JP2001215906A - 光反射具 - Google Patents

光反射具

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JP2001215906A
JP2001215906A JP2000020812A JP2000020812A JP2001215906A JP 2001215906 A JP2001215906 A JP 2001215906A JP 2000020812 A JP2000020812 A JP 2000020812A JP 2000020812 A JP2000020812 A JP 2000020812A JP 2001215906 A JP2001215906 A JP 2001215906A
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light reflector
reflecting
reflector
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JP2000020812A
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Atsushi Miyazawa
淳 宮澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が確保され、かつ、外観性の良好な光
反射具を提供すること。 【解決手段】 反射部111が所定の間隔で配置される
第一部材11と、開口部121と隠蔽部122とが所定
の間隔で交互に配置される第二部材12とを互いに重ね
合わせ、かつ、相対的に移動可能としたので、夜間等の
使用時において、反射部111および開口部121同士
の位置を合わせて光が発生するようにし、一方、昼間等
の不使用時において、反射部111および隠蔽部122
同士の位置を合わせて反射部111が隠蔽部122に隠
蔽するようにする。これにより、不使用時では、反射部
111が外部に露出することがなくなり、当該反射部1
11の表面が傷つくことが防止され、光反射具10の耐
久性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夜間での視認者に
対する視認性を向上可能とする光反射具に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、夜間での視認者に対する視認性
を向上させるために、光を光源方向に向けて再帰反射さ
せる再帰反射シートを有する光反射具が利用されてい
る。この光反射具としては、実開平5−035819号
公報に示されるように、ベルトの表面に反射テープから
なる反射部を貼り付けたものがある。この反射部は、ベ
ルトに直接貼り付けられ、外部に露出している。また、
実用新案登録03017111号公報に示されるよう
に、バッグのベルト部分に取り付けられるものがある。
この光反射具は、三つ折りの基材シートの表面にリフレ
クタシートからなる反射部を設け、基材シートの内面に
面ファスナーを備えたものである。この反射部は、外部
に露出して設けられている。このような反射部を構成す
る材料としては、コーナーキュービックプリズムの光反
射特性を利用した再帰反射材料、長時間の残光特性を利
用した蓄光性材料が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の光反射具では、
反射部として再帰反射シートを利用する場合、当該反射
部が物と接触して表面に傷がつくと、再帰反射特性が失
われるという問題がある。さらに、昼間等の不使用時
に、前述の反射部が露出したままなので、光反射具が外
観上好ましくないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、耐久性が確保され、か
つ、外観性の良好な光反射具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光反射具は、反
射部が所定の間隔で配置される第一部材と、開口部と隠
蔽部とが所定の間隔で交互に配置される第二部材とを備
え、前記第一部材および第二部材は、互いに重ね合わさ
れるとともに、相対的に移動可能に設けられ、前記反射
部が前記隠蔽部に隠蔽可能とされていることを特徴とす
る。ここで、反射部としては、コーナーキュービックプ
リズム等を用いて光源からの光を光源方向に再帰反射さ
せる再帰反射材料や紫外線を吸収して一定時間発光する
蓄光性材料を採用できる。
【0006】また、「隠蔽可能」とは、第一部材および
第二部材を板状とした場合、第一部材および第二部材を
相対的に摺動可能に設け、反射部を隠蔽部で隠蔽するこ
と、あるいは、第一部材および第二部材を円板状とした
場合、第一部材および第二部材を相対的に回動可能に設
け、反射部を隠蔽部で隠蔽することをいう。このような
本発明によれば、第一部材および第二部材を相対的に移
動可能としたので、夜間等の使用時において、第一部材
の反射部および第二部材の開口部同士の位置を合わせる
ことにより、光反射具としての機能を確保できる。一
方、昼間等の不使用時において、第一部材の反射部およ
び第二部材の隠蔽部同士の位置を合わせることにより、
反射部が隠蔽部に隠蔽されるようになる。これにより、
不使用時では、反射部が外部に露出することがなくな
り、当該反射部の表面が傷つくことが防止され、光反射
具の耐久性が確保されるようになる。また、昼間等の不
使用時において、第一部材の反射部が第二部材の隠蔽部
で隠蔽されるので、反射部が外部に露出することがなく
なり、光反射具の外観性も良好となる。
【0007】以上において、前記第一部材の反射部の間
には、装飾部が配置され、この装飾部は、前記第二部材
の隠蔽部と同様の材質で形成されていることが望まし
い。このようにすれば、装飾部および隠蔽部の表面が同
一の質感となり、光反射具全体の表面の質感が統一され
るので、昼間等の不使用時に、開口部を介して装飾部が
外部から目視されても、光反射具全体の見栄えがよくな
り、当該光反射具の外観性が一層良好となる。
【0008】また、板状に形成された前記第一部材およ
び第二部材を組合わせて構成され、前記第一部材の両面
には前記反射部が設けられ、前記第二部材の両面には前
記隠蔽部が設けられていることが望ましい。このよう
に、第二部材の内部に第一部材を収納にし、第二部材の
両面に開口部および隠蔽部を形成すれば、両面が使用可
能となる部材でも、第一部材を当該第二部材の両面に設
ける必要がなくなり、部材数の増加が防止される。
【0009】さらに、前記反射部は、蓄光性材料から形
成されていることが望ましい。ここで、蓄光性材料とし
ては、アルカリ土類金属のアルミン酸塩、例えば、Sr
Al2O4、CaAl2O4等が採用できる。このよう
な蓄光性材料を採用することにより、長時間および高輝
度の残光特性が得られるようになり、また、酸化物系で
あることから、化学的にも安定し、かつ、耐候性に優れ
ている。これにより、夜間、反射部からの発光が持続さ
れるようになり、視認性が向上する。
【0010】また、前記隠蔽部は、紫外線透過材から形
成されていることが望ましい。このようにすれば、昼間
等の不使用時において、反射部が隠蔽部に覆われていて
も、反射部が隠蔽部から透過してきた紫外線を常に吸収
することとなるので、夜間等の使用時には、反射部から
光をすぐに発することができるようになり、反射部を常
に発光状態に変化させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1には、本発明の第一実施形態に係る液
晶プロジェクタのソフトケース1が示されている。この
ソフトケース1は、収納物が収納されるスペースを有す
る収納部2と、当該ソフトケース1を持ち運ぶためのハ
ンドル部3とを有するものである。収納部2には、液晶
プロジェクタの他に、交換ランプ等の付属物が収納され
ている。収納部2の側面には、視認性を向上させるため
の光反射具10が設けられている。この光反射具10
は、平板状に形成された第一部材11と、この第一部材
11を収納する第二部材12とを備えている。
【0013】第一部材11は、図2および図3に示され
るように、所定の間隔で配置される反射部111と、こ
れらの反射部111の間に配置される装飾部112と、
この装飾部112の表面から突出する突起113とを有
している。反射部111は、平面矩形状に形成されたも
のである。この反射部111は、蓄光性材料から形成さ
れている。蓄光性材料は、アルカリ土類金属のアルミン
塩、例えば、SrAl2O4またはCaAl2O4から
なっている。また、反射部111は、紫外線を吸収して
可視光線を発するようになっている。これにより、反射
部111は、長時間(半日以上)持続する高輝度の残光
特性が得られるようになっている。なお、蓄光性材料で
あるSrAl2O4に例えば、Eu(ユーロピウム)、
Dy(ジスプロシウム)等の賦活剤を加えると、残光特
性がさらに長時間持続されるようになる。装飾部112
は、反射部111と同様に、平面矩形状に形成されたも
のである。この装飾部112は、後述する第二部材12
の隠蔽部122と同様の材質で形成されている。
【0014】第二部材12は、第一部材11と同様に、
平板状に形成されたものである。この第二部材12の収
納部2に当接する当接面は、粘着テープ等で収納部2の
側面に貼り付けられている。また、第二部材12の当接
面と対向する面には、所定の間隔で交互に配置される開
口部121および隠蔽部122と、これらの開口部12
1および隠蔽部122が配置される配置方向に沿って延
びる長孔123とが設けられている。開口部121は、
その周縁が矩形状となっており、第一部材11の反射部
111および装飾部112のいずれか一方の全体が外部
から目視可能な大きさとなっている。隠蔽部122は、
第一部材11の反射部111および装飾部112と同様
に、平面矩形状に形成されたものである。また、隠蔽部
122は、紫外線透過材から形成され、光反射具10の
不使用時に第一部材11の反射部111を隠蔽するよう
になっている。長孔123は、第一部材11の突起11
3に対応した位置に形成されている。
【0015】第一部材11および第二部材12は、相対
的に移動可能に設けられている。すなわち、第一部材1
1は、第一部材11の突起113と第二部材12の長孔
123により、第二部材12の内部空間を長孔123に
沿って摺動するようになっている。第一部材11の突起
113および第二部材12の長孔123は、第一部材1
1を第二部材12に対して摺動可能とする移動手段とな
っている。
【0016】具体的に説明すると、光反射具10を使用
する時には、第一部材11の突起113を、図3に示さ
れるように、第二部材12の長孔123に沿って図3中
左側へ移動すると、これに伴い、第一部材11が同図中
左側へ摺動し、第一部材11の反射部111が第二部材
12の開口部121から露出されるようになる。この
際、反射部111は、開口部121を介して外部から目
視されるようになっており、当該開口部121を通って
観察者へ向かう光を発するようになっている。一方、光
反射具10を使用しない時には、第一部材11の突起1
13を、図2に示されるように、第二部材12の長孔1
23に沿って図2中右側へ移動すると、これに伴い、反
射部111が同図中右側へ摺動し、第一部材11の反射
部111が隠蔽部122で隠蔽されるようになる。この
状態で、反射部111は、隠蔽部122で常時隠蔽され
ており、当該隠蔽部122から透過してきた紫外線を常
に吸収するようになっている。また、光反射具10は、
装飾部112が開口部121を介して外部から目視され
るようになっていても、当該装飾部112を隠蔽部12
2と同様の材質で形成していることから、当該光反射具
10全体の表面の質感が統一されるようになっている。
【0017】前述のような本第一実施形態によれば、次
のような効果がある。
【0018】すなわち、第一部材11を第二部材12の
内部空間で摺動するようにしたので、液晶プロジェクタ
を使用している際、第一部材11の反射部111および
第二部材12の開口部121同士の位置を合わせておく
ことにより、光が観察者へ向かって発生するようにな
り、暗所であっても、ソフトケース1の位置を確認する
ことができる。これにより、液晶プロジェクタの使用時
に、交換ランプが切れる等の故障が発生しても、交換ラ
ンプを交換する等の故障に対する対応を迅速に行うこと
ができる。また、反射部111および第二部材12の隠
蔽部122同士の位置を合わせておくことにより、反射
部111が隠蔽部122に隠蔽されるようになる。これ
により、液晶プロジェクタを持ち運ぶ際に、反射部11
1が外部に露出することがなくなり、当該反射部111
の表面が傷つくことを防止でき、光反射具10の耐久性
を確保できる。
【0019】また、第一部材11の装飾部112を隠蔽
部122と同様の材質で形成したので、装飾部112お
よび隠蔽部122の表面が同一の質感となり、光反射具
10全体の表面が統一されるようになり、昼間等の不使
用時に、開口部121を介して装飾部112が外部から
目視されても、光反射具10全体の見栄えがよくなり、
当該光反射具10の外観性が一層良好となる。
【0020】さらに、反射部111を蓄光性材料から形
成したので、長時間および高輝度の残光特性が得られる
ようになり、また、酸化物系であることから、化学的に
も安定し、かつ、耐候性に優れた反射部111を形成で
きる。これにより、夜中に反射部111からの発光が持
続されるようになり、視認者に対する視認性を向上でき
る。
【0021】また、隠蔽部122を紫外線透過材から形
成したので、昼間の不使用時において、反射部111が
隠蔽部122に隠蔽されていても、反射部111が隠蔽
部122から透過してきた紫外線を常に吸収できる。
【0022】図4および図5には、本発明の第二実施形
態が示されている。
【0023】本第二実施形態は、前記第一実施形態にお
ける光反射具10を、ベルト20に利用したものであ
る。すなわち、ベルト20は、図4に示されるように、
帯状に形成されたバンド部21と、このバンド部21の
基端側に設けられ、当該バンド部21を所定長さに係止
するための係止部22とを有している。このバンド部2
1の先端側には、所定の間隔で複数の孔23が設けられ
ている。このベルト20は、表面および裏面の両方の面
を使用することが可能となる両面仕様、いわゆるリバー
シブルとなっている。また、バンド部21の孔23が形
成されていない部分には、光反射具30が設けられてい
る。
【0024】光反射具30の平板状に形成された第一部
材31は、図5に示されるように、バンド部21に形成
された内部空間に収納されている。これにより、バンド
部21は、ベルト20本来の機能と光反射具30の第二
部材の機能とを兼用するものとなっている。第一部材3
1の両面には、所定の間隔で配置される反射部311
と、これらの反射部311の間に配置される装飾部31
2と、この装飾部312の表面から突出する突起313
とがそれぞれ備えられている。第一部材31は、突起3
13を長孔213に沿って移動させることにより、第二
部材となるバンド部21の内部空間を摺動するようにな
っている。第一部材の反射部311は、コーナーキュー
ビックプリズム等の光反射特性を利用した再帰反射材料
から形成されている。この反射部311は、光源からの
光を光源方向に再帰反射させるようになっている。ま
た、辺りが明るい昼間等の光反射具30を使用しないと
きには、第一部材31の移動手段である突起313を長
孔213に沿って移動させ、反射部311および隠蔽部
212同士の位置を合わせることにより、反射部311
が隠蔽部212で隠蔽されるようになり、反射部311
が外部に露出されず、反射部311の表面がものと接触
して傷つかないようになっている。バンド部21の両面
には、所定の間隔で交互に配置された開口部211およ
び隠蔽部212と、これらの開口部211および隠蔽部
212が配置される配置方向に沿って延びる長孔213
とがそれぞれ設けられている。バンド部21の両面に設
けられた開口部211のいずれからでも、光反射具30
の使用時には、当該開口部211を介して反射部311
が外部から目視されるようになり、光反射具30の不使
用時には、開口部211を介して装飾部312が外部か
ら目視されるようになっている。
【0025】前述のような本第二実施形態によれば、前
記第一実施形態と同様の作用・効果が得られる他、次の
ような効果を付加できる。
【0026】すなわち、第一部材31および第二部材と
なるバンド部21の両面に反射部311および装飾部3
12、開口部211および隠蔽部212をそれぞれ設
け、第一部材31をバンド部21の内部空間に収納した
ので、第一部材31をバンド部21の両面に設ける必要
がなくなり、部材数の増加を防止できる。
【0027】図6には、本発明の第三実施形態が示され
ている。本第三実施形態は、前記第二実施形態における
光反射具10を、装飾具44に利用したものである。す
なわち、装飾具44は、図6に示されるように、収納物
が収納されるスペースを有する収納部41と、ハンドバ
ッグ40を持ち歩くためのハンドル部42とを備えたハ
ンドバッグ40に設けられている。具体的には、装飾具
44は、収納部41とハンドル部42とを接合する接合
部43に取り付けられている。また、装飾具44は、イ
ニシャル等が刻まれるようになっているキーホルダ等の
装飾物である。この装飾具44は、帯状に形成された本
体45と、この本体45の端部に設けられるとともに接
合部43に係止させるための係止部46とを有してい
る。装飾具44は、前述した第二実施形態のベルト20
と同様に、表面および裏面の両方の面を使用することが
可能となる両面仕様となっている。本体45には、光反
射具50が設けられている。
【0028】この光反射具50の第一部材51は、第二
部材となる本体45に形成された内部空間に収納されて
いる。本体45の両面には、所定の間隔で交互に配置さ
れた開口部451および隠蔽部452と、これらの開口
部451および隠蔽部452が配置される配置方向に沿
って延びる長孔453がそれぞれ設けられている(裏面
図示省略)。また、第一部材51の両面には、所定の間
隔で配置される反射部(図示省略)と、これらの反射部
の間に配置される装飾部(図示省略)と、この装飾部の
表面から突出する突起513とがそれぞれ備えられてい
る。第一部材は、移動手段となる突起513および長孔
453により、当該本体45の内部空間を摺動するよう
になっている。第一部材の反射部は、コーナーキュービ
ックプリズム等の光反射特性を利用した再帰反射材料か
ら形成されている。なお、辺りが暗くなる夜間等に光反
射具50を使用するときには、突起513を長孔453
に沿って移動させ、反射部および開口部451同士の位
置を合わせることにより、反射部から光源に向かって光
を反射させ、辺りが明るい昼間等で光反射具50を使用
しないときには、突起513を長孔453に沿って移動
させ、反射部および隠蔽部452同士の位置を合わせる
ことにより、反射部を隠蔽部452で隠蔽するようにな
っている。
【0029】前述のような本第三実施形態によれば、前
記第一実施形態と同様の作用・効果が得られる他、次の
ような効果を付加できる。すなわち、第一部材51およ
び第二部材となる本体45の両面に反射部および装飾
部、開口部451および隠蔽部452をそれぞれ設け、
第一部材51を本体45の内部空間に収納したので、第
一部材51を本体45の両面に設ける必要がなくなり、
部材数の増加を防止できる。
【0030】図7には、本発明の第四実施形態が示され
ている。
【0031】本第四実施形態では、前記第一実施形態に
おける光反射具10を、時計60に利用したものであ
る。すなわち、時計60は、図7に示されるように、時
刻等を表示する表示部61と、手首に装着されるバンド
部62とを備えている。このバンド部62は、帯状に形
成されたものである。バンド部62の表示部61側の表
面には、光反射具70が設けられている。
【0032】この光反射具70の第一部材71は、第二
部材となるバンド部62に形成された内部空間に収納さ
れている。これにより、バンド部62は、当該バンド部
62の機能と光反射具70の第二部材の機能とを兼用す
るものとなっている。バンド部62の片面には、所定の
間隔で交互に配置された開口部621および隠蔽部62
2と、これらの開口部621および隠蔽部622が配置
される配置方向に沿って延びる長孔623がそれぞれ設
けられている。また、第一部材71の片面には、所定の
間隔で配置される反射部711と、これらの反射部71
1の間に配置される装飾部712と、この装飾部712
の表面から突出する突起713とがそれぞれ備えられて
いる。第一部材は、移動手段となる突起713および長
孔623により、当該バンド部62の内部空間を摺動す
るようになっている。第一部材の反射部は、コーナーキ
ュービックプリズム等の光反射特性を利用した再帰反射
材料から形成されている。なお、辺りが暗くなる夜間等
に光反射具70を使用するときには、突起713を長孔
623に沿って移動させ、反射部711および開口部6
21同士の位置を合わせることにより、反射部711か
ら光源に向かって光を反射させ、辺りが明るい昼間等で
光反射具70を使用しないときには、突起713を長孔
623に沿って移動させ、反射部711および隠蔽部6
22同士の位置を合わせることにより、反射部711を
隠蔽部622で隠蔽するようになっている。
【0033】前述のような本第四実施形態によれば、前
記第一実施形態と同様の作用・効果が得られる他、次の
ような効果を付加できる。すなわち、第一部材71およ
び第二部材となるバンド部62の片面に反射部711お
よび装飾部712、開口部621および隠蔽部622を
それぞれ設け、第一部材71をバンド部62の内部空間
に収納したので、バンド部62が第二部材の機能を兼用
するようになり、部材数の増加を防止できる。
【0034】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形等を含むものである。
【0035】すなわち、前記実施形態では、第一部材1
1および第二部材12が平板状に形成されていたが、こ
れに限らず、円板状に形成されていてもよい。この際、
第一部材および第二部材を円盤状とした場合、第一部材
および第二部材の中心が重なるように配置し、当該中心
に軸を設け、この軸を中心に第一部材を回動することが
望ましい。
【0036】さらに、前記実施形態では、第一部材を第
二部材に対して移動可能に設けたが、これに限らず、第
二部材を第一部材に対して移動可能に設けてもよい。ま
た、蓄光性材料としては、SrAl2O4、CaAl2
O4に限らず、他のアルミン酸塩、BaAl2O4、S
rCaAl2O4、SrBaAl2O4、SrMgAl
2O4、CaSrAl2O4等であってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、第一部材および第二部
材を相対的に移動可能としたので、夜間等の使用時にお
いて、第一部材の反射部を第二部材の開口部の位置に合
わせることにより、光反射具としての機能を確保し、一
方、昼間等の不使用時において、第一部材の反射部を第
二部材の隠蔽部の位置を合わせることにより、反射部が
隠蔽部に隠蔽されるようになる。これにより、不使用時
では、反射部が外部に露出することがなくなり、当該反
射部の表面が傷つくことが防止され、光反射具の耐久性
を確保できる。また、昼間等の不使用時において、第一
部材の反射部が第二部材の隠蔽部で隠蔽されるので、反
射部が外部に露出することがなくなり、光反射具の外観
性も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る光反射具の使用状態を示す
断面図である。
【図3】前記実施形態に係る光反射具の不使用状態を示
す断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態を示す正面図である。
【図5】前記実施形態に係る光反射具を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第三実施形態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第四実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
10,30,50,70 光反射具 11,31,51,71 第一部材 111,311,711 反射部 112,312,712 装飾部 12,21,45,62 第二部材 121,211,451,621 開口部 122,212、452,622 隠蔽部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射部が所定の間隔で配置される第一部材
    と、開口部と隠蔽部とが所定の間隔で交互に配置される
    第二部材とを備え、前記第一部材および第二部材は、互
    いに重ね合わされるとともに、相対的に移動可能に設け
    られ、 前記反射部が前記隠蔽部に隠蔽可能とされていることを
    特徴とする光反射具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光反射具において、前記
    第一部材の反射部の間には、装飾部が配置され、この装
    飾部は、前記第二部材の隠蔽部と同様の材質で形成され
    ていることを特徴とする光反射具。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の光反射具
    において、板状に形成された前記第一部材および第二部
    材を組合わせて構成され、前記第一部材の両面には前記
    反射部が設けられ、前記第二部材の両面には前記隠蔽部
    が設けられていることを特徴とする光反射具。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光
    反射具において、前記反射部は、蓄光性材料から形成さ
    れていることを特徴とする光反射具。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の光反射具において、前記
    隠蔽部は、紫外線透過材から形成されていることを特徴
    とする光反射具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100953002B1 (ko) 2007-11-05 2010-04-14 김선광 의복용 벨트 및 제조방법

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