JP2001228532A - 投射型表示装置及びこれを用いた情報処理システム並びに画像記録再生システム - Google Patents

投射型表示装置及びこれを用いた情報処理システム並びに画像記録再生システム

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JP2001228532A
JP2001228532A JP2000037911A JP2000037911A JP2001228532A JP 2001228532 A JP2001228532 A JP 2001228532A JP 2000037911 A JP2000037911 A JP 2000037911A JP 2000037911 A JP2000037911 A JP 2000037911A JP 2001228532 A JP2001228532 A JP 2001228532A
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Shuichi Kobayashi
秀一 小林
Takehiko Nakai
中井  武彦
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Canon Inc
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/005Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto
    • G03B21/006Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto using LCD's

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折光学素子を用いて投射型表示装置におけ
る投射光学系の高性能化と小型化を図り、かつ、寄生回
折光の発生を低減する。 【解決手段】 光源部と、光源部より出力された光を、
複数の波長領域ごとに光路を分ける色分解手段と、色分
解手段により分けられた各光路上に配置され、その光路
上の波長領域の光に照明されるように光路ごとに配置さ
れた複数の画像表示素子123r,123g,123b
と、各画像表示素子からの光路を合成する色合成手段X
DPと、色合成手段によって合成された光路を投射面に
投射することにより、各画像表示素子上の画像を前記投
射面で重ねる投射手段122と、を有し、複数の画像表
示素子と色合成手段との間の各光路のうちの少なくとも
1つの光路に、回折光学素子124を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置及
びこれを用いた情報処理システム並びに画像記録再生シ
ステムに関し、特に、複数の画像表示素子を用いたいわ
ゆる多板式の投射型表示装置の投射光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルなどの画像表示素子等
の表示画像を拡大投影するための投射型表示装置が注目
されており、表示画像の画質、表示画像の明るさ、装置
全体の小型化、軽量化に関しての一層の向上が望まれて
いた。
【0003】投射型表示装置には、1枚の液晶パネルを
用いる単板式のものと、複数の液晶パネルを用いる多板
式のものがある。高画質をねらったものとしては、液晶
パネルを赤、緑、青の光に対応させて用いた3板式のも
のが多く、以下に、3板式等の多板式の液晶パネルを用
いた投射型表示装置について説明する。
【0004】ここでは、図24を参照して、一般的な多
板式の投射型表示装置の構成について説明する。図24
において、101は、投射型表示装置における光学系の
概要を示したものである。投射型表示装置の光学系10
1は、主として照明光学系110と投射光学系102よ
り構成されており、液晶パネル等の画像表示素子105
(105a〜105c)を照明光学系110により照明
し、照明された画像表示素子105の画像を投射光学系
102によりスクリーン112上に結像するような構成
となっている。
【0005】なお、この照明光学系110では、画像表
示素子105が、第1の液晶パネル105a,第2の液
晶パネル105b,第3の液晶パネル105cの3板式
となっており、これら各液晶パネル105a,b,c
は、図示しない電気回路によって駆動され、投射すべき
画像を表示する透過型のパネルとなっている。
【0006】以下に、照明光学系110からスクリーン
112に至るまでの光路及び各光学素子について説明す
る。照明光学系110において、109は光源部であ
り、白色光を発光する光源109aと、光源109aか
らの光線を平行化するリフレクタ109bとから構成さ
れている。108は、照明光の均一性を高めるインテグ
レータ部であり、ここでは、フライアイインテグレータ
の場合を示している。このインテグレータ部108に
は、照明光の利用効率を高めるための偏光変換素子等が
配置される場合もある。
【0007】照明光学系110において、106は色分
解系であり、光源109aからの白色光を波長領域毎
に、すなわち色に応じて光路を分解する。ここでは、便
宜上、色分解系106が光源109aからの白色光を、
λ1、λ2、λ3の3つの代表波長に分解するものとし
て説明する。なお実際には、各光路は、それぞれ波長λ
1、λ2、λ3を含み、かつ、略λ1、λ2、λ3が透
過する光の波長中心あるいは透過率が最大となってお
り、それぞれ赤、緑、青の各色に対応する。
【0008】色分解系106において、106aは第1
のダイクロイックミラーであり、光源109aからの白
色光のうち波長λ1の光のみを透過し、波長λ2、λ3
の光を反射する機能を有する。第1のダイクロイックミ
ラー106aで透過された波長λ1の光は、偏向手段1
07で偏向され、レンズを介して第1の液晶パネル10
5aを照明する。一方、第1のダイクロイックミラー1
06aで反射された波長λ2、λ3の光は、第2のダイ
クロイックミラー106bに入射される。
【0009】第2のダイクロイックミラー106bは、
波長λ2の光を反射し、波長λ3の光を透過するように
なっている。これにより、第2のダイクロイックミラー
106bで反射された波長λ2の光は、レンズを介して
第2の液晶パネル105bを照明する。さらに、第2の
ダイクロイックミラー106bを透過した波長λ3の光
は、偏向手段107及びレンズが複数設けられたリレー
系111を介して、第3の液晶パネル105cを照明す
る。
【0010】投射光学系102においては、色合成の作
用を奏するクロスプリズム(クロスダイクロプリズム)
104を備えており、このクロスプリズム104の各入
光部の近傍に、上述した透過型の各液晶パネル105a
〜105cが配されている。これにより、投射光学系1
02では、波長λ1、λ2、λ3の光の各光路を合成す
るようになっている。また、クロスプリズム104の光
出力側には投射レンズ103が配されており、これによ
り、照明された各液晶パネル105a,b,cがスクリ
ーン112に重ねて投射されるようになっている。
【0011】以上のような構成を有する投射型表示装置
では、第1の液晶パネル105a、第2の液晶パネル1
05b、第3の液晶パネル105cの照明光がクロスプ
リズム104で合成されて画像の形態となり、投射レン
ズ103から投射されて、スクリーン112上で重ねて
表示される。このため、投射型表示装置では、各液晶パ
ネル105a〜cを構成する画素が相互に重なっている
ことが必要となり、光学系101の諸収差の低減、とり
わけ投射光学系102の倍率色収差の低減が一層望まれ
ていた。
【0012】従来より、色収差の低減に関しては、屈折
光学系の中に回折光学素子を配置することで色収差を大
幅に低減できるという技術が、特開平06−19450
9号公報「回折光学素子を含む光学系および回折光学素
子」、特開平08−043767号公報「撮像光学
系」、特開平10−213744号公報などで開示され
ている。
【0013】図25(a),(b)は、それぞれ特開平
08−043767号公報と特開平10−213744
号公報に開示された光学系の断面を示している。図25
(a)では、望遠レンズ等についての撮像光学系が開示
されており、その最も物体側に位置する平行平板部のr
3の面を回折光学素子の形成面とすることにより、低分
散ガラスや超低分散ガラス等を用いることなく、良好に
色収差を低減している。
【0014】一方、特開平10−213744号公報に
は、図25(b)に示すように、負メニスカスレンズと
正メニスカスレンズとを備えたレンズ群GR1と、両凸
の正レンズと絞り(A)と負メニスカスレンズと正メニ
スカスレンズとを備えたレンズ群GR2からなる有限距
離用のズームレンズについての光学系が開示されてお
り、図25(b)中に(HOE)と示されている面、す
なわち、レンズ群GR1の正メニスカスレンズの凸面r
3*と、レンズ群GR2の正メニスカスレンズの凸面r
11*とに回折光学素子が形成されており、各レンズ群
GR1,GR2におけるレンズの枚数削減と、ズームレ
ンズの小型化、高性能化を実現したとしている。
【0015】これらの色収差の低減は、回折光学素子
が、アッベ数に換算するとνd=−3.453程度とな
る光学ガラスの分散と反対の特性を有し、しかも高分散
特性を有するために実現される。また、回折光学素子
は、格子構造がその特性を発現するため、非常に薄いも
のであり、これによって光学系の小型化も実現される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】回折光学素子は、上述
のような性質を有しているため、光学性能の著しい向上
をもたらすものの、回折により生じる寄生回折光を考慮
することが必要である。
【0017】ここで、寄生回折光と回折について説明す
る。図26のように、回折格子への入射角が0°のとき
を説明する。ここで、回折格子の格子間隔をP、波長を
λ、回折次数をmとするとき、m次の回折光が偏向する
角θは、 m・λ=psinθ ・・・(式1) を満たす方向に回折する。また、波長λoで回折効率が
100%となるように設計した場合、波長λ、m次の回
折効率ηm は、 ηm =sinc2 (λo/λ−m) ・・・(式2) となる。この式より、回折効率は波長依存性があること
が分かり、(式2)で例えば、 λ=λo かつ m=1 のとき、回折効率は100%となるが、それ以外の波長
では、m=1の場合の回折効率が100%とならず、寄
生回折光が発生する。
【0018】図27(b)に示される特性は、設計次
数の回折効率のピークが波長で530nmになるように
した場合の、回折効率の波長依存性を示したものであ
る。この図から分かるように、設計次数のピーク波長5
30nm近傍では、回折効率は100%であるものの、
400nm,700nmでは大幅に回折効率が低下して
いる。
【0019】この設計次数における回折効率の低下分
は、寄生回折光となり、前記(式1)に従い、設計次数
とは別の方向に回折していくことになる。このため、従
来例でも、輝度の高く、かつ可視光領域といったよう
な、光源が幅広い波長領域を有する画像を撮影する等の
場合に、この寄生回折光が像を劣化させるなどの問題が
あった。
【0020】また、回折効率を最大とする波長に関して
は、設計次数を1次、設計波長をλoとした場合、図2
6に示すように、回折光学素子の格子部の高さをd、波
長λoの回折光学素子構造部の屈折率をNo、空気の屈
折率を1としたときに、 λo=d(No−1) ・・・(式3) を満たすときに、λoの波長の回折効率が100%とな
る。一方、λo以外の波長においては、(式3)の関係
が成り立たないので、回折効率の波長依存性が現れる。
【0021】このような可視光域のように幅広い波長領
域、あるいは複数の波長領域で使用する回折光学素子の
寄生回折光による像劣化の問題に対して、特開平08−
220482号公報に、この像劣化の低減を実現した技
術が開示されている。以下に、この技術について図27
を参照して説明する。
【0022】図27(a)は、光学系の断面概要を示し
たものであり、照明光学系1により物体2を照明し、そ
の像を投影光学系3を介して像面4に結像させる光学系
である。物体2を照明するための照明光学系1は、例え
ば、可視の白色光を発する光源5、コレクタレンズ6、
開口絞り7,コンデンサレンズ8、領域分割された波長
選択素子9を備える。一方、物体2を投影するための投
影光学系3は、レンズ群12,13と、同心円状のレリ
ーフパターンが形成されたレリーフパターン面10を有
する回折光学素子11とにより構成される。
【0023】ここで、回折光学素子11は、投影光学系
3の瞳上にあり、そのレリーフパターン面10が図27
(c)に示すように、領域分割されている。回折光学素
子11における図27(c)中の各領域A,B,Cは、
それぞれ、図27(b)の各特性、、に対応した
回折効率を有しており、これにより回折格子10の全域
で、均一の回折効率が得られる。
【0024】しかしながら、このような光学系であって
も、例えば領域Cの回折効率を図27(b)の特性と
すると、400nm付近での回折効率は非常に小さいた
め、瞳上全域に広い波長領域の光が入射すると、寄生回
折光が生じることとなってしまう等の問題がある。
【0025】このような回折光学素子の回折効率の波長
依存性を低減する方法としては、特開平09−1273
21号公報に開示された技術が挙げられる。図28は、
その構造の概要を示したものである。図28のように、
積層された複数の光学材料を有する回折格子を構成する
ことで、回折効率の波長依存性を低減している。しかし
ながら、この場合には、格子構造が複雑になるといった
問題があった。
【0026】以上のような問題点に鑑み、本発明の目的
は、高性能化と小型化を達成し、かつ、簡単な構成の回
折光学素子を用いた場合でも、寄生回折光の発生を低減
するような投射光学系を備えた投射型表示装置、及びこ
れを用いた情報処理システム並びに画像記録再生システ
ムを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の投射型表示装置は、光源部と、光源部より
出力された光を、複数の波長領域ごとに光路を分ける色
分解手段と、色分解手段により分けられた各光路上に配
置され、その光路上の波長領域の光に照明されるように
光路ごとに配置された複数の画像表示素子と、各画像表
示素子からの光路を合成する色合成手段と、色合成手段
によって合成された光路を投射面に投射することによ
り、各画像表示素子上の画像を前記投射面で重ねる投射
手段と、を有し、複数の画像表示素子と色合成手段との
間の各光路のうちの少なくとも1つの光路に、回折光学
素子を配置したことを特徴としている。
【0028】回折光学素子は、薄いので空間的な制約を
受けにくく、また回折光学素子を光学系中に配置するこ
とで、諸収差、特に、倍率色収差の大幅な低減を達成し
つつ、レンズ枚数の削減を図ることが可能となる。
【0029】また、色分解されている光路上に回折光学
素子が位置するため、ある分光領域に限った個別の収差
補正が可能となり、結像性能が大幅に向上する。さらに
は、収差補正をある分光領域に限ることで、寄生回折光
を低減することができる。
【0030】このため、回折光学素子が配置された光路
における波長領域の中心波長、あるいは最も透過率の高
い波長をλcとし、回折光学素子の最も回折効率の高い
波長をλiとするとき、 0.0<ABS((λi−λc)/λc)<0.14 であることが望ましい。
【0031】上式中、ABSは、括弧内の数値の絶対値
を表す。また、λcは、可視光の400nm〜700n
mの中となり、λiは、400〜500、500〜60
0、600〜700nmのいずれかの波長領域の中のあ
る波長を表すものとなる。
【0032】各画像表示素子を透過型のものとする場合
には、回折光学素子については、透過型の位相格子とす
ることが望ましい。
【0033】また、回折光学素子を表す位相関数として φ(r)=2π/λo・F(r) F(r)=ΣCi・r2i =C1・r2 +C2・r4 +C3・r6 +C4・r8 +C5・r10+ ・・ となる。但し、rは光軸からの距離である。
【0034】位相差として2πを与える構造が1周期と
なるとすれば、ピッチをPとすれば 2π/λ・(∂F(r)/∂r)・P=2π より P=λ/(∂F(r)/∂r) となる。
【0035】このピッチPが、波長λに対して比較的大
きいこと、および、この部分を通る光束が少なくとも複
数のピッチを覆うことが必要となる。
【0036】図29のように、回折光学素子から像面
(焦点面)までの距離をlとし、そのときの光束の開き
角をφとすると、格子上では、D=2(ltanφ)の
光束の広がりがあることになる。回折の効果を得るため
には、P<Dとなることが望ましい。したがって、P<
Dとなる。
【0037】また、ピッチPについては、製造上及び偏
光特性等より、5μm以上とすることが望ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態で
は、図24で説明した投射型表示装置のうちの投射光学
系側の構成について図示及び説明し、照明光学系110
側については従来と同様なものが使えるため、図示及び
説明を省略する。
【0039】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態を以下に説明する。図1及び図2は、第1の実施
の形態の投射型表示装置における投射光学系120の断
面を示したものであり、図1がワイド端における断面
図、図2がテレ端における断面図である。121は光
軸、123r,g,bはそれぞれ赤、緑、青の焦点面を
表しており、不図示の液晶パネル等の画像表示素子が、
それぞれの色に応じてこの位置付近に配置される。投射
光学系120において、G1〜G5は光学系を構成する
第1群から第5群のレンズ群を表しており、図1及び図
2に示すように、レンズ群G2,G3、G4を光軸方向
に動かしてズーミングする構成になっている。
【0040】フォーカシングは、レンズ群G1を光軸方
向に動かすことで行う構成となっている。レンズ群G5
は固定である。
【0041】XDPは、色合成系であるダイクロプリズ
ムである。このダイクロプリズムXDPは、図3に示す
ように、緑、赤、青のそれぞれ波長領域の異なる光を合
成するように構成されたクロスプリズムとなっている。
【0042】図1中では、緑、赤、青の各波長領域に対
応するダイクロプリズムXDP以降mの光軸を125
r,g,bで表している。そして、本実施の形態の光学
系では、ダイクロプリズムXDPの入光面の近傍かつ青
の焦点面123bとの間の光路125b上に、回折光学
素子を表面に形成した光学素子(以下、回折光学素子と
いう。)124が配置されている。
【0043】図4は、第1の実施の形態の投射光学系1
20における各光学素子の曲率半径、屈折率、アッベ
数、光学素子間の間隔等についての具体的な数値(設定
値)の一例を示している。本実施の形態では、青の光路
上のみに、回折光学素子を配置しており、第24面のダ
イクロプリズム以降の光路設定値を別に示す。なお、赤
と緑の光路は、青の光路と面番号で揃えるため、ダミー
面25,26面を入れて示している。間隔は、550n
mを基準に示している。以下の説明では、この設定値に
基づいて構成された光学系についての特性について説明
する。
【0044】図5及び図6は、第1の実施の形態のワイ
ド端及びテレ端の縦収差図であり、図7(a)及び
(b)はワイド端及びテレ端の倍率色収差を表してい
る。この倍率色収差は、光路125g上の波長(550
nm)を基準として、470nm,620nmのそれぞ
れの焦点面における主光線の光線高さの差で表示してい
る。
【0045】このとき、回折光学素子124は、設計波
長550nm、設計次数1次となっており、位相関数φ
(r)は、 φ(r)=(2π/λo)・(C1・r2 +C2・r4 +C3・r6 +C4・ r8 +C5・r10+c6・r12 =(2π/λo)・Σ(Ci・r2i) で与えられるものであり、図4中に示した係数で表現さ
れる。
【0046】λoは位相関数の設計波長である。格子構
造のピッチPについては、この位相関数から決定され
る。設計次数を1次とした場合、位相関数における位相
差が2πとなるように格子形状が決定される(図8)。
【0047】格子の高さhは、回折効率の波長依存性に
対して大きく影響する。
【0048】格子の高さをh、屈折率をN(λ)とする
と、光路差Lは L=(N(λ)−1)h で与えられ、透過する波長をλとすると、位相差は2π
・L/λとなる。
【0049】これが2πのとき、回折効率は波長λで最
大となる。
【0050】本実施の形態では、青色の光(代表波長と
して470nm)の光路に回折光学素子124を配置し
てあるので、青の回折効率は高くなければならない。
【0051】図9は、回折光学素子124を構成する材
料の屈折率を1.524、アッベ数を50.78、格子
の高さを0.9μmとした場合における、光線入射角度
と回折効率の波長依存性について表した特性図であり、
図9(a)が光線入射角を0度とした場合、図9(b)
が光線入射角を15度とした場合、図9(c)が光線入
射角を−15度とした場合について示している。図中、
0、1、2はそれぞれの回折次数を表している。
【0052】図9(a)より、光線入射角を0度とした
場合には、470nm近傍の回折効率が90%以上と高
く、その波長領域では0次、2次といった寄生回折光の
回折効率も非常に小さいことがわかる。
【0053】これに対して、図9(b)、(c)より、
入射角度が15度と−15度になった場合には、回折効
率のピークの波長が長波長側にシフトしているものの、
470nm近傍では光線入射角0度の場合と同様に、設
計次数の回折効率が高く、寄生次数の回折効率は低いこ
とがわかる。
【0054】このように、回折効率の入射角の依存性
は、本実施の形態の格子構造では比較的小さいことがわ
かる。また、本実施の形態の投射光学系は、像側(画像
表示素子側)に対して、テレセントリックに近くなるよ
うに設計されている。このため、各画角間での回折光学
素子124に入射する光線の画角間の変化が小さくな
る。
【0055】本実施の形態では、回折光学素子を、青の
光路上に配置したが、赤の光路、緑の光路上に配置して
も同様の効果が得られる。また、そのときの回折効率の
ピーク波長を、回折光学素子が配されている光路を透過
する波長の中心波長、あるいはピーク波長付近にあわせ
ることが必要となるが、これは、格子の高さあるいは、
格子を形成する屈折率、アッベ数を適切に選ぶことで達
成できる。本実施の形態では、格子を形成する材料とし
て屈折率を1.524、アッベ数を50.78とした
が、本発明は、これに限定されるものではない。
【0056】本実施の形態では、回折光学素子124の
格子形状について、図8に示すような、いわゆるキノフ
ォーム形状としたが、このキノフォーム形状の傾斜部分
を階段状に近似した構成としても良い。この場合には、
近似の階段数が多ければ同様の効果が得られ、具体的に
は8段以上の階段で近似する形状とすることが望まし
い。
【0057】また、回折光学素子124の格子面につい
ては、通常の光学ガラスと同様に、反射防止コーティン
グするとよい。
【0058】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を以下に説明する。図10及び図11は、第2の
実施の形態の投射型表示装置における投射光学系200
の断面を示したものであり、図10がワイド端における
断面図、図11がテレ端における断面図である。201
は光軸、203r,g,bはそれぞれ赤、緑、青の焦点
面を表しており、上述の液晶パネル等は、それぞれの色
に応じてこの位置付近に配置される。
【0059】G1〜G5は光学系を構成する第1群から
第5群のレンズ群を表しており、図10及び図11に示
すように、レンズ群G2,G3、G4を光軸方向に動か
してズーミングする構成になっている。
【0060】フォーカシングは、レンズ群G1を光軸方
向に動かすことで行う構成となっている。レンズ群G5
は固定である。色合成系であるダイクロプリズムXDP
は、上述した第1の実施の形態と同様の構成となってい
る。
【0061】図10中では、各波長領域に対応する光路
を205r,g,bで表している。そして、本実施の形
態の光学系では、205r,g,bの各光路上に、回折
光学素子を表面に形成した光学素子(以下、回折光学素
子という。)204r,204g,204bが配置され
ている。
【0062】本実施の形態での回折光学素子204r,
g,bは、相互に同じ位相関数で表されるものとなって
おり、それぞれ、設計波長として550nm、設計次数
として1次光の位相関数で表される。
【0063】図12は、第2の実施の形態の光学系にお
ける各光学素子の曲率半径、屈折率、アッベ数、光学素
子間の間隔等についての具体的な数値(設定値)の一例
を示している。以下の説明では、この設定値に基づいて
構成された光学系についての特性について説明する。
【0064】図13及び図14は、第2の実施の形態の
ワイド端及びテレ端の縦収差図であり、図15(a)及
び(b)はワイド端及びテレ端の倍率色収差を表してい
る。
【0065】各回折光学素子204r,g,bは、異な
った分光特性を有する光路上に配置されるため、各光路
における代表波長にあわせて回折効率が最大になるよう
に、回折効率が設計されている。
【0066】例えば、各回折光学素子204r,g,b
を第1の実施の形態の回折光学素子124と同じ材料で
構成した場合には、青の光路に位置する回折光学素子2
04bの格子高さを約0.9μmとし、緑の光路に位置
する回折光学素子204gの格子高さを約1μmとし、
赤の光路に位置する回折光学素子204rの格子高さを
約1.2μmとする。
【0067】図16は設計次数1次の回折効率を、それ
ぞれの光路に応じて示したものであり、この図より、光
路に応じて回折効率が異なっていることがわかる。本実
施の形態では、各光路の代表波長として、青470n
m、緑550nm、赤620nmとしているが、図より
各回折効率のピークがそれぞれの代表波長付近に設定さ
れていることがわかる。
【0068】本実施の形態では、各光路に応じた回折効
率の設定を、各回折光学素子204r,g,bにおける
格子の高さを相互に変えることで行ったが、格子の屈折
率を変えること、すなわち各回折光学素子204r,
g,bの材料を変えることで設定を行うようにしてもよ
く、また格子の高さ及び材料の両方により設定しても同
様の効果が得られる。
【0069】また、本実施の形態では、各回折光学素子
204r,g,bの設計波長を550nm、設計次数を
1次としたが、これに限定されるものではない。
【0070】さらには、本実施の形態では各光路に配置
される各回折光学素子204r,g,bの位相関数が相
互に同じものとしたが、各回折光学素子204r,g,
bの位相関数がそれぞれの光路で異なったものとしても
よい。
【0071】さらに、各回折光学素子204r,g,b
のそれぞれの回折効率が最大となる波長を3つとも異な
るようにしたが、例えばrとgの光路を同じものにして
もよい。この場合、回折効率の点では不利になるが、部
品の削減の効果が得られる。
【0072】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を以下に説明する。図17及び図18は、第3の
実施の形態の投射型表示装置における投射光学系300
の断面を示したものであり、図17がワイド端における
断面図、図18がテレ端における断面図である。301
は光軸、303r,g,bはそれぞれ赤、緑、青の焦点
面を表しており、上述の液晶パネル等は、それぞれの色
に応じてこの位置付近に配置される。
【0073】G1〜G5は光学系を構成する第1群から
第5群のレンズ群を表しており、図17及び図18に示
すように、G2,G3、G4を光軸方向に動かしてズー
ミングする構成になっている。
【0074】フォーカシングは、レンズ群G1を光軸方
向に動かすことで行う構成となっている。レンズ群G5
は固定である。色合成系であるダイクロプリズムXDP
は、上述した第1の実施の形態と同様の構成となってい
る。
【0075】図17中では、各波長領域に対応する光路
を305r,g,bで表している。そして、本実施の形
態の光学系では、305r,g,bの各光路上に、回折
光学素子を表面に形成した光学素子(以下、回折光学素
子という。)304r,304g,304bが配置され
ている。
【0076】本実施の形態での折光学素子304r,
g,bは、相互に同じ位相関数で表されるものとなって
おり、それぞれ、設計波長として550nm、設計次数
として1次光の位相関数で表される。
【0077】図19は、第3の実施の形態の投射光学系
300における各光学素子の曲率半径、屈折率、アッベ
数、光学素子間の間隔等についての具体的な数値(設定
値)の一例を示している。以下の説明では、この設定値
に基づいて構成された光学系についての特性について説
明する。
【0078】図20及び図21は、投射光学系300の
ワイド端及びテレ端の縦収差図であり、図22(a)及
び(b)はワイド端及びテレ端の倍率色収差を表してい
る。
【0079】各回折光学素子304r,g,bは、異な
った分光特性を有する光路上に配置されるため、各光路
における代表波長にあわせて回折効率が最大になるよう
に、回折効率が設計されている。
【0080】例えば、回折光学素子304r,g,bを
第1の実施の形態の回折光学素子124と同じ材料で構
成した場合には、青の光路に位置する回折光学素子30
4bの格子高さを約0.9μmとし、緑の光路に位置す
る回折光学素子304gの格子高さを約1μmとし、赤
の光路に位置する回折光学素子304rの格子高さを約
1.2μmとする。
【0081】なお、各回折光学素子304r,g,bに
よる回折効率の波長依存性については、第2の実施の形
態と同様であり、図16で示される通りである。この図
より、光路に応じて回折効率が異なっていることがわか
る。本実施の形態においても、各光路の代表波長とし
て、青470nm、緑550nm、赤620nmとして
いるが、図より各回折効率のピークがそれぞれの代表波
長付近に設定されていることがわかる。
【0082】本実施の形態では、各光路に応じた回折効
率の設定を、各回折光学素子304r,g,bにおける
格子の高さを変えるように行ったが、格子の屈折率を変
えること、すなわち各回折光学素子304r,g,bの
材料を変えることで設定を行うようにしてもよく、また
格子の高さ及び材料の両方により設定しても同様の効果
が得られる。
【0083】また、本実施の形態では、各回折光学素子
304r,g,bの設計波長を550nm、設計次数を
1次としたが、これに限定されるものではない。なお、
設計次数を1次以外のものとした場合には、それにより
格子の高さ等を変える必要がある。
【0084】さらには、本実施の形態では各光路に配置
される各回折光学素子304r,g,bの位相関数が相
互に同じものとしたが、各回折光学素子304r,g,
bの位相関数がそれぞれの光路で異なったものとしても
よい。
【0085】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図23を参照して説明する。第1乃至第3の各
実施の形態では、投射光学系の色合成系としてダイクロ
プリズム(クロスプリズム)XDPを採用したが、第4
の実施の形態では、投射型表示装置の光学系として、ダ
イクロプリズムXDPに代えて各種ミラーで色合成系を
構成し、この色合成系と各色に対応した画像表示素子と
の間に回折光学素子を設けた構成となっている。
【0086】すなわち、第4の実施の形態では、図23
に示すように、第1のダイクロイックミラー406a及
び第2のダイクロイックミラー406bによる色分解系
406と、第1のダイクロイックミラー404a及び第
2のダイクロイックミラー404bによる色合成系40
4と、投射光学系403とを備えており、色分解系40
6と色合成系404との間の光路に、偏向手段407及
び画像表示素子405(液晶パネル405a〜405
c)が配され、さらに、各液晶パネル405a,405
b,405cと色合成系404との間の各光路に、回折
光学素子410a,410b,410cが配された構成
となっている。
【0087】なお、各回折光学素子410a,410
b,410cについては、第2の実施の形態で用いた回
折光学素子204r,204g,204bと同様に、位
相関数が同じで、それぞれの回折効率が最大となる波長
が異なっている。また、色分解系406に対しては、図
24で説明した光源部109及びインテグレータ部10
8を介して光源109aからの白色光が照明光束として
入射されるものとする。
【0088】色分解系406では、図23に示すよう
に、白色光の照明光束が第1のダイクロイックミラー4
06aに入射すると、第1のダイクロイックミラー40
6aによって緑色(G)及び青色(B)に対応する波長
の光が透過され、赤色(R)に対応する波長の光が反射
される。第1のダイクロイックミラー406aで反射さ
れた赤色に対応する波長の光は、偏向手段407で偏向
され、フィールドレンズ411を介して第1の液晶パネ
ル405aを照明し、回折光学素子410aを介して、
色合成系404の各ダイクロイックミラー404a,4
04bをそれぞれ透過して投射光学系403に入射され
る。
【0089】一方、第1のダイクロイックミラー406
aで透過された緑色及び青色に対応する波長の光は、第
2のダイクロイックミラー406bに入射され、このダ
イクロイックミラー406bによって、緑色に対応する
波長の光が反射され、青色に対応する波長の光が透過さ
れる。これにより、第2のダイクロイックミラー406
bで反射された緑色に対応する波長の光は、フィールド
レンズ411を介して第2の液晶パネル405bを照明
し、回折光学素子410bを介して、色合成系404の
各ダイクロイックミラー404a,404bでそれぞれ
反射されて投射光学系403に入射される。一方、第2
のダイクロイックミラー406bを透過した青色に対応
する波長の光は、フィールドレンズ411を介して第3
の液晶パネル405cを照明し、回折光学素子410c
を介して、色合成系404のダイクロイックミラー40
4bで反射されて投射光学系403に入射される。
【0090】色合成系404では、第1のダイクロイッ
クミラー404aによって赤色に対応する波長の光と緑
色に対応する波長の光が合成され、この合成光が第2の
ダイクロイックミラー404bによってさらに青色に対
応する波長の光と合成されて投射光学系403に入射さ
れる。投射光学系403は、例えば図10及び図11に
示す第1から第5のレンズ群G1〜G5を有する5群タ
イプのズームレンズとし、色合成系404からの合成光
をスクリーン412に投射する。
【0091】以上のような構成とされた投射型表示装置
の光学系に対しても、色合成系と画像表示素子との間に
回折光学素子が配置されることで同様の効果が得られ
る。
【0092】上述した各実施の形態では、投射光学系に
ついて、5群タイプのズームレンズとしたが、ズームタ
イプはこれに限定されるものではなく、また、シングル
レンズであっても同様の効果が得られる。
【0093】また、各実施の形態では、位相関数とし
て、レンズ系の光軸を中心とする回転対称のもので表現
したが、位相関数は、これに限定されるものではない。
【0094】なお、上述した各実施の形態では、回折光
学素子の配置が、各色に分離された後の光路上であるた
め、回折光学素子に代えて屈折系の素子としても収差補
正の効果が得られるが、回折光学素子の方が薄型である
ため、光学系の小型化、軽量化を達成できる。
【0095】また、第1乃至第3の実施の形態では、ダ
イクロプリズムXDPの入光面の近傍に回折光学素子を
配置する構成としたが、回折光学素子をクロスプリズム
等と一体化すること等により、さらに光学系の小型化を
図ることも可能である。
【0096】そして、上述したいずれかの実施の形態の
投射型表示装置に対してパーソナルコンピュータ等の端
末装置を接続して、この端末装置により作成されたグラ
フィック画像や、端末装置でダウンロードした画像、さ
らには端末装置で再生したCD−ROM等の画像の情報
を投射型表示装置の各液晶パネルに供給して、スクリー
ンに重ねて投射表示する構成とすることにより、表示画
像の画質が良好で、かつ表示画像についての種々の処理
が可能な情報処理システムを構築することが可能とな
る。さらに、上述したいずれかの実施の形態の投射型表
示装置に対してビデオテープやDVD等の画像記録再生
装置を接続して、この画像記録再生装置から出力される
動画像や静止画像の情報を投射型表示装置の各液晶パネ
ルに供給して、スクリーンに重ねて投射表示する構成と
することにより、表示画像の画質が良好で、かつ表示画
像についての記録、再生、特殊再生等が可能な画像記録
再生システムを構築することが可能となる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
投射光学系の高性能化と小型化を達成し、かつ、簡単な
構成の回折光学素子を用いた場合でも、寄生回折光の発
生を低減するような投射光学系を備えた投射型表示装
置、及びこれを用いた情報処理システム並びに画像記録
再生システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の投射型表示装置における光
学系のワイド端における断面図である。
【図2】第1の実施の形態の投射型表示装置における光
学系のテレ端における断面図である。
【図3】色合成系であるダイクロプリズムの機能につい
て説明する図である。
【図4】第1の実施の形態の光学系における各光学素子
の曲率半径、屈折率、アッベ数、光学素子間の間隔等に
ついての具体的な数値(設定値)の一例を示す図であ
る。
【図5】第1の実施の形態の光学系のワイド端における
縦収差図である。
【図6】第1の実施の形態の光学系のテレ端における縦
収差図である。
【図7】第1の実施の形態の倍率色収差であり、(a)
がワイド端における収差図、(b)がテレ端における収
差図である。
【図8】回折光学素子の格子構造、及び位相関数等につ
いて説明するための図である。
【図9】回折光学素子による回折効率の波長依存性と角
度依存性について説明する図であり、(a)が光線入射
角を0度とした場合、(b)が光線入射角を15度とし
た場合、(c)が光線入射角を−15度とした場合につ
いての特性図である。
【図10】第2の実施の形態の投射型表示装置における
光学系のワイド端における断面図である。
【図11】第2の実施の形態の投射型表示装置における
光学系のテレ端における断面図である。
【図12】第2の実施の形態の光学系における各光学素
子の曲率半径、屈折率、アッベ数、光学素子間の間隔等
についての具体的な数値(設定値)の一例を示す図であ
る。
【図13】第2の実施の形態の光学系のワイド端におけ
る縦収差図である。
【図14】第2の実施の形態の光学系のテレ端における
縦収差図である。
【図15】第2の実施の形態の倍率色収差であり、
(a)がワイド端における収差図、(b)がテレ端にお
ける収差図である。
【図16】各回折光学素子による回折効率の波長依存性
について説明する図である。
【図17】第3の実施の形態の投射型表示装置における
光学系のワイド端における断面図である。
【図18】第3の実施の形態の投射型表示装置における
光学系のテレ端における断面図である。
【図19】第3の実施の形態の光学系における各光学素
子の曲率半径、屈折率、アッベ数、光学素子間の間隔等
についての具体的な数値(設定値)の一例を示す図であ
る。
【図20】第3の実施の形態の光学系のワイド端におけ
る縦収差図である。
【図21】第3の実施の形態の光学系のテレ端における
縦収差図である。
【図22】第3の実施の形態の倍率色収差であり、
(a)がワイド端における収差図、(b)がテレ端にお
ける収差図である。
【図23】第4の実施の形態の投射型表示装置における
光学系を示す図である。
【図24】従来の投射型表示装置における光学系の概要
を説明する図である。
【図25】投射光学系の色収差の低減を図る従来技術に
ついて説明するための光学系の断面図である。
【図26】回折光学素子による回折の作用を説明するた
めの図である。
【図27】幅広い波長領域、あるいは複数の波長領域で
使用する回折光学素子の寄生回折光による像劣化の低減
を実現した従来技術について説明するための図である。
【図28】回折光学素子の回折効率の波長依存性を低減
した構成を示す図である。
【図29】回折光学素子における格子のピッチを説明す
るための図である。
【符号の説明】
101 投射型表示装置の光学系 102 投射光学系 103 投射レンズ 104 色合成系(クロスプリズム) 105(105a〜105c) 画像表示素子 106 色分解系 106a,106b ダイクロイックミラー 107 偏向手段 108 インテグレータ部 109 光源部 110 照明光学系 111 リレー系 112,412 スクリーン 121,201,301 光軸 120,200,300,403 投射光学系 123r,g,b 赤、緑、青の焦点面 123 像面(画像表示面) 124 回折光学素子 125r,g,b 赤、緑、青の各色光路 XDP ダイクロプリズム(クロスプリズム) G1〜G5 第1群〜第5群のレンズ群 203r,g,b 赤、緑、青の焦点面 204r,g,b 回折光学素子 205r,g,b 赤、緑、青の各色光路 303 r,g,b 赤、緑、青の焦点面 304 回折光学素子 305r,g,b 赤、緑、青の各色光路 403 投射光学系 404 色合成系 404a 第1のダイクロイックミラー 404b 第2のダイクロイックミラー 405 画像表示素子 405a,405b,405c 液晶パネル 406 色分解系 406a 第1のダイクロイックミラー 406b 第2のダイクロイックミラー 407 偏向手段 410a,b,c 回折光学素子 411 フィールドレンズ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源部と、 前記光源部より出力された光を、複数の波長領域ごとに
    光路を分ける色分解手段と、 前記色分解手段により分けられた各光路上に配置され、
    その光路上の波長領域の光に照明されるように光路ごと
    に配置された複数の画像表示素子と、 各画像表示素子からの光路を合成する色合成手段と、 前記色合成手段によって合成された光路を投射面に投射
    することにより、前記各画像表示素子上の画像を前記投
    射面で重ねる投射手段と、を有し、 前記複数の画像表示素子と前記色合成手段との間の各光
    路のうちの少なくとも1つの光路に、回折光学素子を配
    置したことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記回折光学素子は、配置された光路に
    おける画像表示素子を照明する光の波長領域の中心波
    長、あるいは最も透過率の高い波長をλc、前記回折光
    学素子の最も回折効率の高い波長をλiとするとき、 0.0<ABS((λi−λc)/λc)<0.14 (但し、ABS( ):絶対値)であることを特徴とす
    る請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記回折光学素子は、透過型の位相格子
    であることを特徴とする請求項2記載の投射型表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記各画像表示素子は、透過型の液晶表
    示素子であることを特徴とする請求項3記載の投射型表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記回折光学素子は、断面形状がキノフ
    ォーム形状、或いは前記キノフォーム形状を近似した8
    段以上の階段形状であることを特徴とする請求項3又は
    4記載の投射型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記色分解手段は、前記光源部より出力
    された光を、赤、緑、青の各色の波長領域ごとに光路を
    分けることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に
    記載の投射型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記回折光学素子は、前記複数の画像表
    示素子と前記色合成手段との間の各光路のうちの2以上
    の光路にそれぞれ配置されたことを特徴とする1乃至6
    のいずれか1に記載の投射型表示装置。
  8. 【請求項8】 前記回折光学素子は、前記複数の画像表
    示素子と前記色合成手段との間の各光路に配置されたこ
    とを特徴とする1乃至6のいずれか1に記載の投射型表
    示装置。
  9. 【請求項9】 前記各回折光学素子は、回折効率の最大
    となる波長が相互に異なっていることを特徴とする請求
    項7又は8記載の投射型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記色合成手段は、2以上の光の入射
    面を有し、各入射面からの波長領域の異なる光を合成し
    て出射するダイクロイックプリズムであることを特徴と
    する請求項1乃至9のいずれか1に記載の投射型表示装
    置。
  11. 【請求項11】 前記色合成手段は、波長領域の異なる
    各光を透過及び反射して合成するダイクロイックミラー
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1
    に記載の投射型表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1に記載
    の投射型表示装置と、前記投射型表示装置に供給する画
    像情報を生成するコンピュータとを有することを特徴と
    する情報処理システム。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11のいずれか1に記載
    の投射型表示装置と、 前記投射型表示装置に接続され、前記投射型表示装置に
    供給する画像情報についての記録及び/又は再生を行う
    画像記録再生装置とを有することを特徴とする画像記録
    再生システム。
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