JP2001214503A - 旋回流管 - Google Patents
旋回流管Info
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- JP2001214503A JP2001214503A JP2000027834A JP2000027834A JP2001214503A JP 2001214503 A JP2001214503 A JP 2001214503A JP 2000027834 A JP2000027834 A JP 2000027834A JP 2000027834 A JP2000027834 A JP 2000027834A JP 2001214503 A JP2001214503 A JP 2001214503A
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- swirling flow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回流管が大型化しても運搬、据付が容易で
あり、しかも熱による伸縮を無理なく許容できるように
する。 【解決手段】 流体を旋回させて流下することにより流
体の落下エネルギーを減勢させる旋回流管であって、躯
体1の上部に形成された流入槽15の底部15aに上端
が固定された上部旋回流管19と、下部支持部である躯
体1の底部1aに下端が固定された下部旋回流管25と
を備え、上部旋回流管19の下端と下部旋回流管25の
上端との間を、ベローズ26により伸縮可能に連結す
る。
あり、しかも熱による伸縮を無理なく許容できるように
する。 【解決手段】 流体を旋回させて流下することにより流
体の落下エネルギーを減勢させる旋回流管であって、躯
体1の上部に形成された流入槽15の底部15aに上端
が固定された上部旋回流管19と、下部支持部である躯
体1の底部1aに下端が固定された下部旋回流管25と
を備え、上部旋回流管19の下端と下部旋回流管25の
上端との間を、ベローズ26により伸縮可能に連結す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回流管に関する
ものであり、より詳しくは、特に大型の旋回流管におけ
る運搬、据付が容易であり、しかも熱による伸縮を無理
なく許容できるようにした旋回流管に関するものであ
る。
ものであり、より詳しくは、特に大型の旋回流管におけ
る運搬、据付が容易であり、しかも熱による伸縮を無理
なく許容できるようにした旋回流管に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】都市部における雨水による浸水被害をな
くすために、豪雨時に降った雨水の一部を一時的に地下
に設けられた大規模な貯留室に溜めさせ、川の水位が低
下したら、貯留室に貯留した水をポンプで汲み上げて川
へ放流するようにした浸水対策用施設が計画されてい
る。
くすために、豪雨時に降った雨水の一部を一時的に地下
に設けられた大規模な貯留室に溜めさせ、川の水位が低
下したら、貯留室に貯留した水をポンプで汲み上げて川
へ放流するようにした浸水対策用施設が計画されてい
る。
【0003】上記浸水対策用施設において、雨水を集め
る集水管と地下深くに設けられる貯留室に連通する接続
管との間の鉛直な長い距離を、水を案内して落下させる
構造として、旋回流管が検討されている。
る集水管と地下深くに設けられる貯留室に連通する接続
管との間の鉛直な長い距離を、水を案内して落下させる
構造として、旋回流管が検討されている。
【0004】図5は、従来の旋回流管の一例を示してい
る。図5では、地中に、鉛直方向に長くコンクリートに
より構築された躯体1が設けられており、躯体1の内部
には旋回流管2が鉛直に配置されており、該旋回流管2
の下端は、下部支持部である躯体1の底部1aに固定ボ
ルト12により固定されている。
る。図5では、地中に、鉛直方向に長くコンクリートに
より構築された躯体1が設けられており、躯体1の内部
には旋回流管2が鉛直に配置されており、該旋回流管2
の下端は、下部支持部である躯体1の底部1aに固定ボ
ルト12により固定されている。
【0005】また、旋回流管2の上端近傍の側面には、
図示しない分水施設からの雨水等の流体を送る集水管3
が接続されている。
図示しない分水施設からの雨水等の流体を送る集水管3
が接続されている。
【0006】旋回流管2の内部における集水管3接続部
の下部、及び旋回流管2の下端内部等には、落下する流
体を旋回させるための螺旋状の旋回案内板4が設けられ
ている。図中5は、旋回流管2内の上部に設けられた旋
回案内板4の支持と空気抜きとを兼ねた中心管である。
の下部、及び旋回流管2の下端内部等には、落下する流
体を旋回させるための螺旋状の旋回案内板4が設けられ
ている。図中5は、旋回流管2内の上部に設けられた旋
回案内板4の支持と空気抜きとを兼ねた中心管である。
【0007】また、旋回流管2における下端内部の流体
の落下着水部には充填材6が設けられており、旋回流管
2の充填材6の直上位置における側面には、水平方向に
延びる導管7が接続されており、該導管7は、貯留室8
(或いは貯留室に連通する本管)に接続されている。ま
た、躯体1の上下方向所要位置には、ステージ9が設け
られており、該ステージ9には、旋回流管2の水平方向
の移動及び振動を拘束するための拘束装置10が設けら
れている。
の落下着水部には充填材6が設けられており、旋回流管
2の充填材6の直上位置における側面には、水平方向に
延びる導管7が接続されており、該導管7は、貯留室8
(或いは貯留室に連通する本管)に接続されている。ま
た、躯体1の上下方向所要位置には、ステージ9が設け
られており、該ステージ9には、旋回流管2の水平方向
の移動及び振動を拘束するための拘束装置10が設けら
れている。
【0008】図5の旋回流管2は、その下端を躯体1の
底部1aに固定しているが、躯体1の底部1aに複数の
旋回流管2からの流体を集めるための合流管が設けら
れ、この合流管を下部支持部としてこの上部に旋回流管
2の下端を連通状態に固定するようにしている場合もあ
る。
底部1aに固定しているが、躯体1の底部1aに複数の
旋回流管2からの流体を集めるための合流管が設けら
れ、この合流管を下部支持部としてこの上部に旋回流管
2の下端を連通状態に固定するようにしている場合もあ
る。
【0009】近年、大量の雨水を大深度の貯留室8に導
くために大型の旋回流管2の採用が検討されるようにな
ってきており、このような旋回流管2の大型化により、
旋回流管2の上下方向の長さが長くなった場合、外気温
度の変化、及び流体の有無等による熱の変化によって、
旋回流管2が長手方向に大きく伸縮することになる。
くために大型の旋回流管2の採用が検討されるようにな
ってきており、このような旋回流管2の大型化により、
旋回流管2の上下方向の長さが長くなった場合、外気温
度の変化、及び流体の有無等による熱の変化によって、
旋回流管2が長手方向に大きく伸縮することになる。
【0010】このため、従来では、集水管3における旋
回流管2への接続部近傍にベローズ11を設け、このベ
ローズ11によって前記旋回流管2の伸縮による長さの
変化を吸収することが行われている。
回流管2への接続部近傍にベローズ11を設け、このベ
ローズ11によって前記旋回流管2の伸縮による長さの
変化を吸収することが行われている。
【0011】また、上記したような大型の旋回流管2を
実施する場合、旋回流管2を工場等で一体物として製造
すると、現地まで運搬して据付けることができないの
で、工場等で2つ或いはそれ以上に分割した状態で製造
し、現地に運搬した後、分割されたものをマンホール1
3から躯体1内に吊下ろして据付ける際に、溶接14に
より互いに連結して一体の旋回流管2とすることが行わ
れている。
実施する場合、旋回流管2を工場等で一体物として製造
すると、現地まで運搬して据付けることができないの
で、工場等で2つ或いはそれ以上に分割した状態で製造
し、現地に運搬した後、分割されたものをマンホール1
3から躯体1内に吊下ろして据付ける際に、溶接14に
より互いに連結して一体の旋回流管2とすることが行わ
れている。
【0012】図5に示した旋回流管2では、雨水等の流
体は、集水管3を流動して旋回流管2の上端側方から旋
回流管2の内部に流入し、流入した流体は旋回流管2の
内部に備えた旋回案内板4によって旋回流となり、旋回
が保持された状態で旋回流管2の下端まで流下し、旋回
流管2の下端部から導管7に吐出され、導管7に吐出さ
れた流体は貯留室8に導かれて貯留される。前記旋回流
管2は、躯体1の底部1aに固定されているので、流体
落下時の衝撃力や振動は、充填材6を介して躯体1に伝
えられる。
体は、集水管3を流動して旋回流管2の上端側方から旋
回流管2の内部に流入し、流入した流体は旋回流管2の
内部に備えた旋回案内板4によって旋回流となり、旋回
が保持された状態で旋回流管2の下端まで流下し、旋回
流管2の下端部から導管7に吐出され、導管7に吐出さ
れた流体は貯留室8に導かれて貯留される。前記旋回流
管2は、躯体1の底部1aに固定されているので、流体
落下時の衝撃力や振動は、充填材6を介して躯体1に伝
えられる。
【0013】上記したように、旋回流管2の内部に備え
た旋回案内板4により旋回を与えて流体を流下させる
と、流体の落下エネルギーは減勢され、これによって旋
回流管2から導管7に吐出される流体の落下着水部分に
おける衝撃力は低減することができ、短時間のうちに大
量の流体を導管7を介して貯留室8にスムーズに流すこ
とができる。
た旋回案内板4により旋回を与えて流体を流下させる
と、流体の落下エネルギーは減勢され、これによって旋
回流管2から導管7に吐出される流体の落下着水部分に
おける衝撃力は低減することができ、短時間のうちに大
量の流体を導管7を介して貯留室8にスムーズに流すこ
とができる。
【0014】また、外気温度の変化や流体の有無等によ
る熱の変化によって旋回流管2が長手方向に伸縮した場
合には、集水管3に設けたベローズ11が変形すること
によって、旋回流管2の伸縮の長さの変化を吸収する。
る熱の変化によって旋回流管2が長手方向に伸縮した場
合には、集水管3に設けたベローズ11が変形すること
によって、旋回流管2の伸縮の長さの変化を吸収する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示した
従来の旋回流管2は、旋回流管2の重量をすべて躯体1
の底部1aで受けるようにしており、且つ旋回流管2の
上端に対して側方から集水管3により流体を導入させる
ようにした構成としているので、旋回流管2が大型化し
た場合に、地震に対して特に旋回流管2の上部の強度が
低下するという問題がある。また、旋回流管2が大型化
した場合には、旋回流管2を工場等で複数に分割して製
造し、それを現地に運搬して据付時に溶接14にて一体
に組立てるようにしているために、据付時の溶接作業が
増加するという問題を有していた。
従来の旋回流管2は、旋回流管2の重量をすべて躯体1
の底部1aで受けるようにしており、且つ旋回流管2の
上端に対して側方から集水管3により流体を導入させる
ようにした構成としているので、旋回流管2が大型化し
た場合に、地震に対して特に旋回流管2の上部の強度が
低下するという問題がある。また、旋回流管2が大型化
した場合には、旋回流管2を工場等で複数に分割して製
造し、それを現地に運搬して据付時に溶接14にて一体
に組立てるようにしているために、据付時の溶接作業が
増加するという問題を有していた。
【0016】また、従来の旋回流管2は、旋回流管2の
下端を下部支持部に固定し、旋回流管2の上端に直角方
向に接続された集水管3にベローズ11を配設するよう
にしているために、旋回流管2が長手方向の伸縮する
と、旋回流管2の上端が矢印で示すように上下方向に移
動し、このためにベローズ11が剪断方向に変形される
ことになり、ベローズ11の寿命が短縮されるという問
題がある。
下端を下部支持部に固定し、旋回流管2の上端に直角方
向に接続された集水管3にベローズ11を配設するよう
にしているために、旋回流管2が長手方向の伸縮する
と、旋回流管2の上端が矢印で示すように上下方向に移
動し、このためにベローズ11が剪断方向に変形される
ことになり、ベローズ11の寿命が短縮されるという問
題がある。
【0017】また、ベローズ11が剪断方向に変形され
ることによってベローズ11の内部に設けられる案内板
(図示せず)に無理な変形が生じ、このためにベローズ
11における流体の流動性が悪化してベローズ11にゴ
ミ等が引っ掛かって、詰まりが生じ易くなるという問題
を有していた。
ることによってベローズ11の内部に設けられる案内板
(図示せず)に無理な変形が生じ、このためにベローズ
11における流体の流動性が悪化してベローズ11にゴ
ミ等が引っ掛かって、詰まりが生じ易くなるという問題
を有していた。
【0018】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なしたもので、旋回流管が大型化しても運搬、据付が容
易であり、しかも熱による伸縮を無理なく許容できるよ
うにした旋回流管を提供することを目的とする。
なしたもので、旋回流管が大型化しても運搬、据付が容
易であり、しかも熱による伸縮を無理なく許容できるよ
うにした旋回流管を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体を旋回さ
せて流下することにより流体の落下エネルギーを減勢さ
せる旋回流管であって、躯体の上部に形成された流入槽
の底部に上端が固定された上部旋回流管と、下部支持部
に下端が固定された下部旋回流管とを備え、前記上部旋
回流管の下端と下部旋回流管の上端との間を、ベローズ
により伸縮可能に連結したことを特徴とする旋回流管、
に係るものである。
せて流下することにより流体の落下エネルギーを減勢さ
せる旋回流管であって、躯体の上部に形成された流入槽
の底部に上端が固定された上部旋回流管と、下部支持部
に下端が固定された下部旋回流管とを備え、前記上部旋
回流管の下端と下部旋回流管の上端との間を、ベローズ
により伸縮可能に連結したことを特徴とする旋回流管、
に係るものである。
【0020】また、本発明は、流体を旋回させて流下す
ることにより流体の落下エネルギーを減勢させる旋回流
管であって、躯体の上部に形成された流入槽の底部に上
端が固定された上部旋回流管と、下部支持部に下端が固
定された下部旋回流管とを備え、前記上部旋回流管の下
端と下部旋回流管の上端との間を、嵌合部により伸縮可
能に接続したことを特徴とする旋回流管、に係るもので
ある。
ることにより流体の落下エネルギーを減勢させる旋回流
管であって、躯体の上部に形成された流入槽の底部に上
端が固定された上部旋回流管と、下部支持部に下端が固
定された下部旋回流管とを備え、前記上部旋回流管の下
端と下部旋回流管の上端との間を、嵌合部により伸縮可
能に接続したことを特徴とする旋回流管、に係るもので
ある。
【0021】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
られる。
【0022】旋回流管を上部旋回流管と下部旋回流管と
により構成し、両者間をベローズ或いは嵌合部にて接続
するようにしているので、運搬して据付ける作業が容易
になる。
により構成し、両者間をベローズ或いは嵌合部にて接続
するようにしているので、運搬して据付ける作業が容易
になる。
【0023】上部旋回流管を上部の流入槽の底部に固定
し、下部旋回流管を躯体底部等の下部支持部に固定して
いるので、旋回流管全体の地震に対する強度を高めるこ
とができる。
し、下部旋回流管を躯体底部等の下部支持部に固定して
いるので、旋回流管全体の地震に対する強度を高めるこ
とができる。
【0024】外気温度の変化や流体の有無等による熱の
変化によって上部旋回流管と下部旋回流管とが別々に伸
縮するが、この伸縮による長さ変化は上部旋回流管と下
部旋回流管との間に設けたベローズによって確実に吸収
でき、このとき、上部旋回流管と下部旋回流管の伸縮方
向とベローズの伸縮方向とが一致しているので、ベロー
ズが不測の方向に変形することがなく、ベローズの寿命
を延長することができ、且つベローズの案内板が変形す
るような問題も生じない。
変化によって上部旋回流管と下部旋回流管とが別々に伸
縮するが、この伸縮による長さ変化は上部旋回流管と下
部旋回流管との間に設けたベローズによって確実に吸収
でき、このとき、上部旋回流管と下部旋回流管の伸縮方
向とベローズの伸縮方向とが一致しているので、ベロー
ズが不測の方向に変形することがなく、ベローズの寿命
を延長することができ、且つベローズの案内板が変形す
るような問題も生じない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
示例と共に説明する。
【0026】図1、図2は本発明を実施する形態の一例
を示したものであり、図中図5に示したものと同一のも
のには同じ符号を付してその説明を省略し、本発明の特
徴部分についてのみ詳述する。
を示したものであり、図中図5に示したものと同一のも
のには同じ符号を付してその説明を省略し、本発明の特
徴部分についてのみ詳述する。
【0027】図1、図2に示すように、躯体1の上部に
流入槽15を設け、該流入槽15の側部に、流入堰16
を介して受入槽17を設けている。該受入槽17には、
図1の紙面と直角方向から雨水等の流体が流入する集水
管18が接続されている。
流入槽15を設け、該流入槽15の側部に、流入堰16
を介して受入槽17を設けている。該受入槽17には、
図1の紙面と直角方向から雨水等の流体が流入する集水
管18が接続されている。
【0028】前記流入槽15の底部15aには、所要長
さを有する上部旋回流管19の上端が固定されている。
図1に示す上部旋回流管19の内部には、所要長さの旋
回案内板4が設けられていると共に、流入槽15に設け
た支持部材20により中心管5が固定されている。
さを有する上部旋回流管19の上端が固定されている。
図1に示す上部旋回流管19の内部には、所要長さの旋
回案内板4が設けられていると共に、流入槽15に設け
た支持部材20により中心管5が固定されている。
【0029】上部旋回流管19の上端は、図2に示すよ
うに、流入槽15の底部15aに金属リング21によっ
て形成された開口22を貫通しており、上部旋回流管1
9の上端に形成したフランジ23がボルト24を介して
前記金属リング21に固定されている。
うに、流入槽15の底部15aに金属リング21によっ
て形成された開口22を貫通しており、上部旋回流管1
9の上端に形成したフランジ23がボルト24を介して
前記金属リング21に固定されている。
【0030】また、前記上部旋回流管19の下側には、
図1に示すように、所要長さを有する下部旋回流管25
が設けられており、該下部旋回流管25の下端は、下部
支持部である躯体1の底部1aに固定ボルト12を介し
て固定されている。
図1に示すように、所要長さを有する下部旋回流管25
が設けられており、該下部旋回流管25の下端は、下部
支持部である躯体1の底部1aに固定ボルト12を介し
て固定されている。
【0031】上記上部旋回流管19の下端と、下部旋回
流管25の上端との間には所要の間隔が形成されてお
り、その間隔に伸縮可能なベローズ26が挿入されて一
体に連結されている。
流管25の上端との間には所要の間隔が形成されてお
り、その間隔に伸縮可能なベローズ26が挿入されて一
体に連結されている。
【0032】ベローズ26は、図2に示すように、上下
両端のフランジ27,28間に可撓部29を備えている
と共に、可撓部29の内側に案内板30を備えた構成を
有しており、上下のフランジ27,28が、前記上部旋
回流管19の下端に形成したフランジ31と、下部旋回
流管25の上端に形成したフランジ32に対して、ボル
ト33により連結されている。
両端のフランジ27,28間に可撓部29を備えている
と共に、可撓部29の内側に案内板30を備えた構成を
有しており、上下のフランジ27,28が、前記上部旋
回流管19の下端に形成したフランジ31と、下部旋回
流管25の上端に形成したフランジ32に対して、ボル
ト33により連結されている。
【0033】以下に、上記形態例の作用を説明する。
【0034】図1、図2の旋回流管は、上部旋回流管1
9と下部旋回流管25とによって構成するようにしてい
るので、工場等において上部旋回流管19と下部旋回流
管25を別々に製造し、これを現地に運搬して躯体1の
内部に搬入して組立てることができる。
9と下部旋回流管25とによって構成するようにしてい
るので、工場等において上部旋回流管19と下部旋回流
管25を別々に製造し、これを現地に運搬して躯体1の
内部に搬入して組立てることができる。
【0035】旋回流管を組立てるには、先ず下部旋回流
管25を図1のマンホール13から流入槽15の底部1
5aに設けた金属リング21の開口22を通して躯体1
内に吊下ろし、下部旋回流管25の下端を、躯体1の底
部1a等の下部支持部に固定ボルト12により固定し、
また下部旋回流管25の所要箇所を、拘束装置10によ
り拘束する。更に、下部旋回流管25の下端に導管7を
連結する。
管25を図1のマンホール13から流入槽15の底部1
5aに設けた金属リング21の開口22を通して躯体1
内に吊下ろし、下部旋回流管25の下端を、躯体1の底
部1a等の下部支持部に固定ボルト12により固定し、
また下部旋回流管25の所要箇所を、拘束装置10によ
り拘束する。更に、下部旋回流管25の下端に導管7を
連結する。
【0036】また、下部旋回流管25の上端にベローズ
26の下端をボルト33により連結する。
26の下端をボルト33により連結する。
【0037】続いて、上部旋回流管19をマンホール1
3から吊下ろして流入槽15の底部15aの金属リング
21による開口22に嵌入させ、上部旋回流管19の上
端のフランジ23を金属リング21にボルト24により
取付けることにより固定する。更に、上部旋回流管19
の下端と前記ベローズ26の上端とをボルト33により
連結する。
3から吊下ろして流入槽15の底部15aの金属リング
21による開口22に嵌入させ、上部旋回流管19の上
端のフランジ23を金属リング21にボルト24により
取付けることにより固定する。更に、上部旋回流管19
の下端と前記ベローズ26の上端とをボルト33により
連結する。
【0038】図1、図2に示した旋回流管によれば、集
水管18からの流体は、受入槽17に流入され、流入堰
16をオーバーフローして矢印で示すよう流入槽15に
流入し、これにより流体は上部旋回流管19の上端から
上部旋回流管19の軸方向に直接流入するようになる。
上部旋回流管19内に流入した流体は、内部に備えた旋
回案内板4によって旋回流となり、旋回が保持された状
態でベローズ26を通って下部旋回流管25の下端まで
流下し、下部旋回流管25の下端部から導管7に吐出さ
れ、導管7に吐出された流体は貯留室8に導かれて貯留
される。
水管18からの流体は、受入槽17に流入され、流入堰
16をオーバーフローして矢印で示すよう流入槽15に
流入し、これにより流体は上部旋回流管19の上端から
上部旋回流管19の軸方向に直接流入するようになる。
上部旋回流管19内に流入した流体は、内部に備えた旋
回案内板4によって旋回流となり、旋回が保持された状
態でベローズ26を通って下部旋回流管25の下端まで
流下し、下部旋回流管25の下端部から導管7に吐出さ
れ、導管7に吐出された流体は貯留室8に導かれて貯留
される。
【0039】上記において、旋回流管を、上部旋回流管
19と下部旋回流管25とにより構成したことにより、
運搬して据付ける作業を容易にすることができる。
19と下部旋回流管25とにより構成したことにより、
運搬して据付ける作業を容易にすることができる。
【0040】また、上記したように、上部旋回流管19
を上部の流入槽15の底部15aに固定し、下部旋回流
管25を躯体底部1a等の下部支持部に固定しているの
で、旋回流管全体の地震に対する強度を高めることがで
きる。
を上部の流入槽15の底部15aに固定し、下部旋回流
管25を躯体底部1a等の下部支持部に固定しているの
で、旋回流管全体の地震に対する強度を高めることがで
きる。
【0041】上記した旋回流管では、外気温度の変化や
流体の有無等による熱の変化によって上部旋回流管19
と下部旋回流管25は別々に伸縮するが、この伸縮によ
る長さの変化は、上部旋回流管19と下部旋回流管25
との間に設けたベローズ26によって確実に吸収され
る。
流体の有無等による熱の変化によって上部旋回流管19
と下部旋回流管25は別々に伸縮するが、この伸縮によ
る長さの変化は、上部旋回流管19と下部旋回流管25
との間に設けたベローズ26によって確実に吸収され
る。
【0042】このとき、上部旋回流管19と下部旋回流
管25の伸縮方向とベローズ26の伸縮方向が一致して
いるので、ベローズ26が不測の方向に変形することが
なく、ベローズ26の寿命を延長することができ、且つ
ベローズ26の案内板30が変形するような問題も生じ
ることがない。
管25の伸縮方向とベローズ26の伸縮方向が一致して
いるので、ベローズ26が不測の方向に変形することが
なく、ベローズ26の寿命を延長することができ、且つ
ベローズ26の案内板30が変形するような問題も生じ
ることがない。
【0043】図3、図4は本発明を実施する形態の他の
例を示したものである。図3、図4では、図1、2の場
合と同様に、流入槽15の底部15aに固定するように
した上部旋回流管19と、下端を下部支持部である躯体
1の底部1aに固定した下部旋回流管25とを備えた構
成において、下部旋回流管25の上端に拡径部34を設
け、該拡径部34に、上部旋回流管19の下端を嵌合さ
せることにより上下に変位可能な嵌合部35を形成し、
前記拡径部34と上部旋回流管19の下端との間に、シ
ール材36を介在させた構成としている。
例を示したものである。図3、図4では、図1、2の場
合と同様に、流入槽15の底部15aに固定するように
した上部旋回流管19と、下端を下部支持部である躯体
1の底部1aに固定した下部旋回流管25とを備えた構
成において、下部旋回流管25の上端に拡径部34を設
け、該拡径部34に、上部旋回流管19の下端を嵌合さ
せることにより上下に変位可能な嵌合部35を形成し、
前記拡径部34と上部旋回流管19の下端との間に、シ
ール材36を介在させた構成としている。
【0044】上記図3、図4に示した構成においても、
図1、図2の構成の場合と同様に、旋回流管を運搬して
据付ける作業が容易になり、また、上部旋回流管19及
び下部旋回流管25の上下方向の伸縮を、どこにも無理
な力を与えることなく容易に吸収することができる。
図1、図2の構成の場合と同様に、旋回流管を運搬して
据付ける作業が容易になり、また、上部旋回流管19及
び下部旋回流管25の上下方向の伸縮を、どこにも無理
な力を与えることなく容易に吸収することができる。
【0045】尚、本発明は上述の実施の形態にのみ限定
されるものではなく、下部旋回流管の下端を固定する下
部支持部は合流管等種々の構成に適用できること、ベロ
ーズ及び嵌合部を設置する位置は任意に選定し得るこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ること、等は勿論である。
されるものではなく、下部旋回流管の下端を固定する下
部支持部は合流管等種々の構成に適用できること、ベロ
ーズ及び嵌合部を設置する位置は任意に選定し得るこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、旋回流管を上部旋回流
管と下部旋回流管とにより構成し、両者間をベローズ或
いは嵌合部にて接続するようにしているので、運搬して
据付ける作業が容易になるという効果がある。
管と下部旋回流管とにより構成し、両者間をベローズ或
いは嵌合部にて接続するようにしているので、運搬して
据付ける作業が容易になるという効果がある。
【0047】上部旋回流管を上部の流入槽の底部に固定
し、下部旋回流管を躯体底部等の下部支持部に固定して
いるので、旋回流管全体の地震に対する強度を高めるこ
とができる効果がある。
し、下部旋回流管を躯体底部等の下部支持部に固定して
いるので、旋回流管全体の地震に対する強度を高めるこ
とができる効果がある。
【0048】外気温度の変化や流体の有無等による熱の
変化によって上部旋回流管と下部旋回流管とが別々に伸
縮するが、この伸縮による長さ変化は上部旋回流管と下
部旋回流管との間に設けたベローズによって確実に吸収
でき、このとき、上部旋回流管と下部旋回流管の伸縮方
向とベローズの伸縮方向とが一致しているので、ベロー
ズが不測の方向に変形することがなく、ベローズの寿命
を延長することができ、且つベローズの案内板が変形す
るような問題も生じさせない効果がある。
変化によって上部旋回流管と下部旋回流管とが別々に伸
縮するが、この伸縮による長さ変化は上部旋回流管と下
部旋回流管との間に設けたベローズによって確実に吸収
でき、このとき、上部旋回流管と下部旋回流管の伸縮方
向とベローズの伸縮方向とが一致しているので、ベロー
ズが不測の方向に変形することがなく、ベローズの寿命
を延長することができ、且つベローズの案内板が変形す
るような問題も生じさせない効果がある。
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す切断正面図
である。
である。
【図2】図1の要部の詳細断面図である。
【図3】本発明を実施する形態の他の例を示す切断正面
図である。
図である。
【図4】図3の要部の詳細断面図である。
【図5】従来の旋回流管の一例を示す切断正面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 躯体 1a 底部(下部支持部) 15 流入槽 15a 底部 19 上部旋回流管 25 下部旋回流管 26 ベローズ 35 嵌合部
Claims (2)
- 【請求項1】 流体を旋回させて流下することにより流
体の落下エネルギーを減勢させる旋回流管であって、躯
体の上部に形成された流入槽の底部に上端が固定された
上部旋回流管と、下部支持部に下端が固定された下部旋
回流管とを備え、前記上部旋回流管の下端と下部旋回流
管の上端との間を、ベローズにより伸縮可能に連結した
ことを特徴とする旋回流管。 - 【請求項2】 流体を旋回させて流下することにより流
体の落下エネルギーを減勢させる旋回流管であって、躯
体の上部に形成された流入槽の底部に上端が固定された
上部旋回流管と、下部支持部に下端が固定された下部旋
回流管とを備え、前記上部旋回流管の下端と下部旋回流
管の上端との間を、嵌合部により伸縮可能に接続したこ
とを特徴とする旋回流管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000027834A JP2001214503A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 旋回流管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000027834A JP2001214503A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 旋回流管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001214503A true JP2001214503A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18553351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000027834A Pending JP2001214503A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 旋回流管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001214503A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307523A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 水槽 |
JP2008285817A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 螺旋案内路付き縦管の改修方法およびこの改修に用いる螺旋案内路付き縦管 |
-
2000
- 2000-02-04 JP JP2000027834A patent/JP2001214503A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307523A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 水槽 |
JP2008285817A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 螺旋案内路付き縦管の改修方法およびこの改修に用いる螺旋案内路付き縦管 |
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