JP2001222342A - 電子機器および電子機器の計時制御方法および記憶媒体 - Google Patents

電子機器および電子機器の計時制御方法および記憶媒体

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JP2001222342A
JP2001222342A JP2000028716A JP2000028716A JP2001222342A JP 2001222342 A JP2001222342 A JP 2001222342A JP 2000028716 A JP2000028716 A JP 2000028716A JP 2000028716 A JP2000028716 A JP 2000028716A JP 2001222342 A JP2001222342 A JP 2001222342A
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time
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Koji Kajita
公司 梶田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器を制御する制御部が休止してしまう
ことに起因する温度補正動作が不能な期間のずれの補正
をも行ってリアルタイムクロックの精度を格段に向上す
ることである。 【解決手段】 CPU101が動作可能な状態で温度セ
ンサユニット109により測定された温度および経過時
間に基づき、CPU101により自己導出されるRTC
105の計時誤差を積算しておき、計時される現在時刻
および現在温度を取得し、SRAM104に記憶されて
いる過去の時刻,温度とを比較して、動作不能であった
間の温度変化を推定し、該推定された温度変化に基づ
き、CPU101により自己導出されるRTC105の
計時誤差を積算し、それぞれ積算される各計時誤差に基
づきRTC105が計時すべき現在時刻を補正する構成
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常時電池によりバ
ックアップされる計時手段により計時される時刻に基づ
き、所定の動作を制御する制御部を備える電子機器およ
び電子機器の計時制御方法および記憶媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、電源の状態に関わりなく時刻を管
理する内蔵の計時機能(リアルタイムクロック)を持つ
電子機器はさまざまなものがあるが、例えば複写機、F
AX等の事務機器においては、リアルタイムクロックに
時間に応じた動作を行わせるように工夫されている。
【0003】例えばある時刻になったら自動的に電源を
切るとか、指定時刻になったらFAXの通信動作を行わ
せるなどといった機能を実現している。
【0004】さて、通常リアルタイムクロックは、一次
電池によってバッテリバックアップされており、装置の
電源が切られている間も水晶発振器で発振する基準クロ
ックをカウントし続けることにより常に現在時刻を保持
している。
【0005】ここで、用いられる基準クロックには、例
えば32.768KHzの安定した周波数を音叉型の水
晶振動子を利用して発生させるように構成されている。
水晶振動子の精度は、振動子自体が機械的に振動する周
期が安定していることに依存するものであり、安定した
ものではあるが、その構造上温度の変化により発振周波
数が変化することは避けられない。一般的にその変化は
次の第(1)式で表される特性を持っている。 ΔF=a ΔT2 ……(1) ここで、ΔFは頂点温度における周波数からのppm
(1.000.000分の1)で示した偏差、ΔTは頂
点温度からの℃で示した温度偏差、aは係数で−0.03
5±0 .005(ppm/℃)程度の値である。上記頂
点温度は通常25℃となるように設定されており、例え
ば25℃を中心として温度偏差が大きくなるにつれ発振
周波数が低くなるという特性を持っている。
【0006】温度変化による周波数のずれは僅かなもの
でも時計精度に与える影響は大きく、例えばリアルタイ
ムクロックの精度を1ヶ月あたり30秒以内のずれにす
るためには、約11.6ppm以内の精度を実現しなけ
ればならないが、温度変化による周波数のずれはそれよ
りも大きな値になる場合がある。
【0007】もし、装置がほぼ一定の動作状態を保つも
のであるならば、水晶振動子の温度が一定に保たれ、誤
差も常に一定であるため補正は容易であるが、複写機な
どの装置では使用中と待機中、あるいは電源オフ状態な
どで機内の温度が大きく変動するため、単純な補正がで
きず、精度を十分に上げることが難しかった。
【0008】こうした問題を解消するため、例えば特開
平7−159553号公報に記載されているように、温
度センサを用いて水晶発振器の温度を測定し、計時誤差
を補正する方式が提案されている。この方式では、コン
トローラにより水晶振動子の温度を検出することによ
り、発振周波数のずれを算出して計時情報の誤差を補正
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この場合、上記の補正
処理方式を安価に実現するため、補正を行うコントロー
ラを専用に用意する代わりに、もともと装置に組み込ま
れた装置の制御を行うプロセッサ(CPU)を用いて、
CPUのタスクの1つとして補正動作をプログラムで実
行する方法が考えられる。
【0010】しかしながら、CPUのタスクの1つとし
て補正動作をプログラムで実行するためには、常に定期
的に温度を測定し補正することが必要であり、プログラ
ム実行を受け持つプロセッサを使用して時刻の補正を行
う場合、装置の省電力化のためCPUを停止してしまう
と、CPUが停止している間は温度補正が行えなくなる
等の問題点があった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明の目的は、各種の電子機器が備
える制御部が動作可能な状態中に、温度測定手段により
測定された温度および経過時間に基づき、制御部により
自己導出される計時手段の計時誤差を積算しておき、制
御部が動作不能な状態から動作可能な状態に回復した
後、計時手段より計時される現在時刻および温度測定手
段より現在温度を取得し、不揮発性記憶手段に記憶され
ている過去の時刻,温度とを比較して、制御部が動作不
能であった間の温度変化を推定し、該推定された温度変
化に基づき、制御部により自己導出される前記計時手段
の計時誤差を積算し、それぞれ積算される各計時誤差に
基づき計時手段が計時すべき現在時刻を補正することに
より、電子機器を制御する制御部が休止してしまうこと
に起因する温度補正動作が不能な期間のずれの補正をも
行ってリアルタイムクロックの精度を上げることができ
る電子機器および電子機器の計時制御方法および記憶媒
体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、常時電池によりバックアップされる計時手段(例え
ば図1に示すRTC105に相当)により計時される時
刻に基づき、所定の動作を制御する制御部(例えば図1
に示すCPU101に相当)を備える電子機器であっ
て、前記計時手段に近接する周辺温度を測定する温度測
定手段(例えば図1に示す温度センサ109に相当)
と、前記温度測定手段により測定された温度および経過
時間に基づき、導出される前記計時手段の計時誤差を積
算する第1の誤差積算手段(例えば図1に示すCPU1
01に相当)と、前記計時手段により計時される現在時
刻および前記温度測定手段により得られた現在温度およ
び積算誤差を記憶する不揮発性記憶手段(例えば図1に
示すBAT106によりバックアップされるSRAM1
04に相当)と、前記第1の誤差積算手段が動作可能な
状態に回復した後、前記計時手段より計時される現在時
刻および前記温度測定手段より現在温度を取得し、前記
不揮発性記憶手段に記憶されている過去の時刻,温度と
を比較して、前記制御部が動作不能であった間の温度変
化を推定し、該推定された温度変化に基づき、導出され
る前記計時手段の計時誤差を積算する第2の誤差積算手
段(例えば図1に示すCPU101に相当)と、前記第
1および第2の誤差積算手段により積算される各計時誤
差に基づき前記計時手段が計時すべき現在時刻を補正す
る補正手段(例えば図1に示すCPU101に相当)と
を有するものである。
【0013】本発明に係る第2の発明は、前記第1の誤
差積算手段は、一定時間毎に温度を測定し誤差を積算す
るものである。
【0014】本発明に係る第3の発明は、前記第1の誤
差積算手段は、前記温度測定手段による測定温度が所定
範囲を超えた時に誤差を積算するものである。
【0015】本発明に係る第4の発明は、前記現在時刻
および前記現在温度および積算誤差は、一定時間毎に不
揮発性記憶手段に記憶するものである。
【0016】本発明に係る第5の発明は、前記現在時刻
および前記現在温度および積算誤差は、前記温度測定手
段による測定温度が一定範囲を超えたときに不揮発性記
憶手段に記憶するものである。
【0017】本発明に係る第6の発明は、前記計時手段
は、RTCである。
【0018】本発明に係る第7の発明は、前記制御部
は、電子写真プロセスに基づく所定の動作を制御するも
のである。
【0019】本発明に係る第8の発明は、常時電池によ
りバックアップされる計時手段(例えば図1に示すRT
C105に相当)により計時される時刻に基づき、所定
の動作を制御する制御部を備える電子機器の計時制御方
法であって、常時電池によりバックアップされる計時手
段に近接する周辺温度を測定する温度測定手段により測
定された温度および経過時間に基づき、前記制御部が自
己導出される前記計時手段の計時誤差を積算する第1の
誤差積算工程(図6に示すステップS604〜S60
5)と、前記計時手段により計時される現在時刻および
前記温度測定手段により得られた現在温度および積算誤
差を不揮発性記憶手段に記憶する記憶工程(図6に示す
ステップS608)と、前記制御部が動作可能な状態に
回復した後、前記計時手段より計時される現在時刻およ
び前記温度測定手段より現在温度を取得し、前記不揮発
性記憶手段に記憶されている過去の時刻,温度とを比較
して、前記制御部が動作不能であった間の温度変化を推
定し、該推定された温度変化に基づき、導出される前記
計時手段の計時誤差を積算する第2の誤差積算工程(図
7に示すステップS705,S706)と、前記第1お
よび第2の誤差積算工程により積算される各計時誤差に
基づき前記計時手段が計時すべき現在時刻を補正する補
正工程(図7に示すステップS708)とを有するもの
である。
【0020】本発明に係る第9の発明は、前記第1の誤
差積算工程は、一定時間毎に温度を測定し誤差を積算す
るものである。
【0021】本発明に係る第10の発明は、前記第1の
誤差積算工程は、前記温度測定手段による測定温度が所
定範囲を超えた時に誤差を積算するものである。
【0022】本発明に係る第11の発明は、前記現在時
刻および前記現在温度および積算誤差は、一定時間毎に
不揮発性記憶手段に記憶するものである。
【0023】本発明に係る第12の発明は、前記現在時
刻および前記現在温度および積算誤差は、前記温度測定
手段による測定温度が一定範囲を超えたときに不揮発性
記憶手段に記憶するものである。
【0024】本発明に係る第13の発明は、前記第1の
誤差積算工程は、前記温度測定手段により測定された温
度が所定の監視温度範囲から外れた場合に、前記制御部
に対して割込みを指示して前記計時手段により計時され
る時刻の計時誤差の自己導出を開始させるものである。
【0025】本発明に係る第14の発明は、常時電池に
よりバックアップされる計時手段(例えば図1に示すR
TC105に相当)により計時される時刻に基づき、所
定の動作を制御する制御部を備える電子機器に、常時電
池によりバックアップされる計時手段に近接する周辺温
度を測定する温度測定手段により測定された温度および
経過時間に基づき、前記制御部が自己導出される前記計
時手段の計時誤差を積算する第1の誤差積算工程(図6
に示すステップS604〜S605)と、前記計時手段
により計時される現在時刻および前記温度測定手段によ
り得られた現在温度および積算誤差を不揮発性記憶手段
に記憶する記憶工程(図6に示すステップS608)
と、前記制御部が動作可能な状態に回復した後、前記計
時手段より計時される現在時刻および前記温度測定手段
より現在温度を取得し、前記不揮発性記憶手段に記憶さ
れている過去の時刻,温度とを比較して、前記制御部が
動作不能であった間の温度変化を推定し、該推定された
温度変化に基づき、導出される前記計時手段の計時誤差
を積算する第2の誤差積算工程(図7に示すステップS
705,S706)と、前記第1および第2の誤差積算
工程により積算される各計時誤差に基づき前記計時手段
が計時すべき現在時刻を補正する補正工程(図7に示す
ステップS708)と実行させるためのプログラムをコ
ンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録したもので
ある。
【0026】本発明に係る第15の発明は、前記第1の
誤差積算工程は、一定時間毎に温度を測定し誤差を積算
するものである。
【0027】本発明に係る第16の発明は、前記第1の
誤差積算工程は、前記温度測定手段による測定温度が所
定範囲を超えた時に誤差を積算するものである。
【0028】本発明に係る第17の発明は、前記現在時
刻および前記現在温度および積算誤差は、一定時間毎に
不揮発性記憶手段に記憶するものである。
【0029】本発明に係る第18の発明は、前記現在時
刻および前記現在温度および積算誤差は、前記温度測定
手段による測定温度が一定範囲を超えたときに不揮発性
記憶手段に記憶するものである。
【0030】本発明に係る第19の発明は、前記第1の
誤差積算工程は、前記温度測定手段により測定された温
度が所定の監視温度範囲から外れた場合に、前記制御部
に対して割込みを指示して前記計時手段により計時され
る時刻の計時誤差の自己導出を開始させるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す電子機器を適用可能な画像処理装置の一例を説明する
ブロック図である。
【0032】図において、101はプロセッサ(以下C
PU)、102はRAMで、データや画像信号などを記
憶する。103はROMで、プログラムやデータを記憶
しており、例えばFlashROM等の不揮発性メモリ
媒体で構成されている。
【0033】104はスタティックメモリからなる不揮
発性メモリ(以下SRAM)、105はリアルタイムク
ロック(以下RTC)で、時刻を管理する。
【0034】106は電池(以下BAT)で、SRAM
104およびRTC105をバッテリバックアップし主
電源の供給が止まったときに動作のための電源を供給す
る。107はスキャナインタフェースで、スキャナユニ
ット(不図示)から画像を受信するとともにコマンドの
やり取りを行う。
【0035】108はプリンタインタフェースで、プリ
ンタユニット(不図示)に画像を送るとともにコマンド
のやり取りを行う。109は温度センサユニット、11
0は割込コントローラで、各ユニットから割り込み信号
を受け付けてCPU101に通知する。111は電源ユ
ニットで、主電源であるAC100Vから各ユニットの
動作に必要な電源を生成して供給する。
【0036】112はクロック生成回路で、CPU10
1やスキャナインタフェース107、プリンタインター
フェース108など各ユニットで動作の基準として使用
するクロックを生成する。
【0037】なお、CPU101は本画像処理装置を制
御するものであって、ROM103に記憶されているプ
ログラムにしたがって処理を行う。スキャナインタフェ
ース107でスキャナユニットと通信して原稿画像を読
み取り、画像信号を受信してRAM102に記憶し、続
いてプリンタインタフェース108を介してプリンタユ
ニットに画像信号を送って画像形成を行い、複写動作を
実現する。
【0038】また、CPU101はRTC105によっ
て得られる時刻情報を利用して、例えば一定時間以上画
像形成装置が使用されなかった場合は、消費電力の少な
い省電力モードに切り換えたり、更には指定された時刻
になったならば画像形成装置の電源を切ると言った動作
を行う。
【0039】なお、省電力モードへの切り換えや、電源
の切断などはCPU101から電源ユニット111およ
びクロック生成回路112に出力ポートを使用して制御
信号を与えることにより制御が行われる。
【0040】スキャナインタフェース107はスキャナ
ユニットとの間でコマンドをシリアル通信によりやり取
りすることと、読み取った画像信号を転送して受信する
機能を持つ。
【0041】また、プリンタインタフェース108は、
プリンタユニットとの間でコマンドをシリアル通信によ
りやり取りすることと、画像信号を転送して送る機能を
持つ。
【0042】そして、温度センサユニット109はRT
C105のすぐそばに実装されており、内蔵する温度セ
ンサ部が発生する電圧をA/Dコンバータで変換してデ
ジタルデータ(温度情報)にすることで、CPU101
からRTC105の温度を知ることができる。
【0043】また、割込コントローラ110はRTC1
05および温度センサユニット109、さらにはスキャ
ナインタフェース107やプリンタインタフェース10
8などから発生する割込みを統合してCPU101に通
知するものである。
【0044】さらに、電源ユニット111は一次電源の
AC100Vから、各ユニットの動作に必要な+3.3
V、+5V、+12V、+24V等に変換して供給を行
う。また、CPU101より指示があった場合に、電源
出力のうち+3.3Vのみを残して、他の電圧の供給を
止める(スリープ時)とか、電源の出力を全て止める、
などといった動作を行うことで、装置の消費電力の制御
が可能である。
【0045】また、クロック生成回路112は、CPU
101の基準クロックとなる133MHz、CPU10
1が他のデバイスを制御するバスの基準クロック33M
Hz、スキャナインターフェース107およびプリンタ
インターフェース108での画像転送クロック50MH
zなどの各種の周波数のクロックを生成するが、CPU
101により指示があった場合にこれらのクロックのう
ち動作に必要のないクロック、例えばスキャナやプリン
タを使用していない場合は50MHzのクロックの生成
を停止するといった動作を行うことにより、各ユニット
の消費電力を低減することが可能な構成となっている。
【0046】図2は、図1に示した温度センサユニット
109の詳細構成を説明する回路ブロック図である。
【0047】図において、201は温度センサ本体で、
検知する温度に従う、例えば電圧信号をA/Dコンバー
タ202に出力する。203は上限レジスタで、A/D
コンバータ202から出力される温度データと比較参照
するための上限値が設定される。204は下限レジスタ
で、A/Dコンバータ202から出力される温度データ
と比較参照するための下限値が設定される。
【0048】205,206はコンパレータで、コンパ
レータ205は、上限レジスタ203に設定された上限
値とA/Dコンバータ202から出力される温度データ
とを比較して、温度データが上限値を超えた場合に、後
段のOR回路207への入力信号レベルをHighレベ
ルとする。
【0049】また、コンパレータ206は、下限レジス
タ204に設定された下限値とA/Dコンバータ202
から出力される温度データとを比較して、温度データが
下限値を下回った場合に、後段のOR回路207への入
力信号レベルをHighレベルとする。
【0050】208はバスインタフェース回路で、制御
バスを介してCPU101から設定値をレジスタ20
3,204を設定するとともに、温度データをCPU1
01に通知する。なお、温度センサ201はPN接合素
子で構成され、画像処理装置の動作に伴い昇降する画像
処理装置内の温度に従った起電力を発生する。
【0051】上記のように構成された温度センサユニッ
トにおいて、周辺温度に基づく温度に従い温度センサ2
01から発生される電圧は、後段のA/Dコンバータ2
02で変換することにより温度を表すデジタルデータと
なり、バスインタフェース回路208を介してCPU1
01から温度を読み取ることができる。
【0052】また、レジスタ203およびレジスタ20
4はバスインタフェース回路208を介してCPU10
1から設定する温度範囲の上限値・下限値を保持するレ
ジスタとして機能し、A/Dコンバータ202の出力と
各レジスタ内容をコンパレータ205,206によりそ
れぞれ比較することにより、設定された上限値と下限値
の範囲から温度がはみ出た場合、OR回路207の出力
がHighレベルとなって、割込出力が発生し、CPU
101は温度範囲を外れたことを検出することができ
る。
【0053】図3は、図1に示したRTC105の温度
変化状態を説明する特性図であり、例えば複写シーケン
ス実行に伴う温度変化状態に対応する。なお、縦軸は温
度を示し、横軸は時間を示す。
【0054】図において、時間T1で装置の電源が入る
と、各部の電源が供給され、素子の発熱などにより機内
温度が上昇し、やがてある温度で一定となる。次に、時
間T2でユーザの指示で複写動作を開始すると、装置内
部でモータやランプを駆動し、また半導体素子の動作が
増えることなどによりさらに機内温度が上昇する。
【0055】そして、時間T3でスリープ状態に移行す
ると、今度は消費電力が減少するため機内温度は低くな
り、時間T4で電源をオフにすると機内温度は一番低い
状態へと移行する。
【0056】図4は、図1に示したRTC105に内蔵
する水晶振動子からなる32.768KHzの発振器の
発振周波数が温度により変化する様子を示した図であ
る。この図に示すように、RTCは設定温度を中心とし
た上に凸の二次曲線状に周波数が小さくなるため、設定
温度から外れるほど時計が遅れる方向になり、かつ設定
温度から外れるほど遅れも大きくなっていく。このた
め、温度ゾーンを補正の必要のないCゾーン、0〜10
ppm遅れるB,Dゾーン、10〜15ppm遅れる
A,Eゾーンに分けて扱っている。ここでは便宜的に5
つの温度ゾーンに分類して説明しているが、分類を更に
細かく増やしても構わないのはもちろんである。
【0057】図5は、本発明に係る電子機器における第
1のデータ処理手順の一例を説明するフローチャートで
あり、CPU101が起動したときに行う時刻補正に関
わる初期化手順に対応する。なお、S501〜S505
は各ステップを示す。
【0058】先ず、ステップS501で、RTC105
にアクセスすることにより現在時刻を取得し、ステップ
S502で温度センサユニット109にアクセスして現
在温度を取得する。
【0059】そして、ステップS502で取得した時
刻、温度は、ステップS503にて、SRAM104に
書き込んでおく。
【0060】次に、ステップS504にて、現在温度が
どの温度ゾーンに属しているかを判定する。すなわち、
例えば現在温度が17℃だった場合、CPU101は、
図4の温度ゾーン分類を判定するためのルックアップテ
ーブルをプログラム(例えばROM103内に確保され
る)で参照することにより、温度ゾーンBに属している
と判断する。
【0061】次に、ステップS505において、温度ゾ
ーンBの上限(ここでは20℃とする)と下限(ここで
は10℃とする)を、温度センサユニット109の上限
レジスタ203、下限レジスタ204に設定する。こう
することにより、現在の温度ゾーンBの範囲から温度が
外れたときに、温度センサユニット109は割込信号を
発生するように設定が完了する。
【0062】次に、割込コントローラ110により、温
度センサユニット109からの割込がCPU101に通
知された場合の動作について図6のフローチャートによ
って説明する。
【0063】図6は、本発明に係る電子機器における第
2のデータ処理手順の一例を説明するフローチャートで
あり、割込コントローラ110により、温度センサユニ
ット109からの割込がCPU101に通知された場合
の処理手順に対応する。なお、S601〜S610は各
ステップを示す。
【0064】上記割込コントローラ110により温度割
込が発生したならば、ステップS601にて、RTC1
05から割込発生の時刻を取得する。次に、ステップS
602にて温度センサユニット109から割込みを起こ
した温度を取得する。
【0065】続いて、ステップS603にて、現在温
度、現在時刻をSRAM104に記憶する。このとき、
あらかじめ以前SRAM104に記憶されていた時刻、
温度のデータは読み出しておき、次のステップS604
にて誤差の算出に利用する。なお、SRAM104はB
AT106でバッテリバックアップされているので装置
の電源の供給が止まっても内容を保持する。
【0066】次に、ステップS604では、下記第
(2)式に基づき、RTC105の温度による時刻のず
れを近似的に導出する。
【0067】 時刻のずれ=前の温度ゾーンにおける平均誤差×(現在時刻−前の時刻) …(2) 例えば以前温度ゾーンBに入っていて、現在時刻までの
間に10分経過している場合、温度ゾーンBの平均誤差
5ppm600秒=0.003秒、すなわち0 .003秒
遅れたというように近似的に誤差を算出する。
【0068】ここで、温度ゾーンにおいての平均誤差の
算出は、本発明を適用可能な電子機器としての画像形成
装置の通常の稼働状態において、当該温度ゾーンを経由
して次の温度ゾーンに移行する時間などを実測したデー
タに基づき、最終的な算出結果がほぼ実際の時刻のずれ
と等しくなるように算出されたものを用いている。
【0069】次に、ステップS605において、SRA
M104に以前保存されていた時刻誤差の積算値と今回
ステップS604にて算出した時刻の誤差を加えること
により、新たな誤差の積算値を算出する。
【0070】続いて、ステップS606において、誤差
の積算値が1秒を越えているかどうか判断し、越えてい
ないと判定した場合には、そのままステップS608へ
進み、もし越えていると判定した場合には、ステップS
607に進んで、RTC105の現在時刻を積算誤差の
うち1秒を上回った秒数分だけ進めるとともに、積算さ
れた誤差からRTC105を補正した秒数分だけ減じて
おく。
【0071】ここで、RTC105の補正を行う積算誤
差は1秒として説明したが、誤差補正を行うための積算
誤差の大きさは他の数値(例えば5秒)としても良い。
【0072】また、RTC105の時刻を補正する際に
は、RTC105により時刻待ちのイベント(例えば装
置の電源を落とすよう設定されている時刻など)を飛ば
してしまわないよう、装置のスケジュール管理タスクと
連携を取りつつ時刻補正を行うようにしている。
【0073】次に、ステップS608において、新たな
積算誤差をSRAM104に記憶し、ステップS609
において新しい温度ゾーンはどれに属しているかを判定
し、ステップS610において、温度センサユニット1
09の上限レジスタ203・下限レジスタ204に新し
い温度範囲を設定し、割込処理を終わる。
【0074】以上の手順により、CPU101が動作し
ている間に発生するRTC105の温度変化は、温度ゾ
ーン毎に検出されることにより、RTC105の時刻の
ずれを積算しつつ補正するという動作が実行される。
【0075】次に、CPU101が動作不能の状態に入
った場合のRTC105の時刻のずれの補正方法につい
て説明を行う。
【0076】電子機器本体を制御する制御部としてのC
PU101が前述のような時刻のずれを補正する動作が
できなくなるのは、CPU101への動作クロックを停
止されているスリープモードの状態か、CPU101を
含めて電源ユニット111からの電力供給が止まってい
る場合が考えられる。
【0077】このうちクロックのみ停止している場合
は、補正動作を行うための割込みによりクロックの供給
を再開するよう構成することで補正動作を行うこともで
きるが、電力供給が停止されている場合は、CPU10
1による補正動作は不可能である。従って、本発明を適
用可能な画像処理装置では、CPU101の動作が再開
した後に、図7に示す手順によりCPU101が停止中
の時刻のずれを補正する。
【0078】図7は、本発明に係る電子機器における第
3のデータ処理手順の一例を説明するフローチャートで
あり、CPU101が停止中の時刻のずれを補正する処
理手順に対応する。なお、S701〜S711は各ステ
ップを示す。
【0079】また、CPU101への電力供給が止まる
前に、先に説明したとおり時刻補正動作の中の図5に示
したステップS503および図6に示したステップS6
03において、動作時の時刻および温度データがSRA
M104に保存されている。
【0080】従って、電源が復帰したのち、ステップS
701ではSRAM104に記憶されていた時刻および
温度データのうち、最新のものを読み出す。続いて、ス
テップS702において、現在時刻を取得し、ステップ
S703において現在温度を取得する。ステップS70
4において、現在温度、現在時刻をSRAM104に記
憶した後、ステップS705において現在温度・現在時
刻と先にSRAM104から読み出した以前の時刻・温
度からRTC105の時刻の誤差の算出を下記第(3)
式に基づき行う。
【0081】 時刻のずれ=F(以前の温度、現在の温度)+G(現在の時刻、以前の時刻) …(3) というように、温度変化がもたらすずれ成分と時間経過
によるずれ成分により、時刻のずれを推定する。
【0082】なお、第(3)式中のFの項はあらかじめ
測定により得られた、電源を停止した場合に熱が拡散す
る度合いに応じて時間とともにRTC105の温度が低
下していく特性をあらかじめ実測したデータに基づき、
以前の温度から現在の温度まで下がるのに必要な時間の
推定を行い、該推定時間で温度による発信周波数のずれ
を積分することによって、温度変化による時刻のずれを
推定する項である。
【0083】図8は、本発明に係る電子機器における温
度変化による時刻のずれの推定処理を説明するための特
性図であり、縦軸は温度を示し、横軸は時刻を示す。
【0084】図8に示すように、電源オフ直前の温度か
ら電源再投入時の温度まで、外部温度の変化などを考慮
しないで温度が低下してきたものと仮定し、現在温度に
到達する時刻およびそれ以降の経過時間を算出し、その
温度変化をもとにしてRTC105の発信周波数の変動
を積分することにより、時刻のずれを推定する。
【0085】また、上記第(3)式中のGの項は、以前
の時刻から現在時刻までの経過時間、すなわち電力を停
止していた時間が例えば1日など長い場合に、一日のう
ちでの外気温の変動をモデル化し、画像形成装置の停止
している間にRTC105の温度が変動する度合いによ
って時刻のずれを推定する項である。
【0086】図9は、本発明に係る電子機器における温
度変化状態を説明するための特性図であり、例えば一日
の間装置の電源をオフにした状態でのRTC105の、
外気温につられて変動する温度変化に対応するものであ
り、縦軸は温度を示し、横軸は時刻を示す。
【0087】上記Gの項は、図9に示すように、一日の
間装置の電源をオフにした状態でのRTC105の、外
気温につられて変動する温度変化をモデル化したものを
用いて計算を行う。例えば20時に電源を切って、翌朝
9時に電源が再投入されたことがわかったばあいには、
この温度変化モデルの20時〜翌9時までの変動を参照
することにより、この間のRTC105の基準周波数の
ずれを推定する。ここに示した1日の間の温度変化のモ
デルについては、更にリアルタイムクロックにより知る
ことのできる月・日といったデータから、季節毎のモデ
ルを用いることにより、季節的な変動も盛り込んで推定
を行う。
【0088】以上により誤差を推定した後、図7のステ
ップS706において、SRAM104に以前保存され
ていた時刻誤差の積算値と今回ステップS705にて推
定した誤差を加えることにより、新たな誤差の積算値と
を算出する。
【0089】続いて、ステップS707において、誤差
の積算値が1秒を越えているかどうかを判断し、越えて
いないと判断した場合は、そのままステップS709に
進み、もし越えていたと判断した場合には、ステップS
708に進んでRTC105の現在時刻を積算誤差のう
ち1秒を上回った秒数分だけ進めるとともに、積算され
た誤差からRTC105を補正した秒数分だけ減じてお
く。
【0090】続いて、ステップS709において、新た
な積算誤差をSRAM104に記憶し、ステップS71
0において、現在の温度がどの温度ゾーンにいるかどう
かの判定を行い、ステップS711において、温度セン
サユニット109の上限レジスタ203,下限レジスタ
204に新しい温度範囲を設定し、補正処理を終わる。
【0091】以上の動作によって、CPU101が動作
中の時刻のずれの補正、およびCPU101が停止し再
び復帰した場合の停止中の時刻のずれの補正が行われ、
RTC105の時刻のずれを補正する動作が実現され
る。〔他の実施形態〕次に図1と同じハードウエア構成
において、温度変化による割込みではなく、一定周期の
割込みを基準として時刻補正を行う場合について説明を
行う。
【0092】図1の構成からなる画像形成装置におい
て、RTC105に対して一定周期で割込みを発生する
ように設定を行う。ここでは5分おきに割込みが発生す
るように設定する。なお、この割込周期は他の間隔でも
よくて間隔を短くすれば時刻の誤差の検出精度が高まる
が、補正頻度があまり多くなるとCPU101の時刻補
正に割り当てる時間の割合が増えるので、むやみに間隔
を短くするべきではない。
【0093】さて、RTC105から5分おきに割込み
が入ったときの動作を、図8を用いて説明する。
【0094】図10は、本発明に係る電子機器における
第4のデータ処理手順の一例を説明するフローチャート
である。なお、S801〜S808は各ステップを示
す。
【0095】上記RTC105からの割込みをCPU1
01が検出すると、ステップS801にて割込発生の時
刻を取得する。次に、ステップS802にて、温度セン
サユニット109により現在温度を取得する。続いて、
ステップS803にて現往時刻、現在温度をSRAM1
04に記憶する。
【0096】次に、ステップS804では、前回RTC
105からの割込みがあってからの5分間における発信
周波数のずれを積分して時刻のずれを下記第(4)式に
基づいて算出する。
【0097】 時刻のずれ=現在温度における誤差×経過時間 …(4) ここで、現在温度における誤差の代わりに、一つ前の測
定時の温度と現在温度の平均値をとったものを用いて計
算することで、より精度を上げて時刻のずれを算出する
こともできる。
【0098】次に、ステップS805において、SRA
M104に以前保存されていた時刻誤差の積算値と今回
ステップS804にて算出した時刻の誤差を加えること
により、新たな誤差の積算値を算出する。
【0099】続いて、ステップS806において、誤差
の積算値が1秒を越えているかどうか判断し、越えてい
ないと判定した場合は、そのままステップS808へ進
み、もし越えていると判定した場合には、ステップ80
7に進んで、RTC105の現在時刻を積算誤差のうち
1秒を上回った秒数分だけ進めるとともに、積算された
誤差からRTC105を補正した秒数だけ減じておく。
【0100】続いて、ステップS808にて、新たな積
算誤差をSRAM104に記憶して処理を終わる。
【0101】以上の動作によって、CPU101が動作
を行っている間は一定時間毎に温度を測定し誤差を積算
することにより、RTC105の温度による時刻のずれ
を補正する。次にCPU101が動作できない場合の補
正方法については、上記実施形態の場合と同じであるの
で説明は省略する。
【0102】なお、上記実施形態では、温度や時間経過
状態に基づき、計時手段の誤差を算出処理する場合につ
いて説明したが、所定のインタフェース(ネットワー
ク,電話回線,デジタル無線通信インタフェース等を含
む)を介して、例えばホスト(コンピュータ,サーバ,
専用機器)から外部入力されるコマンドに基づき、前記
制御部に対して割込みを指示して前記計時手段により計
時される時刻の計時誤差の自己導出を開始させるように
構成してもよい。
【0103】以下、図11に示すメモリマップを参照し
て本発明に係る電子機器で読み出し可能なデータ処理プ
ログラムの構成について説明する。
【0104】図11は、本発明に係る電子機器で読み出
し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体
のメモリマップを説明する図である。
【0105】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0106】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。
【0107】本実施形態における図5,図6,図7,図
10に示す機能が外部からインストールされるプログラ
ムによって、ホストコンピュータにより遂行されていて
もよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュ
メモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワー
クを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報
群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用される
ものである。
【0108】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。
【0109】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0110】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0111】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
〜第19の発明によれば、制御部が動作可能な状態中
に、温度測定手段により測定された温度および経過時間
に基づき、制御部により自己導出される計時手段の計時
誤差を積算しておき、制御部が動作不能な状態から動作
可能な状態に回復した後、計時手段より計時される現在
時刻および温度測定手段より現在温度を取得し、不揮発
性記憶手段に記憶されている過去の時刻,温度とを比較
して、制御部が動作不能であった間の温度変化を推定
し、該推定された温度変化に基づき、制御部により自己
導出される前記計時手段の計時誤差を積算し、それぞれ
積算される各計時誤差に基づき計時手段が計時すべき現
在時刻を補正するので、電子機器を制御する制御部が休
止してしまうことに起因する温度補正動作が不能な期間
のずれの補正をも行ってリアルタイムクロックの精度を
格段に向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電子機器を適用可能
な画像処理装置の一例を説明するブロック図である。
【図2】図1に示した温度センサユニットの詳細構成を
説明する回路ブロック図である。
【図3】図1に示したRTCの温度変化状態を説明する
特性図である。
【図4】図1に示したRTCに内蔵する水晶振動子から
なる発振器の発振周波数が温度により変化する様子を示
した図である。
【図5】本発明に係る電子機器における第1のデータ処
理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明に係る電子機器における第2のデータ処
理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図7】本発明に係る電子機器における第3のデータ処
理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明に係る電子機器における温度変化による
時刻のずれの推定処理を説明するための特性図である。
【図9】本発明に係る電子機器における温度変化状態を
説明するための特性図である。
【図10】本発明に係る電子機器における第4のデータ
処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図11】本発明に係る電子機器で読み出し可能な各種
データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマッ
プを説明する図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 RAM 103 ROM 104 SRAM 105 RTC 106 バッテリ 109 温度センサユニット 110 割込コントローラ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時電池によりバックアップされる計時
    手段により計時される時刻に基づき、所定の動作を制御
    する制御部を有する電子機器であって、 前記計時手段に近接する周辺温度を測定する温度測定手
    段と、 前記温度測定手段により測定された温度および経過時間
    に基づき、導出される前記計時手段の計時誤差を積算す
    る第1の誤差積算手段と、 前記計時手段により計時される現在時刻および前記温度
    測定手段により得られた現在温度および積算誤差を記憶
    する不揮発性記憶手段と、 前記第1の誤差積算手段が動作可能な状態に回復した
    後、前記計時手段より計時される現在時刻および前記温
    度測定手段より現在温度を取得し、前記不揮発性記憶手
    段に記憶されている過去の時刻,温度とを比較して、前
    記制御部が動作不能であった間の温度変化を推定し、該
    推定された温度変化に基づき、導出される前記計時手段
    の計時誤差を積算する第2の誤差積算手段と、 前記第1および第2の誤差積算手段により積算される各
    計時誤差に基づき前記計時手段が計時すべき現在時刻を
    補正する補正手段と、を有することを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前記第1の誤差積算手段は、一定時間毎
    に温度を測定し誤差を積算することを特徴とする請求項
    1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記第1の誤差積算手段は、前記温度測
    定手段による測定温度が所定範囲を超えた時に誤差を積
    算することを特徴とする請求項1または2記載の電子機
    器。
  4. 【請求項4】 前記現在時刻および前記現在温度および
    積算誤差は、一定時間毎に不揮発性記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子
    機器。
  5. 【請求項5】 前記現在時刻および前記現在温度および
    積算誤差は、前記温度測定手段による測定温度が一定範
    囲を超えたときに不揮発性記憶手段に記憶することを特
    徴とする請求項1または4記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 前記計時手段は、RTCであることを特
    徴とする請求項1記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、電子写真プロセスに基づ
    く所定の動作を制御することを特徴とする請求項1記載
    の電子機器。
  8. 【請求項8】 常時電池によりバックアップされる計時
    手段により計時される時刻に基づき、所定の動作を制御
    する制御部を備える電子機器の計時制御方法であって、 常時電池によりバックアップされる計時手段に近接する
    周辺温度を測定する温度測定手段により測定された温度
    および経過時間に基づき、前記制御部が自己導出される
    前記計時手段の計時誤差を積算する第1の誤差積算工程
    と、 前記計時手段により計時される現在時刻および前記温度
    測定手段により得られた現在温度および積算誤差を不揮
    発性記憶手段に記憶する記憶工程と、 前記制御部が動作可能な状態に回復した後、前記計時手
    段より計時される現在時刻および前記温度測定手段より
    現在温度を取得し、前記不揮発性記憶手段に記憶されて
    いる過去の時刻,温度とを比較して、前記制御部が動作
    不能であった間の温度変化を推定し、該推定された温度
    変化に基づき、導出される前記計時手段の計時誤差を積
    算する第2の誤差積算工程と、 前記第1および第2の誤差積算工程により積算される各
    計時誤差に基づき前記計時手段が計時すべき現在時刻を
    補正する補正工程と、を有することを特徴とする電子機
    器の計時制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の誤差積算工程は、一定時間毎
    に温度を測定し誤差を積算することを特徴とする請求項
    8記載の電子機器の計時制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の誤差積算工程は、前記温度
    測定手段による測定温度が所定範囲を超えた時に誤差を
    積算することを特徴とする請求項8または9記載の電子
    機器の計時制御方法。
  11. 【請求項11】 前記現在時刻および前記現在温度およ
    び積算誤差は、一定時間毎に不揮発性記憶手段に記憶す
    ることを特徴とする請求項8記載の電子機器の計時制御
    方法。
  12. 【請求項12】 前記現在時刻および前記現在温度およ
    び積算誤差は、前記温度測定手段による測定温度が一定
    範囲を超えたときに不揮発性記憶手段に記憶することを
    特徴とする請求項8記載の電子機器の計時制御方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の誤差積算工程は、前記温度
    測定手段により測定された温度が所定の監視温度範囲か
    ら外れた場合に、前記制御部に対して割込みを指示して
    前記計時手段により計時される時刻の計時誤差の自己導
    出を開始させることを特徴とする請求項8記載の電子機
    器の計時制御方法。
  14. 【請求項14】 常時電池によりバックアップされる計
    時手段により計時される時刻に基づき、所定の動作を制
    御する制御部を備える電子機器に、 常時電池によりバックアップされる計時手段に近接する
    周辺温度を測定する温度測定手段により測定された温度
    および経過時間に基づき、前記制御部が自己導出される
    前記計時手段の計時誤差を積算する第1の誤差積算工程
    と、 前記計時手段により計時される現在時刻および前記温度
    測定手段により得られた現在温度および積算誤差を不揮
    発性記憶手段に記憶する記憶工程と、 前記制御部が動作可能な状態に回復した後、前記計時手
    段より計時される現在時刻および前記温度測定手段より
    現在温度を取得し、前記不揮発性記憶手段に記憶されて
    いる過去の時刻,温度とを比較して、前記制御部が動作
    不能であった間の温度変化を推定し、該推定された温度
    変化に基づき、導出される前記計時手段の計時誤差を積
    算する第2の誤差積算工程と、 前記第1および第2の誤差積算工程により積算される各
    計時誤差に基づき前記計時手段が計時すべき現在時刻を
    補正する補正工程とを実行させるためのプログラムを記
    録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記第1の誤差積算工程は、一定時間
    毎に温度を測定し誤差を積算することを特徴とする請求
    項14記載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記第1の誤差積算工程は、前記温度
    測定手段による測定温度が所定範囲を超えた時に誤差を
    積算することを特徴とする請求項14または15記載の
    記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記現在時刻および前記現在温度およ
    び積算誤差は、一定時間毎に不揮発性記憶手段に記憶す
    ることを特徴とする請求項14記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記現在時刻および前記現在温度およ
    び積算誤差は、前記温度測定手段による測定温度が一定
    範囲を超えたときに不揮発性記憶手段に記憶することを
    特徴とする請求項14記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 前記第1の誤差積算工程は、前記温度
    測定手段により測定された温度が所定の監視温度範囲か
    ら外れた場合に、前記制御部に対して割込みを指示して
    前記計時手段により計時される時刻の計時誤差の自己導
    出を開始させることを特徴とする請求項14記載の記憶
    媒体。
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