JP2001226977A - 水抜きボーリングの排水量増加方法 - Google Patents

水抜きボーリングの排水量増加方法

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JP2001226977A
JP2001226977A JP2000107303A JP2000107303A JP2001226977A JP 2001226977 A JP2001226977 A JP 2001226977A JP 2000107303 A JP2000107303 A JP 2000107303A JP 2000107303 A JP2000107303 A JP 2000107303A JP 2001226977 A JP2001226977 A JP 2001226977A
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water
pipe
drainage
ejector
groundwater
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JP2000107303A
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Koji Kato
晃司 加藤
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TONICHI KOGYO KK
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TONICHI KOGYO KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地下水の強制排水を動力費の必要しない、表流
水等の自然エネルギーで、既設または新設の水抜きボー
リングの排出量を多くして、地下水位低下を図る。 【解決手段】地山から外にでている、集水パイプ(6)
の口元へエルボ(8)を下向きにセットし、その吐き出
し側へ導水パイプ(9)を連結して、その下端にエゼク
ターをセットする。エゼクターの圧力パイプ(14)呑
み口へ送水パイプ(13)をつなぎ、片側の上端を高い
位置に設置してある集水桝(12)の排水口へ接続す
る。その集水桝には表流水が引き込まれるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地すべり等の防止
対策工事に施工した、水抜きボーリングの排水量増加に
関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、水抜きボーリグンを横方向に
+3°〜+10°の角度で掘削して、そのボーリング孔
へストレーナーを開けたパイプ、俗に言う集水パイプを
孔壁保護のため挿入し、地下水をボーリング孔へ集め、
集水パイプから自然排水して地下水位低下を図ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水抜きボーリ
ングを利用した自然排水のみでは、期待した地下水位低
下が得られていないことが多くあった。
【0004】地下水位を形成するものは供給と排水との
バランスである。つまり、供給とは地表に降った雨や雪
が溶けた表流水が地下へ浸透する浸透水を言い、一方、
排水とは沢等の地山から湧水する地下水を言う。地下水
位を低下するには地表から浸透する供給側の浸透水を少
なくするか、もしくは、排水側の湧水量を多くして、地
下水位の形成バランスを崩すところにある。水抜きボー
リングは人工的な排水施設で、地下水の排出を自然の持
つ重力で行う方法である。
【0005】水抜きボーリングを行っても水位の低下し
ない原因は、供給量に対して排水側の排出量が少ないと
ころにある。
【0006】過去にこの課題を解決する方法として、水
抜きボーリングの本数を追加して排出量多くするか、真
空ポンプまたはスワピングで、強制的に地下水を吸水す
ることを行っていた。しかし、前者は施工する経費が膨
大に必要とし、後者は大きな動力を必要とする事からや
はり経費が膨大となるために、その作業は短時間で止め
て目的を達していないことが多かった。
【0007】本発明は、電力やエンジン等の動力、すな
わち、動力費を必要しない地下水の強制排水方法を鑑み
てなされたものであり。表流水等の自然エネルギーを利
用して、既設または新設の水抜きボーリングの排出量を
多くし、地下水位低下を図る技術を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前項までの問題点を解決
すべき本発明は、自然界に存在するエネルギーを利用し
て作動する強制排水方法を、いろいろと考察してみた。
そして、図1に示したエゼクターを集水パイプの口元側
へセットし、エゼクターの圧力パイプへ高い位置から表
流水を自然落差で送ったところ、エゼクター内部で発生
した負圧で集水パイプ内も負圧状態になり、地下水の排
出量を多くする事ができた。
【0009】本発明による特徴は、次の装置並び方法に
て前述した問題点を解決した。地山から外にでている、
集水パイプ(6)の口元へエルボ(8)を下向きにセッ
トし、その吐き出し側へ導水パイプ(9)を連結して、
導水パイプ(9)の下端にエゼクターをセットする。
【0010】次にエゼクターの圧力パイプ(14)呑み
口へ送水パイプ(13)をつなぎ、片側の上端を高い位
置に設置してある集水桝(12)の排水口へ接続する。
その集水桝には湧水(2)や沢水(3)等の表流水が引
き込まれるようになっている。
【0011】地表(1)の集水桝(12)へ引き込まれ
た表流水は自然落差で、送水パイプ(13)を介してエ
ゼクターの圧力パイプ(14)へと流動するが、その
際、位置水頭に加えて速度水頭、つまり、圧力を得てエ
ゼクターのノズル(16)からベンチュリー(17)部
へ高圧力水となり噴射される。すると、ノズル(16)
の外周は負圧となり、それに伴い導水パイプ(9)並び
に集水パイプ(6)内も負圧状態となり地山の地下水を
吸水して、エゼクターの吐き出し口(18)から表流水
と地下水とが合わせて排出される。
【0012】地下水をエゼクター内で発生する負圧で吸
水すると、集水パイプからの排出量は多くなり、その結
果、地下水位(20)を形成するバランスは崩れ水位は
低下する。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照にして説明する。図1は集水井工に施工さ
れた集水パイプへ連結した導水パイプと、その下端へエ
ゼクターセットをした断面図である。図2はエゼクター
の機構図である。
【0014】地山から集水井壁体(4)の外にでている
集水パイプ(6)の口元にエルボ(8)を下向きセット
し、その排水側へ導水パイプ(9)を連結する。さら
に、導水パイプ(8)の下端側へはエゼクターをセット
する。
【0015】エゼクターをセットした位置より高い箇所
にある、地表の湧水(2)や沢水(3)等の表流水を集
水桝(12)へ引き込む。集水桝(12)からエゼクタ
ーの圧力パイプ(14)の呑み口へ送水パイプ(13)
を連結する。
【0016】孔口付近の水抜きボーリング孔(5)と集
水パイプ(6)との間へは、地表からの空気の侵入を防
止するため、モルタルの充填や薬液の注入もしくは込め
物(7)を挿入する。また、送水パイプ(13)の呑み
口側と吐き出し口(18)には逆止弁(19)をセット
して空気の侵入を防止する。
【0017】
【発明の効果】本発明は、表流水を利用したエゼクター
による地下水の強制排水であり、全く維持管理費の必要
ない地下水位低下方法である。地すべりの安定性に大き
く関与する。また、日照り等が続く時期には表流水が枯
渇しポンプは作動しないことがあるが、同時期には地下
水位も低下していて地すべりは安定状態にある。一方、
梅雨や台風並びに融雪等の豊水期には、再び表流水が集
水桝から落差で自然にエゼクターへ流れ、エゼクターで
発生した負圧で、導水パイプ及び集水パイプを介し、地
下水を吸水して地すべりは常に安定が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集水井工に施工された集水パイプへ連結した導
水パイプと、その下端へエゼクターセットした断面図。
【図2】エゼクターの機構図。
【符号の説明】
5ボーリング孔 10排水パイプ 11集水井底の溜桝 15ノズル胴体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地山から外にでている、集水パイプ(6)
    の口元へエルボ(8)を下向きにセットし、その吐き出
    し側へ導水パイプ(9)を連結して、導水パイプ(9)
    の下端にエゼクターをセットする。次にエゼクターの圧
    力パイプ(14)呑み口へ送水パイプ(13)をつな
    ぎ、片側の上端を高い位置に設置してある集水桝(1
    2)の排水口へ接続する。その集水桝には湧水(2)や
    沢水(3)等の表流水が引き込まれるようになってい
    る。地表(1)の集水桝(12)へ引き込まれた表流水
    は自然落差で、エゼクターの圧力パイプ(14)へと流
    動するが、その際、位置水頭に加えて速度水頭、つま
    り、圧力を得てエゼクターのノズル(16)からベンチ
    ュリー(17)部へ高圧力水となり噴射される。する
    と、ノズル(16)の外周は負圧となり、それに伴い導
    水パイプ(9)並びに集水パイプ(6)内も負圧状態と
    なり地山の地下水を吸水し、エゼクターの吐き出し口
    (18)から表流水と地下水とを合わせて排出する方
    法。
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