JP2001226592A - カチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物および剥離基材 - Google Patents

カチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物および剥離基材

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JP2001226592A
JP2001226592A JP2000036517A JP2000036517A JP2001226592A JP 2001226592 A JP2001226592 A JP 2001226592A JP 2000036517 A JP2000036517 A JP 2000036517A JP 2000036517 A JP2000036517 A JP 2000036517A JP 2001226592 A JP2001226592 A JP 2001226592A
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curable silicone
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ultraviolet ray
polymerizable ultraviolet
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Yoji Oyama
洋司 大山
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料の分散安定性が良好であり、かつ紫外線
硬化性にも優れ、かつ、色の種類や濃淡も容易に調整で
きるカチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物およ
び剥離基材を提供すること。 【解決手段】 (a)1分子中に少なくとも2個のエポ
キシ官能基を有するポリオルガノシロキサン、(b)1
次粒子の平均粒子径が1nm〜1000nmである顔
料、及び(c)オニウム塩系光開始剤を含有してなるカチ
オン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物;基材上に該
カチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物の硬化層
を有する剥離基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカチオン重合性紫外
線硬化型シリコーン組成物および剥離基材に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオルガノシロキサンを主剤とするシ
リコーン組成物は、粘着性物質に対する剥離性を有する
ことから、紙、合成フィルム等の各種剥離基材の表面処
理剤(塗工液)として用いられている。このようなシリ
コーン組成物としては、硬化方法の違いにより、熱硬化
型と紫外線硬化型が知られている。紫外線硬化型は、紫
外線の照射により速やかに硬化してシリコーン皮膜を形
成するため、熱硬化型と比較して、耐熱性が乏しい基材
への加工が容易にできること、設備投資が安価なこと、
省エネルギーであること、設置スペースが狭くても対応
可能なこと、さらには環境に優しい硬化システムである
こと等の特徴から関心も高く、今後多方面への使用が期
待されている。
【0003】さらに、紫外線硬化型シリコーン組成物
は、硬化メカニズムによってラジカル付加反応型、ヒド
ロシリル化反応型、ラジカル重合型、カチオン重合型の
4つに分類される。なかでもカチオン重合型は、ラジカ
ル重合型のように酸素による硬化阻害がないため硬化時
に窒素雰囲気下にする必要がないこと、硬化後の体積収
縮が少なく基材との密着性が良好であること、粘着性物
質に対する剥離性能も重剥離から軽剥離までの制御が可
能であること等の特徴があり、カチオン重合型は紫外線
硬化型シリコーン組成物の中でも非常に注目を浴びてい
る硬化メカニズムである。
【0004】ポリオルガノシロキサンを主剤とするシリ
コーン組成物により表面処理された剥離紙及び剥離フィ
ルムの用途の多くは、ラベルや製造工程紙として使用さ
れている。製品の品質管理及び安定した製造のために
は、シリコーン組成物の基材への塗工状態が、均一で奇
麗に処理がされていること、シリコーンの脱離がないこ
とが要求されている。
【0005】しかしながら、従来のシリコーン組成物は
無色透明であるため、シリコーン組成物による基材の表
面処理後の状態観察が困難なため、シリコーン塗膜の脱
落などがチェックできず、ラベル化した場合の剥離性不
良などを引き起こすなど品質管理が困難であった。
【0006】上記問題点であるシリコーン塗膜の脱落の
チェックに関しては、シリコーン組成物を着色すること
により解決可能であるが、従来のシリコーンでは顔料を
混合しても安定な分散物が得られず、また顔料を混合し
たために紫外線照射による硬化が阻害される等の問題が
あり、実用化に至っていない。また、意匠性を高める目
的で剥離フィルムや剥離紙に着色する方法として、着色
基材を使用するという方法が提案されているが、色の濃
淡などの融通性に欠けるうえに着色基材が高価なため、
採算面でも問題があるため実用化には至っていない。
【0007】このような理由により剥離紙及びラベルメ
ーカーは、シリコーン組成物の分散安定性が良好かつシ
リコーンの硬化性も良く、剥離性能の重剥離化の問題な
どがない、着色されたシリコーン組成物を切望してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の要望
に応える、すなわち顔料の分散安定性が良好であり、か
つ紫外線硬化性にも優れ、かつ、色の種類や濃淡も容易
に調整できるカチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組
成物および剥離基材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のカチオン重合
性紫外線硬化型シリコーン組成物に、ある特定の顔料を
分散させることにより、前記課題を解決できることを見
出し、本発明を解決するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、(a)1分子中に少
なくとも2個のエポキシ官能基を有するポリオルガノシ
ロキサン、(b)1次粒子の平均粒子径が1nm〜10
00nmである顔料、及び(c)オニウム塩系光開始剤を
含有してなるカチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組
成物;基材上に該カチオン重合性紫外線硬化型シリコー
ン組成物の硬化層を有する剥離基材、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いる(a)ポリオルガ
ノシロキサンは、1分子中に少なくとも2個のエポキシ
官能基を有するものを使用できる。また、(a)ポリオ
ルガノシロキサンは、直鎖状、分岐鎖状のいずれでもよ
く、これらの混合物であってもよい。かかる(a)ポリ
オルガノシロキサンとしては、たとえば、一般式
(1):
【0012】
【化1】
【0013】で表される化合物があげられる。一般式
(1)中のRは炭素数1〜10のアルキル基を表し、X
はエポキシ官能基を表す。Rとしては、特に限定される
ものではないがメチル基が好ましい。エポキシ官能基
(X)は、オニウム塩系光開始剤によって開環カチオン
重合が進行するものであれば特に制限されないが、たと
えば、γ−グリシジルオキシプロピル基、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチル基、β−(4−メチ
ル−3,4エポキシシクロヘキシル)プロピル基などを
例示できる。
【0014】また、一般式(1)中の繰り返し単位数の
うちmは0以上の整数、nは2以上の整数である。ま
た、n/(m+n)=0.01〜0.5であることが望
ましい。一般式(1)中の繰り返し単位mとnは、便宜
上ブロック共重合体として記載しているが、繰り返し単
位mとnはブロック共重合体である必要はない。通常、
一般式(1)中、繰り返し単位mとnは不規則に組み込
まれている。
【0015】本発明の(a)ポリオルガノシロキサンの
25℃における粘度は、200〜10000mPa・s
の範囲であることが好ましく、1000〜8000mP
a・sであることがさらに好ましい。(a)ポリオルガ
ノシロキサンの粘度が200mPa・s未満の場合に
は、顔料分散後の経時での安定性が悪くなるおそれがあ
り。また、10000mPa・sを超える場合には、基
材に塗工する際の作業性が困難になるおそれがある。
【0016】本発明に用いられる(b)顔料としては特
に制限されず公知の有機系または無機系の各種顔料を使
用することが可能であるが、顔料の1次粒子の平均粒子
径を1nm〜1000nmとしたもの、特に10nm〜
600nmとしたものが好ましい。顔料の具体例として
はチタン白、亜鉛白、アンチモン白等の白色顔料、カー
ボンブラック、黒鉛、鉄黒等の黒色顔料、モリブデン
赤、べんがら、ピグメントレッド等の赤色顔料、黄鉛、
黄色酸化鉄、チタン黄、ピグメントイエロー等の黄色顔
料、銅フタロシアニン、コバルト青等の青顔料等が挙げ
られる。顔料の1次粒子の平均粒子径が1nmより小さ
い場合にはシリコーン組成物に顔料を分散させる際の作
業性が著しく低下するため好ましくない。1000nm
よりも大きくなるとシリコーン組成物の安定性が低下
し、シリコーン組成物中で顔料が再凝集を起こし、分離
沈降を起こす場合があり好ましくない。
【0017】(b)顔料の分散方法は特に制限されず、
公知の方法を採用することが可能である。具体例として
は、ピントシェーカー、ボールミル、3本ロール、5本
ロール、ホモジナイザー等を使用することにより均一に
分散させる方法が挙げられる。また、顔料を高濃度で分
散させたマスターバッチを調製後、所定の顔料濃度にな
るまで希釈してもよい。分散の操業性を向上させるため
に顔料に溶剤などを少量添加してから分散させても特に
問題ない。
【0018】(b)顔料の添加量としては、(a)ポリオ
ルガノシロキサンの100重量部に対して0.001重
量部から50重量部であることが好ましい。顔料の添加
量が0.001重量部未満では着色が薄く、目的を達成
できなくなる。また、顔料の添加量が50重量部を超え
るとシリコーン組成物の粘度が高くなり、塗工時の作業
性が著しく低下するおそれがある。また、シリコーン組
成物の着色により紫外線光の透過性が悪くなる為硬化性
が低下するおそれもある。
【0019】本発明の(c)オニウム塩系光開始剤とし
ては、各種公知のものが使用できる。その具体例として
は、(R、ArN 、(R
(Rはアルキル基および/またはアリール基
を、Arはアリール基を示す。Xは[B(C
]、[B(C]、[B(CCF
]、[(CBF]、[CBF]
、[B(C]、BF 、PF
AsF 、SbF 、SbCl 、HSO
またはClO 等を示す)で表される化合物があげら
れる。これらの中では反応性が高い点から、(R
(Rはアルキル基および/またはアリール基
を示し、Xは[B(C]、[B(C
]、[B(CCF]、[(C
BF]、[CBF]および[B(C
]からなる群より選ばれる陰イオンを
示す。)、で表される化合物が好ましい。
【0020】(c)オニウム塩系光開始剤の使用量は、
特に制限されるものではなく、適宜に使用量を調整でき
るが、(a)ポリオルガノシロキサン100重量部に対
して0.1から8重量部程度とするのが望ましい。
(c)オニウム塩系光開始剤の添加量が0.1重量部未
満では、シリコーン組成物の硬化性が低下するおそれが
ある。また、オニウム塩系光開始剤の添加量が8重量部
を超えることは、経済性の点から実用的ではない。
【0021】本発明の(c)オニウム塩系光開始剤の添
加方法としては、特に制限されるものではないが、
(a)1分子中に少なくとも2個のエポキシ官能基を有
するポリオルガノシロキサンとの相溶性を良くし均一に
混合させるために、有機溶剤で溶解して添加することが
好ましい。 有機溶剤の具体例としては、イソプロピル
アルコール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶剤、乳酸ブチル、酢酸エチ
ル等のエステル系溶剤などが挙げられる。
【0022】また、本発明の(c)オニウム塩系光開始
剤の反応性を良くするために公知の光増感剤を併用して
もよい。この光増感剤の具体例としては、チオキサンソ
ン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサン
ソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピル
チオキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、
2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロ
ピルチオキサンソンなどが挙げられる。さらに、必要に
応じて、上記以外の各種添加剤、たとえば、重合禁止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、溶剤、消泡
剤、レベリング剤などを添加することもできる。場合に
よっては、ケイ素化合物等を本発明の目的を逸脱しない
範囲で目的に応じて含有してもよい。
【0023】本発明の剥離基材は、通常、基材にカチオ
ン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物を塗布し、剥離
層を形成することにより作製される。
【0024】剥離基材を作製する際に使用される基材は
特に制限されず、公知のものが使用でき、例えば紙、プ
ラスチック等が挙げられる。紙の具体例としてはポリエ
チレンラミネート紙、グラシン紙、クレーコート紙、上
質紙、コート紙、合成紙などが挙げられる。プラスチッ
クとしてはポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、
ポリスチレン、ポリエチレンなどの成形物などが挙げら
れる。なお、プラスチック成形物は用途に応じて射出成
形機等により成形された各種成形体を使用することもフ
ィルム状、シート状に成形されたものを使用することも
可能である。本発明のカチオン重合性紫外線硬化型シリ
コーン組成物は、剥離基材として、プラスチックフィル
ムもしくはシートまたは紙を使用した場合に特に有用な
剥離基材を与える。
【0025】本発明のカチオン重合性紫外線硬化型シリ
コーン組成物を用いて剥離性の硬化皮膜を形成するため
に、この組成物をプラスチックや紙などの基材の表面に
塗工するにあたっては、この組成物をメイヤーバー、ワ
イヤーバー、ブレードコーター、エアナイフコーター、
ロールコーター等の公知の方法にて、基材表面にそのま
ま塗工してもよいし、また、この組成物を溶解可能な有
機溶剤で希釈して塗工してもよい。有機溶剤としては特
に制限されず公知のものを使用できるが、具体例として
は、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、ヘキサン、
ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、メチルエチルケト
ン、アセトン等のケトン系溶剤、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール等のアルコール系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、シクロヘキサン等
の脂環族系溶剤などが挙げられる。これらの有機溶剤は
単独で使用してもよく、数種類を併用してもよい。
【0026】前記方法にて基材に塗工された本発明のカ
チオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物は公知の紫
外線硬化システムにて硬化され剥離基材を与える。
【0027】
【発明の効果】本発明のカチオン重合性紫外線硬化型シ
リコーン組成物は、顔料の分散状態の安定性が良好で、
且つ、シリコーンの硬化性、剥離性能も安定した種々の
色の着色シリコーン塗膜を提供するものである。それゆ
え、得られるシリコーン表面処理フィルム、紙は希望の
色に着色されたものであり、その顔料の着色状態を見る
ことで容易にシリコーンの塗工状態を観察することがで
き、剥離紙の製造時の品質を管理する上で非常に有用な
ものであり、優れた意匠性を付加することも可能であ
る。
【0028】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
具体的に説明する。なお、各例中の部および%は特記が
ない限り重量基準である。
【0029】実施例1 ポリオルガノシロキサン(ローディア社製、商品名「シ
リコリースPOLY201」、粘度5000mPa・
s)100重量部に、顔料として銅フタロシアニン(東
洋インキ製造株式会社製、商品名「LIONOL BL
UE FG−7330」(1次粒子の平均粒子径:10
0nm))10重量部を添加してよく攪拌混合した。そ
の混合物に、オニウム塩系光開始剤(ローディア社製、
商品名「シリコリースCATA211」)5重量部を添
加混合し、カチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成
物を得た。なお、ポリオルガノシロキサンの粘度はBL
型粘度計((株)トキメック製)を用い25℃にて測定
した。
【0030】実施例2 実施例1において、銅フタロシアニンの添加量を0.0
1重量部に変えた以外は実施例1と同様にしてシリコー
ン組成物を得た。
【0031】実施例3 実施例1において、顔料としてコバルト青(日本フェロ
ー株式会社製 商品名「フェローカラー42−250
A」(1次粒子の平均粒子径:560nm))を30部
添加させた以外は実施例1と同様にしてシリコーン組成
物を得た。
【0032】実施例4 実施例1において、顔料として酸化チタン(石原産業株
式会社製、商品名「ルチルチタンR630」(1次粒子
の平均粒子径:300nm))を30部添加させた以外
は実施例1と同様にしてシリコーン組成物を得た。
【0033】実施例5 実施例1において、顔料としてカーボンブラック(三菱
化学株式会社製、商品名「#990」(1次粒子の平均
粒子径:16nm))に変えた以外は実施例1と同様に
してシリコーン組成物を得た。
【0034】実施例6 実施例1において、銅フタロシアニンの添加量を70重
量部に変えた以外は実施例1と同様にしてシリコーン組
成物を得た。
【0035】比較例1 実施例1において、顔料として銅フタロシアニンを添加
しない以外は実施例1と同様にしてシリコーン組成物を
得た。
【0036】比較例2 実施例1において、オニウム塩系光開始剤を添加しない
以外は実施例1と同様にしてシリコーン組成物を得た。
【0037】比較例3 実施例1において、顔料として重質炭酸カルシウム(白
石工業株式会社製、商品名「ソフトン 1000」(1
次粒子の平均粒子径2310nm))に変更した以外は
実施例1と同様にしてシリコーン組成物を得た。
【0038】実施例1〜6および比較例1〜3で得られ
たシリコーン組成物について以下の試験を行なった。そ
の結果を表1に示す。
【0039】(シリコーン組成物の分散安定性)実施例
1〜6および比較例1〜3で得られたシリコーン組成物
100gを140mlのガラス容器中に密封、室温にて
静置し3ヶ月後と6ヶ月後のシリコーン組成物の分散安
定性を目視にて評価した。(○:均一に分散、△:顔料
がわずかに沈降、×:顔料が沈降)
【0040】(硬化性の評価)実施例1〜6および比較
例1〜3で得られたシリコーン組成物をヘキサンで固形
分量16.7%に希釈し、PETフィルム(東レ株式会
社製、商品名 ルミラー#25S10)へメイヤーバー
NO.5を用いて塗工を行ない、50℃で10秒の乾燥
させた。ついで、紫外線照射装置(フュージョンUVシ
ステムズ・ジャパン株式会社製、商品名 「出力可変型
UVコンベアシステム」(装置型式 CV−110Q−
E) 光源ユニットI600M、Hバルブ、240W/
cm、ランプ出力 100%、基材表面からのランプ高
さ53mm、ベルト速度60m/min、その時の照射
線量は約13mJ/cm(照射線量計は株式会社 オー
ク製作所製 機種:UV−330AP1を使用した。))
にて、紫外線光を照射した時のシリコーン組成物の硬化
性を指触にて評価した。(○:十分に硬化しておりスミ
ア(指で擦った際に指のあとがつく状態)がみられな
い。△:わずかにスミアが見られる。×:硬化が不十分
でスミアがみられる。)
【0041】(着色度合いの評価)実施例1〜6および
比較例1〜3で得られたシリコーン組成物をヘキサンで
固形分量16.7%に希釈し、PETフィルム(東レ株
式会社製、商品名 ルミラー#25S10)へメイヤー
バーNO.5を用いて塗工を行ない、50℃で10秒の
乾燥させた。ついで、紫外線照射装置(フュージョンU
Vシステムズ・ジャパン株式会社製、商品名 「出力可
変型UVコンベアシステム」(装置型式 CV−110
Q−E) 光源ユニットI600M、Hバルブ、240
W/cm、ランプ出力 100%、基材表面からのラン
プ高さ53mm、ベルト速度60m/min、その時の
照射線量は約13mJ/cm(照射線量計は株式会社
オーク製作所製 機種:UV−330AP1を使用し
た。))にて、紫外線光を照射した時の剥離基材の着色
度合いを目視にて評価した。(着色度合いを5段階で表
し、数値の大きい方が着色が濃いことを表している。)
【0042】
【表1】
【0043】この結果より、本発明のシリコーン組成物
においては、長期間の顔料分散安定性が良好であり、か
つ紫外線硬化性にも優れ、剥離基材の着色の濃淡も容易
に調整できることが確認された。 なお、比較例3につ
いては、シリコーン組成物の安定性が悪いために硬化性
試験を実施しなかった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CP051 DA036 DE096 DE106 DE116 DE126 DE136 DE156 EB117 EZ006 FD096 FD200 FD207 GT00 4J004 DA04 DA05 DA06 DB02 4L055 AG02 AG04 AG07 AG19 AG35 AG86 AG87 AH02 AH38 AH50 AJ04 BE08 EA16 EA29 FA30 GA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)1分子中に少なくとも2個のエポ
    キシ官能基を有するポリオルガノシロキサン、(b)1
    次粒子の平均粒子径が1nm〜1000nmである顔
    料、及び(c)オニウム塩系光開始剤を含有してなるカチ
    オン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物。
  2. 【請求項2】 (a)1分子中に少なくとも2個のエポ
    キシ官能基を有するポリオルガノシロキサン100重量
    部に対して、(b)顔料の添加量が0.001重量部〜
    50重量部の範囲である請求項1に記載のカチオン重合
    性紫外線硬化型シリコーン組成物。
  3. 【請求項3】 (a)1分子中に少なくとも2個のエポ
    キシ官能基を有するポリオルガノシロキサンの25℃に
    おける粘度が200〜10000mPa・sである請求
    項1または請求項2に記載のカチオン重合性紫外線硬化
    型シリコーン組成物。
  4. 【請求項4】 (c)オニウム塩系光開始剤が、
    (R(Rはアルキル基および/または
    アリール基を示し、Xは[B(C]、[B
    (C]、[B(CCF]
    [(CBF] 、[CBF]および
    [B(C]からなる群より選ばれる陰イ
    オンを示す。)、で表される化合物である請求項1〜3
    のいずれかに記載のカチオン重合性紫外線硬化型シリコ
    ーン組成物。
  5. 【請求項5】 基材上に請求項1〜4のいずれかに記載
    のカチオン重合性紫外線硬化型シリコーン組成物の硬化
    層を有する剥離基材。
  6. 【請求項6】 基材がプラスチックフィルムもしくはシ
    ートまたは紙である請求項5に記載の剥離基材。
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