JP2001218791A - 体液吸収用物品 - Google Patents
体液吸収用物品Info
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Abstract
効果とを両立させ得るようにした体液吸収用物品を提供
することを課題とする。 【解決手段】 表面シートとバックシートとの間に吸収
体を配置した体液吸収用物品において、バックシートを
通気性と消臭効果を有するシート材料で形成したことを
特徴とする。
Description
ト、使い捨ておしめ等の体液吸収用物品、特に体液の臭
気を解消すると共に、使用時のムレを防止するようにし
た体液吸収用物品に関する。
物品として、体液が透過可能な表面シートと体液不透過
性のバックシートの間に破砕パルプ等の吸収体を内包し
てなる生理用ナプキン、失禁シート、使い捨ておしめ、
おりものシート等の体液吸収用物品は公知である。かか
る体液吸収用物品の使用時における問題点として、経血
等の体液の漏洩、臭気の発生並びにムレが指摘されてい
る。体液の漏洩の問題は、物品の構造、材質等に関する
提案により、ほぼ満足し得る状態まで改善されてきてい
る。又、使用時のムレは、バックシートを通気性とする
ことにより解決されるが、通気性のバックシートは水は
不透過であるが水蒸気は透過する微細な孔が形成された
フィルム又は不織布で構成されているため、通気性を付
与すると水蒸気と共に臭気が通過してしまうため、通気
性の付与と臭気の防止を両立させることは困難であっ
た。特に生理臭の場合、臭気が外部に漏れることに対し
て使用者(女性)は特に強い嫌悪感を抱くため、ムレ防
止を目的とした通気性の付与が困難であった。
止するための通気性の付与と、消臭効果とを両立させ得
るようにした体液吸収用物品を提供することを課題とす
る。
にこの発明が採った手段は、表面シートとバックシート
との間に吸収体を配置した体液吸収用物品において、バ
ックシートを通気性と消臭効果を有するシート材料で形
成したことを特徴とする。
状の消臭剤を混合し延伸したフィルムからなることを特
徴とする。
亜鉛華の少なくとも一つであることを特徴とする。
び亜鉛華であることを特徴とする。
た通気性フィルムに、アクリル酸含有繊維を配合した不
織布又は紙を積層したものからなることを特徴とする。
メタクリル酸を共重合させた変性セルロースであること
を特徴とする。
部を改質させたカルボキシル基を導入した変性アクリル
繊維であることを特徴とする。
を、以下に詳細に説明する。以下に説明する実施形態
は、生理用ナプキンを対象としているが、生理用ナプキ
ンに限られるものではなく、使い捨ておしめ、失禁シー
ト、織物シート等のその他の体液を吸収するための種々
の物品に同様に適用することができるものである。生理
用ナプキンは、体液を透過し得る表面シートと、体液の
透過を阻止する体液不透過性のバックシート並びに両シ
ートの間に内包された吸収体とからなり、従来周知の構
造を有している。表面シート、バックシート及び吸収体
は、従来この種物品に用いられている種々の材質、形
状、構造のものを用いることができ、特に限定されるも
のではない。吸収体は一般的に破砕パルプからなるが、
体液吸収性の高分子粒子を混合したものであってもよ
い。
ため、好ましくは後述する肌に優しい樹脂フィルム若し
くは不織布からなる表面材で形成するのが好ましいが、
これに限られるものではなく、従来この種体液吸収用物
品のために用いられている全ての表面材が使用可能であ
る。肌に優しい樹脂フィルムとしては、化粧品原料から
選択される添加剤が配合された単層若しくは二層の構造
体からなり、体液を表面側から吸収体側に良好に移行さ
せるための小さな孔が多数形成された穴あきフィルムの
構造を有するものが好適である。単層のフィルム樹脂
は、フィルムへの成形性、機械的強度、柔軟性等の点か
らポリエチレンが好適であり、二層の場合には肌側のフ
ィルム層をポリエチレンとし、吸収体側のフィルム層を
ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体の混合体と
したものが最も適している。二層構造のフィルムは、肌
側に位置するフィルム層に添加剤を配合する。エチレン
酢酸ビニル共重合体の配合は、フィルムに柔軟性をもた
らすと共に、ヒートシール性を向上させ低い温度でのヒ
ートシールが可能となるため、吸収性物品への製造時に
熱による他の素材への影響を防止することが可能とな
る。
みの手段により適用される。穴あきフィルムは、孔の径
が小さい場合、液のスムースな移行を困難とするため、
親水剤を配合して移行性の向上を図ることが好ましい。
配合する親水剤としては、グリセリン、グリセリン脂肪
酸エステル、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型
モノステアリン酸グリセリン、ポリエチレングリコー
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノオレイ
ン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラ
ウリン酸ポリエチレングリコール等を挙げることが出来
る。不織布は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリ
エチレン/ポリプロピレン複合体からなり、繊維の表面
に添加剤がコーティングの手段により適用される。
料として化粧品に配合される配合剤が好適である。かか
る配合剤としては、先ずマカデミアンナッツ油コレステ
リル誘導体、マカデミアンナッツ油脂肪酸フィトステリ
ル、ジ(コレステリル、オクチルドデシル)N−ラウロ
イル−L−グルタミン酸エステル等の保湿剤、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛等のパウダー類が挙げられる。更にア
ロエエキス、ヨモギエキス、キトサン、シルクパウダー
等の原料も使用することが出来る。マカデミアンナッツ
油コレステリル誘導体、マカデミアンナッツ油脂肪酸フ
ィトステリル、ジ(コレステリル、オクチルドデシル)
N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル等の保湿
剤、炭酸カルシウム、酸化亜鉛等のパウダー類は、耐熱
性があるために約230℃の高温で押出成形される樹脂
フィルムの添加剤として好適であり、特に酸化亜鉛、炭
酸カルシウム等のパウダー類が優れている。
消臭効果のあるフィルム、不織布、若しくは紙を使用す
ることを特徴とする。バックシートして好適なフィルム
は、ポリエチレン等のポリオレフィンに炭酸カルシウ
ム、硫化第一鉄、亜鉛華を多量に混合配合してフィルム
化し、フィルムを延伸することによりポリオレフィンと
粉体の界面に空隙を生じさせたものが好ましい。かかる
フィルムは水は通さないが水蒸気は通す機能を有し、生
理用ナプキンに求められるムレ防止のための通気性を備
えていると共に、配合された消臭剤により消臭機能が付
加される。消臭剤の配合量は、フィルムに対して1〜6
0重量%、さらに好ましくは40〜50重量%である。
炭酸カルシウムは、イソ吉草酸に対する消臭効果が高
く、硫化第一鉄はトリメチルアミンに対して効果があ
り、亜鉛華はイソ吉草酸及びエチルメルカプタンに対し
て消臭効果を有している。従って、これらの消臭剤は、
個別に配合してもよいが、三種類の消臭剤を併せて配合
することにより、イソ吉草酸、エチルメルカプタン及び
トリメチルアミンに対して消臭効果を発揮することがで
き、生理用ナプキンの使用時に発生する全ての臭気を、
実質的に消臭することが可能となる。
したポリエチレンフィルムからなるバックシートを用い
た生理用ナプキンの実施例を示す。図1において(1)
は、表面シート、(2)は主として破砕パルプからなる吸
収体、(3)は該吸収体(2)の上部に配置され生理用ナプ
キンの中央部を中高構造とするための第2の吸収体、
(4)はバックシートであり、吸収体(2)(3)と表面シー
ト(1)及びバックシート(4)との間には、吸収紙(5)が
配置される。
リオレフィンフィルムに代って、炭酸カルシウムを配合
した通気性を有するフィルムに、アクリル酸含有繊維を
配合した不織布又は紙を積層したラミネート不織布又は
ラミネート紙であっても良い。通気性を有するフィルム
は、ポリエチレン等のポリオレフィンに炭酸カルシウム
を配合しフィルム化して延伸し、ポリオレフィンと粉体
との界面に空隙を生じさせたものである。アクリル酸含
有繊維としては、セルロース繊維にメタクリル酸を共重
合させた変性セルロース、又はアクリル繊維の一部を改
質させカルボキシル基を導入した変性アクリル繊維が好
適である。かかるラミネート不織布又はラミネート紙
は、水は通さないが水蒸気は通す通気性を有すると共
に、フィルムに配合された炭酸カルシウムによるアルカ
リ性臭気(トリメチルアミン)に対する消臭効果と、変
性アクリル繊維又は変性セルロースによる酸性臭気(イ
ソ吉草酸))に対する消臭効果を有しており、異なる臭
気スペクトルを持つ材料の組み合わせによって、より多
様な消臭効果を発揮することが可能となり、生理用ナプ
キンのバックシートして好適な材料である。
を使用した生理用ナプキンの実施例を示す。図において
(1)は表面シート、(2)(3)は吸収体、(5)は吸収紙で
あり、バックシート(4)に前記変性アクリル繊維を配合
したラミネート不織布が用いられており、生理用ナプキ
ンは図1と同様に中高構造となっている。図3は、バッ
クシートにラミネート紙を使用した生理用ナプキンの実
施例を示し、(1)は表面シート、(2)は吸収体、(5)は
吸収紙であり、バックシート(4)に変性セルロースを配
合したラミネート紙が用いられており、吸収体(2)は高
分子吸収体(6)が配合された破砕パルプからなり、中高
構造を採用していない点において図1,2とは異なって
いる。
性と消臭効果を有しているので、使用時おけるムレを効
果的に防止しつつ臭気が外部に漏れるのを防止すること
ができ、生理用ナプキン等の体液吸収用物品としてきわ
めて優れたものを提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】表面シートとバックシートとの間に吸収体
を配置した体液吸収用物品において、バックシートを通
気性と消臭効果を有するシート材料で形成したことを特
徴とする体液吸収用物品。 - 【請求項2】バックシートが、ポリオレフィルムに粉末
状の消臭剤を混合し延伸したフィルムからなることを特
徴とする請求項1記載の体液吸収用物品。 - 【請求項3】消臭剤が、炭酸カルシウム、硫化第一鉄、
亜鉛華の少なくとも一つであることを特徴とする請求項
2記載の体液吸収用物品。 - 【請求項4】消臭剤が、炭酸カルシウム、硫化第一鉄及
び亜鉛華であることを特徴とする請求項2記載の体液吸
収用物品。 - 【請求項5】バックシートが、炭酸カルシウムを配合し
た通気性フィルムに、アクリル酸含有繊維を配合した不
織布又は紙を積層したものからなることを特徴とする請
求項1記載の体液吸収用物品。 - 【請求項6】アクリル酸含有繊維が、セルロース繊維に
メタクリル酸を共重合させた変性セルロースであること
を特徴とする請求項5記載の体液吸収用物品。 - 【請求項7】アクリル酸含有繊維が、アクリル繊維の一
部を改質させたカルボキシル基を導入した変性アクリル
繊維であることを特徴とする請求項5記載の体液吸収用
物品。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2017522084A (ja) * | 2014-06-10 | 2017-08-10 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー | 微生物抑制配合物を含む吸収性製品 |
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JP2017528172A (ja) * | 2014-06-20 | 2017-09-28 | オムヤ インターナショナル アーゲー | 臭気の制御方法 |
CN106413764B (zh) * | 2014-06-20 | 2019-12-24 | 欧米亚国际集团 | 用于控制气味的方法 |
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