JP2001220357A - Ep2/ep4レセプター選択アゴニストによる骨粗鬆症の治療 - Google Patents

Ep2/ep4レセプター選択アゴニストによる骨粗鬆症の治療

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JP2001220357A
JP2001220357A JP2001030760A JP2001030760A JP2001220357A JP 2001220357 A JP2001220357 A JP 2001220357A JP 2001030760 A JP2001030760 A JP 2001030760A JP 2001030760 A JP2001030760 A JP 2001030760A JP 2001220357 A JP2001220357 A JP 2001220357A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、骨喪失を防止するか、骨量を回復するか又は
増大させ、そして骨治癒を高めるのに有用なプロスタグ
ランジンアゴニストを含んでいる方法及び製薬組成物に
向けられており、これらには、脊椎動物、そして特にヒ
トを含む哺乳動物において低骨量を示している状態、例
えば骨粗鬆症及び/又は骨欠損の治療が含まれる。本発
明は詳細には、EPレセプター選択アゴニストとEP
レセプター選択アゴニストの組合せ物を含んでいる方
法及び製薬組成物並びにEPレセプターとEPレセ
プターの両方のアゴニストである作用剤を含んでいる方
法及び製薬組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】発明の背景 本発明は、脊椎動物、そして特にヒトを含む哺乳動物に
おいて低骨量及び/又は骨欠損を示している状態の治療
を含む骨喪失を防止するか、骨量を回復させるか又は増
大させ、そして骨治癒を高めるために有用なプロスタグ
ランジンアゴニストを含んでいる方法及び製薬組成物に
関する。本発明は詳細には、EPレセプター選択アゴ
ニスト及びEPレセプター選択アゴニストを含んでい
る方法及び製薬組成物並びにEPレセプター選択性で
あり且つEPレセプター選択性である作用剤を含んで
いる方法及び製薬組成物に関する。
【0002】骨粗鬆症は、骨量が少なくそして骨組織が
劣化しており、その結果骨破壊や骨折し易さが高まるこ
とを特徴とする全身的骨格疾患である。米国では、この
状態は2千5百万人以上に影響を与え、そして1年に5
00,000件の背骨、250,000件の腰部及び2
40,000件の手首骨折を含めて、毎年130万件以
上の骨折を引き起こしている。腰部骨折は骨粗鬆症の最
も重篤な結果であり、患者の5〜20%が1年以内に死
亡し、そして生存者の50%以上が不能状態になってい
る。
【0003】高齢者は骨粗鬆症の危険性が最も高く、そ
してそれ故この問題は人口の高齢化と共に顕著に高まる
と予想される。世界的な骨折の発生率は次の60年間で
3倍に高まると予測されており、そして1つの研究では
2050年には世界中で450万件の腰部骨折が存在す
るであろうと推定されている。
【0004】女性は男性より骨粗鬆症の危険性がより大
きい。女性は閉経後5年間に急激な骨喪失の加速を経験
する。この危険性を増大させる他の因子には喫煙、アル
コール乱用、座位生活スタイル及びカルシウム低摂取が
含まれる。
【0005】
【従来の技術】骨粗鬆症を治療するためには現在2つの
主要なタイプの医薬品療法が存在する。第1のタイプは
骨組織の吸収を低下させるために吸収抑制化合物を使用
するものである。
【0006】エストロゲンは吸収抑制剤の1例である。
エストロゲンは骨折を減少させることが知られている。
更に、ブラック(Black)等はヨーロッパ特許0605
193A1でエストロゲンが、特に経口摂取したとき、
LDLの血漿値を下げ、そして有益な高密度リポタンパ
ク質(HDL)の血漿値を上げることを報告している。
しかしながら、エストロゲンは確立された骨粗鬆症骨格
では骨を元の若い成人値に戻すことはできなかった。更
に、長期エストロゲン療法は子宮癌、子宮内膜癌、そし
て多分乳癌の危険性の増大を含む多様な疾患に関与して
おり、そのため多数の女性がこの治療法の回避を余儀な
くされている。エストロゲン療法に関連したこれらの非
常に望ましくない影響によって、血清LDLに対しては
望ましい効果を有しているが望ましくない影響は引き起
こさない骨粗鬆症の代替療法を開発する必要性が支持さ
れている。
【0007】骨粗鬆症を治療するための医薬品療法の第
2のタイプは、骨形成を促進しそして骨量を増加させる
タンパク同化作用剤を使用するものである。このクラス
の作用剤は確立された骨粗鬆症骨格に骨を回復させるこ
とが期待される。
【0008】米国特許第4,112,236号は、腎損
傷を有する患者を治療するために或る種のインターフェ
ニレン8−アザ−9−ジオキソチア−11,12−セコ
プロスタグランジンを開示している。
【0009】或る種のプロスタグランジンアゴニスト
は、英国特許1478281、英国特許1479156
及び米国特許第4,175,203号;第4,055,
596号;第4,175,203号;第3,987,0
91号及び第3,991,106号中で、例えば、腎血
管拡張剤として有用であることが開示されている。
【0010】米国特許第4,033,996号は、腎血
管拡張剤として、血栓形成を防止するために、成長ホル
モン放出を誘導するために、そして免疫応答調節剤とし
て有用な或る種の8−アザ−9−オキソ(及びジオキ
ソ)−チア−11,12−セコプロスタグランジンを開
示している。
【0011】フランス特許第897,566号は、神経
病、精神病又は心血管疾患治療用に或る種のアミノ酸誘
導体を開示している。
【0012】米国特許第4,761,430号は脂質低
下剤として或る種のアリールベンゼンスルホンアミド化
合物を開示している。
【0013】米国特許第4,443,477号は脂質低
下剤として或る種のスルホンアミドフェニルカルボン酸
を開示している。
【0014】米国特許第3,528,961号は染料と
して或る種のε−カプロラクタム誘導体を開示してい
る。
【0015】米国特許第3,780,095号は胆汁分
泌促進剤として或る種のアシル化アニリノカルボン酸を
開示している。
【0016】米国特許第4,243,678号は、胃潰
瘍の治療で有用性を有するとして、皮脂腺排出インヒビ
ターとして、そして皮膚炎症と戦うために或る種のアシ
ルヒドロカルビルアミノアルカン酸を開示している。
【0017】米国特許第4,386,031号は、抗ア
レルギー剤、血栓凝固インヒビター、抗炎症剤及び脂質
低下剤として或る種のN−ベンゾイル−ω−アニリノア
ルカンカルボン酸を開示している。
【0018】骨粗鬆症に加えて、概ね2千万〜2千5百
万人の女性及び益々数が増加している男性は、骨量減少
の結果として検出可能な脊椎骨折を有しており、米国だ
けで1年に更に250,000件の腰部骨折が報告され
ている。後者の事例は、骨折後最初の2年以内における
12%の死亡率及び30%の割合の患者が養護施設看護
を必要としていることに関係している。これはすでに重
大であるが、これら骨折の治癒が緩慢であるか又は不完
全であることによる回復期の経済的及び医療的重大性が
全人口の高齢化によって増大するものと予想される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】エストロゲンは付属器
骨折治癒の質を改善することが示されている(Bolander
等、整形外科研究会第38年会(38th Annual Meeting
Orthopedic Research Society)、1992)。それ
故、エストロゲン代償療法は骨折修復の治療方法である
ように思われよう。しかしながら、エストロゲン療法に
は、生理再開、乳房痛、子宮癌の危険性増加、乳癌の感
覚危険性の増加を含む副作用があり、そしてプロゲスチ
ンを併用使用するため、患者がこの療法を順守するのは
比較的困難である。更に、男性はエストロゲン治療の使
用に抵抗するように思われる。骨折部の衰弱に苦しんで
いる患者に有益であって且つ患者の順守を高める治療法
に対する需要が存在している。
【0020】多様な骨粗鬆症療法が存在しているが、代
替的骨粗鬆症療法に対する当該技術分野での需要と研究
が継続して存在している。加えて、骨折治癒療法に対す
る需要が存在している。更に、例えば、骨内腫瘍によっ
て引き起こされるか又は生じるような欠損が存在する骨
格領域内への骨の再増殖を促進し得る療法に対する需要
も存在している。更に、例えば、骨移植が指示されてい
る骨格領域内への骨の再増殖を促進し得る療法に対する
需要も存在している。
【0021】
【課題を解決するための手段】発明の要約 本発明は、EPレセプター選択アゴニスト、そのプロ
ドラッグ又は前記EP レセプター選択アゴニスト若し
くは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩及びEP
レセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は前
記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前記プロド
ラッグの製薬的に許容可能な塩を含んでいる製薬組成物
に向けられている。このような製薬組成物は製薬的に許
容可能な媒体、担体又は希釈剤を追加的に含んでいるこ
とが好ましい。
【0022】本発明はまた、哺乳動物において低骨量を
示している状態を治療する方法にも向けられており、そ
の際これらの方法は上記哺乳動物に上記で記載した製薬
組成物を投与することを含んでいる。本発明方法の好ま
しい実施態様の1つでは、上記組成物は全身的に投与さ
れる。本発明方法のもう1つの好ましい実施態様では、
上記組成物は局所的に投与される。本発明の組成物、方
法及びキットで治療される低骨量を示している状態には
骨粗鬆症、骨粗鬆症骨折、骨欠損、小児特発性骨喪失、
歯槽骨喪失、下顎骨喪失、骨折、骨切り術、歯周炎に関
連した骨喪失及び人工器官内方生成が含まれるが、これ
らに限定されない。
【0023】本発明はまた、哺乳動物において低骨量を
示している状態を治療する方法にも向けられており、そ
の際これらの方法は上記哺乳動物にEPレセプター選
択アゴニスト、そのプロドラッグ又は前記EP4レセプ
ター選択アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的
に許容可能な塩及びEPレセプター選択アゴニスト、
そのプロドラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニ
スト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩
を投与することを含んでいる。
【0024】本発明は特に、EPレセプター選択アゴ
ニスト、そのプロドラッグ又は前記EP4レセプター選
択アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容
可能な塩及びEPレセプター選択アゴニスト、そのプ
ロドラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若
しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩が別々
にそして任意の順序で投与される方法に向けられてい
る。
【0025】本発明はまた特に、EPレセプター選択
アゴニスト、そのプロドラッグ又は前記EP4レセプタ
ー選択アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的に
許容可能な塩及びEPレセプター選択アゴニスト、そ
のプロドラッグ又は前記EP レセプター選択アゴニス
ト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩が
一緒に投与される方法にも向けられている。
【0026】本発明はまた、哺乳動物において低骨量を
示している状態を治療する方法にも向けられており、そ
の際これらの方法は上記哺乳動物に有効量のEP/E
レセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は
前記アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許
容可能な塩を投与することを含んでいる。
【0027】本発明はまた、 a)EPレセプター選択アゴニスト、そのプロドラッ
グ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前
記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩及び製薬的に許
容可能な担体、媒体又は希釈剤を含んでいる第1の単位
投与形態; b)EPレセプター選択アゴニスト、そのプロドラッ
グ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前
記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩及び製薬的に許
容可能な担体、媒体又は希釈剤を含んでいる第2の単位
投与形態;並びに c)容器、を含んでいるキットにも向けられている。
【0028】好ましくは、閉経後の女性及び60歳を超
えている男性が治療される。年齢に関係なく、顕著に骨
量が低下している、即ち、若人の正常値より下方への標
準偏差が1.5より大きいか又は1.5であるヒトを治
療することも好ましい。
【0029】「続発性骨粗鬆症」を治療する方法も本発
明の方法内に含まれる。「続発性骨粗鬆症」には、脊椎
動物、例えば、哺乳動物(人間を含む)における糖質コ
ルチコイド誘発性骨粗鬆症、甲状腺機能亢進誘発性骨粗
鬆症、運動抑制誘発性骨粗鬆症、ヘパリン誘発性骨粗鬆
症及び免疫抑制誘発性骨粗鬆症が含まれる。上記治療法
は、「続発性骨粗鬆症」を患っている上記脊椎動物、例
えば哺乳動物に「続発性骨粗鬆症」有効治療量の、EP
/EPレセプター選択アゴニスト、そのプロドラッ
グ又は前記EP/EPレセプター選択アゴニスト若
しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩を含ん
でいる製薬組成物を投与することによってか、或いは上
記脊椎動物、例えば哺乳動物に「続発性骨粗鬆症」治療
有効量のEPレセプター選択アゴニスト、そのプロド
ラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若しく
は前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩及びEP
レセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は前記
EPレセプター選択アゴニスト若しくは前記プロドラ
ッグの製薬的に許容可能な塩を投与することによって達
成される。
【0030】本発明のなおもう1つの局面は、脊椎動
物、例えば哺乳動物(人間を含む)において骨移植片を
強化し、脊椎骨融合を誘導し、長骨延長を高め、顔面再
建、上顎再建又は下顎再建後の骨治癒を高める方法に向
けられており、その際これらの方法は、顔面再建、上顎
再建又は下顎再建を受けたことのある上記脊椎動物、例
えば哺乳動物に、EP/EPレセプター選択アゴニ
スト、そのプロドラッグ又は前記EP/EPレセプ
ター選択アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的
に許容可能な塩を含んでいる骨強化量の製薬組成物を投
与すること、或いは上記脊椎動物、例えば哺乳動物にE
レセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は
前記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前記プロ
ドラッグの製薬的に許容可能な塩及びEPレセプター
選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は前記EPレセ
プター選択アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬
的に許容可能な塩を投与することを含んでいる。本発明
の活性作用剤は、別々に投与されるにしろ一緒に投与さ
れるにしろ、骨再建部位に局所的に適用するか又は全身
的に投与することができる。
【0031】好ましい投与量は約0.001〜100m
g/kg/日の式Iの化合物、そのプロドラッグ又は前
記化合物若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能
な塩である。特に好ましい投与量は約0.01〜10m
g/kg/日の式Iの化合物、そのプロドラッグ又は前
記化合物若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能
な塩である。
【0032】句「低骨量を示している状態(単数又は複
数)」とは、骨量値が、国連保健機関(World Health O
rganization)の「骨折危険性の評価及びその閉経後骨粗
鬆症スクリーニングに対する適用(Assessment of Frac
ture Risk and its Application to Screening for Pos
tmenopausal Osteoporosis)(1994)。国連保健機
関研究グループの報告、国連保健機関技術シリーズ84
3(Report of a World Health Organization Study Gr
oup, World Health Organization Technical Series 84
3)」による基準で特定されている年齢特異的正常値以
下である状態を言う。「低骨量を示している状態(単数
又は複数)」には原発性及び続発性骨粗鬆症が含まれ
る。続発性骨粗鬆症には糖質コルチコイド誘発性骨粗鬆
症、甲状腺機能亢進誘発性骨粗鬆症、運動抑制誘発性骨
粗鬆症、ヘパリン誘発性骨粗鬆症及び免疫抑制誘発性骨
粗鬆症が含まれる。歯周病、歯槽骨喪失、骨切り術後及
び小児特発性骨喪失も含まれる。句「低骨量を示してい
る状態(単数又は複数)」にはまた、脊椎湾曲、身長低
下及び人工器官手術のような骨粗鬆症の長期合併症も含
まれる。
【0033】句「低骨量を示している状態(単数または
複数)」はまた、骨粗鬆症を含めて上記で記載されてい
るような疾病を発症する機会が平均より顕著に高いこと
が知られている脊椎動物、例えば哺乳動物(例えば、閉
経後の女性及び60歳を超えている男性)の状態を言
う。
【0034】骨量を増大又は増加させる他の使用には、
骨回復、骨折治癒速度の加速、骨移植手術の完全な置
換、上首尾な骨移植率の増加、顔面再建又は上顎再建若
しくは下顎再建後の骨治癒、人工器官内方生成、脊椎骨
融合及び長骨延長のための使用が含まれる。
【0035】本発明の化合物及び組成物はまた、脊椎融
合ケージ、脊椎融合ハードウェア、内部及び外部骨固定
デバイス、ねじ及びピンのような整形外科デバイスと一
緒に使用することもできる。
【0036】当該技術分野の熟練者は、骨量の用語が実
際には、時には骨ミネラル密度を言う単位面積当たりの
骨量を言う(厳密には正確でないが)ことを認識するで
あろう。
【0037】本明細書で使用するとき、用語「治療する
こと」、「治療する」又は「治療」には防止的(予防
的)、待機的及び治癒的治療が含まれる。
【0038】「製薬的に許容可能な」によって、当該担
体、媒体、希釈剤、賦形剤及び/又は塩が処方の他の成
分と適合可能であり且つその受容者に有害でないことが
意味される。
【0039】表現「プロドラッグ」とは、投与後に、或
る化学的又は生理学的プロセスを経てインビボで医薬品
を放出する(例えば、或るプロドラッグは、生理学的p
Hになるか又は酵素作用によって、所望の医薬品形態に
変換される)医薬品前駆体の化合物を言う。代表的なプ
ロドラッグは、開裂によって対応する医薬品化合物を放
出する。
【0040】表現「製薬的に許容可能な塩」とは、塩化
物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、
酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、乳酸
塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、メタンスル
ホン酸塩及び4−トルエン−スルホン酸塩のような(し
かし、これらに限定されない)陰イオンを含有する非毒
性の陰イオン塩を言う。この表現はまた、ナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム又
はプロトン化したベンザシン(N,N’−ジベンジルエ
チレンジアミン)、コリン、エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、エチレンジアミン、メグラミン(N−メ
チルグルカミン)、ベネタミン(N−ベンジルフェネチ
ルアミン)、ピペラジン及びトロメタミン(2−アミノ
−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)
のような(しかし、これらに限定されない)非毒性の陽
イオンの塩も言う。
【0041】
【発明の効果】本発明の組成物、方法及びキットは骨形
成を生じさせ、その結果骨折率を減少させる。本発明
は、骨形成を高めその結果骨粗鬆症及び関連骨疾患の防
止、遅延及び/又は退行をもたらす組成物、方法及びキ
ットを提供することによって当該技術分野に顕著に貢献
する。
【0042】他の特徴や利点は本発明を記載している本
明細書の説明及び上記特許請求の範囲から明白であろ
う。
【0043】
【発明の実施の形態】発明の詳細な説明 EPレセプター選択アゴニストは全て本発明のEP
レセプター選択アゴニストとして使用することができ
る。好ましいEPレセプター選択アゴニストには次の
ものが含まれる: (i)式I
【0044】
【化1】
【0045】の化合物、これらのプロドラッグ並びにこ
れらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可能な
塩、その際上記式中:BはNであり;Aは(C
)アルキルスルホニル、(C〜C)シクロアル
キルスルホニル又は(C〜C)シクロアルキル(C
〜C)アルキルスルホニルであり、このA部分は炭
素上で独立してヒドロキシ、(C〜C)アルキル又
はハロによって任意にモノ−、ジ−又はトリ−置換され
ており;
【0046】Qは −(C〜C)アルキレン−W−(C〜C)アル
キレン、 −(C〜C)アルキレン−(この−(C〜C
アルキレン−はフルオロ又は(C〜C)アルキルか
ら独立して選択される4個までの置換基で任意に置換さ
れている)、 −X−(C〜C)アルキレン、 −(C〜C)アルキレン−X−、 −(C〜C)アルキレン−X−(C〜C)アル
キレン−、 −(C〜C)アルキレン−W−X−(C〜C
アルキレン−、 −(C〜C)アルキレン−X−W−(C〜C
アルキレン−、 −(C〜C)アルキレン−W−X−W−(C〜C
)アルキレン−(その際これら2つのWの存在は互い
に独立している)、
【0047】−(C〜C)アルキレン−エテニレン
−(C〜C)アルキレン−、 −(C〜C)アルキレン−エテニレン−(C〜C
)アルキレン−X−(C〜C)アルキレン−、 −(C〜C)アルキレン−エテニレン−(C〜C
)アルキレン−X−W−(C〜C)アルキレン
−、 −(C〜C)アルキレン−エチニレン−(C〜C
)アルキレン−、又は −(C〜C)アルキレン−エチニレン−X−(C
〜C)アルキレン−であり;
【0048】Wはオキシ、チオ、スルフィノ、スルホニ
ル、アミノスルホニル−、−モノ−N−(C〜C
アルキレンアミノスルホニル−、スルホニルアミノ、N
−(C〜C)アルキレンスルホニルアミノ、カルボ
キサミド、N−(C〜C)アルキレンカルボキサミ
ド、カルボキサミドオキシ、N−(C〜C)アルキ
レンカルボキサミドオキシ、カルバモイル、−モノ−N
−(C〜C)アルキレンカルバモイル、カルバモイ
ロキシ又は−モノ−N−(C〜C)アルキレンカル
バモイロキシであり、その際前記Wアルキル基は炭素上
で1〜3個のフッ素によって任意に置換されており;
【0049】Xは酸素、窒素及び硫黄から独立して選択
される1個又は2個のヘテロ原子を任意に有している5
又は6員芳香族環であり;この環は、独立してハロ、
(C〜C)アルキル、トリフルオロメチル、トリフ
ルオロメチロキシ、ジフルオロメチロキシ、ヒドロキシ
ル、(C〜C)アルコキシ又はカルバモイルによっ
て任意にモノ−又はジ−置換されており;Zはカルボキ
シル、(C〜C)アルコキシカルボニル、テトラゾ
リル、1,2,4−オキサジアゾリル、5−オキソ−
1,2,4−オキサジアゾリル、(C〜C)アルキ
ルスルホニルカルバモイル又はフェニルスルホニルカル
バモイルであり;
【0050】Kは結合手、(C〜C)アルキレン、
チオ(C〜C)アルキレン又はオキシ(C
)アルキレンであり、その際前記(C〜C)ア
ルキレンは任意にモノ不飽和でありそしてKは独立して
フルオロ、メチル又はクロロによって任意にモノ−、ジ
−又はトリ−置換されており;Mは−Ar、−Ar
V−Ar、−Ar−S−Ar又は−Ar−O−
Arであり、その際、Ar、Ar及びArは各々
独立して、酸素、硫黄及び窒素から独立して選択される
1〜4個のヘテロ原子を任意に有する部分的に飽和、完
全に飽和若しくは完全に不飽和の5〜8員環、又は独立
して窒素、硫黄及び酸素から独立して選択される1〜4
個のヘテロ原子を任意に有し、部分的に飽和、完全に飽
和若しくは完全に不飽和の5若しくは6員環が2個融合
してなる二環式環であり;
【0051】上記のAr、Ar及びAr部分は、こ
の部分が単環式である場合には1個の環の炭素上で、又
は上記部分が二環式である場合には1個若しくは両方の
環の炭素上で、R、R及びRから独立して選択さ
れる3個までの置換基で任意に置換されており、その
際、R、R及びRはヒドロキシ、ニトロ、ハロ、
(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ
(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカ
ルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C )シ
クロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C
)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C
〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C)アル
カノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C
アルキル、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C
〜C)アルコキシカルボニルアミノ、スルホンアミ
ド、(C〜C)アルキルスルホンアミド、アミノ、
モノ−N−若しくはジ−N,N−(C〜C)アルキ
ルアミノ、カルバモイル、モノ−N−若しくはジ−N,
N−(C〜C)アルキルカルバモイル、シアノ、チ
オール、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C
アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホ
ニル又はモノ−N−若しくはジ−N,N−(C
)アルキルアミノスルフィニルであり;
【0052】R、R及びRは、独立してハロ又は
ヒドロキシによって炭素上で任意にモノ−、ジ−又はト
リ−置換されており;そしてVは結合手、又は独立して
ヒドロキシ若しくはフルオロで任意にモノ−又はジ−置
換されている(C〜C)アルキレンである; (ii)式II
【0053】
【化2】
【0054】の化合物、これらのプロドラッグ、並びに
これらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可能な
塩、その際上記式中:AはSO又はCOであり;
【0055】GはAr、Ar−V−Ar、Ar−
(C〜C)アルキレン、Ar−CONH−(C
)アルキレン、R−アミノ、オキシ(C
)アルキレン、Arで置換されているアミノ、又は
Ar(C〜C)アルキレン及びR11で置換されて
いるアミノであり、その際、R11はH又は(C〜C
)アルキルであり、R及びRは別々であることが
でき、そして独立してH及び(C〜C)アルキルか
ら選択されるか、又はR及びRはアミノ基の窒素原
子と一緒になって5又は6員アザシクロアルキルを形成
し、このアザシクロアルキルは任意に酸素原子を含有し
ており、そして独立して2個までのオキソ、ヒドロキ
シ、(C〜C)アルキル、フルオロ又はクロロによ
って任意にモノ−、ジ−又はトリ−置換されており、B
はN又はCHであり;
【0056】Qは −(C〜C)アルキレン−W−(C〜C)アル
キレン−(これらのアルキレンは各々、フルオロ又は
(C〜C)アルキルから独立して選択される4個ま
での置換基で任意に置換されている)、 −(C〜C)アルキレン−(このアルキレンはフル
オロ又は(C〜C)アルキルから独立して選択され
る4個までの置換基で任意に置換されている)、 −X−(C〜C)アルキレン−(このアルキレンは
フルオロ又は(C〜C)アルキルから独立して選択
される4個までの置換基で任意に置換されている)、 −(C〜C)アルキレン−X−(このアルキレンは
フルオロ又は(C〜C)アルキルから独立して選択
される4個までの置換基で任意に置換されている)、
【0057】−(C〜C)アルキレン−X−(C
〜C)アルキレン−(これらのアルキレンは各々、フ
ルオロ又は(C〜C)アルキルから独立して選択さ
れる4個までの置換基で任意に置換されている)、 −(C〜C)アルキレン−W−X−(C〜C
アルキレン−(これらのアルキレンは各々、フルオロ又
は(C〜C)アルキルから各々独立して選択される
4個までの置換基で任意に置換されている)、 −(C〜C)アルキレン−X−W−(C〜C
アルキレン−(これらのアルキレンは各々、フルオロ又
は(C〜C)アルキルから各々独立して選択される
4個までの置換基で任意に置換されている)、 −(C〜C)アルキレン−W−X−W−(C〜C
)アルキレン−(その際これら2つのWの存在は互い
に独立しており、そしてこれらのアルキレンは各々、フ
ルオロ又は(C〜C)アルキルから各々独立して選
択される4個までの置換基で任意に置換されている)、 −(C〜C)アルキレン−エテニレン−(C〜C
)アルキレン−(これらのアルキレン及びエテニレン
は各々、フルオロ又は(C〜C)アルキルから各々
独立して選択される4個までの置換基で任意に置換され
ている)、 −(C〜C)アルキレン−エテニレン−(C〜C
)アルキレン−X−(C〜C)アルキレン−(こ
れらのアルキレン及びエテニレンは各々、フルオロ又は
(C〜C)アルキルから各々独立して選択される4
個までの置換基で任意に置換されている)、
【0058】−(C〜C)アルキレン−エテニレン
−(C〜C)アルキレン−X−W−(C〜C
アルキレン−(これらのアルキレン及びエテニレンは各
々、フルオロ又は(C〜C)アルキルから各々独立
して選択される4個までの置換基で各々任意に置換され
ている)、 −(C〜C)アルキレン−エチニレン−(C〜C
)アルキレン−(これらのアルキレン及びエチニレン
は各々、フルオロ又は(C〜C)アルキルから各々
独立して選択される4個までの置換基で任意に置換され
ている)、又は −(C〜C)アルキレン−エチニレン−X−(C
〜C)アルキレン−(これらのアルキレン及びエチニ
レンは各々、フルオロ又は(C〜C)アルキルから
各々独立して選択される4個までの置換基で任意に置換
されている)であり;
【0059】Zはカルボキシル、(C〜C)アルコ
キシカルボニル、テトラゾリル、1,2,4−オキサジ
アゾリル、5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾリ
ル、5−オキソ−1,2,4−チアジアゾリル、(C
〜C)アルキルスルホニルカルバモイル又はフェニル
スルホニルカルバモイルであり;Kは結合手、(C
)アルキレン、チオ(C〜C)アルキレン、
(C〜C)アルキレンチオ(C〜C)アルキレ
ン、(C〜C)アルキレンオキシ(C〜C)ア
ルキレン又はオキシ(C〜C)アルキレンであり、
その際上記(C〜C)アルキレンは任意にモノ不飽
和であり、そしてKが結合手でないときKは独立してク
ロロ、フルオロ、ヒドロキシ又はメチルによって任意に
モノ−、ジ−又はトリ−置換されており;
【0060】Mは−Ar、−Ar−V−Ar
−Ar−S−Ar、−Ar−SO−Ar、−A
−SO−Ar又は−Ar−O−Arであ
り;Arは、酸素、硫黄及び窒素から独立して選択され
る1〜4個のヘテロ原子を任意に有する部分的に飽和若
しくは完全に不飽和の5〜6員環、又は独立して窒素、
硫黄及び酸素から独立して選択される1〜4個のヘテロ
原子を任意に有し、独立して部分的に飽和、完全に飽和
若しくは完全に不飽和の5若しくは6員環が2個融合し
てなる二環式環、又は独立して窒素、硫黄及び酸素から
独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有
し、独立して部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に
不飽和の5若しくは6員環が3個融合してなる三環式環
であり、その際上記の部分的に又は完全に飽和した環、
二環式環又は三環式環は、炭素に置換した1個若しくは
2個のオキソ基又は硫黄に置換した1個若しくは2個の
オキソ基を任意に有しており;或いはArは酸素、硫黄
及び窒素から独立して選択される1個又は2個のヘテロ
原子を有する完全に飽和した5〜7員環であり;
【0061】Ar及びArは各々独立して、酸素、
硫黄及び窒素から独立して選択される1〜4個のヘテロ
原子を任意に有する部分的に飽和、完全に飽和若しくは
完全に不飽和の5〜6員環、又は独立して窒素、硫黄及
び酸素から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を
任意に有し、独立して部分的に飽和、完全に飽和若しく
は完全に不飽和の5若しくは6員環が2個融合してなる
二環式環、又は独立して窒素、硫黄及び酸素から独立し
て選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有し、独立
して部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に不飽和の
5若しくは6員環が3個融合してなる三環式環であり、
その際上記の部分的に又は完全に飽和した環、二環式環
又は三環式環は、炭素に置換した1個若しくは2個のオ
キソ基又は硫黄に置換した1個若しくは2個のオキソ基
を任意に有しており;
【0062】上記のAr、Ar及びAr部分は、こ
の部分が単環式である場合には1個の環の、上記部分が
二環式である場合には1個若しくは両方の環の、又は上
記部分が三環式である場合には1個、2個若しくは3個
の環の炭素又は窒素上で、R 、R及びRから独立
して選択される上記部分当たり3個までの置換基で任意
に置換されており、その際、R、R及びRは独立
してヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボキシ、(C
)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C
)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニ
ル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニ
ル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)シクロ
アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C
)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C
〜C)アルカノイル、ホルミル、(C 〜C)アル
カノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C
アルキル、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C
〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスル
ホニル、アミノカルボニルアミノ又はモノ−N−、ジ−
N,N−、ジ−N,N’−若しくはトリ−N,N,N’
−(C〜C)アルキル置換アミノカルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキルスルホン
アミド、アミノ、モノ−N−若しくはジ−N,N−(C
〜C)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ−N−
若しくはジ−N,N−(C〜C)アルキルカルバモ
イル、シアノ、チオール、(C〜C)アルキルチ
オ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C
)アルキルスルホニル又はモノ−N−若しくはジ−
N,N−(C〜C)アルキルアミノスルフィニルで
あり;
【0063】Ar、Ar及びArは、各々独立し
て、酸素、硫黄及び窒素から独立して選択される1〜4
個のヘテロ原子を任意に有する部分的に飽和、完全に飽
和若しくは完全に不飽和の5〜6員環、又は独立して窒
素、硫黄及び酸素から独立して選択される1〜4個のヘ
テロ原子を任意に有し、独立して部分的に飽和、完全に
飽和若しくは完全に不飽和の5若しくは6員環が2個融
合してなる二環式環、又は窒素、硫黄及び酸素から独立
して選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有し、独
立して部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に不飽和
の5若しくは6員環が3個融合してなる三環式環であ
り、その際上記の部分的に又は完全に飽和した環、二環
式環又は三環式環は、炭素に置換した1個若しくは2個
のオキソ基又は硫黄に置換した1個若しくは2個のオキ
ソ基を任意に有しており;
【0064】上記のAr、Ar及びAr部分は、
この部分が単環式である場合には1個の環の、上記部分
が二環式である場合には1個若しくは両方の環の、又は
上記部分が三環式である場合には1個、2個若しくは3
個の環の炭素又は窒素上で、R31、R41及びR51
から独立して選択される上記部分当たり3個までの置換
基で任意に置換されており、その際、R31、R41
びR51は独立してヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボ
キシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C )アル
コキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコ
キシカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C
)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C
)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル
(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキ
ル(C〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C
)アルカノイル、(C〜C)アルカノイル(C
〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイルアミ
ノ、(C〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒド
ロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノ又はモノ−
N−、ジ−N,N−、ジ−N,N’−若しくはトリ−
N,N,N’−(C〜C)アルキル置換アミノカル
ボニルアミノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキ
ルスルホンアミド、アミノ、モノ−N−若しくはジ−
N,N−(C〜C )アルキルアミノ、カルバモイ
ル、モノ−N−若しくはジ−N,N−(C〜C)ア
ルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C
)アルキルチオ、(C〜C)アルキルスルフィ
ニル、(C〜C)アルキルスルホニル又はモノ−N
−若しくはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ
スルフィニルであり;
【0065】Wはオキシ、チオ、スルフィノ、スルホニ
ル、アミノスルホニル−、−モノ−N−(C〜C
アルキレンアミノスルホニル−、スルホニルアミノ、N
−(C〜C)アルキレンスルホニルアミノ、カルボ
キサミド、N−(C〜C)アルキレンカルボキサミ
ド、カルボキサミドオキシ、N−(C〜C)アルキ
レンカルボキサミドオキシ、カルバモイル、−モノ−N
−(C〜C)アルキレンカルバモイル、カルバモイ
ロキシ又は−モノ−N−(C〜C)アルキレンカル
バモイロキシであり、その際前記Wアルキル基は、炭素
上で1〜3個のフッ素で任意に置換されており;
【0066】Xは、酸素、窒素及び硫黄から独立して選
択される1個又は2個のヘテロ原子を任意に有する5又
は6員芳香族環であり;この環は、独立してハロ、(C
〜C)アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ヒドロキシル、(C
〜C)アルコキシ又はカルバモイルで任意にモノ
−、ジ−又はトリ−置換されており;R、R
、R、R、R11、R31、R41及びR51
は、これらがアルキル、アルキレン、アルケニレン又は
アルキニレン部分を含有しているとき、独立してハロ又
はヒドロキシによって炭素上で任意にモノ−、ジ−又は
トリ−置換されており;そして
【0067】V及びVは各々独立して、結合手、独立
してヒドロキシ又はフルオロで任意にモノ−又はジ−置
換されているチオ(C〜C)アルキレン、(C
)アルキレンチオ、(C〜C)アルキレンオキ
シ、オキシ(C〜C)アルキレン又は(C
)アルキレンである;(iii)式III
【0068】
【化3】
【0069】の化合物、これらのプロドラッグ、並びに
これらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可能な
塩、その際上記式中:BはN又はC(Q)であり、そ
の際QはH又は(C〜C)アルキルであり;Lは
n−プロピレニル−X−又はCH−メタフェニレン−
CHであり、その際Xはフラニル、チエニル、チアゾ
リル又はテトラヒドロフラニルであり、そして前記CH
−メタフェニレン−CH又はXは、芳香族炭素上で
独立して1〜3個のクロロ、フルオロ、メトキシ、ジフ
ルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロ
メチル又はメチルによって任意にモノ−、ジ−又はトリ
−置換されており;
【0070】Rはカルボキシル、(C〜C)アルコ
キシカルボニル、テトラゾリル、5−オキソ−1,2,
4−チアジアゾリル、5−オキソ−1,2,4−オキサ
ジアゾリル、(C〜C)アルキルスルホニルカルバ
モイル又はフェニルスルホニルカルバモイルであり;R
はH、メチル、エチル又はプロピルであり;RはH
又は(C〜C)アルカノイルであり;Rは独立し
てH、フルオロ又はメチルであり;
【0071】RはH、(C〜C)アルキルである
か、又はRとRは一緒になって5〜9員炭素環式環
を形成し、その際上記アルキルは任意にモノ不飽和であ
りそして独立して1〜3個のフルオロ、クロロ、メトキ
シ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリ
フルオロメチル又はメチルによって任意にモノ−、ジ−
又はトリ−置換されており;Rは(C〜C)アル
キルスルホニル、(C〜C)シクロアルキルスルホ
ニル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)ア
ルキルスルホニル、(C〜C)アルキルカルボニ
ル、(C〜C)シクロアルキルカルボニル、(C
〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルカルボ
ニル、G−スルホニル又はG−カルボニルであり、その
際上記(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C
)シクロアルキルスルホニル、(C〜C)シクロ
アルキル(C〜C)アルキルスルホニル、(C
)アルキルカルボニル、(C 〜C)シクロアル
キルカルボニル、(C〜C)シクロアルキル(C
〜C)アルキルカルボニルは、独立してヒドロキシ、
フルオロ、クロロ、メトキシ、ジフルオロメトキシ、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロメチル又はメチルに
よって炭素上で任意にモノ−、ジ−又はトリ−置換され
ており;
【0072】Zはメチレン、エチレン、プロピレン又は
エテニレンであり;GはAr、Ar−V−Ar、A
r−(C〜C)アルキレン、Ar−CONH−(C
〜C)アルキレン、R1213−アミノ、オキシ
(C〜C )アルキレン、Arで置換されているアミ
ノ、又はAr(C〜C)アルキレン及びR11で置
換されているアミノであり、その際、R11はH又は
(C〜C)アルキルであり、R12及びR13は別
々であることができ、そして独立してH及び(C〜C
)アルキルから選択されるか、或いはR12及びR
はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、5
又は6員アザシクロアルキルを形成し、このアザシクロ
アルキルは任意に酸素原子を含有しており、そして2個
までのオキソ、ヒドロキシ、(C〜C)アルキル、
フルオロ又はクロロで任意に置換されており;
【0073】Arは、酸素、硫黄及び窒素から独立して
選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有する部分的
に飽和若しくは完全に不飽和の5〜8員環、又は独立し
て窒素、硫黄及び酸素から独立して選択される1〜4個
のヘテロ原子を任意に有し、独立して部分的に飽和、完
全に飽和若しくは完全に不飽和の5若しくは6員環が2
個融合してなる二環式環、又は独立して窒素、硫黄及び
酸素から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を任
意に有し、独立して部分的に飽和、完全に飽和若しくは
完全に不飽和の5若しくは6員環が3個融合してなる三
環式環であり、その際上記の部分的に又は完全に飽和し
た環、二環式環又は三環式環は、炭素に置換した1個若
しくは2個のオキソ基又は硫黄に置換した1個若しくは
2個のオキソ基を任意に有しており;或いはArは酸
素、硫黄及び窒素から独立して選択される1個又は2個
のヘテロ原子を有する完全に飽和した5〜7員環であ
り;
【0074】Ar及びArは各々独立して、酸素、
硫黄及び窒素から独立して選択される1〜4個のヘテロ
原子を任意に有する部分的に飽和、完全に飽和若しくは
完全に不飽和の5〜8員環、又は独立して窒素、硫黄及
び酸素から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を
任意に有し、独立して部分的に飽和、完全に飽和若しく
は完全に不飽和の5若しくは6員環が2個融合してなる
二環式環、又は独立して窒素、硫黄及び酸素から独立し
て選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有し、独立
して部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に不飽和の
5若しくは6員環が3個融合してなる三環式環であり、
その際上記の部分的に又は完全に飽和した環、二環式環
若又は三環式環は、炭素に置換した1個若しくは2個の
オキソ基又は硫黄に置換した1個若しくは2個のオキソ
基を任意に有しており;
【0075】上記のAr、Ar及びAr部分は、こ
の部分が単環式である場合には1個の環の、上記部分が
二環式である場合には1個若しくは両方の環の、又は上
記部分が三環式である場合には1個、2個若しくは3個
の環の炭素又は窒素上で、R 14、R15及びR16
ら独立して選択される上記部分当たり3個までの置換基
で任意に置換されており、その際、R14、R15及び
16は独立してヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボキ
シ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコ
キシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキ
シカルボニル、(C〜C)アルキル、(C
)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C
〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキ
ル(C〜C )アルキル、(C〜C)シクロアル
キル(C〜C)アルカノイル、ホルミル、(C
)アルカノイル、(C〜C)アルカノイル(C
〜C )アルキル、(C〜C)アルカノイルアミ
ノ、(C〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒド
ロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノ又はモノ−
N−、ジ−N,N−、ジ−N,N’−若しくはトリ−
N,N,N’−(C〜C )アルキル置換アミノカル
ボニルアミノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキ
ルスルホンアミド、アミノ、モノ−N−若しくはジ−
N,N−(C〜C)アルキルアミノ、カルバモイ
ル、モノ−N−若しくはジ−N,N−(C〜C )ア
ルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C
)アルキルチオ、(C〜C)アルキルスルフィ
ニル、(C〜C)アルキルスルホニル又はモノ−N
−若しくはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ
スルフィニルであり;そして
【0076】Vは結合手、チオ(C〜C)アルキレ
ン、(C〜C)アルキレンチオ、(C〜C)ア
ルキレンオキシ、オキシ(C〜C)アルキレン又は
(C 〜C)アルキレンであり、Vが結合手でないと
きにはヒドロキシ又はフルオロで任意にモノ−又はジ−
置換されている;並びに(iv)式IV
【0077】
【化4】
【0078】の化合物、これらのプロドラッグ、並びに
これらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可能な
塩、その際上記式中:Aは水素又はヒドロキシであり;
Bはプロピレン、プロペニレン又はプロピニレンであ
り;Qはプロピレン、−CHOCH−、チアゾリ
ル、ピリジル、フェニル又はチエニルであり;
【0079】Zはカルボキシル、(C〜C)アルコ
キシカルボニル、テトラゾリル、1,2,4−オキサジ
アゾリル又は5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾリ
ルであり;Kはエチレン又はエテニレンであり;Lは結
合手又は−CO−であり;
【0080】Mは−Ar、−Ar−V−Ar、−A
−S−Ar又は−Ar−O−Arであり、そ
の際Ar及びArは (1)各々独立して、酸素、硫黄及び窒素から独立して
選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有する完全に
不飽和の5〜8員環、又は独立して窒素、硫黄及び酸素
から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に
有し、部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に不飽和
の5及び/又は6員環が2個融合してなる二環式環、又
は独立して窒素、硫黄及び酸素から独立して選択される
1〜4個のヘテロ原子を任意に有し、部分的に飽和、完
全に飽和若しくは完全に不飽和の5及び/又は6員環が
3個融合してなる三環式環、その際上記の部分的に飽和
又は完全に飽和した環は全て、炭素に置換した1個又は
それより多くのオキソ基を有しており、或いは
【0081】(2)各々独立して完全に飽和した5〜8
員環、のどちらかであり;Arは、酸素、硫黄及び窒
素から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を任意
に有する部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に不飽
和の5〜8員環、又は独立して窒素、硫黄及び酸素から
独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を任意に有
し、部分的に飽和、完全に飽和若しくは完全に不飽和の
5及び/又は6員環が2個融合してなる二環式環、又は
独立して窒素、硫黄及び酸素から独立して選択される1
〜4個のヘテロ原子を任意に有し、部分的に飽和、完全
に飽和若しくは完全に不飽和の5及び/又は6員環が3
個融合してなる三環式環であり、その際上記の部分的に
飽和又は完全に飽和した環は全て、炭素に置換した1個
又はそれより多くのオキソ基を任意に有しており;
【0082】上記のAr及びAr部分(これらが完全
に不飽和の5〜8員環、二環式環又は三環式環であると
き)並びに上記Ar部分は各々独立して、この部分が
単環式である場合には1個の環の、上記部分が二環式で
ある場合には1個若しくは両方の環の、又は上記部分が
三環式である場合には1個、2個若しくは3個の環の炭
素上で、R、R及びRから選択される3個までの
置換基で任意に置換されており、その際、R、R
びRは独立してヒドロキシ、ニトロ、ハロ、(C
)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C
)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニ
ル、(C〜C)アルキル、(C〜C )アルケニ
ル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)シクロ
アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C
)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C
〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C)アル
カノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C
アルキル、アミノカルボニルアミノ又はモノ−N−、ジ
−N,N−、ジ−N,N’−若しくはトリ−N,N,
N’−(C〜C)アルキル置換アミノカルボニルア
ミノ、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C〜C
)アルコキシカルボニルアミノ、スルホンアミド、ヒ
ドロキシスルホニル、(C〜C)アルキルスルホン
アミド、アミノ、モノ−N−若しくはジ−N,N−(C
〜C)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ−N−
若しくはジ−N,N−(C〜C)アルキルカルバモ
イル、シアノ、チオール、(C〜C)アルキルチ
オ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C
)アルキルスルホニル又はモノ−N−若しくはジ−
N,N−(C 〜C)アルキルアミノスルフィニルで
あり;
【0083】R、R及びRは、これらがアルキ
ル、アルケニル、アルキレン又はアルケニレン部分を含
有しているとき、任意に直鎖又は分枝鎖であり、そして
独立してハロ又はヒドロキシによって炭素上で任意にモ
ノ−、ジ−又はトリ−置換されており;そしてVは結合
手、−CO−又は独立してヒドロキシ若しくはフルオロ
で任意にモノ−若しくはジ−置換されている(C〜C
)アルキレンである。
【0084】式Iの化合物の好ましいサブグループは以
下から選択される化合物を含んでいる:7−[(2’−
ヒドロキシメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−メ
タンスルホニル−アミノ]−ヘプタン酸;7−{[4−
(3−ヒドロキシメチル−チオフェン−2−イル)−ベ
ンジル]−メタンスルホニル−アミノ}−ヘプタン酸;
7−[(2’−クロロ−ビフェニル−4−イルメチル)
−メタンスルホニル−アミノ]−ヘプタン酸;7−
{[4−(1−ヒドロキシ−ヘキシル)−ベンジル]−
メタンスルホニル−アミノ}−ヘプタン酸;7−[(4
−ブチル−ベンジル)−メタンスルホニル−アミノ]−
ヘプタン酸;
【0085】7−{[5−(1−ヒドロキシ−ヘキシ
ル)−チオフェン−2−イルメチル]−メタンスルホニ
ル−アミノ}−ヘプタン酸;(3−{[(4−ブチル−
ベンジル)−メタンスルホニル−アミノ]−メチル}−
フェニル)−酢酸;7−{[3−(3−クロロ−フェニ
ル)−プロピル]−メタンスルホニル−アミノ}−ヘプ
タン酸;7−{[3−(3,5−ジクロロ−フェニル)
−プロピル]−メタンスルホニル−アミノ}−ヘプタン
酸;5−(3−{[3−(3−クロロ−フェニル)−プ
ロピル]−メタンスルホニル−アミノ}−プロピル)−
チオフェン−2−カルボン酸;7−{[2−(3,5−
ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−メタンスルホニル
−アミノ}−ヘプタン酸;
【0086】5−(3−{[2−(3,5−ジクロロ−
フェノキシ)−エチル]−メタンスルホニル−アミノ}
−プロピル)−チオフェン−2−カルボン酸;N−[2
−(3,5−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−N−
[6−(1H−テトラゾール−5−イル)−ヘキシル]
−メタンスルホンアミド;トランス−(4−{[3−
(3,5−ジクロロ−フェニル)−アリル]−メタンス
ルホニル−アミノ}−ブトキシ)−酢酸;トランス−N
−[3−(3,5−ジクロロ−フェニル)−アリル]−
N−[6−(1H−テトラゾール−5−イル)−ヘキシ
ル]−メタンスルホンアミド;トランス−5−(3−
{[3−(3,5−ジクロロ−フェニル)−アリル]−
メタンスルホニル−アミノ}−プロピル)−チオフェン
−2−カルボン酸;トランス−[3−({[3−(3,
5−ジクロロ−フェニル)−アリル]−メタンスルホニ
ル−アミノ}−メチル)−フェニル]−酢酸;上記化合
物のプロドラッグ、並びに上記化合物及びプロドラッグ
の製薬的に許容可能な塩。
【0087】式IIの化合物の好ましいサブグループは
以下から選択される化合物を含んでいる:(3−
(((ピリジン−3−スルホニル)−(4−ピリミジン
−5−イル−ベンジル)−アミノ)−メチル)−フェニ
ル)−酢酸;(3−(((5−フェニル−フラン−2−
イルメチル)−(ピリジン−3−スルホニル)−アミ
ノ)−メチル)−フェニル)−酢酸;(3−(((ピリ
ジン−3−スルホニル)−(4−ピリミジン−2−イル
−ベンジル)−アミノ)−メチル)−フェニル)−酢
酸;(3−(((ピリジン−3−スルホニル)−(4−
チアゾール−2−イル−ベンジル)−アミノ)−メチ
ル)−フェニル)−酢酸;(3−(((4−ピラジン−
2−イル−ベンジル)−(ピリジン−3−スルホニル)
−アミノ)−メチル)−フェニル)−酢酸;(3−
(((4−シクロヘキシル−ベンジル)−(ピリジン−
3−スルホニル)−アミノ)−メチル)−フェノキシ)
−酢酸;
【0088】(3−(((ピリジン−3−スルホニル)
−(4−ピリジン−2−イル−ベンジル)−アミノ)−
メチル)−フェノキシ)−酢酸;(3−(((ピリジン
−3−スルホニル)−(4−ピリジン−3−イル−ベン
ジル)−アミノ)−メチル)−フェノキシ)−酢酸;
(3−(((ピリジン−3−スルホニル)−(4−ピリ
ジン−4−イル−ベンジル)−アミノ)−メチル)−フ
ェノキシ)−酢酸;(3−(((ピリジン−3−スルホ
ニル)−(4−チアゾール−2−イル−ベンジル)−ア
ミノ)−メチル)−フェノキシ)−酢酸;(3−
(((2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン
−6−イルメチル)−(ピリジン−3−スルホニル)−
アミノ)−メチル)−フェニル)−酢酸;
【0089】(3−(((ベンゾフラン−2−イルメチ
ル)−(ピリジン−3−スルホニル)−アミノ)−メチ
ル)−フェニル)−酢酸;(3−(((4−ブチル−ベ
ンジル)−(ピリジン−3−スルホニル)−アミノ)−
メチル)−フェニル)−酢酸;(3−(((ベンゼンス
ルホニル)−(4−ブチル−ベンジル)−アミノ)−メ
チル)−フェニル)−酢酸;(3−(((4−ブチル−
ベンジル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−
スルホニル)−アミノ)−メチル)−フェニル)−酢
酸;
【0090】(3−(((4−ジメチルアミノ−ベンジ
ル)−(ピリジン−3−スルホニル)−アミノ)−メチ
ル)−フェニル)−酢酸;(3−(((4−ジメチルア
ミノ−ベンジル)−(ピリジン−3−スルホニル)−ア
ミノ)−メチル)−フェノキシ)−酢酸;(3−
(((4−tert−ブチル−ベンジル)−(ピリジン
−3−スルホニル)−アミノ)−メチル)−フェノキ
シ)−酢酸;トランス−(3−(((3−(3,5−ジ
クロロ−フェニル)−アリル)−(ピリジン−3−スル
ホニル)−アミノ)−メチル)−フェニル)−酢酸;
(3−(((2−(3,5−ジクロロ−フェノキシ)−
エチル)−(ピリジン−3−スルホニル)−アミノ)−
メチル)−フェノキシ)−酢酸;上記化合物のプロドラ
ッグ、並びに上記化合物及びプロドラッグの製薬的に許
容可能な塩。
【0091】式IIIの化合物の好ましいサブグループ
には:BがNであり;Rがカルボキシル、(C
)アルコキシカルボニル又はテトラゾリルであり;
Zがエチレニルであり;R及びRが各々Hであり;
そしてLがCH−メタフェニレン−CH又はn−プ
ロピレン−X−である化合物、これらのプロドラッグ、
並びにこれらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容
可能な塩が含まれる。
【0092】式IIIの化合物の更に好ましいサブグル
ープには:Rが、ヒドロキシ又はフルオロで任意にモ
ノ−、ジ−又はトリ−置換されている(C〜C)ア
ルキルカルボニル;(C〜C)アルキルスルホニル
又は(C〜C)シクロアルキルスルホニル;及びG
−スルホニル(その際、Gは、炭素又は窒素上でクロ
ロ、フルオロ、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、トリフルオロメチル又はメチルによっ
て任意にモノ−、ジ−又はトリ−置換されているフェニ
ル、イミダゾリル、ピリジル、ピラゾリル又はピリミジ
ルである)から選択される化合物、これらのプロドラッ
グ、並びにこれらの化合物及びプロドラッグの製薬的に
許容可能な塩が含まれる。
【0093】式IVの化合物の好ましいサブグループに
は:トランス−7−(2−(2−(3,5−ビス−トリ
フルオロメチル−フェニル)−ビニル)−5−オキソ−
シクロペンチル)−ヘプタン酸;トランス−7−(2−
(2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニ
ル)−ビニル)−5−オキソ−シクロペンチル)−ヘプ
タン酸;トランス−7−(2−(2−(3,5−ジクロ
ロフェニル)−ビニル)−5−オキソ−シクロペンチ
ル)−ヘプタン酸;トランス−7−(2−(2−(3−
クロロフェニル)−ビニル)−5−オキソ−シクロペン
チル)−ヘプタン酸;トランス−7−(2−オキソ−5
−(2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニ
ル)−シクロペンチル)−ヘプタン酸;
【0094】トランス−7−(2−(2−(4−フルオ
ロ−フェニル)−ビニル)−5−オキソ−シクロペンチ
ル)−ヘプタン酸;トランス−7−(2−(2−(3,
5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル)
−5−オキソシクロペンチル)−ヘプタン酸エチル;ト
ランス−7−(2−(2−(4−クロロ−3−トリフル
オロメチル−フェニル)−ビニル)−5−オキソ−シク
ロペンチル)−ヘプタン酸エチル;トランス−7−(2
−(2−(3,5−ジクロロフェニル)−ビニル)−5
−オキソ−シクロペンチル)−ヘプタン酸エチル;トラ
ンス−7−(2−(2−(3−クロロフェニル)−ビニ
ル)−5−オキソ−シクロペンチル)−ヘプタン酸エチ
ル;トランス−7−(2−オキソ−5−(2−(3−ト
リフルオロメチル−フェニル)−ビニル)−シクロペン
チル)−ヘプタン酸エチル;
【0095】トランス−7−(2−(2−(4−フルオ
ロ−フェニル)−ビニル)−5−オキソ−シクロペンチ
ル)−ヘプタン酸エチル;トランス−3−(2−(3,
5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−ビニル)
−2−(6−(2H−テトラゾール−5−イル)−ヘキ
シル)−シクロペンタノン;トランス−3−(2−(4
−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)−ビニ
ル)−2−(6−(2H−テトラゾール−5−イル)−
ヘキシル)−シクロペンタノン;トランス−3−(2−
(3,5−ジクロロ−フェニル)−ビニル)−2−(6
−(2H−テトラゾール−5−イル)−ヘキシル)−シ
クロペンタノン;トランス−3−(2−(3−クロロ−
フェニル)−ビニル)−2−(6−(2H−テトラゾー
ル−5−イル)−ヘキシル)−シクロペンタノン;
【0096】トランス−3−(2−(3−トリフルオロ
メチル−フェニル)−ビニル)−2−(6−(2H−テ
トラゾール−5−イル)−ヘキシル)−シクロペンタノ
ン;トランス−3−(2−(4−フルオロ−フェニル)
−ビニル)−2−(6−(2H−テトラゾール−5−イ
ル)−ヘキシル)−シクロペンタノン、から選択される
化合物、これらのプロドラッグ、並びにこれらの化合物
及びプロドラッグの製薬的に許容可能な塩が含まれる。
【0097】式Iの化合物、これらのプロドラッグ並び
にこれらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可能
な塩は国際特許出願公開番号WO98/28264に記
載されている合成方法に従って製造することができる。
【0098】式IIの化合物、これらのプロドラッグ並
びにこれらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可
能な塩は国際特許出願公開番号WO99/19300に
記載されている合成方法に従って製造することができ
る。
【0099】式IIIの化合物、これらのプロドラッグ
並びにこれらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容
可能な塩はヨーロッパ特許出願公開番号EP09113
21に記載されている合成方法に従って製造することが
できる。
【0100】式IVの化合物、これらのプロドラッグ並
びにこれらの化合物及びプロドラッグの製薬的に許容可
能な塩は国際特許出願公開番号WO98/58911に
記載されている合成方法に従って製造することができ
る。
【0101】本発明の組成物、方法及びキットで使用で
きる他のEPレセプター選択アゴニストには式
【0102】
【化5】
【0103】(式中、Rは定義されたとおりである)の
化合物が含まれ、そしてこれらの化合物は米国特許第
5,698,598号(これは参照して本明細書に組み
入れる)に開示されているようにして製造される。
【0104】本発明の組成物、方法及びキットで使用で
きる更に他のEPレセプター選択アゴニストには式
【0105】
【化6】
【0106】(式中、種々の置換基は定義されたとおり
である)の化合物が含まれ、そしてこれらの化合物はヨ
ーロッパ特許出願公開番号EP0860430(これは
参照して本明細書に組み入れる)に開示されているよう
にして製造される。
【0107】本発明の組成物、方法及びキットで使用で
きる更に他のEPレセプター選択アゴニストには式
【0108】
【化7】
【0109】(式中、種々の置換基は定義されたとおり
である)の化合物が含まれ、そしてこれらの化合物は国
際特許出願公開番号WO95/19964(これは参照
して本明細書に組み入れる)に開示されているようにし
て製造される。
【0110】本発明の組成物、方法及びキットで使用で
きる更なるEPレセプター選択アゴニストには式
【0111】
【化8】
【0112】(式中、種々の置換基は定義されたとおり
である)の化合物が含まれ、そしてこれらの化合物は国
際特許出願公開番号WO99/25358(これは参照
して本明細書に組み入れる)に開示されているようにし
て製造される。
【0113】EPレセプター選択アゴニストは全て本
発明のEPレセプター選択アゴニストとして使用する
ことができる。好ましいEPレセプター選択アゴニス
トには式V:
【0114】
【化9】
【0115】の化合物、これらのプロドラッグ及びこれ
らの化合物又はプロドラッグの製薬的に許容可能な塩が
含まれ、その際上記式中:QはCOOR、CONHR
又はテトラゾール−5−イルであり;Aは単結合又は
シス二重結合であり;Bは単結合又はトランス二重結合
であり;Uは
【0116】
【化10】
【0117】であり;Rはα−チエニル、フェニル、
フェノキシ、モノ置換フェニル及びモノ置換フェノキシ
であり、その際これらの置換基はクロロ、フルオロ、フ
ェニル、メトキシ、トリフルオロメチル又は(C〜C
)アルキルであり;Rは水素、(C〜C)アル
キル、フェニル又はp−ビフェニルであり;RはCO
又はSOであり;そしてRはフェニル又は
(C〜C)アルキルである。
【0118】式VのEPレセプター選択アゴニストの
好ましい群は、Qが5−テトラゾリルである式Vの化合
物である。この群の中で特に好ましい化合物には5−
(3−ヒドロキシ−4−フェニル−ブト−1−エンイ
ル)−1−[6−(1H−テトラゾール−5−イル)−
ヘキシル]−ピロリジン−2−オン及び5−(3−ヒド
ロキシ−4−フェニル−ブチル)−1−[6−(1H−
テトラゾール−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−
2−オンが含まれる。
【0119】式VのEPレセプター選択アゴニストの
もう1つの好ましい群は、QがCOOHである式Vの化
合物である。この群の中で特に好ましい化合物には7−
(2−(3−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−5
−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸及び7
−[2−(3−ヒドロキシ−4−フェニル−ブト−1−
エンイル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘ
プタン酸が含まれる。
【0120】EP/EPレセプター選択アゴニスト
は全て本発明のEP/EPレセプター選択アゴニス
トとして使用することができる。好ましいEP/EP
レセプター選択アゴニストは式VI:
【0121】
【化11】
【0122】(式中、Aはエチレン又はシス−ビニレン
であり;Mは
【0123】
【化12】
【0124】であり;Rは水素又はメチルであり;そし
てArはフェニルであり、そしてこのフェニルはフルオ
ロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、メチル、メ
トキシ又はフェニルで任意にモノ置換されている)の化
合物である。このような化合物は米国特許第4,09
7,601号(これは参照して本明細書に組み入れる)
に記載されているようにして製造される。特に好ましい
EP/EPレセプター選択アゴニストは、Aがエチ
レンであり、Mが
【0125】
【化13】
【0126】であり、Rが水素であり、そしてArがフ
ェニルである式VIの化合物、即ち、3−(3−ヒドロ
キシ−4−フェニル−ブチル)−2−[6−(1H−テ
トラゾール−5−イル)−ヘキシル]−シクロペンタノ
ンである。
【0127】本発明の組成物は全て、脊椎動物、例えば
哺乳動物、そして特にヒトの骨形成を刺激しそして骨量
を増加させる作用剤として治療用途に適用される。骨形
成は骨粗鬆症及び骨関連疾患の発症に密接に関係してい
るので、これらの組成物は、これらが骨に与える作用の
故に、骨粗鬆症を防止し、抑制し、そして/又は退行さ
せる。
【0128】脊椎動物、例えば哺乳動物(特にヒト、そ
して特に女性)で低骨量を示している状態(例えば、骨
粗鬆症)の治療における医薬品としての本発明組成物の
有用性は、レセプター結合アッセイ、サイクリックAM
Pアッセイ、インビボアッセイ及び骨折治癒アッセイ
(これらは全て以下に記載する)を含む慣用のアッセイ
における本発明組成物の活性によって証明される。この
ようなアッセイはまた、本発明組成物の活性を互いにそ
して他の既知の化合物や組成物と比較し得る手段も提供
する。これらの比較の結果は、脊椎動物、例えばヒトを
含む哺乳動物の上記疾患を治療するための投与量値を決
定するために有用である。
【0129】インビボアッセイにおけるタンパク同化作
用剤 骨形成刺激及び骨量増加におけるタンパク同化骨作用剤
の活性は無傷雄又は雌ラット、性ホルモン欠失雄(精巣
摘出)又は雌(卵巣摘出)ラットで試験することができ
る。
【0130】種々の年齢(例えば、3か月齢)の雄又は
雌ラットをこの試験で使用することができる。これらの
ラットは無傷であるか又は去勢され(卵巣摘出されるか
又は精巣摘出され)、そしてプロスタグランジンアゴニ
ストが種々の投与量(例えば、1、3又は10mg/k
g/日)で30日間皮下注射又は経管投与される。去勢
ラットでは、治療は手術翌日に(骨喪失を防止する目的
で)か、又は骨喪失が既に生じている時点で(骨量回復
の目的で)開始する。試験中、ラットには全て自由に水
を飲ませ、そして1.46%のカルシウム、0.99%
のリン及び4.96IU/gのビタミンDを含有する
ペレット化した市販の食餌(Teklad Rodent Diet #806
4、Harlan Teklad、ウィスコンシン州マディソン)を自
由に摂取させる。全てのラットに、屠殺12日前と2日
前に10mg/kgのカルセインを皮下注射で投与す
る。これらのラットを屠殺する。以下の終点を測定す
る。
【0131】大腿骨ミネラル測定:剖検で各ラットから
右大腿骨を取り出し、そして「局所的高解像スキャン」
ソフトウェア(Hologic Inc.、マサチューセッツ州ウォ
ルサム)を備えた二重エネルギーX線吸収測定法(DX
A、QDR 1000/W、Hologic Inc.、マサチューセッツ州ウ
ォルサム)を使用して走査する。走査野サイズは5.0
8×1.902cmであり、解像は0.0254×0.
0127cmであり、そして走査速度は7.25mm/
秒である。大腿骨走査画像を分析し、そして全大腿骨
(WF)、遠位大腿骨幹端(DFM)、大腿骨幹(F
S)及び近位大腿骨(PF)の骨面積、骨ミネラル含有
量(BMC)及び骨ミネラル密度(BMD)を測定す
る。
【0132】脛骨の組織形態測定分析:剖検で右脛骨を
取り出し、筋を剥離し、そして3つの部分に切断する。
近位脛骨及び脛骨幹を70%エタノール中で固定し、段
階濃度のエタノール中で脱水し、アセトン中で脱脂し、
次いでメチルメタクリレート(Eastman Organic Chemic
als、ニューヨーク州ロチェスター)中に埋め込む。
【0133】4及び10μm厚さの近位脛骨幹端の前部
切片は、ライヘルト・ユング・ポリカット(Reichert-J
ung Polycut)Sミクロトームを使用して切断する。4
μm切片は、修正マソンのトリクローム(Masson's Tri
chrome)染色で染色し、一方10μm切片は染色しない
で残す。海綿骨組織形態測定法には、各ラットから得ら
れる1個の4μm切片と1個の10μm切片を使用す
る。
【0134】脛骨幹の10μm厚さの横断面切片は、ラ
イヘルト・ユング・ポリカットSミクロトームを使用し
て切断する。これらの切片は皮質骨組織形態測定分析用
に使用する。
【0135】海綿骨組織形態測定法: バイオクアント
(Bioquant)OS/2組織形態測定系(R&M Biometric
s, Inc.、テネシー州ナッシュビル)は、成長板−骨端
接合部の遠位1.2から3.6mm間の近位脛骨幹端の
二次海綿質に関する静的及び動的組織形態測定法に使用
する。最初の1.2mmの脛骨幹端領域は、測定を二次
海綿質に限定するために除外する必要がある。4μm切
片は骨量、骨構造及び骨吸収に関連した指標を測定する
ために使用し、一方10μm切片は骨形成及び骨ターン
オーバーに関連した指標を測定するために使用する。
【0136】I)小柱骨量及び構造に関連した測定及び
計算:(1)総骨幹端面積(TV、mm):成長板−
骨端接合部の遠位1.2から3.6mm間の骨幹端面
積。(2)小柱骨面積(BV、mm):TV内の総小
柱面積。(3)小柱骨周界(BS、mm):小柱の総周
界の長さ。(4)小柱骨量(BV/TV、%):BV/
TV×100。(5)小柱骨数(TBN、#/mm):
1.199/2×BS/TV。(6)小柱骨厚(TB
T、μm):(2000/1.199)×(BV/B
S)。(7)小柱骨分離(TBS、μm):(2000
×1.199)×(TV−BV)。
【0137】II)骨吸収に関連した測定及び計算:
(1)破骨細胞数(OCN、#):総骨幹端面積内の総
破骨細胞数。(2)破骨細胞周界(OCP、mm):破
骨細胞で覆われている小柱周界の長さ。(3)破骨細胞
数/mm(OCN/mm、#/mm):OCN/BS。
(4)破骨細胞周界パーセント(%OCP、%):OC
P/BS×100。
【0138】III)骨形成及びターンオーバーに関連
した測定及び計算:(1)単一カルセイン標識周界(S
LS、mm):1個のカルセイン標識で標識された小柱
周界の総長。(2)二重カルセイン標識周界(DLS、
mm):2個のカルセイン標識で標識された小柱周界の
総長。(3)標識間の幅(ILW、μm):2個のカル
セイン標識間の平均距離。(4)石化周界パーセント
(PMS、%):(SLS/2+DLS)/BS×10
0。(5)ミネラル付着率(MAR、μm/日):IL
W/標識の間隔。(6)骨形成率/表面ref.(BF
R/BS、μm/d/μm):(SLS/2+DL
S)×MAR/BS。(7)骨ターンオーバー率(BT
R、%/y):(SLS/2+DLS)×MAR/BV
×100。
【0139】皮質骨組織形態測定法:バイオクアントO
S/2組織形態測定系(R&M Biometrics, Inc.、テネシ
ー州ナッシュビル)を脛骨幹皮質骨の静的及び動的組織
形態測定のために使用する。骨膜及び皮質内の両表面に
関する総組織面積、髄腔面積、骨膜周界、皮質内周界、
単一標識周界、二重標識周界及び標識間の幅を測定し、
そして皮質骨面積(総組織面積−髄腔面積)、皮質骨面
積パーセント(皮質面積/総組織面積×100)、髄面
積パーセント(髄腔面積/総組織面積×100)、骨膜
及び皮質内の標識周界パーセント[(単一標識周界/2
+二重標識周界)/総周界×100]、ミネラル付着率
(標識間の幅/間隔)、及び骨形成率[ミネラル付着率
×[(単一標識周界/2+二重標識周界)/総周界]を
計算する。
【0140】統計 統計はスタットビュー(StatView)4.0パッケージ
(Abacus Concepts, Inc.、カリフォルニア州バークレ
ー)を使用して計算することができる。分散分析(AN
OVA)検定、続いてフィッシャーのPLSD(Stat V
iew、Abacus Concepts Inc.、94704−1014カ
リフォルニア州バークレー・ボニタ・アベニュー191
8)を使用して群間の差異を比較する。
【0141】組換えヒトEP及びEPレセプターを
安定的に過剰発現する293−S細胞系におけるcAM
P上昇の測定 ヒトEP及びEPレセプターの完全な読取り枠を表
すcDNAは、発表された配列(1、2)及び一次ヒト
腎細胞(EP)又は一次ヒト肺細胞(EP)から得
られるRNAに基づくオリゴヌクレオチドプライマーを
鋳型として使用して、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応
によって産生される。cDNAはpcDNA3(Invitr
ogen Corporation、92121カリフォルニア州サンジ
エゴ・ソレントバレイ・ブールバード3985B)の多
クローニング部位内にクローン化し、そしてこれを使用
してリン酸カルシウム同時沈降で293−Sヒト胚性腎
細胞をトランスフェクションする。G418−耐性コロ
ニーを拡張させ、そして特異的な[H]PGE結合
について試験する。高い特異的[H]PGE結合値
を示すトランスフェクション体はスキャッチャード解析
で更に特徴付けて、PGEのBmax及びKdsを決
定する。化合物のスクリーニング用に選択される系は、
PGE(EP)では細胞当たり概ね338,400
のレセプターを有していて且つKd=12nMであり、
そしてPGE(EP)では細胞当たり概ね256,
400のレセプターを有していて且つKd=2.9nM
である。親293−S細胞における両レセプターの構成
的発現は無視することができる。細胞は、ウシ胎児血清
(最終的に10%)及びG418(最終的に700μg
/ml)を補充したRPMI中で維持する。
【0142】293−S/EP及び293−S/EP
系におけるcAMP応答は、1mlのCa++及びM
++欠失PBS中で、激しくたたいて細胞を培養フラ
スコから分離させ、血清不含RPMIを添加して1×1
個の細胞/mlの最終濃度にし、そして3−イソブ
チル−1−メチルキサンチン(IBMX)を1mMの最
終濃度になるように添加して測定する。細胞懸濁物1ミ
リリットルを直ちに個々の2mlスクリューキャップ微
量遠心機中に分別し、そして覆いをしないで、37℃、
5%CO、95%相対湿度で10分間インキュベート
する。次いで、試験化合物は1:100希釈物で上記細
胞に添加して、最終DMSO又はエタノール濃度を1%
にする。化合物を添加した直後に、管を覆い、2回上下
を逆にして混合し、そして37℃で12分間インキュベ
ートする。次に、試料を100℃で10分間インキュベ
ートして溶解し、そして直ちに氷上で5分間冷却する。
細胞片は1000×gで5分間遠心してペレット化し、
そして清明な溶解物を新たな管に移す。cAMP濃度
は、清明な溶解物をcAMP RIAアッセイ緩衝液
(キットに含まれている)中で1:10に希釈した後市
販で入手可能なcAMPラジオイムノアッセイキットR
IA(NEK−033、DuPont/NEN Research Product
s、02118マサチューセッツ州ボストン、アルバニ
ーストリート549)を使用して測定する。典型的に
は、細胞は6〜8種の1ログ増分濃度の試験化合物で処
理する。EC50の計算は、投与量応答曲線の直線部分
に対して線形回帰分析を使用して計算機で実施する。
【0143】参照文献 1.レーガン・ジェイ.ダブリュ.(Regan, J.W.)、
ベイリー・ティ.ジェイ.(Bailey、T.J.)、ペッパー
ル・ディ.ジェイ.(Pepperl, D.J.)、ピアース・ケ
イ.エル.(Pierce, K.L.)、ボガーダス・エー.エ
ム.(Bogardus,A.M.)、ドネロ・ジェイ.イー.(Don
ello, J.E.)、フェアバイルン・シー.イー.(Fairba
irn, C.E.)、ケドジー・ケイ.エム.(Kedzie, K.
M.)、ウッドワード・ディ.エフ.(Woodward, D.F.)
及びギル・ディ.ダブリュ.(Gil,D.W.)、1994、
薬理学的に特定されたEPサブタイプの特徴を有する
新規なヒトプロスタグランジンレセプターのクローニン
グ(Cloning of a Novel Human Prostaglandin Recepto
r with Characteristics of the Pharmacologically De
fined EP2 Subtype)、分子薬理学(Mol. Pharmacolog
y)46:213〜220。
【0144】2.バスチーン・エル.(Bastien,
L.)、ソーヤー・エヌ.(Sawyer, N.)、グリゴルクチ
ク・アール.(Grygorczyk, R.)、メターズ・ケイ.
(Metters,K.)及びアダム・エム.(Adam, M.)、19
94、ヒトプロスタグランジンE2レセプターEP
ブタイプのクローニング、機能的発現及び特徴決定(Cl
oning, Functional Expression, and Characterization
of the Human Prostaglandin E2 Receptor EP2 Subtyp
e)、生物学化学誌(J. Biol. Chem.)269巻、1
6:11873〜11877。
【0145】プロスタグランジンEレセプターとの結
合に関するアッセイ 膜の調製:操作は全て4℃で行う。プロスタグランジン
タイプ1レセプター(EP)、タイプ2(E
)、タイプ3(EP)又はタイプ4(EP)レ
セプターを発現するトランスフェクション細胞を採集
し、そして緩衝液A[50mMトリス−HCl(pH
7.4)、10mM MgCl、1mM EDTA、1
mMペファブロック(Pefabloc)ペプチド(Boehringer
Mannheim Corp.、インディアナ州インディアナポリ
ス)、10μMホスポラミドン(Phosporamidon)ペプ
チド(Sigma、ミズーリー州セントルイス)、1μMペ
プスタチンAペプチド(Sigma、ミズーリー州セントル
イス)、10μMエラスタチナールペプチド(Sigma、
ミズーリー州セントルイス)、100μMアンチパイン
ペプチド(Sigma、ミズーリー州セントルイス)]中に
懸濁して1ml当たり2百万個の細胞とする。これらの
細胞はブランソン・ソニファイヤー(Branson Sonifie
r)(モデル#250、Branson Ultrasonics Corporati
on、コネティカット州ダンバリー)を使用して15秒間
2回バーストさせて超音波処理して溶解する。溶解しな
い細胞と細胞片は100×gで10分間遠心して除去す
る。次に、膜を45,000×gで30分間遠心して採
集する。ペレット化した膜は1ml当たり3〜10mg
のタンパク質になるように再度懸濁し、その際タンパク
質濃度は、ブラッドフォード(Bradford)の方法[Brad
ford, M.、Anal. Biochem.、72、248(197
6)]で測定する。次に、再度懸濁した膜は使用するま
で−80℃で凍結貯蔵する。
【0146】結合アッセイ:上記のようにして調製した
凍結膜を解凍し、そして上記緩衝液A中で1ml当たり
1mgのタンパク質になるように希釈する。膜調製物1
容量は、緩衝液A中で0.05容量の試験化合物又は緩
衝液及び1容量の3nM H−プロスタグランジンE
(#TRK431、Amersham、イリノイ州アーリントンハイ
ツ)と合わせる。この混合物(205μLの総容量)を
25℃で1時間インキュベートする。次に、これらの膜
は、トムテック・ハーベスター(Tomtec harvester)
(モデルMach II/96、Tomtec、コネティカット州オレン
ジ)を使用して、タイプGF/Cガラスファイバーフィ
ルター(#1205-401、Wallac、ミズーリー州ガイザース
バーグ)でろ過して回収する。結合H−プロスタグラ
ンジンEを有する膜はフィルターで捕集し、一方緩衝
液や非結合H−プロスタグランジンEはフィルター
を通過させて廃棄する。次に、各試料は3mlの[50
mMトリス−HCl(pH7.4)、10mM MgC
、1mM EDTA]で3回洗浄する。次いでフィ
ルターを電子レンジオーブン中で加熱して乾燥する。膜
と結合したH−プロスタグランジンの量を測定するた
めに、シンチレーション液を有するプラスチックバッグ
中に上記の乾燥したフィルターを入れ、そしてLKB1
205ベータプレート(Betaplate)リーダー(Walla
c、ミズーリー州ガイザースバーグ)中で計数する。I
C50は、特異的に結合したH−プロスタグランジン
の50%を排除するために必要な試験化合物の濃度
から決定される。
【0147】全長EPレセプターはフンク(Funk)
等、生物学化学誌(Journal of Biological Chemistr
y)、1993、268、26767〜26772に開
示されているようにして製造される。全長EPレセプ
ターはレーガン等、分子薬理学、1994、46、21
3〜220に開示されているようにして製造される。全
長EPレセプターはレーガン等、英国薬理学誌(Brit
ish Journal of Pharmacology)、1994、112、
377〜385に開示されているようにして製造され
る。全長EPはバスチーン、生物学化学誌、199
4、269、11873〜11877に開示されている
ようにして製造される。これらの全長レセプターを使用
して、EP、EP、EP及びEPレセプターを
発現する293S細胞を調製する。
【0148】ヒトEP、EP、EP又はEP
ロスタグランジンEレセプターのいずれかを発現する
293S細胞は、当該技術分野の熟練者に知られている
方法に従って産生される。典型的には、発表された全長
レセプターの5’及び3’末端に対応するPCR(ポリ
メラーゼ連鎖反応)プライマーは、上記で開示されてい
る周知の方法に従って製造され、そして供給源としてヒ
ト腎臓(EP用)、ヒト肺(EP用)、ヒト肺(E
用)又はヒトリンパ球(EP用)から得られる総
RNAを使用するRT−PCR反応で使用される。PC
R産生物はTAオーバーハング法でpCR2.1(Invi
trogen、カリフォルニア州カールスバード)中にクロー
ン化し、そしてクローン化したレセプターの同一性はD
NA配列決定法で確認する。
【0149】293S細胞(Mayo、ノースウェスタン
(Northwestern)大学生化学部)はエレクトロポーレー
ションによってpcDNA3中でクローン化したレセプ
ターでトランスフェクションする。このレセプターを発
現する安定な細胞系はG418でトランスフェクション
した細胞を選択した後に確立される。
【0150】最大数のレセプターを発現するクローナル
細胞系は、競合物として非標識PGEを使用して全細
H−PGE結合アッセイに従って選択される。
【0151】骨折治癒アッセイ 全身投与後の骨折治癒に与える効果のアッセイ 骨折技術:3か月齢のスプラーグ・ドゥーリー(Sprage
-Dawley)ラットをケタミンで麻酔する。右脛骨又は大
腿骨の近位部の前内側面を1cm切開する。以下で脛骨
外科手術技術を記載する。骨まで切開し、そして脛骨粗
面の遠位面の4mm近位で前隆線の2mm中央に1mm
の穴を空ける。髄内釘固定法は0.8mmのステンレス
チューブを使用して行う(最大負荷36.3N、最大硬
直61.8N/mm、骨と同じ条件下で試験する)。髄
管の穿孔は実施しない。丸いあごを有する特別に設計さ
れた調節可能な鉗子を使用する3点結索法によって、脛
腓接合部の2mm上部に標準化された骨折閉鎖を生じさ
せる。柔組織損傷を最小にするために、この骨折はずら
さないように注意する。皮膚はモノフィラメントナイロ
ン縫線で閉じる。この操作は無菌条件下で実施する。全
ての骨折のX線写真を釘固定直後に撮り、そして特定の
骨幹領域の外部に骨折を有するか又は釘がずれているラ
ットは除外する。残りの動物は無作為に、骨折治癒を試
験する時点当たり各サブグループ当たり10〜12匹の
動物を有する次の群に分ける。第1の群には、媒体
(水:100%エタノール=95:5)を毎日1ml/
ラットで経管投与し、一方他の群には毎日0.01から
100mg/kg/日までの試験化合物(1ml/ラッ
ト)を10、20、40及び80日間経管投与する。
【0152】10、20、40及び80日目に、各群の
10〜12匹のラットをケタミンで麻酔し、そして瀉血
して屠殺する。脛骨腓骨は共に解剖して取り出し、そし
て柔組織を全て剥がす。各群の5〜6匹のラットから得
られる骨は組織学的分析用に70%エタノール中で貯蔵
し、そして各群の別の5〜6匹のラットから得られる骨
は、X線写真用及び実施される生化学試験用に緩衝化リ
ンゲル溶液(+4℃、pH7.4)中で貯蔵する。
【0153】組織学的分析:骨折した骨の組織学的分析
方法はモセキルデ(Mosekilde)及びバク(Bak)(ラッ
トにおける骨折治癒に与える成長ホルモンの効果:組織
学的説明(The Effects of Growth Hormone on Fractur
e Healing in Rats: A Histological Description)、B
one、14:19〜27、1993)によってこれまで
に発表されている。簡単に述べると、骨折側面は骨折線
の各側面をノコギリで8mm切断し、脱石灰しないでメ
チルメタクリレート中に埋め込み、そしてライヘルト・
ユング・ポリカット・ミクロトーム上8μm厚さで前面
切片を切断する。マソン・トリクローム染色した中間−
前面切片(脛骨と腓骨の両方を含んでいる)は、治療し
た及び治療しない骨折治癒に対する細胞及び組織応答を
可視化するために使用する。シリウスレッド染色した切
片を使用して仮骨構造の特徴を示しそして骨折部位の網
状骨と薄層骨を識別する。次の測定を実施する:(1)
骨折間隙−骨折内の髄質骨末端間の最短距離として測
定、(2)仮骨の長さ及び仮骨直径、(3)仮骨の総骨
量面積、(4)仮骨領域内の組織面積当たりの骨組織、
(5)仮骨内の線維組織、及び(6)仮骨内の軟骨面
積。
【0154】生物力学的分析:生物力学的分析方法はバ
ク及びアンドレアッセン(Andreassen)(ラットにおけ
る骨折治癒に与える加齢の影響(The Effects of Aging
onFracture Healing in Rats)、Calcif Tissue Int
45:292〜297、1989)によってこれまでに
発表されている。簡単に述べると、生物力学試験の前に
全ての骨折のX線写真を撮る。治癒骨折の力学的特性
は、破壊的三点又は四点結索法で分析する。最大負荷、
硬直、最大負荷でのエネルギー、最大負荷での反屈、及
び最大応力を測定する。
【0155】局所投与後の骨折治癒に与える効果のアッ
セイ 骨折技術:この試験では概ね2年齢の雌又は雄ビーグル
犬を麻酔下で使用する。横放射骨折は、レネハン(Lene
han)等(Lenehan, T.M.; Balligand, M.; Nunamaker,
D.M.; Wood, F.E.: イヌにおける骨折治癒に与えるEH
DPの効果(Effects of EHDP on Fracture Healing in
Dogs)、J Orthop Res 3:499〜507、198
5)によって記載されているようにして三点結索で徐々
に連続負荷して生じさせる。ワイヤを骨折部位から引っ
張って、骨の完全な解剖学的崩壊を確実にする。その
後、骨折部位へのプロスタグランジンアゴニストの局所
的送達は、徐放ペレットで送達される化合物の緩慢な放
出によってか、又はペースト、ジェル、溶液若しくは懸
濁物のような適当な製剤中の化合物を10、15又は2
0週間投与して達成される。
【0156】組織学的分析:骨折した骨の組織学的分析
法はピーター(Peter)等(Peter,C.P.; Cook, W.O.; N
unamaker, D.M.; Provost, M.T.; Seedor, J.G.、Roda
n, G.A.、イヌにおける骨折治癒及び骨再造形に与える
アレンドロネートの効果(Effects of alendronate on
fracture healing and bone remodeling in dogs)、J.
Orthop. Res. 14:74〜70、1996)並びにモ
セキルデ及びバク(ラットにおける骨折治癒に与える成
長ホルモンの効果:組織学的説明、Bone、14:19〜
27、1993)によってこれまでに発表されている。
簡単に述べると、屠殺後、骨折側面は骨折線の各側面を
ノコギリで3cm切断し、脱石灰しないでメチルメタク
リレート中に埋め込み、そしてライヘルト・ユング・ポ
リカット・ミクロトーム上8μm厚さで前面切片を切断
する。マソン・トリクローム染色した中間−前面切片
(脛骨と腓骨の両方を含んでいる)は、治療した及び治
療しない骨折治癒に対する細胞及び組織応答を可視化す
るために使用する。シリウスレッド染色した切片を使用
して仮骨構造の特徴を示しそして骨折部位の網状骨と薄
層骨を識別する。次の測定を実施する:(1)骨折間隙
−骨折内の髄質骨末端間の最短距離として測定、(2)
仮骨の長さ及び仮骨直径、(3)仮骨の総骨量面積、
(4)仮骨領域内の組織面積当たりの骨組織、(5)仮
骨内の線維組織、(6)仮骨内の軟骨面積。
【0157】生物力学的分析:生物力学的分析方法はバ
ク及びアンドレアッセン(ラットにおける骨折治癒に与
える加齢の影響、Calcif Tissue Int 45:292〜2
97、1989)及びピーター等(Peter, C.P.; Cook,
W.O.; Nunamaker, D.M.; Provost, M.T.; Seedor, J.
G.、Rodan, G.A.、イヌにおける骨折治癒及び骨再造形
に与えるアレンドロネートの効果、J. Orthop. Res. 1
4:74〜70、1996)によってこれまでに発表さ
れている。簡単に述べると、生物力学試験の前に全ての
骨折のX線写真を撮る。治癒骨折の力学的特性は、破壊
的三点又は四点結索法で分析する。最大負荷、硬直、最
大負荷でのエネルギー、最大負荷での反屈、及び最大応
力を測定する。
【0158】組合せ及び連続治療プロトコール 以下のプロトコールは、勿論、当該技術分野の熟練者が
変更することができる。例えば、無傷雄又は雌ラット、
性ホルモン欠失雄(精巣摘出)又は雌(卵巣摘出)ラッ
トを使用することができる。加えて、種々の年齢(例え
ば、12か月齢)の雄又は雌ラットをこの試験で使用す
ることができる。これらのラットは無傷であるか又は去
勢されている(卵巣摘出されているか又は精巣摘出され
ている)ことができ、そしてこれらのラットに種々の投
与量(例えば、1、3又は6mg/kg/日)の本発明
の化合物のようなタンパク同化作用剤を或る期間(例え
ば、2週間〜2か月間)投与し、そして続いて種々の投
与量(例えば、1、5、10mg/kg/日)のドロロ
キシフェンのような吸収抑制剤を或る期間(例えば、2
週間〜2か月間)投与することができるか、又は種々の
投与量のタンパク同化作用剤と吸収抑制剤の両者による
組合せ治療を或る期間(例えば、2週間〜2ヶ月間)与
えることができる。去勢ラットでは、治療は手術翌日に
(骨喪失を防止する目的で)か又は骨喪失が既に生じて
いる時点で(骨量回復の目的で)開始することができ
る。
【0159】ラットはケタミン麻酔下で屠殺する。以下
の終点を測定する:大腿骨ミネラル測定はエストロゲン
アゴニスト/アンタゴニストプロトコールで上記されて
いるようにして実施する。
【0160】腰椎骨ミネラル測定:「局所的高解像スキ
ャン」ソフトウェア(Hologic Inc.、マサチューセッツ
州ウォルサム)を備えた二重エネルギーX線吸収測定法
(QDR 1000/W、Hologic Inc.、マサチューセッツ州ウォ
ルサム)を使用して、麻酔ラットにおける全腰脊椎及び
6本の各腰脊椎(LV1〜6)の骨面積、骨ミネラル含
有量(BMC)及び骨ミネラル密度(BMD)を測定す
る。ラットは、1mg/kgのケタミン/ロムプン(ro
mpun)(4対3の比率)の混合物の注射(腹腔内)によ
って麻酔し、そしてその後ラットプラットフォーム上に
置く。走査野サイズは6×1.9cmであり、解像は
0.0254×0.0127cmであり、そして走査速
度は7.25mm/秒である。全体の腰脊椎走査画像を
とり、そして分析する。骨面積(BA)及び骨ミネラル
含有量(BMC)を測定し、そして全腰脊椎及び6本の
各腰脊椎(LV1〜6)に関して骨ミネラル密度を計算
する(MBCをBAで割る)。
【0161】近位脛骨幹端海綿骨の組織形態分析はエス
トロゲンアゴニスト/アンタゴニストプロトコールで上
記されているようにして実施する。
【0162】小柱骨量及び構造に関連した測定及び計算
はエストロゲンアゴニスト/アンタゴニストプロトコー
ルで上記されているようにして実施する。更に、骨吸収
に関連した測定及び計算もエストロゲンアゴニスト/ア
ンタゴニストプロトコールで上記されているようにして
実施する。なお更に、骨形成及びターンオーバーに関連
した測定及び計算もエストロゲンアゴニスト/アンタゴ
ニストプロトコールで上記されているようにして実施す
る。更になお、得られたデータもエストロゲンアゴニス
ト/アンタゴニストプロトコールで上記されている統計
操作を使用して分析する。
【0163】本発明の組成物、或いはEPレセプター
選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は前記アゴニスト
若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩とE
レセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は
前記アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許
容可能な塩との組合せ物の投与は、本発明の組成物又は
EPレセプター選択アゴニスト及びEPレセプター
選択アゴニストを全身的及び/又は局所的に(例えば、
骨折、骨切り術又は整形外科手術の部位に)送達する任
意の方法によることができる。これらの方法には、経口
経路、非経口、十二指腸内経路等が含まれる。一般的に
は、本発明の化合物は経口投与されるが、例えば、経口
投与が標的にとって不適切であるか又は患者が当該医薬
品を摂取できない場合、非経口投与(例えば、静脈内、
筋肉内、経皮、皮下、直腸又は脊髄内)を使用すること
ができる。
【0164】本発明の製薬組成物及び上記EPレセプ
ター選択アゴニストとEPレセプター選択アゴニスト
の組合せ物は、本発明の組成物の局所適用(例えば、骨
切り術の骨折部位に)によって、骨折及び骨切り術の治
療や治癒促進のために使用することができる。本発明の
組成物並びにEPレセプター選択アゴニスト及びEP
レセプター選択アゴニストは骨折又は骨切り術の部位
に、例えば適当な溶媒(例えば、落花生油のような油状
溶媒)中の上記化合物を軟骨成長板に注射するか、又は
開口手術の場合には、骨ロウ、脱ミネラル化した骨パウ
ダー、ポリマー骨セメント、骨密封剤等のような適当な
媒体、担体若しくは希釈剤中の上記組成物を上記部位に
局所適用することによって適用される。或いは、局所適
用は、適当な担体又は希釈剤中の本発明の組成物又は上
記EPレセプター選択アゴニストとEPレセプター
選択アゴニストの組合せ物の溶液又は分散物を、整形外
科手術で慣用的に使用される固形又は半固形移植片、例
えばダクロン−メッシュ、ゲル−フォーム及びキール骨
又は人工器官の表面に適用するか或いはこれら移植片に
上記溶液又は分散物を組み入れることによって達成する
ことができる。
【0165】いずれにしても、投与される組成物の量及
びタイミングは、勿論、治療される対象、苦痛の重篤
度、投与態様及び処方医の判断に依存するであろう。そ
れ故、患者間の変動性のため、上記で示した投与量は指
針であるので、医者は当該患者に適当と考えられる治療
(例えば、骨量増大)を達成するために上記医薬化合物
の投与量を定めることができる。望ましい治療の程度を
考慮する際には、医者は骨量開始値、患者の年齢、予め
存在する疾病の存在、並びに他の疾病の存在(例えば、
心血管疾患)のような多様な因子を比較検討しなければ
ならない。
【0166】一般的に、本発明の組成物又はEPレセ
プター選択アゴニストとEPレセプター選択アゴニス
トの組合せ物は、骨量を骨折閾(本明細書中に上記で引
用した国連保健機関試験で詳記されているような)を超
える値にまで増大させるのに十分な量で使用される。
【0167】本発明の組成物、方法及びキットで使用さ
れるEPレセプター選択化合物及びEPレセプター
選択化合物は一般的に、製薬的に許容可能な媒体又は希
釈剤と一緒に本発明の少なくとも1つの化合物を含んで
いる製薬組成物の形態で投与される。それ故、本発明の
化合物は経口、非経口、直腸又は経皮投与形態のような
任意の慣用の形態で個々にか又は一緒に投与することが
できる。
【0168】経口投与用には、本発明の製薬組成物は溶
液、懸濁物、錠剤、ピル、カプセル、散剤等の形態をと
ることができる。クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム
及びリン酸カルシウムのような種々の賦形剤を含有する
錠剤は、ポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン
及びアカシアのような結合剤と共に、デンプン、そして
好ましくはジャガイモ又はタピオカデンプンのような種
々の崩壊剤及び或る種のコンプレックスシリケートと一
緒に使用される。加えて、ステアリン酸マグネシウム、
ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクのような滑沢剤は錠
剤形成目的でしばしば非常に有用である。同様なタイプ
の固形組成物はまた、柔及び硬充填ゼラチンカプセル中
の充填剤としても使用され;この点に関して好ましい物
質にはラクトース又は乳糖並びに高分子量ポリエチレン
グリコールも含まれる。水性懸濁物及び/又はエリキシ
ルが経口投与用に望ましいときには、本発明の組成物は
種々の甘味剤、矯味剤、着色剤、乳化剤及び/又は懸濁
化剤、並びに水、エタノール、プロピレングリコール、
グリセリンのような希釈剤やこれらの種々の同様な組合
せ物と組み合わせることができる。
【0169】非経口投与目的では、本発明の対応する水
溶性塩の無菌水性溶液だけでなく、ゴマ油若しくは落花
生油中又は水性プロピレングリコール中の溶液を使用す
ることができる。このような水性溶液は、必要な場合、
適当に緩衝化することができ、そして上記液体希釈剤は
最初に、十分な生理食塩水又はグルコースで等張にする
ことができる。これらの水性溶液は静脈内、筋肉内、皮
下及び腹腔内注射目的に特に適している。この点に関連
して、使用される無菌水性媒体は全て、当該技術分野の
熟練者に周知の標準的な技術によって容易に取得可能で
ある。
【0170】経皮(例えば、局所)投与目的では、希釈
された無菌の水性又は部分的に水性の溶液(通常は約
0.1%〜5%の濃度の)、そうでない場合、上記非経
口溶液に類似する溶液を調製する。
【0171】或る量の活性成分を有する種々の製薬組成
物を調製する方法は、当該技術分野の熟練者にとって既
知であるか、又は本発明の開示からみて明白であろう。
製薬組成物を調製する方法の例については、レミントン
の製薬科学(Remington's Pharmaceutical Science
s)、マック・パブリッシング・カンパニー(Mack Publ
ishing Company)、ペンシルベニア州イーストン、第1
9版(1995)参照。
【0172】本発明の製薬組成物は、本発明で使用され
るEPレセプター選択アゴニスト及びEPレセプタ
ー選択アゴニストを合計0.1%〜95%、好ましくは
1%〜70%含有していることができる。いずれにして
も、投与される組成物又は製剤は、EPレセプター選
択アゴニスト及びEPレセプター選択アゴニストの量
を治療中の対象の疾病/状態、例えば骨疾患を治療する
のに有効な量で含有するであろう。
【0173】本発明は、別々に投与できる活性成分の組
合せ物で治療することによって骨量の増大及び維持に関
係する局面を有しているので、本発明はまた、別々の製
薬組成物をキット形態で組み合わせることにも関係して
いる。本発明のキットは2つの別々の製薬組成物:EP
レセプター選択化合物、そのプロドラッグ又は前記E
レセプター選択化合物若しくは前記プロドラッグの
製薬的に許容可能な塩、及びEPレセプター選択化合
物、そのプロドラッグ又は前記EPレセプター選択化
合物若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩
を上記したようにして含んでいる。本発明のキットは区
画された瓶又は区画されたフォイルパケットのような別
々の組成物を含有するための容器を含んでいるが、これ
らの別々の組成物は単一の非区画容器内に含有されてい
ることもできる。典型的には、本発明のキットは上記の
別々の構成成分の投与に関する指示を含んでいる。この
キット形態は、上記の別々の構成成分が好ましくは種々
の投与形態(例えば経口及び非経口)で投与されるか、
種々の投与間隔で投与されるか、又は処方医が上記組合
せ物の個々の構成成分の力価決定をすることが望ましい
とき、特に有益である。
【0174】このようなキットの例はいわゆるブリスタ
ーパックである。ブリスターパックは包装産業で周知で
あり、そして製薬単位投与形態(錠剤、カプセル等)を
包装するために広く使用されている。ブリスターパック
は一般的に、好ましくは透明のプラスチック材料のフォ
イルで被覆された比較的堅い材料のシートからなってい
る。包装プロセス中に、上記プラスチックフォイル内に
凹部が形成される。これらの凹部は包装される錠剤又は
カプセルの大きさ及び形状を有している。次に、これら
の錠剤又はカプセルを上記凹部に入れ、そして上記の比
較的堅い材料のシートは、これら凹部が形成された方向
と反対のプラスチックフォイル表面で該フォイルを密封
する。その結果、上記錠剤やカプセルは上記プラスチッ
クフォイルと上記シート間の凹部に密封される。好まし
くは、このシートの強度は、これらの凹部に手で圧力を
かけ、そしてそれによって凹部の場所の上記シートに開
口部を形成させて上記錠剤又はカプセルをブリスターパ
ックから取り出すことができるようなものである。
【0175】上記キットに、例えば錠剤又はカプセルの
隣に投与方式の日数と一致するように数字の形態でメモ
リー補助物を提供し、そのように特定されたどの投与形
態を摂取すべきかを提供することが望ましいと思われ
る。このようなメモリー補助物の別の例はカードに、例
えば、「第1週、月、火、...等...、第2週、
月、火、水、...」のように印刷されたカレンダー等
である。他の形態のメモリー補助物は容易に明白であろ
う。「1日投与量」とは、所定の日に摂取される1個の
錠剤若しくはカプセル又は数個の錠剤若しくはカプセル
であることができる。更に、EPレセプター選択化合
物、そのプロドラッグ又は前記EPレセプター選択化
合物若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩
の1日投与量は、1個の錠剤又はカプセルからなること
ができ、一方EPレセプター選択化合物、そのプロド
ラッグ又は前記EPレセプター選択化合物若しくは前
記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩の1日投与量は
数個の錠剤又はカプセルからなっていることができ、そ
してこれは逆の場合も同じある。このメモリー補助物は
これを反映すべきであろう。
【0176】本発明のもう1つの特異的な実施態様で
は、1日投与量をこれらに意図された使用順序で1度に
1個調合するように設計されたディスペンザーが提供さ
れる。好ましくは上記ディスペンザーは、上記方式の順
守を更に助けるように、メモリー補助物を備えている。
このようなメモリー補助物の例は調合されている1日投
与量の数字を示す機械的計数器である。このようなメモ
リー補助物の別の例は、例えば、最後の1日投与量を摂
取した日を読み出しそして/又は次の投与量を摂取すべ
きときにこれを思い出させる液晶読み出し又は聞き取り
可能なメモリー呼び出しシグナルと結合したバッテリー
動力ミクロチップメモリーである。
【0177】
【実施例】実施例1 試験プロトコール プロスタグランジンE2(PGE2)は骨形成と骨吸収
の両方を刺激するが、卵巣摘出(OVX)ラット骨格で
は骨形成に有利に刺激して骨量を回復させる。この試験
の目的は、骨減少症OVXラットにおいて3−(3−ヒ
ドロキシ−4−フェニル−ブチル)−2−(6−(1H
−テトラゾール−5−イル)−ヘキシル)−シクロペン
タノン、即ちEP及びEPプロスタグランジンレセ
プター選択アゴニスト(EP及びEPレセプター結
合のIC50はそれぞれ56及び70nMである。EP
、EP、DP、IP及びFPレセプター結合のIC
50は全て>3200nMである)の骨格効果を測定す
ることであった。
【0178】スプラーグ・ドゥーリー雌ラットは、3か
月齢時に虚偽手術を行った(n=20)か又はOVX
(n=50)であった。手術5週間後に、OVXラット
は媒体か又は10mg/kg/日の3−(3−ヒドロキ
シ−4−フェニル−ブチル)−2−(6−(1H−テト
ラゾール−5−イル)−ヘキシル)−シクロペンタノン
で4週間処置した。遠位大腿骨幹端の骨ミネラル含有量
(BMC)及び骨ミネラル密度(BMD)は、ケ(Ke)
等(ドロロキシフェン、新規なエストロゲンアンタゴニ
スト/アゴニスト(a New Estrogen Antagonist/Agonis
t)、卵巣摘出ラットにおける骨喪失阻害(Prevents Bo
ne Loss in Ovariectomized Rats)、Endocrinology、
136:2435〜2441;1995)によって記載
されている方法に従って、二重エネルギーX線吸収測定
法(Hologic QDR-1000/W、HologicInc.、マサチューセ
ッツ州ウォルサム)で測定した。
【0179】試験結果及び考察 OVXは、虚偽手術を行った対照と比較して、手術後5
週間目にBMC(−15%)及びBMD(−17%)の
顕著な減少を誘導した。OVXラットでは、手術後5週
間から9週間の間にBMC及びBMDの連続的な減少が
見られた(BMCとBMDで共に−23%)。10mg
/kg/日の3−(3−ヒドロキシ−4−フェニル−ブ
チル)−2−(6−(1H−テトラゾール−5−イル)
−ヘキシル)−シクロペンタノンはBMCとBMDを、
処置前OVX対照と比較して(BMC及びBMDについ
て、それぞれ+23%及び+17%)及びOVX対照と
比較して(BMC及びBMDについて、それぞれ+42
%及び+28%)顕著に増加させた。
【0180】これらのデータによって、3−(3−ヒド
ロキシ−4−フェニル−ブチル)−2−(6−(1H−
テトラゾール−5−イル)−ヘキシル)−シクロペンタ
ノン、即ちEP/EPレセプター選択アゴニストは
OVX骨減少症ラットの骨格に対して骨量を完全に回復
させることが示された。これらの結果はEP/EP
レセプター選択アゴニストが骨粗鬆症の治療で有用な作
用剤であることを示していた。
【0181】実施例2 試験プロトコール プロスタグランジンE2(PGE2)は骨形成と骨吸収
の両方を刺激するが、卵巣摘出(OVX)ラット骨格で
は骨形成に有利に刺激して骨量を回復させる。この試験
の目的は、骨減少症OVXラットにおいて7−(2−
(3,5−ジクロロ−フェノキシ)−エチル)−メタン
スルホニル−アミノ)−ヘプタン酸、即ちEPプロス
タグランジンレセプター選択アゴニスト(EPレセプ
ター結合のIC50は17nMである)と7−(2−
(3−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−5−オキ
ソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸、即ちEP
プロスタグランジンレセプター選択アゴニスト(EP
レセプター結合のIC50は36nMである)の組合せ
物の骨格効果を測定することであった。
【0182】スプラーグ・ドゥーリー雌ラットは、3か
月齢時に虚偽手術を行った(n=20)か又はOVX
(n=30)であった。手術5週間後に、OVXラット
は媒体か又は7−(2−(3,5−ジクロロ−フェノキ
シ)−エチル)−メタンスルホニル−アミノ)−ヘプタ
ン酸(10mg/kg/日、皮下注射)と7−(2−
(3−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−5−オキ
ソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸(10mg/
kg/日、皮下注射)の組合せ物で4週間処置した(皮
下注射)。遠位大腿骨幹端の骨ミネラル含有量(BM
C)及び骨ミネラル密度(BMD)は、ケ等(ドロロキ
シフェン、新規なエストロゲンアンタゴニスト/アゴニ
スト、卵巣摘出ラットにおける骨喪失阻害、Endocrinol
ogy、136:2435〜2441;1995)によっ
て記載されている方法に従って、二重エネルギーX線吸
収測定法(Hologic QDR-1000/W、Hologic Inc.、マサチ
ューセッツ州ウォルサム)で測定した。
【0183】試験結果及び考察 OVXは、虚偽手術を行った対照と比較して、手術後5
週間目にBMC(−13%)及びBMD(−13%)の
顕著な減少を誘導した。OVXラットでは、手術後5週
間から9週間の間にBMC及びBMDの連続的な減少が
見られた(BMCで−26%そしてBMDで−24
%)。7−(2−(3,5−ジクロロ−フェノキシ)−
エチル)−メタンスルホニル−アミノ)−ヘプタン酸
(10mg/kg/日、皮下注射)と7−(2−(3−
ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−5−オキソ−ピ
ロリジン−1−イル)−ヘプタン酸(10mg/kg/
日、皮下注射)の組合せ物はBMCとBMDを、処置前
OVX対照と比較して(BMC及びBMDについて、そ
れぞれ+14%及び+8%)及びOVX対照と比較して
(BMC及びBMDについて、それぞれ+16%及び+
12%)顕著に増加させた。
【0184】これらのデータは、EPとEPレセプ
ター選択アゴニストの組合せ物による治療がOVX骨減
少症ラットの骨格に対して骨量を回復させたことを示し
ている。これらの結果はこれらの治療方式が骨粗鬆症の
治療に有用であることを証明している。
フロントページの続き (72)発明者 デイビッド ドゥアン トンプソン アメリカ合衆国 06340 コネチカット州 グロトン市 イースタン・ポイント・ロ ード (番地なし) ファイザー・グロー バル・リサーチ・アンド・デベロップメン ト内 (72)発明者 ブルース アレン レフカー アメリカ合衆国 06340 コネチカット州 グロトン市 イースタン・ポイント・ロ ード (番地なし) ファイザー・グロー バル・リサーチ・アンド・デベロップメン ト内 (72)発明者 フア ツー ケ アメリカ合衆国 06340 コネチカット州 グロトン市 イースタン・ポイント・ロ ード (番地なし) ファイザー・グロー バル・リサーチ・アンド・デベロップメン ト内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EPレセプター選択アゴニスト、その
    プロドラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニスト
    若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩及び
    EPレセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又
    は前記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前記プ
    ロドラッグの製薬的に許容可能な塩を含んでいる製薬組
    成物。
  2. 【請求項2】 製薬的に許容可能な媒体、担体又は希釈
    剤を追加的に含んでいる請求項1に記載の製薬組成物。
  3. 【請求項3】 哺乳動物において低骨量を示している状
    態を治療する方法であって、この方法は上記哺乳動物に
    請求項1に記載の製薬組成物を投与することを含んでい
    る。
  4. 【請求項4】 上記組成物が全身的に投与される請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記組成物が局所的に投与される請求項
    3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記状態が骨粗鬆症である請求項3に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 哺乳動物において低骨量を示している状
    態を治療する方法であって、この方法は上記哺乳動物に
    EPレセプター選択アゴニスト、そのプロドラッグ又
    は前記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前記プ
    ロドラッグの製薬的に許容可能な塩及びEPレセプタ
    ー選択アゴニスト、そのプロドラッグ又は前記EP
    セプター選択アゴニスト若しくは前記プロドラッグの製
    薬的に許容可能な塩を投与することを含んでいる。
  8. 【請求項8】 上記EPレセプター選択アゴニスト、
    そのプロドラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニ
    スト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩
    及び上記EPレセプター選択アゴニスト、そのプロド
    ラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若しく
    は前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩が別々に投
    与される請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記EPレセプター選択アゴニスト、
    そのプロドラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニ
    スト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩
    及び上記EPレセプター選択アゴニスト、そのプロド
    ラッグ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若しく
    は前記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩が一緒に投
    与される請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記EPレセプター選択アゴニスト
    及び/又は上記EP4レセプター選択アゴニストが全身
    的に投与される請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記状態が骨粗鬆症である請求項7に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 哺乳動物において低骨量を示している
    状態を治療する方法であって、この方法は上記哺乳動物
    に有効量のEP/EPレセプター選択アゴニスト、
    そのプロドラッグ又は前記アゴニスト若しくは前記プロ
    ドラッグの製薬的に許容可能な塩を投与することを含ん
    でいる。
  13. 【請求項13】 上記EP/EPレセプター選択ア
    ゴニストが全身的に投与される請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 上記EP/EPレセプター選択ア
    ゴニストが局所的に投与される請求項12に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 上記状態が骨粗鬆症である請求項12
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 a)EPレセプター選択アゴニス
    ト、そのプロドラッグ又は前記EPレセプター選択ア
    ゴニスト若しくは前記プロドラッグの製薬的に許容可能
    な塩及び製薬的に許容可能な担体、媒体又は希釈剤を含
    んでいる第1の単位投与形態; b)EPレセプター選択アゴニスト、そのプロドラッ
    グ又は前記EPレセプター選択アゴニスト若しくは前
    記プロドラッグの製薬的に許容可能な塩及び製薬的に許
    容可能な担体、媒体又は希釈剤を含んでいる第2の単位
    投与形態;並びに c)容器、を含んでいるキット。
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