JP2001215493A - 反射型液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

反射型液晶表示装置及びその製造方法

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JP2001215493A
JP2001215493A JP2000021060A JP2000021060A JP2001215493A JP 2001215493 A JP2001215493 A JP 2001215493A JP 2000021060 A JP2000021060 A JP 2000021060A JP 2000021060 A JP2000021060 A JP 2000021060A JP 2001215493 A JP2001215493 A JP 2001215493A
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color filter
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film
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JP2000021060A
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Yuichi Akiba
雄一 秋葉
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトマスクやメタルマスクを使用せず、さ
らには、フォトレジストを用いたフォトリソグラフィ処
理を行わずとも、金属反射板をパターン形成し、コント
ラストを向上させる。 【解決手段】 絶縁性基板からなる第1の基板11と第
2の基板13が液晶層21を介して対向し、第1の基板
11の液晶層21側に、第1の電極15を備え、第2の
基板13の液晶層21側に、金属反射板19とカラーフ
ィルター層33と第2の電極17とを備える反射型液晶
表示装置であって、金属反射板19とカラーフィルター
層33のあいだに、金属反射板の酸化膜からなる金属酸
化層25を設け、金属反射板19と前記金属酸化層25
と前記カラーフィルター層33の平面形状は、ほぼ同一
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然光を光源と
し、反射板にて入射した自然光を反射して表示する反射
型液晶表示装置の構造およびその構造を形成するための
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示装置は、自然光を光源と
し、バックライトなどの光源を必要としない液晶表示装
置であり、液晶層と、液晶層を挟む一対の絶縁性基板
と、金属反射板とから構成される。
【0003】従来のツイステッドネマティック(TN)
方式、またはスーパーツイステッドネマティック(ST
N)方式では、2枚の偏光板を必要とするため、自然光
の3/4を損失してしまうことになり、表示が暗くな
る。
【0004】さらに、金属反射板の位置は、偏光板の外
側、つまり、絶縁性基板の外側に配置しなければならな
いため、反射型液晶表示装置に対して斜めから光が入射
した場合、画像として認識する反射光が、一方の絶縁性
基板の液晶層側表面と金属反射板表面とで、二重に映る
という問題が生じたり、入射光が通過する画素と反射光
が通過する画素が異なってしまうために、コントラスト
を低下させたり、カラーフィルタを用いてカラー表示を
行う場合には、混色を招いて色再現性が悪くなったりす
る。
【0005】これら上記の問題を解消するために、偏光
板1枚で表示可能なTN方式またはSTN方式、偏光板
をまったく使わないで表示可能な相転移型のゲスト−ホ
スト方式などが提案されている。いずれの場合も、偏光
板の枚数を減らすことができるため、表示を明るくする
ことができる。
【0006】また、金属反射板を一方の絶縁性基板の液
晶層側、つまり液晶セル内部に設けることができるた
め、先に述べた二重映りの問題や、コントラストの低
下、カラーフィルタの混色を解消することが可能であ
る。
【0007】ここで、金属反射板を液晶セル内部にパタ
ーン形成する従来方法について説明する。金属反射板を
パターン形成する方法には、金属反射膜の成膜後に、フ
ォトマスクを使用するフォトグラフィ処理法によってパ
ターン形成する方法や、金属反射膜の成膜時にメタルマ
スクを使用するマスクスパッタ法によってパターン形成
する方法がある。
【0008】ここでは、フォトグラフィ処理法による金
属反射板のパターン形成方法について説明する。
【0009】まず、絶縁性基板上に、アルミニウム膜を
スパッタリング法により成膜する。つぎに、アルミニウ
ム膜の全面にポジ型のフォトレジストを回転塗布法によ
り塗布し、フォトマスクを用いた露光処理と現像処理と
でフォトリソグラフィ処理を行い、フォトレジストを金
属反射板のパターン形状に形成する。
【0010】その後、フォトレジストをエッチングマス
クに使用したアルミニウム膜のエッチング処理によっ
て、パターニングを行う。さらに、エッチングマスクと
して用いたフォトレジストを、レジスト剥離液を用いる
湿式剥離法により除去する。このようにして、金属反射
板をパターン形成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した従来技術による方法では、金属反射板をパターン
形成するためには、フォトマスク、および、フォトレジ
ストを必要とするフォトリソグラフィ処理が必要であっ
た。また、マスクスパッタ法によってパターン形成する
場合においても、メタルマスクが必要であった。したが
って、製造工程が長くなり、ひいては、製造コストを引
き上げる原因にもなっていた。
【0012】[発明の目的]本発明の目的は、上記課題
を解決して、フォトマスクやメタルマスクを使用せず、
さらには、フォトレジストを用いたフォトリソグラフィ
処理を行わずとも、金属反射板をパターン形成し、コン
トラストを向上させることのできる反射型液晶表示装置
及びその製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の反射型液晶表示装置及びその製造方法は、
下記記載の手段を採用する。
【0014】本発明の反射型液晶表示装置は、絶縁性基
板からなる第1の基板と第2の基板とが液晶層を介して
対向し、前記第1の基板の液晶層側に、第1の電極を備
え、前記第2の基板の液晶層側に、金属反射板と、カラ
ーフィルター層と、第2の電極とを、この順に備える反
射型液晶表示装置であって、前記金属反射板と前記カラ
ーフィルター層の間に、前記金属反射板の酸化膜からな
る金属酸化層を設け、前記金属反射板と前記金属酸化層
と前記カラーフィルター層の平面形状は、ほぼ同一であ
ることを特徴とする。
【0015】本発明の反射型液晶表示装置は、前記金属
反射板が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からな
ることを特徴とする。
【0016】本発明の反射型液晶表示装置は、前記金属
酸化層が、前記金属反射板の陽極酸化膜からなることを
特徴とする。
【0017】本発明の反射型液晶表示装置は、前記金属
反射板と前記金属酸化層と前記カラーフィルター層の平
面形状が、隣接する画素間に間隙を設けないような形状
であることを特徴とする。
【0018】本発明の反射型液晶表示装置は、前記金属
反射板と前記金属酸化層と前記カラーフィルター層の平
面形状が、隣接する画素間に間隙を設けるような形状で
あることを特徴とする。
【0019】本発明の反射型液晶表示装置は、前記金属
反射板と前記金属酸化層と前記カラーフィルター層の平
面形状が、画素にのみ配置するような形状であることを
特徴とする。
【0020】本発明の反射型液晶表示装置の製造方法に
おいては、第2の基板上に金属反射膜を成膜する工程
と、前記金属反射膜上に前記金属反射膜の酸化膜からな
る金属酸化膜を成膜する工程と、前記金属酸化膜上にカ
ラーフィルター層を形成する工程と、前記カラーフィル
ター層をマスクとして、前記金属酸化膜と前記金属反射
膜とをエッチングし、金属酸化層と金属反射板をパター
ン形成する工程と、前記カラーフィルター層上に透明導
電膜を成膜する工程と、前記透明導電膜をパターニング
し、第2の電極を形成する工程とを有することを特徴と
する。
【0021】本発明の反射型液晶表示装置の製造方法
は、前記金属酸化層と金属反射板をパターン形成する工
程において、アルカリ溶液を用いて、前記金属酸化膜と
前記金属反射膜とをエッチングすることを特徴とする。
【0022】本発明の反射型液晶表示装置の製造方法
は、前記金属反射膜上に前記金属反射膜の酸化膜からな
る金属酸化膜を成膜する工程において、前記金属酸化膜
は、前記金属反射膜の陽極酸化処理によって形成するこ
とを特徴とする。
【0023】[作用]本発明の反射型液晶表示装置にお
いては、金属反射板の平面形状は、カラーフィルター層
の平面形状とほぼ同一である。したがって、カラーフィ
ルター層をマスクとして、金属反射板を形成することが
でき、従来方法のようにフォトマスクやメタルマスクを
必要としない。
【0024】さらに、本発明の反射型液晶表示装置にお
いて、カラーフィルター層と、金属反射板の平面形状
を、隣接する画素間に間隙を設けないような形状とすれ
ば、反射型液晶表示装置の各画素間に入射した光はすべ
て視認側に反射してくるため、明状態となり、良好な白
表示が得られる。このようにして、良好な白表示が得ら
れることで、コントラストを向上させることができる。
【0025】さらに、本発明の反射型液晶表示装置にお
いて、カラーフィルター層と、金属反射板の平面形状
を、隣接する画素間に間隙を設けるような形状とすれ
ば、反射型液晶表示装置の各画素間に入射した光は背面
に透過するため、視認側に光が反射してくることはな
く、暗状態となり、良好な黒表示が得られる。
【0026】また、金属反射板の平面形状を、画素にの
み配置するような形状とすれば、画素の周辺全部が無反
射領域となり、より良好な黒表示を得ることができる。
このようにして、良好な黒表示が得られることで、コン
トラストを向上させることができる。
【0027】さらに、本発明の反射型液晶表示装置にお
いては、金属反射板とカラーフィルター層の間に、金属
反射板の酸化膜からなる金属酸化膜を設けている。カラ
ーフィルター層を形成する工程において、金属反射板だ
けでは現像液に腐食されやすいが、金属反射板の表面を
金属酸化膜が被覆していることで、腐食の進行を抑える
ことができる。
【0028】さらに、カラーフィルター層をマスクにし
て、金属反射板を形成する工程においては、アルカリ溶
液を用いれば、金属酸化膜と金属反射膜とをエッチング
することができ、カラーフィルター層の平面形状とほぼ
同一な金属反射板の平面形状を得ることができる。この
ようにして、信頼性の高い反射型液晶表示装置を製造す
ることができる。
【0029】以上のように、本発明においては、コント
ラストを向上させた高品質な反射型液晶表示装置を、信
頼性高く得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明による反射型液晶表
示装置を実施するための最適な形態を図面に基づいて説
明する。
【0031】〔第1の実施形態:図1、図2〕図1は本
発明の第1の実施形態における反射型液晶表示装置を示
す断面図である。以下、図1を参照して説明する。
【0032】図1に示すように、第1の実施形態の反射
型液晶表示装置は、液晶層21と、液晶層21を挟持す
るように相対向した上部基板29および下部基板31
と、液晶層21を封止するためのシール材41と、上部
基板29の液晶層21と反対側(外側)に設けた偏光板
27とから構成されている。そして、シール材41で囲
まれた領域に、画像を表示する表示部43が形成され
る。以下、上部基板29および下部基板31の構造につ
いて説明する。
【0033】上部基板29は、透明絶縁性のガラス基板
からなる第1の基板11と、第1の基板11上に設けた
第1の電極15と、第1の電極15を覆うようにして形
成した配向膜(図示せず)と、第1の電極15と接続し
た引き出し電極(図示せず)とからなる。第1の電極1
5の平面形状は、幅が90μmで、ピッチが100μm
の複数のストライプパターンを形成している。
【0034】下部基板31は、ガラス基板からなる第2
の基板13と、この第2の基板13側から順に、アルミ
ニウム膜からなる金属反射板19と、このアルミニウム
膜の酸化膜である酸化アルミニウム膜からなる金属酸化
層25と、カラーフィルター層33と、カラーフィルタ
ー層33を被覆するように形成したオーバーコート層3
5と、第2の電極17と、第2の電極17を覆うように
して形成した配向膜(図示せず)と、第2の電極17と
接続した引き出し電極(図示せず)とからなる。第2の
電極17の平面形状は、幅が290μmで、ピッチが3
00μmの複数のストライプパターンを形成している。
【0035】以上のように構成された上部基板29と下
部基板31とは、第1の電極15と第2の電極17とが
相対向し、さらに、それぞれのストライプパターンが直
交するように対峙して配置している。
【0036】そして、第1の電極15のストライプパタ
ーンと第2の電極17のストライプパターンとが交差す
る部分で画素が形成され、各画素においては、駆動電源
から引き出し電極を介して、第1の電極15と第2の電
極17との間に印加された任意の電圧によって、液晶層
21を駆動し、位相変調している。液晶層21での位相
変調量と偏光板27での偏向作用との組み合わせによ
り、金属反射板19で反射した光の出射をスイッチング
し、白黒を表示している。
【0037】この実施形態においては、電圧無印加時に
白表示が得られるノーマリー白タイプとする。そして、
これら複数の画素によって表示部43が形成され、任意
の画像を表現している。
【0038】金属反射板19と金属酸化層25は、シー
ル材41で囲まれた表示部43に対応するような矩形平
面形状を形成している。
【0039】カラーフィルター層33は、幅100μm
のストライプ形状に形成された、赤色カラーフィルター
33aと、緑色カラーフィルター33bと、青色カラー
フィルター33cとが、第1の電極15のストライプ形
状と平行するように、100μmのピッチで、複数のス
トライプパターンを形成している。したがって、カラー
フィルター層33の平面形状は、幅100μmのストラ
イプ形状の各色カラーフィルターが密接に並列した矩形
平面である。
【0040】さらに、この矩形平面が金属反射板19と
金属酸化層25とほぼ同一の平面形状になるように形成
されている。
【0041】以上に示すように、金属反射板19と、金
属酸化層25と、カラーフィルター層33は、シール材
41で囲まれた表示部43に対応するように、ほぼ同一
の矩形平面形状を形成しており、いずれも、各画素にお
いて隣接する画素との間に間隙がない。
【0042】したがって、上部基板29側から画素間に
入射した光は、金属反射板19によって反射する。前述
のとおり、この実施形態においては、電圧無印加時に白
表示が得られるノーマリー白タイプであるため、第1の
電極15と第2の電極17とが交差しておらず、常に電
圧無印加状態となる画素間においては、金属反射板19
で反射した光によって常に白表示となる。
【0043】したがって、画素において白表示をした場
合には、画素の周辺部までもが白いため、良好な白表示
を得ることができる。この結果、表示部43におけるコ
ントラストを向上させることができる。
【0044】〔製造方法説明:図2〕つぎに、図1に示
す本発明の第1の実施形態における反射型液晶表示装置
の構造を形成するための製造方法を、図2(a)から図
2(e)を用いて説明する。図2(a)から図2(e)
は、本発明の第1の実施形態における反射型液晶表示装
置の、特に下部基板31の製造方法を示す断面図であ
る。以下、図2(a)から図2(e)を参照して説明す
る。
【0045】まずはじめに、図2(a)に示すように、
第2の基板13上に、アルミニウム膜37を、スパッタ
リング法により、200nmの膜厚で成膜する。
【0046】つぎに、アルミニウム膜37の表面に、酸
化アルミニウム膜39を、陽極酸化液としてリン酸アン
モニウム溶液を用いた陽極酸化処理により形成する。こ
のとき、陽極酸化電圧を40Vに設定し、1.5V/分
の速度で昇圧し、1時間の定電圧で陽極酸化処理を行
い、膜厚が50nmとなるように酸化アルミウム膜を形
成する。
【0047】その後、酸化アルミニウム膜39上に、新
日鐵化学製の感光性を有する顔料分散型の赤色カラーレ
ジストV−259R(商品名)を回転塗布法により、
1.2μmの膜厚になるように塗布し、フォトマスクを
用いて露光処理を行う。
【0048】つぎに、現像液で現像処理し、露光した部
分が現像液に不溶化し、図2(b)に示すように、赤色
カラーフィルター33aのパターン形状に形成する。さ
らに、温度220度から240度の温度範囲で2時間焼
成し、赤色カラーフィルター33aを構成する赤色カラ
ーレジストを熱硬化するとともに、赤色カラーレジスト
に含まれる光硬化および熱硬化に関与していない未反応
物質をガス化し、除去する。
【0049】その後、同様に緑色、青色の順で、緑色カ
ラーフィルター33bと青色カラーフィルター33cの
パターン形状に形成し、図2(c)に示すように、カラ
ーフィルター層33を形成する。
【0050】カラーフィルター層33のパターン形状
は、幅100μmのストライプ形状に形成された、赤色
カラーフィルター33aと、緑色カラーフィルター33
bと、青色カラーフィルター33cとが、100μmの
ピッチで、複数のストライプパターンを形成している。
すなわち、カラーフィルター層33の平面形状は、幅1
00μmのストライプ形状の各色カラーフィルターが密
接に並列した矩形平面である。
【0051】ここで、従来技術による反射型液晶表示装
置においては、金属反射膜37上にカラーフィルター層
33を直接形成していた。したがって、カラーフィルタ
ー層33を形成する工程において、カラーレジストが現
像除去された領域では、金属反射膜37を構成するアル
ミニウム膜が暴露し、現像液によって腐食除去されてし
まっていた。
【0052】これは、一色目の赤色カラーレジストの現
像工程から起こり得る現象であり、緑色、青色の各カラ
ーフィルター層に対応する領域に、金属反射板19が形
成されなくなってしまう。
【0053】しかしながら、上述のように、本発明の反
射型液晶表示装置においては、アルミニウム膜37上の
全表面を被覆するように、酸化アルミニウム膜39を形
成している。したがって、カラーレジスト用の現像液に
対する耐薬品性に優れている、酸化アルミニウム膜39
で被覆されたアルミニウム膜37が除去されることはな
い。
【0054】つぎに、カラーフィルター層33をエッチ
ングマスクに使用して、パターニングを行い、アルミニ
ウム膜37と酸化アルミニウム膜39をエッチングし、
図2(d)に示すように、金属反射板19と金属酸化層
25を形成する。この金属反射膜37と金属酸化膜39
のエッチング処理は、1重量%の濃度に調合した水酸化
ナトリウム溶液を使用する湿式エッチング処理により行
う。
【0055】このように、カラーフィルター層33をマ
スクに使用して、金属反射板19と金属酸化層25を形
成しているため、金属反射板19と金属酸化層25とカ
ラーフィルター層33の平面形状は、ほぼ同一な矩形平
面形状となる。
【0056】つぎに、これらカラーフィルター層33上
に透明なオーバーコート膜35として、JSR製オプト
マーSS6777(商品名)を回転塗布法により形成す
る。
【0057】このオーバーコート膜35は、膜厚3μm
で形成する。さらに、220度から240度の温度範囲
で2時間焼成し、オーバーコート膜25を熱硬化すると
ともに、熱硬化に関与していない未反応物質をガス化
し、除去する。このオーバーコート膜35は、カラーフ
ィルター層33の耐薬品性や耐スパッタリング性や、さ
らに平坦性を向上させる役割を果たす。
【0058】つぎに、酸化インジウムスズ膜からなる透
明導電膜を、スパッタリング法により、110nmの膜
厚で成膜する。つぎに、酸化インジウムスズ膜の全面に
ポジ型のフォトレジストを回転塗布法により塗布し、フ
ォトマスクを用いた露光処理と現像処理とでフォトリソ
グラフィ処理を行い、フォトレジストを第2の電極17
のパターン形状に形成する。
【0059】その後、フォトレジストをエッチングマス
クに使用して、パターニングを行ない、第2の電極17
を形成する。この酸化インジウムスズ膜のエッチング処
理は、塩化第二鉄と塩酸との混合液を使用する湿式エッ
チング処理により行う。
【0060】その後、エッチングマスクとして用いたフ
ォトレジストを、レジスト剥離液として、たとえば長瀬
産業製のN−320(商品名)を用いる湿式剥離法によ
り除去する。
【0061】この第2の電極17のパターン形状は、幅
寸法が290μmで、ピッチ寸法が300μmの複数の
ストライプパターンであり、カラーフィルター層33を
構成する各色カラーフィルターのストライプパターンと
直交するように形成する。
【0062】さらに、第2の電極17上を覆うようにし
て配向膜(図示せず)を形成し、図2(e)に示すよう
に、下部基板31を作成する。
【0063】第1の基板11上には、酸化インジウムス
ズ膜からなる透明導電膜を、スパッタリング法により、
110nmの膜厚で成膜する。つぎに、酸化インジウム
スズ膜の全面にポジ型のフォトレジストを回転塗布法に
より塗布し、フォトマスクを用いた露光処理と現像処理
とでフォトリソグラフィ処理を行い、フォトレジストを
第1の電極15のパターン形状に形成する。
【0064】その後、フォトレジストをエッチングマス
クに使用して、パターニングを行ない、第1の電極15
を形成する。この酸化インジウムスズ膜のエッチング処
理は、塩化第二鉄と塩酸との混合液を使用する湿式エッ
チング処理により行う。
【0065】その後、エッチングマスクとして用いたフ
ォトレジストを、レジスト剥離液として、たとえば長瀬
産業製のN−320(商品名)を用いる湿式剥離法によ
り除去する。
【0066】この第1の電極15のパターン形状は、幅
が90μmで、ピッチが100μmの複数のストライプ
パターンである。
【0067】さらに、第1の電極15上を覆うようにし
て配向膜(図示せず)を形成し、上部基板29を作成す
る。
【0068】つぎに上部基板29と下部基板31とを、
第1の基板11上の第1の電極15と第2の基板13上
の第2の電極17とが相対向し、さらに、第1の電極1
5のストライプパターンと第2の電極17のストライプ
パターンとが直交し、かつ第1の電極15のストライプ
パターンと、カラーフィルター層33を構成する各色カ
ラーフィルターのストライプパターンとが平行するよう
に、配置する。
【0069】このように配置することで、第1の電極1
5と第2の電極17が交差する部分で、画素が形成され
る。この実施形態においては、隣接する画素間には、金
属反射板19と金属酸化層25とカラーフィルター層3
3の間隙はない。そして、図1に示すように、上部基板
29と下部基板31との間には、金属反射板19と金属
酸化層25とカラーフィルター層33を囲むようにして
シール材41(図示せず)を形成し、このシール材41
によって液晶層21を封じ込める。
【0070】液晶層21は、240゜のツイスト配向を
しているスーパーツイステッドネマティック液晶からな
る。第1の基板11の液晶層21と反対側に偏光板27
を設ける。さらに、液晶層21の複屈折効果による着色
を防ぐために、第1の基板11と偏光板27との間に、
位相差板を設けてもよい。
【0071】以上のように、本実施形態の反射型液晶表
示装置においては、金属反射板19と金属酸化層25と
カラーフィルター層33の平面形状はほぼ同一であるた
め、金属反射板19と金属酸化層25の平面形状を、カ
ラーフィルター層33をマスクとして形成することがで
き、従来方法のようにフォトマスクやメタルマスクを必
要としない。
【0072】また、金属反射板19と金属酸化層25と
カラーフィルター層33の平面形状は、隣接する画素間
に間隙を設けないような形状としており、本実施形態の
ように、反射型液晶表示装置をノーマリー白タイプと場
合、各画素間においては常に白表示となる。したがっ
て、画素において白表示をした場合には、画素の周辺部
までもが白いため、良好な白表示を得ることができる。
この結果、表示部43におけるコントラストを向上させ
ることができる。
【0073】また、アルミニウム膜39上の全表面を被
覆するように、酸化アルミニウム膜39を形成している
ため、カラーフィルター層33を形成する工程におい
て、カラーレジストの現像の際、アルミニウム膜37が
腐食除去されることはない。
【0074】〔第2の実施形態:図3、図4〕図3は本
発明の第2の実施形態における反射型液晶表示装置を示
す断面図である。以下、図3を参照して説明する。
【0075】図3に示すように、第2の実施形態の反射
型液晶表示装置は、液晶層21と、液晶層21を挟持す
るように相対向した上部基板29および下部基板31
と、液晶層21を封止するためのシール材41と、上部
基板29の液晶層21と反対側(外側)に設けた偏光板
27とから構成されている。そして、シール材41の内
側に、画像を表示する表示部43が形成される。以下、
上部基板29および下部基板31の構造について説明す
る。
【0076】上部基板29は、透明絶縁性のガラス基板
からなる第1の基板11と、第1の基板11上に設けた
第1の電極15と、第1の電極15を覆うようにして形
成した配向膜(図示せず)と、第1の電極15と接続し
た引き出し電極(図示せず)とからなる。第1の電極1
5の平面形状は、幅が90μmで、ピッチが100μm
の複数のストライプパターンを形成している。
【0077】下部基板31は、ガラス基板からなる第2
の基板13と、この第2の基板13側から順に、アルミ
ニウム膜からなる金属反射板19と、このアルミニウム
膜の酸化膜である酸化アルミニウム膜からなる金属酸化
層25と、カラーフィルター層33と、カラーフィルタ
ー層33を被覆するように形成したオーバーコート層3
5と、第2の電極17と、第2の電極17を覆うように
して形成した配向膜(図示せず)と、第2の電極17と
接続した引き出し電極(図示せず)とからなる。第2の
電極17の平面形状は、幅が290μmで、ピッチが3
00μmの複数のストライプパターンを形成している。
【0078】以上のように構成された上部基板29と下
部基板31とは、第1の電極15と第2の電極17とが
相対向し、さらに、それぞれのストライプパターンが直
交するように対峙して配置している。
【0079】そして、第1の電極15のストライプパタ
ーンと第2の電極17のストライプパターンとが交差す
る部分で画素が形成され、各画素においては、駆動電源
から引き出し電極を介して、第1の電極15と第2の電
極17との間に印加された任意の電圧によって、液晶層
21を駆動し、位相変調している。液晶層21での位相
変調量と偏光板27での偏向作用との組み合わせによ
り、金属反射板19で反射した光の出射をスイッチング
し、白黒を表示している。本実施形態においては、電圧
無印加時に黒表示が得られるノーマリー黒タイプとす
る。そして、これら複数の画素によって表示部43が形
成され、任意の画像を表現している。
【0080】金属反射板19と金属酸化層25は、長辺
の長さが292μmで、短辺の長さが92μmで、間隔
が8μmの孤立した複数の矩形パターンが、シール材4
1で囲まれた表示部43内に、それぞれの矩形パターン
の長辺が第2の電極17のストライプパターンの長辺と
直交して配置するように形成している。
【0081】さらに、カラーフィルター層33は、赤色
カラーフィルター33aと、緑色カラーフィルター33
bと、青色カラーフィルター33cとからなり、長辺の
長さが292μmで、短辺の長さが92μmで、間隔が
8μmの孤立した複数の矩形パターンが、シール材41
で囲まれた表示部43内に、金属反射板19と金属酸化
層25に対応して、それぞれの矩形パターンの長辺が第
2の電極17のストライプパターンの長辺と直交して配
置するように形成している。
【0082】すなわち、金属反射板19と金属酸化層2
5とカラーフィルター層33は、ほぼ同一の平面形状に
なるように形成されている。
【0083】また、金属反射板19と金属酸化層25と
カラーフィルター層33は、いずれも、各画素において
隣接する画素との間に8μmの間隙を設けている。
【0084】したがって、上部基板29側から各画素間
に入射した光は、下部基板31を通って透過するため、
液晶層21の位相変調の如何に関わらず、隣接する画素
間では常に黒の状態にすることができる。したがって、
画素部において黒表示をした場合には、画素の周辺部ま
でもが黒いため、良好な黒表示を得ることができる。こ
の結果、表示部43におけるコントラストを向上させる
ことができる。
【0085】〔製造方法説明:図4〕つぎに、図3に示
す本発明の第2の実施形態における反射型液晶表示装置
の構造を形成するための製造方法を、図4(a)から図
4(e)を用いて説明する。図4(a)から図4(e)
は、本発明の第2の実施形態における反射型液晶表示装
置の、特に下部基板31の製造方法を示す断面図であ
る。以下、図4(a)から図4(e)を参照して説明す
る。
【0086】まずはじめに、図4(a)に示すように、
第2の基板13上に、アルミニウム膜37を、スパッタ
リング法により、200nmの膜厚で成膜する。
【0087】つぎに、アルミニウム膜37の表面に、酸
化アルミニウム膜39を、陽極酸化液としてリン酸アン
モニウム溶液を用いた陽極酸化処理により形成する。こ
のとき、陽極酸化電圧を40Vに設定し、1.5V/分
の速度で昇圧し、1時間の定電圧で陽極酸化処理を行
い、膜厚が50nmとなるように酸化アルミウム膜を形
成する。
【0088】その後、酸化アルミニウム膜39上に、新
日鐵化学製の感光性を有する顔料分散型の赤色カラーレ
ジストV−259R(商品名)を回転塗布法により、
1.2μmの膜厚になるように塗布し、フォトマスクを
用いて露光処理を行う。
【0089】つぎに、現像液で現像処理し、露光した部
分が現像液に不溶化し、図4(b)に示すように、赤色
カラーフィルター33aのパターン形状に形成する。さ
らに、温度220度から240度の温度範囲で2時間焼
成し、赤色カラーフィルター33aを構成する赤色カラ
ーレジストを熱硬化するとともに、赤色カラーレジスト
に含まれる光硬化および熱硬化に関与していない未反応
物質をガス化し、除去する。
【0090】その後、同様に緑色、青色の順で、緑色カ
ラーフィルター33bと青色カラーフィルター33cの
パターン形状に形成し、図4(c)に示すように、カラ
ーフィルター層33を形成する。
【0091】カラーフィルター層33のパターン形状
は、長辺の長さが292μmで、短辺の長さが92μm
の矩形形状に形成された、赤色カラーフィルター33a
と、緑色カラーフィルター33bと、青色カラーフィル
ター33cとが、長辺方向には300μmのピッチで、
短辺方向には100μmのピッチで、複数の孤立パター
ンを形成している。すなわちカラーフィルター層33の
平面形状は、長辺の長さが292μmで、短辺の長さが
92μmで、間隔が8μmの孤立した複数の矩形パター
ンである。
【0092】ここで、従来技術による反射型液晶表示装
置においては、金属反射膜37上にカラーフィルター層
33を直接形成していた。
【0093】したがって、カラーフィルター層33を形
成する工程において、カラーレジストが現像除去された
領域では、金属反射膜37を構成するアルミニウム膜が
暴露し、現像液によって腐食除去されてしまっていた。
これは、一色目の赤色カラーレジストの現像工程から起
こり得る現象であり、緑色、青色の各カラーフィルター
層に対応する領域に、金属反射板19が形成されなくな
ってしまう。
【0094】しかしながら、上述のように、本発明の反
射型液晶表示装置においては、アルミニウム膜39上の
全表面を被覆するように、酸化アルミニウム膜39を形
成している。したがって、カラーレジスト用の現像液に
対する耐薬品性に優れている、酸化アルミニウム膜39
で被覆されたアルミニウム膜37が除去されることはな
い。
【0095】つぎに、カラーフィルター層33をエッチ
ングマスクに使用して、パターニングを行い、アルミニ
ウム膜37と酸化アルミニウム膜39をエッチングし、
図4(d)に示すように、金属反射板19と金属酸化層
25を形成する。この金属反射膜37と金属酸化膜39
のエッチング処理は、1重量%の濃度に調合した水酸化
ナトリウム溶液を使用する湿式エッチング処理により行
う。
【0096】このように、カラーフィルター層33をマ
スクに使用して、金属反射板19と金属酸化層25を形
成しているため、金属反射板19と金属酸化層25とカ
ラーフィルター層33の平面形状は、ほぼ同一の、複数
の孤立矩形パターン形状となる。
【0097】つぎに、これらカラーフィルター層33上
に透明なオーバーコート膜35として、JSR製オプト
マーSS6777(商品名)を回転塗布法により形成す
る。このオーバーコート膜35は膜厚3μmで形成す
る。
【0098】さらに、220度から240度の温度範囲
で2時間焼成し、オーバーコート膜25を熱硬化すると
ともに、熱硬化に関与していない未反応物質をガス化
し、除去する。このオーバーコート膜35は、カラーフ
ィルター層33の耐薬品性や耐スパッタリング性や、さ
らに平坦性を向上させる役割を果たす。
【0099】つぎに、酸化インジウムスズ膜からなる透
明導電膜を、スパッタリング法により、110nmの膜
厚で成膜する。つぎに、酸化インジウムスズ膜の全面に
ポジ型のフォトレジストを回転塗布法により塗布し、フ
ォトマスクを用いた露光処理と現像処理とでフォトリソ
グラフィ処理を行い、フォトレジストを第2の電極17
のパターン形状に形成する。
【0100】その後、フォトレジストをエッチングマス
クに使用して、パターニングを行ない、第2の電極17
を形成する。この酸化インジウムスズ膜のエッチング処
理は、塩化第二鉄と塩酸との混合液を使用する湿式エッ
チング処理により行う。
【0101】その後、エッチングマスクとして用いたフ
ォトレジストを、レジスト剥離液として、たとえば長瀬
産業製のN−320(商品名)を用いる湿式剥離法によ
り除去する。
【0102】この第2の電極17のパターン形状は、幅
寸法が290μmで、ピッチ寸法が300μmの複数の
ストライプパターンであり、カラーフィルター層33を
構成する各色カラーフィルターの矩形パターンの長辺と
直交して配置するように形成する。
【0103】さらに、第2の電極17上を覆うようにし
て配向膜(図示せず)を形成し、図4(e)に示すよう
に、下部基板31を作成する。
【0104】第1の基板11上には、酸化インジウムス
ズ膜からなる透明導電膜を、スパッタリング法により、
110nmの膜厚で成膜する。つぎに、酸化インジウム
スズ膜の全面にポジ型のフォトレジストを回転塗布法に
より塗布し、フォトマスクを用いた露光処理と現像処理
とでフォトリソグラフィ処理を行い、フォトレジストを
第1の電極15のパターン形状に形成する。
【0105】その後、フォトレジストをエッチングマス
クに使用して、パターニングを行ない、第1の電極15
を形成する。この酸化インジウムスズ膜のエッチング処
理は、塩化第二鉄と塩酸との混合液を使用する湿式エッ
チング処理により行う。
【0106】その後、エッチングマスクとして用いたフ
ォトレジストを、レジスト剥離液として、たとえば長瀬
産業製のN−320(商品名)を用いる湿式剥離法によ
り除去する。
【0107】この第1の電極15のパターン形状は、幅
が90μmで、ピッチが100μmの複数のストライプ
パターンである。
【0108】さらに、第1の電極15上を覆うようにし
て配向膜(図示せず)を形成し、上部基板29を作成す
る。
【0109】つぎに上部基板29と下部基板31とを、
第1の基板11上の第1の電極15と第2の基板13上
の第2の電極17とが相対向し、さらに、第1の電極1
5のストライプパターンと第2の電極17のストライプ
パターンとが直交し、かつ第1の電極15のストライプ
パターンと、カラーフィルター層33を構成する各色カ
ラーフィルターの矩形パターンの長辺とが平行するよう
に配置する。このように配置することで、第1の電極1
5と第2の電極17が交差する部分で、画素が形成され
る。本実施形態では、隣接する画素間には、金属反射板
19と金属酸化層25とカラーフィルター層33の間隙
が8μmをもって存在する。
【0110】そして、図3に示すように、上部基板29
と下部基板31とのあいだには、金属反射板19と金属
酸化層25とカラーフィルター層33を囲むようにして
シール材41(図示せず)を形成し、このシール材41
によって液晶層21を封じ込める。
【0111】液晶層21は、240゜のツイスト配向を
しているスーパーツイステッドネマティック液晶からな
る。第1の基板11の液晶層21と反対側に偏光板27
を設ける。さらに、液晶層21の複屈折効果による着色
を防ぐために、第1の基板11と偏光板27との間に、
位相差板を設けてもよい。
【0112】以上のように、本実施形態の反射型液晶表
示装置においては、金属反射板19と金属酸化層25と
カラーフィルター層33の平面形状はほぼ同一であるた
め、金属反射板19と金属酸化層25の平面形状を、カ
ラーフィルター層33をマスクとして形成することがで
き、従来方法のようにフォトマスクやメタルマスクを必
要としない。
【0113】また、金属反射板19と金属酸化層25と
カラーフィルター層33の平面形状は、隣接する画素間
に間隙を設けるような形状としており、各画素間におい
ては常に黒表示となる。したがって、画素において黒表
示をした場合には、画素の周辺部までもが黒いため、良
好な黒表示を得ることができる。この結果、表示部43
におけるコントラストを向上させることができる。
【0114】また、アルミニウム膜39上の全表面を被
覆するように、酸化アルミニウム膜39を形成している
ため、カラーフィルター層33を形成する工程におい
て、カラーレジストの現像の際、アルミニウム膜37が
腐食除去されることはない。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反射型液
晶表示装置は、金属反射板と金属酸化層とカラーフィル
ター層の平面形状は、ほぼ同一である。したがって、金
属反射板と金属酸化層の平面形状を、カラーフィルター
層をマスクとして形成することができ、従来方法のよう
にフォトマスクやメタルマスクを必要としない。
【0116】さらに、本発明の反射型液晶表示装置は、
金属反射板と金属酸化層とカラーフィルター層の平面形
状が、隣接する画素間に間隙を設けないような形状であ
る。したがって、各画素間においてはつねに白表示とな
り、画素において白表示をした場合には、画素の周辺部
までもが白いため、良好な白表示を得ることができる。
この結果、表示部におけるコントラストを向上させるこ
とができる。
【0117】さらに、本発明の反射型液晶表示装置は、
金属反射板と金属酸化層とカラーフィルター層の平面形
状は、隣接する画素間に間隙を設けるような形状であ
る。したがって、各画素間においてはつねに黒表示とな
り、画素において黒表示をした場合には、画素の周辺部
までもが黒いため、良好な黒表示を得ることができる。
この結果、表示部におけるコントラストを向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における反射型液晶表
示装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における反射型液晶表
示装置の、とくに下部基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態における反射型液晶表
示装置を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における反射型液晶表
示装置の、とくに下部基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11:第1の基板 13:第2の基板
15:第1の電極 17:第2の電極 19:金属反射板
21:液晶層 25:金属酸化層 29:上部基板
31:下部基板 33:カラーフィルター層 33a:赤色カラ
ーフィルター 33b:緑色カラーフィルター 33c:青色
カラーフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA08X FA08Z FA14Z FB08 FC26 HA07 HA08 HA10 LA17 5C094 AA06 AA43 AA48 BA43 CA19 CA24 DA13 DB01 DB04 EA04 EA05 EA06 EB02 EB04 ED03 ED11 ED14 FA01 FA02 FB02 FB12 FB15 GB10 5G435 AA02 AA04 AA17 BB12 BB16 CC09 CC12 FF03 GG12 HH12 HH14 KK05 KK07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板からなる第1の基板と第2の
    基板とが液晶層を介して対向し、前記第1の基板の液晶
    層側に、第1の電極を備え、前記第2の基板の液晶層側
    に、金属反射板と、カラーフィルター層と、第2の電極
    とを、この順に備える反射型液晶表示装置であって、 前記金属反射板と前記カラーフィルター層の間に、前記
    金属反射板の酸化膜からなる金属酸化層を設け、 前記金属反射板と前記金属酸化層と前記カラーフィルタ
    ー層の平面形状は、ほぼ同一であることを特徴とする反
    射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記金属反射板は、 アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特
    徴とする請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記金属酸化層は、 前記金属反射板の陽極酸化膜からなることを特徴とする
    請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記金属反射板と前記金属酸化層と前記
    カラーフィルター層の平面形状は、 隣接する画素間に間隙を設けないような形状であること
    を特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記金属反射板と前記金属酸化層と前記
    カラーフィルター層の平面形状は、 隣接する画素間に間隙を設けるような形状であることを
    特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記金属反射板と前記金属酸化層と前記
    カラーフィルター層の平面形状は、 画素にのみ配置するような形状であることを特徴とする
    請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 第2の基板上に金属反射膜を成膜する工
    程と、 前記金属反射膜上に前記金属反射膜の酸化膜からなる金
    属酸化膜を成膜する工程と、 前記金属酸化膜上にカラーフィルター層を形成する工程
    と、 前記カラーフィルター層をマスクとして、前記金属酸化
    膜と前記金属反射膜とをエッチングし、金属酸化層と金
    属反射板をパターン形成する工程と、 前記カラーフィルター層上に透明導電膜を成膜する工程
    と、 前記透明導電膜をパターニングし、第2の電極を形成す
    る工程とを有することを特徴とする反射型液晶表示装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属酸化層と金属反射板をパターン
    形成する工程において、 アルカリ溶液を用いて、前記金属酸化膜と前記金属反射
    膜とをエッチングすることを特徴とする請求項7記載の
    反射型液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記金属反射膜上に前記金属反射膜の酸
    化膜からなる金属酸化膜を成膜する工程において、 前記金属酸化膜は、前記金属反射膜の陽極酸化処理によ
    って形成することを特徴とする請求項7記載の反射型液
    晶表示装置の製造方法。
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