JP2001224296A - 飛翔性害虫駆除装置 - Google Patents

飛翔性害虫駆除装置

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JP2001224296A
JP2001224296A JP2000035924A JP2000035924A JP2001224296A JP 2001224296 A JP2001224296 A JP 2001224296A JP 2000035924 A JP2000035924 A JP 2000035924A JP 2000035924 A JP2000035924 A JP 2000035924A JP 2001224296 A JP2001224296 A JP 2001224296A
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container
pipe
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Yoshiaki Takei
芳暁 武井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手間を掛けることなく屋内外で安全かつ効果
的に飛翔性害虫を駆除できるようにする。 【解決手段】 上部12が開口された容器11と、この
容器11中に上方へ突出するように配設された泡保持部
材(パイプ71,棒状部材71B)と、この泡保持部材
(71,71B)に対して大量の泡BLを供給可能な泡
供給手段20とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハエやアブ等の飛
翔性害虫を駆除可能な飛翔性害虫駆除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハエやアブ等の飛翔性害虫の生息域と人
間の生活圏とはオーバーラップしている。そのため、例
えば厨房や食品加工場などにハエが入り込んで食器類を
汚したり、ハエが食品に混入してしまい、人に不快感を
与えることがある。
【0003】また、牛舎や豚舎等にアブやブヨが入り込
んで牛や豚などを刺し、牛等が暴れる原因の一つとなっ
ている。なお、牛舎等で作業する人間もアブやブヨに刺
されることがあるが、刺された箇所は腫れ上がり激痛が
走ることになる。
【0004】また、アブやブヨは、露天風呂や学校のプ
ールなどにも出没して人間を刺すことがあり、観光業者
や学校関係者の悩みの種となっている。
【0005】さらに、果樹園で果実(リンゴ等)が収穫
まじかになると、スズメバチ等が果実を傷つけたり、そ
の傷つけた箇所に処女バエやアブなどが卵を生みつけた
りして、損害を与える事態が過去に発生している。
【0006】こうした飛翔性害虫を駆除する方法として
は、ハエ等の飛翔性害虫が生息していると考えられる場
所に殺虫剤を噴霧(散布)したり、吸着タイプのハエ取
り紙を吊るすなどがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、殺虫剤を噴
霧して飛翔性害虫を駆除する方法は、食品を扱う場所
(厨房、食品加工場等)では禁止されており、ハエ取り
紙は使用場所が限定されている。そのため、かかる場所
では、ハエ等が入り込んでしまうと、駆除するのが困難
となり衛生上問題がある。
【0008】なお、殺虫剤の噴霧(散布)が許されてい
る場所でも、噴霧(散布)作業は手間が掛かるととも
に、周辺の環境に重大な悪影響を与える。
【0009】また、牛舎やプール等は一般的に広く外部
に開放されているので、殺虫剤を噴霧(散布)しても効
果がなく、有効な飛翔性害虫駆除技術の開発が強く求め
られている。
【0010】本発明の目的は、手間を掛けることなく屋
内外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる飛翔性
害虫駆除装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上部
が開口された容器と、この容器中に上方へ突出するよう
に配設された泡保持部材と、この泡保持部材に対して大
量の泡を供給可能な泡供給手段とを設けたことを特徴と
する飛翔性害虫駆除装置である。
【0012】かかる発明の場合、泡供給手段によって泡
保持部材に供給された大量の泡は当該泡保持部材によっ
て保持される。この際、泡は泡保持部材によって保持さ
れるので、容器の外へはみ出して周囲を汚すことなく容
器に高く盛り上げることができる。
【0013】こうして、泡保持部材によって保持された
大量の泡は、明色(白色等)の大きな塊と見え、ハエや
アブ等の飛翔性害虫の目を引きつける。
【0014】ここで、例えばハエが大量の泡を塊と思っ
て止まろうとすると、勢い余って泡の中に飛び込んでし
まう。すると、ハエは、羽根が濡れてしまい思うように
飛ぶことができず、しかも泡の中では見通しがきかない
ので脱出できる方向もわからず、もがくうちに窒息死し
てしまう。
【0015】なお、アブやカミキリ等の飛翔力が強い害
虫は、泡の中に入って羽根が濡れても飛ぶ力はあまり衰
えないが、見通しがきかないので外へ抜け出る方向がつ
かめず、最終的には体力が尽きて死んでしまう。
【0016】上記したように、飛翔性害虫が、上記泡に
寄ってきて容器内で自滅してしまうので、安全で手間が
掛からない。また、泡は泡保持部材によって保持される
ので、容器の外へはみ出して周囲を汚すことはない。そ
のため、店舗や一般家庭内で使用する場合にも、畳やカ
ーペットなどを汚すことはない。そして、死んだ飛翔性
害虫は全て容器内に入っているので、容器ごと処理場に
持っていって廃棄処分等すればよく、後始末も簡単にか
つ衛生的に行える。また、泡を容器に高く盛り上げるこ
とができるので、容器の設置面積を小さくしても十分な
大きさの泡の塊を形成できる。したがって、狭い場所に
も置くことができ、使い勝手がよい。
【0017】請求項2の発明は、前記泡供給手段が、前
記容器内に収容された泡発生用液体中に空気を吹き込ん
で泡を大量発生させ当該泡を前記泡保持部材に供給可能
な空気吹込み手段から形成された飛翔性害虫駆除装置で
ある。
【0018】かかる発明の場合、容器内の泡発生用液体
中に空気を吹き込むだけで泡を大量に発生させて泡保持
部材に供給できる。したがって、請求項1記載の発明と
同様な作用・効果を奏し得る他、一段と構成を簡易化で
きる。
【0019】請求項3の発明は、前記泡供給手段が、前
記容器内に前記泡発生用液体を落下させて泡を大量発生
させ当該泡を前記泡保持部材に供給可能な液体落下手段
から形成された飛翔性害虫駆除装置である。
【0020】かかる発明の場合、容器内に泡発生用液体
を落下させるだけで泡を大量に発生させて泡保持部材に
供給できる。したがって、請求項1記載の発明と同様な
作用・効果を奏し得る他、一段と構成を簡易化できる。
【0021】請求項4の発明は、前記泡供給手段が、前
記容器内の泡発生用液体を攪拌し泡を大量発生させ当該
泡を前記泡保持部材に供給可能な攪拌手段から形成され
た飛翔性害虫駆除装置である。
【0022】かかる発明の場合、容器内の泡発生用液体
を攪拌させるだけで泡を大量に発生させて泡保持部材に
供給できる。したがって、請求項1記載の発明と同様な
作用・効果を奏し得る他、一段と構成を簡易化できる。
【0023】請求項5の発明は、前記泡保持部材が、下
部が前記容器内の泡発生用液体中に浸漬されたパイプか
ら形成され、前記泡供給手段がパイプ内で泡を大量発生
させて当該泡をパイプ上部に形成された泡流出口から外
部へ流出可能な泡発生手段から形成された請求項1記載
の飛翔性害虫駆除装置である。
【0024】かかる発明の場合、泡保持部材としてのパ
イプの内部で泡を発生させ、当該パイプ上部の泡流出口
から泡を流出させるので、請求項1記載の発明と同様な
作用・効果を奏し得る他、一段と迅速かつ効果的に大量
の泡を泡保持部材に供給して保持させることができる。
そのため、泡が容器外へ出てしまうのを一段と確実に防
止できる。
【0025】請求項6の発明は、前記泡流出口が前記パ
イプの上部全外周面に沿って形成され、かつ前記パイプ
内に、下方から上昇してきた泡の圧力を受けて縦軸線を
中心として回転し当該泡を当該泡流出口の各部へ均等に
案内するガイド球形部材を設けた飛翔性害虫駆除装置で
ある。
【0026】かかる発明の場合、パイプ内で発生された
大量の泡は、ガイド球形部材によって泡流出口の各部へ
均等に案内される。したがって、泡をパイプ軸心を中心
として対称となるように当該パイプ外周面に保持でき、
請求項5記載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、
大量の泡を一段と安定した状態でパイプ外周面に長時間
にわたって保持できる。
【0027】請求項7の発明は、前記泡発生用液体とし
て洗剤入りの水を使用した飛翔性害虫駆除装置である。
【0028】かかる発明の場合、請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、
泡発生用液体を安価かつ容易にしかも安全に作ることが
できる。
【0029】請求項8の発明は、前記泡発生用液体とし
て砂糖と卵と酒類とを含む水を使用した飛翔性害虫駆除
装置である。
【0030】かかる発明の場合、請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、
泡発生用液体を安価かつ容易に作ることができる。ま
た、砂糖と卵と酒類とは、全て食品であるので、極めて
安全であるとともに、駆除した飛翔性害虫を鶏等の餌と
して使用できる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)
【0031】ここにおいて、図1は本発明の第1の実施
の形態を説明するための図、図2は変形例(1)を説明
するための図、図3は変形例(2)を説明するための
図、図4は変形例(3)を説明するための図、図5は空
気吹込み手段等の動力源を説明するための図である。
【0032】本発明に係る飛翔性害虫駆除装置は、図1
に示すように、上部12が開口された容器11と、この
容器11中に上方へ突出するように配設された泡保持部
材(71B)と、この泡保持部材(71B)に対して大
量の泡BLを供給可能な泡供給手段20とを設けた構成
とされている。
【0033】ここで、駆除対象となる飛翔性害虫として
は、ハエ,アブ,ブヨ,蚊,ゴキブリ,カナブン,カブ
ト虫,カミキリ,スズメバチ,テントウ虫,コオロギ等
がある。
【0034】具体的には、容器11は、上部12が全面
的に開口されており、泡発生用液体Qを収容して保持可
能に形成されている。
【0035】また、泡保持部材は、容器11内に土台7
1Dを介して立設された複数個の棒状部材71Bから形
成されている。なお、泡BLを保持しやすいように各棒
状部材71Bを針金等の線材で連結したり、各棒状部材
71Bの外形に突起を形成してもよい。また、泡保持部
材を1個の太い棒状部材(図示省略)で形成してもよ
い。
【0036】また、泡供給手段20は、容器11内に収
容された泡発生用液体Q中に空気を吹き込んで泡BLを
大量発生させ当該泡BLを泡保持部材(71B)に供給
可能な空気吹込み手段21から形成されている。
【0037】空気吹込み手段21は、エアポンプ22と
エア供給パイプ24とを含み、エアポンプ22を駆動す
ることによりエア供給パイプ24を介して容器11内の
泡発生用液体Q中に空気を吹き込み可能に形成されてい
る。
【0038】ここにおいて、エアポンプ22は、商用電
源で駆動可能とされている。また、エア供給パイプ24
は、その一端部がエアポンプ22に接続されており、他
端部は容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されてい
る。特に、この実施形態では、泡発生液体Q中で微細な
気泡が大量に発生するように、エア供給パイプ24の他
端部には多孔質性のエアストーン26が装着されてい
る。なお、エアストーン26は、図1に示す丸型のもの
に限定されるものではなく、例えば板状のもの(図示省
略)であってもよい。また、図1において、23は逆流
ストッパ、25はパイプ固定具である。
【0039】また、この実施形態では、泡発生用液体Q
として洗剤入りの水を使用している。洗剤としては、中
性洗剤や洗濯用洗剤等が使用できる。
【0040】次に、この実施形態の作用について説明す
る。
【0041】まず、上記飛翔性害虫駆除装置を、飛翔性
害虫を駆除したい場所にセットする。かかる場所として
は、食品を取扱う所(食品加工場,厨房,鮮魚店,レス
トラン,店舗等)、家畜のいる所(牛・豚・鶏舎等)、
競馬場、露天風呂、プール、果樹園等がある。
【0042】次に、エアポンプ22に商用電源を供給し
て駆動させる。これにより、エア供給パイプ24を通し
て空気が供給されて、エアストーン26から微細な気泡
が大量に発生する。これにより、容器11内の泡発生用
液体Qの表面上には大量の泡BLが発生する。こうして
発生した大量の泡BLは、上記泡発生用液体Qの表面上
で盛り上がり各棒状部材71Bに供給される。そして、
大量の泡BLは各棒状部材71Bによって保持される。
この際、泡BLは各棒状部材71Bにまとわりつき保持
されるので、容器11の外へはみ出して周囲を汚すこと
なく高く盛り上げることができる。
【0043】こうして発生された大量の泡BLは、明色
(白色等)の大きな塊と見え、ハエやアブ等の飛翔性害
虫の目を引きつける。
【0044】ここで、例えばハエが大量の泡BLを塊と
思って止まろうとすると、勢い余って泡BLの中に飛び
込んでしまう。すると、ハエは、羽根が濡れてしまい思
うように飛ぶことができず、しかも泡BLの中では見通
しがきかないので脱出方向もわからず、もがくうちに窒
息死してしまう。
【0045】なお、アブやカミキリ等の飛翔力が強い飛
翔性害虫は、泡BLの中に入って羽根が濡れても飛ぶ力
はあまり衰えないが、見通しがきかないので外へ抜け出
る方向がつかめず、最終的には体力が尽きて死んでしま
う。カミキリの一種であるマツノマダラカミキリは、激
害型マツ(松)枯損の病原であるマツノザイセンチュウ
をマツへ運ぶ役目をするといわれており、かかるカミキ
リを駆除することはマツ枯損を防止するのに極めて効果
的である。
【0046】上記したように、飛翔性害虫が、上記泡B
Lに寄ってきて容器11内で自滅してしまうので、安全
で手間が掛からない。また、泡BLは各棒状部材71B
によって保持されるので、容器11の外へはみ出して周
囲を汚すことはない。そのため、店舗や一般家庭内など
で使用する場合にも、畳やカーペットなどを汚すことは
ない。そして、死んだ飛翔性害虫は全て容器11内に入
っているので、容器11ごと処理場に持っていって廃棄
処分等すればよく、後始末も簡単にかつ衛生的に行え
る。また、泡BLを容器11に高く盛り上げることがで
きるので、容器11の設置面積を小さくしても十分な大
きさの泡BLの塊を形成できる。したがって、狭い場所
にも置くことができ、使い勝手がよい
【0047】而して、上部12が開口された容器11
と、この容器11中に上方へ突出するように配設された
泡保持部材(棒状部材71B)と、この泡保持部材(7
1B)に対して大量の泡BLを供給可能な泡供給手段2
0とを設けたので、手間を掛けることなく屋内外で安全
かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる。
【0048】また、泡供給手段20が、容器11内に収
容された泡発生用液体Q中に空気を吹き込んで泡BLを
大量発生させ当該泡BLを泡保持部材(71B)に供給
可能な空気吹込み手段21から形成されているので、容
器11内の泡発生用液体中Qに空気を吹き込むだけで泡
BLを大量に発生させて泡保持部材(71B)に供給で
きる。したがって、一段と構成を簡易化できる。
【0049】また、泡発生用液体Qとして洗剤入りの水
を使用したので、当該液体Qを安全かつ簡単に作ること
ができる。
【0050】なお、上記実施形態では、泡供給手段20
を図1に示す空気吹込み手段21から形成したが、例え
ば泡供給手段20を図2に示す液体落下手段31から形
成してもよい。
【0051】ここで、液体落下手段31は、循環用ポン
プ32と循環用パイプ33と複数個のノズル34とを含
み、容器11内に各ノズル34から泡発生用液体Qを落
下させて泡BLを大量発生させ当該泡BLを泡保持部材
(71B)に供給可能に形成されている。なお、循環用
ポンプ32は、商用電気を利用して駆動される。
【0052】かかる構成とすることにより、容器11内
に泡発生用液体Qを落下させるだけで泡BLを大量に発
生させて泡保持部材(71B)に供給することができ
る。したがって、手間を掛けることなく屋内外で安全か
つ効果的に飛翔性害虫を駆除できる他、一段と構成を簡
易化できる。
【0053】また、泡供給手段20を、図3に示す攪拌
手段41から形成してもよい。ここで、攪拌手段41
は、モータ42と、このモータ42に接続された回転軸
43と、回転軸43の先端部に設けられた攪拌羽根44
とを含み、容器11内の泡発生用液体Qを攪拌し泡BL
を大量発生させて泡保持部材(71B)に供給可能に形
成されている。なお、モータ42は、商用電気を利用し
て駆動される。
【0054】かかる構成とすることにより、容器11内
の泡発生用液体Qを攪拌させるだけで泡BLを大量に発
生させて当該泡BLを泡保持部材(71B)に供給する
ことができる。したがって、手間を掛けることなく屋内
外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる他、一段
と構成を簡易化できる。
【0055】また、泡供給手段20を、図4に示す外部
泡発生手段51から形成してもよい。ここで、外部泡発
生手段51は、上部が開口されかつ上記した空気吹込
み、液体落下、攪拌のいずれかによって生成された泡B
Lをオーバーフロー可能な副容器52と、この副容器5
2からの泡BLを容器11内の泡保持部材に案内する傾
斜ガイド板53と、泡流動制御板54とを含み、泡保持
部材に泡BLを供給可能に形成されている。
【0056】かかる構成とすることにより、手間を掛け
ることなく屋内外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除
できる他、副容器52から流れ落ちる泡BLが滝のよう
にみえ、鑑賞用としても人の目を楽しませることができ
る。
【0057】また、上記した空気吹込み手段21,液体
落下手段31又は攪拌手段41は、商用電気で駆動した
が、図5に示すように、太陽電池61を利用して駆動す
るように構成してもよい。具体的には、空気吹込み手段
21のエアポンプ22,液体落下手段31の循環用ポン
プ32又は攪拌手段41のモータ42を、太陽電池61
および太陽電池61で起こした電気を蓄える蓄電池等か
らなる太陽電池ユニットで駆動するように構成してもよ
い。
【0058】上記各手段(21,31,41)を太陽電
池61で駆動するように構成すると、商用電気を利用で
きない場所でも太陽光エネルギを利用して飛翔性害虫を
駆除できる。したがって、適用範囲を一段と拡大できる
とともに、泡発生用液体Qを補充するだけで長期間使用
でき一層手間が掛からなくなる。
【0059】なお、空気吹込み手段21のエアポンプ2
2,液体落下手段31の循環用ポンプ32又は攪拌手段
41のモータ42を、電池(乾電池,蓄電池)を利用し
て駆動するように構成してもよい。
【0060】さらに、泡発生用液体Qとして洗剤入りの
水を使用したが、これに限定されるものではなく、例え
ば砂糖と卵と酒類とを含む水を使用してもよい。
【0061】ここで、砂糖はハエの好物であり、種類と
しては黒砂糖が特によいことが実験の結果判明してい
る。この砂糖の分量を多くするほど、発生する泡BLの
膜が強くなる。したがって、カミキリ等の大型の飛翔性
害虫を駆除する場合には、砂糖の分量を多くして泡BL
内から外へ逃げ出さないようにすればよい。
【0062】さらにまた、卵(特に黄身)は腐肉の好き
なハエの好物であり、卵を入れることにより、ハエを一
段と効果的に泡BLに引き寄せることができる。また、
酒類もハエ等の好物であり、種類としては焼酎が特によ
い。
【0063】泡発生用液体Qとして砂糖と卵と酒類とを
含む水を使用することにより、泡発生用液体Qを安価か
つ容易に作ることができる。また、砂糖と卵と酒類は、
全て食品であるので極めて安全であるとともに、駆除し
た飛翔性害虫を鶏等の餌として使用することができる。 (第2の実施の形態)
【0064】第2の実施の形態に係る発明は、図6に示
される。なお、第1の実施の形態に係る発明(図1〜図
4)と共通する構成要素については同一の符号を付し、
その説明を簡略化または省略する。
【0065】第2の実施の形態に係る飛翔性害虫駆除装
置は、泡保持部材が、下部が容器11内の泡発生用液体
Q中に浸漬されたパイプ71から形成され、泡供給手段
20がパイプ71内で泡BLを大量発生させて当該泡B
Lをパイプ上部72に形成された泡流出口(75)から
流出可能な泡発生手段(21)からなる構成とされてい
る。
【0066】具体的には、泡保持部材としてのパイプ7
1は、合成樹脂製(例えば、塩化ビニール製)とされて
いる。パイプ71は、底部73が開口されているととも
に上部72はキャップ91で閉塞されている。パイプ7
1の上部72の外周面およびキャップ91には、複数個
の孔75が貫通穿設されている。例えば、各孔75は、
直径が2.5〜3mmとされている。これら孔75によ
って泡流出口が形成されている。なお、この実施形態で
は、泡流出口(75)より下方のパイプ71の外周面部
分には泡受け94が設けられている。泡受け94は、円
形状とされており、円周方向に三角波形の折り目が連続
して多数つけられている。
【0067】泡発生手段21Hは、図1に示す空気吹込
み手段21と同一構成とされている。エアストーン26
は、パイプ71の下部内に収容されている。
【0068】かかる構成の飛翔性害虫駆除装置では、泡
発生手段21Hのエアポンプ(22)を駆動してエアス
トーン26に空気を供給するとパイプ71の内部で泡B
Lが発生する。こうして、パイプ71の内部で発生した
泡BLは、パイプ71内を上昇して泡流出口(各孔7
5)から外部へ流出し、パイプ71の外周面およびキャ
ップ91にまとわりつく。すなわち、泡blはパイプ7
1等に保持される。
【0069】このように、パイプ71の内部で泡を発生
させ、当該パイプ71上部の泡流出口(75)から泡B
Lを流出させるので、一段と迅速かつ効果的に大量の泡
BLをパイプ71に供給できる。そのため、泡BLが容
器11外へ出てしまうのを一段と確実に防止できる。
【0070】また、泡流出口(75)より下方のパイプ
71外周面部分に泡受け94を設けたので、当該泡受け
94によって泡BLはより大きな塊となり下方へ垂れ下
がるので、一段と大量の泡BLをパイプ71に保持させ
ることができる。
【0071】(第3の実施の形態)
【0072】第3の実施の形態に係る発明は、図7に示
される。なお、第1および第2の実施の形態(図1〜図
6)に係る発明と共通する構成要素については同一の符
号を付し、その説明を簡略化または省略する。
【0073】第3実施の形態に係る飛翔性害虫駆除装置
は、泡流出口(G)がパイプ71の上部全外周面72s
に沿って形成され、かつパイプ71内に、下方から上昇
してきた泡BLの圧力を受けて縦軸線Yを中心として回
転し当該泡BLを当該泡流出口(G)の各部へ均等に案
内するガイド球形部材81を設けた構成とされている。
【0074】具体的には、パイプ71は有底とされてお
り、上部72は開口されている。このパイプ71の上部
72には当該上部外径よりも大きい内径を有するキャッ
プ91が載せられている。キャップ91は、その底部9
2が下方へ向けて凸形状となるように形成されている。
【0075】パイプ71の底部73には台座95が載置
されており、台座95上には泡発生手段21Hのエアス
トーン26が載せられている。なお、パイプ71の底部
73と容器11の底部13との間には、桁部材99によ
って隙間が形成されている。
【0076】台座95は、合成樹脂製とされており、泡
を発生させた際の圧力上昇にも耐えられる構造強度を有
するものとされている。台座95の底部96には、泡発
生用液体Qをパイプ71内へ流入させるための孔97が
パイプ底部73に開けられた孔73hと整合するように
貫通穿設されている。同様に、台座95の外周面には、
2個の孔98が貫通穿設されている。台座95に開けら
れた各孔(97,98)は、その総計開口面積がパイプ
71上部の泡流出口(G)の開口面積よりも小さくなる
ように形成されている。したがって、パイプ71内に
は、容器11内の泡発生用液体Qの一部が上記隙間およ
び台座95の各孔(97,98)を介して流入する。
【0077】ガイド球形部材81は、球面形状とされて
おり、パイプ71内を上昇してきた泡BLの圧力を受け
て上方へ移動して最頂部がキャップ91の底部92の最
低部と当接して当該キャップ91を押し上げ、その状態
で縦軸線Yを中心として回転可能に形成されている。こ
の実施形態では、ガイド球形部材81は、ピンポン玉か
ら形成されている。なお、キャップ91は、ガイド球形
部材81によって押し上げられると、パイプ71の上部
72外周面との間に所定寸法(例えば、3〜5mm)の
隙間Gが形成される位置に保持される。この隙間Gが泡
流出口を形成することになる。
【0078】かかる構成の飛翔性害虫駆除装置の場合、
パイプ71内で発生された大量の泡BLは、ガイド球形
部材81によって泡流出口(G)の各部へ均等に案内さ
れる。したがって、泡BLをパイプ71の縦軸線を中心
として略対称となるように当該パイプ71に保持できる
(例えば、泡BLをパイプ71に外形が提灯形状となる
ように保持できる。)。したがって、大量の泡BLを一
段と安定した状態でパイプ71に長時間にわたって保持
できる。
【0079】なお、上記第1〜第3の実施の形態におい
て、発泡剤や界面活性剤を用いて泡BLを発生させるよ
うに構成してもよい。また、上記第1〜第3の実施の形
態において、泡保持部材(71,71B)に保持された
泡BLも、やがては容器11内の泡発生用液体Qに液体
として戻る。そのため、泡BLを循環使用でき経済的で
ある。
【0080】また、容器11の上縁に、泡BLが外へあ
ふれようとするのを検出する検出手段(例えば、図6に
示すフォトセンサ7)を設け、当該検出手段(7)が泡
を検出した場合に泡発生手段21H等を停止するように
構成してもよい。これにより、より一層確実に容器11
の外へ泡BLがあふれ出るのを防止できる。
【0081】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上部が開口さ
れた容器と、この容器中に上方へ突出するように配設さ
れた泡保持部材と、この泡保持部材に対して大量の泡を
供給可能な泡供給手段とを設けたので、飛翔性害虫は泡
保持部材に保持された泡に寄ってきて容器内で自滅して
しまうので、安全で手間が掛からない。また、泡は泡保
持部材によって保持されるので、容器の外へはみ出して
周囲を汚すことはない。そのため、店舗や一般家庭内で
使用する場合にも、畳やカーペットなどを汚すことはな
い。そして、死んだ飛翔性害虫は全て容器内に入ってい
るので、容器ごと処理場に持っていって廃棄処分等すれ
ばよく、後始末も簡単にかつ衛生的に行える。
【0082】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、泡供給手段が、容器内に収容された泡
発生用液体中に空気を吹き込んで泡を大量発生させ当該
泡を泡保持部材に供給可能な空気吹込み手段から形成さ
れているので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏し
得る他、一段と構成を簡易化できる。
【0083】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、泡供給手段が、容器内に泡発生用液体
を落下させて泡を大量発生させ当該泡を泡保持部材に供
給可能な液体落下手段から形成されているので、、請求
項1記載の発明と同様な効果を奏し得る他、一段と構成
を簡易化できる。
【0084】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、泡供給手段が、容器内の泡発生用液体
を攪拌し泡を大量発生させ当該泡を泡保持部材に供給可
能な攪拌手段から形成されているので、請求項1記載の
発明と同様な効果を奏し得る他、一段と構成を簡易化で
きる。
【0085】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、泡保持部材が、下部が容器内の泡発生
用液体中に浸漬されたパイプから形成され、泡供給手段
がパイプ内で泡を大量発生させて当該泡をパイプ上部に
形成された泡流出口から外部へ流出可能な泡発生手段か
ら形成されているので、請求項1記載の発明と同様な効
果を奏し得る他、一段と迅速かつ効果的に大量の泡を泡
保持部材に供給できる。また、泡が容器外へ出てしまう
のを一段と確実に防止できる。
【0086】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、泡流出口がパイプの上部全外周面に沿
って形成され、かつパイプ内に、下方から上昇してきた
泡の圧力を受けて縦軸線を中心として回転し当該泡を当
該泡流出口の各部へ均等に案内するガイド球形部材を設
けたので、パイプ内で発生された大量の泡は、ガイド球
形部材によって泡流出口の各部へ均等に案内される。し
たがって、泡をパイプ軸心を中心として対称となるよう
に当該パイプ外周面に保持でき、請求項5記載の発明と
同様な効果を奏し得る他、大量の泡を一段と安定した状
態でパイプ外周面に長時間にわたって保持できる。
【0087】請求項7の発明によれば、請求項1〜6の
いずれか1項に記載の発明の構成に加えて、泡発生用液
体として洗剤入りの水を使用したので、請求項1〜6の
いずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏し得る他、
泡発生用液体を安価かつ容易にしかも安全に作ることが
できる。
【0088】請求項8の発明によれば、請求項1〜6の
いずれか1項に記載の発明の構成に加えて、泡発生用液
体として砂糖と卵と酒類とを含む水を使用したので、請
求項1〜6のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を
奏し得る他、泡発生用液体を安価かつ容易に作ることが
できる。また、砂糖と卵と酒類とは、全て食品であるの
で、極めて安全であるとともに、駆除した飛翔性害虫を
鶏等の餌として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための図
である。
【図2】同じく、変形例(1)を説明するための図であ
る。
【図3】同じく、変形例(2)を説明するための図であ
る。
【図4】同じく、変形例(3)を説明するための図であ
る。
【図5】同じく、空気吹込み手段等の動力源を説明する
ための図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を説明するための図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を説明するための図
である。
【符号の説明】
11 容器 12 容器の上部 20 泡供給手段 21 空気吹込み手段 31 液体落下手段 41 攪拌手段 51 外部泡発生手段 61 太陽電池 71 パイプ(泡保持部材) 71B 棒状部材(泡保持部材) 75 孔(泡流出口) 81 ガイド球形部材 91 キャップ 94 泡受け 95 台座

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口された容器と、この容器中に
    上方へ突出するように配設された泡保持部材と、この泡
    保持部材に対して大量の泡を供給可能な泡供給手段とを
    設けたことを特徴とする飛翔性害虫駆除装置。
  2. 【請求項2】 前記泡供給手段が、前記容器内に収容さ
    れた泡発生用液体中に空気を吹き込んで泡を大量発生さ
    せ当該泡を前記泡保持部材に供給可能な空気吹込み手段
    から形成された請求項1記載の飛翔性害虫駆除装置。
  3. 【請求項3】 前記泡供給手段が、前記容器内に前記泡
    発生用液体を落下させて泡を大量発生させ当該泡を前記
    泡保持部材に供給可能な液体落下手段から形成された請
    求項1記載の飛翔性害虫駆除装置。
  4. 【請求項4】 前記泡供給手段が、前記容器内の泡発生
    用液体を攪拌し泡を大量発生させ当該泡を前記泡保持部
    材に供給可能な攪拌手段から形成された請求項1記載の
    飛翔性害虫駆除装置。
  5. 【請求項5】 前記泡保持部材が、下部が前記容器内の
    泡発生用液体中に浸漬されたパイプから形成され、前記
    泡供給手段がパイプ内で泡を大量発生させて当該泡をパ
    イプ上部に形成された泡流出口から外部へ流出可能な泡
    発生手段から形成された請求項1記載の飛翔性害虫駆除
    装置。
  6. 【請求項6】 前記泡流出口が前記パイプの上部全外周
    面に沿って形成され、かつ前記パイプ内に、下方から上
    昇してきた泡の圧力を受けて縦軸線を中心として回転し
    当該泡を当該泡流出口の各部へ均等に案内するガイド球
    形部材を設けた請求項5記載の飛翔性害虫駆除装置。
  7. 【請求項7】 前記泡発生用液体として洗剤入りの水を
    使用した請求項1〜6のいずれか1項に記載の飛翔性害
    虫駆除装置。
  8. 【請求項8】 前記泡発生用液体として砂糖と卵と酒類
    とを含む水を使用した請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の飛翔性害虫駆除装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003061540A (ja) * 2001-08-23 2003-03-04 Ten:Kk 飛翔性害虫駆除装置
JP2010022340A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Osaka Prefecture 発泡散布装置

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JP2003061540A (ja) * 2001-08-23 2003-03-04 Ten:Kk 飛翔性害虫駆除装置
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