JP2001227536A - 位置決め調整装置 - Google Patents

位置決め調整装置

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JP2001227536A
JP2001227536A JP2000038615A JP2000038615A JP2001227536A JP 2001227536 A JP2001227536 A JP 2001227536A JP 2000038615 A JP2000038615 A JP 2000038615A JP 2000038615 A JP2000038615 A JP 2000038615A JP 2001227536 A JP2001227536 A JP 2001227536A
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Tetsuhisa Takemoto
哲久 竹本
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Sanai KK
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Sanai KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/02Sliding-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/12Arrangements for adjusting play

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予圧の微調整を簡易に行うことができ、非常
に簡単な構成で且つ安価に作製できる位置決め調整装置
を提供する点にある。 【解決手段】 本発明に係る位置決め調整装置1は、直
線案内用の軸部2と、この軸部2がスライド自在に挿通
する貫通孔を有する筒状部材3とからなり、前記筒状部
材3の筒部4に該筒部一端を開放端となす複数のスリッ
ト5a,5b,5c,5dを形成し、これらスリットを
形成した筒部4の外周面上に径方向圧縮する板ばね10
を装着してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械や構造物など
の部材の高精度な位置決めを行う位置決め調整装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスク装置の光ヘッド、
工作機械のテーブルや工具などの被移動体の位置決めを
高精度に行う機構として、送りねじ機構やスプライン機
構が広く知られている。中でもスプライン機構は、軸方
向に沿ったキー溝を設けた軸部(スプライン軸)と、こ
のキー溝と嵌合するように軸部に外嵌された筒状部材と
からなり、そのキー溝と筒状部材とのかみ合いによって
軸部の回転運動や並進運動を、筒状部材に取り付けた被
移動体に伝達する機構である。
【0003】このような従来のスプライン機構として
は、特開平10−19041号公報に記載される「ボー
ルネジスプライン機構」や、特開平8−105440号
公報に記載される「緩衝機構付き転がりスプライン案内
ユニット」があるが、これらは何れも、軸部に対して筒
状部材をスライド移動させるためボール溝を設けた複雑
な構成を有する。このため軽量化や製造コストを低く抑
えることに限界がある。また、ボールの潤滑のためグリ
ースなどを用いる必要が生じ、メンテナンスに労力とコ
ストを要するという問題もある。
【0004】特に後者の「緩衝機構付き転がりスプライ
ン案内ユニット」では、ボール(転動体)に予圧を負荷
した状態で筒状部材(スライダ)を摺動移動させている
が、スプライン機構の経年変化や使用時における摩耗に
より変化した予圧を再調整するのが難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題に鑑みて本
発明が解決しようとするところは、ボール溝を設けた複
雑な構成を採用すること無く、予圧の微調整を正確且つ
簡易に行うことができ、非常に簡単な構成で安価に作製
できる位置決め調整装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明者は予圧調整手段として板ばねのような弾性部材
を用いる点に着目し、これに適した筒状部材の構成を鋭
意研究した結果、本発明に到達するに至った。すなわ
ち、本発明の位置決め調整装置は、直線案内用の軸部
と、この軸部が軸方向にスライド自在で且つ相対回転不
能に挿通する貫通孔を有する筒状部材とからなり、前記
筒状部材の筒部に該筒部一端を開放端となす複数のスリ
ットを形成し、該スリットを形成した筒部の外周面上に
径方向圧縮する弾性部材を装着してなることを特徴とす
るものである。よって、軸部に筒部を外装した状態では
締付力が無いか或いは所望の締付力よりも低い締付力が
軸部に作用しており、スリットを形成した筒部の開放端
側は径方向に弾性変形し易く、逆にその開放端側の反対
側に行くに従って径方向に弾性変形し難いことから、当
該筒部の外周面上適所に径方向圧縮する弾性部材を装着
することにより、適正な予圧を付与できるととともに、
経年変化により予圧が変化した場合にもこれを正確に微
調整することが可能となる。
【0007】より具体的な構成としては、前記スリット
を形成した筒部の外周面上に前記弾性部材を軸方向にス
ライド自在に装着してなり、前記弾性部材を筒部の開放
端側へスライドさせて軸部に対する筒部の締付力を増
し、逆方向へスライドさせて前記締付力を低減させるこ
とにより筒部の締付力を微調整するものが好ましい。
【0008】また、前記弾性部材として具体的には、筒
部外周面に沿って湾曲する板ばねが好適であり、更に周
方向に亘りバランス良く予圧を付与するためには、前記
板ばねに圧縮力調整孔を形成することが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るスプライン
機構を備えた位置決め調整装置の実施形態を図面を参照
しながら説明する。図1〜図6は、本発明に係る位置決
め調整装置の一実施形態を示す概略図である。図1は、
本実施形態の位置決め調整装置1の概略斜視図、図2
は、図1に示した装置の側面図である。図1および図2
を参照すると、本実施形態の位置決め調整装置1は、四
角断面形状の軸部2と、該軸部2がスライド自在に挿通
する貫通孔11を有する筒状部材3と、を備えて構成さ
れている。図3(a)はこのような筒状部材3の左側面
図、同図(b)はその右側面図、図4(a)はその正面
図、同図(b)はその背面図である。
【0010】前記筒状部材3は、一端を開放端となすよ
うに複数のスリット5a,5b,5c,5dを形成され
て周方向に亘り分割片6a,6b,6c,6dを有する
筒部4と、精密機器や工作機械などの被移動体を取り付
けるのに用いる取付孔8a,8b,8c,8dを備えた
フランジ部7とからなるものである。筒部4の一端は開
放端であるため径方向に変形し易く、逆に筒部4の他端
はフランジ部7によって径が固定されているため開放端
と比べると径方向に変形し難い。筒部自体による予圧は
無くてもよいし、筒部自体による所定値以下の予圧があ
ってもよい。その筒部4の途中部にはその外周面を縮径
して弾性部材装着溝9が形成されており、この弾性部材
装着溝9に、筒部外周面に沿って湾曲した弾性部材であ
る板ばね10が軸方向にスライド自在に装着されてい
る。
【0011】前記板ばね10は、筒部4を径方向圧縮す
るものであり、その弾性部材装着溝9において開放端側
へスライドされると当該開放端が内方へ弾性変形して筒
部4の軸部2に対する締付力が増し、逆方向にスライド
されるとその締付力が低減する。このように板ばね10
の装着位置を変えるだけで非常に微妙な予圧調整を行う
ことが可能となる。
【0012】また、上記筒状部材4の中心軸に設けた貫
通孔3aには、図4(a),(b)に示すように、四角
断面形状の軸部2との相対回転を不能とするため、軸部
2の角部と嵌合する嵌合部11a,11b,11c,1
1dを有すると同時に、軸部2の表面との摩擦を減らし
て筒状部材3がスムーズに直線移動するように、これら
嵌合部の間に円弧部11e,11f,11g,11hを
有して軸部2の表面に対し若干の隙間を形成している。
また、軸部2の4つの角部を挟む形でスリット5a,5
b,5c,5dが形成されており、板ばね10を開放端
側にスライドすると分割片6a,6b,6c,6dは径
方向内方へ弾性変形すると同時にスリット幅を小さく
し、軸部2の角部を両側面から圧接することとなる。
【0013】このような筒状部材3としては、比較的高
硬度、軽量且つ低摩擦で、自己潤滑性の良好な樹脂組成
物を用いることが好ましく、特にポリアセタール樹脂や
ポリアミド樹脂を用いたものが好ましい。但し、樹脂組
成物の代わりに金属材料で構成することもできる。筒状
部材3の貫通孔11は、成形と同時に形成してもよい
し、切削加工により形成してもよい。また、軸部2に対
する滑り性を高めるために、これら樹脂組成物に固体潤
滑剤を混練分散させてもよいし、更に、機械的強度を高
めるために、同樹脂組成物にガラス繊維や炭素繊維など
の繊維状補強材を混入させた強化樹脂を用いてもよい。
このような材質からなる筒状部材3は、グリースなどの
潤滑油を用いること無く軸部2に対する良好な滑り性を
確保することができる。
【0014】また、筒状部材3の筒部4の好適な寸法
は、弾性部材装着溝9を除く肉厚が2〜10mm、弾性
部材装着溝9における肉厚が1〜9mmであることが好
ましい。更に、図3(a)に示すように上記分割片6
a,6b,6c,6dに適度な弾性を付与するには、ス
リットの長さ(W)を10〜20mmにするのが好まし
い。尚、本発明では、筒状部材3のフランジ部7の形状
は、本実施形態のように環状に限ることなく、被移動体
の形状・構成に応じて柔軟に変更できる。
【0015】次に、弾性部材である板ばね10について
詳説する。図5(a)は板ばね10の正面図、同図
(b)はその背面図、同図(c)は板ばねの断面を示す
平面図、同図(d)は展開図である。板ばね10は、弾
性部材装着溝9に容易に装着可能なように、弾性部材装
着溝9の外周面に沿って湾曲させたC字形状に形成され
ている。また、予圧が周方向に亘りバランス良く付与さ
れるように、板ばね10の中心位置に圧縮力調整孔10
aが形成されており、これにより板ばね10の両端部に
おける径方向圧縮力が調整される。この圧縮力調整孔1
0aの大きさ(内径、形状、個数および形成位置など)
を適宜選択することにより、板ばね10のばね弾性を調
整できる。このような板ばね10を弾性部材装着溝9に
装着するには、先ず、筒状部材3を軸部2に嵌合させる
前に、分割片6a,6b,6c,6dを径方向内方に弾
性変形させて縮径し、この状態で板ばね10を筒部軸方
向から移動させ、分割片の開放端を乗り越えさせて弾性
部材装着溝9に装着する。
【0016】また、予圧を全周に亘り略均一にすべく、
板ばね10の両側端10b,10cは、斜め加工されて
いる。これにより、板ばね両端における圧縮力の低減を
防ぐことができ、全周に亘りバランス良く板ばねを筒部
4に圧接させることが可能となる。このような観点か
ら、その両側端10b,10cの傾斜角度(θ)は25
°〜65°、特に45°近辺の範囲内に調整されるのが
好適である。
【0017】このように板ばね10の両側端10b,1
0cを斜めに形成するのが好適ではあるが、本発明はこ
れに限らず、図6(a)〜(d)に示すように、板ばね
20の両側端20a,20bを斜め加工しないものでも
よい。ここで、図6に示した板ばね20は、その両側端
20a,20bの形状を除き図5に示した板ばね10の
構成と略同じである。更に他の板ばねの例として、図7
の概略斜視図に示すように、両側端21b,21cの一
部が相互に交叉する形で周方向に突出した形状を有する
板ばね21でもよい。
【0018】このような板ばねの材質としては、工具鋼
やステンレス鋼(例えば、SUS304,SUS30
1,SUS631)を使用するのが好ましく、JIS規
格の炭素工具鋼鋼材(SK材)がより好ましい。尚、板
ばねに好適なばね弾性を付与するため、その板厚(d)
は0.2〜0.6mm、板幅(k)は3〜20mmが好
ましく、更に板ばね材料に熱処理炉でテンパー処理など
を施す際の温度条件や熱処理時間などを適宜調整するの
が好ましい。
【0019】尚、弾性部材装着溝9において板ばねをス
ライドさせて予圧調整を終えた後は、樹脂などを用いて
板ばねの位置を固定すればよい。また、弾性部材装着溝
9に単または複数の突起部や凹部を形成するとともに、
板ばねに、これら突起部や凹部に対応する凹部や突起部
を形成して板ばねを弾性部材装着溝9に凹凸嵌合可能に
し、段階的に位置調整可能にしてもよい。
【0020】以上の実施形態では、四角断面形状の軸部
2に対応して筒部4に4つのスリット5a,5b,5
c,5dを形成した例を示したが、本発明ではこれに限
らず、軸部の種々の断面形状に相応したスリット位置、
スリットの個数および貫通孔を適宜選択することが可能
である。軸部としては、筒状部材を相対回転不能で且つ
軸方向に移動可能に案内できる構成のものであれば、任
意の断面形状のものを採用できる。例えば、多面形状や
楕円形状などの断面形状や、軸方向に延びる単または複
数の条溝や突条を有する断面形状のものを採用すればよ
い。より具体的に図8(a)〜(e)に種々の断面形状
を有する軸部に相応した筒部の正面図を示す。
【0021】図8(a)では、軸部31の断面は角が丸
まった三角形状をなし、その3つの凸部31a,31
b,31cが筒部30の貫通孔32と嵌合しており、こ
のような凸部を挟む形で筒部30に3つのスリット33
a,33b,33cが形成されている。
【0022】図8(b)では、軸部41の表面に軸方向
に沿った4つの台形の凸部41a,41b,41c,4
1dが形成されており、これら凸部41a,41b,4
1c,41dが筒部40の貫通孔42と嵌合している。
また、凸部間に形成される凹部に対応して、前記凸部を
挟む形で筒部40に4つのスリット43a,43b,4
3c,43dが形成されている。
【0023】図8(c),(d)では、軸部51の表面
に軸方向に沿った2つのV字状の溝部51a,51bが
形成されている。これら溝部51a,51bは、図8
(c)では筒部50の貫通孔52と嵌合し、図8(d)
では筒部60の貫通孔61と嵌合している。また、V字
状溝部51a,51bの位置に対応して、図8(c)で
は2つのスリット53a,53b、同図(d)では4つ
のスリット62a,62b,62c,62dが形成され
ている。
【0024】また、図8(e)では、軸部71の断面は
六角形状をなし、その六角形の凸部72a,72b,7
2c,72dが筒部70の貫通孔73と嵌合しており、
筒部70に4つのスリット74a,74b,74c,7
4dが形成されている。
【0025】また、上記した板ばねの代わりに、ステン
レス鋼線やピアノ線などの線材からなるコイルばねを用
い、上記弾性部材装着溝9に同軸状に巻回して径方向圧
縮力を付与してもよい。図9に示すように、コイルばね
70は、弾性部材装着溝9に軸方向にスライド可能に装
着される。また、コイルばね70の寸法は、その線材の
平均径が0.4〜1.5mmであることが好ましい。ま
た、その巻き数は所望のばね弾性を得るように適宜調整
される。尚、本発明に係るコイルばねとして、両端を繋
いで環状に形成した引張りコイルばねを用いることもで
きる。
【0026】また、本発明に係る弾性部材の他の例とし
て、耐久性の点で、上記した板ばねやコイルばねにやや
劣るものの、成形のし易さの点からは、ゴムやゴム弾性
を有するエラストマーからなる弾性部材を用いてもよ
い。この種の弾性部材としては、環状に形成したもので
当該弾性部材の引張力により径方向圧縮力を筒部に作用
させるものでもよいし、若しくは、金属製などのリング
部材の内面に前記弾性部材を被着したもので、これを上
記弾性部材装着溝に外装し、弾性部材の圧縮変形に対す
る反力を利用して径方向圧縮力を作用させるものでもよ
い。
【0027】そして、上記した実施形態では、筒状部材
は弾性部材が外装される筒部とフランジ部との一組から
なるものであったが、軸部に対して更に安定した直線運
動を確保するには、図10の概略側面図に示すように、
筒状部材81として、フランジ部82の両側において、
上述のものと略同構成の2つの筒部83,84を軸方向
両端に有するものが好ましい。各々の筒部83,84の
弾性部材装着溝85,86にはそれぞれ板ばね87,8
8が装着されている。このような構成により、予圧を両
者に分散させることができることから、より微妙な予圧
調整を正確且つ簡易に行うことができ、軸部90に対し
て筒状部材81が前退進する際の予圧差を非常に小さく
することが可能となる。
【0028】また板ばね87,88として相互にばね弾
性の異なるものを採用し、ばね弾性の大きい方の板ばね
で大きな予圧調整をし、ばね弾性の小さい方の板ばねで
小さな予圧調整をしてきめ細かな予圧調整を実施するこ
とも可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載される位置
決め調整装置によれば、直線案内用の軸部と、この軸部
が軸方向にスライド自在で且つ相対回転不能に挿通する
貫通孔を有する筒状部材とからなり、前記筒状部材の筒
部に該筒部一端を開放端となす複数のスリットを形成
し、該スリットを形成した筒部の外周面上に径方向圧縮
する弾性部材を装着してなるので、極めて簡単な構成
で、当該筒部の外周面上適所に前記弾性部材を装着する
ことにより微妙な予圧調整を容易に行うことが可能とな
る。また、極めて簡単な構成のため装置の軽量化が容易
であり製造コストを低く抑えることが可能である。
【0030】また、請求項2に記載される位置決め調整
装置によれば、前記スリットを形成した筒部の外周面上
に前記弾性部材を軸方向にスライド自在に装着してな
り、前記弾性部材を筒部の開放端側へスライドすると軸
部に対する筒部の締付力が増し、逆方向へスライドする
と前記締付力が低減して筒部の締付力が微調整されるの
で、弾性部材をスライドさせるだけで微妙な予圧調整を
行うことができると同時に、スプライン機構の経年変化
や摩耗などが生じても、再度予圧調整を簡単に行うこと
が可能となる。
【0031】また、請求項3に記載される位置決め調整
装置によれば、筒部外周面に沿って湾曲する板ばねを用
いるので、その板ばねの板幅や板厚を適宜設定するだけ
で、予圧調整に適したばね弾性を有する簡易構成の弾性
部材を得ることができる。
【0032】そして、請求項4に記載される位置決め調
整装置によれば、前記板ばねに圧縮力調整孔を形成して
板ばねのばね弾性を調整することにより、全周に亘り略
均一な径方向圧縮力を筒部に付与することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置決め調整装置の一実施形態を
示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した位置決め調整装置の側面図であ
る。
【図3】(a)は、図1に示した位置決め調整装置の筒
状部材の左側面図であり、(b)は、その右側面図であ
る。
【図4】(a)は、図1に示した位置決め調整装置の筒
状部材の正面図であり、(b)は、その背面図である。
【図5】(a)は板ばねの正面図、(b)はその背面
図、(c)は板ばねの断面を示す平面図、(d)はその
展開図である。
【図6】(a)は板ばねの正面図、(b)はその背面
図、(c)は板ばねの断面を示す平面図、(d)はその
展開図である。
【図7】本発明に係る板ばねの一例を示す概略斜視図で
ある。
【図8】種々の断面形状を有する軸部に相応した筒部の
正面図である。
【図9】本発明に係るコイルばねの一例を示す概略斜視
図である。
【図10】本発明に係る位置決め調整装置の他の実施形
態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 位置決め調整装置 2 軸部 3 筒状部材 4 筒部 5a,5b,5c,5d スリット 6a,6b,6c,6d 分割片 7 フランジ部 8a,8b,8c,8d 取付孔 9 弾性部材装着溝 10 板ばね 10a 圧縮力調整孔 10b,10c 板ばねの両側端 11 貫通孔 11a,11b,11c,11d 貫通孔表面の嵌合部 11e,11f,11g,11h 貫通孔表面の円弧部 20 板ばね 20a 圧縮調整孔 20b,20c 板ばね両側端 21 板ばね 21a 圧縮力調整孔 21b,21c 板ばね両側端 30 筒部 31 軸部 31a,31b,31c 軸部の凸部 32 貫通孔 33a,33b,33c スリット 34 弾性部材装着溝 40 筒部 41 軸部 41a,41b,41c,41d 軸部の凸部 42 筒部の貫通孔 43a,43b,43c,43d スリット 44 弾性部材装着溝 50 筒部 51 軸部 51a,51b 溝部 52 筒部の貫通孔 53a,53b スリット 54 弾性部材装着溝 60 筒部 61 筒部の貫通孔 62a,62b,62c,62d スリット 63 弾性部材装着溝 70 筒部 71 軸部 72a,72b,72c,72d 凸部 73 貫通孔 74a,74b,74c,74d スリット 75 弾性部材装着溝 76 コイルばね 80 位置決め調整装置 81 筒状部材 82 フランジ部 83,84 筒部 85,86 弾性部材装着溝 87,88 板ばね 89 筒状部材の貫通孔 90 軸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線案内用の軸部と、この軸部が軸方向
    にスライド自在で且つ相対回転不能に挿通する貫通孔を
    有する筒状部材とからなり、前記筒状部材の筒部に該筒
    部一端を開放端となす複数のスリットを形成し、該スリ
    ットを形成した筒部の外周面上に径方向圧縮する弾性部
    材を装着してなることを特徴とする位置決め調整装置。
  2. 【請求項2】 前記スリットを形成した筒部の外周面上
    に前記弾性部材を軸方向にスライド自在に装着してな
    り、前記弾性部材を筒部の開放端側へスライドすると軸
    部に対する筒部の締付力が増し、逆方向へスライドする
    と前記締付力が低減して筒部の締付力が微調整される請
    求項1記載の位置決め調整装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材として、筒部外周面に沿っ
    て湾曲する板ばねを用いてなる請求項1または2記載の
    位置決め調整装置。
  4. 【請求項4】 前記板ばねに圧縮力調整孔が形成されて
    なる請求項3記載の位置決め調整装置。
JP2000038615A 2000-02-16 2000-02-16 位置決め調整装置 Pending JP2001227536A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3214326A1 (de) * 2016-03-02 2017-09-06 Etel S. A.. Lineares gleitlager mit kleinem winkelfehler

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