JP2001224345A - 茹でピーナッツの製造法 - Google Patents
茹でピーナッツの製造法Info
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Abstract
べることのできる茹でピーナッツを得る。 【解決手段】 完熟前の落花生の種子をボイルする方
法。
Description
造に関するものである。
ー、塩などで調味したピーナッツが市販されている。こ
の炒りピーナッツはピーナッツに香ばしい風味を付与す
ることは可能であるけれども、その反面、食用に供する
身の部分が硬くなり過ぎてしまう難点があった。その結
果として、老人や幼児或いは歯の悪い人たちが食べるこ
とは向かないものであった。
生の種子又はさや付きの落花生をボイルして、塩などで
調味した茹でピーナッツが市販されている。
うな茹でピーナッツでは、落花生の種子を覆っているシ
ブ皮と内部のピーナッツとは分離し難く、シブ皮ごと食
すと、シブ皮のシブ味が茹でピーナッツの味を損なうも
のであった。
ま美味しく食べることのできる茹でピーナッツを得るこ
とを目的とする。また、さや付き落花生を用いてもさや
の内部の種子にまで浸み込むことができる茹でピーナッ
ツを得ることを別の目的とする。
明に係る茹でピーナッツの製造法は、完熟前の落花生の
種子をボイルするものである。
ナッツの製造法は、洗浄された完熟前のさや付き落花生
を圧力容器内でボイルする工程と、ボイルしたさや付き
落花生を急速冷凍する工程とを備えるものである。
ナッツの製造法は、請求項2に記載された茹でピーナッ
ツの製造法において、前記圧力容器内でボイルする前
に、調味液中に前記落花生を加圧状態で予め定められた
時間浸漬する工程を備えるものである。
ナッツの製造法は、請求項2又は3に記載された茹でピ
ーナッツの製造法において、前記圧力容器内でボイルし
た後に、調味液中に前記落花生を予め定められた時間浸
漬する工程を備えるものである。
生の種子をボイルするものであるため、シブ味がなくシ
ブ皮のついたまま美味しく食べることができる。
耐え、しかも落花生内部の種子を覆うシブ皮に渋みが発
生しない程度に熟したものが用いられる。例えば、8分
〜9分完熟の落花生を用いることができる。この8分〜
9分完熟の落花生では、シブ皮に渋みがなく、種子(即
ち、ピーナッツ)に充分な甘味がある。
前のさや付き落花生を圧力容器内でボイルする工程と、
ボイルしたさや付き落花生を急速冷凍する工程とを備え
る。この圧力容器内でボイルすることにより、繊維質が
やわらかくなり、食感が良く、歯及び顎の弱い子供から
老人まで心配なく食べられる。更に、さや付き落花生内
部の種子の油分が抽出されまろやかな味になり、シブ皮
のついたまま美味しく食べることができる。更に、急速
冷凍することにより、非常食として冷凍庫で長期保存が
でき風味が損なわれない。
のボイルと急速冷凍とにより、さや付き落花生に付着し
ている微生物を死滅させ、この無菌な状態を長く保持す
ることができる利点もある。
上の温度でボイルし、通常の(大気圧での)ボイルに比
べて、短い時間で繊維質を柔らかくして食感を良好にす
る条件が選ばれる。例えば、好ましいボイル条件として
は、さや付き落花生300kgに対して、1.5気圧、1
0分間のボイルである。
内でボイルする前に、調味液中に前記落花生を加圧状態
で予め定められた時間浸漬する工程を備える。これによ
り、圧力でさや内部に調味成分をしみ込ませることによ
り、さやの中に入っている種子(ピーナッツ)に味を付
けることができる。
て種々のものを選択すればよい。多くの場合、塩味が好
まれる。
さや内部の種子(ピーナッツ)に調味成分が浸漬するこ
とのできる浸漬圧力及び浸漬時間であればよい。例え
ば、塩分濃度が3%の塩水を調味液とした場合には、
0.1〜1kgf/cm2加圧で3〜10分間の浸漬時間で充
分であり、より好ましくは0.5kgf/cm2加圧で5分間
の浸漬時間である。
イルした後に、調味液中に前記落花生を予め定められた
時間浸漬する工程を備える。これにより、さや内部に調
味成分を充分にしみ込ませることができ、さやの中に入
っている種子(ピーナッツ)にしっかりと味がつけら
る。また、ボイル後に調味液中に浸漬するため、ボイル
によって、落花生のさやについた汚れ等が剥がれやすく
なり、良好な製品を得ることができる。
程を示す工程図である。図に示す通り、本実施例の茹で
ピーナッツの製造法は、先ず、落花生の掘り取りを行
う。この場合、農家との契約栽培で、ビニールシートを
応用した促成栽培の落花生ではなく、砂地での露地栽培
の落花生を掘り取る。また、この場合、落花生内部の種
子(ピーナッツ)が8分〜9分完熟の生育の段階のもの
を選んで掘り取る。種子を覆うシブ皮にシブ味がなくシ
ブ皮のついたまま美味しく食べるためである。
ボイル用にできるか品質検査をする。品質検査が終わっ
た生落花生は、更にさやの表面に付着した土及び汚れを
洗い落とすために水洗いをする。水洗いは、水を溜めた
第1水槽中に生落花生を投入してさや表面の土及び汚れ
を洗い落とす。続いて、水を流入させている第2水槽に
投入し、生落花生を投入し、異物を取り除きながら、さ
や表面の汚れをもみ洗いする。この流水によるもみ洗い
を6回ほど繰り返して、生落花生のさや表面の汚れを確
実に洗い落とす。
回目の選別を行う。生落花生が落ちない程度の網目の基
台上に、洗浄済みの生落花生を広げながら、さや中に2
粒以上種子の入った良品のみを拾い上げる。この際に、
さや中に1粒しか種子が入っていないものもはねられ
る。
れる。調味液としては、塩分濃度3%の塩水を用いる。
生落花生をざる等の容器に入れて、加圧タンクに配置さ
せる。塩水を注ぎ、密閉した後、加圧タンク内を増圧
し、圧力で浸漬したさや付き生落花生に塩水をしみ込ま
せる。浸漬条件としては、生落花生100kg当たり、
0.5kgf/cm2加圧で5分間とした。
力容器としての圧力釜に移され、同じく塩分濃度3%の
塩水に浸漬した状態で加圧下でボイルされる。ボイル条
件としては、さや付き落花生300kgに対して、1.5
気圧、10分間のボイルとした。
網ですくい上げ、2回目の選別を行う。この場合には、
さや付き落花生から逸出した種子とさや、さや付き落花
生のシナス品(普通のさやより未熟な落花生のことであ
る。殻がしっかりと育っていなくて中の実も成熟してい
ない2級品のこと)及び異物を取り除く。
調味を行う。沸騰させた塩分濃度3〜4%の塩水に2分
間浸漬する。この調味により、さや内部に塩分を充分に
浸み込ませるだけでなく、落花生のさやについた汚れ等
が洗浄される効果も有し、良好な製品を得ることができ
る。
引き上げ、製品のできあがりをチェックする。この時、
シナス品等の選別も同時に行う。その後、急速冷凍を行
う。急速冷凍は、lQF(Individual Quick Frozen)
装置に落花生を入れることによって行う。通常の冷凍室
は−3℃であるのに対して、このlQF装置の室温は、
−35℃以下であり、これに少なくとも10分間以上保
持させることにより、茹で上がり状態のまま冷凍するこ
とができる。
ェックして色の良くない製品を取り出し、袋詰めを行
う。500g、1kg又は10kgに計量して、各量を
保持可能なビニール袋に入れ、袋をシールで封止する。
シールしたものを金属探知器で異物探知を行い、段ボー
ルに箱詰めした後、冷凍倉庫(−30℃)で保管する。
た茹でピーナッツ(実施例品)の評価を行った。比較の
対照としたものは、充分に完熟した落花生について図1
と同じ条件で茹でたピーナッツ(比較例品1)と、実施
例品の製造工程のうち通常の蒸煮状態でボイル(20分
間)することのみを相違させたピーナッツ(比較例品
2)と、実施例品の製造工程のうち1回目の加圧タンク
による調味を無加圧状態で行うことのみを相違させたピ
ーナッツ(比較例品3)と、実施例品の製造工程のうち
2回目の沸騰塩水中での調味を省略することのみを相違
させたピーナッツ(比較例品4)とを用意した。
使って、ブラインド状態で、製品内部の外観、製品の
味、製品の食感の項目について比較テストを行った。結
果を次の表1に示す。尚、表中、大変旨いを評価値5、
普通を評価値3、よくないを0として、各々の項目で採
点した平均値を示す。
り、農家で栽培した落花生を8分〜9分完熟の生育の段
階で掘り取ったものを用いるため、シブ味がなくシブ皮
のついたまま美味しく食べることができる。また、実施
例品と比較例品2とを比較して判る通り、塩味のついた
生落花生を圧力釜にて、ボイルすることにより、通常の
大気圧でのボイルに比べて、短い時間で繊維質を柔らか
くして食感を良好にすることができる。
判る通り、圧力でさや内部に調味成分をしみ込ませるこ
とにより、さやの中に入っている種子(ピーナッツ)に
味を付けることができる。また、実施例品と比較例品4
とを比較して判る通り、ボイル後にも調味を行うことに
より、良好な製品を得ることができる。
製造法は、落花生の8分〜9分完熟で加工すると甘味が
あり、シブ皮にも渋味がつかず、そのままシブ皮付きで
食べられる。また、ボイルすることで油分が抽出され、
まろやかな味となり、ドライピーナッツより多く食べら
れる。落花生本来の風味もよりいっそう出て、子供から
お年寄りまで食べられる。更に、瞬間冷凍にする為、ボ
イルした後、腐ったり品痛みがなく安全・安心な商品で
ある。また、お茶の友・酒のつまみ・子供のおやつ・お
年寄りの栄養食として最適である。
くシブ皮のついたまま美味しく食べることのできる茹で
ピーナッツを得ることができる。また、さや付き落花生
を用いてもさやの内部の種子にまで浸み込むことができ
る茹でピーナッツを得ることができるという効果があ
る。
工程を示す工程図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 完熟前の落花生の種子をボイルすること
を特徴とする茹でピーナッツの製造法。 - 【請求項2】 洗浄された完熟前のさや付き落花生を圧
力容器内でボイルする工程と、ボイルしたさや付き落花
生を急速冷凍する工程とを備えることを特徴とする茹で
ピーナッツの製造法。 - 【請求項3】 請求項2に記載された茹でピーナッツの
製造法において、 前記圧力容器内でボイルする前に、調味液中に前記落花
生を加圧状態で予め定められた時間浸漬する工程を備え
ることを特徴とする茹でピーナッツの製造法。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載された茹でピーナ
ッツの製造法において、 前記圧力容器内でボイルした後に、調味液中に前記落花
生を予め定められた時間浸漬する工程を備えることを特
徴とする茹でピーナッツの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000036489A JP2001224345A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 茹でピーナッツの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000036489A JP2001224345A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 茹でピーナッツの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001224345A true JP2001224345A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18560533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000036489A Pending JP2001224345A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 茹でピーナッツの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001224345A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006223145A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Katsumata:Kk | 茹でピーナッツの製造法 |
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-
2000
- 2000-02-15 JP JP2000036489A patent/JP2001224345A/ja active Pending
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JP4695892B2 (ja) * | 2005-02-16 | 2011-06-08 | 株式会社 かつまた | 茹でピーナッツの製造法 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
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A02 | Decision of refusal |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050617 |