処理できる。このコンピュータによる
選別抽選は、はがき類の抽選より極めて容易になった。
この不公平の疑いは、多くがサービス主体であるため、
くじ引者の暗黙の了解の上に成り立っていた。抽選の前
に応募者の情報を公開する限り、厳正な抽選は保証され
ない。更に、当せん者を出さないようにして、くじに成
り済まして情報収集していると疑うこともできる。
【0010】このように、個人情報や通信経由情報、購
入経由情報などのくじ引者情報を把握できるシステムは
問題が生じる。民間の富くじは禁止されているが、くじ
引者がお金を払ってくじを購入するシステムでは、この
問題はくじ引者の了解を得ることはできない。このくじ
販売を実施するためには、くじ引者を説得できるくじ引
のシステム構造が必要である。
【0011】いつ、どこで、誰が、どのくじを引いたと
いうくじ引情報を得ないくじシステムは、従来の紙媒体
のくじのように一般に広く受け入れられ、くじ引者は安
心して参加できる。本発明は、不特定多数にくじ番号の
みを配布して成立する、安全で公平な電子くじシステム
を開発する。
【0012】
【課題を解決するための手段】人間が目視で画像を認識
する時、画像の構成要素である色調、明度、形が微妙に
変化していても、同じ画像と認識する。これはデジタル
画像を表示して認識するときも同じである。しかし、デ
ジタル処理でデータを認識するパソコンなどは、1画素
が1値変化すると別の画像と認識する。この人間の目視
認識の許容差に含まれるデジタル画像は複数存在する。
存在数は画像の構成要素が多くなるほど多くなる。この
ことはデジタル処理による画像や文字認識に、高度な技
術が必要なことで明らかである。くじ関係で、紙媒体の
くじの真偽を画像処理で判定する技術が提案されている
が、この理由で大変苦労している。
【0013】ディスプレイは、光の3原色(RGB)の
組み合わせによって、さまざまな色を表示する。RGB
すべてが100%という組み合わせで「白」、すべてが
0%という組み合わせで「黒」である。色はRGBそれ
ぞれのバランスを変えることで作られている。それぞれ
に0〜100%の間の段階を細かくすればするほど、多
くの色の組合せができる。24ビット・フルカラー画像
はRGBをそれぞれ256段階にして色を表示する。目
視ではRGB各5段階程度の変化では同じような色と認
識する。縦60画素で横400画素の24ビット・フル
カラー画像の1画素をこの5段階の変化で、その画像の
種類を計算すると、60×400×5×5×5=300
万種類の画像となる。人間はこの300万種類の画像を
1種類の画像と認識する。この認識の違いを有効に利用
して、くじの当せん発表及び確認には目視認識を使用
し、当せんくじの真偽にはデジタル処理のデータ認識を
使用したことが、本発明の主要な特徴である。この特徴
とコンピュータネットワークを組合せてくじシステムを
構築する。
【0014】くじは、デジタル画像で制作する。当せん
を決定するくじ識別符号画像を有するくじ画像である。
このようなデジタルくじ画像は、従来のくじをコンピュ
ータで画像表示する場合に用いられる。本発明は、くじ
システムに利用するために、作為的にデジタル画像デー
タを変化させる。その手段は、くじ識別符号ごとにくじ
識別符号画像以外の画像データを異なるデータとしたく
じ画像である。また、くじ識別符号ごとに異なる書体又
は大きさ又は色で符号を描写して構成したくじ識別符号
画像であるくじ画像である。また、画像の不正コピー防
止と不正使用を図るため、くじ画像にくじ識別符号ごと
に異なる電子透かしを埋め込んだ画像とする。この手段
でシステムのセキュリティを強化する。
【0015】本発明は、当せんした符号で構成されたく
じ識別符号画像を有するくじ画像のファイルを、くじ引
き者は表示してくじ識別符号画像を目視手段で検証す
る。主催者は当せん保存用くじ画像ファイルのデータと
の照合手段で当せんを検証する。主催者は該両ファイル
の少なくとも前記画像の特徴部データが一致すること
で、当確と判定する認証手段を特徴とする電子くじシス
テムである。特徴部データは、くじ識別符号画像以外の
画像データ、くじ識別符号画像データ、電子透かしの埋
め込みデータである。このファイルのデータをパスワー
ドとして機能させる。くじ識別符号は、各種文字と数字
からなる符号で、人間が目視で確認できる画像で表示す
る。従来の宝くじのくじ番号と言われているものであ
る。
【0016】くじシステムはくじ識別符号画像を有する
デジタル画像をくじ画像とする。主催者は、符号で構成
された識別符号を設定してくじ画像を生成し、くじ画像
をくじ画像ファイルにファイル化し、前記の工程を繰り
返して異なるくじ識別符号と異なるデータ構造のくじ画
像ファイルを生成し、各くじ画像ファイルを複製して配
布用くじ画像ファイルと保存用くじ画像ファイルとして
記録保存する手段で、くじ画像ファイルを生成する。こ
の配布用くじ画像ファイルをくじ引き者に配布し、配布
したくじ画像ファイルに対し配布したことを記録する。
【0017】その後、主催者は、くじ識別符号の構成符
号の少なくとも1符号を当せん符号とし、各賞の当せん
符号を抽選して決定する。当せん符号が存在するくじ識
別符号のくじ画像ファイルを当せんくじ画像ファイルと
記録する。この結果の発表は、指定した日に各賞の当せ
ん符号を公表する。
【0018】当せんくじに対し、くじ引き者の個人識別
情報と当せん符号が存在するくじ識別符号のくじ画像フ
ァイルを受付ける。受付けたくじ画像ファイルのデータ
と当せん符号が存在するくじ識別符号の保存用くじ画像
ファイルのデータをデータ処理装置で照合し、受付けた
くじ画像ファイルのデータが一致した場合は、個人識別
情報に基づく者を当せん者と判定して認証する。そし
て、当該当せんくじ画像ファイルが1つ無効となったこ
とを記録する。はずれくじは受付けない。本発明は、こ
の一連の手順を特徴とする電子くじシステムである。
【0019】くじ画像ファイルは、主催者やくじシステ
ムを利用する配布者がインターネット等のコンピュータ
ネットワークでくじ引き者に配布する。また、外部記憶
媒体にくじ画像のファイルを記録したものを電子くじと
して配布する。
【0020】
【発明の実施の形態】コンピューターで扱う画像データ
の形式(画像フォーマット)は、ビットマップ形式とベ
クター形式という2つに分類できる。この形式で画像を
表示及び制作する。現時点おいてホームページで見る
ことのできる画像は、多くがビットマップ形式の画像で
ある。これは、多くのブラウザ(ホームページを閲覧す
る時に使用するアプリケーション)がビットマップ形式
を採用しているためである。ブラウザソフトは、Int
ernet ExplorerとNetscape N
avigatorが主流となっている。これに対応した
画像で本発明を実施することが現実的となる。
【0021】画像の一部に符号で構成された目視で確認
できるくじ識別符号画像が存在する、デジタル化したく
じ画像を生成する手段は、編集ソフトで直接描く方法
と、絵、写真、物をカメラやスキャナーで撮影する方法
と、前記方法を組合せた方法で実施する。どの生成手段
を用いても、最終的にはデジタル画像とする。図1は本
発明のデジタル化したくじ画像の構成図である。この図
はブラウザを介して見た時の表示画像である。くじ画像
1はくじ識別符号画像1aと背景で構成される。背景に
は広告絵柄1bが描かれている。図1のくじ識別符号は
「E502630」である。この構成のくじ識別符号画
像を有するくじ画像は、既にインターネット上でくじの
情報伝達手段として使用されている。
【0022】本発明は図1の構成のくじ画像でくじシス
テムを構築する。配布くじは、くじ識別符号ごとに異な
るデータ構造のくじ画像を生成してくじとする。既にく
じ識別符号が異なっているため必然的にデータ構造は異
なる。しかし、くじ識別符号のみの差異化であると、当
せん発表番号から推測し改ざんによりデータが一致す
る可能性がある。くじ引き者が複数のくじ画像を所有し
ている場合、符号を入れ替えることで可能性である。こ
れを防止するために、更にデータ構造の差異化を図る手
段を講じる。
【0023】配布するくじ画像は、くじ識別符号画像以
外の画像データを異なるデータにして、くじ識別符号ご
とに差異化できる。また、くじ識別符号画像を異なる書
体又は大きさ又は色で符号を描写して構成することで、
くじ識別符号ごとに差異化できる。図2は符号を変化さ
せたくじ画像の構成図である。くじ識別符号画像以外の
定義は、符号の背景が無地である場合は符号文字の縦横
サイズの領域で、符号の背景が無地でない場合はアウト
ライン領域とする。
【0024】画像データの差異化手段としては、識別符
号等の書体の変更、レイアウトの変更、画像処理を用い
る。レイアウトは、画像の大きさ、形、くじ識別符号の
描写位置である。画像処理は、基本的な処理として補正
とフィルターを用いる。補正処理は、明るさ、コントラ
スト、色調補正などである。フィルターは、シャープネ
ス、ぼかし、変形、ノイズ付加などである。利用できる
画像処理は数多くあり、目視に悪影響を与えない程度に
使用する。また、背景を無地にしておく必要はなく積極
的に利用する。その手段は背景絵柄の変更である。これ
らの手段を用いると同じくじ識別符号であってもデータ
構造は異なる。これらの処理を組合せると、元の画像デ
ータを推測することは極めて困難である。
【0025】次に、くじ画像1をくじとして配布できる
形にファイル化する。画像ファイルは画像属性情報と画
像データ情報からなる。インターネットで最もよく使わ
れている画像のファイルフォーマットは、ビットマップ
形式ではCompuServe社のGIF(Graph
ics Interchange Format)とJ
PEG(Joint Photographic Ex
perts Groupにより定義、仕様化された)フ
ォーマットが標準的である。ベクター形式ではアドビ社
製のアクロバット(商標)で使用するフォーマットが標
準化しつつある。他にも、TIFF形式、BMP形式、
PICT形式など数十種類ものファイル形式が存在す
る。採用する場合はネットワーク経由での配布を前提と
し、送受信に有利な形式が好ましい。当該形式は、従来
の技術であるので、詳しい説明は省略し、本発明に適し
たGIFとJPEGの形式について説明する。この2形
式は画像データの圧縮機能を採用しており、ファイルサ
イズを小さくできるため送受信に有利である。
【0026】GIF形式は最大256色までの色数を持
つことができる。GIF形式をくじ画像に使用する場合
は、デジタル静止画像とGIF89a規格のインターレ
ース表示(表示するときイメージを徐々に開いていく)
又はアニメーション表示を利用したデジタル動画像が採
用できる。しかし、動画像はファイルサイズが大きくな
る。また、ある色を他のイメージにオブジェクトとして
配置するときに、透明色に表示することもできる。現
在、新しい規格は標準化が進みつつあるが、ユーザサイ
ドでは完全に標準化されていない。これらを選択してブ
ラウザに対応したくじ画像を制作する。
【0027】JPEG形式は1677万色以上の色数を
持つことができる。JPEG形式は多くの変換方法があ
り、本発明に最も適した形式である。形式オプションは
符号化モードとサンプリング要素がある。符号化モード
はベースライン方式とプログレッシブ(ファイルを徐々
に開く)方式がある。サンプリング要素はYUV4:
1:1(高圧縮、低画質)方式又はYUV4:2:2
(低圧縮、高画質)方式がある。これに画像の品質を決
める圧縮率があり、圧縮値で設定する。圧縮値は、画像
をほとんど劣化させない高品質の値を100(約1/2
のファイルサイズに変換)とし、劣化させる限度の高圧
縮の値を0(約1/100のファイルサイズに変換)と
した場合、30〜100が利用できる。商用として用い
る場合は、劣化による不快感を与えない75〜100が
好ましい。
【0028】JPEGの圧縮は非可逆性の圧縮方式であ
るため、圧縮過程による暗号化として利用できる。画像
編集時に同じ画像であっても、形式オプションを変化さ
せることでデ―タの異なる画像ファイルを生成すること
ができる。圧縮値が75のファイルと圧縮値が76のフ
ァイルはデ―タの異なる画像ファイルとなる。圧縮値を
70〜90まで採用すれば、同じくじ識別符号で21種
のくじ画像が制作できる。これをデータ構造の差異化の
要素として加えることができる。
【0029】くじ画像ファイルの配布後の対策として、
複製と改ざんによる不正利用の防止を目的とする、デジ
タルコンテンツ(静止画像、音声、動画など)に暗号マ
ークを埋め込む電子透かし技術が採用できる。電子透か
し情報は人間の視聴に影響を与えない情報である。初期
では、画像属性情報部にパスワードやID情報を格納し
ていたが、解読されて改ざんされやすい。また、特定の
表示ソフトや表示装置を必要とする技術は好ましくな
い。現在、各業界で採用と標準化が進みつつある電子透
かし技術は、画像データ情報部の画素部に直接情報を格
納する構造である。電子透かしの用途は、著作権情報の
記録、コピー情報の追跡、IPアドレスの履歴記録、コ
ピーの防止である。本発明の実施形態から、コピー情報
の追跡が最も好ましい。くじ画像ファイルの検証ととも
に、この情報から真のくじ引き者の推測が可能となる。
著作権情報による著作者証明はあまり意味を持たない。
IPアドレスの履歴記録とコピーの防止は、個人情報と
コピー回数の件で設定に注意する必要がある。電子透か
し技術は、IBM社の「データ・ハイディング」(商
標)、エム研社の「LUCENTMARK」(商標)が
著作権保護のため実用化されつつある。新しい文献とし
て、特開平11−289255がある。これら電子透か
し技術を、本発明のくじ画像に採用する。
【0030】次に、ファイル化したくじ画像ファイルを
少なくとも1つ複製して、少なくとも1つの配布用くじ
画像ファイルと1つの保存用くじ画像ファイルを生成す
る。これをくじ識別符号ごとに実施する。これを実施す
ると、配布用くじ画像ファイル群と保存用くじ画像ファ
イル群が生成される。配布用はくじ引き者に配布するフ
ァイルである。保存用は、配布したくじ画像ファイルが
当せんした場合に、真偽を判定して当せんを認証するた
めのファイルである。ファイル名は、例えばくじ識別符
号が「E502630」でJPEG形式のファイルであ
れば「E502630.JPG」でよい。保存用は「E
502630S.JPG」でよい。保存用は、くじの主
催者がデータベース等に記録保存する。配布用は、一時
的に主催者、配布者、販売者が所有し、当せん発表まで
にくじ引き者に配布される。
【0031】図3は当せんくじの認証手順図である。不
特定多数のくじ引き者にくじ画像ファイルを配布後、主
催者は当せん番号を抽選し、指定した日に発表する。当
せん番号は「G005607」とする。発表後、当せん
した符号で構成されたくじ識別符号画像3aを有するく
じ画像3のファイル3bを、くじ引き者4はパソコンな
どで表示してくじ識別符号画像3aを目視手段で検証
し、当せんかどうか確認する。番号は「G00560
7」であるので当せんと認識する。くじ引き者4は、賞
品を手に入れるための個人情報とファイル3bを送り、
主催者5に当せんしたと通知する。主催者5は、データ
処理装置7を用いて、ファイル3bをデータベース7a
の当せん保存用くじ画像ファイル3cのデータとの照合
手段で、当せんを検証する。照合手段は保存用くじ画像
ファイル3cの有効性とデータの比較である。データの
比較照合は、既にデータ複写やデータ伝送でのエラー検
査に各種の技術が利用されている。このデータ管理技術
を採用して実施する。主催者5は、該両ファイル3b、
3cの少なくとも画像の特徴部データが一致すること
で、当確と判定して認証する。主催者5はくじ引き者4
に当確であることを伝える。データが一致しない時は、
くじ引き者4に再確認か拒否の理解を求める。これが本
電子くじシステムの特徴である当せんくじの認証であ
る。
【0032】図4はくじ画像ファイルの配布形態図であ
る。主催者が制作した配布用くじ画像ファイルをくじ引
き者が所有するまでの流れである。ネットワークはイン
ターネットを利用し、この通信網でくじ画像ファイルを
伝送する。
【0033】(イ)の配布は、主催者5がくじ引き者4
に直接配布する形態である。主催者の業として、客先の
広告を効果的に配布する業務が考えられる。くじ画像フ
ァイル2の広告絵柄1bに客先の広告画像を付加して配
布する。くじ引き者4はインターネットで応募してくじ
画像ファイル2を取得する。この場合、データ処理装置
7はWWW(world wide web)サーバー
の機能も兼ねる。配布方法は、CGIプログラムでブラ
ウザからWWWサーバー経由で配布用くじ画像ファイル
データベース・サーバーにリクエストさせて、くじ引き
者4に配布用くじ画像ファイル2を送信する。くじ引き
者4は、ブラウザのhtml形式で表示して、パソコン
にくじ画像ファイル2を取り込む。くじ識別符号ごとに
配布する方法は、CGIを利用して順次にファイルを送
信するカウンタ的な方式、配布したくじ識別符号のファ
イルを順次に削除していく削除方式で実施できる。
【0034】(ロ)の配布は、主催者5とくじ引き者4
の間に配布者6が存在する。配布者6はホームページの
開設者で、ホームページ運営者やプロバイダーである。
主催者5は配布者6に配布用くじ画像ファイル2群を提
供して、配布者6に管理させる。主催者の業として、客
先の広告を効果的に配布する業務とくじ画像ファイルの
販売が考えられる。主に、くじでホームページへの閲覧
を増やす目的である。くじ引き者4は、インターネット
でホームページを閲覧してくじ画像ファイル2を取得す
る。くじ画像ファイルは、ページ上に自動的に表示させ
るかページ上で要求させるかして、くじ引き者4のパソ
コンに送信する。配布方法は、(イ)と同様の方法で実
施できる。
【0035】(ハ)の配布も主催者5とくじ引き者4の
間に配布者6が存在する。配布者6はくじ引き者4とお
互いに住所等の情報を知り得る関係にある。例えば、友
人関係、顧客関係、取引関係である。インターネットを
経由して、電子メールなどにくじ画像ファイル2を添付
して伝送する。配布者6は、年賀メール、暑中見舞いメ
ール、ダイレクトメールなどで利用できる。広告絵柄1
b部にはメールに適した干支の動物などのイラストを描
く。この配布は各関係の親睦を目的とする。
【0036】(ニ)の提供は電子媒体による配布と異な
り、物媒体を利用した配布である。外部記憶媒体8にく
じ画像ファイル2を記録して電子くじとする。電子的媒
体くじとして、この配布方法は本発明の特徴である。例
えば、これを利用して、複数の異なるくじ識別符号のく
じ画像ファイル2をフロッピーディスクに記録して販売
する。図3は、主催者5が販売者9に業として提供す
る。販売者9から電子くじを購入した配布者6が、記録
してあるくじ画像ファイル2を電子メールに添付して、
知人に配布する形態である。くじ画像ファイル2は知人
の人数分を購入する。くじ引き者4が直接購入して、く
じに参加してもかまわない。店頭において、年賀用お年
玉くじなどの季節用品として販売できる。また、電子メ
ールの道具としても販売できる。販売は自動販売機によ
る配布方式でも可能である。また、自動販売機でフロッ
ピーディスクにくじを複写記録する販売サービスが実施
できる。くじ画像ファイルは、販売機をネットワークに
接続して転送するか、販売機にファイル群として記録保
存して販売する。そして、販売機からくじ画像ファイル
を購入者の外部記憶媒体に記録する。販売に関しては、
主催者5及び販売者9が電子商取引の決済システムを利
用して、配布者6及びくじ引き者4にくじ販売を実施す
ることが可能である。例えば、プリペイド方式のビット
キャッシュ(株)のBitCash(商標)が利用でき
る。購入者はネット上で個人情報を入力しないでくじを
購入して決済できる。また、この配布は自分の好きな番
号を選択することができる。
【0037】この形態で販売しない場合は、企業の宣
伝、新製品のキャンペーンに利用できる。書換え可能な
外部記憶媒体に広告付きくじ画像ファイルを記録して配
布する方法である。主催者である商品販売元の者が賞金
や賞品を提供する。一般に、単なる広告画像ファイルを
記録しておいても見ることはなく、かえって消費者の迷
惑になる。くじ付き画像ファイルであれば、消費者は利
益を得る可能性があるため、この行為は受け入れられ
る。この場合、外部記憶媒体は書換え可能な媒体が好ま
しい。外部記憶媒体として、フロッピーディスク、光磁
気ディスク、光ディスク、ハードディスク、PCカー
ド、磁気テープなどの各種リムーバブルメディアに採用
できる。
【0038】図5は、本発明のシステムを電子メールで
利用した、くじ付き電子メールの表示図である。この例
は、html形式で記述したお年玉付き年賀メールであ
り、くじ画像1を表示させている。テキスト形式の電子
メールであれば、くじ画像ファイル2を添付する。くじ
画像1は、年賀に関連したイラストを描いた広告絵柄1
bとくじ識別符号画像1aから構成される。
【0039】くじ引き者主導の無料配布は、同じ者が無
制限にくじ画像ファイルを取得する可能性がある。くじ
の内容や目的によっては、取得制限を講じる必要があ
る。この手段として、当せん者の個人情報から1つの住
所(メールアドレス)に1つの賞と限定する。また、完
全ではないが、クッキー(Cookie)やOPS(O
pen Profiling Standard)など
のユーザー識別の仕組みで制限することが可能である。
制度的制限や個人を識別できない通信情報を得て配布制
御を実施する。
【0040】主催者5は配布したくじ画像ファイルに対
し配布したことを記録する。主催者5からみて配布した
くじ画像ファイルは、主催者5が直接配布したものと配
布者6に提供したものが該当する。この記録は、配布一
覧表を作成する、ファイル名の変更、ファイルの移動や
削除で存在を消すなどで実施できる。
【0041】くじ画像ファイル2を配布後、主催者5は
くじ識別符号の構成符号の少なくとも1符号を当せん符
号とし、各賞の当せん符号を抽選して決定する。そし
て、当せん符号が存在するくじ識別符号のくじ画像ファ
イルを当せんくじ画像ファイルと記録する。記録は、各
賞ごとに領域を設定してその領域へファイルを移動す
る、ファイル属性やファイル名の変更、一覧表を作成す
るなどで実施できる。その後、インターネット等で各賞
の当せん符号(当せん番号)を発表する。
【0042】図6は当せんくじと賞品の受け渡し形態
図である。くじ引き者のくじが当せんした時、くじ引き
者が賞品を受取るまでの流れである。くじ引き者4から
主催者5に届いた当せんくじ画像ファイル3bの取り扱
いは、図3の当せんくじの認証手順図に示す方法で実施
する。当せんくじの通知方法は、当せん符号の発表の際
にくじ引き者に説明する。
【0043】(イ)の通知は、くじ引き者4が主催者5
に直接的通知する形態である。通知は、電子メールなど
の通信手段を用いる。通知内容は、主にくじ引き者へ賞
品10を届ける配送情報と当せんくじ画像ファイル3b
である。当せんくじ画像ファイル3bは配布された状態
のものを返送する。複写制限を図った電子透かしを埋め
込んだくじファイルでは、元の画像ファイルを返送す
る。主催者5はこの返送されたくじファイルを検証し、
当確であれば配送情報に基づいて賞品10を配送する。
この場合の配送情報は、氏名と住所である。賞品がアク
セス権利のパスワードやデジタルコンテンツの場合は、
インターネット上で賞品10を渡す。この場合の配送情
報は、メールアドレスである。主催者5は、この時はじ
めてくじ引き者の個人に関する情報を知る。くじにはず
れた者はこの通知をしないため、主催者5に個人に関す
る情報は知られないで終了する。
【0044】(ロ)の通知は、くじ引き者4が主催者5
に間接的通知する形態である。主催者5の間に配布者6
が存在する。くじ引き者4は配布者6に通知し、配布者
6は主催者5に検証を依頼する。配布者6は、主催者5
の検証結果により、くじ引き者4を認証する。(イ)の
通知で処理できるが、配布者6は再閲覧の効果を狙い、
この経由で処理する。通知は、(イ)と同じである。賞
品10がアクセス権利のパスワードやデジタルコンテン
ツの場合は、配布者6が賞品を渡す。主催者5は、提供
した配布用ファイル分の保存用くじ画像ファイルを配布
者6に預けて、配布者6に認証と賞品10の譲渡を任せ
ることも可能である。
【0045】(ハ)の通知も、くじ引き者4が主催者5
に間接的通知する形態である。主催者5の間に販売者9
が存在する。くじ引き者4は、当せんくじ画像ファイル
3bをフロッピーディスク等の外部記憶媒体に記録し
て、販売者9に持参する。販売者9は、主催者5が提供
した検証装置11を使用して処理する。検証装置11で
当せんくじ画像ファイル3bを読み取り、主催者5に送
信して検証依頼する。主催者5に検証結果を返送しても
らい、認証であれば販売者9はくじ引き者4に賞品10
を直接手渡す。この形態は、くじ引き者4は一切個人情
報を開示しない。賞品10がアクセス権利のパスワード
やデジタルコンテンツの場合は、検証装置11は自動販
売機様の装置で設置すればよい。
【0046】賞金や賞品の決済方法は、主催者の事業環
境から異なる。宅配業者であれば宅配で賞品を届ける決
済、チェーン販売店を持つ企業は商品券等を郵送して店
頭で賞品と交換決済、金融機関は当せん金を振込みによ
る送金決済、クレジット会社は当せん金額の返還(キャ
ッシュバック)による決済などが考えられる。既に述べ
た閲覧やダウンロードする権利のパスワードも賞品とな
る。このように、賞金や賞品及び事業環境から最も適し
た決済方法を選択採用する。本発明ではその方法は限定
しない。
【0047】配布者6が存在する配布形態では、配布後
に配布者6にくじ画像ファイルが残存する。この配布さ
れたくじが当せんした場合、双方に当せんくじ画像ファ
イルが存在し、賞品を受取ることが可能である。この場
合、双方の関係から優先権を設定できる。お年玉付き年
賀メールのように、くじ画像ファイルを添付して贈る場
合は、電子メールの受取人がくじ引き者となる。最初に
配布された配布者(友人)は、贈呈することによりくじ
引の権利を放棄する。これは双方の信頼関係により受取
側が優先権を得ることとなる。放棄とは優先権を主張し
ないことでもある。この場合、賞品の額は信頼関係の維
持を考慮して設定することが好ましい。同様に、他の配
布者6も信頼関係や利害関係により、くじ引の権利を放
棄させることは可能である。
【0048】しかし、くじ引の権利を放棄させることが
できない関係者に当せんくじ画像ファイルが渡ると、優
先権を確保できない。くじ引者は、従来の紙媒体のくじ
と同じように、当せん番号の発表まで管理する必要があ
る。配布関係者も同様に管理する必要がある。発表後
に、当せんした者が通知のために当せんファイルを送信
している時にファイルを傍受された場合は、傍受ファイ
ルより先に通知するため優先権を得ることができる。傍
受ファイルは時間的な優先権が消失して無効となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では次のよ
うな効果がある。 (イ)個人情報を開示しないでくじが成立するため、く
じ引者は気楽に安心して参加できる。これにより、不特
定多数の参加が見込め、参加者の増加による充実したく
じが企画できる。 (ロ)くじ引者から情報を得ないでくじが成立するた
め、くじの公平性を実証できる。この公平性からくじを
販売できる。また、くじの運営・管理が容易である。 (ハ)くじ画像という静的な電子媒体でくじが成立す
る。この静的な存在は、くじの販売、くじの譲渡、くじ
の添付などが可能となる。これから、くじの利用形態は
多くの実施環境に適用できる。 (ニ)くじ画像の配布時での確認、保管時の確認、発表
時の確認、通知時の確認と、くじ引者はくじ画像を見る
機会が多くなる。また、自分の操作でパソコン内でくじ
画像を取り扱う。この時、画像に広告画像が描かれてい
ると、従来のくじより広告効果は優れている。 (ホ)くじの流れは従来の紙媒体のくじとよく似ている
ため、くじシステムの周知と理解が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のくじ画像の構成図。
【図2】符号を変化させたくじ画像の構成図。
【図3】当せんくじの認証手順図。
【図4】くじ画像ファイルの配布形態図。
【図5】くじ付き電子メールの表示図。
【図6】当せんくじと賞品の受け渡し形態図。
【符号の説明】 1 くじ画像 1a くじ識別符号画像 1b 広告絵柄 2 くじ画像ファイル 3 当せんくじ画像 3a 当せんくじ識別符号画像 3b 当せんくじ画像ファイル 3c 当せん保存用くじ画像ファイル 4 くじ引き者 5 主催者 6 配布者 7 データ処理装置 7a データベース 8 外部記憶媒体 9 販売者 10 賞品 11 検証装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くじ識別符号画像を有するデジタルくじ
    画像において、くじ識別符号ごとにくじ識別符号画像以
    外の画像データを異なるデータとしたことを特徴とする
    くじ画像。
  2. 【請求項2】 くじ識別符号画像を有するデジタルくじ
    画像において、くじ識別符号ごとに異なる書体又は大き
    さ又は色で符号を描写して構成したくじ識別符号画像で
    あることを特徴とするくじ画像。
  3. 【請求項3】 くじ識別符号画像を有するデジタルくじ
    画像において、くじ識別符号ごとに異なる電子透かしを
    埋め込んだ画像であることを特徴とするくじ画像。
  4. 【請求項4】 当せんした符号で構成されたくじ識別符
    号画像を有するくじ画像のファイルを、くじ引き者は表
    示してくじ識別符号画像を目視手段で、主催者は当せん
    保存用くじ画像ファイルのデータとの照合手段で当せん
    を検証し、主催者は該両ファイルの少なくとも前記画像
    の特徴部データが一致することで当確とする判定手段を
    特徴とする電子くじシステム。
  5. 【請求項5】くじ識別符号画像を有するデジタル画像を
    くじ画像とするくじシステムで主催者は、(1)符号で
    構成された識別符号を設定してくじ画像を生成し、くじ
    画像をくじ画像ファイルにファイル化し、前記の工程を
    繰り返して異なるくじ識別符号と異なるデータ構造のく
    じ画像ファイルを生成し、各くじ画像ファイルを複製し
    て配布用くじ画像ファイルと保存用くじ画像ファイルと
    して記録保存するくじ画像ファイルの生成手段と、
    (2)配布用くじ画像ファイルをくじ引き者に配布し、
    配布したくじ画像ファイルに対し配布したことを記録す
    る配布手段と、(3)くじ識別符号の構成符号の少なく
    とも1符号を当せん符号とし、各賞の当せん符号を決定
    し、当せん符号が存在するくじ識別符号のくじ画像ファ
    イルを当せんくじ画像ファイルと記録する抽選手段と、
    (4)各賞の当せん符号を公表する発表手段と、(5)
    くじ引き者の個人識別情報と当せん符号が存在するくじ
    識別符号のくじ画像ファイルを受付ける受付手段と、
    (6)受付けたくじ画像ファイルのデータと当せん符号
    が存在するくじ識別符号の保存用くじ画像ファイルのデ
    ータを照合し、受付けたくじ画像ファイルのデータが一
    致した場合は個人識別情報に基づく者を当せん者と判定
    し、当該当せんくじ画像ファイルが1つ無効となったこ
    とを記録する認証手段と、からなる手順を特徴とする電
    子くじシステム。
  6. 【請求項6】 外部記憶媒体に請求項1又は請求項2、
    請求項3のくじ画像のファイルを記録したことを特徴と
    する電子くじ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107333A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 宝くじ券のサービスシステム
JP2008536351A (ja) * 2005-03-01 2008-09-04 ラッキー ブレイク リミテッド 視聴動機
CN105608781A (zh) * 2016-01-26 2016-05-25 杭州来彩科技有限公司 一种彩票自助售票机系统

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