JP2001228751A - 作像済用紙処理装置 - Google Patents

作像済用紙処理装置

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JP2001228751A
JP2001228751A JP2000041163A JP2000041163A JP2001228751A JP 2001228751 A JP2001228751 A JP 2001228751A JP 2000041163 A JP2000041163 A JP 2000041163A JP 2000041163 A JP2000041163 A JP 2000041163A JP 2001228751 A JP2001228751 A JP 2001228751A
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Tatsutoshi Yamada
竜利 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既に作像されたRPや普通紙などの作像済用
紙を、記載内容の全部または一部について秘密とした状
態で脱墨処理や再生処理できるようにする作像済用紙処
理装置を提供すること 【解決手段】 作像済用紙処理装置であるコピー機1
は、操作パネル300から作像済用紙処理モードを選択
し、既に画像が形成された作像済用紙PPを手差しトレ
イにセットすると、給紙搬送し、作像済用紙情報読取セ
ンサ89で画像が読み取られる。画像内に網掛け部分N
Eがある場合にはその部分に、社内秘などの符号CDが
ある場合には用紙全面に、画像に重ねて黒ベタパターン
が形成され、画像が判読不能あるいは判読困難となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リユーザブルペー
パ(以下、単にRPともいう)や普通紙などの用紙に既
に画像が形成された作像済用紙の内容を、一部または全
部にわたって判読不能あるいは判読困難とする作像済用
紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保全意識の高まりや経済
性の観点から、複写機、プリンタ,faxなどの画像形
成装置で使用した作像済用紙を再利用すること、即ち、
作像済用紙からトナーを除去(脱墨)し、この脱墨済の
用紙を再度利用することが研究されている。この中に
は、用紙からトナーを除去可能にするため、例えば、水
で膨潤する樹脂膜を表面にコートするなど、特殊な処理
を施した用紙をリユーザブルペーパとして用いるものが
ある。また、既に作像した普通紙をシュレッダーで裁断
して廃棄するのではなく、化学処理によって普通紙を溶
解し、トナーを除去して再生紙として利用することも行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な作像済のRPは、画像が不要になる都度、脱墨装置に
よって脱墨処理し、再利用可能とすることもあるが、大
量にRPを使用する場合などでは、脱墨処理を他部署あ
るいは外部の業者に依頼することが考えられる。また、
普通紙を再生処理によって再生紙にする場合にも、通常
は古紙回収業者など外部の業者に依頼することになる。
【0004】しかるに、用紙に秘密の内容が記載されて
いる場合には、このように他部署や外部の業者に処理を
依頼することが困難であり、また、秘密のものと秘密で
ないものとを選別することも必ずしも容易ではない。こ
のため、他部署や外部の業者にRPの脱墨処理や普通紙
の再生処理を依頼することは、機密保持の観点から厳重
な選別管理が必要になるなど、実行困難な場合が考えら
れ、ひいては、RPの使用や普通紙の再生処理の普及が
進まない可能性がある。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、既に作像されたRPや普通
紙などの作像済用紙を、記載内容の秘密を保ったまま脱
墨処理や再生処理できるようにする作像済用紙処理装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】しかして
その解決手段は、既に画像が形成された作像済用紙を処
理する作像済用紙処理装置であって、上記作像済用紙を
装置内に給紙する給紙手段と、給紙された上記作像済用
紙のうち上記形成済画像の一部または全部に所定パター
ン画像を重ねて形成して、当該部分を判読不能あるいは
判読困難とする作像済用紙判読不能・困難化処理手段
と、を備える作像済用紙処理装置である。
【0007】本発明の作像済用紙処理装置では、作像済
用紙のうち形成済画像の一部または全部に、さらに所定
パターン画像を形成し、形成済画像の全部あるいは一部
を判読不能や判読困難にする。従って、既に画像が形成
された作像済用紙が機密文書であったり、一部に機密情
報を含む場合に、機密情報が判読可能なまま、他部署や
外部業者によってRPの脱墨処理や普通紙の再生処理な
どがされることによって、機密情報が漏洩することを防
止できる。このため、この作像済用紙処理装置で処理す
ることにより、RPの脱墨処理や普通紙の再生処理を安
心して他部署や外部業者に依頼することができる。
【0008】なお、作像済用紙に既に形成されていた画
像は、特に制限はなく、任意のものでよく、例えば、機
密保持に利用するという観点からは、顧客情報、社員情
報、契約関連情報、税務関連情報、研究開発関連情報な
ど部外秘、社外秘などの機密情報あるいは機密情報を一
部に含んだ画像が挙げられる。また、作像済用紙処理装
置は、所定パターンの画像を形成できれば良く、例え
ば、複写機、プリンタ、FAXなどに任意の画像を形成
できるものに、さらにこのような機能を持たせたものの
ほか、所定パターン画像を作像済用紙上に形成するため
の専用装置であっても良い。また、作像済用紙に形成す
る所定パターン画像としては、秘密の程度など、作像済
用紙に書かれた内容などに応じて適宜選択すればよい
が、例えば、黒ベタのパターンの他、網掛け、網点、ハ
ッチングなどのパターンの画像が挙げられる。
【0009】特に、上記作像済用紙処理装置であって、
前記所定パターン画像が、黒ベタパターン画像である作
像済用紙処理装置とするのが好ましい。黒ベタパターン
であれば、黒ベタパターンの下になった画像を確実に判
読不能にすることができるからである。
【0010】一方、上記いずれかに記載の作像済用紙処
理装置であって、前記所定パターン画像が、網掛け、網
点、ハッチングのいずれかのパターン画像である作像済
用紙処理装置とするのが好ましい。網掛け、網点、ハッ
チングのパターンであれば、消費するトナーの量を比較
的少なくし、また、RPの脱墨処理や普通紙の再生処理
において、RPの樹脂膜を膨潤させ易くなり、除去すべ
きトナーの量が少なくなるので、処理が容易にできるか
らである。
【0011】さらに、上記作像済用紙処理装置であっ
て、前記作像済用紙から、前記所定パターン画像形成の
要否を判断をするための情報を読みとる作像済用紙情報
読取手段を備え、前記作像済用紙判読不能・困難化処理
手段は、上記情報から、上記所定パターン画像形成の要
否を判断する判断手段を含む作像済用紙処理装置とする
と良い。
【0012】本発明の作像済用紙処理装置では、作像済
用紙から所定パターン画像形成の要否を判断をするため
の情報を読みとる作像済用紙情報読取手段を備え、作像
済用紙判読不能・困難化処理手段は、情報から所定パタ
ーン画像の形成要否を判断する判断手段を含むので、処
理が必要な作像済用紙に対してだけ、確実に処理するこ
とが出来る。つまり、機密情報が含まれているものと含
まれていないものとを混在させても、選別することがで
きるので、選別の手間がかからない。また、処理のため
のトナーなども少なくて済み、処理費用を低減させるこ
ともできる。
【0013】ここで、所定パターン画像形成の要否判断
をするための情報としては、要否判断に用いうる情報で
あればいずれのものでも良く、例えば、形成済画像その
ものが挙げられる。即ち、形成済画像に含まれる通常の
文字や画像などの情報を要否情報として利用し、読み取
った内容から要否判断が出来るほか、例えば、機密部分
を示す網掛けやアンダーラインなどの画像や、マル秘、
社外秘、confidentialなどの文字やマーク
などの符号による画像、あるいはバーコードなどコード
情報を示す画像などで表される情報が挙げられる。な
お、バーコードなどでは、コード情報に他の内容をも坦
持させることができる。さらには、作像済用紙の所定位
置に貼り付けられた磁気テープに坦持させた磁気情報、
あるいは磁性インクで書き込まれた磁気情報の有無やそ
れで表される内容、パンチ孔や切り欠きなどの用紙欠損
部の有無やそれで表される内容などの情報が挙げられ、
これらも所定パターン画像形成の要否判断をするための
情報として利用できる。
【0014】さらに、作像済用紙情報読取手段として
は、作像済用紙にどのような形で情報を坦持させたかに
よるが、例えば、形成済画像や、文字、マークなどであ
れば画像読み取りセンサ(イメージリーダ)、磁気情報
であれば磁気センサ、パンチ孔等であればそれに適合し
た光学センサや機械的なセンサなどを用いるものが挙げ
られる。また、複写機やFAXにおいては、搭載されて
いるイメージリーダを、本発明の作像済用紙情報読取手
段として兼用させることもできる。即ち、一旦作像済用
紙の情報を読み取り、所定パターン画像形成の要否を判
断した後に、オペレータが作像済用紙を差し込むこと
で、該当部分に黒ベタ等のパターンの画像を形成するこ
ともできる。
【0015】さらに、上記作像済用紙処理装置であっ
て、前記作像済用紙情報読取手段は、前記作像済用紙か
ら、前記所定パターン画像形成の形成範囲を判断をする
ための範囲情報をも読み取り、前記判断手段は、上記範
囲情報から、上記所定パターン画像の形成範囲をも判断
する作像済用紙処理装置とすると良い。
【0016】本発明の作像済用紙処理装置では、所定パ
ターン画像の形成要否だけでなく、形成範囲をも判断す
るので、黒ベタ、網点などの所定パターン画像を必要な
部分にのみ形成することができる。このため、トナーな
どの消耗をさらに少なくでき、作像済用紙の脱墨処理や
再生処理においても負荷を少なくできる。なお、範囲情
報としては、画像形成する範囲(例えば、用紙の上側半
分など)を特定する情報を含むマークやバーコード、磁
気情報やパンチ孔などの他、機密部分を示す網掛けやア
ンダーラインの部分が挙げられる。さらに、形成済画像
自身を範囲情報として用い、この画像が形成された部分
全面に所定パターン画像を形成することもできる。
【0017】なお、上記いずれかに記載の作像済用紙処
理装置であって、前記作像済用紙情報読取手段は、前記
給紙手段により搬送されている作像済用紙から前記要否
情報または要否情報及び範囲情報を読み取り可能な位置
に配置された作像済用紙処理装置とするのが好ましい。
【0018】このような作像済用紙処理装置では、給紙
手段で給紙・搬送されている作像済用紙から要否情報や
範囲情報を読み取るので、給紙に合わせて自動的に作像
済用紙の情報を読み込むことができるので、効率よく作
像済用紙の処理ができる
【0019】さらに、上記いずれかに記載の作像済用紙
処理装置であって、前記作像済用紙処理装置は、複写
機、プリンタ、FAXなど任意の画像を用紙に形成可能
な画像形成装置でもある作像済用紙処理装置とするのが
好ましい。
【0020】この作像済用紙処理装置では、複写機、プ
リンタ、FAXなどの画像形成装置でもあるので、用紙
に対する画像形成と同様にして、作像済用紙に対しても
所定パターン画像を容易に形成できる。つまり、所定パ
ターンの画像形成という作像済用紙処理を、画像形成装
置で可能な機能の一部として実現できるので、単独の機
器で構成するよりも安価にでき、多機能の画像形成装置
として構成することができる。
【0021】さらに、上記いずれかに記載の作像済用紙
処理装置であって、前記給紙手段は、手差し給紙手段で
ある作像済用紙処理装置とすると良い。
【0022】本発明の作像済用紙処理装置では、給紙手
段が、画像処理装置の手差し給紙手段である。このた
め、オペレータが作像済用紙を処理するに際して、カセ
ット内に作像済用紙を処理するカセット給紙などに比べ
て作像済用紙が差し込みやすく、処理の必要な場合にそ
の都度容易に処理が出来る。
【0023】さらに、上記作像済用紙処理装置であっ
て、前記手差し給紙手段に前記作像済用紙がセットされ
ると、セットされた上記作像済用紙を自動的に前記判読
不能・困難化処理手段により処理する作像済用紙判読困
難化処理モードを備えることを特徴とする作像済用紙処
理装置とすると良い。
【0024】本発明の作像済用紙処理装置では、作像済
用紙判読困難化処理モードを備えるので、モードの切替
によって、このモードを選択することにより、手差し給
紙手段に作像済用紙をセットするだけで作像済用紙を容
易に処理することが出来る。なお、セットするのは、作
像済用紙であれば良く、必ずしも機密情報などが記載さ
れたものでなくとも良い。判読不能・困難化処理手段に
おいて選別すればよいからである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の作像済用紙処理装
置を具体化した実施の形態について、図面を参照しつつ
詳細に説明する。本実施形態の作像済用紙処理装置は、
作像済用紙に黒ベタなどの画像を形成するほか、原稿の
画像をデジタル形式で読み取って用紙にコピーすること
のできるデジタルコピー機であって、ファクスモデムお
よびパーソナルコンピュータとの接続端子を備えた多機
能機である。つまり、本実施の形態に係るデジタルコピ
ー機1は、作像済用紙処理装置とコピー機とを兼用する
ものである。このデジタルコピー機1は、図1に示す全
体構造を有しており、イメージリーダIRとページプリ
ンタPRTとを有している。本デジタルコピー機1は、
上質紙や再生紙などの普通紙やOHP用紙に画像を形成
可能であるほか、トナーを除去処理することで再使用が
可能なリユーザブルペーパにも画像形成可能である。
【0026】イメージリーダIRの本体は、原稿台ガラ
ス18上に載置された原稿の画像を画素に分解して読み
取る読取り走査系10、この読取り走査系10が出力す
る光電変換信号の量子化と種々の画像形成モードに応じ
た信号処理とを行う画像信号処理部20、および原稿に
対応した画像データまたは外部から入力された画像デー
タを記憶するメモリユニット部30を備えている。そし
て、この本体の上部には、原稿搬送部として原稿カバー
を兼ねた付加装置である自動両面原稿送り装置(ADF
R)500が、その後端部を支点に開閉可能に組み付け
られている。また、パーソナルコンピュータに接続され
た通信ケーブルや電話回線などの通信回線から画像デー
タを受信してプリントするための端子を備えるインター
フェースユニット32が設けられている。インターフェ
ースユニット32は、内蔵するパラレルボードやシリア
ルボード、ファックスモデムを介して通信回線に接続
し、これを介してパーソナルコンピュータやファクスと
通信可能となるものであり、これらの外部機器から画像
データを取得するためのものである。
【0027】読取り走査系10は、ライン操作方式の画
像読み取り機構であって、原稿照射用ランプ11とミラ
ー12とを有するスキャナ19、固定ミラー13a,1
3b,13c、集光レンズ14、CCDアレイからなる
イメージセンサ16、およびスキャナ19を駆動するス
キャンモータM2を備えている。
【0028】メモリユニット部30には、インターフェ
ース部をなすインターフェースユニット32が接続され
ており、画像信号処理部20やインターフェースユニッ
ト32を介して通信回線から入力される画像データ、お
よび印刷処理部40へ出力する画像データを切り換えた
り、画像データの圧縮および伸張する符号処理を行った
り、画像データを印刷処理がなされるまで格納したりす
る機能を有する。
【0029】ADFR500は、原稿スタッカ501上
にセットされた原稿を、各種ローラおよび搬送ベルトに
よって原稿台ガラス18上に搬送し、読み取り後の原稿
を排紙ローラによって原稿排出トレイ502上に排出す
るものである。このADFR500には、原稿スタッカ
501の原稿の有無を検知する原稿センサ504をはじ
め、原稿サイズを検出するなど各種のセンサも設けられ
ている。また,両面読み取りの場合に表面の読み取り終
了後に原稿を表裏反転して原稿台ガラス18上に戻す反
転ローラ503が設けられている。
【0030】ページプリンタPRTは、露光制御信号を
出力する印刷処理部40、半導体レーザ62を光源とす
るプリントヘッド60、感光体ドラム71とその周辺装
置からなる現像・転写系70、定着ローラ対83および
排出ローラ84などを有する定着・排出系80、感光体
ドラム71等を駆動する駆動モータM1などを備えてい
る。このページプリンタPRTは、イメージリーダIR
から転送された画像データに基づいて電子写真プロセス
により画像をプリントするものである。ページプリンタ
PRTの下部には、数百枚程度の用紙を収納できる4つ
の用紙カセット81a,81b,81c,81d、およ
びこれらのカセットに装填された用紙を搬送する給紙ロ
ーラ86a,86b,86c,86dが設けられてい
る。また、排出ローラ84で排出された用紙は、ソータ
600のビンに排出される。なお、各カセット81a〜
81dから用紙が供給されたことを確認するため、搬送
路には用紙センサ85a,85b,85c,85dが設
置されている。
【0031】さらに、用紙カセット81a等の他に、手
差しトレイ(手差し給紙手段)87からも、搬送ローラ
88等を用いて用紙が給紙できるようになっており、O
HP用紙などに画像を形成する際に利用される。なお、
この手差しトレイ87は、後述するように、作像済用紙
に画像を形成する際の作像済用紙を給紙するためのトレ
イとしても使用される。手差しトレイ87から用紙が供
給されたことを確認するため、搬送路には用紙センサ8
5eが設置されている。さらに、手差しトレイ87から
の用紙に搬送路には、用紙に既に形成された画像の内容
を検知するため、ラインセンサタイプの作像済用紙情報
読取センサ(作像済用紙情報読取手段)89が配設され
ている。
【0032】プリントヘッド60は、半導体レーザ62
から射出されたレーザビームを、モータ64で駆動され
たポリゴンミラー65で主走査方向に偏向し、主レンズ
69および各種のミラー67a,67b,67cを経て
感光体ドラム71の露光位置に導くものである。感光体
ドラム71の周辺には、感光体ドラム71の表面を一様
に帯電させる帯電チャージャ72、感光体ドラム71の
表面に露光により形成された潜像上にトナー像を形成す
る現像器73、用紙をトナー像の形成に同期して転写位
置へ送り込むタイミングローラ82、トナー像を転写位
置で用紙上に転写する転写チャージャ74、転写後の用
紙を感光体ドラム71から分離する分離チャージャ7
5、クリーナ76等が配置されており、分離後の用紙は
トナーを定着させるため定着ローラ対83へ搬送され、
定着後に排出ローラ84でソータ600のビンに排出さ
れる。
【0033】このソータ600は、ノンソートビン60
1及び複数のソートビン(図1では4枚)602a,6
02b,602c,602dを有する。用紙をソートし
ない場合には、ノンソートビン601に用紙が積み重ね
られるように排出される他、オペレータの指示や動作モ
ードに応じて、排出された用紙を各ビン601a、60
1b等にソートすることができる。さらに、このソータ
600は、用紙の束をステープルによって結束するステ
ープラ、及び用紙の所定位置にパンチ孔を穿孔するパン
チャーを備えるステープル・パンチ装置603を備え、
オペレータの指示や動作モードに応じて、ソートビン6
02a等に排出された用紙(あるいは用紙束)にステー
プルしたりやパンチ孔を穿孔したりすることができる。
【0034】また、コピー機全体の動作指示を入力する
ための操作パネル300がデジタルコピー機1の上部に
設けられている。操作パネル300には、図2に示すよ
うに、コピー濃度や倍率、各動作モードなどの詳細設定
を行う液晶タッチパネル301、コピー枚数等の置数や
複写倍率等を入力するテンキー302、置数等を標準値
「1」に戻すクリアキー303、コピー動作を開始させ
るスタートキー304、コピー動作を中止させるストッ
プキー305、デジタルコピー機1の内部に設定された
設定値を標準値に戻すリセットキー306などが設けら
れている。
【0035】ここで、液晶タッチパネル301につい
て、さらに説明する。なお、図2では、基本画面を例示
する。この液晶タッチパネル301は、液晶により情報
を表示すると共に、手指で触れた位置を検出することで
オペレータの指示を読み取ることが可能なタッチパネル
である。この液晶タッチパネル301は、いくつかのエ
リアに分かれており、例えば、モード表示エリア310
として、4つのキー311,312,313,314の
画像が表示され、これらのキー画像をタッチすることで
コピー機1に対して所定の指示をなすことができるよう
になっている。
【0036】ここで、モード表示エリア310の4つの
キー311等は、デジタルコピー機1で可能な各動作モ
ードを大きく分類してまとめた概念的モードを表示して
いる。例えば、本実施形態では、基本キー311に触れ
てこれを選択した基本モードでは、用紙や倍率、濃度が
設定可能である。また、原稿→コピーキー312を選択
すると、2in1、4in1、両面→片面などのコピー
モードの設定を行う画面が表示される。また、ソータキ
ー313を選択すると、ソート、ノンソート、ステープ
ル閉じ、パンチ孔穿孔などソータ600を利用した機能
の設定を行う画面が表示される。また、応用キー314
を選択すると、図3に示すように、表紙、合紙、OHP
合紙など各種応用動作モードの機能設定を行える選択キ
ー334,335,336が表示される。さらにこれ以
外に、1つのモードとして、後述するように、作像済の
普通紙やRPの一部あるいは全部に対して、黒ベタパタ
ーンなどを形成する作像済用紙処理モードの選択キー3
37が表示される。
【0037】また、メッセージ表示エリア320は、デ
ジタルコピー機1の状態や警告表示その他のメッセージ
を表示するエリアとなっている。また、機能表示エリア
330は、ここに表示された各キー331,332,3
33で設定できる機能を表示しており、これらのキー3
31等を触れることで、これらの機能の詳細設定画面が
表れ、さらに詳細な設定がこの液晶タッチパネル301
やテンキー302などから指示できるようになってい
る。また、設定モード表示エリア340では、現在設定
されている動作モードがアイコンによって簡易に理解で
きるように表示される。オペレータは、この操作パネル
300を用いて、所望の動作モードを指定しデジタルコ
ピー機1を動作させることとなる。
【0038】デジタルコピー機1の制御部100は、図
4に示すように、7個のCPU101〜107を中心に
構成されている。各CPU101〜107にはそれぞ
れ、プログラムを格納したROMとそのプログラムの実
行エリアとなるRAMとが付設されている。
【0039】CPU101は、オペレータによる各種操
作入力やオペレータに対する表示を行う操作パネル30
0の制御を司るものであり、操作キーや表示LEDとの
入出力(I/O)を行う。CPU102はCCDイメー
ジセンサ16が接続された画像信号処理部20の制御を
行うものであり、CPU103はスキャナ19、モータ
M2,露光ランプ11など読取り走査系10の駆動制御
を行うものである。CPU104は、印刷処理部40を
含めてページプリンタPRT全体の制御を行うものであ
り、各種の作像系センサや作像系各部との入出力のほ
か、作像済用紙情報読取センサ89との入出力をも行
う。CPU105は制御部100全体のタイミング調整
および動作モードの設定を担当しており、そのために他
のCPUとのシリアル通信によりコマンドやレポートの
授受を行う。CPU106は、メモリユニット部30に
おける画像データの記憶および読み出しの制御を行うも
のである。また、CPU107は原稿搬送部つまりAD
FR500の制御を行うもので、原稿搬送部の各種セン
サ及び駆動回路との入出力を行う。
【0040】続いて、デジタルコピー機1のコピー機と
しての動作を説明する。オペレータがADFR500の
原稿スタッカ501に原稿を載置して操作パネル300
からコピー開始指令を入力すると、イメージリーダIR
では、次のような動作が行われる。すなわち、CPU1
07の制御によりADFR500では、原稿スタッカ5
01に載置されている原稿の用紙が1枚ずつ順に原稿台
ガラス18上に搬送され、読取り走査系10による画像
読み取りに供せられる。すなわち読取り走査系10で
は、CPU103の制御により、原稿照射用ランプ11
が発光しつつスキャナ19が主走査方向に移動する。こ
れにより、原稿の画像に対応する画素ごとの画像データ
がイメージセンサ16から出力される。読み取りが済ん
だ用紙は原稿排出トレイ502上に排出される。ただ
し、両面原稿の両面を読み取る場合には、反転ローラ5
03により裏返されて再び原稿台ガラス18上に戻され
る。
【0041】その画像データは、画像信号処理部20で
画像形成モードに応じてシェーディング補正、ガンマ補
正、変倍処理、回転処理その他の画像処理を受け、そし
てメモリユニット部30に送られる。メモリユニット部
30では、画像信号処理部20から供給された原稿の画
像データが、データ圧縮されてメモリに一旦格納され
る。なお、インターフェースユニット32により通信回
線を介して外部のパーソナルコンピュータやファクスか
ら画像データを取得した場合にも、同様にその画像デー
タはデータ圧縮されてメモリに一旦格納される。
【0042】一方、ページプリンタPRTでは、CPU
104の制御により、原稿の用紙サイズ、オペレータの
指示、設定された動作モードなどから、用紙カセット8
1a,81b,81c,81d及び手差しトレイ87の
いずれかが選択されて、用紙が1枚取り出され、感光体
ドラム71へ向けて搬送される。また、感光体ドラム7
1が回転させられるとともに帯電チャージャ72等の周
辺装置が駆動状態とされる。そして用紙の搬送と同期し
て、メモリユニット部30に格納されている圧縮状態の
画像データが、元の状態に復元された上で印刷処理部4
0に送られる。このため印刷処理部40から露光制御信
号が出力され、プリントヘッド60による感光体ドラム
71への静電潜像の書き込みが行われる。この潜像上に
現像器73によりトナー像が形成されてそのトナー像が
用紙に転写される。トナー像の転写を受けた用紙は、定
着ローラ対83で定着されてから排紙ローラ84により
ソータ600に排出される。
【0043】次いで、デジタルコピー機1の作像済用紙
処理装置としての動作を説明する。オペレータが操作パ
ネル300から選択キー337(図3参照)をタッチし
て、作像済用紙処理モードを選択した上で、作像済用紙
PPを手差しトレイ87に載置すると、用紙センサ85
eがこれを検知して給紙を開始する。搬送された作像済
用紙PPは、途中にある作像済用紙情報読取センサ89
によってその表面にある画像が読み取られ、後述するR
Pマーク905a等の有無により用紙がRPであるかど
うかのほか、作像済用紙情報読取センサ89によって読
み取られた情報から、機密情報の有無、つまり、判読不
能とする黒ベタパターンの画像を形成する必要の有無を
判断する。さらに、機密情報が一部に存在するかどう
か、つまり、判読不能とする黒ベタパターンの画像をど
の範囲に形成するのか(例えば、用紙全体に形成するの
か、一部に形成するのか)の判断も行う。
【0044】その後、この判断に従って、画像信号処理
部20で、形成する黒ベタパターンに対応する画像デー
タが作成される。その後、ページプリンタPRTでは、
CPU104の制御により、作像済用紙PPが感光体ド
ラム71へ向けて搬送され、上記画像データを基に、上
記した通常の用紙と同様にして、感光体ドラム71への
静電潜像の書き込みが行われ、現像器73によりトナー
像が形成されてそのトナー像が作像済用紙PPに転写さ
れる。トナー像の転写を受けた用紙は、定着ローラ対8
3で定着されてから排紙ローラ84によりソータ600
に排出される。これにより、作像済用紙PPの機密情報
が記載された所定位置に、黒ベタパターンの画像が重ね
て形成され、機密情報が隠された状態となる。従って、
このような処理を行えば、これ以降に、脱墨処理を行う
のを他部署あるいは外部の業者に依頼しても、機密情報
も漏洩を危惧する必要がない。
【0045】ここで、本デジタルコピー機1で画像を形
成し、さらには、脱墨処理前に判読不能化処理をするリ
ユーザブルペーパ900の例を図5に示す。このRP9
00は、図5(a)に示すように縦長に配置したとき、
その天地間の略中央に破線で囲む画像形成可能エリア9
01を備えるほか、画像形成が禁止されている禁止エリ
ア902,903がRP900の天地近傍にそれぞれ設
けられている。画像形成可能エリア901には、コピー
機1などで文字や表、グラフなどの図形、写真などの画
像が形成される。この部分には、秘密にしておきたい機
密情報を含む画像が形成されることもある。禁止エリア
902,903には、それぞれこの用紙がリユーザブル
ペーパであることを示す文字表示904a,904bの
他、上記用紙情報センサ89で、この用紙がRPである
ことを検知可能とする「=」文字形状のRPマーク90
5a,905b,906a,906bが、四隅に形成さ
れている。
【0046】なお、RPマーク905a等は、RP90
0を上下反転、即ち180度回転させた場合にも、同じ
位置にマークが位置するように、180度回転対称に形
成されている。
【0047】さらに、RPマーク905aの図中右側と
下方、及びRPマーク906aの図中左側と上方には、
固有情報エリア907,908,909,910がそれ
ぞれ設けられている。この固有情報エリア907,90
8,909,910は、各RPに固有の情報を記録する
エリアである。このうち、本実施形態では、破線で示す
固有情報エリア907内(図5(b)参照)には、この
RP900の固有の識別番号を表す数字列907a(識
別符号)が記録されている。また、破線で示す固有情報
エリア908内(図5(b)参照)には、このRP90
0からトナーを除去する処理を行った回数、即ち、画像
形成回数Gを示す画像形成回数マーク908a等が記録
されている。
【0048】このほか、作像済用紙PPとしては、普通
紙に画像を形成したものを用いることもできる。即ち、
既に、コピー機1などで、文字や表、グラフなどの図
形、写真などの画像を形成した普通紙を用いることもで
きる。このような普通紙についても、秘密にしておきた
い機密情報を含む画像が形成されることもある。
【0049】次に、上記のような基本動作により作像済
用紙処理を行うデジタルコピー機1の制御部100の制
御ルーチンを説明する。まず、図6のフローチャートに
示されるメインルーチンについて説明する。まず、各種
の初期設定を行う(S1)。さらに内部タイマがセット
される(S2)。そして、給紙処理(S3)で、オペレ
ータの操作パネル300における作像済用紙処理モード
の選択、及び手差しトレイ87への作像済用紙PPのセ
ットによって、手差しトレイから作像済用紙PPを給紙
し搬送する。作像済用紙PPとしては、既に作像された
RP900や普通紙がセットされる。
【0050】その後、用紙情報読取処理(S4)で、給
紙された作像済用紙PPの情報を読み取る。具体的に
は、作像済用紙PPに既に形成されている画像、即ち、
作像済用紙PPがRP900である場合には、画像形成
可能エリア901に形成されている画像、普通紙である
場合にはその面内に形成されている画像を読み取る。こ
の画像を読み取った情報には、次の作像済用紙判読不能
・困難化処理(S5)で、黒ベタパターン画像を作像済
用紙PPに形成する必要があるかどうか、あるいは形成
するとした場合の形成範囲を決める情報が含まれてい
る。次いで、この作像済用紙判読不能・困難化処理(S
5)において、読み取った画像の情報を基に、必要な場
合には、作像済用紙PPのうち所定の範囲に黒ベタパタ
ーンの画像を形成する。その後、エラー処理などその他
の処理(S6)が行われると1サイクル分の処理が終了
する。このため、ステップS7で内部タイマの終了を待
ってステップS2に戻り、同様の処理が反復される。
【0051】次いで、ステップS5の作像済用紙判読不
能・困難化処理の内容について、図7のフローチャート
を用いて説明する。まず、前述した用紙情報読取処理
(S4)で読み取った画像の情報を基に、ステップS5
1で読み取った画像内に網掛け部分が有るかどうかを判
別する。本実施形態では、例えば、図8(a)に示すよ
うに、用紙に画像を形成して作像済用紙PPとする際、
部外に対し秘密にしておきたい部分が一部に有る場合に
は、当該部分に網掛け処理をしておくことに取り決めて
ある。図8(a)に示す文書では、機密情報である「今
期の売上高は、×××億円」という文字列CRに、網状
の模様NEを重ねる網掛け処理されている。
【0052】従って、作像済用紙PPに形成されている
画像から、網掛け部分が見つかれば(Yes)、網掛け
されている範囲に機密情報があり、その部分に黒ベタパ
ターンを形成する必要があることが判る。つまり、網掛
け部分を示す情報は、黒ベタパターンを形成が必要であ
ると判断するための情報であり、また網掛け部分を示す
情報は、黒ベタパターンの形成範囲を示す情報ともなっ
ている。そこで、ステップS52に進み、作像済用紙P
Pの画像中、網掛け部分に黒ベタパターンを描画・形成
する。従って、例えば、図8(b)に示すように、黒ベ
タパターン画像BLが形成される。このようにすること
で、例えば、「今期の売上高は、×××億円」という機
密情報が記載された部分は、黒ベタパターン画像BLと
なり、トナーがベタ状に重ねられてもはや判読不能とな
る。従って、この作像済用紙PPを脱墨処理や再生処理
のため、他部署や外部の業者に渡しても、機密情報が漏
洩する心配はない。また、このように部分的に黒ベタと
する場合には、トナーの消費量も少なくて済み、脱墨処
理、再生処理も容易となる。
【0053】一方、読み取った画像情報から網掛け部分
が見つからない場合(No)には、ステップS53に進
み、読込画像に特定の文字及びマークなどの符号がある
かどうかを判別する。本実施形態では、例えば、図9
(a)に示すように、用紙に画像を形成して作像済用紙
PPとする際、文書全体を部外や社外に対して秘密にし
ておきたい場合には、文書に、「社外秘」、「部外
秘」、「マル秘」、「Confidential」など
の大きな文字からなる符号を、文書の右上部分に形成し
ておくことに取り決めてある。図9(a)に示す文書で
は、文書全体を社外に対して秘密にしておきたいため、
作像済用紙PPの右肩に「社外秘」の符号CDが形成さ
れている。
【0054】従って、作像済用紙PPに形成されている
画像から、「社外秘」など特定の符号が見つかれば(Y
es)、文書全体が機密情報であり、若干の余白を残し
て、全体に黒ベタパターンを形成する必要があることが
判る。つまり、特定の符号CDを示す情報があること
は、黒ベタパターンを形成が必要であると判断するため
の情報となり、また特定の符号を示す情報は黒ベタパタ
ーンの形成範囲が用紙全体であることを示す情報ともな
っている。そこで、ステップS54に進み、作像済用紙
PPに、若干の余白部を残してほぼ全面に黒ベタパター
ンを描画・形成する。従って、例えば、図9(b)に示
すように、黒ベタパターン画像BLHが形成される。こ
のようにすることで、例えば、「社外秘」の文字が付さ
れた文書は、もはや判読不能となる。従って、この作像
済用紙PPを脱墨処理た再生処理のため、他部署や外部
の業者に渡しても、機密情報が漏洩する心配はない。
【0055】なお、ステップS53で、読込画像に特定
の符号が無い場合(No)には、黒ベタパターンを作成
することなくメインルーチンに戻る。作像済用紙PPに
秘密にする部分が無いからである。従って、この場合に
は、画像を形成されることなく排出される。
【0056】このようにして、ステップS5の作像済用
紙判読不能・困難化処理では、所定パターンの画像を作
像済用紙PPに形成する。従って、機密部分がある場
合、あるいは文書全体が機密である場合にも、この処理
によって、機密情報漏洩を心配することなく、脱墨処理
や再生処理を外部に依頼することができるようになる。
また、本実施形態では、網掛け部分や「社外秘」などの
符号が無い作像済用紙PPの場合には、黒ベタパターン
を形成することなく排出した。従って、作像済用紙処理
モードを選択して、このコピー機1の手差しトレイに処
理する作像済用紙PPをセットすれば、自動的に機密部
分のある文書あるいは全体が機密である文書を検知し
て、黒ベタパターン画像BL,BLHを必要な範囲に形
成することができる。このため、オペレータが予め作像
済用紙から機密情報の有るものだけ選別する必要が無
く、確実にかつオペレータに負担をかけずに処理するこ
とができる。
【0057】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
では、画像の一部または全部を判読不能とするのに、黒
ベタパターンの画像を形成したが、下になった画像が判
読不能、あるいは判読困難となるパターンであれば良
く、例えば、網掛け処理、網点処理、ハッチング処理な
どを行なわせることもできる。黒ベタパターンを形成す
る場合には、下になった画像を確実に判読不能にできる
点で好ましい。しかし、網掛け処理などに比べ、トナー
を多く消費する点や、脱墨処理でトナーを除去するに際
し、リユーザブルペーパのコート面を水や薬液で膨潤さ
せる場合に、トナーが全面に形成された黒ベタ部分では
水等がしみ込みにくく、脱墨処理が困難となる欠点もあ
る。普通紙の再生処理においても、トナーが大量に付着
している場合には、再生処理が面倒になり易い。これに
対し、網掛け処理、網点処理、ハッチング処理などで
は、下になった画像が若干見える問題点はあるが、黒ベ
タパターンよりトナーの使用量を軽減し、脱墨処理や再
生処理が容易になるメリットがある。従って、処理する
用紙あるいは判読不能・困難化をどの程度求めるかに応
じて選択するればよい。
【0058】また、上記実施形態では、用紙の一部に機
密情報が含まれている部分に、予め網掛け処理しておい
たものを説明したが、網掛け処理に限らず、判読不能・
困難化する部分が特定できる表示を採用すればいずれの
ものでも良い。従って、該当部分にアンダーラインを形
成したり、線で囲むなどの処理によって特定することも
できる。また、判読不能・困難化する必要があること及
びその部分の範囲を表示する情報を、例えば用紙の肩部
など用紙内に別途形成しておき、この情報によって、該
当部分を判読不能・困難化することもできる。さらに、
情報は用紙上に画像(符号)として形成されているもの
に限定する必要はなく、例えば、磁気インクで記入され
た情報や用紙に貼り付けられた磁気テープに坦持された
情報、用紙の一部にパンチ孔や切り欠きなどの用紙欠損
部を設け、この用紙欠損部で表される内容から、判読不
能・困難化の要否やその範囲を判断できるようにしても
良い。なお、これらの場合にも、情報の性質に応じて情
報を読み取りうる磁気センサや光学センサなどを用いる
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる作像済用紙処理装置兼用の
デジタルコピー機の全体概略構成を示す図である。
【図2】操作パネルの概略構成を示す図である。
【図3】作像済用紙処理モードを選択する際の操作パネ
ルの概略構成を示す図である。
【図4】図1のデジタルコピー機における制御部の回路
構成を示すブロック図である。
【図5】(a)はリユーザブルペーパの全体を示す平面
図、(b)はその左上部を拡大して示す部分拡大平面図
である。
【図6】実施形態1にかかるデジタルコピー機における
全体動作の制御処理を示すメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図7】実施形態1にかかる作像済用紙判読不能・困難
化処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】(a)は図5のリユーザブルペーパに画像を形
成した状態を示し、(b)はこのリユーザブルペーパの
一部に黒ベタパターンを形成して、作像済用紙判読不能
・困難化処理を行った状態を示す平面図である。
【図9】(a)は図5のリユーザブルペーパに画像を形
成した状態を示し、(b)はこのリユーザブルペーパの
余白を除くほぼ全面に黒ベタパターンを形成して、作像
済用紙判読不能・困難化処理を行った状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 デジタルコピー機(作像済用紙処理装置) IR イメージリーダ PRT ページプリンタ 10 読取り走査系 20 画像信号処理部 30 メモリユニット部 40 印刷処理部 60 プリントヘッド 70 現像・転写系 77,277 情報書込プリンタ 80 定着・排出系 81 用紙カセット 89 作像済用紙情報読取センサ 100 制御部 300 操作パネル 500 自動両面原稿送り装置 600 ソータ 900 リユーザブルペーパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既に画像が形成された作像済用紙を処理す
    る作像済用紙処理装置であって、 上記作像済用紙を装置内に給紙する給紙手段と、 給紙された上記作像済用紙のうち上記形成済画像の一部
    または全部に所定パターン画像を重ねて形成して、当該
    部分を判読不能あるいは判読困難とする作像済用紙判読
    不能・困難化処理手段と、を備える作像済用紙処理装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の作像済用紙処理装置であ
    って、 前記作像済用紙から、前記所定パターン画像形成の要否
    を判断をするための情報を読みとる作像済用紙情報読取
    手段を備え、 前記作像済用紙判読不能・困難化処理手段は、上記情報
    から、上記所定パターン画像形成の要否を判断する判断
    手段を含む作像済用紙処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の作像済用紙処理装置であ
    って、 前記作像済用紙情報読取手段は、前記作像済用紙から、
    前記所定パターン画像形成の形成範囲を決定をするため
    の範囲情報をも読み取り、 前記作像済用紙判読不能・困難化処理手段は、上記範囲
    情報から、上記所定パターン画像の形成範囲を決定する
    範囲決定手段を含む作像済用紙処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の作
    像済用紙処理装置であって、 前記給紙手段は、手差し給紙手段である作像済用紙処理
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の作像済用紙処理装置であ
    って、 前記手差し給紙手段に前記作像済用紙がセットされる
    と、セットされた上記作像済用紙を自動的に前記判読不
    能・困難化処理手段により処理する作像済用紙判読困難
    化処理モードを備えることを特徴とする作像済用紙処理
    装置。
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