JP2001229381A - 画像処理検査システムおよびその方法 - Google Patents

画像処理検査システムおよびその方法

Info

Publication number
JP2001229381A
JP2001229381A JP2000037080A JP2000037080A JP2001229381A JP 2001229381 A JP2001229381 A JP 2001229381A JP 2000037080 A JP2000037080 A JP 2000037080A JP 2000037080 A JP2000037080 A JP 2000037080A JP 2001229381 A JP2001229381 A JP 2001229381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
rgb
imaging
inspected
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000037080A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Yamane
俊樹 山根
Akira Nagaoka
暁 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000037080A priority Critical patent/JP2001229381A/ja
Publication of JP2001229381A publication Critical patent/JP2001229381A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のモノクロの2値化画像処理や濃淡画像
処理に加えて、必要な場合に検査したい色を抽出した画
像での画像処理や、カラー画像を用いた画像処理を可能
にし、安価にする。 【解決手段】 RGBの発光色のうち少なくとも1つの
発光色で被検査物体を照明する照明部11と、この照明
装置111で照明された被検査物体の撮像を行ってモノ
クロの画像を得るモノクロカメラ12と、得られた画像
を記憶するメモリ131を有し、記憶された画像を利用
して被検査物体に対する所定の測定を行うとともに、撮
像の前に、照明部11によるRGBの発光量をそれぞれ
制御信号によって制御するコントローラ13とを備え、
RGBの発光色のうち少なくとも1つの発光色で被検査
物体を照明し、撮像を行ってモノクロの画像を得、この
画像を利用して被検査物体に対する所定の測定を行い、
撮像の前に、RGBの発光量をそれぞれ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場等の生産設備
として、生産工程上の製品の良否判定検査等に使われる
画像処理検査システムおよびその方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、人の視覚に頼っていた各種の目視
検査を正確に、高速にかつ自動的に検査できるものとし
て、昨今、工場等の生産設備として画像処理検査システ
ムが数多く導入されるようになってきた。画像処理検査
システムは、例えば、図25に示すように生産ラインで
の良否検査などで用いられ、照明装置111p、照明制
御回路112p、カメラ12p、画像処理検査コントロ
ーラ(以下単にコントローラ)13p、センサ14、モ
ニタ15、シーケンサやデータ処理用のパーソナルコン
ピュータ(以下単にパソコン)16等から構成される。
【0003】画像処理検査システムの動作としては、コ
ンベア上に流れてくる製品(以下、被検査物体と呼ぶ)
をセンサ14で検知し、検知信号を検査開始のトリガ入
力としてコントローラ13pに送り、このコントローラ
13pに接続されたカメラ12pで画像を撮り込み、撮
り込んだ画像に対して位置補正、面積測定、重心位置算
出等の様々な画像処理を行ったのち、得られた各々の結
果を数値演算し、求まった値から検査の良否を判定する
論理演算を経て外部に結果を出力し、出力された結果を
用いてシーケンサで設備の動作を制御したり、パソコン
16でデータ処理を行う、といった一連の処理が一般的
である。
【0004】画像処理で検査を行う場合の検査の成否の
大きな要因は、検査しやすい画像を得ることにある。例
えば2値化画像処理で被検査物体の面積を求め、上下限
値として設定された一定範囲内に求まった面積値がなけ
れば不良とするような検査の場合は、照明如何によって
検査結果が大きく異なってしまう。そこで、従来の画像
処理検査システムの多くは、被検査物体に照明を照射し
て安定で検査しやすい画像を撮像するようにしていた。
言い換えると、安定で検査しやすい画像を得るために
は、被検査物体に適切に照明を設定する必要がある。実
際の検査では、設置される設備、装置に応じて適切な照
明を照射できるようにエンジニアが現場で照明装置の取
り付け位置、角度、照度等の決定を、経験からくるノウ
ハウで対応していた。
【0005】また、被検査物体がいろいろと変わる場
合、ある種の被検査物体では適切な照明でも、別の種で
は適切でない場合があるが、固定の照明位置、角度、照
度では対応ができないという問題もあった。
【0006】ところで、上記の画像撮像に使われるカメ
ラはモノクロカメラが多い。理由としては、まず低価格
であること、従来の検査の内容が、物体の有無、寸法、
位置の測定等が大きな割合を占めており、特にカラー画
像を使った画像処理を必要とせず、モノクロの2値化画
像処理や濃淡画像処理で実現できていた等があげられ
る。しかし、次第ではあるが、例えば被検査物体の色の
判別や、特定の色の抽出等のカラー画像を用いた検査が
出来る画像処理装置や、あるいはカラー画像表示ができ
る画像処理装置のニーズが高くなってきている。しかし
カラー画像を撮り込むためには高価なカラーカメラが必
要になり、画像処理装置全体の価格が高くなってしまう
問題があった。
【0007】この問題を解決する手段の1つとして次の
ようなやり方が考案されている。
【0008】例えばイメージスキャナでスキャンしてカ
ラー画像を得る場合、光の3原色である赤・青・緑を発
光できる照明を用意し、各色の光を順次発光させスキャ
ンしたい画像に照射し、合計3回の照射で赤・青・緑の
各画像を撮像し、それらを合成して1つのカラー画像を
得るようにしている。これと同じ原理で、光の3原色が
発光できる照明を用意して順次発光させて被検査物体に
照射し、3回撮像してそれらを合成して1つのカラー画
像としこれを画像処理することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イメー
ジスキャナと同じ原理の上記方法を常に用いると、1回
の撮像に通常の3倍の時間がかかり速度が必要な検査に
対応できない問題があった。また、カラー画像処理では
一般に計算量がモノクロの2値画像処理や濃淡画像処理
に比べて多いため、検査時間がかかるという問題もあっ
た。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、従来のモノクロの2値化画像処理や濃淡画像処
理に加えて、必要な場合に検査したい色を抽出した画像
での画像処理や、カラー画像を用いた画像処理も行える
安価な画像処理検査システムおよびその方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、モノクロの画像を得る撮像手段と、光の3原色であ
るR(赤)G(緑)B(青)の発光色のうち、少なくと
も1つの発光色で被検査物体を照明する照明手段とを設
け、この照明手段を、例えば、RGBを発光できる照明
装置とこの照明装置のRGBの発光量をそれぞれ画像処
理検査手段からの制御信号によって制御する照明制御回
路とで構成すれば、従来のモノクロの2値化画像処理や
濃淡画像処理に加えて、必要な場合に検査したい色を抽
出した画像での画像処理や、カラー画像を用いた画像処
理も行える安価な画像処理システムを実現することがで
きるようになる。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明の画像処理
検査システムは、光の3原色であるRGBの発光色のう
ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
って制御する画像処理検査手段とを備えるのである。
【0013】請求項2記載の発明の画像処理検査方法
は、光の3原色であるRGBの発光色のうち、少なくと
も1つの発光色で被検査物体を照明し、この被検査物体
の撮像を行ってモノクロの画像を得、この画像を利用し
て前記被検査物体に対する所定の測定を行い、前記撮像
の前に、前記RGBの発光量をそれぞれ制御することを
特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明の画像処理検査システ
ムは、光の3原色であるRGBの発光色のうち、少なく
とも1つの発光色で被検査物体を照明する照明手段と、
この照明手段で照明された被検査物体の撮像を行ってモ
ノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手段の撮像で
得られた画像を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された画像を利用して前記被検査物体に対する所定の
測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記照明手段に
よるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によって制御す
る画像処理検査手段とを備え、この画像処理検査手段
は、前記所定の測定にカラーの画像が必要な場合、前記
照明手段に対してRGBの各発光色で順次発光させ、そ
の発光毎に前記撮像手段の撮像を通じて3種類の画像を
得、これらを合成してカラーの画像を得る一方、前記所
定の測定にモノクロの画像が必要な場合、前記照明手段
に対してRGBの全発光色で白色光として同時に発光さ
せ、その発光の際に前記撮像手段の撮像を通じてモノク
ロの画像を得ることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明の画像処理検査システ
ムは、光の3原色であるRGBの発光色のうち、少なく
とも1つの発光色で被検査物体を照明する照明手段と、
この照明手段で照明された被検査物体の撮像を行ってモ
ノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手段の撮像で
得られた画像を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された画像を利用して前記被検査物体に対する所定の
測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記照明手段に
よるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によって制御す
る画像処理検査手段とを備え、前記被検査物体の検査対
象部をモノクロの画像で撮像したとき、その検査対象物
と背景とのコントラストを最大にすることでそれら両者
の境界の区別ができるように、前記検査対象部の色に応
じて前記照明手段によるRGBの各発光色の発光量を個
別に可変にすることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明の画像処理検査システ
ムは、光の3原色であるRGBの発光色のうち、少なく
とも1つの発光色で被検査物体を照明する照明手段と、
この照明手段で照明された被検査物体の撮像を行ってモ
ノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手段の撮像で
得られた画像を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された画像を利用して前記被検査物体に対する所定の
測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記照明手段に
よるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によって制御す
る画像処理検査手段とを備え、前記照明手段に対してR
GBの各発光色で順次発光させ、その発光毎に前記撮像
手段の撮像を通じて得られる3種類の画像を合成してカ
ラーの画像を得、このカラーの画像から前記被検査物体
の検査対象部の色を判定し、その色に応じて前記照明手
段によるRGBの各発光色の発光量を設定することを特
徴とする。
【0017】請求項6記載の発明の画像処理検査システ
ムは、光の3原色であるRGBの発光色のうち、少なく
とも1つの発光色で被検査物体を照明する照明手段と、
この照明手段で照明された被検査物体の撮像を行ってモ
ノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手段の撮像で
得られた画像を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された画像を利用して前記被検査物体に対する所定の
測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記照明手段に
よるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によって制御す
る画像処理検査手段とを備え、前記被検査物体の検査対
象部を浮き立たせるように、前記画像処理検査手段から
の制御信号によって前記照明手段の照明方向を制御する
ことを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明の画像処理検査システ
ムは、光の3原色であるRGBの発光色のうち、少なく
とも1つの発光色で被検査物体を照明する照明手段と、
この照明手段で照明された被検査物体の撮像を行ってモ
ノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手段の撮像で
得られた画像を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された画像を利用して前記被検査物体に対する所定の
測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記照明手段に
よるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によって制御す
る画像処理検査手段とを備え、前記撮像の画面の中心部
に対して周辺部の光量が減少する前記撮像手段の特性を
補正して、その画面全体の照度が均一になるように、前
記照明手段の発光量を前記画面の中心部と周辺部とで可
変にして配光することを特徴とする。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1および3
〜7のいずれかに記載の画像処理検査システムにおい
て、前記所定の測定とは前記被検査物体の面積、位置な
いし形状などの各種測定のことであることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る画像処理検査システムの構成図で、この図を参照して
以下に第1実施形態を、本発明の画像処理検査方法に係
る実施形態とともに説明する。
【0021】図1に示す画像処理検査システムは、光の
3原色であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの
発光色で被検査物体を照明する照明部11と、この照明
部11で照明された図略の被検査物体の撮像を行ってモ
ノクロの画像を得るモノクロカメラ12と、このモノク
ロカメラ12の撮像で得られた画像を記憶するメモリ1
31を内蔵し、このメモリ131に記憶された画像を利
用して被検査物体に対する所定の検査(測定)、例えば
被検査物体の面積、位置ないし形状などの各種測定を行
うとともに、撮像の前に、照明部11によるRGBの発
光量をそれぞれ照明制御信号によって制御する画像処理
検査コントローラ(以下単にコントローラ)13とを備
えているとともに、検査開始タイミングを決定するため
のセンサ14と、表示用のモニタ15と、パソコン16
と、キーボード171やマウス172などの入力部17
とを備えている。
【0022】コントローラ13には照明部11が用意さ
れ、この照明部11は、RGBの発光色で発光できる照
明装置111、およびこの照明装置111の発光を制御
するための照明制御回路112により構成されている。
照明制御回路112は、R,G,Bの発光量をそれぞれ
個別に変化させることができ、発光量は各パラメータを
設定変更することで任意に制御できるように実現されて
いる。
【0023】また、コントローラ13には、モノクロカ
メラ12、センサ14から検査開始タイミングを決定す
るトリガが入力され、モニタ15および検査結果を処理
するパソコン16が接続されている。
【0024】ユーザは撮像された画像データに対して、
座標、面積、個数、回転角度などを求める様々な基本の
画像処理を組み合わせて必要な検査を実現する。それぞ
れの基本画像処理が持っている様々なパラメータ、組み
合わせの担互関係、シーケンス(実行順序)は品種デー
タをファイルとして設定保存される。品種テータは、例
えば被検査物体の種類毎に設定しておき、実際の検査で
ロットが替わった時に検査に使用する品種データを切替
えて対応することが出来る。
【0025】生産ラインでの段取り変えで被検査物体が
変わる場合、従来の照明装置では取り付け位置が固定さ
れて発光色や発光量も制御できないため、検査に適切な
照明を照射できなくなる。
【0026】図2に色が異なる被検査物体の例を示す。
例えば図2(a)のように、白地に黒のマークが捺印さ
れている被検査物体としての部品に対して、そのマーク
の有無を検査する場合、照明部11の発光色は白色で良
いが、図2(b)のように、被検査物体が青地に赤のマ
ークが捺印されている部品である場合、白色光を照射し
てモノクロカメラ12で撮像すると、青色も赤色もモノ
クロ画像としては良く似た濃淡値になってコントラスト
が低くなるため、マークの有無の検査が困難になってし
まう。
【0027】そこで、第1実施形態では、被検査物体の
品種が変わったときに照明装置111の発光量を制御し
て、被検査物体に依らず検査に適切な画像を得るための
照明部11を用意する。
【0028】図3は照明部を用いた検査の一例を示すフ
ローチャートである。この検査の概要を説明すると、ま
ず、照明部11に対する照明制御が行われ(S10
1)、この後、モノクロカメラ12で撮像が行われ、画
像が撮り込まれる(S102)。続いて、撮り込んだ画
像を利用した画像処理がコントローラ13で行われ(S
103)、この後、後処理として、数値演算・判定(S
104)、モニタ15への結果描画(S105)および
結果出力(S106)の処理が順次実行され、その結果
出力は、図1に示すように、コントローラ13からパソ
コン16に対して行われる。
【0029】すなわち、既に述べたように、検査は、品
種データに保存されたシーケンス順に実行され、通常、
検査したい新しい画像の撮り込み(撮像)から始まる。
そこで、撮像の前に、新たに照明の発光量を制御するテ
ータを追加する。同図で検査開始時に「照明制御」の処
理を行う。「照明制御」とは、設定しようとする制御デ
ータを照明制御信号として照明制御回路112に出力す
る処理である。
【0030】図4および図5はR,G,Bの発光量をそ
れぞれ個別に変化させるための照明装置の例を示す図で
ある。但し、図4(a)および(b)は、それぞれ環状
蛍光燈を用いた場合の照明装置の外観図およびフィルタ
を外して見たその平面図である。また、図5(a)およ
び(b)は、それぞれ発光ダイオードを用いた場合の照
明装置の外観図および下から見たその模式図である。
【0031】第1実施形態では、照明部11は、R,
G,Bの発光量をそれぞれ個別に変化させることができ
るように構成される。具体的な構成としては、図4ない
し図5に示すものを挙げることができる。
【0032】例えば、図4のものは、小さな環状の白色
蛍光燈(図では環状蛍光燈)を3つ用意し、それぞれの
前面にR,G,Bの色フィルタ(図では赤フィルタ、緑
フィルタ、青フィルタ)を設置して構成される。各環状
蛍光燈を発光させるとフィルタの効果によりRGBでそ
れぞれ発光できる。但し、環状蛍光燈自体は発光が安定
するのに時間がかかるので、発光までの時間を短縮する
ために、インバータ回路を駆動に用いるなど照明制御回
路112に工夫が必要となる。
【0033】他方、図5のものは、R,G,Bの3種類
の発光ダイオード(LED)を用いて構成される。発光
ダイオードは蛍光燈に比べて発光量を自由に制御し易
く、最近では発光色が青色の発光ダイオードも実用的に
なってきたので、発光ダイオードを用いる照明が増えて
きている。図5(b)ではRGB3色の発光ダイオード
を組にして交互に環状に並べて任意の色を発光するよう
にしている。
【0034】照明制御回路112は、図6のようにコン
トローラ13から出力される照明制御信号を入力とす
る。照明制御信号とはRGBのそれぞれに対する発光量
制御データであり、例えば8ビットのデジタル値として
表現される。他に、電圧などのアナログ信号でも同様に
制御できるが、以下本実施形態ではデジタル値として扱
う。コントローラ13と照明制御回路112とは各種イ
ンターフェースで接続される(RS−232Cシリアル
インターフェース、パラレルインターフェース、イーサ
ネット等選択は任意である)。照明制御信号の制御デー
タ例として、RGBがそれぞれ128ならば、3色とも
に50%発光、RとGが0でBが255ならば青色でフ
ル発光であると定義する。照明制御回路112は、照明
制御信号に従って発光量が変化できるように発光素子
(発光ダイオード、蛍光燈など)用に設計される。
【0035】照明制御信号はコントローラ13での設定
で出力される。コントローラ13には通常、検査の制御
やパラメータの設定などのために、入力部17が用意さ
れている(図1参照)。例えば、キーボード、マウス、
トラックボール、キーパッド等である。図1では、キー
ボード171およびマウス172が図示されている。
【0036】図7はコントローラに接続されたモニタに
表示される照明制御信号の設定例を示す図である。グラ
フィカルユーザインタフェース(GUI)を用いてRG
Bがそれぞれ0〜255までスライドボリュームで無段
階に(連続的に)個別に設定できるようになっている。
さらに発光色のイメージを得るため、発光色を表現する
領域(図では発光色確認窓)がある。この領域には、例
えば上記例のようにRとGが128でBが0ならぱ黄色
で50%の色が表示される。また、検査を実行しなくて
も検査画像が撮像、表示できるように、設定されたデー
タは設定時、あるいは品種データの切替時に直ちに照明
制御信号が出力されて発光制御が反映されるように実現
する。また、図6のようにコントローラ13には最低1
つのメモリ(図では画像撮り込みメモリ)131が用意
されている。
【0037】図8は図2の被検査物体を検査するため
に、品種データを切り替えた場合の動作例の説明図であ
る。まず、この動作例の概要を説明する。図2(a)に
示した被検査物体に対する検査が開始すると(S20
0)、R=128,G=128,B=128の照明制御
信号を用いた照明制御が照明部11に対して行われ(S
201)、この後、モノクロカメラ12で撮像が行わ
れ、画像が撮り込まれる(S202)。続いて、撮り込
んだ画像を利用した画像処理がコントローラ13で行わ
れ(S203)、後処理が実行され(S204)、この
後、図2(a)に示した被検査物体に対する検査が終了
する(S205)。
【0038】続いて、品種切替が行われ(S206)、
図2(b)に示した被検査物体に対する検査が開始し
(S207)、R=0,G=0,B=128の照明制御
信号を用いた照明制御が照明部11に対して行われ(S
208)、この後、モノクロカメラ12で撮像が行わ
れ、画像が撮り込まれる(S209)。続いて、撮り込
んだ画像を利用した画像処理がコントローラ13で行わ
れ(S210)、後処理が実行され(S211)、この
後、図2(b)に示した被検査物体に対する検査が終了
する(S212)。
【0039】すなわち、図2(a)の場合には、撮像前
の照明制御信号の出力はRGBのそれぞれが128なの
で、50%の白色光が発光される。例えばパソコン16
から品種データ切替信号(図1では品種切替信号)がコ
ントローラ13に入力されると、コントローラ13は、
変更後の品種データを読み込み、直ちに新しい品種デー
タに保存されている照明制御信号のデータを読み出し
て、上述の照明制御信号を出力する。図2(b)の場合
には、RとGが0でBが255なので青色光がフル発光
する。
【0040】以上のように被検査物体毎の品種データに
照明制御のためのデータを追加する事で、被検査物体毎
に適切な照明が与えられる。あとは、得られた画像に対
して従来通りのモノクロの2値化画像処理や濃淡画像処
理を行えばよい。
【0041】また、被検査物体が変わったために照明の
照射方向を変える必要があれば、照明部を複数設置し、
品種データに全ての照明装置の発光量のデータを保存し
ておけばよい。具体的には、図9のように、コントロー
ラ13から複数の照明部11の照明制御回路112に照
明制御信号が出力され、複数の照明装置111がそれぞ
れ被検査物体毎に対して適切な明るさで発光する。
【0042】図10は本発明の第2実施形態に係る画像
処理検査システムの構成図で、この図を参照して以下に
第2実施形態を、本発明の画像処理検査方法に係る実施
形態とともに説明する。但し、説明の便宜上、図10に
示す括弧内の符号231R,231Gおよび231Bを
適宜使用する。
【0043】図10に示す画像処理検査システムは、照
明部11、モノクロカメラ12、センサ14、モニタ1
5、パソコン16および入力部17を第1実施形態と同
様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、
切替回路230および3つのメモリ231を有し、所定
の検査にカラーの画像が必要な場合、照明部11に対し
てRGBの各発光色で順次発光させ、その発光毎にモノ
クロカメラ12の撮像を通じて3種類の画像を得、これ
らを合成してカラーの画像を得る一方、所定の検査にモ
ノクロの画像が必要な場合、照明部11に対してRGB
の全発光色で白色光として同時に発光させ、その発光の
際にモノクロカメラ12の撮像を通じてモノクロの画像
を得る以外は第1実施形態とほぼ同様に動作する画像処
理検査コントローラ(以下単にコントローラ)23を備
えている。
【0044】すなわち、第2実施形態の画像処理検査シ
ステムは、メモリ(図では画像撮り込みメモリR,G,
B)231がR,G,Bのそれぞれの画像を個別に撮り
込むために3枚用意された構成をとる。また、コントロ
ーラ23には、どのメモリ231に画像を撮り込むかを
切替制御する切替回路230が用意されている。
【0045】生産ラインでの段取り変えで被検査物体が
変わる場合、従来の照明装置では取り付け位置が固定さ
れて発光色や発光量も制御できないため、検査に適切な
照明を照射できなくなる。第1実施形態と同様に、図2
(a)のように、白地に黒のマークが捺印されている部
品に対してそのマークの有無を検査する場合、照明装置
の発光色は白色で良いが、図2(b)のように、様々な
色のマークが捺印されている部品に対してそのマークの
有無を検査する場合、白色光を照射してモノクロカメラ
12で撮像すると、例えば青色も赤色もモノクロ画像と
しては良く似た濃淡値になってコントラストが低いた
め、色の区別ができず、そのままでは検査が困難であ
る。しかし、検査には高価なカラーカメラを用いずモノ
クロカメラを用いてカラー画像を得たい。
【0046】そこで、被検査物体の品種が変わったとき
に照明装置111の発光方法を制御して、被検査物体に
依らず検査に適切な画像を得るための照明部11を第1
実施形態と同様に用意する。
【0047】照明装置111の発光を制御する照明制御
信号はコントローラ23での設定で出力される。コント
ローラ23には通常、検査の制御やパラメータの設定な
どのために、入力部17が用意される。これは既に説明
した通りである。
【0048】図11にコントローラに接続されたモニタ
に表示される照明制御信号の設定例を示す。第2実施形
態では、被検査物体をモノクロで撮像するかカラーで撮
像するか何れかを選択することができる。このデータが
第1実施形態と同様に品種データに追加される。図11
では、モノクロ撮像およびカラー撮像の両チェックボッ
クスのうち、カラー撮像のチェックボックスにチェック
が入れられ、カラーで撮像する選択になっている。
【0049】図12は第2実施形態における照明部を用
いた検査例を示すフローチャートである。この検査の概
要を説明する。
【0050】モノクロ撮像のチェックボックスにチェッ
クが入れられた場合、図12(a)に示すように、R=
255,G=255,B=255の照明制御信号を用い
た照明制御が照明部11に対して行われ(S301)、
この後、モノクロカメラ12で撮像が行われ、画像が撮
り込まれる(S302)。続いて、撮り込んだ画像を利
用した画像処理がコントローラ23で行われ(S30
3)、この後、後処理として、数値演算・判定(S30
4)、モニタ15への結果描画(S305)および結果
出力(S306)の処理が順次実行される。
【0051】これに対して、カラー撮像のチェックボッ
クスにチェックが入れられた場合、図12(b)に示す
ように、R=255,G=0,B=0の照明制御信号を
用いた照明制御が照明部11に対して行われ(S40
1)、この後、モノクロカメラ12で撮像が行われ、画
像が撮り込まれて(S402)、そのデータがメモリ2
31Rに記憶される。続いて、R=0,G=255,B
=0の照明制御信号を用いた照明制御が照明部11に対
して行われ(S403)、この後、モノクロカメラ12
で撮像が行われ、画像が撮り込まれて(S404)、そ
のデータがメモリ231Gに記憶される。続いて、R=
0,G=0,B=255の照明制御信号を用いた照明制
御が照明部11に対して行われ(S405)、この後、
モノクロカメラ12で撮像が行われ、画像が撮り込まれ
て(S406)、そのデータがメモリ231Bに記憶さ
れる。この後、コントローラ23において、各メモリ2
31の画像がカラーの画像に合成され、このカラーの画
像を利用した画像処理が行われ(S407)、続いて、
後処理として、数値演算・判定(S408)、モニタ1
5への結果描画(S409)および結果出力(S41
0)の処理が順次実行される。
【0052】すなわち、検査は品種データに保存された
シーケンス順に実行される。図12(a)の場合、撮像
前の照明制御信号の出力はRGBのそれぞれが255で
あるので、照明は100%の白色光になる。この条件で
撮像すると、得られた画像テータは白色光によるモノク
ロ画像になる。この場合、発光回数の設定は1回であ
る。あとは、得られた画像に対して従来通りのモノクロ
の2値化画像処理や濃淡画像処理を行えばよい。また、
この場合、得られた画像の格納用として、3つのメモリ
231R,231G,231Bの何れを使ってもよい。
【0053】これに対して、図12(b)の場合、カラ
ーの画像を得るために合計3回の撮像を連続的に行う。
発光回数の設定は3回であり、例えば1回目はRが25
5、GとBとは0、2回目はGが255、RとBとは
0、3回目はBが255,RとGとは0に設定されてい
る。この場合、センサ14の検知信号による検査開始の
トリガ入力がコントローラ23に入ると、1回目は、赤
のフル発光の照明下で撮像し、画像を撮り込んでメモリ
231Rにそのテータを保存し、2回目は、緑のフル発
光の照明下で撮像し、画像を撮り込んで切替回路230
によってメモリ231Gにそのデータを保存し、3回目
は、緑のフル発光の照明下で撮像し、画像を撮り込んで
切替回路230によってメモリ231Bにそのデータを
保存する。3回の撮像が終了すると、得られた3枚の画
像データを合成し1枚のカラー画像データとして取り扱
う。但し、実際の撮像は、直前の照明の切替が終了して
新しい設定で安定して発光するまで、各照明装置の性能
に合わせて待つようにする。
【0054】図13は本発明の第3実施形態に係る画像
処理検査システムの構成図、図14は照明制御信号用の
RGB値を自動調整するための一例としてのフローチャ
ートで、これらの図を参照して以下に第3実施形態を、
本発明の画像処理検査方法に係る実施形態とともに説明
する。
【0055】図13に示す画像処理検査システムは、照
明部11、モノクロカメラ12、センサ14、モニタ1
5、パソコン16および入力部17を第1実施形態と同
様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、
所定の検査を行う前に、RGBの各パラメータを自動的
に変化させながら撮像を繰り返し、その撮像毎に、得ら
れた画像における検査領域と背景領域との濃淡差を求
め、最終的に、求めた濃淡差が一番大きくなるRGBの
各パラメータを求め、この求めた各パラメータを所定の
検査時の照明制御信号に利用する以外は第1実施形態と
ほぼ同様に動作する画像処理検査コントローラ(以下単
にコントローラ)33を備えている。
【0056】つまり、コントローラ33に画像データの
色判定(テスト)機能が追加されている。実際の検査を
始める前に、ユーザは、被検査物体の画像を撮り込んで
得られた画像データに対して、座標、面積、個数、回転
角度などを求める様々な基本の画像処理を設定し、品種
データを作成する。その際、検査したい被検査物体の全
体あるいは一部のモノクロの濃淡値を得るための領域
(検査領域)と、背景となる部分のモノクロの濃淡値を
得るための領域(背景領域)を設定する。
【0057】図14に示す所定の検査を行う前の色判定
では、キーボード、マウス、キーパッド等で定義された
テストボタンを押すことで、設定された品種データで正
しく検査ができるかを繰り返しテストするが、その時、
コントローラ33がRGBのそれぞれのパラメータを自
動的に変化させながら撮像を繰り返して、検査領域と背
景領域との濃淡値の差が一番大きくなる(コントラスト
が一番大きくなる)ように調整する。調整の方法は、例
えば光の波長に従ってRGBのそれぞれの値を変化させ
るようにしてもよいし、RGBを0から順番に適宜組み
合わせて変化させるようにしても良い。しかし、無条件
に行うと256×256×256という膨大な回数、繰
返しテストが必要になるので、例えばRGBのそれぞれ
を50程度毎に分けて(例:0、50、100、15
0、200、250)、この組み合わせでテストを行い
(6×6×6回)、必要ならば最大コントラストが得ら
れた組み合わせを中心に今度は例えば10程度毎に分け
て再度テストするようにして最適なRGBの組み合わせ
を求めるようにする。
【0058】得られた組み合わせは、先に設定した画像
処理に加えて品種データとして保存される。実際の検査
では、品種データとして保存されたRGB値で照明装置
111を発光させて撮像する。
【0059】最大のコントラストを得るようにすること
は検査のために安定した画像を得ることに他ならないか
ら、モノクロの2値化画像処理や濃淡画像処理を行う場
合に結果の精度が向上する。
【0060】ところで、図14の例では、まず、最大値
が0に初期化され(S501)、この後、上記の如くパ
ラメータの組合せ(例えば、0、50、100、…)を
順次切り替えて、ある値に設定されたRGBの照明制御
信号を用いた照明制御が照明部11に対して行われ(S
502)、この後、モノクロカメラ12で撮像が行わ
れ、画像がメモリ131に撮り込まれる(S503)。
続いて、撮り込んだ画像における検査領域と背景領域の
濃淡値が求められ(S504)、その濃淡値が最大値よ
りも大きいか否かの判定が行われる(S505)。大き
ければ(S505でYes)、最大値に濃淡値の差を代
入し(S506)、ステップS507に進む一方、そう
でなければ(S505でNo)、ステップS507に進
む。ステップS507に進むと、照明制御のパラメータ
の組み合わせが終了したか否かの判定が行われ(S50
7)、終了すれば(S507でYes)、テストが終了
する一方、そうでなければ(S507でNo)、ステッ
プS502に戻る。
【0061】図15は本発明の第4実施形態に係る画像
処理検査システムの構成図、図16は照明制御信号用の
RGB値を自動調整するための一例としてのフローチャ
ートで、これらの図を参照して以下に第4実施形態を、
本発明の画像処理検査方法に係る実施形態とともに説明
する。
【0062】図15に示す画像処理検査システムは、照
明部11、モノクロカメラ12、センサ14、モニタ1
5、パソコン16および入力部17を第2実施形態と同
様に備えているほか、第2実施形態との相違点として、
所定の検査を行う前に、検査領域のRGB値を求め、こ
のRGB値を利用して照明部11に対する照明制御を所
定の検査時に行う以外は第2実施形態とほぼ同様に動作
する画像処理検査コントローラ(以下単にコントロー
ラ)43を備えている。
【0063】つまり、コントローラ43に画像データの
色抽出機能および照明制御信号の設定機能(テスト)が
追加されている。検査は、品種データに保存されたシー
ケンス順に実行され、通常、検査したい新しい画像の撮
り込みから始まる。そこで撮像の前に、新たに照明の発
光量を制御するデータ(照明制御信号)を追加する。照
明制御信号はコントローラ43での設定で出力される。
このコントローラ43には、既に説明したように通常、
検査の制御やパラメータの設定などのために、入力部1
7が用意されている。実際の検査を始める前に、ユーザ
は、被検査物体の画像を撮り込んで得られた画像テータ
に対して、座標、面積、個数、回転角度などを求める様
々な基本の画像処理を設定し、品種テータを作成する。
その際、検査したい被検査物体の全体あるいは一部のモ
ノクロの濃淡値を得るための検査領域を設定する。
【0064】図16の例では、キーボード、マウス、キ
ーパッド等で定義されたテストボタンを押すことで、R
GBのそれぞれの画像を撮像して検査領域のRGB値を
求める(撮像領域が広い場合はRGB値のそれぞれの平
均値とする)。例えばまずRが255、GとBとが0
(赤のフル発光)の照明制御下で(S601)、撮像し
て画像を撮り込み(S602)、そのデータをメモリ2
31Rに格納し、検査領域のR値を求め(S603)、
次にGが255、RとBとが0(緑のフル発光)の照明
制御下で(S604)、撮像して画像を撮り込み(S6
05)、そのデータをメモリ231Gに格納し、検査領
域のG値を求め(S606)、次にBが255,RとG
とが0(青のフル発光)の照明制御下で(S607)、
撮像して画像を撮り込み(S608)、そのデータをメ
モリ231Bに格納し、検査領域のB値を求める(S6
09)。得られたRGB値を正規化して何れかの最大値
が255になるようにし(S610)、この正規化され
たRGB値は品種データとして保存される(S61
1)。そして、得られたRGB値で照明装置111を発
光させて撮像する。
【0065】上記のRGB値で発光してモノクロカメラ
12で撮像すると、検査領域は一番明るくなり、他の領
域はそれよりも暗くので、検査領域に対して最大のコン
トラストが得られる。このことは検査のために安定した
画像を得ることに他ならないから、モノクロの2値化画
像処理や濃淡画像処理を行う場合に結果の精度が向上す
る。
【0066】図17は本発明の第5実施形態に係る画像
処理検査システムの構成図、図18は図17の照明装置
の構成例を示す図で、これらの図を参照して以下に第5
実施形態を、本発明の画像処理検査方法に係る実施形態
とともに説明する。
【0067】図17に示す画像処理検査システムは、モ
ノクロカメラ12、センサ14、モニタ15、パソコン
16および入力部17を第1実施形態と同様に備えてい
るほか、第1実施形態との相違点として、被検査物体に
対する照明方向および照明角度が可変の照明部51、お
よび被検査物体の検査対象部を浮き立たせるように、照
明部51の照明制御を行う以外は第1実施形態と同様に
動作する画像処理検査コントローラ(以下単にコントロ
ーラ)53を備えている。
【0068】つまり、CCD・MOS等のモノクロカメ
ラ12、CRT・LCD等のモニタ15、キーパッド等
の入力部(操作入力装置)17、およびそれらが接続さ
れているコントローラ53があり、このコントローラ5
3には、照明制御回路112を介して、R,G,Bを発
光できる照明装置511と接続されており、照明部51
のその照明装置511に分割照明構造が採られ、コント
ローラ53に分割照明制御機能が追加されている。
【0069】照明装置511は、RGBの発光量をそれ
ぞれコントローラ53からの照明制御信号によって制御
できるとともに照射方向をコントローラ53からの照明
制御信号によって制御できるようにされている。照射方
向は多段階になるほどきめ細かな制御および検査ができ
るが、照明制御が複雑になったり記憶パターンが増大す
るため、画像処理も考慮し、照明装置511は、図18
に示すように、円周方向は縦横斜めの8方向、入射角は
深い浅いの2段階程度で、分割照明が可能となるように
赤色、緑色および青色LED(光源)により構成され
る。照射パターンは上記の組み合わせが可能であり、す
べて照射すれば拡散照明にもできる。但し、図18
(a)および(b)はそれぞれ照明装置を横から見た図
および下から見た図である。
【0070】このように画像処理検査システムを構成
し、例えば、コントローラ53から照明制御回路112
を通して照明装置511に、入射角の浅い光源のみを発
光させる照明制御信号を出力させると、照明装置511
が入射角の浅い光源で被検査物体を照明する。この場
合、被検査物体が成型品などであると、簡単な色模様の
中にひび割れや欠けが存在するときにその凹凸がはっき
り認識できる。また、画像処理上背景となっている色模
様が欠陥の認識を妨げることになるので、照明の色を変
化させることによって背景色の影響を抑えて画像を取り
込むことができる。
【0071】さらに、全周から照射した場合に欠陥が明
確に浮び上がらないときには、照射方向を一方から行い
欠陥を際だたせることもでき、背景の色模様に邪魔され
ずに欠陥のみを抽出しやすくすることが可能になる。例
えば、図20(a)に示すように、被検査物体における
円状の色模様の内部から一の方向に伸びる線状のヒビと
同じ方向で照明を行うと、照明によるそのヒビでの散乱
光の発生度合いが小さいので、図20(b)に示すよう
に、撮像で得られた画像から円状の色模様内のヒビを分
離するのは困難になる。これに対して、図20(c)に
示すように、その一の方向に伸びる線状のヒビと直交す
る方向で照明を行うと、照明によるそのヒビでの散乱光
の発生度合いが大きいので、図20(d)に示すよう
に、撮像で得られる画像に対して、色模様の影響をなく
し、ヒビの画像だけを分離して浮き立たせることができ
る。なお、図19は図20における被検査物体とモノク
ロカメラ12との位置関係を示す図である。
【0072】図21は本発明の第6実施形態に係る画像
処理検査システムの構成図、図22〜24は第6実施形
態の特徴となる光量均一化の説明図で、これらの図を参
照して以下に第6実施形態を、本発明の画像処理検査方
法に係る実施形態とともに説明する。
【0073】図21に示す画像処理検査システムは、照
明部11、モノクロカメラ12、センサ14、モニタ1
5、パソコン16および入力部17を第1実施形態と同
様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、
照明装置111の照度分布をモノクロカメラ12の画面
に対して中心から外周方向に沿って明るくするような照
明制御信号を用いて照明制御を行う以外は第1実施形態
と同様に動作する画像処理検査コントローラ(以下単に
コントローラ)63を備えている。
【0074】つまり、CCD・MOS等のモノクロカメ
ラ12、CRT・LCD等のモニタ15、キーパッド等
の入力部17、およびそれらが接続されているコントロ
ーラ63があり、このコントローラ63には、照明制御
回路112を介して、R,G,Bを発光できる照明装置
111が接続されており、コントローラ63に配光パタ
ーン照明制御機能が追加されている。
【0075】照明装置111は、RGBの発光量をそれ
ぞれコントローラ63からの制御信号によって制御でき
るとともに照度分布をモノクロカメラ12の画面中心か
ら半径方向に明るくするようにコントローラ63からの
制御信号によって制御できるようにもされている。例え
ば、照明装置111は、RGBのLEDを組にして同心
の複数の輪状に配列して構成される。
【0076】また、撮像に使用する焦点距離違いのレン
ズ(図示せず)によって周辺光量の低下度合が異なるの
で、レンズに応じた照明制御パターンを例えばコントロ
ーラ63内のメモリ(図示せず)などに記憶させてお
く。
【0077】ここで、あるレンズを撮像に使用している
とき、図22に示すように、レンズの特性上、画面周辺
にいくほど光量が低下することは避けられない。そこ
で、図23に示すように、撮像に使用するレンズごとに
周辺光量低下補正用の照明制御データをコントローラ6
3に記憶させておき、コントローラ63から撮像に使用
されるレンズに応じた照明パターンの照明制御信号を照
明装置111に送ることによって、図24に示すように
画面内を均一の受光量にすることができる。つまり、画
面周辺にいくほど光量を増加させる照明パターンの照明
制御信号を照明装置111に送ることで、画面周辺側の
光量不足分が補われて画面内の受光量が均一になるので
ある。これによって、2値化画像処理を行う際に画面周
辺が暗くなっているために欠陥と誤認識されることや、
濃淡画像処理の際に検出のS/N比が低下することが無
くなる。
【0078】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、光の3原色であるRGBの発光
色のうち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明
する照明手段と、この照明手段で照明された被検査物体
の撮像を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この
撮像手段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物
体に対する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前
に、前記照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御
信号によって制御する画像処理検査手段とを備えるの
で、従来のモノクロの2値化画像処理や濃淡画像処理に
加えて、必要な場合に検査したい色を抽出した画像での
画像処理や、カラー画像を用いた画像処理も行える安価
な画像処理システムを実現することができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、光の3原色
であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの発光色
で被検査物体を照明し、この被検査物体の撮像を行って
モノクロの画像を得、この画像を利用して前記被検査物
体に対する所定の測定を行い、前記撮像の前に、前記R
GBの発光量をそれぞれ制御するので、従来のモノクロ
の2値化画像処理や濃淡画像処理に加えて、必要な場合
に検査したい色を抽出した画像での画像処理や、カラー
画像を用いた画像処理も行える安価な画像処理システム
を実現することができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、光の3原色
であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの発光色
で被検査物体を照明する照明手段と、この照明手段で照
明された被検査物体の撮像を行ってモノクロの画像を得
る撮像手段と、この撮像手段の撮像で得られた画像を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された画像を利
用して前記被検査物体に対する所定の測定を行うととも
に、前記撮像の前に、前記照明手段によるRGBの発光
量をそれぞれ制御信号によって制御する画像処理検査手
段とを備え、この画像処理検査手段は、前記所定の測定
にカラーの画像が必要な場合、前記照明手段に対してR
GBの各発光色で順次発光させ、その発光毎に前記撮像
手段の撮像を通じて3種類の画像を得、これらを合成し
てカラーの画像を得る一方、前記所定の測定にモノクロ
の画像が必要な場合、前記照明手段に対してRGBの全
発光色で白色光として同時に発光させ、その発光の際に
前記撮像手段の撮像を通じてモノクロの画像を得るの
で、モノクロカメラで、モノクロの画像を得ることがで
きるほか、カラーの画像を得ることができる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、光の3原色
であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの発光色
で被検査物体を照明する照明手段と、この照明手段で照
明された被検査物体の撮像を行ってモノクロの画像を得
る撮像手段と、この撮像手段の撮像で得られた画像を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された画像を利
用して前記被検査物体に対する所定の測定を行うととも
に、前記撮像の前に、前記照明手段によるRGBの発光
量をそれぞれ制御信号によって制御する画像処理検査手
段とを備え、前記被検査物体の検査対象部をモノクロの
画像で撮像したとき、その検査対象物と背景とのコント
ラストを最大にすることでそれら両者の境界の区別がで
きるように、前記検査対象部の色に応じて前記照明手段
によるRGBの各発光色の発光量を個別に可変にするの
で、検査対象物と背景との区別を明確にすることができ
る。
【0082】請求項5記載の発明によれば、光の3原色
であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの発光色
で被検査物体を照明する照明手段と、この照明手段で照
明された被検査物体の撮像を行ってモノクロの画像を得
る撮像手段と、この撮像手段の撮像で得られた画像を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された画像を利
用して前記被検査物体に対する所定の測定を行うととも
に、前記撮像の前に、前記照明手段によるRGBの発光
量をそれぞれ制御信号によって制御する画像処理検査手
段とを備え、前記照明手段に対してRGBの各発光色で
順次発光させ、その発光毎に前記撮像手段の撮像を通じ
て得られる3種類の画像を合成してカラーの画像を得、
このカラーの画像から前記被検査物体の検査対象部の色
を判定し、その色に応じて前記照明手段によるRGBの
各発光色の発光量を設定するので、検査対象物と背景な
どとの区別を明確にすることができる。
【0083】請求項6記載の発明によれば、光の3原色
であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの発光色
で被検査物体を照明する照明手段と、この照明手段で照
明された被検査物体の撮像を行ってモノクロの画像を得
る撮像手段と、この撮像手段の撮像で得られた画像を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された画像を利
用して前記被検査物体に対する所定の測定を行うととも
に、前記撮像の前に、前記照明手段によるRGBの発光
量をそれぞれ制御信号によって制御する画像処理検査手
段とを備え、前記被検査物体の検査対象部を浮き立たせ
るように、前記画像処理検査手段からの制御信号によっ
て前記照明手段の照明方向を制御するので、被検査物体
の検査対象部を浮き立たせることができる。
【0084】請求項7記載の発明によれば、光の3原色
であるRGBの発光色のうち、少なくとも1つの発光色
で被検査物体を照明する照明手段と、この照明手段で照
明された被検査物体の撮像を行ってモノクロの画像を得
る撮像手段と、この撮像手段の撮像で得られた画像を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された画像を利
用して前記被検査物体に対する所定の測定を行うととも
に、前記撮像の前に、前記照明手段によるRGBの発光
量をそれぞれ制御信号によって制御する画像処理検査手
段とを備え、前記撮像の画面の中心部に対して周辺部の
光量が減少する前記撮像手段の特性を補正して、その画
面全体の照度が均一になるように、前記照明手段の発光
量を前記画面の中心部と周辺部とで可変にして配光する
ので、画面全体の照度を均一にすることができる。
【0085】請求項8記載の発明によれば、請求項1お
よび3〜7のいずれかに記載の画像処理検査システムに
おいて、前記所定の測定とは前記被検査物体の面積、位
置ないし形状などの各種測定のことであり、この場合
も、従来のモノクロの2値化画像処理や濃淡画像処理に
加えて、必要な場合に検査したい色を抽出した画像での
画像処理や、カラー画像を用いた画像処理も行える安価
な画像処理システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像処理検査シス
テムの構成図である。
【図2】色が異なる被検査物体の例を示す図である。
【図3】照明部を用いた検査の一例を示すフローチャー
トである。
【図4】R,G,Bの発光量をそれぞれ個別に変化させ
るための照明装置の例を示す図である。
【図5】R,G,Bの発光量をそれぞれ個別に変化させ
るための照明装置の例を示す図である。
【図6】照明制御回路の動作の様子を示す図である。
【図7】コントローラに接続されたモニタに表示される
照明制御信号の設定例を示す図である。
【図8】図2の被検査物体を検査するために、品種デー
タを切り替えた場合の動作例の説明図である。
【図9】照明部を複数設置した場合の構成例を示す図で
ある。
【図10】本発明の第2実施形態に係る画像処理検査シ
ステムの構成図である。
【図11】コントローラに接続されたモニタに表示され
る照明制御信号の設定例を示す図である。
【図12】第2実施形態における照明部を用いた検査例
を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3実施形態に係る画像処理検査シ
ステムの構成図である。
【図14】照明制御信号用のRGB値を自動調整するた
めの一例としてのフローチャートである。
【図15】本発明の第4実施形態に係る画像処理検査シ
ステムの構成図である。
【図16】照明制御信号用のRGB値を自動調整するた
めの一例としてのフローチャートである。
【図17】本発明の第5実施形態に係る画像処理検査シ
ステムの構成図である。
【図18】図17の照明装置の構成例を示す図である。
【図19】被検査物体とモノクロカメラとの位置関係を
示す図である。
【図20】照明の方向によって、撮像で得られるモノク
ロの画像の変化の様子を示す図である。
【図21】本発明の第6実施形態に係る画像処理検査シ
ステムの構成図である。
【図22】第6実施形態の特徴となる光量均一化の説明
図である。
【図23】第6実施形態の特徴となる光量均一化の説明
図である。
【図24】第6実施形態の特徴となる光量均一化の説明
図である。
【図25】従来の画像処理検査システムを示す図であ
る。
【符号の説明】 11,51 照明部 12 モノクロカメラ 13,23,33,43,53,63 画像処理検査コ
ントローラ(コントローラ) 14 センサ 15 モニタ 16 パーソナルコンピュータ(パソコン) 17 入力部 111,511 照明装置 112 照明制御回路 131,231 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 H04N 7/18 B 5C079 G09F 9/00 352 G06F 15/62 405A 5G435 H04N 1/48 15/64 325G 7/18 H04N 1/46 A Fターム(参考) 2G020 AA08 DA12 DA22 DA52 2G051 AA31 AB03 BA01 BA08 BB01 BC01 CA04 CB01 CC07 EA11 EA14 EA16 EA17 ED23 5B047 AA11 AB02 AB04 BB06 BC11 CA19 CB18 5B057 AA01 BA02 BA11 BA25 CH11 DA03 DB02 DB05 DB09 DC04 DC09 DC22 DC25 5C054 AA01 CA04 CB01 EA01 FB01 FC03 FC05 FE05 GA04 GB15 GC01 HA03 5C079 HA11 HA15 HA17 HB01 JA17 JA27 LA31 LA40 MA02 NA11 NA25 5G435 AA17 CC09 CC12 KK05 KK10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
    明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
    を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
    段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
    する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
    照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
    って制御する画像処理検査手段とを備える画像処理検査
    システム。
  2. 【請求項2】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明し、こ
    の被検査物体の撮像を行ってモノクロの画像を得、この
    画像を利用して前記被検査物体に対する所定の測定を行
    い、前記撮像の前に、前記RGBの発光量をそれぞれ制
    御する画像処理検査方法。
  3. 【請求項3】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
    明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
    を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
    段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
    する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
    照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
    って制御する画像処理検査手段とを備え、 この画像処理検査手段は、前記所定の測定にカラーの画
    像が必要な場合、前記照明手段に対してRGBの各発光
    色で順次発光させ、その発光毎に前記撮像手段の撮像を
    通じて3種類の画像を得、これらを合成してカラーの画
    像を得る一方、前記所定の測定にモノクロの画像が必要
    な場合、前記照明手段に対してRGBの全発光色で白色
    光として同時に発光させ、その発光の際に前記撮像手段
    の撮像を通じてモノクロの画像を得る画像処理検査シス
    テム。
  4. 【請求項4】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
    明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
    を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
    段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
    する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
    照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
    って制御する画像処理検査手段とを備え、 前記被検査物体の検査対象部をモノクロの画像で撮像し
    たとき、その検査対象物と背景とのコントラストを最大
    にすることでそれら両者の境界の区別ができるように、
    前記検査対象部の色に応じて前記照明手段によるRGB
    の各発光色の発光量を個別に可変にする画像処理検査シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
    明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
    を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
    段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
    する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
    照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
    って制御する画像処理検査手段とを備え、 前記照明手段に対してRGBの各発光色で順次発光さ
    せ、その発光毎に前記撮像手段の撮像を通じて得られる
    3種類の画像を合成してカラーの画像を得、このカラー
    の画像から前記被検査物体の検査対象部の色を判定し、
    その色に応じて前記照明手段によるRGBの各発光色の
    発光量を設定する画像処理検査システム。
  6. 【請求項6】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
    明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
    を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
    段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
    する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
    照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
    って制御する画像処理検査手段とを備え、 前記被検査物体の検査対象部を浮き立たせるように、前
    記画像処理検査手段からの制御信号によって前記照明手
    段の照明方向を制御する画像処理検査システム。
  7. 【請求項7】 光の3原色であるRGBの発光色のう
    ち、少なくとも1つの発光色で被検査物体を照明する照
    明手段と、この照明手段で照明された被検査物体の撮像
    を行ってモノクロの画像を得る撮像手段と、この撮像手
    段の撮像で得られた画像を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された画像を利用して前記被検査物体に対
    する所定の測定を行うとともに、前記撮像の前に、前記
    照明手段によるRGBの発光量をそれぞれ制御信号によ
    って制御する画像処理検査手段とを備え、 前記撮像の画面の中心部に対して周辺部の光量が減少す
    る前記撮像手段の特性を補正して、その画面全体の照度
    が均一になるように、前記照明手段の発光量を前記画面
    の中心部と周辺部とで可変にして配光する画像処理検査
    システム。
  8. 【請求項8】 前記所定の測定とは前記被検査物体の面
    積、位置ないし形状などの各種測定のことである請求項
    1および3〜7のいずれかに記載の画像処理検査システ
    ム。
JP2000037080A 2000-02-15 2000-02-15 画像処理検査システムおよびその方法 Withdrawn JP2001229381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000037080A JP2001229381A (ja) 2000-02-15 2000-02-15 画像処理検査システムおよびその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000037080A JP2001229381A (ja) 2000-02-15 2000-02-15 画像処理検査システムおよびその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001229381A true JP2001229381A (ja) 2001-08-24

Family

ID=18561021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000037080A Withdrawn JP2001229381A (ja) 2000-02-15 2000-02-15 画像処理検査システムおよびその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001229381A (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275955A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 National Institute Of Information & Communication Technology 光学特性測定装置及び画像処理システム
JP2006313146A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Omron Corp 欠陥検査方法およびその方法を用いた欠陥検査装置
JP2007170838A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Ryusyo Industrial Co Ltd 外観検査装置
JP2008058978A (ja) * 2007-09-18 2008-03-13 Casio Comput Co Ltd 閃光機能付撮像装置及び撮像装置の発光制御方法
JP2010054342A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 National Agriculture & Food Research Organization イチゴ品質測定方法及びイチゴ品質測定装置
JP2010190786A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Takeda Chem Ind Ltd 固形製剤の印字検査方法及び装置
JP2011099726A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Fujitsu Ltd 表面欠陥検査装置及び表面欠陥検査方法
JP2012512401A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) たばこの製造及び/又は包装の最に検査すべき対象の検査を行う方法および装置
JP2012173264A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Nikka Whisky Distilling Co Ltd 物品の欠陥検査装置、及び、物品の欠陥検査方法
WO2013062345A1 (ko) * 2011-10-28 2013-05-02 한국생산기술연구원 비전시스템의 이미지 품질 향상을 위한 컬러조명 제어방법
JP2014516161A (ja) * 2011-06-10 2014-07-07 カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 空瓶の検査
KR101418772B1 (ko) 2013-02-12 2014-07-11 한국생산기술연구원 비전시스템의 컬러조명 제어방법
KR101497920B1 (ko) * 2013-11-15 2015-03-03 한국생산기술연구원 최급경사 알고리즘을 이용한 비전시스템의 컬러 조명 제어방법
ITMI20131580A1 (it) * 2013-09-25 2015-03-26 Parvis Systems And Services Srl Apparato per l'acquisizione di immagini multispettrali di fogli stampati.
JP2015232480A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社キーエンス 検査装置
JP2018189560A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 株式会社キーエンス 画像検査装置
JP2018189559A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 株式会社キーエンス 画像検査装置
JP2019035606A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 オムロン株式会社 設定支援装置、画像処理システムおよび設定支援プログラム
JP2019035609A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 オムロン株式会社 画像処理システム、設定支援装置および設定支援プログラム
JP2019148438A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 オムロン株式会社 画像処理システムおよび設定方法
CN114128417A (zh) * 2019-07-26 2022-03-01 株式会社富士 对基板作业系统

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275955A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 National Institute Of Information & Communication Technology 光学特性測定装置及び画像処理システム
JP2006313146A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Omron Corp 欠陥検査方法およびその方法を用いた欠陥検査装置
JP2007170838A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Ryusyo Industrial Co Ltd 外観検査装置
JP2008058978A (ja) * 2007-09-18 2008-03-13 Casio Comput Co Ltd 閃光機能付撮像装置及び撮像装置の発光制御方法
JP2010054342A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 National Agriculture & Food Research Organization イチゴ品質測定方法及びイチゴ品質測定装置
JP2012512401A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) たばこの製造及び/又は包装の最に検査すべき対象の検査を行う方法および装置
JP2010190786A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Takeda Chem Ind Ltd 固形製剤の印字検査方法及び装置
JP2011099726A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Fujitsu Ltd 表面欠陥検査装置及び表面欠陥検査方法
JP2012173264A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Nikka Whisky Distilling Co Ltd 物品の欠陥検査装置、及び、物品の欠陥検査方法
JP2014516161A (ja) * 2011-06-10 2014-07-07 カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 空瓶の検査
WO2013062345A1 (ko) * 2011-10-28 2013-05-02 한국생산기술연구원 비전시스템의 이미지 품질 향상을 위한 컬러조명 제어방법
KR101284268B1 (ko) * 2011-10-28 2013-07-08 한국생산기술연구원 비전시스템의 이미지 품질 향상을 위한 컬러조명 제어방법
US9654746B2 (en) 2011-10-28 2017-05-16 Korea Institute Of Industrial Technology Colour lighting control method for improving image quality in a vision system
DE112012004493B4 (de) * 2011-10-28 2020-10-08 Korea Institute Of Industrial Technology Steuerungsverfahren für die Farbbeleuchtung zur Verbesserung der Bildqualität in einembildgebenden System
KR101418772B1 (ko) 2013-02-12 2014-07-11 한국생산기술연구원 비전시스템의 컬러조명 제어방법
DE102013107687B4 (de) 2013-02-12 2022-06-30 Korea Institute Of Industrial Technology Verfahren zur Steuerung einer Farbbeleuchtung in einem bildgebenden System
ITMI20131580A1 (it) * 2013-09-25 2015-03-26 Parvis Systems And Services Srl Apparato per l'acquisizione di immagini multispettrali di fogli stampati.
EP2854388A1 (en) * 2013-09-25 2015-04-01 Parvis Systems and Services S.P.A. Apparatus for acquiring multispectral images of printed sheets
KR101497920B1 (ko) * 2013-11-15 2015-03-03 한국생산기술연구원 최급경사 알고리즘을 이용한 비전시스템의 컬러 조명 제어방법
JP2015232480A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社キーエンス 検査装置
JP2018189560A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 株式会社キーエンス 画像検査装置
JP2018189559A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 株式会社キーエンス 画像検査装置
JP2019035606A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 オムロン株式会社 設定支援装置、画像処理システムおよび設定支援プログラム
JP2019035609A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 オムロン株式会社 画像処理システム、設定支援装置および設定支援プログラム
JP2019148438A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 オムロン株式会社 画像処理システムおよび設定方法
JP7010057B2 (ja) 2018-02-26 2022-01-26 オムロン株式会社 画像処理システムおよび設定方法
CN114128417A (zh) * 2019-07-26 2022-03-01 株式会社富士 对基板作业系统
CN114128417B (zh) * 2019-07-26 2024-03-12 株式会社富士 对基板作业系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001229381A (ja) 画像処理検査システムおよびその方法
TW583389B (en) A surface conduction examination method and a substrate examination device
US5166985A (en) Method and apparatus for inspecting surface pattern of object
KR100777547B1 (ko) 결함 검사 방법 및 그 방법을 이용한 결함 검사 장치
US7505149B2 (en) Apparatus for surface inspection and method and apparatus for inspecting substrate
CN106248681A (zh) 基于机器视觉的立体对象多类缺陷检测装置及方法
JP6348289B2 (ja) 検査装置および検査方法
JP2009128345A (ja) 物体認識方法およびこの方法を用いた基板外観検査装置
US8837809B2 (en) Method for detecting a bridge connecting failure
CN108184286A (zh) 灯具的控制方法和控制系统以及电子设备
CN113514480A (zh) Led芯片的检测方法、装置、系统及终端设备
US10533952B2 (en) Method of inspecting a terminal of a component mounted on a substrate and substrate inspection apparatus
CN108235831A (zh) 灯具的控制方法和控制系统以及电子设备
JP4184511B2 (ja) 金属試料表面の欠陥検査方法及び装置
JP3599023B2 (ja) はんだ検査方法およびこの方法を用いた基板検査装置
JP7342616B2 (ja) 画像処理システム、設定方法およびプログラム
JP6860098B1 (ja) 画像検査装置および画像検査プログラム、照明設定装置
CN109975299B (zh) 发光源检测系统与方法
JP2020193867A (ja) 画像処理装置、制御方法、制御プログラムおよびコンピュータで読み取り可能な記録媒体
JPH10187928A (ja) 画像処理用カラー照明装置と被測定物検出装置
JP2003216930A (ja) 変色検査方法及び変色検査装置
KR102428871B1 (ko) 로봇을 이용한 비전검사장치
JPS62194444A (ja) 部品実装基板検査装置
US11729512B2 (en) Image capturing device captures an object in an illumination environment appropriate for individual identification and object collation
JP7247032B2 (ja) 検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501