JP2001223767A - 携帯電話装置 - Google Patents

携帯電話装置

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JP2001223767A
JP2001223767A JP2000034299A JP2000034299A JP2001223767A JP 2001223767 A JP2001223767 A JP 2001223767A JP 2000034299 A JP2000034299 A JP 2000034299A JP 2000034299 A JP2000034299 A JP 2000034299A JP 2001223767 A JP2001223767 A JP 2001223767A
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sound
melody
tone
ring tone
ambient sound
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JP2000034299A
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English (en)
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Noriko Irie
典子 入江
Chikako Takada
知加子 高田
Akio Shinagawa
明生 品川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲の環境に合わせた着信音の音色、メロディ
を自動的に変化させ、使用環境にあった着信音で着信を
知らせ、着信応答をし損なう問題を改善し、周囲の人に
与える不快感を軽減させる携帯電話装置の提供。 【解決手段】周囲の音を集音する音響集音手段、前記音
響集音手段で集音された音の周波数やパワーなどを分析
する周囲音分析手段、発信相手からの着信があったとき
に着信を知らせる音または音楽を再生する音響再生手
段、着信音のメロディの音符データを複数記憶するメロ
ディ記憶手段、着信音のメロディを選択するメロディ選
択手段、複数の音色の中から1つまたは複数を選択する
音色選択手段、選択した音色で選択したメロディを生成
する着信音生成手段を備え、周囲音分析手段の分析結果
によって着信があったときの着信音の音色またはメロデ
ィを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話装置やコ
ードレス電話装置などの携帯型の移動無線通信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話装置において、携帯電話装置に
着信があったとき、着信音を鳴らすことにより使用者に
電話がかかってきたことを知らせる。この着信音は従来
単純な周波数の音を1つまたは2つを組み合わせて使用
して鳴動および停止時間の長さを変えて使用者に知らせ
るものであった。さらに普及が進むと自分の携帯電話装
置と他人の携帯電話装置を区別するため、音の鳴動およ
び停止時間の長さを変えたり周波数を変えたりすること
により音符データの再生が可能となり、様々なメロディ
で着信音を再生することが実現可能となった。
【0003】さらに着信音のメロディは使用者の趣向に
合わせるため多様化し、あらかじめ携帯電話装置の製造
業者がメモリにセットしている音符データや、使用者が
作曲したメロディや、キャリアが提供しているメロディ
配信サービスからダウンロードしてきたメロディなど
を、音符データとしてメモリにいくつか保存しておくこ
とが可能であり、その中から使用者があらかじめ選択・
設定しておくと着信があったときにその設定しておいた
メロディを鳴らす機能が一般的に使用されている。
【0004】また着信を知らせるための音の音量も使用
者の設定によりあらかじめ数段階のレベルを選択、設定
可能であり、または消音の設定をしておいて音を鳴らさ
ずにその他の方法、例えば振動により着信を知らせるこ
とが可能である。
【0005】上記のように着信を知らせるための音を使
用者が好みに合わせて多種多様にあらかじめ選択できる
ようになっている一方で、携帯電話装置を使用する環境
によっては周囲の雑音が大きい場合には着信音が雑音に
埋もれて聞きづらかったり、使用者が着信に気づかず着
信に応答し損なうという問題がある。また逆に周囲が静
かな場合に、場違いな騒々しい音楽をけたたましく鳴ら
して周囲の人々も含め不快感を与えるなどというマナー
問題も生じている。
【0006】使用者があらかじめ周囲の環境を考慮し
て、着信音の音量を変更したり、消音にしてバイブレー
タ設定をしておくなどの環境に合わせた設定は、使用者
が設定することにより可能であるが、周囲の環境が急激
に変化する場合は対応ができないし、また使用者が設定
をし忘れていた場合などにはやはりこの問題が発生す
る。
【0007】特開平10−327218号公報では、周囲音の騒
音レベルに応じて着信報知音の音量を自動的に調整する
構成が開示されている。しかしながら音量を変化するだ
けでは、着信応答をし損なう問題や、周囲の人に不快感
を与える問題は完全に解決されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に着目してなされたもので、その目的とするところは、
周囲の環境に合わせて着信音の音色、メロディを自動的
に変化させて着信を知らせることにより、着信応答をし
損なう問題を改善し、使用環境にあった着信音を鳴らす
ことにより、使用者が聞き分けやすい音色や音楽で着信
を通知したり、周囲の人に与える不快感を軽減すること
により、使い勝手を向上させる携帯電話装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明において、携帯電話装置は、周囲の音を集音
する音響集音手段と、前記音響集音手段で集音された音
の周波数やパワーなどを分析する周囲音分析手段と、発
信相手からの着信があったときに着信を知らせる音また
は音楽を再生する音響再生手段と、着信音のメロディの
音符データを複数記憶するメロディ記憶手段と、着信音
のメロディを選択するメロディ選択手段と、複数の音色
の中から1つまたは複数を選択する音色選択手段と、選
択した音色で選択したメロディを生成する着信音生成手
段と、前記周囲音分析手段の分析結果によって着信があ
ったときの着信音の音色またはメロディの一方または両
方を変更することをできるようにしたものである。
【0010】さらに基地局から受信した制御メッセージ
を解析し制御メッセージの種別を前記周囲音分析手段に
出力するプロトコル解析手段を備え、自装置宛の着信メ
ッセージなどの特定のメッセージを受け取ったときのみ
任意の時間特徴抽出処理を行うことにより、着信する必
要のないときには消費電流や処理負荷を削減することを
可能にしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0012】まず図2と図3を用いて携帯電話装置1に
おける送信および受信信号の流れと、携帯電話装置1と
基地局間で送受信する制御メッセージの流れについて簡
単に説明する。
【0013】図2は携帯電話装置1のシステム構成図で
ある。図2で示すように、携帯電話装置1において、基
地局(図示せず)から送られた無線通信信号は、アンテ
ナ3を介して無線送受信回路4に入力される。ここで中
間周波信号に変換される。そして、この受信中間周波信
号はデジタル変復調手段5によりデジタル復調され、デ
ジタル復調された受信信号は、誤り訂正符号復号手段6
で復号化される。ここで、誤り訂正符号復号手段6で復
号化され出力される信号には、デジタル通話信号とデジ
タル制御信号(メッセージ)とがあり、このうちデジタ
ル制御信号は制御手段10に供給され識別される。一
方、デジタル通話信号は音声符号復号手段7で復号化処
理され、受話手段8によりアナログ音声信号に戻された
後、出力される。受話手段はD/A変換器および増幅器
および音響再生手段などから成る。
【0014】これに対し、送話音声は、送話手段9で送
話信号に変換された後、音声符号復号手段7で符号化に
より圧縮され、デジタル送話信号に変換される。ここで
送話手段はマイクおよび増幅器およびA/D変換器など
から成る。この圧縮されたデジタル送話信号は、制御手
段10で生成されるデジタル制御信号(メッセージ)と
共に誤り訂正符号復号手段6で符号化された後に、デジ
タル変復調手段5に入力され直交変調信号に変調され
る。
【0015】変調信号は、無線送受信回路4で所定の無
線チャネルの高周波信号に変換された後にアンテナ3か
ら基地局に送信される。
【0016】ところで、上記の制御手段10はマイクロ
ロコンピュータを主制御部として備えたもので、上記の
ようにデジタル制御信号の解析および識別する、すなわ
ちプロトコル解析手段を有し、さらに各手段の制御を行
う。それ以外にも、ユーザインタフェースを有し使用者
による着信音楽のメロディの作成とその着信音楽のメモ
リすなわち記憶手段12への記憶などの手段も有してい
る。
【0017】また、携帯電話装置1の電源は、バッテリ
電源18を使用し、電源スイッチ19を介して各手段に
供給される。
【0018】携帯電話装置1は使用者が電源スイッチ1
9を押すと、基地局に位置登録を行ったあと自装置宛て
の着信信号を受けるまで、待ち受け状態となる。待ち受
け状態では自装置に周期的に割り当てられているスロッ
トを受信する以外は省電力モードとなっている。
【0019】次に、図3を用いて着信時の基地局と携帯
電話装置間で送受信される通信のための制御メッセージ
の一般的なフロー例を説明する。先に述べた通り制御メ
ッセージは送受信信号に含まれ、制御手段10で認識お
よび制御されるものである。図3は携帯電話装置で着信
があった場合の一般的なコールフローの例である。
【0020】携帯電話装置1は待ち受け状態において、
下り制御チャネル上で基地局からの自装置宛の着信呼出
メッセージを受信する。携帯電話装置1は上り制御チャ
ネル上で着信呼出に対する着信応答メッセージを送信す
る。それを受けて基地局は通信用チャネルをセットアッ
プし、携帯電話装置1用の通信用チャネルの割当情報を
含むチャネル割当のメッセージを送信する。携帯電話装
置1はそのチャネル割当のメッセージを受信するとチャ
ネル割当のメッセージ内の情報に従い割り当てられた通
信用チャネルをセットアップし、基地局との同期を取る
ためのプリアンブルデータの送信を開始する。トラヒッ
クチャネル上で同期が取れると、基地局、携帯電話装置
1間でサービスネゴシエーションのためのメッセージの
やりとりを行う。サービスネゴシエーションのためのメ
ッセージには、サービスコネクトメッセージやサービス
コネクト完了メッセージなどがある。そして、サービス
ネゴシエーションが確立すると、携帯電話装置1は使用
者に着呼があったことを知らせるためリンギングを開始
する。すなわちサウンダ部11で着信音を鳴らし始め
る。使用者がキーを押すなどして応答をすると、携帯電
話装置1はリンギングを停止し、接続完了したことを通
知するメッセージを送信し、通話状態となる。
【0021】さて、第1の実施の形態について詳細に説
明する。
【0022】図1は本発明における実施の形態の説明図
で、図2おいてはサウンダ部に相当するものである。ま
た図4の本発明の実施例を示すフローチャートに従って
説明する。
【0023】携帯電話装置1は、自装置宛ての着信信号
を受けると、これを制御手段10におけるプロトコル解
析手段が認識する(ステップ100)。
【0024】そして、音響集音手段20ではマイクによ
り集音された周囲の音は電気信号に変換され、A/D変
換器によりサンプリングされデジタルデータに次々と変
換され、周囲音分析手段21に入力される。この場合の
音響集音手段20は通話中に使用者の送話音声を集音す
る音響集音手段は待ち受け中は使用していないためそれ
と兼用してもよい。
【0025】周囲音分析手段21では、周囲音のサンプ
リングデータをから周囲の音の大きさすなわちパワーを
測定する。瞬時値では変動が大きすぎるので一定期間サ
ンプリングデータを平均化してその平均レベルを一定期
間毎に算出する。そして算出された平均パワーの値はメ
ロディ選択手段23に入力される(ステップ101)。
ここで周囲音分析手段21はCPUで構成され、制御手段
10と同一のCPUで演算することも可能である。
【0026】一方、あらかじめメロディ記憶手段24に
記憶している着信音のメロディそれぞれを例えば静かな
メロディ(分類No1)、賑やかなメロディ(分類No2)
というようにカテゴリ分類し分類Noをメモリ等の記憶媒
体に記憶しておく。この分類は製造業者がメロディを設
定する際に行って記憶媒体に記憶しておいてもよいし、
使用者が主観的に分類し制御手段10を介してメモりに
記憶しておいてもよい。またメロディの切替の判定する
ために適切な周囲音のレベルの閾値(メロディ用閾値)
をあらかじめ記憶しておく。
【0027】そして制御手段10で、基地局とのネゴシ
エーションが確立し、リンギングを開始要求を受けると
(ステップ102)、メロディ選択手段23では、周囲
音のレベル値があらかじめ記憶されているメロディ用閾
値と比較する。周囲音のレベルがメロディ用閾値以下の
場合は静かなメロディの分類に属するメロディ(分類No
1)をメロディ記憶手段24から読み出しそのメロディ
で着信音を再生し、周囲音のレベルがメロディ用閾値よ
り大きい場合は賑やかなメロディの分類に属するメロデ
ィ(分類No2)を選択し、メロディ記憶手段24から読
み出す(ステップ103)。そしてそのメロディで着信
音を音響再生手段27で再生を開始する(ステップ10
4)。
【0028】そして使用者がキーを押すなどして着信に
応答する(ステップ105)とリンギングを停止し(ス
テップ106)、通話状態となる。
【0029】このように周囲の音の大きさに対応して着
信音のメロディを切り替える。この例では着信メロディ
を2段階に変化する場合の例を示したがさらにカテゴリ
数と閾値の数を対応して自在に増減することが対応可能
である。
【0030】次に第2の実施の形態として着信音の音色
を変化させる方法を説明する。
【0031】第1の実施例と同様に、携帯電話装置1
は、自装置宛ての着信信号を受けると、これを制御手段
10におけるプロトコル解析手段が認識する(ステップ
100)。音響集音手段20により集音された周囲の音
はA/D変換器によりデジタルデータに次々と変換さ
れ、周囲音分析手段21に入力される。周囲音分析手段
21では、周囲音のサンプリングデータから周囲の音の
平均パワーを一定期間毎に算出され音色選択手段22に
入力される(ステップ101)。
【0032】一方、あらかじめ生成可能な音色について
それぞれを例えば静かな音色(分類No1)、賑やかな音
色(分類No2)というようにカテゴリ分類し分類Noをメ
モリ等の記憶媒体に記憶しておく。またメロディの切替
の判定するための周囲音のレベルの閾値(音色用閾値)
をあらかじめ記憶しておく。
【0033】そして制御手段10で基地局とのネゴシエ
ーションが確立し、リンギングを開始要求を受けて(ス
テップ102)、音色選択手段22では、周囲音のレベ
ル値があらかじめ記憶されている音色用閾値と比較す
る。周囲音のレベルが音色用閾値以下の場合は静かな音
色の分類に属する音色(分類No1)を選択する。また周
囲音のレベルが音色用閾値より大きい場合は閾値より大
きい場合に対応づけられているグループの音色、すなわ
ちこの例では賑やかな音色の分類に属する音色(分類No
2)を選択する(ステップ103)。そして着信音生成
手段25では音色選択手段22で選択された音色で着信
音を生成し、任意のレベルで音響再生手段27で再生を
開始する(ステップ104)。
【0034】そして使用者がキーを押すなどして着信に
応答すると(ステップ105)、リンギングを停止し
(ステップ106)、通話状態となる。
【0035】このように周囲の音の大きさに対応して着
信音の音色の種類を切り替える。この例では着信音色を
2段階に変化する場合の例を示したがさらにカテゴリ数
と閾値の数を対応して増やすことにより他種類の音色に
切り替えることが対応可能である。
【0036】また、着信音生成手段25が複数の音色を
同時に生成し合成し出力することが可能である場合につ
いて、音色の種類を変更する例について説明する。
【0037】第1の実施例と同様に、携帯電話装置1
は、自装置宛ての着信信号を受けると、これを制御手段
10におけるプロトコル解析手段が認識する(ステップ
100)。音響集音手段20により集音された周囲の音
はA/D変換器によりデジタルデータに次々と変換さ
れ、周囲音分析手段21に入力される。周囲音分析手段
21では、周囲音のサンプリングデータから周囲の音の
平均パワーを一定期間毎に算出され音色選択手段22に
入力される(ステップ101)。
【0038】そして制御手段10で基地局とのネゴシエ
ーションが確立し、リンギングを開始要求を受けて(ス
テップ102)、音色選択手段22では、周囲音のレベ
ル値があらかじめ記憶されている音色用閾値と比較す
る。周囲音のレベルが音色用閾値以下の場合は1種類の
音色を選択し、着信音生成手段25では着信音を生成す
る。また周囲音のレベルが音色用閾値より大きい場合は
2種類の音色を選択し、着信音生成手段25では2種類
の音色で着信音を生成し合成する(ステップ103)。
【0039】そして着信音生成手段25で生成した音色
を使用して、任意のレベルで音響再生手段27で再生を
開始する(ステップ104)。
【0040】そして使用者がキーを押すなどして着信に
応答すると(ステップ105)、リンギングを停止し
(ステップ106)、通話状態となる。
【0041】このように周囲の音の大きさに対応して着
信音の音色の種類の個数を切り替える。この例では着信
音色の個数を2段階に制御する場合の例を示したがさら
に閾値の数を増やしたり、対応する音色の数を変えるこ
とにより他種類の音色に切り替えることが対応可能であ
る。
【0042】以上周囲の音の大きさに対応して、着信音
のメロディを切り替えたり、着信音の音色を切り替える
例を示した。さらにメロディ、音色のそれぞれを組み合
わせて変化させて着信音を制御することも可能である。
【0043】また以上の例ではリンギング開始時点で分
析した平均パワーをもとに一度だけ着信メロディや音色
を決定したが、リンギングを続けている間中、平均レベ
ルを算出する周期毎に着信メロディや音色を分析結果に
応じて変動させてもよい。
【0044】次に、第3の実施の形態について詳細に説
明する。
【0045】携帯電話装置1は自装置宛ての着信信号を
受けると、これを制御手段10におけるプロトコル解析
手段が認識する(ステップ100)。
【0046】そして、音響集音手段20でマイクにより
集音された周囲の音は電気信号に変換され、A/D変換
器によりサンプリングされデジタルデータに次々と変換
され、周囲音分析手段21に入力される。さて、周囲音
分析手段21では、周囲音のサンプリングデータを一定
時間バッファ等に記憶され例えば高速フーリエ変換など
により周波数分析が行われ、各帯域の周波数成分を算出
する。高速フーリエ変換は周波数分析に一般的に使用さ
れる手法であり、詳細は「A.V.Oppenheim, R.W.Schafe
r: Digital Signal Processing, Prentice−Hall 1975.
伊達玄 訳: デジタル信号処理 上 下, コロナ社 197
8.」などに説明されている。
【0047】さて分析可能な周波数帯域をn分割したと
きの各帯域の周波数成分の各値を低い周波数帯域から順
にx1、x2・・・、xnとする。そして算出された各周波
数成分の値はメロディ選択手段23に入力される(ステ
ップ101)。ここで周囲音分析手段21は制御手段1
0と同一のCPU(Central Processing Unit)で演算するこ
とも可能である。
【0048】この例では説明を簡単にするためn=2の
場合、2分割した場合つまり周囲音の入力を低域、高域
成分を分析した場合の詳細を説明する。
【0049】そして制御手段10で、基地局とのネゴシ
エーションが確立し、メロディ選択手段23ではリンギ
ングを開始要求を受ける(ステップ102)。メロディ
選択手段23では周囲音分析手段21からの入力である
x1,x2を比較する。x1がx2より大きいとき、す
なわち周囲の雑音が低い周波数成分が大きいときは、選
択されているメロディの周波数をあげる。周波数をあげ
る方法としては、記憶されているメロディの音符データ
のそれぞれを数オクターブずつあげる方法や、再生スピ
ードをあげることによって音の高さをあげる方法があ
る。
【0050】また、逆にx1よりx2の方が大きいとき
は、選択されているメロディをの周波数を下げる。周波
数をあげる方法としては記憶されているメロディの音符
それぞれを数オクターブずつあげる方法や、再生スピー
ドを下げることによって音の高さを下げる方法がある
(ステップ103)。
【0051】そしてメロディ選択手段23で変更したメ
ロディを着信音生成手段25で生成し、任意のレベルで
音響再生手段27で再生を開始する(ステップ10
4)。
【0052】そして使用者がキーを押すなどして着信に
応答すると(ステップ105)、リンギングを停止し
(ステップ106)、通話状態となる。
【0053】このように周囲の音が周波数が低い成分が
多いほど着信音のメロディの高さを高くする。周波数が
高い成分が多いときは着信音のメロディの高さを低くす
る。人間の耳は近い周波数成分の音は聞こえにくいとい
う性質があるため、本発明によって着信音を聞こえやす
くするという効果が得られる。
【0054】この例では着信音のメロディの高さを2段
階に変化させる例を示したが、周波数分析のときの周波
数分割数と高さの段階を増やすことも可能である。その
場合分割数に応じて段階的に周波数をあげたり再生スピ
ードを段階的に早めたりする。
【0055】次に第4の実施例について説明する。
【0056】第3の実施例と同様に携帯電話装置1は、
自装置宛ての着信信号を受けると、これを制御手段10
におけるプロトコル解析手段が認識すると(ステップ1
00)、音響集音手段20により集音された周囲の音
は、A/D変換器によりサンプリングされデジタルデー
タに次々と変換され、周囲音分析手段21に入力され
る。さて、周囲音分析手段21では、周囲音のサンプリ
ングデータを一定時間バッファ等に記憶され周波数分析
が行われ、各帯域の周波数成分を算出する。
【0057】n分割したときの各帯域の周波数成分の各
値を低い周波数帯域から順にx1、x2・・・、xnとす
る。
【0058】この例では説明を簡単にするためn=2の
場合、2分割した場合つまり周囲音の入力を低域、高域
成分を分析した場合の詳細を説明する。
【0059】周囲音分析手段21で分析した周波数成分
のエネルギーを音色選択手段22に入力される(ステッ
プ101)。
【0060】一方、あらかじめ生成可能な音色について
それぞれを例えば低い音色(分類No1)、高い音色(分
類No2)というようにカテゴリ分類し分類Noをメモリ等
の記憶媒体に記憶しておく。
【0061】そして制御手段10で、基地局とのネゴシ
エーションが確立し、リンギングを開始要求を受けて
(ステップ102)、音色選択手段22では、周囲音分
析手段21からの入力であるx1,x2を比較する。
【0062】x1がx2より大きいときは、音色選択手
段22では高い音色を選択する。
【0063】また、逆にx1よりx2の方が大きいとき
は、低いカテゴリー分類されている音色を選択する。そ
して着信音生成手段25では任意のメロディを音色選択
手段22で選択した音色で着信音を生成し合成する(ス
テップ103)。
【0064】そして着信音生成手段25で生成した音色
を使用して、任意のレベルで音響再生手段27で再生を
開始する(ステップ104)。
【0065】そして使用者がキーを押すなどして着信に
応答すると(ステップ105)、リンギングを停止し
(ステップ106)、通話状態となる。
【0066】このように周囲の音が周波数が高い成分が
多いほど着信音のメロディの高さを高くする。
【0067】周波数が低い成分が多いときは着信音のメ
ロディの高さを低くする。
【0068】この例では着信音のメロディの高さを2段
階に変化させる例を示したが、周波数分析のときの周波
数分割数と高さの段階を増やすことも可能である。
【0069】次に、第5の実施の形態について詳細に説
明する。
【0070】携帯電話装置1は自装置宛ての着信信号を
受けると、これを制御手段10におけるプロトコル解析
手段が認識する(ステップ100)。
【0071】そして、音響集音手段20でマイクにより
集音された周囲の音は電気信号に変換され、A/D変換
器によりサンプリングされデジタルデータに次々と変換
され、周囲音分析手段21に入力される。さて、周囲音
分析手段21では、あらかじめ設定した特定の音を検出
するため、周囲音のサンプリングデータを分析し特徴パ
ラメータを抽出し出力する(ステップ101)。
【0072】特定の音とは、例えば、会社や学校の時刻
を知らせるチャイムや、車や電車や機械の音、踏切の
音、サイレンの音、動物の鳴き声、任意の音声や、単語
や話者を特定した音声などである。
【0073】一方、あらかじめ周囲音分析手段21と同
様な方法で比較対照となる特定の音を分析し特徴パラメ
ータ抽出しメモリ等に記憶しておく。
【0074】周囲音分析手段21の出力は、メロディ選
択部や音色選択部に入力され、比較対照となる特定の音
の特徴パラメータと周囲の音の特徴パラメータを比較し
似ている度合いを算出し、周囲の音と特定の音が一致し
たと判定された場合には、メロディや音色を切り替える
(ステップ103)。
【0075】さて、以上の実施例において、消費電力を
減らすためにも、最適な周囲音のデータを収集するため
にも周囲音の集音および分析は着信音を鳴らす直前に行
うことが望ましい。しかし着信音を制御手段10が鳴ら
すときに周囲音の収集および分析を行うことを開始する
と、使用者に着信を知らせるのが遅延してしまう。ま
た、待ち受け状態で常に周囲音の集音や分析を継続して
行うことは消費電流を増加させる。
【0076】そのため制御手段10のプロトコル解析手
段で自装置宛の着信を認識してはじめて、周囲音の集音
手段の電源を入れ集音を開始し、集音手段からの入力デ
ータを周囲音分析部で分析を開始する。そして制御手段
10からリンギングを開始する要求を着信音生成部が受
け取ると着信音の生成を開始する。そして使用者がキー
を押すなどして着信に応答すると着信音の生成を停止
し、周囲音の収集および分析をやめる。本発明で、自装
置宛の着信メッセージなどの特定のメッセージを受け取
ったときのみ任意の時間特徴抽出処理を行うことによ
り、効果的な分析を行い、着信する必要のないときには
消費電流や処理負荷を削減することを可能にする。
【0077】
【発明の効果】本発明によると、周囲の環境に合わせた
着信音の音色、メロディを自動的に変化させて着信を知
らせることにより、着信応答をし損なう問題を改善し、
使用環境にあった着信音を鳴らすことにより、周囲の人
に与える不快感を軽減させる携帯電話装置が提供可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話装置の説明図である。
【図2】本発明の携帯電話装置の全体図である。
【図3】着信があった場合の基地局と携帯電話装置のコ
ールフローの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】 1…携帯電話装置、3…アンテナ、4…無線送受信回
路、5…デジタル変復調手段、6…誤り訂正符号復号手
段、7…音声符号復号手段、8…受話手段、9…送話手
段、10…制御手段、11…サウンダ部、12…記憶手
段、13…キー入力手段、14…表示手段、18…バッ
テリ電源、19…電源スイッチ、20…音響集音手段、
21…周囲音分析手段、22…音色選択手段、23…メ
ロディ選択手段、24…メロディ記憶手段、25…着信
音生成手段、26…音量変換手段、27…音響再生手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 品川 明生 茨城県ひたちなか市大字稲田1410番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア製品事 業部内 Fターム(参考) 5K027 AA11 BB04 BB17 EE15 FF03 FF25 FF26 FF29 5K067 AA34 BB04 BB08 DD23 EE02 FF13 FF25 FF32 GG11 HH22 HH23 KK00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲の音を集音する音響集音手段と、 前記音響集音手段で集音された音の特徴を抽出し出力す
    る周囲音分析手段と、 着信音のメロディの楽譜データを複数記憶するメロディ
    記憶手段と、 前記メロディ記憶手段の複数の着信音のメロディの中か
    らメロディを選択し、着信音生成手段に出力するメロデ
    ィ選択手段と、 発信相手からの着信があったときに前記メロディ選択手
    段から入力されたメロディで着信音を生成し出力する着
    信音生成手段とを具備し、 前記メロディ選択手段は前記周囲音分析手段の出力に応
    じて着信音のメロディを切り替えることを特徴とする携
    帯電話装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の携帯電話装置は、 複数の音色データの中から少なくとも1つの音色データ
    を選択し、前記着信音生成手段に出力する音色選択手段
    と、 前記音色選択手段から入力された音色データに従った音
    色で着信音を生成することができる着信音生成手段を具
    備し、 前記音色選択手段は前記周囲音分析手段の出力に応じて
    着信音の音色データを切り替えることを特徴とする携帯
    電話装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載の携帯電話装置にお
    いて前記周囲音分析手段は、 前記音響集音手段で集音された音のパワーを測定し周囲
    音の特徴として出力することを特徴とする携帯電話装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3に記載の携帯電話装置
    において前記周囲音分析手段は、 前記音響集音手段で集音された音の周波数成分を測定し
    周囲音の特徴として出力することを特徴とする携帯電話
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4に記載の携帯電話
    装置において前記周囲音分析手段は、 前記音響集音手段で集音された音から特定の音を検出す
    ることを特徴とする携帯電話装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5に記載の携帯
    電話装置は、 基地局から受信した制御メッセージを解析し制御メッセ
    ージの種別を前記周囲音分析手段に出力するプロトコル
    解析手段を備え、 前記周囲音分析手段は特定のメッセージを受け取ったと
    きのみ、特定の期間、特徴抽出処理を行うことを特徴と
    する携帯電話装置。
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