JP2001224883A - ミシンの糸切り装置 - Google Patents

ミシンの糸切り装置

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JP2001224883A
JP2001224883A JP2000042361A JP2000042361A JP2001224883A JP 2001224883 A JP2001224883 A JP 2001224883A JP 2000042361 A JP2000042361 A JP 2000042361A JP 2000042361 A JP2000042361 A JP 2000042361A JP 2001224883 A JP2001224883 A JP 2001224883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体を糸切りのための良好な温度にまでし
か上昇させないようにして、良好な糸切りを行え、しか
も発熱体の寿命を延ばすこと。 【解決手段】 糸切り時に発熱体5に通電して電力を供
給する電力供給手段17と、前回の糸切り時から次回の
糸切り時において電力供給手段17により発熱体5に電
力の供給が開始されるまでの時間を計時する計時手段2
0と、計時手段20の計時時間に基づいて次回の糸切り
時に電力供給手段17により発熱体5に供給される電力
量を制御する制御手段10とを設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体に通電して
縫い糸を切断するミシンの糸切り装置に係り、特に、発
熱体への通電制御を改良したミシンの糸切り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシン、特に工業用ミシンなどに
は、縫製効率を向上するために自動的に縫い糸を切断す
るための糸切り装置が設けられ、縫製の終了時に、自動
的に縫い糸である上糸および下糸を同時に切断すること
ができるようになっている。
【0003】このような糸切り装置としては、例えば、
針板の裏面に動メスと固定メスとを備え、動メスにより
縫い糸を手繰るとともに手繰った縫い糸を動メスと固定
メスとにより挟んで縫い糸を切断するものが知られてい
る。
【0004】しかしながら、このような糸切り装置にお
いては、例えば、複数の単糸からなる撚り糸を切断する
場合、切断部からそれぞれの単糸がばらけてしまい、糸
の切断部の見栄えが悪くなるといった不具合があった。
また、特殊なコーティングがされた糸を切断すると、メ
スの切れ具合を鈍くさせ、糸切り不良を発生させてしま
うという問題点もあった。
【0005】そこで、このような不具合を解消するため
に、通電により発熱される発熱体を縫い糸に接触させて
熱により縫い糸を溶断する糸切り装置が提案されてい
る。
【0006】図5ないし図7は、このようなミシンの糸
切り装置の1例を示すものであり、図5に示すように、
ミシン1の糸切り装置2は、針板3の裏面の針穴4近傍
に配設され通電により発熱する発熱体5、および、この
発熱体5の熱により溶断すべき縫い糸6(図6)を捕捉
して発熱体5へ接触させるように付勢する捕捉部材7な
どを有している。そして、ミシン1による被縫製物の縫
い終わりに、捕捉部材7を糸切りソレノイドなどの駆動
手段(図示せず)によって回動させることにより、図6
および図7に示すように、捕捉部材7により溶断すべき
縫い糸6である上糸6aおよび下糸6bを捕捉して発熱
体5に接触させ、発熱体5の熱により上糸6aおよび下
糸6bを同時に溶断するようになっている。
【0007】また、このような糸切り装置2において
は、糸切り時以外に縫い糸6が発熱体5に接触して縫製
中の縫い糸6が溶断されるのを防止するため、発熱体5
を糸切り時のみに発熱させるとともに、発熱体5の熱が
発熱体5以外の周囲の部材に伝達される前に発熱体5の
発熱を終了するため、発熱体5に瞬間的に大電流を流す
ように通電制御を行う制御手段10が用いられている。
すなわち、図8に示すように、制御手段10は、コント
ロールパネル11に接続されたCPU12、メモリ13
および制御回路14などを搭載したCPU基板15によ
りリレーなどによって形成されたスイッチ部16の動作
を制御することにより、電源17に接続されたヒータト
ランス19により所定の電圧に設定したうえで発熱体5
に供給する電流の通電制御を行うように形成されてい
る。
【0008】
【表1】
【0009】さらに、具体的に説明すると、前記コント
ロールパネル11においては、表1に示すように、6段
階の加熱レベルを選択できるようになっており、選択し
た加熱レベルが前記CPU12に入力され、このCPU
12は、選択した加熱レベルにより設定されている通常
加熱時間だけ加熱指令として前記スイッチ部16に出力
を行う。すると、このスイッチ部16は、電源17から
供給されたヒータトランス19の出力を制御し、発熱体
5を所定時間加熱してミシン1の糸切り動作に合わせて
縫い糸を溶断するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した糸
切り装置2を電子サイクルミシンに搭載すると、この電
子サイクルミシンは、縫製パターンを簡単に変更できる
ことを特徴とするものであり、このような電子サイクル
ミシンにおいては、ある程度自由なタイミングで糸切り
が行われるようになっている。そして、この2回の糸切
りの間隔が1秒以下の場合もある。
【0011】この2回の糸切りが短時間の間隔で行われ
ると、一度加熱された発熱体5が完全に冷却されず、あ
る程度の温度を保持した状態において発熱体5に次回の
通電が行われることになる。この結果、先の通電による
発熱体5の最高温度より後の通電による発熱体5の最高
温度のほうが高くなってしまうことになる。
【0012】図9は、前述した短時間の間隔の糸切りが
連続した場合の発熱体5の温度変化を示したグラフであ
り、最初の通電における発熱体5の最高温度が約300
℃であるのに対し、繰り返し短時間の通電が行われた場
合には、最初の通電の際の最高温度より約130℃上昇
してしまうことになる。
【0013】このことは、発熱体5が必要以上の温度に
まで加熱されてしまうということであり、発熱体5によ
る糸切り性能に悪影響を与えるばかりでなく、発熱体5
の寿命を短くしてしまうということにもなっていた。
【0014】本発明は、このような従来のものにおける
問題点を克服し、発熱体を糸切りのための良好な温度に
までしか上昇させないようにして、良好な糸切りを行
え、しかも発熱体の寿命を延ばせるようにしたミシンの
糸切り装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に係る本発明のミシンの糸切り装置の特徴
は、糸切り時に発熱体に通電して電力を供給する電力供
給手段と、前回の糸切り時から次回の糸切り時において
電力供給手段により発熱体に電力の供給が開始されるま
での時間を計時する計時手段と、計時手段の計時時間に
基づいて前記次回の糸切り時に電力供給手段により発熱
体に供給される電力量を制御する制御手段とを設けた点
にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、計時手段が計時した前回の糸切りから次回の糸切り
までの時間により前記次回の糸切り時に電力供給手段に
より発熱体に供給される電力量を制御手段が制御するの
で、通電による発熱体の最高温度を良好な糸切りを行え
る温度にまでしか上昇させないようにすることができ
る。
【0016】請求項2に係る本発明のミシンの糸切り装
置の特徴は、制御手段が、計時手段による計時時間に基
づいて、発熱体に通電される電流の通電時間、この通電
時における通電時間のデューティサイクル、通電電圧の
少なくとも1つを制御することにより、糸切り時に電流
供給手段により発熱体に供給される電力量を制御する点
にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、電流の通電時間、通電時間のデューティサイクル、
通電電圧という異なる要素のうちの好適な要素により発
熱体に供給される電力量を安定的に制御することができ
る。
【0017】請求項3に係る本発明のミシンの糸切り装
置の特徴は、制御手段が、計時手段による計時時間に基
づいて、発熱体に供給される電力量を所定の基準量に補
正する点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、発熱体の最高温度が上昇しやすい短い通電間
隔のときに例えば基準量より小さい値に補正した電力量
を発熱体に供給して、発熱体の最高温度をさらに安定的
に制御することができる。
【0018】請求項4に係る本発明のミシンの糸切り装
置の特徴は、所定の基準量を操作により設定する基準量
設定手段を設けた点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、所定の基準量を容易に設定するこ
とができる。
【0019】請求項5に係る本発明のミシンの糸切り装
置の特徴は、制御手段が、ミシンに対する電源投入後の
最初の糸切り時に電力供給手段により発熱体に所定の電
力量を供給し、次回以降の糸切りにおいて計時手段によ
り計時される計時時間が所定の時間を越えた場合には、
発熱体に供給する電力量を前記所定の電力量とするよう
に制御を行う点にある。そして、このような構成を採用
したことにより、発熱体に対する供給電力量の制御を簡
略化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るミシンの糸切
り装置の実施形態を示すブロック図であり、制御手段1
0は、6段階の加熱レベルを選択できるようになってい
るコントロールパネル11に接続されたCPU12、メ
モリ13および制御回路14などを搭載したCPU基板
15によりリレーなどによって形成されたスイッチ部1
6の動作を制御することにより、電力供給手段である電
源17に接続されたヒータトランス19により所定の電
圧に設定したうえで発熱体5に供給する電流の通電制御
を行うように形成されている。なお、前記コントロール
パネル11は、所定の基準量である加熱レベルを操作に
より設定する基準量設定手段を構成している。
【0021】そして、本実施形態においては、特に、前
記CPU基板15内に、前回の糸切り時から次回の糸切
り時において電力供給手段により発熱体5に電力の供給
が開始されるまでの時間を計時する計時手段としての糸
切り間隔検出タイマ20が配設されている。
【0022】一方、前記メモリ13には、加熱時間制御
テーブル13Aがあらかじめ記憶されている。この加熱
時間制御テーブル13Aの具体例が表2に記載されてい
る。なお、この表2においては、選択できる6段階の加
熱レベルのうちレベル1,3,5の3つの加熱レベルの
みを便宜上記載し、他の加熱レベル2,4,6の記載は
省略した。
【0023】
【表2】
【0024】この表2によれば、発熱体5に通電する基
準時間は、加熱レベル1において230ms、加熱レベ
ル3において250ms、加熱レベル5において270
msとなっているが、糸切り間隔が短くなるほど、前回
の通電時の熱エネルギが発熱体に多く残されているの
で、糸切り間隔が短くなるほど発熱体5への実際の通電
時間を短くする必要がある。そこで、前述した基準時間
に糸切り間隔が短くなるほど小さな係数を乗して発熱体
5に通電を行う通電時間を設定するようにしている。
【0025】すなわち、この係数は、糸切り間隔が8秒
以上であれば1、7秒以上8秒未満であれば0.98、
6秒以上7秒未満であれば0.96、5秒以上6秒未満
であれば0.93、4秒以上5秒未満であれば0.8
9、3秒以上4秒未満であれば0.84、2秒以上3秒
未満であれば0.78、1秒以上2秒未満であれば0.
7、1秒未満であれば0.6と設定されている。
【0026】この結果、前記通電時間は、糸切り間隔が
短いほど同じ加熱レベルでも短く設定されることにな
る。一例として加熱レベル1の通電時間についてみる
と、糸切り間隔が8秒以上であれば230ms、7秒以
上8秒未満であれば225ms、6秒以上7秒未満であ
れば221ms、5秒以上6秒未満であれば214m
s、4秒以上5秒未満であれば205ms、3秒以上4
秒未満であれば193ms、2秒以上3秒未満であれば
179ms、1秒以上2秒未満であれば161ms、1
秒未満であれば138msとなる。
【0027】図3は、本実施形態における糸切り間隔に
相当する計時時間と通電時間に相当する通電時間との相
関関係を示すグラフであり、厳密に正比例するわけでは
ないが、計時時間が長くなれば、通電時間も長くなるこ
とを示している。
【0028】なお、初回の糸切りの際には、前述した表
1の加熱時間、すなわち、表2の糸切り間隔が8秒以上
のときの加熱時間となる。
【0029】また、、本実施形態におけるミシンの糸切
り装置の機械的構成は、前述した図5ないし図7と同様
なので、その説明は省略する。
【0030】つぎに、前述した構成からなる本発明の実
施形態の作用について説明する。
【0031】図2は、本実施形態の作用を示すフローチ
ャートであり、ミシンによる縫製を開始するには、ステ
ップST1に示すように電源を投入する。そして、図1
のコントロールパネル11を操作して、糸の材質および
太さなどに適合した加熱レべルを6段階の加熱レベルか
ら選択して設定すると、この設定した加熱レベルが図1
のメモリ13に記録され、図1のCPU12がこの加熱
レベルの読み込みを行う(ステップST2)。なお、前
記CPU12がメモリ13から読み込む加熱レベルは、
ミシンの駆動開始時に1回のみ行ってもよいし、あるい
は、各糸切りごとに行ってもよい。
【0032】そして、CPU12がこの加熱レベルの読
み込みを行うと、CPU12が、発熱体に供給される電
流の通電時間を加熱レベルに対応する基準時間に設定す
ることにより、ステップST3における所定電力量Pが
決定される。
【0033】その後、所定の縫製パターンの縫製が行わ
れ、前記所定の縫製パターンに含まれる糸切り指令が読
み出されると、ステップST4の糸切り指令が出された
か否かの選択がY(イエス)となり、図示しない針位置
検出手段から出力される針位置信号に基づいて決定され
る所定のタイミングでCPU12から加熱指令が発せら
れてスイッチ部16が付勢され、発熱体5に所定電力量
Pでの通電が開始され、糸切りが行われる(ステップS
T5)。なお、糸切り指令と発熱体5への通電とのタイ
ミングは必ずしも一致しない。そして、ステップST6
において発熱体5に対する所定電力量Pの供給が完了し
たか否かが判断される。なお、この判断は、本実施形態
においてはステップST5で通電が開始されてからの通
電時間がステップST2で読み込まれた加熱レベルに対
応する基準時間に達したか否かを判断することにより行
われる。そして、ステップST6において、所定電力量
Pの供給が完了したと判断されると、ステップST7に
移行して通電が停止され、さらに、ステップST8に進
んで、糸切り間隔検出タイマ20による計時が開始され
る。
【0034】前述した計時が開始されると、ステップS
T9の糸切り間隔に相当する計時時間が所定時間を越え
たか否かの判断が行われる。この所定時間は、本実施形
態においては、前述した係数が1の8秒以上の場合に対
応する基準時間であり、この所定時間を越えると、ステ
ップST10に進んで計時が終了し、ステップST3に
戻って発熱体5に加える電力量が、電源投入後の最初の
糸切り時に決定された所定電力量Pに再度決定され、ス
テップST4に移行し糸切り指令を待機する。
【0035】一方、前記ステップST9において、計時
時間が所定時間を越えないと、ステップST11に進ん
で次回の糸切り指令が発せられることにより、ステップ
ST12に進んで計時が終了し、この計時時間と、表2
に具体例で示される加熱時間制御テーブル13Aとによ
り次回の糸切りにおける通電時間が補正電力量Pnとし
て決定される(ステップST13)。そして、ステップ
ST14に進み、補正電力量Pnでの通電が開始され発
熱体5を加熱して次回の糸切りが行われる。そして、ス
テップST6に移行し、発熱体5に対する補正電力量P
nの供給が完了したか否かが判断される。なお、この判
断は、本実施形態においては、ステップST14で通電
が開始されてからの通電時間がステップST13で決定
された補正電力量Pnに対応する通電時間に達したか否
かを判断することにより行われる。そして、ステップS
T6において、発熱体5に対する所定電力量Pnの供給
が完了したと判断されると、ステップST7に移行して
通電が停止され、ステップST8に進んで、糸切り間隔
検出タイマ20による再度の計時が開始される。
【0036】このように本実施形態によれば、計時手段
である糸切り間隔検出タイマ20が計時した前回の糸切
りから次回の糸切りまでの時間すなわち糸切り間隔によ
り次回の糸切り時に電源17から発熱体5に供給される
電力量をCPU12が制御するので、通電による発熱体
5の最高温度を良好な糸切りを行える温度にまでしか上
昇させないようにすることができる。この結果、最高の
品質の糸切りを確実に行うことができるし、また、発熱
体5の寿命を延ばすことができる。
【0037】さらに、確実な糸切りを行うことができる
ので、発熱体5の断面積を小さくでき、発熱体5の製造
コストを安価にすることができるし、電源17の電気容
量を小さくすることができる。
【0038】図4は、前述した本実施形態による各糸切
り時の発熱体5の温度変化を示すものであり、本実施形
態によれば、前述した従来の最高温度差130℃の約半
分の70℃の最高温度差にすることができる。
【0039】なお、前述した実施形態においては、発熱
体5に通電される電流の通電時間により発熱体5に供給
される電力量を制御するように説明したが、発熱体5に
通電される電流の電圧を制御したり、あるいは発熱体5
への通電時における通電時間のデューティサイクルを調
整すなわちONデューティの比を調整することによって
も電力量を制御することができる。したがって、本発明
においては、発熱体5に供給される電力量の制御を、発
熱体5に通電される電流の通電時間、その電圧および通
電時間のONデューティの比の少なくとも1つを制御す
ることにより行うことができる。
【0040】前述した通電時間のONデューティの比に
ついての加熱時間制御テーブルの1例が表3に示されて
いる。この表は、所定の通電時間(例えば270ms)
内における通電時間のONデューティの比を表してい
る。したがって、前記メモリ13にあらかじめ記憶され
ている表2の加熱時間制御テーブル13Aに代えて、こ
の表3のものを使用すればよい。なお、この表3におい
ても、表2と同様、選択できる6段階の加熱レベルのう
ちレベル1,3,5の3つの加熱レベルのみを便宜上記
載し、他の加熱レベル2,4,6の記載は省略した。
【0041】
【表3】
【0042】このような表3のONデューティの比を使
用しても適正な発熱体5の通電時間を得ることができる
ので、前述した実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0043】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明のミシンの糸
切り装置によれば、発熱体を糸切りのための良好な温度
にまでしか上昇させないようにして、良好な糸切りを行
え、しかも発熱体の寿命を延ばすことができる。
【0045】すなわち、糸切り時に発熱体に通電して電
力を供給する電力供給手段と、前回の糸切り時から次回
の糸切り時において電力供給手段により発熱体に電力の
供給が開始されるまでの時間を計時する計時手段と、計
時手段の計時時間に基づいて次回の糸切り時に電力供給
手段により発熱体に供給される電力量を制御する制御手
段とを設けたので、計時手段が計時した前回の糸切りか
ら次回の糸切りまでの時間により次回の糸切り時に電力
供給手段により発熱体に供給される電力量を制御手段が
制御するので、通電による発熱体の最高温度を良好な糸
切りを行える温度にまでしか上昇させないようにするこ
とができる。
【0046】また、制御手段が、計時手段による計時時
間に基づいて、発熱体に通電される電流の通電時間、こ
の通電時における通電時間のデューティサイクル、通電
電圧の少なくとも1つを制御することにより、糸切り時
に電流供給手段により発熱体に供給される電力量を制御
するようにすれば、電流の通電時間、通電時間のデュー
ティサイクル、通電電圧という異なる要素のうちの好適
な要素により発熱体に供給される電力量を安定的に制御
することができる。
【0047】さらに、制御手段が、計時手段による計時
時間に基づいて、発熱体に供給される電力量を所定の基
準量に補正するようにすれば、発熱体の最高温度が上昇
しやすい短い通電間隔のときに例えば基準量より小さい
値に補正した電力量を発熱体に供給して、発熱体の最高
温度をさらに安定的に制御することができる。
【0048】さらにまた、所定の基準量を操作により設
定する基準量設定手段を設ければ、所定の基準量を容易
に設定することができる。
【0049】また、制御手段が、ミシンに対する電源投
入後の最初の糸切り時に電力供給手段により発熱体に所
定の電力量を供給し、次回以降の糸切りにおいて計時手
段により計時される計時時間が所定の時間を越えた場合
には、発熱体に供給する電力量を前記所定の電力量とす
るように制御を行うようにすれば、発熱体に対する供給
電力量の制御を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るミシンの糸切り装置の実施形態
を示す制御系のブロック図
【図2】 図1の実施形態の作用を示すフローチャート
【図3】 図1の実施形態における計時時間と通電時間
との相関関係を示すグラフ
【図4】 図1の実施形態の発熱体の温度変化を示すグ
ラフ
【図5】 従来のミシンの糸切り装置の一例を示す下面
【図6】 図5のものにおける糸切り状態を説明する図
5と同様の図
【図7】 図5のものにおける糸切り状態を説明する正
面図
【図8】 図5のミシンの糸切り装置における制御系の
ブロック図
【図9】 図5のミシンの糸切り装置の発熱体の温度変
化を示すグラフ
【符号の説明】
1 ミシン 2 糸切り装置 5 発熱体 6 縫い糸 7 捕捉部材 10 制御手段 11 コントロールパネル 12 CPU 13 メモリ 13A 加熱時間制御テーブル 14 制御回路 15 CPU基板 16 スイッチ部 17 電源 19 ヒータトランス 20 糸切り間隔検出タイマ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体に縫い糸を接触させて溶断するミ
    シンの糸切り装置において、 糸切り時に前記発熱体に通電して電力を供給する電力供
    給手段と、 前回の糸切り時から次回の糸切り時において前記電力供
    給手段により前記発熱体に電力の供給が開始されるまで
    の時間を計時する計時手段と、 前記計時手段の計時時間に基づいて前記次回の糸切り時
    に前記電力供給手段により前記発熱体に供給される電力
    量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするミシ
    ンの糸切り装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記計時手段による計
    時時間に基づいて、前記発熱体に通電される電流の通電
    時間、この通電時における通電時間のデューティサイク
    ル、通電電圧の少なくとも1つを制御することにより、
    糸切り時に前記電流供給手段により前記発熱体に供給さ
    れる電力量を制御することを特徴とする請求項1に記載
    のミシンの糸切り装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記計時手段による計
    時時間に基づいて、前記発熱体に供給される電力量を所
    定の基準量に補正することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のミシンの糸切り装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の基準量を操作により設定する
    基準量設定手段を設けたことを特徴とする請求項3に記
    載のミシンの糸切り装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、ミシンに対する電源投
    入後の最初の糸切り時に前記電力供給手段により前記発
    熱体に所定の電力量を供給し、次回以降の糸切りにおい
    て前記計時手段により計時される計時時間が所定の時間
    を越えた場合には、前記発熱体に供給する電力量を前記
    所定の基準量とするように制御を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のミシンの糸切り装置。
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