JP2001223564A - 発振装置、表示データ処理装置、マトリックス型表示装置、発振信号生成方法及び表示データ処理方法 - Google Patents

発振装置、表示データ処理装置、マトリックス型表示装置、発振信号生成方法及び表示データ処理方法

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JP2001223564A
JP2001223564A JP2000359138A JP2000359138A JP2001223564A JP 2001223564 A JP2001223564 A JP 2001223564A JP 2000359138 A JP2000359138 A JP 2000359138A JP 2000359138 A JP2000359138 A JP 2000359138A JP 2001223564 A JP2001223564 A JP 2001223564A
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振周波数のデューティ比等を調整でき、メ
モリ等の間のタイミング調整を自己制御できる発振装置
及び表示データ処理装置を提供すること。 【解決手段】 発振装置50では、充電手段、放電手段
に含まれる第1、第2スイッチング手段がMOSバッフ
ァの出力によりオン・オフされ、発振信号CK70の周
波数・デューティ比が調整される。表示データRAM5
5、CGROM59、アドレスデコーダ61に対応して
等価回路56、60、62が設けられ、発振信号CK7
0により生成されるEIRAM71が有効レベルになる
と表示データRAM55、CGROM59が次々に読み
出し動作に入りDLAT82がドライバ回路63に格納
される。等価回路は読み出しデータ等が確定した時点又
はそれ以降にEIROM73、EILAT75、RS7
6を有効レベルにする。RS76が有効レベルになると
EITAM71等が次々に非有効レベルになり表示デー
タRAM等がプリチャージ動作に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振装置及び表示デ
ータ処理装置に関し、特に低消費電力動作が可能な発振
装置及び表示データ処理装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来の発
振装置について説明する。図34に従来の発振装置の代
表例としてCR発振回路の構成を示す。インバータ20
0、201、202、203はシリアル接続されてお
り、インバータ201の出力とインバータ200の入力
との間にはキャパシタ204が接続されている。またイ
ンバータ202の出力とインバータ200の入力の間に
は抵抗205が接続されている。インバータ203は波
形整形用である。CR発振回路の発振周波数は周知の通
りキャパシタ値C、抵抗値Rとすると、fOSC=1/
(2.2×C×R)となる。但しインバータ200、2
01、202のディレイ値は除いている。
【0003】図35に従来の発振装置の代表例としてリ
ングオシレータの構成を示す。インバータ207、20
8、209、210はシリアル接続されており、インバ
ータ209の出力はインバータ207の入力にフィード
バックされている。インバータ210は波形整形用であ
る。リングオシレータの発振周波数は周知の通り各イン
バータのディレイ値をそれぞれt(207)、t(20
8)、t(209)とすると、fOSC=1/{2×
[t(207)+t(208)+t(209)]}とな
る。
【0004】しかしながら上記CR発振回路、リングオ
シレータには以下の問題があった。
【0005】まず発振信号のデューティ比はともに50
%近辺となり、このデューティ比をフレキシブルに調整
できない。
【0006】また表示データ処理装置の主な用途である
マトリックス表示装置等では、1フレーム表示の周波数
をフレーム周波数と言うが、このフレーム周波数の仕様
は一般に70〜130Hzの範囲となっている。よって
この仕様を満足するためには、CR発振回路の発振周波
数の精度を±30%の範囲内とする必要がある。しかし
ながら半導体基板上にキャパシタ、抵抗を製造する場合
には、これらのキャパシタ、抵抗の値には10〜30%
のバラツキが生じる。従ってキャパシタ、抵抗を半導体
基板に同時に製造し、しかも正確な発振周波数を確保す
ることは実質上不可能であった。このため、表示データ
処理装置に使用されるCR発振回路の抵抗は、ほとんど
の場合、外付け部品とされていた。
【0007】また上記マトリックス表示装置等に必要と
されるクロックの発振周波数は10K〜500KHz程
度である。ところがリングオシレータによりそのような
低い周波数を発振させようとすると、回路規模、素子数
が非常に大きくなる。このためリングオシレータは、実
用上、マトリックス表示装置等の発振装置に使用できな
かった。
【0008】一方、発振信号のデューティ比を可変でき
るCR発振回路として図36に示す構成のものが知られ
ている。このCR発振回路は、図34に示すものに抵抗
211、ダイオード212を付加した構成となってい
る。この回路では、抵抗205、211の抵抗比を調整
することでデューティ比を制御できる。しかしながらこ
のCR発振回路には以下の問題がある。まず第1に、ダ
イオード212は寄生抵抗、寄生容量を有し、またダイ
オード212には逆バイアス時にリーク電流が発生す
る。これらの寄生抵抗、寄生容量、リーク電流は、発振
信号の生成、維持及び発振周波数の精度等に大きな悪影
響を与える。第2に、良好な特性のダイオードを、イン
バータ200等の他の回路と同一の半導体基板上に形成
することは難しく、これを形成した場合、製造コストが
高くなる。第3にこのCR発振回路では、デューティ比
を変更する手段として、抵抗205、211の代わりに
電流源を使用することができない。第4に、極性反転の
ために必要なインバータ202と、充放電の切り替えに
必要なダイオード212とを共通化できないという問題
もある。
【0009】以上のように従来の発振装置には種々の問
題があった。
【0010】次に従来の表示データ処理装置について説
明する。図37(A)に従来の表示データ処理装置の構
成の一例を示す。この表示データ装置は、表示データ処
理のための複数のメモリを含む。ここで第1、第2メモ
リ504、506、格納手段508は、各々、例えば画
像表示メモリ、画像表示パターン発生器(CGROM、
CGRAM等)、ラインメモリに相当する。タイミング
発生回路502は、これらに対して、第1、第2アドレ
ス512、514、第1、第2、第3信号516、51
8、520を出力している。第1、第2信号516、5
18は、第1、第2メモリ504、506の読み出し信
号等となるものであり、第3信号520は、格納手段5
08への書き込み信号等となるものである。タイミング
発生回路502には発振装置500からクロック信号C
K510が供給されており、タイミング発生回路502
はこのCK510に基づいて図37(B)に示すような
各種信号を生成する。またこの表示データ処理装置にお
いては、第1メモリ504の出力である第1データ52
2等に基づいて第2メモリ506のアドレスが生成さ
れ、第2メモリ506の出力である第2データ524が
格納手段508への書き込みデータとなる。
【0011】図37(B)に示すように、第1信号51
6がLレベルになると(図37(B)のF点参照)、第
1メモリ504の読み出し動作が開始され第1データ5
22が読み出される。第2メモリ506のアドレスはこ
の第1データ522に基づいて生成されるため、第1信
号516よりも少なくとも1クロック分だけ遅く第2信
号518を立ち下げる必要がある(G点参照)。そして
第2信号518がLレベルになると、第2メモリ506
から第2データ524が出力される。格納手段508は
この第2データ524を格納するので、第2信号518
よりも少なくとも1クロック分だけ遅く第3信号520
を立ち下げる必要がある(H点参照)。そしてタイミン
グ発生回路502は、格納手段508へのデータ書き込
みが終了した時点で、第1〜第3信号516〜520を
Hレベルに立ち上げる。
【0012】このように従来の表示データ処理装置で
は、タイミング発生回路502において、第1、第2メ
モリ、格納手段のアクセス時間を考慮した種々のタイミ
ングの信号を生成しなければならない。このため図37
(B)から明らかなように、第1〜第3信号等を生成す
るために、第1〜第3信号の3〜5倍の周波数を有する
クロック信号CKが必要になり、これは低消費電力化の
妨げとなる。
【0013】一方、第1〜第3信号と同じ周波数のクロ
ック信号をもとに、ディレイ回路等を用いて、図37
(B)に示すような種々のタイミングの信号を生成する
ことも可能である。しかしながら第1、第2メモリ、格
納手段のアクセス時間等を考慮しながらこれらの信号を
生成することは、製造バラツキ等を観点に入れると困難
を極める。従ってこれらの第1、第2メモリ、格納手段
等の間のタイミング調整を、自己制御的に行える表示デ
ータ処理装置が望まれる。
【0014】本発明は、以上の課題を解決しようとする
もので、その目的とするところは、消費電力化・回路規
模の削減が図れる発振装置、表示データ処理装置を提供
することにある。
【0015】また本発明の他の目的は、発振信号の発振
周波数、デューティ比を精度良く簡易に調整できる発振
装置を提供することにある。
【0016】また本発明の他の目的は、複数のメモリを
有する表示データ処理装置において、これらのメモリ等
の間のタイミング調整を自己制御的に行うことができる
表示データ処理装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、バッファ手段と、該バッファ手段の出力を
入力に帰還する帰還手段と、該バッファ手段の入力に接
続される充電手段及び放電手段とを含む発振装置であっ
て、前記充電手段が、前記バッファ手段の出力に基づい
てオン・オフされる第1スイッチング手段と、該第1ス
イッチング手段を介して前記バッファ手段の入力に流れ
込む電流を制御する第1電流制御手段とを含み、前記放
電手段が、前記バッファ手段の出力に基づいてオン・オ
フされる第2スイッチング手段と、該第2スイッチング
手段を介して前記バッファ手段の入力から流れ出す電流
を制御する第2電流制御手段とを含むことを特徴とす
る。
【0018】本発明によれば、バッファ手段の出力に基
づき第1スイッチング手段がオンすると、第1電流制御
手段により制御された電流がバッファ手段の入力に流れ
込み、充電動作が行われる。一方、バッファ手段の出力
に基づき第2スイッチング手段がオンすると、第2電流
制御手段により制御された電流がバッファ手段の入力か
ら流れ出し、放電動作が行われる。このように充放電を
繰り返すことで発振波形が生成される。この時、第1、
第2電流制御手段で電流を制御することで、発振信号の
発振周波数、デューティ比を調整できる。
【0019】また本発明は、前記第1、第2スイッチン
グ手段が、各々、前記バッファ手段の出力がゲート電極
に接続される第1、第2導電型の第1、第2トランジス
タであり、前記第1、第2電流制御手段が第1、第2抵
抗であることを特徴とする。
【0020】本発明によれば、第1、第2抵抗の抵抗値
を調整することで、発振信号の発振周波数、デューティ
比を調整できる。
【0021】また本発明は、前記第1、第2スイッチン
グ手段が、前記バッファ手段の出力がゲート電極に接続
される第1、第2導電型の第1、第2トランジスタであ
り、前記第1、第2電流制御手段が第1、第2電流源で
あることを特徴とする。
【0022】本発明によれば、第1、第2電流源を流れ
る電流を制御することで、発振信号の発振周波数、デュ
ーティ比を調整できる。
【0023】また本発明は、前記第1電流源が第1導電
型の第3トランジスタから成ると共に前記第2電流源が
第2導電型の第4トランジスタから成り、該第3、第4
トランジスタのゲート電極に接続される第1、第2バイ
アス端子を有し、該第1、第2のバイアス端子へのバイ
アス電圧を制御することで前記第1、第2電流源を流れ
る第1、第2電流の少なくとも電流比を制御するバイア
ス回路を含むことを特徴とする。
【0024】本発明によれば、第1、第2バイアス端子
へのバイアス電圧を制御することで、第1、第2電流の
電流比を制御でき、これにより充電時間と放電時間との
比を制御でき、発振信号のデューティ比を調整できる。
【0025】また本発明は、前記第1、第2電流の電流
値の大きさを制御する手段を含むことを特徴とする。
【0026】本発明によれば、第1、第2電流の電流値
の大きさを制御することで、発振周波数等を調整でき
る。
【0027】また本発明は、前記バイアス回路が、ゲー
ト電極が前記第1バイアス端子に接続されると共にドレ
イン領域が前記第2バイアス端子に接続される第1導電
型の第5トランジスタと、ゲート電極及びドレイン領域
が前記第1バイアス端子に接続される第1導電型の第6
トランジスタと、ゲート電極及びドレイン領域が前記第
2バイアス端子に接続される第2導電型の第7トランジ
スタと、ゲート電極が前記第2バイアス端子に接続され
ると共にドレイン領域が前記第1バイアス端子に接続さ
れる第2導電型の第8トランジスタとを含むことを特徴
とする。
【0028】本発明によれば、第3、第5、第6トラン
ジスタのゲート電極には同一電圧が印加される。また第
4、第7、第8のゲート電極にも同一電圧が印加され
る。従ってカレントミラーにより、第5トランジスタ
(又は第6トランジスタ)を流れる電流を第3トランジ
スタにコピーできると共に第7トランジスタ(又は第8
トランジスタ)を流れる電流を第4トランジスタにコピ
ーできる。これにより発振信号の発振周波数、デューテ
ィ比を、第5、第7トランジスタ(又は第6、第8トラ
ンジスタ)において流れる電流、トランジスタの持つベ
ータ値(トランジスタサイズ)等に基づいて調整するこ
とが可能となる。
【0029】また本発明は、前記第3トランジスタのゲ
ート電極に対して前記第1バイアス端子の代わりに第3
バイアス端子を接続し、ゲート電極及びドレイン領域が
前記第3バイアス端子に接続される第1導電型の第9ト
ランジスタと、ゲート電極が前記第2バイアス端子に接
続されると共にドレイン領域が前記第3バイアス端子に
接続される第2導電型の第10トランジスタとを含むこ
とを特徴とする。
【0030】本発明によれば、第3、第4、第9、第1
0トランジスタの有するベータ値(トランジスタサイ
ズ)等を用いてデューティ比を調整できるため、設計が
容易となる。
【0031】また本発明は、表示データの処理のための
N個(Nは整数)のメモリを含む表示データ処理装置で
あって、第1信号が有効レベルになった場合にデータ読
み出しを行う第1メモリと、前記第1信号に基づいて第
2信号を出力する回路であり、少なくとも前記第1メモ
リからの読み出しデータが確定した時点又はそれ以降に
前記第2信号を有効レベルにする第1等価回路と、第K
信号(1<K≦N、Kは整数)が有効レベルになった場
合に第(K−1)メモリの出力結果に基づいたデータ読
み出しを行う第Kメモリと、前記第K信号に基づいて第
(K+1)信号を出力する回路であり、少なくとも前記
第Kメモリからの読み出しデータが確定した時点又はそ
れ以降に前記第(K+1)信号を有効レベルにする第K
等価回路と、第N等価回路から出力される第(N+1)
信号が有効レベルになった場合に第Nメモリからの読み
出しデータが書き込まれる格納手段とを含むことを特徴
とする。
【0032】本発明によれば、第1信号が有効となると
第1メモリからのデータ読み出しが行われ、読み出され
たデータが第2メモリに出力される。この時、第1等価
回路は、第1メモリからのデータ読み出しと同時又はそ
れ以降に第2信号を有効にする。第2メモリは、第2信
号が有効になると、第1メモリの出力結果に基づいたデ
ータ読み出しを行う。このようにして次々とデータが読
み出され、第Nメモリからの読み出しデータが格納手段
に格納され、この格納されたデータに基づき表示データ
が生成される。
【0033】また本発明は、前記第1〜第Nメモリ、格
納手段の少なくとも1つが、前記第1〜第(N+1)信
号が非有効レベルとなった場合にプリチャージ動作を行
うことを特徴とする。
【0034】本発明によれば、第1〜第Nメモリ、格納
手段がプリチャージ動作を有するものである場合に、第
1〜第(N+1)信号が非有効レベルになった時にこれ
らをプリチャージ動作に移行させることができる。
【0035】また本発明は、前記第(N+1)信号に基
づいて第(N+2)信号を出力する回路であり、少なく
とも前記格納手段に前記読み出しデータが書き込まれた
時点又はそれ以降に前記第(N+2)信号を有効レベル
にする第(N+1)等価回路と、前記第(N+2)信号
が有効レベルとなった場合に前記第1〜第(N+1)信
号の少なくとも1つを非有効レベルにし、前記第1〜第
Nメモリ、格納手段の少なくとも1つにプリチャージ動
作を選択させる手段とを含むことを特徴とする。
【0036】本発明によれば、第(N+1)等価回路に
より第(N+2)信号が有効レベルにされると、第1〜
第Nメモリ、格納手段の少なくとも1つをプリチャージ
動作に移行させることができる。このように本発明によ
れば、プリチャージ動作への移行のタイミングについて
も自己的に制御できる。
【0037】また本発明は、前記第1〜第Nメモリ、格
納手段の少なくとも1つに入力されるアドレス信号から
変換アドレス信号を生成するデコーダ手段と、前記第1
〜第(N+1)信号のいずれかに基づいて前記第1〜第
Nメモリ、格納手段のいずれかに対して該第1〜第(N
+1)信号の代わりとなる第1’〜第(N+1)’信号
を出力する回路であり、前記デコーダ手段から出力され
る前記変換アドレス信号が確定した時点又はそれ以降に
前記第1’〜第(N+1)’信号を有効レベルにするデ
コーダ用等価回路とを含むことを特徴とする。
【0038】本発明によれば、第1〜第Nメモリ、格納
手段に入力されるアドレス信号を変換できる。そして第
1〜第Nメモリ、格納手段は、変換アドレス信号が確定
した時点又はそれ以降に読み出し動作等を行うことにな
り、適正な読み出し動作が可能となる。
【0039】また本発明は、前記格納手段が、第1〜第
L(Lは整数)の種類の読み出しデータを取り込む第1
〜第L格納手段から成り、前記第Nメモリからの読み出
しデータを1水平期間毎に時分割に前記格納手段に格納
するための取り込み信号を発生すると共に、前記第1〜
第Lの種類の読み出しデータが前記第1〜第L格納手段
に取り込まれるように前記取り込み信号の発生タイミン
グを制御する取り込み信号制御手段を含むことを特徴と
する。
【0040】本発明によれば、読み出しデータに文字パ
ターンデータ(第1の種類の読み出しデータ)、アイコ
ンパターンデータ(第2の種類の読み出しデータ)等を
含ませ、これらを各々、取り込み信号の発生タイミング
を制御することで第1、第2の格納手段に格納できる。
これにより本発明を例えばマトリックス型表示装置に適
用した場合には、マトリックスパネル上の任意の場所に
文字、アイコン等を表示できる。
【0041】また本発明は、前記取り込み信号制御手段
が、前記格納手段に入力されるアドレス信号から変換ア
ドレス信号を生成し、該変換アドレス信号を前記取り込
み信号とするデコーダ手段より成ることを特徴とする。
【0042】本発明によれば、デコーダ手段により生成
された変換アドレス信号を、取り込み信号とすることが
でき、この取り込み信号に基づいて格納手段へのデータ
の取り込みが行われる。これにより、例えばROMプロ
グラミングが可能なデコーダ手段を用いた場合には、R
OMプログラミングを変更することで任意のタイミング
で取り込み信号を発生できる。
【0043】また本発明は、前記複数のメモリが、画像
表示パターンのコード信号を記憶する手段と、該コード
信号に基づいて画像表示パターンを発生する手段とを含
むことを特徴とする。
【0044】本発明によれば、例えば文字コード信号等
を第1のメモリに記憶し、この文字コード信号に対応す
る文字パターンデータを第2のメモリに記憶させること
ができる。これにより例えばマトリックスパネル上への
文字等の配置を簡易に行うことができる。
【0045】また本発明は、前記第1信号を生成するた
めの発振信号を出力する発振装置を含み、該発振装置
が、該発振信号のデューティ比を制御する手段を含むこ
とを特徴とする。
【0046】本発明によれば、発振信号のデューティ比
を制御することで、第1〜第Nメモリ、格納手段の読み
出し時間、プリチャージ時間等を調整することが可能と
なる。
【0047】また本発明は、前記発振装置が、バッファ
手段と、該バッファ手段の出力を入力に帰還する帰還手
段と、該バッファ手段の入力に接続される充電手段及び
放電手段とを含み、前記充電手段が、前記バッファ手段
の出力に基づいてオン・オフされる第1スイッチング手
段と、該第1スイッチング手段を介して前記バッファ手
段の入力に流れ込む電流を制御する第1電流制御手段と
を含み、前記放電手段が、前記バッファ手段の出力に基
づいてオン・オフされる第2スイッチング手段と、該第
2スイッチング手段を介して前記バッファ手段の入力か
ら流れ出す電流を制御する第2電流制御手段とを含むこ
とを特徴とする。
【0048】本発明によれば、第1、第2電流制御手段
により充放電電流を制御することで発振信号のデューテ
ィ比を制御でき、これにより第1〜第Nメモリ、格納手
段の読み出し時間、プリチャージ時間等を調整すること
が可能となる。
【0049】また本発明は、前記第(N+1)信号、前
記第(N+2)信号のいずれか一方を前記第1信号とし
て帰還し自己発振ループを形成したことを特徴とする。
【0050】本発明によれば、等価回路の信号ディレイ
等を利用した発振が可能となり、低消費電力化等が図れ
る。
【0051】また本発明は、前記自己発振ループにおけ
る発振周波数、デューティ比の少なくとも一方を制御す
る手段を含むことを特徴とする。
【0052】本発明によれば、等価回路のディレイ値が
製造プロセスのバラツキ等に依存して変動した場合等に
おいて、発振周波数、デューティ比等を所望の値に近づ
けることが可能となる。
【0053】また本発明は、前記第1〜第N等価回路又
は前記第1〜第(N+1)等価回路を含むバッファ手段
と、該バッファ手段の出力を入力に帰還する帰還手段
と、該バッファ手段の入力に接続される充電手段及び放
電手段とを含み、前記充電手段が、前記バッファ手段の
出力に基づいてオン・オフされる第1スイッチング手段
と、該第1スイッチング手段を介して前記バッファ手段
の入力に流れ込む電流を制御する第1電流制御手段とを
含み、前記放電手段が、前記バッファ手段の出力に基づ
いてオン・オフされる第2スイッチング手段と、該第2
スイッチング手段を介して前記バッファ手段の入力から
流れ出す電流を制御する第2電流制御手段とを含むこと
を特徴とする。
【0054】本発明によれば、等価回路のディレイ値が
製造プロセスのバラツキに依存して変動した場合等にお
いて、第1、第2電流制御手段で電流を制御すること
で、発振周波数、デューティ比等を所望の値に近づける
ことが可能となる。
【0055】また本発明に係るマトリックス型表示装置
は、上記表示データ処理装置と、表示画素がマトリック
ス状に配置されるとともに複数の信号電極及び走査電極
が交差して配置されるマトリックスパネルと、該マトリ
ックスパネルの前記信号電極に駆動電圧を印加する信号
駆動回路と、該マトリックスパネルの前記走査電極に駆
動電圧を印加する走査駆動回路とを含み、前記表示デー
タ処理装置の前記格納手段に格納されたデータに基づい
て少なくとも前記信号駆動回路の駆動電圧を生成するこ
とを特徴とする。
【0056】本発明によれば、低消費電力で高速動作可
能なマトリックス型表示装置を得ることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0058】(実施例1)実施例1〜6は発振装置に関
する実施例である。
【0059】図1に本発明の実施例1の発振装置の構成
を示す。
【0060】MOSバッファ301の入力Aと出力Bと
の間には帰還手段305が設けられている。MOSバッ
ファ301の入力Aには、充電手段310と放電手段3
20とが共通接続される。またMOSバッファ301の
出力Bは充電手段310、放電手段320に入力され
る。但しこの場合、インバータ、バッファ等から成る波
形整形手段303を設けてもよい。
【0061】充電手段310は第1電流制御手段31
2、第1スイッチング手段314を含む。第1スイッチ
ング手段314は、MOSバッファ301の出力Bに基
づいてオン・オフするものであり、第1電流制御手段3
12は、第1スイッチング手段314を介してMOSバ
ッファ301の入力Aに流れ込む充電電流I1を制御す
るものである。放電手段320は第2電流制御手段32
2、第2スイッチング手段324を含む。第2スイッチ
ング手段324は、MOSバッファ301の出力Bに基
づいてオン・オフするものであり、第2電流制御手段3
22は、第2スイッチング手段324を介してMOSバ
ッファ301の入力Aから流れ出す放電電流I2を制御
するものである。
【0062】次に実施例1の動作について説明する。図
2にMOSバッファ301の入力A、出力Bの波形図を
示す。ここでMOSバッファ301のスレッシュホルド
電圧を(1/2)×VDDとする。するとMOSバッフ
ァ301の入力Aが(1/2)×VDDを超えた時点で
(図2のH参照)、MOSバッファ301の出力BはL
レベルからHレベルに立ち上がり(I参照)、帰還手段
305を経由しMOSバッファ301の入力Aは{(1
/2)×VDD+VDD}となる(J参照)。この時、
出力BがHレベルであるため、放電手段320内の第2
スイッチング手段324が選択されてオンし、MOSバ
ッファ301の入力Aから電流が放電される。これによ
り入力Aの電位は徐々に下がる(K参照)。そして入力
Aがスレッシュホルド電圧(1/2)×VDDよりも少
し下がったところで(L参照)、MOSバッファ301
の出力はLレベルに立ち下がる(M参照)。これにより
入力Aの電位は、帰還手段305により、{(1/2)
×VDD−VDD}に立ち下げられる(N参照)。この
時、出力BがLレベルであるため、充電手段310内の
第1スイッチング手段314が選択されてオンし、MO
Sバッファ301の入力Aに電流が充電される。これに
より入力Aの電位は徐々に上がる(P参照)。以上のよ
うにして充放電を繰り返すことで、図2の出力Bのよう
な発振信号を得ることができる。なおMOSバッファ3
01は、少なくともバッファ手段として機能するもので
あればよく、必ずしもMOSトランジスタにより構成さ
れている必要はない。
【0063】図2から明らかなように、本実施例によれ
ば、任意の周波数・デューティ比の発振信号(発振波
形)を得ることができる。周波数・デューティ比の調整
は第1、第2電流制御手段312、322によりI1、
I2の電流値を制御することで実現する。例えばI2>
I1となるように制御すれば図2に示すような発振信号
が得られる。そして本実施例によれば、図36の従来例
にあったダイオードの寄生抵抗・寄生容量等を考慮する
必要がなくなり、精度が高くプロセスバラツキの少ない
発振信号を得ることができる。また第1、第2スイッチ
ング手段314、324に、極性反転手段(図36のイ
ンバータ202に相当)及び充放電の切り替え手段(図
36のダイオード212に相当)の両方の機能を持たせ
ることができるため、回路素子を削減できると共に発振
周波数・デューティ比の精度等を向上できる。
【0064】(実施例2)実施例2は、充電手段、放電
手段の具体的構成を示すものであり、図3にその回路構
成を示す。図3の抵抗7、8は、図1の第1、第2電流
制御手段312、322に相当し、P型MOSトランジ
スタ3、N型MOSトランジスタ4は、第1、第2スイ
ッチング手段314、324に相当する。
【0065】MOSバッファ1の入力Aは、P型MOS
トランジスタ3及びN型MOSトランジスタ4のドレイ
ン領域並びにキャパシタ5に接続されている。MOSバ
ッファ1の出力Bは、P型MOSトランジスタ3及びN
型MOSトランジスタ4のゲート電極並びにキャパシタ
5に接続されている。P型MOSトランジスタ3及びN
型MOSトランジスタ4のソース領域はそれぞれ抵抗
7、8の一方の端子に接続されている。そして抵抗7、
8の他方の端子は、各々、高電位側電源VDD9、低電
位側電源VSS(GND)10に接続されている。MO
Sインバータ2は波形整形用である。
【0066】ここで動作について説明する。まずMOS
バッファ1の入力電位がスレッシュホルド電圧(1/
2)×VDDを少し越えた時に、MOSバッファ1の出
力BはHレベルに立ち上がり、キャパシタ5を介した容
量カップリングにより、MOSバッファ1の入力Aの電
位は{VDD+(1/2)×VDD}となる。そしてP
型MOSトランジスタ3はオフし、N型MOSトランジ
スタ4はオンする。ここで抵抗7、8の抵抗値がP型M
OSトランジスタ3及びN型MOSトランジスタ4のオ
ン抵抗よりも充分大きいとし、抵抗7、8の抵抗値をR
p、Rnとしキャパシタ5の容量値をCとする。すると
MOSバッファ1の入力Aの電位はTn=C×Rnの時
間で下がる(放電する)。
【0067】次にMOSバッファ1の入力電位がスレッ
シュホルド電圧(1/2)×VDDよりも低くなった時
は、P型MOSトランジスタ3がオンし、MOSバッフ
ァ1の入力Aの電位はTn=C×Rpの時間で上がる
(充電する)。
【0068】従って実施例2における発振周波数fOS
C2及びデューティ比D2は、各々、fOSC2=1/
(Tn+Tp)、D2=Rn/(Rn+Rp)となる。
但しMOSバッファ1のディレイ値は除いている。
【0069】なお図3では、トランジスタ3、4を、M
OSバッファ1の入力Aに接続しているが、これとは逆
に、抵抗7、8をMOSバッファ1の入力Aに接続し、
トランジスタ3、4を電源9、10に接続する構成とし
ても構わない。
【0070】(実施例3)実施例3は、充電手段、放電
手段の具体的構成の他の例を示すものであり、図4にそ
の回路構成を示す。実施例2との相違は、電流制御手段
が、抵抗7、8から電流源11、12へと変更されてい
る点である。すなわちMOSバッファ1の入力Aからの
電流の充放電を電流源11、12で行っている。
【0071】図5にMOSバッファ1の入力A、出力B
の波形図を示す。図2と異なるのは、充電、放電時にお
いて入力Aの電位がリニア(線形)に変化する点である
(図5のK’、P’参照)。このように入力Aの電位が
リニアに変化すると、製造プロセスの変動、雑音等が生
じた場合においても、図2の場合と比べて発振周波数・
デューティ比のバラツキを小さくでき、正確な発振周波
数・デューティ比を得ることができる。その他の動作に
ついては上記実施例1、2と同様であるため説明を省略
する。
【0072】実施例3の発振装置の発振周波数fOSC
3及びデューティ比D3は、電流源11、12を流れる
電流値をそれぞれIn、Ipとすると、fOSC3=1
/(Tn+Tp)、D3=In/(In+Ip)とな
る。但しTn=C×V/In、Tp=C×V/Ipであ
り、MOSバッファ1のディレイ値は除いている。従っ
て実施例3によれば、InとIpの比によって簡単に発
振信号のデューティ比を調整できる。
【0073】なお電流制御手段として電流源を使用する
場合には、図4に示すようにバイアス回路16、バイア
ス調整回路17を設けることが望ましい。ここでバイア
ス回路16は、バイアス端子13、14を介してバイア
ス信号を電流源11、12に与えるものである。またバ
イアス調整回路17は、端子15を介してバイアス回路
16にバイアス調整信号を与えるものである。バイアス
回路16、バイアス調整回路17を用いることで、発振
周波数及びデューティ比を自由に調整できる。
【0074】なお図4では、トランジスタ3、4をMO
Sバッファ1の入力Aに接続しているが、これとは逆
に、電流源11、12をMOSバッファ1の入力Aに接
続し、トランジスタ3、4を電源9、10に接続する構
成としてもよい。但し、電流源の性能を向上させるため
には、図4の構成の方が望ましい。
【0075】(実施例4)実施例4は、電流源及びバイ
アス回路の具体的構成の例を示すものであり、図6にそ
の回路構成を示す。
【0076】実施例4ではP型MOSトランジスタ11
(第3トランジスタ)、N型MOSトランジスタ12
(第4トランジスタ)が電流源11、12となる。また
P型MOSトランジスタ22(第5トランジスタ)は、
ゲート電極がバイアス端子13(第1バイアス端子)に
接続されると共にドレイン領域がバイアス端子14(第
2バイアス端子)に接続される。P型MOSトランジス
タ24(第6トランジスタ)は、ゲート電極及びドレイ
ン領域がバイアス端子13に接続される。N型MOSト
ランジスタ23(第7トランジスタ)は、ゲート電極及
びドレイン領域がバイアス端子14に接続される。N型
MOSトランジスタ25(第8トランジスタ)は、ゲー
ト電極がバイアス端子14に接続されると共にドレイン
領域がバイアス端子13に接続される。
【0077】ここでトランジスタ11、12のベータ値
をβpp、βnnとする。またトランジスタ22、2
3、24、25のベータ値を各々βp2、βn2、βp
1、βn1とする。するとトランジスタ11、22、2
4において流れる電流を各々のトランジスタのベータ値
で割ったものはカレントミラーにより等しくなり、また
トランジスタ12、23、25において流れる電流を各
々のトランジスタのベータ値で割ったものはカレントミ
ラーにより等しくなる。従って以下の式が成り立つ。
【0078】 Ip=(βpp/βp1)I1 =(βpp/βp1)×(βn1/βn2)I2 (1) In=(βnn/βn2)I2 (2) よって、 (Ip/In)=(βpp/βp1)×(βn1/βnn) (3) となる。ここで発振周波数fOSC4は、 fOSC4=1/(Tn+Tp) =(1/CV)×{Ip×In/(Ip+In)} (4) となる。但しTn=C×V/In、Tp=C×V/Ip
であり、MOSバッファ1のディレイ値は除いている。
【0079】上式(1)、(2)、(4)から明らかな
ように、発振周波数fOSC4は、電流値I2により任
意に調整できる。そしてこの電流値I2は、バイアス調
整回路17により調整される。またデューティ比D4は
D4=In/(In+Ip)であるため、上式(3)か
ら明らかなように、トランジスタのサイズ比等を変更す
ることで任意に設定できる。
【0080】(実施例5)実施例5も、電流源及びバイ
アス回路の具体的構成の例を示すものであり、図7にそ
の回路構成を示す。上記実施例4と異なるのは、P型M
OSトランジスタ26、N型MOSトランジスタ27を
新たに設けると共に、P型MOSトランジスタ11のゲ
ート電極への電圧印加を、バイアス端子13ではなく、
バイアス端子13’(第3のバイアス端子)により行っ
ている点である。そしてP型MOSトランジスタ26
(第9トランジスタ)は、ゲート電極及びソース領域が
バイアス端子13’に接続され、またN型MOSトラン
ジスタ27(第10トランジスタ)は、ゲート電極がバ
イアス端子14に接続されると共にドレイン領域がバイ
アス端子13’に接続される。
【0081】トランジスタ26、27のベータ値をβp
3、βn3とすると、カレントミラーにより以下の式が
成り立つ。
【0082】 Ip=(βpp/βp3)I3 =(βpp/βp3)×(βn3/βn2)I2 (5) In=(βnn/βn2)I2 (6) よって、 (Ip/In)=(βpp/βp3)×(βn3/βnn) (7) 上式(5)、(6)から明らかなように、上記実施例4
と同様に、発振周波数fOSC5は、バイアス調整回路
17からの電流値I2により任意に調整できる。またデ
ューティ比D5も、上式(7)から明らかなように、ト
ランジスタのサイズ比等を変更することで任意に設定で
きる。
【0083】なお実施例5の構成は実施例4に比べて以
下の点で有利である。即ち図6の実施例4では、上式
(3)から明らかなようにトランジスタ24、25のト
ランジスタサイズを調整すること等でデューティ比が調
整される。ところが端子15にバイアス調整回路17が
接続されること等に起因して、トランジスタ24、25
のドレイン・ソース領域間に印加される電圧は小さい。
従ってトランジスタ24、25を飽和領域にて動作させ
るためには、トランジスタ24、25に許容されるトラ
ンジスタサイズはある程度制限される。実施例4ではこ
のような制限のもとで、トランジスタ24、25のトラ
ンジスタサイズにより更にデューティ比も調整しなけれ
ばならないため、設計が難しい。これに対して実施例5
では、上式(7)から明らかなようにトランジスタ2
6、27のトランジスタサイズを調整することでデュー
ティ比を調整できる。従ってトランジスタ24、25の
トランジスタサイズをデューティ比の設定とは無関係に
調整できるため、設計が容易となる。この設計の容易性
の差は、電源電圧が低電圧化された場合に更に顕著とな
る。
【0084】なお実施例4、5ではバイアス調整回路1
7は端子15の位置に挿入されているが、本発明はこれ
に限らず、端子816、817、818のいずれの位置
に挿入しても構わない。
【0085】(実施例6)実施例6はバイアス調整回路
の具体的例を示すものである。バイアス調整回路として
は例えば図8(A)〜(D)に示すもの等が考えられ
る。
【0086】図8(A)に示すバイアス調整回路は可変
抵抗28から成り、周波数選択信号18で抵抗値を変更
することで発振周波数を調整する。
【0087】図8(B)に示すバイアス調整回路は抵抗
29、30及びこれらの各々に接続されるスイッチ3
1、32を含み、スイッチ31、32を周波数選択信号
18で選択することによって発振周波数を調整する。
【0088】図8(C)に示すバイアス調整回路は、抵
抗29、30及びこれらの各々に接続されるフューズ3
3、34を含み、フューズ33、34を周波数選択信号
18で選択することによって発振周波数を調整できる。
【0089】図8(D)に示すバイアス調整回路は、抵
抗29、30及びこれらの各々に接続されるMOSトラ
ンジスタ35、36を含み、MOSトランジスタ35、
36のゲート電極に周波数選択信号18である制御信号
37、38を送ることによって発振周波数を調整でき
る。
【0090】なお、図8(B)〜(D)では、抵抗が2
個の例を挙げているが複数であっても構わない。
【0091】また抵抗は、MOSトランジスタで作るこ
とも可能である。この場合、例えば図8(B)では、ス
イッチ31、32をMOSトランジスタにより構成し、
MOSトランジスタのオン抵抗により抵抗29、30の
抵抗値を代用させることもできる。
【0092】なお電流源11、12の電流値In、Ip
を調整することにより、もしくは図6、図7の端子15
を流れる電流値又は端子15における電圧値を調整する
ことにより、本発明を、VCO(VOLTAGE CO
NTROLED OSCILLATOR)に適用するこ
とも可能である。例えば、本発明をVCOとして使用
し、これに周知の位相比較回路、フィルターを付加する
ことで、PLL(PHASE LOCKKED LOO
P)回路を構成できる。この場合、次のような用途が考
えられる。例えば液晶パネル等において、複数の表示デ
ータ処理装置を用意し、これらの複数の表示データ処理
装置からの表示データを切り替えて使用し、液晶パネル
上に表示画面を表示する。この時、各々の表示データ処
理装置に内蔵される発振装置は異なる周波数で発振する
ため、各表示データ処理装置のフレーム信号の周波数も
70〜130Hzの範囲(仕様の範囲)でばらつく。従
って複数の表示データ処理装置からの表示データを切り
替えて使用するためには、これらのフレーム信号を同期
させる必要がある。そこで、このような場合に、外部
(他の表示データ処理装置)からの外部フレーム信号
と、VCOの出力により作られる内部フレーム信号とを
位相比較回路に入力し、位相比較を行う。そして位相比
較回路の出力を、フィルターによって適正な電圧及び電
流に変換しVCOに入力する。これにより、1の表示デ
ータ処理装置と他の表示データ処理装置との間で、フレ
ーム信号を同期させることが可能となる。この結果、複
数の表示データ処理装置からの表示データを切り替えて
使用するような場合に、表示画像の乱れ等をなくすこと
ができる。
【0093】(実施例7)以下に説明する実施例7〜1
2は表示データ処理装置に関する実施例である。
【0094】図9に実施例7の表示データ処理装置の構
成を示す。実施例7は、第1メモリ(画像表示メモリ)
353、第2メモリ(画像表示パターン発生器)35
5、格納手段(ラインメモリ)357、第1、第2等価
回路354、356を含む。実施例7の特徴は以下の通
りである。即ち第1信号371は第1メモリ353、第
1等価回路354に入力されており、第1信号371が
有効レベル(例えばLレベル)になると第1メモリ35
3の読み出し動作が行われ第1データ379が出力され
る。この時の読み出しアドレスはアドレス信号377に
より決められる。ここで第1等価回路354は、第1信
号371に基づいて第2信号372を出力するものであ
り、第1メモリ353から読み出される第1データ37
9が確定した時点又はそれ以降に第2信号372を有効
レベル(例えばLレベル)にする。第2信号372は第
2メモリ355、第2等価回路356に入力されてお
り、第2信号372が有効レベルになると第2メモリ3
55の読み出し動作が行われ第2データ380が出力さ
れる。この時、第2メモリ355の読み出しは、第1デ
ータ379に基づいて行われる。また第2等価回路35
6は、第2信号372に基づいて第3信号373を出力
するものであり、第2メモリ355から読み出される第
2データ380が確定した時点又はそれ以降に第3信号
373を有効レベル(例えばLレベル)にする。第3信
号373が有効レベルになると、格納手段357への第
2データ380の書き込み動作が行われる。この時の格
納アドレスは例えばアドレス信号377により決められ
る。
【0095】実施例7では上記のように、第1、第2、
第3信号371、372、373が有効レベルとなる
と、第1、第2メモリ353、355の読み出し動作並
びに格納手段357の書き込み動作が行われる。これに
加えて例えば、第1、第2、第3信号371、372、
373が非有効レベル(例えばHレベル)になった場合
に、第1、第2メモリ353、355、格納手段357
の中の少なくとも1つがプリチャージ動作するようにし
てもよい。このようにすれば第1、第2メモリ353、
355、格納手段357に読み出し動作・プリチャージ
動作のいずれを行わせるかの選択を、第1信号371等
の信号レベルを制御するだけで実現でき、回路制御を簡
易化できる。また読み出し期間・プリチャージ期間の設
定を、第1信号371等のデューティ比を制御するだけ
で実現できる。特に、上記実施例1〜6で説明したデュ
ーティ比の調整が可能な発振装置を用いた場合には次の
ような利点がある。即ち第1信号371を実施例1〜6
の発振装置の出力により生成し、発振装置によりデュー
ティ比を調整することで、読み出し期間・プリチャージ
期間の設定を自由に調整できるという利点がある。
【0096】なおデータの読み出しに必要な時間(読み
出しのアクセスタイム)とプリチャージに必要な時間
(プリチャージのアクセスタイム)との関係は、読み出
しのアクセスタイムを100とすると、一般にプリチャ
ージのアクセスタイムは5〜40程度となる(好ましく
は10〜30程度)。このため第1信号371は、5〜
40%程度のデューティ比の波形とすることが望まし
い。
【0097】次に実施例7の動作を、図10に示すタイ
ミングチャート図を用いて説明する。まず第1信号37
1をLレベル(有効レベル)にする(図10のA参
照)。この時、アドレス信号377は、第1信号371
がLレベルになる前に確定させておく(B参照)。なお
図10に示すCKはクロック信号であり、このCKは例
えば実施例1〜6で説明したような発振装置により生成
する。第1信号371はこのクロック信号CKを反転し
た信号となっている。
【0098】第1信号371がLレベルになると第1メ
モリ353からのデータ読み出しが行われ、所定のディ
レイ期間経過後に第1データ379が確定する(C参
照)。この時、第1等価回路354の出力である第2信
号372は、第1データ379の確定と同時又はそれよ
りも少し遅れてLレベルとなる(D参照)。第2信号3
72は第2メモリ355に入力されており、第2信号3
72がLレベルになると、第1データ379をアドレス
信号とするデータ読み出しが第2メモリ355において
行われる。そして所定のディレイ期間経過後に第2デー
タ380が確定する(E参照)。第2信号372は第2
等価回路356にも入力されており、第2等価回路35
6の出力である第3信号373は、第2データ380の
確定と同時又はそれよりも少し遅れてLレベルとなる
(F参照)。第3信号373がLレベルになると、第2
データ380が格納手段357に書き込まれる。
【0099】第1信号371がHレベルになると(G参
照)、第1メモリ353はプリチャージ動作に移行す
る。そして実施例7では第1信号371がHレベルにな
ると、第2、第3信号372、373もHレベルになり
(H、I参照)、これにより第2メモリ355、格納手
段357もプリチャージ動作に移行する。但し、第1、
第2メモリ353、355、格納手段357がプリチャ
ージ動作を有しないものである場合はプリチャージ動作
させる必要はない。例えば格納手段357が、Dフィリ
ップフロップ等を含むラッチ回路等により構成される場
合には、格納手段357をプリチャージ動作させる必要
はなく、第3信号373をHレベルにする必要はない。
なお、この場合、第3信号373は、格納手段(ラッチ
回路)357に第2データ380をラッチさせるための
取り込み信号の役割を果たすことになる。
【0100】以上のように実施例7によれば、第1、第
2等価回路を設けることで、データの読み出し・プリチ
ャージ動作等のタイミング調整を自己制御的に行うこと
ができる。従って従来例のようにタイミング調整のため
の種々の制御信号を生成する必要も無く、また、クロッ
ク信号の1周期で無駄無く読み出し・プリチャージ動作
を行うことができるため、回路規模及び消費電力を大幅
に削減できる。
【0101】(実施例8)図11に実施例8の表示デー
タ処理装置の構成を示す。上記実施例7との相違は、第
3等価回路358、選択回路352が新たに設けられて
いる点である。第3等価回路358は、第3信号373
に基づいて第4信号376を出力するものであり、格納
手段357に第2データ380が書き込まれた時点又は
それ以降に第4信号376を有効レベルにする。選択回
路352は、入力された第4信号376、クロック信号
CK370とに基づいて第1信号371を生成し、これ
を第1メモリ353、第1等価回路354に出力する。
より具体的には第4信号376が有効レベルになった場
合に、第1信号を非有効レベル(例えばHレベル)にす
る。これにより、望ましくは第2信号372、第3信号
373も非有効レベルになる。第1、第2、第3信号3
71、372、373が非有効レベルになると、第1、
第2メモリ353、355、格納手段357がプリチャ
ージ動作に移行する。
【0102】図12には実施例8の動作を説明するため
のタイミングチャート図が示される。図10に示す実施
例7と異なるのは、格納手段357へのデータ書き込み
が完了すると第4信号376がLレベルになり(図12
のJ参照)、これにより第1〜第3信号371〜373
がHレベルになり(K、L、M参照)、第1、第2メモ
リ353、355等がプリチャージ動作に移行する点で
ある。
【0103】格納手段357に第2データ380が書き
込まれてしまえば、その後は第1データ379、第2デ
ータ380はどのようなデータに変化しても構わない。
一方、メモリ等においては、消費電力の節減及び動作の
高速化のために、データを読み出した後、なるべく早く
プリチャージ動作に移行させることが望ましい。実施例
8によれば、格納手段357へデータが書き込まれた時
点又はそれ以降に第4信号376が有効レベルにされ
る。これにより第1〜第3信号371〜373を非有効
レベルにし、第1、第2メモリ353、355、格納手
段357をプリチャージ動作に移行させることができる
ため、消費電力の大幅な節減、動作の高速化等が可能と
なる。このように実施例8によれば、読み出し動作のみ
ならず、プリチャージ動作についても自己制御できる。
【0104】(実施例9)図13に実施例9の表示デー
タ処理装置の構成を示す。上記実施例8との相違は、選
択回路352が、第2等価回路356と第3等価回路3
58との間にある点である。これにより、格納手段35
7に第2データ380が書き込まれた時点で(又はそれ
よりも遅く)、第3等価回路358の出力である第4信
号376が有効レベルになり、選択回路352の出力で
ある第3’信号374が非有効レベルになる。これによ
り格納手段357はプリチャージ動作に移行する。即
ち、格納手段357へデータが書き込まれた時点で、第
1、第2メモリ353、355が第1、第2信号37
1、372によってプリチャージされるよりも前に、自
己的に書き込み動作を終了する。これにより格納手段3
57のプリチャージ動作への移行を速めることができ、
消費電力の低減、動作の高速化を図れる。
【0105】なお選択回路352は、図11、図13に
示した場所に限らず種々の場所に配置できる。即ち選択
回路352は、図13のA、B、Cで示す場所の少なく
とも1カ所に配置でき、2カ所に配置したり3カ所に配
置したりすることもできる。そしてA、B、Cの全ての
場所に配置する構成は、回路規模の面では不利である
が、低消費電力、高速動作の点では有利となる。
【0106】また上記実施例7〜9では、含まれるメモ
リが2個の場合を例にとり説明したが、本発明はこれに
限らず、表示データ処理装置が3個以上の複数のメモリ
を有する場合も本発明の範囲に含まれる。図14には、
例えば実施例8(図11参照)においてN個のメモリを
含む場合の構成例が示される。図14でN、Kは整数で
あり、1<K≦Nとなっている。実施例7、9及び下記
する実施例10〜12において、メモリをN個含ませる
場合も、図14と同様の構成となる。
【0107】(実施例10)実施例10は、本発明に係
る表示データ処理装置の更なる具体例を示すものであ
り、図15にその構成が示される。
【0108】表示データ処理装置の代表例である文字パ
ターン発生器付きの表示データ処理装置に本発明を適用
した場合を説明する。ここで表示データRAM(表示デ
ータメモリ)55・CGROM(文字パターン発生回
路)59・ドライバ回路63は、各々、実施例7〜9の
第1メモリ・第2メモリ・格納手段に相当するものであ
る。
【0109】ここで表示データRAM55は、マイクロ
コントローラ及びプロセッサー等から送られる1画面分
の文字コード信号を記憶する。CGROM59は、この
文字コード信号に対応した文字パターンを発生する。ド
ライバ回路(信号駆動回路)63は、文字パターン信号
を1水平期間中に時分割記憶するラッチ機能を有する。
そして、この表示データ処理装置を用いて、ドライバー
回路63により駆動される複数の信号電極と、走査駆動
回路により順次走査される複数の走査電極とが交差する
ドットマトリックスパネルに対して文字パターン等を表
示する。
【0110】例えばドットマトリックスパネルにN×M
の文字を表示し、1文字の構成がn×mドットである場
合を考える。1文字の中の1画素行(1ドットライン)
分のデータが、表示データRAM55からCGROM5
9を介してドライバー回路63へと転送される一連の動
作の期間を1C(1キャラクタ)とする。またCGRO
M59のデータ出力をnビットとする。するとN×1C
の期間が1ドットライン期間(1H)となり、M×m×
N×1Cの期間が1フレーム期間(1FR)となる。
【0111】マイクロコントローラ及びプロセッサー等
からの表示データRAM55に対する表示データの書き
込みは、書き込み用データ信号83と、アドレス信号4
9(書き込み用アドレス信号84をアドレスデコーダ6
4によりアドレスデコードしたもの)とに基づいて行わ
れる。
【0112】発振装置50より出力されたクロック信号
70は、タイミング発生回路51に入力される。タイミ
ング発生回路51は必要な制御信号であるRAM用アド
レス信号77、CGROM用アドレス信号78を発生す
る。表示データRAM55は1種のフレームメモリーで
あって文字(表示)コードが格納されている。CGRO
M59には表示データRAM55の文字コードに対応す
る文字パターンデータ(表示データ)が格納されてい
る。ドライバー回路63はCGROM59から出力され
る文字パターンデータ82をラッチし、かつ蓄積する。
そしてその蓄積された文字パターンデータに応じた液晶
駆動電圧を液晶パネルに送り、これにより液晶パネルへ
表示画面が表示される。
【0113】図16には、従来の手法(図37(A)参
照)で表示データ処理装置を構成したものが比較例とし
て示される。
【0114】実施例10(図15参照)と比較例との相
違点は、実施例10では、アドレスデコーダ53、表示
データRAM55、アドレスデコーダ57、CGROM
59、アドレスデコーダ61の各々に対応して、ダミー
回路である等価回路54、56、58、60、62が設
けられている点である。
【0115】また比較例では、タイミング発生回路25
1が、アドレスデコーダ253、表示データRAM25
5、アドレスデコーダ257、CGROM259、アド
レスデコーダ261に対して読み出し及びプリチャージ
のための信号270、274、275を発生している。
これに対して、実施例10ではこれらを発生しない。即
ち実施例10では、発振装置50より出力されたクロッ
ク信号70がRSラッチ回路52に入力され、このRS
ラッチ回路52の出力71が、アドレスデコーダ53の
等価回路54に入力される。そして等価回路54の出力
72は、等価回路56、58、60、62を経由してプ
リチャージ信号76となり、このプリチャージ信号76
はRSラッチ回路52にフィードバックされている。
【0116】次に実施例10における表示データの読み
出し動作について説明する。
【0117】表示データRAM55のアドレス信号77
は、発振装置50から出力されるクロック信号70に基
づきタイミング発生回路51により生成され、表示デー
タRAM用のアドレスデコーダ53に入力される。更に
クロック信号70は、RSラッチ回路52を経て読み出
し信号71としてアドレスデコーダ53及び等価回路5
4に入力される。そして読み出し信号72、アドレス信
号79が、等価回路54、アドレスデコーダ53から同
時に出力される(79よりも72を遅くしてもよい)。
ここで読み出し信号71はLレベルで有効レベル(アク
ティブ)となり、クロック信号70がLレベルの時に読
み出し信号71もLレベルになる。
【0118】表示データRAM55は、アドレスデコー
ドされたアドレス信号79の状態に応じて読み出し信号
72によってアドレスセットされる。ここで読み出し信
号72はアドレスデコードに要する時間分だけ読み出し
信号71よりも遅れている。読み出し信号72がLレベ
ルになると、文字コード信号80とCGROM用読み出
し信号73とが同時に出力される(80よりも73を遅
くしてもよい)。
【0119】CGROM用のアドレスデコーダ57は、
文字コード信号80及びアドレス信号78の状態に応じ
たアドレスデコードを行い、アドレス信号81をCGR
OM59に出力する。ここで読み出し信号74は、アド
レス信号81と同時に出力されており(81よりも74
を遅くしてもよい)、アドレスデコードに要する時間分
だけ読み出し信号73よりも遅れている。次に、読み出
し信号74により文字パターンデータ82、読み出し信
号75が同時に出力される(82よりも75を遅くして
もよい)。
【0120】ドライバー回路用のアドレスデコーダ61
は、アドレス信号77の状態に応じたアドレスデコード
を行い、変換アドレス信号(取り込み信号)48をドラ
イバー回路63に出力する。これによりドライバー回路
63をアドレスセットするとともに文字パターンデータ
82をドライバ回路63にラッチし蓄積する。ここでプ
リチャージ信号76と変換アドレス信号48とは同時に
出力されている(48よりも76を遅くしてもよい)。
【0121】プリチャージ信号76はRSラッチ回路5
2にフィードバックされる。そしてアドレスデコーダ5
3、表示データRAM55、アドレスデコーダ57、C
GROM59、アドレスデコーダ61等を次々にプリチ
ャージする。従ってこの場合には、信号71、72、7
3、74、75はプリチャージ信号となる。こうして読
み出し動作及びプリチャージ動作を繰り返すことで、表
示データが読み出される。
【0122】図17に実施例10の動作を説明するため
のタイミングチャート図を示す。
【0123】クロック信号70をCKとし、表示データ
RAM55の読み出し及びプリチャージ信号となる信号
71をEIRAMとし、アドレス信号77をARAMと
している。CGROM59のアドレス信号となる文字コ
ード信号80をAROMとし、CGROM59の読み出
し及びプリチャージ信号となる信号73をEIROMと
している。ドライバー回路63のアドレス信号77をA
RATとし、ドライバ回路63の書き込み及びプリチャ
ージ信号となる信号75をEILATとし、入力データ
となる文字パターンデータ82をDLATとしている。
またドライバー回路63に蓄積された信号の波形をDD
RVとしている。ここでEIRAMがLレベルになると
読み出し動作となり、Hレベルになるとプリチャージ動
作となる。またEIROM、EILATがHレベルにな
ると読み出し動作となり、Lレベルになるとプリチャー
ジ動作となる。タイミング発生回路51はEIRAM、
EIROM、EILATを発生しておらず、各々の回路
が自己制御で動作する。このため、タイミング発生回路
51は、アドレス信号ARAM(77、78)、ALA
T(77)を同じタイミングで発生するのみとなる。
【0124】なお図18には比較例のタイミングチャー
ト図が示される。図17と図18を比較すれば理解され
るように、比較例で必要な高い周波数のクロックが実施
例10では必要なく、従って実施例10によれば消費電
力を低減できる。また実施例10では、EIROM、E
ILAT等をタイミング発生回路51で生成する必要が
ないため、回路規模の削減、動作の高速化を図れる。
【0125】次に、アドレスデコーダ53、57、6
1、表示データRAM55、CGROM59及び等価回
路54、58、60、62の詳細な回路構成の一例につ
いて説明する。まず図19にアドレスデコーダ53及び
その等価回路54の具体例を示す。
【0126】MOSトランジスタ87〜90は直列RO
Mを構成する。そしてデータ無し(例えばデータ”
0”)に対応するトランジスタはドレイン領域とソース
領域とをショートさせ、データ有り(例えばデータ”
1”)に対応するトランジスタはショートさせない。シ
ョートするか否かの切り替えは、マスクROMと同様
に、メタル切り替え方式、イオン注入プログラム方式
(フィールド切り替え)等で実現できる。MOSトラン
ジスタ85により直列ROMからのデータ読み出しが制
御され、MOSインバータ99により直列ROMからの
信号が増幅される。MOSトランジスタ95、96はそ
れぞれプリチャージ用、電位固定用である。アドレスデ
コーダ53の等価回路54は、アドレスデコーダ53の
1アドレスライン(79の中の1ライン)分のROMと
同等に構成されており、相違するのはMOSトランジス
タ91〜94が読み出し信号71によって制御されてい
る点である。
【0127】アドレス信号77の状態に応じてアドレス
ラインのいずれか(79のいずれか)が選択され、これ
によりアドレス信号77がアドレスデコードされる。次
にEIRAM71がLレベルになると、アドレスデコー
ドされた信号が変換アドレス信号79として表示データ
RAM55へと出力される。それと同時にアドレスデコ
ーダの等価回路54は、表示データRAM55の読み出
し信号72を出力する。この時、アドレスラインの中で
ディレイ値が最も大きいラインに接続されるトランジス
タと少なくとも同数のトランジスタがライン701に接
続されている。これにより読み出し信号72が、変換ア
ドレス信号79と同時又はこれよりも遅く出力されるこ
とが保証される。
【0128】次に表示データRAM55及び等価回路5
6の詳細な回路構成について図20を用いて説明する。
【0129】MOSインバータ105、106、データ
書き込み用のMOSトランジスタ109、110、デー
タ読み出し用のMOSトランジスタ107、108によ
り1bitのRAMセル125を構成する。RAMの出
力セル126は、プリチャージ用、電位固定用のMOS
トランジスタ116、118、及びデータ信号114の
増幅用のMOSインバータ120、122を含む。
【0130】MOSトランジスタ113は、RAMセル
125内のMOSトランジスタ108と等価であり、M
OSトランジスタ111、112はそれぞれ、RAMセ
ル125内のMOSトランジスタ107、108と等価
である。またMOSトランジスタ117、119、MO
Sインバータ121、123は、RAMの出力セル12
6と等価となっている。等価回路56は、これらのトラ
ンジスタ111、112、113、117、119、M
OSインバータ121、123を含んで構成される。ア
ドレスデコーダ53、等価回路54から同時に出力され
るアドレス信号79、読み出し信号72が、表示データ
RAM55、等価回路56に同時に入力され、これによ
りEIROM73、AROM(文字コード信号)80が
同時に出力される。このようにEIROM73は、表示
データRAM55の等価回路56によって自己的にタイ
ミング調整される。
【0131】ここでデータ信号83、アドレス信号49
は表示データRAMへの書き込み用である。なお本実施
例10ではデュアルポートRAMを使用しているため、
読み出し動作と書き込み動作は独立してオペレーション
できる。
【0132】次にアドレスデコーダ57、CGROM5
9及び等価回路58、60の詳細な回路構成について図
21を用いて説明する。
【0133】ROMセル139はMOSトランジスタ1
38を含む。MOSトランジスタ130、131はそれ
ぞれプリチャージ用、電位固定用であり、MOSインバ
ータ132、133はデータ信号の増幅用であり、これ
らによりCGROM59の出力セルが構成される。MO
Sトランジスタ147は読み出し制御用である。
【0134】CGROM59用のアドレスデコーダ57
はMOSトランジスタ150、151、154を含み、
その基本構成は、表示データRAM用のアドレスデコー
ダ53(図19参照)と同様である。
【0135】MOSトランジスタ152、153、15
5はアドレスデコーダ57内のMOSトランジスタ15
0、151、154と等価であり、等価回路58はこれ
らのMOSトランジスタ152、153、155を含ん
で構成される。
【0136】MOSトランジスタ146はMOSトラン
ジスタ147と等価であり、MOSトランジスタ14
0、141はROMセル139、157内のMOSトラ
ンジスタ138、156と等価である。またMOSトラ
ンジスタ134、135、MOSインバータ136、1
37は、CGROM59の出力セル内のMOSトランジ
スタ130、131、MOSインバータ132、133
と等価である。等価回路60は、これらのMOSトラン
ジスタ146、140、141、134、135、MO
Sインバータ136、137を含んで構成される。
【0137】表示データRAM55及びその等価回路5
6から同時に出力されるAROM(文字コード信号)8
0及びEIROM73が、CGROM用のアドレスデコ
ーダ57及びその等価回路58に同時に入力され、CG
ROM59及びその等価回路60を経由して、DLAT
(文字パターンデータ)82及びEILAT75が同時
に出力される。即ちEILAT75は、アドレスデコー
ダ57用の等価回路58及びCGROM59用の等価回
路60によって自己的にタイミング調整される。
【0138】次にアドレスデコーダ61及びその等価回
路62の詳細な回路構成について図22を用いて説明す
る。
【0139】MOSトランジスタ162〜165は直列
ROMを構成する。MOSトランジスタ160により直
列ROMからのデータ読み出しが制御され、MOSイン
バータ174により直列ROMからの信号が増幅され
る。MOSトランジスタ170、171はそれぞれプリ
チャージ用、電位固定用である。等価回路62は、アド
レスデコーダ61内の1アドレスライン分のROMと同
等に構成されており、相違するのはMOSトランジスタ
166〜169が読み出し信号75によって制御されて
いる点である。
【0140】アドレス信号77の状態に応じてアドレス
ラインのいずれか(48のいずれか)が選択され、これ
によりアドレス信号77がアドレスデコードされる。次
にEILAT75がHレベルになると、アドレスデコー
ドされた信号が変換アドレス信号48としてドライバー
回路63へと出力される。そしてこの変換アドレス信号
(取り込み信号に相当)48に基づき、すでに出力され
ているDLAT(文字パターンデータ)82がドライバ
ー回路63にラッチし蓄積される。それと同時に等価回
路62はRSラッチ回路52へとRS76を出力する。
即ちRS76は等価回路62によって自己的にタイミン
グ調整される。
【0141】次にRSラッチ回路52の具体的構成につ
いて図23を用いて説明する。
【0142】RSラッチ回路52は、NAND180、
181、182、MOSインバータ183を含む。クロ
ック信号CK70及びプリチャージ信号RS76は共に
Hレベルで有効レベル(アクティブ)になる。即ちCK
70がHレベルになるとEIRAM71はLレベルにな
り、表示データRAM55からドライバー回路63へと
送るデータの読み出し動作を行う。そしてその読み出し
動作の終了を示す信号であるRS76がHレベルになる
と、EIRAM71はHレベルになり、プリチャージ動
作が開始される。
【0143】なお実施例10では、等価回路が5個ある
場合(54、56、58、60、62)の構成を説明し
たが、アドレスデコーダ、メモリ等の数を増やし等価回
路を6個以上設けた構成としても構わない。またアドレ
スデコーダ及びメモリーと、等価回路とは、出力を同時
にするとして主に上記説明を行ったが、等価回路の出力
がアドレスデコーダ及びメモリーの出力よりも遅くなる
ようにしてもよい。即ち、製造バラツキ等考慮して、等
価回路の出力がアドレスデコーダ及びメモリーの出力よ
り遅くなるように、ある程度のマージンをもたせた等価
回路の設計及び設定を行うことが好ましい。
【0144】以上のように本実施例によれば、クロック
信号CK70の1周期の期間(1Cの期間)に1水平ド
ットラインの中の1文字分の表示データの読み出しが行
われる。このようにデータの読み出しからラッチまでの
1連のオペレーションの制御を、クロック信号CK70
だけで行うことができる。これは各回路に等価回路を設
け、制御信号となる読み出し信号の遅延時間が、データ
読み出しの遅延時間と同等になるように等価回路を構成
することで実現される。これにより、各回路のアクセス
タイムを考慮したタイミング信号を発生させる必要がな
くなり、高い周波数のクロック信号(読み出し信号の3
〜5倍)を使用する必要が無くなる。CMOS回路の消
費電流IDDは、周波数f、電圧V、負荷容量Cとする
と、IDD=f×V×Cとなる。従ってクロック周波数
の低減により、消費電流を1/3〜1/5に低減でき
る。このように本実施例によれば、制御回路を削減で
き、且つこの回路の削減及び発振周波数の低減により消
費電流の低減を実現できる。
【0145】また等価回路を設けることで読み出し及び
プリチャージ動作等のタイミングを自己制御できるた
め、発振装置からのクロック信号の1周期で、無駄な
く、読み出し及びプリチャージ動作を制御でき、装置の
低消費電力化及び高速動作化を実現できる。
【0146】(実施例11)実施例11はドライバ回路
の具体的な構成を示す実施例であり、図24にその構成
が示される。
【0147】図24に示すように、ドライバ回路(以
下、信号駆動回路と呼ぶ)63は、駆動部415、ライ
ンメモリ416、417を含む。駆動部415は駆動回
路415-a、415-b、415-1〜415-n/5を含み、
ラインメモリ416はラッチ回路416-a、416-b、
416-1〜416-n/5を含み、ラインメモリ417は第
2ラッチ回路417-a、417-b、第1ラッチ回路41
7-1〜417-n/5を含む。信号駆動回路63の出力は、
マトリックスパネル453上の信号電極SA1〜SA
5、S1〜Sn、SB1〜SB5に出力される。マトリ
ックスパネル453上には、液晶素子等の表示画素がマ
トリックス状に配置されるとともに、複数の信号電極S
A1〜SA5、S1〜Sn、SB1〜SB5及び走査電
極Cs1、C1〜Cm、Cs2が交差して配置される。
ここでS1〜Sn、C1〜Cmは文字表示用であり、S
A1〜SA5、SB1〜SB5、Cs1、Cs2はアイ
コン表示用である。図25には、実施例11によりマト
リックスパネル453上に表示される表示画面の一例が
示される。表示画面上には、文字1220及びアイコン
1222〜1230が表示されている。そして表示画面
の上側にあるアイコン表示領域には通話マークアイコン
1222、電話マークアイコン1224が表示され、左
右側にあるアイコン表示領域には電池のバッテリー残量
を示すインジケーターアイコン1226、1228が表
示されている。また表示画面の下側にあるアイコン表示
領域には電池マークアイコン1230が表示されてい
る。このように実施例11によれば、表示画面の上下及
び左右にアイコンを表示できる。
【0148】駆動部415は、信号電極SA1〜SA
5、S1〜Sn、SB1〜SB5を駆動するための信号
を生成するものであり、これにより図25に示すような
文字及びアイコンの表示が可能となる。ここで駆動回路
415-a、415-bはアイコン表示用であり、駆動回路
415-1〜415-n/5は文字表示用である。ラインメモ
リ416は、ラインメモリ417からのデータをラッチ
パルスLP411によりラッチするものであり、ラッチ
されたデータは1水平期間毎に駆動部415に転送され
る。ここでラッチ回路416-a、416-bはアイコン表
示用であり、ラッチ回路416-1〜416-n/5は文字表
示用である。ラインメモリ417は、CGROM59か
ら出力されるDLAT82を、取り込み信号48(48
-a、48-b、48-1〜48-n/5)に基づいて時分割に格
納するものである。ここで第2ラッチ回路417-a、4
17-b、取り込み信号48-a、48-bはアイコン表示用
であり、第1ラッチ回路417-1〜417-n/5、48-1
〜48-n/5は文字表示用である。
【0149】CGROM59は、文字パターンデータの
みならずアイコンパターンデータも発生する。そして発
生した文字パターンデータ、アイコンパターンデータ
は、CGROM59に含まれるマルチプレクサ412に
よりマルチプレクスされ、文字パターンデータ、アイコ
ンパターンデータが時系列に並んだ信号であるDLAT
82が生成される。そしてDLAT82に含まれる文字
パターンデータは、取り込み信号48-1〜48-n/5によ
り第1ラッチ回路417-1〜417-n/5に順次格納され
る。一方、DLAT82に含まれるアイコンパターンデ
ータは、取り込み信号48-a〜48-bにより第2ラッチ
回路417-a、417-bに格納される。これにより第1
ラッチ回路417-1〜417-n/5に対応する信号電極S
1〜Sn上に文字が表示されると共に、第2ラッチ回路
417-a、417-bに対応する信号電極SA1〜SA
5、SB1〜SB5上にアイコンが表示される。
【0150】また例えば所定のアイコンパターンデータ
がDLAT82として出力されている時に、取り込み信
号48-a、48-bを同時に発生すれば、図25に示すよ
うに同一アイコン(インジケーターアイコン1226、
1228)を2つの異なる領域に同時に表示できる。ま
た、アイコンパターンデータがDLAT82として出力
されている時に、例えば取り込み信号48-2を発生すれ
ば、文字表示領域へアイコン表示することも可能とな
る。このように本実施例によれば、マトリックスパネル
453上の任意の領域へ文字及びアイコンを表示でき
る。これによりマトリックスパネル上への、より複雑で
高度な画像表示が可能となる。また本実施例によれば、
文字あるいはアイコンの移動を行うこともできる。この
文字等の移動も取り込み信号48の発生タイミングを制
御することにより可能となる。このような文字等の移動
が可能となると、例えば携帯電話において、ダイヤルボ
タンを押す毎に前に押した番号の文字を表示パネルにお
いて左側に移動する等の処理が可能となる。
【0151】さて取り込み信号48を発生するアドレス
デコーダ61は、図24に示すようにデコーダ回路41
0(410-a、410ー1〜410-n/5、410-b)及び
等価回路62を含む。取り込み信号48(48-a、48
ー1〜48-n/5、48-b)の発生タイミングは、デコーダ
回路410におけるROMプログラミングの設定等によ
り制御できる。デコーダ回路410-aは1アドレスライ
ン分の直列ROM及び出力セルに相当するものであり、
例えば図22のMOSトランジスタ160〜165、1
70、171及びMOSインバータ174を含むもので
ある。デコーダ回路410ー1〜410-n/5、410-bも
同様である。従ってROMプログラミングの設定によ
り、即ちどのMOSトランジスタのドレイン及びソース
領域をショートするかを設定することにより、取り込み
信号(変換アドレス信号)48の発生タイミング(有効
となるタイミング)を制御できる。ALAT77は、例
えば(0000)、(0001)・・・・(1111)
というように順次インクリメントされ、デコーダ回路4
10-aはこのALAT77をデコードする。そしてAL
AT77が所定値になった時にデコーダ回路410-aが
選択され取り込み信号48-aが発生し、これによりその
時にDLAT82として出力されているデータが第2ラ
ッチ回路417-aに格納される。例えばALAT77が
所定値の時に、デコーダ回路410-a、410ーbの両方
を選択し、取り込み信号48-a、48ーbの両方を発生す
るようにすれば、図25のように同一のアイコン(イン
ジケーターアイコン1226、1228)を異なる場所
に表示できる。
【0152】また等価回路62は、図22において説明
したように、デコーダ回路と同様の回路構成となってお
り、取り込み信号48が発生される(有効になる)のと
ほぼ同時(又は遅く)にRS76を有効にする。これに
より少なくともラインメモリ417にデータが書き込ま
れた時点又はそれ以降にRS76を有効にし、表示デー
タRAM、CGROM等をプリチャージ動作に移行させ
ることが可能となる。
【0153】なお実施例11では、ラインメモリ417
等に格納されるデータ(DLAT82に含まれるデー
タ)として文字パターンデータとアイコンパターンデー
タの2種類のデータを考えた。しかしながら本発明はこ
れに限らず、ラインメモリ417に第1〜第L(Lは整
数)の種類のデータを格納するようにしてもよい。この
場合には、ラインメモリ417は第1〜第Lのラッチ回
路を含むことになる。但し、第1〜第Lラッチ回路の回
路構成はお互いに同じものであっても構わない。
【0154】(実施例12)実施例12は、表示データ
処理装置に含まれる等価回路を用いて発振信号を生成す
る実施例であり、図26にその構成を示す。
【0155】等価回路21は、実施例7(図9参照)の
等価回路354及び356、実施例8及び実施例9(図
11及び図13参照)の等価回路354、356及び3
58、実施例10(図15参照)の等価回路54、5
6、58、60及び62に相当するものである。そして
図26に示すように等価回路21の出力、例えば実施例
7の第3信号373、実施例8の第4信号376等を第
1信号として帰還し、自己発振ループを形成する。これ
により等価回路21による信号ディレイ等を利用した発
振が可能となる。
【0156】この時、図26に示すように、発振周波
数、デューティ比の少なくとも一方を制御できる制御手
段900を設けることが望ましい。このようにすれば例
えば等価回路21のディレイ値等が製造プロセスのバラ
ツキ等に依存して変動し、得られる発振周波数数が変動
した場合において、発振周波数を、発振装置に要求され
る周波数に近づけることが可能となる。またデューティ
比を制御して、表示データ処理装置内のメモリ等を適正
に動作させることが可能となる。
【0157】図27には、等価回路21の出力を遅延回
路20を介して等価回路21の入力に帰還して、リング
オシレータを形成した場合の構成例が示される。この場
合には、遅延回路20が制御手段900に相当し、遅延
回路20における信号ディレイを調整することで発振周
波数等を制御できる。ここで遅延回路20は、波形整形
用のインバータ、バッファ等で代用することもできる。
図28には、実施例7の回路において、遅延回路20を
設けると共に自己発振ループを形成し、リングオシレー
タを形成した場合の例が示される。
【0158】従来のリングオシレータを10K〜500
KHz程度の低い周波数で発振させようとすると、回路
規模もしくは素子数が非常に大きくなり実用に適さない
という問題があった。しかしながら実施例12によれ
ば、等価回路のディレイを利用しているため、回路規模
をそれほど大きくすることなく、このような低い周波数
での発振が可能になる。
【0159】図29には、本実施例と実施例1とを組み
合わせて発振周波数及びデューティ比の両方を制御する
場合の構成例が示される。図29と図1を比較すれば理
解されるように、この構成では、実施例1のMOSバッ
ファ301の出力に等価回路21が付加される。この
時、MOSバッファ301と等価回路21とによりバッ
ファ手段が構成される。但しMOSバッファ301につ
いては必ずしも設ける必要はない。
【0160】図30には、本実施例と実施例3とを組み
合わせて発振周波数及びデューティ比の両方を制御する
場合の構成例が示される。ここで例えば等価回路21の
遅延時間をt(21)とし、電流源11、12の値をそ
れぞれIn、Ipとする。すると発振周波数fOSC1
2は、 fOSC12=1/{Tn+Tp+t(21)} となる。但しTn=C×V/In、Tp=C×V/Ip
であり、MOSバッファ1のディレイ値は除いている。
よって電流源11、12の電流値In、Ipを調整する
ことによって、発振周波数fOSC12を自由に調整及
び設定できる。
【0161】以上説明した実施例12によると、実施例
1〜6の発振装置と実施例7〜11の表示データ処理装
置の双方の利点を得ることができる。そして表示データ
処理装置内に含まれる回路(メモリ等)に対して動作時
間を無駄なく割り当てることができると共に、これらの
回路の有するディレイ値等を用いて発振装置の発振周波
数を決めることができる。これにより製造プロセスの変
動に影響されにくく、また低消費電力で高速動作が可能
な表示データ処理装置を提供できる。
【0162】なお、本発明は上記実施例1〜実施例12
に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種
々の変形実施が可能である。
【0163】例えば実施例1の充電手段、放電手段の具
体的構成は実施例2〜6で説明したものに限らない。ま
た図4ではバイアス回路、バイアス調整回路を設けた
が、これらを設けなくてもよく、またバイアス回路、バ
イアス調整回路の構成も実施例4〜6で説明したものに
限らない。
【0164】また表示データ処理装置に含まれるメモリ
も、表示データRAM、CGROM等に限らず、各種の
メモリを考えることができる。またメモリ間等に他の回
路を挿入した場合も本発明の均等な範囲に含まれる。ま
た格納手段は、少なくともデータを格納できるものであ
れば、ラッチ回路、メモリ等、種々のものを採用でき
る。更にアドレスデコーダも実施例10等で説明した構
成に限られるものではない。
【0165】また実施例1〜6の発振装置を実施例7〜
12に組み合わせると、低消費電力化、回路の小規模化
等の観点で特に効果があるが、実施例7〜12に組み合
わせる発振装置は実施例1〜6に示すものに限られるも
のではない。即ち、発振信号のデューティ比、あるいは
発振周波数を制御できる発振装置であれば、実施例7〜
12との組み合わせにより低消費電力化等を図ることが
できる。例えば図31に示す構成の発振装置では、MO
Sバッファ301の出力に基づき選択回路302により
充電手段307、放電手段308のいずれかを選択し、
MOSバッファ301の入力に対する充放電を行う。こ
れにより発振信号の発振周波数、デューティ比を自由に
調整できる。また例えば図32(A)、(B)、図33
(A)、(B)に示すように、高周波の発振信号が出力
される発振装置700と、波形整形回路710、720
とを組み合わせることでも、デューティ比の調整は可能
である。ここで図32(A)の波形整形回路710は、
インバータ712〜715及びAND回路716を含
む。そして図32(B)に示すように、発振装置700
からの発振信号E(発振周期TOSC)と、これを遅延さ
せた信号F(ディレイ値Tdelay)とをAND回路71
6に入力することで、信号Gを得ることができる。この
時のデューティ比Dは、 D=(TOSC−Tdelay)/TOSC となる。従ってTdelayを制御することでデューティ比
を調整できる。
【0166】また図33(A)の波形整形回路720
は、Dフィリップフロップ722、724及びAND回
路726を含む。そして、Dフィリップフロップ72
2、724のクロック端子には発振装置700からの発
振信号Eが入力され、Dフィリップフロップ722、7
24の出力をAND回路726に入力することで、信号
Hを得ることができる。図33(B)から明らかなよう
に、デューティ比を25パーセントとするためには信号
Hの2倍の周波数を有する発振信号Eが必要とされ、デ
ューティ比を12.5パーセントとするためには信号H
の4倍の周波数を有する発振信号Eが必要とされる。以
上のように波形整形回路を設ける構成とすると、消費電
力の点では実施例1〜6の発振装置よりも不利となる
が、実施例7〜12と組み合わせることで、メモリ、タ
イミング発生回路等における消費電力を低減できる。こ
れにより装置全体としては消費電力の低減を図れる。
【0167】また本発明は、少なくとも複数の表示デー
タ処理用メモリを有するものであれば、単純マトリック
ス型の液晶表示装置のみならずアクティブマトリックス
型液晶表示装置等にも適用でき、また液晶素子以外の表
示素子を用いた表示装置にも適用できる。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
振信号の発振周波数、デューティ比をフレキシブルに簡
易に正確に調整でき、低消費電力化、回路規模の削減等
が図れる。
【0169】また本発明によれば、読み出し動作を自己
的に制御でき、各種タイミング信号を発生する必要がな
くなるため、低消費電力化、回路規模の削減等が可能と
なる。
【0170】また本発明によれば、読み出し動作のみな
らずプリチャージ動作も自己的に制御でき、クロック信
号の1周期で、無駄なく、読み出し動作及びプリチャー
ジ動作を制御できる。
【0171】また本発明によれば、例えば文字、アイコ
ン等を所望の配置で例えばマトリックスパネル等に表示
でき、複雑な画像表示を簡易に実現できる。
【0172】また本発明によれば、発振装置のデューテ
ィ比を制御するだけで、読み出し時間、プリチャージ時
間を制御でき、データ処理に必要な最低周波数の発振ク
ロック信号で表示データ処理装置を動作させることがで
きる。
【0173】また本発明によれば、表示処理装置内に含
まれる回路に対して動作時間を無駄なく割り当てること
ができ、これらの回路の有するディレイ値等を用いて発
振装置の発振周波数を決めることができる。これにより
製造プロセスの変動に影響されにくい表示データ処理装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の発振装置の構成を示す図である。
【図2】実施例1の動作を示す波形図である。
【図3】実施例2の発振装置の構成を示す図である。
【図4】実施例3の発振装置の構成を示す図である。
【図5】実施例3の動作を示す波形図である。
【図6】電流源及びバイアス回路の具体的構成を示す図
である。
【図7】電流源及びバイアス回路の具体的構成を示す図
である。
【図8】図8(A)〜(D)は、バイアス調整回路の具
体的構成を示す図である
【図9】実施例7の表示データ処理装置の構成を示す図
である。
【図10】実施例7の動作を示すタイミングチャート図
である。
【図11】実施例8の表示データ処理装置の構成を示す
図である。
【図12】実施例8の動作を示すタイミングチャート図
である。
【図13】実施例9の表示データ処理装置の構成を示す
図である。
【図14】表示データ処理装置がN個のメモリを含む場
合の構成の例を示す図である。
【図15】実施例10の表示データ処理装置の構成を示
す図である。
【図16】従来の手法で表示データ処理装置を構成した
比較例を示す図である。
【図17】実施例10の動作を示すタイミングチャート
図である。
【図18】比較例の動作を示すタイミングチャート図で
ある。
【図19】表示データRAM用のアドレスデコーダ及び
その等価回路の構成の一例を示す図である。
【図20】表示データRAM及びその等価回路の構成の
一例を示す図である。
【図21】CGROM用のアドレスデコーダ、CGRO
M及びその等価回路の構成の一例を示す図である。
【図22】ドライバ回路用のアドレスデコーダ及びその
等価回路の構成の一例を示す図である。
【図23】RSラッチ回路の構成の一例を示す図であ
る。
【図24】実施例11(ドライバ回路の具体例)の構成
を示す図である。
【図25】マトリックスパネル上に表示される表示画面
の一例である。
【図26】表示データ処理装置に含まれる等価回路を用
いて発振信号を生成する実施例11の構成を示す図であ
る。
【図27】実施例11によりリングオシレータを形成す
る場合の構成例を示す図である。
【図28】実施例7との組み合わせでリングオシレータ
を形成する場合の構成例を示す図である。
【図29】実施例1との組み合わせで発振周波数及びデ
ューティ比を制御する場合の構成例を示す図である。
【図30】実施例3との組み合わせで発振周波数及びデ
ューティ比を制御する場合の構成例を示す図である。
【図31】発振周波数及びデューティ比の調整が可能な
発振装置の構成例を示す図である。
【図32】図32(A)は波形整形回路を用いた発振装
置の構成の例を示す図であり、図32(B)はそのタイ
ミングチャート図である。
【図33】図33(A)は波形整形回路を用いた発振装
置の構成の他の例を示す図であり、図33(B)はその
タイミングチャート図である。
【図34】従来のCR発振回路の構成を示す図である。
【図35】従来のリングオシレータの構成を示す図であ
る。
【図36】発振信号のデューティ比を可変できるCR発
振回路の構成を示す図である。
【図37】図37(A)は従来の表示データ処理装置の
構成例であり、図37(B)はそのタイミングチャート
図である。
【符号の説明】
1、133、137 MOSバッファ 2、99、100、101、102、105、106、
120、121、122、123、124、132、1
36、142、149、174、175、176、17
7、183、200、201、202、203、20
7、208、209、210 MOSインバータ 3、11、22、24、26、85、86、87、8
8、89、90、91、92、93、94、108、1
07、111、112、113、130、131、13
4、135、143、144、145、170、17
1、172、173P型MOSトランジスタ 4、12、23、25、27、95、96、97、9
8、109、110、116、117、118、11
9、138、140、141、146、147、14
8、150、151、152、153、154、15
5、156、160、161、162、163、16
4、165、166、167、168、169 第2N
型MOSトランジスタ 5、204 キャパシタ 6 発振出力 7、8、29、30、205 抵抗 9 高電位側電源 10 低電位側電源 11、12 電流源 13、14 バイアス端子 15 端子 16 バイアス回路 17 バイアス調整回路 18 周波数選択信号 20 遅延回路 21 等価回路 28 可変抵抗 31、32 スイッチ 33、34 フューズ 35、36 MOSトランジスタ 37、38 制御信号 50 発振装置 51 タイミング発生回路 52 RSラッチ回路 53 表示データRAM用のアドレスデコーダ 54 表示データRAM用のアドレスデコーダの等価回
路 55 表示データRAM(表示データメモリ) 56 表示データRAMの等価回路 57 CGROM用のアドレスデコーダ 58 CGROM用のアドレスデコーダの等価回路 59 CGROM(文字パターン発生回路) 60 CGROMの等価回路 61 ドライバー回路用のアドレスデコーダ 62 ドライバー回路用のアドレスデコーダの等価回路 63 ドライバー回路 64 書き込み用のアドレスデコーダ 70 発振クロック 125 RAMセル 126 RAM出力セル 139 ROMセル 180、181 182 NAND 206 発振出力 250 発振装置 251 タイミング発生回路 301 MOSバッファ 302 選択手段 303 波形整形手段 305 帰還手段 306 発振クロック 310 充電手段 312 第1電流制御手段 314 第1スイッチング手段 320 放電手段 322 第2電流制御手段 324 第2スイッチング手段 352 選択回路 353 第1メモリ(画像表示メモリ) 354 第1等価回路 355 第2メモリ(画像表示パターン発生器) 356 第2等価回路 357 格納手段(ラインメモリ) 358 第3等価回路 370 クロック信号CK 371 第1信号 372 第2信号 373 第3信号 376 第4信号 377 アドレス信号 379 第1データ 380 第2データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 550 G09G 5/00 550R 5/24 650M 5/24 650 H03B 5/26 A H03B 5/26 Z G09G 5/00 555T

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッファ手段と、該バッファ手段の出力
    を入力に帰還する帰還手段と、該バッファ手段の入力に
    接続される充電手段及び放電手段とを含む発振装置であ
    って、 前記充電手段が、前記バッファ手段の出力に基づいてオ
    ン・オフされる第1スイッチング手段と、該第1スイッ
    チング手段を介して前記バッファ手段の入力に流れ込む
    電流を制御する第1電流制御手段とを含み、 前記放電手段が、前記バッファ手段の出力に基づいてオ
    ン・オフされる第2スイッチング手段と、該第2スイッ
    チング手段を介して前記バッファ手段の入力から流れ出
    す電流を制御する第2電流制御手段とを含むことを特徴
    とする発振装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1、第2スイッチング手段が、各々、前記バッフ
    ァ手段の出力がゲート電極に接続される第1、第2導電
    型の第1、第2トランジスタであり、前記第1、第2電
    流制御手段が第1、第2抵抗であることを特徴とする発
    振装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第1、第2スイッチング手段が、前記バッファ手段
    の出力がゲート電極に接続される第1、第2導電型の第
    1、第2トランジスタであり、前記第1、第2電流制御
    手段が第1、第2電流源であることを特徴とする発振装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第1電流源が第1導電型の第3トランジスタから成
    ると共に前記第2電流源が第2導電型の第4トランジス
    タから成り、 該第3、第4トランジスタのゲート電極に接続される第
    1、第2バイアス端子を有し、該第1、第2のバイアス
    端子へのバイアス電圧を制御することで前記第1、第2
    電流源を流れる第1、第2電流の少なくとも電流比を制
    御するバイアス回路を含むことを特徴とする発振装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記第1、第2電流の電流値の大きさを制御する手段を
    含むことを特徴とする発振装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5のいずれかにおいて、 前記バイアス回路が、 ゲート電極が前記第1バイアス端子に接続されると共に
    ドレイン領域が前記第2バイアス端子に接続される第1
    導電型の第5トランジスタと、ゲート電極及びドレイン
    領域が前記第1バイアス端子に接続される第1導電型の
    第6トランジスタと、ゲート電極及びドレイン領域が前
    記第2バイアス端子に接続される第2導電型の第7トラ
    ンジスタと、ゲート電極が前記第2バイアス端子に接続
    されると共にドレイン領域が前記第1バイアス端子に接
    続される第2導電型の第8トランジスタとを含むことを
    特徴とする発振装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記第3トランジスタのゲート電極に対して前記第1バ
    イアス端子の代わりに第3バイアス端子を接続し、 ゲート電極及びドレイン領域が前記第3バイアス端子に
    接続される第1導電型の第9トランジスタと、ゲート電
    極が前記第2バイアス端子に接続されると共にドレイン
    領域が前記第3バイアス端子に接続される第2導電型の
    第10トランジスタとを含むことを特徴とする発振装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかの発振装置と
    表示データの処理のためのN個(Nは整数)のメモリと
    を含む表示データ処理装置であって、 前記発振装置からの発振信号により生成された第1信号
    が有効レベルになった場合にデータ読み出しを行う第1
    メモリと、 前記第1信号に基づいて第2信号を出力する回路であ
    り、少なくとも前記第1メモリからの読み出しデータが
    確定した時点又はそれ以降に前記第2信号を有効レベル
    にする第1等価回路と、 第K信号(1<K≦N、Kは整数)が有効レベルになっ
    た場合に第(K−1)メモリの出力結果に基づいたデー
    タ読み出しを行う第Kメモリと、 前記第K信号に基づいて第(K+1)信号を出力する回
    路であり、少なくとも前記第Kメモリからの読み出しデ
    ータが確定した時点又はそれ以降に前記第(K+1)信
    号を有効レベルにする第K等価回路と、 第N等価回路から出力される第(N+1)信号が有効レ
    ベルになった場合に第Nメモリからの読み出しデータが
    書き込まれる格納手段とを含むことを特徴とする表示デ
    ータ処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記第1〜第Nメモリ、格納手段の少なくとも1つが、
    前記第1〜第(N+1)信号が非有効レベルとなった場
    合にプリチャージ動作を行うことを特徴とする表示デー
    タ処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記第(N+1)信号に基づいて第(N+2)信号を出
    力する回路であり、少なくとも前記格納手段に前記読み
    出しデータが書き込まれた時点又はそれ以降に前記第
    (N+2)信号を有効レベルにする第(N+1)等価回
    路と、 前記第(N+2)信号が有効レベルとなった場合に前記
    第1〜第(N+1)信号の少なくとも1つを非有効レベ
    ルにし、前記第1〜第Nメモリ、格納手段の少なくとも
    1つにプリチャージ動作を選択させる手段とを含むこと
    を特徴とする表示データ処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれかにおい
    て、 前記第1信号が非有効レベルになると、前記第2〜第N
    信号が非有効レベルになることを特徴とする表示データ
    処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれかにおい
    て、 前記第1〜第N等価回路が、前記第1〜第NメモリのR
    OMセル又はRAMセルを構成するMOSトランジスタ
    と等価なMOSトランジスタにより構成されていること
    を特徴とする表示データ処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至12のいずれかにおい
    て、 前記第1〜第Nメモリ、格納手段の少なくとも1つに入
    力されるアドレス信号から変換アドレス信号を生成する
    デコーダ手段と、 前記第1〜第(N+1)信号のいずれかに基づいて前記
    第1〜第Nメモリ、格納手段のいずれかに対して該第1
    〜第(N+1)信号の代わりとなる第1’〜第(N+
    1)’信号を出力する回路であり、前記デコーダ手段か
    ら出力される前記変換アドレス信号が確定した時点又は
    それ以降に前記第1’〜第(N+1)’信号を有効レベ
    ルにするデコーダ用等価回路とを含むことを特徴とする
    表示データ処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至13のいずれかにおい
    て、 前記格納手段が、第1〜第L(Lは整数)の種類の読み
    出しデータを取り込む第1〜第L格納手段から成り、 前記第Nメモリからの読み出しデータを1水平期間毎に
    時分割に前記格納手段に格納するための取り込み信号を
    発生すると共に、前記第1〜第Lの種類の読み出しデー
    タが前記第1〜第L格納手段に取り込まれるように前記
    取り込み信号の発生タイミングを制御する取り込み信号
    制御手段を含むことを特徴とする表示データ処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記取り込み信号制御手段が、アドレス信号から変換ア
    ドレス信号を生成し、該変換アドレス信号を前記取り込
    み信号とするデコーダ手段より成ることを特徴とする表
    示データ処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項8乃至15のいずれかにおい
    て、 前記複数のメモリが、画像表示パターンのコード信号を
    記憶する手段と、該コード信号に基づいて画像表示パタ
    ーンを発生する手段とを含むことを特徴とする表示デー
    タ処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項8乃至16のいずれかにおい
    て、 前記発振信号のデューティ比を制御することで、読み出
    し時間、プリチャージ時間が調整されることを特徴とす
    る表示データ処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項8乃至17のいずれかの表示デ
    ータ処理装置と、表示画素がマトリックス状に配置され
    るとともに複数の信号電極及び走査電極が交差して配置
    されるマトリックスパネルと、該マトリックスパネルの
    前記信号電極に駆動電圧を印加する信号駆動回路と、該
    マトリックスパネルの前記走査電極に駆動電圧を印加す
    る走査駆動回路とを含み、 前記表示データ処理装置の前記格納手段に格納されたデ
    ータに基づいて少なくとも前記信号駆動回路の駆動電圧
    を生成することを特徴とするマトリックス型表示装置。
  19. 【請求項19】 バッファ手段と、該バッファ手段の出
    力を入力に帰還する帰還手段と、該バッファ手段の入力
    に接続される充電手段及び放電手段とを用いて行う発振
    信号の生成方法であって、 前記充電手段に含まれる第1のスイッチング手段を前記
    バッファ手段の出力に基づいてオン・オフすると共に、
    該第1スイッチング手段を介して前記バッファ手段の入
    力に流れ込む電流を制御するステップと、 前記放電手段に含まれる第2のスイッチング手段を前記
    バッファ手段の出力に基づいてオン・オフすると共に、
    該第2スイッチング手段を介して前記バッファ手段の入
    力から流れ出す電流を制御するステップとを含むことを
    特徴とする発振信号生成方法。
  20. 【請求項20】 請求項19の発振信号生成方法により
    生成された発振信号と表示データの処理のためのN個
    (Nは整数)のメモリとを用いて行う表示データ処理方
    法であって、 前記発振信号により生成された第1信号が有効レベルに
    なった場合に第1メモリからのデータ読み出しを行うス
    テップと、 前記第1信号に基づいて第2信号を出力するステップで
    あり、少なくとも前記第1メモリからの読み出しデータ
    が確定した時点又はそれ以降に前記第2信号を有効レベ
    ルにするステップと、 第K信号(1<K≦N、Kは整数)が有効レベルになっ
    た場合に第Kメモリからのデータ読み出しを第(K−
    1)メモリの出力結果に基づいて行うステップと、 前
    記第K信号に基づいて第(K+1)信号を出力するステ
    ップであり、少なくとも前記第Kメモリからの読み出し
    データが確定した時点又はそれ以降に前記第(K+1)
    信号を有効レベルにするステップと、 第(N+1)信号が有効レベルになった場合に第Nメモ
    リからの読み出しデータを格納手段に書き込むステップ
    とを含むことを特徴とする表示データ処理方法。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 前記第1〜第Nメモリ、格納手段の少なくとも1つに、
    前記第1〜第(N+1)信号が非有効レベルとなった場
    合にプリチャージ動作を行わせることを特徴とする表示
    データ処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項21において、 前記第(N+1)信号に基づいて第(N+2)信号を出
    力するステップであり、少なくとも前記格納手段に前記
    読み出しデータが書き込まれた時点又はそれ以降に前記
    第(N+2)信号を有効レベルにするステップと、 前記第(N+2)信号が有効レベルとなった場合に前記
    第1〜第(N+1)信号の少なくとも1つを非有効レベ
    ルにし、前記第1〜第Nメモリ、格納手段の少なくとも
    1つにプリチャージ動作を選択させるステップとを含む
    ことを特徴とする表示データ処理方法。
  23. 【請求項23】 請求項20乃至22のいずれかにおい
    て、 前記格納手段が、第1〜第L(Lは整数)の種類の読み
    出しデータを取り込む第1〜第L格納手段から成り、 前記第Nメモリからの読み出しデータを1水平期間毎に
    時分割に前記格納手段に格納するための取り込み信号を
    発生すると共に、前記第1〜第Lの種類の読み出しデー
    タが前記第1〜第L格納手段に取り込まれるように前記
    取り込み信号の発生タイミングを制御するステップを含
    むことを特徴とする表示データ処理方法。
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