JP2001221934A - 光通信用モジュール - Google Patents

光通信用モジュール

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JP2001221934A
JP2001221934A JP2000032497A JP2000032497A JP2001221934A JP 2001221934 A JP2001221934 A JP 2001221934A JP 2000032497 A JP2000032497 A JP 2000032497A JP 2000032497 A JP2000032497 A JP 2000032497A JP 2001221934 A JP2001221934 A JP 2001221934A
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Japan
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fiber
optical
core fiber
coupling
communication module
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JP2000032497A
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English (en)
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Toru Nishikawa
透 西川
Masahiro Mitsuta
昌弘 光田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部伝送側の光ファイバと脱着可能に光接続
されるレセプタクル型でありながら、低価格化及び小型
化が可能である。 【解決手段】 光通信用モジュール100の光結合機能
部130には、光信号の送信を行う半導体レーザ素子1
32が実装された基板131が設けられており、基板1
31には、結合用芯線ファイバ133が、半導体レーザ
素子132に対して光接続された状態で固定されてい
る。この結合用芯線ファイバ133の一部が光接続機能
部に挿入されて、外部から挿入された光ファイバ200
の芯線ファイバ210の一部とともに、支持部材141
にて支持されており、結合用芯線ファイバ133の端面
と光ファイバ200の芯線ファイバ210における端面
とが、同心状態で物理的に接触した状態で、押圧部材1
42にて押圧されて固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
て光信号を伝送する光ファイバ通信において、外部の光
伝送路である光ファイバに対して着脱可能に光接続され
るレセプタクル型の光通信用モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】現行の電話線を光ファイバに置き換える
ことによって、一般家庭においても、大容量の情報を高
速にて通信できる光加入者系システムと呼ばれる通信シ
ステムが提案されており、実用化が検討されている。こ
のような通信システムでは、一般家庭に設置される加入
者端末に、光ファイバに光接続される光通信用モジュー
ルが内蔵されるため、光通信用モジュールとして、量産
性及び低価格化が強く要望されている。
【0003】光通信用モジュールは、外部光伝送路であ
る光ファイバに対する光接続の型式によって、ピグテー
ル型とレセプタクル型とに大別される。ピグテール型の
光通信用モジュールでは、モジュール内に設けられた半
導体レーザ素子が、光ファイバに対して直接連結され
る。レセプタクル型の光通信用モジュールでは、モジュ
ール内に設けられた半導体レーザ素子が、光ファイバに
対して着脱可能に取り付けられる。
【0004】ピグテール型の光通信用モジュールは、半
導体レーザ素子に対して光ファイバが直接、光接続され
るために、光ファイバの取り回しが容易ではなく、量産
には適していない。これに対して、レセプタクル型の光
通信用モジュールは、半導体レーザ素子に対して光ファ
イバを直接結合させる必要がなく、光ファイバの取り回
しが容易であり、量産に適している。
【0005】しかしながら、従来のレセプタクル型の光
通信用モジュールは、部品点数が多く、しかも、非常に
高価なジルコニア又はガラス製の高精度加工部品を数多
く使用しているため、量産性には適しているものの、低
価格化は実現されていない。
【0006】「1995年電子情報通信学会エレクトロ
ニクスソサエティ大会、予稿集SC−1−12」には、
光加入者系システムに使用されるレセプタクル型光通信
用モジュールとして、図13に示す構成が提案されてい
る。
【0007】この光通信用モジュール10は、外部光伝
送路である外部入出力用の光ファイバ20の先端部に取
り付けられたコネクタ30に対して、機械的に着脱可能
に接続される。
【0008】光通信用モジュール10は、半導体レーザ
素子13が収容されるパッケージ11と、コネクタ30
が接続されるようにパッケージ13に取り付けられた背
結合ブロック19とを有している。パッケージ13の内
部には、シリコン基板12が設けられており、シリコン
基板12における結合ブロック19とは反対側の側部上
に半導体レーザ素子13が実装されている。シリコン基
板12上には、断面V字状の支持溝12aが、幅方向の
中央部に沿って設けられており、この支持溝12a上
に、結合用芯線ファイバ14が支持されている。シリコ
ン基板12の支持溝12aに支持された結合用芯線ファ
イバ14は、ファイバ押さえ18によって押圧されるこ
により固定されている。半導体レーザ素子13から出射
されるレーザ光は、この結合用芯線ファイバ14内を伝
送する。
【0009】半導体レーザ素子13に対してコネクタ3
0接続側とは反対側の側方には、半導体レーザ素子13
から出射されるレーザ光の出力をモニターするために、
モニターPDキャリア16に固定されたモニター用フォ
トダイオード17が設けられている。半導体レーザ素子
13から射出されたレーザ光は、モニター用フォトダイ
オード17にも入射される。
【0010】パッケージ11に取り付けられた結合ブロ
ック19の内部には、結合用芯線ファイバ14と同心状
態で、フェルール15が設けられている。フェルール1
5の軸心部を、結合用芯線ファイバ14が挿通してい
る。結合用芯線ファイバ14は、半導体レーザ素子13
に対して、きわめて高精度で光結合されており、また、
フェルール15の軸心部に対してきわめて高精度で固定
されている。フェルール15の先端部は、結合ブロック
19から突出した状態になっている。
【0011】コネクタ30は、結合ブロック19に挿入
されて係合される金属製クリップ34を有しており、こ
のクリップ34内に、割りスリーブ33が配置されてい
る。割りスリーブ33内には、外部入出力用の光ファイ
バ20の先端部に接続されたフェルール32が一体的に
設けられている。フェルール32の軸心部には、光ファ
イバ20の芯線部が挿通している。フェルール32およ
び割りスリーブ33は、エンドスプリング35によって
先端側へ付勢されている。
【0012】金属製クリップ34が結合ブロック19に
挿入されて係止されると、光通信用モジュール10に設
けられたフェルール15に対して、コネクタ30に設け
られたフェルール32が突き当てられて、各フェルール
15および32の端面同士が相互に突き合わされる。こ
の場合、フェルール15の軸心部を挿通する結合用芯線
ファイバ14およびコネクタ30のフェルール32の軸
心部を挿通する芯線ファイバとが、精度よくセンタリン
グされる。また、エンドスプリング35により、各フェ
ルール15および32の端面同士が適当な圧力にて圧接
された状態になっており、圧接された端面間において、
非常に低い損失および低反射の光接続が実現される。ま
た、結合ブロック19に対して金属製クリップ34が容
易に着脱される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、図13に
示す従来のレセプタクル型の光通信用モジュール10
は、低損失であって低反射の光接続が実現されている
が、一対のフェルール15および32と1本の割りスリ
ーブ33とが使用されており、これらの部品は、通常、
高精度に加工されたジルコニア又はガラスによって構成
されるために、きわめて高価であり、サイズも大きい。
このため、低価格を実現することが困難であり、小型化
も難しいという問題がある。
【0014】本発明は上記従来の問題を解決するもので
あり、その目的は、量産性に優れたレセプタクル型であ
りながら、低価格化及び小型化が可能である光通信用モ
ジュールを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光通信用モジュ
ールは、光信号の送信機能又は受信機能を有し、外部伝
送路である光ファイバと着脱可能に光接続されるレセプ
タクル型の光通信用モジュールであって、光信号の送信
又は受信を行う光学素子に対して結合用芯線ファイバが
光接続された状態で固定された光結合機能部と、該結合
用芯線ファイバの一部が挿入されて支持されるととも
に、外部から挿入された光ファイバの芯線ファイバの一
部が支持されるようになっており、該結合用芯線ファイ
バの端面と光ファイバの芯線ファイバにおける端面と
が、同心状態で物理的に接触した状態で固定する光接続
機能部と、を具備することを特徴とする。
【0016】通常、光通信伝送路として使用される光フ
ァイバでは、芯線ファイバのコア部分が、きわめて高精
度で軸心部を挿通している。このため、結合用芯線ファ
イバを予め、半導体レーザ素子等の光学素子に対して光
接続しておくことにより、この結合用芯線ファイバに対
して光ファイバの芯線ファイバを精度よく位置合わせす
ることにより、芯線ファイバ同士が低い光損失で光接続
されることになる。
【0017】本発明の光通信用モジュールでは、光ファ
イバの芯線ファイバが、結合用芯線ファイバに対して、
先端面同士を、相互に位置合わせした状態で、物理的に
接触させて光接続することにより、高価で大型なフェル
ールや割りスリーブを使用することなく、両方の光ファ
イバ同士が低損失で光接続される。
【0018】前記光接続機能部は、挿入される結合用芯
線ファイバの一部および光ファイバにおける芯線ファイ
バの一部をそれぞれ支持する支持部材と、該結合用芯線
ファイバの一部および光ファイバの芯線ファイバの一部
を押圧するようにこの支持部材に対向して設けられた押
圧部材とを有する。
【0019】前記支持部材は、支持される結合用芯線フ
ァイバの一部および光ファイバにおける芯線ファイバの
一部が、軸心対称の2位置にてそれぞれ支持されるよう
に嵌合する位置決め用のファイバ支持溝を有する。
【0020】前記支持部材は、ガラス基板、シリコン基
板又は金属基板によって構成されている。
【0021】前記ファイバ支持溝は、開口部における幅
寸法が、結合用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線フ
ァイバの外径よりも小さな幅寸法を有する断面長方形状
である。
【0022】前記ファイバ支持溝は、開口部における幅
寸法が、結合用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線フ
ァイバの外径よりも大きな断面V字状である。
【0023】前記ファイバ支持溝の端部は、結合用芯線
ファイバおよび光ファイバの芯線ファイバに対する応力
を緩和するように、端面側になるにつれて幅方向寸法お
よび深さが順次深くなったテーパ状になっている。
【0024】前記ファイバ支持溝の端部は、光ファイバ
の芯線ファイバが光接続機能部に挿入される際に該ファ
イバ嵌合溝内にガイドする。
【0025】前記押圧部材は、塑性変形性を有する材料
によって構成されている。
【0026】前記押圧部材は金属によって構成されてい
る。
【0027】前記押圧部材の端部には、結合用芯線ファ
イバおよび光ファイバの芯線ファイバに対する応力を緩
和するように、端面側になるにつれて幅方向寸法および
深さが順次深くなったテーパ状をした溝状の応力緩和部
が設けられている。
【0028】前記押圧部材は、結合用芯線ファイバおよ
び光ファイバの芯線ファイバを押圧する固定状態と、結
合用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線ファイバから
離れた解放状態とに移動可能になっている。
【0029】前記支持部材がパッケージ本体に設けら
れ、前記押圧部材が、該パッケージ本体に対して移動可
能になったパッケージキャップに設けられており、該パ
ッケージ本体に対してパッケージキャップが移動される
ことにより、該押圧部材が、結合用芯線ファイバおよび
光ファイバにおける芯線ファイバを固定および解放す
る。
【0030】前記パッケージ本体に対する前記パッケー
ジキャップの移動が、ラチェット機構によって段階的に
行われる。
【0031】前記ラチェット機構は、前記パッケージ本
体およびパッケージキャップの一方に設けられたラチェ
ット爪と、該ラチェット爪が係合するようにパッケージ
本体およびパッケージキャップの他方に、パッケージキ
ャップの移動方向に沿って複数段に設けられた複数のラ
チェット凹部とを有する。
【0032】前記光結合機能部には、結合用芯線ファイ
バを支持する基板が設けられている。
【0033】前記基板は、前記光接続機能部に設けられ
た支持部材を兼ねている。
【0034】前記基板表面に、前記光結合機能部と光接
続機能部との境界に沿った凹部が設けられている。
【0035】前記基板には、結合用芯線ファイバが軸心
対称の2位置にて支持するように、結合用芯線ファイバ
が嵌合する位置決め用のファイバ嵌合溝が設けられてい
る。
【0036】前記ファイバ嵌合溝の端部には、結合用芯
線ファイバおよび光ファイバの芯線ファイバに対する応
力を緩和するように、端面側になるにつれて幅方向寸法
および深さが順次深くなったテーパ状の応力緩和部が設
けられている。
【0037】前記基板上に支持された結合用芯線ファイ
バが、該基板に対向して設けられたファイバ押さえによ
って固定されている。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0039】<実施形態1>図1は、本発明の光通信用
モジュールの実施の形態の一例を示す断面図、図2はそ
の平面図である。
【0040】この光通信用モジュールは、図1および図
2に示すように、外部伝送路である外部入出力用の単一
モード光ファイバ200の先端部に取り付けられたコネ
クタ300と、機械的に着脱可能に接続されるようにな
っている。コネクタ300の内部には、光ファイバ20
0から延出した芯線ファイバ210が挿入されるように
なっている。
【0041】光通信用モジュール100は、パッケージ
本体110と、このパッケージ本体110の上部を覆う
ように被せられるパッケージキャップ120とを有して
いる。図3は、パッケージキャップ120を取り外した
状態のパッケージ本体110の平面図である。
【0042】図1および図3に示すように、パッケージ
本体110の内部には、光ファイバ200から延出する
芯線ファイバ210が挿入されるように第1の凹部11
2が設けられるとともに、この第1の凹部112に対し
て光ファイバ200の遠方側に第2の凹部111が設け
られている。そして、第1の凹部112内に光接続機能
部140が設けられるとともに、第2の凹部111内に
光結合機能部130が設けられている。
【0043】第2の凹部111内に設けられた光結合機
能部130は、第2の凹部111内に収容されたシリコ
ン基板131と、このシリコン基板131上に実装され
た半導体レーザ素子132と、シリコン基板131上に
支持された状態で第1の凹部112内に挿入された結合
用芯線ファイバ133とを有している。
【0044】半導体レーザ素子132は、シリコン基板
131上における第1凹部112の遠方側に実装されて
おり、半導体レーザ素子132の第1凹部112の遠方
側には、モニター用のフォトダイオード素子134がシ
リコン基板131上に設けられている。フォトダイオー
ド素子134は、半導体レーザ素子132から出力され
るレーザ光を受光するようになっている。
【0045】半導体レーザ素子132に対して第1凹部
112側のシリコン基板131上面には、結合用芯線フ
ァイバ133が嵌合されるファイバ嵌合溝131aが、
シリコン基板131の幅方向中央部に沿って設けられて
いる。図4は、図1のA−A線における断面図である。
図4に示すように、このファイバ嵌合溝131aは、断
面V字状に形成されており、その開口部幅が結合用芯線
ファイバ133の外径よりも大きくなっている。断面V
字状のファイバ嵌合溝131a内に嵌合された結合用芯
線ファイバ133は、ファイバ嵌合溝131aによっ
て、軸心に対して対称な状態で支持される。
【0046】シリコン基板131には、半導体レーザ素
子132の実装部分と、ファイバ嵌合溝131aとの間
に、結合用芯線ファイバ133の端部が位置される位置
決め用凹部131cが設けられている。位置決め用凹部
131cは、ファイバ嵌合溝131aよりも深く形成さ
れており、結合用ファイバ133の端面が、シリコン基
板131における半導体レーザ素子132の実装部分と
半導体レーザ素子132の端面との間にわたって突き合
わされており、半導体レーザ素子132から出射される
レーザ光が、結合用光ファイバ133内に入射されるよ
うになっている。
【0047】ファイバ嵌合溝131aにおける第1の凹
部112側の前端部は、図7(a)〜(c)に示すよう
に、各側面の間隔が、第1の凹部112側になるにつれ
て順次広がったテーパ形状であって、第1の凹部112
側になるにつれて順次深くなったたファイバ応力緩和部
131bが設けられている。
【0048】結合用芯線ファイバ133は、半導体レー
ザ素子132におけるレーザ光の出射領域に対して同心
状態となるように、シリコン基板131上に配置された
ファイバ押さえ135によって押圧されている。図4に
示すように、ファイバ押さえ135の下面には、結合用
芯線ファイバ133が嵌入される断面台形状をした固定
用溝135aが設けられている。この固定用溝135a
内には、接着剤136が充填されており、固定用溝13
5a内に嵌入される結合用芯線ファイバ133が、ファ
イバ押さえ135によってファイバ嵌合用溝131a内
に押圧されて、接着剤136によって、ファイバ押さえ
135およびファイバ嵌合溝131a内に、半導体レー
ザ素子132に対して高い結合効率で光結合された状態
で固定されている。
【0049】パッケージ本体110の下面には、複数の
複数の外部電極端子137が設けられている。
【0050】結合用芯線ファイバ133は、第2凹部1
11内のシリコン基板131上に固定された状態で、第
1凹部112内に挿入されている。第1凹部112内に
設けられた光接続機能部140は、第1凹部112内に
挿入される結合用芯線ファイバ133と、コネクタ30
0から延出する光ファイバ200の芯線ファイバ210
とを光接続するようになっており、第1凹部112内に
配置されたシリコン基板等によって構成された支持部材
141を有している。
【0051】図5は、図1のA−A線における断面図で
ある。支持部材141は、図5に示すように、支持部材
141の上面には、結合用芯線ファイバ133と、光フ
ァイバ200から延出する芯線ファイバ210とが嵌合
するファイバ支持溝141aが、幅方向の中央部に沿っ
て設けられている。ファイバ支持溝141a内に嵌合さ
れた結合用芯線ファイバ133と芯線ファイバ210と
は、それぞれの端面同士が相互に突き合わされている。
【0052】ファイバ支持溝141aは、断面が長方形
状のトレンチ溝になっており、その幅方向寸法は、結合
用芯線ファイバ133および芯線ファイバ210を、軸
心対称の2点にて下方から支持するように、結合用芯線
ファイバ133および芯線ファイバ210の外径よりも
若干小さくなっている。ファイバ支持溝141aの幅方
向寸法は、結合用芯線ファイバ133および芯線ファイ
バ210の外径の2/3程度が好適である。
【0053】ファイバ支持溝141aの各端部には、シ
リコン基板131のファイバ嵌合溝131aと同様に、
各端面側になるにつれて、各側面の間隔が順次広がった
テーパ状になるとともに、深さが順次深くなったテーパ
形状なった応力緩和部141bおよび141cがそれぞ
れ設けられている。コネクタ300側に位置する応力緩
和部141cは、光ファイバ200の芯線ファイバ21
0をファイバ支持溝141a内にガイドするガイド部を
兼ねている。
【0054】パッケージ本体110の上部を覆うパッケ
ージキャップ120は、パッケージ本体110における
コネクタ300の遠方側の端部に位置する側壁部と、幅
方向の各側縁部に沿った各側壁部と、上側の壁部とを有
する中空の直方体状に構成されており、コネクタ300
側の端面および下面がそれぞれ開放されている。
【0055】パッケージキャップ120の上側の壁部下
面には、第1凹部112内の支持部材141上に配置さ
れた結合用芯線ファイバ133および芯線ファイバ21
0を押圧して固定する押圧部材142が設けられてい
る。押圧部材142は、塑性変形し得るアルミニウム、
真鍮等の金属によって厚板状に構成されている。押圧部
材142は、パッケージキャップ120がパッケージ本
体110に装着されることにより、図5に示すように、
ファイバ支持溝141aに嵌合する結合用芯線ファイバ
133および芯線ファイバ210を一体的に押圧するこ
とによって、相互に突き合わされた端面同士を位置合わ
せして固定するようになている。
【0056】押圧部材142の各端部における幅方向の
中央部下面には、図8に示すように、それぞれの端面側
になるにつれて順次直径が小さくなった断面半円形のテ
ーパ状に形成されたファイバ応力緩和部142bおよび
142c(図1参照)が、結合用芯線ファイバ133お
よび芯線ファイバ210が、それぞれ嵌合するように設
けられている。芯線ファイバ210が嵌合するファイバ
応力緩和部142cは、芯線ファイバ210をガイドす
るガイド部も兼ねている。
【0057】パッケージ本体110とパッケージキャッ
プ120とは、複数のラチェット機構150によって、
パッケージキャップ120が、パッケージ本体110に
対して段階的に装着されるむようになっている。ラチェ
ット機構150は、パッケージ本体110およびパッケ
ージキャップ120におけるコネクタ300の遠方側の
端部に設けられた相互に対向する各側壁部間にわたって
設けられるとともに、光接続機能部140の各側方にお
いて相互に対向するそれぞれの側壁部間にわたって設け
られている。
【0058】各ラチェット機構150は、図5に示すよ
うに、パッケージキャップ120の各側壁部の下端部内
面に、それぞれが内方に突出するように設けられたラチ
ェット爪151と、各ラチェット爪151がそれぞれ係
合するように、パッケージ本体110の各側壁部の外面
にそれぞれ上下2段に設けられたラチェット凹部152
および153とを有している。
【0059】パッケージキャップ120におけるそれぞ
れの側壁部の下端部に設けられた各ラチェット爪151
は、パッケージ本体110に対してパッケージキャップ
120を嵌合させることにより、パッケージ本体110
の各側壁部にそれぞれ設けられた上段のラチェット凹部
153に係合された状態になり、さらに、パッケージ本
体110に対してパッケージキャップ120を下方に押
圧することによって、上段のラチェット凹部153との
係合状態をそれぞれ解消して、下段の各ラチェット凹部
152にそれぞれ係合される。
【0060】各ラチェット爪151が下段のラチェット
凹部152に係合された状態では、パッケージキャップ
120は、パッケージ本体110に対して固定された状
態になり、パッケージキャップ120の上側の壁部下面
に設けられた押圧部材142は、結合用芯線ファイバ1
33および芯線ファイバ210をそれぞれ押圧して、結
合用芯線ファイバ133および芯線ファイバ210を支
持部材141のファイバ支持溝141aに対して固定す
る。
【0061】また、各ラチェット爪151が上段のラチ
ェット凹部153にそれぞれ係合された状態では、図6
に示すように、パッケージキャップ120の押圧部材
は、パッケージ本体110に対して上段位置に固定さ
れ、押圧部材142は、結合用芯線ファイバ133およ
び芯線ファイバ210から離れた状態になり、結合用芯
線ファイバ133および芯線ファイバ210に対する押
圧を解除する。これにより、芯線光ファイバ210は、
支持部材141のファイバ支持溝141aに対して自由
にスライドし得る状態になる。
【0062】各ラチェット爪151が、上段および下段
の各ラチェット凹部152および153に対してそれぞ
れ係合している場合には、パッケージキャップ120に
設けられた治具挿入口(図示せず)から挿入される適当
な治具により、ラチェット爪151が強制的に操作され
て、上段および下段の各ラチェット凹部152および1
53との係合状態が、それぞれ解除されるようになって
いる。
【0063】パッケージ本体110およびパッケージキ
ャップ120における光接続機能部14が設けられた第
1凹部112に隣接した端部には、接続用凹部113
が、パッケージ本体110およびパッケージキャップ1
20間にわたって設けられている。接続用凹部113
は、パッケージ本体110およびパッケージキャップ1
20の各端面に開口した状態になっており、その第1凹
部112側である内奥部は、幅方向に広がった状態にな
っている。
【0064】接続用凹部113と第1凹部112との間
には、パッケージキャップ120に設けられた各ラチェ
ット爪151が、パッケージ本体110における下段の
各ラチェット凹部152に係合された際には、光ファイ
バ200の芯線ファイバ210が適当な間隙をあけて貫
通する空間が形成されるようになっている。
【0065】光通信用モジュール100に対して、単一
モード光ファイバ200を光接続するために使用される
コネクタ300は、光通信用モジュール100に突き合
わされるハウジング310を有しており、ハウジング3
10の中心部を光ファイバ200が貫通している。ハウ
ジング310には、パッケージ本体110およびパッケ
ージキャップ120間にわたって設けられた接続用凹部
113内に挿入される挿入部311が一方の端部から突
出した状態で設けられている。挿入部311の先端部に
は、パッケージに設けられた接続用凹部113の内奥部
に係合する係合部311aが設けられている。
【0066】ハウジング310の内部には、光ファイバ
200に取り付けられたジャケットホルダー320が、
軸方向にスライド可能に配置されている。ジャケットホ
ルダー320は、ハウジング310に収容されたエンド
スプリング330によって挿入部311側に付勢されて
おり、ジャケットホルダー320と一体となった光ファ
イバ200が、光通信用モジュール100側に付勢され
ている。
【0067】光ファイバ200は、挿入部311内にて
芯線ファイバ210が露出されており、芯線ファイバ2
10が、挿入部311から延出して、光通信用モジュー
ル100の接続用凹部113を通って、第1凹部112
内に挿入されている。そして、第1凹部112内にて、
芯線ファイバ210の端面が、支持部材141に支持さ
れた結合用芯線光ファイバ133の端面と、弾性的に突
き合わされて、結合用芯線ファイバ133および芯線フ
ァイバ210の端面同士が所定の圧力で圧接される。
【0068】次に、このような構成の光通信用モジュー
ル100の使用方法及び機能について説明する。
【0069】光通信用モジュール100にコネクタ30
0を接続する前に、パッケージキャップ120に設けら
れた各ラチェット爪151を、パッケージ本体110に
おける上段の各ラチェット凹部153に係合させてお
く。これにより、光接続機能部140では、押圧部材1
42が、結合用芯線ファイバ133に接触しない状態に
保持される。
【0070】このような状態になると、コネクタ300
の挿入部311から延出する光ファイバ200の芯線フ
ァイバ210が、光通信用モジュール100の第1凹部
112内に挿入される。この場合、光ファイバ200の
芯線ファイバ210が、第1凹部112に設けられた支
持部材141における一方の端部のファイバ応力緩和部
142cに案内されて、ファイバ支持溝141aに嵌合
される。また、パッケージキャップ120に設けられた
押圧部材142の端部にも、テーパ状のファイバ応力緩
和部142cが設けられているため、芯線光ファイバ2
10の先端部が位置ずれしても、芯線ファイバ210に
大きな応力が付加されるおそれがない。
【0071】芯線ファイバ210の先端面が、ファイバ
支持溝141aに嵌合されている結合用芯線ファイバ1
33の先端面に突き当てられる。芯線ファイバ210の
先端面は、結合用芯線ファイバ133の先端面に対し
て、コネクタ300のエンドスプリング330による所
定の圧力によってで突き合わされる。
【0072】このようにして、支持部材141と押圧部
材142との間にて、結合用芯線光ファイバ133と芯
線ファイバ210とが相互に圧接された状態になると、
パッケージ本体110に対してパッケージキャップ12
0を下方に押し込み、パッケージキャップ120の各ラ
チェット爪151を、パッケージ本体110における下
段の各ラチェット凹部152に係合させる。これによ
り、光接続機能部140では、支持部材141のファイ
バ支持溝141aに嵌合されている結合用芯線ファイバ
133および芯線ファイバ210同士が、押圧部材14
2によって上方から押圧され、結合用芯線ファイバ13
3および芯線ファイバ210同士が、それぞれの端面同
士が圧接された状態で、正確に位置合わせされる。
【0073】このように、支持部材141におけるファ
イバ支持溝141a上に嵌合されて、周奉公における軸
心対称の2位置にて支持された結合用芯線ファイバ13
3および芯線ファイバ210同士が、押圧部材142に
よって押圧されることによって、結合用芯線ファイバ1
33および芯線ファイバ210は、周方向に適当な間隔
をあけて3位置によって支持されることになり、結合用
芯線ファイバ133および芯線ファイバ210の先端面
同士が、正確に位置合わせされる。
【0074】その結果、大型で高価なフェルールや割り
スリープを使用することなく、結合用芯線ファイバ13
3および芯線ファイバ210のコア同士が、きわめて精
密にセンタリングされ、0.5dB以下というような低
損失によって、光接続することができる。
【0075】また、結合用芯線光ファイバ133および
芯線用光ファイバ210の端面同士がエンドコイルによ
る圧力によって圧接されているために、圧接された各端
面における反射減衰率もきわめて小さくなる。
【0076】ファイバ支持溝141aの各端部には、テ
ーパ状のファイバ応力緩和部141bおよび141cが
それぞれ設けられている。押圧部材142の下面の各端
部にも同様のテーパ状のファイバ応力緩和部142bお
よび142cがそれぞれ設けられている。さらに、光結
合機能部130のファイバ支持部材であるシリコン13
1のファイバ嵌合溝131aの端部にも、ファイバ応力
緩和部131bが設けられている。このため、結合用芯
線ファイバ133および芯線ファイバ210同士を固定
するときに、結合用芯線ファイバ133および芯線ファ
イバ210に付加される応力が大幅に緩和される。
【0077】光通信用モジュール100からコネクタ3
00を分離する場合は、パッケージキャップ120に設
けられた各ラチェット爪151を、パッケージ本体11
0における下段の各ラチェット凹部152との係合状態
を解除して、下段の各ラチェット凹部153に係合させ
る。この操作は、ラチェット機構150の下段のラチェ
ット凹部152にそれぞれ係合した各ラチェット爪15
1は、パッケージキャップ120に設けられた挿入口に
挿入される治具によって、各ラチェット凹部152との
係合状態がそれぞれ解除される。
【0078】このような状態になると、パッケージキャ
ップ120に設けられた押圧部材142が、結合用芯線
ファイバ133および芯線ファイバ210に対して適当
な間隔をあけた状態になる。そして、光通信用モジュー
ル100の接続用凹部113の内奥部と、コネクタ30
0の挿入部311の係合部311aの係合状態を解除し
て、接続用凹部113から挿入部311を引き抜く。こ
の場合、芯線ファイバ210は、押圧部材142による
押圧が解除されて、支持部材141のファイバ支持溝部
141a内を自由にスライドし得る状態になっており、
芯線ファイバ210は、光通信用モジュール100から
容易に引き抜かれ、光ファイバ200の芯線ファイバ2
10は、光通信用モジュール100の芯線光ファイバ1
33に対する光接続が解除される。
【0079】なお、光通信用モジュール100とコネク
タ300とが接続された状態で、結合用芯線ファイバ1
33および芯線ファイバ210の端面間に隙間が生じる
と、光の挿入損失及び反射減衰率が増大するおそれがあ
るので、これを防止するために、結合用芯線ファイバ1
33および芯線ファイバ210の端面間に、屈折率整合
剤を充填するようにしてもよい。
【0080】また、ファイバクリープ時に端面角度が垂
直からずれると、結合用芯線ファイバ133および芯線
ファイバ210の端面間の距離が増大する可能性が高く
なるが、この場合には、結合用芯線ファイバ133およ
び芯線ファイバ210の少なくとも一方の先端面を面取
り処理すればよい。これにより、結合用芯線ファイバ1
33および芯線ファイバ210先端面間の距離が小さく
なり、両者の物理的な接触面積が増大する。本実施形態
1では、光ファイバ200における芯線ファイバ210
の先端面が面取り加工されている。
【0081】上面にファイバ支持溝141aが形成され
た支持部材141としては、シリコン基板やガラス基板
をダイシングカット又はエッチングしたもの、或いは金
属基板をプレス加工したものが好適である。
【0082】また、そのファイバ支持溝141aは、断
面長方形状のトレンチ溝に限らず、図9に示すように、
断面V状であってもよい。断面V字状のファイバ支持溝
も、前述した断面長方形状のトレンチ溝と同様、結合用
芯線ファイバ133および芯線ファイバ210を、下方
から軸心対称の2点にて支持することができ、押圧部材
142とともに、周方向に適当な間隔をあけた3位置に
て、それぞれを支持することができるために、結合用芯
線ファイバ133および芯線ファイバ210の端面同士
を正確に位置合わせすることができ、結合用芯線ファイ
バ133および芯線ファイバ210のコア同士を、きわ
めて精密にセンタリングすることができる。
【0083】従って、大型で高価なフェルールや割りス
リープを使用することなく、結合用芯線ファイバ133
および芯線光ファイバ210を、0.5dB以下という
ような低損失によって、光接続することができる。ま
た、結合用芯線ファイバ133および芯線ファイバ21
0の端面同士が、圧接された状態になっているために、
端面間における反射減衰率もきわめて小さくなる。
【0084】なお、支持部材141のファイバ支持溝1
41aとして、断面V字状に形成する場合には、ファイ
バ支持溝141aの内面によって結合用芯線ファイバ1
33および芯線ファイバ210を2点支持するために、
ファイバ支持溝141aの開口部の幅方向寸法は、結合
用芯線ファイバ133および芯線ファイバ210の外径
より大きいことが必要であり、特に、その外径の3/2
程度が好適である。また、V字状のファイバ支持溝14
1aの内角は90±20°程度が好適である。
【0085】<実施形態2>図10は、本発明の光通信
用モジュールの実施形態の他の例を示す縦断面図、図1
1はそのパッケージキャップを取り外した状態の平面図
である。
【0086】この光通信用モジュール100では、前記
実施の形態1の光通信用モジュール100におけるパッ
ケージ本体110に設けられた第1および第2の凹部1
12および111に替えて、これらの両凹部112およ
び111が一体化された1つ凹部114が設けられてい
る。この凹部114内には、シリコン基板131が収容
されており、シリコン基板131上に、光結合機能部1
30および140が設けられている。
【0087】光結合機能部130では、シリコン基板1
31上に、半導体レーザ素子132及びフォトダイオー
ド素子134が実装されると共に、結合用芯線ファイバ
133が支持されている。光接続機能部140では、シ
リコン基板131上に、結合用芯線ファイバ133およ
び光ファイバ200の芯線ファイバ210が支持されて
いる。
【0088】パッケージキャップ120およびコネクタ
300の構成は、前記実施の形態壱におけるパッケージ
キャップ120およびコネクタ300の構成と同様にな
っている。
【0089】光結合機能部130では、シリコン基板1
31とファイバ押さえ135との接着に使用される接着
剤が、光接続機能部140へ侵入することを防止するた
めに、シリコン基板131の上面に、光結合機能部13
0と光接続機能部140の境界部近傍において、接着剤
分離用の凹部131cが、シリコン基板131の幅方向
に沿って設けられている。
【0090】本実施形態2の光通信用モジュール100
では、光接続機能部140が光結合機能部130のシリ
コン基板131上に集積されているため、光結合機能部
130と光接続機能部140とが位置ずれすることが防
止される。従って、光結合機能部130と光接続機能部
140とにわたって配置される結合用芯線ファイバ13
3に屈曲等の応力が加わるおそれがなく、結合用芯線フ
ァイバ133における光損失を抑制することができる。
【0091】なお、光接続機能部140においてシリコ
ン基板131の上面に設けられるファイバ支持溝141
aは、断面長方形状のトレンチ溝、断面V字状のV溝の
いずれであってもよい。
【0092】<実施形態3>図12は、本発明の光通信
用モジュールの実施形態のさらに他の例を示す縦断面図
である。
【0093】本実施形態3の光通信用モジュール100
では、光結合機能部130を気密封止するために、パッ
ケージキャップ120が、光結合機能部130の側の封
止用キャップ131と、光接続機能部140の側の押圧
用キャップ132とに分離されている。
【0094】封止用キャップ131は、パッケージ本体
110の光結合機能部130が設けられた第2凹部11
1を気密に覆った状態で、第2凹部111が設けられた
パッケージ本体110部分に、接着剤によって取り付け
られており、光結合機能部130を封止している。押圧
用キャップ132は、実施形態1の光通信用モジュール
100に使用されたパッケージキャップ120と同様、
ラチェット機構により押圧部材142を上下方向の2段
階に移動させるようになっており、支持部材141上に
支持された結合用芯線ファイバ133および芯線ファイ
バ210を固定状態および固定解除状態とする。
【0095】その他の構成は、実施形態1の光通信用モ
ジュールの構成と実質的に同一になっており、同一部分
については同一番号を付して説明を省略する。
【0096】本実施の形態の光通信用モジュールでは、
光結合機能部130が気密に封止されているために、半
導体レーザ素子132およびフォトダイオード134の
信頼性が向上する。
【0097】
【発明の効果】本発明の光通信用モジュールは、このよ
うに、高価で大型なフェルールや割りスリーブを使用す
ることなく、半導体レーザ素子と光ファイバとを、光損
失が少ない状態で光接続することができる。しかも、光
ファイバとの着脱も容易であり、量産性に優れたレセプ
タクル型でありながら、低価格化及び小型化が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光通信用モジュールの実施形態の一例
を示す縦断面図である。
【図2】その光通信用モジュールの平面図である。
【図3】その光通信用モジュールのパッケージキャップ
を外した状態を示す平面図である。
【図4】図1のA−A線における断面図である。
【図5】図1のB−B線における断面図である。
【図6】図5の動作説明図である。
【図7】(a)は、その光通信用モジュールに使用され
るシリコン基板の平面図、(b)は、その側面図、
(c)は、その正面図である。
【図8】(a)は、その光通信用モジュールに使用され
るファイバ押さえの平面図、(b)は、その側面図、
(c)は、その正面図である。
【図9】その光通信用モジュールの他の例を示す横断面
図である。
【図10】本発明の光通信用モジュールの実施形態の他
の例を示す縦断面図である。
【図11】その光通信用モジュールのパッケージキャッ
プを外した状態を示す平面図である。
【図12】本発明の光通信用モジュールの実施形態のさ
らに他の例を示す縦断面図である。
【図13】従来の光通信用モジュールの平面図である。
【符号の説明】
100 光通信用モジュール 110 パッケージ本体 120 パッケージキャップ 130 光結合機能部 131 シリコン基板 131a ファイバ嵌合溝 132 半導体レーザ素子 133 結合用芯線ファイバ 134 フォトダイオード素子 135 ファイバ押さえ 140 光接続機能部 141 支持部材 141a ファイバ支持溝 142 押圧部材 150 ラチェット機構 151 ラチェット爪 152,153 ラチェット凹部 200 光ファイバ 210 芯線ファイバ 300 コネクタ 310 ハウジング 320 ジャケットホルダー 330 エンドスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H036 LA03 LA08 QA42 QA57 2H037 AA01 BA04 BA13 DA04 DA06 DA12 DA14 DA33 5F073 BA01 FA07

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号の送信機能又は受信機能を有し、
    外部伝送路である光ファイバと着脱可能に光接続される
    レセプタクル型の光通信用モジュールであって、 光信号の送信又は受信を行う光学素子に対して結合用芯
    線ファイバが光接続された状態で固定された光結合機能
    部と、 該結合用芯線ファイバの一部が挿入されて支持されると
    ともに、外部から挿入された光ファイバの芯線ファイバ
    の一部が支持されるようになっており、該結合用芯線フ
    ァイバの端面と光ファイバの芯線ファイバにおける端面
    とが、同心状態で物理的に接触した状態で固定する光接
    続機能部と、 を具備することを特徴とする光通信用モジュール。
  2. 【請求項2】 前記光接続機能部は、挿入される結合用
    芯線ファイバの一部および光ファイバにおける芯線ファ
    イバの一部をそれぞれ支持する支持部材と、該結合用芯
    線ファイバの一部および光ファイバの芯線ファイバの一
    部を押圧するようにこの支持部材に対向して設けられた
    押圧部材とを有する請求項1に記載の光通信用モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、支持される結合用芯線
    ファイバの一部および光ファイバにおける芯線ファイバ
    の一部が、軸心対称の2位置にてそれぞれ支持されるよ
    うに嵌合する位置決め用のファイバ支持溝を有する請求
    項2に記載の光通信用モジュール。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、ガラス基板、シリコン
    基板又は金属基板によって構成されている請求項2に記
    載の光通信用モジュール。
  5. 【請求項5】 前記ファイバ支持溝は、開口部における
    幅寸法が、結合用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線
    ファイバの外径よりも小さな幅寸法を有する断面長方形
    状である請求項3に記載の光通信用モジュール。
  6. 【請求項6】 前記ファイバ支持溝は、開口部における
    幅寸法が、結合用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線
    ファイバの外径よりも大きな断面V字状である請求項3
    に記載の光通信用モジュール。
  7. 【請求項7】 前記ファイバ支持溝の端部は、結合用芯
    線ファイバおよび光ファイバの芯線ファイバに対する応
    力を緩和するように、端面側になるにつれて幅方向寸法
    および深さが順次深くなったテーパ状になっている請求
    項3に記載の光通信用モジュール。
  8. 【請求項8】 前記ファイバ支持溝の端部は、光ファイ
    バの芯線ファイバが光接続機能部に挿入される際に該フ
    ァイバ嵌合溝内にガイドする請求項7に記載の光通信用
    モジュール。
  9. 【請求項9】 前記押圧部材は、塑性変形性を有する材
    料によって構成されている請求項2に記載の光通信用モ
    ジュール。
  10. 【請求項10】 前記押圧部材は金属によって構成され
    ている請求項9に記載の光通信用モジュール。
  11. 【請求項11】 前記押圧部材の端部には、結合用芯線
    ファイバおよび光ファイバの芯線ファイバに対する応力
    を緩和するように、端面側になるにつれて幅方向寸法お
    よび深さが順次深くなったテーパ状をした溝状の応力緩
    和部が設けられている請求項2に記載の光通信用モジュ
    ール。
  12. 【請求項12】 前記押圧部材は、結合用芯線ファイバ
    および光ファイバの芯線ファイバを押圧する固定状態
    と、結合用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線ファイ
    バから離れた解放状態とに移動可能になっている請求項
    2に記載の光通信用モジュール。
  13. 【請求項13】 前記支持部材がパッケージ本体に設け
    られ、前記押圧部材が、該パッケージ本体に対して移動
    可能になったパッケージキャップに設けられており、該
    パッケージ本体に対してパッケージキャップが移動され
    ることにより、該押圧部材が、結合用芯線ファイバおよ
    び光ファイバにおける芯線ファイバを固定および解放す
    る請求項12に記載の光通信用モジュール。
  14. 【請求項14】 前記パッケージ本体に対する前記パッ
    ケージキャップの移動が、ラチェット機構によって段階
    的に行われる請求項13に記載の光通信用モジュール。
  15. 【請求項15】 前記ラチェット機構は、前記パッケー
    ジ本体およびパッケージキャップの一方に設けられたラ
    チェット爪と、該ラチェット爪が係合するようにパッケ
    ージ本体およびパッケージキャップの他方に、パッケー
    ジキャップの移動方向に沿って複数段に設けられた複数
    のラチェット凹部とを有する請求項14に記載の光通信
    用モジュール。
  16. 【請求項16】 前記光結合機能部には、結合用芯線フ
    ァイバを支持する基板が設けられている請求項2に記載
    の光通信用モジュール。
  17. 【請求項17】 前記基板は、前記光接続機能部に設け
    られた支持部材を兼ねている請求項16に記載の光通信
    用モジュール。
  18. 【請求項18】 前記基板表面に、前記光結合機能部と
    光接続機能部との境界に沿った凹部が設けられている請
    求項17に記載の光通信用モジュール。
  19. 【請求項19】 前記基板には、結合用芯線ファイバが
    軸心対称の2位置にて支持するように、結合用芯線ファ
    イバが嵌合する位置決め用のファイバ嵌合溝が設けられ
    ている請求項16に記載の光通信用モジュール。
  20. 【請求項20】 前記ファイバ嵌合溝の端部には、結合
    用芯線ファイバおよび光ファイバの芯線ファイバに対す
    る応力を緩和するように、端面側になるにつれて幅方向
    寸法および深さが順次深くなったテーパ状の応力緩和部
    が設けられている請求項19に記載の光通信用モジュー
    ル。
  21. 【請求項21】 前記基板上に支持された結合用芯線フ
    ァイバが、該基板に対向して設けられたファイバ押さえ
    によって固定されている請求項16に記載の光通信用モ
    ジュール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129385A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Shinko Electric Ind Co Ltd 光部品搭載用基板及び光モジュール
JP2014219613A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 矢崎総業株式会社 光コネクタ
JP2015222282A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 光モジュール

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JP2015222282A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 光モジュール

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