JP2001225500A - サーマルヘッド及びサーマルヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルヘッド及びサーマルヘッドの製造方法

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JP2001225500A
JP2001225500A JP2000036943A JP2000036943A JP2001225500A JP 2001225500 A JP2001225500 A JP 2001225500A JP 2000036943 A JP2000036943 A JP 2000036943A JP 2000036943 A JP2000036943 A JP 2000036943A JP 2001225500 A JP2001225500 A JP 2001225500A
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Japan
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thermal head
integrated circuit
heating resistor
driving integrated
heating resistors
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JP2000036943A
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Hidefumi Tanaka
英史 田中
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程を簡単にすることができ、小型軽量
で、しかも高解像度化が容易で安価なサーマルヘッドを
提供する。 【解決手段】 サーマルヘッドにおいて、複数の発熱抵
抗体34と、前記発熱抵抗体に駆動電流を流す駆動用集
積回路36と、前記発熱抵抗体と前記駆動用集積回路と
を接続する電極38,40とを同一基板上に構成する。
これにより、製造工程を簡単にすることができ、小型軽
量で、しかも高解像度化が容易で安価なサーマルヘッド
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド及
びサーマルヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタの印字等を行なう記録
機構には、液体インクを用いるインクジェット方式や、
粉体トナーを用いるレーザ方式や、感熱紙や昇華型或い
は溶融型熱転写インクリボン等を用いるサーマルヘッド
方式等が知られている。特に、携帯用プリンタの分野に
あっては、小型軽量化が容易なことからサーマルヘッド
方式のプリンタが採用されつつある。ここで図4及び図
5を用いて従来のサーマルヘッドについて説明する。図
4は従来のサーマルヘッドを示す側面図、図5は図4中
のA部の拡大図である。
【0003】図示するように、2はアレー状に等間隔で
配列された発熱抵抗体であり(図示例では1つの発熱抵
抗体のみ記す)、これらの発熱抵抗体2はセラミック基
板4上に形成され、次に電極6、最後に保護層8(図5
参照)が形成される。一方、上記発熱抵抗体2に駆動電
流を流す駆動用集積回路10は単独にICとして製造さ
れており、これを予め電極12が配置されたエポキシ基
板14上にハンダ付け等により固定した後、放熱板16
上に上記セラミック基板4と共に張り合わされ、次に発
熱抵抗体2に接合されている上記電極6と上記駆動用集
積回路10に接合されている電極12とを接続線18で
ハンダ付けして電気接合し、これによりサーマルヘッド
を完成する。このようなサーマルヘッドにおいて、記録
信号に応じて上記駆動用集積回路10からは駆動電流が
流れて、上記発熱抵抗体2を加熱し、これに接する感熱
紙や昇華型或いは溶融型インクリボン等の記録媒体20
によって記録が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなサーマルヘッドにあっては、発熱抵抗体2の部分を
記録媒体20に密着して記録しようとすると、図5に示
すように電極6の接合部分が盛り上がっていることか
ら、発熱抵抗体2の中央部分に対応する保護層8が凹部
22の状態となってしまい、この結果、発熱抵抗体2と
記録媒体20との間に隙間を作ってしまってこの部分の
熱の伝導が悪くなるという問題があった。これを解決し
ようとしてセラミック基板4上に凸状のグレーズ層を設
けて発熱抵抗体2を盛り上げることも行なっていたが、
この場合には製造工程が複雑になり、価格の高騰を招い
ていた。
【0005】更には、上述したようなサーマルヘッドの
製造工程は複雑で多岐にわたり、しかも後工程による接
続部分が多いため、高価で煩雑となり、しかも発熱抵抗
体2の間隔を狭くして高解像度を図ることもかなり困難
であった。本発明は、以上のような問題点に着目し、こ
れを有効に解決すべく創案されたものであり、その目的
は、製造工程を簡単にすることができ、小型軽量で、し
かも高解像度化が容易で安価なサーマルヘッド及びサー
マルヘッドの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数の発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に駆動電流を流す
駆動用集積回路と、前記発熱抵抗体と前記駆動用集積回
路とを接続する電極とを同一基板上に構成したことを特
徴とするサーマルヘッドである。これにより、小型軽量
で高解像度化を達成することが可能となる。
【0007】請求項2に係る発明は、支持体上に薄膜の
保護層を形成し、前記保護層上に複数の発熱抵抗体と、
前記発熱抵抗体に駆動電流を流す駆動用集積回路と、前
記発熱抵抗体と前記駆動用集積回路とを接続する電極と
を形成し、更に全体に亘ってヘッド補強板を接合し、そ
の後、前記支持体を除去するようにしたことを特徴とす
るサーマルヘッドの製造方法である。これにより、製造
工程を簡単化することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るサーマルヘ
ッド及びサーマルヘッドの製造方法の一例を添付図面に
基づいて詳述する。図1は本発明のサーマルヘッドの一
例を示す平面図、図2は本発明のサーマルヘッドの製造
方法を説明する各行程を示す工程図である。図1におい
て、このサーマルヘッド30は例えば長方形状のヘッド
補強板32に、所定のピッチでアレー状に多数配列した
微細な例えば矩形状の発熱抵抗体34を有している。こ
の発熱抵抗体34の一側には、これに駆動電流を流すた
めの駆動用集積回路(IC)36が配置されている。そ
して、上記微細な矩形状の各発熱抵抗体34の一端と上
記駆動用集積回路36との間は、それぞれ電極としての
個別電極38により接続され、また、各発熱抵抗体34
の他端と駆動用集積回路36との間は、電極としての1
本の共通電極40により接続されている。
【0009】次に、以上のように構成されたサーマルヘ
ッド30の製造方法について図2も参照して説明する。
ここでは、例えばCMOS製造工程で高解像印刷を行な
うためのサーマルヘッドを製造する場合を例にとって説
明する。まず、図2(A)に示すようにシリコンウエハ
を支持体42とし、この上に保護層44としてSiO2
を略1μm〜20μmの厚さに形成する。次に、発熱抵
抗体34、両電極38、40をCMOS形成材料(例え
ば発熱抵抗体34にポリシリコン、電極38、40にA
l)で形成し、同時にCMOSタイプのシフトレジスタ
ー等を内蔵した駆動用集積回路36を形成する。この
時、発熱抵抗体34と両電極38、40との間及び両電
極38、40と駆動用集積回路36との間はそれぞれ形
成時に接合される。
【0010】次に、上記支持体42をIC製造工程から
取り出し、図2(B)に示すように例えばアロンアルフ
ァ、ソニーボンド、シリコン、スリーボンド等よりなる
接着剤46を用いてヘッド補強板(例えばAl、Fe)
32を取り付ける。このヘッド補強板32はサーマルヘ
ッドの放熱とプリンターへの取り付け部材として用いら
れる。最後に、上記支持体42を研磨して薄くした後、
溶剤で残りの支持体42を溶かして剥離すれば、図2
(C)に示すように平滑な保護層44の面が露出し、サ
ーマルヘッド30が得られる。このようなサーマルヘッ
ド30にあっては、保護層44側から感熱紙や昇華型或
いは溶融型熱転写インクリボン等の記録媒体20を密着
すれば、保護層44の面と記録媒体20との間に隙間な
く良好な熱伝導による印刷を行うことが可能となる。
【0011】また、微細加工可能なCMOS製造技術を
用いて発熱抵抗体34を形成しているので、これを高い
精度のピッチで微細加工でき、高解像度を得ることが可
能となる。このサーマルヘッド30を用いた印刷適応方
式例としては多孔性記録媒体を用いた浸透型熱溶融印刷
方式のプリンタに適用した例があげられる(日本画像学
会第8部会研究会予稿集「熱転写モバイルプリンタ」、
1999年度第1回研究会(通算第74回))。図3は
上記したプリンタである熱転写モバイルプリンタの一例
を示す構成図である。このプリンタ50の筐体52内
に、インクリボン供給ローラ54とインクリボン巻取り
ローラ56を設け、両ローラ54、56間にインクリボ
ン58を掛け渡す。そして、上下動可能なプラテンロー
ラ60に対向させて本発明のサーマルヘッド30を設
け、これらの間にインクリボン58と記録紙62とを重
ねて挟み込み、熱転写を行なうようになっている。
【0012】図3中、64はストックされた記録紙62
を送るピックアップローラ、66は記録紙搬送用のキャ
プスタンローラ、68は電源系の基板回路、70は電源
である。上述した方式は記録紙の表面が多孔のため放熱
が少ないので、加熱量が大きくとれないこのサーマルヘ
ッドに適している。例えば昇華型転写印刷方式では50
mJ/mm2 〜80mJ/mm2 の熱量が必要なのに対
し、浸透型熱溶融印刷方式では8mJ/mm2 と少な
く、更にインクリボンへのインク塗布量を減少すればよ
り低加熱量が実現可能である。駆動用回路の電力として
は200dpiのサーマルヘッドの場合、従来0.5〜
0.8wattの電力が必要で許容電力の大きいICが
要求されていたが、浸透型熱溶融印刷方式では0.08
watt以下の電力で済むようになり、CMOS−IC
の許容電力でも十分実用的となった。
【0013】また、このCMOS製造工程で、発熱抵抗
体と電極と駆動用回路とを同一基板上で同一面に作成す
ると、精度がIC製造に準ずるため、解像度が飛躍的に
大きくとることができる。例えば現在のIC汎用工程で
は0.5μmが標準化しているため、発熱抵抗体の最小
間隔が1μmでも生産可能である。従って、高級印刷の
解像度4000dpi(6.35μm)が容易に実現で
きる。また、カードサイズ用途として長さ50mm、幅
4mmのサーマルヘッドを、6インチウエハで作成する
と、正方形換算で略100mm×100mmなので2×
25=50本のサーマルヘッドが一枚のウエハから作成
できるので量産性に富む。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
ヘッド及びサーマルヘッドの製造方法によれば、次のよ
うに優れた作用効果を発揮することができる。本発明の
ように、例えばICの製造工程と同一製造工程でサーマ
ルヘッドを同一基板上に複数枚作成することにより、高
解像度で小型軽量であり、更に保護層が平滑で安価な高
性能のサーマルヘッドを容易に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドの一例を示す平面図で
ある。
【図2】本発明のサーマルヘッドの製造方法を説明する
各行程を示す工程図である。
【図3】プリンタである熱転写モバイルプリンタの一例
を示す構成図である。
【図4】従来のサーマルヘッドを示す側面図である。
【図5】図4中のA部の拡大図である。
【符号の説明】
20…記録媒体、30…サーマルヘッド、32…ヘッド
補強板、34…発熱抵抗体、36…駆動用集積回路、3
8…個別電極(電極)、40…共通電極(電極)、42
…支持体、44…保護層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に
    駆動電流を流す駆動用集積回路と、前記発熱抵抗体と前
    記駆動用集積回路とを接続する電極とを同一基板上に構
    成したことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 支持体上に薄膜の保護層を形成し、前記
    保護層上に複数の発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に駆動
    電流を流す駆動用集積回路と、前記発熱抵抗体と前記駆
    動用集積回路とを接続する電極とを形成し、更に全体に
    亘ってヘッド補強板を接合し、その後、前記支持体を除
    去するようにしたことを特徴とするサーマルヘッドの製
    造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016179554A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 東芝ホクト電子株式会社 サーマルプリントヘッド

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