JP2001220700A - 炭素被覆金属体及びその製造方法 - Google Patents

炭素被覆金属体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001220700A
JP2001220700A JP2000027476A JP2000027476A JP2001220700A JP 2001220700 A JP2001220700 A JP 2001220700A JP 2000027476 A JP2000027476 A JP 2000027476A JP 2000027476 A JP2000027476 A JP 2000027476A JP 2001220700 A JP2001220700 A JP 2001220700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal body
carbon
polar solvent
fibers
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000027476A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Imai
浩之 今井
Eiko Kanda
栄子 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2000027476A priority Critical patent/JP2001220700A/ja
Publication of JP2001220700A publication Critical patent/JP2001220700A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属体と炭素との間の導電性能を向上させ炭素
を強固に密着させる。 【解決手段】炭素被覆金属体は、アスペクト比が5以上
であって繊維径が1μm以下の微小炭素質繊維からなる
網目状繊維集合体が金属体表面に結合材を介さずに直接
固着される。網目状繊維集合体は厚さが0.01μm〜
1mmであり、金属体表面に均一に被覆される。製造方
法は、酸化剤を含む含イオウ強酸中でアスペクト比が5
以上の微小炭素質繊維の繊維集合体を攪拌して前記繊維
集合体を単一繊維にほぐす工程と、単一繊維にほぐされ
た微小炭素質繊維を極性溶媒に均一に分散する工程と、
微小炭素質繊維が均一に分散した極性溶媒と表面に正電
荷を有する金属体とを接触させる工程と、金属体を乾燥
してこの金属体の表面から極性溶媒を蒸発させる工程と
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素被覆金属体及
びその製造方法に関する。更に詳しくは、電池電極、電
子電界放出源、電気二重キャパシタ等に適する炭素被覆
金属体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炭素被覆金属体の製造方法として
泳動電着法により金属体の表面に炭素膜を形成する方法
が知られている(特開平9−74052)。この方法
は、金属体である導電性基板上に電気泳動電着により活
性炭を主成分とする層を析出付着させるものであり、こ
の電気泳動電着は、活性炭素、その炭素を導電性基板表
面接着させるための結合材、及びその結合材の溶媒を含
むスラリー中で、導電性基板を正として対向電極との間
に直流電界を印加することにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平9−7
4052号公報に示された分極性電極の製造方法では、
炭素を導電性基板の表面に強固に接着させるための結合
材を含むため、この結合材の存在によりその金属体であ
る導電性基板と表面に形成された炭素膜との間の導電性
能が低下するとともに、この炭素被覆金属体を電子電界
放出源として使用した場合には電子放出特性を阻害する
不具合がある。一方、この導電性能及び電子放出特性を
向上させるために結合材を希釈化させると炭素膜の密着
特性が低下する不具合があり、炭素膜の密着特性を向上
させるために導電性基板表面にエッチング処理等の表面
処理を施すと製造工程が複雑化する不具合がある。本発
明の目的は、金属体と炭素との間の導電性能を向上させ
かつその炭素が強固に密着した炭素被覆金属体及びその
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
アスペクト比が5以上の微小炭素質繊維からなる網目状
繊維集合体が金属体表面に結合材を介さずに直接固着さ
れた炭素被覆金属体である。この請求項1に係る発明で
は、炭素を接着させるための結合材を含まないため、金
属体とその表面に形成された炭素膜との間の導電性能は
結合材を含む従来のものと比較して向上し、この炭素被
覆金属体を電子電界放出源として使用してもその電子放
出特性が阻害されることはない。また、金属体表面に固
着される微小炭素質繊維は網目状繊維集合体として積層
されるので、その結合力は活性炭を主成分として電着さ
せた従来の層に比較して強力になる。請求項2に係る発
明は、請求項1に係る発明であって、厚さ0.01μm
〜1mmの網目状繊維集合体が金属体表面に均一に被覆
された請求項1記載の炭素被覆金属板である。
【0005】請求項3に係る発明は、アスペクト比が5
以上であって繊維径が1μm以下の微小炭素質繊維の繊
維集合体を酸化剤を含む含イオウ強酸中で攪拌して繊維
集合体を単一繊維にほぐす工程と、単一繊維にほぐされ
た微小炭素質繊維を極性溶媒に均一に分散する工程と、
微小炭素質繊維が均一に分散した極性溶媒と表面に正電
荷を有する金属体とを接触させる工程と、金属体を乾燥
してこの金属体の表面から極性溶媒を蒸発させる工程と
を含む炭素被覆金属体の製造方法である。この請求項3
に係る発明では、極性溶媒に均一に分散させた微小炭素
質繊維の表面はそれぞれ均一にかつ微細にマイナスにチ
ャージされる。このため、単一繊維にほぐされた微小炭
素質繊維は極性溶媒に均一に分散し、表面に正電荷を有
する金属体に接触させると、その金属体と微小炭素質繊
維は電気的に引き合って互いに強固に結合する。この結
果、金属体の表面には多数の微小炭素質繊維が複雑に絡
み合って繊維集合体が形成され、この繊維集合体が金属
体に強固に密着した炭素被覆金属体を得ることができ
る。
【0006】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、表面に正電荷を有する金属体が表面を陽極
酸化処理したアルミニウムである炭素被覆金属体の製造
方法である。この請求項4に係る発明では、極性溶媒を
スピンコート法、スプレイコート法、ディッピング法、
ワイヤバー法等各種の方法で塗布するだけの簡単な作業
で、微小炭素質繊維が強固に密着した炭素被覆金属体を
得ることができる。請求項5に係る発明は、請求項3に
係る発明であって、微小炭素質繊維が均一に分散した極
性溶媒と表面に正電荷を有する金属体とを接触させる工
程が、極性溶媒中に金属体からなる陽極を含む一対の電
極を設けた後、この一対の電極に電圧を印加する工程で
ある炭素被覆金属体の製造方法である。この請求項5に
係る発明では、電位差により陰極である微小炭素質繊維
を陽極の金属体の表面に付着して、微小炭素質繊維から
なる網目状繊維集合体をその金属体の表面に確実かつ均
一に形成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の炭被覆金属体は、アスペクト比が5以上で
あって繊維径が1μm以下の微小炭素質繊維からなる網
目状繊維集合体が金属体表面に結合材を介さずに直接固
着されたものであり、厚さ0.01μm〜1mmの網目
状繊維集合体が金属体表面に均一に被覆されたものであ
る。この炭素被覆金属体を得るための製造方法を以下に
示す。
【0008】(a)ほぐし工程 まず、酸化剤を含む含イオウ強酸中でアスペクト比が5
以上の微小炭素質繊維の繊維集合体を攪拌してその繊維
集合体を単一繊維にほぐす。一般的に炭素質繊維として
は直径が数μmのカーボンファイバと、このカーボンフ
ァイバよりも直径が細いカーボンナノチューブが知られ
ている。カーボンファイバは従来から知られている炭素
質繊維であり、キャリアガスを電気炉に送り込んで鉄族
元素(Fe,Co,Ni)微粒子を触媒として基板上に
成長させた気相成長系カーボンファイバが代表的であ
る。一方、カーボンナノチューブは近年になって開発さ
れたものであり、従来の気相成長系カーボンファイバよ
り繊維径がずっと細い中空炭素繊維であって、外径が数
〜数十nmのものが存在する。このカーボンナノチュー
ブは直径が細い点で従来のカーボンファイバと一般的に
区別されるが、現在において明確な区別はされていな
い。このため、本明細書における「微小炭素質繊維」は
直径が1μm以下の単素質繊維を示すものとする。な
お、カーボンナノチューブは、狭義にはカ−ボンの6角
網目の面が軸とほぼ平行であるものを呼ぶが、この明細
書における微小炭素質繊維には周囲にアモルファス的な
カーボンが存在するカーボンナノチューブも含めるもの
とする。
【0009】微小炭素質繊維は非常に細い繊維であるた
め、実際の取り扱いは、この微小炭素質繊維が絡み合っ
てできた1次集合体が更に集まった図3に示すような2
次集合体の状態で行われる。酸化剤を含む含イオウ強酸
中でこの微小炭素質繊維の繊維集合体を攪拌するのは、
金属体の表面に均一に被覆させるため、この繊維集合体
を最初に単一繊維にほぐす必要があるからである。ここ
で、含イオウ強酸には、硫酸と、硫酸より酸性の強いイ
オウ含有無機又は有機酸とが含まれ、硫酸より強い酸は
一般に超強酸と呼ばれる。硫酸以外の含イオウ強酸の例
には、発煙硫酸、クロロ硫酸、フルオロ硫酸、ほう酸硫
酸及びトリフルオロメタンスルホン酸がある。これらの
含イオウ強酸の1種又は2種以上を使用することができ
る。
【0010】発煙硫酸以外の含イオウ強酸は、酸100
%、或いは溶媒で希釈した溶液状態のいずれでも使用で
きる、溶媒は、通常は水であるが、使用する含イオウ強
酸及び酸化剤を溶解することができ、かつこれらの酸及
び酸化剤と反応しない1種もしくは2種以上の有機溶媒
も、単独又は水との混合溶媒として使用できる。このよ
うな有機溶媒としては、低級脂肪族カルボン酸(たとえ
ば酢酸)、スルホン酸(例えばベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸)、ハロゲン化芳香族炭化水素(例え
ばクロロトルエン)、ニトロ化溶媒(例えばニトロメタ
ン、ニトロトルエン、ニトロベンゼン)等がある。
【0011】溶液濃度は、硫酸の場合で、好ましくは2
5wt%以上、より好ましくは50wt%以上、特に好
ましくは90wt%以上である。含イオウ強酸の場合に
は、このような硫酸溶液に対応する酸性度が得られるよ
うな濃度にすればよく、硫酸に比べてより低濃度の溶液
でも使用できる。処理液の酸性度が高いほど、微小炭素
質繊維の繊維集合体を単一繊維にほぐすことが容易にな
る。酸化剤としては、含イオウ強酸中で酸化性を示す任
意の酸化剤が使用でき、例えば硝酸、硝酸塩(硝酸カリ
ウム、硝酸ナトリウム等)、過マンガン酸塩(過マンガ
ン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム等)、クロム
酸、オゾン、過酸化水素水、二酸化鉛などが挙げられ
る。これらの中では、硝酸が好ましく、濃度が30wt
%以上の硝酸水溶液を使用することが特に好ましい。含
イオウ強酸の酸化剤の添加量は、強酸と酸化剤の種類に
よっても異なるが、溶媒を含まない含有量基準で、酸化
剤/含イオウ強酸の重量比が0.001〜100となる
範囲が好ましい、この重量比はより好ましくは0.1〜
10である。また、酸化剤の添加量は、微小炭素質繊維
に対する重量比(酸化剤/微小炭素質繊維の重量比)が
好ましくは0.1、より好ましくは0.5以上となるこ
とが望ましい。
【0012】微小炭素質繊維の繊維集合体をこのような
酸化剤を含む含イオウ強酸に入れて攪拌するが、この攪
拌の目安は、例えば酸化剤が硝酸又は硝酸塩である場合
には、硝酸の還元生成物である亜硫酸の大気への発散が
みられなくなることで判定できる。攪拌温度は高いほど
その時間は短くなり、例えば、攪拌温度が75℃では数
時間を要するのに対し、130℃では数分程度で完了す
る場合がある。このような処理により微小炭素質繊維の
繊維集合体が単一繊維にほぐされる理由については十分
に解明されていないが、酸化剤を含む含イオウ強酸中で
微小炭素質繊維を攪拌すると、繊維表面の炭素質が含イ
オウ強酸の触媒作用と酸化剤の酸化力による酸化的な表
面改質を受けて、カルボニル基、カルボキシル基、更に
はニトロ基(酸化剤が硝酸又は硝酸塩の場合)といった
極性官能基が生成し、極性溶媒に対する親和性が増大
し、極性溶媒中で容易にその繊維集合体を単一繊維にほ
ぐすことができるようになるものと推測される。何らか
の化学変化を受けることは、その繊維集合体である微小
炭素質繊維の減量が起こることからも判明している。
【0013】(b) 分散工程 次に単一繊維にほぐされた微小炭素質繊維を極性溶媒に
均一に分散する。この分散は、ほぐされた微小炭素質繊
維を濾過等により含イオウ強酸中から回収し、微小炭素
質繊維に付着した酸を水洗により除去した後、極性溶媒
中に入れることにより行われる。極性溶媒としては、
水、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール等)、エーテル類(例え
ば、ジエチルエーテル等)、ケトン類(例えば、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン
等)、低級脂肪族カルボン酸(例えば酢酸)、含窒素極
性溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、ヘキサメ
チルホスホルアミド、ニトロメタン、N-メチルピロリド
ン等)、ジメチルスルホキシドなどが使用できる。極性
溶媒は1種類のみの単独溶媒、及び2種類以上の混合溶
媒のいずれでもよい。また、溶媒全体の30%以下であ
れば、使用する極性溶媒と相溶性のある非極性溶媒を混
合することもできる。好ましい極性溶媒は、水、アルコ
ール又は水とアルコール若しくは他の極性溶媒との混合
溶媒である。微小炭素質繊維を極性溶媒に均一に分散す
るには攪拌することが好ましい。この攪拌は、機械的な
攪拌又は超音波で十分であり、ボールミルなどの粉砕を
伴う攪拌を利用することもできる。ただし、粉砕によ
り、アスペクト比が5以下になるほど繊維が切断される
ことは好ましくない。この攪拌により、微小炭素質繊維
をバラバラにほぐれた状態で極性溶媒に分散させること
ができる。
【0014】(c) 接触工程 次に、微小炭素質繊維が均一に分散した極性溶媒と表面
に正電荷を有する金属体とを接触させる。極性溶媒に均
一に分散させた微小炭素質繊維の表面はそれぞれ均一に
かつ微細にマイナスにチャージされる。このため、単一
繊維にほぐされた微小炭素質繊維は極性溶媒に均一に分
散し、表面に正電荷を有する金属体に接触させると、そ
の金属体と微小炭素質繊維は電気的に引き合って互いに
強固に結合する。この結果、金属体の表面には多数の微
小炭素質繊維が複雑に絡み合って繊維集合体が形成され
る。この実施の形態では、表面に正電荷を有する金属体
として表面を陽極酸化処理したアルミニウムを用い、こ
の金属体と極性溶媒との接触は極性溶媒を金属体に塗布
することにより行われる。アルミニウムの陽極酸化処理
は電解により行われ、電解は電解液としてシュウ酸、硫
酸、クロム酸水溶液を用い、この電解液中でアルミニウ
ムを低電流でアノード処理することにより行われる。陽
極酸化処理されたアルミニウムの表面には多孔質の陽極
酸化被膜が形成される。一方、極性溶媒の金属体への塗
布は、スピンコート法、スプレイコート法、ディッピン
グ法、ワイヤバー法等各種の方法で実施することができ
る。
【0015】(d) 乾燥工程 最後に、金属体を乾燥してその金属体の表面から極性溶
媒を蒸発させる。乾燥させて極性溶媒を金属体の表面か
ら蒸発させることにより、金属体の表面に形成された繊
維集合体はその表面に残存して図1及び図2に示す網目
状繊維集合体になり、その網目状集合体は金属体表面に
結合材を介さずに直接電着される。この網目状集合体の
厚さは極性溶媒への微小炭素質繊維の含有量、又はその
微小炭素質繊維を含有する極性溶媒の塗布回数により調
整が可能であり、金属体表面に電着された網目状集合体
の厚さは0.01μm〜1mmであって、かつその網目
状繊維集合体が金属体表面に均一に被覆されることが好
ましい。網目状集合体の厚さが0.01μm未満である
と絡み合った繊維集合体が形成されず、網目状集合体の
厚さが1mmを越えると炭素と金属の接着力が低下す
る。この網目状集合体の厚さの特に好ましい範囲は0.
01μm〜10μmである。
【0016】このように構成された炭素被覆金属体は、
炭素を接着させるための結合材を含まないため、金属体
とその表面に形成された炭素膜との間の導電性能は結合
材を含む従来のものと比較して向上し、この炭素被覆金
属体を電子電界放出源として使用してもその電子放出特
性が阻害されることはない。また、この炭素被覆金属体
を得る製造方法では、微小炭素質繊維を均一に分散させ
た極性溶媒を、表面に正電荷を有する金属体に接触させ
て乾燥させるだけの比較的簡単な作業で、炭素膜が強固
に密着した炭素被覆金属体を得ることができる。
【0017】なお、上述した実施の形態では、極性溶媒
を金属体に塗布することにより金属体と極性溶媒とを接
触させたが、図4に示すように、この接触工程は、極性
溶媒2中に金属体からなる陽極3を含む一対の電極3,
4を設けた後、これら一対の電極3,4に電圧を印加す
ることにより行ってもよい。図4に示す装置は、微小炭
素質繊維が均一に分散した極性溶媒2を収容する容器1
と、この極性溶媒2に浸漬された金属体3と、この金属
体3に対向するようにその極性溶媒2に浸漬された対極
4を有し、この金属体3と対極4からなる一対の電極
3,4を設けた後、金属体3に正極を接続し、対極4に
負極を接続して両極間に電源装置5から直流電圧を印加
するように構成される。
【0018】電圧が印加されると、その電位差によりマ
イナスチャージされた微小炭素質繊維は陽極の金属体3
の表面に強固に付着結合し、微小炭素質繊維からなる網
目状繊維集合体がその金属体3の表面に形成される。そ
の後、網目状繊維集合体が表面に付着した金属体3を容
器から取り出して乾燥し、その金属体3の表面から極性
溶媒を蒸発させる。乾燥させて極性溶媒を金属体3の表
面から蒸発させることにより、微小炭素質繊維は図1及
び図2に示す網目状繊維集合体として金属体3の表面に
残存し、その網目状集合体は金属体表面に結合材を介さ
ずに直接電着される。また、炭素質表面を酸化処理して
いるため、積層後、必要に応じて還元剤雰囲気で処理を
行うことも可能である。この網目状集合体の厚さは極性
溶媒への微小炭素質繊維の含有量、又は印加する電圧、
電流若しくは印加時間により調整が可能であり、金属体
表面に電着された網目状集合体の厚さは0.01μm〜
1mmであって、かつその網目状繊維集合体が金属体表
面に均一に被覆されることが好ましい。このように電圧
を印加することにより得られた炭素被覆金属体の特性
は、上述の極性溶媒を塗布して得られた炭素被覆金属体
と同一であるので繰り返しての説明を省略する。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>濃度が63wt%の硝酸からなる酸化剤を
濃度が98wt%の硫酸に重量比で0.5になるように
添加して酸化剤を含む含イオウ強酸を得た。この中でカ
ーボンナノチューブの繊維集合体(繊維外径150Å、
長さ1.2μm、集合体粒径50μm)を攪拌してほぐ
した。次にガラス繊維濾紙を用い、ほぐされたカーボン
ナノチューブを吸引濾過して含イオウ強酸中から回収
し、カーボンナノチューブに付着した酸を水洗により除
去した。その後、極性溶媒である水を用意し、回収した
カーボンナノチューブをこの水の中に入れて分散させ、
アスペクト比が50〜200であって外径10nmのカ
ーボンナノチューブが1wt%の比率で均一に分散した
極性溶媒を得た。この極性溶媒中に陽極として銅箔、陰
極としてステンレス鋼板を浸漬し、これらの間に1.5
Vの電圧を10分間印加し、カーボンナノチューブから
なる網目状繊維集合体を銅箔の表面に形成した。その後
銅箔を取り出して80℃で1時間に乾燥し炭素被覆金属
体を獲た。この炭素被覆金属体を実施例1とした。な
お、この炭素被覆金属体の表面拡大写真図を図1に示
す。
【0020】<実施例2>実施例1と同一の含イオウ強
酸の中で気相成長系カーボンファイバの繊維集合体(繊
維外径0.2μm、長さ10〜20μm)を攪拌してほ
ぐした。次にガラス繊維濾紙を用い、ほぐされたカーボ
ンファイバを吸引濾過して含イオウ強酸中から回収し、
カーボンファイバに付着した酸を水洗により除去した。
回収したカーボンファイバを実施例1と水の中に入れて
分散させ、アスペクト比が10〜500であって外径2
0nmのカーボンファイバが2wt%の比率で均一に分
散した極性溶媒を得た。この極性溶媒中に陽極及び陰極
として実施例1と同一の銅箔とステンレス鋼板を浸漬
し、これらの間に1.5Vの電圧を10分間印加し、気
相成長系カーボンファイバからなる網目状繊維集合体を
銅箔の表面に形成した。その後銅箔を取り出して80℃
で1時間に乾燥し炭素被覆金属体を獲た。この炭素被覆
金属体を実施例2とした。なお、この炭素被覆金属体の
表面拡大写真図を図2に示す。
【0021】<実施例3>純アルミニウム板をアセト
ン、10%NaOHsoln.、15%HNO3にて前
処理を行った後、300g/lのH2SO4と、4g/
lのシュウ酸からなる混合液を用いてそのアルミニウム
板を3A/dm2でアルマイト処理を行った。一方、実
施例1と同一の手順によりアスペクト比が50〜200
であって外径10nmのカーボンナノチューブが1wt
%の比率で均一に分散した実施例1と同一の極性溶媒を
得た。この極性溶媒にアルマイト処理したアルミニウム
板を20分間浸漬し、カーボンナノチューブからなる網
目状繊維集合体をアルミニウム板の表面に形成した。そ
の後アルミニウム板を取り出して80℃で1時間に乾燥
し炭素被覆金属体を獲た。この炭素被覆金属体を実施例
3とした。
【0022】<比較例1>湿式酸化処理により負に帯電
させた平均粒径が3.2μmの黒鉛粉末(中越黒鉛工業
所製鱗状黒鉛)を極性溶媒である水に入れて分散させ、
平均粒径3.2μmの黒鉛が1wt%の比率で均一に分
散した極性溶媒を得た。この極性溶媒中に陽極及び陰極
として実施例1と同一の銅箔とステンレス鋼板を浸漬
し、これらの間に1.5Vの電圧を10分間印加し、黒
鉛粉末からなる集合体を銅箔の表面に形成した。その後
銅箔を取り出して80℃で1時間に乾燥し炭素被覆金属
体を獲た。この炭素被覆金属体を比較例1とした。な
お、この炭素被覆金属体の表面拡大写真図を図5に示
す。
【0023】<比較例2>湿式酸化処理により負に帯電
させた平均粒径が13nmのカーボンブラック(Deg
ussa製カーボンブラックFW299)を極性溶媒で
ある水に入れて分散させ、平均粒径13nmのカーボン
ブラックが1wt%の比率で均一に分散した極性溶媒を
得た。この極性溶媒に実施例3と同様にアルマイト処理
したアルミニウム板を20分間浸漬し、カーボンブラッ
クからなる集合体をアルミニウム板の表面に形成した。
その後アルミニウム板を取り出して80℃で1時間に乾
燥し炭素被覆金属体を獲た。この炭素被覆金属体を比較
例2とした。なお、この炭素被覆金属体の表面拡大写真
図を図6に示す。
【0024】<比較試験及び評価>実施例1〜3及び比
較例1並びに比較例2のそれぞれの炭素被覆についてテ
ープ剥離試験とスクラッチ試験を行った後、それぞれの
炭素被覆金属体を切断してその切断面から炭素被覆の厚
さをSEM(走査型電子顕微鏡)観察により測定した。
テープ剥離試験はJIS K 5400の手順により行っ
た。即ち、1cm2中に1mmのます目100個の基板
目状の切り傷を被覆表面につけ、その後粘着テープ(日
東電工社製のニットー31B)をその被覆表面に貼付
し、そのテープの片側を引っ張ることにより被覆表面か
ら引き離して被覆の金属体からの剥離状態を観察した。
【0025】スクラッチ試験ははJIS K 5400の
手かき法により行った、即ち、被覆表面を上向きに固定
し、硬度がB,1H,2H,及び3Hの4種類の鉛筆を
用意した。これらの鉛筆を約45度の角度で持ち、それ
ぞれの鉛筆についてその芯が折れない程度にできる限り
強く押し付けながら1cm/sの速さで1cm押し出し
て被覆面を引っかいた。これをそれぞれの硬度の鉛筆に
対して5回繰り返して行い、すり傷の付かない最も硬い
鉛筆を確認した。実施例1〜3及び比較例1並びに比較
例2のそれぞれの金属体及び炭素被覆の種類とともに、
比較試験の結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、結合材を用いる
ことなく本発明の製造方法によって金属体の表面に炭素
被膜を形成できることが確認できた。また、このように
形成された被膜は、微小炭素質繊維を用いた実施例1〜
3が黒鉛粉末を使用した比較例1及び2に比較して金属
体に強固に積層していることが判る。これは微小炭素質
繊維が網目状繊維集合体として金属体に固着したことに
起因するものと考えられる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
スペクト比が5以上の微小炭素質繊維からなる網目状繊
維集合体を金属体表面に結合材を介さずに直接固着する
ので、炭素を接着させるための結合材を含まない。この
ため、金属体とその表面に形成された炭素膜との間の導
電性能は結合材を含む従来のものと比較して向上し、こ
の炭素被覆金属体を電子電界放出源として使用してもそ
の電子放出特性が阻害されることはない。また、金属体
表面に固着される微小炭素質繊維は網目状繊維集合体と
して積層されるので、その結合力は従来のものに比較し
て強力になる。
【0029】また、酸化剤を含む含イオウ強酸中でアス
ペクト比が5以上の微小炭素質繊維の繊維集合体を攪拌
して前記繊維集合体を単一繊維にほぐし、単一繊維にほ
ぐされた微小炭素質繊維を極性溶媒に均一に分散し、微
小炭素質繊維が均一に分散した極性溶媒と表面に正電荷
を有する金属体とを接触させた後金属体を乾燥し、この
金属体の表面から極性溶媒を蒸発させれば、微小炭素質
繊維からなる繊維集合体が強固に密着した炭素被覆金属
体を比較的容易に得ることができる。この場合、表面に
正電荷を有する金属体が表面を陽極酸化処理したアルミ
ニウムであれば、極性溶媒をスピンコート法、スプレイ
コート法、ディッピング法、ワイヤバー法等各種の方法
で塗布するだけの簡単な作業で、微小炭素質繊維が強固
に密着した炭素被覆金属体を得ることができる。また、
微小炭素質繊維が均一に分散した極性溶媒と表面に正電
荷を有する金属体とを接触させる工程が、極性溶媒中に
金属体からなる陽極を含む一対の電極を設けた後、この
一対の電極に電圧を印加する工程であれば、電位差によ
り陰極である微小炭素質繊維を陽極の金属体の表面に付
着して、微小炭素質繊維からなる網目状繊維集合体をそ
の金属体の表面に確実かつ均一に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の金属体の表面に固着された微小炭素
質繊維であるカーボンナノチューブからなる網目状繊維
集合体の電子顕微鏡写真図。
【図2】実施例2の金属体の表面に固着された微小炭素
質繊維であるカーボンファイバからなる網目状繊維集合
体の電子顕微鏡写真図。
【図3】微小炭素質繊維の二次集合体を示す電子顕微鏡
写真図。
【図4】極性溶媒中に金属体からなる陽極を含む一対の
電極を設けて電圧を印加する状態を示す装置の概略の構
成を示す図。
【図5】比較例1の金属体の表面に固着された黒鉛粉末
からなる集合体の電子顕微鏡写真図。
【図6】比較例2の金属体の表面に固着されたカーボン
ブラックからなる集合体の電子顕微鏡写真図。
【符号の説明】
2 微小炭素質繊維が分散した極性溶媒 3 金属体
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月4日(2000.2.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/58 H01G 9/00 301A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスペクト比が5以上の微小炭素質繊維
    からなる網目状繊維集合体が金属体表面に結合材を介さ
    ずに直接固着された炭素被覆金属体。
  2. 【請求項2】 厚さ0.01μm〜1mmの網目状繊維
    集合体が金属体表面に均一に被覆された請求項1記載の
    炭素被覆金属板。
  3. 【請求項3】 アスペクト比が5以上であって繊維径が
    1μm以下の微小炭素質繊維の繊維集合体を酸化剤を含
    む含イオウ強酸中で攪拌して前記繊維集合体を単一繊維
    にほぐす工程と、 前記単一繊維にほぐされた微小炭素質繊維を極性溶媒に
    均一に分散する工程と、 前記微小炭素質繊維が均一に分散した極性溶媒と表面に
    正電荷を有する金属体とを接触させる工程と、 前記金属体を乾燥して前記金属体の表面から前記極性溶
    媒を蒸発させる工程とを含む炭素被覆金属体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 表面に正電荷を有する金属体が表面を陽
    極酸化処理したアルミニウムである請求項3記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 微小炭素質繊維が均一に分散した極性溶
    媒と表面に正電荷を有する金属体とを接触させる工程
    が、前記極性溶媒中に前記金属体からなる陽極を含む一
    対の電極を設けた後、前記一対の電極に電圧を印加する
    工程である請求項3記載の製造方法。
JP2000027476A 2000-02-04 2000-02-04 炭素被覆金属体及びその製造方法 Pending JP2001220700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027476A JP2001220700A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 炭素被覆金属体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027476A JP2001220700A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 炭素被覆金属体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001220700A true JP2001220700A (ja) 2001-08-14

Family

ID=18553040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000027476A Pending JP2001220700A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 炭素被覆金属体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001220700A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004193443A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Honda Motor Co Ltd 電気二重層キャパシタ用電極
JP2005209553A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Hitachi Chem Co Ltd 電界電子放出素子、電界電子放出素子エミッタ部用炭素材料及び画像表示装置
JP2011014598A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Ulvac Japan Ltd カーボンナノチューブへの金属接合方法及びカーボンナノチューブを用いた配線構造
JP2013534897A (ja) * 2010-06-22 2013-09-09 デザインド・ナノチューブス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 修飾カーボンナノチューブ、それらの製造方法およびそれらから得られる製品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004193443A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Honda Motor Co Ltd 電気二重層キャパシタ用電極
JP2005209553A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Hitachi Chem Co Ltd 電界電子放出素子、電界電子放出素子エミッタ部用炭素材料及び画像表示装置
JP2011014598A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Ulvac Japan Ltd カーボンナノチューブへの金属接合方法及びカーボンナノチューブを用いた配線構造
JP2013534897A (ja) * 2010-06-22 2013-09-09 デザインド・ナノチューブス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 修飾カーボンナノチューブ、それらの製造方法およびそれらから得られる製品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10392255B2 (en) Method of making cohesive carbon assembly and its applications
Dujardin et al. Purification of single‐shell nanotubes
RU2691365C1 (ru) Получение оксида графена
Wang et al. Fabrication of high‐performance flexible alkaline batteries by implementing multiwalled carbon nanotubes and copolymer separator
US8248305B2 (en) Antennas based on a conductive polymer composite and methods for production thereof
JP5089035B2 (ja) Cnt薄膜の製造方法およびこの薄膜を用いたバイオセンサ
Vinodhini et al. Evaluation of corrosion protection performance and mechanical properties of epoxy-triazole/graphene oxide nanocomposite coatings on mild steel
JP6784458B2 (ja) グラフェンオキシド及びその製造方法
RU2515574C2 (ru) Электропроводный твердый композиционный материал и способ его получения
JP6863099B2 (ja) グラフェン/有機溶媒分散液、グラフェン−活物質複合体粒子の製造方法および電極ペーストの製造方法
Moore et al. Fabrication and characterization of single walled nanotube supercapacitor electrodes with uniform pores using electrophoretic deposition
JP2001048511A (ja) カーボンナノチューブ薄膜の製造方法、該カーボンナノチューブ薄膜を用いた電子放出素子と表示装置
JP2016539910A (ja) カーボンナノチューブ高含有流体
JP2001220700A (ja) 炭素被覆金属体及びその製造方法
Sarkar et al. Electrophoretic deposition of carbon nanotubes on silicon substrates
JP4936114B2 (ja) 複合めっき材およびその製造方法
KR101392932B1 (ko) 고전기전도성 나노구조 탄소층 일체형 알루미늄 박 집전체 및 그 제조방법
JP6760512B1 (ja) 二次電池用電極および二次電池
CN110449574A (zh) 一种低缺陷石墨烯包覆铝粉微粒的制备方法
Rosario-Castro et al. Single-wall carbon nanotube chemical attachment at platinum electrodes
JP2016012159A (ja) 導電性積層体の製造方法
CN115418063B (zh) 基于不对称氧化石墨烯改性碳纤维的复合凝胶、材料及其应用
JP6691782B2 (ja) 硫黄含有酸化グラフェン又は硫黄含有グラフェン及びその製造方法
KR20190047367A (ko) 다층 그래핀과 금속합금분말을 이용하여 제조되는 다공성 실리콘-나노 탄소층-다층 그래핀 복합체 및 그 제조방법
JP2018145060A (ja) カーボンナノチューブ膜、コーティング部品及びカーボンナノチューブ膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060306