JP2001228499A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法

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JP2001228499A
JP2001228499A JP2000034788A JP2000034788A JP2001228499A JP 2001228499 A JP2001228499 A JP 2001228499A JP 2000034788 A JP2000034788 A JP 2000034788A JP 2000034788 A JP2000034788 A JP 2000034788A JP 2001228499 A JP2001228499 A JP 2001228499A
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optical axis
image
imaging
panning mode
unit
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JP2000034788A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Yamashita
紀之 山下
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンニングモードを自動的に検出し、その設
定/解除を自動的にする。 【解決手段】 角速度センサ9では、デジタルカメラの
角速度が検出される。検出された角速度は、積分回路1
5X、15Y、パンニングモード検出回路12へ供給さ
れる。積分回路15X、15Yでは、供給された角速度
が積分され、デジタルカメラの移動量が求められる。レ
ンズ群1では、デジタル化された移動量に応じて、デジ
タルカメラの移動を打ち消す方向に光軸を変化させるよ
うに光軸可変素子が駆動される。パンニングモード検出
回路12では、パンニングモードが検出されると、スイ
ッチ回路14がオンとされる。端子13を介してビデオ
信号から抽出された垂直同期信号がリセット信号とし
て、積分回路15X、15Yに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にパンニング
モードを有するカメラ一体型デジタルVTRに適用して
好適な撮像装置および撮像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、特願平10−357
470号において、カメラ一体型デジタルVTR(以
下、デジタルカメラと称する)を水平方向、垂直方向、
斜め方向に移動(以下、パンと称する)させたときの、
速度を角速度センサで検出するものを出願している。遠
距離および近距離に係わらず画像の変化する速さと、角
速度センサの出力とは、比例の関係にあるので、角速度
センサは、正確に動作する。この角速度センサの出力に
基づいて所定の期間、デジタルカメラをパンさせても光
軸の方向を一定となるように光軸可変素子を変化させて
ブレのない画像を得る、いわゆるパンニングモードが設
けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここでもし、操作者の
周囲を、デジタルカメラをパンさせて撮影するときに、
パンニングモードを設定しなかった場合、ブレた画像を
撮影することになる。また、動いている電車を、電車の
ブレのない画像として撮影するときに、パンニングモー
ドを解除しなかった場合、ブレた電車と、ブレのない背
景および枕木とからなる画像を撮影することになる。
【0004】このように、操作者がその都度、パンニン
グモードの設定/解除をしなければ、操作者の意図する
画像を撮影することができない問題があった。
【0005】従って、この発明の目的は、操作者がその
都度、パンニングモードの設定/解除をしなくても、デ
ジタルカメラの動作からパンニングモードか否かを判断
し、自動的にパンニングモードの設定/解除を行うこと
ができる撮像装置および撮像方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光軸の方向を変化させる光軸可変手段と、光軸可変
手段を介して入射される映像を画像データへ変換する撮
像素子とからなる移動可能な撮像部を移動させて画像を
撮像する撮像装置において、撮像部の移動する速度を検
出する角速度センサと、角速度センサの出力を積分する
積分手段と、積分手段の出力に応じて撮像部の移動を打
ち消す方向に光軸を変化させるように光軸可変手段を制
御する制御手段と、積分手段の出力が設定された値を越
えたときに、または角速度センサの出力の大きい状態が
一定時間を越えたときに、撮像部を水平方向に移動させ
て画像を撮像するパンニングモードになっていることを
検出するパンニングモード検出手段とを有し、パンニン
グモード検出手段によって、パンニングモードが検出さ
れると、積分手段をリセットするようにしたことを特徴
とする撮像装置である。
【0007】請求項4に記載の発明は、光軸の方向を変
化させる光軸可変手段と、光軸可変手段を介して入射さ
れる映像を画像データへ変換する撮像素子とからなる移
動可能な撮像部を移動させて画像を撮像する撮像方法に
おいて、撮像部の移動する速度を検出し、角速度センサ
の出力を積分し、積分値に応じて撮像部の移動を打ち消
す方向に光軸を変化させるように光軸可変手段を制御
し、積分値が設定された値を越えたときに、または角速
度センサの出力の大きい状態が一定時間を越えたとき
に、撮像部を水平方向に移動させて画像を撮像するパン
ニングモードになっていることを検出し、パンニングモ
ードが検出されると、積分値をリセットするようにした
ことを特徴とする撮像方法である。
【0008】角速度センサによって、撮像部の移動する
速度が検出され、検出された値が積分手段およびパンニ
ングモード検出手段に供給される。積分手段では、供給
された値が積分され、その積分値が光軸可変手段へ供給
される。光軸可変手段は、供給された積分値に応じて撮
像部の移動を打ち消す方向に光軸を変化させる。また、
パンニングモード検出手段では、角速度センサから供給
された値が連続的に所定の値を越える状態が一定時間を
越えたときに、パンニングモードと判断し、撮像素子の
露光が無効とされる期間に一定値に積分手段をリセット
する。このように、パンニングモードを自動的に検出す
ることができ、その設定/解除を自動的にすることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用
された一実施形態の全体的構成を示す。1で示すレンズ
群を介して入射された被写体の像がCCD撮像素子2へ
供給される。レンズ群1は、シスコン(システムコント
ローラ)10によって、ズーム制御およびフォーカス制
御が行われる。このレンズ群1は、後述するように、光
軸の方向を変化させることができる光軸可変素子を含
む。
【0010】CCD撮像素子2では、被写体からの入射
光が電荷として蓄積される。CCD撮像素子2は、シス
コン10によって、電子シャッタのオン/オフが制御さ
れる。これによって、CCD撮像素子2の電子シャッタ
が駆動され、供給された被写体の像が取り込まれる。取
り込まれた被写体の像は、A/D変換器(図示せず)に
よりデジタル化され、デジタル撮像信号(以下、画像信
号と称する)として、圧縮回路3を介して一旦画像メモ
リ4に記憶される。
【0011】画像メモリ4は、数フィールドまたは数フ
レームの画像を記憶する容量を有する。この画像メモリ
4に記憶された画像信号は、圧縮回路3によって順次圧
縮処理が施される。一例として、静止画として取り込ま
れた画像に対してJPEG(Joint Photographic Exper
ts Group)が施され、動画として取り込まれた画像に対
してMPEG(Moving Picture Experts Group)が施さ
れる。このように処理された圧縮画像信号は、記録媒体
5に供給される。記録媒体5に供給された圧縮画像信号
は、シスコン10の制御に従って記録される。この記録
媒体5の一例として、磁気テープ、磁気ディスク、光磁
気ディスクまたは半導体メモリなどの中から適宜選択さ
れた記録媒体が用いられる。
【0012】各種の操作キー群11からの指定に応じた
シスコン10の制御によって、記録媒体5から圧縮画像
信号が読み出される。読み出された圧縮画像信号は、伸
張回路6を介して一旦画像メモリ4へ記憶され、伸張回
路6によって、順次伸張処理が施される。すなわち、こ
の伸張回路6では、JPEGまたはMPEGの復号がな
される。伸張された画像信号は、伸張回路6から表示装
置7に表示されると共に、ビデオ出力端子8を介して外
部のTVモニタ等に表示される。
【0013】上述したように画像メモリ4は、画像信号
を圧縮する場合、および圧縮画像信号を伸張する場合に
用いられる。このとき、圧縮が施される画像信号が記憶
される画像メモリ4の領域と、伸張が施される圧縮画像
信号が記憶される画像メモリ4の領域とをアドレスによ
って分けるようにしても良いし、記憶された信号に圧縮
用のフラグまたは伸張用のフラグを付けるようにしても
良い。また、圧縮用のメモリおよび伸張用のメモリを別
々に設けるようにしても良い。
【0014】また、デジタルカメラの移動を検出するた
めに、角速度センサ9が設けられている。この角速度セ
ンサ9の角速度センサ9Xおよび9Yで検出される縦方
向の角速度および横方向の角速度がシスコン10および
パンニングモード検出回路12へ供給される。
【0015】シスコン10に供給された縦方向および横
方向の角速度は、積分回路15Xおよび15Yに供給さ
れる。積分回路15Xおよび15Yでは、供給された縦
方向および横方向の角速度が積分され、デジタルカメラ
の縦方向および横方向の移動量が求められる。その縦方
向および横方向の移動量は、D/A変換器16Xおよび
16Yでデジタル化され、レンズ群1へ供給される。レ
ンズ群1では、供給された縦方向および横方向の移動量
に応じて、デジタルカメラの移動を打ち消す方向に光軸
を変化させるように光軸可変素子が駆動される。
【0016】パンニングモード検出回路12では、供給
された縦方向および横方向の少なくとも一方の角速度か
ら、一定時間以上連続して略一方向となる値が検出され
る場合、意識的に操作者がデジタルカメラをパンしてい
ると判断し、パンニングモードが設定される。さらに、
パンニングモード検出回路12では、供給された縦方向
および/または横方向の角速度から、一定時間以上連続
して小さい値が検出される場合、意識的に操作者がデジ
タルカメラのパンを終了したと判断し、パンニングモー
ドが解除される。また、パンニングモード検出回路12
では、供給された縦方向および/または横方向の角速度
の値が小さい値でなくても、その平均が小さい状態が、
一定時間以上連続した場合、意識的に操作者がデジタル
カメラのパンを終了したと判断し、パンニングモードが
解除される。このパンニングモード検出回路12におい
て、パンニングモードが設定されると、スイッチ回路1
4がオンとされ、またパンニングモードが解除される
と、スイッチ回路14がオフとされる。
【0017】スイッチ回路14がオンとされると、端子
13を介してビデオ信号から抽出された垂直同期信号が
リセット信号として、積分回路15Xおよび15Yに供
給される。すなわち、フィールド単位で積分回路15X
および15Yがリセットされる。また、フレーム単位で
積分回路15Xおよび15Yのリセットを行っても良
い。このリセットは、CCD撮像素子2の露光が無効と
される期間に行われる。具体的には、CCD撮像素子2
の露光開始のタイミングで積分回路15Xおよび15Y
をアクティブとし、露光終了のタイミングで積分回路1
5Xおよび15Yをリセットとする。
【0018】このように、この一実施形態には、予め設
定された動作範囲の中で、手振れの影響による乱れを抑
え、安定した映像を撮影することができる手振れ補正モ
ードと、デジタルカメラをパンするときの乱れを抑え、
安定した映像を撮影するパンニングモードとが設けられ
ている。そして、パンニングモードが設定されると、1
枚の画像を撮影する間、デジタルカメラの移動を打ち消
す方向に光軸の方向を変化させるように光軸可変素子が
制御される。すなわち、パンする方向と逆の方向に光軸
の方向を移動させるように光軸可変素子が制御される。
【0019】ここで、この一実施形態の制御を説明する
ためのフローチャートを図2に示す。ステップS1で
は、角速度センサ9から縦方向および横方向の角速度が
積分回路15X、15Yおよびパンニングモード検出回
路12へ出力される。ステップS2では、積分回路15
Xおよび15Yにおいて、供給された縦方向および横方
向の角速度がそれぞれ積分される。ステップS3では、
パンニングモード検出回路12において、供給された縦
方向および横方向の少なくとも一方の角速度からパンニ
ングモードか否かが判断される。供給された角速度の値
が一定時間以上連続して略一方向となる場合、パンニン
グモードであると判断し、ステップS4へ制御が移り、
一定時間以上連続して小さい値となる場合、または一定
時間以上連続してその平均が小さい値となる場合、ステ
ップS8へ制御が移る。
【0020】ステップS8では、スイッチ回路14がオ
フとされ、ステップS7へ制御が移る。ステップS4で
は、スイッチ回路14がオンとされる。ステップS5で
は、所定のタイミングか否かが判断され、所定のタイミ
ングとなる場合、ステップS6へ制御が移り、所定のタ
イミングでない場合、ステップS7へ制御が移る。ステ
ップS6では、端子13を介してビデオ信号から抽出さ
れた垂直同期信号がリセット信号として、積分回路15
Xおよび15Yへ供給され、積分回路15Xおよび15
Yの積分値がリセットされる。ステップS7では、積分
回路15Xおよび15Yの積分値に応じて光軸可変素子
が制御される。
【0021】このように、パンニングモード検出回路1
2において、パンニングモードの設定/解除が自動的に
できるので、手振れ補正モードと、パンニングモードと
の切り替えを自動的に行うことができる。
【0022】また、この一実施形態では、角速度センサ
9Xおよび/または9Yの出力から、一定時間以上連続
して略一方向となる値が検出される場合、意識的に操作
者がデジタルカメラをパンしていると判断し、パンニン
グモードが設定されるようにしているが、積分回路15
Xおよび15Yの少なくとも一方の出力が、手振れ補正
モードで予め設定されている動作範囲を越えたと判断さ
れたときに、パンニングモードが設定されるようにして
も良い。
【0023】ここで、上述したレンズ群1に含まれる光
軸可変素子の第1の例を図3に示す。この図3は、複数
のレンズからなるレンズ群1の中に光軸可変素子となる
シフトレンズを設けた一例である。通常、シフトレンズ
は、図3中に点線で示す位置P1に配置される。位置A
1の被写体は、位置P1のシフトレンズを介してCCD
撮像素子2上の位置A1’に投射される。被写体がCC
D撮像素子2上の位置A1’に投射されているときに、
デジタルカメラが移動すると、被写体はCCD撮像素子
2上の位置A2’に投射される。すなわち、デジタルカ
メラから見た場合、被写体が位置A1から位置A2に移
動したようになる。このようなとき、デジタルカメラの
移動を角速度センサ9によって検出し、検出された移動
量に応じてシフトレンズを実線で示す位置P2へ移動さ
せる。シフトレンズを位置P2へ移動させることによっ
て、位置A2の被写体がデジタルカメラが移動する前と
同じ位置A1’に投射される。また、このシフトレンズ
を用いて手振れ補正を行うこともできる。
【0024】このシフトレンズを駆動する回路の一例を
図4に示す。角速度センサ9では、デジタルカメラの移
動する速度が検出される。検出された速度は、LPF
(ローパスフィルタ)21へ供給される。LPF21で
は、検出された速度からノイズ等が除去される。ノイズ
が除去された速度は、積分回路15へ供給される。積分
回路15では、供給された速度が積分され、移動量が検
出される。
【0025】ビデオ出力が供給される同期信号分離回路
22では、図5に示すように垂直同期信号VDが分離さ
れる。分離された垂直同期信号VDは、モノマルチ(単
安定マルチバイブレータ、図中では、MMと略す)23
に供給される。モノマルチ23では、供給された垂直同
期信号VDから図5に示す信号M1が出力される。その
信号M1は、モノマルチ24へ供給される。モノマルチ
24では、供給された信号M1から図5に示す信号M2
が出力される。この信号M2は、リセット信号として積
分回路15へ供給される。
【0026】そして、積分回路15では、図5に示す信
号Sのように積分値が出力される。信号Sは、積分回路
15からシフトレンズサーボ回路25へ供給される。シ
フトレンズサーボ回路25では、信号Sとシフトレンズ
26から供給される位置情報とを比較し、シフトレンズ
26を駆動するための信号が生成される。生成された信
号は、シフトレンズ26に供給される。シフトレンズ2
6は、供給された信号に応じて移動する。その移動した
位置情報がシフトレンズ26からシフトレンズサーボ回
路25へ信号として供給される。
【0027】このように、パンニングモードでは、信号
Sは、信号M2の立ち下がりで積分回路15がアクティ
ブとされ、信号M2の立ち上がりでリセットされる。信
号M2がローレベルとされる期間T1のとき、光軸の方
向が一定にされる。すなわち、この期間T1の間に、C
CD撮像素子が露光される。
【0028】この一実施形態では、2組の角速度センサ
を用いて、パンおよびチルト(垂直方向の移動)の角速
度を検出することができる。露光終了のタイミングで積
分回路15がリセットされ、露光開始のタイミングで積
分回路15がアクティブとされる。このことにより、積
分回路15の出力は、60Hzの鋸歯状波になる。期間
T1の鋸歯状波の傾きは、角速度センサの出力に比例す
る。
【0029】具体的には、パンの速さと同じ速さで逆方
向に光軸の方向を動かし、少なくとも露光時間の間だ
け、被写体とCCD撮像素子2の相対位置をフィールド
単位で一定に保つものである。
【0030】図6Aに示す信号Sは、デジタルカメラが
左右にゆっくり往復したときの波形であり、図6Bに示
す信号Sは、右に一定の速度でパンし、次に左に一定の
速度でパンしたときの波形である。この図6Aおよび図
6Bに示す波形は、ある方向にパンしているときダイナ
ミックレンジの半分しか使っていない。そこで、図6C
に示す信号Sのように、ハイパスフィルタを用いて、D
C成分を除去することによって振幅を2倍にできる。す
なわち、ダイナミックレンジを2倍にすることができ
る。
【0031】図7Aに示す信号Sは、暗いときの波形の
一例である。暗いためCCD撮像素子2に露光される時
間(期間T1)を長くする必要があるので、デジタルカ
メラの移動を遅くして、例えば1フィールドを全て使っ
て露光する。デジタルカメラの移動が遅いので、角速度
センサの出力が小さくなり、図7Aに示すような波形と
なる。
【0032】図7Bに示す信号Sは、明るいときの波形
の一例である。明るいためCCD撮像素子2に露光され
る時間(期間T1)を短くできるので、デジタルカメラ
の移動を早くすることができる。デジタルカメラの移動
が速いので、角速度センサの出力が大きくなり、図7B
に示すような波形となる。この図7Bに示す期間T1の
傾斜の最大値を大きくでき、より速いパンニングに対応
できる。このとき、積分回路15に供給されるリセット
信号の一例を図7Cに示す。また、図7Dに示す期間T
2の傾斜を滑らかにするようにしても良い。このとき、
積分回路15の時定数を変える必要がある。
【0033】ここで、この発明の他の実施形態のブロッ
ク図を図8に示す。なお、上述した図1に示すブロック
図と同じブロックには、同じ参照符号を付し、その説明
を省略する。この他の実施形態では、上述した図1に、
パンニングOFFキー17が設けられているものであ
る。このパンニングOFFキー17を押している期間に
は、パンニングモードをオフとすることができる。
【0034】従って、パンニングOFFキー17によっ
て、パンニングモードをオフすることができるので、動
いている電車に合わせてデジタルカメラをパンさせせ
も、ブレのない安定した電車の映像を撮影することがで
きる。このように、パンニングOFFキー17をオンと
している間、手振れ補正モードになり、追いかけている
被写体をハッキリ撮影することができる。
【0035】ここで、上述した光軸可変素子の第2の例
として、アクティブプリズムの概略図を図9に示し、簡
単に説明する。このアクティブプリズムは、前面ガラス
31と後面ガラス32の間を蛇腹33でつないだもので
ある。この2枚のガラスの間に高屈折率nの液体34が
封入されている。2枚のガラスには、それぞれ縦と横
に、回転軸を設け、自由に動作するようにしたものであ
る。このアクティブプリズムを光軸可変素子として使用
することによって、光軸が縦と横に曲げられる。
【0036】このときの液体34は、 (1) 前面ガラス31および後面ガラス32と屈折率nが
近い物質 (2) カメラの動作温度範囲で凍結などの異常が生じない
物質 (3) 万一破損し、液体34が流出しても人体には無害な
物質 この3つの条件を満たす必要がある。
【0037】このアクティブプリズムの動作を簡単に説
明する。前面ガラス31は、例えば水平の軸で保持さ
れ、後面ガラス32は、例えば垂直の軸で保持され、そ
れぞれ軸のまわりを独立に回転できる。その回転軸に
は、可動コイルが取り付けられる。コイルに流れる電流
によって回転角(頂角)が決められる。例えば、手振れ
によって、カメラが上を向いたとき、図9Aに示すアク
ティブプリズムの状態から図9Bに示すアクティブプリ
ズムの状態へ変化する。
【0038】具体的には、図9Aに示すように、2枚の
ガラス板が平行なときには、アクティブプリズムに入射
した光線は直進する。ここで、手振れが発生し、2枚の
ガラス板が平行位置からある角度だけ回転したとする
と、アクティブプリズム内部の屈折率nにより、入射し
た光線が出射するときには、図9Bに示すように、屈折
する。
【0039】次に、光軸可変素子の第3の例を図10に
示す。なお、この図10は、光軸可変素子としてアクテ
ィブミラーを用いたものであり、上述した第1および第
2の例とは異なり、レンズ群1の中に含まれるものでは
なく、レンズ群1’の前に配置されるものである。
【0040】図10は、光軸可変素子の構造を示す断面
図である。光軸可変素子は、図2に示すようにレンズ群
1’の前に配されており、被写体の像は、光軸可変素子
およびレンズブロック3を介してCCD撮像素子2に入
射される。なお、図2中におけるA−A’は、レンズ群
1’の光軸を示す。
【0041】42で示されるのが被写体の像を反射して
CCD撮像素子に導く、平面状のミラーである。ミラー
42は、支持板43に取り付けられており、支持板43
は、軸部44を中心に図中aで示す矢印で示すように±
15°程度回転するように構成されている。つまり、軸
部44は、レンズブロック3の光軸A−A’に直交する
ように配され、ミラー42は、レンズブロック3の光軸
A−A’に対して45°程度の角度なす方向に対して±
15°程度回転することが可能とされている。この軸部
44がフレーム45により支持され、フレーム45がパ
ンモータのロータ46の外周面側に取り付けられてい
る。
【0042】また、50で示されるのが磁気回路を構成
する断面コ字状の軟鉄製のヨークである。ヨーク50の
内周側に対向するように2個のマグネット47、48が
配設されて閉磁路が形成されており、マグネット47、
48との間のギャップ49には強い磁界が発生してい
る。このヨーク50およびマグネット47、48からな
る磁気回路がフレーム46と同様にパンモータのロータ
46の外周面側に取り付けられている。
【0043】さらに、51で示されるのが略々半円状に
成形されたコイルである。コイル51は、支持板43か
ら延設された支持片52により支持されている。コイル
51の取り付け状態を示し、コイル51は、その直線部
がギャップ49に位置するように支持片52により支持
される。従って、コイル51に電流が流されると、コイ
ル51に発生する磁界と、マグネット47、48の磁界
の関係によりギャップ49の間を軸部44を中心として
コイル51および支持板52を回動させるトルクが発生
する。つまり、ヨーク50およびマグネット47、48
からなる磁気回路と、コイル51と、支持片52とによ
り磁気式アクチュエータが構成される。なお、コイル5
1の中心は、後述するロータ46が回転した場合の慣性
モーメントを減らすため、図2に示すようにレンズブロ
ック3の光軸A−A’に対して5°〜10°ずれるよう
に配されている。
【0044】一方、62で示されるのがパンモータの軸
部であり、例えばレンズブロック3の光軸A−A’と一
致するように配設されている。軸部62は、ステータ5
5に設けられた二つのボールベアリングの軸受けで支持
されており、回転自在とされ、この軸部62とロータ4
6とが連結されている。ロータ46の内周面側には、マ
グネット53が取り付けられており、マグネット53と
対向する位置には、ステータ55に固定された三相モー
タ(パンモータ)のコイルおよび磁極54が配されてい
る。従って、コイルおよび磁極54のコイルに電流が流
されると、軸部62を中心としてトルクが発生し、図中
bで示す矢印に示すようにレンズブロック3の光軸A−
A’を中心に360°回転するように構成されている。
【0045】また、56で示されるのがドーム状のカバ
ーであり、パンモータのステータ55を固定している。
カバー56に対してさらに透明カバー41が延設され、
この透明カバー41は、レンズブロック3およびCCD
撮像素子5側と結合している。
【0046】さらに、ロータ46が連結されるパンモー
タの軸部62の反対側には、カップ状の延設部が設けら
れており、延設部の端部には、環状磁気ストライプ57
が形成されると共に、カップ状の延設部の所定の位置に
は、遮光板61が取り付けられている。一方、ステータ
55の環状磁気ストライプ57に対応する所定位置に
は、磁気センサの一例として、2相MR(Magneto Resi
stance)センサ58が設けられており、2相MRセンサ
58からは、1回転で360波の二つのサイン波が90
°の位相差で得られる。この2相MRセンサ58の出力
信号を用いてロータ46を0.25°単位に任意の角度
に制御することが可能とされている。また、ステータ5
5の遮光板61に対応する所定位置には、フォトインタ
ラプタ59が支持片60を介して取り付けられており、
フォトインタラプタ59によりミラー42の横方向の角
度が検出される。
【0047】なお、上述した環状磁気ストライプ57、
遮光板61、2相MRセンサ58、フォトインタラプタ
59と同様のものが支持板43およびフレーム45との
間にも取り付けられる。この支持板43およびフレーム
45との間に取り付けられた2相MRセンサ、フォトイ
ンタラプタなどによってミラー42の縦方向の角度が検
出される。
【0048】このように構成される光軸可変素子のアク
チュエータを2相MRセンサおよびフォトインタラプタ
の出力信号に基づいてミラーサーボによって駆動するこ
とで、ミラー42が例えば垂直方向に回転して所定方向
に保持される。さらに、2相MRセンサ58およびフォ
トインタラプタ59の出力信号に基づいてパンモータを
モータ制御回路によって駆動することで、ミラー42お
よびフレーム45が例えば水平方向に回転して所定方向
に保持される。
【0049】この一実施形態では、上述した第1、第2
および第3の光軸可変素子のように、光軸の方向を制御
できる素子を持っていれば、どのような素子でも良い。
例えば、動作速度が10msec で0.1度の光軸の方向
を変えることができ、6.7msec で所望の位置へ戻れ
ることができれば、どのような素子でも良い。ただし、
この動作速度がもっと速ければ更に素早いパンニングが
可能となる。また、光軸可変素子の動作音が許容できる
範囲であることも必要である。
【0050】この一実施形態では、積分回路のリセット
がフィールド単位で施される場合、フィールド単位の画
像を得ることができ、フレーム単位でリセットが施され
る場合、フレーム単位の画像を得ることができる。ま
た、フィールド単位およびフレーム単位に関係なく、角
速度センサの出力が所定の値となるまでの期間を、露光
開始から露光終了までの期間としても良い。
【0051】
【発明の効果】この発明に依れば、デジタルカメラをパ
ンさせると自動的にパンニングモードが設定され、デジ
タルカメラのパンをやめると自動的にパンニングモード
が解除され、手動スイッチの切り替えが不要になり、誤
操作をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるカメラ一体型デジタルV
TRの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態を説明するためのフロー
チャートである。
【図3】この発明に適用される光軸可変素子の第1の例
を説明するための略線図である。
【図4】この発明に適用されるの光軸可変素子を駆動す
る回路の一例を示すブロック図である。
【図5】この発明に適用される光軸可変素子を駆動する
回路の一例のタイミングチャートである。
【図6】この発明に適用される光軸可変素子を駆動する
回路の一例のタイミングチャートである。
【図7】この発明に適用される光軸可変素子を駆動する
回路の一例のタイミングチャートである。
【図8】この発明が適用されるカメラ一体型デジタルV
TRの他の実施形態を示すブロック図である。
【図9】この発明に適用される光軸可変素子の第2の例
を説明するための略線図である。
【図10】この発明に適用される光軸可変素子の第3の
例を説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・レンズ群、2・・・CCD撮像素子、3・・・
圧縮回路、4・・・画像メモリ、5・・・記録媒体、6
・・・伸張回路、7・・・表示装置、9、9X、9Y・
・・角速度センサ、10・・・シスコン、11・・・操
作キー群、12・・・パンニングモード検出回路、14
・・・スイッチ回路、15X、15Y・・・積分回路、
16X、16Y・・・D/A変換器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸の方向を変化させる光軸可変手段
    と、上記光軸可変手段を介して入射される映像を画像デ
    ータへ変換する撮像素子とからなる移動可能な撮像部を
    移動させて画像を撮像する撮像装置において、 撮像部の移動する速度を検出する角速度センサと、 上記角速度センサの出力を積分する積分手段と、 上記積分手段の出力に応じて上記撮像部の移動を打ち消
    す方向に光軸を変化させるように光軸可変手段を制御す
    る制御手段と、 上記積分手段の出力が設定された値を越えたときに、ま
    たは上記角速度センサの出力の大きい状態が一定時間を
    越えたときに、上記撮像部を水平方向に移動させて画像
    を撮像するパンニングモードになっていることを検出す
    るパンニングモード検出手段とを有し、 上記パンニングモード検出手段によって、上記パンニン
    グモードが検出されると、上記積分手段をリセットする
    ようにしたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記パンニングモード検出手段では、 上記角速度センサの出力が連続的に所定の値より小さい
    状態が一定時間を越えたときに、上記積分手段のリセッ
    トを行わないようにしたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記撮像素子の露光が無効とされる期間に周期的に上記
    積分手段をリセットするようにしたことを特徴とする撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 光軸の方向を変化させる光軸可変手段
    と、上記光軸可変手段を介して入射される映像を画像デ
    ータへ変換する撮像素子とからなる移動可能な撮像部を
    移動させて画像を撮像する撮像方法において、 撮像部の移動する速度を検出し、 上記角速度センサの出力を積分し、 上記積分値に応じて上記撮像部の移動を打ち消す方向に
    光軸を変化させるように光軸可変手段を制御し、 上記積分値が設定された値を越えたときに、または上記
    角速度センサの出力の大きい状態が一定時間を越えたと
    きに、上記撮像部を水平方向に移動させて画像を撮像す
    るパンニングモードになっていることを検出し、 上記パンニングモードが検出されると、上記積分値をリ
    セットするようにしたことを特徴とする撮像方法。
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