JP2001226648A - 生分解性発泡粘着テープ - Google Patents
生分解性発泡粘着テープInfo
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Abstract
で容易に引きちぎることができ、実用に耐えうる強度を
有し、植物に対する保護性を有する生分解性発泡粘着テ
ープを提供する。 【解決手段】 生分解性脂肪族ポリエステルからなり気
孔率が87.5%以上である発泡シート基材の片面に、
自己粘着性を有する粘着剤が塗工され、0.4mm以上
3mm以下の厚みを有し、引っ張り強度が4.9N/c
m2以上、引き裂き強度が4.9N/cm以上200N
/cm以下である生分解性発泡粘着テープ。
Description
ープに関し、さらに詳しくは農業分野や一般家庭での植
物栽培時に植物の支持具として用いる生分解性を有する
結束テープに関する。
樹、花卉等の植物を栽培する際に、植物を柱状あるいは
枠状の支持具によって支持するための結束具としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の非生分解性樹脂から
なるフィルムに粘着剤を塗工した結束テープが一般的に
使用されている。しかし、環境問題、ゴミ廃棄問題よ
り、テープ素材としても環境に優しい商品が望まれてき
た。
分解性の樹脂が開発されている。環境に対する負荷が小
さいテープを供給する目的で、このような生分解性の素
材をテープ基材として用いることが考えられる。現在上
市されている生分解性樹脂をテープ基材として適用する
場合、機械強度、生分解性、耐水性などを考慮すると脂
肪族ポリエステルが好適である。脂肪族ポリエステルと
しては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレン
サクシネート等が代表的である。
くてもろいためテープ素材として使うためには可塑剤等
を添加しなければならないうえに、生分解速度も遅いた
め、本発明の目的には好適でない。また、他の脂肪族ポ
リエステルは、テープ基材としての機械特性は充分なも
のもあるが、引きちぎり性が悪いという問題がある。具
体的には、厚みが20μm〜50μm程度の薄いテープ
基材は、手で引きちぎるときれいに切れることもある
が、ほとんどの場合テープ基材が延伸したように伸びた
後に引きちぎれるうえにこしがなく、テープ基材として
は不適切である。また、これより厚いテープ基材は、柔
軟性に乏しく、手で切れないなどの問題がある。
記のような問題を解決するための提案がいくつか試みら
れている。
分解性を有し、かつ再生紙工場で処理可能なようにアル
カリ溶液に対する溶解性を有する材料を用いることを提
案している。このようなテープは環境に優しく、かつア
ルカリ溶解性を有するため紙と一緒に同一プロセスでア
ルカリ溶解処理が可能である。このテープは、ユーザー
が使用時にテープを切断しやすくするために、可塑剤を
添加し、可塑剤の量によって引き裂き強度を調整してい
る。しかし、可塑剤の添加量を多くして引き裂き強度を
調整すると、利用中に可塑剤がにじみでて粘着性を落と
すという問題がある。なお、一般に生分解性ポリエステ
ルはアルカリ溶解性があるため、アルカリでの分解処理
が可能である。
テープの材料として生分解性脂肪族ポリエステルを選択
し、シート状に成形する際に適度に延伸して延伸方向の
引張強度を変えることで、分解、劣化速度をコントロー
ルする方法を開示している。この方法は、シートの延伸
倍率により使用時の強度、耐候性劣化速度、生分解速度
をコントロールでき、耐候性劣化により引張強度の低下
が早まるため、テープの取り外し時には冶具なしで引き
ちぎって廃棄できる。しかし、この方法では、シートを
延伸しているため、結束時にはテープを切るための冶具
を使用しなければならない。
解性脂肪族ポリエステルに対して表面処理された無機材
または表面処理されたでんぷん(コーンスターチなど)
を10〜150重量部添加した、機械特性に優れ、生分
解速度の速い安価なテープを開示している。この方法で
は、充填物を大量に添加して生分解性を速め、更に充填
物を表面処理することで機械強度を上げることが可能と
なっている。しかし、このテープでは、添加剤の分散に
より機械強度がばらつく可能性が高い。また、無機物を
大量に充填するとテープが固くなって植物を傷つけるな
どの問題が生じる。一方、コーンスターチを充填した場
合には、耐水性が落ちて長期の使用に問題が生じる。
ずれも、テープを装着する際の操作性、実用時の強度、
取り外す際の操作性の全てを満足するものではない。
諸問題を解決した主として園芸用に用いられる弱粘着テ
ープを提供することを目的として、自然界で分解する生
分解性樹脂を基材として環境に優しいテープの作製を試
みた。すなわち、本発明の目的は、環境に優しい生分解
性の材料を用い、(1)テープを屋外で使う利用者が、
はさみ、カッター等の切断冶具を用いずに人の手でテー
プをきれいに引きちぎることができ、使用後もすぐに除
去できるという利便性を有すること、(2)粘着テープ
として実用に耐えうる強度を有すること、(3)植物に
対する保護性を有することという相反する特性を兼ね備
えた生分解性テープを供給することである。
ねた結果、従来はこのようなテープ基材には適用されて
いなかった生分解性樹脂の発泡体を適用し、ある発泡倍
率の発泡体をテープ基材として用いることにより、可塑
剤などの余分な添加剤の添加や、延伸などの工程を経ず
に、上記に記載したような使用時及び使用後のいずれに
おいても人の手で問題なく引きちぎれる引きちぎり性を
満足できることを見出した。ここで、一般に樹脂を発泡
させると強度が弱くなるため、実用に耐えうる強度を出
すことができるかどうかが問題であった。我々は更に検
討を重ねた結果、意外にも材料として脂肪族ポリエステ
ルを用い、その発泡体の厚みを限定すれば、そのテープ
自体が持っている引っ張り強度に加え、風などにより植
物が揺れた場合にテープ基材の発泡体が植物の茎を面で
受けるため発泡体の緩衝性が相乗的に力の緩和に作用す
ることがわかった。この結果、未発泡体に比べ強度が弱
いとされていた発泡体をテープ基材として用いても、園
芸用テープとしての実用的な強度を保つことができるこ
とを見出した。また、所定の発泡倍率を有する発泡体か
らなるテープ基材は、結束する植物に対する保護、傷つ
け防止の機能も有することがわかった。
プは、生分解性脂肪族ポリエステルからなり気孔率が8
7.5%以上である発泡シート基材の片面に、自己粘着
性を有する粘着剤が塗工され、0.4mm以上3mm以
下の厚みを有することを特徴とする。
張り強度が4.9N/cm2以上、引き裂き強度が4.
9N/cm以上200N/cm以下であることが好まし
い。
て用いられる発泡体の主原料である生分解性脂肪族ポリ
エステルとしては、ポリカプロラクトン、ポリエチレン
サクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレ
ンサクシネート・アジぺート、ポリラクチド、ポリエチ
レンアジペート、ポリテトラメチレンアジペート等の脂
肪族ポリエステル及びその誘導体、ポリシクロヘキシレ
ンジメチルアジペート等の脂環族ポリエステル及びその
誘導体の単体または2種以上の混合物が挙げられる。こ
れらの中で、基材としての特性などを総合的に考慮する
とポリブチレンサクシネートが好適である。また、発泡
加工性を考慮すると長鎖分岐を有するものがより好適で
ある。
トとなる。テープの強度を人が手でちぎれる程度の強度
に抑えるとともに、実用時に植物および支柱を保持でき
る強度を確保するという2つの特性のバランスを考え合
わせると、発泡体の気孔率は87.5%以上が好まし
い。更に、テープの強度と緩衝性を考慮すると、好まし
くは90%以上96%以下、さらに好ましくは90%以
上95%以下である。気孔率が87.5%未満では発泡
体が固すぎて、手でちぎることが困難になる。
率を上げればよいが、逆に気孔率を高すぎるとテープ基
材の強度が落ちて実用時の強度が出ない。しかし、本発
明の粘着テープで植物と支柱を固定する場合、植物の茎
及び支柱はテープの粘着面にふれ、かつテープを引きち
ぎった際の短い辺と茎は平行に装着される。つまり、風
などで植物が揺れ、茎に力が加わった場合、先ずテープ
面の厚み方向でその衝撃を吸収し、さらに応力がかかっ
た場合はテープの引っ張り方向に力が加わることにな
る。但し、このテープは粘着面同士をくっつけることに
より使用されるため、応力は2本のテープに分散され
る。つまり、気孔率を限定することによる引き裂き性を
維持しつつ、その気孔率での引っ張り強度をカバーする
ための適度な基材厚みを取ることにより基材の緩衝効果
が作用し、テープ基材として発泡体のみを使っても本発
明の用途に耐えうるものを作製できることを見出した。
の気孔率とともに厚みを限定している。基材となる発泡
体の厚みは0.4mm以上3mm以下が好ましい。好ま
しくは0.5mm以上2mm以下、更に好ましくは0.
5mm以上1.5mm以下である。厚みが0.4mm未
満では、発泡体の緩衝特性、機械強度に問題が生じる。
また、3mmより厚くなると、気孔率が低い場合は引き
ちぎり性が出ないうえにテープが固くなりすぎ、気孔率
が高い場合は機械強度が出ないため好ましくない。
用時の強度、緩衝性能のすべての効果をバランス良く出
すためには、気孔率90〜96%、厚み0.5mm〜
2.0mmの両者の条件を満たすテープ基材が更に好適
である。
の気孔率及び厚みにより決定されるが、その具体的な値
として引っ張り強度が4.9N/cm2以上、引き裂き
強度が4.9N/cm以上200N/cm以下であるこ
とが好ましい。
から考えて4.9N/cm2が必要であり、好ましくは
20N/cm2以上、さらに好ましくは30N/cm2以
上、なお好ましくは50N/cm2がよい。4.9N/
cm2未満では、実際に植物などに装着して使用した際
にテープが切れてしまう等の問題が出てくる。
0N/cm以下が必要であり、好ましくは20N/cm
以上150N/cm以下、さらに好ましくは20N/c
m以上120N/cm以下が良い。引き裂き強度が4.
9N/cm未満では実用上の強度が出ず、また200N
/cmより高い値では実際に手でちぎることが困難なた
め本発明の目的とする結束テープは実現できない。
れる発泡体は、上記の生分解性脂肪族ポリエステルを主
成分とした原料を用い、これを加熱溶融して発泡剤と混
合し、発泡シート状に成形することにより製造される。
この際、発泡体の気孔率は主として発泡剤の添加量と成
形条件にてコントロールできる。また、発泡体の厚み
は、これに加えてダイ先端出口形状、引き取り速度等で
コントロールできる。なお、本発明の範囲の発泡体が作
製できれば、特に製造方法は限定されない。
シートの成形において使用される発泡剤としては、環境
に対して負荷の少ない物理発泡剤が好ましい。物理発泡
剤としては、炭酸ガス、窒素、圧縮空気、アルゴン等の
不活性ガス、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、ペン
タン等の炭化水素ガス、代替フロンガス(フロン22、
フロン142b、フロン152a、フロン141b、フ
ロン134aなど)等が挙げられる。この中で環境への
負荷を考えると不活性ガスを用いるのが好適であり、更
に発泡性を考慮すると、炭酸ガスが好適である。
ては、生分解性、環境への悪影響、テープとしての特性
に影響を与えない程度で気泡核剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、滑剤など各種添加剤を用いてもよい。ただし、
自然界に対する影響をより少なくするためには、原材料
樹脂と発泡剤あるいはこれに微量の気泡核剤を添加する
以外は余分な添加剤を用いない方がより好ましい。
着剤を塗工し、巻き取り、切断工程を経て本発明の生分
解性発泡粘着テープを製造することができる。
着性を有する、天然に存在する素材が用いられる。具体
的には、天然系としては天然ゴムラテックスなど、合成
系としてはIRラテックス、アクリル共重合ラテック
ス、アクリル変性ラテックス、酢酸ビニル共重合ラテッ
クス、酢酸ビニル変性ラテックス(特開昭63−179
45)、SBRラテックス、その他に、天然と合成をブ
レンドしたものなどの自己粘着性を示す粘着剤が使用さ
れる。このうち、環境への影響がないこと、粘着力など
を考慮すると、特に天然ゴムラテックスが好適である。
また、合成系の材料においても、土中での分解性を有す
るものであれば使用可能である。自己粘着性を示さない
粘着剤を用いると粘着剤が植物に粘着し成長を阻害す
る、取り付け時他の物に接着し使用者の利便性が弱くな
るなどの問題がある。
と粘着剤の粘着力は0.49N/cm幅以上であること
が必要となる。また、好ましくは0.98N/cm幅以
上、さらに好ましくは1.96N/cm幅以上の粘着力
を有することが良い。粘着力が0.49N/cm幅未満
では、植物の茎等の反発力や自重よりも結束力が下回る
などの理由により実用上の機能を果たせないのでテープ
として利用できない。粘着力は例えば粘着剤の種類、配
合、塗工する粘着剤の厚み(量)などにより変えること
ができるが、環境に対する影響などを考え粘着剤の組成
などを大きく変えられない場合などは、塗工量によりコ
ントロールすることが好適である。
り強度、引き裂き強度は上記に開示した範囲内で用途に
応じて適切なバランスを取って設計される。
する。実施例及び比較例における各試料の評価は、下記
に示したとおりである。なお、本実施例は本発明の内容
を何ら限定するものではない。
て、測定子面積10cm2、測定子圧0.02N/cm2
で0.1mm以上の精度のダイヤルゲージにて、粘着剤
塗工後のテープ厚みを20点測定し、その平均値を求め
た。
度を電子天秤(メトラー社製、AE−240)を用い、
水中置換法により測定した。気孔率は、発泡体密度をρ
f、原料となる樹脂密度をρsとすると下記の式で定義さ
れる。
法に従って測定した。引き裂き強度はJIS K−67
67に従って測定した。
に従って180゜引き剥がし法にて測定した。
きれいに引きちぎれるかどうかを検討した。引きちぎり
性は下記の通りの基準で評価した。 優:人の手で問題なく引きちぎることが可能。 不可:引きちぎれることもあるが、基材が伸びてしまい
切れにくいか、または引きちぎることができない。
地中に15mm幅×10cm長さのテープを埋め、土中
埋設テストを行い評価した。その評価基準は以下の通り
である。 優:1年以内に50%以上分解。 不可:1年以内に15%以上分解、または全く分解しな
い。
テル(商品名:ビオノーレ#1903 MI=2.5)
のペレット100部およびタルク1.6部をドライブレ
ンドで混合し、ホッパーより第1段の押出機に供給して
溶融させ、押し出し機途中より炭酸ガスを3.0wt%
注入した。その後、ギヤポンプ、冷却押し出し機を通
し、サーキュラーダイにてリップ幅0.4mmのダイ出
口から大気中に解放し、冷却マンドレルで冷却して発泡
シートを製造した。以上のようにして、平均厚さ1.1
mm、幅700mm、気孔率93.3%の良好な外観を
示す発泡シートを製造することができた。この発泡シー
トの引っ張り強度および引き裂き強度を測定した。
ゴムラテックスベースの粘着剤に、安定剤、粘着付与
剤、粘度調整剤、ブロッキング防止剤を添加したものを
塗工し、その後巻き取り、切断することにより、幅15
mm×長さ5m巻きの粘着テープを作製した。この粘着
テープのテープ厚み及び粘着力を測定した。また、この
粘着テープを冶具を用いずに手で引きちぎったところ良
好な引きちぎり性があることが確認された。更に実際に
作製したテープを使用したが、粘着力、テープ強度とも
実用上問題なかった。更に、このテープの生分解試験を
行ったところ良好な生分解性を示した。これらの結果を
表1に示す 以下の実施例2〜5については、設定を変更した条件お
よびそれに応じて変動した条件を説明し、評価結果をま
とめて表1に示す。
して発泡シートを製造した。その結果、平均厚さ1.2
mm、幅700mm、気孔率89.8%の良好な外観を
示す発泡シートを製造することができた。このシートの
機械特性を測定した。更に、実施例1と同様のテープ加
工を行い、テープ厚み測定、粘着力測定、生分解性試験
を行った。この粘着テープを冶具を用いずに手で引きち
ぎったところ良好な引きちぎり性があることが確認され
た。また実際に作製したテープを使用したが、粘着力、
テープ強度とも実用上問題なかった。
して発泡シートを製造した。その結果、平均厚さ0.6
mm、幅700mm、気孔率92.3%の良好な外観を
示す発泡シートを製造することができた。このシートの
機械特性を測定した。更に、実施例1と同様のテープ加
工を行い、テープ厚み測定、粘着力測定、生分解性試験
を行った。この粘着テープを冶具を用いずに手で引きち
ぎったところ良好な引きちぎり性があることが確認され
た。また実際に作製したテープを使用したが、粘着力、
テープ強度とも実用上問題なかった。
以外は実施例1と同様にして発泡シートを製造した。そ
の結果、平均厚さ1.9mm、幅700mm、気孔率9
5.3%の良好な外観を示す発泡シートを製造すること
ができた。このシートの機械特性を測定した。更に、実
施例1と同様のテープ加工を行い、テープ厚み測定、粘
着力測定、生分解性試験を行った。この粘着テープを冶
具を用いずに手で引きちぎったところ良好な引きちぎり
性があることが確認された。また実際に作製したテープ
を使用したが、粘着力、テープ強度とも実用上問題なか
った。
を用いた以外は実施例と同様にして発泡シートを製造
し、テープ加工を行い、テープ厚み測定、粘着力測定、
生分解性試験を行った。この粘着テープを冶具を用いず
に手で引きちぎろうとしたが、基材が固くてうまく引き
ちぎることはできなかった。
て発泡シートを製造した。その結果、平均厚さ1.2m
m、気孔率81.0%の発泡シートが得られた。更に、
実施例1と同様のテープ加工を行い、テープ厚み測定、
粘着力測定、生分解性試験を行った。この粘着テープを
冶具を用いずに手で引きちぎろうとしたが、手でちぎる
ことは容易ではなかった。
き取り速度を上げて発泡成形した以外は実施例1と同様
にして発泡シートを製造した結果、平均厚さは0.2m
m、気孔率は90%であった。これをテープ加工しよう
としたが、テープ基材が薄いため粘着加工時に基材が破
れてしまいテープを製造することができなかった。
ープは、主成分が生分解性脂肪族ポリエステルからなる
原料を用いてこれを発泡シートに成形した基材フィルム
の片面に天然素材の自己粘着型の弱粘着層を設けたもの
であるので、使用開始、使用終了時には特別な冶具を用
いず簡便に切り取り、結束、取り外しが可能となるうえ
に、基材に発泡体を用いても実用上の強度を損なうこと
がなく、植物の栽培期間に植物の成長を阻害、傷つける
ことなく結束できるという実用性を有する。更に、廃棄
後の処理は土中にて生分解し、あるいは焼却処理におい
ても燃焼熱が低いため炉を傷めないと同時に有害なガス
は出ないという環境にも優しいテープであるという効果
を有する。したがって、この発明による生分解性結束テ
ープを、家庭菜園・ガーデニング・農園栽培における植
物の支持具として用いれば、結束作業と使用前後の取り
扱い作業が極めて容易となり、土壌中に放置しても短期
間に分解するのでゴミとなるおそれがない。
Claims (2)
- 【請求項1】 生分解性脂肪族ポリエステルからなり気
孔率が87.5%以上である発泡シート基材の片面に、
自己粘着性を有する粘着剤が塗工され、0.4mm以上
3mm以下の厚みを有することを特徴とする生分解性発
泡粘着テープ。 - 【請求項2】 引っ張り強度が4.9N/cm2以上、
引き裂き強度が4.9N/cm以上200N/cm以下
であることを特徴とする請求項1に記載の生分解性発泡
粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000036818A JP4638971B2 (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 生分解性発泡粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4638971B2 JP4638971B2 (ja) | 2011-02-23 |
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ID=18560806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06157998A (ja) * | 1992-11-27 | 1994-06-07 | Toray Ind Inc | 緩衝テープおよびハウス構造物 |
JPH09125016A (ja) * | 1995-10-27 | 1997-05-13 | Sunstar Inc | 生分解性粘着テープ |
JPH10237401A (ja) * | 1997-02-25 | 1998-09-08 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 生分解性粘着テープ |
JPH11147943A (ja) * | 1997-09-03 | 1999-06-02 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 生分解性脂肪族ポリエステル発泡体およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-02-15 JP JP2000036818A patent/JP4638971B2/ja not_active Expired - Lifetime
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