JP5089035B2 - Cnt薄膜の製造方法およびこの薄膜を用いたバイオセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイスやマイクロデバイスなどの機能材料や構造材料として有用なカーボンナノチューブ(以下、CNTと呼ぶ)薄膜の製造方法と、この方法で得られたCNT薄膜を用いたバイオセンサセンサに関するものである。
CNTは、厚さ数原子層のグラファイト状炭素原子面を丸めた円筒が、複数個入れ子構造になったものであり、nmオーダーの外径の極めて微小な物質であり、1991年に発見され(非特許文献1)、その化学的特性、電子的特性、力学的特性などにより大きな注目を集めた。特に、化学的安定性、金属的、半導体的な電気伝導性、高い電子放出能、高い機械的強度、高い熱伝導性など様々な物性が観測、および期待されている。現在、このような物性を利用すべく、電界放出型電子放出素子、SPMプローブ、触媒、構造強化材料、電池電極、バイオセンサ材料など各方面において応用の可能性が研究されている。これらの中で、特にバイオセンサ材料においては、デバイスの小型化に伴う応答の低下が問題となっており、それをCNTの優れた電気伝導性とナノ構造体の微細構造に由来する生体分子との電子移動反応の促進作用からバイオセンサの高感度化における電極材料として期待されている。ただ、この際、CNTの分散およびCNTのデバイス形成技術の確立が重要な課題である。
CNTの製造方法は、黒鉛などのアーク放電(非特許文献2および3)による方法、触媒を用いた熱分解法(非特許文献4)、レーザー蒸発法(非特許文献5)、CVD法(非特許文献6)などが挙げられる。さらに、遠心分離法、ろ過法、酸化法、クロマトグラフ法等の種々の精製法が検討され、より高純度なCNTが生成可能となってきた。
上記デバイス等への応用を考えた場合、nmオーダーのCNT微粒子を集合体として取り扱う技術、たとえば、成膜、成型、配向技術が必要である。特に成膜に関しては重要で、CNTにおいても、蒸着法、CVD法などの乾式成膜法(特許文献1、2)、塗布、印刷、電気泳動(非特許文献7)などの湿式成膜法の検討が行われている。
しかし、乾式成膜法は大規模な装置が必要であり、生産性が低いなどの問題がある。さらに、1μm以下の成膜は可能であるが、逆に1μm以上の成膜に時間がかかったり、成膜する部分にアルミナ、ポーラスSi等のようなポーラス状の型が必要であるという難点がある。
また、塗布、印刷などの湿式成膜法は各種有機材料、顔料、ポリマー材料等では工業的には広く用いられているが、CNTへの具体的な応用例は少なく、また、CNTの分散性が悪いため、均一な薄膜が得られない。また、有機溶媒を分散媒体とすることが一般的であり、耐環境性の点で優れているとは言えない。さらに、塗布の場合、薄膜をパターン化する際、薄膜形成後にフォトリソグラフィーなどの方法により不用な部分を除去することとなり、貴重なCNT材料の成膜法としては効率的ではない。一方、電気泳動を用いた方法では、必要な部分のみに成膜することが可能であるが、高電位を必要とするため、それに伴い、副反応が生じたり、比較的低電位で分解の起こる水が使用できにくく、有機溶媒を分散媒体にしなければならず、塗布と同様、耐環境性において問題が残るのが現状である。
特開平6−184738号公報 特開平10−265208号公報 Nature, 354, p56, 1991 Nature, 354, p56, 1991 Nature, 358, p220, 1992 J.Phys.Chem.Solids, 54, p1841, 1993 Science, 273, p483, 1996 Science, 274, p1701, 1996 Jpn.J.Appl.Phys.Vol.35, L917, 1996
本発明の目的は、上記のように、CNTに期待される物性を有効に生かしたデバイスを得るために、生産性に優れ、低コストでCNT薄膜を作製できるCNT薄膜の製造方法、およびこの製造方法により作製したCNT薄膜を用いた高感度なバイオセンサを提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するものとして、以下のとおりの特徴を有するものである。
<1> 電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤と高分子電解質溶液との混合物によりカーボンナノチューブ(CNT)粒子をミセル化して分散または可溶化した水性媒体と、酵素と、を含む混合液の前記界面活性剤を陽極近傍で酸化および陰極近傍で還元、または、陽極近傍で酸化もしくは陰極近傍で還元することでミセルを分解してミセル内のCNT粒子と前記酵素とを電極上に堆積させ、前記高分子電解質溶液により形成される高分子電解質膜によって前記酵素を有した前記CNT粒子CNT薄膜として固定化することを特徴とするCNT薄膜の製造方法。
<2> 電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤と高分子電解質溶液との混合物によりカーボンナノチューブ(CNT)粒子をミセル化して分散または可溶化した水性媒体と、酵素と、を含む混合液に、表面に前記界面活性剤の酸化電位よりも貴な金属化合物を付着させた電極を浸漬することによりミセルを分解してミセル内のCNT粒子と前記酵素とを陽極上に堆積させ、前記高分子電解質溶液により形成される高分子電解質膜によって前記酵素を有した前記CNT粒子CNT薄膜として固定化することを特徴とするCNT薄膜の製造方法。
<3> 前記界面活性剤がフェロセン誘導体からなるミセル化剤であり、前記高分子電解質溶液が薄膜固定化可能なミセル化剤であることを特徴とする上記第1または上記第2のCNT薄膜の製造方法。
<4> 前記高分子電解質溶液は、ポリビニルアルコール、ジェランガム、Nafion(登録商標)、カラギーナン、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、キトサン、ポリリシン、ポリアルギニン、ポリアクリル酸、アルギン酸およびポリオルニテンのうちの少なくともいずれか1つであることを特徴とする上記第1から第3のいずれかのCNT薄膜の製造方法。
<5> 前記高分子電解質溶液の濃度は、30から80%の範囲にあることを特徴とする上記第1から第4のいずれかのCNT薄膜の製造方法。
<6> 前記CNT薄膜の上に、さらに機能性膜を成膜することを特徴とする上記第1から第5のいずれかのCNT薄膜の製造方法。
<7> 前記機能性膜が、電解析出法によって形成したプルシアンブルーの膜であることを特徴とする上記第6のCNT薄膜の製造方法。
<8> 上記第1から第5のいずれかに記載の方法で得られたCNT薄膜を用いたバイオセンサであって、少なくとも電極と、電極を支持する支持体と、を備え、前記電極上には前記CNT薄膜が被覆されていることを特徴とするバイオセンサ。
<9> 前記CNT薄膜の上に、さらに機能性膜が積層されていることを特徴とする上記第8のバイオセンサ。
<10> 前記機能性膜が、プルシアンブルーの膜であることを特徴とする上記第9のバイオセンサ。
本発明においては、CNTに期待される物性を有効に生かしたデバイスを得るために、生産性に優れ、低コストでCNT薄膜を作製することができる。
そして、上記のCNT薄膜を用いることで、高感度、かつ、低電圧で動作可能とすることをもできる、バイオセンサを得ることができる。
本発明者らは、CNTを電気化学的に、酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤および高分子電解質溶液によりミセル化して水性媒体中に分散または可溶化し、前記界面活性剤を電気化学的に酸化および還元、または、酸化もしくは還元することにより、低コストで生産性が優れた高純度で均一なCNT薄膜を形成し、また、高分子電解質溶液を添加することによりCNT薄膜を強固に固定化する本発明に到達することができた。
ここで、本発明におけるCNTは、形状等に特に限定されるものではなく、例えば、CNTそのものでもよいし、また、修飾体としてもよく、さらに、CNTの一部または全部が中実体等としてもよい。
具体的には、例えば、CNTは、単層のCNTや多層のCNTであってもよく、さらにはバッキーオニオン(bucky-onion)構造を有していてもよい。また、溶媒や高分子への可溶化や親和性の改善、CNTにおける配列や配向を制御するため、CNTは、上記のとおり置換基の導入等により修飾してもよい。修飾方法および置換基の種類は、特に限定されない。修飾方法としては、例えば、公知の各種の修飾方法を利用することができるし、また置換基の種類としては、例えば、メチル基、t−ブチル基等のC1−10アルキル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基、ジオキソラン単位、ハロゲンまたは酸素原子等、さらに液晶ポリマー、色素類、ポリエチレンオキシド等の導入により修飾してもよい。さらに、CNTには、金属をドープして内包してもよい。さらにまた、CNTは、例えば、断面形状が円形や楕円形、あるいは、その他の形状を含めた湾曲状、もしくは、n個の角部を持つ多角形状であって、その両端あるいは片端が開口したものでもよいし、例えば、両端が閉じたものでもよい。
本発明の成膜に用いる電気化学的に酸化および還元、または、酸化もしくは還元する方法としては、(A)いわゆるミセル電解法と呼ばれる方法(特許第1812057号など)、(B)電解以外の酸化還元反応を用いる方法(特開平3−23227号公報など)、(C)その他の電解方法(特開平2−164435号公報)などが挙げられるが、本発明で使用する酸化および/または還元方法は、本発明の目的を達成し得るものであれば良く、前記の方法に限定されるものではない。
本発明の電解重合膜に用いる方法としては、(A)主成分としてポリピロールを用いる方法(特開2004−304001号公報など)、(B)主成分としてオクテルチオフエンを用いる方法(特開平7−133341号公報など)、(C)主成分としてポリアニリンを含むモノマーを用いる方法(特開平5−28823号公報など)が挙げられるが、本発明で使用する電解重合膜は、本発明の目的を達成し得るものであれば良く、前記の方法に限定されるものではない。
特に、本発明のCNT薄膜の形成方法としては、以下に記載するものが好ましい。(1)電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤および高分子電解質溶液によりCNT粒子をミセル化して、水性媒体に分散または可溶化したミセルを電解することにより、電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤を電気化学的に酸化および還元、または、酸化もしくは還元してミセルを分解させ該ミセル内のCNT分散粒子を薄膜化し強固に固定化する方法、(2)電気化学的に酸化可能な界面活性剤および高分子電解質溶液によりCNT粒子をミセル化して水性媒体に分散、または可溶化した水性媒体中に、表面に界面活性剤の酸化電位よりも貴な金属化合物を付着させた電極を浸漬することにより前記ミセルを分解し、前記ミセル内のCNT分散粒子を陽極上に堆積させ、薄膜化し強固に固定化する方法。
以下、本発明をさらに具体的に説明する。前記(1)のミセル電解法では、CNTを電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤によりミセル化して水性媒体に分散、または可溶化して、この水性媒体に必要に応じて支持塩を添加して電解すると、界面活性剤が陽極近傍で酸化、また陰極近傍で還元されることによりミセルが分解し、ミセル内のCNTの分散粒子が陽極および陰極それぞれの上、または、陽極もしくは陰極のどちらかの上に堆積し、また、共存する高分子電解質溶液により形成される高分子電解質膜により電極上へCNTを強固に固定化するものである。
このミセル電解法に使用する界面活性剤としては、フェロセン誘導体が好ましく、これらCNTをミセル化する際に用いるフェロセン誘導体界面活性剤は、電解反応に必要なフェロセン部位と非イオン性、カチオン性、アニオン性の界面活性部位を合わせ持ち、例えば、特開昭63−243298号公報、特開平1−2に6894号公報、特開平1−45370号公報、特開平2−88387号公報、特開平2−96585号公報、特開平2−250892号公報等に開示されているが、これらに限定されるものではない。
フェロセン誘導体以外の界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどの非イオン性の界面活性剤が用いられ、陽極と陰極間を、例えば、3.0〜5.0Vに設定し、電流密度10〜100mA/cmとして行なう。
このミセル電解法に使用する高分子電解質溶液としては、例えば、Nafion(登録商標)、ポリビニルアルコール、ジエランガム、カラギーナン、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、キトサン、ポリリシン、ポリアルギニン、ポリアクリル酸、アルギン酸、ポリオルニテン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ミセル電解液の水性媒体としては、水、および水溶性溶媒、例えばアルコール、アセトンなどを必要に応じて混合して用いる。また、ミセル電解液中には、水性媒体の電気伝導度を調節するために、必要に応じて支持電解質を添加する。この支持電解質としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、などの硫酸塩、ハロゲン化物、酢酸塩、水溶性酸化物など、一般に広く用いられているものが用いられる。
上記各材料を用いて、ミセル電解液を調製するには、上記水性媒体中にCNT、酸化還元可能な界面活性剤、必要に応じて、支持電解質などを入れて、ホモジナイサー、三本ロールミル、サンドミル、パールミル、スターラー、超音波などの分散方法で、均一に分散、あるいは可溶化する。界面活性剤濃度は0.02〜1.0mol/Lが好ましく、CNT粒子濃度は1〜500g/Lが好ましい。
また、CNTは通常、外径1〜数十nm程度で、長さが数μm以上の高アスペクト比の繊維状粒子が束状になっており、水性媒体中に分散、または可溶化するには、必要に応じて超音波等を用いてこれらの束をほぐしたり、アスペクト比のあまりに大きいものは粉砕することによって安定に分散、または可溶化することができる。
このようにして調製したミセル電解液を用いて薄膜を作製するには、電極基板を電解液中に浸漬し通電処理するが、この時の電解条件としては、用いる界面活性剤の酸化還元電位以上で、水素発生電位以下の電圧で行なう。具体的には、0.1〜1.5V、電流密度は1mA/cm以下が好ましく、定電位、定電流などの電解方法にて行なう。このような条件で電解するとミセル電解法の原理に従って、所望の薄膜が形成する。
前記(2)の電解以外の酸化還元反応を用いる方法では、ミセル化までは(1)と同様であるが、薄膜を形成する電極上に使用する界面活性剤の酸化電位、例えばフェロセン誘導体の酸化電位よりも貴な金層化合物を付着させたものを用いてミセル分散液中で半電池電極を形成させると、ミセル分散液中に浸漬するだけで、例えばフェロセン誘導体の場合、金属化合物中の金属イオンが還元され、フェロセン誘導体のFeが酸化されるため、ミセルが分解して、分散粒子のCNTが陽極上に堆積する。ここで用いるフェロセン誘導体は、(1)と同様なものが用いられる。ただし、この方法における場合も界面活性剤はフェロセン誘導体に限定されるものではなく、基準となる酸化還元電位は、使用する界面活性剤の酸化還元電位となる。
前記(1)で界面活性剤としてフェロセン化合物を使用する場合には、フェロセン化合物の酸化電位よりも貴な導電体、たとえば、金、銀、白金、カーボン、ITOなどの導電性金属酸化物、導電性高分子などが挙げられる。これらは、単体で用いても、各種金属、セラミックス、ガラス、ポリマーフイルム等の支持体基板上にスパッタリング法、イオンプレーティング法、真空蒸着法等の物理的方法、印刷法、塗布法、化学蒸着法などの化学的方法などにより形成して用いてもよい。
前記(1)で界面活性剤としてフェロセン化合物以外の界面活性剤を使用する場合には、前記で挙げたもの以外に、アルミニウム、鉄、亜鉛、錫、ニッケルなどの金属、合金、結晶シリコン、アモルファスシリコンなどの半導体などを用いることができる。
前記(2)の場合には、各種金属、カーボン、導電性金属酸化物、導電性高分子などの上に、フェロセン化合物の酸化電位よりも貴な金属化合物を付着させたものを用いる。金属化合物としてはPbO、MnO、CuO、WO、ZnO、CuS、HgS、AgS等が挙げられ、スパッタリング法、イオンプレーティング法、真空蒸着法等の物理的方法、印刷法、塗布法、化学蒸着法などの化学的方法などによって付着させることができる。また、鉛、マンガン、アルミニウム、亜鉛などの金属単体を酸化して使用することもできる。
電極基板の疎水化処理によってCNT薄膜の接着牲を向上できる。ここで、電極基板の疎水化処理は種々の方法で行なうことができるが、例えば、カップリング剤を使用した処理などが挙げられる。この際使用されるカップリング剤は一般的に使用されているものでよく、たとえば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコニウムカップリング剤、アクリレート系カップリング剤、メタクリレート系カップリング剤などである。これらのカップリング剤を溶剤中に溶解し、被処理電極基板を浸漬し加熱還流し乾燥したり、直接カップリング剤を塗布乾燥したりしてもよく、これらのプロセスには限定されない。
CNT薄膜を作製する際に用いる電気化学的に酸化および/または還元可能な界面活性剤および高分子電解質溶液混合液中に酵素を添加することにより、電極上にCNT薄膜形成時に酵素も固定化することができ、バイオセンサとしての使用が可能となる。また、CNT薄膜形成後にCNT薄膜上に酵素を固定化することによりバイオセンサとしての使用が可能となる。このとき、酵素の固定化には、例えば、(A)グルタルアルデヒド等による化学的結合法、(B)CMCやキトサンビーズ等吸着担体への物理的吸着固定法等が挙げられるが、これらのプロセスには限定されない。
ここで、本発明における酵素は、測定対象物(測定目的)に応じて、適宜に採択することができ、特に限定されるものではない。例えば、アルコールオキシダーゼやグルコースオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ等が使用できる。
本発明では、このようにして作製したCNT薄膜をバイオセンサに応用した。図1に、CNT薄膜を用いたバイオセンサの電極構成例を例示した。ただし、本発明のCNT薄膜を用いたバイオセンサは、このような構成に限定されるものではなく、例えば、参照電極を陰極として使用した2電極構成でもよい。
本発明のバイオセンサの配置パターンと構成パターンについてさらに説明すると、本発明のバイオセンサは作用極、対極、参照極の3電極構成、作用極および対極の2電極構成での電気化学測定器であれば、CNT薄膜の作成ならびにバイオセンサの作製が可能であり、配置パターンで定義されるものはない。
また、構成パターンは上記のとおり、通常の電気化学測定器であれば可能であることを考えると、電極の構成パターンで薄膜形成が変化することもない。さらに、本発明のCNT薄膜の作製方法は、界面活性剤のミセル分解を電気化学的に行うものであることから、電極間距離および電極板の厚み、電極サイズには依存せず、ある一定電圧を界面活性剤に印加できるものであればどのような条件でも成膜可能である。
図1中、1は陽極(カーボン電極)で、前述の電気化学的手法により、CNT薄膜を構成できるものを用い、電極材料自体が支持基板を構成しても、別の支持基板上に電極を構成してもよい。なお、2は陰極、3は参照電極、5は銀リードをそれぞれ示している。また、図には示していないが、本発明においては、例えば、参照電極を陰極として使用する2電極式の構成でもよい。
また、CNT薄膜を用いたバイオセンサの断面模式図を図2に例示した。陽極1上には、電気化学的手法により作製したCNT薄膜6と高分子電解質膜7がある。図2に例示した第一の実施形態例のバイオセンサは、陽極1を含む支持体4の表面に、CNT薄膜6および高分子電解質膜7が順に積層されている。CNT薄膜6は作用極の表面のみを被覆し、高分子電解質膜7はCNT薄膜6を完全に被覆するように形成されている。また、周辺領域の大きさの上限は特に限定されないが、バイオセンサ製造のしやすさやコストなどの状況を勘案して適宜決定される。
また、図3に、本発明によるバイオセンサの第二の実施形態例として、高分子電解質膜(電解重合膜)7の上に、さらに機能性膜8を設けた例を示す。
また、図3に示される機能性膜8には、電解重合法による成膜、無電解析出法による成膜、電解析出法による成膜あるいはディップコート法、キャスト法による成膜等が挙げられるが、これらのプロセスには限定されない。
本発明は、このようにして作製したCNT薄膜をセンサデバイス10とし、表示装置9と組み合わせて使用することができる。なお、図4は、本発明によるセンサデバイスの一実施形態を例示している。
以下、本発明の実施例を示す。もちろん、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
CNT1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)30mmol/L、高分子電解質溶液として5%Nafion(登録商標)を、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液を用いて、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、陽極上に23.74μmの均一なCNT薄膜が形成できた。
<実施例2>
(1) CNT1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)30mmol/L、5%Nafion(登録商標)を0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてグルコースオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、陽極上にCNT薄膜を用いたバイオセンサを形成できた。該バイオセンサを用い、印加電圧0.4V(vs.参照電極)にてグルコース測定を行った結果を図5(a)に示す。
(2) また、実施例2の比較例1も行った。比較例1の実施条件と結果は、次のとおりであった。
グラファイト粉末1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)30mmol/L、5%Nafion(登録商標)を、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてグルコースオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、グラファイト薄膜を用いたバイオセンサを形成し、実施例2で作製したバイオセンサとの比較を行ったところ(図5(b))、CNT薄膜を形成させたバイオセンサよりも応答電流値が低かった。
<実施例3>
CNT1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)30mmol/L、5%Nafion(登録商標)を、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてグルコースオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、陽極上に酵素担持CNT薄膜を形成し、さらに100mmol/Lフェリシアン化カリウムと、100mmol/LのFeClを溶解した水溶液中に浸漬後、電流密度40μA/cmで通電し、電極上に電解析出法によりプルシアンブルーの機能性膜を成膜させ、バイオセンサを作製した。該バイオセンサを用い、25℃、−0.2V(vs.参照電極)にてグルコース測定を行った結果(図6)、基質との良好な反応性を示した。
<実施例4>
(1) CNT1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)を30mmol/L、5%Nafionを、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてラクテートオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、CNT薄膜を用いたバイオセンサを形成できた。該バイオセンサを用い、印加電圧0.4V(vs.参照電極)にて乳酸測定を行った結果を図7(a)に示す。
(2) この実施例4の比較例2も行った。比較例2の実施条件と結果は、次のとおりであった。
グラファイト粉末1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)30mmol/L、5%Nafion(登録商標)を、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてラクテートオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、グラファイト薄膜を用いたバイオセンサを形成し、実施例4で作製したバイオセンサとの比較を行ったところ(図7(b))、CNT薄膜を形成させたバイオセンサよりも応答電流値が低かった。
<実施例5>
(1) CNT1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)を30mmol/L、5%Nafionを、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてプトレシンオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、CNT薄膜を用いたバイオセンサを形成できた。該バイオセンサを用い、印加電圧0.4V(vs.参照電極)にてプトレシン測定を行った結果を図8(a)に示す。
(2) この実施例5の比較例3も行った。比較例3の実施条件と結果は、次のとおりであった。
グラファイト粉末1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)30mmol/L、5%Nafion(登録商標)を、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてプトレシンオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、グラファイト薄膜を用いたバイオセンサを形成し、実施例5で作製したバイオセンサとの比較を行ったところ(図8(b))、CNT薄膜を形成させたバイオセンサよりも応答電流値が低かった。
<実施例6>
CNT1g、フェロセン誘導体としてFTMA(同仁化学製)を30mmol/L、高分子電解質溶液として5%ポリビニルアルコールを、0.1MのMOPS緩衝液に加えて30分間超音波分散して、成膜用の分散液を作製した。この分散液に酵素としてグルコースオキシダーゼを2000U添加し、陽極にカーボン電極を配したポリエチレンテレフタレート基板、陰極にカーボン電極、参照電極に銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)として、25℃、0.3V(vs.参照電極)の定電位電解を2時間行ない、CNT薄膜を用いたバイオセンサを形成できた。このバイオセンサを用い、印加電圧0.4V(vs.参照電極)にてグルコース測定を行った結果を図9に示す。
図9に示したとおり、前記バイオセンサはグルコースと反応し応答電流値を高め、グルコースを測定することができた。
本発明のバイオセンサにおける電極構成の一例を示した平面模式図である。 本発明のバイオセンサにおける電極構成の一例を示した断面模式図である。 本発明のバイオセンサにおける電極構成の別の例を示した断面模式図である。 本発明によるセンサデバイスの一実施形態を例示した模式図である。 本発明のバイオセンサによるグルコース測定の結果を示した図であり、(a)は本発明のバイオセンサ(CNT薄膜)を使用した場合、(b)は比較例としてグラファイト薄膜を使用した場合を示している。 本発明のバイオセンサによる別の条件でのグルコース測定の結果を示した図である。 本発明のバイオセンサによる乳酸測定の結果を示した図であり、(a)は本発明のバイオセンサ(CNT薄膜)を使用した場合、(b)は比較例としてグラファイト薄膜を使用した場合を示している。 本発明のバイオセンサによるプトレシン測定の結果を示した図であり、(a)は本発明のバイオセンサ(CNT薄膜)を使用した場合、(b)は比較例としてグラファイト薄膜を使用した場合を示している。 本発明のバイオセンサによるグルコース測定の結果を示した図であり、高分子電解質溶液としてポリビニルアルコールを使用している。
符号の説明
1 陽極
2 陰極
3 参照電極
4 支持体
5 銀リード
6 CNT薄膜
高分子電解質膜
8 機能性膜
9 表示装置
10 センサデバイス

Claims (10)

  1. 電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤と高分子電解質溶液との混合物によりカーボンナノチューブ(CNT)粒子をミセル化して分散または可溶化した水性媒体と、酵素と、を含む混合液の前記界面活性剤を陽極近傍で酸化および陰極近傍で還元、または、陽極近傍で酸化もしくは陰極近傍で還元することでミセルを分解してミセル内のCNT粒子と前記酵素とを電極上に堆積させ、前記高分子電解質溶液により形成される高分子電解質膜によって前記酵素を有した前記CNT粒子CNT薄膜として固定化することを特徴とするCNT薄膜の製造方法。
  2. 電気化学的に酸化および還元が可能、または、酸化もしくは還元が可能な界面活性剤と高分子電解質溶液との混合物によりカーボンナノチューブ(CNT)粒子をミセル化して分散または可溶化した水性媒体と、酵素と、を含む混合液に、表面に前記界面活性剤の酸化電位よりも貴な金属化合物を付着させた電極を浸漬することによりミセルを分解してミセル内のCNT粒子と前記酵素とを陽極上に堆積させ、前記高分子電解質溶液により形成される高分子電解質膜によって前記酵素を有した前記CNT粒子CNT薄膜として固定化することを特徴とするCNT薄膜の製造方法。
  3. 前記界面活性剤がフェロセン誘導体からなるミセル化剤であり、前記高分子電解質溶液が薄膜固定化可能なミセル化剤であることを特徴とする請求項1または2に記載のCNT薄膜の製造方法。
  4. 前記高分子電解質溶液は、ポリビニルアルコール、ジェランガム、Nafion(登録商標)、カラギーナン、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、キトサン、ポリリシン、ポリアルギニン、ポリアクリル酸、アルギン酸およびポリオルニテンのうちの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のCNT薄膜の製造方法。
  5. 前記高分子電解質溶液の濃度は、30から80%の範囲にあることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のCNT薄膜の製造方法。
  6. 前記CNT薄膜の上に、さらに機能性膜を成膜することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のCNT薄膜の製造方法。
  7. 前記機能性膜が、電解析出法によって形成したプルシアンブルーの膜であることを特徴とする請求項6に記載のCNT薄膜の製造方法。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の方法で得られたCNT薄膜を用いたバイオセンサであって、少なくとも電極と、電極を支持する支持体と、を備え、前記電極上には前記CNT薄膜が被覆されていることを特徴とするバイオセンサ。
  9. 前記CNT薄膜の上に、さらに機能性膜が積層されていることを特徴とする請求項8に記載のバイオセンサ。
  10. 前記機能性膜が、プルシアンブルーの膜であることを特徴とする請求項9に記載のバイオセンサ。
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