JP2001223844A - イメージセンサおよびこれを備えたハンディスキャナ - Google Patents
イメージセンサおよびこれを備えたハンディスキャナInfo
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Abstract
合わせて使用されない場合や、読み取り対象部分が汚れ
るといった事態を生じた場合であっても、読み取り画像
信号の出力レベル調整を適切に行なうことができるよう
にする。 【解決手段】ライン状の読み取り領域Sを照明するため
の光源6と、読み取り領域Sからの反射光を受けること
によって読み取り領域Sの画像を複数の受光素子7上に
結像させるための複数のレンズ31とを具備している、
イメージセンサAであって、光源6から発せられた光を
複数のレンズ31の一部を介して複数の受光素子7の一
部に受光させるように反射する光反射面85が、読み取
り領域Sまたはその近傍における各レンズ31の焦点f
1よりも各レンズ31寄りの位置に設けられている。
Description
み取るのに用いられるイメージセンサおよびイメージセ
ンサを備えて構成されたハンディスキャナに関する。な
お、本願明細書でいう原稿とは、読み取り対象物全般を
意味し、シート状のものに限定されない。原稿には、た
とえばハンディスキャナによって画像を読み取ることが
可能な全てのものが含まれる。
イメージセンサがある。密着型イメージセンサの一般的
な構造は、ケースに装着された透明カバーと、この透明
カバーの表面上またはその対向領域に設定されるライン
状の読み取り領域を照明するための光源と、複数の光学
レンズを繋げたレンズアレイと、複数の受光素子とを備
えた構造となっている。このような構造の密着型イメー
ジセンサにおいては、上記読み取り領域上に原稿を配置
させてから、光源を駆動させると、上記原稿の読み取り
領域における画像が上記複数の受光素子上に結像する。
すると、上記複数の受光素子からは、その受光量に対応
した出力レベルの画像信号(読み取り画像信号)が出力
される。
み取り画像信号の出力レベル調整が行なえるように構成
されることが望ましく、従来においては、「白レベル調
整」あるいは単に「濃度調整」と称されている手段があ
る。この従来の手段においては、まず原稿の画像読み取
り処理を行なう前に、透明カバーに対向して設けられる
原稿送り用の白色のプラテンローラの表面を読み取り、
白色画像についての画像信号を得る。次いで、その画像
信号の出力レベルが適正であるか否かを判断する。その
出力レベルが本来のレベルになく、適正でない場合に
は、その出力レベルに基づいて、光源駆動用の電圧また
は複数の受光素子の受光感度の調整を行い、白色画像に
ついての画像信号の出力レベルが所定の適正なレベルに
なるようにする。光源にLEDを用いた場合には、たと
えばその光源からの発光量はその温度に左右され、また
長期使用を行なうほどその発光量は低下する。さらに、
半導体製品である各受光素子の受光感度も周辺温度の影
響を受けて変動する。このため、上述した「白レベル調
整」あるいは「濃度調整」と称される調整を行なえば、
実際の使用条件に適合した画像読み取り処理が行なえる
こととなり、原稿画像に忠実な読み取り画像を得ること
ができるのである。
来の読み取り画像信号の出力レベル調整は、白色のプラ
テンローラを利用することによって行なわれていたため
に、次のような不具合があった。
稿搬送用のプラテンローラと組み合わされていない。し
たがって、従来のイメージセンサを用いてハンディスキ
ャナを構成する場合には、もはや上記した読み取り画像
信号の出力レベル調整を適切に行なうことができなかっ
た。
テンローラと組み合わせて使用できる場合であっても、
プラテンローラは、原稿に直接接触するものであること
から、その表面は汚れ易く、疵もつき易い。また、プラ
テンローラの表面は、イメージセンサの各光学レンズの
焦点上に位置しており、その表面の画像を鮮明に読み取
ることができるようになっているのが通例である。この
ため、プラテンローラの表面が汚れたり、疵が付いてし
まうと、読み取り画像信号の出力レベル調整を行なうと
きに、その部分の汚れや疵の画像がイメージセンサによ
ってはっきりと読み取られてしまう。これでは、適正な
白色画像についての画像信号を得ることができず、読み
取り画像信号の出力レベル調整を適切に行なうことがで
きない。
出されたものであって、イメージセンサが白色のプラテ
ンローラと組み合わせて使用されない場合や、読み取り
対象部分が汚れるといった事態を生じた場合であって
も、読み取り画像信号の出力レベル調整を適切に行なう
ことができるようにすることをその課題としている。
は、次の技術的手段を講じている。
イメージセンサは、ライン状の読み取り領域を照明する
ための光源と、上記読み取り領域からの反射光を受ける
ことによって上記読み取り領域の画像を複数の受光素子
上に結像させるための複数のレンズと、を具備してい
る、イメージセンサであって、上記光源から発せられた
光を上記複数のレンズの一部を介して上記複数の受光素
子の一部に受光させるように反射する光反射面が、上記
読み取り領域またはその近傍における上記各レンズの焦
点よりも上記各レンズ寄りの位置に設けられていること
を特徴としている。好ましくは、上記光反射面は、白色
である。
られる。
上記複数の受光素子の一部を利用して読み取ることがで
き、これによって得られた画像信号に基づいて、従来の
「白レベル調整」と同様な手法の読み取り画像信号の出
力レベル調整を行なうことができる。すなわち、本願発
明においては、イメージセンサ自体に具備されている光
反射面を利用して読み取り画像信号の出力レベル調整を
行なうことが可能である。したがって、本願発明におい
ては、イメージセンサがたとえばハンディスキャナの構
成部品として使用され、白色のプラテンローラと組み合
わせて使用されない場合であっても、読み取り画像信号
の出力レベル調整を行なうことができ、画質の高い読み
取り画像を得ることが可能となる。
とは異なり、原稿に直接接触させる必要はなく、またそ
の位置も選択することができるために、できる限り汚れ
を生じ難く、さらには疵が付き難いように設けることが
可能である。したがって、従来とは異なり、読み取り部
分の汚れや疵に起因して、読み取り画像信号の出力レベ
ル調整が適切に行なえなくなるといった事態を少なくす
ることができる。
焦点よりも上記各レンズ寄りの位置に設けられているた
めに、この光反射面が原稿に干渉してしまうといった不
具合を生じさせないことは勿論のこと、上記光反射面の
画像が上記受光素子上に鮮明に結像しないようにするこ
とができる。すなわち、上記光反射面の画像について
は、いわゆるピンボケ状態で読み取ることができる。そ
して、この画像に基づいて読み取り画像信号の出力レベ
ル調整を行なうことができる。このため、仮に、上記光
反射面に汚れや疵が存在していても、この汚れや疵が一
定の限度を超えない限りは明確に読み取られないことと
なる。したがって、上記光反射面を読み取ったときの画
像信号の出力レベルが汚れや疵の有無によって大きく変
動しないようにすることが可能となり、その信号に基づ
く読み取り画像信号の出力レベル調整を適切に行なうこ
とができる。
は、少なくとも上記複数のレンズと上記複数の受光素子
とが内部に組み込まれるケースと、表面が上記ケースの
外部を向くようにして上記ケースに装着された透明カバ
ーとを有しており、かつ上記光反射面は、上記透明カバ
ーの裏面側に設けられている。
上記透明カバーによって保護し、またケース内に配置す
ることもできるために、上記光反射面が汚れたり、ある
いは疵がつくようなことを一層適切に防止することがで
きる。
ては、上記ケースには、上記光源から発せられた光を上
記読み取り領域に向けて進行させるための照明用光路が
一定方向に延びて設けられているとともに、上記ケース
内には、このケースとは別体に形成された光反射部材が
収容されていることにより、少なくとも上記照明用光路
の長手方向に延びる一側壁が上記光反射部材によって構
成されており、かつ上記光反射部材の一部が、上記光反
射面とされている。
せられた光が上記読み取り領域に向けて上記照明用光路
内を進行する場合に、その光の一部については上記ケー
ス内に収容された上記光反射部材によって高い反射率で
反射させながら上記読み取り領域に向けて進行させるこ
とができる。したがって、たとえば照明用光路の側壁の
全面が黒色の光吸収面とされている場合と比較すると、
読み取り領域に対する光の照射効率を高めることができ
る。一方、読み取り画像信号の出力レベル調整を行なう
ための光反射面は、上記光反射部材を利用して設けられ
ているために、上記光反射面をイメージセンサに設ける
ことが簡単に行なえることとなる。
ては、上記光反射部材は、白色の合成樹脂製である。
の全体を光の反射率が高い白色にすることが簡単に行な
えることとなり、また上記光反射面を白色にすることも
簡単に行うことができる。
ては、上記ケースは、白色の合成樹脂製である。
体を光の反射率が高い白色にすることが簡単に行なえ、
上記照明用光路を規定する複数の壁部のうち、上記光反
射部材によって構成されていない壁部についても、光の
反射率が高い面とすることができる。したがって、上記
読み取り領域への光の照射効率を一層高めることができ
る。
ては、上記透明カバーには、上記光反射部材の位置決め
固定を図るように上記光反射部材と接触する位置決め手
段が設けられている。
を利用して上記光反射部材の位置決め固定を図ることが
でき、組み立て作業などが容易化される。
ては、上記光反射部材は、上記照明用光路の一側方にお
いて上記照明用光路の長手方向に延びるとともに、上記
ケースの厚み方向に起立するようにして上記ケース内に
挿入される本体部と、この本体部の長手方向端部から上
記複数のレンズと上記透明カバーとの間に向けて突出す
ることによりその一部が上記光反射面とされる突起部
と、を有しており、かつ上記位置決め手段は、上記光反
射部材の上記突起部の先端に当接するように上記透明カ
バーの裏面に設けられた凸状部を含んで構成されてい
る。
の裏面の凸状部によって上記光反射部材の突起部を支持
することができ、上記光反射部材の本体部を上記ケース
内において起立させるようにして上記光反射部材の位置
決め固定を適切に図ることができる。また、上記光反射
部材の本体部のうち、上記照明用光路に対面する部分に
よって、上記照明用光路内を進行する光を高い反射率で
上記読み取り領域に向けて反射させることができる。さ
らに、上記光反射部材の突起部の一部を読み取り画像信
号の出力レベル調整に利用される上記光反射面とするこ
とも簡単に行なえることとなる。
ては、上記位置決め手段は、上記光反射部材に設けられ
た凸状または凹状部分と係合するように上記透明カバー
の裏面に設けられた凹状部または凸状部を含んで構成さ
れている。
カバーを有効に利用し、上記光反射部材の位置決め固定
を適切に図ることができる。
ハンディスキャナは、本願発明の第1の側面によって提
供されるイメージセンサを備えていることを特徴として
いる。
ハンディスキャナによれば、本願発明の第1の側面によ
って得られるのと同様な効果が期待できる。本願発明の
第1の側面によって提供されるイメージセンサは、プラ
テンローラを利用することなく、読み取り画像信号の出
力レベル調整が可能であるため、プラテンローラと組み
合わせ使用されないハンディスキャナへの適用には最適
である。
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
一例を示す断面図である。図2は、図1のII−II断面図
である。図3は、図2のIII −III 断面図である。図4
は、図1ないし図3に示すイメージセンサの分解斜視図
である。
のイメージセンサAは、ケース1、透明カバー2、光反
射部材8、レンズアレイ3、光反射防止部材4、基板
5、複数のLEDチップ6、複数の受光素子7、および
少なくとも1以上のアタッチメント51を具備して構成
されている。
に、一定方向に延びた形態を有している。このケース1
の材質は、たとえばポリカーボネートに酸化チタンを含
有させた合成樹脂であり、その樹脂の色彩は白色であ
る。したがって、このケース1の各所は全て白色であ
る。このケース1の表面の光反射率は、たとえば90%
〜98%程度の高い値である。このケース1には、この
ケース1の長手方向に延び、かつこのケース1の厚み方
向に貫通した孔部10が形成されている。この孔部10
は、後述するように照明用光路16を形成するための部
分である。
などの透明度の高い合成樹脂製であり、略矩形のプレー
ト状である。ただし、この透明カバー2の長手方向に延
びる2つの側縁部20a,20bには、複数の係合用突
起21a,21bが適当な間隔を隔てて設けられてい
る。また、この透明カバー2の裏面(下面)には、下向
き状に突出した凸状部22がこの透明カバー2の長手方
向に延びて一連に形成されているとともに、1または複
数の凹状部23も設けられている。凸状部22は、後述
するように、レンズアレイ3の押しつけと光反射部材8
の位置決め固定に利用される。凹状部23も、光反射部
材8の位置決め固定に利用される。
2は、孔部10の上側開口部10bを閉塞するようにし
てケース1の上面部に装着されている。より具体的に
は、上側開口部10bの周壁部には、複数の係合用突起
11aと複数の係合用凹部11bとが形成されている。
透明カバー2の各係合用突起21aは、ケース1の各係
合用突起11aに対してその下方から係合している。一
方、各係合用突起21bは、各係合用凹部11bに係入
している。これにより、透明カバー2はケース1の上方
へ抜け外れないようにケース1に掛止されている。な
お、透明カバー2の係合用突起21a,21bが形成さ
れている部分の幅は、上側開口部10bの幅よりも大き
い。したがって、透明カバー2をケース1に組み付ける
ときには、ケース1の上部に力を加えてその部分を弾性
変形させることによって上側開口部10bの幅を広げて
から、上側開口部10b内に透明カバー2を嵌入させる
こととなる。
ブロック状に形成された合成樹脂製のホルダ30に、結
像用の多数のレンズ31を列状に並べて保持させたもの
である。各レンズ31としては、たとえば原稿画像を正
立等倍に結像可能なセルフォックレンズを用いることが
できる。ただし、これに限定されず、凸レンズやその他
の種類のレンズを用いることができる。このレンズアレ
イ3は、ケース1に形成された上面開口状の溝部12に
嵌め込まれることによって透明カバー2の下方に配置さ
れている。ただし、ホルダ30の上面には、透明カバー
2の凸状部22が当接している。これにより、レンズア
レイ3は、その長手方向の全長域が上方へ浮き上がらな
いように押さえつけられている。
バー2の表面から適当な距離Lだけ離れた箇所に設定さ
れている。これは、後述するように、このイメージセン
サAがハンディスキャナの構成部品として利用され、原
稿Dの画像は透明カバー2とは非接触で読み取られるか
らである。各レンズ31の他の焦点f2は、焦点f1上
の像を各受光素子7上に結像できるように各受光素子7
上に設定されている。このイメージセンサAにおいて
は、各レンズ31の直上領域のうち、焦点f1またはそ
の近傍付近において主走査方向(図1の紙面と直交する
方向)に延びるライン状の領域が、原稿画像を読み取る
ための読み取り領域Sとなっている。
るものであり、読み取り領域Sから各レンズ31を通過
してきた光を受光すると、その受光量に対応した出力レ
ベルの画像信号を出力するものである。これら複数の受
光素子7は、基板5の上向きの表面に基板5の長手方向
に沿って列状に並べられて実装されており、ケース1の
底部に設けられた空間室13内に配置されている。基板
5は、アタッチメント51によってケース1の底部への
組付け保持がなされている。アタッチメント51は、ケ
ース1の外側面に形成された凸部14,14に掛止され
ることにより、基板5の底面部を常時上方へ押圧するよ
うに構成されたものである。
周囲における光の散乱反射を防止するためのものであ
り、たとえば黒色のABS樹脂製あるいはポリカーボネ
イト製である。したがって、この光反射防止部材4の各
所の表面の光の反射率は非常に低いものとなっている。
この光反射防止部材4は、複数の受光素子7の配列長さ
と略同等またはそれ以上の長さを有しており、その長手
方向の一般断面形状は下向きに開口した略コ字状であ
る。この光反射防止部材4は、複数の受光素子7の周囲
を囲むようにして空間室13に嵌入されている。ただ
し、この光反射防止部材4には、各レンズ31を通過し
てきた光を複数の受光素子7に向けて進行可能とするス
リット41が設けられている。ケース1に対する光反射
防止部材4の取付けは、たとえばこの光反射防止部材4
の上面部に複数設けた突起部40を空間室13の上部に
連設した凹部15に嵌合させることによって行われてい
る。
当するものであり、基板5の表面、すなわち基板5の複
数の受光素子7が実装されている面と同一面に実装され
ている。これら複数のLEDチップ6は、主走査方向に
延びるライン状の発光領域を形成できるように、基板5
の長手方向に所定ピッチで列状に並べられている。
エポキシ樹脂製である。この基板5の表面には、複数の
LEDチップ6や複数の受光素子7への電力供給や各種
の信号の入出力を行うための配線パターン(図示略)が
形成されており、図4によく表れているように、コネク
タ50を介して外部機器(図示略)との配線接続が行え
るようになっている。
えばポリカーボネートに酸化チタンを含有させた白色の
樹脂製であり、各部の表面は光の反射率が高い白色面と
なっている。図4によく表れているように、この光反射
部材8は、一定方向に延びる本体部80と、この本体部
80の長手方向両端の各上部からこの本体部80と直交
するように突出する一対の突起部81a,81とを有し
ている。図1によく表れているように、この光反射部材
8は、ケース1の孔部10内のうち、その一側壁16c
寄りに本体部80が偏って位置するとともに、この本体
部80がケース1の上下厚み方向に起立するようにして
孔部10内に収容されている。これにより、ケース1の
孔部10内の光反射部材8が収容された部分の残余部分
が、照明用光路16とされており、その長手方向に延び
る壁面16a,16bは、光反射部材8の一側面とケー
ス1の壁面とによって形成されている。
チップ6が配置されている。この照明用光路16は、複
数のLEDチップ6から発せられた光を読み取り領域S
に導くための部分であり、その壁面16a,16bは、
複数のLEDチップ6から発せられた光を反射させるこ
とによって読み取り領域Sに向けて進行させることがで
きるように少なくともそれらの一部は傾斜面とされてい
る。光反射部材8の本体部80の上部は、その下部より
も幅広な寸法Laに形成されており、透明カバー2のう
ち、読み取り領域Sから離れた部分に対しては光が無駄
に照射されないようにされている。壁面16a,16b
は、ともに光反射率が高い白色面のままである。照明用
光路16の長手方向両端を規定する壁面(図示略)も、
光反射率が高い白色面とされている。
光反射部材8の突起部81a,81bのそれぞれの先端
部分は、レンズアレイ3と透明カバー2の裏面との間に
配置されている。突起部81aの先端部の下向面は、光
反射部材8の他の部分と同様に受けた光を高反射率で反
射可能な白色面としての光反射面85であり、この光反
射面85は、照明用光路16を進行してきた光の一部を
レンズアレイ3の長手方向一端部の複数のレンズ31に
向けて反射できるように、それら複数のレンズ31の上
面に対して適当な間隔を隔てて対向している。光反射面
85によって反射され、かつ複数のレンズ31を通過し
た光は、一部の複数の受光素子7によって受光されるよ
うに構成されている。列状に並べられた複数の受光素子
7のうち、それらの列の一端部の領域Saの受光素子7
は、いわゆる白レベル調整用の画像信号を出力させるた
めのものである(図2参照)。これに対して、上記以外
の領域Sbの受光素子7は、原稿画像を読み取るための
ものである。
起部81aとは異なり、白レベル調整に用いられるもの
ではない。このため、この突起部81bは、その主走査
方向の幅が突起部81aよりも狭い幅とされており、ま
たレンズアレイ3の長手方向他端部を下方に押しつける
ように、レンズアレイ3の長手方向他端部と透明カバー
2との間に挿入配置されている。
bのそれぞれの先端面86a,86bは、いずれも透明
カバー2の凸状部22の一側面に当接している。これに
より、光反射部材8は、その本体部80がケース1の孔
部10内において側壁16bの方向に転倒しないように
支持されている。また、図1によく表れているように、
光反射部材8の本体部80の上部には、透明カバー2の
各凹状部23に係入する凸状部87も設けられている。
光反射部材8は、これら凹状部23と凸状部87との係
合作用によっても、ケース1内における位置決め固定が
図られている。ただし、本願発明においては、上記とは
異なり、透明カバー2の裏面に凸状部を形成するととも
に、光反射部材8の上部にはその凸状部に係合する凹状
部を形成した構成とすることもできる。
いて構成されたハンディスキャナの一例を示す概略説明
図である。
ジセンサAの全体を収容可能な筐体90と、この筐体9
0に設けられた一対のローラ91a,91bとを有して
構成されている。一対のローラ91a,91bは、同図
に示すように、イメージセンサAの透明カバー2が下向
きとなるようにして筐体90が原稿D上に配置されたと
きに、原稿Dと透明カバー2との間に隙間を形成しつ
つ、筐体90を副走査方向に移動可能とするためのもの
であり、これらのローラ91a,91bの回転数または
回転角度の値に基づいてイメージセンサAの副走査方向
の移動量を判断できるように構成されている。一対のロ
ーラ91a,91bを原稿D上において転動させるよう
に配置した場合、イメージセンサAの各レンズ31の焦
点f1は、原稿Dの表面に一致または略一致するように
なっている。
たハンディスキャナBの作用について説明する。
数のLEDチップ6から発せられた光を原稿Dの表面に
照射させることにより行なう。この場合、照明用光路1
6内を進行する光の多くは、光の反射率が高い白色の壁
面16a,16bによって反射されながら読み取り領域
Sに向けて進行する。したがって、読み取り領域Sにお
ける原稿表面に対する光の照射効率を高めることができ
る。また、既述したとおり、照明用光路16の長手方向
端部を規定する壁面も、光の反射率が高い白色面とされ
ているために、読み取り領域Sの長手方向両端に対する
光の照射効率も高めることができる。一般に、線状に光
を発する光源を用いてライン状の読み取り領域に光を照
射すると、読み取り領域の長手方向端部への照射光量が
長手方向中央部の照射光量よりも少なくなる傾向が強
い。ところが、このハンディスキャナBにおいては、読
み取り領域Sの長手方向端部に照射される光量を多くす
ることによって、読み取り領域Sの長手方向各所への照
射光量の均一化を図ることも可能となる。
取り領域Sにおける原稿Dの表面によって反射され、そ
の後複数のレンズ31を透過してから、図2に示した一
定領域Sbの複数の受光素子7によって受光される。す
ると、これらの受光素子7からは、その受光量に対応し
た出力レベルの画像信号が出力される。複数の受光素子
7の周囲は光反射率の低い黒色の光反射防止部材4によ
って覆われているために、複数の受光素子7の周囲にお
いて原稿Dからの反射光が散乱反射することが抑制され
る。したがって、各受光素子7に散乱光が入射すること
に起因するノイズが読み取り画像信号中に混入しないよ
うにすることができる。また、このハンディスキャナB
においては、レンズアレイ3の周辺温度の変化などに起
因して、たとえばレンズアレイ3の長手方向中央部が上
方へ持ち上がるように(図5においては下方へ下がるよ
うに)反り変形を生じようとしても、このような変形は
透明カバー2の凸状部22によって適切に抑制される。
したがって、各レンズ31の位置ずれを防止することが
でき、原稿Dの画像が受光素子7上にピンぼけ状態で結
像しないようにすることもできる。したがって、質の高
い読み取り画像を得ることができる。
した原稿画像の読み取り処理に先立ち、複数の受光素子
7から出力される読み取り画像信号の出力レベル調整を
適切に行なうことができる。すなわち、上記出力レベル
調整を行なうには、まず複数のLEDチップ6を発光さ
せる。すると、この光の一部は、光反射部材8の光反射
面85によって反射されてから、この部分に対向する複
数のレンズ31を通過し、図2に示した一定領域Saの
複数の受光素子7によって受光される。これにより、白
色である光反射面85の読み取り画像信号が得られる。
したがって、このハンディスキャナBにおいては、白色
のプラテンローラと組み合わせ使用されなくても、上記
の画像信号に基づいていわゆる白レベル調整を行なうこ
とができる。この出力レベル調整は、白色画像について
の画像信号を参考にして、たとえば複数のLEDチップ
6に印加する電圧値を変更するなどして行なう。
からかなり位置ずれしているため、光反射面85の像は
複数の受光素子7上において鮮明には結像しない。した
がって、仮に、光反射面85に汚れが付着している場合
であっても、この汚れが複数の受光素子7によって明瞭
に読み取られることはなく、読み取り画像信号の出力レ
ベル調整の基準となる白色画像についての読み取り画像
信号を適切に得ることができる。
ー2の裏面側に配され、しかも内部が略密閉状態とされ
たケース1に収容されているために、この光反射面85
の表面に汚れが付着する虞れを少なくすることができ
る。もちろん、光反射面85に他の部材が接触するよう
なこともないため、この光反射面85に疵がつくような
虞れもない。したがって、このようなことによっても、
読み取り画像信号の出力レベル調整を一層適切に行なう
ことができる。また、光反射面85の汚れを拭き取ると
いった手間を不要にできるために、ハンディスキャナB
のメンテナンスも容易となる。
体的な構成は、上述の実施形態に限定されず、種々に設
計変更自在である。
から発せられた光を高い反射率で読み取り領域に導くた
めの光反射部材8の一部分を読み取り画像信号の出力レ
ベル調整に利用される光反射面85としたが、本願発明
はこれに限定されない。本願発明においては、光反射部
材8とは異なる部材、たとえば透明カバー2の裏面やそ
の他の部材に白色部材を設けたり、あるいは白色塗装を
施すなどして、光反射面を設けた構成とすることもでき
る。本願発明でいう光反射面85は、白色とすることが
好ましいが、必ずしもこれに限定されず、それとは異な
る色彩の面にすることもできる。
ては、たとえば従来一般のイメージセンサと同様に黒色
樹脂製のケースを用いてもよい。本願発明は、光源の構
成も複数のLEDチップを用いて構成されたものに限定
されず、たとえば冷陰極管など、種々の光源を用いるこ
とが可能である。
ィスキャナの構成部品として用いるのに最適であるが、
やはり本願発明はこれに限定されるものではない。
面図である。
視図である。
構成されたハンディスキャナの一例を示す概略説明図で
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 ライン状の読み取り領域を照明するため
の光源と、上記読み取り領域からの反射光を受けること
によって上記読み取り領域の画像を複数の受光素子上に
結像させるための複数のレンズと、を具備している、イ
メージセンサであって、 上記光源から発せられた光を上記複数のレンズの一部を
介して上記複数の受光素子の一部に受光させるように反
射する光反射面が、上記読み取り領域またはその近傍に
おける上記各レンズの焦点よりも上記各レンズ寄りの位
置に設けられていることを特徴とする、イメージセン
サ。 - 【請求項2】 上記光反射面は、白色面である、請求項
1に記載のイメージセンサ。 - 【請求項3】 少なくとも上記複数のレンズと上記複数
の受光素子とが内部に組み込まれるケースと、表面が上
記ケースの外部を向くようにして上記ケースに装着され
た透明カバーとを有しており、かつ、 上記光反射面は、上記透明カバーの裏面側に設けられて
いる、請求項1または2に記載のイメージセンサ。 - 【請求項4】 上記ケースには、上記光源から発せられ
た光を上記読み取り領域に向けて進行させるための照明
用光路が一定方向に延びて設けられているとともに、上
記ケース内には、このケースとは別体に形成された光反
射部材が収容されていることにより、少なくとも上記照
明用光路の長手方向に延びる一側壁が上記光反射部材に
よって構成されており、かつ、 上記光反射部材の一部が、上記光反射面とされている、
請求項3に記載のイメージセンサ。 - 【請求項5】 上記光反射部材は、白色の合成樹脂製で
ある、請求項4に記載のイメージセンサ。 - 【請求項6】 上記ケースは、白色の合成樹脂製であ
る、請求項4または5に記載のイメージセンサ。 - 【請求項7】 上記透明カバーには、上記光反射部材の
位置決め固定を図るように上記光反射部材と接触する位
置決め手段が設けられている、請求項4ないし6のいず
れかに記載のイメージセンサ。 - 【請求項8】 上記光反射部材は、上記照明用光路の一
側方において上記照明用光路の長手方向に延びるととも
に、上記ケースの厚み方向に起立するようにして上記ケ
ース内に挿入される本体部と、この本体部の長手方向端
部から上記複数のレンズと上記透明カバーとの間に向け
て突出することによりその一部が上記光反射面とされる
突起部と、を有しており、かつ、 上記位置決め手段は、上記光反射部材の上記突起部の先
端に当接するように上記透明カバーの裏面に設けられた
凸状部を含んで構成されている、請求項7に記載のイメ
ージセンサ。 - 【請求項9】 上記位置決め手段は、上記光反射部材に
設けられた凸状または凹状部分と係合するように上記透
明カバーの裏面に設けられた凹状部または凸状部を含ん
で構成されている、請求項7に記載のイメージセンサ。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
イメージセンサを備えていることを特徴とする、ハンデ
ィスキャナ。
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JP2000031916A JP4175760B2 (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | イメージセンサおよびこれを備えたハンディスキャナ |
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WO2016088795A1 (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-09 | キヤノン・コンポーネンツ株式会社 | イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 |
JP2019117973A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 発光装置、画像読取装置、画像形成装置 |
-
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