JP2001216885A - 電界放出型電子放出素子および電界放出型電子放出素子アレイおよび電界放出型電子放出素子の製造方法および電界放出型電子放出素子アレイの製造方法およびディスプレイ装置 - Google Patents

電界放出型電子放出素子および電界放出型電子放出素子アレイおよび電界放出型電子放出素子の製造方法および電界放出型電子放出素子アレイの製造方法およびディスプレイ装置

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JP2001216885A
JP2001216885A JP2000032693A JP2000032693A JP2001216885A JP 2001216885 A JP2001216885 A JP 2001216885A JP 2000032693 A JP2000032693 A JP 2000032693A JP 2000032693 A JP2000032693 A JP 2000032693A JP 2001216885 A JP2001216885 A JP 2001216885A
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emitting device
field emission
type electron
emitter
emission type
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JP2000032693A
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English (en)
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Toshiharu Murai
俊晴 村井
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Tadao Katsuragawa
忠雄 桂川
Okitoshi Kimura
興利 木村
Hiroyuki Takahashi
裕幸 高橋
Tomohiro Inoue
智博 井上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出効率を高めて、より低電圧で電子を
放出させることの可能な電界放出型電子放出素子および
電界放出型電子放出素子アレイを提供する。 【解決手段】 1つのカソード電極2上に形成されるエ
ミッター5は、複数の三角柱形状要素から構成されてい
る。すなわち、カソード基板1上に形成されたカソード
電極2上には、先端が鋭利な連続した稜線を持つエミッ
ター5が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出型電子放
出素子および電界放出型電子放出素子アレイおよび電界
放出型電子放出素子の製造方法および電界放出型電子放
出素子アレイの製造方法およびディスプレイ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電界放出型電子放出素子としては、現
在、Spindt(スピント)型と呼ばれる円錐形状のエミッ
ターを用いることが主流になっている。Spindt(スピン
ト)型と呼ばれる円錐形状のエミッターは、SiO2
どの絶縁層に直径1〜2μm程度のピンホールを開け、
回転斜方蒸着法により基板を回転させながら斜方蒸着に
より剥離層を形成し、その後に、基板に対して垂直の方
向からエミッター形成材料を蒸着し、最後に剥離層ごと
リフトオフすることにより形成される。このとき蒸着さ
れる材料自身によりピンホール径が徐々に小さくなるこ
とにより円錐形状になる。
【0003】また、Spindt(スピント)型のエミッター
の形成材料としては、MoやNiなどの金属材料が一般
的に使用されているが、これらの材料は、電子放出部分
に大気中の水素などのガスが吸着すると仕事関数が変化
して経時的に放出電流が変動するという欠点がある。こ
れを防止するために超高真空に封止する必要があり、こ
れがさらに信頼性の向上を阻害するとともに一層の高コ
スト化の要因になっている。このような問題を解決する
ための材料として、フラーレンやカーボンナノチューブ
などの炭素系材料が注目されている。これらの炭素系材
料は、吸着原子による仕事関数の変動が小さく、安定な
放出電流が得られるという利点を持っている。特に、カ
ーボンナノチューブは、高アスペクト比という形状的特
徴からも電子放出源に適している。
【0004】特開平10−149760号には、カーボ
ンナノチューブをエミッターとして用いるために、例え
ばグラファイト棒を通電加熱するなどして昇華させた炭
素を単純にカソード基板上に析出させてカーボンナノチ
ューブの層を形成し、その後でリソグラフィ技術により
所望のパターニングを行なう技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなエミッターの製造方法では、基板を回転させな
がらピンホール周辺において均一な円形の剥離層を形成
するための制御が困難で歩留まりが低い上に、特殊な蒸
着法のために専用の装置が必要となるために、製造コス
トが極めて高くなるという問題があった。
【0006】また、従来の電界放出型電子放出素子で
は、電子放出効率を高めるには限界があった。すなわ
ち、特開平10−149760号に示されている技術で
は、カーボンナノチューブの方向がばらばらで電子放出
の効率が上がらないという問題があった。また、リソグ
ラフィの工程が入ることにより、製造コストが上昇する
ばかりでなく、連続した稜線を持つエミッターの稜線先
端部分だけにカーボンナノチューブを固着させるのが技
術的に困難であるという問題もあった。
【0007】本発明は、電子放出効率を高めて、より低
電圧で電子を放出させることの可能な電界放出型電子放
出素子および電界放出型電子放出素子アレイを提供する
ことを目的としている。
【0008】また、本発明は、制御が簡単であり量産性
が高く、また、特殊な工程がなく低コスト化を図ること
の可能な電界放出型電子放出素子の製造方法および電界
放出型電子放出素子アレイの製造方法を提供することを
目的としている。
【0009】また、本発明は、高性能のディスプレイ装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、カソード基板上に形成さ
れたカソード電極上に、先端が鋭利な連続した稜線を持
つエミッターが形成されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の発明は、カソード基
板上に形成されたカソード電極上に、連続した稜線を持
つエミッターが形成されており、連続した稜線を持つ前
記エミッターの稜線先端部分には、炭素系材料が固着さ
れていることを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の電界放出型電子放出素子において、前記炭素系材料
は、カーボンナノチューブであることを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の電界放出型電子放出
素子において、前記エミッターの先端に近接するように
ゲート電極がさらに形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の電界放出型電子放出
素子において、前記エミッターが所定間隔毎に配置され
て構成されていることを特徴としている。
【0015】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の電界放出型電子放出素子アレイにおいて、前記エミ
ッター間に絶縁性の隔壁が設けられ、該隔壁上に、前記
エミッターの先端に近接するようにゲート電極が形成さ
れており、該ゲート電極と前記エミッターとの間に発生
する電界により電子が放出されるように構成されている
ことを特徴としている。
【0016】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の電界放出型電子放出素子アレイにおいて、前記ゲー
ト電極は共通のゲート電極として形成され、また、1つ
のカソード電極上には1つまたは複数個のエミッターが
形成されており、選択されたカソード電極上のエミッタ
ーと前記ゲート電極との間に発生する電界により電子が
放出されるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載の電界放出型電子放出素子アレイにおいて、前記ゲー
ト電極およびカソード電極は、それぞれ、ストライプ状
に形成されて、互いに立体的に交差するように配置さ
れ、選択されたカソード電極とゲート電極との交点部分
のエミッターから電子が放出されるように構成されてい
ることを特徴としている。
【0018】また、請求項9記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の電界放出型電子放出素子の製造方法
であって、連続した稜線を持つ前記エミッターは、斜方
蒸着法を用いて剥離層を形成した後、カソード基板に対
して垂直の方向からエミッター材料を蒸着することによ
り形成されることを特徴としている。
【0019】また、請求項10記載の発明は、請求項2
または請求項3記載の電界放出型電子放出素子の製造方
法であって、連続した稜線を持つエミッターの先端部分
に触媒層を形成して、エミッターの先端部分にカーボン
ナノチューブを成長させて固着させることを特徴として
いる。
【0020】また、請求項11記載の発明は、請求項1
0記載の電界放出型電子放出素子の製造方法において、
前記触媒層は、請求項9記載のエミッター形成工程の少
なくとも最終段階を触媒材料に変えることにより形成さ
れることを特徴としている。
【0021】また、請求項12記載の発明は、請求項1
0または請求項11記載の電界放出型電子放出素子の製
造方法において、前記触媒層が平坦な膜状になるように
制御することを特徴としている。
【0022】また、請求項13記載の発明は、請求項6
乃至請求項8のいずれか一項に記載の電界放出型電子放
出素子アレイの製造方法であって、前記ゲート電極は、
前記エミッター上に所定間隔毎に前記エミッターを部分
的に埋めるように絶縁層を形成し、該絶縁層の上にパタ
ーニングすることにより形成されることを特徴としてい
る。
【0023】また、請求項14記載の発明は、請求項5
乃至請求項8のいずれか一項に記載の電界放出型電子放
出素子アレイの製造方法であって、連続した稜線を持つ
前記エミッターを前記カソード基板上でマトリクス状に
配列することを特徴としている。
【0024】また、請求項15記載の発明は、請求項1
乃至請求項4のいずれか一項に記載の電界放出型電子放
出素子または請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記
載の電界放出型電子放出素子アレイを用い、電界放出型
電子放出素子または電界放出型電子放出素子アレイに対
向させてアノード電極および蛍光体層が配置されて構成
されていることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1(a),(b)は、従来の電界
放出型電子放出素子をディスプレイ装置(2極管型の電
界放出型ディスプレイ装置)に適用した場合の構成例を
概略的に示す図であり、図1(a)はアノード電極が紙
面上において並列に並ぶ方向から見た図、図1(b)は
カソード電極が紙面上において並列に並ぶ方向から見た
図である。但し、図1(b)では、図を見やすくするた
め、隔壁を省略している。
【0026】図1(a),(b)を参照すると、カソー
ド基板101上には、ストライプ状のカソード電極10
2が設けられ、また、アノード基板103上には、スト
ライプ状のアノード電極104が設けられている。ここ
で、ストライプ状のカソード電極102とストライプ状
のアノード電極104とは、互いに交差するように配置
されている。また、カソード電極102にはエミッター
105が形成され、アノード電極104には蛍光体10
6が形成されている。
【0027】なお、図1(a),(b)の例では、スト
ライプ状のアノード電極104として、赤(R),緑
(G),青(B)の3つの蛍光体106のそれぞれが形
成される3つのアノード電極が設けられ、また、カソー
ド電極102およびエミッター105として、3つのカ
ソード電極およびエミッターが設けられている。また、
カソード基板101の側には、隔壁107が設けられて
いる。
【0028】このような構成では、3つのアノード電極
104のうちの選択されたアノード電極に正の所定電圧
を印加し、また、3つのカソード電極102のうち、ア
ノード電極と同時に選択されたカソード電極に負の所定
電圧を印加することにより、選択されたアノード電極と
選択されたカソード電極との交点部分のエミッターから
電子が放出され、放出された電子はアノード電極に引き
寄せられ、その部分に形成されている蛍光体に衝突して
発光を生じさせる。これにより、ディスプレイとしての
機能を実現できる。
【0029】図2(a),(b)は、本発明の電界放出
型電子放出素子をディスプレイ装置(2極管型の電界放
出型ディスプレイ装置)に適用した場合の構成例を概略
的に示す図であり、図2(a)はアノード電極が紙面上
において並列に並ぶ方向から見た図、図2(b)はカソ
ード電極が紙面上において並列に並ぶ方向から見た図で
ある。但し、図2(b)では、図を見やすくするため、
隔壁を省略している。
【0030】図2(a),(b)を参照すると、カソー
ド基板1上には、ストライプ状のカソード電極2が設け
られ、また、アノード基板3上には、ストライプ状のア
ノード電極4が設けられている。ここで、ストライプ状
のカソード電極2とストライプ状のアノード電極4と
は、互いに交差するように配置されている。また、カソ
ード電極2にはエミッター5が形成され、アノード電極
4には蛍光体6が形成されている。
【0031】なお、図2(a),(b)の例では、スト
ライプ状のアノード電極4として、赤(R),緑
(G),青(B)の3つの蛍光体6のそれぞれが形成さ
れる3つのアノード電極が設けられ、また、カソード電
極2およびエミッター5として、3つのカソード電極お
よびエミッターが設けられている。また、カソード基板
1の側には、隔壁7が設けられている。
【0032】このような構成では、図1(a),(b)
の装置と同様に、3つのアノード電極4のうちの選択さ
れたアノード電極に正の所定電圧を印加し、また、3つ
のカソード電極2のうち、アノード電極と同時に選択さ
れたカソード電極に負の所定電圧を印加することによ
り、選択されたアノード電極と選択されたカソード電極
との交点部分のエミッターから電子が放出され、放出さ
れた電子はアノード電極に引き寄せられ、その部分に形
成されている蛍光体に衝突して発光を生じさせる。これ
により、ディスプレイとしての機能を実現できる。
【0033】ところで、図2(a),(b)の電界放出
型電子放出素子では、図2(b)に示すように、1つの
カソード電極2上に形成されるエミッター5は、複数の
三角柱形状要素から構成されている。すなわち、カソー
ド基板1上に形成されたカソード電極2上には、先端が
鋭利な連続した稜線を持つエミッター5が形成されてい
る。なお、カソード電極2の材料としては、AlやN
i,Cuなどの金属材料が用いられる。また、エミッタ
ー5の材料としては、MoやNb,Zrなどの低仕事関
数の金属材料が好ましい。
【0034】図1(a),(b)に示した従来の電界放
出型電子放出素子では、エミッター105の電子放出部
が面となっており、電子はエミッター105の面から一
様に放出されるのに対して、図2(a),(b)の電界
放出型電子放出素子では、エミッター5の鋭利な先端部
分に電界が集中するために、効率的に電子が放出される
ようになり、しかも指向性が改善され、解像度が向上す
る。すなわち、図2(a),(b)の電界放出型電子放
出素子では、電子放出効率を高めてより低電圧で電子を
放出させることが可能となる。
【0035】図3(a),(b),(c)には、本発明
の電界放出型電子放出素子のエミッター5の断面形状
例,すなわち、先端が鋭利な連続した稜線を持つエミッ
ター5の断面形状例が示されている。本発明の電界放出
型電子放出素子において、エミッター5の形状として
は、図3(a),(b),(c)のように、様々なもの
が可能である。例えば、図3(a)のエミッター5の形
状は、三角桂状の先端が鋭利なものとなっている。先端
が鋭利な連続した稜線を持つエミッター5の断面形状と
しては、図3(a),(b),(c)に示されているも
のに限定されるものではない。また、エミッター5の大
きさも、用途に応じて最適なものを用いることができる
が、多くの場合、底部の幅wが1〜3μm、高さhが
0.5〜2μmであるのが好ましい。
【0036】また、図4(a),(b)には、先端が鋭
利な連続した稜線を持つ本発明のエミッター5の形状例
(斜視図)が示されている。ここで、図4(a)は稜線
が直線状の最も一般的な形状であり、作製が容易であ
る。また、図4(b)は部分的に凹部がある形状で、鋭
利な先端部分への電界集中が強くなり、電子放出効率が
さらに向上するという利点がある。
【0037】また、図5(a),(b),(c)には、
先端が鋭利な連続した稜線を持つエミッター5が形成さ
れている本発明の電界放出型電子放出素子において、さ
らにゲート電極10を設けた場合の構成例が示されてい
る。なお、図5(a),(b),(c)の例では、エミ
ッター5は、1つのカソード電極2について三角柱形状
要素が1つの構成として概略的に示されており、図5
(a)はエミッター5の稜線が紙面に対し垂直となる方
向から見た図(断面図)、図5(b)は平面図、図5
(c)は側面図である。なお、図5(a),(b),
(c)では、カソード電極2,エミッター5のみが示さ
れているが、これをディスプレイ装置に適用する場合に
は、図1,図2に示したようにカソード電極2に対応さ
せて、アノード電極4,蛍光体6が設けられる。
【0038】図5(a),(b),(c)を参照する
と、三角柱形状のエミッター5の周辺には、SiO2
絶縁層11が形成されており、ゲート電極10は、絶縁
層11の上にエミッター5の先端の稜線を取り囲むよう
に、AlやNi,Cuなどの金属材料でパターニングさ
れている。そして、例えばカソード電極2を接地レベル
(ゼロV)に固定して、ゲート電極10に正電圧を印加
することにより、ゲート電極10とエミッター5の先端
との間に電界が発生し、エミッター5の先端から電子が
放出される。このとき、距離的な効果で、より低電圧で
電子を放出させることができる。これによって、図2の
電界放出型電子放出素子に比べて、アノード電極4に印
加する電圧を、電子を蛍光体6に衝突させるだけに必要
な電圧に下げられる。すなわち、図2の電界放出型電子
放出素子では、電子を放出させるために、アノード電極
4に必要以上のアノード電圧を印加しなければならなか
ったが、図5(a),(b),(c)の電界放出型電子
放出素子では、ゲート電極10が設けられていること
で、アノード電極4に印加する電圧を低下させることが
できる。
【0039】なお、図2あるいは図5の電界放出型電子
放出素子において、連続した稜線を持つエミッターの稜
線先端部分に、炭素系材料を固着させることもできる。
この場合、エミッター先端部を原子吸着による仕事関数
の変動が小さい炭素系材料で形成することで、放出電流
の安定化および効率化を図ることができる。炭素系材料
としては、具体的には、カーボンナノチューブ、フラー
レン、ダイヤモンド、グラファイトなどがあるが、好適
には、カーボンナノチューブであるのが良い。すなわ
ち、カーボンナノチューブは、炭素系材料の中でも特に
仕事関数が低く、しかも形状的に電子放出源に適してお
り、従って、カーボンナノチューブを用いることで放出
電流の一層の安定化および効率化を図ることができる。
【0040】また、図6(a),(b)は、本発明に係
る電界放出型電子放出素子アレイの構成例を示す図であ
る。なお、図6(a)はエミッター5の稜線が紙面に対
して垂直となる方向から見た図(正面図)であり、図6
(b)は平面図である。但し、図6(a)では、図を見
やすくするため、前方の絶縁層11を省略している。ま
た、図6(a),(b)では、カソード電極2,エミッ
ター5のみが示されているが、これをディスプレイ装置
に適用する場合には、図1,図2に示したように、カソ
ード電極2に対応させて、アノード電極4,蛍光体6が
設けられる。
【0041】図6(a),(b)を参照すると、エミッ
ター5が所定間隔毎に配置されている。また、エミッタ
ー5間には、絶縁性の隔壁(絶縁層)11が設けられ、
該隔壁11上に、エミッター5の先端に近接するように
ゲート電極10が形成されており、該ゲート電極10と
エミッター5との間に発生する電界により電子が放出さ
れるように構成されている。このように、エミッター5
に近接してゲート電極10を設けることで、より低電圧
で電子を放出させるための電界形成が可能となり、電子
放出効率をさらに高めて、より低電圧で駆動できる。
【0042】ここで、図6(a),(b)の例では、ゲ
ート電極10は共通のゲート電極として形成され、ま
た、1つのカソード電極2上には1つまたは複数個のエ
ミッター5が形成されており、選択されたカソード電極
2上のエミッター5とゲート電極10との間に発生する
電界により電子が放出されるように構成されている。こ
のように、ゲート電極10を共通とすることで、簡単な
構成で電子放出の低電圧化を図ることができる。
【0043】具体的に、図6(a),(b)の電界放出
型電子放出素子アレイでは、ゲート電極10はカソード
基板1の周辺の絶縁層11を利用して基板1全般にわた
って導通が得られている(すなわち、ゲート電極10
は、共通のゲート電極として構成されている)。そし
て、例えばゲート電極10を接地レベル(ゼロV)に固
定して、カソード電極2に選択的に負電圧を印加するこ
とにより、選択的に負電圧を印加されたカソード電極2
上のエミッター5の先端から電子が放出される。このと
き、図1や図2に示したように、ストライプ状のアノー
ド電極4がカソード電極2に対応して設けられて、いず
れかのアノード電極に選択的に正電圧が印加されると、
選択されたアノード電極との交点に位置するカソード電
極のエミッター部分から放出された電子はアノード電極
に引き寄せられ、ディスプレイ装置であれば、その部分
に対応する位置の蛍光体に衝突して発光を生じさせるこ
とができる。
【0044】また、図7(a),(b)は、本発明に係
る電界放出型電子放出素子アレイの他の構成例を示す図
である。なお、図7(a)はエミッターの稜線が紙面に
対して垂直となる方向から見た図(正面図)であり、図
7(b)は平面図である。但し、図7(a)では、図を
見やすくするため、前方の絶縁層11を省略している。
また、図7(a),(b)では、カソード電極2,エミ
ッター5のみが示されているが、これをディスプレイ装
置に適用する場合には、図1,図2に示したように、カ
ソード電極2に対応させて、アノード電極4,蛍光体6
が設けられる。
【0045】図7(a),(b)の電界放出型電子放出
素子アレイにおいても、図6(a),(b)の電界放出
型電子放出素子アレイと同様に、エミッター5間に絶縁
性の隔壁(絶縁層)11が設けられ、該隔壁11上に、
エミッター5の先端に近接するようにゲート電極10が
形成されており、該ゲート電極10とエミッター5との
間に発生する電界により電子が放出されるように構成さ
れているが、図7(a),(b)の電界放出型電子放出
素子アレイでは、ゲート電極10およびカソード電極2
は、それぞれ、ストライプ状に形成されて、互いに立体
的に交差するように配置され、選択されたカソード電極
とゲート電極との交点部分のエミッターから電子が放出
されるように構成されている。
【0046】図7(a),(b)の構成においては、例
えばゲート電極10に選択的に正電圧を印加するととも
にカソード電極2を選択的に接地レベル(ゼロV)にす
ることにより、選択された両電極(10,2)の交点部
分のエミッター5の先端から電子が放出される。
【0047】すなわち、図7(a),(b)の電子放出
素子アレイでは、ストライプ状のゲート電極10とスト
ライプ状のカソード電極2とが設けられており、ゲート
電極10とカソード電極2の交点に選択的に電界を集中
させることで、解像度の向上を図るとともに、無駄なゲ
ート電流が流れるのを防止して低消費電力化を図ること
ができる。
【0048】図7(a),(b)の構成は、第1の作製
方法として、エミッター5上に所定間隔毎にエミッター
5を部分的に埋めるように絶縁層を形成し、該絶縁層の
上にパターニングでゲート電極10を形成して作製され
ても良いし、あるいは、第2の作製方法として、連続し
た稜線を持つエミッター5をカソード基板1上でマトリ
クス状に配列して作製されても良い。
【0049】第1の作製方法の場合には、エミッター5
は、図4(a),(b)に示したように、稜線方向にお
いては一体形成され、ゲート電極パターンが横断してい
る部分が絶縁層に埋め込まれている。すなわち、連続し
た稜線を持つ柱状のエミッターを部分的に埋めるように
絶縁層を形成し、その上にゲートパターンを形成するよ
うにすることで、カソード電極と交差するようなゲート
電極を形成できる。
【0050】一方、第2の作製方法の場合には、個々の
エミッター5が分離形成されている。すなわち、柱状エ
ミッターをあらかじめ適当な長さで形成するとともに、
稜線方向に沿って隣接するエミッター間に絶縁層の隔壁
をあらかじめ設けるようにすることで、エミッターを部
分的に埋める第1の作製方法の絶縁層形成工程を省略で
きる。また、エミッターの絶縁層に埋められた部分にお
いて該絶縁層を通してゲート電極に流れる漏れ電流を防
止して電子放出効率の向上も同時に図れる。なお、この
場合、さらに、個々のエミッター5が稜線方向に分割さ
れているような構成になっていても良い。
【0051】また、図8は、図7(a),(b)の電界
放出型電子放出素子アレイを、3極管型の電界放出型デ
ィスプレイ装置に適用した場合の構成例を概略的に示す
図であり、カソード電極2が紙面上において並列に並ぶ
方向から見た図である。但し、図8では、図を見やすく
するため、前方の絶縁層11を省略している。
【0052】図8のディスプレイ装置では、アノード電
極4は一体構成のものとして構成されている。すなわ
ち、電子放出は、前述のように、ゲート電極10とカソ
ード電極2との間で選択的になされるので、アノード電
極4は一体構成のもので良く、この場合には、アノード
電極4についての高電圧のスイッチングが不要になると
いう利点がある。
【0053】図9は、上述した本発明の電界放出型電子
放出素子の製造工程例を概略的に示す図である。図9を
参照すると、先ず、カソード基板1上にカソード電極2
をパターニングし、その上に絶縁層11を形成し、さら
にその上にゲート電極層10を形成する(図9
(a))。
【0054】次いで、フォトリソグラフィーによりゲー
ト電極10をパターニングする(図9(b))。しかる
後、ケミカルエッチングにより、カソード電極2の表面
が現れる程度に絶縁層11に開口部15を形成する(図
9(c))。
【0055】次いで、NiやAlなどの金属材料を2方
向A,Bから交互に繰り返し斜方蒸着することにより、
剥離層16を形成する(図9(d))。
【0056】次いで、基板1に対して垂直の方向Cから
Moなどの低仕事関数の金属材料を蒸着することにより
エミッター5を形成する(図9(e))。このとき蒸着
される金属材料自身により開口部15が徐々にふさがれ
ていくことにより、エミッターは三角柱状に形成され
る。
【0057】最後に、余分に堆積されたものを剥離層1
6ごとリフトオフして、本発明の電界放出型電子放出素
子を作製することができる(図9(f))。
【0058】この製造工程例は、前述の回転斜方蒸着法
を用いたSpindt型のエミッタ形成方法と比較して、基板
を固定したままで剥離層を形成できる点で制御が簡単で
あり量産性が高いという利点がある。また特殊な工程が
ないために通常の装置が使用できるという利点もあり、
低コスト化を図ることができる。
【0059】図10は、エミッター5の先端に炭素系材
料を固着させた電界放出型電子放出素子または電子放出
素子アレイの製造工程の一例を示す図である。
【0060】図10を参照すると、先ず、図9(a)〜
(d)の工程を経て、図9(e)のエミッター5の形成工程
を開始する(図10(a))。
【0061】次いで、図9(e)のエミッター5の形成工
程を途中で止めて、蒸着材料をFeやCoなどの触媒材
料に変えて蒸着を再開し、触媒層17を形成する(図1
0(b))。なお、触媒材料の蒸着方向は、エミッター
材料の蒸着方向と同じであり、カソード基板1に対して
垂直の方向である。
【0062】このようにして触媒層17が形成された時
点で蒸着を終了し、剥離層16ごとリフトオフする(図
10(c))。
【0063】次いで、CVD法により触媒層17上にカ
ーボンナノチューブ18を成長させる(図10
(d))。これにより、エミッター5の先端にカーボン
ナノチューブ18を固着させることができる。
【0064】図10の製造工程例によれば、エミッター
5の先端に触媒層17を設けることで、CVD法で簡単
に触媒層17上にのみカーボンナノチューブ18を成長
させることができる。しかも前述の従来技術のようなリ
ソグラフィ技術によるパターニングの工程が不要にな
る。
【0065】また、図11は、エミッター5の先端に炭
素系材料を固着させた電界放出型電子放出素子または電
子放出素子アレイの製造工程の他の例を示す図である。
図11の製造工程が図10の製造工程と相違するのは、
図10(b)に対応する図11(b)の工程において、エミ
ッター5の先端の触媒層17が平坦な膜状に形成される
ように蒸着の工程が制御され、その結果、CVD法によ
りカーボンナノチューブ18がカソード基板1に対して
垂直の方向にほぼ均一に成長している点である。
【0066】図11の製造工程例によれば、エミッター
5の先端を尖らさずに平坦になるようにしてその上に触
媒を膜状に形成することで、カーボンナノチューブ18
をその触媒膜(触媒層)17上に基板に対して垂直の方
向に均一に成長させることができ、方向性の整ったカー
ボンナノチューブの束を形成することができて、電子の
放出効率を一層向上させることができる。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項5,請求項6,請求項7,請求項8記載の発明によれ
ば、カソード基板上に形成されたカソード電極上に、先
端が鋭利な連続した稜線を持つエミッターが形成されて
いるので、電子放出効率が高くコストパフォーマンスに
優れた電界放出型電子放出素子が実現できる。すなわ
ち、電子放出効率を高めて、より低電圧で電子を放出さ
せることの可能な電界放出型電子放出素子を提供でき
る。
【0068】また、請求項2,請求項3,請求項5,請
求項6,請求項7,請求項8記載の発明によれば、カソ
ード基板上に形成されたカソード電極上に、連続した稜
線を持つエミッターが形成されており、連続した稜線を
持つ前記エミッターの稜線先端部分には、炭素系材料が
固着されているので、経時的に安定でしかもより低電圧
で電子放出可能な電界放出型電子放出素子が実現でき
る。
【0069】また、請求項4,請求項5,請求項6,請
求項7,請求項8記載の発明によれば、エミッターの先
端に近接するようにゲート電極がさらに形成されている
ので、さらに低電圧での電子放出が可能になり、低消費
電力化を図ることができる。
【0070】また、請求項9乃至請求項14記載の発明
によれば、制御が簡単であり量産性が高く、また、特殊
な工程がなく低コスト化を図ることの可能な電界放出型
電子放出素子の製造方法および電界放出型電子放出素子
アレイの製造方法を提供することができる。
【0071】特に、請求項9記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載の電界放出型電子放出素子の製
造方法であって、連続した稜線を持つ前記エミッター
は、斜方蒸着法を用いて剥離層を形成した後、カソード
基板に対して垂直の方向からエミッター材料を蒸着する
ことにより形成されるので、Spindt型に比べて製造が容
易になるとともに通常の装置で製造が可能となり、しか
も、エミッターは先端が鋭利な形状であるため電子放出
効率を損なわないので、低コストでしかも高効率の電界
放出型電子放出素子が実現できる。
【0072】また、請求項10,請求項11記載の発明
によれば、請求項2または請求項3記載の電界放出型電
子放出素子の製造方法であって、連続した稜線を持つエ
ミッターの先端部分に触媒層を形成して、エミッターの
先端部分にカーボンナノチューブを成長させて固着させ
るようにしたので、簡単でしかも確実にカーボンナノチ
ューブをエミッターの先端に固着させることができる。
【0073】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項10または請求項11記載の電界放出型電子放出素
子の製造方法において、前記触媒層が平坦な膜状になる
ように制御することで、カーボンナノチューブの方向を
均一にすることができ、理想的な電子放出効率を得るこ
とができて、一層の低消費電力化を図ることができる。
【0074】また、請求項15記載の発明によれば、請
求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電界放出型
電子放出素子または請求項5乃至請求項8のいずれか一
項に記載の電界放出型電子放出素子アレイを用い、電界
放出型電子放出素子または電界放出型電子放出素子アレ
イに対向させてアノード電極および蛍光体層が配置され
て構成されているので、製造方法が簡単でしかも電子放
出効率に優れた電子放出素子によって、低コストでしか
も低消費電力の電界放出型ディスプレイ装置が実現され
る。また、放出された電子の指向性が向上し、シャープ
で均一な輝度分布が得られる高性能のディスプレイ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電界放出型電子放出素子をディスプレイ
装置に適用した場合の構成例を概略的に示す図である。
【図2】本発明の電界放出型電子放出素子をディスプレ
イ装置に適用した場合の構成例を概略的に示す図であ
る。
【図3】本発明の電界放出型電子放出素子のエミッター
の断面形状例を示す図である。
【図4】先端が鋭利な連続した稜線を持つ本発明のエミ
ッターの形状例(斜視図)を示す図である。
【図5】先端が鋭利な連続した稜線を持つエミッターが
形成されている本発明の電界放出型電子放出素子におい
て、さらにゲート電極を設けた場合の構成例を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る電界放出型電子放出素子アレイの
構成例を示す図である。
【図7】本発明に係る電界放出型電子放出素子アレイの
他の構成例を示す図である。
【図8】図7(a),(b)の電界放出型電子放出素子
アレイを、3極管型の電界放出型ディスプレイ装置に適
用した場合の構成例を概略的に示す図である。
【図9】本発明の電界放出型電子放出素子の製造工程例
を概略的に示す図である。
【図10】エミッターの先端に炭素系材料を固着させた
電界放出型電子放出素子または電子放出素子アレイの製
造工程の一例を示す図である。
【図11】エミッターの先端に炭素系材料を固着させた
電界放出型電子放出素子または電子放出素子アレイの製
造工程の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 カソード基板 2 カソード電極 3 アノード基板 4 アノード電極 5 エミッター 6 蛍光体 10 ゲート電極 11 絶縁層 15 開口部 16 剥離層 17 触媒層 18 カーボンナノチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桂川 忠雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 興利 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 裕幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 井上 智博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C031 DD09 5C036 EF01 EF06 EF08 EG02 EG12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソード基板上に形成されたカソード電
    極上に、先端が鋭利な連続した稜線を持つエミッターが
    形成されていることを特徴とする電界放出型電子放出素
    子。
  2. 【請求項2】 カソード基板上に形成されたカソード電
    極上に、連続した稜線を持つエミッターが形成されてお
    り、連続した稜線を持つ前記エミッターの稜線先端部分
    には、炭素系材料が固着されていることを特徴とする電
    界放出型電子放出素子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電界放出型電子放出素子
    において、前記炭素系材料は、カーボンナノチューブで
    あることを特徴とする電界放出型電子放出素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の電界放出型電子放出素子において、前記エミッタ
    ーの先端に近接するようにゲート電極がさらに形成され
    ていることを特徴とする電界放出型電子放出素子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の電界放出型電子放出素子において、前記エミッタ
    ーが所定間隔毎に配置されて構成されていることを特徴
    とする電界放出型電子放出素子アレイ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電界放出型電子放出素子
    アレイにおいて、前記エミッター間に絶縁性の隔壁が設
    けられ、該隔壁上に、前記エミッターの先端に近接する
    ようにゲート電極が形成されており、該ゲート電極と前
    記エミッターとの間に発生する電界により電子が放出さ
    れるように構成されていることを特徴とする電界放出型
    電子放出素子アレイ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電界放出型電子放出素子
    アレイにおいて、前記ゲート電極は共通のゲート電極と
    して形成され、また、1つのカソード電極上には1つま
    たは複数個のエミッターが形成されており、選択された
    カソード電極上のエミッターと前記ゲート電極との間に
    発生する電界により電子が放出されるように構成されて
    いることを特徴とする電界放出型電子放出素子アレイ。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の電界放出型電子放出素子
    アレイにおいて、前記ゲート電極およびカソード電極
    は、それぞれ、ストライプ状に形成されて、互いに立体
    的に交差するように配置され、選択されたカソード電極
    とゲート電極との交点部分のエミッターから電子が放出
    されるように構成されていることを特徴とする電界放出
    型電子放出素子アレイ。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2記載の電界放出
    型電子放出素子の製造方法であって、連続した稜線を持
    つ前記エミッターは、斜方蒸着法を用いて剥離層を形成
    した後、カソード基板に対して垂直の方向からエミッタ
    ー材料を蒸着することにより形成されることを特徴とす
    る電界放出型電子放出素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項2または請求項3記載の電界放
    出型電子放出素子の製造方法であって、連続した稜線を
    持つエミッターの先端部分に触媒層を形成して、エミッ
    ターの先端部分にカーボンナノチューブを成長させて固
    着させることを特徴とする電界放出型電子放出素子の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の電界放出型電子放出
    素子の製造方法において、前記触媒層は、請求項9記載
    のエミッター形成工程の少なくとも最終段階を触媒材料
    に変えることにより形成されることを特徴とする電界放
    出型電子放出素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11記載の電
    界放出型電子放出素子の製造方法において、前記触媒層
    が平坦な膜状になるように制御することを特徴とする電
    界放出型電子放出素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項6乃至請求項8のいずれか一項
    に記載の電界放出型電子放出素子アレイの製造方法であ
    って、前記ゲート電極は、前記エミッター上に所定間隔
    毎に前記エミッターを部分的に埋めるように絶縁層を形
    成し、該絶縁層の上にパターニングすることにより形成
    されることを特徴とする電界放出型電子放出素子アレイ
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項5乃至請求項8のいずれか一項
    に記載の電界放出型電子放出素子アレイの製造方法であ
    って、連続した稜線を持つ前記エミッターを前記カソー
    ド基板上でマトリクス状に配列することを特徴とする電
    界放出型電子放出素子アレイの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項
    に記載の電界放出型電子放出素子または請求項5乃至請
    求項8のいずれか一項に記載の電界放出型電子放出素子
    アレイを用い、電界放出型電子放出素子または電界放出
    型電子放出素子アレイに対向させてアノード電極および
    蛍光体層が配置されて構成されていることを特徴とする
    ディスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009146816A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Hitachi Metals Ltd 冷陰極電子源およびフィールドエミッションランプ
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KR20210059127A (ko) * 2019-11-14 2021-05-25 주식회사 씨에이티빔텍 전자방출 소스 및 이를 포함하는 엑스레이장치
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