JP2001221566A - 保冷用ケースおよび貯蔵装置 - Google Patents

保冷用ケースおよび貯蔵装置

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JP2001221566A
JP2001221566A JP2000030081A JP2000030081A JP2001221566A JP 2001221566 A JP2001221566 A JP 2001221566A JP 2000030081 A JP2000030081 A JP 2000030081A JP 2000030081 A JP2000030081 A JP 2000030081A JP 2001221566 A JP2001221566 A JP 2001221566A
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cooling
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Kiyotaka Takemae
清孝 竹前
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低コストで低温高湿貯蔵庫を形成可能な保冷
用ケースを提供する。 【解決手段】 冷凍機による冷気が循環可能に構成され
た貯蔵装置1の一部を仕切板11で仕切って保冷庫2と
し、保冷用ケース7を収納する。保冷用ケース7は、保
冷庫内に搬入及び搬出が可能に構成され、シート状の高
伝熱性素材を用いて、開け閉め自在な箱状に形成され、
自立可能なフレームを備える。仕切板には、開閉量を調
節可能な開閉部材12を備え、これにより冷気循環量を
調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、肉および魚
などの生鮮食品の乾燥を抑えつつ長期間に亘って貯蔵す
るための保冷用ケースと、その保冷用ケースを用いての
低温高湿貯蔵庫および穀物などを貯蔵するための低温低
湿貯蔵庫を併せ備えた貯蔵装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍装置によって保冷庫内を冷却する場
合、保冷庫内における空気中の水分が冷凍装置の蒸発器
によって除湿されるため、保冷庫内が低湿度となる。し
たがって、生鮮食品を保冷庫に直接収納して貯蔵した場
合には、生鮮食品中の水分が低温低湿の空気に吸湿され
て乾燥するため、生鮮食品の鮮度が損なわれる。このた
め、生鮮食品の乾燥を防止しつつ貯蔵するには、低温低
湿の空気に直接接触させないように密閉空間内に収納し
て間接的に冷却する必要がある。
【0003】この種の間接的冷却を可能とした貯蔵装置
として、生鮮食品貯蔵用の低温高湿貯蔵庫、および穀物
貯蔵用の低温低湿貯蔵庫の2つの貯蔵庫を併せ備えた保
冷庫を有する貯蔵装置が従来から知られている。この貯
蔵装置は、保冷庫内に2種類の貯蔵庫が予め固定的に設
置されており、冷凍装置によって冷却された冷気が保冷
庫内における両貯蔵庫の周囲を循環するように構成され
ている。この場合、両貯蔵庫は、食品に含まれる水分や
塩分に起因する錆が発生せず、かつ周囲を循環する冷気
によって内部の冷却を可能とすべく、高熱伝導率のステ
ンレスを用いて形成されている。また、低温高湿貯蔵庫
は、冷気の内部への侵入を阻止可能に構成され、低温低
湿貯蔵庫は、周囲を循環する冷気を内部に導入可能に構
成されている。この貯蔵装置では、生鮮食品について
は、低温高湿貯蔵庫に収納することにより、その乾燥が
抑えられて長期間に亘って鮮度を保つことが可能とな
る。一方、玄米などの穀物については、低温低湿貯蔵庫
に収納することにより、穀物の呼吸作用が抑制されて長
期間に亘る貯蔵が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の貯蔵
装置には、以下の問題点がある。すなわち、従来の貯蔵
装置では、低温高湿貯蔵庫および低温低湿貯蔵庫が保冷
庫内に予め固定的に設置されている。このため、例えば
生鮮食品および穀物の一方のみを貯蔵したい場合、低温
高湿貯蔵庫および低温低湿貯蔵庫のいずれか一方の収納
スペースが無駄となるという問題点がある。また従来の
貯蔵装置では、ステンレス材を加工して両貯蔵庫を製造
しているため、ステンレスの切断、折曲げおよび溶接な
どが困難となる。このため、両貯蔵庫自体の製造コスト
が上昇すると共に、両貯蔵庫の据え付け作業に要する製
造コストに起因して、貯蔵装置全体としての製造コスト
が高騰しているという問題点がある。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、低コストで低温高湿貯蔵庫を形成可能な保
冷用ケースを提供すると共に、低コストでありながら生
鮮食品および穀物を効率よく収納し得る低温低湿貯蔵庫
および低温高湿貯蔵庫を併せ備えた貯蔵装置を提供する
ことを主目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の保冷用ケースは、貯蔵装置における保冷庫
内に搬入および搬出が可能に構成された保冷用ケースで
あって、シート状の高伝熱性素材を用いて開け閉め自在
な箱状に形成されていることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の保冷用ケースは、請求項1
記載の保冷用ケースにおいて、チャック方式で開け閉め
可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の保冷ケースは、請求項1ま
たは2記載の保冷用ケースにおいて、保冷用ケースを自
立可能とするフレームを備えていることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の貯蔵装置は、物品を収納可
能に構成された保冷庫と、保冷庫内を冷却する冷凍機と
を備え、冷凍機による冷気が保冷庫内を循環可能に構成
された貯蔵装置において、保冷庫内の一部を仕切板で仕
切ることによって請求項1から3のいずれかに記載の保
冷用ケースを収納可能なケース収納部屋が冷凍機の冷気
吹出口周辺に形成され、かつ、ケース収納部屋から他の
部屋への冷気の循環量を調節可能な冷気循環量調節手段
を備えていることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の貯蔵装置は、請求項4記載
の貯蔵装置において、冷気循環量調節手段は、ケース収
納部屋および他の部屋の間に設けられた連通口を開閉す
る開閉部材と、開閉部材の開閉量を調節する駆動手段と
で構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の貯蔵装置は、請求項5記載
の貯蔵装置において、他の部屋の温度を測定するための
温度センサを備え、駆動手段は、温度センサのセンサ信
号に基づいて開閉部材の開閉量を調節することを特徴と
する。
【0012】請求項7記載の貯蔵装置は、請求項4から
6のいずれかに記載の貯蔵装置において、仕切板による
仕切位置を調節する仕切位置調節手段を備えていること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る保冷用ケースおよび貯蔵装置の好適な発明の実
施の形態について説明する。
【0014】最初に、本発明に係る保冷用ケースを設置
可能に構成された貯蔵装置1の構成について、図1を参
照して説明する。
【0015】同図に示すように、貯蔵装置1は、保冷庫
2、冷凍装置3、ファン4、温度センサ5a,5bおよ
び制御部6を備え、保冷庫2内に保冷用ケース7を設置
可能に構成されている。保冷庫2は、全体として箱状に
形成され、庫内ISおよび庫外OS間を相互に断熱可能
に構成されている。この保冷庫2における天板には、冷
凍装置3によって冷却された冷気を庫内ISに吹き出す
ための冷気吹出口2aと、庫内ISの空気を冷凍装置3
に向けて排出する排出口2bとが形成されると共に、そ
の上面には、後述する蒸発器3aが設置されるケーシン
グ2cが配設されている。また、保冷庫2は、断熱材で
形成された仕切板11を装着可能に構成されており、仕
切板11の装着時には、庫内ISが空間S1,S2に仕
切られる。
【0016】一方、仕切板11には、空間S1内の冷気
を空間S2に流入させるための連通口11aと、空間S
2内の冷気を空間S1に流入させるための連通口11b
とが形成されている。また、仕切板11には、連通口1
1aを開閉可能に構成された開閉部材12と、制御部6
の制御下で開閉部材12を矢印Aの方向に回動させて連
通口11aの開度を調節することによって空間S1から
空間S2に流入する冷気の流量を調節する駆動装置13
とが取り付けられている。この場合、駆動装置13は、
開閉部材12と相俟って本発明における冷気循環量調節
手段を構成する。さらに、保冷庫2には、例えば木板1
4,14・・を簀の子状に配設して構成した仕切位置調
節部15が庫内ISの底面および天面にそれぞれ設けら
れている。この場合、両仕切位置調節部15,15にお
ける上下一対の溝部14a,14aに仕切板11の下端
部および上端部をそれぞれ嵌入することにより、仕切板
11が庫内ISに固定される。したがって、この保冷庫
2では、仕切板11の嵌入位置を適宜変更することによ
り、空間S1,S2の体積比が任意に変更される。
【0017】冷凍装置3は、上記した蒸発器3a、圧縮
機3b、凝縮器3cおよび膨張弁3dを備えて構成さ
れ、冷媒の気化熱によって庫内ISの空気を冷却する。
ファン4は、蒸発器3aと共にケーシング2c内に配設
され、排出口2bを介してケーシング2c内に庫内IS
の空気を吸入すると共に、蒸発器3aによって冷却され
た冷却空気を冷気吹出口2aを介して庫内ISに吹き出
す。温度センサ5aは、例えば仕切板11の連通口11
bの近傍に配設され、空間S1内の温度に応じた所定の
センサ信号を制御部6に出力する。温度センサ5bは、
例えば仕切板11の連通口11bの近傍に配設され、空
間S2内の温度に応じた所定のセンサ信号を制御部6に
出力する。制御部6は、圧縮機3bの運転制御、ファン
4の起動制御、および温度センサ5a,5bの各センサ
信号に基づく駆動装置13の動作制御などを実行する。
【0018】一方、保冷用ケース7は、保冷庫2の空間
S1内に収納可能な大きさで全体として箱状に形成され
ている。また、保冷用ケース7は、図2に示すように、
低温高湿の空間S11を形成するためのケース21と、
ケース21を自立させるためのフレーム22とを備え、
組立て分解が自在に構成されている。ケース21は、高
伝熱性素材であるアルミニウム系金属繊維、またはアル
ミニウム箔などの金属箔をラミネート加工したシート状
素材で箱状に形成され、その正面に形成された扉部21
aをチャック21bによって開閉自在に構成されてい
る。また、ケース21の底部には、フレーム22を挿通
させるためのフレーム挿通用孔21c,21c・・(同
図では1つのフレーム挿通用孔21cのみを図示してい
る)が形成されている。この場合、ケース21は、シー
ト状のアルミニウム系金属繊維などを縫製して製造され
るため、その製造が容易である結果、保冷用ケース7お
よび貯蔵装置1全体としての製造コストの低減が図られ
ている。また、不使用時には折り畳むことにより、省ス
ペース化も図られている。
【0019】フレーム22は、図3に示すように、それ
ぞれ、パイプの組合わせで形成されて連結自在な下側フ
レーム23および上側フレーム24から構成されてい
る。下側フレーム23は、組み立て状態の保冷用ケース
7においてケース21の外側に配置される脚部23a,
23aと、生鮮食品などが載置される底板23bとを備
えている。上側フレーム24は、生鮮食品などを載置す
るための棚板24a,24aを備え、その下端部には、
下側フレーム23のパイプ穴に挿入して連結するための
連結部24b,24b・・が形成されている。この場
合、棚板24a,24aは、保冷用ケース7内に収納す
る生鮮食品の大きさに合致する所定位置に予め固定され
ている。また、フレーム22の不使用時には、下側フレ
ーム23および上側フレーム24の各パイプを分解する
ことにより省スペース化が図られている。
【0020】次に、貯蔵装置1の使用方法について、図
1,2を参照して説明する。
【0021】まず、保冷用ケース7を予め組み立てる。
この際には、下側フレーム23をケース21の底面に形
成されたフレーム挿通用孔21c,21c・・に挿通さ
せてケース21の内側に突出させる。次に、チャック2
1bを移動させて扉部21aを開けた状態で、上側フレ
ーム24をケース21内に収納した後、連結部24b,
24b・・を下側フレーム23のパイプ穴に挿入する。
これにより、図2に示すように、両フレーム23,24
が連結されて自立型の保冷用ケース7が組み立てられ
る。次いで、保冷用ケース7の横幅に応じて、仕切板1
1の上下端部を所定の溝部14a,14aに嵌入する。
これにより、庫内ISが、本発明におけるケース収納部
屋としての空間S1と、低温低湿貯蔵庫として機能する
他の部屋としての空間S2に仕切られる。続いて、保冷
庫2における図外の扉を開いて、図1に示すように、保
冷用ケース7を空間S1内に搬入することにより、生鮮
食品を貯蔵するための低温高湿貯蔵庫としての空間S1
1が庫内IS内に形成される。
【0022】次に、野菜などの生鮮食品を保冷用ケース
7内に収納すると共に、玄米などの穀物を空間S2内に
収納する。この状態で、制御部6が冷凍装置3の圧縮機
3bとファン4とを起動させると、蒸発器3a内で冷媒
が気化することにより、ファン4によって庫内ISの空
気がケーシング2c内に吸引され、蒸発器3aによって
冷却された後に冷気吹出口2aから吹き出される。この
際に、冷気吹出口2aから吹き出された冷気は、矢印B
の向きで空間S1内に導入され、保冷用ケース7の外周
を矢印Cの向きで下降して保冷用ケース7の脚部23
a,23a間を通過する。また、脚部23a,23a間
を通過した冷気の一部は、保冷用ケース7の外周を矢印
Dの向きで上昇して排出口2bを介して矢印Eの向きで
ケーシング2c内に吸入され、蒸発器3aによって再び
冷却される。この際に、保冷用ケース7の外周を移動す
る冷気によってケース21が冷却され、このケース21
を介して空間S11内の空気が冷却される。この場合、
制御部6が、温度センサ5aのセンサ信号に基づいて冷
凍装置3の動作を制御することにより、空間S1内が例
えば5℃〜6℃程度に冷却される。この結果、保冷用ケ
ース7内も生鮮食品の保冷に適した例えば5℃〜6℃程
度に冷却される。また、この貯蔵装置1では、空間S1
1が、蒸発器3aによって冷却された低湿度の冷気の侵
入が阻止された状態で、ケース21を介して間接的に冷
却される。このため、保冷用ケース7内が例えば85%
〜90%の高湿度に保たれる結果、生鮮食品の乾燥を防
止しつつ長期間に亘って鮮度を保った状態で貯蔵するこ
とができる。
【0023】一方、保冷用ケース7における脚部23
a,23a間を通過した空気の他の一部は、仕切板11
の連通口11aを矢印Fの向きで通過して空間S2内に
流入する。これにより、空間S2内が冷却される。次い
で、その空気は、連通口11bを矢印Gの向きで通過し
て空間S1に再度流入した後、排出口2bを介してケー
シング2cに吸入される。この場合、この貯蔵装置1で
は、制御部6が、温度センサ5bのセンサ信号に基づい
て測定した空間S2内の温度に応じて駆動装置13を制
御する。この際には、駆動装置13が、開閉部材12を
矢印Aの方向に回動させることによって連通口11aの
開度を調節する。これにより、空間S1から空間S2へ
の冷気の流量が調節されるため、空間S2が、例えば6
0%〜70%の低湿度で、かつ例えば穀物の貯蔵に適し
た例えば8℃〜15℃の範囲内で保冷される。この結
果、穀物の呼吸作用が抑制されて、長期間に亘って穀物
を貯蔵することができる。
【0024】このように、この貯蔵装置1によれば、搬
入および搬出が自在な保冷用ケース7を使用して低温高
湿度の貯蔵庫としての空間S11を庫内ISに形成する
ことができ、これにより、その低温低湿貯蔵庫内に生鮮
食品を貯蔵することができる。また、この貯蔵装置1で
は、貯蔵する食料品の種類、大きさ、および量に応じて
低温高湿貯蔵庫および低温低湿貯蔵庫の大きさを適宜変
更することができる。例えば、生鮮食品のみを貯蔵する
場合には、空間S1,S2の両方に保冷用ケース7,7
を設置することにより、庫内IS内に2つの低温高湿貯
蔵庫が形成され、これにより、大量の生鮮食品を貯蔵す
ることができる。また、穀物のみを貯蔵する場合には、
庫内ISから保冷用ケース7を搬出することにより、空
間S1,S2の両方が低温低湿貯蔵庫として機能するた
め、大量の穀物を貯蔵することができる。さらに、大量
の生鮮食品と少量の穀物とを貯蔵するとき、および少量
の生鮮食品と大量の穀物とを貯蔵するときには、仕切板
11の仕切位置を適宜変更して空間S1,S2の大きさ
を調節すると共に、予め用意した大小様々な大きさの保
冷用ケースの中から空間S1の大きさに適した大きさの
保冷用ケースを選択して空間S1内に搬入することによ
り、生鮮食品および穀物のそれぞれの分量に応じた低温
高湿貯蔵庫および低温低湿貯蔵庫を形成することができ
る。
【0025】なお、本発明は、上記本発明の実施の形態
に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の
形態では、アルミニウム系金属繊維などを用いたケース
21を例に挙げて説明したが、その材質は特に限定され
ない。また、本発明の実施の形態では、生鮮食品および
穀物を貯蔵する例について説明したが、本発明における
保冷用ケースおよび保冷庫の保冷対象は、これに限定さ
れず、各種食料品を貯蔵することができる。さらに、温
度センサ5a,5bの配設位置なども特に限定されず、
空間S1,S2の温度を測定するのに適した位置に適宜
それぞれ配設することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の保冷用ケ
ースによれば、保冷庫内に搬入および搬出が可能で、か
つシート状の高伝熱性素材を用いて開け閉め自在な箱状
に形成したことにより、必要に応じて保冷庫内に搬入す
るだけで、その保冷用ケースによって低温高湿貯蔵庫を
形成することができる。したがって、生鮮食品などの鮮
度を維持しつつ長期間に亘って貯蔵することができる。
また、貯蔵対象生鮮食品などの大きさや量に応じて保冷
用ケースの搬入数や大きさを適宜変更することにより、
保冷庫内の大半を低温高湿貯蔵庫としたり、保冷庫内の
収納可能スペースのすべてを低温低湿貯蔵庫としたりす
ることができるため、低コストでありながら生鮮食品や
穀物を効率よく収納して貯蔵することができる。
【0027】また、請求項2記載の保冷用ケースによれ
ば、チャック方式で開け閉め可能に構成したことによ
り、保冷用ケースにおける扉部の開け閉めが容易となる
結果、生鮮食品の出し入れが容易となると共に、例えば
スナップなどによる扉部の固定方法と比較して、より確
実な密閉空間を形成することができるため、生鮮食品の
鮮度をより確実に保つことができる。
【0028】さらに、請求項3記載の保冷用ケースによ
れば、保冷用ケースを自立可能とするフレームを備えた
ことにより、例えばフレームを有さない箱状または袋状
の保冷用ケースと比較して、保冷庫内に搬入設置した保
冷用ケース内への物品の出し入れが容易となる。
【0029】また、請求項4,5記載の保冷庫によれ
ば、保冷用ケースを収納可能なケース収納部屋を冷凍機
の冷気吹出口周辺に形成し、かつ、ケース収納部屋から
他の部屋への冷気の循環量を調節可能な冷気循環量調節
手段を備えたことにより、冷気循環量調節手段によって
ケース収納部屋と他の部屋の温度を適宜変更することが
できるため、例えば野菜などの生鮮食品や、玄米などの
穀物にそれぞれ適した温度で保冷しつつ貯蔵することが
できる。
【0030】さらに、請求項6記載の保冷庫によれば、
温度センサのセンサ信号に基づいて駆動手段が開閉部材
の開閉量を調節するように構成したことにより、実測し
た庫内の温度に応じて冷気の循環量を調節することがで
きるため、正確に温度を管理することができる。
【0031】また、請求項7記載の保冷庫によれば、仕
切板による仕切位置を調節する仕切位置調節手段を備え
たことにより、大小様々な保冷用ケースを搬入すること
ができ、これにより、生鮮食品や穀物を効率よく収納し
て貯蔵することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る貯蔵装置1の断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る保冷用ケース7の外
観斜視図である。
【図3】保冷用ケース7におけるフレーム22の外観斜
視図である。
【符号の説明】
1 貯蔵装置 2 保冷庫 2a 冷気吹出口 3 冷凍装置 5b 温度センサ 6 制御部 7 保冷用ケース 11 仕切板 11a,11b 連通口 12 開閉部材 13 駆動装置 21 ケース 21b チャック 22 フレーム IS 庫内 S1,S2,S11 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 90/06 B65D 90/06 Z F25D 17/06 302 F25D 17/06 302 23/06 23/06 R

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵装置における保冷庫内に搬入および
    搬出が可能に構成された保冷用ケースであって、 シート状の高伝熱性素材を用いて開け閉め自在な箱状に
    形成されていることを特徴とする保冷用ケース。
  2. 【請求項2】 チャック方式で開け閉め可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の保冷用ケース。
  3. 【請求項3】 当該保冷用ケースを自立可能とするフレ
    ームを備えていることを特徴とする請求項1または2記
    載の保冷用ケース。
  4. 【請求項4】 物品を収納可能に構成された保冷庫と、
    当該保冷庫内を冷却する冷凍機とを備え、当該冷凍機に
    よる冷気が前記保冷庫内を循環可能に構成された貯蔵装
    置において、 前記保冷庫内の一部を仕切板で仕切ることによって請求
    項1から3のいずれかに記載の保冷用ケースを収納可能
    なケース収納部屋が前記冷凍機の冷気吹出口周辺に形成
    され、かつ、前記ケース収納部屋から他の部屋への前記
    冷気の循環量を調節可能な冷気循環量調節手段を備えて
    いることを特徴とする貯蔵装置。
  5. 【請求項5】 前記冷気循環量調節手段は、前記ケース
    収納部屋および前記他の部屋の間に設けられた連通口を
    開閉する開閉部材と、当該開閉部材の開閉量を調節する
    駆動手段とで構成されていることを特徴とする請求項4
    記載の貯蔵装置。
  6. 【請求項6】 前記他の部屋の温度を測定するための温
    度センサを備え、前記駆動手段は、前記温度センサのセ
    ンサ信号に基づいて前記開閉部材の開閉量を調節するこ
    とを特徴とする請求項5記載の貯蔵装置。
  7. 【請求項7】 前記仕切板による仕切位置を調節する仕
    切位置調節手段を備えていることを特徴とする請求項4
    から6のいずれかに記載の貯蔵装置。
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