JP2001221783A - 自動打音検査方法及びその装置 - Google Patents

自動打音検査方法及びその装置

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JP2001221783A
JP2001221783A JP2000032848A JP2000032848A JP2001221783A JP 2001221783 A JP2001221783 A JP 2001221783A JP 2000032848 A JP2000032848 A JP 2000032848A JP 2000032848 A JP2000032848 A JP 2000032848A JP 2001221783 A JP2001221783 A JP 2001221783A
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JP
Japan
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hammer device
vibration
detection sensor
waveform
vibration detection
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JP2000032848A
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Katsuo Watanabe
克夫 渡邉
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WING KK
Wing Co Ltd
Original Assignee
WING KK
Wing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 トンネル等の打音検査を定期的に、自動
で、高精度で行うことができる方法と装置を提供する。 【解決手段】 被検査対象にハンマー装置3とこのハン
マー装置3から離れた位置に振動検出センサ5…を取り
付けて前記ハンマー装置3を駆動したときに被検査対象
を経由して伝播されて来た打音を前記振動検出センサ5
…で検出し、この打音の振動波形を正常時の波形と比較
し、この波形の振幅と正常時の波形をコンピュータ6で
比較し、この結果から被検査対象の劣化状況を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建造
物の劣化状況を定期的に検査する方法とその装置に関
し、更に詳しくは、コンクリート表面又は内部に取り付
けたハンマー装置で発生させた打音を振動検出センサで
検出し、この検出した振動波形の振幅を正常時のものと
比較して、一定値以上の差が認められた場合に異常あ
り、あるいは検査要等の信号を出力するコンクリートの
劣化状況の判定方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新幹線のトンネルのように、列車の通過
ごとに風圧の衝撃を繰り返し受けるコンクリート建造物
の場合、一寸した施工上のミスがあっても、短期間に劣
化が進み、亀裂や剥離が発生して事故に結びつく心配が
ある。そこで、定期又は不定期に打音検査により亀裂や
剥離の発生を発見している。しかし、この打音検査は、
人がハンマーで壁を叩いてこの音を耳で直接聞き分ける
検査方法であるため、精度にバラつきがあり、又、この
検査を行うためには音を聞き分ける経験が必要となる。
更に、次のような問題がある。
【0003】1.人がいちいちハンマーで叩いているた
め、作業に時間がかかり、能率的でない。 2.ハンマーで叩くポイントは作業員の勘に頼るところ
が多く、ポイントが外れると発見できない。 3.高所での作業のために危険である。 4.定期的に例えばトンネル全体を検査するとなると経
費が莫大にかかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯かる点に
鑑みて提供されるもので、その目的は、検査対象にあら
かじめ取り付けておき、自動的に打音検査を行うことが
できると共に、コンピュータを用いて自動的に劣化箇所
と劣化程度等を判定することができる検査方法とその装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、自動打音検査方
法において、被検査対象にハンマー装置とこのハンマー
装置から離れた位置に振動検出センサを取り付けて前記
ハンマー装置を駆動したときに被検査対象を経由して伝
播されて来た打音を前記振動検出センサで検出し、この
打音の振動波形から被検査対象の劣化状況を判定するこ
とを特徴とするものである。
【0006】更に、請求項2に記載の発明においては、
自動打音検査装置において、信号又はタイマーにより定
期的に打音を発生するハンマー装置と、前記ハンマー装
置で発生した打音を検出する振動検出センサと、前記振
動検出センサで検出される振動波形を正常時の波形と比
較し、この波形の振幅から被検査対象の劣化状況を判定
するコンピュータと、から成ることを特徴とするもので
ある。
【0007】更に、請求項3に記載の発明においては、
請求項2に記載の発明において、トンネル等のコンクリ
ート壁にハンマー装置と振動検出センサを取り付けて内
壁に発生した亀裂、剥離現象等の劣化状況を判定するこ
とを特徴とするものである。
【0008】更に、請求項4に記載の発明においては、
請求項2又は3に記載の発明において、ハンマー装置を
定期的に駆動する駆動回路と、振動センサにIDを付与
してこのIDから劣化箇所を特定することが可能な位置
情報回路と、判定基準を超える振動波形が検出された場
合に警報を発生する警報回路と、を付加して成ることを
特徴とするものである。
【0009】更に、請求項5に記載の発明においては、
請求項2又は3又は4に記載の発明において、ハンマー
装置は半径40〜60mをカバーし、振動検出センサは
半径20〜30mをカバーし、このカバーする範囲内に
ハンマー装置1個と複数の振動検出センサが配置されて
いることを特徴とするものである。
【0010】更に、請求項6に記載の発明においては、
請求項2又4に記載の発明において、道路又は橋桁、又
は建築物の外壁又は土留壁又はダムのコンクリート表面
又は内部にハンマー装置と振動検出センサを取り付けて
これら建造物のコンクリートの劣化を検査することを特
徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を新幹線のトンネ
ル内に取り付けた例で説明する。図1に示すように、ト
ンネル1のコンクリート内壁2の表面には、ハンマー装
置3が取り付けられていて、このハンマー装置3は、定
期的に駆動して打音を発生するもので、図2に示すよう
にコイル3aに電流を流したときに発生する磁力の作用
でハンマー3bが駆動して打音を発生するものである。
但し、このハンマー装置3の構成は実施例以外の構造の
ものであってもよい。
【0012】5…は前記ハンマー装置3から離れた位置
であって、前記ハンマー装置3の打音(振動)がコンク
リート壁を経由して検知できる範囲に取りつけられたI
D付の振動検出センサである。6はコンピュータであっ
て、このコンピュータ6は、前記ハンマー装置3を定期
的に駆動する制御回路4と、前記振動検出センサ5で検
出された振動波形(振幅の大小)を正常波形と比較し
て、その変化からコンクリートの劣化状況を判定する判
定回路7と、異常(危険)波形が検出された際に、警報
を発する警報回路8と、IDから振動検出センサ5の位
置を検出する位置情報回路9と、データの記録回路10
とを主構成要素としている。
【0013】なお、上記実施例は既建設のトンネル1内
に後で取りつけたものであるが、トンネル建設時に予め
取り付けてもよい。上記実施例においては、コンピュー
タ6が暦と時間を管理していて、定期的に一定時間、例
えば一日に1回、1秒間隔で3〜5回ハンマー装置3を
駆動して打音を発生させ、この打音をトンネル1の内壁
2に沿って伝播させる。振動検出センサ5…は、伝播し
て来た振動を検出し、この振動を電気信号に変換してコ
ンピュータ6に伝送する。コンピュータ6は、各振動検
出センサ5から伝送されて来た振動波形(振幅の大小)
を正常時の波形と比較し、その差を演算し、これをその
ままディスプレー及び記録し、更に異常と判定した場合
にはランプ、音声等により警報を発し、更にIDから異
常発生箇所を特定してこれを表示する。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上のように、定期的に、打音
検査を自動で行うことができるので、打音検査を安いコ
ストで能率的に、更に安全に行うことができる。又、コ
ンピュータを用いて自動的に異常、正常の判定を行うた
め、経験者が不要となり、又、データを記録しておくこ
とにより履歴が判り、事後の対策を適切にとることがで
きる。又、データから劣化の予測もある程度可能である
ことから、適切な対応を事前に有効にとることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をトンネルに実施した例の説明図。
【図2】ハンマー装置の説明図。
【符号の説明】
1 トンネル 2 内壁 3 ハンマー装置 4 コントロールボックス 5 振動検出センサ 6 コンピュータ 7 判定回路 8 警報回路 9 位置情報回路 10 記録回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査対象にハンマー装置とこのハンマ
    ー装置から離れた位置に振動検出センサを取り付けて前
    記ハンマー装置を駆動したときに被検査対象を経由して
    伝播されて来た打音を前記振動検出センサで検出し、こ
    の打音の振動波形から被検査対象の劣化状況を判定する
    自動打音検査方法。
  2. 【請求項2】 信号又はタイマーにより定期的に打音を
    発生するハンマー装置と、 前記ハンマー装置で発生した打音を検出する振動検出セ
    ンサと、 前記振動検出センサで検出される振動波形を正常時の波
    形と比較し、この波形の振幅から被検査対象の劣化状況
    を判定するコンピュータと、 から成る自動打音検査装置。
  3. 【請求項3】 トンネル等のコンクリート壁にハンマー
    装置と振動検出センサを取り付けて内壁に発生した亀
    裂、剥離現象等の劣化状況を判定する請求項2に記載の
    自動打音検査装置。
  4. 【請求項4】 ハンマー装置を定期的に駆動する駆動回
    路と、振動センサにIDを付与してこのIDから劣化箇
    所を特定することが可能な位置情報回路と、判定基準を
    超える振動波形が検出された場合に警報を発生する警報
    回路と、を付加して成る請求項2又は3に記載の自動打
    音検査装置。
  5. 【請求項5】 ハンマー装置は半径40〜60mをカバ
    ーし、振動検出センサは半径20〜30mをカバーし、
    このカバーする範囲内にハンマー装置1個と複数の振動
    検出センサが配置されている請求項2又は3又は4に記
    載の自動打音検査装置。
  6. 【請求項6】 道路又は橋桁、又は建築物の外壁又は土
    留壁又はダムのコンクリート表面又は内部にハンマー装
    置と振動検出センサを取り付けてこれら建造物のコンク
    リートの劣化を検査する請求項2又は4又は5記載の自
    動打音検査装置。
JP2000032848A 2000-02-10 2000-02-10 自動打音検査方法及びその装置 Pending JP2001221783A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101482054B1 (ko) * 2013-08-30 2015-01-21 주식회사 흥인이엔씨 경사계를 이용한 터널 거동 측정시스템

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KR101482054B1 (ko) * 2013-08-30 2015-01-21 주식회사 흥인이엔씨 경사계를 이용한 터널 거동 측정시스템

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