JP2001215393A - ズームレンズ鏡筒の分解機構 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒の分解機構

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JP2001215393A JP2000026705A JP2000026705A JP2001215393A JP 2001215393 A JP2001215393 A JP 2001215393A JP 2000026705 A JP2000026705 A JP 2000026705A JP 2000026705 A JP2000026705 A JP 2000026705A JP 2001215393 A JP2001215393 A JP 2001215393A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学性能の悪化や漏光のおそれが少なく、か
つ組立分解性に優れたズームレンズ鏡筒の分解機構を得
る。 【解決手段】 鏡筒使用位置では、直進案内突起16b
が直進案内溝11cに係合して直進案内環16が光軸方
向へ直進案内され、鏡筒使用位置における最大前方位置
では、回転進退環17の雄ヘリコイド17bと固定環の
雌ヘリコイド11bが内面傾斜導入溝11dの形成領域
に対応する光軸方向長さで螺合し、この最大前方位置よ
りも前方に回転進退環を移動させたときには、直進案内
突起が内面傾斜導入溝内を移動して直進案内環が回転進
退環と一緒に回転しながら前方へ移動し、該直進案内環
と回転進退環の組立体が固定環11から分解されるズー
ムレンズ鏡筒の分解機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒に関し、特に
その分解機構に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームレンズ鏡筒におい
て、固定環に対して回転しながら光軸方向に移動するよ
うに支持された回転進退環を有し、この回転進退環をズ
ーム撮影領域を含む使用領域よりも前方に回転移動させ
ると固定環から取り外すことができる機構が知られてい
る。この構成では、回転進退環が使用領域の前方に移動
されるほど、光軸方向における固定環とのオーバーラッ
プ長さ、すなわち回転進退環に対する支持長が小さくな
るため、特に使用領域での最大繰出位置に回転進退環が
移動されたときに、支持強度が不足して回転進退環に偏
心、倒れ、光軸方向の位置ずれ等が生じるおそれがあ
る。例えば、固定環と回転進退環がヘリコイド結合され
ている場合、回転進退環が使用領域の最大前方位置まで
移動されると、ヘリコイドの螺合長さが十分に確保でき
ずに支持強度が不足しやすい。回転進退環に偏心、倒
れ、光軸方向の位置ずれ等が生じると、その内方に支持
されているレンズ群にも誤差が生じ、光学性能が悪化す
る。
【0003】特にデジタルカメラでは、銀塩フィルムカ
メラの画面サイズに比して遙かに小さいCCD上に結像
させるため、レンズに要求される精度は例えば1桁高
い。例えば画角を同一とすると、イメージサイズが小さ
いだけレンズの焦点距離は短くなり、レンズ、レンズ枠
その他全てが小さくなる。すると、同じ誤差、例えば1
0μmの誤差がレンズ系に与える影響は、デジタルカメ
ラにおいてより大きい。つまり、銀塩フィルムカメラで
は光学性能上問題にならなかった誤差が、デジタルカメ
ラでは問題となる。
【0004】こうした光学性の悪化を避けるためには、
使用領域の最大繰出位置でも固定環との光軸方向におけ
るオーバーラップ長さ(ヘリコイド結合の場合であれば
螺合領域)を大きくして回転進退環に対する支持強度を
確保することが考えられる。しかしながら、このように
構成した場合には、使用領域の最大前方位置から分解位
置までの回転進退環の移動量が大きくなり、組立分解性
が損なわれるおそれがあった。すなわち、この種の回転
進退環は一般に、相対回転は自在で光軸方向に一緒に移
動する直進案内環と結合されており、直進案内環は固定
環に形成した直進案内溝を介して直進案内されるように
なっている。回転進退環に付与する回転力を直進案内環
の直進移動力に変換させる際には抵抗が作用するので、
使用領域での最大前方位置から分解されるまでの回転進
退環の回転移動量が多いと、直進案内環による摺動抵抗
がかかった状態が長く続くため分解時の作業効率が悪
い。また、使用領域の最大前方位置から分解されるまで
の回転進退環の移動量が大きいと、該回転進退環と直進
案内環の間にズーミングには関係のない不要な相対回転
が生じ、これに伴って内部に支持されたレンズ群が移動
されてしまうが、光学性能の確保やレンズ群案内構造の
簡略化といった観点からは望ましくない。
【0005】また、回転進退環と固定環の光軸方向にお
けるオーバーラップ長さが小さいと、両環部の隙間から
鏡筒内方へ有害光が入りやすいので、場合によっては遮
光用の機構を設けなければならなかった。また、直進案
内環を直進案内するための直進案内溝を、固定環の全長
に亘る光軸方向への直線溝として形成すると、この直進
案内溝からも有害光が入りやすくなるという問題があっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は従って、光学性能の悪化や漏光
のおそれが少なく、かつ組立分解性に優れたズームレン
ズ鏡筒の分解機構を得ることを目的とする。
【0007】
【発明の概要】本発明のズームレンズ鏡筒の分解機構
は、内周面に雌ヘリコイドを有し、回転を拘束された固
定環;この固定環の内周面に、雌ヘリコイドの一部を切
り欠いて、光軸と平行な方向に形成した直進案内溝と、
この直進案内溝から光軸前方の領域へ連続して形成され
て前端部が開放された、雌ヘリコイドの形成方向と平行
な内面傾斜導入溝;外周面に固定環の雌ヘリコイドに螺
合される雄ヘリコイドを有し、該ヘリコイドに従って回
転しながら光軸方向に進退される回転進退環;この回転
進退環と相対回転は自在に光軸方向には一緒に移動する
ように組み立てられ、固定環の連続する直進案内溝と内
面傾斜導入溝に嵌まる直進案内突起を有する直進案内
環;及び、この直進案内環により直進案内され、回転進
退筒の回転移動に応じて光軸方向に所定の軌跡で移動し
て撮影光学系の焦点距離を変化させる少なくとも一つの
レンズ群;を有し、回転進退環が固定環に対してズーム
範囲を含む鏡筒使用位置にあるときには、直進案内突起
が直進案内溝に係合して直進案内環が光軸方向へ直進案
内され、該回転進退環が鏡筒使用位置における最大前方
位置に位置するときには、該回転進退環の雄ヘリコイド
と固定環の雌ヘリコイドが内面傾斜導入溝の形成領域に
対応する光軸方向長さで螺合し、固定環に対して最大前
方位置よりも前方に回転進退環を移動させたときには、
直進案内突起が内面傾斜導入溝内を移動して直進案内環
が回転進退環と一緒に回転しながら前方へ移動し、該直
進案内環と回転進退環の組立体が固定環から分解される
ことを特徴としている。この構成によれば、回転進退環
の最大前方位置で、回転進退環と固定環のヘリコイド
は、少なくとも内面傾斜導入溝の形成領域に対応する光
軸方向長さで螺合するので、回転進退環に対する支持強
度を確保しやすい。そして、最大前方位置より前方へ回
転進退環を移動させる分解時には、直進案内環が回転進
退環と一緒に回転されるので、摺動抵抗が少なくて作業
性がよく、またレンズ群の不要な動作も生じない。
【0008】このズームレンズ鏡筒では、回転進退環の
外周に位置し、回転駆動される回転環;回転進退環の外
周面に、雄ヘリコイドの一部を切り欠いて、光軸と平行
な方向に向けて形成した回転伝達溝と、該回転伝達溝か
ら光軸後方の領域へ連続して形成されて後端部が開放さ
れた、雄ヘリコイドの形成方向と平行な外面傾斜導入
溝;及び、回転環の内周面に形成された、この連続する
回転伝達溝と外面傾斜導入溝に嵌まる回転伝達突起;を
有し、鏡筒使用位置では、回転伝達突起が回転伝達溝に
係合して、回転環の回転が回転進退環に伝達され、最大
前方位置よりも前方に回転進退環を移動させたときに
は、回転伝達突起が外面傾斜導入溝内を移動して、回転
環を回転させることなく該回転進退環と直進案内環の組
立体が固定環から分解されるように構成することが好ま
しい。
【0009】本発明のズームレンズ鏡筒の分解機構はま
た、回転を拘束された固定環;この固定環の内側に位置
し、該固定環に対し回転しながら光軸方向へ進退される
回転進退環;この回転進退環と相対回転は自在で光軸方
向には一緒に移動するように組み立てられ、光軸方向に
直進案内された直進案内環;この直進案内環を光軸方向
に直進案内させる、該直進案内環と固定環に設けた直進
案内機構;及び、直進案内環によって直進案内され、回
転進退筒の回転移動に応じて光軸方向に所定の軌跡で移
動して撮影光学系の焦点距離を変化させる少なくとも一
つのレンズ群;を有し、回転進退環が固定環に対してズ
ーム範囲を含む鏡筒使用位置にあるときには、直進案内
機構によって直進案内環が直進案内され、該直進案内環
に対して回転進退環が相対的に回転しながら一緒に光軸
方向へ移動してレンズ群を所定の軌跡で移動させ、固定
環に対して鏡筒使用位置における最大前方位置よりも前
方に回転進退環を移動させたときには、直進案内環に対
する直進案内が解除されて該直進案内環が回転進退環と
一緒に回転しながら一定距離前方に移動した後に、該回
転進退環と直進案内環の組立体が固定環から分解される
ことを特徴としている。
【0010】このズームレンズ鏡筒では、回転進退環の
外周に位置し、回転駆動される回転環;及び、この回転
環の回転を上記回転進退環に伝達する回転伝達機構;を
有し、鏡筒使用位置では、回転伝達機構によって回転環
の回転が回転進退環に伝達され、最大前方位置よりも前
方に回転進退環を移動させたときには、回転環と回転進
退環の間の回転伝達が遮断され、回転環を回転させるこ
となく該回転進退環と直進案内環の組立体が固定環から
分解されることが好ましい。
【0011】本態様のズームレンズ鏡筒では、回転進退
筒は、固定環の内周面と該回転進退環の外周面に形成し
たヘリコイドの螺合関係によって、回転しながら光軸方
向に移動可能に支持されていることが好ましい。
【0012】以上の各態様のズームレンズ鏡筒において
はさらに、回転進退環は内周面に、後端部を開放させた
カム溝を有し、直進案内環は、光軸と平行な方向へ形成
され後端部を開放させたレンズ直進案内溝を有し、レン
ズ群を支持するレンズ枠は、周方向の所定位置に、カム
溝に嵌まるカムフォロアと、レンズ直進案内溝に嵌まる
レンズ直進案内突起とを有し、回転進退環と直進案内環
の組立体を固定環から前方へ分解したときには、レンズ
枠のカムフォロアとレンズ直進案内突起がそれぞれ、カ
ム溝の後端部とレンズ直進案内環の後端部に位置される
ようにすると、組立分解性が向上する。
【0013】また以上の各態様のズームレンズ鏡筒にお
いてはさらに、先端部に、撮影開口を開閉するバリヤブ
ロックを有し、最前方のレンズ群より前方において光軸
方向に直進案内された、回転進退環の外側に位置するフ
ード筒;このフード筒に径方向内方に向けて突出させた
ガイドピン;及び、回転進退筒の外周面に形成されてこ
のガイドピンと係合し、該回転進退筒の回転によりフー
ド筒を光軸方向に進退させる進退ガイド溝;を有し、こ
の進退ガイド溝は、前端部が開放されたフード分解位置
と、このフード分解位置に連続する回転進退環の周方向
のズーム区間を含む使用区間とを有していて、この使用
区間においては、回転進退環の回転により、撮影光学系
の焦点距離変化に応じ、フード筒を光軸方向に進退させ
て最前方のレンズ群とバリヤブロックとの距離を変化さ
せ、フード分解位置においてフード筒のガイドピンを進
退ガイド溝から前方に抜き取って該フード筒を分解可能
であり、このフード筒を分解可能な回転位置に回転進退
環が位置するときには、該回転進退環と直進案内環の組
立体は、上記の最大前方位置よりも若干前方へ移動され
て固定環に対して分解可能となっていることが好まし
い。
【0014】
【発明の実施形態】本実施形態は、デジタルカメラ用ズ
ームレンズに本発明を適用したものである。最初に全体
構造を説明し、次に本発明の特徴部分を説明する。
【0015】
【本実施形態のレンズ鏡筒全体の説明】図1、図2を参
照して本実施形態のズームレンズ鏡筒の構成を説明す
る。以下の説明において、部材名称の次の数字の後の括
弧付き大文字(F)は、その部材が固定されていること
を示し、同(L)は光軸方向に直進移動することを示
し、同(RL)は回転しつつ光軸方向に移動することを
示す。
【0016】この実施形態のレンズ構成は、物体側から
順に、第1レンズ群L1(L)、第2レンズ群L2
(L)、及び第3レンズ群L3(L)からなり、第1レ
ンズ群L1と第2レンズ群L2をその間隔を変化させな
がら所定の軌跡で光軸方向に移動させることでズーミン
グが行われる。第3レンズ群L3は、第1レンズ群L
1、第2レンズ群L2の位置に拘わらず、フォーカシン
グレンズとして機能するもので、いわゆるリヤフォーカ
シングのズームレンズ系である。
【0017】カメラボディに固定される(あるいはカメ
ラボディの一部を構成する)ハウジング10(F)に
は、固定環11(F)が固定されている。固定環11
は、その外周面に細密雄ねじ11aを有し、内周面に、
雌ヘリコイド11bと、この雌ヘリコイド11bの一部
を切り欠いて形成した光軸と平行な方向の直進案内溝1
1cを有している。直進案内溝11cは、120゜間隔
で3本形成されている。
【0018】ハウジング10には、図2に示すように、
CCD挿入窓10a、フィルタ固定部10b、フォーカ
スレンズ群移動ガイド10cが備えられている。CCD
挿入窓10aには、基板12に固定されたCCD12a
が臨み、フィルタ固定部10bには、ローパスフィルタ
等のフィルタ10dが固定されている。フォーカスレン
ズ群移動ガイド10cには、光軸方向に移動可能に第3
レンズ群L3が支持されており、送りねじ10eの回転
方向と回転角度(量)によって、第3レンズ群L3の移
動位置が決定される。送りねじ10eの回転角度は、パ
ルスモータ(エンコーダ)によってパルス管理される。
【0019】固定環11の外側には回転環13(RL)
が位置し、この回転環13の内周面に形成した雌ねじ1
3aが固定環11の雄ねじ11aに螺合している。この
回転環13は、外周面にギヤ13b(図1)を有し、こ
のギヤ13bに噛み合うピニオン(図示せず)を介して
回転駆動される。回転環13は、回転駆動されると、雌
ねじ13aに従い、回転しながら光軸方向に移動する。
この回転環13の先端部の内面には、120゜間隔で、
回転伝達突起13cが形成されている。また、回転環1
3の外周面には、周方向に向けてコード板14(RL)
(図1)が固定されており、ハウジング10には、この
コード板14と摺接するブラシ15(F)(同)が固定
されている。コード板14とブラシ15は、雄ねじ11
a(雌ねじ13a)に従って光軸方向に進退するコード
板14(回転環13)の移動位置に拘わらず互いに接触
を維持し、回転環13の回転位置をデジタル情報及び
(又は)アナログ情報として検出するように設けられて
いる。回転環13の雌ねじ13aは、回転環13を固定
環11に回転自在に支持する手段であり、回転環13
は、固定環11に光軸方向の移動を規制して回転のみ可
能に支持してもよい。
【0020】固定環11の内側には、直進案内環16
(L)と、この直進案内環16の外周面に光軸方向移動
を規制し相対回転を可能にして嵌めたカム環17(R
L)と、このカム環17の先端部外周に回転方向には一
緒に回転し光軸方向には相対移動可能に嵌めた第2カム
環18(RL)との結合体が位置している。すなわち、
直進案内環16は、その後端部に外方フランジ16aを
有し、前端部には直進案内リング(フランジリング)1
9(L)がリテーナリング20(L)を介して固定され
ている。カム環17は、この外方フランジ16aと直進
案内リング19との間に挟着されて、直進案内環16に
対して相対回転は自由に光軸方向には一緒に移動するよ
うに支持されている。
【0021】カム環17の先端部に嵌めた第2カム環1
8は、カム環17の外周面に120゜間隔で形成したス
トッパ突起17aに摺動自在に係合する直進ガイド部1
8aを有していて、カム環17に対する相対回動は生ぜ
ず、光軸方向の相対移動のみ可能に支持されている。こ
のストッパ突起17aと直進ガイド部18aの近傍に
は、第2カム環18を前方に移動付勢する圧縮ばね21
が挿入されており、第2カム環18は常時は直進案内リ
ング19に当接している。第2カム環18は、ストッパ
突起17aと直進ガイド部18aの光軸方向のクリアラ
ンス分だけ、圧縮ばね21を撓ませながら後退すること
が可能である。また、径方向のクリアランスだけ傾くこ
ともできる。
【0022】カム環17の外周面には、固定環11の雌
ヘリコイド11bと螺合する雄ヘリコイド17bが形成
されており、この雄ヘリコイド17bの一部を切除し
て、回転環13の回転伝達突起13cが摺動可能に嵌ま
る光軸と平行な回転伝達溝17cが形成されている。一
方、直進案内環16の外方フランジ16aには、径方向
外方に突出して固定環11の直進案内溝11cに嵌まる
直進案内突起16bが120゜間隔で形成されている。
直進案内環16にはまた、直進案内突起16bと周方向
位置を同一にして、120゜間隔で光軸と平行な方向の
貫通した直進案内貫通溝16cが形成されている。
【0023】直進案内貫通溝16cは、図4、図5に示
すように、直進案内環16の後端面に開口しており、そ
の外径側は、外方フランジ16aと直進案内突起16b
によって閉塞されている。外方フランジ16aには、こ
の直進案内突起16bと周方向位置を同じくしてその内
径側にカムフォロアの挿入溝16hが形成されている。
【0024】直進案内環16、カム環17及び第2カム
環18の結合体を、固定環11と回転環13に係合させ
る際には、固定環11の各直進案内溝11cに導入部1
1dから直進案内環16の各直進案内突起16bを嵌め
るとともに、カム環17の各回転伝達溝17cに導入部
17dから回転環13の各回転伝達突起13cを嵌め、
その状態で固定環11の雌ヘリコイド11bとカム環1
7の雄ヘリコイド17bとを螺合させる。また、固定環
11の雄ねじ11aと回転環13の雌ねじ13aを螺合
させる。
【0025】こうして図2のように組立が完了した状態
では、ギヤ13bを介して回転環13を回転駆動する
と、回転環13は雌ねじ13aと雄ねじ11aの螺合関
係で回転しながら光軸方向に進退し、同時にカム環17
と該カム環17の外径側に載っている第2カム環18に
は、回転伝達突起13cと回転伝達溝17cの摺動関係
で回転が伝達され、雄ヘリコイド17bと雌ヘリコイド
11bとの螺合関係で光軸方向の移動が与えられる。こ
のとき、直進案内環16は、直進案内突起16bと直進
案内溝11cの摺動関係で回転することなく光軸方向に
進退し、直進案内環16に対して相対回転するカム環1
7、第2カム環18が直進案内環16と光軸方向に一緒
に移動する。
【0026】カム環17の内周面には、図3に展開形状
を示す1群用カム溝17C1と2群用カム溝17C2と
が形成されている。この1群用カム溝17C1と2群用
カム溝17C2は、同一形状を120゜間隔で3本形成
したもので、カム環17の回転方向に順に、収納位置、
テレ端位置、ワイド端位置を有している。収納位置から
ワイド端位置に至るカム環17の回転角度はAである。
【0027】第1レンズ群L1を保持した第1レンズ枠
22(L)と、第2レンズ群L2を保持した第2レンズ
枠23(L)とは、この1群用カム溝17C1と2群用
カム溝17C2、及び直進案内環16の直進案内貫通溝
16cによって案内され、光軸方向に直進移動する。第
1レンズ枠22は、筒状部22aから後方に突出する弾
性舌片22bを120゜間隔で3個備えており、この弾
性舌片22b上に、径方向に突出し直進案内貫通溝16
cに摺動自在に嵌まる角突起22cが形成され、この角
突起22c上に径方向に突出するフォロアピン22dが
植設固定されている。角突起22cは、直進案内溝16
cとの接触部が平行平面である突起であればよい。第1
レンズ群L1を固定したレンズ筒22eは、筒状部22
aの内周面にねじ22fで結合されており、螺合位置を
調節することで、第1レンズ枠22内での第1レンズ群
L1の光軸方向の位置調節ができる。レンズ筒22e
は、第1レンズ枠22のフランジ22gとの間にウェー
ブワッシャ22hを挟着しており、ウェーブワッシャ2
2hの弾性によって、レンズ筒22e(第1レンズ群L
1)の光軸方向の遊びを除去している。
【0028】第2レンズ枠23は、環状部23aから前
方に突出する弾性舌片23bを120゜間隔で3個備え
ており、この弾性舌片23b上に、径方向に突出し直進
案内貫通溝16cに摺動自在に嵌まる角突起23cが形
成され、この角突起23c上に径方向に突出するフォロ
アピン23dが植設固定されている。この角突起23c
とフォロアピン23dは、弾性舌片23bの方向が弾性
舌片22bの方向とは逆である点を除き、第1レンズ枠
22の角突起22cとフォロアピン22dと同様であ
る。第2レンズ群L2を固定したレンズ筒23eは、固
定ねじ23fを介して第2レンズ枠23のフランジ23
gに固定されている。この第2レンズ枠23のフランジ
23gには、シャッタブロック24が固定されている。
シャッタブロック24は、シャッタレリーズ時に、CC
D12aに与えられる光束を遮断する機能を持つ。
【0029】以上の第1レンズ枠22と第2レンズ枠2
3はそれぞれ、各角突起22cと角突起23cを直進案
内環16の対応する同一の直進案内貫通溝16cに嵌め
ることで直進案内されている。そして、フォロアピン2
2dとフォロアピン23dは、直進案内環16の直進案
内貫通溝16cから径方向に突出して、直進案内環16
の外周に相対摺動自在に嵌まっているカム環17の1群
用カム溝17C1と2群用カム溝17C2にそれぞれ嵌
まっている。なお、第1レンズ枠22と第2レンズ枠2
3を直進案内環16及びカム環17内に嵌めるときに
は、直進案内環16の後端面から、角突起22cと23
cを直進案内貫通溝16cに嵌め、フォロアピン22d
と23dをカムフォロア挿入溝16hを通過させてか
ら、カム溝17C1と17C2に嵌める。なお、図3に
おいて、カム溝17C1、17C2の輪郭内にハッチン
グを付した領域は、組立時に使用する(フォロアピン2
2d、23dが通過する)もので、使用状態では使用し
ない。
【0030】以上の案内構造により、回転環13に回転
が与えられると、カム環17と第2カム環18は回転し
ながら、直進案内環16は回転することなく、直進案内
環16、カム環17、第2カム環18の結合体が光軸方
向に進退する。その結果、第1レンズ枠22(第1レン
ズ群L1)と第2レンズ枠23(第2レンズ群L2)
が、1群用カム溝17C1と2群用カム溝17C2のカ
ムプロフィルに従い、互いの空気間隔を変化させながら
光軸方向に直進移動してズーミングがなされる。
【0031】次に、直進案内環16の先端部に対する直
進案内リング19とリテーナリング20の結合構造を図
6と図7について説明する。直進案内環16には、その
先端部に、径方向に突出させて120゜間隔で、3個の
バヨネット爪16dが形成されており、このバヨネット
爪16dの間に小径挿入部16eが位置している。バヨ
ネット爪16dの背面には、小径挿入部16eと同径の
小径部16fが形成されており、バヨネット爪16dの
背面に位置させて、小径部16fを軸と平行な方向に切
り欠いた回転規制凹部16gが形成されている。
【0032】一方、直進案内リング19には、その内周
面に、小径挿入部16eからバヨネット爪16dの間に
挿入可能で、挿入後小径部16fに対して相対回転可能
な回転規制凸部19aが120゜間隔で形成されてい
る。また、この直進案内リング19には、外周面に、回
転規制凸部19aとの周方向位置を定めた直進案内突起
19bが120゜間隔で形成されている。
【0033】リテーナリング20には、その内周面に、
直進案内環16の小径挿入部16eからバヨネット爪1
6dの間に挿入可能で、挿入後小径部16fに対し相対
回転可能な固定爪20aが120゜間隔で形成されてい
る。また前端面には、回転操作用のカニメ溝20bが形
成されている。
【0034】直進案内リング19を直進案内環16の先
端部に固定する際には、直進案内リング19をその回転
規制凸部19aを小径挿入部16eに嵌めて小径部16
f上で回転させ、回転規制凸部19aをバヨネット爪1
6dの背面に移動させて回転規制凹部16gに嵌合させ
る。この嵌合により、直進案内リング19の直進案内環
16に対する周方向位置が定まる。次に、リテーナリン
グ20をその固定爪20aを小径挿入部16eに嵌めて
小径部16f上で回転させ、回転規制凸部19aを回転
規制凹部16gに押し付けて、直進案内リング19の軸
方向の移動を抑える。このロック状態では、固定爪20
aがバヨネット爪16dと回転規制凸部19aの間に入
り、直進案内リング19の抜けを固定爪20aとバヨネ
ット爪16dが防止することになる。直進案内環16と
リテーナリング20の間には、ロック状態でリテーナリ
ング20の回転を防止する(クリック感を与える)凹凸
が設けられている。図6では、直進案内環16側の凹凸
16jのみを示した。
【0035】このようにして直進案内環16の先端に固
定された直進案内リング19の直進案内突起19bは、
直進案内環16の直進案内突起16bに対して予め定め
た特定の位置(角度関係)にある。この直進案内突起1
9bは、外観筒(フード筒)25(L)の内周面に12
0゜間隔で形成した光軸と平行な方向の直進ガイド溝2
5aに嵌まり、外観筒25を回転させることなく光軸方
向移動のみ可能に案内している。外観筒25には、12
0゜間隔で3本のガイドピン25bが植設されており、
このガイドピン25bは、第2カム環18の外周面に1
20゜間隔で形成した同一形状の進退ガイド溝18bに
嵌まっている。
【0036】進退ガイド溝18bは、図8、図9に示す
ように、ガイドピン25bを組立時に進入させる組立位
置と、カム環17の収納位置、テレ端位置、ワイド端位
置に対応する収納位置、テレ端位置、ワイド端位置を有
し、カム環17と一緒に回転する第2カム環18の回転
位置に応じて、外観筒25を光軸方向に進退させる。す
なわち、外観筒25を画角の狭いテレ端位置では第2カ
ム環18(第1レンズ群L1)に対して前進させ、画角
の広いワイド端位置では後退させることで、レンズフー
ドとしての役割を与えたものである。図10はワイド端
位置での外観筒25の位置、図11はテレ端位置で外観
筒25の位置を示している。
【0037】このように、外観筒25を案内する第2カ
ム環18と、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2を案
内するカム環17との間には、第2カム環18を前方に
移動付勢する圧縮ばね21が挿入されているため、使用
中に外観筒25に押し込み方向の外力が加わった場合に
は、その外力の少なくとも一部を圧縮ばね21によって
吸収することができる。つまり、外力は、圧縮ばね21
を圧縮した後、第2カム環18からカム環17に伝達さ
れるため、カム環17には大きな外力が加わることがな
い。よって、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2の位
置精度に対する影響を少なくすることができる。外観筒
25のより詳細な動き及び作用については、外観筒22
の先端に固定されるバリヤブロック27を説明した後、
さらに図12を用いて説明する。図1における符号29
(F)は、外観筒25がその内側を進退する、カメラボ
ディ側と一体のカバー筒である。
【0038】外観筒25には、その前端部内径に、バリ
ヤ駆動環26が回転自在に支持されている。このバリヤ
駆動環26は、その回転運動によりバリヤブロック27
のバリヤを開閉するものである。バリヤブロック27
は、図1、及び図13ないし図15に示すように、撮影
開口27aを有する化粧板27b、この化粧板27bに
撮影開口27aを開閉するように支持した二対のバリヤ
27c、27d、これらバリヤ27c、27dを撮影開
口27aを閉じる方向に付勢する一対のトーションばね
27e、化粧板27bとの間にこれら要素を挟着保持す
るバリヤ押え板27fとを有していて、予め別ユニット
として組み立てられる。バリヤ27c、27dは、化粧
板27bに設けた共通軸27gに同軸に回動自在であ
り、内側のバリヤ27dは、化粧板27bのばね掛け軸
27nに掛けとめたトーションばね27eにより閉方向
に回動付勢されている。バリヤ27dには、トーション
ばね27eの力に抗してバリヤ27dを開くための開閉
突起27hが突出形成されており、バリヤ27cには、
バリヤ27dが開方向に動くとき、バリヤ27dの縁部
に係合してバリヤ27dとともにバリヤ27cを開方向
に動かす連動突起27iが形成されている。また、バリ
ヤ27cと27dには、その対向面に、バリヤ27dが
閉方向に動くとき、バリヤ27dを一緒にバリヤ27c
を閉方向に動かす連動突起27jと27k(図15)が
形成されている。バリヤ押え板27fには開閉突起27
hをバリヤ駆動環26側に突出させる露出穴27mが形
成されている。
【0039】バリヤ駆動環26は、図16ないし図18
に示すように、バリヤ駆動環26自身に形成したばね掛
け突起26bと、外観筒25に形成したばね掛け突起2
5cとの間に張設した、トーションばね27eより強い
引張ばね28によって、バリア開方向に回動付勢されて
おり、このバリヤ駆動環26に、バリヤ27dの開閉突
起27hと係合してバリヤ27c、27dを開く開閉ダ
ボ26cが形成されている。バリヤ駆動環26は、引張
ばね28の力による回動端に位置するときには、その開
閉ダボ26cが開閉突起27hを押圧して、トーション
ばね27eの力に抗してバリヤ27dを開き、連動突起
27iを介して27cも開く(図15)。
【0040】一方、バリヤ駆動環26は、図16に示す
ように、その周方向の一部に、第2カム環18側に突出
する回転伝達突起26aを有しており、この回転伝達突
起26aは、第2カム環18に形成した回転付与凹部1
8c(図8、図9も参照)と係脱する。バリヤ駆動環2
6は、外観筒25に光軸方向の定位置で回転可能に支持
されているから、外観筒25が第2カム環18の進退ガ
イド溝18bに従って光軸方向に直進進退すると、図
8、図9に明らかなように、回転する第2カム環18に
対して接離する。回転伝達突起26aと回転付与凹部1
8cは、撮影位置(テレ端位置とワイド端位置の間)で
は図8のように互いに接触(係合)することがなく、テ
レ端位置から収納位置に移動する間に、図9のように互
いに係合して回転付与凹部18cによりバリヤ駆動環2
6に強制回転力が与えられるように形成されている。バ
リヤ駆動環26が引張ばね28に抗する移動端に回動す
ると、バリヤ駆動環26の開閉ダボ26cがバリヤ27
dの開閉突起27hから離れ、その結果トーションばね
27eの力によりバリヤ27dが開き、連動突起27
k、27jを介してバリヤ27cが閉じて撮影開口27
aが閉じる(図14)。逆に、収納位置からテレ端位置
に移行する間には、回転伝達突起26aが回転付与凹部
18cから徐々に離れ、引張ばね28によりバリヤ駆動
環26がバリヤ開放方向に回動する結果、開閉ダボ26
cが開閉突起27hを押し連動突起27iを介して、バ
リヤ27c、27dが開く。つまり、バリヤ27c、2
7dの開閉は、バリヤ駆動環26の回転によって行われ
る。なお、バリヤ駆動環26に形成された回転伝達突起
26aは唯一であるのに対し、第2カム環18に形成し
た回転付与凹部18cは、120°間隔で3個形成され
ていて、組立時にいずれかを選択できるようになってい
る。
【0041】上述のように、光軸方向に直進移動するよ
うに案内されている外観筒25は、第2カム環18の回
動によって前後移動する。一方、第1レンズ群L1と第
2レンズ群L2はカム環17の回動によって前後移動す
る。図12は、収納位置、テレ端位置からワイド端位置
における、CCD12aの像面、第1レンズ群L1と第
2レンズ群L2(の主点位置)、及び外観筒25の先端
のバリヤブロック27(の先端部の化粧板27bの撮影
開口27a)の位置変化を示したものである。カム環1
7のカム溝17C1と17C2、および第2カム環18
の進退カム溝18bは、このような移動軌跡が得られる
ように定められている。撮影開口27aは、正面略矩形
をなしていて、その短辺方向の画角、長辺方向の画角、
対角方向の画角の順に大きい。図10、図11では、撮
影開口27aの短辺方向から入射する光束S、長辺方向
から入射する光束M、及び対角方向から入射する光束L
の角度を示している。
【0042】なお、バリヤ駆動環26にはその内径部
に、バリヤ駆動環26から第1レンズ枠22の先端部外
周に延びる遮光筒26dが固定(接着)されている。遮
光筒26dは光軸を中心とする回転対称形状をしてお
り、バリヤ駆動環26の往復回動によって往復回動して
もその遮光機能は変化しない。
【0043】また、以上のズームレンズ鏡筒を構成する
部品は、各ばね、送りねじ10e、固定ねじ23f、フ
ォロアピン22d、23d、シャッタブロック24及び
ガイドピン25bを除き、すべて合成樹脂材料の成形品
からなっている。
【0044】また、以上の実施形態では、第3レンズ群
L3をフォーカスレンズ群としているが、別のレンズ
群、例えば第1レンズ群L1または第2レンズ群L2を
フォーカスレンズ群としてもよい。第2レンズ群L2を
フォーカスレンズ群とする場合、シャッタブロック24
に、フォーカシング機能を与えることができ、このよう
なシャッタブロックは周知である。
【0045】
【本発明の特徴部分の説明】上述のように、以上のズー
ムレンズ鏡筒では、ギヤ13bを介して回転環13を回
転駆動すると、回転環13は雌ねじ13aと雄ねじ11
aの螺合関係で回転しながら光軸方向に進退し、同時に
カム環17(回転進退環)には、回転伝達突起13cと
有底の回転伝達溝17cの摺動関係で回転が伝達され、
雄ヘリコイド17bと雌ヘリコイド11bとの螺合関係
で光軸方向の移動が与えられる。すると、カム環17の
内周面に形成されている1群用カム溝17C1と2群用
カム溝17C2により、第1レンズ群L1を保持した第
1レンズ枠22と第2レンズ群L2を保持した第2レン
ズ枠23とが、光軸方向に移動してズーミングがなされ
る。
【0046】このズーミング動作において、カム環17
には、その外周面の回転伝達溝17cに係合する、回転
環13の回転伝達突起13cを介して回転が与えられ、
カム環17が回転しながら光軸方向へ進退すると、光軸
方向における回転伝達突起13cと回転伝達溝17cの
係合位置が変化する。詳細には、カム環17が固定環1
1に対して光軸前方へ繰出移動されるほど、回転伝達溝
17cの後方位置に回転伝達突起13cが係合する。ま
た、カム環17と光軸方向に同道する直進案内環16
は、その直進案内突起16bが固定環11の直進案内溝
11cに係合することによって光軸方向に直進案内さ
れ、直進案内環16が光軸方向へ進退すると、光軸方向
における直進案内溝11cと直進案内突起16bの係合
位置が変化する。詳細には、直進案内環16が固定環1
1に対して光軸前方へ移動するほど、直進案内溝11c
の前方位置に直進案内突起16bが係合する。したがっ
て、図1及び図21に示すように、ズーム撮影時を含む
鏡筒使用時において各突起13c、16bに係合され
る、固定環11の直進案内溝11cとカム環17の回転
伝達溝17cはそれぞれ、光軸と平行な直線溝として形
成されている。
【0047】固定環11では、直進案内溝11cに連続
する光軸前方の領域に、雌ヘリコイド11bの形成方向
と平行で固定環11の前端部に連通する導入部11d
(内面傾斜導入溝)が形成されている。同様に、カム環
17では、回転伝達溝17cに連続する光軸後方の領域
に、雄ヘリコイド17bの形成方向と平行でカム環17
の後端部に連通する導入部17d(外面傾斜導入溝)が
形成されている。なお、直進案内溝11cの導入部11
dと回転伝達溝17cの導入部17dはそれぞれ、固定
環11の前端部に連通する部分とカム環17の後端面に
連通する開放部付近では、光軸と平行な方向に形成され
ている。
【0048】以上の構成により、カム環17と直進案内
環16の組立体は、固定環11と回転環13に対して、
次のように分解及び組立がなされる。図21を参照して
この分解及び組立を説明する。同時に、同分解及び組立
時における、カム環17と直進案内環16の組立体内に
支持される第1レンズ枠22と第2レンズ枠23(第1
レンズ群L1と第2レンズ群L2)の支持状態を図3を
参照して説明する。
【0049】図21(A)は、回転伝達突起13cが回
転伝達溝17cの前端付近に係合し、直進案内突起16
bが直進案内溝11cの後端付近に係合するときのカム
環17と固定環11の回転位相(鏡筒収納位置から15
5°相対回転された状態)を表している。この図21
(A)に示す状態が、本ズームレンズ鏡筒の使用状態に
おける最大繰出位置、すなわちカム環17の最大前方位
置である。このとき、カム環17と直進案内環16内部
に支持されている第1と第2のレンズ枠22と23は、
それぞれのフォロアピン22dと23d(カムフォロ
ア)を、図3に示す1群用カム溝17C1と2群用カム
溝17C2内のワイド(WIDE)位置に位置させてい
る。
【0050】カム環17と直進案内環16の組立体に対
し、ワイド位置(最大前方位置)からさらに繰出方向
(図21に矢印M1で示す方向)の回転を与えると、雄
ヘリコイド17bと雌ヘリコイド11bに従ってカム環
17が回転しながら光軸前方に移動する。ワイド位置で
は、直進案内突起16bが直進案内溝11cに係合して
直進案内環16は直進案内されているので、カム環17
が回転移動されると、直進案内環16は回転せずに光軸
方向に一緒に移動する。その結果、直進案内環16の直
進案内突起16bが、固定環11における直進案内溝1
1cと導入部11dの境界部分に達し、同時に、回転環
13の回転伝達突起13cが、カム環17における回転
伝達溝17cと導入部17dの境界部分に達する。この
ときのカム環17と固定環11の回転位相を示したのが
図21(B)であり、本実施形態ではカム環17と固定
環11は鏡筒収納位置から168°相対回転されてい
る。このとき、第1と第2のレンズ枠22と23のフォ
ロアピン22d、23dは、周方向において、図3に示
す各カム溝17C1、17C2の外観筒分解位置Q付近
まで移動されている。カム環17は、固定環11とのオ
ーバーラップ量が最大である鏡筒収納位置から、ワイド
位置よりも若干前方へ移動された図21(B)の位置ま
では、回転環13を回転駆動することで移動させること
ができる。
【0051】カム環17と直進案内環16の組立体に対
し、図21(B)よりもさらに繰出方向の回転を与える
と、カム環17は、雄ヘリコイド17bと雌ヘリコイド
11bに従って固定環11に対し回転しながら光軸前方
に移動する。このとき、雄ヘリコイド17bと平行に形
成した導入部17d内を回転伝達突起13cが移動する
ため、回転環13はカム環17と共回りせずに停止され
た状態となる。一方、直進案内環16は、その直進案内
突起16bが、雌ヘリコイド11bと平行な導入部11
d内を移動するため、固定環11による直進案内が解除
されてカム環17と一緒に回転しつつ、光軸前方に移動
される。つまり、カム環17と直進案内環16の組立体
に対して図21(B)よりもさらに前方への移動力を与
えたときには、回転環13とカム環17の間の回転伝達
が遮断され、同時に、固定環11に対してカム環17と
直進案内環16の組立体が互いに相対回転することなく
共回りしながら光軸前方へ移動する。このときカム環1
7と直進案内環16が相対回転されないため、第1レン
ズ枠22と第2レンズ枠23は、カム環17内部におい
て光軸方向へ移動されない。
【0052】カム環17と直進案内環16の組立体が、
固定環11に対して図21(B)の状態から所定角(本
実施形態では44°)繰出方向に回転すると、図21
(C)に示す状態となる。図21(C)では、回転伝達
突起13cは導入部17d内においてカム環17の後端
部に連通する開放部付近に位置し、直進案内突起16b
は導入部11d内において固定環11の前端部に連通す
る開放部付近に位置している。そして、固定環11とカ
ム環17が光軸方向でほぼオーバーラップしなくなり、
雄ヘリコイド17bと雌ヘリコイド11bの螺合が解除
される。したがって、図21(D)に示すように、カム
環17と直進案内環16の組立体を、固定環11及び回
転環13から前方へ取り外すことができる。このカム環
17と直進案内環16の組立体を取り外した状態は、図
20に断面で表されている。
【0053】なお、図21(B)から図21(C)の状
態へ移行するときには、カム環17と直進案内環16は
相対回転せずに一緒に回転するが、上述のように、導入
部11dの前端部付近と導入部17dの後端部付近はそ
れぞれ光軸と平行に形成されており、図21(C)から
図21(D)の状態へ移動するときには、カム環17と
直進案内環16は若干量相対回転される。本実施形態で
は、図21(B)から図21(C)の状態に移行した瞬
間は、各レンズ枠22と23のフォロアピン22dと2
3dはそれぞれ、対応する各カム溝17C1と17C2
内で、ワイド位置と外観筒分解位置Qの間で停まってお
り、図21(C)の状態になってカム環17と直進案内
環16が再び相対回転されるようになると、カム環17
の繰出方向の回転力に従ってフォロアピン22dと23
dがカム溝17C1と17C2の外観筒分解位置Qまで
移動されるようになっている。
【0054】以上のようにしてカム環17と直進案内環
16の組立体を固定環11から分解すると、さらに該カ
ム環17と直進案内環16から後方に第1レンズ枠22
と第2レンズ枠23を取り外すことが可能になる。カム
環17と直進案内環16の分解時点の回転位相では、2
群用カム溝17C2の後端部が、直進案内環16の直進
案内貫通溝16c(レンズ直進案内溝)の後端部と周方
向の同一位置にある。一方、第2レンズ枠23は、直進
案内貫通溝16cに嵌まる角突起23c(レンズ直進案
内突起)とフォロアピン23dが周方向の同一位置に設
けられているため、結果として、直進案内貫通溝16c
を貫通するフォロアピン23dは、2群用カム溝17C
2の後端開口付近(外観筒分解位置Q)に位置され、角
突起23も直進案内貫通溝16cの後端開口付近に位置
されることになる。したがって、そのまま後方へ引き抜
くだけでカム環17及び直進案内環16から第2レンズ
枠23を取り外すことができる。続いて、1群カム溝1
7C1の終端部(外観筒分解位置Q)に位置するフォロ
アピン22dが、カム環17後端のカム溝開口部まで移
動されるようにカム環17と直進案内環16を相対回転
させると、第1レンズ枠22も後方へ取り外すことがで
きる。
【0055】なお、2群用カム溝17C2において、後
端開口付近の図3に符号Nを伏した領域はズーミング用
のカム溝領域よりも径方向に浅い抜止領域となってい
る。2群用カム溝17C2のズーム撮影領域にフォロア
ピン23dが嵌合しているとき、フォロアピン23d
は、該カム溝17C2に対して遊びなく嵌合するように
径方向外方に向けて一定の力が加わっている。このよう
な力は、フォロアピン23dを支持する弾性舌片23b
が、フォロアピン23dがズーミング用のカム溝領域に
嵌合しているときは径方向内方に弾性変形されるように
することで付与できる。そして、フォロアピン23dが
ズーミング用のカム溝領域よりも浅い抜止領域Nを通る
ときには、この弾性舌片23dの径方向内方への弾性変
形量が多くなるため、フォロアピン23dと2群用カム
溝17C2の間の摺動抵抗が大きくなる。この抜止領域
Nを設けたことにより、カム環17と直進案内環16の
組立体を固定環11から取り外したときに、フォロアピ
ン23dが2群用カム溝17C2から後方へ不用意に脱
落することを防ぐことができる。第2レンズ枠23が脱
落しなければ、該第2レンズ枠23より前方に位置して
直進案内貫通溝16を共用している第1レンズ枠22
も、カム環17及び直進案内環16から脱落されずに保
持される。第2レンズ枠23を取り外す際には、フォロ
アピン23dが抜止領域Nに達したときに、弾性舌片2
3bが多く弾性変形されるように、第2レンズ枠23を
若干強く後方に引き抜けばよい。
【0056】カム環17と直進案内環16の組立体を、
固定環11と回転環13に組み込むときには、以上の逆
の手順で行えばよい。すなわち、フォロアピン22dと
23dがそれぞれ1群用カム溝17C1と2群用カム溝
17C2内で外観筒分解位置Qに位置されるような回転
位相にカム環17と直進案内環16を保持してから、直
進案内突起16bと回転伝達突起13cをそれぞれ導入
部11dと17dの開口部分に合わせ、カム環17と直
進案内環16を光軸後方に移動させる。すると、図21
(C)に示す状態となるので、図21(B)の状態に移
行するようにカム環17と直進案内環16の組立体を、
矢印M2で示す収納方向に回転させる。上述のように、
図21(C)から図21(B)の状態への移行に際して
は、カム環17と直進案内環16は相対回転せずに共回
りし、回転環13も固定環11に対して回転されない。
図21(B)の状態になったら、さらにカム環17に対
して収納方向への回転力を付与すると、カム環17と直
進案内環16は相対回転しながら光軸後方に移動して、
図21(A)に示すワイド撮影位置になる。図21
(B)から収納方向へのカム環17の回転は、回転環1
3によって行わせることができる。
【0057】以上のズームレンズ鏡筒では、互いにヘリ
コイド螺合するカム環17と固定環11に関し、ヘリコ
イドの螺合が解除される直前の領域まで回転伝達溝17
cと直進案内溝11cを形成せずに、鏡筒使用位置にお
いてカム環17が最大に繰り出されたワイド位置(図2
1(A))でも、光軸方向におけるヘリコイドの螺合領
域が長く確保されるようにした。つまり、固定環11と
カム環17において、鏡筒組立状態で使用される最大前
方位置よりも繰出方向の領域には、レンズ群の直進案内
やカム環への回転伝達に関係しない導入部11d、17
dを設けたので、鏡筒使用時には少なくとも導入部11
dと17dを設けた領域は光軸方向にオーバーラップし
てヘリコイド螺合している。したがって、ズーム範囲を
含む鏡筒使用位置では、常にカム環17に対する支持強
度が確保され、このカム環17内部に支持される第1レ
ンズ群L1や第2レンズ群L2の偏心、倒れ、光軸方向
の位置ずれなどが防止される。特に、本実施形態のよう
なデジタルカメラでは、レンズ群間の偏心、倒れによる
光学性能の悪化が問題となるが、本発明の構成によれば
このような光学性能の悪化は起こりにくい。
【0058】また、光軸方向におけるヘリコイドの螺合
領域が長ければ、それだけ回転環11とカム環17の間
の遮光性が高まり、遮光部材や遮光機構を別設すること
なく、撮影光路外からCCD12aに至る有害光を防ぐ
ことができる。また遮光性に関しては、直進案内溝11
cと回転伝達溝17cはそれぞれ固定環11とカム環1
7の光軸方向の前端部と後端部を連通するものではな
く、該直進案内溝11cと回転伝達溝17cに連続して
光軸に対して傾斜する導入部11dと17dが形成され
ているため、直進案内溝11cと回転伝達溝17cから
後方へ有害光が入りにくくなっている。
【0059】そして、ズームレンズ鏡筒の組立状態での
カム環17の最大繰出位置(図21(A))から、さら
に前方へカム環17と直進案内環16を移動させる分解
時には、該直進案内環16の直進案内突起16bが雌ヘ
リコイド11bと平行な導入部11d内を移動されるの
で、カム環17と直進案内環16を相対回転させること
なく、該カム環17と直進案内環16の組立体を回転環
11から取り外すことができる。分解時に直進案内環1
6がカム環17と一緒に回転されれば、該直進案内環1
6が直進案内されている場合よりも少ない摺動抵抗で移
動させることができる。そのため、鏡筒使用状態の最大
前方位置において雌ヘリコイド11bと雄ヘリコイド1
7bの光軸方向の螺合領域を長く取って、該最大前方位
置から分解状態までのカム環17の回転移動量が多くな
っても、分解時や組立時の作業性が損なわれない。ま
た、組立分解時にカム環17と直進案内環16の不要な
相対回転が生じなければ、第1レンズ枠22と第2レン
ズ枠23が不要な移動を行うことがないので、各レンズ
枠の支持案内構造を簡略に構成できる。特に本実施形態
では、1群用カム溝17C1と2群用カム溝17C2に
おける、ワイド位置と外観筒分解位置Qの間の長大化や
形状の複雑化を避けることができ、カム環17の強度が
損なわれにくくなる。
【0060】同様に、分解時には、回転環13の回転伝
達突起13cが雄ヘリコイド17bと平行な導入部17
d内を移動されるので、カム環17を最大前方位置から
前方に移動させても回転環13には回転が生じない。よ
って、カム環17の回転移動に対する抵抗が軽減され、
分解時や組立時の作業性が損なわれない。
【0061】さらに本実施形態では、カム環17と直進
案内環16の組立体を固定環11から取り外したとき
に、該カム環17と直進案内環16の回転位相は、第2
レンズ枠23を取り外し可能なようになっているので、
レンズ群に関する分解性や組立性も優れている。
【0062】以上では、固定環11及び回転環13に対
するカム環17及び直進案内環16の分解構造を説明し
たが、本実施形態のズームレンズ鏡筒ではさらに、この
分解構造と、カム環17の外側に位置する外観筒25
(バリヤブロック27)との分解構造が関連している。
外側筒25の分解構造を含め、本実施形態のズームレン
ズ鏡筒全体の分解構造を説明する。
【0063】図12に示すように、第1レンズ群L1と
第2レンズ群L2はカム環17の回動によって前後に直
進移動して焦点距離を変化させ、外観筒25(バリヤブ
ロック27)は、カム環17と一緒に回動する第2カム
環18の回動によって前後に直進移動する。カム環17
のカム溝17C1と17C2、および第2カム環18の
進退カム溝18bは、図12に示すような移動軌跡が得
られるように定められている。
【0064】図22は、カム環17(回転進退環)と一
緒に回転される第2カム環18(回転進退環)の一つの
進退ガイド溝18bの展開図である。なお、本実施形態
はカム環17と第2カム環18を分けているが、カム環
17の外周面に進退ガイド溝18bと同様のガイド溝を
形成して外観筒25を案内することも可能である。進退
ガイド溝18bは、前端部が開放された光軸と平行な方
向の組立位置Xと、この組立位置Xに連続するカム環の
周方向のズーム区間Zを含む使用区間Uとを有してい
る。ズーム区間Zの両端部は組立位置Xに近いワイド位
置Wとテレ位置Tであり、テレ位置Tの外側にさらに収
納位置Aが設けられている。外観筒25に対して、第2
カム環18を相対回動させて、その進退ガイド溝18b
の組立位置Xをガイドピン25bに合致させると、第2
カム環18の前方から外観筒25を組み込むことができ
る。このとき、直進案内突起19bに直進案内溝25a
を嵌め込んで外観筒25を光軸方向に直進案内する。組
立後、第2カム環18を使用区間Uに回動させると、進
退ガイド溝18bの軌跡に従って外観筒25を光軸方向
に進退させることができる。すなわち、使用区間Uにお
いては、カム環17の回転によりレンズ系の焦点距離が
変化し、カム環17と回転方向には一緒に回転する第2
カム環18の回転により、外観筒25が光軸方向に進退
して最前方のレンズ群とバリヤブロック27との距離を
変化させ、画角外の不要な光がレンズ系に入射するのが
規制される。ガイドピン25bが使用区間Uに入ると、
外観筒25を前方に移動させて分解することはできな
い。
【0065】第2カム環18を組立位置に回動させる
か、使用区間U内で回動させるかは、機械的なストッパ
を用いて制御してもよいし、電気的に制御してもよい。
いずれの制御態様においても、カム環17が上述の鏡筒
収納位置からワイド位置までの間で回転されているとき
には、該カム環17と一緒に回転される第2カム環18
の進退ガイド溝18b内の使用区間U内をガイドピン2
5bが移動し、組立位置まで入ることはない。そして、
カム環17をワイド位置よりも若干前方に移動させた図
21(B)まで移動させると、ガイドピン25bが進退
ガイド溝18bの組立位置に入り、図19に示すように
バリヤブロック27を含む外観筒25を前方に移動させ
て分解することができる。
【0066】上述のように、カム環17が図21(B)
の位置まで移動されたときには、直進案内環16の直進
案内突起16bは、固定環11の直進案内溝11cと導
入部11dの境界部分に位置し、回転環13の回転伝達
突起13cが、カム環17の回転伝達溝17cと導入部
17dの境界部分に位置する。これよりさらにカム環1
7を前方に回転移動させると、図20に示すようにカム
環17と直進案内環16の組立体を前方に移動させて固
定環11から分解することができる。該分解時におい
て、カム環17と直進案内環16が相対回転せず、かつ
回転環13がカム環17の回転を妨げることがないの
で、分解作業性に優れているのは先に述べた通りであ
る。
【0067】そして、図20のように分解すると、カム
環17と直進案内環16のそのままの回転位相で第2レ
ンズ枠23を後方に取り外すことができる。さらに第1
レンズ枠22のフォロアピン22dが1群用カム溝17
C1の後端側開口まで移動されるようにカム環17と直
進案内環16を相対回転させれば、第1レンズ枠22を
後方に取り外すことができる。
【0068】すなわち、本実施形態のズームレンズ鏡筒
では、カム環17をワイド位置よりも若干前方の分解用
位置(図21(B))まで移動させると、第1にレンズ
ブロック27を含む外観筒25を分解することができ、
第2にカム環17(第2カム環18)と直進案内環16
と第1レンズ群L1と第2レンズ群L2などで構成され
るズームレンズブロックを分解することができ、第3に
該ズームレンズブロックから第2レンズ群L2を保持す
る第2レンズ枠23を分解することができる。第2レン
ズ枠23を分解した後は、カム環17と直進案内環16
の回転位相を変えることで、第1レンズ群L1を保持す
る第1レンズ枠22を容易に分解することができる。し
たがって、本実施形態のズームレンズ鏡筒は、分解及び
組立が容易であり、メンテナンス性に優れている。
【0069】以上、図示実施形態につき本発明を説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、実施形態では、カム環17に回転を与えるための構
成として、カム環17の外周面に光軸と平行な回転伝達
溝17cを周方向に等角度間隔(図示例では120゜間
隔)で形成し、この回転伝達溝17cに摺動可能に嵌ま
って回転を伝える回転伝達突起13cを回転環13の内
周面に形成している。従来品としては、ピニオンに噛み
合うギヤをカム環17に形成して、該ピニオンの回転で
カム環17を回転させる構成があるが、該構成はピニオ
ンが偏心位置で係合することが原因でカム環17に変形
が生じる可能性がある。本実施形態の回転伝達機構は、
このようなカム環17の変形が生じないという点で優れ
ているが、理論的には、本発明の分解機構は、ピニオン
をカム環17のギヤに噛み合わせるタイプのレンズ鏡筒
にも適用することができる。すなわち、鏡筒使用位置の
最大前方位置において光軸方向におけるカム環17の支
持長が一定以上確保されており、これより前方へカム環
17を移動させたときに直進案内環16がカム環17と
一緒に回転されるように構成するだけでも、光学性能の
悪化防止と良好な組立分解性の確保という作用を両立さ
せることが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光学性能
の悪化や漏光のおそれが少なく、かつ組立分解性に優れ
たズームレンズ鏡筒の分解機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の全体構造を示
す分解状態の斜視図である。
【図2】同組立状態の上半断面図である。
【図3】カム環のカム溝の展開図である。
【図4】第1レンズ枠、第2レンズ枠、直進案内環及び
カム環の関係を示す分解斜視図である。
【図5】直進案内環の直進案内溝部分の背面図である。
【図6】直進案内環、直進案内リング、リテーナリング
の分解状態の拡大分解斜視図である。
【図7】同拡大分解展開図である。
【図8】第2カム環とバリヤ駆動環の撮影状態(テレ端
位置)における位置関係を示す展開図である。
【図9】同収納状態における位置関係を示す展開図であ
る。
【図10】ワイド撮影状態における外観筒と第2カム環
(第1レンズ群)との位置関係を示す上半断面図であ
る。
【図11】テレ撮影状態における外観筒と第2カム環
(第1レンズ群)との位置関係を示す上半断面図であ
る。
【図12】テレ撮影状態における外観筒と第2カム環
(第1レンズ群)との位置関係を実線で、ワイド撮影状
態におけるそれを鎖線で示す上半断面図である。
【図13】バリヤブロックを背面側からみた分解斜視図
である。
【図14】バリヤ押え板を除くバリヤブロックを組立状
態で背面側からみた斜視図である。
【図15】バリヤブロックのバリヤ開閉状態を示す正面
図である。
【図16】第2カム環の回転付与凹部とバリヤ駆動環の
回転伝達突起の関係を示す分解斜視図である。
【図17】外観筒に回転自在に支持されたバリヤ駆動環
の一方の回動端(バリア閉位置)での正面図である。
【図18】同バリヤ駆動環の他方の回動端(バリア開位
置)での正面図である。
【図19】バリヤブロックを含む外観筒を前方に分解し
た状態を示す上半断面図である。
【図20】さらにカム環と直進案内環を含むズームレン
ズブロックを前方に分解した状態を示す上半断面図であ
る。
【図21】鏡筒使用状態から分解状態までの位相の変化
を段階的に示した、固定環とカム環の展開図である。
【図22】第2カム環の進退ガイド溝の形状例を示す展
開図である。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群 10 ハウジング 11 固定環 11a 雄ねじ 11b 雌ヘリコイド 11c 直進案内溝 11d 導入部(内面傾斜導入溝) 12 基板 12a CCD 13 回転環 13a 雌ねじ 13b ギヤ 13c 回転伝達突起 14 コード板 15 ブラシ 16 直進案内環 16a 外方フランジ 16b 直進案内突起 16c 直進案内貫通溝(レンズ直進案内溝) 16d バヨネット爪 16e 小径挿入部 16f 小径部 16g 回転規制凹部 16h カムフォロア挿入溝 17 カム環(回転進退環) 17a ストッパ突起 17b 雄ヘリコイド 17c 回転伝達溝 17d 導入部(外面傾斜導入溝) 18 第2カム環(回転進退環) 18a 直進ガイド部 18b 進退ガイド溝 18c 回転付与凹部 19 直進案内リング 19a 回転規制凸部 19b 直進案内突起 20 リテーナリング 20a 固定爪 20b カニメ溝 21 圧縮ばね 22 第1レンズ枠 22a 筒状部 22b 弾性舌片 22c 角突起(レンズ直進案内突起) 22d フォロアピン(カムフォロア) 22f ねじ 22g フランジ 22h ウェーブワッシャ 23 第2レンズ枠 23a 環状部 23b 弾性舌片 23c 角突起(レンズ直進案内突起) 23d フォロアピン(カムフォロア) 23e レンズ筒 23f 固定ねじ 23g フランジ 24 シャッタブロック 25 外観筒(フード筒) 25a 直進ガイド溝 25b ガイドピン 25c ばね掛け突起 26 バリヤ駆動環 26a 回転伝達突起 26b ばね掛け突起 26c 開閉ダボ 26d 遮光筒 27 バリヤブロック 27a 撮影開口 27b 化粧板 27c 27d バリヤ 27e トーションばね 27f バリヤ押え板 27g 共通軸 27h 開閉突起 27i 27j 27k 開閉突起 28 引張ばね 29 固定カバー筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 伊広 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 中村 聡 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD02 BD07 BD08 BD10 BD14 BF10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に雌ヘリコイドを有し、回転を拘
    束された固定環;この固定環の内周面に、上記雌ヘリコ
    イドの一部を切り欠いて、光軸と平行な方向に形成した
    直進案内溝と、この直進案内溝から光軸前方の領域へ連
    続して形成されて前端部が開放された、上記雌ヘリコイ
    ドの形成方向と平行な内面傾斜導入溝;外周面に上記固
    定環の雌ヘリコイドに螺合される雄ヘリコイドを有し、
    該ヘリコイドに従って回転しながら光軸方向に進退され
    る回転進退環;この回転進退環と相対回転は自在に光軸
    方向には一緒に移動するように組み立てられ、上記固定
    環の連続する直進案内溝と内面傾斜導入溝に嵌まる直進
    案内突起を有する直進案内環;及びこの直進案内環によ
    り直進案内され、上記回転進退筒の回転移動に応じて光
    軸方向に所定の軌跡で移動して撮影光学系の焦点距離を
    変化させる少なくとも一つのレンズ群;を有し、 上記回転進退環が固定環に対してズーム範囲を含む鏡筒
    使用位置にあるときには、上記直進案内突起が上記直進
    案内溝に係合して上記直進案内環が光軸方向へ直進案内
    され、 該回転進退環が上記鏡筒使用位置における最大前方位置
    に位置するときには、該回転進退環の雄ヘリコイドと上
    記固定環の雌ヘリコイドが上記内面傾斜導入溝の形成領
    域に対応する光軸方向長さで螺合し、 固定環に対して上記最大前方位置よりも前方に回転進退
    環を移動させたときには、上記直進案内突起が上記内面
    傾斜導入溝内を移動して直進案内環が回転進退環と一緒
    に回転しながら前方へ移動し、該直進案内環と回転進退
    環の組立体が固定環から分解されることを特徴とするズ
    ームレンズ鏡筒の分解機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のズームレンズ鏡筒の分解
    機構において、 上記回転進退環の外周に位置し、回転駆動される回転
    環;上記回転進退環の外周面に、上記雄ヘリコイドの一
    部を切り欠いて、光軸と平行な方向に向けて形成した回
    転伝達溝と、該回転伝達溝から光軸後方の領域へ連続し
    て形成されて後端部が開放された、上記雄ヘリコイドの
    形成方向と平行な外面傾斜導入溝;及び上記回転環の内
    周面に形成された、この連続する回転伝達溝と外面傾斜
    導入溝に嵌まる回転伝達突起;を有し、 上記鏡筒使用位置では、上記回転伝達突起が上記回転伝
    達溝に係合して、上記回転環の回転が上記回転進退環に
    伝達され、 上記最大前方位置よりも前方に回転進退環を移動させた
    ときには、上記回転伝達突起が上記外面傾斜導入溝内を
    移動して、上記回転環を回転させることなく該回転進退
    環と直進案内環の組立体が固定環から分解されるズーム
    レンズ鏡筒の分解機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のズームレンズ鏡
    筒の分解機構において、 上記回転進退環は内周面に、後端部を開放させたカム溝
    を有し、 上記直進案内環は、光軸と平行な方向へ形成され後端部
    を開放させたレンズ直進案内溝を有し、 上記レンズ群を支持するレンズ枠は、周方向の所定位置
    に、上記カム溝に嵌まるカムフォロアと、上記レンズ直
    進案内溝に嵌まるレンズ直進案内突起とを有し、 上記回転進退環と直進案内環の組立体を固定環から前方
    へ分解したときには、上記レンズ枠のカムフォロアとレ
    ンズ直進案内突起がそれぞれ、上記カム溝の後端部と上
    記レンズ直進案内環の後端部に位置されるズームレンズ
    鏡筒の分解機構。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれか1項記載のズー
    ムレンズ鏡筒の分解機構において、さらに、 先端部に、撮影開口を開閉するバリヤブロックを有し、
    最前方のレンズ群より前方において光軸方向に直進案内
    された、上記回転進退環の外側に位置するフード筒;こ
    のフード筒に径方向内方に向けて突出させたガイドピ
    ン;及び上記回転進退筒の外周面に形成されてこのガイ
    ドピンと係合し、該回転進退筒の回転により上記フード
    筒を光軸方向に進退させる進退ガイド溝;を有し、 上記進退ガイド溝は、前端部が開放されたフード分解位
    置と、このフード分解位置に連続する回転進退環の周方
    向のズーム区間を含む使用区間とを有していて、この使
    用区間においては、回転進退環の回転により、撮影光学
    系の焦点距離変化に応じ、フード筒を光軸方向に進退さ
    せて最前方のレンズ群とバリヤブロックとの距離を変化
    させ、フード分解位置において上記フード筒のガイドピ
    ンを進退ガイド溝から前方に抜き取って該フード筒を分
    解可能であり、 このフード筒を分解可能な回転位置に回転進退環が位置
    するときには、該回転進退環と上記直進案内環の組立体
    は、上記最大前方位置よりも若干前方へ移動されて上記
    固定環に対して分解可能となっているズームレンズ鏡筒
    の分解機構。
  5. 【請求項5】 回転を拘束された固定環;この固定環の
    内側に位置し、該固定環に対し回転しながら光軸方向へ
    進退される回転進退環;この回転進退環と相対回転は自
    在で光軸方向には一緒に移動するように組み立てられ、
    光軸方向に直進案内された直進案内環;この直進案内環
    を光軸方向に直進案内させる、該直進案内環と上記固定
    環に設けた直進案内機構;及び上記直進案内環によって
    直進案内され、上記回転進退筒の回転移動に応じて光軸
    方向に所定の軌跡で移動して撮影光学系の焦点距離を変
    化させる少なくとも一つのレンズ群;を有し、 上記回転進退環が固定環に対してズーム範囲を含む鏡筒
    使用位置にあるときには、上記直進案内機構によって直
    進案内環が直進案内され、該直進案内環に対して回転進
    退環が相対的に回転しながら一緒に光軸方向へ移動して
    上記レンズ群を所定の軌跡で移動させ、 固定環に対して上記鏡筒使用位置における最大前方位置
    よりも前方に回転進退環を移動させたときには、直進案
    内環に対する直進案内が解除されて該直進案内環が回転
    進退環と一緒に回転しながら一定距離前方に移動した後
    に、該回転進退環と直進案内環の組立体が固定環から分
    解されることを特徴とするズームレンズ鏡筒の分解機
    構。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のズームレンズ鏡筒の分解
    機構において、 上記回転進退環の外周に位置し、回転駆動される回転
    環;及びこの回転環の回転を上記回転進退環に伝達する
    回転伝達機構;を有し、 上記鏡筒使用位置では、上記回転伝達機構によって回転
    環の回転が回転進退環に伝達され、 上記最大前方位置よりも前方に回転進退環を移動させた
    ときには、上記回転環と回転進退環の間の回転伝達が遮
    断され、回転環を回転させることなく該回転進退環と直
    進案内環の組立体が固定環から分解されるズームレンズ
    鏡筒の分解機構。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のズームレンズ鏡
    筒の分解機構において、上記回転進退筒は、上記固定環
    の内周面と該回転進退環の外周面に形成したヘリコイド
    の螺合関係によって、回転しながら光軸方向に移動可能
    に支持されているズームレンズ鏡筒の分解機構。
  8. 【請求項8】 請求項5から7いずれか1項記載のズー
    ムレンズ鏡筒の分解機構において、 上記回転進退環は内周面に、後端部を開放させたカム溝
    を有し、 上記直進案内環は、光軸と平行な方向へ形成され後端部
    を開放させたレンズ直進案内溝を有し、 上記レンズ群を支持するレンズ枠は、周方向の所定位置
    に、上記カム溝に嵌まるカムフォロアと、上記レンズ直
    進案内溝に嵌まるレンズ直進案内突起とを有し、 上記回転進退環と直進案内環の組立体を固定環から前方
    へ分解したときには、上記レンズ枠のカムフォロアとレ
    ンズ直進案内突起がそれぞれ、上記カム溝の後端部と上
    記レンズ直進案内環の後端部に位置されるズームレンズ
    鏡筒の分解機構。
  9. 【請求項9】 請求項5から8いずれか1項記載のズー
    ムレンズ鏡筒の分解機構において、さらに、 先端部に、撮影開口を開閉するバリヤブロックを有し、
    最前方のレンズ群より前方において光軸方向に直進案内
    された、上記回転進退環の外側に位置するフード筒;こ
    のフード筒に径方向内方に向けて突出させたガイドピ
    ン;及び上記回転進退筒の外周面に形成されてこのガイ
    ドピンと係合し、該回転進退筒の回転により上記フード
    筒を光軸方向に進退させる進退ガイド溝;を有し、 上記進退ガイド溝は、前端部が開放されたフード分解位
    置と、このフード分解位置に連続する回転進退環の周方
    向のズーム区間を含む使用区間とを有していて、この使
    用区間においては、回転進退環の回転により、撮影光学
    系の焦点距離変化に応じ、フード筒を光軸方向に進退さ
    せて最前方のレンズ群とバリヤブロックとの距離を変化
    させ、フード分解位置において上記フード筒のガイドピ
    ンを進退ガイド溝から前方に抜き取って該フード筒を分
    解可能であり、 このフード筒を分解可能な回転位置に回転進退環が位置
    するときには、該回転進退環と上記直進案内環の組立体
    は、上記最大前方位置よりも若干前方へ移動されて上記
    固定環に対して分解可能となっているズームレンズ鏡筒
    の分解機構。
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