JP2001228928A - ライセンスを与えられたエンド・ユーザ・アプリケーション内の業務契約情報を自動的に処理するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 １つまたは複数の業務契約システム（１６
０）から供給される契約情報に基づくライセンス付与ソ
フトウェア・アプリケーションを管理する。 【解決手段】 ライセンス・マネージャ（１６２）が、
ライセンス・データベース（１４６）、ライセンス生成
器（１６４）、および１つまたは複数の業務契約システ
ムと通信する。ライセンス・マネージャは自動供給され
た契約情報および加入情報を各業務契約システムから受
け取り、どれがライセンスを要求しているかを解釈し、
フィルタリングまたはストリップし、その後そのライセ
ンシング情報をライセンス・データベースに記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、遠隔アプ
リケーション用のソフトウェアの保護ならびにアプリケ
ーション・ソフトウェアおよび情報ファイルのライセン
ス監視に関する。

【０００２】

【従来の技術】遠隔アプリケーションの一例には、機器
またはシステムの遠隔監視および診断がある。現在、多
くの会社が機器またはシステムの遠隔監視および診断の
ための機能を開発している。遠隔機器またはシステム
（以下、遠隔システムと称する）の全範囲は、工業用蒸
気タービンからネットワーク接続されたプリンタにま
で、医療用画像機器から家庭用電化製品にまでわたって
いる。ほとんどすべての場合、プロセッサなど何らかの
コンピュータ機能が遠隔システム上に常駐している。一
般にプロセッサは、データの収集、動作の監視、診断ア
プリケーションの実行、ならびにエンド・ユーザまたは
カスタマに対する遠隔システムに関する情報およびアプ
リケーションへのアクセス提供などの機能を実行する。

【０００３】典型的な遠隔監視アプリケーションでは、
遠隔システムに常駐するソフトウェアおよび他の情報フ
ァイルはカスタマの環境内に常駐するので、売り主側が
直接制御することはできない。しかし、このような処理
環境内にあるソフトウェア・アプリケーションおよび情
報ファイルの中には、非常に感応性が高く、不正変更
（たとえば不注意な修正および悪意のある破壊行為）か
ら保護する必要のあるものもある。遠隔システム上に常
駐する構成ファイルなど、ソフトウェア・アプリケーシ
ョンまたは情報ファイルを不正変更すると、ユーザが必
要な機能にアクセスできなくなる場合がある。あるいは
不正変更によって、ユーザがアクセスできる機能を制限
される可能性がある。不正変更は、機器の障害につなが
る可能性もある。

【０００４】したがって、遠隔システム上に常駐するソ
フトウェア・アプリケーションおよび構成情報ファイル
を不正変更から保護するためのシステムが作成されてき
た。この周知のシステムは、料金を支払っておらずアク
セスが打ち切られているカスタマがファイルにアクセス
できないことを保証するためのメカニズムを使用する。
これらのメカニズムは、売り主側でない、遠隔システム
を処理できるサービス・プロバイダが診断ユーティリテ
ィにアクセスできないことも保証する。

【０００５】遠隔システムにライセンスを与えるための
ファイルを保護する周知の方法に従って、遠隔システム
にライセンスを与えるファイルのリストが、ライセンス
生成器に入力される。ファイル・チェックサム生成器
が、指定されたファイルについてそれぞれのチェックサ
ム値を生成する。ライセンス・ファイル生成器が、各フ
ァイルおよびそれに対応するチェックサム値の参照を格
納するためのライセンス・ファイルを生成する。デジタ
ル署名生成器が、ライセンス・ファイルのデジタル署名
を生成する。次いでライセンス・ファイル割当器が、デ
ジタル署名されたライセンス・ファイルを遠隔システム
に割り当てる。

【０００６】ライセンス・ファイルを生成する前述のす
べてのステップは、たとえば適切なソフトウェアでプロ
グラムされたコンピュータまたはデータ・プロセッサな
どによって、自動的に実行される。ただし、ライセンス
を受けるファイルのリストは、手操作で供給されてライ
センス生成器に入力される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】したがって、業務契約
システムによって取得された契約および加入情報から、
重要なライセンシング・データを自動的に抽出し、ライ
センス生成器に自動的に供給することのできるシステム
が求められている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、１つまたは複
数の業務契約システムから自動的に供給された契約情報
に基づいて、ライセンスを与えられたエンド・ユーザの
ソフトウェア・アプリケーションの生成を管理するため
のシステムを対象とするものである。このシステムは、
ライセンス・データベース、ライセンス生成器、および
１つまたは複数の業務契約システムと通信する、ライセ
ンス・マネージャを含む。ライセンス・マネージャは、
各業務契約システムから自動供給された契約および加入
情報を受け取り、バンドルされた機能のどれがライセン
スを要求しているかを解釈し、要求されたライセンスを
生成するのに必要な情報をフィルタリングまたはストリ
ップし、その後そのライセンシング情報をライセンス・
データベースに記録する。

【０００９】次いでライセンス・マネージャは、抽出さ
れたライセンシング情報に基づいて、その時点でライセ
ンス・ファイルを生成するべきかどうかを判定する。生
成すべきであると判定された場合、ライセンス・マネー
ジャは、不正変更防止用に暗号化されたライセンス・フ
ァイルの生成要求と共に、ライセンシング情報をライセ
ンス生成器に出力する。次いでライセンス生成器は、
（ライセンス・ファイルが他のシステムに移動するのを
防ぐための）遠隔システム識別情報、ライセンス有効期
限、チェックサム値、デジタル署名、および他の情報を
含むライセンス・ファイルを生成する。

【００１０】ライセンス生成器がライセンス・ファイル
を生成し、これを一時記憶域に格納した後、ライセンス
・マネージャは一時記憶域からライセンス・ファイルを
取り出して、これを加入者またはサイト識別情報によっ
て識別された遠隔システムに、たとえばネットワークを
介して割り当てる。ライセンス・ファイルを遠隔システ
ムにダウンロードした後、ライセンス・マネージャはこ
のライセンス・ファイルを一時記憶域から削除するが、
ライセンスがいつでも再作成できるように、そのデータ
をライセンス・データベース内に保持しておく。

【００１１】他の機能により、システムは、顧客が遠隔
サイトでライセンスまたは加入申し込みを購入できるよ
うにする。この場合、顧客がライセンス情報を記入する
フィールドを備えたＷｅｂページが、ライセンス・マネ
ージャによって遠隔サイトにダウンロードされる。次い
でライセンス情報がライセンス・マネージャに伝送さ
れ、これが、たとえばライセンス情報をライセンス・デ
ータベースに格納し、次いでライセンス生成器にそのラ
イセンス情報に基づいてライセンスを生成するように命
令する、などの適切な動作を実行する。さらに、ライセ
ンス・マネージャは、業務契約システムの記録を更新す
るために、ライセンス情報またはその関連部分をこれに
送信する。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態につい
ての以下の詳細な説明は、多数の多種多様な遠隔に配置
された医療用診断システムおよびワークステーション
を、ネットワークを介して処理するための中央設備の状
況で示される。ただし、本発明は、遠隔システムがライ
センスを与えられたソフトウェアおよび／またはデータ
ベース・ファイルを使用し、ネットワークを介して中央
設備に接続された、任意のシステムで適用されるもので
あることを理解されたい。

【００１３】図１には、リモート配置された複数の医療
用診断システム１２に集中型サービスを提供するため
の、サービス・システム１０が示されている。図１に示
された実施形態では、医療用診断システムには磁気共鳴
映像法（ＭＲＩ）システム１４、コンピュータ断層撮影
（ＣＴ）システム１６、および超音波画像システム１８
が含まれる。診断システムは、医療設備２０などの単一
の位置または設備内に配置するか、あるいは超音波シス
テム１８の場合に示すように互いに遠隔位置にあっても
よい。診断システムは、集中型サービス設備２２から処
理される。さらに、下記で詳細に説明するように、サー
ビス要求を伝送し、サービス状況を認証し、サービス・
データを伝送するなどのために、複数のフィールド・サ
ービス・ユニット２４をサービス・システム内で結合し
てもよい。

【００１４】図１に示されたシステムでは、サービス設
備によって、いくつかの異なるシステムモダリティ（様
式）が中央サービスに提供される。診断システムとサー
ビス設備との間で伝送されるサービス要求およびデータ
には、サービスを受けるシステムのタイプおよび様式を
識別するためのデータ、ならびにそのシステムの様式お
よび型用に特に適合されたデータを含む。本明細書で使
用される「サービス要求」という用語は、広範囲にわた
る照会、注釈、提案、および診断システムまたはシステ
ムが配置または管理される施設によって生成される他の
照会またはメッセージが含まれることが意図されてい
る。具体的に言えば、このような要求は、システム、ア
プリケーションに関する質問、一般的な性質の質問、財
務または加入構成に関する質問、情報の共有、報告、ア
プリケーション、プロトコルなどに関して発生する問題
に関するものであってよい。

【００１５】システムの様式に応じて、様々な２次構成
要素またはサブシステムが含まれることになる。ＭＲＩ
システム１４の場合、このようなシステムは一般に、パ
ルス磁界を生成し、興味の対象の範囲内で回転磁気材料
による放出から信号を収集するためのスキャナ２６を含
むことになる。スキャナは制御および信号検出回路２８
に結合され、次にこの回路がシステム制御装置３０に結
合される。システム・コントローラ３０は、以下で詳細
に説明するように、サービス要求、メッセージ、および
データをサービス設備２２と対話形式で交換するため
の、均一プラットフォームを含む。システム制御装置３
０は、単一の、またはシステム制御装置３０から分離さ
れた物理的パッケージ内に含まれうる通信モジュール３
２にリンクされる。システム制御装置３０は、典型的に
はコンピュータ・モニタ３６、キーボード３８、ならび
にマウスなどの他の入力装置４０を含む、オペレータ・
ステーション３４にもリンクされる。典型的なシステム
では、スキャナ１４から収集したデータに基づいて再構
成された画像を生成するために、プリンタまたは写真シ
ステムなどの追加の構成要素をシステム１４に含めるこ
とができる。本明細書では一般に診断システム内の「ス
キャナ」に言及するが、この用語は一般に医療用診断デ
ータ取得機器を含むものであって、医療診断分野での、
画像データ取得、ピクチャ・アーカイビング通信および
検索システム、画像管理システム、設備および施設管理
システム、表示システムなどに限定されるものではな
い。より具体的に言えば、本明細書で開示される保護さ
れたソフトウェアおよび情報ファイルを組み込んだ機器
が、画像システム、臨床診断システム、生理学的モニタ
・システムなどを含んでもよい。

【００１６】同様に、ＣＴシステム１６は典型的に、興
味の対象に放射されたＸ線放射の一部を検出するスキャ
ナ４２を含む。スキャナ４２は、スキャナ４２内のＸ線
源およびガントリの動作を制御し、スキャナ内で移動可
能な検出器アレイによって生成される信号を受信するた
めに、集合的に参照番号４４で表されたジェネレータお
よび制御装置ならびに信号捕捉ユニットに結合される。
制御装置および信号捕捉構成要素内の回路は、前述の制
御装置３０のように、スキャナの動作を命令し、取得し
た信号に基づいて画像データを処理および再構成するた
めの回路を含むシステム制御装置４６に結合される。シ
ステム制御装置４６は、システム１６の中央サービスに
関するデータを送受信するために、一般にＭＲＩシステ
ム１４の通信モジュール３２と同様、通信モジュール４
８にリンクされる。またシステム制御装置４６は、コン
ピュータ・モニタ５２、キーボード５４、ならびにマウ
スなどの他の入力装置５６を含むオペレータ・ステーシ
ョン５０に結合される。さらに、ＭＲＩシステム１４と
同様、ＣＴシステム１６は、スキャナ４２によって収集
されたデータに基づいて再構成された画像を出力するた
めに、一般にプリンタまたは同様の装置を含む。

【００１７】他の様式の装置には、特定の設計に従って
信号を取得または生成するために特別に構成された回路
およびハードウェアが含まれる。具体的に言えば、超音
波画像システム１８は一般に、超音波信号を撮像対象内
に照射し、有用な画像を再構成するために発生した信号
を取得するためのスキャナおよびデータ処理ユニット５
８を含む。システムは、スキャナ５８の動作を調節し、
画像を再構成するために取得した信号を処理するシステ
ム制御装置６０を含む。さらにシステム１８は、サービ
ス要求、メッセージ、およびデータを、システム制御装
置６０とサービス設備２２との間で伝送するための通信
モジュール６２を含む。システム１８は、モニタ６６
と、キーボード６８などの入力装置を含むオペレータ・
ステーション６４も含む。

【００１８】図１のＭＲＩシステム１４およびＣＴシス
テム１６で示されるように、複数の医療用診断システム
が単一の設備または場所に設置されている場合、これら
を病院または診療所の放射線部門にあるような管理ステ
ーション７０に結合することができる。管理ステーショ
ンは、例示された制御装置３０および４６など、様々な
診断システムのための制御装置に直接リンクすることが
できる。管理システムは、イントラネット構成、ファイ
ル共用構成、クライアント／サーバ配置構成、または任
意の他の好適な配置構成でシステム制御装置に結合され
たコンピュータ・ワークステーションまたはパーソナル
・コンピュータ７２を含むことができる。管理ステーシ
ョン７０は典型的に、システム操作パラメータを表示
し、システム使用率を分析し、その属する遠隔設備２０
と中央サービス設備２２との間でサービス要求およびデ
ータを交換するためのモニタ７４を含む。ユーザ・イン
ターフェースを容易にするために、標準的なコンピュー
タ・キーボード７６およびマウス７８などの入力装置を
持つこともできる。あるいは、管理システムまたは他の
診断システム構成要素がスタンドアロン型であっても、
すなわち診断システムに直接結合されていなくてもよい
ことに留意されたい。しかしこのような場合でも、本明
細書に記載のサービス・プラットフォームおよび一部ま
たはすべてのサービス機能を管理システム上に提供する
ことができる。同様に、ある種のアプリケーションで
は、診断システムを、スタンドアロン型またはネットワ
ーク型の画像アーカイビング通信および検索システム、
あるいは本明細書に記載された機能の一部またはすべて
が備えられた表示ステーションで構成することができ
る。

【００１９】前述の通信モジュールならびにワークステ
ーション７２およびフィールド・サービス・ユニット２
４は、遠隔アクセスネットワーク８０を介してサービス
設備２２にリンクすることができる。そのため、任意の
好適なネットワーク接続を使用することができる。好ま
しいネットワーク構成には、会員制すなわち専用ネット
ワークと、インターネットなどのオープンネットワーク
の両方が含まれる。診断システムと、フィールド・サー
ビス・ユニット２４と、中央サービス設備２２との間
で、データを、インターネット・プロトコル（ＩＰ）、
伝送制御プロトコル（ＴＣＰ）、または他の周知のプロ
トコルなどの任意の好適な形式で交換することができ
る。さらに、ある種のデータを、ＨｙｐｅｒＴｅｘｔ
ＭａｒｋｕｐＬａｎｇｕａｇｅ（ＨＴＭＬ）または他の
標準言語などのマークアップ言語を介して伝送またはフ
ォーマット化することができる。好ましいインターフェ
ース構造および通信構成要素について、以下でさらに詳
細に説明する。

【００２０】サービス設備２２内では、メッセージ、サ
ービス要求、およびデータが、一般に参照番号８２で示
される通信構成要素によって受け取られる。構成要素８
２は、サービス・データを、図１で一般に参照番号８４
で示すサービス・センター処理システムに伝送する。こ
の処理システムは、サービス設備との間でのサービス・
データの受取り、処理、および伝送を管理する。一般に
処理システム８４は、以下でさらに詳細に説明するよう
に、様々なサービス要求を処理し、サービス・データを
送受信するための、１つまたは複数のコンピュータなら
びに専用のハードウェアまたはソフトウェア・サーバを
含むことができる。サービス設備２２は、サービス・エ
ンジニアがサービス要求に対処し、サービス要求に応答
してオフラインおよびオンラインのサービスを診断シス
テムに提供することができるよう一群のオペレータ・ワ
ークステーション８６も含む。処理システム８４は、サ
ービス設備２２内またはサービス設備から遠隔位置にあ
るシステムデータベースもしくは他の処理システム８８
にリンクすることができる。このようなデータベースお
よび処理システムは、特定の加入スキャナ及び広範な診
断機器の双方について、動作パラメータ、サービス履歴
などに関する広範囲なデータベース情報を含むことがで
きる。以下に記載するように、このようなデータベース
は、特定診断システムの処理とこのような処理の追跡双
方に対して、ならびに特定のシステムまたは一群のシス
テムを処理するときに使用するための比較データの導出
に対して使用することができる。

【００２１】図２は、機能上の面から見た前述のシステ
ム構成要素を示す構成図である。図２に示されるよう
に、遠隔に配置されたフィールド・サービス・ユニット
２４および診断システム１２は、一般に参照番号８０で
示されるネットワーク接続を介して中央サービス設備２
２にリンクすることができる。各診断システム１２の中
に、同様に構成されたサービス・プラットフォーム９０
が提供される。特に図３を参照しながら下記でより詳細
に説明されるプラットフォーム９０は、サービス要求お
よびサービス・タスク・リストを構成および伝送し、サ
ービス・データを送受信し、ネットワーク接続を確立
し、診断システムとサービス設備との間で金銭的なまた
は加入者の構成を管理するように適合されたハードウェ
ア、ファームウェア、およびソフトウェアの構成要素を
含む。プラットフォーム９０は、診断システムのシステ
ム制御装置に統合されることが好ましい。これらのプラ
ットフォームは、各診断システムで均一なグラフィカル
・ユーザ・インターフェースを提供し、臨床医と放射線
専門医がサービス機能について様々な診断システムと容
易に対話できるように、様々なシステム様式に適合でき
る。プラットフォームは、スキャナ設計者が、要求また
は加入されたサービスを提供するのに必要な画像、ロ
グ、および同様のファイルにアクセスするために、個々
のスキャナの制御回路、ならびにスキャナ側のメモリ・
デバイスと直接インターフェースできるようにするもの
である。管理ステーション７０が設けられている場合、
管理ステーションとサービス設備との間の直接的なイン
ターフェースが容易になるように、同様の均一プラット
フォームが管理ステーションにロードされることが好ま
しい。各診断システムには、均一なサービス・プラット
フォーム９０に加えて、遠隔に配置されたスキャナと中
央サービス設備との間でファクシミリ・メッセージを送
受信するためのファクシミリ伝送モジュールなどの、代
替通信モジュール９２が提供されることが好ましい。

【００２２】診断システムとサービス設備との間で伝送
されるメッセージおよびデータは、処理システム８４内
部に格納され、従来技術で一般に知られた方法でサービ
ス設備への無許可のアクセスを防ぐセキュリティ・バリ
アまたは「ファイアウォール」を通過する。一連のモデ
ム９８を含むモデム・ラック９６は、着信データを受け
取り、モデムとサービス・センター処理システム８４と
の間のデータ・トラフィックを管理するルータ１００を
介して、データを伝送する。

【００２３】前述のように、処理システム８４は、サー
ビス要求およびデータを受け取って処理し、当該サービ
ス設備内および当該設備から遠隔な場所の両方で、追加
のサービス構成要素とインターフェースする。図２に示
すように、オペレータ・ワークステーション８６は、遠
隔データベースまたはコンピュータ８８と同様に、処理
システムに結合される。さらに、ライセンスおよび契約
の構成を検証し、サービス記録ファイルやログ・ファイ
ルなどを格納するために、少なくとも１つのローカル・
サービス・データベース１０２が設置される。さらにま
た、サービス設備と診断システムまたはフィールド・サ
ービス・ユニットとの間でファクシミリ伝送を送受信す
るために、１つまたは複数の通信モジュール１０４が処
理システム８４にリンクされる。

【００２４】図３は、各診断システム１２内の同様に構
成されたサービス・プラットフォーム９０を含む様々な
機能構成要素を示す図である。このプラットフォーム
は、デバイス接続モジュール１０６およびＷｅｂサービ
ス接続モジュール１０８を含む。Ｗｅｂサービス接続モ
ジュール１０８はメインＷｅｂページ１１０にアクセス
する。メインＷｅｂページ１１０は、前述のように、診
断システム側のモニタ上でシステム・ユーザに対して表
示されるＨＴＭＬページなどのマークアップ言語ページ
であることが好ましい。メインＷｅｂページ１１０に
は、ユーザがスクリーン上のアイコンを介して検査要求
を構成し、検査の結果を表示するなどの、通常の操作ペ
ージからアクセスできることが好ましい。メインＷｅｂ
ページ１１０を介して、一連の追加のＷｅｂページ１１
２にアクセスすることができる。このようなＷｅｂペー
ジは、サービス要求を構成し、中央サービス設備に伝送
できるようにするものであって、以下でより詳細に説明
するように、他のメッセージ、レポート、ソフトウェ
ア、プロトコルなどの交換を容易にするものである。

【００２５】Ｗｅｂサービス接続モジュール１０８は、
診断システムとサービス設備との間のライセンス、料
金、または契約加入の状況を検証するために、ライセン
ス・モジュール１１４に結合される。本明細書で使用さ
れる「加入」という用語は、料金支払いの有無にかかわ
らず、様々な構成、サービス、情報、ソフトウェアなど
の契約上、商用上におけるサービスなどを含む。さらに
多くは述べないが、下記で説明するようなシステムによ
って管理される特定の構成が、使用時間料金構成、１回
料金構成、およびいわゆる「個別使用支払い」構成を含
むいくつかの異なるタイプの加入を含むことができる。

【００２６】次にライセンス・モジュール１１４が、ブ
ラウザ、サーバ、および様式インターフェース・ツール
１１８を備えた通信構成要素とインターフェースするた
めに、１つまたは複数のアダプタ・ユーティリティ１１
６に結合される。好ましい構成では、システム・スキャ
ナとサービス・プラットフォームとの間でデータを交換
するために、いくつかのこのようなインターフェース・
ツールが提供される。たとえば、様式インターフェース
・ツール１１８は、様式特有のアプリケーションを構成
するためのアプレットまたはサーブレット、ならびに構
成テンプレート、グラフィカル・ユーザ・インターフェ
ースのカスタマイゼーション・コードなどを含むことが
できる。アダプタ１１６は、このような構成要素と対話
するか、または様式特有のサブ構成要素１２２に結合さ
れた様式制御装置（モダリティコントローラ）１２０と
直接対話することができる。様式制御装置１２０および
様式特有のサブ構成要素１２２は、検査を実行するため
の事前に構成されたプロセッサまたはコンピュータ、お
よび画像データ・ファイル、ログ・ファイル、エラー・
ファイルなどを格納するためのメモリ回路を、通常含
む。アダプタ１１６はこのような回路とインターフェー
スして、ＨｙｐｅｒＴｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒ
ｏｔｏｃｏｌ（ＨＴＴＰ）とデジタル画像通信の標準で
あるＤＩＣＯＭとの間など、格納されたデータと所望の
プロトコルとの間の変換を実行することができる。さら
に、ファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）または他のネッ
トワーク・プロトコルなどの任意の好適なプロトコルを
介して、ファイルおよびデータの転送を実行することが
できる。

【００２７】例示された実施形態では、デバイス接続モ
ジュール１０６が、診断システムと中央サービス設備と
の間のデータ交換を提供するためのいくつかの構成要素
を含む。具体的に言えば、接続サービス・モジュール１
２４が、Ｗｅｂサービス接続モジュール１０８とのイン
ターフェースを提供する。遠隔通信接続を介してインタ
ーネット・プロトコル（ＩＰ）パケットを転送するため
に、ポイントツーポイントプロトコル（ＰＰＰ）モジュ
ール１２６も提供される。最終的に、診断システムと中
央サービス設備との間でデータを送受信するために、モ
デム１２８が提供される。当分野の技術者であれば理解
されるように、このようなデータ交換を容易にするため
に、デバイス接続モジュール１０６内で様々な他のネッ
トワーク・プロトコルおよび構成要素を使用することが
できる。

【００２８】Ｗｅｂサービス接続モジュール１０８は、
サーバ１３０およびブラウザ１３２を含むことが好まし
い。サーバ１３０は、診断システムとサービス設備との
間のデータ交換を容易にし、ブラウザ１３２を介して一
連のＷｅｂページ１１０および１１２を表示できるよう
にするものである。好ましい実施形態では、サーバ１３
０およびブラウザ１３２がＨＴＴＰアプリケーションを
サポートし、ブラウザがＪａｖａアプリケーションをサ
ポートする。もちろん、診断システムと中央サービス設
備との間で、データ、サービス要求、メッセージ、およ
びソフトウェアを交換するために、他のサーバおよびブ
ラウザまたは同様のソフトウェア・パッケージが使用で
きる。最後に、Ｗｅｂサーバ１３０と遠隔医療用設備内
のローカル・エリア・ネットワーク（図示せず）との間
に、直接ネットワーク接続１３４が提供できる。

【００２９】好ましい実施形態では、Ｗｅｂサービス接
続モジュールを備えた構成要素は、同様の構成のプラッ
トフォームの一部として格納されたアプリケーションを
介して構成することができる。具体的に言えば、サービ
ス・エンジニアにライセンスが与えられているＪａｖａ
アプリケーションが、診断システムでの中央サービス設
備への接続を可能にするためのデバイス接続をエンジニ
アが構成できるようにする。アプリケーションの機能
は、サービス・エンジニアがアクセスできる別々のタブ
付きページに分割される。アプリケーションは、ライセ
ンス許可画面にて同意することにより導入される。いっ
たん同意されると、サービス・エンジニアは、システム
・モデムのパラメータおよび自動診断チェックを実行す
るためのスケジュールを構築し、また自動サービス報告
書生成などの電子メッセージングを確立することができ
る。いったんモデム通信が構築されると、サービス・エ
ンジニアがサービス設備とのコンタクトを確立し、診断
システムとサービス・センターとの間の確実な通信に必
要な任意の残りのデータを、サービス設備がダウンロー
ドできるようにするデータを送信する。このアプリケー
ションから出るときには、サイト間の自動接続テストの
状況を含む構成状況がサービス・エンジニアに示され
る。

【００３０】図４は、サービス設備２２に関する例示的
な機能構成要素を示す図である。前述のように、サービ
ス設備２２は、サービス設備とのデータ通信を調整する
ための、ルータ１００に結合された複数のモデム９８を
備えたモデム・ラック９６を含む。いわゆる「フロント
・オフィス」であるＨＴＴＰサービス・サーバ９４は、
この設備での入信および発信のトランザクションを受け
取って、これに対処する。サーバ９４は、システム・セ
キュリティのためのファイアウォール１３８を介して設
備の他の構成要素に結合される。オペレータ・ワークス
テーション８６は、サービス要求を処理し、応答してメ
ッセージおよびレポートを伝送するためのポート・マネ
ージャに結合される。ある種のサービス要求に自動的に
応答し、動作パラメータ・データに関する加入診断シス
テムをスイープするなどのために、自動化されたサービ
ス・ユニット１３６をサービス設備に含めることもでき
る。好ましい実施形態では、自動化されたサービス・ユ
ニット１３６が、処理システム８４を備えた対話型サー
ビス構成要素とは独立して、またはこれと共に動作する
ことができる。サービス設備が、外部のインターネット
・サービス・プロバイダおよび仮想専用ネットワークを
含むシステムなどの、診断システムおよび中央サービス
・ユニットと、データおよびメッセージを通信および交
換できるようにするために、他のネットワークまたは通
信方式を提供できることに留意されたい。

【００３１】ファイアウォール１３８の後ろ側では、い
わゆる「バック・オフィス」であるＨＴＴＰアプリケー
ション・サーバ１４０が、サービス要求の処理、メッセ
ージング、レポーティング、ソフトウェア転送などを調
整する。他のサーバを、特定タイプのサービス要求に対
処するように構成されたサービス分析サーバ１４２など
の、ＨＴＴＰアプリケーション・サーバ１４０に結合さ
せることができる。図４に示された実施形態では、処理
システム８４が、診断システム・サービス加入状況の格
納、更新、および検証を行うために、ライセンス・デー
タベース１４６に結合されたライセンス・サーバ１４４
も含む。あるいは、ライセンス・サーバ１４４をファイ
アウォール１３８の外に配置して、サービス設備に入る
ことを許可する前に、加入状況を検証することができ
る。ライセンス・サーバ１４４は、業務契約システム
（図４では図示せず）から契約および加入情報の自動供
給を受け取る。業務契約システムからの情報に応答し
て、ライセンス・サーバ１４４は、ライセンス情報をラ
イセンス・データベース１４６に記録し、記録されたラ
イセンス情報に基づいてライセンスを生成し、生成され
たライセンスをネットワーク８０を介して遠隔システム
１２上にインストールする。ライセンス・サーバ１４４
は、業務契約システムから受け取ったデータに応答し
て、インストールされたライセンスを遠隔システムから
ネットワークを介して除去または終了する機能も有す
る。

【００３２】サービス要求の処理、メッセージング、お
よびレポーティングは、ＨＴＴＰサーバ１４０に結合さ
れたスケジューラ・モジュール１４８によって調整され
る。スケジューラ・モジュール１４８は、レポート・サ
ーバ１５０、メッセージ・サーバ１５２、およびソフト
ウェア・ダウンロード・サーバ１５４などの処理システ
ムを含む他のサーバのアクティビティを調整する。当分
野の技術者であれば理解されるように、サーバ１５０、
１５２、および１５４は、タスク・リスト、アドレス、
ログ・ファイル、メッセージおよびレポート・ファイ
ル、アプリケーション・ソフトウェアなどのデータを格
納するためのメモリ・デバイス（図示せず）に結合され
る。具体的に言えば、図４に示されるように、診断シス
テムに直接送信されるか、アクセスされるか、あるいは
使用毎または購入毎の支払いベースで供給されることが
可能な伝送可能ソフトウェア・パッケージを格納するた
めに、ソフトウェア・サーバ１５４が１つまたは複数の
データ・チャネルを介して記憶デバイス１５６に結合さ
れる。メッセージ・サーバ１５２およびレポート・サー
バ１５４は、通信モジュール１０４と共にさらに伝送処
理モジュール１５８に結合され、これが、出力メッセー
ジを受け取り、診断システムとの固有の接続を保証し、
ネットワークを介した遠隔配置されたフィールド・エン
ジニアに対する診断システムへのメッセージ伝送ならび
にメッセージおよびタスク・リストの伝送の調整を行う
よう構成される。

【００３３】好ましい実施形態では、前述の機能回路
を、任意の適切なコンピュータ・プラットフォーム上の
ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアと
して構成することができる。たとえば、診断システムの
機能回路を、システム・スキャナに完全に組み込むかま
たはこれに追加して、パーソナル・コンピュータまたは
ワークステーション内の適切なコードとしてプログラム
することができる。サービス設備の機能回路は、１つま
たは複数のサーバ、スケジューラなどが構成されるメイ
ン・フレーム・コンピュータに加えて、追加のパーソナ
ル・コンピュータまたはワークステーションを含むこと
ができる。最終的に、フィールド・サービス・ユニット
は、任意の好適なプロセッサ・プラットフォームのパー
ソナル・コンピュータまたはラップトップ・コンピュー
タを含むことができる。前述の機能回路は、本明細書に
記載された機能を実行するために、多種多様な方法で適
合できることにも留意されたい。一般に、機能回路は、
診断システムと中央サービス設備との間でサービス・デ
ータの交換を容易にするものであって、これはサービス
・アクティビティの診断システムに定期的な更新を提供
するための対話方式で実施されることが好ましい。

【００３４】図５を参照すると、本発明の好ましい実施
形態に従ったライセンス・サーバ１４４が、ライセンス
・マネージャ１６２およびライセンス生成器１６４を備
える。図５に示されたライセンス・マネージャは、ライ
センス・データベース１４６、ライセンス生成器１６
４、および業務契約システム１６０と通信する。ライセ
ンス生成器は、図４に示された「バック・オフィス」Ｈ
ＴＴＰアプリケーション・サーバ１４０とも通信する。

【００３５】業務契約システム１６０は、契約および加
入申し込みを販売し、支払いを処理し、会計機能を実行
し、契約および加入情報を業務契約システム・データベ
ースに記録する。記録される情報には、加入者情報、遠
隔診断システムの様式および型に関する情報、サービス
機能を識別する情報、加入者による保証および他の契約
オプション、契約の発効日および失効日、ならびに他の
情報が含まれる。典型的な業務契約システムは、ローカ
ル・エリア・ネットワークによって中央サーバに接続さ
れた多数の多種多様なワークステーション、ならびに契
約および加入情報が記録される中央契約データベースを
備える。ライセンス・マネージャ１６２は、各業務契約
システム１６０の中央サーバから情報の自動供給を受け
取り、バンドルされた機能のどれがライセンスを要求し
ているかを解釈し、要求されたライセンスを生成するの
に必要な情報（以下「ソース・データ」と呼ぶ）をフィ
ルタリングまたはストリップし、その後そのソース・デ
ータをライセンス・データベース１４６に記録する。ソ
ース・データは、加入者またはサイトの識別コード、ラ
イセンス・ファイルをインストールすることになる遠隔
システムを識別するコード、サービス機能を表すコー
ド、保証および契約オプション、および各契約の失効日
を含むことが好ましい。ライセンス・マネージャは、各
契約の発効日もライセンス・データベースに格納するこ
とが好ましい。

【００３６】次いでライセンス・マネージャ１６２は、
その契約発効日からライセンス・ファイルを生成するべ
きかどうかを判定する。ライセンスが即時有効になる場
合、ライセンス・マネージャ１６２は、不正変更防止用
に暗号化されたライセンス・ファイルの生成要求と共
に、ソース・データをライセンス生成器１６４に出力す
る。この要求に応答して、ライセンス生成器１６４は、
遠隔システム識別コード、ライセンス失効日、チェック
サム値、デジタル署名、および他の情報を含むライセン
ス・ファイルを生成する。

【００３７】ライセンス生成器１６４がライセンス・フ
ァイルを生成し、これを一時記憶域（図６の１８０）に
格納した後、ライセンス・マネージャ１６２は一時記憶
域からライセンス・ファイルを取り出して、これを遠隔
システム識別情報によって識別された遠隔システムに割
り当てる。ネットワークを介してライセンス・ファイル
を割り当てる代わりに、ファイルを製造時または現場で
遠隔システムに配置することによって割り当てることが
できる。ライセンス・ファイルを遠隔システムにロード
した後、ライセンス・マネージャは一時記憶域からライ
センス・ファイルを削除するが、ライセンスがいつでも
再作成できるように、ライセンス・データベース１４６
内にデータを保持する。

【００３８】他の機能により、システムは、顧客が遠隔
サイトでライセンスまたは加入申し込みを購入できるよ
うにする。この場合、顧客がライセンス情報を記入する
フィールドを備えたＷｅｂページが、ライセンス・マネ
ージャ１６２によって遠隔サイトにダウンロードされ
る。次いでライセンス情報がライセンス・マネージャに
伝送され、これが、たとえばライセンス情報をライセン
ス・データベース１４６に格納し、次いでライセンス生
成器１６４にそのライセンス情報に基づいてライセンス
を生成するように命令する、などの適切な動作を実行す
る。さらに、ライセンス・マネージャは、業務契約シス
テム１６０の記録を更新するために、ライセンス情報ま
たはその関連部分をこれに送信する。

【００３９】ライセンス・ファイルがダウンロードされ
る遠隔システムは、コンピュータ機能が常駐していれ
ば、遠隔に配置されたどんなタイプの機器であってもよ
い。それを介してライセンス・ファイルがダウンロード
されるネットワークは、ローカル・エリア・ネットワー
ク、ワイド・エリア・ネットワーク、インターネット、
イントラネット、エクストラネット、または何らかの他
のタイプの通信リンクであってよい。図３に示されるよ
うに、遠隔システム１２に組み込まれたライセンス・モ
ジュール１１４は、ライセンス・ファイルおよびその中
のファイルの保全性（すなわち、遠隔システムのエンド
・ユーザがファイルを使用する許可を有するかどうか、
およびファイルが修正または不正変更されているかどう
か）を検証する。

【００４０】ライセンス・サーバ１４４（図４を参照）
およびライセンス・モジュール１１４（図３を参照）
は、どちらも、パーソナル・コンピュータ、ワークステ
ーション、ミニコンピュータ、メインフレーム、または
プロセッサを含む任意の他のデバイスなどのコンピュー
タ・デバイスである。コンピュータは、本発明を実施す
るための１つまたは複数のコンピュータ・プログラムを
含む。固定データ記憶デバイスなどのコンピュータ読取
り可能媒体は、コンピュータ・プログラムおよびコンピ
ュータ・オペレーティング・システムを有形に実施す
る。コンピュータ・プログラムは、ＣおよびＪａｖａで
プログラムされるが、Ｃ＋＋、Ｌｉｓｐ、およびＰｅｒ
ｌなどの他の言語を使用してもよい。

【００４１】本発明の好ましい実施形態に従ったライセ
ンス・サーバ１４４のアーキテクチャが、より詳細に図
６に示される。ライセンス生成器は、業務契約システム
１６０から契約または加入情報を受け取り、バンドルさ
れた機能のどれがライセンスを要求しているかを解釈
し、ライセンス生成に必要なソース・データを抽出する
インタープリタ・モジュール１６６を含む。インタープ
リタ・モジュール１６６は、データベース・インターフ
ェース１６８を介してライセンス・データベース１４６
にソース・データを格納する。ライセンスを与えられた
サービス機能および契約失効日が遠隔システム識別コー
ドに関連付けられているテーブルとして、ソース情報が
格納されることが好ましい。ライセンスに関するソース
・データがライセンス・データベース１４６内に格納さ
れた後、インタープリタ・モジュール１６６はトリガ信
号をライセンス生成モジュール１７０に送信する。トリ
ガ信号は、ライセンス・データベース１４６内にある関
連するソース・データの位置を示すロケータを伴う。作
成モジュール１７０は、ライセンスがいつ生成およびイ
ンストールされる必要があるかを判定するためのプログ
ラミングを含む。トリガ信号に応答して、作成モジュー
ル１７０はデータベース・インターフェース１６８を介
してライセンス・データベース１４６からライセンス情
報を取り出し、その情報を、ライセンス・ファイルを生
成する要求と共にライセンス生成器１６４に送信する。
さらに作成モジュール１８６は、一時記憶域メモリ１８
０内のどこにライセンス・ファイルを格納するかも、ラ
イセンス生成器に伝える。

【００４２】本発明の好ましい実施形態に従って、ライ
センス生成器１６４は、ライセンス・マネージャから受
け取った関連するライセンス情報（遠隔システム識別コ
ードおよびライセンス失効日など）をライセンス・ファ
イル内に格納し、ライセンス・ファイル用のデジタル署
名の一部を形成するように後で暗号化されるチェックサ
ム値を生成する。あるいは、チェックサム値が、ライセ
ンスの使用を特定の診断システムに固定する情報を含
む。具体的に言えば、ライセンス生成器１６４は、ライ
センス・ファイルを使用することになる診断システムを
表す固有の識別子を埋め込むことができる。典型的に
は、この識別子はハードウェア・ベース・マシンの製造
番号を含むが、ハードウェア・デバイスを固有に識別す
る任意の値とすることができる。固有の識別子は、ライ
センス・ファイルが診断システム間を移動するのも防
ぐ。ライセンス生成器１６４は、デジタル署名されたラ
イセンス・ファイルを一時記憶域１８０内に格納する。

【００４３】典型的には、顧客サイトで診断システムを
インストールする前に、アップグレードが発生したと
き、顧客が新しいソフトウェア・パッケージへのアクセ
スを購入したとき、あるいは顧客が診断システムの製造
業者からサービス認可を購入したときに、ライセンス・
モジュール１４４がライセンス・ファイルを作成するこ
とになる。

【００４４】ライセンス生成が首尾良く完了すると、ラ
イセンス生成器１６４は、完了したことを伝えるメッセ
ージをライセンス・マネージャ１６２の作成モジュール
１７０に送信する。次いで作成モジュール１７０は、格
納されているデジタル署名されたライセンス・ファイル
を一時記憶域１８０から取り出し、これをＨＴＴＰアプ
リケーション・サーバ１４０に送信するように、インス
トレーション・モジュール１７２に命令する。そして、
今度はこのＨＴＴＰアプリケーション・サーバが適切な
遠隔システムとの接続を作成し、ライセンス・ファイル
をそのシステムに割り当てる。前述のように、ライセン
ス・ファイルはネットワークを介して割り当てる必要は
なく、製造時にまたは現場でも割り当てることができ
る。ライセンス・ファイルが遠隔システムに割り当てら
れると、次いでその遠隔システムは、そのライセンス・
ファイルによって識別されたライセンスに含まれる機能
を実行することができる。ライセンス・ファイルは、遠
隔システムに割り当てられた後、セキュリティ上の理由
でインストレーション・モジュール１８８によって一時
記憶域１８０から削除される。

【００４５】その後、ライセンスまたはライセンス内の
ファイルに変更がある場合、ライセンス・マネージャ１
６２は、いつでも遠隔システムを新しい情報に更新する
ことができる。たとえば、業務契約システムは、ライセ
ンス・マネージャに特定の加入申し込みが終了している
ことを知らせることが可能であって、この場合、作成モ
ジュールが無効ライセンスを有するファイルを生成さ
せ、遠隔システム内にインストールさせることになるの
で、有効ライセンスを有するファイルが上書きされる。

【００４６】遠隔サイトに配置されたライセンス・モジ
ュール１１４（図３を参照）は、遠隔システムが有効ラ
イセンスを有するかどうかを判定するようにプログラム
される。ライセンス・モジュール１１４は、いつでもラ
イセンス・ファイルを検証することができる。ライセン
ス・モジュール１１４は最低でも、遠隔システム１２が
動作を開始したとき、ライセンスを与えられたアプリケ
ーション・ファイルまたは他のファイルが呼び出された
ときに必ず、あるいはライセンス・マネージャ１６２か
ら実行される一般のシステム診断の一部として定期的
に、ライセンス・ファイルを検証することができる。ラ
イセンス・モジュール１１４が、遠隔システム１２が有
効ライセンスを有することを検証した場合、次いで遠隔
システムはライセンスを与えられたファイルにアクセス
することができる。他のセキュリティ処置として、中央
サービス設備は、サービス機能を要求している遠隔シス
テムが有効ライセンスを有することを独立して検証す
る。図４を参照すると、「バック・オフィス」ＨＴＴＰ
アプリケーション・サーバ１４０は遠隔システムからサ
ービス要求を受け取ると、ライセンス検証要求をライセ
ンス・サーバ１４４に送信する。具体的に言えば、検証
要求は、ライセンス・マネージャ１６２内のライセンス
検証モジュール１７４（図６を参照）によって受け取ら
れる。ライセンス検証モジュール１７４はサイト情報を
受け取ると、データベース・インターフェース１６８を
介してライセンス・データベース１４６を使用してサイ
トおよびライセンスの情報を検証し、ライセンス・デー
タベースからのその結果状況情報にアクセスする。次い
でモジュール１７４は、サービス要求の考察を可能にす
るとともにサービス要求に応答するために、またはサー
ビス要求に対処するために、サイト状況情報およびライ
センス状況情報をＨＴＴＰアプリケーション・サーバ１
４０に出力する。

【００４７】以上、本発明について好ましい実施形態を
参照しながら説明してきたが、当分野の技術者であれ
ば、本発明の範囲を逸脱することなく様々な変更が実行
可能であり、その要素の代わりに均等物を使用すること
ができる。さらに、必要不可欠な範囲を逸脱することな
く、特定の状況を本発明の教示に適合させるように、多
くの修正を実行することができる。したがって、本発明
は、本発明を実施するために企図された最良の方法とし
て開示された特定の実施形態に限定されるものではない
が、本発明が添付の特許請求の範囲内にあるすべての実
施形態を含むものとなることが意図されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】集中型サービスおよび診断システムとサービス
設備との間のデータ交換を提供するために、ネットワー
ク接続を介してサービス設備に結合された一連の医療用
診断システムを示す概略図である。

【図２】図１に示されたシステムにおける診断システム
およびサービス設備の機能構成要素の一例を示す構成図
である。

【図３】図１および図２に示されたタイプの診断システ
ム内における診断システムの対話型集中サービスを容易
にするための機能構成要素の一例を示す構成図である。

【図４】複数の遠隔地に配置された医療用診断システム
に対話型集中サービスを提供するための、本発明の好ま
しい実施形態に従った、サービス設備の機能構成要素の
一例を示す構成図である。

【図５】本発明の好ましい実施形態に従って、契約シス
テムと遠隔エンド・ユーザ・アプリケーションとの間で
自動的にライセンシングを実行するための、ライセンス
・サーバを示す構成図である。

【図６】本発明の好ましい実施形態に従った、ライセン
ス・サーバのアーキテクチャを示す構成図である。

【符号の説明】

１４６ ライセンス・データベース １６０ 業務契約システム １６２ ライセンス・マネージャ １６４ ライセンス生成器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリー・ジョン・フメル・ジュニア アメリカ合衆国・53186・ウィスコンシン 州・ワウケシャ・クロスボー コート・ 1905 (72)発明者 ダニエル・アール・ブラウン アメリカ合衆国・53186・ウィスコンシン 州・ワウケシャ・スプリングデール ロー ド 86番・2411 (72)発明者 トーマス・リロイ・ラムーロー アメリカ合衆国・53186・ウィスコンシン 州・ワウケシャ・ハイ リッジ アベニ ュ・940

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遠隔サイトにあるソフトウェアへのアクセ
   スを提供するための契約に関する情報を表す電子契約デ
   ータを、業務契約システムから中央サービス設備へ伝送
   するステップと、 前記電子契約データから電子ライセンス・データを抽出
   するステップと、 前記ライセンス・データ内にある開始データに従ってラ
   イセンス・ファイルを生成する要求を表す電子信号を生
   成するステップと、 ライセンス・ファイルを生成する前記要求に応答して、
   有効な電子ライセンス・ファイルを生成するステップ
   と、 前記中央サービス設備から前記遠隔サイトへ、前記有効
   な電子ライセンス・ファイルを伝送するステップとを含
   む業務契約情報を電子的に処理するための方法。
2. 【請求項２】 前記有効な電子ライセンス・ファイルが
   前記遠隔サイトに伝送された後、前記中央サービス設備
   にあるメモリから、前記有効な電子ライセンス・ファイ
   ルを削除するステップをさらに含む請求項１に記載の方
   法。
3. 【請求項３】 前記要求信号が生成される前に、ライセ
   ンス・データベース内に前記ライセンス・データを格納
   するステップと、 前記ライセンス・データを前記ライセンス・データベー
   スから取り出すステップと、 前記取り出されたライセンス・データを前記要求信号と
   共に伝送するステップとを含む請求項１に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記格納された電子ライセンス・データ
   が遠隔システムＩＤを含み、前記有効な電子ライセンス
   ・ファイルが前記遠隔システムＩＤのファンクションで
   ある識別データの暗号を含むものであって、 遠隔サイトから発信された遠隔システムＩＤを含む電子
   加入者データを受け取るステップと、 前記格納された遠隔システムＩＤを含む前記ライセンス
   ・データベースからライセンス・データを取り出すステ
   ップと、 前記受け取った遠隔システムＩＤが前記格納された遠隔
   システムＩＤと一致することを検証するステップと、 前記検証に応答して、電子検証信号を出力するステップ
   とをさらに含む請求項３に記載の方法。
5. 【請求項５】 前記電子ライセンス・データが遠隔シス
   テムＩＤおよび前記ライセンスの失効日を含み、前記要
   求信号に従って、前記遠隔システムＩＤおよび前記失効
   日を伝送するステップをさらに含む請求項１に記載の方
   法。
6. 【請求項６】 前記遠隔サイトにある前記ソフトウェア
   へのアクセスを終了するための情報を表す他の電子契約
   データを、前記業務契約システムから前記中央サービス
   設備に伝送するステップと、 前記他の電子契約データから終了データを抽出するステ
   ップと、 前記終了データに従って、無効な電子ライセンス・ファ
   イルを生成するステップと、 前記無効な電子ライセンス・ファイルを前記中央サービ
   ス設備から前記遠隔サイトへ伝送するステップとを含む
   請求項１に記載の方法。
7. 【請求項７】遠隔サイトにあるソフトウェアへのアクセ
   スを提供するための契約を表す契約データから、ライセ
   ンス・データを抽出するための手段（１６６）と、 前記ライセンス・データ内の開始データに従ってライセ
   ンス・ファイルを生成するように要求するための手段
   （１７０）と、 ライセンス・ファイルを生成する要求に応答して、有効
   なライセンス・ファイルを生成するための手段（１６
   ４）と、 前記有効なライセンス・ファイルを、遠隔サイトに対応
   する宛先アドレスと共に出力するための手段（１７２）
   とを含むライセンス・サーバ。
8. 【請求項８】 生成後、出力するまでの間、前記有効な
   ライセンス・ファイルを格納するためのメモリ（１８
   ０）と、 前記有効なライセンス・ファイルを、出力後、前記メモ
   リから削除するための手段（１７２）とをさらに含む請
   求項７に記載のサーバ。
9. 【請求項９】 前記サーバの外にあるライセンス・デー
   タベース（１４６）とインターフェースするためのデー
   タベース・インターフェース（１６８）をさらに含み、
   前記抽出手段が、格納するために、前記データベース・
   インターフェースを介してライセンス・データベースに
   ライセンスを送信するための手段を含み、前記要求手段
   が、前記データベース・インターフェースを介してライ
   センス・データベースからライセンス・データを取りだ
   し、取り出されたライセンス・データを前記生成手段に
   送信するための手段を含む請求項７に記載のサーバ。
10. 【請求項１０】 前記生成手段に送信されライセンス・
    データベースに格納された前記ライセンス・データが遠
    隔システムＩＤを含み、前記有効なライセンス・ファイ
    ルが前記遠隔システムＩＤの暗号または前記遠隔システ
    ムＩＤの導出を含むものであって、 遠隔システムＩＤを含む加入者データを受け取るための
    手段（８０）と、 前記格納された遠隔システムＩＤを含むライセンス・デ
    ータを、前記データベース・インターフェースを介して
    ライセンス・データベースから取り出すための手段（１
    ７４）と、 前記受け取られた遠隔システムＩＤが前記格納された遠
    隔システムＩＤと一致することを検証するための手段
    （１７４）と、 前記検証に応答して検証信号を出力するための手段（１
    ７４）とをさらに含む請求項９に記載のサーバ。
11. 【請求項１１】 前記ライセンス・データが遠隔システ
    ムＩＤおよび前記ライセンスの失効日を含み、前記要求
    手段が前記遠隔システムＩＤおよび前記失効日を前記生
    成手段に出力するための手段をさらに含む請求項７に記
    載のサーバ。
12. 【請求項１２】 遠隔サイトにあるソフトウェアへのア
    クセスを提供するための前記契約の終了を表す他の契約
    データから、終了データを抽出するための手段（１６
    ６）と、 前記終了データに従って無効ライセンス・ファイルを生
    成するための手段（１６４）と、 前記無効ライセンス・ファイルを前記宛先アドレスと共
    に出力するための手段（１７２）とをさらに含む請求項
    ７に記載のサーバ。
13. 【請求項１３】 ネットワーク（８０）を介して多数の
    多種多様な遠隔システム（１２）に接続された中央サー
    ビス設備（２２）と、前記中央サービス設備に接続され
    た業務契約システム（１６０）とを備えるシステムにお
    いて、 前記中央サービス設備が、 それぞれの遠隔システムにあるソフトウェアへのアクセ
    スを提供するためのそれぞれの契約に関する情報を表す
    前記業務契約システムを、前記業務契約システムから契
    約データを受け取るステップと、 前記契約データからライセンス・データを抽出するステ
    ップと、 前記ライセンス・データ内のそれぞれの開始データに従
    って、それぞれの有効電子ライセンス・ファイルを生成
    するステップと、 前記それぞれの有効電子ライセンス・ファイルを、前記
    中央サービス設備から前記それぞれの遠隔サイトに伝送
    するために出力するステップとを実行するようにプログ
    ラムされたライセンス・プロセッサ（１４４）を備えた
    システム。
14. 【請求項１４】 前記ライセンス・プロセッサが、各有
    効電子ライセンス・ファイルを、それぞれの遠隔サイト
    に伝送された後に、内部メモリから削除するようにさら
    にプログラムされた請求項１３に記載のシステム。
15. 【請求項１５】 ライセンス・データベース（１４６）
    をさらに含み、前記ライセンス・プロセッサが、 前記抽出ステップの後に、遠隔システム識別データを含
    む前記ライセンス・データを前記ライセンス・データベ
    ース内に格納するステップと、 前記遠隔システムの１つから発信された遠隔システム識
    別データを受け取るステップと、 格納された遠隔システム識別データと前記受け取られた
    遠隔システム識別データが一致することを検証するため
    のステップと、 前記検証に応答して検証信号を出力するステップとを実
    行するようにさらにプログラムされた請求項１３に記載
    のシステム。
16. 【請求項１６】 前記抽出されたライセンス・データ
    が、前記ライセンスの遠隔システム識別データおよび失
    効日を含む請求項１３に記載のシステム。
17. 【請求項１７】 前記ライセンス・プロセッサが、 前記遠隔サイトの１つにあるソフトウェアへのアクセス
    を終了するための情報を表す他の電子契約データを、前
    記業務契約システムから受け取るステップと、 前記他の電子契約データから終了データを抽出するステ
    ップと、 前記終了データに従って、無効電子ライセンス・ファイ
    ルを生成するステップと、 前記中央サービス設備から前記一遠隔サイトに伝送する
    ために、前記無効電子ライセンス・ファイルを出力する
    ステップとを実行するようにさらにプログラムされた請
    求項１３に記載のシステム。
18. 【請求項１８】 遠隔サイトにあるソフトウェアにアク
    セスを提供するために、契約データをライセンス・ファ
    イル内で自動処理するためのシステムにおいて、 遠隔サイトにあるソフトウェアへのアクセスを提供する
    ための契約に関する情報を表す電子契約データを出力す
    るための、業務契約システム（１６０）と、 遠隔システム識別データおよびライセンス・データを、
    前記電子契約データから抽出するようにプログラムされ
    たデータ・インタープリタ・モジュール（１６６）と、 前記遠隔サイトにある前記ソフトウェアへのアクセスを
    提供するために、有効な不正変更防止電子ライセンス・
    ファイルを生成するようにプログラムされたライセンス
    生成器（１６４）とを備え、前記電子不正変更防止ライ
    センス・ファイルが前記抽出されたデータに一部基づい
    ており、 前記システムがさらに、前記有効電子ライセンス・ファ
    イルを前記遠隔サイトにダウンロードするための手段
    （１７２）を含むシステム。
19. 【請求項１９】 前記抽出されたデータを格納するため
    のメモリ（１４６）と、 前記遠隔システムから発信された遠隔システム識別デー
    タを受け取るための入力（１７４）と、 前記格納された遠隔システム識別データが前記受け取ら
    れた遠隔システム識別データと一致することを検証する
    ためのライセンス検証器（１７４）と、 前記検証に応答して検証信号を伝送するための出力（１
    ７４）とをさらに備える請求項１８に記載のシステム。
20. 【請求項２０】 前記業務契約システムが、前記遠隔サ
    イトにあるソフトウェアへのアクセスを終了するための
    情報を表す他の電子契約データをさらに出力することが
    可能であり、前記データ・インタープリタ・モジュール
    が、前記他の電子契約データから終了データを抽出する
    ようにプログラムされており、前記終了データおよびア
    ドレスに従って無効電子ライセンス・ファイルを生成す
    るための手段（１６４）をさらに含み、前記ダウンロー
    ド手段が前記無効電子ライセンス・ファイルを前記遠隔
    サイトにダウンロードするように処理された請求項１３
    に記載のシステム。
21. 【請求項２１】 ネットワーク（８０）を介して多数の
    多種多様な遠隔システム（１２）に接続された中央サー
    ビス設備（２２）と、前記中央サービス設備に接続され
    た業務契約システム（１６０）とを備えるシステムにお
    いて、 前記中央サービス設備が、 前記遠隔システムにあるソフトウェアへのアクセスを提
    供するための契約に関する情報を表す前記契約データ
    を、前記ネットワークを介して前記遠隔システムから受
    け取るステップと、 前記契約データからライセンス・データを抽出するステ
    ップと、 前記ライセンス・データ内のそれぞれの開始データに従
    って、有効電子ライセンス・ファイルを生成するステッ
    プと、 前記それぞれの有効電子ライセンス・ファイルを、前記
    中央サービス設備から前記それぞれの遠隔サイトに前記
    ネットワークを介して伝送するために出力するステップ
    と、 前記契約データを前記業務契約システムに伝送するステ
    ップとを実行するようにプログラムされたライセンス・
    プロセッサ（１４４）を備えたシステム。