JP2001228414A - ガルバノメータ制御装置 - Google Patents

ガルバノメータ制御装置

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JP2001228414A
JP2001228414A JP2000040372A JP2000040372A JP2001228414A JP 2001228414 A JP2001228414 A JP 2001228414A JP 2000040372 A JP2000040372 A JP 2000040372A JP 2000040372 A JP2000040372 A JP 2000040372A JP 2001228414 A JP2001228414 A JP 2001228414A
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Hironao Mega
浩尚 妻鹿
Kenji Kasai
研二 河西
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガルバノメータの回転駆動制御に対する高い
追従性の消失を防止するとともに、位置センサの特性変
動に対する補正作業の必要性を簡易な手段で容易に認知
させることができ、実際の加工精度に不具合が発生する
前に、補正作業を行わせることができるガルバノメータ
制御装置を提供する。 【解決手段】 位置センサ9の出力信号に環境変化や経
時変化の影響を受けて特性変動が生じた時にも、任意設
定された位置決め完了幅に基づいて測定される位置決め
時間の合計の変動、あるいはガルバノメータ8に流れる
電流の積分値の変動により、位置センサ9の特性変動を
検出し、その特性変動に対する補正作業の必要性を警告
するための信号を、位置センサ補正警告信号出力手段1
2から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザー加
工装置におけるレーザー光線を被加工物に走査させるガ
ルバノメータを制御するガルバノメータ制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話機などに代表される携帯
形小型電子機器に用いられている高密度配線の回路基板
においては、加工穴の微細化および高密度化に伴って、
単位面積当たりの穴加工数が益々増えている。
【0003】このような回路基板の製造に際しては、穴
加工の高速化および加工位置や加工寸法などに対する高
精度化が必要不可欠になっており、近年では、高密度配
線の回路基板に、例えばスルーホールなどの穴を加工す
るに際して、光走査形光学系であるガルバノメータを利
用したレーザー穴加工技術を用いることが知られている
(例えば、特開平8−174256号公報参照)。
【0004】このレーザー穴加工技術は、ガルバノメー
タのミラーで反射されたレーザー光線を集光レンズで集
光して被加工物である例えば回路基板などに照射するこ
とにより、レーザー光線のエネルギーで被加工物を溶解
あるいは蒸発させて穴開けする加工法であり、特に、ミ
クロン単位の微細な穴を所定位置に正確に加工すること
が要求される分野に適している。
【0005】このような穴加工技術に用いられるガルバ
ノメータは、レーザー光線を反射させるミラーを回転駆
動部によって回転制御することにより、レーザー光線を
被加工物の面上に走査させるものである。
【0006】このガルバノメータは、μラジアンオーダ
ーの高分解能を有するとともに、光学角が±20°の駆
動領域と高速位置決めが可能な特性を有し、さらに、微
小角を高速に検知可能な静電容量センサを位置検出手段
として設けて、サーボ系のアナログフィードバック制御
によって高速、且つ正確に位置決めされる。
【0007】以上のようなガルバノメータを駆動制御す
る従来のガルバノメータ制御装置について、以下に説明
する。図3は従来の一般的なガルバノメータ制御装置の
構成を示すブロック図である。
【0008】同図において、位置指令発生器1からは、
ガルバノメータ8におけるミラーを目標とする所定の回
転位置に回転移動させるための指令位置データが位置指
令信号として出力される。一方、ガルバノメータ8に内
蔵された位置センサ9からはガルバノメータ8の回転位
置、つまりミラーの回転角度の位置検出信号が出力さ
れ、その位置検出信号が、位置検出器10から、ミラー
の実際の回転位置を示す実位置データ信号に変換されて
出力される。
【0009】PID制御器2は、位置指令発生器1から
出力される位置指令信号と位置検出器10から出力され
る実位置データ信号との偏差が0になるように、PID
(P:比例・I:積分・D:微分)制御処理を行うもの
で、上記偏差に基づき、その偏差が0となる電流指令値
を演算して電流指令信号として出力する。
【0010】電流制御器3は、PID制御器2から出力
される電流指令信号と電流検出器7がガルバノメータ8
の電流を検出して出力する実電流データ信号との偏差に
応じて、パワーアンプ4を制御し、ガルバノメータ8に
流れる電流が電流指令信号に一致するように動作する。
【0011】ガルバノメータ8は、上記のようなアナロ
グフィードバック制御系による電流制御ループL1によ
り、ミラーの実際の回転位置が位置指令発生器1からの
位置指令信号に一致するように、高精度に制御される。
【0012】ところで、ガルバノメータ8の回転位置を
検出するための位置センサ9としては、静電容量センサ
が一般的に用いられているが、この静電容量センサは、
回転角によって電極間の静電容量が変化することを利用
したものであって、ガルバノメータ8の回転位置を高速
かつ高精度に検出することが可能なものである。
【0013】ところが、この静電容量センサは、その構
造上、温度や湿度などの周囲環境の変化や経時的な変化
に起因して、出力信号が変動する特性を有している。つ
ぎに、位置センサ9として用いられる静電容量センサの
温度や湿度などの周囲環境の変化に伴う温度ドリフトや
経時変化に起因する特性の変化について説明する。
【0014】図4は位置指令発生器1からの位置指令信
号による指令位置と静電容量センサによるガルバノメー
タ8(つまり、ミラー)の実際の回転位置を検出した検
出位置との関係を示した特性図であり、実線は静電容量
センサの初期調整時の特性、2点鎖線は環境変化や経時
変化の影響を受けて静電容量センサの出力信号が変動し
た時の特性をそれぞれ示している。
【0015】図4に示すように、初期調整時には位置指
令信号の指令位置が0のときに静電容量センサの検出位
置も0であったのが、特性変動時には位置指令信号の指
令位置が0であるにも拘わらず実際の検出位置がP10
ずれてしまっている。
【0016】また、初期調整時には位置指令信号の指令
位置がR11の時に検出位置がP11であったのが、変動時
には位置指令信号の指令位置がR11であるにも拘わらず
検出位置がP13にずれてしまっている。さらに、初期調
整時には位置指令信号の指令位置がR12の時に検出位置
がP12であったのが、変動時には位置指令信号の指令位
置がR12であるにも拘わらず検出位置がP14にずれてし
まっている。
【0017】このように、ガルバノメータ8は、特性が
変化した静電容量センサによる位置検出信号に基づいて
フィードバック制御されると、位置指令発生器1からの
位置指令信号による指令位置に対しずれた位置に回転制
御されてしまい、その結果、所要の位置に正確な穴加工
を施せないといった不具合が生じる。
【0018】したがって、ミクロン単位の微細な穴を所
定位置に正確に加工できる加工精度を長期的に保持する
ためには、静電容量センサの温度ドリフトと経時変化に
起因する出力信号の変動を補正して、ガルバノメータ8
の回転位置を位置指令信号による指令位置に常に正確に
一致させる必要がある。
【0019】これに対し、従来では、ガルバノメータ8
の回転位置が位置指令信号による指令位置に一致するよ
う補正するために、少なくとも2点以上の指令位置を指
令するよう位置指令信号を変化させることにより、これ
らの位置指令信号に基づいて実際にガルバノメータ8を
回転駆動させてレーザー光線を走査させながら、被加工
物のターゲット上に穴開けあるいはマークを付ける加工
を行い、位置指令信号に対する穴またはマークの位置を
測定して、位置指令信号の指令位置とガルバノメータ8
の実際の回転位置との関係式を求め、その関係式に基づ
き静電容量センサの特性変化による出力信号の変動を補
正している。
【0020】すなわち、求めた関係式は、位置指令信号
による指令位置とガルバノメータ8の実際の回転位置と
をそれぞれ変数とする直線の方程式になるので、図示し
ないが位置指令発生器1の指令位置発生を制御するコン
トローラは、以後、ガルバノメータ8を目標とする回転
位置に回転移動させるための指令位置を、上記の関係式
に基づく演算により算出して、その算出結果の指令位置
を位置指令信号として出力するようにしている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のガルバノメータ制御装置では、作業者が、位
置センサである静電容量センサの特性の変動に対して行
う装置への補正作業の必要性を認知するためには、上述
のように、静電容量センサの特性変動に対する専用治具
として備えられた補正手段を用いて、加工装置を稼動さ
せ、その加工装置内のガルバノメータにより実際にレー
ザー光線を走査させて被加工物の複数箇所に何らかの加
工を行った後に、その加工部分の計測を行い、その計測
結果に基づいて静電容量センサの特性変動を把握して、
上記の補正作業の必要性を認知している。
【0022】そのため、作業者が上記のように補正作業
の必要性を認知するまでには、加工装置による実際のレ
ーザー加工など比較的多くの作業時間を必要とする上
に、作業者には手間のかかる煩雑な補正調整作業を強い
ることになる。
【0023】このため、従来では、静電容量センサの特
性変動に伴うガルバノメータ制御装置の補正作業を定期
的に実施してはいるものの、上述のように長い作業時間
と煩雑な補正調整作業および所要の被加工物の用意など
を必要とすることから、その補正作業の実施頻度を高め
ることが難しいため、レーザー加工における加工精度を
常時高いレベルに保持することが困難となっている。
【0024】このことは、上記の加工装置を、例えば、
高密度配線の回路基板に対して行う穴開け作業に適用す
る場合に、その穴開け作業による穴加工位置として10
数ミクロンオーダーから数ミクロンオーダーの高い精度
が要求されるため、そのような高精度に対応させる場合
に大きな問題となる。
【0025】そこで、静電容量センサを用いることによ
る出力信号の変動を防ぐためには、ガルバノメータにお
けるミラーの回転軸に、その回転角度をデジタル的に検
出できる光学式エンコーダを取り付けることが考えられ
る。
【0026】ところが、光学式エンコーダは静電容量セ
ンサに比較して重量が大きいため、ガルバノメータに対
して、光学式エンコーダの重量が回転軸を通じて加わる
ことにより、回転の際の負荷が大きくなってしまい、高
速回転が可能であるという静電容量センサの特長が消失
してしまうという新たな問題点が発生する。
【0027】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、ガルバノメータの回転駆動制御に対する高い追従
性の消失を防止することができるとともに、作業者が位
置センサの特性変動に対する補正作業の必要性を認知す
るまでに多くの作業時間を必要とせずに、作業者に、手
間のかかる煩雑な調整作業を強いることなく、位置セン
サの特性変動に対する補正作業の必要性を簡易な手段で
容易に認知させることができ、実際の加工精度に不具合
が発生する前に、補正作業を行わせることができるガル
バノメータ制御装置を提供する。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明のガルバノメータ制御装置は、位置センサの
出力信号に環境変化や経時変化の影響を受けて特性的な
変動が生じた時にも、任意設定された位置決め完了幅に
基づいて測定される位置決め時間の変動、あるいはガル
バノメータに流れる電流の積分値の変動により、位置セ
ンサの特性変動を検出し、その特性変動に対する補正作
業の必要性を警告するための信号を出力することを特徴
とする。
【0029】以上により、ガルバノメータの回転駆動制
御に対する高い追従性の消失を防止することができると
ともに、作業者が位置センサの特性変動に対する補正作
業の必要性を認知するまでに多くの作業時間を必要とせ
ずに、作業者に、手間のかかる煩雑な調整作業を強いる
ことなく、位置センサの特性変動に対する補正作業の必
要性を簡易な手段で容易に認知させることができ、実際
の加工精度に不具合が発生する前に、補正作業を行わせ
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のガルバ
ノメータ制御装置は、反射した加工用光線が被加工物を
走査するように回転駆動されて位置決めされるガルバノ
メータの回転駆動時の回転位置を位置検出手段により検
出し、その回転位置および前記ガルバノメータの回転駆
動時の電流値の検出情報と、前記回転駆動時の位置決め
目標を指令するための指令情報とに基づいて、それらの
情報信号の偏差が0になるように前記ガルバノメータの
回転駆動を制御するガルバノメータ制御装置において、
前記ガルバノメータの位置決め開始から完了までの位置
決め時間と前記電流値の積分値の少なくとも一方の変化
に基づいて、前記位置検出手段の特性変動に対する補正
の必要性を警告する位置検出補正警告信号を出力するよ
う構成する。
【0031】請求項2に記載のガルバノメータ制御装置
は、反射した加工用光線が被加工物を走査するように回
転駆動されて位置決めされるガルバノメータと、前記ガ
ルバノメータの回転駆動時の位置決め目標となる回転位
置を指令するための位置指令信号を発生する位置指令発
生手段と、前記ガルバノメータの回転駆動時の回転位置
を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出位
置と前記位置指令信号による指令位置との偏差が0にな
るよう前記ガルバノメータの回転駆動を制御するフィー
ドバック制御系と、前記位置検出手段による検出位置
が、その検出位置が前記目標回転位置に到達して前記位
置決めが完了したとする範囲として、前記目標回転位置
に対して設定された位置決め完了幅内に入ったことを検
出する位置決め完了検出手段と、前記ガルバノメータの
位置決め処理の開始から前記位置決め完了の検出までの
時間を位置決め時間として検出する位置決め時間検出手
段と、前記位置決め時間検出手段が検出した位置決め時
間の変化に基づいて前記位置検出手段の特性変動に対す
る補正の必要性を警告する位置検出補正警告信号を出力
する位置検出補正警告信号出力手段とを備えた構成とす
る。
【0032】請求項3に記載のガルバノメータ制御装置
は、請求項2に記載のフィードバック制御時にガルバノ
メータに流れる電流を検出する電流検出手段と、位置決
め処理の1サイクル期間にわたって前記電流検出手段が
検出した電流値を積分する電流値積分手段とを備え、位
置検出補正警告信号出力手段を、前記電流値積分手段が
検出する電流積分値の変化に基づいて前記位置検出手段
の特性変動に対する補正の必要性を警告する位置検出補
正警告信号を出力するよう構成する。
【0033】これらの構成によると、位置センサの出力
信号に環境変化や経時変化の影響を受けて特性的な変動
が生じた時にも、任意設定された位置決め完了幅に基づ
いて測定される位置決め時間の変動、あるいはガルバノ
メータに流れる電流の積分値の変動により、位置センサ
の特性変動を検出し、その特性変動に対する補正作業の
必要性を警告するための信号を出力する。
【0034】以下、本発明の実施の形態を示すガルバノ
メータ制御装置について、図面を参照しながら具体例を
挙げて詳細に説明する。図1は本実施の形態のガルバノ
メータ制御装置の構成を示すブロック図であり、同図に
おいて、図3と同一もしくは同等のものには同一の符号
を付して、その説明を省略する。
【0035】このガルバノメータ制御装置において、図
3の従来装置と相違する点は、ガルバノメータ8の位置
決めが完了したと見做す位置決め完了幅を任意に設定で
きるようにし、ガルバノメータ8に対する位置決め処理
を開始した後に、位置検出器10からの検出位置が前記
の位置決め完了幅内に入ったことを検出して位置決め完
了を検出する位置決め完了検出手段(ガルバノメータ8
の位置決め処理を開始してから位置決め完了検出までに
要した時間を位置決め時間として検出する位置決め時間
検出手段を含む)5と、位置決め時間検出手段5により
検出した位置決め時間の変動から位置センサ9の特性変
動を検出する位置センサ変動検出器11と、位置センサ
変動検出器11により位置センサ9の特性変動を検出し
た時に、位置センサ9の特性変動に対する補正の必要性
を表す警告信号を出力する位置センサ補正警告信号出力
手段12とを設け、さらに、位置センサ変動検出器11
により位置センサ9の特性変動を検出するための情報を
得る手段として、1サイクルの位置決め処理の間に電流
検出器7が検出した電流値を積分する電流値積分手段6
を設けたことである。
【0036】図2は、上図が位置指令発生器1が出力す
る位置指令に対する位置検出器10が検出した検出位置
の関係の説明図であり、下図が電流検出器7が検出した
電流波形の一例を示す波形図である。ここで、上図の2
点鎖線は位置指令を示し実線は検出位置を示す。また、
図2には、位置決め完了幅を設定した時の位置決め時間
の定義を示している。
【0037】位置決め時間の変動を細かく検出するため
には、検出位置が位置決め完了幅に入ったかどうかを調
べるサイクルをできる限り短くする必要がある。本実施
の形態では、前記のサイクル時間は10μsとしてい
る。
【0038】以上のようなガルバノメータ制御装置につ
いて、プリント基板の穴開けに使用する場合を例にし
て、位置センサ9の特性変動を検出する動作を、以下に
説明する。
【0039】位置センサ9の特性変動を検出する1つめ
の動作について説明する。まず初期状態において、レー
ザ光による加工位置を1つの穴から次の穴へ動かすまで
の位置決め時間を常に測定し、プリント基板1枚の穴開
けの間の各穴から穴への位置決め時間の合計を求める。
測定の精度を高めるために数枚から数十枚測定し、平均
をとってもよい。
【0040】実稼動時にも同様に、プリント基板1枚の
穴開けの間の各穴から穴への位置決め時間の合計を求め
る。その値が初期状態時に求めた値と比べてある一定の
値以上の差であった場合、位置センサ9の特性が変動し
たと判断し、位置センサ9の特性変動に対する出力信号
の補正が必要であることを表す警告信号を、位置センサ
補正警告信号出力手段12から出力する。なお、実稼動
時においても、測定の精度を高めるためには、数枚から
数十枚の平均をとるようにしてもよい。
【0041】位置センサ9の特性変動を検出する2つめ
の動作について説明する。まず初期状態において、プリ
ント基板1枚の穴開けの間の電流値の積分を求める。積
分するためのサイクル時間は上述の位置決め時間を求め
るためのサイクル時間と同じとする。なお、測定の精度
を高めるために、数枚から数十枚測定し、平均をとって
もよい。
【0042】実稼動時にも同様に、プリント基板1枚の
穴開けの間の電流値の積分を求める。その値が初期状態
時に求めた値と比べてある一定の値以上の差であった場
合、位置センサの特性が変動したと判断し、位置センサ
9の特性変動に対する出力信号の補正が必要であること
を表す警告信号を、位置センサ補正警告信号出力手段1
2から出力する。実稼動時においても、測定の精度を高
めるために、数枚から数十枚の平均をとるようにしても
よい。
【0043】以上のようにして、位置センサ9の出力信
号に環境変化や経時変化の影響を受けて特性変動が生じ
た時にも、任意設定された位置決め完了幅に基づいて測
定される位置決め時間の合計の変動、あるいはガルバノ
メータ8に流れる電流の積分値の変動により、位置セン
サ9の特性変動を検出し、その特性変動に対する補正作
業の必要性を警告するための信号を出力することができ
る。
【0044】その結果、ガルバノメータの回転駆動制御
に対する高い追従性の消失を防止することができるとと
もに、作業者が位置センサの特性変動に対する補正作業
の必要性を認知するまでに多くの作業時間を必要とせず
に、作業者に、手間のかかる煩雑な調整作業を強いるこ
となく、位置センサの特性変動に対する補正作業の必要
性を簡易な手段で容易に認知させることができ、実際の
加工精度に不具合が発生する前に、補正作業を行わせる
ことができる。
【0045】なお、以上の実施の形態においては、位置
決め時間の合計あるいは電流の積分値のいずれかを用い
た2つの動作について説明したが、この2つを併用して
動作するように構成してもよい。
【0046】また、上述の各実施の形態においては、実
稼動時に位置決め時間及び電流値の積分値を測定するよ
うにしているが、多品種生産の場合、多くの条件を持た
なければならないため、一定の移動距離を何回も連続し
て動作させるテストパターンを実稼動の合間に挿入する
ことにより、1つの条件で位置センサの変動を検出する
という方法もある。たとえば、プリント基板の穴開けの
場合、プリント基板を入れ替える搬送期間中に前記テス
トパターンを実行するようにする。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、位置セン
サの出力信号に環境変化や経時変化の影響を受けて特性
的な変動が生じた時にも、任意設定された位置決め完了
幅に基づいて測定される位置決め時間の変動、あるいは
ガルバノメータに流れる電流の積分値の変動により、位
置センサの特性変動を検出し、その特性変動に対する補
正作業の必要性を警告するための信号を出力することが
できる。
【0048】そのため、ガルバノメータの回転駆動制御
に対する高い追従性の消失を防止することができるとと
もに、作業者が位置センサの特性変動に対する補正作業
の必要性を認知するまでに多くの作業時間を必要とせず
に、作業者に、手間のかかる煩雑な調整作業を強いるこ
となく、位置センサの特性変動に対する補正作業の必要
性を簡易な手段で容易に認知させることができ、実際の
加工精度に不具合が発生する前に、補正作業を行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のガルバノメータ制御装置
の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態における位置指令動作の説明図
【図3】従来のガルバノメータ制御装置の構成を示すブ
ロック図
【図4】同従来例における位置センサの特性変動の説明
【符号の説明】
1 位置指令発生器 2 PID制御器 3 電流制御器 4 パワーアンプ 5 位置決め完了検出手段 6 電流値積分手段 7 電流検出器 8 ガルバノメータ 9 位置センサ 10 位置検出器 11 位置センサ変動検出器 12 位置センサ補正警告信号出力手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射した加工用光線が被加工物を走査す
    るように回転駆動されて位置決めされるガルバノメータ
    の回転駆動時の回転位置を位置検出手段により検出し、
    その回転位置および前記ガルバノメータの回転駆動時の
    電流値の検出情報と、前記回転駆動時の位置決め目標を
    指令するための指令情報とに基づいて、それらの情報信
    号の偏差が0になるように前記ガルバノメータの回転駆
    動を制御するガルバノメータ制御装置において、前記ガ
    ルバノメータの位置決め開始から完了までの位置決め時
    間と前記電流値の積分値の少なくとも一方の変化に基づ
    いて、前記位置検出手段の特性変動に対する補正の必要
    性を警告する位置検出補正警告信号を出力するよう構成
    したことを特徴とするガルバノメータ制御装置。
  2. 【請求項2】 反射した加工用光線が被加工物を走査す
    るように回転駆動されて位置決めされるガルバノメータ
    と、前記ガルバノメータの回転駆動時の位置決め目標と
    なる回転位置を指令するための位置指令信号を発生する
    位置指令発生手段と、前記ガルバノメータの回転駆動時
    の回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手
    段の検出位置と前記位置指令信号による指令位置との偏
    差が0になるよう前記ガルバノメータの回転駆動を制御
    するフィードバック制御系と、前記位置検出手段による
    検出位置が、その検出位置が前記目標回転位置に到達し
    て前記位置決めが完了したとする範囲として、前記目標
    回転位置に対して設定された位置決め完了幅内に入った
    ことを検出する位置決め完了検出手段と、前記ガルバノ
    メータの位置決め処理の開始から前記位置決め完了の検
    出までの時間を位置決め時間として検出する位置決め時
    間検出手段と、前記位置決め時間検出手段が検出した位
    置決め時間の変化に基づいて前記位置検出手段の特性変
    動に対する補正の必要性を警告する位置検出補正警告信
    号を出力する位置検出補正警告信号出力手段とを備えた
    ことを特徴とするガルバノメータ制御装置。
  3. 【請求項3】 フィードバック制御時にガルバノメータ
    に流れる電流を検出する電流検出手段と、位置決め処理
    の1サイクル期間にわたって前記電流検出手段が検出し
    た電流値を積分する電流値積分手段とを備え、位置検出
    補正警告信号出力手段を、前記電流値積分手段が検出す
    る電流積分値の変化に基づいて前記位置検出手段の特性
    変動に対する補正の必要性を警告する位置検出補正警告
    信号を出力するよう構成したことを特徴とする請求項2
    に記載のガルバノメータ制御装置。
JP2000040372A 2000-02-18 2000-02-18 ガルバノメータ制御装置 Pending JP2001228414A (ja)

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