JP2001229205A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001229205A
JP2001229205A JP2000373419A JP2000373419A JP2001229205A JP 2001229205 A JP2001229205 A JP 2001229205A JP 2000373419 A JP2000373419 A JP 2000373419A JP 2000373419 A JP2000373419 A JP 2000373419A JP 2001229205 A JP2001229205 A JP 2001229205A
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JP2000373419A
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Kentaro Kitahata
謙太郎 北畠
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MEDIA FIVE KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 情報を利用しやすい態様で記憶する情報処理
装置を提供する。 【解決手段】 第一のデータと、第二のデータと、当該
第一のデータと第二のデータとの関連を示す関連情報と
を記憶する記憶手段と、当該関連情報に基いて第一及び
/又は第二のデータのデータ処理を行うデータ処理手段
とを有する情報処理装置。関連情報はこれら第一及び第
二のデータの関連を示すものであり、一般化と具体化、
上位概念と下位概念、応答、類似、対立などが挙げられ
る。より具体的には、例えば、第一及び第二のデータが
ビジネスデータである場合、ビジネス上の課題とその原
因を示す関連情報や、課題とその解決策を示す関連情報
などを挙げることができ、第一及び第二のデータがニュ
ースデータである場合、互いに関連するニュースを示す
関連情報などを挙げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータなど
の情報処理装置に関し、より詳しくは情報整理技術に係
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどに代表される情報処理
技術やインタネットなどに代表される情報通信技術など
の進歩に伴い、組織や家庭の中にコンピュータが広く浸
透し、さらにそれらが通信機能を備え互いにネットワー
クを構成するようになり、様々な情報に容易にアクセス
可能な状況となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アクセス可能
な情報量が増加する一方、それを効果的に利用するのは
困難である。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、情報を利用しやすい態様で
記憶する情報処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、第
一のデータと、第二のデータと、当該第一のデータと第
二のデータとの関連を示す関連情報とを記憶する記憶手
段と、当該関連情報に基いて第一及び/又は第二のデー
タのデータ処理を行うデータ処理手段とを有する情報処
理装置である。
【0006】図1は、この発明を説明するものである。
この第一及び第二のデータの内容は概念、対象、事象、
行為、状態、主張など、どのようなものでもよく例え
ば、ビジネスデータ、会話データ、学習データ、ニュー
スデータなどが挙げられる。また第一及び第二のデータ
のデータ形式はテキスト、静止画像、動画像、音声、こ
れらの複合などどのようなものでもよい。
【0007】関連情報はこれら第一及び第二のデータの
関連を示すものであり、一般化と具体化、上位概念と下
位概念、応答、類似、対立などが挙げられる。より具体
的には、例えば、第一及び第二のデータがビジネスデー
タである場合、ビジネス上の課題とその原因を示す関連
情報や、課題とその解決策を示す関連情報などを挙げる
ことができ、第一及び第二のデータが会話データである
場合、会話の上での質問とその返答を示す関連情報など
を挙げることができ、第一及び第二のデータが学習デー
タである場合、学習の上での設問とその回答などを示す
関連情報を挙げることができ、第一及び第二のデータが
ニュースデータである場合、互いに関連するニュースを
示す関連情報などを挙げることができる。
【0008】第一のデータと第二のデータとは、一対一
に対応するものでも、一対多数に対応するものでもよ
い。
【0009】図2は、一の第一のデータに対して多数の
第二のデータが対応する態様を説明するものである。図
2(a)は、一の第一のデータに対応する複数の第二の
データ(1、2、3)がそれぞれ異なる関係にある態様
を示しており、第一のデータと各第二のデータとの関係
はそれぞれ異なる関連情報A〜Cで示される。
【0010】一例として、これら第一及び第二のデータ
が会話文データである場合、第一のデータ「遊園地に行
こうか」に対して、第二のデータ(1)として「うん、
行こう。」が、第二のデータ(2)として「いや、行き
たくない。」が、第二のデータ(3)として「どうしよ
うかなぁ。」がそれぞれ記憶されており、関連情報Aは
提案とその肯定を、関連情報Bは提案とその否定を、関
連情報Cは提案とその保留を示すものとして記憶され
る。この他にも、関連情報として、所謂5W1H(who,
what,where,when,why,how)などを挙げることができ
る。
【0011】他の例として、これら第一及び第二のデー
タがビジネスデータである場合、第一のデータ「人員削
減」に対して、第二のデータ(1)として「人件費の減
少」が、第二のデータ(2)として「ノウハウの流出」
が、第二のデータ(3)として「困難」がそれぞれ記憶
されており、関連情報Aは計画とそのメリットを、関連
情報Bは計画とそのデメリットを、関連情報Cは計画と
その実現容易性を示すものとして記憶される。
【0012】さらに他の例として、これら第一及び第二
のデータが知識データである場合、第一のデータ「みか
ん」に対して、第二のデータ(1)として「オレンジ」
が、第二のデータ(2)として「果物」が、第二のデー
タ(3)として「和歌山」がそれぞれ記憶されており、
関連情報Aは対象とその類似概念を、関連情報Bは対象
とその上位概念を、関連情報Cは対象とその代表産地を
示すものとして記憶される。
【0013】一方、図2(b)は、一の第一のデータに
対応する複数の第二のデータ(1、2、3)がそれぞれ
同一の関係にある態様を示しており、第一のデータと各
第二のデータとの関係はそれぞれ同一の関連情報Aで示
される。
【0014】一例として、これら第一及び第二のデータ
が会話文データである場合、第一のデータ「遊園地に行
こうか」に対して、第二のデータ(1)として「うん、
行こう。」が、第二のデータ(2)として「すごく行き
たい。」が、第二のデータ(3)として「まあ、行って
もいいよ。」がそれぞれ記憶されており、(同一の)関
連情報Aは提案とその肯定を示すものとして記憶され
る。
【0015】他の例として、これら第一及び第二のデー
タがビジネスデータである場合、第一のデータ「人員削
減」に対して、第二のデータ(1)として「人件費の減
少」が、第二のデータ(2)として「(単位労働者当た
りの)生産性の向上」が、第二のデータ(3)として
「従業員の危機意識の高揚」がそれぞれ記憶されてお
り、(同一の)関連情報Aは計画とそのメリットを示す
ものとして記憶される。
【0016】さらに他の例として、これら第一及び第二
のデータが知識データである場合、第一のデータ「みか
ん」に対して、第二のデータ(1)として「オレンジ」
が、第二のデータ(2)として「いよかん」が、第二の
データ(3)として「すだち」がそれぞれ記憶されてお
り、(同一の)関連情報Aは対象とその類似概念を示す
ものとして記憶される。
【0017】なお、複数の第二のデータの内、一部が同
一の関連情報を記憶しており、残りの一部がそれぞれ異
なる関連情報を記憶しているものでもよい。
【0018】また、関連情報の定義の仕方は任意であ
る。例えば、先の例において、第一のデータ「遊園地に
行こうか」に対して、第二のデータ(1)として「う
ん、行こう。」が、第二のデータ(2)として「すごく
行きたい。」が、第二のデータ(3)として「まあ、行
ってもいいよ。」がそれぞれ記憶されており、関連情報
Aは提案とその通常の肯定を、関連情報Bは提案とその
積極的な肯定を、関連情報Cは提案とその消極的な肯定
を示すものとして記憶することもできる。
【0019】さらに、関連情報は単に第一のデータと第
二のデータとの関連を示すのみならず、その関連程度
(確信度)を示すこともできる。例えば、先の例におい
て、第一のデータ「みかん」に対して、第二のデータ
(1)として「オレンジ」が、第二のデータ(2)とし
て「いよかん」が、第二のデータ(3)として「すだ
ち」がそれぞれ記憶されており、「みかん」と「オレン
ジ」との類似程度が低く、「みかん」と「いよかん」と
の類似程度が高く、「みかん」と「すだち」との類似程
度が通常である場合には、第一のデータと第二のデータ
(1)との関連は関連情報A(0.2)と、第一のデー
タと第二のデータ(2)との関連は関連情報A(0.
8)と、第一のデータと第二のデータ(3)との関連は
関連情報A(0.5)として示すことができる。
【0020】また、第一のデータと第二のデータとは相
対的なものである。すなわち、複数のデータ(1)〜
(3)が図3に示すようなリスト状の関係を有している
場合、図4に示すようなリング状の関係を有している場
合、図5に示すような階層的なツリー状の関係を有して
いる場合、いずれの場合においてもあるデータを第一の
データ(又は第二のデータ)、そのデータと関連する他
のデータを第二のデータ(又は第一のデータ)とするこ
とができる。さらに、図52に示すように、三次元的な
データとして表現することもできる。例えば、X軸に第
一のデータと第二のデータを、Y軸にその属性情報を、
Z軸にページを表現したり(静的データベース)、X軸
に第一のデータと第二のデータを、Y軸にその属性情報
を、Z軸に手順・履歴を表現したり(動的的データベー
ス)することもできる。
【0021】また、第一のデータと第二のデータと関係
ばかりではなく、各データの属性を示す属性情報を記憶
しておき、上記データ処理手段はその属性情報に基づい
てデータの処理を行なうものであってもよい。
【0022】また、これらのデータを追加することがで
きれば好ましい。この点に鑑みて、ユーザがデータを入
力する入力手段と、入力手段により入力されたデータに
他のデータとの関連を示す関連情報及び/又はそのデー
タの属性を示す属性情報を付加する付加手段とを有する
とともに、上記記憶手段には、そのデータが第一のデー
タ又は第二のデータとして追加記憶される情報処理装置
であってもよい。
【0023】また、データを追加する際にユーザが直接
入力するのではなく、既存のデータを利用することがで
きればさらに好ましい。この点に鑑みて、任意の記録媒
体に記憶されたデータを表示する表示手段と、表示手段
により表示されたデータのうち、ユーザの指定する一部
又は全部に他のデータとの関連を示す関連情報及び/又
はそのデータの属性を示す属性情報を付加する付加手段
とを有するとともに、上記記憶手段には、そのデータが
第一のデータ又は第二のデータとして追加記憶される情
報処理装置であってもよい。
【0024】さらに、データを追加した場合にそのデー
タの出所(入力者)を特定することができれば好まし
い。この点に鑑みて、上記付加手段は、そのデータを追
加したユーザを識別する識別子を属性情報として付加す
る情報処理装置であってもよい。
【0025】さて、このような情報処理装置を各種ビジ
ネス業務におけるナレッジマネジメントに使用する場合
には、次のような構成をとることができる。
【0026】すなわち、上記記憶手段には、上記第一の
データとして課題を、上記第二のデータとしてその課題
の解決策を、上記関連情報として課題とその解決策との
関連が記憶され、上記データ処理手段は、ユーザが指定
する課題に対する解決策を表示する機能を備えるものと
することができる。情報処理装置をこのように構成する
ことにより、課題解決のための知識の整理、知識の共有
などを容易に図ることができる。
【0027】さらに、上記記憶手段には、上記第一のデ
ータに対してその課題の分類及び/又は重要度を示す属
性情報が記憶されおり、上記データ処理手段は、ユーザ
が指定する分類及び/又は重要度に適合する課題を表示
する機能を備えるものとすることもできる。また、上記
記憶手段には、上記第二のデータに対してその解決策の
分類、重要度、リスクの少なくとも一を示す属性情報が
記憶されており、上記データ処理手段は、ユーザが指定
する分類、重要度、リスクに適合する解決策を表示する
機能を備えるものとすることもできる。情報処理装置を
このように構成することにより、より効率的に課題解決
のための知識の整理、知識の共有などを図ることができ
る。
【0028】また本発明は、ユーザの指示に従って第一
及び/又は第二のデータを操作する操作手段を有し、上
記記憶手段には、当該操作手段による第一及び/又は第
二のデータの操作の履歴を示す操作履歴情報が記憶さ
れ、上記データ処理手段は当該操作履歴情報に基づいて
第一及び/又は第二のデータのデータ処理を行うもので
もある。ここで操作の種類としては、複数のデータの中
から単一のデータを選択するもの、複数のデータを選択
するもの、優先度を付すものなどがある。
【0029】また、上記操作手段は、ユーザの指示に従
って第一又は第二のデータを順に参照する機能を備え、
上記操作履歴情報には、各データが参照された順序を示
す参照順序情報が含まれ、上記データ処理手段は、当該
参照順序情報に基づいて過去の参照順序を再現する再現
機能を有するものでもよい。また、上記操作履歴情報に
は、一連のデータ参照を行ったユーザを識別する識別情
報が含まれ、上記データ処理手段は、当該識別情報に基
づいて過去の特定ユーザの参照順序を再現する特定再現
機能を有するものでもよい。
【0030】また、上記操作履歴情報には、一連のデー
タ参照の評価を示す評価情報が含まれ、前記データ処理
手段は、当該評価情報に基づいて過去の高評価の参照順
序及び/又は低評価の参照順序をユーザに再現する評価
別再現機能を有するものでもよい。さらに、上記操作履
歴情報には、一連のデータ参照の評価を示す評価情報が
含まれ、前記データ処理手段は、ユーザが第一又は第二
のデータを操作する際に当該評価情報に基づいて推薦す
る操作及び/又は推薦しない操作をユーザに表示する操
作ガイド機能を有するものでもよい。
【0031】また本発明は、上記記憶手段には、少なく
とも(第一のデータとして)キーワードを予め記憶する
と共に、上記データ処理手段は、与えられる第一テキス
ト中に含まれる各キーワードを空欄部分として第二テキ
ストを作成する穴埋問題作成機能を有するものでもあ
る。なお、与えられる第一テキストは、電子文章であれ
ば、テキスト形式、ワード形式等、その形式を問わな
い。また、それは任意の記録媒体に記録されているもの
でもよく、情報通信ネットワークを介して得られるもの
でもよい。
【0032】また、上記データ処理手段は、ユーザが穴
埋問題の回答として上記第二テキストの空欄部分に入力
する文字列と上記記憶手段に予め記憶されるキーワード
とを比較することにより当該回答の正否を判断する採点
機能を有するものでもよい。また、上記記憶手段には、
ユーザが入力した回答の正答率を示す入力正答率情報が
記憶されると共に、上記データ処理手段は、当該入力正
答率情報に基づいてユーザが苦手とするキーワードを選
択肢とする選択問題を作成する選択問題作成機能を有す
るものでもよい。
【0033】また、上記記憶手段には、ユーザが選択し
た回答の正答率を示す選択正答率情報が記憶されると共
に、上記データ処理手段は、当該選択正答率情報に基づ
いて選択肢の数を変更する選択肢数変更機能を有するも
のでもよい。また、上記記憶手段には、複数の問題が記
憶されると共に、上記データ処理手段は、複数の問題の
中から各キーワードを含む問題を選択する問題選択機能
を有するものでもよい。また、上記記憶手段には、複数
の問題が記憶されると共に、上記データ処理手段は、当
該複数の問題の中から前記正答率情報に基づいてユーザ
が誤ったキーワードを含む問題を選択する苦手問題選択
機能を有するものでもよい。
【0034】
【発明の実施による形態】以下、実施例1、実施例2に
基づいて本発明の実施による形態を詳細に説明する。
【0035】
【実施例1】本発明の実施例1に係るナレッジマネジメ
ント用情報処理システムは、コンピュータソフトウェア
のユーザーサポート業務に適用されるものである。この
ユーザーサポート業務とは、一般に、コンピュータソフ
トウェアの販売者又はその販売者からの委託を受けた者
が行なう役務であり、そのコンピュータソフトウェアの
不具合に関する購入者からの問い合わせに応対する業務
である。
【0036】以下、ユーザーサポート業務に適用される
本ナレッジマネジメント用情報処理システムについて、
そのシステムの構成、その構成中のデータ構造、システ
ムの操作に大別し、適宜図面等を参照しながら説明す
る。
【0037】◎システム構成 図7は、本実施形態に係るナレッジマネジメント用情報
処理システムの全体構成を示すものである。同図に示す
ように、このシステムは複数のコンピュータにより構成
され、そのうちの一のコンピュータSは他のコンピュー
タに対して各種のサービスを提供するサーバであり、他
のコンピュータC1、C2はサーバに対して各種のサービ
スの提供を要求するクライアントである。これらのサー
バと各クライアントとは、イントラネットにより互いに
通信可能に接続されている。なお、同図では簡単のため
クライアント数を2台のみ記載しているが、実際にはこ
れよりも多くのクライアント端末を有する。また、サー
バと各クライアントとの通信には、TCP/IPプロコ
トルのみならず、他のプロコトルを使用するものでもよ
い。
【0038】○各コンピュータのハードウェア構成 図8は、図7に示したナレッジマネジメント用情報処理
システムを構成するコンピュータの構成をより詳細に示
すものである。このコンピュータは、パーソナルコンピ
ュータ(PC)本体と、出力装置としてディスプレイ装置
22、プリンタ装置51、及びオーディオスピーカ5
2、入力装置としてキーボード61及びマウス62とか
ら成っている。
【0039】図9は、図8に示したコンピュータを機能
ブロック図を用いて説明するものである。すなわち、PC
本体1内には、プログラム領域と作業領域を有する主記
憶装置11と、各種の演算制御を行うCPU10と、プロ
グラム、データ等が格納される磁気ディスク装置13
と、CD−ROM及びCD−ROMドライブ12と、通信回線を介
したデータの送受信を可能とする通信制御装置14と、
ディスプレイ装置22、プリンタ装置51、オーディオ
スピーカ52、キーボード61、マウス62といった各
種の入出力装置を制御するI/O制御回路15からなり、
それぞれはシステムバス16により相互に接続されてい
る。
【0040】なお、本実施態様ではこのようなパーソナ
ルコンピュータを用いてシステムを構成しているが、こ
れに限らず例えば、ワークステーション、家庭用ゲーム
機、専用機、携帯端末等で実現するものであってもよ
い。
【0041】○各コンピュータのソフトウェア構成 各コンピュータS、C1、C2の磁気ディスク装置13に
は、上記コンピュータ資源を管理し、ユーザに利用しや
すいコンピュータ環境を提供するためのOS(オペレー
ティングシステム)が予めインストールされている。こ
のようなOSとしては、例えばマイクロソフト社製ウイ
ンドウズ(登録商標)、アップル社製マックOS(登録
商標)を挙げることができる。
【0042】このようなOS上で動作するアプリケーシ
ョンソフトウェアとして、ナレッジマネジメント用プロ
グラム(データ処理手段)が各コンピュータS、C1、
C2の磁気ディスク装置13にインストールされる。こ
のプログラムは、後述するようなデータ表示機能、
データ追加機能、社員教育機能、社員評価機能、
マニュアル作成機能、などを有するものである。さらに
サーバコンピュータSの磁気ディスク装置13には、上
述のナレッジマネジメント用プログラムにより各種の処
理が施されるデータベースが格納されている。
【0043】なお、これらのアプリケーションソフトウ
ェア、データベースはCD‐ROMに格納されたパッケージ
商品として流通するものでもよいが、他の記憶媒体に格
納された状態で流通するものでもよいし、各種のコンピ
ュータネットワークを介して配信、流通するものであっ
てもよい。
【0044】◎データ構造 図10は、サーバコンピュータSの磁気ディスク装置1
3に格納されているデータベースのデータ構造を模式的
に示すものである。同図に示すように、このデータベー
スはツリー構造となっている。そして、根から葉にかけ
て、各データは(不具合:Problem、以下Pと略
す)、(その不具合に対する対策:Measure、以
下Mと略す)、(その対策を採る場合の注釈:Not
e、以下Nと略す)に分かれている。例えば、データD
1には(P)として「アプリケーションの起動が遅い」
が、データD2には(M)として「メモリの増設」が、デ
ータD5には(N)として各パソコン機種別のメモリ増
設方法の詳細がそれぞれ記憶されている。
【0045】さらに、各データ間にはそれらの関連を示
す関連情報が付加されている。例えば、データD1とデ
ータD2、D3間には(P)と(M)という関連を示す関連
情報(PM)が付加されている。同様に、データD2と
D5間、データD3とD6間には(M)と(N)という関連
を示す関連情報(MN)が付加されている。
【0046】図11は、(P)、(M)、(N)の各デー
タを模式的に示すものである。図11(a)は、(P)
のデータを模式的に示すものであり、そのデータ構造は
データ部、関連情報部、属性情報部に分かれている。こ
こで、データ部にはある(P)がテキスト情報として格
納されている。関連情報部にはデータ部のテキスト情報
が他のあるデータに対して(P)の関係にあること及
び、その関連度合いとを示す情報が付加されている。属
性情報部には、そのデータ部のテキスト情報の属性、つ
まり(P)の属性として分野とその重要度を示す属性が
付加されている。
【0047】例えば、先のデータD1については、デー
タ部にはテキスト情報として「アプリケーションの起動
が遅い」が記憶される。関連情報部には、PM(D2:
6)、PM(D3:3)という関連情報が記憶される。
これは、データD1とデータD2、D3間には(P)と
(M)という関連があり、さらにその関連度合いを1
(関連が低い)から10(関連が高い)までの10段階
評価して、データD1とデータD2とは「6」、データD
1とデータD3とは「3」であることをそれぞれ示してい
る。属性情報部には、分野として「操作感」に関する
(P)であることを示す「3」が、重要度としては重要
な(P)ではないことを示す「1」が記憶されている。
【0048】図11(b)は、(M)のデータを模式的
に示すものであり、そのデータ構造はデータ部、関連情
報部、属性情報部に分かれている。ここで、データ部に
はある(M)がテキスト情報として格納されている。関
連情報部にはデータ部のテキスト情報が他のあるデータ
に対して(M)の関係にあること及び、その関連度合い
とを示す情報が付加されている。属性情報部には、その
データ部のテキスト情報の属性、つまり(M)の属性と
して分野、重要度、入力者、(各人の)正答率を示す属
性が付加されている。
【0049】例えば、先のデータD2については、デー
タ部にはテキスト情報として「メモリの増設」が記憶さ
れる。関連情報部には、MP(D1:6)という関連情
報が記憶される。これは、データD2とデータD1間には
(M)と(P)という関連があり、さらにその関連度合い
を1(関連が低い)から10(関連が高い)までの10
段階評価して、「6」であることをそれぞれ示してい
る。属性情報部には、分野として「ハードウェア資源の
増強」に関することを示す「1」が、重要度として「普
通」であることを示す「2」が、入力者として「社員A
が入力した」ことを示す「A」が、各人の正答率として
社員Aの正答率が100%であることを示す「A(10
0)」、社員Bの正答率が50%であることを示す「B
(50)」がそれぞれ記憶されている。
【0050】図11(c)は、(N)のデータを模式的
に示すものであり、そのデータ構造はデータ部、関連情
報部に分かれている。ここで、データ部にはある(N)
がテキスト情報として格納されている。関連情報部には
データ部のテキスト情報が他のあるデータに対して
(N)の関係にあることを示す情報が付加されている。
【0051】例えば、先のデータD5については、デー
タ部にはテキスト情報として各パソコン機種別のメモリ
増設方法の詳細が記憶されている。関連情報部には、N
M(D2)という関連情報が記憶される。これは、デー
タD2とデータD5と間には(M)と(N)という関連が
あることを示している。
【0052】◎システムの操作 実施例1に係る本システムでは、データ表示機能、
データ追加機能、社員教育機能、社員評価機能、
マニュアル作成機能を有しているが、それぞれ使用対象
者が異なる。〜の機能を使用するのは、実際にユー
ザーサポート業務を行なう社員である(以下本実施例に
おいて、これらの者を社員A、社員Bという)。の機能
を使用するのはユーザーサポート業務を行なう社員を指
導する立場の者(上司)、又は人事部で人事考査を行な
う立場の者である(以下本実施例において、この者を社
員Cという)。の機能を使用するのはユーザーサポー
ト業務の均質化を担保する立場の者である(以下本実施
例において、この者を社員Dという)。
【0053】なお、本システムは各コンピュータS、C
1、C2のいずれでも使用することができる。
【0054】○データ表示機能 図12はナレッジマネジメント用プログラムの起動を説
明するものである。すなわち、コンピュータ本体の磁気
ディスク13に格納されれいるナレッジマネジメント用
プログラムを起動すると、ディスプレイ装置2の一部に
図12に示すウインドウ20が現れる。このウインドウ
20には、既に登録されているユーザーサポート業務を
行なう社員を選択するフィールド201、社員を新たに
登録する際に押す新規登録ボタン202、入力が完了し
た際に押すOKボタン203、ナレッジマネジメント用プ
ログラムの起動を取りやめる際に押すキャンセルボタン
204が設けられている。
【0055】そして、予め登録されている社員の名前
(社員A、社員B)のいずれかがフィールド201から
選択され、OKボタン203が押された場合にはこのウイ
ンドウ20は消え、図13に示す新たなウインドウ21
がディスプレイ装置2の画面に表示される。以下、特に
断りのない限り、社員AがコンピュータC1を用いてこ
のシステムの操作をするものとする。
【0056】図13は、このナレッジマネジメント用プ
ログラムのデータ表示画面21を説明するものである。
このウィンドウ21内には、ユーザからの問い合わせが
予想される不具合(P)が表示されるAフィールド21
A、Aフィールド21Aに表示される不具合に対する対
策(M)が表示されるBフィールド21B、Bフィール
ド21Bに表示される対策を採る際の注釈(N)が表示
されるCフィールド21Cが設けられている。さらに、
それぞれ(P)の分類、重要度を選択するボタン20
1、202、それぞれ(M)の分類、重要度を選択する
ボタン203、204、ある対策(M)によりユーザの
不具合が解消した場合に押されるボタン205とが設け
られている。
【0057】社員Aは、ディスプレイ装置2のこのウイ
ンドウ21を見ながら、電話口などでユーザからの問い
合わせに対応する。以下、一例としてユーザからの「ソ
フトウェアの起動が遅い」旨の問い合わせに対してどの
ように社員Aが操作を行なうかを説明する。
【0058】社員Aは、Aフィールド21Aをマウス6
2でクリックする。すると、システムはコンピュータS
のデータベース内の関連情報を参照して、図14に示す
(P)の集合であるプルダウンメニューを表示させる。
社員Aは、このプルダウンメニュー内の(P)の集合の中
からユーザの問い合わせ内容に一致する「起動が遅い」
項目を見つけ、その項目をマウス62でクリックする。
【0059】すると、システムはコンピュータSのデー
タベース内の関連情報を参照して、図15に示す「起動
が遅い」に対する対策(M)の集合をBフィールド21
Bに表示させる。社員Aは、この対策(M)の集合の中か
ら適切と思われる対応をユーザに伝えることができる。
【0060】また、ユーザに対してさらに詳細な説明が
必要な場合などに、社員Aが図15に示す対策(M)の
集合のある項目をマウス62でクリックすると、システ
ムはコンピュータSのデータベース内の関連情報を参照
して、その対策(M)に対応する注釈(N)をCフィー
ルド21Cに表示させる。社員Aは、この注釈(N)の
内容もユーザに伝えることができる。
【0061】図16は、ユーザの「起動が遅い」旨の問
い合わせに対して、社員Aが「メモリの増設」を提案
し、さらにその詳細な注釈を表示させた場合のウインド
ウ21の様子を示すものである。このように本システム
のデータ表示機能によれば、社員Aは、このような画面
を見つつユーザの問い合わせに対応することができるた
め、迅速かつ適切な対応が可能ととなると共に、社員A
は必ずしもすべての不具合やその対策に習熟している必
要はなく、社員教育のコストを低減することもできる。
【0062】更に、社員Aはユーザの不具合が解消した
ことを確認することができれば、解決ボタン205をマ
ウス62でクリックする。すると、システムはコンピュ
ータSのデータベース内の関連情報と属性情報とを更新
する。例えば、対策(M)「メモリの増設」により不具
合(P)「起動が遅い」が解消した場合には、データD1
とデータD2との関連度合いが高まるように、データD1
の関連情報部にPM(D2:6)とあったのを、PM
(D2:7)に更新する。同様に、データD2の関連情報
部にMP(D1:6)とあったのを、MP(D1:7)に
更新する(図10、図11参照)。また、データD2の
重要度が高まるように、データD2の属性情報部の重要
度を「2」から「3」に更新する(図10、図11参
照)。このように、結果に基づいて関連情報や属性情報
を更新することにより、ユーザの問い合わせに対してよ
り適切な対応が可能となる。
【0063】さて、先の説明では、社員Aは多数の不具
合(P)の集合の中からユーザの問い合わせ内容に一致
する項目を見つけ、その項目をマウス62でクリックし
たり、多数の対策(M)の集合のなかから適切と思われ
る対応を見つけてユーザに伝えているが、不具合(P)
や対策(M)の数が多くなるに従って、社員Aがその判断
や操作に手間取ってしまうおそれがある。
【0064】そのような事態を回避するため、上述の分
類ボタン201、203、重要度ボタン202、204
を利用することができる。以下、一例としてユーザから
の「ソフトウェアの起動が遅い」旨の問い合わせに対し
てどのように社員Aがこれらのボタン201〜204を
用いて操作を行なうかを説明する。
【0065】不具合(P)の集合を絞り込むため、社員
Aは、分類ボタン201をマウス62でクリックする。
すると、システムはコンピュータSのデータベース内の
属性情報を参照して、図17に示す(P)の分類の集合
であるプルダウンメニューを表示させる。社員Aは、こ
のプルダウンメニュー内の分類の集合の中からユーザの
問い合わせ内容が分類される「操作感」項目を見つけ、
その項目をマウス62でクリックする。すると、システ
ムはコンピュータSのデータベース内の属性情報を参照
して、操作感に関する不具合(P)の集合をAフィールド
21Aに表示する。したがって、社員Aはより少ない
(P)の集合の中から該当項目を迅速に見つけることが
できる。
【0066】または、社員Aは、重要度ボタン202を
マウス62でクリックする。すると、システムはコンピ
ュータSのデータベース内の属性情報を参照して、図1
8に示す(P)の重要度別のプルダウンメニューを表示
させる。社員Aは、このプルダウンメニュー内の重要度
の中からユーザの問い合わせ内容が該当する重要度、
「重要でない」項目を見つけ、その項目をマウス62で
クリックする。すると、システムはコンピュータSのデ
ータベース内の属性情報を参照して、重要でない不具合
(P)の集合をAフィールド21Aに表示する。したがっ
て、社員Aはより少ない(P)の集合の中から該当項目を
迅速に見つけることができる。
【0067】また、対策(M)の集合を絞り込むため
に、社員Aは、分類ボタン203をマウス62でクリッ
クする。すると、システムはコンピュータSのデータベ
ース内の属性情報を参照して、図19に示す(M)の分
類の集合であるプルダウンメニューを表示させる。社員
Aは、このプルダウンメニュー内の分類の集合の中から
適切な対策が分類される「ハードウェア資源の増強」項
目を見つけ、その項目をマウス62でクリックする。す
ると、システムはコンピュータSのデータベース内の属
性情報を参照して、ハードウェア資源の増強に関する対
策(M)の集合をBフィールド21Bに表示する。したが
って、社員Aはより少ない(M)の集合の中から該当項目
を迅速に見つけることができる。
【0068】または、社員Aは、重要度ボタン204を
マウス62でクリックする。すると、システムはコンピ
ュータSのデータベース内の属性情報を参照して、図1
8に示す(M)の重要度別のプルダウンメニューを表示
させる。社員Aは、このプルダウンメニュー内の重要度
の中からユーザの問い合わせ内容が該当する重要度、
「普通」項目を見つけ、その項目をマウス62でクリッ
クする。すると、システムはコンピュータSのデータベ
ース内の属性情報を参照して、普通の対策(M)の集合
をBフィールド21Bに表示する。したがって、社員Aは
より少ない(M)の集合の中から該当項目を迅速に見つ
けることができる。
【0069】○データ追加機能 社員A(又は社員B)は、自らの知識をデータベースにデ
ータとして追加することができる。追加することができ
るデータは、不具合(P)、対策(M)、注釈(N)の各
データ部、及び分類と重要度の属性情報である。なお、
各データの関連情報は各データ部のデータを追加するこ
とにより、システムが自動的に付加する。
【0070】以下、一例として、不具合(P)「ソフト
ウェアの起動が遅い」ことに対する対策(M)「他のア
プリケーションプログラムを終了する。」を社員Aが追
加する操作を説明する。
【0071】まず、上述のデータ表示と同様に、社員A
は、ウインドウ21のAフィールド21Aをマウス62
でクリックし、表示されるプルダウンメニューの中から
「起動が遅い」項目を見つけ、その項目をマウス62で
クリックする。
【0072】すると、システムはコンピュータSのデー
タベース内の関連情報を参照して、図15に示す対策
(M)の集合をBフィールド21Bに表示させる。社員A
は、この対策(M)の集合の、最下段に存在する(新
規)をマウス62でクリックする。すると、Bフィール
ド21Bは、テキストボックスとなり、社員Aはそのテ
キストボックス内に、キーボード61を用いて対策
(M)、「他のアプリケーションプログラムを終了す
る。」を入力する。
【0073】次に社員Aは、その対策(M)の属性情報
として、分類とその重要度とを指定する。ここでは、分
野として「使用資源の削減」を示す「3」を、重要度と
して「普通」であることを示す「2」をそれぞれ指定す
る。
【0074】また社員Aが、図15に示すBフィールド
21Bの(新規)をマウス62でクリックすると同時
に、(Bフィールドだけではなく)Cフィールド21C
もテキストボックスとなる。社員Aは、キーボード61
を用いて、そのテキストボックス内に先の対策(M)を
採る際における注釈(N)、「特にバックグラウンドで
動作するアプリケーションに注意する。」を入力する。
【0075】図20は、これらBフィールド21B、C
フィールド21Cへの入力が終了した際のウインドウ2
1を示している。図21は、これらBフィールド21
B、Cフィールド21Cへの入力が終了した際のデータ
ベースのデータ構造を模式的に示すものである。
【0076】図21に示すように、データD4とデータ
D7とが追加されている(図10参照)。ここでデータ
D1については、関連情報部に新たにPM(5)が追加
される。これはデータD1とデータD4との間には(P)
と(M)という関連があり、さらにその関連度合いはデ
フォルト値の「5」であることを示す。
【0077】またデータD4については、データ部には
テキスト情報として「他のアプリケーションプログラム
を終了する。」が記憶され、関連情報部には、デフォル
ト値のMP(D1:5)という関連情報が記憶される。
属性情報部には、分野として「使用資源の削減」に関す
ることを示す「3」が、重要度として「普通」であるこ
とを示す「2」が、入力者として「社員Aが入力した」
ことを示す「A」が、各人の正答率として社員Aの正答
率が0%であることを示すデフォルト値「A(0)」
が、社員Bの正答率が0%であることを示すデフォルト
値「B(0)」がそれぞれ記憶されている。なお、入力
者を示す属性情報は、ユーザーサポート業務を行なう社
員の選択(図12参照)時に登録された情報をもとに、
システムが自動的に追加する。
【0078】またデータD7については、データ部には
テキスト情報として「特にバックグラウンドで動作する
アプリケーションに注意する。」が記憶されている。関
連情報部には、NM(D4)という関連情報が記憶され
る。
【0079】なお、この例では対策(M)とその注釈
(N)の項目を追加する場合を説明したが、不具合
(P)、対策(M)、注釈(N)のいずれの項目をも追
加することができる。また、不具合(P)、対策(M)
の分類は、プルダウンメニュー内の(新規)をクリック
することで、予め登録されているもの以外の分類を追加
することができる(図17、図19参照)。
【0080】このように本システムのデータ追加機能に
よれば、現場の社員A(又は社員B)が自己の知識を容
易にデータベースに追加し、その知識を組織内で共有す
ることができるため、ユーザーサポート業務の質を効果
的に高めることができる。
【0081】○社員教育機能 社員A(又は社員B)は、データベースに登録されてい
るデータを用いてユーザーサポート業務に関する教育を
受けることができる。
【0082】図22は、社員教育用のウインドウ22を
示すものである。このウインドウ22は、設問が表示さ
れる設問フィールド220、設問に対する解答選択肢が
表示される回答候補フィールド221、222、22
3、社員の回答の正否を表示する結果フィールド224
とを備えている。ここでは、三択の問題を出題する例を
説明する。
【0083】まずシステムは、設問となるデータを選択
する。これは、コンピュータSのデータベース内の関連
情報に基いて、不具合(P)のデータの集合の中から任
意に選択することができる。また、不具合(P)のデー
タの集合の中から、さらにそれらの属性情報に基づいて
選択することもできる。つまり、分類を示す属性情報に
基いてある特定の分野のデータを選択したり、逆に分野
に偏りのないように選択することもできる。また、重要
度を示す属性情報に基づいて重要なデータのみを選択す
ることもできる。
【0084】次に、システムは、回答候補となるデータ
を選択する。この回答候補となるデータのうち、一つは
正答データであり、他の二つは誤答データである。
【0085】まず、正答データの選択は、コンピュータ
Sのデータベース内の関連情報に基いて、先に選択した
不具合(P)に対する対策(M)のデータの集合の中か
ら任意に選択することができる。また、その対策(M)
のデータの集合の中から、さらにそれらの属性情報に基
づいて選択することもできる。つまり、分類を示す属性
情報に基いてある特定の分野のデータを選択したり、逆
に分野に偏りのないように選択することもできる。ま
た、重要度を示す属性情報に基づいて重要なデータのみ
を選択することもできる。さらに、教育を受ける社員の
正答率を示す属性情報に基づいて正答率の低い不得手な
データを選択することもできる。
【0086】次に、誤答データの選択は、コンピュータ
Sのデータベース内の関連情報に基いて、先に選択した
不具合(P)に「対応しない」対策(M)のデータの集
合の中から任意に選択することができる。また、その対
策(M)のデータの集合の中から、さらにそれらの属性
情報に基づいて選択することもできる。つまり、分類を
示す属性情報に基いてある特定の分野のデータを選択し
たり、逆に分野に偏りのないように選択することもでき
る。また、重要度を示す属性情報に基づいて重要なデー
タのみを選択することもできる。さらに、教育を受ける
社員の正答率を示す属性情報に基づいて正答率の低い不
得手なデータを選択することもできる。
【0087】以下、出題及び回答の一例をより具体的に
説明する。システムは、関連情報に基づいて不具合
(P)のデータの集合の中から、一のデータD1を選択
し、そのデータ部の内容「起動が遅い」を一部編集し、
「起動が遅い場合の対策はどれか」という文字列をフィ
ールド220内に表示する。
【0088】同時に、システムは、関連情報に基づいて
データD1に対して対策(M)の関係にある3つのデー
タD2、D3、D4の中から(図21参照)、任意に一つ
(ここではデータD2)を選択し、そのデータ部の内容
「メモリの増設」をフィールド221、222、223
のいずれかに表示する(ここではフィールド222)。
【0089】また、データD1に対して対策(M)の関
係にない対策(M)のデータの集合から任意のデータを
二つ選択し、そのデータ部の内容「電源を切る。」と
「ハードディスクの増設」をフィールド221、22
2、223のいずれかニつに表示する(ここではフィー
ルド221、223)。
【0090】社員Bは、ウインドウ22に表示される設
問と回答候補を読み、回答候補の中から適切な対策をマ
ウス62でクリックする。ここでは、正答である「メモ
リの増設」が表示されたフィールド222をクリックし
たとする。図23は、この際のウインドウ22の様子を
示したものである。フィールド224には、社員Bの選
択が正解である旨が表示される。
【0091】社員Bが回答すると、システムはその回答
結果に基づいて、コンピュータSのデータベース内の属
性情報を更新する。この例では、データD2の社員Bの
正答率を示す属性情報を更新する。つまり、社員Bはこ
の設問を正解したため、データD2の社員Bの正答率を
示す属性情報をB(50)から、B(67)に更新す
る。これは、これまで3回出題されたうち、2回正解し
たことを示す。逆に、社員Bがこの設問を間違った場合
には、データD2の社員Bの正答率を示す属性情報をB
(50)から、B(33)に更新する。これは、これま
で3回出題されたうち、1回正解したことを示す。
【0092】なお、この例ではある不具合(P)に対し
て無関係な対策(M)を誤答データとしているため、比
較的容易にその正解を見分けることができるが、システ
ムの設定次第では、より高度な問題を出題することもで
きる。例えば、ある不具合(P)に対する対策(M)の
データの集合の中からすべての回答候補を選択し、「最
も効果的な対策はどれか」のごとき出題をし、データベ
ース内の関連度合いを示す関連情報や、重要度を示す属
性情報に基いてその正解を決めることもできる。
【0093】また、この例では択一形式の問題形式を採
用しているが、この他に穴埋め形式の問題形式を採用す
ることもできる。この形式では、例えば、システムは複
数の対策を空欄にしておき、その複数の対策を空欄とは
別に回答候補として表示し、一方、社員Bは、複数の候
補の中からそれぞれの空欄に該当するものを選択するこ
とによりユーザーサポート業務の教育を行なうことがで
きる。
【0094】このように本システムの社員教育機能によ
れば、各社員が時間や場所に拘束されず、低コストで社
員教育を行なうことができる。
【0095】○社員評価機能 社員Cは、データベースに登録されているデータを用い
て社員A、Bの人事評価を行なうことができる。
【0096】図24は、社員評価用のウインドウ23を
示すものである。このウインドウ23は、評価対象とな
る社員が表示される対象社員フィールド230、評価項
目を選択する二つのボタン231、232、評価結果が
表示される結果フィールド233を備えている。ここで
は、社員Aのナレッジの貢献と習得とを評価する例を説
明する。
【0097】まず、社員Cはウインドウ23のフィール
ド230をマウス62でクリックする。するとシステム
は予め登録されている(図12参照)社員をプルダウン
メニューとしてフィールド230に表示する。さらに社
員Cはそのプルダウンメニューの中から評価対象なる社
員、ここでは社員Aをクリックして特定する。
【0098】次に、社員Cは評価項目を設定する。ここ
ではナレッジの貢献とナレッジの習得の二つの評価
項目を指定するため、ボタン231、232をマウス6
2でクリックする。なお、各ボタン231、232をク
リックするとそれらのボタンはノンアクティブになり、
それらが指定されたことを社員Cに示す。
【0099】評価対象及び評価項目が設定されると、シ
ステムはコンピュータSのデータベース内のデータを参
照して社員Aの評価を行なう。まず、ナレッジの貢献の
面に関しては、社員Aが入力したデータの数を、コンピ
ュータSのデータベース内のデータの入力者を示す属性
情報に基づいてカウントし、その数から例えばA、B、
Cの3段階の評価を行なうことができる。次に、ナレッ
ジの習得の面に関しては、社員Aの正答率の平均を、コ
ンピュータSのデータベース内の社員Aの正答率の平均
を示す属性情報に基づいて演算し、その値から例えば
A、B、Cの3段階の評価を行なうことができる。
【0100】さらに、社員Aが貢献、習得したナレッジ
の重要度に鑑みて評価を行なうこともできる。つまり、
ナレッジの貢献の面に関しては、社員Aが入力したデー
タの数とその重要度を、コンピュータSのデータベース
内のデータの入力者を示す属性情報と重要度を示す属性
情報とに基づいてカウントし、その積算値から例えば
A、B、Cの3段階の評価を行なうことができる。例え
ば、社員Aが入力したデータが3つであり、それらの重
要度がそれぞれ1、2、3の場合には、その積算値=1
×1+1×2+1×3=6である。同様に、ナレッジの
習得の面に関しては、社員Aの正答率の平均とその重要
度を、コンピュータSのデータベース内の社員Aの正答
率の平均を示す属性情報と重要度を示す属性情報とに基
づいて演算し、その積算値から例えばA、B、Cの3段
階の評価を行なうことができる。
【0101】図25は、社員Aの評価を行なった際の社
員評価用のウインドウ23を示すものである。このよう
に、社員Aは、ナレッジの貢献の面では「B評価」であ
り、ナレッジの習得の面では「A評価」であり、総合で
は「B評価」である。
【0102】このように本システムの社員評価機能によ
れば、各社員A、Bの評価を迅速かつ客観的に行なうこ
とができる。また、このようにデータ追加機能を用いて
各社員A、Bの知識をデータベースに追加することが評
価の対象となるため、各社員A、Bに対して知識追加へ
のモチベーションが働く。さらに、このように社員教育
機能を用いて各社員A、Bの知識を高めることが評価の
対象となるため、各社員A、Bに対して社員教育へのモ
チベーションが働く。
【0103】○マニュアル作成機能 社員Dは、データベースに登録されているデータを用い
て容易かつ迅速にユーザーサポート業務に関する業務マ
ニュアルを作成することができる。
【0104】図26は、マニュアル作成設定用のウイン
ドウ24を示すものである。このウインドウ24は、作
成するマニュアルの種類を選択するボタン240、24
1と、マニュアルに記載する不具合の並び順を選択する
ボタン242、243と、マニュアルに記載する対策の
並び順を選択するボタン244、245と、マニュアル
の作成をシステムに指示するボタン246とを備えてい
る。以下、これらのボタン240〜245により設定さ
れる内容について説明する。
【0105】まず、作成するマニュアルの種類を選択す
るボタン240、241は、マニュアルに記載する項目
を設定するものである。すなわち、ボタン240を押す
と、不具合(P)とその対策(M)のみが掲載される簡
易マニュアルが作成される。一方、ボタン241を押す
と、不具合(P)とその対策(M)のみならず、注釈
(N)までが掲載される詳細マニュアルが作成される。
【0106】次に、マニュアルに記載する不具合の並び
順を選択するボタン242、243は、不具合(P)の
並び順を設定するものである。すなわち、ボタン242
を押すと、作成するマニュアルには不具合(P)が分類
順に並んで掲載される。一方、ボタン243を押すと、
作成するマニュアルには不具合(P)が重要度順に並ん
で掲載される。
【0107】同様に、マニュアルに記載する対策の並び
順を選択するボタン244、245は、対策(M)の並
び順を設定するものである。すなわち、ボタン244を
押すと、作成するマニュアルには対策(M)が分類順に
並んで掲載される。一方、ボタン245を押すと、作成
するマニュアルには対策(M)が重要度順に並んで掲載
される。
【0108】以下、一例として、社員Dがマウス62
で、簡易マニュアルボタン240、分類順ボタン24
2、重要度ボタン245をクリックしてマニュアルの内
容を設定し、作成ボタン246をクリックした後のシス
テムの動作について説明する。
【0109】システムは設定内容に対応しつつ、コンピ
ュータSのデータベース内のデータを参照して業務マニ
ュアルを作成する。まず、コンピュータSのデータベー
ス内の関連情報を参照して、不具合(P)の集合とその
各対策(M)の集合を抽出する。さらに、不具合(P)
の集合の各データの分類を示す属性情報を参照して、そ
の不具合(P)の集合を分類順に並び替える。一方、対
策(M)の集合の各データの重要度を示す属性情報を参
照して、その対策(M)の集合を重要度順に並び替え
る。
【0110】図27は、マニュアル作成結果の一部を示
すものである。このように、新たなウインドウ25内に
業務マニュアル250が表示されている。このマニュア
ル250内の(P1)、(P2)は不具合(P)の一部
であり、分類順に並んでいる。また、このマニュアル2
50内の(M1)、(M2)、(M3)はいずれも不具
合(P1)に対する対策であり、重要度順に並んでい
る。この業務マニュアル250を通常の方法でプリンタ
51から出力することにより、業務マニュアルのハード
コピーが得られる。
【0111】
【実施例2】本発明の実施例2に係る思考支援用情報処
理システムは、実施例1と同様にコンピュータソフトウ
ェアのユーザーサポート業務に適用されるものである。
この思考支援用情報処理システムの構成、その構成中の
データ構造、システムの操作に大別し、適宜図面を参照
しながら説明する。
【0112】◎システム構成 本実施例に係る思考支援用情報処理システムのシステム
構成(各コンピュータのハードウェア構成、各コンピュ
ータのソフトウェア構成、図7〜9参照)は実施例1に
係るナレッジマネジメント用情報処理システムとそれと
略同様であるため、同様の部分の説明は省略する。
【0113】このようなOS上で動作するアプリケーシ
ョンソフトウェアとして、思考支援用プログラム(デー
タ処理手段)が各コンピュータS、C1、C2の磁気ディ
スク装置13にインストールされる。このプログラム
は、後述するような手順記録機能、手順再現機能、
社員教育機能などを有するものである。さらにサーバ
コンピュータSの磁気ディスク装置13には、上述の思
考支援用プログラムにより各種の処理が施されるデータ
ベースが格納されている。
【0114】◎データ構造 図28は、サーバコンピュータSの磁気ディスク装置1
3に格納されている業務データベースのデータ構造を模
式的に示すものである。同図に示すように、この業務デ
ータベースは関連データモデルとなっている。この関連
データモデルの各組は、その組を一意に特定するキー:
Kと、A項目データと、B項目データと、A項目データとB
項目データとの関連を示す関連情報と、これらA項目又
はB項目データの分類を示す分類情報とから構成されて
いる。
【0115】例えば、キーK(1)で特定される組に
は、A項目データとして「ユーザークレーム」が、B項目
データとして「ソフトが起動しない」が、関連情報とし
て「種類」が記憶されており、「ソフトが起動しない」
は「ユーザクレーム」の一の種類であることを示してい
る。同様に、キーK(i)で特定される組には、「ソフ
トが起動しない」、「OS」、「原因」がそれぞれ記憶
されており、「ソフトが起動しない」のは「OS」に原
因がある場合があることを示している。また、キーK
(k)で特定される組には、「ソフトが起動しない」、
「ソフトが起動する」、「逆」がそれぞれ記憶されてお
り、「ソフトが起動しない」状態の逆は「ソフトが起動
する」状態であることを示している。また、キーK
(l)で特定される組には、「ソフトが起動する」、
「WIN95」、「条件」がそれぞれ記憶されると共
に、分類情報として「OS」が記憶されており、「ソフ
トが起動する」ための「OS」に関する条件の一つが
「WIN95」を使用することであることを示してい
る。
【0116】図29は、サーバコンピュータSの磁気デ
ィスク装置13に格納されている学習データベースのデ
ータ構造を模式的に示すものである。同図に示すよう
に、この学習データベースは関連データモデルとなって
いる。この関連データモデルの各組は、その組を一意に
特定するキー:Kと、A項目データと、B項目データと、A
項目データとB項目データとの関連を示す関連情報と、
これらA項目又はB項目データの分類を示す分類情報とか
ら構成されている。
【0117】例えば、キーK(m)で特定される組に
は、A項目データとして「WIN3.1」が、B項目デー
タとしてWIN3.1の説明文が、関連情報として「説
明」が、分類情報として「OS」が、正答率情報として
「…」がそれぞれ記憶されており、この組のB項目デー
タは「WIN3.1」の説明であり、「WIN3.1」
は「OS」の一分類であることを示している。なお、正
答率情報については、自己学習機能の説明で後述する。
【0118】図30は、サーバコンピュータSの磁気デ
ィスク装置13に格納されているテストファイル群T
(1)〜T(n)を模式的に示すものである。このテス
トファイル群T(1)〜T(n)を構成する各テストフ
ァイルは、公的又は民間の資格認定機関がその情報技術
関連の資格試験において過去に出題したことがある問題
(過去問題)である。
【0119】◎システムの操作 本システムでは、手順記録機能、手順再現機能、
自己学習機能などを有している。の機能を使用するの
は、ユーザーサポート業務を行なう熟練社員である(以
下本実施例において、これらの者を社員A、社員B、社員
Cという)。一方、の機能を使用するのは、ユーザ
ーサポート業務に不慣れな新入社員(以下本実施例にお
いて、この者を社員Dという)。また、熟練社員A〜C
は、各自長年のユーザーサポート業務の結果身に付けた
独自のノウハウをそれぞれ有している。例えば、「ソフ
トが起動しない」という不具合に対して、社員Aは1.
「OSの不適合」、2.「メモリ容量の不足」、3.「CP
U能力の不足」という順序でその原因を特定するノウハ
ウを有している。一方、社員Bは1.「OSの不適合」、
2.「CPU能力の不足」、3.「メモリ容量の不足」と
いう順序でその原因を特定するノウハウを有している。
また、社員Cは1.「CPU能力の不足」、2.「メモリ容
量の不足」、3.「OSの不適合」という順序でその原因
を特定するノウハウを有している。
【0120】○手順記録機能 手順記録機能は、各社員A〜Cがこのシステムを用いてユ
ーザサポート業務を行っている最中に自動的にその手順
を記録するものである。以下、一例として、社員Aがユ
ーザーサポート業務を行なう際のシステムの操作と、そ
の操作により記録される手順を説明する。
【0121】社員AがコンピュータC1にログインし(図
12参照)、本システムを立ち上げると、ディスプレイ
装置2の画面の一部に図31に示す初期ウインドウ30
が表示される。この初期ウインドウ30にはユーザーサ
ポート業務(指導社員用)ボタン301、ユーザーサポ
ート業務(新入社員用)ボタン302、自己学習ボタン
303などを有している。ここで社員Aがユーザーサポ
ート業務(指導社員用)ボタン301をクリックする
と、システムは図28に示す業務データベースを参照
し、A項目データが「ユーザークレーム」であり、かつ
関連情報が「種類」である組(K(1)、K(2)、K
(3))のB項目データを表示する。
【0122】すなわち、社員Aがボタン301をクリッ
クすると、ディスプレイ装置2の画面から初期ウインド
ウ30が消えるとともに、図32に示すクレーム種類ウ
インドウ31が表示される。このウインドウ31は、
(K(1)のB項目データに対応する)ソフトが起動し
ない旨を示すボタン311、(K(2)のB項目データ
に対応する)音が出ない旨を示すボタン312、(K
(3)のB項目データに対応する)印刷ができない旨を
示すボタン313などを有している。この状態で、社員
Aは電話口などでユーザからのクレームに対応する。
【0123】ここでは、あるユーザからの「ソフトが起
動しない」旨のクレームを、社員Aが処理する場合を説
明する。電話などにより状況を把握した社員Aは、クレ
ーム種類ウインドウ31のボタン311をクリックす
る。すると、システムは図28に示す業務データベース
を参照し、A項目データが「ソフトが起動しない」であ
り、かつ関連情報が「原因」である組(K(i)、K
(i+1)、K(i+2))、のB項目データを表示す
る。すなわち、ディスプレイ装置2の画面からクレーム
種類ウインドウ31が消えるとともに、図33に示す原
因ウインドウ32が表示される。このウインドウ32
は、(K(i)のB項目データに対応する)OSボタン
321、(K(i+1)のB項目データに対応する)メ
モリボタン322、(K(i+2)のB項目データに対
応する)CPUボタン323などを有している。
【0124】また、社員Aがクレーム種類ウインドウ3
1のボタン311をクリックすると同時に、システムに
よりサーバコンピュータSの磁気ディスク装置13に
(図28に示す業務データベースとは別に)図34
(a)に示す操作履歴レコードが記憶される。この操作
履歴レコードは、各操作履歴レコードを特定するキー部
分Hと、操作の主体を示す主体部分と、操作の日付を示
す日付部分と、操作の履歴を示す履歴部分とをから構成
されている。図34(a)に示す操作履歴レコードは、
一の操作履歴H(m)として社員Aが西暦2000年1
2月7日に「ソフトが起動しない」という「ユーザクレ
ーム」に対応した(K(1)より)ことを示している。
【0125】次に、この原因ウインドウ32に表示され
るボタン群321〜323の中から、社員Aのユーザー
サポート業務に関する経験やノウハウに基づいて、社員
AはOSボタン321をクリックする。すると、システ
ムは図28に示す業務データベースを参照し、A項目デ
ータが「OS」であり、かつ関連情報が「種類」である
組(K(j)〜K(j+5))のB項目データを表示す
る。すなわち、ディスプレイ装置2の画面から原因ウイ
ンドウ32が消えるとともに、図35に示す新たなOS
種類ウインドウ33が表示される。このウインドウ33
は、(K(j)のB項目データに対応する)WIN3.
1ボタン331、(K(j+1)のB項目データに対応
する)WIN95ボタン332、(K(j+2)のB項
目データに対応する)WIN98ボタン333などを有
している。
【0126】また、社員Aが原因ウインドウ32のOS
ボタン321をクリックすると同時に、システムにより
サーバコンピュータSの磁気ディスク装置13に記憶さ
れている操作履歴レコードが図34(a)から図34
(b)へと更新される。つまり、図34(a)に示した
操作履歴レコードの履歴部分に、「ソフトが起動しな
い」状況の原因として第一にOSの不適合を疑ったこと
を示すK(i)が(K(1)の隣りに)追加される。
【0127】次に、社員Aは、このOS種類ウインドウ
33に表示される一般的なOSの種類を確認しながら、
ユーザへ使用しているOSの種類を問い合わせる。ここ
でユーザがOSとして「WIN98」を使用していると
する。それを確認した社員Aは、ウインドウ33のWI
N98ボタン333をクリックする。そのクリックと同
時に、システムにより磁気ディスク装置13に記憶され
ている操作履歴レコードが図34(b)から図34
(c)へと更新される。つまり、図34(b)に示した
操作履歴レコードの履歴部分に、ユーザの使用している
OSの種類が「WIN98」であることを示すK(j+
2)が(K(i)の隣りに)追加される。
【0128】また、社員Aがボタン333をクリックす
ると、システムは、図28に示す業務データベースを参
照し、まずA項目データが「ソフトが起動しない」で
あり、かつ関連情報が「逆」である組(K(k))のB
項目データ「ソフトが起動する」を保持し、次にその
保持したデータをA項目データとし、かつ関連情報が
「条件」である組(K(l)〜K(l+4))を検索
し、それらの各組の中にB項目データとして「WIN
98」を有するものが存在するか否かを確認する。ここ
では、組K(l+1)のB項目データが「WIN98」
であるため、そのような組が存在せず、ユーザが使用し
ているOSはソフトが起動しない原因ではないことが分
かる。するとシステムにより磁気ディスク装置13に記
憶されている操作履歴レコードが図34(c)から図3
4(d)へと更新される。つまり、図34(c)に示し
た操作履歴レコードの履歴部分に、ユーザの使用してい
るOSが「ソフトが起動しない」原因ではないことを示
すNGが(K(j+2)の隣りに)追加される。
【0129】ユーザの使用しているOS「WIN98」
が原因ではないことが確認されると、システムはウイン
ドウ33をディスプレイ装置2の画面から消し、図36
に示す確認ウインドウ34を画面に表示する。そして再
び、図36に示す原因ウインドウ32を画面に表示す
る。この原因ウインドウ32は、図33に示した原因ウ
インドウ32と同様のものであるが、システムがH
(m)の操作履歴レコードを参照し、すでにOS「WI
N98」が原因でないことを確認しているため、OSボ
タン321は二重線で消されクリックすることができな
い。
【0130】社員AはユーザにOSが原因ではない旨を
告げ、次に、この原因ウインドウ32に表示されるボタ
ン群321〜323の中から(但しOSボタン321は
クリック不可)、社員Aのユーザーサポート業務に関す
る経験やノウハウに基づいて、社員Aはメモリボタン3
22をクリックする。すると、システムにより画面に図
38に示すメモリ入力ウインドウ35が表示される。こ
のウインドウ35は入力ボックス351を有している。
また、社員Aが原因ウインドウ32のメモリボタン32
2をクリックすると同時に、システムによりサーバコン
ピュータSの磁気ディスク装置13に記憶されている操
作履歴レコードが図34(d)から図34(e)へと更
新される。つまり、図34(d)に示した操作履歴レコ
ードの履歴部分に、「ソフトが起動しない」状況の原因
として第二にメモリの容量不足を疑ったことを示すK
(i+1)が(NGの隣りに)追加される。
【0131】次に、社員Aは、ユーザに対して称してい
るパソコンのメインメモリの容量を問い合わせ、その値
(ここでは32Mバイトとする)を入力ボックス351
に入力する。社員Aが入力ボックス351に「32」と
入力すると同時に、システムによりサーバコンピュータ
Sの磁気ディスク装置13に記憶されている操作履歴レ
コードが図34(e)から図34(f)へと更新され
る。つまり、図34(e)に示した操作履歴レコードの
履歴部分に、ユーザのパソコンのメインメモリは32M
バイトであることを示す[32]が(K(i+1)の隣
りに)追加される。
【0132】社員Aが入力ボックス351に「32」と
入力すると、システムは、図28に示す業務データベー
スを参照し、まずA項目データが「ソフトが起動しな
い」であり、かつ関連情報が「逆」である組(K
(k))のB項目データ「ソフトが起動する」を保持
し、次にその保持したデータをA項目データとし、か
つ関連情報が「条件」である組(K(l)〜K(l+
4))を検索し、それらの各組の中から分類情報が
「メモリ」であるものK(l+3)を選択し、そのB
項目データ「64M以上」と入力された値「32M」と
を比較する。ここでは、入力された「32M」が「64
M以上」という条件を満たさないため、メモリの容量不
足がソフトが起動しない原因であることが分かる。
【0133】するとシステムは、画面に図39に示す確
認ウインドウ36を表示する。社員Aはこのウインドウ
36を確認し、ユーザに対してソフトが起動しない原因
がメモリの容量不足にあること及びソフトが起動するた
めには64Mバイト以上のメモリが必要であることを告
げ、このサポート処理を終了する。一方、システムによ
り磁気ディスク装置13に記憶されている操作履歴レコ
ードが図34(f)から図34(g)へと更新される。
つまり、図34(f)に示した操作履歴レコードの履歴
部分に、メモリの容量不足が「ソフトが起動しない」原
因であることを示すOKが[32]の隣りに追加され
る。
【0134】このように、社員Aは独自の経験、ノウハ
ウに基づいて1.「OSの不適合」、2.「メモリ容量の
不足」(3.「CPU能力の不足」)という順序で原因を
特定するため、その操作履歴レコードの履歴部分はK
(i)→K(i+1)(→K(i+2))の順で構成さ
れる。同様に、社員Bは1.「OSの不適合」、2.「CPU
能力の不足」3.「メモリ容量の不足」、という順序で
原因を特定するため、その操作履歴レコードの履歴部分
はK(i)→K(i+2)(→K(i+1))の順で構
成される。また同様に、社員Cの操作履歴レコードの履
歴部分はK(i+2)→K(i+1)(→K(i))の
順で構成される。
【0135】図40は、社員A〜Cが西暦2000年1
2月7日〜9日にユーザサポート対応業務をそれぞれ一
回終えた状態の各操作履歴レコード(H(m)、H(m
+1)、H(m+2))が記憶されている履歴データベ
ースの様子を模式的に示している。
【0136】○手順再現機能手順再現機能は、新入社員
がこのシステムを用いてユーザーサポート業務を行う際
に、その経験の不足を補うために指導的立場の社員のユ
ーザーサポート業務の手順を模倣するものである。以
下、一例として、新入社員Dが指導的立場の社員Aの手
順を模倣してユーザーサポート業務を行う際のシステム
の操作を説明する。
【0137】社員DがコンピュータC1にログインし
(図12参照)、本システムを立ち上げると、ディスプ
レイ装置2の画面の一部に図31に示す初期ウインドウ
30が表示される。この初期ウインドウ30にはユーザ
ーサポート業務(指導社員用)ボタン301、ユーザー
サポート業務(新入社員用)ボタン302、自己学習ボ
タン303などを有している。ここで社員Dがユーザー
サポート業務(新入社員用)ボタン302をクリックす
ると、システムは図28に示す業務データベースを参照
し、A項目データが「ユーザークレーム」であり、かつ
関連情報が「種類」である組(K(1)、K(2)、K
(3))のB項目データを表示する。
【0138】すなわち、社員Dがボタン301をクリッ
クすると、ディスプレイ装置2の画面から初期ウインド
ウ30が消えるとともに、図32に示すクレーム種類ウ
インドウ31が表示される。この状態で、社員Dは電話
口などでユーザからのクレームに対応する。ここでは、
あるユーザからの「ソフトが起動しない」旨のクレーム
を、社員Dが処理する場合を説明する。電話などにより
状況を把握した社員Dは、クレーム種類ウインドウ31
のボタン311をクリックする。
【0139】すると、システムは図28に示す業務デー
タベースを参照し、ディスプレイ装置2の画面からクレ
ーム種類ウインドウ31が消すとともに、図41に示す
原因ウインドウ32が表示される。このウインドウ32
は、図32に示す原因ウインドウ32と同様にOSボタ
ン321、メモリボタン322、CPUボタン323な
どを有している。また、社員Dがクレーム種類ウインド
ウ31のボタン311をクリックすると、システムは先
の手順記録機能により記憶した履歴データベース(図4
0参照)を参照し、操作履歴レコードの主体部分が
「A」であり、かつその履歴部分の最も左がK(1)の
ものを検索し、その操作履歴レコードH(m)の履歴
部分の最も左のK(1)の右隣の値を確認する。ここで
は、その値はK(i)であるから、過去に社員Aは同様
の状況において第一にOSの不一致を原因として疑った
ことが分かる。するとシステムは、原因ウインドウ32
のOSボタン321にその旨、ここでは「社員A推奨」
の表示を付す。
【0140】以下同様に、社員Dが何らかの操作をする
たびに、履歴データベース〈図40参照〉を参照し、過
去の同様の状況において社員Aが採った手順を「社員A
推奨」として表示する。この手順再現機能により、必ず
しも十分な経験を積んでいない新入社員Dでも、経験豊
かな社員Aとほぼ同様のユーザサポート業務を遂行する
ことができる。
【0141】○手順再現機能(変形例) この他にも、本思考支援システムの手順再生機能として
は次のようなものを挙げることができる。
【0142】第一に、先の例では、単一の社員Aのみの
手順を推奨手順として表示するものであるが、これと異
なり複数の社員A〜Cの各手順をそれぞれ表示・再現す
ることもできる。すなわち、社員Dがクレーム種類ウイ
ンドウ31のボタン311をクリックすると、システム
は先の手順記録機能により記憶した履歴データベース
(図40参照)を参照し、操作履歴レコードの履歴部
分の最も左がK(1)のものを検索し、その操作履歴
レコードH(m)〜H(m+2)の主体部分の値と履歴
部分の最も左のK(1)の右隣の値を確認する。ここで
は、これらの値の組は(A,K(i))、(B,K
(i))、(C,K(i+2))の三つが存在するた
め、過去に社員A及び社員Bは同様の状況において第一
にOSの不一致を原因として疑い、社員Cは同様の状況
において第一にCPUの能力不足を原因として疑ったこ
とが分かる。するとシステムは、図42に示すように、
原因ウインドウ32のOSボタン321に「社員AB推
奨」の表示を、CPUボタン323に「社員C推奨」の
表示をそれぞれ付すこともできる。
【0143】第二に、先の例では、単一の社員Aのみの
手順を推奨手順として表示するものであるが、これと異
なり複数の社員A〜Cのうち多数の社員の採った手順を
表示・再現することもできる。すなわち、社員Dがクレ
ーム種類ウインドウ31のボタン311をクリックする
と、システムは先の手順記録機能により記憶した履歴デ
ータベース(図40参照)を参照し、操作履歴レコー
ドの履歴部分の最も左がK(1)のものを検索し、そ
の操作履歴レコードH(m)〜H(m+2)の履歴部分
の最も左のK(1)の右隣の値の種類及びその数を確認
する。ここでは、K(i)が二つ、K(i+2)が一つ
存在するため、過去に三人の社員A〜Cのうちの多数(社
員A及び社員B)が同様の状況において第一にOSの不一
致を原因として疑ったことが分かる。するとシステム
は、図43に示すように、原因ウインドウ32のOSボ
タン321に「多数推奨」の表示を付すこともできる。
【0144】第三に、先の例では、履歴の新旧に係わら
ず社員Aの手順を推奨手順として表示するものである
が、これと異なり複数の社員A〜Cの採った手順のうち
最新の手順を表示・再現することもできる。すなわち、
社員Dがクレーム種類ウインドウ31のボタン311を
クリックすると、システムは先の手順記録機能により記
憶した履歴データベース(図40参照)を参照し、操
作履歴レコードの履歴部分の最も左がK(1)のものを
検索し、その操作履歴レコードH(m)〜H(m+
2)中からその日付部分の値が最新のものを選択し、
その選択した操作履歴レコードH(m+2)の履歴部分
の最も左のK(1)の右隣の値を確認する。ここでは、
日付部分の値が最新のものは操作履歴レコードH(m+
2)であり、確認される値はK(i+2)であるため、
最も時間的に近くで生じた同様の状況において指導的立
場の社員は第一にCPUの能力不足を原因として疑った
ことが分かる。するとシステムは、図44に示すよう
に、原因ウインドウ32のCPUボタン323に「最近
推奨」の表示を付すこともできる。
【0145】第四に、先の例では、オペレータとしての
社員Dがユーザーサポート業務を行っているが、これと
異なりインタネットなどの情報通信網を用いてユーザが
直接本システム(手順再現機能)を操作することもでき
る。
【0146】○手順記録機能及び手順再現機能(変形
例) 先の例では、指導的立場の社員A〜Cの手順を履歴情報
として記憶し、その履歴情報に基づいて新入社員Dが社
員A〜Cの手順を模倣するものであったが、これとは逆
に、新入社員Dの手順を履歴情報として記憶し、その履
歴情報に基づいて新入社員Dのユーザーサポート業務の
手順を再現し、指導的立場の社員A〜Cがその再現され
た手順を評価したり、また比較的経験の少ない新入社員
が犯しやすい誤りなどを確認することもできる。
【0147】○自己学習機能 自己学習機能は、任意の電子文章を教材として新入社員
がその経験・知識の不足を効率よく補うものである。以
下、一例として、新入社員Dがインタネットにより配信
されるコンピュータ関係の電子メールニュースを自動教
材化して自己学習を行う際のシステムの操作を説明す
る。ここでは、穴埋問題演習、選択問題演習、過去問題
演習を通して自己学習を行うものとする。
【0148】・穴埋問題演習 社員DがコンピュータC1にログインし(図12参
照)、本システムを立ち上げると共に、社員D宛ての電
子メールをチェックする。社員Dは、受け取った電子メ
ールのうち、コンピュータ関係のニュースが記載されて
いる電子メールを開く。図45は、その電子メールM
(1)を開いた状態を示しており、ディスプレイ装置2
の画面の一部にメールウインドウ40が表示され、その
ウインドウ40の内部にはさらにその電子メールM
(1)が表示されている。
【0149】他方、ディスプレイ装置2の画面の他の一
部に図31に示す初期ウインドウ30が表示される。こ
の初期ウインドウ30には上述のようにボタン301、
302と共に自己学習ボタン303などを有している。
ここで社員Dが自己学習ボタン303をクリックする
と、システムは図29に示す学習データベースを参照
し、各レコードのA項目データをキーワードとして保
持し、保持した各キーワードが電子メールM(1)中
に存在するか検索し、保持した各キーワードが電子メ
ールM(1)中に存在する場合にはその電子メールM
(1)中の文字列を空欄に置き換える。
【0150】つまり、社員Dが自己学習ボタン303を
クリックすると、まずシステムは図29に示す学習デー
タベースから「WIN3.1」「WIN95」「WIN
98」をキーワードとして保持する。次にシステムは、
それらのキーワードが図45に示す電子メールM(1)
に存在するか否かを検索する。図46は、この検索の結
果明らかとなった電子メールMの内容を示すものであ
る。同図に示すように、この電子メールM中には、「W
IN98」「WIN95」「WIN3.1」の順に各キ
ーワードが存在していたとする。次に、システムは各キ
ーワードを空欄に置き換える。例えば、「WIN98」
を空欄「Q1」に、「WIN95」を空欄「Q2」に、
「WIN3.1」を空欄「Q3」にそれぞれ置き換え
る。図47は、このようにして教材化された電子メール
M(2)の状態を示している。なおここでは、簡単のた
め、図29に示す学習データベース中の3つのレコード
K(m)〜K(m+2)についてのみ説明した。
【0151】さらにシステムは、画面の一部に新たな穴
埋問題ウインドウ41を表示する。このウインドウ41
は、図48に示すようにQ1入力ボックス411、Q2
入力ボックス412、Q3入力ボックス413を有して
いる。社員Dがこれらの入力ボックス411〜413に
回答を入力すると、システムは、入力された回答の正
否を判断し、その結果を表示し、学習データベース
の各レコードの正答率情報を更新する。
【0152】ここで、社員Dが図49に示すように入力
ボックス411〜412にそれぞれ回答を入力したとす
る。システムは、空欄Q1に対して社員Dが入力した
「WIN98」は、先に空欄Q1と置き換えたキーワー
ド「WIN98」と一致するため、正解であると判断
し、Q1入力ボックス411の隣りにその回答が正解で
あることを示す「○」を表示し、学習データベースのK
(m+2)のレコードの正答率情報を初期値「0/0」
から「1/1」へと更新する。一方、空欄Q2に対して
社員Dが入力した「WIN2000」は、先に空欄Q2
と置き換えたキーワード「WIN95」と一致しないた
め、不正解であると判断し、Q2入力ボックス412の
隣りにその回答が不正解であることを示す「×」を表示
し、学習データベースのK(m+1)のレコードの正答
率情報を初期値「0/0」から「0/1」へと更新す
る。空欄Q3についても同様である。
【0153】選択問題演習 社員Dからの明示的な指示により、システムはディスプ
レイ装置2の画面の一部に選択問題ウインドウ42を表
示する。このウインドウ42は、図50に示すように説
明文ボックス420と、3つの選択ボックス421〜4
23とを有している。
【0154】システムが選択問題を出題する際には、社
員Dが苦手とする問題を出題するようにしている。すな
わち、システムは、学習データベースの各レコードの正
答率情報を参照し、正答率の低いレコードのB項目デー
タが出題され、そのA項目データが正解選択肢となるも
のを出題する。ここでは、学習データベース中の各レコ
ードK(m)〜K(m+2)の正答率情報は、レコード
K(m)及びレコードK(m+2)が「1/1」である
のに対し、レコードK(m+1)のそれは「0/1」と
相対的に低くなっているため、レコードK(m+1)の
B項目データが選択問題ウインドウ42の説明文ボック
ス420に表示され、選択ボックス421〜423の一
つがレコードK(m+1)のA項目データとなってい
る。
【0155】またシステムが選択問題を出題する際に
は、正解選択肢と紛らわしい不正解選択肢を出題するよ
うにしている。すなわち、システムは、出題するレコー
ドと同一の分類情報を有するレコードのA項目データを
不正解選択肢として出題する。ここでは、学習データベ
ース中のレコードK(m+1)の分類情報「OS」と同
一の分類情報を有するレコードとして、K(m+2)及
びK(m+3)(図29において図示せず)のA項目デ
ータ「WIN98」「Linux」を不正解選択肢とし
て選択ボックス421〜423の他の二つに表示され
る。
【0156】なお、穴埋問題と同様に選択問題において
も、選択された回答の正否を判断し、その結果を表
示し、学習データベースの各レコードの正答率情報を
更新することができる。さらに、正答率の高低に応じて
不正解選択肢の数を変更することもできる。
【0157】過去問題演習 社員Dからの明示的な指示により、システムはディスプ
レイ装置2の画面の一部に過去問題ウインドウ(図示せ
ず)を表示する。この過去問題ウインドウには、図30
に示すサーバコンピュータSの磁気ディスク装置13に
格納されているテストファイル群T(1)〜T(n)の
中から、社員Dが苦手とする過去問題を表示するように
している。すなわち、システムは、学習データベースの
各レコードの正答率情報を参照し、正答率の低いレコー
ドのA項目データを文字列として含む過去問題が選択さ
れ、過去問題ウインドウに表示される。ここでは、図V
に示すように学習データベース中の各レコードK(m)
〜K(m+2)の正答率情報は、レコードK(m)及び
レコードK(m+2)が「1/1」であるのに対し、レ
コードK(m+1)のそれは「0/1」と相対的に低く
なっているため、レコードK(m+1)のA項目データ
「WIN95」を文字列として含む過去問題T(i)及
びT(j)が選択され、過去問題ウインドウに表示され
る。
【0158】○その他の機能 その他にも、本思考支援システムでは実施例1と同様に
業務マニュアル作成機能、データ追加機能等を備えてい
る。そして、図53に示すように、これらユーザーサポ
ート業務、自己学習、業務マニュアル作成の各作業が三
位一体となり、それぞれの作業中に任意にデータを追加
したり、その作業の手順を記録して再現したりすること
により、その使用と共に常に発展していくシステムを構
築することができる。
【0159】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、情報を利用しやすい態様で記憶する情報処理装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の概念を説明するものである。
【図2】図2は、第二のデータが複数ある場合の態様を
示すものである。
【図3】図3は、リスト構造のデータ構造を示すもので
ある。
【図4】図4は、リング構造のデータ構造を示すもので
ある。
【図5】図5は、ツリー構造のデータ構造を示すもので
ある。
【図6】図6は、本発明の他の概念を説明するものであ
る。
【図7】図7は、本発明が適用可能なコンピュータネッ
トワークシステムを説明するものである。
【図8】図8は、本発明が適用可能なコンピュータシス
テムを説明するものである。
【図9】図9は、図8に示したコンピュータシステムの
機能ブロック図である。
【図10】図10は、実施態様に係るデータ構造の一部
である。
【図11】図11は、実施態様に係るデータ構造の各態
様である。
【図12】図12は、社員を登録、認証するためのウイ
ンドウである。
【図13】図13は、データの表示、追加を行なうため
のウインドウである。
【図14】図14は、図13のウインドウの一部をクリ
ックした状態を示すものである。
【図15】図15は、図13のウインドウの一部をクリ
ックした状態を示すものである。
【図16】図16は、図13のウインドウの使用状態を
示すものである。
【図17】図17は、図13のウインドウの一部をクリ
ックした状態を示すものである。
【図18】図18は、図13のウインドウの一部をクリ
ックした状態を示すものである。
【図19】図19は、図13のウインドウの一部をクリ
ックした状態を示すものである。
【図20】図20は、図13のウインドウのデータ追加
後の状態を示すものである。
【図21】図21は、データ追加後の実施態様に係るデ
ータ構造の一部である。
【図22】図22は、社員教育のためのウインドウであ
る。
【図23】図23は、図22のウインドウの使用状態を
示すものである。
【図24】図24は、社員評価のためのウインドウであ
る。
【図25】図25は、図24のウインドウの使用状態を
示すものである。
【図26】図26は、マニュアル作成設定のためのウイ
ンドウである。
【図27】図27は、作成されたマニュアルを示すもの
である。
【図28】図28は、業務データベースである。
【図29】図29は、学習データベースである。
【図30】図30は、過去問題の集合ファイルである。
【図31】図31は、思考支援システムの初期ウインド
ウである。
【図32】図32は、クレーム種類を表示するウインド
ウである。
【図33】図33は、ソフトが起動しない原因を表示す
るウインドウである。
【図34】図34は、一の操作履歴情報である。
【図35】図35は、一般的なOSの種類を表示するウ
インドウである。
【図36】図36は、確認ウインドウである。
【図37】図37は、ソフトが起動しない原因を表示す
るウインドウである。
【図38】図38は、メモリ入力のためのウインドウで
ある。
【図39】図39は、確認ウインドウである。
【図40】図40は、操作履歴情報のデータベースであ
る。
【図41】図41は、ソフトが起動しない原因を表示す
るウインドウである。
【図42】図42は、ソフトが起動しない原因を表示す
るウインドウである。
【図43】図43は、ソフトが起動しない原因を表示す
るウインドウである
【図44】図44は、ソフトが起動しない原因を表示す
るウインドウである
【図45】図45は、電子メールである。
【図46】図46は、電子メールに含まれるキーワード
である。
【図47】図47は、電子メールから作成された教材
(穴埋問題)である。
【図48】図48は、空欄入力ウインドウである。
【図49】図49は、空欄入力ウインドウ(記入済み)
である。
【図50】図50は、選択問題ウインドウである。
【図51】図51は、キーワードを含む過去問題が選択
される様子である。
【図52】図52は、三次元的にデータの構成を説明す
るものである。
【図53】図53は、実施例2のシステムの構成、作用
をまとめたものである。
【符号の説明】
S…コンピュータ(サーバ)、C1、C2…コンピュー
タ(クライアント)、2…ディスプレイ装置、13…磁
気ディスク装置、20…社員登録、認証用ウインドウ、
21…データ表示、追加用ウインドウ、22…社員教育
用ウインドウ、23…社員評価用ウインドウ、24…マ
ニュアル作成設定用ウインドウ、25…マニュアル表示
ウインドウ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のデータと、第二のデータと、当該
    第一のデータと第二のデータとの関連を示す関連情報と
    を記憶する記憶手段と、 当該関連情報に基いて第一及び/又は第二のデータのデ
    ータ処理を行うデータ処理手段とを有する情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段には、各第一のデータ及び
    /又は各第二のデータの属性を示す属性情報が記憶され
    ており、 上記データ処理手段は当該属性情報に基いて第一及び/
    又は第二のデータのデータ処理を行う請求項1に記載の
    情報処理装置。
  3. 【請求項3】 ユーザがデータを入力する入力手段と、
    入力手段により入力されたデータに他のデータとの関連
    を示す関連情報及び/又はそのデータの属性を示す属性
    情報を付加する付加手段とを有するとともに、 上記記憶手段には、そのデータが第一のデータ又は第二
    のデータとして追加記憶される請求項1又は請求項2に
    記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 任意の記録媒体に記憶されたデータを表
    示する表示手段と、表示手段により表示されたデータの
    うち、ユーザの指定する一部又は全部に他のデータとの
    関連を示す関連情報及び/又はそのデータの属性を示す
    属性情報を付加する付加手段とを有するとともに、 上記記憶手段には、そのデータが第一のデータ又は第二
    のデータとして追加記憶される請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記付加手段は、そのデータを追加した
    ユーザを識別する識別子を属性情報として付加する請求
    項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記第一のデータ及び第二のデータはい
    ずれもビジネス事象である請求項1〜請求項5のいずれ
    かに記載のナレッジマネジメント用情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記記憶手段には、上記第一のデータと
    して課題を、上記第二のデータとしてその課題の解決策
    を、上記関連情報として課題とその解決策との関連が記
    憶され、 上記データ処理手段は、ユーザが指定する課題に対する
    解決策を表示する機能を備える請求項6に記載のナレッ
    ジマネジメント用情報処理装置。
  8. 【請求項8】 上記記憶手段には、上記第一のデータに
    対してその課題の分類及び/又は重要度を示す属性情報
    が記憶されおり、 上記データ処理手段は、ユーザが指定する分類及び/又
    は重要度に適合する課題を表示する機能を備える請求項
    7に記載のナレッジマネジメント用情報処理装置。
  9. 【請求項9】 上記記憶手段には、上記第二のデータに
    対してその解決策の分類、重要度、リスクの少なくとも
    一を示す属性情報が記憶されており、 上記データ処理手段は、ユーザが指定する分類、重要
    度、リスクに適合する解決策を表示する機能を備える請
    求項7又は請求項8に記載のナレッジマネジメント用情
    報処理装置。
  10. 【請求項10】 上記第一のデータ及び第二のデータは
    いずれも会話データである請求項1〜請求項5のいずれ
    かに記載の会話生成用情報処理装置。
  11. 【請求項11】 ユーザの指示に従って第一及び/又は
    第二のデータを操作する操作手段を有し、 上記記憶手段には、当該操作手段による第一及び/又は
    第二のデータの操作の履歴を示す操作履歴情報が記憶さ
    れ、 上記データ処理手段は当該操作履歴情報に基づいて第一
    及び/又は第二のデータのデータ処理を行う請求項1〜
    10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 上記操作手段は、ユーザの指示に従っ
    て第一又は第二のデータを順に参照する機能を備え、 上記操作履歴情報には、各データが参照された順序を示
    す参照順序情報が含まれ、 上記データ処理手段は、当該参照順序情報に基づいて過
    去の参照順序を再現する再現機能を有する請求項11に
    記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 上記操作履歴情報には、一連のデータ
    参照を行ったユーザを識別する識別情報が含まれ、 上記データ処理手段は、当該識別情報に基づいて過去の
    特定ユーザの参照順序を再現する特定再現機能を有する
    請求項11又は請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 上記操作履歴情報には、一連のデータ
    参照の評価を示す評価情報が含まれ、 前記データ処理手段は、当該評価情報に基づいて過去の
    高評価の参照順序及び/又は低評価の参照順序をユーザ
    に再現する評価別再現機能を有する請求項12又は請求
    項13に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 上記操作履歴情報には、一連のデータ
    参照の評価を示す評価情報が含まれ、 前記データ処理手段は、ユーザが第一又は第二のデータ
    を操作する際に当該評価情報に基づいて推薦する操作及
    び/又は推薦しない操作をユーザに表示する操作ガイド
    機能を有する請求項12〜請求項14のいずれかに記載
    の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 上記記憶手段には、少なくとも第一の
    データとしてキーワードを予め記憶すると共に、 上記データ処理手段は、与えられる第一テキスト中に含
    まれる各キーワードを空欄部分として第二テキストを作
    成する穴埋問題作成機能を有する情報処理装置。
  17. 【請求項17】 上記データ処理手段は、ユーザが穴埋
    問題の回答として上記第二テキストの空欄部分に入力す
    る文字列と上記記憶手段に予め記憶されるキーワードと
    を比較することにより当該回答の正否を判断する採点機
    能を有する請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 上記記憶手段には、ユーザが入力した
    回答の正答率を示す入力正答率情報が記憶されると共
    に、 上記データ処理手段は、当該入力正答率情報に基づいて
    ユーザが苦手とするキーワードを選択肢とする選択問題
    を作成する選択問題作成機能を有する請求項17に記載
    の情報処理装置。
  19. 【請求項19】 上記記憶手段には、ユーザが選択した
    回答の正答率を示す選択正答率情報が記憶されると共
    に、 上記データ処理手段は、当該選択正答率情報に基づいて
    選択肢の数を変更する選択肢数変更機能を有する請求項
    18に記載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】 上記記憶手段には、複数の問題が記憶
    されると共に、 上記データ処理手段は、複数の問題の中から各キーワー
    ドを含む問題を選択する問題選択機能を有する請求項1
    6〜19のいずれかに記載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】 上記記憶手段には、複数の問題が記憶
    されると共に、 上記データ処理手段は、当該複数の問題の中から前記正
    答率情報に基づいてユーザが誤ったキーワードを含む問
    題を選択する苦手問題選択機能を有する請求項18〜2
    0のいずれかに記載の情報処理装置。
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