JP2001225131A - 円筒雌ねじの製造方法 - Google Patents
円筒雌ねじの製造方法Info
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- JP2001225131A JP2001225131A JP2000105599A JP2000105599A JP2001225131A JP 2001225131 A JP2001225131 A JP 2001225131A JP 2000105599 A JP2000105599 A JP 2000105599A JP 2000105599 A JP2000105599 A JP 2000105599A JP 2001225131 A JP2001225131 A JP 2001225131A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】連続生産で生産性を上げ、大幅なコストの低減
を行うことのできる円筒雌ねじの製造方法を提供する。 【解決手段】金属板を加熱して圧延で前記金属板の長手
方向に直角なねじ山を成形し、前記金属板を円筒形に成
形する場合に円筒の合わせ目を前記ねじ山をずらして合
わせる構成とした。
を行うことのできる円筒雌ねじの製造方法を提供する。 【解決手段】金属板を加熱して圧延で前記金属板の長手
方向に直角なねじ山を成形し、前記金属板を円筒形に成
形する場合に円筒の合わせ目を前記ねじ山をずらして合
わせる構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築工事や土木工
事等で用いられる鉄筋継手等に使用される円筒雌ねじの
製造方法に関する。
事等で用いられる鉄筋継手等に使用される円筒雌ねじの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に建築工事や土木工事等で使う鉄筋
の接続方法の一つに、ねじ節鉄筋と円筒雌ねじの鉄筋継
手による方法があり、従来、この鉄筋継手を製造する方
法は、鋳造と切削加工を行う方法があった。
の接続方法の一つに、ねじ節鉄筋と円筒雌ねじの鉄筋継
手による方法があり、従来、この鉄筋継手を製造する方
法は、鋳造と切削加工を行う方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記鋳
造方法では、複数個の鋳込みで生産しているが、この鋳
型は一度の使い捨てであり、この鋳型の製作費用がコス
トアップの要因になっていた。また、鋳造方法では、溶
湯の歩留りが55〜60%であり、コストアップの主原
因になつていた。さらに、材料である鉄鋼を溶融して鋳
型に入れて成形し、冷却して取り出すまで、相当の時間
を必要とするので生産性が悪いという問題があった。
造方法では、複数個の鋳込みで生産しているが、この鋳
型は一度の使い捨てであり、この鋳型の製作費用がコス
トアップの要因になっていた。また、鋳造方法では、溶
湯の歩留りが55〜60%であり、コストアップの主原
因になつていた。さらに、材料である鉄鋼を溶融して鋳
型に入れて成形し、冷却して取り出すまで、相当の時間
を必要とするので生産性が悪いという問題があった。
【0004】また、前記切削加工方法では、六角鋼を旋
盤等で孔削または切削加工を行い、さらに内側にタップ
加工を行うが、鉄筋継手はねじピッチが粗いため切削速
度を極めて遅くしなければならず、生産性が悪いという
問題があった。従って、生産量を確保するためには設備
の台数を増やさなければならず、設備投資がかかるとい
う問題が派生した。そして、タップの管理を誤るとタッ
プの破損事故が発生し、コストアップの要因になってい
た。さらに、切削加工方法では切削屑の発生による材料
の無駄があり、材料は鋼であり、この切削加工方法で製
造される鉄筋継手は高価なものになっていた。
盤等で孔削または切削加工を行い、さらに内側にタップ
加工を行うが、鉄筋継手はねじピッチが粗いため切削速
度を極めて遅くしなければならず、生産性が悪いという
問題があった。従って、生産量を確保するためには設備
の台数を増やさなければならず、設備投資がかかるとい
う問題が派生した。そして、タップの管理を誤るとタッ
プの破損事故が発生し、コストアップの要因になってい
た。さらに、切削加工方法では切削屑の発生による材料
の無駄があり、材料は鋼であり、この切削加工方法で製
造される鉄筋継手は高価なものになっていた。
【0005】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、連続生産で生産性を上げ、大幅なコスト
の低減を行なうことのできる円筒雌ねじの製造方法を提
供するものである。
されたもので、連続生産で生産性を上げ、大幅なコスト
の低減を行なうことのできる円筒雌ねじの製造方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、金属板を加熱して圧延で前記金属板の長手
方向に直角なねじ山を成形し、前記金属板を円筒形に成
形する場合に円筒の合わせ目を前記ねじ山をずらして合
わせることを特徴とするものである。
に本発明は、金属板を加熱して圧延で前記金属板の長手
方向に直角なねじ山を成形し、前記金属板を円筒形に成
形する場合に円筒の合わせ目を前記ねじ山をずらして合
わせることを特徴とするものである。
【0007】また、金属板を加熱する加熱工程と、前記
金属板に平行なねじ山状凹凸を圧延で形成するねじ山成
形工程と、前記金属板の両サイドを所定の形状にカット
するサイドカット工程と、前記金属板の平行なねじ山を
ずらして円筒形に成形する円筒成形工程と、前記円筒の
合わせ目を溶接または溶着する溶接溶着工程と、前記円
筒を所定の長さに切断する切断工程と、を備えた構成と
している。
金属板に平行なねじ山状凹凸を圧延で形成するねじ山成
形工程と、前記金属板の両サイドを所定の形状にカット
するサイドカット工程と、前記金属板の平行なねじ山を
ずらして円筒形に成形する円筒成形工程と、前記円筒の
合わせ目を溶接または溶着する溶接溶着工程と、前記円
筒を所定の長さに切断する切断工程と、を備えた構成と
している。
【0008】また、前記円筒成形工程において、前記円
筒の合わせ目を前記平行なねじ山を一山だけずらして合
わせることを特徴とするものである。さらに、前記円筒
成形工程において、前記円筒の合わせ目を前記平行なね
じ山を複数山ずらして合わせる構成としてもよい。
筒の合わせ目を前記平行なねじ山を一山だけずらして合
わせることを特徴とするものである。さらに、前記円筒
成形工程において、前記円筒の合わせ目を前記平行なね
じ山を複数山ずらして合わせる構成としてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る円筒雌ねじの製造方
法を図に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の円
筒雌ねじの製造方法を鉄筋継手の製造に適用した場合の
ブロック図、図2は、図1の円筒雌ねじの製造方法に使
用する製造ラインを示す模式図、図3は、図1の円筒雌
ねじの製造方法のねじ山成形工程を示す斜視図、図4
は、図1の円筒雌ねじの製造方法の円筒成形工程を示す
工程図、図5は、図4の円筒成形工程における円筒成形
状態を示す斜視図、図6は、円筒雌ねじより加工した鉄
筋継手の構造を示す断面図、図7は、円筒雌ねじより加
工した鉄筋継手の外形の形状を示す斜視図である。
法を図に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の円
筒雌ねじの製造方法を鉄筋継手の製造に適用した場合の
ブロック図、図2は、図1の円筒雌ねじの製造方法に使
用する製造ラインを示す模式図、図3は、図1の円筒雌
ねじの製造方法のねじ山成形工程を示す斜視図、図4
は、図1の円筒雌ねじの製造方法の円筒成形工程を示す
工程図、図5は、図4の円筒成形工程における円筒成形
状態を示す斜視図、図6は、円筒雌ねじより加工した鉄
筋継手の構造を示す断面図、図7は、円筒雌ねじより加
工した鉄筋継手の外形の形状を示す斜視図である。
【0010】図1、図2は、本発明の円筒雌ねじの製造
方法を鉄筋継手の製造に適用した場合の製造方法を示す
もので、材料の金属板1を所定の温度まで加熱する加熱
工程S1と、加熱した金属板1をねじ山状凹凸板2に圧
延で成形するねじ山成形工程S2と、このねじ山状凹凸
板2を所定の寸法幅と所定の側面角度を持つ所定凹凸板
3にサイドカットするサイドカット工程S3と、この所
定凹凸板3のねじ山をずらして凹凸形円筒4に成形する
円筒成形工程S4と、この凹凸形円筒4の合わせ目を溶
接または溶着して凹凸形溶接溶着円筒5にする溶接溶着
工程S5と、凹凸形溶接溶着円筒5を所定の長さに切断
して鉄筋継手6にする切断工程S6と、とから構成され
ている。
方法を鉄筋継手の製造に適用した場合の製造方法を示す
もので、材料の金属板1を所定の温度まで加熱する加熱
工程S1と、加熱した金属板1をねじ山状凹凸板2に圧
延で成形するねじ山成形工程S2と、このねじ山状凹凸
板2を所定の寸法幅と所定の側面角度を持つ所定凹凸板
3にサイドカットするサイドカット工程S3と、この所
定凹凸板3のねじ山をずらして凹凸形円筒4に成形する
円筒成形工程S4と、この凹凸形円筒4の合わせ目を溶
接または溶着して凹凸形溶接溶着円筒5にする溶接溶着
工程S5と、凹凸形溶接溶着円筒5を所定の長さに切断
して鉄筋継手6にする切断工程S6と、とから構成され
ている。
【0011】先ず、加熱工程S1においては、材料であ
るコイル状に巻かれた金属板1を解束し、常温の状態か
ら熱間圧延するための所定温度である1100°C程度
に、ガスや重油、或いは高周波加熱を利用した加熱炉1
1を使用して加熱される。そして、この金属板1は加熱
された状態でねじ山成形工程S2に送られる。
るコイル状に巻かれた金属板1を解束し、常温の状態か
ら熱間圧延するための所定温度である1100°C程度
に、ガスや重油、或いは高周波加熱を利用した加熱炉1
1を使用して加熱される。そして、この金属板1は加熱
された状態でねじ山成形工程S2に送られる。
【0012】ねじ山成形工程S2は、熱間圧延で金属板
1にねじ山状凹凸を形成するものである。このねじ山成
形工程S2においては、図3に示すように、円筒雌ねじ
の内側となる面に歯付ロール12により金属板1の長手
方向に直角なねじ山状凹凸を形成する。この歯付ロール
12には、周囲に鉄筋継手のねじ山となる凹凸形を形成
するための歯部12aと、ねじ山が形成されず平坦部と
なる幅広の凸部12cが形成されている。この凸部12
cにより形成される平坦部は、鉄筋継手となった時に長
手方向に対して平行になるものである。
1にねじ山状凹凸を形成するものである。このねじ山成
形工程S2においては、図3に示すように、円筒雌ねじ
の内側となる面に歯付ロール12により金属板1の長手
方向に直角なねじ山状凹凸を形成する。この歯付ロール
12には、周囲に鉄筋継手のねじ山となる凹凸形を形成
するための歯部12aと、ねじ山が形成されず平坦部と
なる幅広の凸部12cが形成されている。この凸部12
cにより形成される平坦部は、鉄筋継手となった時に長
手方向に対して平行になるものである。
【0013】また、歯付ロール12の凸部12bを挟ん
だ歯部12aと歯部12cは、通常の場合、同一寸法に
形成されているが、この歯部12aと歯部12cを異な
った寸法で形成すると、形成される鉄筋継手6のねじ山
も異なったサイズのねじ鉄筋を使用できるようになり、
使い勝手が向上するものである。この歯付ロール12が
回転しながら圧延ロール13とで金属板1を圧延するこ
とにより、ねじ山状凹凸板2に加工される。
だ歯部12aと歯部12cは、通常の場合、同一寸法に
形成されているが、この歯部12aと歯部12cを異な
った寸法で形成すると、形成される鉄筋継手6のねじ山
も異なったサイズのねじ鉄筋を使用できるようになり、
使い勝手が向上するものである。この歯付ロール12が
回転しながら圧延ロール13とで金属板1を圧延するこ
とにより、ねじ山状凹凸板2に加工される。
【0014】また、歯付ロール12の反対面に配置され
た圧延ロール13は、歯付ロール12と共に金属板1を
圧延するものである。この圧延ロール13の周面には、
所定の間隔で円形突起13a,13cと楕円形突起13
bが形成されている。この円形突起13a,13cで金
属板1に形成される円孔は、後述する鉄筋継手6のグラ
ウト材の注入孔6d,6eとなるものである。そして、
楕円形突起13bで形成される楕円孔は、後述する鉄筋
継手6のねじ鉄筋の挿入位置の確認孔6cとなるもので
ある。この楕円形突起13bの位置は、前記歯付ロール
12の凸部12cの位置になるように調整されている。
た圧延ロール13は、歯付ロール12と共に金属板1を
圧延するものである。この圧延ロール13の周面には、
所定の間隔で円形突起13a,13cと楕円形突起13
bが形成されている。この円形突起13a,13cで金
属板1に形成される円孔は、後述する鉄筋継手6のグラ
ウト材の注入孔6d,6eとなるものである。そして、
楕円形突起13bで形成される楕円孔は、後述する鉄筋
継手6のねじ鉄筋の挿入位置の確認孔6cとなるもので
ある。この楕円形突起13bの位置は、前記歯付ロール
12の凸部12cの位置になるように調整されている。
【0015】また、この圧延ロール13の周面には、鉄
筋継手6に加工された場合にサイズや名称等を示す文字
を刻印するための文字突起13dや、鉄筋継手6の切断
長さを示すマーク13eが形成されている。さらに、圧
延ロール13の周面は、鉄筋継手6として使用する場合
に、コンクリートに対して付着性を向上させるため、細
かい凹凸を付け表面が粗くなるようにすることもでき
る。さらにまた、この圧延ロール13の周面を角状に形
成し、金属板1の長さ方向に折り目を形成し、円筒に成
形後は、外形が多角形になるようにすることも可能であ
る。
筋継手6に加工された場合にサイズや名称等を示す文字
を刻印するための文字突起13dや、鉄筋継手6の切断
長さを示すマーク13eが形成されている。さらに、圧
延ロール13の周面は、鉄筋継手6として使用する場合
に、コンクリートに対して付着性を向上させるため、細
かい凹凸を付け表面が粗くなるようにすることもでき
る。さらにまた、この圧延ロール13の周面を角状に形
成し、金属板1の長さ方向に折り目を形成し、円筒に成
形後は、外形が多角形になるようにすることも可能であ
る。
【0016】次に、サイドカット工程S3においては、
サイドカッタ14によりねじ山状凹凸板2を所定の幅寸
法(円筒ねじの径寸法)にカットしたり、両サイドの合
わせ面を所定の角度にカットするものである。このサイ
ドカットを行なうことで、円筒に成形した場合に合わせ
面が隙間なく合うようになるものである。このサイドカ
ット工程S3を経ることによりねじ山状凹凸板2は、所
定の幅で所定の側面角度を持つ所定凹凸板3に成形され
る。
サイドカッタ14によりねじ山状凹凸板2を所定の幅寸
法(円筒ねじの径寸法)にカットしたり、両サイドの合
わせ面を所定の角度にカットするものである。このサイ
ドカットを行なうことで、円筒に成形した場合に合わせ
面が隙間なく合うようになるものである。このサイドカ
ット工程S3を経ることによりねじ山状凹凸板2は、所
定の幅で所定の側面角度を持つ所定凹凸板3に成形され
る。
【0017】次いで、円筒成形工程S4においては、平
板状の所定凹凸板3を円筒状の凹凸形円筒4に成形する
もので、フォーミングミル15と呼ばれ複数のフォーミ
ングロール15a,15b,15c,15dを備えてい
る。この円筒成形工程S4では、図4に示すように、最
初エッジ部を曲面に加工し、次いでこれらの複数のフォ
ーミングロール15で徐々に平板から円筒に成形するの
である。また、全体的に円筒形に成形しておき、仕上げ
において真円または正多角形にするフォーミング加工、
即ち成形加工方法もあり、凹凸形円筒4の外形を多角形
に成形することも可能となっている。
板状の所定凹凸板3を円筒状の凹凸形円筒4に成形する
もので、フォーミングミル15と呼ばれ複数のフォーミ
ングロール15a,15b,15c,15dを備えてい
る。この円筒成形工程S4では、図4に示すように、最
初エッジ部を曲面に加工し、次いでこれらの複数のフォ
ーミングロール15で徐々に平板から円筒に成形するの
である。また、全体的に円筒形に成形しておき、仕上げ
において真円または正多角形にするフォーミング加工、
即ち成形加工方法もあり、凹凸形円筒4の外形を多角形
に成形することも可能となっている。
【0018】また、円筒成形工程S4においては、図5
に示すように、円筒に成形する時に、その合わせ目をず
らして合わせるものである。即ち、ねじ山成形工程S2
で形成されたねじ山の一方の端面2a1と他方の端面2
b2、2a2と2b3、2a3と2b4が合うように一
山づつずらして合わせるものである。さらに、このねじ
山を二山、三山と複数山ずらして端面を合わせ、円筒雌
ねじに成形できることは勿論である。
に示すように、円筒に成形する時に、その合わせ目をず
らして合わせるものである。即ち、ねじ山成形工程S2
で形成されたねじ山の一方の端面2a1と他方の端面2
b2、2a2と2b3、2a3と2b4が合うように一
山づつずらして合わせるものである。さらに、このねじ
山を二山、三山と複数山ずらして端面を合わせ、円筒雌
ねじに成形できることは勿論である。
【0019】次に、溶接溶着工程S5においては、前記
凹凸形円筒4において円筒に加工した合わせ面4aを溶
接または溶着して凹凸形溶接溶着円筒5にするものであ
る。この溶接または溶着するためには、CO2半自動溶
接や高周波溶接、或いはTIG溶接等を溶接機16にて
行うものである。また、溶接方法によっては溶接のビー
トやバリが発生して、外観や寸法に不都合を生じる場合
がある。その場合は、溶接後にバイト17を使用してビ
ートカットまたはバリカットを行うものである。
凹凸形円筒4において円筒に加工した合わせ面4aを溶
接または溶着して凹凸形溶接溶着円筒5にするものであ
る。この溶接または溶着するためには、CO2半自動溶
接や高周波溶接、或いはTIG溶接等を溶接機16にて
行うものである。また、溶接方法によっては溶接のビー
トやバリが発生して、外観や寸法に不都合を生じる場合
がある。その場合は、溶接後にバイト17を使用してビ
ートカットまたはバリカットを行うものである。
【0020】また、切断工程S6においては、前記溶接
溶着工程S5までは連続した円筒雌ねじになっているの
で、最短寸法では1m、最長では12m、通常は5〜6
mの円筒ねじを走行切断機18を使用して切断するもの
である。さらに、図示しない別工程において、使用目的
に合わせて円筒雌ねじを最終的に鉄筋継手6に加工する
場合に通常の鉄筋継手6の寸法である100〜200m
mに切断される。そして、切断された鉄筋継手6は、後
工程で切断面のバリ取り処置やメツキ処理、或いは塗装
処理等がなされて使用される。
溶着工程S5までは連続した円筒雌ねじになっているの
で、最短寸法では1m、最長では12m、通常は5〜6
mの円筒ねじを走行切断機18を使用して切断するもの
である。さらに、図示しない別工程において、使用目的
に合わせて円筒雌ねじを最終的に鉄筋継手6に加工する
場合に通常の鉄筋継手6の寸法である100〜200m
mに切断される。そして、切断された鉄筋継手6は、後
工程で切断面のバリ取り処置やメツキ処理、或いは塗装
処理等がなされて使用される。
【0021】上述した円筒雌ねじの製造工程では、材料
の金属板1の投入から完成品の鉄筋継手6まで、簡素化
された工程で連続して一貫した量産ができるので、生産
性が飛躍的に向上し、しかも鋳造方法や切削方法のよう
に材料を無駄にすることもないので、大幅にコスト低減
が可能となる。そして、ねじ山の形成は、金属板1の長
手方向に直角に形成したねじ山状の凹凸を円筒にする段
階で合わせ面をずらすだけでよいので、きわめて簡単に
連続したねじ山が形成できるものである。
の金属板1の投入から完成品の鉄筋継手6まで、簡素化
された工程で連続して一貫した量産ができるので、生産
性が飛躍的に向上し、しかも鋳造方法や切削方法のよう
に材料を無駄にすることもないので、大幅にコスト低減
が可能となる。そして、ねじ山の形成は、金属板1の長
手方向に直角に形成したねじ山状の凹凸を円筒にする段
階で合わせ面をずらすだけでよいので、きわめて簡単に
連続したねじ山が形成できるものである。
【0022】また、上述した製造工程で製造された円筒
雌ねじの鉄筋継手6は、同径のものが一般的であるが、
図6に示すように、サイズの異なる2つの鉄筋7,8を
接続するために使用される場合も多くある。この鉄筋継
手6は円筒形に形成されており、内部に形成されたねじ
山6a,6bは同ピッチ、同形状がねじ山であるのが一
般的であるが、鉄筋7,8に合わせて、サイズが異なっ
ている。そして、この鉄筋継手6の中央部には、鉄筋
7,8の挿入位置の確認孔6cが形成されており、この
楕円状の確認孔6cより鉄筋7,8の先端位置が確認で
きるようになっている。さらに、この確認孔6c両側に
は、グラウト材の注入孔6d,6eが形成されており、
この注入孔6d,6eよりエポキシ系樹脂またはセメン
ト系のグラウト材を注入することにより、鉄筋継手6と
鉄筋7,8が強固に接続されるものである。また、ねじ
山6aとねじ山6bの間には、ねじ山が形成されない平
坦部6fが設けられている。なお、ねじ山6a,6bの
サイズは、鉄筋7,8に合わせて異なったサイズでも同
一サイズにも形成可能なことは勿論である。
雌ねじの鉄筋継手6は、同径のものが一般的であるが、
図6に示すように、サイズの異なる2つの鉄筋7,8を
接続するために使用される場合も多くある。この鉄筋継
手6は円筒形に形成されており、内部に形成されたねじ
山6a,6bは同ピッチ、同形状がねじ山であるのが一
般的であるが、鉄筋7,8に合わせて、サイズが異なっ
ている。そして、この鉄筋継手6の中央部には、鉄筋
7,8の挿入位置の確認孔6cが形成されており、この
楕円状の確認孔6cより鉄筋7,8の先端位置が確認で
きるようになっている。さらに、この確認孔6c両側に
は、グラウト材の注入孔6d,6eが形成されており、
この注入孔6d,6eよりエポキシ系樹脂またはセメン
ト系のグラウト材を注入することにより、鉄筋継手6と
鉄筋7,8が強固に接続されるものである。また、ねじ
山6aとねじ山6bの間には、ねじ山が形成されない平
坦部6fが設けられている。なお、ねじ山6a,6bの
サイズは、鉄筋7,8に合わせて異なったサイズでも同
一サイズにも形成可能なことは勿論である。
【0023】また、この円筒雌ねじで形成された鉄筋継
手6の外形の形状は、図7に示すように、様々な態様が
可能である。図7(a)に示す鉄筋継手6は、外形が丸
形で、表面に細かい凹凸を付けて表面を粗く形成したも
ので、表面の滑らかなものに比べてコンクリートに対す
る付着性が向上するものである。図7(b)に示す鉄筋
継手6′は、外形を多角形に形成したもので、六角形か
ら二十四角形まで可能である。この多角形の鉄筋継手6
は、作業上の取扱いが楽になり使い勝手が向上するもの
である。図7(c)に示す鉄筋継手6″は、外形が丸形
の鉄筋継手に中央部を多角形に形成したもので、丸形の
鉄筋継手と多角形の鉄筋継手の利点を兼ね備えるもので
あり、鉄筋継手の中央部に最大の応力が負荷されるため
断面積を大きくすると共に転がり防止の多角形部を備え
たものである。
手6の外形の形状は、図7に示すように、様々な態様が
可能である。図7(a)に示す鉄筋継手6は、外形が丸
形で、表面に細かい凹凸を付けて表面を粗く形成したも
ので、表面の滑らかなものに比べてコンクリートに対す
る付着性が向上するものである。図7(b)に示す鉄筋
継手6′は、外形を多角形に形成したもので、六角形か
ら二十四角形まで可能である。この多角形の鉄筋継手6
は、作業上の取扱いが楽になり使い勝手が向上するもの
である。図7(c)に示す鉄筋継手6″は、外形が丸形
の鉄筋継手に中央部を多角形に形成したもので、丸形の
鉄筋継手と多角形の鉄筋継手の利点を兼ね備えるもので
あり、鉄筋継手の中央部に最大の応力が負荷されるため
断面積を大きくすると共に転がり防止の多角形部を備え
たものである。
【0024】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、特許請求の範囲内にて様々な態様
が可能なことは勿論である。例えば、鉄筋継手以外の一
般の円筒形のねじなら何でも適用可能であり、日常家庭
で使用される生活用品や道具類、或いは会社や工場で使
用される設備、機械類、さらには交通機関、産業機械
等、あらゆるものに使用可能であることは勿論である。
されるものではなく、特許請求の範囲内にて様々な態様
が可能なことは勿論である。例えば、鉄筋継手以外の一
般の円筒形のねじなら何でも適用可能であり、日常家庭
で使用される生活用品や道具類、或いは会社や工場で使
用される設備、機械類、さらには交通機関、産業機械
等、あらゆるものに使用可能であることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、金属板
を加熱して圧延で前記金属板の長手方向に直角なねじ山
を成形し、前記金属板を円筒形に成形する場合に円筒の
合わせ目を前記ねじ山をずらして合わせることにより、
円筒雌ねじを簡素化された工程で連続して大量に生産す
ることができるので、生産性が高くなり、円筒雌ねじの
製造コストを大幅に低減することができるという優れた
効果を奏する。また、本発明の円筒雌ねじの製造方法
は、鋳造方法や切削加工方法のように、製造工程におい
て素材を捨てることが無いので、素材の有効活用が図れ
るものである。
を加熱して圧延で前記金属板の長手方向に直角なねじ山
を成形し、前記金属板を円筒形に成形する場合に円筒の
合わせ目を前記ねじ山をずらして合わせることにより、
円筒雌ねじを簡素化された工程で連続して大量に生産す
ることができるので、生産性が高くなり、円筒雌ねじの
製造コストを大幅に低減することができるという優れた
効果を奏する。また、本発明の円筒雌ねじの製造方法
は、鋳造方法や切削加工方法のように、製造工程におい
て素材を捨てることが無いので、素材の有効活用が図れ
るものである。
【0026】また、金属板を加熱する加熱工程と、前記
金属板に平行なねじ山状凹凸を圧延で形成するねじ山成
形工程と、前記金属板の両サイドを所定の形状にカット
するサイドカット工程と、前記金属板を前記平行なねじ
山をずらして円筒形に成形する円筒成形工程と、前記円
筒の合わせ目を溶接または溶着する溶接溶着工程と、前
記円筒を所定の長さに切断する切断工程と、を備えたこ
とにより、簡素化された工程で連続して大量に生産する
ことができるので、生産性が高くなり、円筒雌ねじから
加工される鉄筋継手の1個当たりの製造コストを大幅に
低減することができる。
金属板に平行なねじ山状凹凸を圧延で形成するねじ山成
形工程と、前記金属板の両サイドを所定の形状にカット
するサイドカット工程と、前記金属板を前記平行なねじ
山をずらして円筒形に成形する円筒成形工程と、前記円
筒の合わせ目を溶接または溶着する溶接溶着工程と、前
記円筒を所定の長さに切断する切断工程と、を備えたこ
とにより、簡素化された工程で連続して大量に生産する
ことができるので、生産性が高くなり、円筒雌ねじから
加工される鉄筋継手の1個当たりの製造コストを大幅に
低減することができる。
【図1】図1は、本発明の円筒雌ねじの製造方法を示す
工程のブロック図である。
工程のブロック図である。
【図2】図1の円筒雌ねじの製造方法に使用する製造ラ
インを示す模式図である。
インを示す模式図である。
【図3】図1の円筒雌ねじの製造方法のねじ山成形工程
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】図1の円筒雌ねじ製造方法の円筒成形工程を示
す工程図である。
す工程図である。
【図5】図4の円筒成形工程の円筒成形状態を示す斜視
図である。
図である。
【図6】円筒雌ねじより加工した鉄筋継手の構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】円筒雌ねじより加工した鉄筋継手の外形の形状
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
S1 加熱工程 S2 ねじ山成形工程 S3 サイドカット工程 S4 円筒成形工程 S5 溶接溶接着工程 S6 切断工程 1 金属板 2 ねじ山状凹凸板 3 所定凹凸板 4 凹凸形円筒 5 凹凸形溶接溶着円筒 6 鉄筋継手 6a ねじ山 6b ねじ山 6c 確認孔 6d 注入孔 6e 注入孔 7 鉄筋 8 鉄筋 11 加熱炉 12 歯付ロール 13 圧延ロール 14 サイドカッタ 15 フォーミングミル 16 溶接溶着機 17 バイト 18 走行切断機
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板を加熱して圧延で前記金属板の長
手方向に直角なねじ山を成形し、前記金属板を円筒形に
成形する場合に円筒の合わせ目を前記ねじ山をずらして
合わせることを特徴とする円筒雌ねじの製造方法。 - 【請求項2】 金属板を加熱する加熱工程と、前記金属
板に平行なねじ山状凹凸を圧延で形成するねじ山成形工
程と、前記金属板の両サイドを所定の形状にカットする
サイドカット工程と、前記金属板を前記平行なねじ山を
ずらして円筒形に成形する円筒成形工程と、前記円筒の
合わせ目を溶接または溶着する溶接溶着工程と、前記円
筒を所定の長さに切断する切断工程と、を備えたことを
特徴とする円筒雌ねじの製造方法。 - 【請求項3】 前記円筒成形工程において、前記円筒の
合わせ目を前記平行なねじ山を一山だけずらして合わせ
ることを特徴とする請求項2に記載の円筒雌ねじの製造
方法。 - 【請求項4】 前記円筒成形工程において、前記円筒の
合わせ目を前記平行なねじ山を複数山ずらして合わせる
ことを特徴とする請求項2に記載の円筒雌ねじの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105599A JP2001225131A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 円筒雌ねじの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105599A JP2001225131A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 円筒雌ねじの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225131A true JP2001225131A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18618912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000105599A Pending JP2001225131A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 円筒雌ねじの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001225131A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1366835A1 (en) * | 2002-05-29 | 2003-12-03 | Meritor Suspension Systems Company Inc. | A method of continuously forming a stabilizer bar |
KR20170055967A (ko) * | 2014-09-15 | 2017-05-22 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 볼 스크류용 스핀들 및 그 제조 방법 |
-
2000
- 2000-02-16 JP JP2000105599A patent/JP2001225131A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1366835A1 (en) * | 2002-05-29 | 2003-12-03 | Meritor Suspension Systems Company Inc. | A method of continuously forming a stabilizer bar |
KR20170055967A (ko) * | 2014-09-15 | 2017-05-22 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 볼 스크류용 스핀들 및 그 제조 방법 |
KR102443874B1 (ko) * | 2014-09-15 | 2022-09-16 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 볼 스크류용 스핀들 및 그 제조 방법 |
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