JP2001218356A - 高速遮断装置 - Google Patents

高速遮断装置

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JP2001218356A
JP2001218356A JP2000022837A JP2000022837A JP2001218356A JP 2001218356 A JP2001218356 A JP 2001218356A JP 2000022837 A JP2000022837 A JP 2000022837A JP 2000022837 A JP2000022837 A JP 2000022837A JP 2001218356 A JP2001218356 A JP 2001218356A
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JP2000022837A
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Hiroshi Inushima
浩 犬島
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、遮断判定時間は少なくとも60m秒必
要であったため、その間、短絡電流が流れ、短絡部分の
損傷も大きいという問題点があった。 【解決手段】 系統電流の電流検出手段、この検出電流
信号を所定時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列
データを出力するサンプリング手段、このサンプリング
手段の出力電流信号のharr関数を基底関数とするウェー
ブレット変換を演算する演算手段、この演算手段により
演算された0からj−1までの各解像度ごとの平均値を
演算する演算手段、上記各解像度ごとの平均値と、上記
電流検出手段により検出された電流信号が正常であると
きの各解像度ごとの平均値とを比較する比較手段、この
比較手段の比較結果に基づいて電流の状態を出力する比
較手段、比較結果に基づいて遮断指令を出力する遮断指
令出力手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は配電系統に接続さ
れた電流検出器の変動成分から、地絡事故および過負荷
と励磁突入とを高速に区別する保護継電器を備えた高速
遮断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の保護継電器の保護継電手法につい
て説明する。図6は例えば電気学会大学講座「保護継電
工学」1981年7月20日電気学会発行、オーム社発
売、第182頁に示された従来の第三高調波成分が基本
波成分の10数%以上のとき不動作とする高調波抑制法
を用いたものの構成図である。図において、1は保護対
象となる三相母線U相の電流波形I1 、2は保護対象と
なる三相母線V相の電流波形I2 、3は保護対象となる
三相母線W相の電流波形I3 、4は比較要素判定を演算
する演算器18の比較要素DFに入力される三相母線U
相の電流波形変換器、5は比較要素判定を演算する演算
器18の比較要素DFに入力される三相母線V相の電流
波形変換器、6は比較要素判定を演算する演算器18の
比較要素DFに入力される三相母線W相の電流波形変換
器、7は比較要素判定を演算する演算器18の比較要素
DFに入力される三相母線U相の電流波形I'1、8は比
較要素判定を演算する演算器18の比較要素DFに入力
される三相母線V相の電流波形I'2、9は比較要素判定
を演算する演算器18の比較要素DFに入力される三相
母線W相の電流波形I'3、10は保護対象となる三相母
線U、V、W相の差動電流波形を取り出す電流波形変換
器、11は保護対象となる三相母線U、V、W相の差動
電流波形ID 、12は差動電流波形ID が一定値以上
(ID >K)のとき、高調波に無関係に遮断指令を発生
する過電流OC演算器、13は差動電流波形ID の基本
波成分IF を通過させる基本波フィルタ、14は差動電
流波形IDの高調波成分IF を通過させる高調波フィル
タ、15は基本波波形IF 、16は高調波波形IH 、1
7は基本波波形15と高調波波形16により高調波要素
があるかを判定演算する(IF >K' IH )演算器、1
8はU相の比較要素電流波形(I'1)7とV相の比較要
素電流波形(I'2)8とW相の比較要素電流波形(I'
3)9および差動電流(ID )11を用いて、比較演算
(ID >K" (|I'1+|I'2|+|I'3|))する演
算器、19はAND演算器、20はOR演算器、21は
遮断指令である。
【0003】従来の保護継電器は、図6に示したよう
に、差動電流中高調波の割合が大きくなったとき、差動
継電器を不動作にすることが行われている。一般には、
高調波成分として第二高調波が用いられ、第二高調波が
基本成分の10数パーセントのとき不動作としている。
これを実現するためには、少なくとも3周期の波形が必
要であり、時間的には60Hzの商用電気設備で、約6
0m秒必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の保護継電器は以
上のように構成されているので、遮断判定時間は少なく
とも60m秒必要であった。このため、短絡事故発生時
には少なくとも60m秒の電流が流れ、短絡部分の損傷
も大きいという問題点があった。このため、1周期の1
/8程度、約2m秒以内の判定が求められている。これ
は配電系統の安全性の問題として極めて重大な問題点と
して指摘される。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、検出された監視対象母線の電流
波形変化をパターン化して、通常負荷か短絡を2m秒以
内で自動判別する高速遮断装置を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高速遮断
装置は、系統に流れる電流を検出する電流検出手段、こ
の電流検出手段により検出された電流信号を所定時間ご
とにサンプリングし、複数個の時系列データを出力する
サンプリング手段、このサンプリング手段から出力され
た電流信号のharr関数を基底関数とするウェーブレット
変換を演算する演算手段、この演算手段により演算され
た0からj−1までの各解像度ごとの平均値を演算する
演算手段、上記0からj−1までの各解像度ごとの平均
値と、上記電流検出手段により検出された電流信号が正
常であるときの0からj−1までの各解像度ごとの平均
値とを比較する比較手段、この比較手段の比較結果に基
づいて電流の状態を出力する比較手段、およびこの比較
手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を出力す
る遮断指令出力手段を備えたものである。
【0007】また、系統に流れる電流を検出する電流検
出手段、この電流検出手段により検出された電流信号を
所定時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データ
を出力するサンプリング手段、このサンプリング手段か
ら出力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェ
ーブレット変換を演算する演算手段、この演算手段によ
り演算された0からj−1までの各解像度ごとの分散値
を演算する演算手段、上記0からj−1までの各解像度
ごとの分散値と、上記電流検出手段により検出された電
流信号が正常であるときの0からj−1までの各解像度
ごとの分散値とを比較する比較手段、この比較手段の比
較結果に基づいて電流の状態を出力する比較手段、およ
びこの比較手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指
令を出力する遮断指令出力手段を備えたものである。
【0008】また、系統に流れる電流を検出する電流検
出手段、この電流検出手段により検出された電流信号を
所定時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データ
を出力するサンプリング手段、このサンプリング手段か
ら出力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェ
ーブレット変換を演算する演算手段、この演算手段によ
り演算された0からj−1までの各解像度ごとの歪度を
演算する演算手段、上記0からj−1までの各解像度ご
との歪度と、上記電流検出手段により検出された電流信
号が正常であるときの0からj−1までの各解像度ごと
の歪度とを比較する比較手段、この比較手段の比較結果
に基づいて電流の状態を出力する比較手段、およびこの
比較手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を出
力する遮断指令出力手段を備えたものである。
【0009】また、系統に流れる電流を検出する電流検
出手段、この電流検出手段により検出された電流信号を
所定時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データ
を出力するサンプリング手段、このサンプリング手段か
ら出力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェ
ーブレット変換を演算する演算手段、この演算手段によ
り演算された0からj−1までの各解像度ごとの尖度を
演算する演算手段、上記0からj−1までの各解像度ご
との尖度と、上記電流検出手段により検出された電流信
号が正常であるときの0からj−1までの各解像度ごと
の尖度とを比較する比較手段、この比較手段の比較結果
に基づいて電流の状態を出力する比較手段、およびこの
比較手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を出
力する遮断指令出力手段を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1に係る高速遮断装置を示す基本構成図であ
り、図において、従来のものと同一符号は同一または相
当部分を示すものとし説明を省略する。22は三相母線
電流波形1、2、3、11の適当な解像度帯域成分を通
過させるフィルタ、23は適当な解像度帯域を通過した
三相母線電流波形を適当な増幅率で増幅する増幅器、2
4は適当な増幅率で増幅された三相母線電流波形を所定
時間ごとにサンプリングしてアナログ/ディジタル変換
し、複数個の時系列データXi (i=0, 1, 2,...,
L−1)を出力するA/D変換器(サンプリング手段
A)、25は時系列データXi に基づいて遮断指令を出
す保護継電器である。なお、図では三相母線電流波形と
いう具合に1個で代表して表記しているが、実際には、
1の三相母線U相の電流波形I1 、2の三相母線V相の
電流波形I2 、3の三相母線W相の電流波形I3 、およ
び11 の三相母線U、V、W相の差動電流波形ID を対
象としていることは言うまでもない。また、図では三相
母線電流波形としているが、単相の電流波形でも同様の
効果があることも言うまでもない。
【0011】図2はこの発明の実施の形態1に係る保護
縦電器25の詳細な構成を示す構成図であり、図におい
て、26はA/D変換器24から出力された時系列デー
タXi に基づいて三相母線電流波形のウェ−ブレット変
換を演算するウェーブレット変換演算器(演算手段)、
27はウェーブレット変換演算器26の基底関数を与え
るharr関数演算器(演算手段)、28、29、30はそ
れぞれharr関数を基底関数とするウェーブレット変換演
算器26から出力された結果で、0, 1, 2,..., j−
1個の解像度と0, 1, 2,..., L−1の時間で表現さ
れる。これらをそれぞれ解像度(0) 28、解像度(1) 2
9、解像度(j-1) 30と呼ぶ。
【0012】31はharr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器26から出力された解像度(0) 28の
平均を演算する平均演算器(0) (演算手段)、32はha
rr関数を基底関数とするウェーブレット変換演算器26
から出力された解像度(1) 29の平均を演算する平均演
算器(1) (演算手段)、33はharr関数を基底関数とす
るウェーブレット変換演算器26から出力された解像度
(j-1) 30の平均を演算する平均演算器(j-1) (演算手
段)である。なおこの平均演算器はj個設定しておく。
【0013】34は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(0) 28の平均を記憶する設定器(0) 、35は平
均演算器(0) 31により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(0) 28の平均と、設定器(0) 34に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(0) 28の平均とを比較する比較器(0) (比較手
段)である。
【0014】36は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(1) 29の平均を記憶する設定器(1) 、37は平
均演算器(1) 32により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(1) 29の平均と、設定器(1) 36に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(1) 29の平均とを比較する比較器(1) (比較手
段)である。
【0015】38は三相母線に正常に電流が投入された
場合の解像度(j-1) 30の平均を記憶する設定器(j-1)
、39は平均演算器(j-1) 33により演算された三相
母線の電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレ
ット変換の解像度(j-1) 30の平均と、設定器(j-1) 3
8に記憶された正常時のharr関数を基底関数とするウェ
ーブレット変換の解像度(j-1) 30の平均を比較する比
較器(j-1) (比較手段)である。
【0016】なお、図では解像度(0) 28、解像度(1)
29、解像度(j-1) 30という具合に3個で代表して表
記しているが、実際にはj個の解像度が得られる。同様
に、比較器(0) 35、比較器(1) 37、比較器(j-1) 3
9という具合に3個で代表して表記しているが、実際に
はj個の比較器が必要である。また、設定器(0) 34、
設定器(1) 36、設定器(j-1) 38という具合に3個で
代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要
である。
【0017】40は比較器(0) 35、比較器(1) 3
7,..., 比較器(j-1) 39において三相母線に正常に電
流が投入された場合の許容パターンを記憶する設定器M
である。41は比較器(0) 35、比較器(1) 37,...,
比較器(j-1) 39の比較結果と、設定器M40に記憶さ
れた正常時の許容パターンを比較する比較器(比較手
段)、42は比較器41の比較結果に基づいて電流の遮
断指令を出力する遮断指令発生器(遮断指令出力手段)
である。
【0018】次に動作を説明する。まず、電流変換器で
測定された三相母線電流波形をA/D変換器24が所定
時間ごとにサンプリングしてアナログ/ディジタル変換
し、複数個の時系列データXi (i=0, 1, 2,..,L
−1)を出力する。
【0019】
【数1】
【0020】次に、harr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器26は時系列データXi (i=0,
1, 2,..,L−1)のデータに対して、harr関数を基底
関数とするウェーブレット変換を演算する。harr関数を
基底関数とするウェーブレット変換結果は解像度0,
1, 2,..,j−1で示される。
【0021】
【数2】
【0022】
【数3】
【0023】基底関数の相似変換基本ウェーブレット関
数(解像度=0の基底関数)W(t)を相似変換する。
各解像度nごとに基底関数Pn (t)を計算する。W
(t)は離散的な時刻tでしか値をもっていないので、
線形補間により中間値を求める。
【0024】
【数4】
【0025】解像度nごとに並んだ基底関数の配列Pn
(t)とデータX(t)を各時刻tごとに連続ウェーブ
レット変換を行うことにより、各解像度n、時刻tにお
けるウェーブレット係数値Yn (t)を求める。
【0026】
【数5】
【0027】harr関数を基底関数とするウェーブレット
変換結果は解像度0, 1, 2,...,j−1で求められる
と、保護継電器25における平均演算器(0) 31、平均
演算器(1) 32、平均演算器(j-1) 33が、以下に示す
ように、解像度0, 1, 2,..., j−1の各平均
μ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 を演算する。
【0028】
【数6】
【0029】そして、平均演算器(0) 31、平均演算器
(1) 32、平均演算器(j-1) 33により平均μ1 0 , μ
1 1 ,..., μ1 j-1 が演算されると、比較器(0) 35、
比較器(1) 37、比較器(j-1) 39が、三相母線の電流
波形が正常であるときのharr関数を基底関数とするウェ
ーブレット変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の平均
を設定器(0) 34、設定器(1) 36、設定器(j-1) 38
から入力し、その演算されたμ1 0 , μ1 1 ,..., μ1
j-1 と正常時の各解像度0, 1, 2,..,j−1の平均と
比較する。ここで、設定器(0) 34、設定器(1) 36、
設定器(j-1) 38には、三相母線の電流波形が正常であ
るときのharr関数を基底関数とするウェーブレット変換
の解像度0, 1, 2,..., j−1の平均が記憶されてい
るが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時の平均
を記憶するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0030】そして、比較器(0) 35、比較器(1) 3
7、比較器(j-1) 39は演算されたμ 1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 と正常時の平均を比較した結果、
例えば、演算されたμ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 が正
常時の平均の3倍を超えたとき、異常と判定し、比較器
M41に出力する。
【0031】ここで、三相母線の電流波形のharr関数を
基底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,..., j−1の平均により、電流投入状態の正常/異
常の区別ができる理由を簡単に説明すると、三相母線の
電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変
換の解像度0, 1, 2,..., j−1は相当解像度ごとの
フィルタになっており、フィルタをかけた時系列データ
の平均は、正常の場合ある値のまわりに分布する。異常
になると、特定の解像度、あるいは全部の解像度の平均
が正常の場合の平均からずれる。このずれ方は、異常な
電流投入のされ方に依存するので、平均を比較すること
で正常/異常の判別をすることができる。
【0032】そして、比較器M41は、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39の判定結果と正
常時にあらかじめ定められた各解像度ごとの正常/異常
パターンと比較して最終的な判定を決定する。この判定
は、対象に応じて、設定器M40に格納しておく。例え
ば、一番単純な設定基準は、各解像度が一つでも異常な
ら、最終判断は異常であるという設定である。
【0033】最後に、比較器M41が異常と判断する
と、遮断指令発生器(三相母線遮断指令発生手段)42
が、遮断器の起動、および三相母線に異常電流が投入さ
れたことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に三
相母線に異常が発生した旨を表示し、あるいは、プラン
トを監視する監視装置(図示せず)等に三相母線に異常
が発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了
する。
【0034】すなわち、平均値は確率密度分布関数の平
均を示す指標であり、確率密度分布関数は母線電流の正
常投入時には定型の分布をするが、正常に投入されない
場合には定型の分布とは異なるため、平均値を比較する
ことによって上記区別が行えるようになる。
【0035】以上より、この実施の形態1によれば三相
母線の正常/異常を判断する指標となり得る三相母線の
電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変
換の解像度0, 1, 2,..., J−1の平均に基づいて三
相母線の電流投入の正常/異常を判断するように構成し
たので、短時間に判定できる。
【0036】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図について説明する。図1はこの発明の実施の形
態2に係る高速遮断装置を示す基本構成図であり、これ
は実施の形態1で説明したものと同様なので説明を省略
する。
【0037】図3は実施の形態2に係る保護継電器25
の詳細な構成を示す構成図であり、図において、26は
A/D変換器24から出力された時系列データXi に基
づいて三相母線電流波形のウェーブレット変換を演算す
るウェーブレット変換演算器(演算手段)、27はウェ
ーブレット変換演算器26の基底関数を与えるharr関数
演算器(演算手段)、28、29、30は、それぞれha
rr関数を基底関数とするウェーブレット変換演算器26
から出力された結果で、0, 1, 2,..., j−1個の解
像度と0, 1, 2,..., L−1の時間で表現される。そ
れぞれ解像度(0) 28、解像度(1) 29、解像度(j-1)
30と呼ぶ。
【0038】43はharr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器26から出力された解像度(0) 28の
分散を演算する分散演算器(0) (演算手段)、44はha
rr関数を基底関数とするウェーブレット変換演算器26
から出力された解像度(1) 29の分散を演算する分散演
算器(1) (演算手段)、45はharr関数を基底関数とす
るウェーブレット変換演算器26から出力された解像度
(j-1) 30の分散を演算する分散演算器(j-1) (演算手
段)である。なお、この分散演算器はj個設定してお
く。
【0039】34は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(0) 28の分散を記憶する設定器(0) 、35は分
散演算器(0) 43により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(0) 28の分散と、設定器(0) 34に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(0) 28の分散を比較する比較器(0) (比較手段)
である。
【0040】36は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(1) 29の分散を記憶する設定器(1) 、37は分
散演算器(1) 44により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(1) 29の分散と、設定器(1) 36に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(1) 29の分散を比較する比較器(1) (比較手段)
である。
【0041】38は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(j-1) 30の分散を記憶する設定器(j-1) 、39
は分散演算器(j-1) 45により演算された三相母線の電
流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換
の解像度(j-1) 30の分散と、設定器(j-1) 38に記憶
された正常時のharr関数を基底関数とするウェーブレッ
ト変換の解像度(j-1)30の分散を比較する比較器(j-1)
(比較手段)である。
【0042】なお、図では解像度(0) 28、解像度(1)
29、解像度(j-1) 30という具合に3個で代表して表
記しているが、実際にはj個の解像度が得られる。同様
に、比較器(0) 35、比較器(1) 37、比較器(j-1) 3
9という具合に3個で代表して表記しているが、実際に
はj個の比較器が必要である。また、設定器(0) 34、
設定器(1) 36、設定器(j-1) 38という具合に3個で
代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要
である。
【0043】40は比較器(0) 35、比較器(1) 3
7,..., 比較器(j-1) 39において三相母線に正常に電
流が投入された場合の許容パターンを記憶する設定器M
である。41は比較器(0) 35、比較器(1) 37,...,
比較器(j-1) 39の比較結果と設定器M40に記憶され
た正常時の許容パターンを比較する比較器(比較手
段)、42は比較器41の比較結果に基づいて遮断指令
を出力する遮断指令発生器(遮断指令出力手段)であ
る。
【0044】次に動作を説明する。まず、電流変換器で
測定された三相母線電流波形をA/D変換器24が所定
時間ごとにサンブリングしてアナログ/ディジタル変換
し、複数個の時系列データXi (i=0, 1, 2,...、
L−1)を出力する。
【0045】
【数7】
【0046】次に、harr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器は時系列データXi (i=0, 1,
2,..., L−1)のデータに対して、harr関数を基底関
数とするウェーブレット変換を演算する。harr関数を基
底関数とするウェーブレット変換結果は解像度0, 1,
2,..., j−1で示される。
【0047】
【数8】
【0048】
【数9】
【0049】基底関数の相似変換基本ウェーブレット関
数(解像度=0の基底関数)W(t)を相似変換する。
各解像度nごとに基底関数Pn (t)を計算する。W
(t)は離散的な時刻tでしか値をもっていないので、
線形補間により中間値を求める。
【0050】
【数10】
【0051】解像度nごとに並んだ基底関数の配列Pn
(t)とデータX(t)を各時刻tごとに連続ウェーブ
レット変換を行うことにより、各解像度n、時刻tにお
けるウェーブレット係数値Yn (t)を求める。
【0052】
【数11】
【0053】harr関数を基底関数とするウェーブレット
変換結果は解像度0, 1, 2,...,j−1で求められる
と、保護継電器25における分散演算器(0) 43、分散
演算器(1) 44、分散演算器(j-1) 45が、以下に示す
ように、解像度0, 1, 2,..., j−1の各分散
μ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 を演算する。
【0054】
【数12】
【0055】そして、分散演算器(0) 43、分散演算器
(1) 44、分散演算器(j-1) 45によりμ1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 が演算されると、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39が、三相母線の
電流波形が正常であるときのharr関数を基底関数とする
ウェーブレット変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の
分散を設定器(0) 34、設定器(1) 36、設定器(j-1)
38から入力し、その演算されたμ1 0 , μ1 1 ,...,
μ1 j-1 と正常時の各解像度0, 1, 2,..., j−1の
分散と比較する。ここで、設定器(0) 34、設定器(1)
36、設定器(j-1) 38には、三相母線の電流波形が正
常であるときのharr関数を基底関数とするウェーブレッ
ト変換の解像度0, 1, 2,..,j−1の分散が記憶され
ているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時の
分散を記憶するようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0056】そして、比較器(0) 35、比較器(1) 3
7、比較器(j-1) 39は演算されたμ 1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 と正常時の分散を比較した結果、
例えば、演算されたμ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 が正
常時の分散の3倍を超えたとき、異常と判定し、比較器
M41に出力する。
【0057】ここで、三相母線の電流波形のharr関数を
基底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,..., j−1の分散により、電流投入状態の正常/異
常の区別できる理由を簡単に説明すると、三相母線の電
流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換
の解像度0, 1, 2,...j−1は相当解像度ごとのフィ
ルタになっており、フィルタをかけた時系列データの分
散は、正常の場合ある値のまわりに分布する。異常にな
ると、特定の解像度、あるいは全部の解像度の分散が正
常の場合の分散からずれる。このずれ方は、異常な電流
投入のされ方に依存するので、分散を比較することで正
常/異常の判別をすることができる。
【0058】そして、比較器M41は、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39の判定結果と、
正常時にあらかじめ定められた各解像度ごとの正常/異
常パターンと比較して最終的な判定を決定する。この判
定は、対象に応じて、設定器M40に格納しておく。例
えば、一番単純な設定基準は、各解像度が一つでも異常
なら、最終判断は異常であるという設定である。
【0059】最後に、比較器M41が異常と判断する
と、遮断指令発生器(三相母線遮断指令発生手段)42
が、遮断器の起動および三相母線に異常電流が投入され
たことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に三相
母線に異常が発生した旨を表示し、あるいは、プラント
を監視する監視装置(図示せず)等に三相母線に異常が
発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了す
る。
【0060】すなわち、分散は確率密度分布関数の平均
を示す指標であり、確率密度分布関数は母線電流の正常
投入時には定型の分布をするが、正常に投入されない場
合には定型の分布とは異なるため、分散を比較すること
によって上記区別が行えるようになる。
【0061】以上より、この実施の形態2によれば、三
相母線の正常/異常を判断する指標となり得る三相母線
の電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット
変換の解像度0, 1, 2,..,j−1の分散に基づいて三
相母線の電流投入の正常/異常を判断するように構成し
たので、短時間に判定できる。
【0062】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図について説明する。図1はこの発明の実施の形
態3に係る高速遮断装置を示す基本構成図であり、これ
は実施の形態1で説明したものと同様なので説明を省略
する。
【0063】図4は保護継電器25の詳細な構成を示す
構成図であり、図において、26はA/D変換器24か
ら出力された時系列データXi に基づいて三相母線電流
波形のウェーブレット変換を演算するウェーブレット変
換演算器(演算手段)、27はウェーブレット変換演算
器26の基底関数を与えるharr関数演算器(演算手
段)、28、29、30は、それぞれharr関数を基底関
数とするウェーブレット変換演算器26から出力された
結果で、0, 1, 2,..,j−1個の解像度と0, 1,
2,..., L−1の時間で表現される。それぞれ解像度
(0) 28、解像度(1) 29、解像度(j-1) 30と呼ぶ。
【0064】46はharr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器26から出力された解像度(0) 28の
歪度を演算する歪度演算器(0) (演算手段)、47はha
rr関数を基底関数とするウェーブレット変換演算器26
から出力された解像度(1) 29の歪度を演算する歪度演
算器(1) (演算手段)、48はharr関数を基底関数とす
るウェーブレット変換演算器26から出力された解像度
(j-1) 30の歪度を演算する歪度演算器(j-1) (演算手
段)である。なお、この歪度演算器はj個設定してお
く。
【0065】34は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(0) 28の歪度を記憶する設定器(0) 、35は歪
度演算器(0) 46により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(0) 28の歪度と、設定器(0) 34に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(0) 28の歪度を比較する比較器(0) (比較手段)
である。
【0066】36は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(1) 29の歪度を記憶する設定器(1) 、37は歪
度演算器(1) 47により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(1) 29の歪度と、設定器(1) 36に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(1) 29の歪度を比較する比較器(1) (比較手段)
である。
【0067】38は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(j-1) 30の歪度を記憶する設定器(j-1) 、39
は歪度演算器(j-1) 48により演算された三相母線の電
流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換
の解像度(j-1) 30の歪度と、設定器(j-1) 38に記憶
された正常時のharr関数を基底関数とするウェーブレッ
ト変換の解像度(j-1)30の歪度を比較する比較器(j-1)
(比較手段)である。
【0068】なお、図では解像度(0) 28、解像度(1)
29、解像度(j-1) 30という具合に3個で代表して表
記しているが、実際にはj個の解像度が得られる。同様
に、比較器(0) 35、比較器(1) 37、比較器(j-1) 3
9という具合に3個で代表して表記しているが、実際に
はj個の比較器が必要である。また、設定器(0) 34、
設定器(1) 36、設定器(j-1) 38という具合に3個で
代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要
である。
【0069】40は比較器(0) 35、比較器(1) 3
7,..., 比較器(j-1) 39において三相母線に正常に電
流が投入された場合の許容パターンを記憶する設定器M
である。41は比較器(0) 35、比較器(1) 37,...,
比較器(j-1) 39の比較結果と設定器M40に記憶され
た正常時の許容パターンを比較する比較器(比較手
段)、42は比較器41の比較結果に基づいて遮断指令
を出力する遮断指令発生器(遮断指令出力手段)であ
る。
【0070】次に動作を説明する。まず、電流変換器で
測定された三相母線電流波形をA/D変換器24が所定
時間ごとにサンプリングしてアナログ/ディジタル変換
し、複数個の時系列データXi (i=0, 1, 2,...,
L−1)を出力する。
【0071】
【数13】
【0072】次に、harr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器26は時系列データXi (i=0,
1, 2,..., L−1)のデータに対して、harr関数を基
底関数とするウェーブレット変換を演算する。harr関数
を基底関数とするウェーブレット変換結果は解像度0,
1, 2,..., j−1で示される。
【0073】
【数14】
【0074】
【数15】
【0075】基底関数の相似変換基本ウェーブレット関
数(解像度=0の基底関数)W(t)を相似変換する。
各解像度nごとに基底関数Pn (t)を計算する。W
(t)は離散的な時刻tでしか値をもっていないので、
線形補間により中間値を求める。
【0076】
【数16】
【0077】解像度nごとに並んだ基底関数の配列Pn
(t)データX(t)を各時刻tごとに連続ウェーブレ
ット変換を行うことにより、各解像度n、時刻tにおけ
るウェーブレット係数値Yn (t)を求める。
【0078】
【数17】
【0079】harr関数を基底関数とするウェーブレット
変換結果は解像度0, 1, 2,...,j−1で求められる
と、保護継電器25における歪度演算器(0) 46、歪度
演算器(1) 47、歪度演算器(j-1) 48が、以下に示す
ように、解像度0, 1, 2,..., j−1の各歪度
μ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 を演算する。
【0080】
【数18】
【0081】そして、歪度演算器(0) 46、歪度演算器
(1) 47、歪度演算器(j-1) 48によりμ1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 が演算されると、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39が、三相母線の
電流波形が正常であるときのharr関数を基底関数とする
ウェーブレット変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の
歪度を設定器(0) 34、設定器(1) 36、設定器(j-1)
38から入力し、その演算されたμ1 0 , μ1 1 ,...,
μ1 j-1 と正常時の各解像度0, 1, 2,..., j−1の
歪度と比較する。ここで、設定器(0) 34、設定器(1)
36、設定器(j-1) 38には、三相母線の電流波形が正
常であるときのharr関数を基底関数とするウェーブレッ
ト変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の歪度が記憶さ
れているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時
の歪度を記憶するようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0082】そして、比較器(0) 35、比較器(1) 3
7、比較器(j-1) 39は演算されたμ 1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 と正常時の歪度を比較した結果、
例えぱ、演算されたμ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 が正
常時の歪度の3倍を超えたとき、異常と判定し、比較器
M41に出力する。
【0083】ここで、三相母線の電流波形のharr関数を
基底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,..., j−1の歪度により電流投入状態の正常/異常
が区別できる理由を簡単に説明すると、三相母線の電流
波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度0, 1, 2,..,j−1は相当解像度ごとのフィル
タになっており、フィルタをかけた時系列データの歪度
は、正常の場合ある値のまわりに分布する。異常になる
と、特定の解像度、あるいは全部の解像度の歪度が正常
の場合の歪度からずれる。このずれ方は、異常な電流投
入のされ方に依存するので、歪度を比較することで正常
/異常の判別をすることができる。
【0084】そして、比較器M41は、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39の判定結果と、
正常時にあらかじめ定められた各解像度ごとの正常/異
常パターンと比較して最終的な判定を決定する。この判
定は、対象に応じて、設定器M40に格納しておく。例
えば、一番単純な設定基準は、各解像度が一つでも異常
なら、最終判断は異常であるという設定である。
【0085】最後に、比較器M41が異常と判断する
と、遮断指令発生器(三相母線遮断指令発生手段42
が、遮断器の起動および三相母線に異常電流が投入され
たことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に三相
母線に異常が発生した旨を表示し、あるいは、プラント
を監視する監視装置(図示せず)等に三相母線に異常が
発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了す
る。
【0086】すなわち、歪度は確率密度分布関数の平均
を示す指標であり、確率密度分布関数は母線電流の正常
投入時には定型の分布をするが、正常に投入されない場
合には定型の分布とは異なるため、歪度を比較すること
によって上記区別が行えるようになる。
【0087】以上より、この実施の形態3によれば三相
母線の正常/異常を判断する指標となり得る三相母線の
電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変
換の解像度0, 1, 2,..., j−1の歪度に基づいて三
相母線の電流投入の正常/異常を判断するように構成し
たので、短時間に判定できる。
【0088】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図について説明する。図1はこの発明の実施の形
態4に係る高速遮断装置を示す基本構成図であり、これ
は実施の形態1で説明したものと同様なので説明を省略
する。
【0089】図5は実施の形態4に係る保護継電器25
の詳細な構成を示す構成図であり、図において、26は
A/D変換器24から出力された時系列データXi に基
づいて三相母線電流波形のウェーブレット変換を演算す
るウェーブレット変換演算器(演算手段)、27はウェ
ーブレット変換演算器26の基底関数を与えるharr関数
関数演算器(演算手段)、28、29、30は、それぞ
れharr関数を基底関数とするウェーブレット変換演算器
26から出力された結果で、0, 1, 2,..,j−1個の
解像度と0, 1, 2,..., L−1の時間で表現される。
それぞれ解像度(0) 28、解像度(1) 29、解像度(j-
1) 30と呼ぶ。
【0090】49はharr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器26から出力された解像度(0) 28の
尖度を演算する尖度演算器(0) (演算手段)、50はha
rr関数を基底関数とするウェーブレット変換演算器26
から出力された解像度(1) 29の尖度を演算する尖度演
算器(1) (演算手段)、51はharr関数を基底関数とす
るウェーブレット変換演算器26から出力された解像度
(j-1) 30の尖度を演算する尖度演算器(j-1) (演算手
段)である。なお、この尖度演算器はj個設定してお
く。
【0091】34は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(0) 28の尖度を記憶する設定器(0) 、35は尖
度演算器(0) 49により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(0) 28の尖度と、設定器(0) 34に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(0) 28の尖度を比較する比較器(0) (比較手段)
である。
【0092】36は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(1) 29の尖度を記憶する設定器(1) 、37は尖
度演算器(1) 50により演算された三相母線の電流波形
のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解像
度(1) 29の尖度と、設定器(1) 36に記憶された正常
時のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の解
像度(1) 29の尖度を比較する比較器(1) (比較手段)
である。
【0093】38は三相母線に正常に電流が投入された
場合のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換の
解像度(j-1) 30の尖度を記憶する設定器(j-1) 、39
は尖度演算器(j-1) 51により演算された三相母線の電
流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換
の解像度(j-1) 30の尖度と、設定器(j-1) 38に記憶
された正常時のharr関数を基底関数とするウェーブレッ
ト変換の解像度(j-1)30の尖度を比較する比較器(j-1)
(比較手段)である。
【0094】なお、図では解像度(0) 28、解像度(1)
29、解像度(j-1) 30という具合に3個で代表して表
記しているが、実際にはj個の解像度が得られる。同様
に、比較器(0) 35、比較器(1) 37、比較器(j-1) 3
9という具合に3個で代表して表記しているが、実際に
はj個の比較器が必要である。また、設定器(0) 34、
設定器(1) 36、設定器(j-1) 38という具合に3個で
代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要
である。
【0095】40は比較器(0) 35、比較器(1) 3
7,..., 比較器(j-1) 39において三相母線に正常に電
流が投入された場合の許容パターンを記憶する設定器M
である。41は比較器(0) 35、比較器(1) 37,...,
比較器(j-1) 39の比較結果と設定器M40に記憶され
た正常時の許容パターンを比較する比較器(比較手
段)、42は比較器41の比較結果に基づいて遮断指令
を出力する遮断指令発生器(遮断指令出力手段)であ
る。
【0096】次に動作を説明する。まず、電流変換器で
測定された三相母線電流波形をA/D変換器24が所定
時間ごとにサンプリングしてアナログ/ディジタル変換
し、複数個の時系列データXi (i=0, 1, 2,...,
L−1)を出力する。
【0097】
【数19】
【0098】次に、harr関数を基底関数とするウェーブ
レット変換演算器は時系列データXi (i=0, 1,
2,..., L−1)のデータに対して、harr関数を基底関
数とするウェーブレット変換を演算する。harr関数を基
底関数とするウェーブレット変換結果は解像度0, 1,
2,..., j−1で示される。
【0099】
【数20】
【0100】
【数21】
【0101】基底関数の相似変換基本ウェーブレット関
数(解像度=0の基底関数)W(t)を相似変換する。
各解像度nごとに基底関数Pn (t)を計算する。W
(t)は離散的な時刻tでしか値をもっていないので、
線形補間により中間値を求める。
【0102】
【数22】
【0103】解像度nごとに並んだ基底関数の配列Pn
(t)データX(t)を各時刻tごとに連続ウェーブレ
ット変換を行うことにより、各解像度n、時刻tにおけ
るウェーブレット係数値Yn (t)を求める。
【0104】
【数23】
【0105】harr関数を基底関数とするウェーブレット
変換結果は解像度0, 1, 2,...,j−1で求められる
と、保護継電器25における尖度演算器(0) 49、尖度
演算器(1) 50、尖度演算器(j-1) 51が、以下に示す
ように、解像度0, 1, 2,..., j−1の各尖度
μ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 を演算する。
【0106】
【数24】
【0107】そして、尖度演算器(0) 49、尖度演算器
(1) 50、尖度演算器(j-1) 51に尖度μ1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 が演算されると、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39が、三相母線の
電流波形が正常であるときのharr関数を基底関数とする
ウェーブレット変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の
尖度を設定器(0) 34、設定器(1) 36、設定器(j-1)
38から入力し、その演算されたμ1 0 , μ1 1 ,...,
μ1 j-1 と正常時の各解像度0, 1, 2,..., j−1の
尖度と比較する。ここで、設定器(0) 34、設定器(1)
36、設定器(j-1) 38には、三相母線の電流波形が正
常であるときのharr関数を基底関数とするウェーブレッ
ト変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の尖度が記憶さ
れているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時
の尖度を記憶するようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0108】そして、比較器(0) 35、比較器(1) 3
7、比較器(j-1) 39は演算されたμ 1 0 ,
μ1 1 ,..., μ1 j-1 と正常時の尖度を比較した結果、
例えぱ、演算されたμ1 0 , μ1 1 ,..., μ1 j-1 が正
常時の尖度の3倍を超えたとき、異常と判定し、比較器
M41に出力する。
【0109】ここで、三相母線の電流波形のharr関数を
基底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,..., j−1の尖度により、電流投入状態の正常/異
常が区別できる理由を簡単に説明すると、三相母線の電
流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変換
の解像度0, 1, 2,..., j−1は相当解像度ごとのフ
ィルタになっており、フィルタをかけた時系列データの
尖度は、正常の場合ある値のまわりに分布する。異常に
なると、特定の解像度あるいは、全部の解像度の尖度が
正常の場合の尖度からずれる。このずれ方は、異常な電
流投入のされ方に依存するので、尖度を比較することで
正常/異常の判別をすることができる。
【0110】そして、比較器M41は、比較器(0) 3
5、比較器(1) 37、比較器(j-1) 39の判定結果と、
正常時にあらかじめ定められた各解像度ごとの正常/異
常パターンと比較して最終的な判定を決定する。この判
定は、対象に応じて、設定器M40に格納しておく。例
えば、一番単純な設定基準は、各解像度が一つでも異常
なら、最終判断は異常であるという設定である。
【0111】最後に、比較器M41が異常と判断する
と、遮断指令発生器(三相母線遮断指令発生手段)42
が、遮断器の起動および三相母線に異常電流が投入され
たことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に三相
母線に異常が発生した旨を表示し、あるいは、プラント
を監視する監視装置(図示せず)等に三相母線に異常が
発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了す
る。
【0112】すなわち、尖度は確率密度分布関数の平均
を示す指標であり、確率密度分布関数は母線電流の正常
投入時には定型の分布をするが、正常に投入されない場
合には定型の分布とは異なるため、尖度を比較すること
によって上記区別が行えるようになる。
【0113】以上より、この実施の形態4によれば三相
母線の正常/異常を判断する指標となり得る三相母線の
電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレット変
換の解像度0, 1, 2,..., j−1の尖度に基づいて三
相母線の電流投入の正常/異常を判断するように構成し
たので、短時間に判定できる。
【0114】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、サン
プリング手段から出力された時系列データに基づく三相
母線の電流波形のharr関数を基底関数とするウェーブレ
ット変換の解像度0, 1, 2,..., j−1の平均を演算
し、三相母線電流の正常時の平均と比較するよう構成し
たので、harr関数と相似した波形を高感度に検出でき、
従来のものと比較して高速に三相母線の状況を判断でき
るようになり、高速に遮断することが可能となった。平
均値を採用することで、計算時間を短縮することもでき
る。
【0115】また、サンプリング手段から出力された時
系列データに基づく三相母線の電流波形のharr関数を基
底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,...,j−1の分散を演算し、三相母線電流の正常時
の分散と比較するよう構成したので、harr関数と相似し
た波形を高感度に検出でき、従来のものと比較して高速
に三相母線の状況を判断できるようになり、高速に遮断
することが可能となった。分散値を採用することで、ば
らつきに異常が現われる現象の感度向上もできる。
【0116】また、サンプリング手段から出力された時
系列データに基づく三相母線の電流波形のharr関数を基
底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,..,j−1の歪度を演算し、三相母線電流の正常時の
歪度と比較するよう構成したので、harr関数と相似した
波形を高感度に検出でき、従来のものと比較して高速に
三相母線の状況を判断できるようになり、高速に遮断す
ることが可能となった。尖度を採用することで、ひろが
りに異常が現われる現象の感度向上もできる。
【0117】また、サンプリング手段から出力された時
系列データに基づく三相母線の電流波形のharr関数を基
底関数とするウェーブレット変換の解像度0, 1,
2,...,j−1の尖度を演算し、三相母線電流の正常時
の尖度と比較するよう構成したので、harr関数と相似し
た波形を高感度に検出でき、従来のものと比較して高速
に三相母線の状況を判断できるようになり、高速に遮断
することが可能となった。尖度を採用することで、ひろ
がりに異常が現われる現象の感度向上もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1乃至実施の形態4に
係る高速遮断装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における保護継電器
の詳細を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における保護継電器
の詳細を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における保護継電器
の詳細を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4における保護継電器
の詳細を示す構成図である。
【図6】 従来の遮断装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 三相母線U相の電流波形、 2 三相母線V相
の電流波形、3 三相母線W相の電流波形、 4
三相母線U相の電流波形変換器、5 三相母線V相の電
流波形変換器、6 三相母線W相の電流波形変換器、1
0 差動電流波形変換器、 11 差動電流波
形、21 遮断指令、 22 フィル
タ、23 増幅器、 24 A/D
変換器、25 保護継電器、 26 ウ
ェーブレット変換演算器、27 基底関数、
28 解像度(0) 、29 解像度(1) 、
30 解像度(j-1) 、31 平均演算器
(0) 、 32 平均演算器(1) 、33 平
均演算器(j-1) 、 34 設定器(0) 、35
比較器(0) 、 36 設定器(1) 、
37 比較器(1) 、 38 設定器(j
-1) 、39 比較器(j-1) 、 40 設
定器M、41 比較器M、 42 遮
断指令発生器、43 分散演算器(0) 、
44 分散演算器(1) 、45 分散演算器(j-1) 、
46 歪度演算器(0) 、47 歪度演算器(1)
、 48 歪度演算器(j-1) 、49 尖
度演算器(0) 、 50 尖度演算器(1) 、
51 尖度演算器(j-1) 。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統に流れる電流を検出する電流検出手
    段、この電流検出手段により検出された電流信号を所定
    時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データを出
    力するサンプリング手段、このサンプリング手段から出
    力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェーブ
    レット変換を演算する演算手段、この演算手段により演
    算された0からj−1までの各解像度ごとの平均値を演
    算する演算手段、上記0からj−1までの各解像度ごと
    の平均値と、上記電流検出手段により検出された電流信
    号が正常であるときの0からj−1までの各解像度ごと
    の平均値とを比較する比較手段、この比較手段の比較結
    果に基づいて電流の状態を出力する比較手段、およびこ
    の比較手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を
    出力する遮断指令出力手段を備えたことを特徴とする高
    速遮断装置。
  2. 【請求項2】 系統に流れる電流を検出する電流検出手
    段、この電流検出手段により検出された電流信号を所定
    時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データを出
    力するサンプリング手段、このサンプリング手段から出
    力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェーブ
    レット変換を演算する演算手段、この演算手段により演
    算された0からj−1までの各解像度ごとの分散値を演
    算する演算手段、上記0からj−1までの各解像度ごと
    の分散値と、上記電流検出手段により検出された電流信
    号が正常であるときの0からj−1までの各解像度ごと
    の分散値とを比較する比較手段、この比較手段の比較結
    果に基づいて電流の状態を出力する比較手段、およびこ
    の比較手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を
    出力する遮断指令出力手段を備えたことを特徴とする高
    速遮断装置。
  3. 【請求項3】 系統に流れる電流を検出する電流検出手
    段、この電流検出手段により検出された電流信号を所定
    時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データを出
    力するサンプリング手段、このサンプリング手段から出
    力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェーブ
    レット変換を演算する演算手段、この演算手段により演
    算された0からj−1までの各解像度ごとの歪度を演算
    する演算手段、上記0からj−1までの各解像度ごとの
    歪度と、上記電流検出手段により検出された電流信号が
    正常であるときの0からj−1までの各解像度ごとの歪
    度とを比較する比較手段、この比較手段の比較結果に基
    づいて上記電流の状態を出力する比較手段、およびこの
    比較手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を出
    力する遮断指令出力手段を備えたことを特徴とする高速
    遮断装置。
  4. 【請求項4】 系統に流れる電流を検出する電流検出手
    段、この電流検出手段により検出された電流信号を所定
    時間ごとにサンプリングし、複数個の時系列データを出
    力するサンプリング手段、このサンプリング手段から出
    力された電流信号のharr関数を基底関数とするウェーブ
    レット変換を演算する演算手段、この演算手段により演
    算された0からj−1までの各解像度ごとの尖度を演算
    する演算手段、上記0からj−1までの各解像度ごとの
    尖度と、上記電流検出手段により検出された電流信号が
    正常であるときの0からj−1までの各解像度ごとの尖
    度とを比較する比較手段、この比較手段の比較結果に基
    づいて電流の状態を出力する比較手段、およびこの比較
    手段の比較結果に基づいて上記電流の遮断指令を出力す
    る遮断指令出力手段を備えたことを特徴とする高速遮断
    装置。
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